JP2016075333A - ボールジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】ソケットを懸架装置用部品又は操行装置用部品と炭素繊維熱可塑性樹脂とにより一体構造とした場合でも、実用上十分な強度と耐久性を備えると共に、軽量で生産性の良好なボールジョイントを提供する。【解決手段】サスペンションアームのボールジョイント部12は、ボールスタッド20、ソケット40、ボールシート30、ダストカバー70に加えてボールシート30を保持するプラグ60を備え、ソケット40は、プラグ60を固定するカシメ用リング50を、サスペンションアームのアーム部14に連なる、連続炭素繊維によるシート状部44及び不連続炭素繊維による射出成形部46と一体に形成した炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材とする。【選択図】図2

Description

本発明は、主として車両用リンク機構の連結装置として使用されるボールジョイントに係り、特に、車両用部品と一体に形成された炭素繊維強化樹脂複合材製のボールジョイントに関する。
近年、環境対応などを背景として、自動車等の車両の軽量化ニーズが高まっており、車両用部品に、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化樹脂)が積極的に利用され始めており、サスペンションアーム等の懸架装置用部品においても、CFRPを使用したものが提案され、一部、実用化されている例もある。
しかし、CFRPは、炭素繊維で強化したエポキシ等の熱硬化性樹脂であり、塑性加工が不可能な材料であることから、カシメ加工による組み立てができないことや成形の自由度が低く、薄板形状にしか成形することができないことが理由で、ボールジョイントとCFRP製部品とを一体構造とすることは不可能であった。
従って、ボールジョイントとCFRP製部品との結合方法としては、金属製や樹脂製のボールジョイントをCFRP製の部品に圧入する方法や、ボルト締結、接着及びこれらの併用が考えられる。
特開平02−133211号公報 特開平03−48011号公報
しかしながら、このような従来のボールジョイントとCFRP製部品との構成にあっては、ボールジョイントのソケットとCFRP部分との結合強度や耐久性が確保し難いという問題があり、金属製のボールジョイントを圧入等によって使用する場合には、軽量化の効果が薄まってしまうという問題もある。
また、樹脂製のボールジョイントを使用した場合でも、ボールスタッドのソケットからの抜け強度が低いことや、ボールシートを一体成形するために所定の内圧を発生することができず、適正な揺動・摺動トルク(フリクション)が得られない等の問題がある。
金属製及び樹脂製のボールジョイントに共通する問題としては、ボールジョイントがCFRP製部品と別の部品であることから、部品点数が多く、生産性が悪いという点が挙げられる。
また、射出成形が可能で成形自由度が高い材料として、CFRTP(Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics:炭素繊維強化熱可塑性樹脂)があり、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂の中に炭素繊維のフィラメント(長繊維)又はステープル(短繊維)を含有したペレットを用いた射出成形品を車両用部品として使用する例もあるが、ボールジョイントのソケットとサスペンションアーム等をCFRTPにより一体形成した場合は、負荷の大きな懸架装置用部品として強度や耐久性が不足するという問題がある。
本発明は、ソケットを懸架装置用部品又は操行装置用部品とCFRTPにより一体形成した場合でも、実用上十分な強度と耐久性を備えると共に、軽量で生産性の良好なボールジョイントを提供することを目的とする。
本発明は、スタッド部の一端にボール部を設けたボールスタッドと、スタッド部を開口部から突出させてボール部を収容するソケットと、ボール部をソケット内に摺動自在に内包するボールシートと、スタッド部とソケットの開口部との間を密閉するダストカバーとを備えるボールジョイントにおいて、ソケットは、連続炭素繊維によるシート状部及び不連続炭素繊維による射出成形部を一体に形成した、炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材であることを特徴とする。
更に、ボールシートを保持する金属製のプラグを備え、ソケットは、プラグを固定するカシメ用リングを、射出成形部にインサート成形により一体に形成する。
又は、ボールシートを保持する炭素繊維強化熱可塑性樹脂製のプラグを備え、ソケットは、プラグを射出成形部に溶着により固定する。
このようなボールジョイントにおいて、ソケットは、サスペンションアーム、タイロッドエンド及びスタビライザーリンクを含む車両用部品と一体に形成する。
カシメ用リングは、射出成形部との接触部に凹凸状の抜け防止部を設ける。
金属製のプラグをソケットの開口部側に配置した場合に、カシメ用リングと射出成形部との接触部の露出端をダストカバー内に位置させる。
金属製のプラグをボール部の先端側に配置した場合に、カシメ用リングに電蝕防止用の被膜を形成する。
ソケットは、射出成形部のボールシートとの接触面にエア抜き溝を設ける。
ソケットは、サスペンションアームと一体に形成した場合に、シート状部をコの字状としてサスペンションアームの外殻を構成する。
ソケットは、射出成形部を長炭素繊維による射出成形により形成する。
本発明によれば、ボールジョイントのソケットを連続炭素繊維によるシート状部及び不連続炭素繊維による射出成形部を一体に形成した、炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材としたことで、実用上十分な強度と耐久性を備えると共に、軽量で生産性の良好なボールジョイントを提供することができる。
更に、CFRTPを使用して金属製のカシメ用リングをインサート成形したことで、片側を高強度な連続炭素繊維によるシート状部で覆うと共に、反対側をカシメ用リングでかしめた金属製のプラグで強固に固定することができ、どちらの方向においてもボールスタッドの抜け強度を十分に確保することができる。
また、カシメ用リングを使用しない場合には、射出成形部に溶着した炭素繊維強化熱可塑性樹脂製のプラグで強固に固定することで、金属製のカシメ用リングやプラグを廃止して軽量化した場合でも、ボールスタッドの抜け強度を十分に確保することができる。
本発明によれば、ソケットを炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材としたことで、サスペンションアーム、タイロッドエンド、スタビライザーリンク等の車両用部品とボールジョイントとを一体構造とすることができ、相手部品とボールジョイントとの結合強度や耐久性を十分に確保することができる。
カシメ用リングの射出成形部との接触部である外周面に、凹凸状の抜け防止部を設けたことで、ボールスタッドを介してカシメ用リングが射出成形部から抜ける方向に力が作用した場合に、十分な抜け強度を確保することができる。
金属製のプラグをソケットの開口部側に配置した場合に、カシメ用リングと射出成形部との接触部の露出端をダストカバー内に位置させて外部雰囲気から隔離したことで、カシメ用リングの金属と射出成形部の炭素との電蝕を防止することができる。
また、プラグを前記ボール部の先端側に配置した場合には、カシメ用リングの表面に電蝕防止用の皮膜を形成して外部雰囲気と遮断したことで、カシメ用リングの金属と射出成形部の炭素との電蝕を防止することができる。
車両用部品とボールジョイントとを一体構造とした場合に、アーム等の部位で曲げ応力が最大となる外殻部分に、高強度且つ高剛性な連続炭素繊維によるシート状部を配置し、その断面形状をコの字状にしたことで、車両用部品の強度と剛性を確保しながら軽量化することができる。
本発明に係るボールジョイントを車両用のサスペンションアームと一体に形成した実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの第1実施形態を示す説明図 図2(A)のボールジョイント部の各部品を分離して示す説明図 図3(D)のソケットを分解して示す説明図 図1のゴムブッシュ部の実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの第2実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの第3実施形態を示す説明図 本発明に係るボールジョイントの第4実施形態を示す説明図
以下に、本発明に係るボールジョイントの実施形態について、その構成等を示す図面を参照して説明する。なお、本願において使用している「上端」及び「下端」、「上面」及び「下面」等の呼称は、図示状態での方向(上下関係)を表しており、本発明に係るボールジョイントを天地逆や横倒しで配置した場合には、これらの方向に関する呼称は、配置方向に対応させることになる。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係るボールジョイントの一実施形態として、車両用のサスペンションアームと一体に形成した構成を示す説明図であり、図1(A)は斜視図、図1(B)は平面図である。
サスペンションアーム(ボールジョイント)10は、ボールジョイント部12、アーム部14、ゴムブッシュ部16で構成され、後述のように、ゴムブッシュ18、ボールスタッド20、ダストカバー70等の機能部品を除く構造部は、連続炭素繊維によるシート状部44と不連続炭素繊維による射出成形部46とからなるCFRTPで形成されている。
図2は、本発明に係るボールジョイントの第1実施形態として、図1のボールジョイント部12及びアーム部14を示す説明図であり、図2(A)はボールジョイント部12を図1のA−A矢視断面で示し(ボールスタッド20は断面としていない)、図2(B)はアーム部14を図1のB−B矢視断面で示している。
ボールジョイント部12は、ボールスタッド20、ボールシート30、ソケット40、プラグ60、ダストカバー70で構成され、ソケット40は、シート状部44とカシメ用リング50を射出成形部46にインサート成形した構造となっている。
また、ボールジョイント部12は、ボールスタッド20の下端に形成したボール部24を、ボールシート30と共に開口部42側からソケット40に組み込み、ボールシート30を円環状のプラグ60とカシメ用リング50とによるカシメ成形で固定してボールスタッド22を揺動及び摺動自在に支持し、更に、ボールスタッド20とソケット40の間には、開口部42から内部に水や埃が侵入するのを防止するダストカバー70を装着している。
ソケット40のシート状部44と射出成形部46は、図1に示すように、両方のアーム部14へ連続的に連なり、更に、アーム部14は、各々ゴムブッシュ部16に連続的に連なっている。また、ソケット40は、射出成形部46のボールシート30との接触面の一部にエア抜き溝48を設け、アーム部14は、シート状部44をコの字状としてサスペンションアーム10の外郭を構成している。
本実施形態では、カシメ用リング50と射出成形部46との接触部の露出端80が、ダストカバー70内に位置し、大気や雨水等の外部雰囲気から隔離されているため、カシメ用リング50の金属と射出成形部46の炭素との電蝕を防止することができる。
図3は、図2(A)に示すボールジョイント部12の各部品を分離して、図1のC−C矢視断面で示す説明図であり、図3(A)は、ダストカバー70の断面図、図3(B)は、プラグ60の断面図、図3(C)は、ボールシート30に圧入された状態のボールスタッド20の正面図(断面としていない)、図3(D)は、シート状部44、射出成形部46及びカシメ用リング50を一体に形成したソケット40の断面図である。
ゴム等の弾性材で形成されたダストカバー70は、膜部72の上端に小径開口部74、下端には大径開口部76を有し、金属製のプラグ60は、カシメ用リング50によりかしめられる部位のフランジ部62、及び、ボールシート30の上端部34を押さえ込む段部64を設けている。
図3(C)のボールスタッド20は、スタッド部22の下端に設けたボール部24が、潤滑性に優れた樹脂で形成されたボールシート30に圧入されており、ボールシート30には、ボール部24を圧入し易くするための複数のスリット部32を設けている。
ソケット40は、図3(D)に示すように、射出成形部46のボールシート30との接触面46aに、ボールシート30及びボールスタッド20の圧入時のエア抜き溝48を設け、組み立てを容易にしている。
図3(D)のカシメ用リング50は、カシメ部54がカシメ成形されていない状態であるが、ボールシート30及びボールスタッド20をソケット40に圧入した後に、プラグ60をスタッド部22側から挿入し、プラグ60のフランジ部62をカシメ部54の内側の段部54aに係合させた状態で、カシメ部54をカシメ成形することで、プラグ60の段部64がボールシート30の上端面34を押さえ込むことになる。
図4は、図3(D)に示すソケット40を分解して示す説明図であり、図4(A)は、カシメ用リング50の断面図、図4(B)は、射出成形部46の断面図、図3(C)は、シート状部44の断面図である。
カシメ用リング50には、射出成形部46との接触部、すなわち筒部52の外周面52aに、複数の鍔56aからなる抜け防止部56を設け、筒部52の下端部52cには、射出成形時に樹脂を流動させるための樹脂充填用溝58を、筒部52の内周面52bから外周面52aに放射状に複数形成している。抜け防止部56は、複数の溝で構成する等の他の形態であっても構わない。
シート状部44は、例えば、連続炭素繊維の一方向材や織物に熱可塑性樹脂を含浸させたシート状の熱可塑性プリプレグや、連続炭素繊維布と熱可塑性樹脂フィルムを積層した熱可塑性セミプレグを金型で加熱しながら加圧して所定の形状に成形したものであり、その具体的な加工方法は任意であって(ホットプレス成形等)、製品仕様によって適宜選択される。
射出成形部46は、このようなシート状部44とカシメ用リング50を射出成形用の金型にセットしてインサート成形された部分であり、アーム部14に連なる部位46cとボールシート30との接触面46aを有する部位46bとは、カシメ用リング50の樹脂充填用溝58に相当する複数の部位46dで繋がっている。
射出成形には、不連続炭素繊維を含有する熱可塑性樹脂、例えば、ポリカーボネートやポリアミド等のペレットを溶融して使用するが、この場合の不連続炭素繊維とは、連続炭素繊維を所定の長さに裁断したチョップドファイバーのことを指している。
不連続炭素繊維を、例えば、ペレット長より短い短炭素繊維とペレット長となる長炭素繊維とに分類した場合には、長炭素繊維の方が強度的には適しているが、何れを使用するかは成形性等を考慮して適宜選択され、また、射出成形用の樹脂は、不連続炭素繊維を含有するペレットではなく、溶融した熱可塑性樹脂に不連続炭素繊維を混合したものであっても構わない。
図5は、図1に示すサスペンションアーム10のゴムブッシュ部16を、D−D矢視断面で示す説明図であり、図5(A)は、シート状部44を射出成形部46の下面のみに配置した構成、図5(B)は、シート状部44を射出成形部46の下面と両側面にコの字状に配置した構成である。
ゴムブッシュ部16は、ソケット40及びアーム部14から連なっている炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材の先端部にゴムブッシュ18を圧入した構造であり、アーム部14から連続しているシート状部44のコの字状の両側面部位を、図5(A)ではゴムブッシュ部16の手前で終わらせ、図5(B)ではゴムブッシュ部16まで延在させている。
ゴムブッシュ部16近傍において、アーム部14の強度や剛性がより必要な場合には、図5(B)に示すように、シート状部44を、ゴムブッシュ18の圧入部を含む全断面でコの字状とすることで、必要な強度や剛性を確保することができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明に係るボールジョイントの第2実施形態として、図1に示すようなサスペンションアームのボールジョイント部及びアーム部を示す説明図であり、図6(A)はボールジョイント部、図6(B)はアーム部を、各々、図2(A)及び図2(B)と同様な断面で示している。
ボールジョイント部112は、ボールスタッド20、ボールシート130、ソケット140、プラグ160、ダストカバー170で構成され、ソケット140は、シート状部144とカシメ用リング150を射出成形部46にインサート成形した構造となっている。
また、ボールジョイント部112は、ボールスタッド20の下端に形成したボール部24を、ボールシート130と共に開口部142の反対側からソケット140に組み込み、ボールシート130を円盤状のプラグ160とカシメ用リング150とによるカシメ成形で固定してボールスタッド20を揺動及び摺動自在に支持し、更に、ボールスタッド20とソケット140の間には、開口部142から内部に水や埃が侵入するのを防止するダストカバー170を装着している。
ソケット140のシート状部144と射出成形部146は、アーム部114へ連続的に連なり、アーム部114は、例えば図1に示すように、ゴムブッシュ部16に連続的に連なっている。また、アーム部114は、シート状部144をコの字状として、サスペンションアームの外郭を構成している。
本実施形態では、図2に示す第1実施形態に対し、シート状部144と射出成形部146との位置関係が上下逆になっており、また、カシメ用リング150の抜け防止部156が、第1実施形態とは異なり、複数の溝で構成されている。
また、本実施形態では、カシメ用リング150と射出成形部146との接触部の露出端180が、大気や雨水等の外部雰囲気に曝露されているが、カシメ用リング150の表面にジオメット(登録商標)処理やアルマイト処理等の電蝕防止用の被膜を形成したり、少なくとも露出端180の部分を薄い樹脂層で被覆して外部雰囲気と隔離したりすることで、カシメ用リング150の金属と射出成形部146の炭素との電蝕を防止することができる。
本実施形態においては、図2に示す第1実施形態に対し、ダストカバー170をソケット140に圧入する大径開口部176の内径を小さくできるため、ダストカバー170の膜部172やソケット140の径方向の小型化が可能である。
[第3実施形態]
図7は、本発明に係るボールジョイントの第3実施形態として、図1に示すようなサスペンションアームのボールジョイント部及びアーム部を示す説明図であり、図7(A)はボールジョイント部、図7(B)はアーム部を、各々、図2(A)及び図2(B)と同様な断面で示している。
本実施形態では、図2に示す第1実施形態に対し、射出成形部246をカシメ用リング50を使用せずにシート状部44をインサート成形し、更に、金属製のプラグ60に代えて炭素繊維強化熱可塑性樹脂製のプラグ260を、溶着部262で射出成形部246に溶着してボールシート30を固定している点で異なり、これ以外は同じ構成となっている。
本実施形態においては、図2に示す第1実施形態に対し、金属製のカシメ用リング50やプラグ60を廃止することができるため、更なる軽量化が可能となる。
[第4実施形態]
図8は、本発明に係るボールジョイントの第4実施形態として、図1に示すようなサスペンションアームのボールジョイント部及びアーム部を示す説明図であり、図8(A)はボールジョイント部、図8(B)はアーム部を、各々、図2(A)及び図2(B)と同様な断面で示している。
本実施形態では、図6に示す第2実施形態に対し、射出成形部346をカシメ用リング150を使用せずにシート状部144をインサート成形し、更に、金属製のプラグ160に代えて炭素繊維強化熱可塑性樹脂製のプラグ360を、溶着部362で射出成形部346に溶着してボールシート330を固定している点で異なり、これ以外は同じ構成となっている。
本実施形態においても、図6に示す第2実施形態に対し、金属製のカシメ用リング150やプラグ160を廃止することができるため、更なる軽量化が可能となる。
[その他]
上記の実施形態では、本発明に係るボールジョイントを車両用のサスペンションアームと一体に形成した構成を示しているが、サスペンションアームに限らず、タイロッドエンドやスタビライザーリンク等の他の車両用部品、特にリンク機構用部品と本発明に係るボールジョイントを一体に形成することも可能である。
更に、本発明は、車両用部品として用いられるボールジョイントに限らず、あらゆるボールジョイントに適用可能であり、また上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。
10、110、210、310:サスペンションアーム(ボールジョイント)
12、112、212、312:ボールジョイント部
14、114、214、314:アーム部
16:ゴムブッシュ部
18:ゴムブッシュ
20:ボールスタッド
22:スタッド部
24:ボール部
30、130、330:ボールシート
32:スリット部
34:上端部
40、140、240、340:ソケット
42、142:開口部
44、144:シート状部
46、146、246、346:射出成形部
48:エア抜き溝
50、150:カシメ用リング
52:筒部
54:カシメ部
56、156:抜け防止部
58:樹脂充填用溝
60、160、260、360:プラグ
62:フランジ部
64:段部
70、170:ダストカバー
72、172:膜部
74:小径開口部
76、176:大径開口部
80、180:露出端
262、362:溶着部

Claims (10)

  1. スタッド部の一端にボール部を設けたボールスタッドと、
    前記スタッド部を開口部から突出させて前記ボール部を収容するソケットと、
    前記ボール部を前記ソケット内に摺動自在に内包するボールシートと、
    前記スタッド部と前記開口部との間を密閉するダストカバーと、
    を備えるボールジョイントにおいて、
    前記ソケットは、連続炭素繊維によるシート状部及び不連続炭素繊維による射出成形部を一体に形成した、炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材であることを特徴とするボールジョイント。
  2. 請求項1記載のボールジョイントにおいて、更に、前記ボールシートを保持する金属製の円環状又は円盤状のプラグを備え、
    前記ソケットは、前記プラグを固定するカシメ用リングを、前記射出成形部にインサート成形により一体に形成したことを特徴とするボールジョイント。
  3. 請求項1記載のボールジョイントにおいて、更に、前記ボールシートを保持する炭素繊維強化熱可塑性樹脂製の円環状又は円盤状のプラグを備え、
    前記ソケットは、前記プラグを前記射出成形部に溶着により固定したことを特徴とするボールジョイント。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のボールジョイントにおいて、前記ソケットは、サスペンションアーム、タイロッドエンド及びスタビライザーリンクを含む車両用部品と一体に形成したことを特徴とするボールジョイント。
  5. 請求項2記載のボールジョイントにおいて、前記カシメ用リングは、前記射出成形部との接触部に凹凸状の抜け防止部を設けたことを特徴とするボールジョイント。
  6. 請求項2記載のボールジョイントにおいて、前記プラグを前記ソケットの開口部側に配置した場合に、前記カシメ用リングと前記射出成形部との接触部の露出端を前記ダストカバー内に位置させたことを特徴とするボールジョイント。
  7. 請求項2記載のボールジョイントにおいて、前記プラグを前記ボール部の先端側に配置した場合に、前記カシメ用リングに電蝕防止用の皮膜を形成したことを特徴とするボールジョイント。
  8. 請求項1記載のボールジョイントにおいて、前記ソケットは、前記射出成形部の前記ボールシートとの接触面にエア抜き溝を設けたことを特徴とするボールジョイント。
  9. 請求項4記載のボールジョイントにおいて、前記ソケットは、サスペンションアームと一体に形成した場合に、前記シート状部をコの字状として前記サスペンションアームの外殻を構成したことを特徴とするボールジョイント。
  10. 請求項1記載のボールジョイントにおいて、前記ソケットは、前記射出成形部を長炭素繊維による射出成形により形成したことを特徴とするボールジョイント。
JP2014205498A 2014-10-06 2014-10-06 ボールジョイント Active JP6408851B2 (ja)

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