JP2016074178A - 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材 - Google Patents

三次元造形装置、三次元造形方法および造形材 Download PDF

Info

Publication number
JP2016074178A
JP2016074178A JP2014207308A JP2014207308A JP2016074178A JP 2016074178 A JP2016074178 A JP 2016074178A JP 2014207308 A JP2014207308 A JP 2014207308A JP 2014207308 A JP2014207308 A JP 2014207308A JP 2016074178 A JP2016074178 A JP 2016074178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modeling
support
dimensional
model
dimensional structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014207308A
Other languages
English (en)
Inventor
邦章 柏倉
Kuniaki Kashiwakura
邦章 柏倉
太弥 宗仲
Taiya Munenaka
太弥 宗仲
明子 原
Akiko Hara
明子 原
石川 貴之
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014207308A priority Critical patent/JP2016074178A/ja
Publication of JP2016074178A publication Critical patent/JP2016074178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】造形された三次元造形物を破損させたり変形させたりすることなく、サポート材を容易かつ速やかに除去することが可能な三次元造形装置、三次元造形方法および造形材を提供する。【解決手段】三次元造形装置は、造形ステージ上に第1および第2造形材の少なくとも一方を吐出してモデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる造形材層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形材層を積層することにより三次元造形物を造形させる。第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。【選択図】図5

Description

本発明は、三次元造形装置、三次元造形方法および造形材に関する。
三次元の立体物(以下「三次元造形物」)を造形する技術として、ラピッド・プロトタイピング(RP:Rapid Prototyping)または付加製造(AM:Additive manufacturing)と呼ばれる技術が知られている。この技術は、1つの三次元造形物の表面を3角形の集まりとして記述したデータ(STL(Standard Triangulated Language)フォーマットのデータ)により、積層方向について薄く切った断面形状を計算し、その形状に従って各層を形成して三次元造形物を造形する技術である。また、三次元造形物を造形する手法としては、粉体積層方式(Binder Jetting)、インクジェット方式(Material Jetting)、熱溶融方式(Material Extrusion)、シート積層方式(Sheet Lamination)、光造形方式(Vat Photopolymerization)、粉末焼結方式(Powder Bed Fusion)などが知られている。
インクジェット方式による三次元造形方法としては、例えば、造形ステージに対してインクジェットヘッドから選択的に例えば光硬化性樹脂のモデル材を吐出する工程、その表面を平滑化する工程、および当該モデル材を硬化させる工程(光硬化性樹脂の場合は光照射工程)によって一層分の造形材層(硬化層)を形成し、この造形材層を複数積層して三次元造形物を造形する技術が提供されている。このような方式によれば、造形対象物の三次元形状に基づいてモデル材を微小な液滴(液滴径:数十[μm])として吐出することにより高精細な造形材層が形成されるため、これを積層することにより高精細な三次元造形物を造形することができる。また、インクジェットヘッドとして、複数の吐出ノズルが配列された副走査を不要とする長さを有するインクジェットヘッド(いわゆるラインヘッド)を使用することによって、大きな三次元造形物であっても比較的短時間で造形できるように工夫がされている。
熱溶融方式による三次元造形方法としては、例えば、熱可塑性樹脂を加熱により液状化させ、ディスペンサーノズルから吐出して一筆書きのようにして積層して三次元造形物を造形する技術が提供されている。このような方式によれば、工業製品に一般的に使用されているABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂)やPC樹脂(ポリカーボネート)、バイオプラスチックとして近年注目されているPLA樹脂(ポリ乳酸樹脂)を用いた三次元造形物を造形することができる。
また、上記三次元造形方法では、造形ステージに対して、三次元造形物の造形中にモデル材を支持するサポート材を供給する。サポート材は、例えば造形対象物がオーバーハングする部分(張り出し部分)を有している場合等に、モデル材の外周や内周に設けられ、三次元造形物の造形が完了するまでオーバーハング部分を支持する。サポート材は、三次元造形物の造形が完了した後に除去される。
特許文献1には、メッシュ状のシート材(支持体)に、一部裏面に通過するように三次元物体形成材料を配置し、そのシート材を重ね合わせて積層し、さらに加圧・接合して造形を行う技術が開示されている。また、特許文献1には、マイクロ波を照射して、三次元物体形成材料が配置されていない不要部分を除去することが開示されている。
特許文献2には、モデル材とサポート材との分離を容易にするために、モデル材とサポート材との境界面に第2のサポート材を吐出し、剥離層として作用させるようにしたインクジェット方式の三次元造形装置が記載されている。また、特許文献2には、電磁波の吸収係数の大きいフィラー(カーボン粒子)が第2のサポート材に添加されており、500[kHz]の電磁波を照射する誘導加熱によりフィラーを加熱して第2のサポート材を間接的に昇温すなわち溶融させて除去することが開示されている。また、特許文献2には、第2のサポート材を除去した後に、サポート材を破壊して除去することが開示されている。
特開平10−264258号公報 特開2004−255839号公報
上述したように、三次元造形物を造形するにあたっては、積層方向について薄く切った造形対象物(立体物)の断面形状を計算し、その形状に従って下層から順に形成して積層するのが一般的である。下層よりも上層に行くほど断面形状が小さくなるような形状、例えばピラミッド構造のような形状であれば、最終的に三次元造形物を構成するモデル領域を形成するモデル材のみで積層していくことが可能である。しかし、例えば球体構造を造形しようとしたとき、最大直径となる中心部よりも下層部分では、上層に行くほど形状が大きくなるオーバーハング部分を有する。このようなオーバーハング部分を造形するときは、端部付近のモデル材を重力方向に支持するものがないため、モデル領域を支持し、最終的に三次元造形物から除去されるサポート領域(除去対象領域)が必要になる。
粉体積層方式(インクジェットバインダー方式)や粉末焼結方式により三次元造形物を造形する場合には、層状に敷き詰められた粉体層のうちモデル領域に対してバインダーを吐出したり、高出力のレーザービームの照射により当該モデル領域を直接焼結したりするため、モデル領域以外の粉体層がサポート領域の役割をすることとなる。そのため、粉体積層方式や粉末焼結方式では、サポート領域を形成するために別途サポート材を用意することなく、あらゆる形状の三次元造形物を造形することができる。
また、光造形方式により三次元造形物を造形する場合には、敷き詰められた光硬化性の樹脂液層のうちモデル領域に対して光の照射を行い、硬化させていく。光造形方式では、硬化させていくモデル領域以外の樹脂液層に若干の流動性があるため、モデル領域を支持する必要が全くないとは言えないが、例えば球体程度の三次元造形物であれば特別にモデル領域を支持するためのサポート領域を形成する必要はない。また、熱溶融方式により三次元造形物を造形する場合には、熱可塑性樹脂を加熱により液状化させ、ディスペンサーノズルから吐出して一筆書きのようにして積層していく。熱溶融方式では、ディスペンサーノズルから吐出された樹脂は、ほぼ瞬時に冷却して硬化するため、ある程度のオーバーハング部分であればモデル領域を支持するサポート領域の形成を必要としない。しかし、光造形方式や熱溶融方式により三次元造形物を造形する場合であっても、オーバーハング部分が、大面積を持つ場合や、先端が重くなるような形状をしている場合にはモデル領域を支持するサポート領域が必要となる。このため、これらの方式では、必要な部分に光の照射を行い、またはディスペンサーノズルから樹脂を吐出してサポート領域を別途作ることが行われている。このようなサポート領域は、三次元造形物の造形が完了した後に、ニッパなどで除去される。この場合、光造形方式では、樹脂液を複数種類使い分けることができないため、必然的にサポート領域とモデル領域とは同じ材質となってしまう。その一方、熱溶融方式により三次元造形物を造形する場合は、複数の吐出ノズルを用いて、モデル領域およびサポート領域のそれぞれに対して熱可塑性樹脂を打ち分けることができるため、サポート材とモデル材とを異なる材料で構成することができる。
一方、インクジェット方式により三次元造形物を造形する場合には、微小な液滴(モデル材)を一滴ずつ吐出して光照射などにより硬化させて造形していくため、わずかなオーバーハング部分であっても微小な液滴を保持することはできない。つまり、三次元造形物の造形中にモデル領域を支持するためのサポート領域を配置する必要がある。
また、サポート領域は、三次元造形物の造形後にモデル領域と分離する必要があるため、サポート材はモデル材とは異なる材料である必要がある。例えば、モデル材と同じ光硬化性樹脂であるものの、圧力を加えると簡単に崩れてしまうような柔らかい素材をサポート材として採用し、サポート領域を含む三次元造形物に対して水圧などを加えることによって当該サポート領域をモデル領域から分離(破壊除去)する。または、熱可塑性のワックス(いわゆる蝋)をサポート材として採用し、サポート領域を含む三次元造形物を加熱炉に放置し、サポート材のみを溶融させて当該サポート領域の除去(融解除去)を行う。または、光硬化性樹脂ではあるものの水溶性の素材をサポート材として採用し、サポート領域を含む三次元造形物を水中に放置しておくことによって、サポート材を溶解させて当該サポート領域の除去(水溶除去)を行う。または、アルカリ溶液等の溶剤に溶ける高分子材料をサポート材として採用し、サポート領域を含む三次元造形物を溶剤に浸し、サポート材のみを溶解させて当該サポート領域の除去(溶解除去)を行う。
しかしながら、三次元造形物に対して水圧などを加える等、機械的にサポート領域の除去を行うと、モデル領域を破損させるおそれがあるという問題があった。特に、モデル領域が肉厚の薄い板状部や先端の尖った鋭角形状部を有している場合、これらの部位は強度が弱く破損しやすい。また、モデル領域のうち細かい部分や入り組んだ部分では、物理的にサポート材を除去することが難しいという問題があった。
また、三次元造形物を水中に放置しておくことによって、サポート材を溶解させてサポート領域の除去を行う場合や、三次元造形物を溶剤に浸し、サポート材のみを溶解させてサポート領域の除去を行う場合には、モデル領域が機械的に破損するおそれがなくなる。その一方、サポート材を溶解させるために使用される溶液(水、溶剤)がモデル領域に浸透することにより、モデル領域の物性や形状が変化したり、モデル領域の表面がわずかに分解されることにより当該表面がべたついたりしてしまうという問題があった。
また、三次元造形物を加熱炉に放置し、サポート材のみを融解させてサポート領域の除去を行う場合にも、モデル領域が機械的に破損するおそれがなくなるものの、加熱によりモデル材の熱変形、熱収縮または融解が発生し、モデル領域の形状が崩れてしまうという問題があった。特に、耐熱温度(熱変形温度)が50〜70[℃]と低い光硬化性樹脂をモデル材として採用した場合には、特に大きな問題となる。
特許文献1における不要部分の除去方法では、モデル領域にシート材が混入してしまうため、マイクロ波が照射されることによってモデル領域に混入したシート材が溶け出し、モデル領域の強度が低下したり、モデル領域が変形したりしてしまうおそれがあるという問題があった。さらに、シート材として提案されている材料(ポリオキシメチレン、エチレンビニルアルコールコポリマー)は融点が170[℃]以上と高い。そのため、シート材がマイクロ波を吸収して融解するまでの時間は決して短くなく、その間にモデル材もマイクロ波を吸収して昇温し、モデル領域の形状が変化してしまうおそれがあるという問題があった。
また、特許文献2におけるサポート材の除去方法では、2種類のサポート材をそれぞれ吐出するための吐出ヘッドが2つ、さらに言えばサポート材も2種類必要になり、装置構成が複雑となるという問題があった。また、誘導加熱によるサポート材の除去では、サポート材の主成分である高分子材料を直接加熱するのではなく、フィラーを介しての間接加熱となる、すなわちサポート材が溶融するまでの時間が長くなるため、サポート材の除去効率が悪い。さらに言えば、フィラーをサポート材に添加すると、インクジェットヘッドでの吐出性能にノズル詰り等の影響を及ぼす可能性が高くなる。吐出性能に影響のない範囲で構成するためには、サポート材に対するフィラーの添加量は非常に少なくなり、サポート材の加熱効率も期待できなくなってしまう。
本発明の目的は、造形された三次元造形物を破損させたり変形させたりすることなく、サポート材を容易かつ速やかに除去することが可能な三次元造形装置、三次元造形方法および造形材を提供することである。
本発明に係る三次元造形装置は、
造形ステージと、
前記造形ステージに向けて、三次元造形物を構成するための第1造形材を吐出することによって、造形材層のモデル領域を形成する第1吐出ヘッドと、
前記造形ステージに向けて、前記三次元造形物の造形中に前記第1造形材を支持するための第2造形材を吐出することによって、造形材層のサポート領域を形成する第2吐出ヘッドと、
前記造形ステージ、および、前記第1および第2吐出ヘッドのうち少なくとも一方を、両者の相対距離を可変に支持する支持機構と、
前記第1および第2吐出ヘッドおよび前記支持機構を制御し、前記造形ステージ上に前記第1および第2造形材の少なくとも一方を吐出して前記モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる造形材層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形材層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部と、
を備え、
前記第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。
本発明に係る三次元造形方法は、
造形ステージに向けて、三次元造形物を構成するための第1造形材であるモデル材を吐出することによって、造形材層のモデル領域を形成し、
前記造形ステージに向けて、前記三次元造形物の造形中に前記第1造形材を支持するための第2造形材であるサポート材を吐出することによって、造形材層のサポート領域を形成し、
前記造形ステージ上に前記モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる複数の造形材層を積層することにより三次元造形物を造形し、
前記第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。
本発明に係る造形材は、
三次元造形物の造形中に、当該三次元造形物を構成するための第1造形材を支持するための第2造形材として使用される造形材であって、
融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。
本発明によれば、三次元造形物の造形中にモデル材を支持するためのサポート材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含むことによりマイクロ波の吸収性が向上し、マイクロ波の照射を受けて急峻に融解する。よって、三次元造形物を構成するためのモデル材に機械的な負荷を与えずに、サポート材の除去を容易、かつ、短時間に行うことができる。特に、三次元造形物の細かい部分や入り組んだ部分であっても、融解したサポート材はモデル材から分離されるため、サポート材の除去を容易に行うことができる。また、サポート材がマイクロ波の照射を受けて融解するまでの時間は短いため、その間にモデル材がマイクロ波を吸収して発熱する可能性は低く、当該モデル材から構成される三次元造形物の形状が変化してしまうことを防止することができる。以上より、造形された三次元造形物を破損させたり変形させたりすることなく、サポート材を容易かつ速やかに除去することができる。
本実施の形態における三次元造形装置の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における三次元造形装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態におけるヘッドユニットの構成を示す図である。 本実施の形態におけるマイクロ波照射装置の構成を示す図である。 マイクロ波を照射することによってサポート材を除去する処理を説明する図である。 サポート材のマイクロ波照射時間に対する粘度の測定結果を説明する図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る三次元造形装置100の構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る三次元造形装置100の制御系の主要部を示す図である。図1、2に示す三次元造形装置100は、造形ステージ140上に、三次元造形物200を構成するための第1造形材であるモデル材と、三次元造形物200の造形動作中にモデル材に接してモデル材を支持及び/又は覆うための第2造形材であるサポート材とからなる複数の造形材層を順に形成して積層することによって、三次元造形物200を造形する。サポート材は、例えば造形対象物がオーバーハングする部分を有している場合等に、モデル材の外周や内周に設けられ、三次元造形物200の造形が完了するまでオーバーハング部分を支持する。サポート材は、三次元造形物200の造形が完了した後に、ユーザーによって除去される。モデル材としては、光、熱、放射線等のエネルギーを付与することで硬化するエネルギー硬化性の材料が用いられる。光硬化性樹脂材料や熱硬化性材料などの、エネルギー硬化性の材料は比較的粘度が低く、後述するインクジェット方式の吐出ヘッドから吐出することで、精度の高い三次元造形物200を作製することができる。本実施の形態においては、モデル材として、光硬化性材料を用いるものとして説明する。また、サポート材としては、加熱されることによって固体から液体に遷移する熱可塑性材料が用いられる。なお、図1においては、理解を容易にするため、三次元造形物200のうちモデル材を用いて形成するモデル領域に相当する部分は実線で示し、サポート材を用いて形成しモデル領域を支持するサポート領域に相当する部分は破線で示している。
三次元造形装置100は、各部の制御や3Dデータの取り扱いを行うための制御部110、制御部110の実行する制御プログラムを含む各種の情報を記憶する記憶部115、モデル材を用いて造形を行うためのヘッドユニット120、ヘッドユニット120およびマイクロ波照射ユニット180を移動可能に支持するための支持機構130、三次元造形物200が形成される造形ステージ140、各種情報を表示するための表示部145、外部機器との間で3Dデータ等の各種情報を送受信するためのデータ入力部150、および、ユーザーからの指示を受け付けるための操作部160、および、造形された三次元造形物200にマイクロ波を照射するためのマイクロ波照射ユニット180を備える。三次元造形装置100には、造形対象物を設計するための、あるいは、三次元測定機を用いて実物を測定して得られた三次元情報に基づいて造形用のデータを生成するためのコンピューター装置155が接続される。
データ入力部150は、造形対象物の三次元形状を示す3Dデータ(CADデータやデザインデータなど)をコンピューター装置155から受け取り、制御部110に出力する。CADデータやデザインデータには、造形対象物の三次元形状だけに限らず、造形対象物の表面の一部または全面および内部におけるカラー画像情報が含まれている場合もある。なお、3Dデータを取得する方法は特に限定されず、有線通信や無線通信、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線通信を利用して取得しても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体を利用して取得しても良い。また、この3Dデータは、当該3Dデータを管理および保存するサーバーなどから取得しても良い。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算手段を有しており、データ入力部150から3Dデータを取得し、取得した3Dデータの解析処理や演算処理を行う。制御部110は、3Dデータを解析することによって、最終的に三次元造形物200を構成する領域をモデル領域に設定する。また、制御部110は、モデル領域を支持し、最終的に三次元造形物200から除去される領域をサポート領域(除去対象領域)に設定する。制御部110は、使用するサポート材の量がなるべく少なくなるように、サポート領域を設定する。なお、モデル領域を支持しない領域であっても、最終的に三次元造形物200から除去される領域であれば除去対象領域に設定される場合もある。例えば、積層方向に複数の造形物を造形する際に、隣り合う造形物間の仕切りとなる層を除去対象領域に設定したり、三次元造形物200を保護するために三次元造形物200の表面を覆うように除去対象領域が設けられるように設定したりすることができる。
制御部110は、データ入力部150から取得した3Dデータを、造形材層の積層方向について薄く切った複数のスライスデータに変換する。スライスデータは、三次元造形物200を造形するための造形材層毎の造形データである。各スライスデータに対しては、モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方が設定されている。つまり、スライスデータに対して、モデル領域のみが設定されている場合もあるし、サポート領域のみが設定されている場合もある。サポート領域や上述した表面保護層が必要ない場合もあるし、上述したように、積層方向に多数個の造形物を作製する際の仕切りの役目で、サポート領域が造形材層の100[%]を使用する場合もあるからである。三次元造形物200のオーバーハング部分に相当するオーバーハング領域は、モデル領域およびサポート領域として設定されている。スライスデータの厚み、すなわち造形材層の厚みは、造形材層の一層分の厚さに応じた距離(積層ピッチ)と一致する。例えば、造形材層の厚みが0.05[mm]である場合、制御部110は、1[mm]の高さの積層に必要な連続した20[枚]のスライスデータを3Dデータから切り出す。
また、制御部110は、三次元造形物200の造形動作中、三次元造形装置100全体の動作を制御する。例えば、モデル材およびサポート材を所望の場所に吐出するための機構制御情報を支持機構130に対して出力するとともに、ヘッドユニット120に対してスライスデータを出力する。すなわち、制御部110は、ヘッドユニット120と支持機構130とを同期させて制御する。制御部110は、後述する光照射装置125およびマイクロ波照射ユニット180の制御も行う。
表示部145は、制御部110の制御を受けて、ユーザーに認識させるべき各種の情報やメッセージを表示する。操作部160は、テンキー、実行キー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、その入力操作に応じた操作信号を制御部110に出力する。
造形ステージ140は、ヘッドユニット120の下方に配置される。造形ステージ140には、ヘッドユニット120によって造形材層が形成され、この造形材層が積層されることにより、サポート領域を含む三次元造形物200が造形される。
支持機構130は、ヘッドユニット120および造形ステージ140のうち少なくとも一方を、両者の相対距離を可変に支持し、ヘッドユニット120と造形ステージ140との相対位置を3次元で変化させる。また、支持機構130は、マイクロ波照射ユニット180および造形ステージ140のうち少なくとも一方を、両者の相対距離を可変に支持し、マイクロ波照射ユニット180と造形ステージ140との相対位置を2次元で変化させる。具体的には、支持機構130は、図1に示すように、ヘッドユニット120に係合する主走査方向ガイド132と、主走査方向ガイド132およびマイクロ波照射ユニット180を副走査方向に案内する副走査方向ガイド134と、造形ステージ140を鉛直方向に案内する鉛直方向ガイド136とを備え、さらに図示しないモーターや駆動リール等からなる駆動機構を備えている。
支持機構130は、制御部110から出力された機構制御情報に従って、図示しないモーターおよび駆動機構を駆動し、キャリッジを兼ねるヘッドユニット120を主走査方向および副走査方向に自在に移動させる(図1を参照)。なお、支持機構130は、ヘッドユニット120の位置を固定し、造形ステージ140を主走査方向および副走査方向に移動させるように構成しても良いし、ヘッドユニット120と造形ステージ140との双方を移動させるように構成しても良い。
また、支持機構130は、制御部110から出力された機構制御情報に従って、図示しないモーターおよび駆動機構を駆動し、マイクロ波照射ユニット180を副走査方向に自在に移動させる(図1を参照)。なお、支持機構130は、マイクロ波照射ユニット180の位置を固定し、造形ステージ140を副走査方向に移動させるように構成しても良いし、マイクロ波照射ユニット180と造形ステージ140との双方を移動させるように構成しても良い。
本実施の形態では、ヘッドユニット120を主走査方向および副走査方向に自在に移動させるために、ヘッドユニット120の移動を阻害しないようにマイクロ波照射ユニット180を必要に応じて移動させる。また、マイクロ波照射ユニット180を副走査方向に自在に移動させるために、マイクロ波照射ユニット180の移動を阻害しないように主走査方向ガイド132を必要に応じて副走査方向に移動させる。ヘッドユニット120およびマイクロ波照射ユニット180について、互いに干渉しないような退避位置をそれぞれ設定しておき、各退避位置へ移動させるようにしても良い。
また、支持機構130は、制御部110から出力された機構制御情報に従って、図示しないモーターおよび駆動機構を駆動し、造形ステージ140を鉛直方向下方に移動させてヘッドユニット120と三次元造形物200との間隔を調整する(図1を参照)。すなわち、造形ステージ140は、支持機構130によって鉛直方向に移動可能に構成されており、造形ステージ140上に、Nを自然数としたときに、N層目の造形材層が形成された後、積層ピッチだけ鉛直方向下方に移動する。そして、造形ステージ140は、造形ステージ140上にN+1層目の造形材層が形成された後、積層ピッチだけ鉛直方向下方に再び移動する。なお、支持機構130は、造形ステージ140の鉛直方向位置を固定し、ヘッドユニット120を鉛直方向上方に移動させても良いし、ヘッドユニット120と造形ステージ140との双方を移動させても良い。
ヘッドユニット120は、図2,3に示すように、インクジェット方式の第1吐出ヘッド121、第2吐出ヘッド122、平滑化装置124および光照射装置125を筐体120Aの内部に備える。
第1吐出ヘッド121は、長手方向(副走査方向)に列状に配列された複数の吐出ノズルを有する。第1吐出ヘッド121は、長手方向に直交する主走査方向に走査しながら、造形ステージ140に向けて複数の吐出ノズルからモデル材の液滴を選択的に吐出する。第1吐出ヘッド121は、1層分の造形材層が形成される際、その造形材層に対応するスライスデータに対してモデル領域が設定された領域に、モデル材の液滴を吐出する。この吐出動作を、副走査方向にずらしながら複数回繰り返すことにより、造形ステージ140上の所望の領域に造形材層のモデル領域を形成する。造形材層のモデル領域は、光エネルギーの照射による硬化処理が施されることにより硬化する。硬化の度合いは照射される光エネルギー量によって異なり、半硬化の状態にすることもできるし、実質的に完全に硬化した状態にすることもできる。ここで、半硬化とは、モデル材が、層(造形材層)として形状を維持することができる程度の粘度を有するように完全硬化よりも低い度合いで硬化された状態を言うものとする。
第2吐出ヘッド122は、長手方向(副走査方向)に列状に配列された複数の吐出ノズルを有する。第2吐出ヘッド122は、長手方向に直交する主走査方向に走査しながら、造形ステージ140に向けて複数の吐出ノズルからサポート材の液滴を選択的に吐出する。第2吐出ヘッド122は、1層分の造形材層が形成される際、その造形材層に対応するスライスデータに対してサポート領域が設定された領域に、サポート材の液滴を吐出する。この吐出動作を、副走査方向にずらして複数回繰り返すことにより造形ステージ140上の所望の領域に造形材層のサポート領域を形成する。
このように、制御部110からの制御信号によって支持機構130が作動するとともに、制御部110から送られるスライスデータに基づいて、第1吐出ヘッド121からはモデル材が選択的に造形ステージ140に供給され、第2吐出ヘッド122からはサポート材が選択的に造形ステージ140に供給されることで三次元造形物200の造形が行われる。すなわち、制御部110、支持機構130、ヘッドユニット120、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122等によって、モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方を含む造形材層が形成される。
第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122としては、従来公知の画像形成用のインクジェットヘッドが用いられる。なお、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122が有する複数の吐出ノズルは、列状に配列されていれば良く、直線状に並んでいても良いし、ジグザグ配列で全体として直線状になるように並んでいても良い。
第1吐出ヘッド121は、モデル材を吐出可能な状態で貯留する(もしくは、図示しないタンクからモデル材が供給される)。本実施の形態では、第1吐出ヘッド121として、例えば、粘度が5〜15[mPa・s]の範囲でモデル材を吐出できるものを採用することができる。モデル材としては、特定波長の光(光エネルギー)が照射されることにより硬化する光硬化性材料が用いられる。光硬化性材料としては、例えば、紫外線硬化性樹脂が挙げられ、アクリル酸エステルまたはビニルエーテル等のラジカル重合系紫外線硬化性樹脂や、エポキシまたはオキセタン等のモノマーやオリゴマーと、樹脂に応じた重合開始剤(反応開始剤)としてアセトフェノンやベンゾフェノン等とを組み合わせて使用するカチオン重合系紫外線硬化性樹脂を用いることができる。光硬化性材料は、硬化を進行させ得る特定波長の光を遮光部材やフィルターなどにより遮断しておくことで、吐出可能な状態で貯留することができる。なお、モデル材として、熱エネルギーが付与されることにより硬化する熱硬化性材料を用いても良いし、放射線の照射により硬化する放射線硬化材料を用いても良い。
第2吐出ヘッド122は、サポート材を吐出可能な状態で貯留する(もしくは、図示しないタンクからサポート材が供給される)。本実施の形態では、第2吐出ヘッド122として、例えば、粘度が5〜15[mPa・s]の範囲でサポート材を吐出できるものを採用することができる。サポート材としては、常温で固体となる所定の融点を有し、加熱されることによって固体から液体に遷移する熱可塑性材料が用いられる。サポート材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含む。本実施の形態では、サポート材は、2種類の熱可塑性材料、より具体的には、常温で固体であり第1融点を有する第1熱可塑性材料および、常温で液体であり第1融点より低い第2融点を有する第2熱可塑性材料を含む。サポート材は、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。具体的には、30秒より長い常温固体の第1の熱可塑性樹脂であったものが、第2の熱可塑性を混合することにより、サポート材の上記遷移時間が30秒以内となっている。このように、第2吐出ヘッド122から吐出される本実施形態の造形材は、三次元造形物200の造形中に、当該三次元造形物200を構成するためのモデル材を支持するためのサポート材として使用される造形材であって、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解するものである。従って、三次元造形物全体にマイクロ波が照射されると、モデル材よりもサポート材が優先的に(つまり、サポート材が選択的に)融解し、モデル材に機械的な力を付与することなくサポート材をモデル材が除去することができる。
第1熱可塑性材料および第2熱可塑性材料は、マイクロ波照射ユニット180から照射されたマイクロ波を吸収しやすい材料である。そのような材料としては、分子量が1000から10000程度で分子内に極性基としてのOH基を有するポリエチレングリコール、極性基としてのCOOH基を有するミリスチン酸やステアリン酸のような炭素数が10から20程度の飽和脂肪酸、極性基としてのOH基を有するテトラデカノールやオクタデカノールといった炭素数が14から20程度の脂肪族アルコール、その他パラフィン等の炭化水素ワックスを利用することができる。これらの材料は、炭素数または分子量が大きくなると概ね融点が高くなり、液体での粘度も上昇するため、適切な融点、粘度となる炭素数や分子量の材料をサポート材として選ぶことが好ましい。
第2吐出ヘッド122は、サポート材を吐出可能な状態(つまり加熱されて溶融し、高粘度を有する状態)で貯蔵するサポート材貯蔵タンク(図示せず)に接続され、サポート材貯蔵タンクからサポート材の供給を受ける。サポート材貯蔵タンクから第2吐出ヘッド122までの搬送経路上には、当該搬送経路を加熱する加熱機構が設けられる。この構成により、融点以上に加熱されることで液体化したサポート材は、サポート材貯蔵タンクから第2吐出ヘッド122まで搬送される。また、第2吐出ヘッド122は、第2吐出ヘッド122内でサポート材を加熱する加熱機構を有することにより、サポート材貯蔵タンクから搬送されたサポート材を液体状態で保持したまま吐出することができる。第2吐出ヘッド122によって形成されたサポート領域は、サポート材の吐出後に、周囲の空気に触れて、すなわち自然冷却により融点以下に冷却され固化する(薄い硬化層となる)。なお、第2吐出ヘッド122内の温度は、サポート材が吐出可能な粘度になる温度に設定する必要があるが、吐出後のサポート材の固化を早めるために、可能な限り低温に設定する必要がある。同様の理由から、サポート材の融点は、常温で固体であることを前提にして、可能な限り低温であることが望ましい。例えば40〜60[℃]程度の熱可塑性材料をサポート材として選択することが好ましい。
平滑化装置124は、均しローラー124A、ブレード等の掻き取り部材124Bおよび回収部材124Cを筐体120Aの内部に備える。均しローラー124Aは、制御部110の制御下において図3中の反時計回り方向に回転駆動可能であり、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122により吐出されたモデル材表面およびサポート材表面に接触してモデル材表面およびサポート材表面の凹凸を平滑化する。その結果、均一な層厚を有する造形材層が形成される。造形材層の表面が平滑化されることにより、次の造形材層を精度良く形成して積層することができるので、高精度の三次元造形物200を造形することができる。均しローラー124Aの表面に付着したモデル材およびサポート材は、均しローラー124Aの近傍に設けられた掻き取り部材124Bによって掻き取られる。掻き取り部材124Bによって掻き取られたモデル材およびサポート材は、回収部材124Cによって回収される。なお、掻き取り部材124Bによって掻き取られたモデル材やサポート材は、第1吐出ヘッド121や第2吐出ヘッド122に供給されて再利用されるものとしても良いし、廃タンク(図示せず)に輸送されるものとしても良い。なお、均しローラー124Aに代えて、他の回転体、例えば、無端ベルトを用いるようにしても良い。
光照射装置125は、造形ステージ140に向けて吐出された、光硬化性材料のモデル材に硬化処理としての光エネルギー照射処理を施して、半硬化させる露光ヘッドである。モデル材として紫外線硬化性材料を用いる場合、光照射装置125として、紫外線を放射するUVランプ(例えば、高圧水銀ランプ)が好適に用いられる。なお、光照射装置125としては、高圧水銀ランプの他に、低圧水銀灯、中圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプまたは紫外線LEDランプ等を任意に用いることができる。光照射装置125は、制御部110からの制御信号によって、照射タイミングや露光量が制御される。露光量の制御は、光照射装置125に加える電圧や電流等を調整して光照射装置125の発光強度を変化させることで行うようにしても良いし、光照射装置125とモデル材やサポート材との間に、光学的なフィルターを挿抜できるように配置したり、複数種類のフィルターを切り替えられるように構成して、これらを挿抜したり切り替えたりすることで行うようにしても良い。
ヘッドユニット120は、1層分の造形材層を形成する際、主走査方向に造形ステージ140上の一方の端部から他方の端部まで走査しながら、モデル領域が設定された領域にモデル材を吐出するとともに、サポート領域が設定された領域にサポート材を吐出する。次に、ヘッドユニット120は、モデル材およびサポート材の吐出を一旦停止し、主走査方向に造形ステージ140上の他方の端部から一方の端部まで走査する。次に、ヘッドユニット120は、第1吐出ヘッド121によるモデル材の吐出位置、および、第2吐出ヘッド122によるサポート材の吐出位置が重ならないように副走査方向に走査する。これらの動作を繰り返すことにより、造形ステージ140上の所定の領域を走査し、1層分の造形材層を形成することができる。そして、三次元造形装置100は、造形ステージ140上に、複数の造形材層を順に形成して積層することによって、三次元造形物200を造形する。
マイクロ波照射ユニット180は、図4に示すように、造形された三次元造形物200にマイクロ波を照射することにより、三次元造形物200に含まれるサポート材を当該サポート材の融点以上に加熱して融解させるためのマイクロ波照射装置182を筐体180Aの内部に備える。マイクロ波照射装置182は、造形ステージ140に向けてマイクロ波を照射する。マイクロ波照射装置182は、円形の所定範囲にマイクロ波を照射するものであっても良いし、これを列状に複数並べたものであっても良い。マイクロ波照射装置182は、制御部110の制御を受けて、マイクロ波の照射と停止との間における切り替えを行うとともに、照射するマイクロの強さ、当該マイクロ波の周波数および出力等を変化させる。
ここで、マイクロ波による加熱とは、300[MHz]〜300[GHz]の電磁波(いわゆるマイクロ波)の作用で、誘電体を主として分子運動とイオン伝導によって熱を発生させて加熱することである。誘電体である被加熱体(サポート材)の誘電分極している極性基(永久双極子)に電界変化が作用することにより、分子運動が発生する。マイクロ波の電界の振動に対して、例えば永久双極子が少し遅れてマイクロ波の電界の振動に追従する場合、すなわちマイクロ波の電界の変化に対し位相遅れを伴って永久双極子が変化する場合、この遅れがマイクロ波の電界の変化に対する抵抗力として働いて永久双極子が加熱される。このことから、マイクロ波で加熱されやすい材料とは、極性基を有し、かつ、分子間力が弱い、言い換えると分子運動しやすい材料である。以下の式(1)は、誘電体が吸収するマイクロ波電力Pを理論的に求めた式である。このマイクロ波電力Pが大きい材料は、マイクロ波の吸収性が高いと言える。式(1)から明らかなように、誘電体であるサポート材に使用される材料としては、誘電体の比誘電率、すなわち双極子モーメントが大きく、誘電体の誘電損失角が大きいものが好ましい。なお、液体状態である誘電体の誘電損失角は、固体状態である誘電体の誘電損失角より大きい。
P[W/m]=K・ε・tanδ・f・E・・・(1)
K:0.556×10−10
ε:誘電体の比誘電率
tanδ:誘電体の誘電損失角
f:周波数[Hz]
:電界強度[V/m]
マイクロ波照射ユニット180は、制御部110の制御を受けて、三次元造形物200の造形動作が完了した後に、副走査方向に造形ステージ140上の一方の端部から他方の端部に向けて走査しながら、三次元造形物200にマイクロ波を照射する。三次元造形物200に含まれるサポート領域が加熱され融点以上となるまでに昇温すると、サポート領域を構成するサポート材は、液体化して自然にモデル領域を構成するモデル材から剥離される。そのため、サポート材を容易に除去することができる。
図5を参照し、三次元造形物200にマイクロ波を照射することによってサポート材を除去する処理について説明する。図5Aは、造形動作が完了した時点の三次元造形物200を示す図である。図5Aに示す三次元造形物200は、モデル領域200Aと、サポート領域200Bとから構成される。サポート領域200Bを構成するサポート材は、図5Bに示すように、常温で固体であり第1融点を有する第1熱可塑性材料210と、常温で液体であり第1融点より低い第2融点を有する第2熱可塑性材料220とを含む。すなわち、固体状態である第1熱可塑性材料210の中に、液体状態である第2熱可塑性材料220が混ざり合っている。
マイクロ波照射ユニット180は、三次元造形物200にマイクロ波を照射する。これにより、三次元造形物200に含まれるサポート領域が加熱され融点温度以上に昇温する結果、サポート領域200Bは液体化する。ここで、第1熱可塑性材料210および第2熱可塑性材料220は、同じ組成でも液体状態と固体状態ではマイクロ波の吸収性が異なり、液体状態である方が吸収性は高い。その一方、固体状態の熱可塑性材料だけでサポート材を構成すると、マイクロ波の吸収性が悪いため、融点以上に昇温するためにマイクロ波を照射する時間が長くなる。マイクロ波の照射時間が長くなると、モデル材もある程度マイクロ波を吸収して昇温してしまうため、サポート材を除去するときにはモデル材も高温状態になる。本実施の形態では、固体状態である第1熱可塑性材料210の中に、液体状態である第2熱可塑性材料220が混ざり合っている。そのため、図5Cに示すように、最初に第2熱可塑性材料220がマイクロ波を吸収して昇温し、周囲の第1熱可塑性材料210に熱が伝わる。そして、第1熱可塑性材料210は、融点以上に加熱されると液体化する(鎖線は、優先的に融解し始めた領域を示しており、図5Cの符号220に対応している)。つまり、図5Dに示すように、サポート領域200Bを構成するサポート材の全体(第1熱可塑性材料210および第2熱可塑性材料220)が液体化する。サポート材の全体が液体化すると、マイクロ波の吸収性が向上して当該サポート材を加速度的に昇温させることが可能となり、ひいては瞬時にサポート材をその融点以上に加熱することができる。図5Eに示すように、液体化したサポート材は、図中の矢印方向に沿って、自然にモデル領域Aから剥離される。
以上詳しく説明したように、本実施の形態の三次元造形装置100は、造形ステージ140上に第1および第2造形材の少なくとも一方を吐出してモデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる造形材層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形材層を積層することにより三次元造形物200を造形する三次元造形方法を実現する。ここで、第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する。
このように構成した本実施の形態によれば、三次元造形物200の造形中にモデル材を支持するためのサポート材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含むことによりマイクロ波の吸収性が向上し、マイクロ波の照射を受けて急峻に融解する。よって、三次元造形物200を構成するためのモデル材に機械的な負荷を与えずに、サポート材の除去を容易、かつ、短時間に行うことができる。特に、三次元造形物200の細かい部分や入り組んだ部分であっても、融解したサポート材はモデル材から分離されるため、サポート材の除去を容易に行うことができる。また、サポート材がマイクロ波の照射を受けて融解するまでの時間は短いため、その間にモデル材がマイクロ波を吸収して発熱する可能性は低く、当該モデル材から構成される三次元造形物200の形状が変化してしまうことを防止することができる。以上より、造形された三次元造形物200を破損させたり変形させたりすることなく、サポート材を容易かつ速やかに除去することができる。
なお、上記実施の形態では、上記実施の形態では、ヘッドユニット120とマイクロ波照射ユニット180とを別体化し、それぞれが独立的に移動できるように構成する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ヘッドユニット120とマイクロ波照射ユニット180とを一体化しても良い。この構成により、三次元造形装置100をコンパクトにするとともに、ヘッドユニット120およびマイクロ波照射ユニット180の移動に要する消費電力を抑制することができる。
また、上記実施の形態では、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122と光照射装置125とが一体化される例について説明したが、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122と光照射装置125とを別体化し、それぞれが独立的に移動できるように構成しても良い。ただし、三次元造形装置100をコンパクトにするとともに、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122、光照射装置125の移動に要する消費電力を抑制する観点からは、第1吐出ヘッド121および第2吐出ヘッド122と光照射装置125とが一体化されていることが好ましい。
また、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
[実験例]
上記実施の形態の構成における効果を確認するための評価実験について説明する。
(実施例1におけるサポート材の調製)
実施例1では、以下の組成(下記表1を参照)で熱可塑性材料A,Bを混合し、融点が51℃であるサポート材を調製した。
・PEG2000(融点:52℃):98質量部
・PEG300(融点:−13℃):2質量部
なお、PEG2000は、平均分子量が2000のポリエチレングリコール(分子式:H(OCHCH)nOH)である。PEG300は、常温(約25℃)で液体となる材料であり、平均分子量が300のポリエチレングリコールである。
(実施例2におけるサポート材の調製)
実施例2では、以下の組成(下記表1を参照)で熱可塑性材料A,Bを混合し、融点が54℃であるサポート材を調製した。
・PEG6000(融点:57.5℃):95質量部
・PEG300(融点:−13℃):5質量部
(実施例3におけるサポート材の調製)
実施例3では、以下の組成(下記表1を参照)で熱可塑性材料A,Bを混合し、融点が51℃であるサポート材を調製した。
・PEG6000(融点:57.5℃):70質量部
・PEG1000(融点:37℃):30質量部
(実施例4におけるサポート材の調製)
実施例4では、以下の組成(下記表1を参照)で熱可塑性材料A,Bを混合し、融点が61℃であるサポート材を調製した。
・パルチミン酸(融点:62.9℃):95質量部
・カプリル酸(融点:16.7℃):5質量部
なお、パルミチン酸(分子式:CH3(CH2)14COOH)およびカプリル酸(CH3(CH2)6COOH)は、飽和脂肪酸である。
(比較例1におけるサポート材の調製)
比較例1では、熱可塑性材料AとしてPEG2000をそのまま用いて、融点が52℃であるサポート材とした。
(比較例2におけるサポート材の調製)
比較例2では、熱可塑性材料Aとしてパルミチン酸をそのまま用いて、融点が62.9℃であるサポート材とした。
(実験方法)
本評価実験では、実施例1〜4および比較例1,2でそれぞれ調製したサポート材に対してマイクロ波の照射を行い、当該サポート材の融解時間を測定した。なお、実施例1〜4における熱可塑性材料A,Bの混合は、それらの総量が10ccとなるようにガラス瓶に入れ、ガラス瓶を湯煎で加熱して、熱可塑性材料A,Bが完全に融解した状態で撹拌を行った。ガラス瓶としては、マイクロ波の吸収性が低い硼珪酸ガラスを使用した。ガラス瓶の加熱によるサポート材への悪影響を最小限にするためである。マイクロ波の照射は、出力が300Wである家庭用電子レンジを用いて行った。また、サポート材の融解状態の確認は目視で行った。サポート材は、固体状態である場合に白色となる一方、液体状態である場合に透明となる。そのため、サポート材の色の変化状態を観察し、加熱を開始してから完全に透明になるまでの時間を融解時間として測定した。
表1は、実施例1〜4および比較例1,2における評価実験の結果を表す表である。
(実験結果)
実施例1〜4のサポート材は、マイクロ波の照射を受けて発熱し、主材料の(つまり、サポート材全体の半分以上の質量を占める)1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する特性を有している。そのため、実施例1〜4のサポート材を用いたときに、瞬時に当該サポート材の除去を行うことができ、三次元造形物の細かい部分や入り組んだ部分であっても、当該サポート材の除去を容易に行うことができた。実施例1のサポート材は、比較例1で用いたのと同じPEG2000に少量のPEG300を加えたものである。実施例1では、サポート材の融点が比較例1とほとんど変わらないのに対して、マイクロ波の照射によって融解する速度は圧倒的に大きくなった。また、実施例4も比較例2と主材料は同じで融点もほぼ同じであるが、やはりマイクロ波による融解速度が比較例2に比べて非常に大きくなった。実施例2は実施例1に比べて、使用する材料の種類と混合比率が異なることにより、サポート材の融点が高いにもかかわらず、実施例2のサポート材は、実施例1と比べてより短時間で融解した。実施例3では、実施例1、2よりもサポート材の融解時間は長くなったが、単一の熱可塑性材料Aからサポート材を構成している比較例1より短時間で融解し、融点の異なる2種類の熱可塑性材料が混合されたサポート材でも、当該サポート材の融解時間が短くなるという一定の効果を確認することができた。なお、材料が透明になり始めてから完全に透明なるまでの時間も計測したところ、実施例1,2は、ともに約10秒、実施例3は約15秒、実施例4は約20秒であったのに対して、比較例1、2はともに2分以上かかる結果となった。つまり、実施例1〜4のサポート材は、マイクロ波によって急峻に融解し、比較1、2のサポート材は、マイクロ波によって緩やかに融解した。また、アクリルアミド系モノマーに重合開始剤としてイルガキュア184を添加した紫外線硬化性樹脂組成物にUV照射して完全に硬化させて、長さ10cm、幅1cm、厚さ5mmの板状試験片を作製した。この試験片を水平にして片持ち状態で保持し、電子レンジを用いて300Wで5分間加熱したが、変形や融解は全く見られなかった。
なお、図6Bに示すオストワルド粘度計を使用して、実施例2,3および比較例1におけるサポート材のマイクロ波照射時間に対する粘度挙動を確認した。図6Aは、実施例2,3および比較例1におけるサポート材のマイクロ波照射時間に対する粘度の測定結果を示す図である。図6Bに示すように、オストワルド粘度計は、測時球240に液体を上側の標線230まで入れ、下側の標線250まで当該液体が流れ出す時間を測定して計算式により当該液体の粘度を算出するものである。本評価実験では、簡易的に、常温で固体状態であるサポート材を砕いて測時球240に入れ、電子レンジにて加熱しながら、測時球240に残ったサポート材の高さについて時間を追って観察した。すなわち図6Aにおける縦軸の残量高さはサポート材の粘度を示しており、残量高さが小さいほどサポート材が固体状態から液体状態に遷移し低粘度化したことを示している。表1に表す結果と一致した結果であり、比較例1では、マイクロ波照射時間に対してサポート材の粘度が緩やかに低下、すなわち液体化しているのに対し、実施例2および実施例3では、サポート材の粘度が急激に低粘度化している様子を観察することができた。
100 三次元造形装置
110 制御部
120 ヘッドユニット(キャリッジ)
120A,180A 筐体
121 第1吐出ヘッド
122 第2吐出ヘッド
124 平滑化装置
124A 均しローラー
124B 掻き取り部材
124C 回収部材
125 光照射装置
130 支持機構
132 主走査方向ガイド
134 副走査方向ガイド
136 鉛直方向ガイド
140 造形ステージ
145 表示部
150 データ入力部
155 コンピューター装置
160 操作部
180 マイクロ波照射ユニット
182 マイクロ波照射装置
200 三次元造形物
200A モデル領域
200B サポート領域
210 第1熱可塑性材料
220 第2熱可塑性材料

Claims (7)

  1. 造形ステージと、
    前記造形ステージに向けて、三次元造形物を構成するための第1造形材であるモデル材を吐出することによって、造形材層のモデル領域を形成する第1吐出ヘッドと、
    前記造形ステージに向けて、前記三次元造形物の造形中に前記第1造形材を支持するための第2造形材であるサポート材を吐出することによって、造形材層のサポート領域を形成する第2吐出ヘッドと、
    前記造形ステージ、および、前記第1および第2吐出ヘッドのうち少なくとも一方を、両者の相対距離を可変に支持する支持機構と、
    前記第1および第2吐出ヘッドおよび前記支持機構を制御し、前記造形ステージ上に前記第1および第2造形材の少なくとも一方を吐出して前記モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる造形材層を形成させる処理を繰り返し、複数の造形材層を積層することにより三次元造形物を造形させる制御部と、
    を備え、
    前記第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する、
    三次元造形装置。
  2. 造形された前記三次元造形物にマイクロ波を照射することにより、当該三次元造形物に含まれる前記第2造形材を当該第2造形材の融点以上に加熱して融解させるマイクロ波照射装置を備える請求項1に記載の三次元造形装置。
  3. 造形ステージに向けて、三次元造形物を構成するための第1造形材であるモデル材を吐出することによって、造形材層のモデル領域を形成し、
    前記造形ステージに向けて、前記三次元造形物の造形中に前記第1造形材を支持するための第2造形材であるサポート材を吐出することによって、造形材層のサポート領域を形成し、
    前記造形ステージ上に前記モデル領域およびサポート領域の少なくとも一方からなる複数の造形材層を積層することにより三次元造形物を造形し、
    前記第2造形材は、融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する、
    三次元造形方法。
  4. 造形された前記三次元造形物にマイクロ波を照射することにより、当該三次元造形物に含まれる前記第2造形材を当該第2造形材の融点以上に加熱して融解させる請求項3に記載の三次元造形方法。
  5. 三次元造形物の造形中に、当該三次元造形物を構成するためのモデル材を支持するためのサポート材として使用される造形材であって、
    融点の異なる少なくとも2種類の熱可塑性材料を含み、マイクロ波の照射を受けて発熱し、1種類の熱可塑性材料を含む場合と比べて急峻に融解する、
    造形材。
  6. 常温で固体であり、第1融点を有する第1熱可塑性材料と、
    常温で液体であり、前記第1融点より低い第2融点を有する第2熱可塑性材料と、
    を含む請求項5に記載の造形材。
  7. 前記第1および第2熱可塑性材料は、分子内に極性基を有する請求項6に記載の造形材。
JP2014207308A 2014-10-08 2014-10-08 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材 Pending JP2016074178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207308A JP2016074178A (ja) 2014-10-08 2014-10-08 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207308A JP2016074178A (ja) 2014-10-08 2014-10-08 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016074178A true JP2016074178A (ja) 2016-05-12

Family

ID=55950703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014207308A Pending JP2016074178A (ja) 2014-10-08 2014-10-08 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016074178A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168746A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 キヤノン株式会社 立体物の製造方法およびその製造装置
JP2018052026A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社Screenホールディングス 三次元造形方法
KR20180077219A (ko) * 2016-08-26 2018-07-06 와커 헤미 아게 성형체의 제조 방법
JP2018196953A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 株式会社リコー 立体造形用サポート材、立体造形用モデル材及び立体造形用サポート材のセット、立体造形物の製造方法、並びに立体造形装置
WO2020004328A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 Kjケミカルズ株式会社 異種材料を用いた三次元造形装置と三次元造形方法
JP2023502841A (ja) * 2020-01-29 2023-01-26 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト 部材の付加製造用の3dプリンタおよび印刷方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168746A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 キヤノン株式会社 立体物の製造方法およびその製造装置
US10773460B2 (en) 2015-03-12 2020-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for manufacturing three-dimensional body
CN108349157A (zh) * 2016-08-26 2018-07-31 瓦克化学股份公司 生产成型体的方法
KR20180077219A (ko) * 2016-08-26 2018-07-06 와커 헤미 아게 성형체의 제조 방법
JP2019500237A (ja) * 2016-08-26 2019-01-10 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG 成形体の製造方法
CN108349157B (zh) * 2016-08-26 2020-03-27 瓦克化学股份公司 生产成型体的方法
KR102163003B1 (ko) * 2016-08-26 2020-10-08 와커 헤미 아게 성형체의 제조 방법
US10899080B2 (en) 2016-08-26 2021-01-26 Wacker Chemie Ag Method for producing shaped bodies
JP2018052026A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社Screenホールディングス 三次元造形方法
JP2018196953A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 株式会社リコー 立体造形用サポート材、立体造形用モデル材及び立体造形用サポート材のセット、立体造形物の製造方法、並びに立体造形装置
WO2020004328A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 Kjケミカルズ株式会社 異種材料を用いた三次元造形装置と三次元造形方法
JPWO2020004328A1 (ja) * 2018-06-25 2020-07-09 Kjケミカルズ株式会社 異種材料を用いた三次元造形装置と三次元造形方法
US11478982B2 (en) 2018-06-25 2022-10-25 Kj Chemicals Corporation Three-dimensional molding apparatus and three-dimensional molding method using different types of materials
JP2023502841A (ja) * 2020-01-29 2023-01-26 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト 部材の付加製造用の3dプリンタおよび印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016074178A (ja) 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材
JP6314991B2 (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
WO2015190168A1 (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
JP6594987B2 (ja) シリコーンエラストマー部品の製造方法
JP2015189007A (ja) 造形物の製造方法
JP6728828B2 (ja) 三次元造形装置及び三次元造形プログラム
JP6613659B2 (ja) 立体造形物及びその製造方法
JP2015208904A (ja) 三次元造形装置
JP7168035B2 (ja) 流動性組成物セット及び流動性組成物
JP2015212042A (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
JP2015074164A (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
JP2015136915A (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
JP6294659B2 (ja) 造形物の製造方法及び制御装置
JP6672874B2 (ja) 三次元造形用支持材、三次元造形用支持材カートリッジ、三次元造形用組成物セット、三次元造形装置、及び三次元造形物の製造方法
JP6862917B2 (ja) 三次元造形物製造用組成物および三次元造形物の製造方法
JPWO2016103973A1 (ja) 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材
WO2015151611A1 (ja) 積層造形物の製造装置、製造方法及び液状原料
JP2015107653A (ja) 三次元造形装置及び三次元造形方法
JP2016055603A (ja) 三次元造形方法および三次元造形装置
JP2016124159A (ja) 三次元造形装置、三次元造形方法および造形材
JP2015036234A (ja) 三次元造形装置および三次元造形方法
KR102476579B1 (ko) 3차원 프린터
JP2020151993A (ja) 立体造形物の製造装置及び立体造形物の製造方法
KR101851709B1 (ko) 삼차원 프린터의 속도를 향상시키는 장치
JP6439338B2 (ja) 三次元造形方法および三次元造形装置