JP2016073974A - 乳化剤 - Google Patents

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剛 福島
Takeshi Fukushima
剛 福島
勝川 吉隆
Yoshitaka Katsukawa
吉隆 勝川
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Abstract

【課題】乳化安定性と低泡性に優れる乳化剤の提供。【解決手段】少なくとも2種類のノニオン界面活性剤を含む乳化剤であって、下記条件の液体クロマトグラフィーにより得られたクロマトグラムにおいて、前記ノニオン界面活性剤由来のピークが少なくとも2つあり、ピークトップに対応する保持時間の最大時間と最小時間の差が1〜60分である乳化剤。<液体クロマトグラフィーの測定条件>装置:LCMS−2010EV(島津製作所製),カラム:ShimPack XR−ODS(3.0mmi.d×100mm),移動相:A/B=15/85(v/v)[A:10mM酢酸アンモニウム水溶液/メタノール=80/20(v/v),B:メタノール],流速=0.2mL/min,オーブン温度:40℃,検出器:質量分析器[ESI,負イオンモード,m/z100−2000],乾燥ガス:窒素[1.5L/min],キャピラリ電圧:+4.5kV,−3.5kV【選択図】なし

Description

本発明は、乳化剤に関する。さらに詳しくは、従来よりも乳化安定性と低泡性に優れる乳化剤に関する。
従来から、脂肪族アルコール類にアルキレンオキサイドを付加重合させて得られる脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物は、各種界面活性剤、溶剤、化学品中間体等として知られている。
一方、アルキルフェノール類のアルキレンオキサイド付加物は難生分解性であるため、環境に対する負荷が大きいという課題があり、現在は脂肪族アルコール類のアルキレンオキサイド付加物を代替しつつある。
しかしながら、従来の脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物は、アルキルフェノール系ノニオン性界面活性剤に比べて界面活性能が十分に発現されない場合があり、例えば、乳化剤としては乳化安定性、低泡性という点で不十分であるという問題があった。
そのため、乳化剤である脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物の使用量を増加させて乳化安定性を高めることが考えられるが、その場合は泡立ちが課題となる。
脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物として、原料アルコールの分岐度やアルキレンオキサイド付加物の分子量分布を制御することで泡立ちを抑制する方法が従来から知られている。しかしながら、乳化剤を含む加工液を循環しながら繰り返し使用するなどの過酷な使用条件においては、従来の乳化剤では乳化安定性と泡立ちが両立できないために使用条件に制約があった(特許文献1)。
また、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物に疎水性の高い高級アルコールやシリコン系消泡剤などを添加して泡立ちを抑制する方法が知られているが、完全に水と分離している高級アルコールやシリコン系消泡剤が固体表面に付着するなどして効果が持続しないという問題があった(特許文献2)。
特開2006−348254号公報 特表2001−511061号公報
そこで本発明の乳化剤は、従来よりも乳化安定性と低泡性に優れる乳化剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、少なくとも2種類のノニオン界面活性剤を含む乳化剤であって、下記条件の液体クロマトグラフィーにより得られたクロマトグラムにおいて、前記ノニオン界面活性剤由来のピークが少なくとも2つあり、前記ノニオン界面活性剤由来のピークトップに対応する保持時間の最大時間と最小時間の差が1〜60分である乳化剤である。
<液体クロマトグラフィー質量分析の測定条件>
装置:LCMS−2010EV(島津製作所製)
カラム:ShimPack XR−ODS(3.0mmi.d×100mm)
移動相:A/B=15/85(v/v)
A:10mM酢酸アンモニウム水溶液/メタノール=80/20(v/v)
B:メタノール
流速:0.2mL/min
サンプル調整:100〜1000ppmにイオン交換水で希釈し、0.45μmのPTFEフィルターでろ過した。
サンプル注入量:1μL
オーブン温度:40℃
検出器:質量分析器
イオンソース:ESI
Mode:Negative
測定質量数:m/z 100−2000
Drying gas:窒素、1.5L/min
Capillary Voltage:Positive 4.5kV、Negative −3.5kV
本発明の乳化剤は、加工液を循環しながら繰り返し使用するなどの過酷な使用条件においても、乳化安定性と低泡性を維持することができるという効果を奏する。
本発明の乳化剤は、少なくとも2種類のノニオン界面活性剤を含む乳化剤であって、下記条件の液体クロマトグラフィーにより得られたクロマトグラムにおいて、前記ノニオン界面活性剤由来のピークが少なくとも2つあり、前記ノニオン界面活性剤由来のピークトップに対応する保持時間の最大時間と最小時間の差が1〜60分である乳化剤である。
<液体クロマトグラフィー質量分析の測定条件>
装置:LCMS−2010EV(島津製作所製)
カラム:ShimPack XR−ODS(3.0mmi.d×100mm)
移動相:A/B=15/85(v/v)
A:10mM酢酸アンモニウム水溶液/メタノール=80/20(v/v)
B:メタノール
流速:0.2mL/min
サンプル調整:100〜1000ppmにイオン交換水で希釈し、0.45μmのPTFEフィルターでろ過した。
サンプル注入量:1μL
オーブン温度:40℃
検出器:質量分析器
イオンソース:ESI
Mode:Negative
測定質量数:m/z 100−2000
Drying gas:窒素、1.5L/min
Capillary Voltage:Positive 4.5kV、Negative −3.5kV
本発明におけるノニオン界面活性剤のピークは、上記の液体クロマトグラフィーによって測定される。またクロマトグラムの解析方法及びピークトップの検出方法を以下に示す。
本測定で得られるノニオン界面活性剤由来のピークの数と保持時間は、以下の方法の波形処理から出力されるTICの定性処理テーブルの保持時間から確認できる。保持時間が2つ以上検出される場合は、すなわちピークトップが2つ以上有ることを示し、ピークが少なくとも2つ以上有することを示す。
<ピークトップの検出方法>
解析ソフト:LCMSsolution(バージョン3.60.361;島津製作所)
波形処理:自動(高さ)
width:50秒
最小面積/高さ:0カウント
スムージングメソッド:標準
スムージング回数:2
スムージング幅:50sec
本発明に用いられる乳化剤は、ノニオン界面活性剤由来のピークが少なくとも2つある。ピークの数が1つでは、乳化安定性及び/又は泡立ちが悪くなる。ピークの数は、好ましくは2〜8つである。
本発明に用いられる乳化剤は、液体クロマトグラフィーにより得られたノニオン界面活性剤のピークトップに対応する保持時間の最小時間と最大時間の差が1〜60分であるノニオン界面活性剤を含む乳化剤である。
保持時間の最小時間と最大時間の差が1〜60分であると所要の乳化力を維持しつつ、泡立ちが抑制できる。1分未満である場合、乳化剤中の低極性成分の空気界面への移行が遅くなり、泡膜の安定性を阻害し難くなることで泡立ちが抑制できない。60分を超える場合、乳化剤自体の使用時での相溶性が悪化して乳化剤成分の分離が抑制できないために、低い泡立ちを維持できない。
保持時間の最小時間と最大時間の差は、好ましくは14〜50分である。
ピークトップに対応する保持時間の最小時間と最大時間の差が1〜60分とする方法としては、ノニオン界面活性剤のHLB、ノニオン界面活性剤の炭素数、ノニオン界面活性剤の分子量で調整することができる。
本発明におけるノニオン界面活性剤は、液体クロマトグラフィーにより得られたクロマトグラムにおいて、ノニオン界面活性剤由来のピークトップに対応する保持時間を少なくとも2つ4〜55分に有することが好ましい。保持時間がこの範囲にあると、乳化剤自体の水との分離抑制と低泡性を更に向上できる。
本発明に用いられるおけるノニオン界面活性剤は、HLBが4.5〜9.9である少なくとも1種のノニオン界面活性剤と、HLBが10.0〜16.0である少なくとも1種のノニオン界面活性剤とを含むことが好ましく、更に好ましくはHLBが6.0〜9.5である少なくとも1種のノニオン界面活性剤と、HLBが11.0〜14.5である少なくとも1種のノニオン界面活性剤とを含むことである。HLBが4.5〜9.9の範囲にあれば乳化剤自体の水との分離抑制と低泡性を更に向上でき、HLBが10.0〜16.0の範囲にあれば所要の乳化力が発現できる。この2つの範囲にそれぞれ少なくとも1種類のノニオン界面活性剤を含むことで、乳化剤自体の水との分離抑制と低泡性並びに乳化力を両立することができる。
ここでの「HLB」とは、親水性と親油性のバランスを示す指標であって、小田法として知られているものであり、グリフィン法ではない。計算方法は、例えば「界面活性剤入門」〔2007年三洋化成工業株式会社発行、藤本武彦著〕212−213頁に記載されている。
HLB値は有機化合物の有機性の値と無機性の値との比率から計算することができる。
HLB=10×無機性/有機性
本発明に用いられるノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどの(ポリ)オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル;脂肪族アルコール及びそのアルキレンオキサイド付加物;グリコールのアルキレンオキサイド付加物;多価アルコール(グリコール、グリセリン及びソルビタン等)とカルボン酸とのエステル化物;カルボン酸とアルキレンオキサイドのエステル化物等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。これらのうち好ましいものは生分解性の観点で、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物;グリコールのアルキレンオキサイド付加物;カルボン酸とアルキレンオキサイドのエステル化物である。さらに好ましくは、乳化安定性と泡立ちの観点から脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物である。
本発明で用いる脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物は、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイドの付加により合成できる。アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下、EOと略記)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,2−または2,3−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、スチレンオキサイドなどが挙げられる。好ましくは、泡立ちの観点からエチレンオキサイドである。
本発明に用いられる脂肪族アルコールは、炭素数が好ましくは8〜24のアルコールであり、更に好ましくは10〜18のアルコールであり、天然アルコールでも合成アルコール(チーグラーアルコール、オキソアルコール等)でもよい。脂肪族アルコールの炭素数が8以上であれば、所望の乳化力、可溶化力、洗浄力が得られ、炭素数が24以下であればアルキレンオキサイド付加物の流動点が上がるなど取り扱いの面で好ましい。上記脂肪族アルコールの炭化水素基としては、直鎖状又は分岐状の炭化水素基並びに飽和または不飽和脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アルカジエニル基);脂環式炭化水素基としては、シクロアルキル基および多環炭化水素基が挙げられる。炭化水素基としては、直鎖状と分岐状など2種以上の基の混合物であってもよい。
脂肪族アルコールの具体例としては、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコール、ノナデシルアルコール、ベヘニルアルコールなどの飽和脂肪族アルコール;オクテニルアルコール、デセニルアルコール、ドデセニルアルコール、トリデセニルアルコール、ペンタデセニルアルコール、オレイルアルコール、ガドレイルアルコール、リノレイルアルコールなどの不飽和脂肪族アルコール;エチルシクロヘキシルアルコール、プロピルシクロヘキシルアルコール、オクチルシクロヘキシルアルコール、ノニルシクロヘキシルアルコール、アダマンチルアルコールなどの環状脂肪族アルコールが挙げられる。これら脂肪族系アルコールは1級または2級が好ましく、さらに2級が好ましい。また、アルキル基部分は直鎖状でも分岐状でもよい。
本発明の乳化剤は、鉱物油をO/Wエマルションに乳化する乳化剤として好適である。特に、乳化剤を含む加工液を循環しながら繰り返し使用するなどの過酷な使用条件においても、従来の乳化剤より乳化安定性と泡立ちが優れるために、水溶性金属加工油用の乳化剤として好適である。
水溶性金属加工油用の乳化剤としては、金属部材の切削、研削、研磨、圧延、プレス、鍛造、引き抜き、ダイカスト等の金属加工用などが挙げられる。
本発明における金属部材の切削とは、旋盤、マシニングセンタ、ボール盤、帯のこ盤等の装置を用いて金属を加工する工程であり、研削とは切削と同様の装置に加え、研削盤、ワイヤーソー等の装置を用い、固定砥粒又は遊離砥粒を用いて金属を加工する工程である。
本発明の乳化剤は、乳化安定性と泡立ちに影響が無い限り、本発明のノニオン界面活性剤以外の界面活性剤を使用しても良い。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
製造例1<ラウリルアルコールのEO付加物(A−1)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にラウリルアルコール222部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド278部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ラウリルアルコールのEO付加物(A−1)(HLB=10.8)を得た。なお、ノニオン界面活性剤のHLBは、前述の液体クロマトグラフィーにおいてノニオン界面活性剤に由来する各ピークを質量分析し、得られる化学構造から計算した(以下同様)。
製造例2<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−2)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)168部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド332部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−2)(HLB=13.1、12.3)を得た。
製造例3<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−3)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)116部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド384部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−3)(HLB=14.3、13.6)を得た。
製造例4<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−4)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)111部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド389部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−4)(HLB=15.5、15.0)を得た。
製造例5<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO/PO付加物(A−5)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)140.4部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド278.0部とプロピレンオキサイド81.6部の混合液を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO/PO付加物(A−5)(HLB=11.8、11.2)を得た。
製造例6<オクタデカノールのEO付加物(A−6)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にオクタデカノール202部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド298部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、オクタデカノールのEO付加物(A−6)(HLB=10.8)を得た。
製造例7<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−7)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)301部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド199部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−7)(HLB=9.3、8.3)を得た。
製造例8<炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−8)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にソフタノール(日本触媒(株)製)347部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド153部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、炭素数12及び14の直鎖2級アルコールのEO付加物(A−8)(HLB=8.1、7.1)を得た。
製造例9<ポリプロピレングリコールのEO付加物(A−9)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にポリプロピレングリコール(Mw:1,700)340部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド234部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ポリプロピレングリコールのEO付加物(A−9)(HLB=8.1)を得た。
製造例10<ブタノールのPO付加物(A−10)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にブタノール178部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でプロピレンオキサイド596部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ブタノールのPO付加物(A−10)(HLB=6.1)を得た。
製造例11<ヘキサデカノールのEO付加物(A−14)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にヘキサデカノール180部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド157部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ヘキサデカノールのEO付加物(A−14)(HLB=9.0)を得た。
製造例13<ブタノールのPO付加物(A−16)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にブタノール190部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でプロピレンオキサイド268部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ブタノールのPO付加物(A−16)(HLB=8.0)を得た。
製造例14<ラウリルアルコールのPO付加物(A−17)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にラウリルアルコール220部と水酸化ナトリウム0.01部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でプロピレンオキサイド205部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、ラウリルアルコールのPO付加物(A−17)(HLB=4.1)を得た。
実施例1〜20および比較例1〜5
表1記載の配合比(重量部)で各成分を配合し、実施例1〜20および比較例1〜5の乳化剤を調製して、乳化安定性と泡立ちの性能評価を行った。
なお、表1中の「ポリプロピレングリコール(A−12)」は三洋化成工業(株)製のサンニックスPP−1000(数平均分子量が1,000のポリオキシプロピレングリコール)を用いた。また、「シリコン系消泡剤」は信越化学工業(株)製のKM−7752を用いた。「ソルビタンモノラウレート(A−11)」、「9−オクタデセン−1−オール(A−13)」及び「ベヘニルアルコール(A−15)」は市販品を用いた。
<乳化安定性の評価>
精製鉱物油(コスモピュアスピンRC:コスモ石油ルブリカンツ(株)製)5部と表1記載の配合比(重量部)で各成分を配合した乳化剤0.3部、および市水94.7部を100mLの活栓付きメスシリンダーに投入して、25℃で温調した。次いでメスシリンダーを上下に20回振り、静置した。1分後の乳化状態を観察し、以下に示す基準にて評価した。
9:全体は乳白色であるが一部油層が分離(油層厚み2mm未満)
8:全体は乳白色であるが一部油層が分離(油層厚み2mm以上5mm未満)
7:全体は乳白色であるが一部油層が分離(油層厚み5mm以上8mm未満)
6:全体は乳白色であるが一部油層が分離(油層厚み8mm以上10mm未満)
5:全体は乳白色であるが一部油層が分離(油層厚み10mm以上13mm未満)
4:油層がほぼ分離(油層厚み13mm以上)、油層は乳白色、水層最下部に透明感
3:油層がほぼ分離(油層厚み13mm以上)、油層は乳白色、水層下部半分に透明感
2:油層がほぼ分離(油層厚み13mm以上)、油層は乳白色、水層全体がほぼ透明
1:完全分離、油層・水層ともほぼ透明
乳化安定性の評価は以下の判断基準に従って行った。
◎:乳化状態が上記基準で7〜9
○:乳化状態が上記基準で5〜6
×:乳化状態が上記基準で1〜4
<泡立ちの評価>
精製鉱物油(コスモピュアスピンRC:コスモ石油ルブリカンツ(株)製)5部と表1記載の配合比(重量部)で各成分を配合した乳化剤0.3部、および水94.7部を100mLの活栓付きメスシリンダーに投入して、25℃で温調した。メスシリンダーの底部から液面までの距離(液面高さ:P)を測定した。次いでメスシリンダーを上下に20回振とうした直後に、メスシリンダーの底部から最も高い気泡面までの距離(気泡面高さ:Q)を測定した。PとQの比[Q/P]を計算した。
抑泡性の評価は以下の判断基準に従って行った。
◎:[Q/P]が、2.0未満
○:[Q/P]が、2.0以上3.0未満
×:[Q/P]が、3.0以上
表1の結果から明らかなように、実施例1〜20の本発明の乳化剤はいずれも乳化安定性と抑泡性ともに優れている。
一方、比較例1〜5の乳化剤は、少なくとも乳化安定性又は抑泡性が不十分である。
本発明の乳化剤は、金属加工用乳化剤、農薬乳剤用乳化剤、化粧品用乳化剤、水系塗料用乳化剤、乳化重合用乳化剤などの種々用途に有用である。従来の乳化剤より乳化安定性と泡立ちが優れるために、特に循環しながら繰り返し使用するなどの過酷な条件で使用する乳化剤として好適である。本発明のノニオン界面活性剤型乳化剤で乳化したエマルションは、環境ホルモンとしての危険性が指摘されているアルキルフェノール系ノニオン界面活性剤を使用しているエマルションに替わる環境問題を配慮した種々用途に有用である。

Claims (6)

  1. 少なくとも2種類のノニオン界面活性剤を含む乳化剤であって、下記条件の液体クロマトグラフィーにより得られたクロマトグラムにおいて、前記ノニオン界面活性剤由来のピークが少なくとも2つあり、前記ノニオン界面活性剤由来のピークトップに対応する保持時間の最大時間と最小時間の差が1〜60分である乳化剤。
    <液体クロマトグラフィーの測定条件>
    装置:LCMS−2010EV(島津製作所製)
    カラム:ShimPack XR−ODS(3.0mmi.d×100mm)
    移動相:A/B=15/85(v/v)
    A:10mM酢酸アンモニウム水溶液/メタノール=80/20(v/v)
    B:メタノール
    流速:0.2mL/min
    オーブン温度:40℃
    検出器:質量分析器
    イオンソース:ESI
    Mode:Negative
    測定質量数:m/z 100−2000
    Drying gas:窒素、1.5L/min
    Capillary Voltage:Positive 4.5kV、Negative −3.5kV
  2. 前記ノニオン界面活性剤が、ノニオン界面活性剤由来のピークトップに対応する保持時間を少なくとも2つ4〜55分に有する請求項1記載の乳化剤。
  3. HLBが4.5〜9.9である少なくとも1種のノニオン界面活性剤と、HLBが10.0〜16.0である少なくとも1種のノニオン界面活性剤とを含む請求項1又は2記載の乳化剤。
  4. ノニオン界面活性剤が、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物である請求項1〜3いずれか記載の乳化剤。
  5. 水溶性金属加工油に用いる請求項1〜4いずれか記載の乳化剤。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の乳化剤を含む乳化液。
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WO2019188690A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 出光興産株式会社 脆性材料加工液組成物

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WO2019188690A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 出光興産株式会社 脆性材料加工液組成物

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