JP2016071235A - カラオケ管理システム、プログラム、及び、カラオケシステム - Google Patents

カラオケ管理システム、プログラム、及び、カラオケシステム Download PDF

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Abstract

【課題】カラオケを楽しんだ後に、歌唱の思い出としての映像作品を形成することを目的とする。【解決手段】本発明に係るカラオケ管理システムは、カラオケ装置における利用に基づいて、ユーザ識別情報と楽曲識別情報を含んだ履歴情報からなる履歴テーブルを形成する履歴作成処理と、履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応する撮像情報を対応付けることで、映像作品情報を形成する映像作品形成処理を実行可能とする。【選択図】図14

Description

本発明は、歌唱を楽しむためのカラオケ装置、及び、カラオケ装置とネットワークで接続されたサーバ装置、及び、携帯端末にて実行可能なプログラムを備えたカラオケ管理システム、及び、携帯端末で実行可能なプログラム、及び、カラオケ装置を含んで構成されるカラオケシステムに関する。
伴奏に合わせて歌唱を楽しむカラオケ装置では、伴奏機能に加え各種機能が搭載されている。近年では、カメラによる撮像を使用し撮像を行い、インターネット上で歌唱の様子を公開する投稿機能を備えたカラオケ装置もある。特許文献1、2には、このようなカメラによる撮像を行う各種カラオケシステムが開示されている。
特許文献1には、携帯型端末装置の撮像装置による撮像データの撮影時点において、カラオケ装置により演奏出力が行われていた楽曲を特定し、撮像データを、特定された楽曲と対応付けてサーバ装置に記憶させることで、撮影された撮像データに関して、どの楽曲のカラオケ演奏を行っている様子を撮影したものか特定でき、その撮像データを同一の楽曲に対応する他の動画と組み合わせるといった処理を行うことを可能とするカラオケシステムが開示されている。
特許文献2には、歌唱時の歌唱者を映像として撮影し、カラオケ利用者による予約楽曲の選曲情報及び選曲情報に付随して所定タイミングで指定される歌唱映像の撮影有無情報を予約待ち行列のカラムに順次記憶して管理し、予約楽曲が演奏される際、撮影有無情報が撮影指定の場合に演奏開始から終了まで撮影手段を稼働させ、撮影手段からの映像データを取得して、録画データ記憶部に記憶することで、総ての楽曲に対して演奏開始から終了まで自動的に映像録画する予約録画を可能とするカラオケシステムが開示されている。
特開2014−085644号公報 特開2008−139374号公報
特許文献1、2に開示されているように、カラオケにおけるカメラの使用では、楽曲の再生時、再生に同期してカメラを駆動することで映像を再生することが通常である。とことで、カラオケの歌唱時には、通常のユーザは、歌唱に集中するため、カメラによる撮影用の顔作りを行うことが困難である。そのため、歌唱時に撮影された映像を、後で見直した場合、がっかりしてしまうことがある。
本実施形態は、このような状況を鑑みたものであり、歌唱、映像ともにユーザが満足することのできる映像作品を形成することで、カラオケの良い思い出とすることを目的とする。
そのため、本実施形態に係るカラオケ管理システムは、
カラオケ装置と、携帯端末に処理を実行させるプログラムと、サーバ装置と、を備えるカラオケ管理システムにおいて、
カラオケ装置は、再生処理と、履歴作成処理と、送信処理と、を実行可能とし、
再生処理は、ユーザにより指定された楽曲を再生し、
履歴作成処理は、再生処理で再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報を含む履歴情報を形成し、履歴テーブルに登録し、
送信処理は、履歴テーブルを携帯端末に送信し、
プログラムは、履歴受信処理と、撮像処理と、を携帯端末に実行させ、
履歴受信処理は、カラオケ装置に登録された履歴テーブルを受信し、
撮像処理は、受信した履歴テーブルに基づいてユーザを撮像する撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を履歴情報に含まれる情報に対応付けて記憶し、
カラオケ装置、プログラム、サーバ装置の何れかにおいて、映像作品形成処理を実行可能とし、
映像作品形成処理は、履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応する撮像情報を対応付けることで、映像作品情報を形成する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
撮像処理は、撮像情報をユーザ識別情報に対応付けて記憶し、
映像作品形成処理は、履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報のユーザ識別情報に対応する撮像情報とを対応付けることで、映像作品情報を形成する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
撮像処理は、受信した履歴テーブルに基づいて楽曲名とユーザ名を含む歌唱履歴を表示し、ユーザに指定された歌唱履歴に対して撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を、履歴情報に対応付けて記憶する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
プログラムは、ユーザからの指示に応じて、映像作品形成処理で形成した映像作品情報を、インターネット上で公開させる投稿指示を出す投稿指示処理を実行可能とする。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
再生処理は、楽曲の再生時、マイクロホンから入力される歌唱音声情報を録音し、
映像作品形成処理は、再生処理で録音された歌唱音声情報を含んだ楽曲音を使用して、映像作品情報を形成する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
映像作品形成処理は、履歴テーブルに登録された履歴情報の順番に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
再生処理は、楽曲の再生時、マイクロホンから入力される歌唱音声情報に基づいて歌唱評価情報を形成し、
履歴作成処理は、歌唱評価情報を含めて履歴情報を形成し、
映像作品形成処理は、履歴情報中の歌唱評価情報に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
映像作品形成処理は、履歴情報中のユーザ識別情報に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する。
さらに、本発明に係るカラオケ管理システムにおいて、
映像作品形成処理は、複数の携帯端末で撮像された撮像情報に基づいて映像作品情報を形成する。
また、本発明に係るプログラムは、
カラオケ装置と通信可能な携帯端末において実行されるプログラムであって、
カラオケ装置が再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報とを含む履歴情報を含む履歴テーブルを受信する受信ステップと、
受信ステップで受信した履歴テーブルに基づいてユーザを撮像する撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を、履歴情報に含まれる情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、
履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応する撮像情報とを対応付けることで、映像作品情報を形成する形成ステップと、を携帯端末に実行させる。
また、本発明に係るカラオケシステムは、
携帯端末と通信可能なカラオケシステムであって、
ユーザにより指定された楽曲を再生する再生手段と、
再生手段で再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報とを含む履歴情報を形成し、履歴テーブルに登録する履歴作成手段と、
履歴作成手段で作成した履歴テーブルを携帯端末に送信する送信手段と、
携帯端末で撮像された撮像情報であって、履歴テーブルに登録された履歴情報に含まれる情報に対応付いた撮像情報を受信する受信手段と、
履歴テーブルを読み出し、受信手段で受信した撮像情報と、履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音とを対応付けることで、映像作品情報を形成する形成手段と、を備える。
本実施形態におけるカラオケ管理システム、プログラム、カラオケシステムによれば、歌唱後した後に歌唱に対する映像を撮像し、履歴情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応付けられた撮像情報とを対応付けて映像作品情報を形成することとしている。このような構成により、従来、撮像は歌唱時に行われることが通常であったことに比べ、ユーザは、歌唱時には歌唱に専念し、また、撮像時には撮像用の顔作りを行う等、撮像に専念することが可能となり、ユーザにとって満足のいく映像作品を形成し、カラオケの良い思い出を作ることが可能となる。
カラオケシステムの構成を示す図 携帯端末の構成を示す図 カラオケ管理システムにおける対応付け処理を示すフロー図 カラオケ管理システムにおける対応付け処理を示す模式図 カラオケ管理システムにおける遠隔操作処理を示すフロー図 カラオケ管理システムにおける遠隔操作処理を示す模式図 携帯端末に表示された楽曲確認画面を示す図 リモコン装置に表示されたアクティブユーザトップ画面を示す図 カラオケ装置で実行されるメイン処理を示すフロー図 カラオケ装置で実行される楽曲再生処理を示すフロー図 カラオケ管理システムで使用する履歴テーブルを示す図 携帯端末で実行される撮像・映像作品形成処理を示すフロー図 カラオケ管理システムにおける履歴リスト配信の様子を示す図 携帯端末に表示された撮像画面を示す図 携帯端末に表示された撮像選択画面を示す図 映像作品情報の各種形態を示す図
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダ)と、リモコン装置1を含んで構成されている。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント110を利用してネットワークを形成するように接続されている。
カラオケボックスなどの店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏手段として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付けるスイッチなどで構成されるカラオケ装置2側の入力手段としての操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈して制御部30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶するカラオケ装置側記憶手段としてのHDD32(ハードディスク)を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入するためのカラオケ装置側通信手段としてのLAN通信部24を備えている。
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像、背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップの重畳表示、映像効果等を実行する映像制御部31を備えている。
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されたモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対しても各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部33aと、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル33bが重畳されて構成されている。また、カラオケ装置2に対する各種操作は、カラオケ装置2のフロントパネル等に設けられた操作部21を介して行うことも可能となっている。
本実施形態のタッチパネルモニタ33は、リモコン装置1の操作手段であるタッチパネルモニタ11と同様の操作手段として機能することも可能としている。ユーザはタッチパネルモニタ33から楽曲を選択して、直接カラオケ装置2に予約をさせるなど、リモコン装置1と同等の操作手段として機能することが可能である。
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するための制御手段として、CPUにて構成される制御部30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を備えている。
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲指定処理、再生処理などを実行可能としている。楽曲指定処理は、ユーザからの指定に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であってリモコン装置1と連携して実行される。リモコン装置1から送信された予約情報をメモリ27に記憶する予約テーブルに登録する。再生処理は、予約された楽曲を再生させる処理であって、演奏処理と歌詞再生処理とが同期して実行される処理である。
演奏処理は、楽曲データに含まれる演奏データを音響制御部25にて演奏させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、歌唱用マイク44a、44bから入力される歌唱音声と一緒にスピーカ42から放音される。歌詞再生処理は、楽曲データに含まれる歌詞データをモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞再生処理で表示される歌詞に、背景映像を重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
一方、リモコン装置1は、予約情報などカラオケ装置2に対して各種指示を送信するとともに、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたサーバ装置5から各種情報を受信する。本実施形態では、ユーザインターフェイスとしてボタンなどの操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
さらにリモコン装置1は、楽曲検索に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶するリモコン側記憶手段としてメモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御手段を備えて構成される。リモコン側制御手段には、CPUにて構成される制御部15、表示部11aに対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、操作部17からの入力を解釈して制御部15に伝達する操作処理部18が含まれている。
リモコン装置1は、無線LAN通信部16によって、アクセスポイント110と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して事前に対応付けされている。リモコン装置1から出力される各種指令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。
次に、本発明においてユーザが所持する携帯端末6について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る携帯端末6の構成を示す図である。この携帯端末6としては、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等を使用することが可能である。この携帯端末6に、本発明に係るプログラム(アプリ)をインストールし、プログラム上において対応付け処理を実行することで、携帯端末6をカラオケ装置2のリモコンとして使用することが可能となる。
本実施形態の携帯端末6は、制御部61、RAM62、記憶部63、画像処理部64、音響処理部66を含んで構成された制御手段を有している。記憶部63には、ハードディスク、SSD等の不揮発性の記憶手段を採用することが可能である。この記憶部63には、本実施形態における各種処理を実行可能なプログラム、そして、当該プログラムで使用する各種データが記憶される。
制御部61は、CPU等、携帯端末6全体を統括して制御する手段であり、記憶部63に記憶されたプログラム、データに基づいて各種制御を実行する。RAM62には、制御部61の制御によって生成されたデータを一時的に格納する。
音響処理部66は、携帯端末6の音響関係の入出力を行う手段である。制御部61の制御によりスピーカ67aに放音させる手段である。また、音響処理部66は、マイクロホン67bと接続され、マイクロホン67bから周囲の音声を取り込み可能としている。
タッチパネル表示部68は、画像を表示する表示部68bとその表面あるいは裏面に配設されるタッチパネル68aを有して構成されている。タッチパネル68aには、静電容量方式などユーザのタッチ位置を認識可能とする各種タイプを採用することが可能である。制御部61は、表示部68bに表示を行うとともに、タッチパネル68aからのタッチ入力にて、表示させている画像中のどの部分にタッチ入力されたかを判定することが可能である。
画像処理部64は、携帯端末6の画像関係の入出力を行う手段である。画像処理部64は、制御部61で形成された画像情報を表示部68bに表示出力する。また画像処理部64は、携帯端末6の前面(タッチパネル表示部68側)に配置されたフロントカメラ65F、もしくは、携帯端末6の背面に配置されたリアカメラ65Rから画像を取り込む機能を有する。
本実施形態の携帯端末6は、外部と通信を行うため、携帯網通信部69aと、無線LAN通信部69bを備えている。携帯網通信部69aは、携帯無線網を介した無線通信を行うことが可能であり、無線基地局と無線通信することで、通話、あるいは、インターネットを使用した通信を行うことが可能である。無線LAN通信部69bは、LAN上に接続されたアクセスポイントに無線接続することで無線LAN通信を行うことが可能である。アクセスポイントに無線接続することで、LAN上のネットワーク、あるいは、インターネットに通信接続することが可能である。
携帯端末6は、このような携帯網通信部69a、あるいは、無線LAN通信部69bを使用して、インターネット上のサーバから各種処理を実行可能なプログラムを含む各種プログラム(「アプリ」とも呼ばれる)をダウンロードすることが可能である。なお、プログラムは、通信回線を利用した形態以外に、外部メモリ接続端子72に接続された外部メモリEXからインストールすることとしてもよい。なお、このような携帯網通信部69a、無線LAN通信部69b以外に、近距離通信手段(赤外線通信、Bluetooth(商標)など)をさらに設けることとしてもよい。
本実施形態の携帯端末6は、入力手段としてタッチパネル68a以外に入力スイッチ70を備えて構成されている。この入力スイッチ70には、電源スイッチ、音量調整スイッチ、実行するプログラムによって入力用途が変更されるスイッチ等、各種スイッチを設けることが可能である。
本実施形態の携帯端末6は、カラオケ業者が提供するプログラムをインストール、実行することで、携帯端末6と操作対象となるカラオケ装置2とを対応付け、携帯端末6からカラオケ装置2に対して楽曲の予約コマンド等、各種コマンドを送信することを可能としている。
図1で説明したカラオケ店舗に設置されるカラオケシステムにおいて、カラオケ店舗に来店したユーザは、自己の所持する携帯端末6を使用対象となるカラオケシステムのリモコンとして機能させることを可能としている。そのため、本実施形態のカラオケ管理システムでは、ユーザが所持する携帯端末6と、使用対象となるカラオケシステムを対応付ける対応付け処理を行う。ここで、本実施形態におけるカラオケ管理システムとは、サーバ装置5と、携帯端末6で実行可能なプログラムと、少なくともカラオケ装置2を有するカラオケシステムと、を含んで構成されている。ユーザが所持する携帯端末6はカラオケ管理システムに含まれない。
では、携帯端末6をカラオケ装置2のリモコンとして機能させるための対応付け処理の一例を紹介する。なお、対応付け処理には、ここで紹介する例の他に各種形態が存在する。本発明では、ユーザが所持する携帯端末6と使用対象となるカラオケシステムとを対応付ける対応付け処理であれば、様々な形態の対応付け処理を採用できるものであって、利用通信環境や、サーバ装置5の使用有無等の各種条件を問うものではない。
図3には、本実施形態のカラオケ管理システムにおける対応付け処理を示すフロー図が示されている。また、図4には、カラオケ管理システムにおける対応付け処理を示す模式図が示されている。本実施形態の対応付け処理は、ユーザが使用対象となるカラオケシステムにログインするとともに、同じアカウントを使用して携帯端末6でログインすることでユーザの携帯端末6とカラオケシステムとの対応付けを行うこととしている。
カラオケ店舗に来店したユーザは、リモコン装置1等の入力手段を使用して、自分のアカウント情報を入力する(S301)。カラオケシステムは、アカウント情報の入力に基づき、サーバ装置5に対して装置側ログイン要求を送信する(S301)。なお、この装置側ログイン要求には、どのカラオケシステムからの要求であるかを特定するため、カラオケ装置ID(カラオケ装置識別情報)が含まれている。装置側ログイン要求を受信(S201)したサーバ装置5は、受信した端末側ログイン要求に含まれるアカウント情報を利用して認証を行う(S202)。認証は、アカウント情報に含まれるユーザIDとパスワードの対が、サーバ装置5側の記憶部51に記憶しているものと一致するか否かで行われる。認証に成功した場合(S203:Yes)、要求のあったカラオケシステムに対してログイン完了を通知する(S204)。ログインが完了したカラオケシステムでは、ログインしたユーザに対応するユーザ情報を使用した各種サービスを受けることが可能となる(S302)。一方、認証に失敗した場合(S203:No)には、サーバ装置5は、要求のあったカラオケシステムに対して認証エラー情報を送信する。
サーバ装置5は、カラオケシステムからのログインに成功した場合、記憶部51に記憶している対応付けテーブルにカラオケ装置IDとユーザIDとを追加する(S205)。この対応付けテーブルにて、サーバ装置5側では、どのユーザがどのカラオケシステムにログインしているかを判別することが可能となる。
一方、ユーザは、自分が所持する携帯端末6において、プログラムを起動し、端末側ログイン要求をサーバ装置5に送信する(S101)。この端末側ログイン要求には、ユーザのアカウント情報(ユーザIDとパスワード)が含まれている。端末側ログイン要求を受信したサーバ装置5は、装置側ログイン要求の場合と同様、受信した端末側ログイン要求に含まれるアカウント情報を利用して認証を行う(S206)。認証に成功した場合(S207:Yes)、サーバ装置5は、記憶部51に記憶している対応付けテーブルに、端末側ログイン要求を行ったユーザのユーザIDがあるか否かを判定し、当該ユーザIDが有る場合(S208:Yes)、携帯端末6とカラオケシステムとの対応付けを完了する(S209)。そして、要求のあった携帯端末6に対応付け完了通知を送信する(S210)。対応付けの完了した携帯端末6では、対応付けられたカラオケシステムを遠隔操作する遠隔操作処理(S110)が実行可能となる。
以上、本実施形態の対応付け処理について説明を行ったが、装置側ログイン要求と端末側ログイン要求は、どちらが先にあるかを問うものではない。次に、対応付けられた携帯端末6において実行される遠隔操作処理(S110)の詳細について説明を行う。
図5は、本実施形態のカラオケ管理システムにおける遠隔操作処理を示すフロー図であり、図6は、本実施形態のカラオケ管理システムにおける遠隔操作処理を示す模式図である。図6の模式図の例に示されるように、ユーザ(ユーザA)が所持する携帯端末6と、当該ユーザが使用対象とするカラオケ装置2(カラオケ装置a)と、が対応付けられたカラオケ管理システムでは、携帯端末6からカラオケシステムに対して、楽曲の予約等、カラオケシステムを遠隔操作するための各種コマンド情報を送信することが可能である。
遠隔操作処理は、対応付け処理の完了後、S401〜S403の処理を繰り返し実行することで、携帯端末6によるカラオケシステムの操作を行う。図7には、携帯端末6のタッチパネル表示部68に表示される楽曲確認画面が示されている。楽曲確認画面は、ユーザにより指定された楽曲名、歌手名等に基づいて指定された楽曲の詳細を示す画面であり、ユーザは楽曲確認画面にて楽曲を予約することが可能である。楽曲確認画面には、歌手名、曲名、歌い出し、楽曲に関するサムネイル画像といった楽曲関連情報601の他、キー設定、曲タイプ設定、投稿機能設定等、楽曲設定情報602が表示される。ユーザは、予約ボタン603を操作することで、表示されている楽曲を対応付けられたカラオケ装置2に予約することが可能となる。
携帯端末6では、楽曲確認画面上、予約ボタン603をタッチ操作する等の行為により、コマンド入力があったことを判定した場合(S401:Yes)、サーバ装置5に対して送信コマンド情報を送信する(S402)。送信コマンド情報には、コマンド入力に対応するコマンド(コマンドA)と、携帯端末6に記憶しているユーザID(ユーザA)が含まれている。
サーバ装置5は、対応付けテーブルに基づいて転送処理を実行する。転送処理では、まず、対応付けテーブル上に、携帯端末6から送られてきた送信コマンド情報内のユーザID(ユーザA)が存在するか否かを判定する。対応付けテーブル上に、送信コマンド情報内のユーザIDがある場合、転送対象となるカラオケ装置2に対して転送コマンド情報を送信する。転送コマンド情報には、送信コマンド情報内のコマンド(コマンドA)と、宛先としてのカラオケ装置ID(カラオケ装置a)と、コマンドを入力したユーザのユーザID(ユーザA)が含まれている。転送コマンド情報を受信したカラオケ装置2(カラオケ装置a)は、転送コマンド情報に含まれるコマンド(コマンドA)に従って処理を実行する。
携帯端末6を使用した遠隔操作処理は、携帯端末6において終了指示(ログアウト、あるいは、対応付け解除の指示)が入力される(S403:Yes)まで、繰り返し実行される。終了指示が入力された場合(S403:Yes)、携帯端末6は、サーバ装置5に対応付け解除指示を送信する(S404)。対応付け解除指示を受信したサーバ装置5は、対応付けテーブルから該当する項目(カラオケ装置IDとユーザIDの対)を削除する。
本実施形態では、ユーザはカラオケシステムにもログインしているため、リモコン装置1を使用した遠隔操作処理を行うことが可能である。図8には、カラオケシステムにログインした際、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に表示されるアクティブユーザトップ画面が示されている。アクティブユーザトップ画面では、複数人がログインした状態ではログインユーザ欄103にログインしたユーザの分身像103a〜103e(本実施形態では顔部分)が表示される。またログインユーザ欄103中、右端に背景がハイライトで示されるユーザは、アクティブユーザ103eであって、図に示す状態では、このアクティブユーザ103eに対するサービス、すなわち、アクティブユーザ103eのユーザ情報を利用したサービスが実行されている状態となっている。このアクティブユーザトップ画面では、「曲を探す」を選択することで、従来の歌本と同様、歌手名、楽曲名に基づく検索を行うことができる。
リモコン装置1の操作により、入力されたコマンド(コマンドB)は、ユーザID(ユーザA)と一緒に、コマンド情報としてカラオケ装置2に送信される。コマンド情報を受信したカラオケ装置2(カラオケ装置a)は、コマンド情報に含まれるコマンド(コマンドB)に従って処理を実行する。
このように本実施形態では、ユーザがログインしたカラオケシステム、あるいは、携帯端末から、使用対象となるカラオケシステムに対する遠隔操作を行うことが可能である。では、ユーザがログインしたカラオケシステムにおいて、カラオケ装置2で行われるメイン処理について説明を行う。
図9は、カラオケ装置で実行されるメイン処理を示すフロー図である。このメイン処理は、カラオケボックス等のカラオケ店舗の来店時から開始される処理である。来店中、カラオケ装置2では、ユーザの指示に従って楽曲再生処理(S600)を実行する。図10には、カラオケ装置2で実行される楽曲再生処理を示すフロー図が示されている。携帯端末6、あるいは、リモコン装置1は、ユーザによる楽曲の予約指示が行われた場合、予約する楽曲を識別するための楽曲ID、及び、予約したユーザのユーザ情報を含んだ予約情報をカラオケ装置2に送信する。カラオケ装置2では、受信した予約情報をメモリ27内の予約テーブルに追加して管理する。
楽曲再生処理では、カラオケ装置2は、予約テーブルを参照し、次に再生させる楽曲の有無が判定される(S601)。予約テーブル中、次に再生させる楽曲がある場合(S602:Yes)、予約情報中の楽曲IDにて指定されている楽曲情報を音響制御部25に再生開始させる(S603)。本実施形態の楽曲再生処理では、楽曲の再生期間中、録音処理(S604)と、歌唱音声情報に対する評価を行う歌唱評価処理(S605)を実行する。録音処理(S604)は、歌唱用マイク44a、44bから入力される歌唱音声信号を録音し、歌唱音声情報として記録する処理である。歌唱評価処理(S605)は、歌唱用マイク44a、44bから入力される歌唱音声信号を、再生中の楽曲の基準音と比較して得点(歌唱評価情報)を算出する等、歌唱音声信号に対する評価を行う処理である。本実施形態では、録音処理で記録された歌唱音声情報と、歌唱評価処理で算出された歌唱評価情報は、映像作品形成処理において使用する形態がある。
楽曲の再生が終了したことが判定された場合(S606:Yes)、カラオケ装置2は、再生した楽曲に関する履歴情報を形成(S607)し、履歴テーブルに記録する(S608)。図11には、履歴テーブルのデータ構成が示されている。履歴テーブルは、ユーザが入店してから形成された履歴情報の集積である。各履歴情報は、入店してからの歌唱順を示す歌唱順番号、再生した楽曲の楽曲ID、再生した楽曲を指定したユーザのユーザID、再生した日時、時間等を示す時間情報、歌唱評価処理で算出された歌唱評価情報(この場合、得点)、録音処理で記録された歌唱音声情報を含んで構成されている。また、履歴テーブルには、履歴テーブルを識別するために付与された履歴テーブルID、使用したカラオケ装置2を示すカラオケ装置ID、カラオケ装置2が設置されている店舗を示す店舗IDを有している。この履歴テーブルを使用して、撮像処理、及び、映像作品形成処理が実行される。
以上説明した楽曲再生処理(S600)は、ユーザが退店するまで繰り返し実行される。ユーザが退店する際、あるいは、次のユーザの来店時等に、カラオケ装置2に対して利用終了指示が入力される。この利用終了指示は、店舗の従業員、あるいは、利用するユーザによって入力される。利用終了指示が入力された場合(S501:Yes)カラオケ装置2は、記録している履歴テーブルをサーバ装置5に送信する(S502)。そして、記録している履歴テーブルの内容をリセット(消去)し、次のユーザの使用による履歴テーブルの形成に備える。
本実施形態では、カラオケ装置2の利用で形成された履歴リストを使用して、映像作品情報を形成することとしている。映像作品情報は、来店したユーザにより歌唱された楽曲を、音声と映像にて鑑賞可能とする情報であり、ユーザは来店時、誰がどの楽曲を歌唱したかを追体験することが可能である。また、映像作品情報に使用する映像は、履歴リストを使用して歌唱時ではなく、事後的(退店後など)に撮像することとしている。歌唱時には、ユーザは歌唱に集中するため、撮影に適した顔作りをすることが困難であることが考えられる。本実施形態では、非歌唱時に映像作品情報用の撮像を行うことで、映像作品に適した顔作りで撮像を行うことが可能となる。
図12は、携帯端末6で実行される撮像・映像作品形成処理を示すフロー図を示している。また、図13は、カラオケ管理システムにおける履歴リスト配信の様子を示している。撮像・映像作品形成処理は、携帯端末6において、履歴リストを受信することで開始する。本実施形態では、携帯端末6は、カラオケ装置2とサーバ装置5を経由して対応付けられているため、履歴リストの受信は、サーバ装置5を介して行われる。前述したように対応付け処理の形態は、携帯端末6とカラオケ装置2と無線LANを使用して直接対応付ける等、各種形態を使用することが可能である。したがって、履歴リストの配信は、サーバ装置5が行う形態のみならず、カラオケ装置2から配信する等、各種形態を使用することが可能である。図13に示されるように、リモコン装置1を使用して利用終了指示が入力された場合(図13の第1の丸)、カラオケ装置2は、利用に基づいて形成された履歴リストをサーバ装置5に送信する(図13の第2の丸)。そして、対応付けテーブルを参照する、あるいは、受信した履歴リストを参照することで、対象となるユーザを特定し、履歴リストを配信する(図13の第3の丸)。図13の例では、3人のユーザA〜Cの携帯端末6に履歴リストを配信した場合となっている。
撮像・映像作品形成処理は、履歴リストを受信した携帯端末6において、撮像処理と、映像作品形成処理を実行する処理である。携帯端末6では、受信した履歴リストを読み出し(S701)、履歴リスト中の各履歴情報について撮像を開始する。本実施形態では、履歴情報の歌唱番号順に静止画の撮像を行うこととしている。なお、撮像情報には、静止画のみならず、動画を使用することも可能である。まず、撮像対象となる歌唱順番号nを1に設定する(S702)。そして、撮像対象となる歌唱番号の履歴情報に基づいて撮像画面を形成する(S703)。
図14には、携帯端末6に表示された撮像画面が示されている。撮像画面には、リアカメラ65Rで撮像している映像を表示するライブビューエリア605、撮像対象としている履歴情報に関する情報(この例では、ユーザ名、楽曲名、歌唱評価情報)を表示する履歴関連情報表示欄606、撮像対象としている履歴情報の歌唱順番号、及び、全歌唱数を表示する番号表示欄、次の履歴情報の撮像に進むための進行ボタン608、撮像を指示する撮像ボタン609、撮像した撮像情報を、映像作品情報中のどのタイミングで使用するかを指示する使用箇所指示ボタン604が表示されている。
ユーザは、履歴関連情報表示欄606を使用して、撮像対象となるユーザ名を確認し、撮像を行う。図14は、歌唱順番号が「1」の履歴情報について、撮像を行っている様子を示したものであり、この場合、撮像対象となるユーザは「ユーザA(Aさん)」である。携帯端末6を所持するユーザは、Aさんに対してリアカメラ65Rを向け、撮像ボタン609を操作して撮像を行う(S704)。撮像ボタン609の操作により、撮像情報が形成される(S705)と、撮像情報に対して、現在の歌唱順番号nに関する履歴情報を対応付けて記憶部63に記憶する(S706)。その際、どの履歴テーブルか判別できるように履歴テーブルIDも対応付けておくことが好ましい。本実施形態では、このように撮像情報と履歴テーブル中の履歴情報を対応付けることで、撮像情報が、予約テーブル中のどの歌唱順番号の楽曲に対応付けられたかを判定することが可能である。撮像情報と履歴情報の対応関係は、映像作品情報の形成に使用される。この対応関係を使用して、撮像情報を履歴情報の再生対象となった楽曲音とを対応付け映像作品情報が形成される。なお、本実施形態では、撮像情報と履歴情報を対応付けているが、この対応付けは、履歴情報中の全ての情報を必要するものではなく、履歴情報に含まれる一部の情報を使用して行うことが可能である。例えば、履歴テーブルIDと歌唱順番号を使用する形態、あるいは、履歴テーブルIDと時間情報を使用する形態、あるいは、履歴テーブルIDと楽曲IDとユーザIDを使用する形態等を使用して、対応付けを行うことが可能である。あるいは、各履歴情報に対して、履歴情報を他の識別情報と区別して識別可能な履歴IDを利用することとしてもよい。
このように本実施形態では、撮像情報と履歴情報を対応付けているが、撮像情報は、ユーザIDに対応付けることとしてもよい。すなわち、撮像情報は、どの履歴情報に対応しているかを必ずしも対応付ける必要はない。撮像情報とユーザIDとを対応付けた場合、映像作品情報では、同一ユーザが歌唱した楽曲に対応する楽曲音については、撮像情報を共有(流用)することも可能である。例えば、図11の履歴テーブル中、ユーザAについて撮像した撮像情報を、歌唱番号「1」、「4」、「7」に対応する楽曲音に対して共有することが可能である。ユーザは、現在の履歴情報について、複数回、撮像を行うことが可能である。また、歌唱順番号nは、「1」から履歴リスト中、最後の歌唱順番号「N」(図11の例ではN=7)まで実行される。次の履歴情報について、撮像を行いたい場合、ユーザは、撮像画面に表示されている進行ボタン608を操作する(S707:Yes)。その場合、現在の歌唱順番号nに1を加算し(S709)、次の履歴情報に基づいて撮像画面を更新する(S710)。
進行ボタン608を操作した際(S707:Yes)、最後の撮像情報「N」を超過した場合(S708:Yes)には、一連の撮像処理を終了し、撮像した撮像情報を使用して、映像作品形成処理を実行する(S711)。以上、一連の撮像処理について説明を行ったが、撮像処理は、このように履歴リスト中の履歴情報の順番に従って撮像する以外に、各種形態を使用することが可能である。図15には、携帯端末6に表示された撮像選択画面が示されている。撮像処理では、このように履歴リストに基づいて撮像選択画面を表示し、撮像対象となる履歴情報を選択することとしてもよい。この撮像選択画面には、各撮像情報について、履歴関連情報610と、サムネイル画像表示欄611が表示される。ユーザは、表示されている履歴関連情報610の部分、あるいは、サムネイル画像表示欄611を選択することで撮像画面に移行し、選択された履歴情報に対する撮像を行うことが可能であり、任意の順番で履歴情報に対する撮像を行うことができる。撮像が完了した履歴情報については、サムネイル画像表示欄611に撮像した撮像情報のサムネイル画像が表示される。また、撮像が完了していない履歴情報については、サムネイル画像表示欄にカメラの形状のアイコンが表示される。撮像を終えたユーザは、映像作品作成ボタン612を操作することで、映像作品形成処理へと移行する。
映像作品形成処理は、履歴リスト中の履歴情報に対応する楽曲音を演奏するとともに、履歴情報に対応して撮像された撮像情報を表示する、いわば、スライドショー的な映像作品を形成する処理である。
本実施形態では、この映像作品形成処理を携帯端末6において実行することとしている。映像作品形成処理は、このように携帯端末6において行う以外に、カラオケ管理システムを構成するサーバ装置5、あるいは、カラオケシステム(カラオケ装置2を含んで構成されている)で行う形態、あるいは、携帯端末6、サーバ装置5、カラオケシステムが連携して行う形態を使用することが可能である。
カラオケシステム(カラオケ装置2を含んで構成され、リモコン装置1を含む場合もある)において映像作品形成処理を行う場合、携帯端末6から、履歴情報に含まれるユーザIDに対応付けて記憶された撮像情報が、サーバ装置5を介して、もしくは、直接カラオケシステムに送信される。このとき、撮像情報には、携帯端末6で撮像情報を撮像した際に参照した履歴テーブルの履歴テーブルIDがさらに含まれていても良い。撮像情報を受信したカラオケシステムは、履歴テーブルが複数存在する場合は、撮像情報に対応付いた履歴テーブルIDに基づいて履歴テーブルを読み出す。そして、履歴テーブルに登録されている履歴情報に含まれるユーザIDに対応する撮像情報と、当該履歴情報に含まれる楽曲IDに対応する楽曲音を対応付ける映像作品形成処理を実行する。
サーバ装置5において映像作品形成処理を行う場合、携帯端末6から、履歴情報に含まれるユーザIDに対応付けて記憶された撮像情報が、サーバ装置5に送信される。撮像情報には、さらに、携帯端末6で撮像情報を撮像した際に参照した履歴テーブルの履歴テーブルIDが含まれる。また、カラオケ装置2からは、履歴テーブルがサーバ装置5に送信される。サーバ装置5は、カラオケ装置から送信された履歴テーブルのうち、撮像情報に対応付いた履歴テーブルIDに基づいて、履歴テーブルを選択し、当該履歴テーブルに登録されている履歴情報に含まれるユーザIDに対応する撮像情報と、当該履歴情報に含まれる楽曲IDに対応する楽曲音を対応付ける映像作品形成処理を実行する。
図16には、映像作品情報の各種形態を示したものである。映像作品情報は、履歴情報中に含まれる楽曲IDに対応する楽曲音を対応付けることで形成される。楽曲IDに対応する楽曲音としては、録音処理で録音した歌唱音声情報の他、カラオケ装置2で使用した楽曲情報の演奏音、あるいは、カラオケ業者側で用意したメロディ音(例えば、オルゴール音)を使用することが可能である。携帯端末6で映像作品情報を形成する場合、このような楽曲音は、履歴リストを配信する際、同時に配信することが考えられる。
図16(A)は、履歴リスト中の歌唱順にしたがって形成された映像作品情報の例である。この例は、履歴テーブル中の歌唱順番号、あるいは、時間情報の順番に基づいて、楽曲音の再生順を決定したケースであり、履歴情報に対応する楽曲音に同期して、当該履歴情報に対応して撮像された撮像情報が再生(表示)される。なお、この例では、1つの楽曲に3枚の撮像情報を使用しているが、撮像情報の枚数は任意とすることが可能である。また、撮像情報には、静止画のみならず動画を使用することも可能である。また、本実施形態では、楽曲音の再生開始時に、タイトル情報Tを表示させることとしている。タイトル情報Tには、楽曲名、ユーザ名、歌唱した時間が表示される。この例では、カラオケ店舗での歌唱の順を再現することが可能である。タイトル情報Tには、この他、履歴テーブルに含まれるカラオケ装置ID、あるいは、店舗IDを利用して、カラオケを行った場所(市町村名やカラオケ店舗名)を表示することとしてもよい。
図16(B)は、履歴情報中の歌唱評価情報の高低に基づいて、楽曲音の再生順を決定したケースであり、この例では、歌唱評価情報の低い順に楽曲音が再生される。ユーザは、その日のカラオケ店舗での歌唱を、歌唱評価の順に従って、カラオケの思い出を振り返ることが可能である。この場合、タイトル情報Tには、楽曲名、歌唱評価情報(採点値)、ユーザ名が表示される。
図16(C)は、履歴情報中のユーザ毎に楽曲音を再生するケースである。図11の3人の利用ユーザA〜Cの場合、例えば、ユーザA、ユーザB、ユーザCの順で、各ユーザが歌唱した楽曲が連続して再生が行われる。この場合、タイトル情報Tには、ユーザ名、歌唱した時間が表示される。
以上、説明したように、映像作品情報における楽曲音の再生順は、履歴情報中の各種情報を使用して適宜決定することが可能である。本実施形態では、装置(携帯端末6)において自動的に形成することとしているが、ユーザの操作が関与する形態としてもよい。例えば、全ての履歴情報を使用するのではなく、使用する履歴情報を選択することを可能とする等、適宜形態を採用することが可能である。また、再生する演奏音は、楽曲の最初から最後までを再生するのではなく、一部区間(例えば,サビ部分など)として短く再生することとしてもよい。その際、ユーザが再生区間を指定可能としてもよい。
また、撮像情報に動画が使用される場合、動画の撮像時間に基づき、楽曲音の演奏時間を調整しても良い。例えば、動画の撮像時間よりも、楽曲音の演奏時間が長い場合は、動画の撮像時間に合わせて、サビ部分が必ず含まれるように楽曲音の演奏時間を調整する。具体的には、動画の撮像時間と、サビ部分が楽曲音の演奏開始時間からどのくらいの時間経過後に到来し、サビ部分が何秒継続するかという情報とに基づいて処理を行う。例えば、動画の撮像時間が50秒であって、サビ部分が楽曲音の演奏開始時間から50秒後に到来し、サビ部分が30秒間続く場合を考える。この場合、楽曲音は、サビ部分の前後10秒を含む時間分、すなわち、楽曲音の演奏開始時間を起点として、40秒後から90秒後までが再生されることになる。これに限らず、楽曲音の演奏開始時間から動画の撮像時間分だけ経過した時間に、楽曲音の再生を停止するとしても良い。
また、本実施形態では、1台の携帯端末6で撮像した撮像情報を使用して、映像作品情報を形成することとしているが、図13に示すように複数台の携帯端末6を使用している場合には、各携帯端末6で撮像した撮像情報を使用して、1の映像作品情報を形成することとしてもよい。このような場合、各携帯端末6で撮像した撮像情報を、サーバ装置5に集め、サーバ装置5、携帯端末6、カラオケ装置2の何れか、あるいは、複数が連携して映像作品形成処理を実行することが考えられる。
図14の撮像画面では、使用箇所指示ボタン604を操作することで、撮像する撮像情報の使用箇所を指示できる形態としているが、このように、撮像情報の使用箇所が指示された場合、楽曲音の再生時、使用箇所に対応する区間再生中、あるいは、当該区間再生中の適宜タイミングで、再生時に当該撮像情報が再生される。このように、本実施形態の映像作品形成処理では、履歴情報に対応する楽曲音と、履歴情報に対応付けて撮像された撮像情報とが対応付けて再生される形態であればよく、細部については、各種の形態を採用することが可能である。
映像作品形成処理(S711)において、映像作品情報が完成した場合、ユーザは、完成した映像作品情報を携帯端末6で再生し、確認するプレビュー処理(S713)を行うことが可能である。また、本実施形態では、完成した映像作品情報を、他のユーザに対して公開する投稿処理を行うことが可能である。投稿が選択された場合(S714:Yes)、携帯端末6は、サーバ装置5に対して完成した映像作品情報を送信する。サーバ装置5では、受信した映像作品情報を、インターネットを介して広く公開することが可能である。なお、この投稿処理において、公開対象となるユーザは、広く一般に公開する形態の他、ユーザを指定して公開することとしてもよい。あるいは、歌唱に参加したユーザ(図11の場合、ユーザA〜C)が視聴可能とし、内輪で楽しむ形態としてもよい。
1a、1b…リモコン装置 5…サーバ装置
11…タッチパネルモニタ 51…記憶装置
11a…表示部 6…携帯端末
11b…タッチパネル 61…制御部
12…ビデオRAM 62…RAM
13…映像制御部 63…記憶部
14…メモリ 64…画像制御部
15…CPU 65F…フロントカメラ
16…無線LAN通信部 65R…リアカメラ
17…操作部 66…音響処理部
18…操作処理部 67a…スピーカ
19…赤外線通信部 67b…マイクロホン
2…カラオケ装置(コマンダ) 68…タッチパネル表示部
21…操作部 68a…タッチパネル
22…操作処理部 68b…表示部
23…赤外線通信部 69a…携帯網通信部
24…LAN通信部 69b…無線LAN通信部
25…音響制御部 70…入力スイッチ
27…メモリ 71…外部入力端子
28…ビデオRAM 41…モニタ
29…映像再生部 72…外部メモリ接続端子
30…制御部 81…音響制御部
31…映像制御部 82…スピーカ
32…HDD(ハードディスク) 100…LAN
42…スピーカ 110…アクセスポイント
44a、44b…歌唱用マイク(マイクロホン) 120…ルータ

Claims (11)

  1. カラオケ装置と、携帯端末に処理を実行させるプログラムと、サーバ装置と、を備えるカラオケ管理システムにおいて、
    カラオケ装置は、再生処理と、履歴作成処理と、送信処理と、を実行可能とし、
    再生処理は、ユーザにより指定された楽曲を再生し、
    履歴作成処理は、再生処理で再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報とを含む履歴情報を形成し、履歴テーブルに登録し、
    送信処理は、履歴テーブルを携帯端末に送信し、
    プログラムは、履歴受信処理と、撮像処理と、を携帯端末に実行させ、
    履歴受信処理は、カラオケ装置に登録された履歴テーブルを受信し、
    撮像処理は、受信した履歴テーブルに基づいてユーザを撮像する撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を、履歴情報に含まれる情報に対応付けて記憶し、
    カラオケ装置、プログラム、サーバ装置の何れかにおいて、映像作品形成処理を実行可能とし、
    映像作品形成処理は、履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応する撮像情報とを対応付けることで、映像作品情報を形成する
    カラオケ管理システム。
  2. 撮像処理は、撮像情報をユーザ識別情報に対応付けて記憶し、
    映像作品形成処理は、履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報のユーザ識別情報に対応する撮像情報とを対応付けることで、映像作品情報を形成する
    請求項1に記載のカラオケ管理システム。
  3. 撮像処理は、受信した履歴テーブルに基づいて楽曲名とユーザ名とを含む歌唱履歴を表示し、ユーザに指定された歌唱履歴に対して撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を、履歴情報に対応付けて記憶する
    請求項1または請求項2に記載のカラオケ管理システム。
  4. プログラムは、ユーザからの指示に応じて、映像作品形成処理で形成した映像作品情報を、インターネット上で公開させる投稿指示を出す指示処理を実行可能とする
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  5. 再生処理は、楽曲の再生時、マイクロホンから入力される歌唱音声情報を録音し、
    映像作品形成処理は、再生処理で録音された歌唱音声情報を含んだ楽曲音を使用して、映像作品情報を形成する
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  6. 映像作品形成処理は、履歴テーブルに登録された履歴情報の順番に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  7. 再生処理は、楽曲の再生時、マイクロホンから入力される歌唱音声情報に基づいて歌唱評価情報を形成し、
    履歴作成処理は、歌唱評価情報を含めて履歴情報を形成し、
    映像作品形成処理は、履歴情報中の歌唱評価情報に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  8. 映像作品形成処理は、履歴情報中のユーザ識別情報に基づいて、映像作品情報中の楽曲音の順番を決定する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  9. 映像作品形成処理は、複数の携帯端末で撮像された撮像情報に基づいて映像作品情報を形成する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカラオケ管理システム。
  10. カラオケ装置と通信可能な携帯端末において実行されるプログラムであって、
    カラオケ装置が再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報とを含む履歴情報を含む履歴テーブルを受信する受信ステップと、
    受信ステップで受信した履歴テーブルに基づいてユーザを撮像する撮像指示を通知し、撮像指示に対応して撮像された撮像情報を、履歴情報に含まれる情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、
    履歴テーブルを読み出し、当該履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音と、当該履歴情報に対応する撮像情報とを対応付けることで、映像作品情報を形成する形成ステップと、を携帯端末に実行させる
    プログラム。
  11. 携帯端末と通信可能なカラオケシステムであって、
    ユーザにより指定された楽曲を再生する再生手段と、
    再生手段で再生した楽曲の楽曲識別情報と、当該楽曲を指定したユーザのユーザ識別情報とを含む履歴情報を形成し、履歴テーブルに登録する履歴作成手段と、
    履歴作成手段で作成した履歴テーブルを携帯端末に送信する送信手段と、
    携帯端末で撮像された撮像情報であって、履歴テーブルに登録された履歴情報に含まれる情報に対応付いた撮像情報を受信する受信手段と、
    履歴テーブルを読み出し、受信手段で受信した撮像情報と、履歴テーブルに登録された履歴情報の楽曲識別情報に対応する楽曲音とを対応付けることで、映像作品情報を形成する形成手段と、を備える
    カラオケシステム。
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