JP2016071151A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の低下を抑制することが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】画像を表示するアクティブエリアに配置されるとともに前記アクティブエリアの外側の周辺エリアに配置された絶縁膜を備えた第1基板と、前記周辺エリアに配置された遮光層を備えた第2基板と、前記周辺エリアにおいて閉ループ状に形成され、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせるシール材と、前記シール材によって囲まれた内側において前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、前記シール材の前記液晶層側の内端部及び前記内端部とは反対側の外端部の少なくとも一方に配置され、前記絶縁膜と前記遮光層との間に位置する複数の柱状体と、を備えた液晶表示装置。
【選択図】図6
【解決手段】画像を表示するアクティブエリアに配置されるとともに前記アクティブエリアの外側の周辺エリアに配置された絶縁膜を備えた第1基板と、前記周辺エリアに配置された遮光層を備えた第2基板と、前記周辺エリアにおいて閉ループ状に形成され、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせるシール材と、前記シール材によって囲まれた内側において前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、前記シール材の前記液晶層側の内端部及び前記内端部とは反対側の外端部の少なくとも一方に配置され、前記絶縁膜と前記遮光層との間に位置する複数の柱状体と、を備えた液晶表示装置。
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、表示装置として各種分野で利用されている。このような液晶表示装置においては、セルギャップを均一化することが重要である。近年では、周辺部において表示部よりも高密度にスペーサを配置することで、周辺部における対向基板のたわみを抑制する技術が提案されている。
一方で、シール材をループ状に形成し、シール材で囲まれた内側の領域に液晶材料を滴下し、真空中で一対の基板を貼り合わせた後に、大気圧に戻すことでセルギャップを形成し、その状態でシール材を硬化させる技術がある。このような製造過程において、大気圧に戻した際に、未硬化のシール材に外力が加わることでシール材による基板の接着面積にバラツキが生じ、信頼性の低下を招く虞がある。
本実施形態の目的は、信頼性の低下を抑制することが可能な液晶表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
画像を表示するアクティブエリアに配置されるとともに前記アクティブエリアの外側の周辺エリアに配置された絶縁膜を備えた第1基板と、前記周辺エリアに配置された遮光層を備えた第2基板と、前記周辺エリアにおいて閉ループ状に形成され、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせるシール材と、前記シール材によって囲まれた内側において前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、前記シール材の前記液晶層側の内端部及び前記内端部とは反対側の外端部の少なくとも一方に配置され、前記絶縁膜と前記遮光層との間に位置する複数の柱状体と、を備えた液晶表示装置が提供される。
画像を表示するアクティブエリアに配置されるとともに前記アクティブエリアの外側の周辺エリアに配置された絶縁膜を備えた第1基板と、前記周辺エリアに配置された遮光層を備えた第2基板と、前記周辺エリアにおいて閉ループ状に形成され、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせるシール材と、前記シール材によって囲まれた内側において前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、前記シール材の前記液晶層側の内端部及び前記内端部とは反対側の外端部の少なくとも一方に配置され、前記絶縁膜と前記遮光層との間に位置する複数の柱状体と、を備えた液晶表示装置が提供される。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態の液晶表示装置に適用可能な表示パネルPNLの一例を概略的に示す平面図である。
すなわち、表示パネルPNLは、アクティブマトリクスタイプの液晶表示パネルであり、アレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向配置された対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。アレイ基板ARと対向基板CTとは、これらの間に所定のセルギャップを形成した状態でシール材SEによって貼り合わせられている。図示した例では、シール材SEは、矩形枠状の閉ループ状に形成されている。セルギャップは、アレイ基板ARまたは対向基板CTに形成された図示しない柱状のスペーサによって形成されている。液晶層LQは、アレイ基板ARと対向基板CTとの間のセルギャップにおいてシール材SEによって囲まれた内側に保持されている。表示パネルPNLは、シール材SEによって囲まれた内側に、画像を表示するアクティブエリアACTを備えている。アクティブエリアACTは、例えば、略長方形状であり、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
アレイ基板ARは、第1方向Xに沿って延出したゲート配線G、第1方向Xに交差する第2方向Yに沿って延出しゲート配線Gと交差するソース配線S、ゲート配線G及びソース配線Sに接続されたスイッチング素子SW、スイッチング素子SWに接続された画素電極PEなどを備えている。画素電極PEの各々と対向する共通電極CEは、例えば対向基板CTに備えられているが、アレイ基板ARに備えられていても良い。なお、表示パネルPNLの詳細な構成については説明を省略するが、主として縦電界を利用するモードでは、画素電極PEがアレイ基板ARに備えられる一方で、共通電極CEが対向基板CTに備えられている。また、主として横電界を利用するモードでは、画素電極PE及び共通電極CEの双方がアレイ基板ARに備えられている。
図示した例では、表示パネルPNLは四角形状であり、アレイ基板AR及び対向基板CTはいずれも四角形状である。アレイ基板ARは基板端部E11乃至E14を有し、対向基板CTは基板端部E21乃至E24を有している。基板端部E11は基板端部E21に重なり、基板端部E12は基板端部E22に重なり、基板端部E13は基板端部E23に重なり、基板端部E14は基板端部E24よりも外方に位置している。つまり、アレイ基板ARは、対向基板CTの基板端部E24よりも外側に延出しており、基板端部E14と基板端部E24との間に実装部MTを有している。換言すると、対向基板CTは、実装部MTを露出している。
駆動ICチップ2及びフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)基板3などの表示パネルPNLの駆動に必要な信号供給源は、アクティブエリアACTよりも外側の周辺エリアPRPに位置している。図示した例では、駆動ICチップ2及びFPC基板3は、実装部MTに実装されている。周辺エリアPRPは、アクティブエリアACTを囲むエリアであり、シール材SEが配置されるエリアを含み、矩形枠状に形成されている。
なお、図示した表示パネルPNLにおいて、シール材SEは、実装部MTを除く3辺、つまり、基板端部E11と基板端部E21とが重なる位置、基板端部E12と基板端部E22とが重なる位置、及び、基板端部E13と基板端部E23とが重なる位置までそれぞれ延在している。また、シール材SEは、実装部MTに沿ってアレイ基板ARと対向基板CTとが対向する位置においては、基板端部E24よりもアクティブエリア側に留まっており、基板端部E24までは延在していない。
図2は、図1に示した表示パネルPNLの一画素におけるスイッチング素子SWを含む断面構造を概略的に示す図である。ここでは、縦電界を利用するモードを適用した表示パネルPNLの断面構造を例に説明する。
アレイ基板ARは、ガラス基板や樹脂基板などの透明な第1絶縁基板10を用いて形成されている。アレイ基板ARは、第1絶縁基板10の対向基板CTに対向する側に、スイッチング素子SW、画素電極PE、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、第1配向膜AL1、柱状スペーサSPなどを備えている。
スイッチング素子SWは、例えばトップゲート型の薄膜トランジスタ(TFT)であるが、図示した例に限らない。スイッチング素子SWの半導体層SCは、第1絶縁基板10の上に形成され、第1絶縁膜11によって覆われている。第1絶縁膜11は、第1絶縁基板10の上にも配置されている。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、第1絶縁膜11の上に形成され、半導体層SCの直上に位置している。ゲート電極WGは、ゲート配線Gと電気的に接続されている、あるいは、ゲート配線Gと一体的に形成されている。ゲート電極WGを含むゲート配線Gは、第2絶縁膜12によって覆われている。第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11の上にも配置されている。これらの第1絶縁膜11及び第2絶縁膜12は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの透明な無機系材料によって形成されている。
スイッチング素子SWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2絶縁膜12の上に形成されている。ソース電極WSは、ソース配線Sと電気的に接続されている、あるいは、ソース配線Sと一体的に形成されている。ドレイン電極WDは、ソース配線Sから離間している。ソース電極WS及びドレイン電極WDは、それぞれ半導体層SCにコンタクトしている。ソース電極WSを含むソース配線S及びドレイン電極WDは、第3絶縁膜13によって覆われている。第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12の上にも配置されている。第3絶縁膜13は、例えば透明な樹脂材料によって形成されている。
画素電極PEは、第3絶縁膜13の上に形成されている。画素電極PEは、第3絶縁膜13のコンタクトホールCHを介してドレイン電極WDにコンタクトしている。画素電極PEは、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成されている。画素電極PEは、第1配向膜AL1によって覆われている。
柱状スペーサSPは、第3絶縁膜13の上に形成されている。柱状スペーサSPは、例えば樹脂材料によって形成されている。図示した例では、柱状スペーサSPは、第1配向膜AL1によって覆われている。
一方、対向基板CTは、ガラス基板や樹脂基板などの透明な第2絶縁基板30を用いて形成されている。対向基板CTは、第2絶縁基板30のアレイ基板ARに対向する側に、遮光層(ブラックマトリクス)31、カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ層、緑色カラーフィルタ層、及び、青色カラーフィルタ層を含む)32、オーバーコート層33、共通電極CE、第2配向膜AL2などを備えている。
遮光層31は、第2絶縁基板30のアレイ基板ARと対向する内面に形成され、アクティブエリアACTにおいて各画素PXを区画し、開口部APを形成する。遮光層31は、アレイ基板ARに設けられたゲート配線Gやソース配線S、スイッチング素子SWなどの配線部に対向している。遮光層31は、例えば、黒色に着色された樹脂材料や、クロム(Cr)などの遮光性の金属材料によって形成されている。
カラーフィルタ32は、開口部APに形成され、その一部が遮光層31に重なっている。カラーフィルタ32は、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された樹脂材料によって形成されている。異なる色のカラーフィルタの境界は、遮光層31に重なっている。
オーバーコート層33は、カラーフィルタ32を覆っている。オーバーコート層33は、透明な樹脂材料によって形成されている。
共通電極CEは、オーバーコート層33のアレイ基板ARと対向する側に形成されている。共通電極CEは、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成されている。共通電極CEは、第2配向膜AL2によって覆われている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には柱状スペーサSPが介在し、所定のセルギャップが形成される。図2に示した例では、柱状スペーサSPは、アレイ基板ARに形成され、対向基板CTを支持している。なお、柱状スペーサSPは、対向基板CTに形成され、アレイ基板ARを支持するように構成しても良い。アレイ基板ARと対向基板CTとは、セルギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。液晶層LQは、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間に封入された液晶分子を含む液晶組成物によって構成されている。
第1絶縁基板10の外面10Bには、第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1が配置されている。第2絶縁基板30の外面30Bには、第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2が配置されている。
このような構成の表示パネルPNLに対して、その背面側には、バックライトユニットBLが配置されている。バックライトユニットBLとしては、種々の形態が適用可能であるが、詳細な構造については説明を省略する。
図3は、図1に示した表示パネルPNLの周辺エリアPRPをA−B線で切断したときの構造の一例を概略的に示す断面図である。
アレイ基板ARは、周辺エリアPRPにおいて、第1絶縁基板10の対向基板CTに対向する側に、図示しない外周配線や、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13などを備えている。第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、及び、第3絶縁膜13は、図2に示したアクティブエリアACTのみならず、アレイ基板ARの基板端部E13まで延在している。なお、第3絶縁膜13は、その一部が途切れていてもよい。
対向基板CTは、周辺エリアPRPにおいて、第2絶縁基板30のアレイ基板ARに対向する側に、遮光層31、カラーフィルタ32、オーバーコート層33などを備えている。遮光層31、カラーフィルタ32、及び、オーバーコート層33は、図2に示したアクティブエリアACTのみならず、対向基板CTの基板端部E23まで延在している。なお、カラーフィルタ32やオーバーコート層33は、それらの一部が途切れていても良いし、周辺エリアPRPにおけるカラーフィルタ32及びオーバーコート層33を省略しても良い。対向基板CTの基板端部E23は、アレイ基板ARの基板端部E13の直上に位置している。
表示パネルPNLは、周辺エリアPRPにおいて、さらに、複数の柱状体Cを備えている。これらの柱状体Cは、シール材SEのうちの液晶層LQ側に位置する内端部SEI、及び、内端部SEIとは反対側(つまり基板端部E13及びE23側)の外端部SEOの少なくとも一方に配置され、第3絶縁膜13と遮光層31との間に位置している。図示した例では、柱状体Cは、シール材SEの内端部SEI及び外端部SEOの双方に配置されて、第3絶縁膜13とオーバーコート層33との間に位置している。これらの柱状体Cは、第3絶縁膜13上に形成され、対向基板CTに向かうにしたがって細くなるテーパー状に形成されている。
なお、図示した例のように、液晶層LQ側に位置する柱状体Cの一部は、シール材SEよりも外側、つまり、液晶層LQの内部に位置していても良い。また、図示した例では、柱状体Cの全ての先端部が対向基板CT(あるいはオーバーコート層33)に接触しているが、少なくとも一部の柱状体Cは、対向基板CTから離間していても良い。
このような柱状体Cは、例えば、アクティブエリアACTの柱状スペーサSPと同一材料を用いて、同一工程で形成可能である。
アレイ基板ARと対向基板CTとを貼り合せるシール材SEは、第3絶縁膜13とオーバーコート層33との間に介在している。また、シール材SEは、その内端部SEI及び外端部SEOにおいて柱状体Cに接触している。このようなシール材SEは、フィラーを含んでいても良い。
図4は、図1に示した表示パネルPNLの周辺エリアPRPをC−D線で切断したときの構造の一例を概略的に示す断面図である。
アレイ基板ARは、実装部MTを備えている。図示した例では、第1絶縁膜11及び第2絶縁膜12は、基板端部E14まで延在している。複数の柱状体Cは、第3絶縁膜13の上に形成されている。
対向基板CTは、アレイ基板ARの実装部MTを露出するように形成され、基板端部E24は基板端部E14よりも内側に位置している。図示した例では、遮光層31、カラーフィルタ32、及び、オーバーコート層33は、基板端部E24まで延在している。
シール材SEは、第3絶縁膜13とオーバーコート層33との間に介在し、アレイ基板ARと対向基板CTとを貼り合わせている。また、シール材SEは、その内端部SEI及び外端部SEOのそれぞれにおいて、柱状体Cに接触している。実装部MTに沿ったシール材SEは、基板端部E24よりもアクティブエリア側に位置している。すなわち、実装部MTについては、シール材SEがはみ出すことによって、信号供給源の実装不良を招く虞があるため、シール材SEの位置には高い精度が要求される。このため、基板端部E24よりも内側にシール材SEを形成することで、信号供給源の実装不良を抑制することが可能となる。
一例では、シール材SEの幅が500μmである場合、柱状体Cは、シール材SEの液晶層側の内側面SIに対して約150μm内側及び外側の領域にそれぞれ配置され、また、シール材SEの外側面SOに対して約150μm内側及び外側の領域にそれぞれ配置されている。このようなシール材SEの配置位置は、シール材SEを塗布形成する際のバラツキ、あるいは、塗布後のシール材SEの広がりを考慮して設定される。
なお、シール材SEの内端部SEI及び外端部SEOのそれぞれに柱状体Cが配置される場合、内端部SEIに位置する柱状体Cと、外端部SEOに位置する柱状体Cとで高さが異なっていても良い。
図5は、本実施形態の表示パネルPNLにおける柱状体Cのレイアウトの一例を示す平面図である。
柱状体Cは、長方形状のアクティブエリアACTの周囲に配置され、それぞれドット状に形成されている。複数の柱状体Cは、基板端部E13と基板端部E23とが対向する領域、基板端部E11と基板端部E21とが対向する領域、及び、基板端部E12と基板端部E22とが対向する領域において、シール材SEの内端部SEI及び外端部SEOの少なくとも一方に配置されている。また、複数の柱状体Cは、実装部MTに沿ったアレイ基板ARと基板端部E24とが対向する領域においても、シール材SEの内端部SEI及び外端部SEOの少なくとも一方に配置されている。
図6は、本実施形態の表示パネルPNLにおけるシール材SE及び柱状体Cのレイアウトの一例を示す平面図である。ここでは、説明に必要な主要部のみを図示しており、シール材SEの延出方向をD1とし、延出方向D1と直交する幅方向をD2とする。
柱状体Cは、シール材SEの内端部SEIあるいは外端部SEOにおいて、千鳥状に配置されている。つまり、柱状体Cは、幅方向D2に沿って直線状のスペースを形成しないように配置されている。あるいは、隣接する柱状体Cの間のスペースの同一直線上に他の柱状体Cが位置している。一例では、図中の柱状体C1と柱状体C2との間の幅方向D2に沿ったスペースについて、その同一直線上(図中に示した一点鎖線)に柱状体C3が位置している。
図7は、本実施形態の表示パネルPNLにおけるシール材SE及び柱状体Cの他のレイアウトの一例を示す平面図である。
ここに示した例の柱状体Cは、図6に示した例と比較して、シール材SEの幅方向D2に交差する方向、つまり延出方向D1に沿って延出した点で相違している。このような柱状体Cについても、シール材SEの内端部SEIあるいは外端部SEOにおいて、千鳥状に配置されている。図6に示した例と同様に、柱状体Cは、幅方向D2に沿って直線状のスペースを形成しないように配置されている。
なお、柱状体Cの形状については、上記の例に限らない。例えば、柱状体Cは、X−Y平面と平行な断面が多角形状であっても良いし、一方向に延出した直線状であっても良い。但し、複数の柱状体Cは、上記の通り、シール材SEの幅方向D2に沿って直線状のスペースを形成しないように配置されることが望ましい。
次に、上記の表示パネルPNLの製造方法の一例について図8を参照しながら説明する。
まず、複数のアレイ基板を一括して形成する第1マザー基板M1を用意する。第1マザー基板M1は、第1絶縁基板となるガラス基板などの絶縁基板を用いて形成され、ゲート配線、ソース配線、スイッチング素子などの各種配線、第1絶縁膜、第2絶縁膜、第3絶縁膜、画素電極、第1配向膜、柱状スペーサ、柱状体などを備えている。このような第1マザー基板M1は、アレイ基板となり得る複数の有効領域EFを備えている。各有効領域EFは、アクティブエリアACT及び実装部MTなどを備えている。
一方においては、複数の対向基板を一括して形成する第2マザー基板M2を用意する。第2マザー基板M2は、第2絶縁基板となるガラス基板などの絶縁基板を用いて形成され、遮光層、カラーフィルタ層、オーバーコート層、第2配向膜などを備えている。
続いて、各有効領域EFにシール材SEを形成するとともに、複数の有効領域EFを取り囲む外周シール材OSを形成する。図示した例では、シール材SE及び外周シール材OSは、いずれも第1マザー基板M1の上に形成されているが、第2マザー基板M2の上に形成されても良い。シール材SEは、各有効領域EFにおいて、アクティブエリアACTを囲むように閉ループ状に形成される。また、外周シール材OSは、第1マザー基板M1の端部に沿って閉ループ状に形成される。これらのシール材SE及び外周シール材OSは、例えば紫外線硬化型の樹脂材料が適用され、ノズル描画方式(ディスペンサ方式)によって塗布される。
その後、各有効領域EFにおいて、シール材SEによって囲まれた内側に液晶材料LMを滴下し、真空環境下で、第1マザー基板M1と第2マザー基板M2とを貼り合わせる。このとき、各有効領域EFにおいて、シール材SEによって囲まれた内側の領域は、液晶材料LMの広がりによってその体積が減少するため、真空度が低下する。一方、シール材SEと外周シール材OSとの間の領域は、その体積の変化はほとんどなく、高真空度が維持されている。つまり、シール材SEの内側の真空度は、シール材SEの外側の真空度よりも低くなる。このような真空度の差異により、液晶材料LMは、より外側に向かって広がり、シール材SEの内端部SEIに突き当たる。このときのシール材SEは、未硬化であるため、流動性が高い。このため、広がる力を有する液晶材料LMがシール材SEに突き当たると、シール材SEの内側に液晶材料LMが食い込む虞がある。本実施形態では、図中の拡大図に示した通り、シール材SEの内端部SEIにおいては、柱状体Cが配置されているため、シール材SEに液晶材料LMからの力が加わったとしても、柱状体Cとシール材SEとの界面での抗力によって、シール材SEの流動を抑制することが可能となる。したがって、液晶材料LMのシール材SEへの食い込みを抑制することが可能となる。
その後、このような状態で保持されたシール材SEは、硬化処理される。そして、貼り合わされた第1マザー基板M1及び第2マザー基板M2は、研磨処理され、それぞれの絶縁基板の厚さを低減する。そして、第1マザー基板M1と第2マザー基板M2との間に液晶層を形成したマザー基板対を割断し、複数の表示パネルPNLを取り出す。
このような本実施形態によれば、閉ループ状のシール材SEの内側に液晶材料LMを滴下し、真空環境下で一対のマザー基板を貼り合せる製造方法を適用した際に、シール材SEを挟んでその内側と外側とで真空度の差が生じたとしても、液晶材料LMのシール材SEへの食い込みを抑制することが可能となる。
特に、柱状体Cがシール材SEの内端部SEIにおいて千鳥状に配置されたことにより、シール材SEの幅方向D2に液晶材料LMの食い込む力が作用したとしても、シール材SEの幅方向D2に沿った直線的な流動を抑制することが可能となる。
したがって、シール材SEの一部が途切れたり、局所的に接着面積が低減したりすることがなく、シール材SEの接着不良あるいは接着不足による信頼性の低下を抑制することが可能となる。
加えて、シール材SEが一方の基板(上記の例ではアレイ基板)に一体的に形成された複数の柱状体Cを取り囲むため、シール材SEと基板との接触面積を拡大することが可能となり、接着強度を向上することが可能となる。
また、シール材SEは、柱状体Cが配置された領域に沿って形成されるため、貼り合わせの際、柱状体Cが障壁となってシール材SEの幅方向への過度の広がりを抑制することが可能となる。
上記のような閉ループ状の外周シール材OSを適用した製造方法においては、未硬化のシール材SEに対して、その内端部SEIに液晶材料LMの食い込む力が作用する。このため、柱状体Cは、少なくともシール材SEの内端部SEIに配置されることが望ましい。
次に、上記の表示パネルPNLの他の製造方法について図9を参照しながら説明する。
まず、上記の例と同様に、複数のアレイ基板を一括して形成する第1マザー基板M1を用意する。第1マザー基板M1は、アレイ基板となり得る複数の有効領域EFを備え、各有効領域EFは、アクティブエリアACT及び実装部MTなどを備えている。また、一方においては、複数の対向基板を一括して形成する第2マザー基板M2を用意する。
続いて、各有効領域EFにシール材SEを形成するとともに、複数の有効領域EFを取り囲む外周シール材OSを形成する。図示した例は、上記の例と比較して、外周シール材OSが第1マザー基板M1の端部に沿って部分的に形成された点で相違している。つまり、外周シール材OSは、連続的に形成されず、その一部(例えば角部付近)で途切れている。なお、これらのシール材SE及び外周シール材OSは、例えば紫外線硬化型の樹脂材料が適用され、ノズル描画方式(ディスペンサ方式)によって塗布される。
その後、各有効領域EFにおいて、シール材SEによって囲まれた内側に液晶材料LMを滴下し、真空環境下で、第1マザー基板M1と第2マザー基板M2とを貼り合わせる。その後、第1マザー基板M1と第2マザー基板M2とを収容している真空チャンバ内に空気が導入され、大気圧に開放される。このとき、各有効領域EFにおいて、シール材SEによって囲まれた内側の領域は、真空状態が維持される。一方、シール材SEと外周シール材OSとの間の領域は、大気圧となる。このような気圧差により、シール材SEの外端部SEOには、空気の押圧力が作用する。このため、未硬化のシール材SEの外側に空気が食い込む虞がある。本実施形態では、図中の拡大図に示した通り、シール材SEの外端部SEOにおいては、柱状体Cが配置されているため、シール材SEに空気の押圧力が加わったとしても、柱状体Cとシール材SEとの界面での抗力によって、シール材SEの流動を抑制することが可能となる。したがって、空気のシール材SEへの食い込みを抑制することが可能となる。
その後、このような状態で保持されたシール材SEは、硬化処理される。そして、第1マザー基板M1と第2マザー基板M2との間に液晶層を形成したマザー基板対を割断し、複数の表示パネルPNLを取り出す。
このような本実施形態によれば、シール材SEを挟んでその内側と外側とで気圧差が生じた際に、空気のシール材SEへの食い込みを抑制することが可能となる。
特に、柱状体Cがシール材SEの外端部SEOにおいて千鳥状に配置されたことにより、シール材SEの幅方向D2に空気の食い込む力が作用したとしても、シール材SEの幅方向D2に沿った直線的な流動を抑制することが可能となる。
したがって、シール材SEの一部が途切れたり、局所的に接着面積が低減したりすることがなく、シール材SEの接着不良あるいは接着不足による信頼性の低下を抑制することが可能となる。
上記のように部分的に形成された外周シール材OSを適用した製造方法においては、未硬化のシール材SEに対して、その外端部SEOに空気の食い込む力が作用する。このため、柱状体Cは、少なくともシール材SEの外端部SEOに配置されることが望ましい。つまり、表示パネルPNLの製造方法に応じて(より具体的には外周シール材OSの形状に応じて)、柱状体Cを配置すべき場所が決定される。換言すると、シール材SEの内端部SEI及び外端部SEOの双方に柱状体Cを配置することにより、製造方法にかかわらず、シール材SEの不具合の発生を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、信頼性の低下を抑制することが可能な液晶表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
PNL…表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板 LQ…液晶層
ACT…アクティブエリア PRP…周辺エリア MT…実装部
C…柱状体
SE…シール材 SEI…内端部 SEO…外端部
ACT…アクティブエリア PRP…周辺エリア MT…実装部
C…柱状体
SE…シール材 SEI…内端部 SEO…外端部
Claims (5)
- 画像を表示するアクティブエリアに配置されるとともに前記アクティブエリアの外側の周辺エリアに配置された絶縁膜を備えた第1基板と、
前記周辺エリアに配置された遮光層を備えた第2基板と、
前記周辺エリアにおいて閉ループ状に形成され、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせるシール材と、
前記シール材によって囲まれた内側において前記第1基板と前記第2基板との間に保持された液晶層と、
前記シール材の前記液晶層側の内端部及び前記内端部とは反対側の外端部の少なくとも一方に配置され、前記絶縁膜と前記遮光層との間に位置する複数の柱状体と、
を備えた液晶表示装置。 - 前記柱状体は、前記シール材の前記外端部において、前記第1基板の第1基板端部と前記第2基板の第2基板端部とが対向する領域に配置された、請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1基板は、信号供給源が実装される実装部を備え、
前記第2基板は、前記実装部を露出し、
前記複数の柱状体は、前記実装部に沿って配置された、請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記複数の柱状体は、千鳥状に配置された、請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記柱状体は、前記シール材の幅方向に交差する方向に沿って延出した、請求項1に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
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JP2014200413A JP2016071151A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 液晶表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI666498B (zh) * | 2018-02-09 | 2019-07-21 | 友達光電股份有限公司 | 顯示面板 |
-
2014
- 2014-09-30 JP JP2014200413A patent/JP2016071151A/ja active Pending
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