JP2016070011A - 免震構造及び免震構造建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地震、台風等による振動、圧力が極めて強大になっても、免震機能を十分に果たすことができ、建築物が容易に倒壊、破壊等することのない免震構造を提供する。
【解決手段】 免震構造1を、梁状部材21から成る下側架橋構造2と、下側架橋構造2の長さ方向中央部に配置してなる下側摺動部材3と、下側摺動部材3を下側架橋構造2の幅方向に案内する下側案内部材4と、梁状部材51から成る上側架橋構造5と、上側架橋構造5の長さ方向中央部に配置してなる上側摺動部材6と、上側摺動部材6を上側架橋構造5の幅方向に案内する上側案内部材7と、から構成する。下側架橋構造2と上側架橋構造5とを直交するように配置し、下側摺動部材3と上側摺動部材6とを連結構造8を介して連結する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、建築物に地震、台風等によって強大な振動、圧力が負荷された場合にも、建築物が倒壊、破壊等することなく十分に耐えることができる免震構造及び免震構造建築物に関する。
我が国は地震、台風等が多発する状況にあるから、建築物は、地震、台風等による強大な振動、圧力に耐え、倒壊、破壊等することがないよう設計される必要がある。このために、建築物に免震構造を保有させるのであるが、この免震構造として、上部構造における振動を減衰させると共に、上部構造に復元力を付与するものが提案されている。
すなわち、基礎と上部構造との間に弾性部材による減衰、復元機構を配設したり(特許文献1参照)、基礎と上部構造との間に弾性部材及び摺動機構を配設したりして(特許文献2参照)、建築物に免震構造を保有させている。又、高層建築物の場合には、低層階と高層階との境界となる中間階に減衰、復元機構を配設して免震構造を保有させてある。
特開平08−240033号公報 特開平11−210821号公報
しかし、特許文献1に記載のものにあっては、振動が極めて強大になると、弾性部材による減衰力、復元力が限界を超えて、免震機能を果たさなくなる虞があった。
又、特許文献2に記載のものにあっても、振動が極めて強大になると、弾性部材及び摺動機構による減衰力、復元力が限界を超えて、免震機能を果たさなくなる虞があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、地震、台風等による振動が極めて強大になっても、減衰力、復元力を十分に維持できて、免震機能を十分に果たすことができ、建築物が容易に倒壊、破壊等することのない免震構造及び免震構造建築物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の免震構造は、梁状部材から成る下側架橋構造と、前記下側架橋構造の長さ方向中央部に配置してなる下側摺動部材と、前記下側摺動部材を前記下側架橋構造の幅方向に案内する下側案内部材と、梁状部材から成る上側架橋構造と、前記上側架橋構造の長さ方向中央部に配置してなる上側摺動部材と、前記上側摺動部材を前記上側架橋構造の幅方向に案内する上側案内部材と、から構成され、前記下側架橋構造と前記上側架橋構造とを直交するように配置し、前記下側摺動部材と前記上側摺動部材とを連結構造を介して連結したことを特徴とする。
ここで、連結構造は、連結ピンから成り、機械的に連結するものであってもよく、電磁石を採用して、電磁的に連結するものであってもよい。
又、本発明の免震構造建築物は、上記何れか一つの免震構造を採用したことを特徴とするものであって、免震構造は、基礎と上部構造との間に形成するものであってもよく、高層建築物の場合にあっては、低層階と高層階の境界部である中間層に形成するものであってもよい。
本発明の免震構造によれば、中小規模の地震、台風等による振動、圧力に対しては、梁状部材よる湾曲によって、オイルダンパー等が有効に働くことにより、振動、圧力を吸収又は減衰させることができ、又、梁状部材に生成する曲げ応力によって、振動、圧力が消失した場合に、梁状部材の位置を容易に復帰させることができ、免震機能を十分に果たすことができる。
又、大規模の地震によって極めて強大な振動、圧力が負荷された場合には、連結ピンが剪断破壊され、下側摺動部材と上側摺動部材との連結は解除され、より長い距離摺動できるようになるから、強大な振動、圧力をより十分に吸収又は減衰させることができて、建築物が容易に倒壊、破壊等することはない。
本発明の免震構造建築物の断面図である。 本発明の免震構造を形成した中間階の平面図である。 本発明の免震構造の斜視図である。 本発明の免震構造の断面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 図4のD部拡大図である。 図8のE部拡大図である。
本発明の免震構造及び免震構造建築物の好適な実施形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。
免震構造の形成は、建築物が高くなるほど、地震による振動、台風による圧力が大きくなるので、図1に示す高層建築物100に適用した場合について説明する。
そして、高層建築物100においては、図1に示すように、免震構造は、低層階101と高層階102との境界部である中間層103に形成されるのが一般的である。
図2は、中間層103である7階に免震構造を形成した場合の平面図を示すが、本実施例では、本発明の免震構造1以外に、積層ゴムアイソレータ200、弾性滑り支承装置300、オイルダンパー400等も同時に配設されている。
本発明の免震構造1は、図3〜図7に示すように、下側架橋構造2、下側摺動部材3、下側案内部材4、上側架橋構造5、上側摺動部材6、上側案内部材7及び連結構造8から構成されている。
下側架橋構造2は、両側に所定間隔離間して配置した梁状部材21,21と、梁状部材21,21を連結すべく、その長方向両端部に配置した連結部材22,22とから構成されている。
下側摺動部材3は、下側架橋構造2の長さ方向中央部に梁状部材21,21同士を連結すべく配置してある。そして、この下側摺動部材3の下面には下側レール31を固定してある。
下側案内部材4は、前記下側摺動部材3の下側レール31と嵌合して、梁状部材21,21の幅方向に下側摺動部材3を案内して、摺動するようになっている。
上側架橋構造5は、両側に所定間隔離間して配置した梁状部材51,51と、梁状部材51,51を連結すべく、その長さ方向両端部に配置した連結部材52,52とから構成されている。
上側摺動部材6は、上側架橋構造5の長さ方向中央部に梁状部材51,51同士を連結すべく配置してある。そして、この上側摺動部材6の上面には上側レール61を固定してある。
上側案内部材7は、前記上側摺動部材6の上側レール61と嵌合して、梁状部材51,51の幅方向に上側摺動部材6を案内して、摺動するようになっている。
下側架橋構造2と上側架橋構造5とは互いにその長さ方向中央部において直交するように配置されており、従って、下側摺動部材3と上側摺動部材6も重合するように配置されている。
下側摺動部材3と上側摺動部材6とは、図8及び図9に示すように、連結構造8を介して連結されている。
連結構造8は、連結ピン81、下側保持ブロック82、上側保持ブロック83とから構成され、下側保持ブロック82は下側摺動部材3に、上側保持ブロック83は上側摺動部材6に固定されている。
そして、下側保持ブロック82に穿設された貫通孔82a、上側保持ブロック83に穿設された貫通孔83aに連結ピン81を挿通して、連結ピン81によって下側摺動部材3と上側摺動部材6とを連結してある。
従って、下側架橋構造2に直交する方向に荷重が負荷されると、梁状部材21,21が若干湾曲されると共に、下側摺動部材3が下側案内部材4に案内されて摺動するようになっている。
一方、上側架橋構造5に直交する方向に荷重が負荷されると、梁状部材51,51が若干湾曲されると共に、上側摺動部材6が上側案内部材7に案内されて摺動するようになっている。
上記何れの場合にあっても、梁状部材21,21,51,51には曲げ応力が生成するから、付勢されていた荷重が消失すると、梁状部材21,21,51,51の弾性復元力によって、下側摺動部材3、上側摺動部材6は元の位置に復帰するようになっている。
さらに、極めて強大な荷重が負荷されると、連結ピン81には過大な剪断応力が生成することになり、連結ピン81の許容応力を超えた場合には、連結ピン81は中央部で剪断破壊され、下側摺動部材3と上側摺動部材6とは連結されなくなり、離間されて、大きく摺動できるようになる。
本発明の免震構造1は、図4に示すように、下側案内部材4を中間層103の床面の上面に設置し、上側案内部材7を高階層102の最下層の床面の下面に設置すれば、高層建築物100の中間層103に形成することができる。
以上のように、本発明の免震構造1を適用すれば、中小規模の地震、台風等による振動、圧力に対しては、梁状部材21,21,51,51による湾曲によって、オイルダンパー等が有効に働くことにより、振動、圧力を吸収又は減衰させることができ、又、梁状部材21,21,51,51に生成する曲げ応力によって、振動、圧力が消失した場合に、梁状部材21,21,51,51の位置を容易に復帰させることができ、免震機能を十分に果たすことができる。
又、大規模の地震によって極めて強大な振動、圧力が負荷された場合には、連結ピン81が剪断破壊され、下側摺動部材3と上側摺動部材6との連結は解除され、より長い距離摺動できるようになるから、強大な振動、圧力をより十分に吸収又は減衰させることができて、建築物が容易に倒壊、破壊等することはない。
上記実施形態においては、本発明の連結構造8として、連結ピン81、下側保持ブロック82、上側保持ブロック83とから構成されるものを説明したが、連結ピン81により機械的に連結する構成に限らず、連結構造8として、電磁石を採用して、電磁的に連結する構成を採用してもよい。
又、上記実施形態においては、本発明の免震構造1を高層建築物100の中間層103に配設するようにしたが、必ずしもこれに限定されず、例えば、高層建築物100の基礎と低層階との境界部に配設するようにしてもよい。
1 免震構造
2 下側架橋構造
21 梁状部材
22 連結部材
3 下側摺動部材
31 下側レール
4 下側案内部材
5 上側架橋構造
51 梁状部材
52 連結部材
6 上側摺動部材
61 下側レール
7 上側案内部材
8 連結構造
81 連結ピン
82 下側保持ブロック
82a 貫通孔
83 上側保持ブロック
83a 貫通孔
100 免震構造建築物
101 低層階
102 高層階
103 中間層
200 積層ゴムアイソレータ
300 弾性滑り支承装置
400 オイルダンパー

Claims (5)

  1. 梁状部材から成る下側架橋構造と、前記下側架橋構造の長さ方向中央部に配置してなる下側摺動部材と、前記下側摺動部材を前記下側架橋構造の幅方向に案内する下側案内部材と、梁状部材から成る上側架橋構造と、前記上側架橋構造の長さ方向中央部に配置してなる上側摺動部材と、前記上側摺動部材を前記上側架橋構造の幅方向に案内する上側案内部材と、から構成され、前記下側架橋構造と前記上側架橋構造とを直交するように配置し、前記下側摺動部材と前記上側摺動部材とを連結構造を介して連結したことを特徴とする免震構造。
  2. 前記連結構造は、連結ピンから成り、機械的に連結するものであることを特徴とする請求項1に記載の免震構造。
  3. 前記連結構造は、電磁石を採用して、電磁的に連結するものであることを特徴とする請求項1に記載の免震構造。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つの免震構造を採用したことを特徴とする免震構造建築物。
  5. 前記免震構造を高層建築物の低層階と高層階の境界部である中間層に形成したことを特徴とする請求項4に記載の免震構造建築物。
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