JP2016068374A - 熱転写箔及び画像形成方法 - Google Patents

熱転写箔及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016068374A
JP2016068374A JP2014199787A JP2014199787A JP2016068374A JP 2016068374 A JP2016068374 A JP 2016068374A JP 2014199787 A JP2014199787 A JP 2014199787A JP 2014199787 A JP2014199787 A JP 2014199787A JP 2016068374 A JP2016068374 A JP 2016068374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
layer
transfer layer
substrate
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014199787A
Other languages
English (en)
Inventor
晋也 與田
Shinya Yoda
晋也 與田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014199787A priority Critical patent/JP2016068374A/ja
Publication of JP2016068374A publication Critical patent/JP2016068374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

【課題】 2色以上の熱転写画像の色ずれなどの不良がなく、鮮明な画像の印画物が得られ、また複雑な方式のプリンターを使用せずに、単純な構造のプリンターで使用することが可能である熱転写箔と、その熱転写箔を用いた画像形成方法を提供する。
【解決手段】 基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔において、前記少なくとも2層の転写層は、それぞれ少なくとも接着性を有する樹脂を含有し、それぞれの転写層の前記接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、前記転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又は融点が、低いことを特徴とする熱転写箔の構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱溶融インキ層を備える熱転写箔と、その熱転写箔を用いた画像形成方法に関わるものである。
従来から、簡便な印刷方法として熱転写方法が広く使用されている。熱転写方法の溶融転写方式は、顔料等の色材と、熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダーを含む熱溶融インキ層を備える熱転写シート(熱転写箔ともいう)を、紙やプラスチックシート等の熱転写受像シートと重ね合わせ、熱転写シートの背面側からサーマルヘッド等の加熱手段により画像情報に応じたエネルギーを印加して、熱転写受像シート上に、色材をバインダーと共に転写する画像形成方法である。
上記の熱転写シートを用いて2色以上の画像を形成することが要求される場合には、単色のインキ層を有する熱転写シートを2種以上、又は2色以上のインキ層を面順次に塗り分けた熱転写シート(例えば、特許文献1)が必要となり、しかも同一の熱転写受像シートの転写面に2回以上熱転写操作を繰り返すことが要求される。
上記の熱転写操作において、色毎の熱転写画像の転写された位置が正確に合うことが要求され、結果として鮮明な画像が形成される。ところが、色毎に熱転写を行なう際、熱転写シートと熱転写受像シートとの重ね合う位置が正確でない場合、印刷位置が合わなくなって、印刷見当ずれが生じ、色ずれなどの不良が生じてしまう。
また上記の色毎に熱転写を行なう際、熱転写シートと熱転写受像シートとの重ね合う位置を正確にするためには、熱転写時に熱転写受像シートの搬送で、往復する移動の制御をする必要があり、熱転写記録におけるプリンターが複雑になって、高価なものとなるなど、消費者に広く実用してもらう上で、課題がある。
特公平3−8950号公報
本発明はこのような状況においてなされたものであり、2色以上の熱転写画像の色ずれなどの不良がなく、鮮明な画像の印画物が得られ、また複雑な方式のプリンターを使用せずに、単純な構造のプリンターで使用することが可能である熱転写箔と、その熱転写箔を用いた画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔において、前記少なくとも2層の転写層は、それぞれ少なくとも接着性を有する樹脂を含有し、それぞれの転写層の前記接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、前記転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又は融点が、低いことを特徴とする熱転写箔の構成とした。
また、前記の複数の転写層の間に、前記転写層とは異なる分散系の中間層を有することを特徴とする熱転写箔の構成とした。
また、前記少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層であることを特徴とする熱転写箔の構成とした。
また、本発明の画像形成方法は、基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔と、被転写体を用いて、前記被転写体に前記転写層が転写された印画物を形成する画像形成方法において、前記熱転写箔と、前記被転写体を重ね合わせて、前記被転写体に、前記熱転写箔の前記基材上に積層された複数の転写層のうち、少なくとも1層を加熱転写する転写工程、前記転写工程での加熱転写させる印加エネルギーを、前記被転写体の転写層を転写する位置の違いによって、パターン状の単位で変化させて、前記被転写体に転写層による前記パターン状の複数の画像を形成する画像形成方法であって、前記基材から最も離れた位置にある転写層を前記被転写体へ転写させるための印加エネルギーが最も小さく、前記基材から最も離れた位置にある転写層から、前記基材に最も近い転写層までの間で、転写層の印加エネルギーが順次、増加していき、かつ前記基材に最も近い転写層と基材との間の印加エネルギーが最も大きいことを特徴とするものである。
また、前記少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層であり、前記被転写体に転写層による前記パターン状の2色以上の画像を形成することを特徴とする画像形成方法である。
本発明によれば、2色以上の熱転写画像の色ずれなどの不良がなく、鮮明な画像の印画物が得られ、また複雑な方式のプリンターを使用せずに、単純な構造のプリンターで使用することが可能となった。
本発明の熱転写箔の一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の熱転写箔の他の実施形態を示す概略断面図である。 本発明の画像形成方法の一つの例を説明する概略図である。 本発明の画像形成方法の他の例を説明する概略図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は本発明の熱転写箔の一つの実施形態を示す。図示した熱転写箔1は、基材2の一方の面に、転写層A、転写層Bを順次積層し、基材2の他方の面に、背面層3を設けた構成である。この熱転写箔1は、基材2上に転写層4を2層の単位で設けた構成である。図示したものに限らず、本発明の熱転写箔は、背面層は必須ではなく、省くことができる。また転写層Aと転写層Bとの間に、前記転写層とは異なる分散系の中間層を設けてもよい。
上記の転写層Aと転写層Bは、それらの転写層は、それぞれ少なくとも接着性を有する樹脂を含有し、それぞれの前記転写層の前記接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、それらの転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の前記接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又融点が低い設定にしている。すなわち図示した熱転写箔1では、転写層Bの接着性を有する樹脂の方が転写層Aの接着性を有する樹脂よりもガラス転移温度又融点の低いものである。また、転写層Aと転写層Bは、それぞれ異なる色相を有する着色転写層にすることが好ましく、それにより被転写体に2色の画像を形成できる。
図2は本発明の熱転写箔の他の実施形態を示し、背面層3を設けた基材2の背面層3の設けられていない面に、転写層A、転写層B、転写層Cを順次積層した、3層から構成された転写層4を有する構成である。この図示したものに限らず、本発明の熱転写箔は、背面層は必須ではなく、省くことができる。また転写層Aと転写層Bとの間、転写層Bと転写層Cとの間で、少なくとも一方に前記転写層とは異なる分散系の中間層を設けてもよい。
上記の転写層A、転写層B、転写層Cは、それらの転写層の接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、それらの転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又は融点が低い設定にしている。すなわち図示した熱転写箔1では、転写層Aの接着性を有する樹脂>転写層Bの接着性を有する樹脂>転写層Cの接着性を有する樹脂の各ガラス転移温度又は融点の関係となっている。また、転写層A、転写層B及び転写層Cは、それぞれ異なる色相を有する着色転写層にすることが好ましく、それにより被転写体に3色の画像を形成できる。
図1、2に示したような熱転写箔から、その転写層と被転写体が接するように重ね合わせて、加熱転写させる印加エネルギーを、転写層の違いにより、異なった条件にして、転写層Bのみ、または転写層Aと転写層Bを合わせた層などを被転写体へ転写することができる。
図3は、本発明の画像形成方法の一つの例を説明する概略図である。
まず、図3(1)に示すように、基材2の一方の面に、転写層A、転写層Bを順次積層した熱転写箔1と、被転写体10を、被転写体10と転写層4が接するように重ね合わせる。この場合の熱転写箔1は基材2上に、2層の転写層4を積層した構成である。
次に、図3(2)に示すように、被転写体10と熱転写箔1とを重ねた状態で、熱転写箔1の基材2の背面側(転写層4の設けられていない側)から、サーマルヘッドあるいはヒートロールなどの加熱転写手段を用いて、印加エネルギーを高レベルと、低レベル及び印加エネルギー無しのレベルの3段階で、図示したように繰り返し、印加エネルギーとした。
そして、図3(3)に示すように、印加エネルギー無しのレベルに対応した箇所の被転写体には、転写層が全く転写されず、また印加エネルギーが低レベルに対応した箇所の被転写体には、転写層Bのみが転写され、さらに印加エネルギーが高レベルに対応した箇所の被転写体には、転写層A及び転写層Bが転写される。
以上の工程により、最終的に、被転写体10上には、転写層によるパターン状の転写層A及び転写層Bの2種の画像が形成される。また、転写層A及び転写層Bがそれぞれ異なる色相を有する着色転写層にすれば、互いに異なる色相をもった、2色の画像が形成されたものとなる。なお図示した被転写体10では上記の2色の画像と、非画像部として被転写体10の表面が露出している。なお、転写層A及び転写層Bが着色されていない場合は、それぞれの転写層の表面の凹凸状態、光沢状態などの表面性の違いによる画像が観察できる。
図4は、本発明の画像形成方法の他の例を説明する概略図である。
まず、図4(1)に示すように、基材2の一方の面に、転写層A、転写層B、転写層Cを順次積層した熱転写箔1と、被転写体10を、被転写体10と転写層4が接するように重ね合わせる。この場合の熱転写箔1は基材2上に、3層の転写層4を積層した構成である。
次に、図4(2)に示すように、被転写体10と熱転写箔1とを重ねた状態で、熱転写箔1の基材2の背面側(着色転写層の設けられていない側)から、サーマルヘッドあるいはヒートロールなどの加熱転写手段を用いて、印加エネルギーを高レベル、中レベル及び低レベルの3段階で、図示したように、印加エネルギーを与えた。
そして、図4(3)に示すように、印加エネルギーが低レベルに対応した箇所の被転写体には、転写層Cのみが転写され、また印加エネルギーが中レベルに対応した箇所の被転写体には、転写層B及び転写層Cが転写され、さらに印加エネルギーが高レベルに対応した箇所の被転写体には、転写層A、転写層B及び転写層Cが転写される。
以上の工程により、最終的に、被転写体10上には、転写層によるパターン状の転写層A、転写層B及び転写層Cの3種の画像が形成される。また、転写層A、転写層B及び転写層Cがそれぞれ異なる色相を有する着色転写層にすれば、互いに異なる色相をもった、3色の画像が形成されたものとなる。なお、転写層A、転写層B及び転写層Cが着色されていない場合は、それぞれの転写層の表面の凹凸状態、光沢状態などの表面性の違いによる画像が観察できる。
以下、本発明の熱転写箔の各構成について、説明する。
(基材)
本発明の熱転写箔1に用いられる基材2は、本発明の熱転写箔における必須の構成であり、着色転写層を保持するために設けられる。基材2の材料については特に限定されないが、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基材をそのまま用いることが出来ると共に、その他のものも使用することが出来る。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複合した基材フィルムであってもよい。この基材フィルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更することが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、3〜10μmである。
(転写層)
本発明の熱転写箔1は、基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層4を積層した構成であり、前記の複数の転写層は、それぞれ少なくとも接着性を有する樹脂を含有し、それぞれの転写層の接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、前記転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又は融点が、低いものである。また、上記の少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層にすることもできる。さらに、上記の色相をもたせるための着色剤を含まないで、紫外線吸収剤などを含んだり、その他の層であっても良い。
転写層は熱溶融性のインキ層であり、従来公知のバインダーと、接着性を有する樹脂を含み、必要に応じて、着色剤、及び鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、酸化防止剤、充填剤等の種々の添加剤を加えたものが使用される。上記バインダーとして用いられるワックス成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。このなかで、特に融点が50〜85℃であるものが好ましい。50℃以下であると、保存性に問題が生じ、又85℃以上であると感度不足になる。
転写層のバインダーとして用いられる樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等が挙げられるが、特に従来から感熱接着剤として使用されているガラス転移温度が、例えば、40〜80℃を有するもので、本発明の熱転写箔の構成で、基材から、より離れた位置にある転写層のバインダー樹脂ほどガラス転移温度が、低くなるように選択することが好ましい。
転写層に含有する接着性を有する樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂などの熱時接着性の良好な樹脂が挙げられる。
着色剤としては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触することにより発色するような物質であってもよい。さらに、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
紫外線吸収剤としては、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、例えば、具体的にはTinuvin P、Tinuvin 234、Tinuvin 320、Tinuvin 326、Tinuvin 327、Tinuvin 328、Tinuvin 312、Tinuvin 315(チバガイギー社製)、Sumisorb−110、Sumisorb−130、Sumisorb−140、Sumisorb−200、Sumisorb−250、Sumisorb−300、Sumisorb−320、Sumisorb−340、Sumisorb−350、Sumisorb−400(住友化学工業(株)製)、Mark LA−32、Mark LA−36、Mark 1413(アデカアーガス化学(株)製)等の商品名で市場から入手でき、いずれも使用することができる。
また、反応性紫外線吸収剤とアクリル系モノマーとがランダム共重合した、Tg(ガラス転移温度)が60℃以上、好ましくは80℃以上のランダム共重合体を用いることもできる。上記の反応性紫外線吸収剤は従来公知のサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダードアミン系等の非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール系水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入したものを使用することができる。具体的にはUVA635L、UVA633L(BASFジャパン(株)製)、PUVA−30M(大塚化学(株)製)等の商品名で市場から入手でき、いずれも使用することができる。
さらに、転写層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。転写層の形成は、上記のようなバインダーと、接着性を有する樹脂と、さらに、これに必要に応じて、着色剤成分、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、酸化防止剤、充填剤等の種々の添加剤を加え、水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した転写層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法で行なう。また、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成する方法もある。転写層の厚みは、必要な性能(印字濃度、紫外線吸収性など)と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであって、好ましくは0.5〜6.5g/m2の範囲であり、2.5〜4.5g/m2の範囲が特に好ましい。
上記に記載した転写層における主としてバインダーの軟化点、融点、ガラス転移温度などの熱物性値の大小関係により、基材上に積層した少なくとも2層の転写層を構成するバインダーを適切に選定することにより、基材側の転写層から離れた位置に積層される転写層が、前記基材から、より離れた位置にある転写層のバインダーほどガラス転移温度又は融点が、低い条件にすることができる。
(中間層)
本発明の熱転写箔は、複数の転写層の間に、前記転写層とは異なる分散系の中間層を設けることができ、熱転写箔から転写層を剥離させ、被転写体へ転写させる際に、転写層の剥離性を高めることができる。上記の転写層は、例えば着色剤、バインダー、接着性を有する樹脂などを有機溶剤に溶解ないし分散させた塗工液により、基材に塗工して形成できる。それに対して、中間層は無機粒子などを水系溶媒に分散させた塗工液により、基材に塗工して形成できるため、中間層は「転写層とは異なる分散系」という表現をした。
上記の中間層は、水溶性樹脂またはエマルジョン化可能な親水性樹脂を含有する層であり、水溶性樹脂としては、具体的には、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、親水性ウレタン樹脂、セルロースのヒドロキシルアルキル置換誘導体、ポリアクリルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸およびその金属塩等が挙げられる。
また上記の中間層は、水溶性樹脂またはエマルジョン化可能な親水性樹脂のみから構成するだけでなく、無機粒子を加えて構成することができる。その無機粒子は、コロイド状の無機顔料の超微粒子が好ましく、例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸金属塩;アルミナ又はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベーマイト等)、シリカ又はシリカゾル、酸化マグネシウム、酸化チタン等の金属酸化物類;炭酸マグネシウム等の炭酸塩;等、従来公知の化合物を使用することができる。また、金属酸化物類、炭酸塩が好ましく、金属酸化物類がより好ましく、アルミナ又はアルミナ水和物が更に好ましく、特に、アルミナゾルが耐熱性、強靭性の付与する効果が高く、好ましい。
上記中間層は、上記のコロイド状無機顔料超微粒子として1種のみからなるものであってもよいし、上記コロイド状無機顔料超微粒子として2種以上からなるものであってもよい。上記コロイド状無機顔料超微粒子の平均粒径は、通常100nm以下、好ましくは50nm以下、特に好ましくは3〜30nmである。コロイド状無機顔料超微粒子は、水系溶媒にゾル状に分散しやすくする目的で、塩酸、酢酸等の分散安定剤を配合して酸性タイプに処理したものであってもよいし、微粒子電荷をカチオンにしたものであってもよいし、表面処理したものであってもよい。コロイド状無機顔料超微粒子は、例えば、アルミナゾル100(日産化学工業(株)製)、アルミナゾル200(日産化学工業(株)製)等、市販品であってもよい。上記中間層は、水性塗工液を基材上に塗工し、乾燥することにより形成することができるが、ゾルゲル法を用いて形成することが好ましい。それは、バインダー樹脂を使用せずに、被膜を形成するので、熱転写箔の耐熱性、強靭性をもたせることができる。上記中間層の形成方法は、上記の材料を含む塗工液を調整し、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の手段にて塗布して、形成することができる。上記中間層は、乾燥後塗工量が0.01〜10g/m2となる量で塗工することができるが、優れた耐熱性等を付与する点で、乾燥後塗工量が0.05g/m2以上1.0g/m2以下となる量で塗工することが好ましい。
(背面層)
また、基材の他方の面に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするために、背面層3を設けることも可能である。この背面層は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に使用し、形成される。
背面層に使用されるバインダー樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等が挙げられる。これらのなかで、数個の反応性基、例えば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、ポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂を使用することが好ましい。
背面層を形成する手段は、上記のごとき、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。このような背面層の厚みは、従来公知の手段で、塗工、乾燥させて、乾燥時で0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度とすることができる。
上記で説明したように、本発明の熱転写箔は基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した構成であり、2色以上のインキ層を面順次に塗り分けた熱転写シートに比べ、インキ層(転写層)単位のパネル数が減少することで、基材が節約できる。また、同じ画面数を小巻にした場合、2色以上のインキ層を面順次に塗り分けた熱転写シートに比べ、小巻の外周を小さくできるため、プリンターの小型化にもなる。また、小巻外周を同じにした場合は、2色以上のインキ層を面順次に塗り分けた熱転写シートに比べ、巻き画面数を増やすことができるため、熱転写シート交換の回数を減少させることができ、使用者の作業効率が高まる利点がある。
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法は、大別すると、2つの方法がある。
まず一つは、基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔と、被転写体を用いて、前記被転写体に前記転写層が転写された印画物を形成する画像形成方法において、
前記熱転写箔と、前記被転写体を重ね合わせて、前記被転写体に、前記熱転写箔の前記基材上に積層された複数の転写層のうち、少なくとも1層を加熱転写する転写工程を有し、
前記転写工程での加熱転写させる印加エネルギーを、前記被転写体の転写層を転写する位置の違いによって、パターン状の単位で変化させて、
前記被転写体に転写層による前記パターン状の複数の画像を形成する画像形成方法であって、
前記基材から最も離れた位置にある転写層を前記被転写体へ転写させるための印加エネルギーが最も小さく、
前記基材から最も離れた位置にある転写層から、前記基材に最も近い転写層までの間で、転写層の印加エネルギーが順次、増加していき、かつ前記基材に最も近い転写層と基材との間の印加エネルギーが最も大きいものである。
上記の画像形成方法で、少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層であり、前記被転写体に転写層による前記パターン状の2色以上の画像を形成することが好ましく行われる。これにより、モノカラーの画像ではなく、2色以上の色を有した色彩が豊かな画像を形成することができ、実用上好ましい。
上記画像形成方法で、上記の印加エネルギーが順次、増加していく場合、転写層の厚み方向で、その印画エネルギーが直線的に、比例の関係で増加することが含まれる。また、各転写層の単位で、印加エネルギーのレベルが異なる場合、転写層の単位で、異なる転写層では、印加エネルギーのレベル(数値)が、高い、中間、低いなどのレベル単位で、異なった値になるようにすることができる。この場合は、転写層の単位でみたときの印加エネルギーは、一つの転写層では印加エネルギーは一定の値である。
上記の画像形成方法は、基材から最も離れた位置にある転写層の基材から剥離し、被転写体へ転写させるための剥離エネルギーが最も小さく、前記基材から最も離れた位置にある転写層から、前記基材に最も近い転写層までの間で、転写層の基材から剥離するエネルギーが、その転写層の単位で、順次、大きいレベルとなるものである。
本発明の画像形成方法は、転写工程では被転写体から転写層を転写させるための印加エネルギーの関係を規定しているが、熱転写箔の基材から転写層が、層単位で剥離する剥離エネルギーの関係で規定することも可能である。この剥離エネルギーは、例えば剥離強度などで示すことができる。
なお、図3で示した画像形成方法は、印加エネルギーにおける高レベル、低レベル、印加エネルギー無しの条件であるが、それを剥離エネルギーの高レベル、低レベル、剥離エネルギー無しに置き換えて、他は同様にした画像形成方法の例とすることができる。
さらに、図4で示した画像形成方法においても、上記と同様に印加エネルギーを剥離エネルギーに置き換えることができる。
上記の印加エネルギーは、例えば高レベルでは40〜50mJ/mm2、中レベルでは20〜30mJ/mm2、低レベルでは5〜15mJ/mm2、のように設定することにより、本発明の画像形成方法に適用することができる。
また、上記の印加エネルギーは、被転写体から剥離させたい各転写層のバインダーのガラス転移温度又は融点に対応した温度になるように設定することが好ましい。
上記の画像形成方法は、被転写体に転写層が転写された印画物を形成する方法であるが、それだけではなく、その印画物を中間転写記録媒体として使用し、上記の被転写体に転写された転写層を、別の対象物に再転写して、画像形成物としての最終的な印画物を形成することも可能である。
(被転写体)
本発明の画像形成方法で用いられる被転写体10は、従来公知のいずれの被転写体でも使用することができる。例えば、天燃パルプ紙、コート紙、トレーシングペーパー、加熱転写時の熱で変形しないプラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでもよい。
1 熱転写箔
2 基材
3 背面層
4 転写層
10 被転写体

Claims (5)

  1. 基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔において、前記少なくとも2層の転写層は、それぞれ少なくとも接着性を有する樹脂を含有し、それぞれの前記転写層の前記接着性を有する樹脂は、それぞれ異なるガラス転移温度又は融点を有し、前記転写層は、前記基材から、より離れた位置にある転写層の接着性を有する樹脂ほどガラス転移温度又は融点が、低いことを特徴とする熱転写箔。
  2. 前記の複数の転写層の間に、前記転写層とは異なる分散系の中間層を有することを特徴とする請求項1に記載する熱転写箔。
  3. 前記少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層であることを特徴とする請求項1又は2に記載する熱転写箔。
  4. 基材の一方の面に、少なくとも2層の転写層を積層した熱転写箔と、被転写体を用いて、前記被転写体に前記転写層が転写された印画物を形成する画像形成方法において、
    前記熱転写箔と、前記被転写体を重ね合わせて、前記被転写体に、前記熱転写箔の前記基材上に積層された複数の転写層のうち、少なくとも1層を加熱転写する転写工程を有し、
    前記転写工程での加熱転写させる印加エネルギーを、前記被転写体の転写層を転写する位置の違いによって、パターン状の単位で変化させて、
    前記被転写体に転写層による前記パターン状の複数の画像を形成する画像形成方法であって、
    前記基材から最も離れた位置にある転写層を前記被転写体へ転写させるための印加エネルギーが最も小さく、
    前記基材から最も離れた位置にある転写層から、前記基材に最も近い転写層までの間で、転写層の印加エネルギーが順次、増加していき、かつ前記基材に最も近い転写層と基材との間の印加エネルギーが最も大きいことを特徴とする、画像形成方法。
  5. 前記少なくとも2層の転写層がそれぞれ異なる色相を有する着色転写層であり、前記被転写体に転写層による前記パターン状の2色以上の画像を形成することを特徴とする請求項4に記載する画像形成方法。
JP2014199787A 2014-09-30 2014-09-30 熱転写箔及び画像形成方法 Pending JP2016068374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199787A JP2016068374A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 熱転写箔及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014199787A JP2016068374A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 熱転写箔及び画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016068374A true JP2016068374A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55865613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014199787A Pending JP2016068374A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 熱転写箔及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016068374A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5884777A (ja) * 1981-11-13 1983-05-20 Canon Inc 多色印字装置
JPS58219088A (ja) * 1982-06-15 1983-12-20 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 感熱転写記録媒体
JPS6120800A (ja) * 1984-07-09 1986-01-29 Dainippon Printing Co Ltd カラ−感熱転写シ−ト
JPS61295079A (ja) * 1985-06-24 1986-12-25 Canon Inc 感熱転写材
JPS62249789A (ja) * 1986-04-24 1987-10-30 Canon Inc 感熱転写材
JP2001293957A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Fujicopian Co Ltd 多階調記録方法および熱転写記録媒体
JP2012051214A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Dainippon Printing Co Ltd 中間転写媒体
JP2016068373A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大日本印刷株式会社 熱転写箔及び印画物形成方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5884777A (ja) * 1981-11-13 1983-05-20 Canon Inc 多色印字装置
US4672393A (en) * 1981-11-13 1987-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Thermal printer
JPS58219088A (ja) * 1982-06-15 1983-12-20 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 感熱転写記録媒体
JPS6120800A (ja) * 1984-07-09 1986-01-29 Dainippon Printing Co Ltd カラ−感熱転写シ−ト
JPS61295079A (ja) * 1985-06-24 1986-12-25 Canon Inc 感熱転写材
JPS62249789A (ja) * 1986-04-24 1987-10-30 Canon Inc 感熱転写材
JP2001293957A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Fujicopian Co Ltd 多階調記録方法および熱転写記録媒体
JP2012051214A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Dainippon Printing Co Ltd 中間転写媒体
JP2016068373A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大日本印刷株式会社 熱転写箔及び印画物形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI691562B (zh) 轉印薄片
JP5534151B2 (ja) 熱転写シート及び印画物
JP2016068373A (ja) 熱転写箔及び印画物形成方法
CN108602369A (zh) 热转印片、以及转印箔与热转印片的组合
JP2019142219A (ja) 転写シート
JP6690159B2 (ja) 転写シート
US9994056B2 (en) Transfer sheet
JP6657697B2 (ja) 熱転写シート
JP6677919B2 (ja) 転写シート
JP5789956B2 (ja) 熱転写シート
JP2009154503A (ja) 水転写シート及び水転写剥離シート
JP5050161B2 (ja) 水転写シート
JP2016068374A (ja) 熱転写箔及び画像形成方法
JP2014237289A (ja) 感熱転写記録媒体
JP6709521B2 (ja) 転写シート
JP2015196275A (ja) 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法
JP5994872B2 (ja) 熱転写シート
JP6677918B2 (ja) 転写シート
JP6019620B2 (ja) 保護層転写シート
JP6645082B2 (ja) 転写シート
JP4335627B2 (ja) 熱転写記録方法
JP2017140703A (ja) 熱転写シートおよび印画物
JP6770699B2 (ja) 中間転写媒体上に透明な凸形状を形成する方法およびそれを用いた印画物の形成方法
JP2015196259A (ja) 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法
JP2020114668A (ja) 転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190528