JP2016066134A - パラメータ制御装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、非特許文献1には、タブレット型の携帯端末装置にインストールして実行させることにより、ユーザが、その携帯端末装置を操作してデジタルミキサにおけるパラメータの値を調整できるようになるアプリケーションソフトウェアについて記載されている。
例えば、イコライザにおける各周波数バンドのレベルを1つずつ大きな値に設定して音出しを行い、ハウリングが起きないことを確認して、ハウリングが起きた場合には本番用の設定において該当バンドのレベルを下げる、等である。
また、デジタルミキサ以外でも、例えば、照明器具の出力を1つずつ順番に上げ下げして、照明の具合を確認する、といったことも考えられる。
また、テスト以外の用途であっても、同様な設定を行う場合には、同様な問題が発生していた。
さらに、上記特定の値を、上記なぞる操作がなされている、上記第1軸と異なる向きの第2軸方向の位置と対応する値とするとよい。
あるいは、上記特定の値を、上記なぞる操作の位置によらず一定とするとよい。
また、この発明は、上記のように装置として実施する他、システム、方法、プログラム、記録媒体等、任意の態様で実施することができる。
まず、図1に、この発明のパラメータ制御装置の実施形態の一例であるデジタルミキサのハードウェア構成を示す。
図1に示すように、デジタルミキサ10は、CPU11、メモリ12、通信I/F(インタフェース)13、タッチディスプレイ14、操作子15、オーディオI/O16、DSP(信号処理部)17を備え、これらがシステムバス18により接続されている。
メモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムを始め、電源を切っても残しておくべきデータを記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、CPU11のワークメモリとして使用する記憶領域とを備える記憶手段である。
タッチディスプレイ14は、デジタルミキサ10が使用するパラメータの値をはじめ、デジタルミキサ10の設定状態や動作状態を示す画面を表示する表示手段である。この画面は、ユーザが操作可能なGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を含み、その表示内容は、CPU11により制御可能である。また、タッチディスプレイ14は、GUIを含む表示中の画面に対するユーザの操作を検出する検出手段としても機能する。
オーディオI/O16は、デジタルミキサ10の外部との間で音響信号を入出力するためのインタフェースである。
DSP17は、オーディオI/O16から入力した音響信号に対し、複数の信号処理chでミキシング、イコライジング、エフェクト付与を始めとする種々の処理を行い、その結果をオーディオI/O16に供給して外部へ出力させる、音響信号処理手段である。
まず、DSP17が提供する信号処理機能の1つであるイコライザに関するパラメータの設定を例として、順次制御モード以外の通常モードのパラメータ編集機能と、順次制御モードの機能との違いについて説明する。
図2に示すイコライザ画面200は、タッチディスプレイ14に表示されるGUI画面であり、1つのイコライザについて、2k(キロヘルツ)から6.3kまでの6つの周波数バンドについて設定されているゲインパラメータの値を表示するとともに、その編集操作を受け付けるための画面である。1バンドのゲインパラメータが、パラメータの1項目に該当する。そして、第1軸である項目軸210の方向に配列された各項目と対応するつまみ201〜206の、第2軸である値軸220方向の位置により、該当項目のパラメータの値を表示している。
図3は、順次制御モードへの移行操作(長押し)のなされた位置の例を、操作位置212として示すものである。また、この操作は、順次制御モードにおける、項目軸210方向になぞる操作の開始に係る操作でもあるとする。
CPU11は、この操作により、操作の項目軸210方向の位置が隣のバンドと対応する位置になったと判断すると、先に変更した2.5kのバンドのゲインパラメータの値を、変更前の値に戻す。一方、現在の操作の項目軸210方向の位置と対応する3kのバンドのゲインパラメータの値を、制御レベルに変更する。すなわち、CPU11は、2.5kのバントのゲインパラメータの値は、操作が該当パラメータと対応する項目軸210方向の領域を通過する間だけ制御レベルに設定し、その後、元の値に戻すことになる。DSP17における信号処理にも、この変更はリアルタイムに反映される。また、CPU11は、イコライザ画面200の表示も、図6に示すようにこの変更に合わせて更新する。
なお、制御レベルの値については、各時点での操作の値軸220方向の位置に応じて随時更新するようにしてもよいし、一旦順次制御モードの動作を開始した後は、値軸220方向の操作は無視して、制御レベルの値を一定に保つようにしてもよい。ここでは前者の構成であるとして説明を進めるが、双方の構成の効果について後述する。
CPU11は、この操作により、操作の項目軸210方向の位置がさらに隣のバンドと対応する位置になったと判断すると、先に変更した3kのバンドのゲインパラメータの値を、変更前の値に戻す。すなわち、CPU11は、3kのバントのゲインパラメータの値も、操作が該当パラメータと対応する項目軸210方向の領域を通過する間だけ制御レベルに設定し、その後、元の値に戻すことになる。一方、現在の操作の項目軸210方向の位置と対応する4kのバンドのゲインパラメータの値を、制御レベルに変更する。DSP17への反映や、表示の更新もここまでと同様に行う。
以後、CPU11は、操作位置が他のバンドと対応する位置になったと判断する度に、それまで制御レベルに変更していたゲインパラメータの値を変更前の値に戻し、該他のバンドのゲインパラメータの値を制御レベルに変更する。
また、CPU11は、項目軸210方向になぞる操作の終了(例えば指がタッチディスプレイ14から離されたこと)を検出すると、これが順次制御モードの終了操作であると判断し、全てのパラメータの値を順次制御モードを開始した時点の値に戻して、順次制御モードの動作を終了して通常モードに戻る。
このような順次制御モードの動作は、DSP17に音響信号を入力して処理させながら、行うことができる。そして、この動作によれば、複数のパラメータについて1つ1つテスト用の値を設定しながら、機材の動作状況をテストするような作業を、簡単な操作で行うことができる。また、テストの終了後は、特段意識しなくても、全てのパラメータの値を元の値に戻すことができる。
図8は、その機能構成を示すブロック図である。
デジタルミキサ10は、通常モードと順次制御モードにおけるパラメータの値の制御に関連する機能として、操作検出部101、モード切替部102、パラメータ編集部103、パラメータ順次制御部104、パラメータ記憶部105、表示制御部106、表示部107、信号処理部108を備える。これらの各部の機能は、CPU11が図1に示した各種ハードウェアの動作を制御することにより実現されるものである。
パラメータ順次制御部104は、操作検出部101が検出したユーザの操作に従い、パラメータ記憶部105が記憶するパラメータの値について図3乃至図7を用いて説明した順次制御モードのパラメータ値の制御である順次制御を行うパラメータ制御手段である。
表示制御部106は、イコライザ画面200など、パラメータ記憶部105が記憶するパラメータの値を表示する画面を、タッチディスプレイ14に表示させる表示制御手段の機能を備える。この表示には、必要に応じて、パラメータ編集部103及びパラメータ順次制御部104が行ったパラメータの設定あるいは制御の内容を反映させる。
信号処理部108は、パラメータ記憶部105が記憶するパラメータの値に従って信号処理を実行する、DSP17の機能と対応するものである。
図9は、その処理のフローチャートである。
デジタルミキサ10のCPU11は、タッチディスプレイ14あるいは操作子15に対し、順次制御モードへの移行指示操作がなされたことを検出した場合、図9のフローチャートに示す処理を開始する。移行指示操作は、ここではイコライザ画面200等のパラメータ編集画面中の、任意のパラメータと対応する位置への長押し操作であるとする。この長押しは、タッチディスプレイ14を指でタッチして行っても操作子15のポインティングデバイスのクリックボタンを長押しして行ってもよい。
また、ドラッグ操作の継続中に随時現時点の位置までの操作があったと判断するようにしてもよいし、一旦操作が停止された(操作位置の変更がなくなった)時点で、その位置までの操作があったと判断するようにしてもよい。
ステップS16でNoの場合、ステップS17〜S19はスキップして次の処理に進む。
ステップS20でNoの場合、ステップS21及びS22はスキップして次の処理に進む。
なお、順次制御モードにおいて値軸220方向の操作を無視し、制御レベルの値を一定にする場合は、破線で示したステップS20乃至S22の処理を実行しないようにすればよい。
図9の説明からわかるように、順次制御モードにおいては、パラメータの値を一時的に制御レベルに設定し、その後順次制御モードへ移行した際の値に戻す。このような制御は、例えば、順次制御モードへの移行時に制御対象の全パラメータの値を待避させておきつつ、ユーザの操作に従ってパラメータの現在地を随時変更してしまい、移行時の値が必要になった場合に上記の待避させた値を参照することによっても、実現可能である。
以上のようなパラメータの値の制御を行うことにより、順次制御モードへの移行時に多数のパラメータのデータを退避のためコピーしたり、順次制御モードの終了時にその退避したデータを書き戻したりする処理を行わなくても、パラメータの値を順次制御モードへの移行時の値に戻すことができ、処理を高速化することができる。
例えば、上述の実施形態では、任意のパラメータと対応する位置への長押し操作を順次制御モードへの移行操作としたが、パラメータと無関係な位置への操作や、操作子15に含まれる所定の操作子の操作や、長押し操作と同時に別のタッチ操作やスイッチ操作がなされたこと等を、順次制御モードへの移行操作として取り扱ってもよい。順次制御モードの終了操作についても同様である。
あるいは、CPU11が、任意のパラメータと対応する位置への長押し操作があった後、項目軸210方向へのドラッグ操作を検出して初めて、順次制御モードへの移行操作があったと判断するようにしてもよい。
また、制御レベルの値を、予め定めた固定の値にしたり、順次制御モードへの移行指示とは異なる操作に基づき決定したりするなど、順次制御モードへの移行指示操作の位置以外の基準で決定するようにしてもよい。
ステップS12′及びステップS13′に示すように、制御項目や制御レベルは順次制御モードへの移行指示操作と無関係に決定することができる。ステップS16′及びステップS17′に示すように、制御項目の変更操作は、項目軸210方向のドラッグに限られない。ステップS20′及びステップS21′に示すように、制御レベルの変更操作も、値軸220方向のドラッグに限られない。
あるいは、いずれのモードにおいても、画面のスクロールは、制御項目の変更を指示する操作とは異なる操作(例えばスワイプ操作)としてもよい。また、画面のスクロールを、通常モードと順次制御モードのいずれにおいても同じ操作で行えるようにすることができる。
また、パラメータ表示画面において、項目軸210と値軸220とが直交している必要はない。操作の方向を、これらの2軸に分けて検出できれば、どのような角度で交わっても問題ない。また、検出した操作の方向について、一方の軸方向の成分が他方の軸方向の成分に比べて極端に小さい(比率が所定値以下である)場合に、少ない方の成分を無視するようにしてもよい。また、軸が直線である必要もなく、例えば、第1軸は円弧状であってもよい。
また、この発明において、上述した通常モードの動作が可能であることは必須ではない。
また、複数の装置を協働させてパラメータの制御及び編集に係る機能を実現させてもよい。逆に、デジタルミキサ10をスタンドアロンで動作させる場合、通信I/F13を設けなくてもよい。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMや他の不揮発性記憶媒体(フラッシュメモリ,EEPROM等)などに格納しておいてもよい。しかし、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
従って、この発明を適用することにより、パラメータ設定の操作性を向上させることができる。
Claims (5)
- ユーザの操作に従って所定の装置における複数のパラメータの値を制御するパラメータ制御装置であって、
表示手段が表示する画面上に、制御対象のパラメータの値を、第1軸に沿って配列して表示する表示制御手段と、
前記画面に対するユーザの操作を検出する検出手段と、
前記検出手段が、前記第1軸の方向へ前記画面上をなぞる操作を検出した場合に、該操作の進行に応じて順次、該操作がなされている前記第1軸方向の位置と対応する各パラメータの値を、特定の値に一時的に変更する順次制御を行うパラメータ制御手段とを備えたことを特徴とするパラメータ制御装置。 - 請求項1に記載のパラメータ制御装置であって、
前記パラメータ制御手段は、前記順次制御において、各パラメータの値を、前記なぞる操作の前記第1軸方向の位置が該パラメータと対応する位置を通過する間だけ、前記特定の値に設定し、該パラメータと対応する位置を通り過ぎた後は元の値に戻すことを特徴とするパラメータ制御装置。 - 請求項1又は2に記載のパラメータ制御装置であって、
前記特定の値が、前記なぞる操作がなされている、前記第1軸と異なる向きの第2軸方向の位置と対応する値であることを特徴とするパラメータ制御装置。 - 請求項1又は2に記載のパラメータ制御装置であって、
前記特定の値が、前記なぞる操作の位置によらず一定であることを特徴とするパラメータ制御装置。 - コンピュータを、ユーザの操作に従って所定の装置における複数のパラメータの値を制御するパラメータ制御装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
表示手段が表示する画面上に、制御対象のパラメータの値を、第1軸に沿って配列して表示する表示制御手段と、
前記画面に対するユーザの操作を検出する検出手段と、
前記検出手段が、前記第1軸の方向へ前記画面上をなぞる操作を検出した場合に、該操作の進行に応じて順次、該操作がなされている前記第1軸方向の位置と対応する各パラメータの値を、特定の値に一時的に変更する順次制御を行うパラメータ制御手段として機能させるためのプログラム。
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