JP2016065952A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像ローラ5と、供給搬送路9内の現像剤を搬送する供給スクリュ8と、を有し、供給搬送路9を形成する仕切り壁135の所定の高さに、現像剤排出口94を設け、一端を中心に他端が揺動することで、供給搬送路9内から現像剤排出口94に向かう現像剤が通過する排出経路96を閉鎖する閉鎖状態と、排出経路96を開放する開放状態とを選択的に取り得る排出経路開閉部材140を備える現像装置4において、閉鎖状態では排出経路開閉部材140の他端側が現像剤排出口94に入り込み、排出経路開閉部材140の下面が仕切り壁135における現像剤排出口94の下端部分に接触する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献1及び特許文献2の現像装置では、装置内の現像剤量の増減に応じて現像剤を装置外に排出する現像剤排出口を備えている。これらの現像装置では、プレミックス現像剤が補給され、現像装置内の現像剤量が増加すると、供給搬送路内の現像剤の嵩が高くなる。このとき、現像剤排出口を設けた位置で、現像剤排出口の高さまで到達した現像剤は現像剤排出口から現像装置外部へ排出される。
特許文献2には、現像剤の剤面の高さによって現像剤排出口へ向かう経路の開閉を行うことで、飛び跳ねた現像剤が排出されることを防止し、現像装置内の現像剤量が増加していないにもかかわらず現像剤が排出されることを防止できることが記載されている。
図2は、本発明を適用可能な画像形成装置であり、複数の感光体が並行配設されたタンデム型のカラーレーザー複写機(以下、「複写機500」という)の概略構成図である。複写機500はプリンタ部100、これを載せる給紙装置200、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ300等を備えている。また、このスキャナ300の上に固定された原稿自動搬送装置400等も備えている。
帯電手段たる帯電器によって、感光体1の表面は一様帯電される。帯電処理が施された感光体1の表面には、光書込ユニット21によって変調及び偏向されたレーザー光が照射される。すると、照射部(露光部)の電位が減衰する。この減衰により、感光体1表面に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像手段たる現像装置4によって現像されてトナー像となる。
感光体1上に形成されたトナー像は、後述の中間転写ベルト110に一次転写される。一次転写後の感光体1の表面は、ドラムクリーニング装置によって転写残トナーがクリーニングされる。
中間転写ユニット17は、中間転写ベルト110やベルトクリーニング装置90等を有している。また、張架ローラ14、駆動ローラ15、二次転写バックアップローラ16、四つの一次転写バイアスローラ62(Y,M,C,K)等も有している。中間転写ベルト110は、張架ローラ14を含む複数のローラによってテンションを掛けられた状態で張架されている。そして、図示しないベルト駆動モータによって駆動される駆動ローラ15の回転によって図2中の時計回り方向に無端移動する。
中間転写ユニット17の図中下方には、二本の紙搬送張架ローラ23によって紙搬送ベルト24を張架している二次転写装置22が配設されている。紙搬送ベルト24は、少なくとも何れか一方の紙搬送張架ローラ23の回転駆動に伴って、図2中の反時計回り方向に無端移動する。二本の紙搬送張架ローラ23のうち、図2中の右側に配設された一方の紙搬送張架ローラ23は、中間転写ユニット17の二次転写バックアップローラ16との間に、中間転写ベルト110及び紙搬送ベルト24を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ユニット17の中間転写ベルト110と、二次転写装置22の紙搬送ベルト24とが接触する二次転写ニップが形成されている。
図3に示すように感光体1は図中矢印G方向に回転しながら、その表面を不図示の帯電装置により帯電される。帯電された感光体1の表面は、光書込ユニット21より照射されたレーザー光により静電潜像を形成され、この静電潜像に現像装置4からトナーを供給され、トナー像が形成される。
現像ローラ5の表面近傍おける供給スクリュ8との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ5に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ12を備えている。
現像ローラ5と感光体1との対向部である現像領域に対して現像ローラ5の表面移動方向下流側には、現像領域を通過した現像済みの現像剤を回収し、回収した回収現像剤を供給スクリュ8と同方向に搬送する回収搬送部材である回収スクリュ6を備えている。供給スクリュ8を備えた供給搬送路9は現像ローラ5の横方向に、回収スクリュ6を備えた回収搬送路7は現像ローラ5の下方に並設されている。
供給搬送路9と攪拌搬送路10とは仕切り部材としての第一仕切り壁133によって仕切られている。第一仕切り壁133の供給搬送路9と攪拌搬送路10とを仕切る箇所は図3中の手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路9と攪拌搬送路10とが連通している。
また、攪拌搬送路10と回収搬送路7との二つの搬送路は仕切り部材としての第二仕切り壁134によって仕切られている。第二仕切り壁134は、図3中の手前側端部に開口部が設けてあり、攪拌搬送路10と回収搬送路7とを連通している。
現像領域を通過した後の現像剤は回収搬送路7にて回収を行い、図3中の断面手前側に搬送され、第一仕切り壁133の手前側端部に設けられた開口部で、攪拌搬送路10へ現像剤が移送される。なお、攪拌搬送路10における現像剤搬送方向上流側の第一仕切り壁133の開口部の付近で攪拌搬送路10の上側に設けられたトナー補給口95(後述する図8参照)から攪拌搬送路10にトナーが供給される。
図4は現像剤搬送路内の現像剤の流れを説明する現像装置4の斜視断面図である。図4中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
また、図5は、現像装置4内の現像剤の流れの模式図であり、図4と同様、図5中の各矢印は現像剤の移動方向を示している。
現像ローラ5から回収搬送路7に送られ、回収スクリュ6によって回収搬送路7の搬送方向下流端まで搬送された回収現像剤は、第二仕切り壁134の回収開口部93より攪拌搬送路10に供給される(図5中矢印F)。
攪拌搬送路10では、供給された余剰現像剤と回収現像剤とを攪拌し、攪拌スクリュ11の搬送方向下流側に搬送し、搬送方向下流側端部に到達した現像剤は、第一仕切り壁133に設けられた供給開口部91より供給搬送路9に供給される(図5中矢印D)。
攪拌搬送路10の下方には、不図示のトナー濃度センサが設けられ、このトナー濃度センサのセンサ出力に基づいて不図示のトナー補給制御装置を作動し、不図示のトナー収容部から現像装置4へのトナー補給を行っている。
このように、現像剤を下方から上方に持ち上げる際に現像剤を押し込んで移動させと、現像剤にストレスを与えることになり、現像剤の寿命低下の一因となる。具体的には、現像剤中のキャリアの膜削れやトナーのスペント化がその個所で発生し、それに伴い画像品質の安定性が保たれなくなってしまう。
供給搬送路9を攪拌搬送路10に対して垂直上方に持ち上げることは、重力に逆らって現像剤を攪拌スクリュ11の圧によって持ち上げるので現像剤にストレスがかかる。一方、攪拌搬送路10の上部壁面が供給搬送路9の下部壁面よりも高い位置となるように配置することで、攪拌搬送路10の最高点に存在する現像剤が供給搬送路9の最下点に重力に逆らわず流れ込むことができる。これにより、現像剤にかかるストレスを低減することができる。
また、攪拌スクリュ11は、図3中の手前側から見て反時計回り方向(図中矢印C方向)に回転しており、現像剤は攪拌スクリュ11の形状に沿って現像剤を持ち上げて供給搬送路9に移送させている。これにより、現像剤を効率良く持ち上げることが可能となり現像剤にかかるストレスをより低減することができる。
図6に示すように、現像装置4は攪拌搬送路10から供給搬送路9に現像剤を持ち上げる箇所である供給開口部91と、供給搬送路9から攪拌搬送路10に現像剤を落下させる余剰開口部92とがともに現像領域幅α内に設けられている。
図7に示す現像装置4では、供給開口部91を現像領域幅αの外側に設けているため、供給搬送路9の搬送方向上流側は現像ローラ5よりも供給搬送路上流側領域β分長くなっている。また、余剰開口部92を現像領域幅αの外側に設けているため、供給搬送路9の搬送方向下流側は現像ローラ5よりも供給搬送路下流側領域γ分長くなっている。
このように、図5の現像装置4は供給開口部91と余剰開口部92とを現像領域幅α内に設けているため、図7に示す現像装置4に比べて、現像装置4の上部の省スペース化を図ることが出来る。
図8に示すように、現像装置4は、トナーを補給するトナー補給口95が攪拌スクリュ11を備える攪拌搬送路10の搬送方向上流端部の上方に設けられている。このトナー補給口95は現像ローラ5の幅方向端部よりも外側に設けてあるので、現像領域幅αよりも外側となっている。
トナー補給口95としては、攪拌搬送路10の搬送方向上流端部の上方に限らず、回収搬送路7の下流端部の上方に設けても良い。
さらに、余剰開口部92を現像領域幅α内に設けることで空いたスペースにトナー補給口95を設けることにより、現像装置4の小型化を図ることが出来る。
また、画像形成装置としての複写機500のプリンタ部100の現像手段として、現像装置4を備えることにより、装置全体の省スペース化を図ることが出来る。
現像剤補給手段である不図示のトナー補給制御装置は、不図示のトナー収容部内のトナーをトナー補給口95から現像装置4に補給する。本実施形態の現像装置4ではトナー補給口95からトナーとキャリアとを含む現像剤が補給される。以降、現像装置4に補給されるトナーとキャリアとが混合された現像剤を「プレミックストナー」と称する。
本実施形態では、現像剤排出口94を供給搬送路9に設けているが、現像剤排出口94を設ける位置としては、装置内全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する位置であれば、回収搬送路7や攪拌搬送路10に設けてもよい。
図19は、現像剤排出口94を備えた従来の現像装置4について、図3と同じ方向から見た供給搬送路9の搬送方向下流端近傍の現像装置4の断面説明図である。
供給搬送路9の搬送方向下流端近傍とは、例えば、供給搬送路9から攪拌搬送路10へと現像剤が受け渡される現像剤受渡し部と供給搬送路9の搬送方向で同位置となる箇所である。
次に、実施形態の現像装置4の特徴部を備えた一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図1は、実施例1の現像装置4の断面説明図である。
図1に示すように、実施例1の現像装置4は、飛翔現像剤排出抑制部材として、ブロック部材3を備えている。ブロック部材3は、現像剤搬送部材である供給スクリュ8が現像剤を搬送するために回転することによって飛翔した現像剤が現像剤排出口94に向かう経路(図19中矢印T)を塞ぐため、飛び跳ねた現像剤が排出されることを抑制できる。
図1は、排出経路開閉部材140が排出経路96を閉じた閉鎖状態を示しておいる。図9は、図1と同様に実施例1の現像装置4の断面説明図であって、排出経路開閉部材140が排出経路96を開放した開放状態を示している。
図1に示すように、ブロック部材3の下面は、現像剤排出口94の下端を形成する仕切り壁135の縁部よりも下方にある。このため、図1に示す閉鎖状態では、排出経路開閉部材140はブロック部材3の下面に固定された一端側に対して上方に撓んだ状態で仕切り壁135の縁部に接触する。このとき、排出経路開閉部材140の自重と撓みに対する反発力によって他端側を仕切り壁135の縁部に押し付けるような付勢力が作用する。
この構成により、飛び跳ねて機外に放出される現像剤を排出経路開閉部材140で押さえ、現像剤の流動性や飛び跳ねによる排出量の誤差を減らし、現像装置4内の現像剤の量が一定量を超えたときに現像剤を排出する構成を実現できる。
排出経路開閉部材140の揺動中心となる一端の位置が、組み付け誤差によって現像剤排出口94から多少離れても、閉鎖状態で排出経路開閉部材140が現像剤排出口94に入り込む範囲の誤差であれば閉鎖状態で現像剤が通過し得る隙間は生じない。また、上記一端の位置が組み付け誤差によって現像剤排出口94に多少近付いても、他端が排出搬送路2の内壁面等の他の部材に接触することなく現像剤排出口94に入り込む長さが変化するだけの範囲の誤差であれば、円滑な開閉動作を行うことができる。このように、排出経路開閉部材140の一端の位置に組み付け誤差が生じても、ある程度の誤差の範囲であれば、閉鎖状態で隙間が生じることを防止し、且つ、円滑な開閉動作を行うことができるので、組み付け公差を広く設定することができる。よって、装置内の現像剤量が増加していないにもかかわらず現像剤が排出されることを抑制するための排出経路開閉部材140の組み付け精度を従来よりも低くできる。
これに対して、実施例1の現像装置4は、図1に示すように排出経路開閉部材140を配置することで、現像装置4に対する排出経路開閉部材140の組み付け誤差の影響を受け難い。
上流側壁部材38及び下流側壁部材39は、排出経路開閉部材140の上流側と下流側とにおいて、排出経路開閉部材140の上面と供給搬送路9の天井との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材である。
複写機500としては、扱うトナーの色によって、現像ローラ5と感光体1との隙間である現像ギャップの大きさを異ならせ、現像ギャップが大きい現像装置4にのみ排出経路開閉部材140を配置する構成としても良い。これは以下の理由による。
そこで、黒用画像形成ユニット20Kでは、ハロー画像の抑制を優先するために現像ギャップを小さく設定し、カラー用の画像形成ユニット20(Y,M,C)で濃度ムラの抑制を優先するために黒用よりも現像ギャップを大きく設定する。
また、排出経路開閉部材140を配置していない構成でも現像装置4内の現像剤の必要量を確保できる黒用現像装置4Kに排出経路開閉部材140を配置すると、必要量を超えた現像剤を収容している状態にも関わらず現像剤が排出されないおそれがある。この場合、過剰な現像剤を収容した状態となり、現像剤搬送部材である各現像剤搬送スクリュの回転トルクが上昇したり、現像剤が漏れ出たりする、といった不具合が生じるおそれがある。これに対して、供給スクリュ8の回転速度が遅い黒用現像装置4Kのみ排出経路開閉部材140を配置しない構成とすることで、過剰な現像剤を収容した状態となることを防止し、上述した不具合の発生を防止できる。
次に、実施形態の現像装置4の特徴部を備えた二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図17は、実施例2の現像装置4の断面説明図である。
実施例2の現像装置4は、ブロック部材3の形状と、排出経路開閉部材140の取り付け位置以外は実施例1と共通するため、共通する構成については説明を省略する。
図17に示すように、実施例2の現像装置4では排出経路開閉部材140は、シート状の弾性材料からなる。そして、排出経路開閉部材140は、現像剤排出口94の位置で下面となる面と同じ面の一端側をブロック部材3の側面に貼り付けて固定し、他端側が現像剤排出口94の下端を形成する仕切り壁135の縁部に接触している。
これにより、実施例1の現像装置4と同様に、供給搬送路9内の現像剤排出口94を設けた位置における現像剤量が少ない場合には閉鎖状態となる。そして、この位置における現像剤量が増加し、現像剤が排出経路開閉部材140を押し上げることにより、開放状態となって現像剤の排出を行うことができる。
この構成により、飛び跳ねて機外に放出される現像剤を排出経路開閉部材140で押さえ、現像剤の流動性や飛び跳ねによる排出量の誤差を減らし、現像装置4内の現像剤の量が一定量を超えたときに現像剤を排出する構成を実現できる。
次に、実施形態の現像装置4の特徴部を備えた三つ目の実施例(以下、「実施例3」と呼ぶ)について説明する。
図18は、実施例3の現像装置4の断面説明図である。
実施例3の現像装置4は、ブロック部材3の形状と、排出経路開閉部材140の取り付け位置、排出経路開閉部材140の材料、及び、排出経路開閉部材140の取り付け方法以外は実施例1と共通するため、共通する構成については説明を省略する。
これにより、実施例1の現像装置4と同様に、供給搬送路9内の現像剤排出口94を設けた位置における現像剤量が少ない場合には閉鎖状態となる。そして、この位置における現像剤量が増加し、現像剤が排出経路開閉部材140を押し上げることにより、開放状態となって現像剤の排出を行うことができる。
この構成により、飛び跳ねて機外に放出される現像剤を排出経路開閉部材140で押さえ、現像剤の流動性や飛び跳ねによる排出量の誤差を減らし、現像装置4内の現像剤の量が一定量を超えたときに現像剤を排出する構成を実現できる。
(態様A)
現像剤を表面上に担持する現像ローラ5等の現像剤担持体と、現像剤担持体に供給する現像剤を収容する供給搬送路9、回収搬送路7及び攪拌搬送路10等の現像剤収容部内の現像剤を搬送する供給スクリュ8、回収スクリュ6及び攪拌スクリュ11等の現像剤搬送部材と、を有し、現像剤現像剤収容部を形成する仕切り壁135等の収容部形成壁の所定の高さに、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口94等の現像剤排出口を設け、現像剤収容部内から現像剤排出口に向かう現像剤が通過する排出経路96等の排出経路を閉鎖する閉鎖状態と、排出経路を開放する開放状態とを選択的に取り得る排出経路開閉部材140等の排出経路開閉部材を備え、排出経路開閉部材は、一端を中心に他端が揺動可能で、閉鎖状態から他端側が持ち上がって開放状態となる現像装置において、閉鎖状態では排出経路開閉部材の他端側が現像剤排出口に入り込み、排出経路開閉部材の下面が収容部形成壁における現像剤排出口の下端部分に接触する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内の現像剤量が増加していないにもかかわらず現像剤が排出されることを抑制するための排出経路開閉部材の組み付け精度を従来よりも低くできる。これは以下の理由による。
すなわち、従来の排出経路開閉部材を備える現像装置では、排出経路開閉部材の一端の位置が組み付け誤差によって現像剤排出口から離れると、閉鎖状態であっても他端と壁面との間に現像剤が通過可能な隙間が出来てしまう。一方、態様Aでは、従来の現像装置において他端と壁面との間に現像剤が通過できるような隙間が生じるほどの組み付け誤差が生じても、閉鎖状態で排出経路開閉部材が現像剤排出口に入り込んだ状態を維持するように設定することが可能である。排出経路開閉部材が現像剤排出口に入り込んだ状態であれば、閉鎖状態で現像剤が通過し得る隙間は生じない。
また、従来の現像装置では、上記一端の位置が組み付け誤差によって現像剤排出口に近付くと、閉鎖状態のときに他端が壁面に突き当たって排出経路開閉部材が撓んだ状態となり、このときの撓み量が大きくなると、円滑な開閉動作を行えなくなる。一方、態様Aでは、従来の現像装置において排出経路開閉部材が撓んで円滑な開閉動作を行えなくなるほどの組み付け誤差が生じても、排出経路開閉部材の他端側が現像剤排出口に入り込む長さが長くなるだけであり、円滑な開閉動作の妨げとはならない。
このように態様Aでは、従来の現像装置においては許容されない組み付け誤差を許容することができるので、組み付け公差を広く設定することができる。よって、装置内の現像剤量が増加していないにもかかわらず現像剤が排出されることを抑制するための排出経路開閉部材の組み付け精度を従来よりも低くできる。
態様Aにおいて、現像剤排出口94等の現像剤排出口は、装置内全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する供給搬送路9等の現像剤収容部における位置に設けられている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像装置4等の現像装置内の現像剤の量が一定量を超えたときに現像剤を排出する構成を実現できる。
態様AまたはBの何れかの態様において、供給搬送路9等の現像剤収容部内の現像剤の搬送方向について、排出経路開閉部材140等の排出経路開閉部材の上流側と下流側とに、排出経路開閉部材の上面と現像剤収容部の天井との隙間を遮蔽する上流側壁部材38及び下流側壁部材39等の隙間遮蔽部材を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送方向に平行な方向に飛翔した現像剤が排出経路開閉部材140の上方に向かう経路を塞ぐことができる。このため、このため、搬送方向に平行な方向飛翔した現像剤が閉鎖状態の排出経路開閉部材の上方に到達することを防止し、閉鎖状態のときに現像剤排出口から現像剤が排出されることを防止することができる。
態様Cにおいて、現像剤の搬送方向について排出経路開閉部材140等の排出経路開閉部材の下流側の下流側壁部材39等隙間遮蔽部材の下端部(下流側壁下端部39e)は、上流側の上流側壁部材38等の隙間遮蔽部材の下端部(上流側壁下端部38e)よりも下方に位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤排出口94等の現像剤排出口94の近傍で現像剤を塞き止める作用が向上し、現像装置内の現像剤量が増加したときの現像剤の排出の応答性が向上する。
態様A乃至Dの何れかの態様において、排出経路96等の排出経路を挟んで現像剤排出口94等の現像剤排出口と対向する位置にブロック部材3等の排出口対向部材を備え、排出経路開閉部材140等の排出経路開閉部材の一端側の上面を排出口対向部材の下面に貼り付けることで、排出経路開閉部材の一端を固定する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤が排出経路開閉部材を押し上げたときに、排出経路開閉部材が排出口対向部材から剥がれ難い構成を実現することができる。
態様A乃至Eの何れかの態様において、排出経路開閉部材140等の排出経路開閉部材は、閉鎖状態で撓んだ状態で縁部に接触するように配置され、閉鎖状態から開放状態となることで撓み量が大きくなる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、閉鎖状態となるように付勢力を作用させることができ、現像剤量が少ないときに排出経路開閉部材を閉鎖状態で維持することができる。
感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための不図示の帯電装置等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための光書込ユニット21等の潜像形成手段と、静電潜像を現像する現像手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Fの何れかの態様に係る現像装置4等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像装置内の現像剤の必要量を確保することができ、感光体1等の潜像担持体に安定した現像剤の供給を行うことができる。これにより、潜像担持体上の静電潜像を良好にトナー像化することができ、画像抜けなどの異常画像の発生を防止し、良好な画像形成を行うことができる。
1K 黒用感光体
1Y イエロー用感光体
2 排出搬送路
2a 排出搬送スクリュ
3 ブロック部材
4 現像装置
4K 黒用現像装置
5 現像ローラ
6 回収スクリュ
7 回収搬送路
8 供給スクリュ
9 供給搬送路
10 攪拌搬送路
11 攪拌スクリュ
12 現像ドクタ
12a ドクタ固定ケーシング
14 張架ローラ
15 駆動ローラ
16 二次転写バックアップローラ
17 中間転写ユニット
20 画像形成ユニット
20K 黒用画像形成ユニット
21 光書込ユニット
22 二次転写装置
23 紙搬送張架ローラ
24 紙搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読取センサ
38 上流側壁部材
38e 上流側壁下端部
38f 上流側壁面
39 下流側壁部材
39e 下流側壁下端部
39f 下流側壁面
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ対
49 レジストローラ対
50 手差し給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 手差し分離ローラ
53 手差し給紙路
56 排出ローラ
57 スタック部
62 一次転写バイアスローラ
90 ベルトクリーニング装置
91 供給開口部
92 余剰開口部
93 回収開口部
94 現像剤排出口
95 トナー補給口
96 排出経路
100 プリンタ部
110 中間転写ベルト
133 第一仕切り壁
134 第二仕切り壁
135 仕切り壁
140 排出経路開閉部材
140a ヒンジ部
200 給紙装置
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
500 複写機
Claims (7)
- 現像剤を表面上に担持する現像剤担持体と、
該現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、を有し、
該現像剤収容部を形成する収容部形成壁の所定の高さに、現像剤を装置外部に排出する現像剤排出口を設け、
該現像剤収容部内から該現像剤排出口に向かう現像剤が通過する排出経路を閉鎖する閉鎖状態と、該排出経路を開放する開放状態とを選択的に取り得る排出経路開閉部材を備え、
該排出経路開閉部材は、一端を中心に他端が揺動可能で、閉鎖状態から他端側が持ち上がることで開放状態となる現像装置において、
閉鎖状態では上記排出経路開閉部材の他端側が上記現像剤排出口に入り込み、該排出経路開閉部材の下面が上記収容部形成壁における該現像剤排出口の下端部分に接触することを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記現像剤排出口は、装置内全体の現像剤量の増減に応じて現像剤の嵩が増減する該現像剤収容部における位置に設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1または2の現像装置において、
上記現像剤収容部内の現像剤の搬送方向について、上記排出経路開閉部材の上流側と下流側とに、該排出経路開閉部材の上面と該現像剤収容部の天井との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材を備えることを特徴とする現像装置。 - 請求項3の現像装置において、
現像剤の搬送方向について上記排出経路開閉部材の下流側の上記隙間遮蔽部材の下端部は、上流側の該隙間遮蔽部材の下端部よりも下方に位置することを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の現像装置において、
上記排出経路を挟んで上記現像剤排出口と対向する位置に排出口対向部材を備え、上記排出経路開閉部材の一端側の上面を該排出口対向部材の下面に貼り付けることで、該排出経路開閉部材の一端を固定することを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の現像装置において、
上記排出経路開閉部材は、閉鎖状態で撓んだ状態で上記縁部に接触するように配置され、閉鎖状態から開放状態となることで撓み量が大きくなることを特徴とする現像装置。 - 潜像担持体と、
該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
該静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置において、
該現像手段として、請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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