JP2016065949A - プラスチック光学部材及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯部材が内部に収容されたプラスチック光学部材において、有機溶剤を塗布し、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒しても芯レンズのクラックの発生を抑制することができるプラスチック光学部材を提供する。【解決手段】芯部材1はポリカーボネートを含み、ポリカーボネートの粘度の平均分子量は23000以上31000以下であること。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の光学機器に使用されるプラスチック光学部材の特にファインダーレンズに関するものである。
近年、射出成形法を用いた厚肉の光学部材を製造する需要が高まっている。しかし光学部材の厚さが増加するに伴って、成形中に先に硬化する表面プラスチック層と遅れて硬化する内部プラスチック部との間の硬化収縮の差による応力の増加がみられる。そのことで光学部材内部に真空泡(ボイド)の発生や、内部応力の残留という問題点がある。また、このような厚肉の光学部材については、金型内における冷却時間が厚さの増加により急激に長くなるため、成形サイクルが著しく増大するという問題点もある。
そこでこのような問題点を解決するためにプラスチック製の芯レンズが内部に収容され、該芯レンズの表裏光学面に同時に被覆プラスチックで一体化するという発明が提案されている。(特許文献1)
特開平8‐187793
厚肉のプラスチック光学部材はプラスチック自身の吸湿による変形に考慮しなければならず、そのためには吸水率の低いプラスチックを用いる必要がある。しかし、射出成形に用いられる吸水率の低いプラスチックに表面硬度の高いプラスチックが無いのが現状である。よって、デジタルカメラにおいては表に露出する部分に用いる為の耐擦過性能を満足することができず、また、複写機等においても、製造時やメンテナンス時に厚肉のプラスチック光学部材に傷をつけてしまうことが懸念される。前記の特許文献1に記載の従来例においても、芯レンズと被覆プラスチックが同材質であるため、この課題は避けられない。そこで、吸水率は高いが表面硬度の高い材質を吸湿変形の少ない領域の厚みで芯レンズに被覆させることで課題の解決が見込まれる。
しかし、表に露出する部分に使用される光学部材においては、使用者が光学部材に付着した汚れを有機溶剤で拭取る事が想定される。その為、表に露出するプラスチック材質はもちろん、芯レンズの材質においても耐有機溶剤性の優れた材質を用いる必要がある。しかし、単純に耐有機溶剤性に優れた材質を用いても、その光学部材に有機溶剤を塗布し、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒してしまうと、芯レンズにクラックが生じてしまうことがあった。
本発明のプラスチック光学部材は、芯部材と、前記芯部材とは材質の異なる被覆プラスチックが前記芯部材の表裏面に被覆されたプラスチック光学部材において、
前記芯部材はポリカーボネートを含み、前記ポリカーボネートの粘度の平均分子量は23000以上31000以下であることを特徴とする。
本発明のプラスチック光学部材の製造方法は、粘度の平均分子量が23000以上31000以下のポリカーボネートを含む樹脂を用いて射出成形により芯部材を成形する工程と、
前記芯部材の表裏面に、溶融させた被覆プラスチックをリブを介して注入する工程と、を有することを特徴とする。
本発明のプラスチック光学部材は、有機溶剤を塗布したプラスチック光学部材を、経年劣化を想定した恒温高湿試験環境に晒しても、芯レンズ(芯部材)のクラックの発生を抑制することができる。
本発明の実施する形態に係るプラスチック部材の平面図(a)及び断面図(b)、他の実施形態の断面図(c) 本発明の実施する形態に係る金型断面図(a)〜(d) 本発明の実施例1に係るプラスチック部材の平面図(a)及び断面図(b) 本発明の実施例2に係るプラスチック部材の平面図(a)及び断面図(b) 本発明の実施例2に係る金型断面図(a)〜(f)
図1は本発明のプラスチック光学部材の一例を示した図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は断面図を示す。図1(c)は、図1(b)とは異なる他の実施形態を示す図である。図中、1は芯レンズ(以降、芯部材と称する)、2は被覆プラスチック、3はプラスチック光学部材、4はプラスチック光学部材のリブ、5はリブ4の厚みを示す。リブは、芯部材1の側面の一部分に形成される。リブ4を、側面の一部分にだけ形成することで、被覆プラスチックを金型内で成形する際、リブが形成されていない側面を、金型に当接し、しっかり固定させることができる。211、212はプラスチック光学部材の光学面を示す。本発明は、図1に示された芯部材1の材質がポリカーボネートを含み、その粘度の平均分子量を23000以上31000以下とした。これにより、有機溶剤が塗布されたプラスチック光学部材3であっても、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒すことで生じる芯部材1のクラックの発生を抑制することができる。従来、光学部材用途として用いられるポリカーボネートの粘度の平均分子量は15000〜21000程度であった。これは分子量が低いものの方が成形時の流動性が良く、低い圧力で成形することが可能で有る為、高精度な光学面精度を得ることが出来ることによる。しかし、本実施形態のプラスチック光学部材にあっては、芯部材と被覆プラスチックとの収縮差や吸湿差による応力が生じやすい。特に有機溶剤が塗布されたプラスチック光学部材を、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒すことで芯部材にクラックが生じてしまう場合がある。これは、応力が生じた状態に有機溶剤塗布の刺激と恒温恒湿の刺激による応力解放力が分子間力を超えてしまうこと、及び芯部材に含まれるポリカーボネートの加水分解によって生じていることをつきとめた。そして、芯部材の分子量を上げることでその解決策を見出したものである。芯部材の分子量を上げることによる弊害として、高精度な光学面精度を得ることが難しくなることが考えられるが、芯部材の表面は被覆プラスチックに覆われる為、分子量が高い材質を用いても問題はない。分子量は23000以上31000以下が望ましい。これは、23000より小さいと、有機溶剤が塗布されたプラスチック光学部材を、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒すことで生じる芯部材のクラック抑制が望めない。また31000より大きい値であると成形がしづらくなる。この粘度の平均分子量は、JIS K 7252−4「プラスチック−サイズ排除クロマトグラフィーによる高分子の平均分子量及び分子量」に記載の測定方法により導出した値とする。
また芯部材1は、図1(c)に示すように、芯部27と芯部27の表裏面に被覆部28が形成された3層構造にすることも可能である。31は芯部材1のリブであり、芯部27の側面の一部分に形成される。リブ31を、芯部27の側面の一部分にだけ形成することで、被覆部28を金型内で成形する際、リブ31が形成されていない側面を、金型に当接し、しっかり固定させることができる。
また、3層構造にすると、優れた光学特性を維持しつつ、より厚いプラスチック光学部材を得ることが可能となる。より厚いプラスチック光学部材を一度に成形しようとすると、成形中に先に硬化する表面プラスチック層と遅れて硬化する内部プラスチック部との間の硬化収縮の差による応力が増加してしまう場合がある。これによって、光学部材内部に、応力の残留や、真空泡(ボイド)が発生し、光学特性に影響を与えてしまうことがある。また、金型内における冷却時間が厚さの増加により急激に長くなるため、成形サイクルが著しく増大してしまう。3層構造にすると、より厚いプラスチック光学部材であっても一度に成形する光学部材の厚さを薄くすることができるため、光学部材内部の、応力の残留や、真空泡(ボイド)の発生を抑制することが可能となる。
本実施形態は、少なくとも被覆部28は、ポリカーボネートを含み、その粘度の平均分子量が23000以上31000以下である材料を用いる。これにより、有機溶剤が塗布されたプラスチック光学部材3であっても、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒すことで生じる芯部材1のクラックの発生を抑制することができる。さらに、芯部27と被覆部28は同じ材料であることが好ましい。同じ材料であると、芯部27と被覆部28との界面での屈折が無くなり、芯部27の光学面に要求される精度が緩和される為、成形サイクルを短縮することが出来る。
芯部材1の形状はメニスカスレンズ形状、両凸レンズ形状、両凹レンズ形状、平凸レンズ形状、平凹レンズ形状等特に限定されない。
光学面形状211、212は、球面、非球面、自由曲面等特に限定されない。
被覆プラスチック2は、シクロオレフィン樹脂等を用いることができるが、メタクリル酸メチルを含む樹脂を用いることがより好ましい。メタクリル酸メチルを含む樹脂を用いると、より表面の耐擦過性能に優れたプラスチック光学部材3を提供することができる。また、被覆プラスチックに紫外線の吸収特性を有する添加剤を少なくとも1種類以上添加することが好ましい。これにより、さらに紫外線特性に優れたプラスチック光学部材3を提供することができる。紫外線の吸収特性を有する添加剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、またはトリアジン系化合物を含むことが好ましいが、特に限定されるものではない。また添加量については、被覆プラスチック2の物性に影響を与えない量とし、被覆プラスチック2全体の重量に対して、0.1重量部以上5重量部以下が好ましい。
また、図2は本実施形態に係るプラスチック光学部材の製造方法を示す図であり、図2(a)〜(d)はプラスチック光学部材を製造するための金型断面図である。図2(a)、(b)において、10は芯部材を射出成形するための芯部材用金型、11は芯部材用金型10の固定型、12は芯部材用金型10の可動型を示す。また図2(c)、(d)において、13は被覆プラスチックを射出成形により被覆するための被覆プラスチック用金型、14は被覆プラスチック用金型13の固定型、15は被覆プラスチック用金型13の可動型を示す。また、16は被覆プラスチック2のゲートを示す。本実施形態は、まず図2(a)に示す、芯部材用金型10にて芯部材1を成形する。ポリカーボネートを含む溶融樹脂を芯部材用金型10に注入し成形する。ポリカーボネートを含む溶融樹脂は、ポリカーボネートの他、紫外線吸収剤、離型剤を含んでいてもよい。ポリカーボネートを含む溶融樹脂の粘度の平均分子量は、23000以上31000以下とする。
次に得られた芯部材1を被覆プラスチック用金型13の可動型15にインサートする。この時、被覆プラスチック用金型には、芯部材1の表裏面に被覆される被覆プラスチック2、および芯部材の側面上に形成されるリブ4を成形するための空間が形成される。リブ4を成形するための空間は、芯部材1の側面の一部分にしか形成されない。よって、空間が形成されない側面は被覆プラスチック用金型13に当接させることができる。よって、芯部材1を被覆プラスチック用金型13内にしっかり固定することができる。そして、樹脂を空間に注入するための穴であるゲート16が、リブ4を成形するための空間にあけられている。そして、溶融した被覆プラスチック材料2を、ゲート16からリブ4を介して芯部材1の表裏面に形成された空間に同時に流入させる。リブ4を設けることにより、芯部材1の表面、裏面、別々に、溶融した被覆プラスチック2を流入させる為の流路(スプル、ランナー、ゲート)を設ける必要が無くなる。その結果、被覆プラスチック2を成形する際に使用する不図示の射出成形機のシリンダーを少なくすることができ、また金型構造も簡易となる。
リブの厚み5は、0.5mm以上3mm以下とする。リブの厚み5を0.5mmより小さくしてしまうと、被覆プラスチック2を溶融させ金型に流し込む際の応力が大きくなり、ひけや残留応力の増大が懸念される。また、リブの厚み5を3mmより大きくしてしまうと、被覆プラスチック2を成形する際に必要とする成形圧力が大きくなり、芯部材1に変形が生じることが懸念される。
以上述べてきた製造方法により製造されたプラスチック光学部材は、有機溶剤が塗布されても、経年劣化を想定した恒温恒湿試験環境に晒すことで生じる芯部材1のクラックの発生を抑制することができる。
(実施例1)
次に本発明の実施例1について説明する。
図3に実施例1の構成を示す。図3(a)は実施例1に係るプラスチック光学部材の平面図であり、図3(b)は断面図である。図3(a)において、20は、プラスチック光学部材の横最大外形寸法を示し、21は、リブを含まない縦最大外形寸法を示す。ここでは横最大外形寸法20を20mm、縦最大外形寸法21を15mmとした。また、22は、リブ4の最大幅を示し、ここでは18mmとした。またリブ4の厚み5は1mmとした。また図3(b)において、24は芯部材の中心厚み、25、26は被覆プラスチックの表裏それぞれの中心軸(光軸)上の厚みを示し、24は10mm、25は1mm、26は1mmとした。
まず芯部材1の材料であるポリカーボネートを含む樹脂をペレット状態で複数種類準備した。準備したポリカーボネートを含む樹脂について粘度の平均分子量を測定した。粘度の平均分子量の測定は、成形前のペレットを用いて測定を行った。具体的な導出方法は、JIS K7252−4記載の方法で、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)の検出器に粘度検出器を用い、極限粘度を計測することで導出した。
粘度の平均分子量が23000であったポリカーボネートを実施例1−1の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が24000であったポリカーボネートを実施例1−2の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が26000であったポリカーボネートを実施例1−3の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が31000であったポリカーボネートを実施例1−4の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が15000であったポリカーボネートを比較例1−1の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が20000であったポリカーボネートを比較例1−2の芯部材1の材料とした。
粘度の平均分子量が21000であったポリカーボネートを比較例1−3の芯部材1の材料とした。
次に被覆プラスチックを準備した。被覆プラスチックは、ポリメタクリル酸メチルを用いた。また、被覆プラスチック全体に対して紫外線の吸収特性を有する1.2−ヒドロキシ−5−メチル−1−ベンゾトリアゾールを1.0重量部となるように含有させた。
次に、プラスチック光学部材3を製造した。製造方法は、まず図2(a)、(b)に示す芯部材用金型10を用いて、準備したポリカーボネートを含む樹脂を溶融させて金型に注入することにより芯部材1を成形した。次に、図2(c)に示すように被覆プラスチック用金型13の可動側15に芯部材1をインサートする。そして、ゲート42から、リブ4を介して準備した被覆プラスチック2を溶融させて芯部材1の表裏面に形成された空間に同時に注入し固化させた。これにより、プラスチック光学部材3を得た。
得られたそれぞれのプラスチック光学部材3を有機溶剤に約1秒液浸させた後、常温にて乾燥後、温度60℃、湿度90%環境下に200時間放置した後に、プラスチック光学部材3の外観を確認した。各実施例、比較例とも20回ずつ行い、結果判定は1回でも発生した場合をNGとした。使用有機溶剤はイソヘキサン(80%)とエタノール(14%)の混合液(オリンパス社製レンズ拭取り溶剤 商品名EE6310)を用いた。本結果より、実施例1−1〜1−4において、クラックの発生を抑制することができた。つまり、芯部材1の材質に用いたポリカーボネートを含む材料の粘度の平均分子量が23000以上31000以下において、芯部材1に発生するクラックの発生を抑制できる事が判った。
表1に今回実験を行った結果を示す。
(実施例2)
次に実施例2について説明する。
図4、5に本発明の実施例2の構成を示す。図4(a)は実施例2に係るプラスチック光学部材の平面図であり、図4(b)は断面図である。図4(a)において、20は、プラスチック光学部材の横最大外形寸法を示し、21は、リブを含まない縦最大外形寸法を示す。ここでは横最大外形寸法20を20mm、縦最大外形寸法21を15mmとした。また、22はリブ4の最大幅を示し、18mmとした。またリブ4の厚み5は1mmとした。また図4(b)において、24は芯部材の中心厚み、25、26は被覆プラスチックの表裏それぞれの中心軸(光軸)上の厚みを示し、24は10mm、25は1mm、26は1mmとした。また、図4(b)において、27は芯部材1を構成する芯部を示し、28は芯部の表裏に被覆される被覆部を示す。また、29、30は被覆部28の表裏それぞれの中心軸(光軸)上の厚みであり、29は1mm、30は1mmとした。また31は芯部材1に形成されたリブ、32はリブ31の最大幅を示し、3mmとした。また33はリブ31の厚みを示し、1mmとした。
本実施例2では芯部27と被覆部28は同じ材料であるポリカーボネートを含む樹脂を用いた。
まず芯部27、被覆部28の材料であるポリカーボネートを含む樹脂を複数準備した。
粘度の平均分子量が23000であったポリカーボネートを実施例2−1の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が24000であったポリカーボネートを実施例2−2の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が26000であったポリカーボネートを実施例2−3の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が31000であったポリカーボネートを実施例2−4の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が15000であったポリカーボネートを比較例2−1の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が20000であったポリカーボネートを比較例2−2の芯部27、被覆部28の材料とした。
粘度の平均分子量が21000であったポリカーボネートを比較例2−3の芯部27、被覆部28の材料とした。
次に被覆プラスチックを準備した。被覆プラスチックは、ポリメタクリル酸メチルを用いた。また、被覆プラスチック全体に対して紫外線の吸収特性を有する1.2−ヒドロキシ−5−メチル−1−ベンゾトリアゾールを1.0重量部となるように含有させた。
次に、プラスチック光学部材3を製造した。
図5は実施例2に係るプラスチック光学部材を製造する金型断面図である。図5(a)(b)は、34は芯部27を成形する金型である。図5(c)、(d)において、35は芯部の表裏面の空間にリブ31を介して材料を注入して被覆部28を成形する被覆部用金型である。36は被覆部用金型35の固定型、37は被覆部用金型35の可動型、38は被覆部を形成する材料を空間に注入するためのリブ31にあけられたゲートである。図5(e)、(f)において、39は被覆プラスチック用金型、40は被覆プラスチック用金型39の固定型、41は被覆プラスチック用金型39の可動型を示す。また、42は被覆プラスチック2のゲートを示す。これらの金型を用いてプラスチック光学部材を製造した。製造方法は、まず図5(a)、(b)に示す芯部用金型37を用いて、準備したポリカーボネートを含む樹脂を溶融させて金型に注入することにより芯部27を成形した。次に、図5(c)、(d)に示す被覆部用金型35の可動型37に芯部27をインサートした。そして準備したポリカーボネートを含む樹脂を溶融させてゲート38からリブ31を介して被覆部を形成するための空間に樹脂を注入することにより被覆部28を成形し、芯部材1を成形した。そして図5(e)、(f)に示す被覆プラスチック用金型39の可動型41に芯部材1をインサートする。そして、ゲート42から、リブ4を介して準備した被覆プラスチック2を溶融させて芯部材1の表裏面に形成された空間に同時に注入し固化させた。これにより、プラスチック光学部材3を得た。
得られたそれぞれのプラスチック光学部材3を有機溶剤に約1秒液浸させた後、常温にて乾燥後、温度60℃、湿度90%環境下に200時間放置した後に、プラスチック光学部材3の外観を目視により確認した。各実施例、比較例とも20回ずつ行い、結果判定は1回でも発生した場合をNGとした。使用有機溶剤はイソヘキサン(80%)とエタノール(14%)の混合液(オリンパス社製レンズ拭取り溶剤 商品名EE6310)を用いた。本結果より、実施例1−1〜1−4において、クラックの発生を抑制することができた。つまり、芯部材1の材質に用いたポリカーボネートを含む材料の粘度の平均分子量が23000以上31000以下において、芯部材1に発生するクラックの発生を抑制できる事が判った。
表2に今回実験を行った結果を示す。
1 芯部材
2 被覆プラスチック
3 プラスチック光学部材
4 リブ
5 リブ厚み
10 芯部材用金型
13 被覆プラスチック用金型

Claims (10)

  1. 芯部材と、前記芯部材とは材質の異なる被覆プラスチックが前記芯部材の表裏面に被覆されたプラスチック光学部材において、
    前記芯部材はポリカーボネートを含み、前記ポリカーボネートの粘度の平均分子量は23000以上31000以下であることを特徴とするプラスチック光学部材。
  2. 前記被覆プラスチックはメタクリル酸メチルを含むことを特徴とする請求項1記載のプラスチック光学部材。
  3. 前記被覆プラスチックは、紫外線の吸収特性を有する添加剤を含むことを特徴とする請求項1または2記載のプラスチック光学部材。
  4. 前記紫外線の吸収特性を有する添加剤は、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物またはトリアジン系化合物を含むことを特徴とする請求項3記載のプラスチック光学部材。
  5. 前記被覆プラスチックには、前記被覆プラスチックの重量に対して0.1重量部以上5重量部以下の前記添加剤が含まれることを特徴とする請求項3または4記載のプラスチック光学部材。
  6. 前記芯部材の側面の一部分に形成されたリブを有することを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項記載のプラスチック光学部材。
  7. 前記リブの厚みは、0.5mm以上3mm以下であることを特徴とする請求項6記載のプラスチック光学部材。
  8. 前記芯部材は、芯部と被覆部からなることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項記載のプラスチック光学部材。
  9. 粘度の平均分子量が23000以上31000以下のポリカーボネートを含む樹脂を用いて射出成形により芯部材を成形する工程と、
    前記芯部材の表裏面に、溶融させた被覆プラスチックをリブを介して注入する工程と、を有することを特徴とするプラスチック光学部材の製造方法。
  10. 前記芯部材は、芯部と被覆部とを有し、
    前記芯部は、粘度の平均分子量が23000以上31000以下のポリカーボネートを含む樹脂を用いて射出成形により芯部を成形され、
    前記被覆部は、前記芯部の表裏面に粘度の平均分子量が23000以上31000以下のポリカーボネートを含む樹脂をリブを介して注入することによって成形されることを特徴とする請求項9記載のプラスチック光学部材の製造方法。
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