JP2016065644A - 排気フード - Google Patents

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Abstract

【課題】調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる排気フードを提供する。
【解決手段】排気フード100は、排気ダクト20に接続され、開口部11を調理用レンジに向けた状態で調理用レンジの上方に配置されるフード部材10と、フード部材10の開口部11の内周縁12との間に空隙Gを設けた状態で開口部11を閉塞するように配置された整流部材30と、を備えている。整流部材30の略全面に亘って、上方に向かって凹んだ凹部領域31を設けることによって煙溜り部32が形成され、煙溜り部32に滞留する煙Sをフード部材10の空洞部10aに流出させる集煙経路となる貫通部33が整流部材30の両端に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理用レンジによる加熱調理中に発生する煙やガスなどを室外へ排出するために調理用レンジの上方に配置される排気フードに関する。
調理用レンジで調理を行っているときに発生する煙やガスなどを室外に排出する排気設備として、従来、図23に示すようなレンジフード500が使用されている。レンジフード500においては、下面側に開口部501を有する箱体状のフード部材502が、開口部501を調理用レンジRに向けた状態で調理用レンジRの上方に配置され、フード部材502の上面部502aに排気ダクト503が接続され、排気ダクト503の上流側に排気ファン(図示せず)などの排気手段が設けられている。
調理用レンジRを使用して調理を行っているときに発生する煙やガスなど(以下、煙Sと略記する)は、フード部材502に向かって上昇し、その開口部501からフード部材502内へ進入し、排気ダクト503を通じて外部へ排出される。
レンジフード500においては、一般にフード部材502の開口部501の面風速が約0.15m/secとなるように排気風量が設定されているが、加熱調理中の料理の種類などにより、調理用レンジRから大量の煙Sが発生した場合、排気面風速が遅いが故に、開口部501付近の誘引風速では対応できず、フード部材502内に誘引し切れなかった煙Sの一部が開口部501の周縁部502bから溢れ出し、室内に拡散することがある。
このような問題を解決するため、例えば、「調理排ガス整流板を有するレンジフード」(特許文献1参照)などが提案されているが、調理用レンジRから大量の煙Sが発生した場合の対応能力は不十分であるのが実状である。そこで、本出願人は、自社内の秘密保持された状況の下で、図24,図25に示すような排気フード600を試作し、排気能力などについて実験を行った。
図24,図25に示すように、排気フード600においては、調理用レンジRの上方に配置されたフード部材602の下面側の開口部601に、その内周縁604との間に空隙Gを設けた状態で、開口部601を閉塞するように整流板605が配置されている。また、整流板605は、開口部601の開口端面より上方に位置するように配置されている。
図25(a)に示すように、排気フード600においては、フード部材602の開口部601に整流板605を配置し、空隙Gにおける風速を約2m/sec程度に確保することにより、(整流板605なしの状態において)開口部601全体に及んでいた排気ダクト603による空気誘引作用を空隙Gに集中させることができるので、排気風量を下げても、調理用レンジRから発生する煙Sを速やかにフード部材602内へ誘引することができる。
実用新案登録第3189435号公報
前述したように、図24に示す排気フード600は、図23に示す従来のレンジフード500よりも空気誘引作用が強い(空隙Gにおける誘引風速が大きい)ので、図25(a)に示すように、調理用レンジRから発生する煙Sを速やかにフード部材602内へ誘引することができるという長所がある。
しかしながら、図25(b)に示すように、調理用レンジRから大量の煙Sが局所的に発生した場合などは、空隙Gにて誘引できなかった煙Sの一部がフード部材602の周縁部606から溢れ出して、室内に拡散することがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる排気フードを提供することにある。
本発明の排気フードは、厨房排気ダクトに接続され、開口部を調理用レンジに向けた状態で前記調理用レンジの上方に配置されるフード部材と、前記フード部材の開口部の内周縁との間に空隙を設けた状態で前記開口部を閉塞するように配置された整流部材と、を備え、前記整流部材の少なくとも一部に、上方に向かって凹んだ凹部を設けることによって形成された煙溜り部と、前記煙溜り部に滞留する煙を前記フード部材内の空洞部に流出させる集煙経路と、を設けたことを特徴とする。なお、前記「上方」とは、重力方向と180度反対方向をいう(以下、同じ。)。
このような構成とすれば、前記フード部材の開口部の内周縁と整流部材の外周縁との間の空隙から直接排出されなかった煙を誘引して、煙溜り部に一時的に滞留させた後、集煙経路から空洞部へ排出することが可能となるので、調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる。
ここで、前記整流部材の少なくとも一部が、筒状体をその軸心方向と平行な面で切り離した形状をなしていることが望ましい。
このような構成とすれば、前記整流部材の比較的広い範囲に亘って前記凹部領域を形成することができるので、前記空隙から直接排出されなかった煙はフード部材の外部に漏れることなく煙溜り部に滞留し、スムーズに集煙経路に導くことができる。従って、調理中に発生した煙を効率良く誘引し、漏れなく滞留、排出させることができる。
また、前記集煙経路として、前記整流部材の前記軸心方向の端面領域を閉塞する状態に設けられた蓋体の少なくとも一部に貫通部を設けることが望ましい。
このような構成とすれば、当該整流部材の外観性や機能性を損なうことなく、前記空隙から直接排出されずに、煙溜り部に誘引された煙を、前記貫通部を通して効率良くフード部材の空洞部へ流入させ、室外へ排出することができる。
この場合、前記貫通部を、前記整流部材の前記端面領域の頂上部を含む領域に設けることができる。
このような構成とすれば、前記煙溜り部に誘引され、その上方部分に滞留し易い煙の漏出を防ぎつつ、効率良く排出することができる。
一方、前記集煙経路として、前記整流部材の少なくとも一部に貫通孔を設けることもできる。
このような構成とすれば、前記煙溜り部に誘引された煙を、貫通孔を経由して、速やかに排出することができる。
この場合、前記貫通孔を、前記整流部材の頂上部を含む領域に設けることができる。
このような構成とすれば、前記煙溜り部に誘引され、その上方部分に滞留し易い煙の漏出を防ぎつつ、効率良く排出することができる。
また、前記フード部材の開口部に複数の前記整流部材を配置することもできる。
このような構成とすれば、大規模な厨房設備などに設置される開口部の広いフード部材を備えた排気フードにおいても、優れた煙排出機能を得ることができる。
さらに、前記整流部材の外周縁と、前記フード部材の開口部の内周縁に沿って形成された油分回収溝と、の間に介在する係止部材を介して、前記整流部材が前記フード部材の開口部に着脱可能であることが望ましい。
このような構成とすれば、フード部材の形状や構造を大きく変えることなく、整流部材の取り付けが可能となり、また、フード部材に対する整流部材の着脱性が高まるので、清掃性やメンテナンス性も向上する。さらに、既設のフード部材に改造を加えることなく、前記整流部材を取り付けることも可能となる。
さらに、前記整流部材の前記煙溜り部を形成する領域の少なくとも一部に光反射面を設けることもできる。
このような構成とすれば、調理用レンジ側に照明を設け、整流部材に向かって光を照射することにより、光反射面で反射した光で調理用レンジにて調理中の手元付近を明るく照らすことができる。また、フード部材の開口部に整流部材を設けた場合、フード部材内に照明器具を設置することが困難となることがあるが、前記構成とすることにより、フード部材内に照明器具を設ける必要がなくなり、電球やLEDなどの発光手段の交換などのメンテナンスの煩雑さも解消することができる。
本発明により、調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる排気フードを提供することができる。
本発明の実施の形態である排気フードを示す斜視図である。 図1に示す排気フードの底面図である。 図2中のA−A線における断面図である。 図2中のB−B線における断面図である。 図1に示す排気フードを構成する整流部材を示す斜視図である。 図5中の矢線C方向から見た図である。 図5中の矢線D方向から見た図である。 図5中の矢線E方向から見た図である。 図1に示す排気フードの使用状態を示す一部省略垂直断面図である。 その他の実施の形態である排気フードを示す斜視図である。 整流部材に関するその他の実施の形態を示す一部省略斜視図である。 整流部材に関するその他の実施の形態を示す一部省略斜視図である。 本発明のその他の実施の形態である排気フードを示す斜視図である。 図13中の矢線K方向から見た排気フードを示す斜視図である。 図13に示す排気フードの底面図である。 図15中のL−L線における断面図である。 図15中のM−M線における断面図である。 図13に示す排気フードを構成する整流部材を示す斜視図である。 図18中の矢線N方向から見た図である。 図18中の矢線P方向から見た図である。 図18中の矢線Q方向から見た図である。 その他の実施の形態である排気フードを示す斜視図である。 従来の排気フードの使用状態を示す垂直断面図である。 試作品である排気フードを示す斜視図である。 図24に示す排気フードの使用状態を示す垂直断面図である。
図1〜図9に基づいて本発明の実施形態である排気フード100について説明する。図1〜図4に示すように、本実施形態の排気フード100は、排気ダクト20に接続され、開口部11を調理用レンジR(図9参照)に向けた状態で調理用レンジRの上方に配置されるフード部材10と、フード部材10の開口部11の内周縁12との間に空隙Gを設けた状態で、開口部11を閉塞するように配置された整流部材30と、を備えている。
フード部材10は、底面が開放された略直方体形状の部材であり、その内部に空洞部10aを有している。整流部材30は底面視形状が略四角形の部材であり、そのサイズは、フード部材10の開口部11から空洞部10aに出し入れ可能なサイズである。図9に示すように、整流部材30は、その下端が、フード部材10の開口部11の開口端面より距離Hだけ上方に位置するように配置されている。距離Hを増減することにより、空隙Gを拡縮することができる。
図5,図6に示すように、整流部材30は軸心方向30cを挟んで互いに平行をなす一対の接合線35,35により複数の領域36,37に区画されている。一対の接合線35,35に挟まれた領域36は、円筒体をその軸心方向(本実施形態における軸心方向30c)と平行な面で切り離した樋形状部材で形成されている。領域36の両側に位置する二つの領域37,37は平面視が矩形状の平板材で形成されている。
図5,図6に示すように、整流部材30は、その略全面に亘って上方に向かって凹んだ凹部領域31を設けることによって形成された煙溜り部32と、煙溜り部32に滞留する煙Sをフード部材10内の空洞部10aへ流入させるための集煙経路となる貫通部33と、を備えている。貫通部33は、軸心方向30c方向の両端面領域をそれぞれ閉塞する状態に設けられた蓋体34の凹部領域31側に開設されている。
貫通部33は、整流部材30の前記端面領域の頂上部31aを含む領域に設けられ、その開口部分が弓形状をなしている。貫通部33の寸法(開口面積)は限定しないが、排気運転時の貫通部33における面風速が2m/sec(空隙部Gにおける面風速と同風速)となるように選定することが望ましい。
図3〜図8に示すように、整流部材30において、軸心方向30cと交差する外周縁30aに沿って取り付けられた蓋体34と、フード部材10の開口部11の内周縁12に沿って形成された油分回収溝13と、の間に介在する倒立L字状の係止部材14を介して、整流部材30がフード部材10の開口部11に着脱可能に取り付けられている。
本実施形態の排気フード100においては、整流部材30に設けられた二つの蓋体34にそれぞれ二個ずつ係止部材14が設けられ、係止部材14の下端側を油分回収溝13内に差し込んで係止することによって整流部材30が開口部11内にて略水平姿勢をなすように支持されているが、係止部材14の個数や配置場所などは限定されない。なお、係止部材14の脚長14a(図7,図8参照)を変更することにより、図9に示す距離H及び空隙Gの幅を変更することができる。
ここで、図9に基づいて、排気フード100の使用状態について説明する。図9に示すように、調理用レンジRの使用中に発生する煙Sはフード部材10の開口部11に向かって上昇していき、開口部11の内周縁12と整流部材30の外周縁30a,30b(図5参照)との間の空隙Gに誘引され、空隙Gを通過してフード部材10の空洞部10a内に流入した後、排気ダクト20を経由して室外へ排出される。
一方、調理用レンジRからフード部材10の開口部11近傍まで上昇した後、空隙Gから直接排出されなかった煙Sは、上方に向かって凹んだ凹部領域31(図5参照)に形成された煙溜り部32に誘引され、この煙溜り部32に一時的に滞留された後、集煙経路である二つの貫通部33を通じて空洞部10aへ流入し、排気ダクト20を経由して室外へ排出される。従って、調理用レンジRによる調理中に発生する煙Sを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる。また、整流部材30を設けることにより、排気ダクト20による誘引作用を空隙G及び貫通部33に集中させることができるので、整流部材30を設けない場合と比べ、排気風量を減らすことができる。
排気フード100を構成する整流部材30は、筒状体をその軸心方向と平行な面で切り離した形状をなしていることにより、整流部材30の略全面に亘って凹部領域31が形成されているので、空隙Gから直接排出されなかった煙Sはフード部材10の外部に漏れることなく煙溜り部32に滞留し、スムーズに貫通部33へ誘引される。従って、調理中に発生した煙Sを効率良く誘引して、漏れなく滞留、排出することができる。
また、集煙経路である貫通部33が、整流部材30の軸心方向30cの端面領域を閉塞する状態に設けられた蓋体34の一部に設けられていることにより、整流部材30の外観性や機能性を損なうことなく、空隙Gから直接排出されずに、煙溜り部32に誘引された煙Sを、貫通部33を通して効率良くフード部材10の空洞部10aへ流入させ、室外へ排出することができる。
さらに、貫通部33を、整流部材30の前記端面領域の頂上部31aを含む領域に設けたことにより、煙溜り部32に誘引され、その上方部分に滞留し易い煙Sの漏出を防ぎつつ、効率良く排出することができる。なお、排気フード100においては、整流部材30の蓋体34に弓形状の貫通部33を開設しているが、これに限定しないので、蓋体34に円形、楕円形若しくは多角形をなす単数若しくは複数の貫通孔を開設することもできる。
一方、整流部材30の外周縁30aに位置する蓋体34に設けられた複数の係止部材14の下端部を、フード部材10の開口部11の内周縁12に沿って形成された油分回収溝13内に係止することにより、整流部材30はフード部材10の開口部11に着脱可能に取り付けられている。
従って、フード部材10の形状や構造を大きく変えることなく、整流部材30の取り付けが可能であり、また、フード部材10に対する整流部材30の着脱性が良好であるため、清掃性やメンテナンス性も優れている。さらに、既設のフード部材に改造を加えることなく、整流部材30を取り付けることも可能であるため、汎用性も良好である。なお、整流部材30の少なくとも煙溜り部32に臨む面(例えば、凹部領域31)を鏡面仕上げすることにより光反射性を持たせることもできる。
次に、図10に基づいて、本発明のその他の実施形態である排気フード200について説明する。図10に示すように、本実施形態の排気フード200は、排気ダクト20に接続され、開口部11xを下に向けた状態で調理用レンジ(図示せず)の上方に配置されるフード部材10xと、フード部材10xの開口部11xの内周縁12xとの間に空隙Gを設けた状態で開口部11xを閉塞するように配置された複数の整流部材30,30と、を備えている。
図10に示すフード部材10xの開口部11xは長方形状をなし、その開口面積は、図1に示すフード部材10の開口部11の開口面積の2倍であるため、開口部11xには2枚の整流部材30,30が配置されている。整流部材30,30は、それぞれの軸心方向30cが開口部11の長辺方向と直角をなすように配置されている。
排気フード200のような構成とすれば、大規模な厨房設備などに設置される開口部の広いフード部材を備えた排気フードとして使用する場合においても、優れた煙排出機能を得ることができる。なお、開口部に配置される整流部材の個数は限定しないので、フード部材の開口部のサイズに応じて設定することができる。
次に、図11に基づいて、整流部材に関するその他の実施形態について説明する。図11に示す整流部材30xの概略全体形状は、多角筒状体をその軸心方向30xcと平行な面で切り離した形状をなしている。また、整流部材30xは、図5に示す整流部材30と同様、その略全面に亘って上方に向かって凹んだ凹部領域31xを設けることによって形成された煙溜り部32xと、煙溜り部32xに滞留する煙をフード部材内の空洞部へ流入させるための集煙経路となる貫通部33xと、を備えている。貫通部33xは軸心方向30xc方向の両端面領域をそれぞれ閉塞する状態に設けられた蓋体34xの凹部領域31x側に開設されている。
図11に示すように、整流部材30xの凹部領域31xは軸心方向30xcを挟んで互いに平行をなす二対の接合線35x1,35x1(35x2,35x2)により複数の領域36x,37x,38xに区画されている。これらの領域36x,37x,38xはいずれも平面視が矩形状の平板材で形成されている。図11に示す整流部材30xは前述した図5に示す整流部材30のように凹部領域31を丸め加工(円筒加工)する必要がなく、単純な曲げ可能のみで製作できるので、製作が容易である。
次に、図12に基づいて、整流部材に関するその他の実施形態について説明する。図12に示す整流部材30yの概略全体形状は、多角筒状体をその軸心方向30ycと平行な面で切り離した形状をなしている。整流部材30yは、図11に示す整流部材30xと同様、その略全面に亘って上方に向かって凹んだ凹部領域31yを設けることによって形成された煙溜り部32yと、煙溜り部32yに滞留する煙をフード部材内の空洞部へ流入させるための集煙経路となる複数の貫通孔33yと、を備えている。貫通孔33yは整流部材30yの一部に開設されており、整流部材30yの軸心方向30yc方向の両端面領域はそれぞれ蓋体34yによって閉塞されている。
図12に示すように、整流部材30yの凹部領域31yは軸心方向30ycを挟んで互いに平行をなす二対の接合線35y1,35y1(35y2,35y2)により複数の領域36y,37y,38yに区画されている。これらの領域36y,37y,38yはいずれも平面視が矩形状の平板材で形成されている。複数の貫通孔33yは一対の接合線35y1に沿って開設されている。複数の貫通孔33yはいずれも長円形状をなし、その長径方向が接合線35y1と同一直線をなす状態で等間隔に配列されている。
図12に示す整流部材30yにおいては、集煙経路である複数の貫通孔33yが整流部材31yに開設されているため、煙溜り部32yに誘引された煙を、貫通孔33yを通して、速やかに排出することができる。
複数の貫通孔33yは、凹部領域31yにおける一対の接合線35y1に沿って開設されているが、これに限定しないので、その他の部分、例えば、整流部材30yの頂上部を含む領域などに設けることもできる。また、貫通孔の形状、サイズあるいは個数なども限定しないので、使用条件に応じて設定することができる。
次に、図13〜図21に基づいて、本発明のその他の実施形態である排気フード300について説明する。なお、排気フード300において、図1〜図9に示す排気フード100の構成部分と同じ構造、機能を有する部分は、図1〜図9中の符号と同じ符号を付して説明を省略する。
図13〜図17に示すように、本実施形態の排気フード300は、図1〜図4に示す排気フード100と同じ構造、機能を有するフード部材10を備え、フード部材10の開口部11に、整流部材30zが配置されている。後述するように、整流部材30zと、図5に示す整流部材30とは、係止部材14の取り付け位置が異なっている。
図18に示すように、整流部材30zにおいては、軸心方向30cと平行をなす二つの外周縁30b,30bにそれぞれ二個ずつ係止部材14が設けられている。図7に示す整流部材30と同様に、倒立L字形状をした係止部材14の下端側を油分回収溝13内に差し込んで係止することによって整流部材30zが開口部11内に略水平姿勢をなすように支持される。
次に、図22に基づいて、本発明のその他の実施形態である排気フード400について説明する。図22に示すように、本実施形態の排気フード400は、図10に示す排気フード200のフード部材10xと同様の構造、機能を有するフード部材10xと、フード部材10xの開口部11xの内周縁12xとの間に空隙Gを設けた状態で開口部11xを閉塞するように配置された複数の整流部材30z,30zと、を備えている。
図22に示すフード部材10xの開口部11xは長方形状をなし、その開口面積は、図13に示すフード部材10の開口部11の開口面積の2倍であるため、開口部11xには2枚の整流部材30z,30zが配置されている。整流部材30z,30zはその軸心方向30cが開口部11xの長辺方向と平行をなすように配置されている。
排気フード400のような構成とすれば、大規模な厨房設備などに設置される開口部の広いフード部材を備えた排気フードとして使用する場合においても、優れた煙排出機能を得ることができる。なお、開口部に配置される整流部材の個数は限定しないので、フード部材の開口部のサイズに応じて設定することができる。
なお、図1〜図22に基づいて説明した排気フード100,200,300,400などは本発明に係る実施形態を例示したものであり、本発明の排気フードは前述した排気フード100,200,300,400などに限定されない。
本発明の排気フードは、厨房などに設置された調理用レンジによる加熱調理中に発生する煙やガスなどを室外へ排出する排気システムを構成する資材として、建設業などの分野において広く利用することができる。
10,10x フード部材
10a 空洞部
11,11x 開口部
12,12x 内周縁
13 油分回収溝
14 係止部材
14a 脚長
20 排気ダクト
30,30x,30y,30z 整流部材
30a,30b 外周縁
30c,30xc,30yc 軸心方向
31 凹部領域
31a 頂上部
32,32x,32y 煙溜り部
33,33x 貫通部
34,34x,34y 蓋体
35,35x1,35x2,35y1,35y2 接合線
36,36x,37,37x,38x 領域
100,200,300,400 排気フード
G 空隙
H 距離
R 調理用レンジ
S 煙

Claims (9)

  1. 厨房排気ダクトに接続され、開口部を調理用レンジに向けた状態で前記調理用レンジの上方に配置されるフード部材と、前記フード部材の開口部の内周縁との間に空隙を設けた状態で前記開口部を閉塞するように配置された整流部材と、を備え、前記整流部材の少なくとも一部に、上方に向かって凹んだ領域を設けることによって形成された煙溜り部と、前記煙溜り部に滞留する煙を前記フード部材内の空洞部に流出させる集煙経路と、を設けたことを特徴とする排気フード。
  2. 前記整流部材の少なくとも一部が、筒状体をその軸心方向と平行な面で切り離した形状をなしている請求項1記載の排気フード。
  3. 前記集煙経路として、前記整流部材の軸心方向の端面領域を閉塞する状態に設けられた蓋体の少なくとも一部に貫通部を設けた請求項2記載の排気フード。
  4. 前記貫通部を、前記整流部材の前記端面領域の頂上部を含む領域に設けた請求項3記載の排気フード。
  5. 前記集煙経路として、前記整流部材の少なくとも一部に貫通孔を設けた請求項1または2記載の排気フード。
  6. 前記貫通孔を、前記整流部材の頂上部を含む領域に設けた請求項5記載の排気フード。
  7. 前記フード部材の開口部に複数の前記整流部材を配置した請求項1〜6のいずれかに記載の排気フード。
  8. 前記整流部材の外周縁と、前記フード部材の開口部の内周縁に沿って形成された油分回収溝と、の間に介在する係止部材を介して、前記整流部材が前記フード部材の開口部に着脱可能である請求項1〜7のいずれかに記載の排気フード。
  9. 前記整流部材の前記煙溜り部を形成する領域の少なくとも一部に光反射面を設けた請求項1〜8のいずれかに記載の排気フード。
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