JP2016065618A - 車両の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の登坂路での発進時に、車両のずり下がり時の発進性の悪化を抑制することができる車両の制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】車両発進時に、車両のずり下がりの有無を検出し、車両のずり下がりを検出したときは、ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の制御装置及び制御方法に関し、特に、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両の制御装置及び制御方法に関する。
車両に搭載される自動変速機として、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータと、該トルクコンバータの出力側に連結されると共にクラッチ及びブレーキ等の複数の摩擦締結要素を備えた変速機構とを有し、該複数の摩擦締結要素を選択的に締結して減速比の異なる複数の変速段を達成するようにしたものが一般に知られている。
前記自動変速機のトルクコンバータは、エンジンのクランクシャフトと一体的に回転するポンプと、該ポンプに対向配置され、該ポンプにより流体を介して駆動されるタービンと、該ポンプとタービンとの対向部の内側に配置されたステータと、を有している。これらポンプ、タービン及びステータで構成されたトーラスの内部をポンプ、タービン、ステータの順に各翼に沿って流体が循環することにより、エンジン出力トルクがトルクコンバータの出力側に伝達されるように構成されている。
このトルクコンバータは、発進時や加速時など、入力側のポンプと出力側のタービンとの回転差が大きいとき、両者の間に位置するステータによって、タービンからの排出流を整流し、ポンプに還元することでトルク増幅作用を発生することができる。
また、このトルクコンバータに、ポンプとタービン間を直結するためのロックアップクラッチを設け、このロックアップクラッチを締結することで、ポンプとタービン間での伝達トルクのロスを無くし、エンジンの燃費性能を向上させることが知られている。
これに関連して、例えば特許文献1には、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両において、発進時にロックアップクラッチを締結方向に制御する技術が開示されている。
特開2004−150531号公報
しかしながら、上述のように、発進時にロックアップクラッチを締結方向に制御すると、エンジン出力トルクは、その一部がロックアップクラッチ側に分配されるので、トーラス側に分配されるエンジン出力トルクが減少するため、トルクコンバータのトルク増大作用が十分に得られなくなるおそれがある。その結果、登坂路に停車している状態からの発進時に、車両のずり下がりが発生したときに、トルクコンバータによるトルク増大作用が十分に得られないことに起因して、車両の発進性が悪化するおそれがある。
なお、上述の課題は、自動変速機が搭載された車両に限るものではなく、無段変速機やその他の動力伝達装置が搭載された車両にも当てはまるものである。
そこで、本発明は、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、車両の発進時にロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御装置において、車両の登坂路での発進時に、車両のずり下がり時の発進性の悪化を抑制することができる車両の制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、車両の発進時に前記ロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御装置であって、
車両発進時に、車両のずり下がりの有無を検出するずり下がり検出手段と、
車両発進時に前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制するロックアップ抑制手段と、を備える
ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の制御装置において、
前記ロックアップ抑制手段は、車両発進時に前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御の開始を遅延させる
ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または2のいずれか1項に記載の車両の制御装置において、
前記ロックアップ抑制手段は、前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりが終了したことを検出すると、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御の抑制を終了する
ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の制御装置において、
前記ロックアップクラッチは、締結用油圧の非供給時にクラッチクリアランスがほぼゼロとされるものである
ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、
ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、車両の発進時にロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御方法であって、
車両発進時に、車両のずり下がりの有無を検出し、
車両発進時に車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制する
ことを特徴とする。
上記の構成により、本願の請求項1に記載の発明によれば、車両発進時に車両のずり下がりを検出したときは、ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制するので、エンジン出力トルクの大半をトーラス側に伝達して、トルクコンバータのトルク増大作用を十分に得ることができる。そのため、車両の登坂路での発進時に、車両のずり下がり時の発進性の悪化を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ロックアップ抑制手段によってロックアップクラッチの締結方向への制御の開始を遅延させるので、車両のずり下がり時の発進性の悪化を確実に抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ずり下がり検出手段が車両のずり下がりが終了したことを検出すると、ロックアップクラッチの締結方向への制御の抑制を終了するので、不要なロックアップの抑制により、燃費性能が悪化するのを抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、ロックアップクラッチは、締結用油圧の非供給時にクラッチクリアランスがほぼゼロとされるものであるので、締結用油圧が供給されたときに応答性良く締結されるロックアップクラッチを用いる場合にも、車両のずり下がり時の発進性の悪化を確実に抑制することをことができる。
また、請求項5に記載された車両の制御方法の発明によれば、請求項1に記載された車両の制御装置の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 前記自動変速機のロックアップクラッチを示す断面図である。 前記自動変速機の摩擦締結要素の締結表である。 前記自動変速機及びエンジンの制御システム図である。 本発明の実施形態に係る自動変速機の車両発進時における制御を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る自動変速機の車両発進時における制御動作を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る自動変速機の車両発進時における制御を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図であって、この自動変速機1は、エンジンの出力軸2に連結されたトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3の出力側に入力軸4を介して連結され、トルクコンバータ3からの動力が入力される変速機構9とを有し、これらが入力軸4の軸心上に配置されて変速機ケース5に収容されている。
トルクコンバータ3は、エンジンの出力軸2に連結されたケース3aと、ケース3a内に固設されたポンプ3bと、ポンプ3bに対向配置されてポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、変速機ケース5にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、ケース3aを介してエンジンの出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ90とによって構成されている。そして、タービン3cの回転が入力軸4を介して変速機構9側に伝達されるようになっている。
また、トルクコンバータ3と変速機構9との間には、トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動される機械式オイルポンプ6が配置されると共に、変速機構9には、変速機構9からの動力を駆動輪(図示せず)側へ出力する出力ギヤ7が入力軸4の軸心上に配置されている。
変速機構9は、該変速機構9を構成する摩擦締結要素として、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80を有し、出力ギヤ7の駆動源側であるトルクコンバータ3側に、ロークラッチ40及びハイクラッチ50が配置され、出力ギヤ7の反駆動源側である反トルクコンバータ3側にLRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80がトルクコンバータ3側からこの順序で配置されている。
変速機構9はまた、入力軸4の軸心上に、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、「第1、第2、第3ギヤセット」という)10、20、30を有し、これらが変速機ケース5内における出力ギヤ7の反トルクコンバータ3側において、トルクコンバータ3側からこの順序で配置されている。
第1、第2、第3ギヤセット10、20、30のうち、第1ギヤセット10と第2ギヤセット20はシングルピニオン型であって、サンギヤ11、21と、これらのサンギヤ11、21に噛み合った各複数のピニオン12、22と、これらのピニオン12、22をそれぞれ支持するキャリヤ13、23と、ピニオン12、22に噛み合ったリングギヤ14、24とで構成されている。
また、第3ギヤセット30はダブルピニオン型であって、サンギヤ31と、サンギヤ31に噛み合った複数の第1ピニオン32aと、第1ピニオン32aに噛み合った第2ピニオン32bと、これらのピニオン32a、32bを支持するキャリヤ33と、第2ピニオン32bに噛み合ったリングギヤ34とで構成されている。
そして、第3ギヤセット30のサンギヤ31に入力軸4が直接連結されていると共に、第1ギヤセット10のサンギヤ11と第2ギヤセット20のサンギヤ21とが結合されて、ロークラッチ40の出力部材41に連結されており、また、第2ギヤセット20のキャリヤ23にハイクラッチ50の出力部材51が連結されている。
また、第1ギヤセット10のリングギヤ14と第2ギヤセット20のキャリヤ23とが結合されて、これらと変速機ケース5との間にLRブレーキ60が配設され、第2ギヤセット20のリングギヤ24と第3ギヤセット30のリングギヤ34とが結合されて、これらと変速機ケース5との間に26ブレーキ70が配設され、さらに、第3ギヤセット30のキャリヤ33と変速機ケース5との間にR35ブレーキ80が配設されている。そして、第1ギヤセット10のキャリヤ13に、出力ギヤ7が連結されている。
ロックアップクラッチ90は、図2に示すように、同心状に配置されたクラッチハブ91及びクラッチドラム92と、該ハブ91とドラム92との間に配設され、これらに交互に係合された複数の摩擦板93と、複数の摩擦板93を押圧するピストン94とを有している。
クラッチドラム92は、摩擦板93が係合されて軸方向に延びる外側円筒部92aと、外側円筒部92aのエンジン側から径方向に延びる底部92bと、底部92bの内方側から反エンジン側に軸方向に延びる内側円筒部92cとを備え、底部92bがフロントカバー11の内面に溶接により固着されてケース3aに結合されている。
ピストン94は、クラッチドラム92の内側円筒部92cの内周面に嵌合され、クラッチドラム92の内側円筒部92cとピストン94との間に環状のシール部材95aが介装されている。
ピストン94は、クラッチドラム92の内側円筒部92cに嵌合される軸方向に延びる円筒部94aと、該円筒部94aのエンジン側から径方向の内方側に延びる油圧受け部94bとを備えると共に、円筒部94aの反エンジン側に径方向の外方側に延びる押圧部94cを備えている。
ピストン94の背部、すなわちピストン94とケース3aとの間には、ロックアップクラッチの締結用油圧が供給される油圧室96が形成されている。油圧室96に所定の締結用油圧が供給されたとき、ピストン94により複数の摩擦板93がリテーナ97側に押し付けられ、ロックアップクラッチ90が締結される。
ロックアップクラッチ90はまた、ピストン94の反エンジン側に配設されたプレート部材98を備えており、プレート部材98は、ピストン94との間に遠心バランス室99を形成している。プレート部材98は、ケース3aに固定されており、径方向の外周側の端部にシール部材95bを備えている。このシール部材95bは、ピストン94の円筒部94aとプレート部材98との間をシールする。
プレート部材98とピストン94との間に形成された遠心バランス室99に作動油を導入することで、遠心バランス室99内の作動油に作用する遠心力によって、油圧室96内の作動油に作用する遠心力をキャンセルして、ロックアップクラッチ90の解放状態においてピストン94が締結方向に移動することを抑制することができる。
遠心バランス室99は、ポンプ3bとタービン3cとの間で動力を伝達するための動力伝達用作動油が充填されたケース内圧室と連通し、遠心バランス室99には、前記ケース内圧室から作動油の一部が導入されるようになっている。
ロックアップクラッチ90の締結時には、油圧室96に所定の締結用油圧を供給すれば、締結用油圧によりピストン94が押圧されてロックアップクラッチ90が締結され、ケース3aを介してエンジンの出力軸2とタービン3cとが直結される。
また、ロックアップクラッチ90では、該ロックアップクラッチ90の締結時に摩擦板93及びリテーナ97等がピストン94による押圧力を受けて弾性変形した状態で摩擦板93が締結されており、該ロックアップクラッチ90が解放されるときに油圧室96からロックアップクラッチの締結用油圧が排出されると摩擦板93及びリテーナ97等の弾性復元力によってピストン94が解放方向に移動し、ピストン94による押圧力がほぼゼロとなる位置、すなわちクラッチクリアランスがほぼゼロとなる位置にシール部材95a等によって保持されるようになっている。
ロックアップクラッチ90は、該ロックアップクラッチ90の解放状態においてクラッチクリアランスがほぼゼロとなる位置にピストン94が保持されることにより、該ロックアップクラッチ90の締結時に応答性良く締結することができるようになっている。
以上の構成によって、前記自動変速機1は、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80の締結状態の組み合わせにより、図3に示すように、N(ニュートラル)、D(前進)、R(後退)の各レンジと、Dレンジでの1〜6速とが形成されるようになっている。なお、図3では、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80について締結状態を〇印で示している。
また、自動変速機1は、図4に示すように、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80に油圧を選択的に供給して各変速段を形成するための油圧制御回路100を有し、油圧制御回路100は、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80の各摩擦締結要素の締結制御を行うための摩擦締結要素用ソレノイドバルブ101、ロックアップクラッチ90の締結制御を行うためのロックアップクラッチ用ソレノイドバルブ102等を備えている。
以上の構成に加えて、自動変速機1は、油圧制御回路100における各ソレノイドバルブを制御して運転状態に応じた変速段を形成する制御装置としてのコントロールユニット150を備えており、コントロールユニット150には、当該車両の車速を検出する車速センサ151からの信号、運転者のアクセルペダルの踏込量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ152からの信号、運転者の選択により選択されたレンジを検出するレンジセンサ153からの信号、運転者のブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキセンサ154からの信号、タービン3cの回転数を検出するタービン回転センサ155からの信号、及び車両の加速度を検出する加速度センサ156からの信号等が入力されるようになっている。
そして、コントロールユニット150は、これらの信号に基づいて、エンジンンを制御すると共に、油圧制御回路100における摩擦締結要素用ソレノイドバルブ101、ロックアップクラッチ用ソレノイドバルブ102及び該油圧制御回路100に含まれるその他のソレノイドバルブに制御信号を出力して、所定の摩擦締結要素に選択的に油圧を供給して運転状態に応じた変速段を形成するようになっている。なお、コントロールユニット150は、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
さらに、コントロールユニット150は、ロックアップクラッチ用ソレノイドバルブ102を制御することにより、ロックアップクラッチ90を解放状態、スリップ状態または締結状態に切り換えることできる。
図5は、本発明の実施形態に係る自動変速機の車両発進時における制御を説明するためのタイムチャートである。図5に示すタイムチャートでは、Dレンジが選択されると共にブレーキがONにされ、自動変速機1についてはロークラッチ40及びLRブレーキ60が締結されると共に、ロックアップクラッチ90に油圧が供給されていない解放状態で停車中の車両が、登坂路で発進する状況を示している。
図5に示すように、停車中にブレーキペダルの踏み込みが解除され(ブレーキをONからOFF)、時間t1においてアクセルペダルが踏み込まれて(アクセルをOFFからON)車両が発進する際、車両が登坂路をずり下がると、本実施形態の場合、コントローラユニット150によって、このずり下がりが検出されてロックアップ制御の開始が遅延される。
このとき、ロックアップクラッチ90が解放状態であるので、エンジン回転数が上昇すると共に、エンジン出力トルクの大半がトーラス側に伝達され、トルクコンバータ3のトルク増大作用を十分に得ることができる。このトルク増大作用によってタービン回転数の上昇が早くなり、時間t2で車両のずり下がりが解消される。この時間t2において、コントローラユニット150によって、このずり下がりの解消が検出され、ロックアップ制御が実行される。
これに対して、図5には、車両発進時に、車両のずり下がりの検出の有無に依らず、直ぐにロックアップ制御を開始する場合を比較例として破線で示している。この比較例の場合、車両発進時にロックアップクラッチ90がスリップ状態となるので、このロックアップクラッチ90によってエンジン回転数の上昇が抑制され、トルクコンバータ3のトルク増大作用が十分に得られない。そのため、比較例の場合、タービン回転数の上昇が遅くなり、時間t2から所定時間を経過した時間t3で車両のずり下がりが解消され、この時間t3において、ロックアップ制御が実行される。
したがって、本実施形態の場合、車両の登坂路での発進時に、時間t1から時間t2の間のみでずり下がるのに対して、比較例の場合、さらに時間t2から時間t3の間もずり下がる。よって、本実施形態は、比較例に比べて、車両がずり下がる時間が短縮され、車両のずり下がりが抑制される。
図6は、本発明の実施形態に係る自動変速機の車両発進時における制御動作を示すフローチャートである。図6に示すように、Dレンジが選択されると共にブレーキがONにされ、自動変速機1についてロークラッチ40及びLRブレーキ60が締結され、ロックアップクラッチ90に油圧が供給されていない状態で車両が停車中に、コントロールユニット150では、各種信号が入力される(ステップS1)。
次に、ブレーキセンサ154及びアクセル開度センサ152の出力信号に基づいて、ブレーキペダルの踏み込みが解除されてアクセルペダルが踏み込まれたか否か、すなわち発進要求があるか否かが判定される(ステップS2)。
ステップS2での判定結果がNOの場合、すなわち発進要求がない場合、ステップS1が繰り返されるが、ステップS2での判定結果がYESになると、すなわち発進要求があると判定されると、加速度センサ156及びタービン回転センサ155の出力信号に基づいて、車両のずり下がりがあるか否かが判定される(ステップS3)。
ここで、タービン回転センサ155によって、トルクコンバータ3のタービン回転数の絶対値は検出できるが、タービン3cの回転方向までは検出できないので、タービン回転センサ155の出力信号だけでは、車両が後方にずり下がっているのか、前進しているのかまでは判定できない。そのため、さらに加速度センサ156の出力信号から車両の進行方向を判定する必要がある。
ステップS3での判定結果がNOの場合、すなわちずり下がりがない場合、ロックアップ制御を実行する(ステップS4)。
ステップS3での判定結果がYESの場合、すなわちずり下がりがある場合、ロックアップ制御を実行せず(ステップS5)、ずり下がりが解消されたか否かが判定される(ステップS6)。
ステップS6での判定結果がNOの場合、すなわちずり下がりが解消されるまでは、ステップS5が繰り返されるが、ステップS6での判定結果がYESになると、すなわちずり下がりが解消されると、ロックアップ制御を実行する(ステップS7)。
以上のように、本実施形態によれば、車両発進時に車両のずり下がりを検出したときは、ロックアップクラッチ90の締結方向への制御を抑制するので、エンジン出力トルクの大半をトーラス側に伝達して、トルクコンバータ3のトルク増大作用を十分に得ることができる。そのため、車両の登坂路での発進時に、車両のずり下がり時の発進性の悪化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ロックアップ抑制手段によってロックアップクラッチ90の締結方向への制御の開始を遅延させるので、車両のずり下がり時の発進性の悪化を確実に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ロックアップクラッチ90は、締結用油圧の非供給時にクラッチクリアランスがほぼゼロとされるものであるので、締結用油圧が供給されたときに応答性良く締結されるロックアップクラッチ90を用いる場合にも、車両のずり下がり時の発進性の悪化を確実に抑制することをことができる。
なお、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ロックアップクラッチ90の解放状態からスリップ状態への制御の開始を遅延させたが、これに限るものではなく、例えば、図7(a)に示すように、例えば、ロックロックアップクラッチ90に略半分の油圧を供給することで、ロックアップクラッチ90を解放状態からスリップ状態まで段階的に移行させるように制御してもよく、また、図7(b)に示すように、ロックロックアップクラッチ90に供給する油圧を徐々に上昇させることで、解放状態からスリップ状態まで漸次的に移行させるように制御してもよい。
また、本実施形態では、車両のずり下がりを検出すると、ずり下がりが解消されるまでロックアップ制御を実行しないように制御したが、これに限るものではなく、タイマーを用いてずり下がりを検出してからの経過時間を計測し、該経過時間が所定時間を過ぎるまではロックアップ制御を実行しないように制御してもよい。
また、本実施形態では、車両に搭載された自動変速機1は、図1、図3の構成に限られず、変速機構9の構成の異なる自動変速機1にも同様に適用することができる。さらに、本実施形態では、車両に自動変速機1が搭載されているが、これに限るものではなく、無段変速機やその他の動力伝達装置が搭載されてもよい。
また、本実施形態では、Dレンジで停車中にこのDレンジから発進しているが、これに限るものではなく、例えば、Nレンジで停車中にDレンジに切り換えて発進する場合や、Dレンジで1速の変速段での停車時に所定のニュートラル条件の成立により変速機構9がニュートラル状態とされるニュートラルアイドル状態で停車中にDレンジに切り換えて発進する場合であってもよい。
また、本実施形態では、ずり下がり検出手段としてタービン回転センサ155及び加速度センサ156を併用しているが、これに限るものではなく、例えば、自動変速機に設けられたアウトプット回転センサまたは車速センサ151が車両の前進と後退を区別して各速度を検出できるものであれば、これらのセンサのいずれかを一方を単独で用いてもよい。
以上のように、本発明によれば、登坂路に停車している状態からの発進時に、車両のずり下がり時の発進性の悪化を抑制することができるから、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータと、車両の発進時に前記ロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御装置、またはこれを搭載する車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
3 トルクコンバータ
90 ロックアップクラッチ
155 タービン回転センサ(ずり下がり検出手段)
156 加速度センサ(ずり下がり検出手段)

Claims (5)

  1. ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、車両の発進時に前記ロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御装置であって、
    車両発進時に、車両のずり下がりの有無を検出するずり下がり検出手段と、
    車両発進時に前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制するロックアップ抑制手段と、を備える
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記ロックアップ抑制手段は、車両発進時に前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御の開始を遅延させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記ロックアップ抑制手段は、前記ずり下がり検出手段が車両のずり下がりが終了したことを検出すると、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御の抑制を終了する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  4. 前記ロックアップクラッチは、締結用油圧の非供給時にクラッチクリアランスがほぼゼロとされるものである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  5. ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、車両の発進時にロックアップクラッチを解放状態から締結方向に制御するロックアップ制御手段とを備えた車両の制御方法であって、
    車両発進時に、車両のずり下がりの有無を検出し、
    車両発進時に車両のずり下がりを検出したときは、前記ロックアップクラッチの締結方向への制御を抑制する
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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