JP2016065275A - 高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法 - Google Patents

高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操業中の高炉の炉内状態をリアルタイム且つ高精度に推定できること。
【解決手段】炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、この高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を炉径方向に沿って測定する。測定して得た測定データを収集し、銑鉄を製造する際に用いられるガス成分の実績データを、収集した測定データをもとに算出する。算出したガス成分の実績データに基づいて、操業中の高炉の炉内における装入物の装入状態を推定し、推定した装入物の装入状態に基づいて、操業中の高炉の炉内状態を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高炉の炉内状態を推定する高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法に関する。
従来、製銑分野において、鉱石およびコークス等の装入物を炉内に装入して銑鉄を製造する高炉の炉内状態の推定が行われている。このような高炉の炉内状態の推定に関する従来技術として、例えば、特許文献1,2または非特許文献1に示されるものがある。
特許文献1に示される従来技術は、高炉の外形面上に設置された複数のセンサによる圧力データまたは温度データの空間的分布状態や時間的変化に基づいて、炉内の融着帯根部の状態、すなわち、融着帯のうちの高炉壁に接する部分の図形を推定するものである。特許文献2に示される従来技術は、高炉の炉内に装入物を装入する直前直後の炉頂における温度分布およびガス流速分布の各変化に基づいて、炉内の装入物の層厚分布を推定するものである。また、非特許文献1に示される従来技術は、高炉の炉内を模擬する高炉モデルを、高炉の高さ方向の軸について対称なモデルとして2次元のメッシュに分割し、与えられた条件の下、炉内における、固体(炉内への装入物である鉱石およびコークス等)の流れ、溶銑等の液体の流れ、ガスの流れ、伝熱、および化学反応を計算して、高炉の炉内状態を推定するものである。
特許第4094290号公報 特開平9−287008号公報
「高炉操業シミュレータの開発と溶銑シリコン低減への適用」、川崎製鉄技報、Vol.29、1997年、No.1、p.30−36
ところで、銑鉄製造の操業を行っている高炉(以下、「操業中の高炉」と適宜略す)の操業管理を行う際、操業中の高炉の炉内状態をリアルタイム且つ高精度に推定することは重要である。しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、高炉の外形面上の温度や圧力の計測値から炉内における融着帯の形状を推定することになるため、操業中の高炉の炉内状態をリアルタイムに推定するオンライン推定を高精度に行うことは困難である。
一方、上述した非特許文献1に記載の従来技術は、例えば高炉に新しい操業形態を適用する際等、高炉の実操業前において、高炉の操業変更の結果を事前に推定するためのものであり、通常、高炉による製銑プロセスのライン外(オフライン)において利用される。このような非特許文献1に記載の従来技術では、装入物の層厚分布等の高炉モデルに与える入力データを、操業中の高炉を用いて取得することができない虞があり、この結果、操業中の高炉の炉内状態をオンライン推定することは困難である。
また、上述した特許文献2に記載の従来技術では、高炉の炉頂における温度分布およびガス流速分布の各変化から炉内の装入物の層厚分布を推定する方法が示されているが、現実的にはガス流速分布を安定的に計測できる手段が存在しない。仮に今後計測できたとしても層厚分布よりも表面形状の影響の方がはるかに大きく、層厚分布推定に用いることは難しい。さらに、炉頂における温度分布およびガス流速分布といった高炉の外部情報からの推定なので、高精度な炉内推定は期待できない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、操業中の高炉の炉内状態を高精度にオンライン推定することができる高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる高炉内状態推定装置は、炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、前記高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を前記高炉の炉径方向に沿って測定するガス測定部と、前記ガス測定部による測定データを収集し、前記装入物から前記銑鉄を製造する際に用いられる前記ガス成分の実績データを、収集した前記測定データをもとに算出し、算出した前記ガス成分の実績データに基づいて、操業中の前記高炉の炉内における前記装入物の装入状態を推定し、推定した前記装入物の装入状態に基づいて、操業中の前記高炉の炉内状態を推定する推定処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定装置は、上記の発明において、前記推定処理部は、前記炉内状態として、操業中の前記高炉の炉内に形成される融着帯の状態を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定装置は、上記の発明において、前記推定処理部は、前記ガス成分の実績データとして、前記炉径方向に沿った前記炉内ガスのガス利用率分布を算出し、算出した前記ガス利用率分布を用いて前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定装置は、上記の発明において、前記推定処理部は、前記装入物の装入状態として、前記装入物である鉱石およびコークスの前記炉径方向に沿った層厚分布を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定装置は、上記の発明において、前記推定処理部は、主成分分析および重回帰分析を用いて、前記ガス成分の実績データから前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定方法は、炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、前記高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を前記高炉の炉径方向に沿って測定するガス測定ステップと、前記ガス測定ステップによる測定データを収集し、前記装入物から前記銑鉄を製造する際に用いられる前記ガス成分の実績データを、収集した前記測定データをもとに算出するデータ収集演算ステップと、前記データ収集演算ステップによって算出した前記ガス成分の実績データに基づき、操業中の前記高炉の炉内における前記装入物の装入状態を推定する第1の推定ステップと、前記第1の推定ステップによって推定した前記装入物の装入状態に基づき、操業中の前記高炉の炉内状態を推定する第2の推定ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定方法は、上記の発明において、前記第2の推定ステップは、前記炉内状態として、操業中の前記高炉の炉内に形成される融着帯の状態を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定方法は、上記の発明において、前記データ収集演算ステップは、前記ガス成分の実績データとして、前記炉径方向に沿った前記炉内ガスのガス利用率分布を算出し、前記第1の推定ステップは、前記データ収集演算ステップによって算出した前記ガス利用率分布を用いて、前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定方法は、上記の発明において、前記第1の推定ステップは、前記装入物の装入状態として、前記装入物である鉱石およびコークスの前記炉径方向に沿った層厚分布を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる高炉内状態推定方法は、上記の発明において、前記第1の推定ステップは、主成分分析および重回帰分析を用いて、前記ガス成分の実績データから前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする。
本発明によれば、ガス利用率等の実際に炉内へ挿入して測定した実績情報に基づく推定なので、操業中の高炉の炉内状態を高精度にオンライン推定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定装置の一構成例を示す図である。 図2は、炉内に装入した鉱石およびコークスの炉径方向位置毎の装入物層厚分布から炉内ガスのガス利用率分布を推定する順方向の推定処理を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態における入力推定モデルの構築方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、装入物層厚のデフォルト分布を用いた装入物層厚分布セットの作成を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、操業中の高炉内における装入物の装入状態をオンライン推定する推定処理を説明する図である。 図7は、操業中の高炉の炉内状態をオンライン推定する推定処理を説明する図である。 図8は、炉内状態のオンライン推定結果等のデータを表示する方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の別例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の更なる別例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明にかかる高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、各図面において、同一構成部分には同一符号が付されている。
(高炉内状態推定装置)
まず、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定装置の一構成例を示す図である。図1に示すように、高炉内状態推定装置1は、操業管理対象である高炉100の炉内を流れる高温ガス(以下、炉内ガスという)を分析するガスサンプラー2と、高炉100の炉内状態を推定するための各種処理を行う推定処理部3と、炉内状態の推定処理のパラメータに関する異常値判定を行う判定処理部4と、各種データを更新可能に記憶する記憶部5とを備える。また、高炉内状態推定装置1は、高炉100の炉体温度を測定する温度計6と、高炉100のガス圧力を測定する圧力計7と、各種情報を入力する入力部8と、高炉100に関する各種情報を表示する表示部9と、高炉内状態推定装置1の各構成部を制御する制御部10とを備える。
ガスサンプラー2は、高炉100の炉内ガスを測定するガス測定部として機能する。具体的には、図1に示すように、ガスサンプラー2は、細長い筒状のゾンデ2aを有し、高炉100の高さ方向の上部に配置される。ゾンデ2aは、図1に示すように、高炉100の炉内の径方向(以下、炉径方向という)に長手となるように、高炉100の側壁から炉径方向の中心位置CPに向かって炉内に挿入される。ガスサンプラー2は、このように炉内の所定位置に配置されるゾンデ2aを用い、高炉100の炉径方向の座標位置(以下、炉径方向位置という)毎に炉内ガスを採取し、炉径方向位置毎の炉内ガスの各サンプルをガス分析する。これにより、ガスサンプラー2は、炉内に装入物110を装入して銑鉄115を製造する高炉100の操業中に、高炉100の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を、高炉100の炉径方向に沿って測定する。本実施の形態において、ガスサンプラー2は、操業中の高炉100の炉内における炉径方向位置毎に、炉内ガスの成分比(ガス成分比)およびガス温度を測定する。その都度、ガスサンプラー2は、得られたガス成分比およびガス温度の各測定データを推定処理部3に送信する。
ここで、ガスサンプラー2によって測定される炉内ガスには、例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、窒素等が含まれる。ガスサンプラー2は、このような炉内ガスの成分比として、炉内ガス中の各ガス成分の濃度[体積%]、具体的には、一酸化炭素のガス成分濃度[CO]、二酸化炭素のガス成分濃度[CO2]、水素のガス成分濃度[H2]、および窒素のガス成分濃度[N2]等を測定する。
推定処理部3は、操業中の高炉100の炉内状態を推定するものである。具体的には、推定処理部3は、上述したガスサンプラー2による測定データを収集し、高炉100が装入物110から銑鉄115を製造する際に用いられる炉内ガス中のガス成分の実績データを、収集した測定データをもとに算出する。本実施の形態において、推定処理部3は、このガス成分の実績データとして、高炉100の炉径方向に沿った炉内ガスのガス利用率分布を算出する。その都度、推定処理部3は、得られたガス利用率分布の算出データを記憶部5に保存する。また、推定処理部3は、上述したガスサンプラー2から収集した測定データを記憶部5に保存する。
このガス利用率分布は、高炉100による銑鉄115の製造の際における炉内ガスの利用率、すなわち、ガス利用率ηの、高炉100の炉内における炉径方向位置毎の分布である。ガス利用率ηは、銑鉄115の製造に用いられる炉内ガス中のガス成分である一酸化炭素および二酸化炭素のうちの二酸化炭素のガス成分比、すなわち、比[CO2]/([CO]+[CO2])によって算出される。このようなガス利用率ηは、高炉100の炉内における鉄の還元反応の進行を推定に適用できるとともに、炉内の融着帯に近い部分において実際に測定されるデータ(ガスサンプラー2による測定データ)に基づくものであるため、高炉100の炉内状態の推定、具体的には、炉内における融着帯の状態の推定において非常に重要な指標である。
また、推定処理部3は、上述したように算出したガス成分の実績データに基づいて、操業中の高炉100の炉内における装入物110の装入状態を推定する。具体的には、推定処理部3は、上述したガス成分の実績データとして算出したガス利用率ηの炉径方向位置毎の分布、すなわちガス利用率分布を用い、高炉100の炉内における装入物110の装入状態を推定する。この際、推定処理部3は、主成分分析および重回帰分析を用いて、上述したガス成分の実績データから、炉内における装入物110の装入状態を推定する。本実施の形態において、推定処理部3は、上述した装入物110の装入状態として、高炉100の炉内に装入する装入物110である鉱石およびコークスの炉径方向に沿った層厚分布(以下、装入物層厚分布という)を推定する。その都度、推定処理部3は、得られた装入物層厚分布の推定データを記憶部5に保存する。
さらに、推定処理部3は、上述したように推定した装入物110の装入状態、具体的には、高炉100の炉内における炉径方向位置毎の装入物層厚分布に基づいて、操業中の高炉100の炉内状態を推定する。この際、推定処理部3は、炉内状態として、操業中の高炉100の炉内に形成される融着帯の状態(例えば、形状および温度分布等)を推定する。その都度、推定処理部3は、得られた炉内状態の推定データ、具体的には、炉内における融着帯の状態の推定データを記憶部5に保存する。
判定処理部4は、推定処理部3による推定処理の入力変数が異常値であるか否かを判定する異常値判定処理を行うものである。本実施の形態において、判定処理部4は、推定処理の入力変数として推定処理部3が算出したガス成分の実績データ、具体的には、操業中の高炉100の炉内における炉径方向位置毎のガス利用率分布について、異常値判定処理を行う。判定処理部4は、異常値判定処理の結果、ガス利用率分布が異常値ではない場合、この異常値ではない旨を推定処理部3に通知するとともに、推定処理部3に対して炉内状態等の推定処理の実行を許可する。一方、異常値判定処理の結果、ガス利用率分布が異常値である場合、判定処理部4は、この異常値である旨を推定処理部3に通知するとともに、推定処理部3に対して炉内状態等の推定処理の実行を禁止する。
記憶部5は、不揮発性メモリ等を用いて構成され、高炉100の炉内状態の推定処理に必要なデータ、高炉100の操業管理に用いるデータ等、各種のデータを記憶(蓄積)する。具体的には、図1に示すように、記憶部5は、入力推定モデル5a、高炉モデル5b、および実績データ5cを更新可能に記憶する。
入力推定モデル5aは、操業中の高炉100の炉内におけるガス成分の実績データ(炉内ガスのガス利用率分布)から、高炉モデル5bに与える入力変数(炉内における装入物層厚分布)を導出するシミュレーションモデルである。高炉モデル5bは、高炉100をその高さ方向および炉径方向に多数の細かいメッシュに分割し、各メッシュについて、直接差分法等により、高炉100の炉内における物質移動、流体の流れ、伝熱、反応の計算を行い、操業中の高炉100の炉内状態を模擬するシミュレーションモデルである。本実施の形態において、高炉モデル5bは、入力推定モデル5aによって導出された入力変数、すなわち、高炉100の炉内における装入物層厚分布から、操業中の高炉100の炉内における融着帯の状態(形状および温度分布等)の推定データを導出する。実績データ5cは、ガスサンプラー2等によって操業中の高炉100から得られた測定データに基づく実操業上のデータである。実績データ5cには、例えば、炉内ガスのガス温度、各ガス成分比(各ガス成分濃度)、炉径方向位置毎のガス利用率ηおよびその分布(ガス利用率分布)等が含まれる。また、実績データ5cには、後述する温度計6による炉体温度の測定データ、圧力計7によるガス圧力の測定データ等が含まれる。
温度計6は、例えば図1に示すように、高炉100の壁部に設けられ、操業中の高炉100の炉本体の温度である炉体温度を連続的または断続的に測定する。温度計6は、炉体温度を測定する都度、得られた炉体温度の測定データを制御部10に送信する。圧力計7は、操業中の高炉100におけるガス圧力を連続的または断続的に測定する。本実施の形態において、圧力計7は、例えば、操業中の高炉100のガス圧力として、高炉100の炉内に供給される高温ガス(熱風)の圧力、高炉100の炉内ガスの圧力等を測定する。圧力計7は、ガス圧力を測定する都度、得られたガス圧力の測定データを制御部10に送信する。
入力部8は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスを用いて構成され、作業者の入力操作に対応して各種情報を制御部10に入力する。この入力部8による入力情報として、例えば、上述した推定処理部3による推定処理に必要なパラメータを設定するための情報(高炉100の諸元等)、制御部10に対して指示する指示情報等が挙げられる。
表示部9は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを用いて構成され、制御部10によって表示指示されたデータを表示する。この表示部9によって表示されるデータとして、例えば、操業中の高炉100の炉内状態の推定データ、高炉100の各種測定データ、高炉100の操業実績データ等が挙げられる。
制御部10は、プログラムを実行するCPU、このプログラム等を格納するROM、および演算データ等を一時的に記憶するRAM等を用いて構成される。制御部10は、上述したガスサンプラー2、推定処理部3、記憶部5、および表示部9の各動作を制御し、且つ、高炉内状態推定装置1の各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部10は、ガスサンプラー2の測定タイミングを制御し、推定処理部3による演算処理および推定処理を制御し、記憶部5へのデータの保存および記憶部5からのデータの読み出しを制御する。また、制御部10は、入力部8の入力情報に基づいて、表示部9によるデータの表示内容および表示期間等を制御する。
一方、高炉100は、本実施の形態にかかる高炉内状態推定装置1によって操業中の炉内状態が推定される操業管理対象のものである。高炉100は、巨大な向流移動層反応炉であり、図1に示すように、炉頂部に炉頂バンカー101を備え、炉下部に羽口102を備える。
炉頂バンカー101は、高炉100の炉頂部から内部(炉内)に装入物110を装入する。ここで、装入物110は、酸化鉄を主体とする鉄原料である鉱石(例えば、鉄鉱石、焼結鉱、塊鉱石等)とコークスとのいずれかである。炉頂バンカー101は、高炉100の炉頂部から炉下部に向かって鉱石層111とコークス層112とを交互に形成するように、炉内に装入物110を順次装入し、これにより、鉱石層111とコークス層112との多層構造を有する炉内混合物113を形成する。なお、この炉内混合物113は、図1に示す鉱石層111とコークス層112との多層構造の他に、塊状帯、融着帯、および滴下帯等を含む。
高炉100は、羽口102から吹き込まれた高温ガスを炉内ガスとして炉下部側から炉長部側に向かい流通させ、炉頂バンカー101によって炉内に装入した各装入物110(鉱石およびコークス)のうち、コークスを炉内ガスによって燃焼させる。高炉100は、これによって生成した一酸化炭素を含む還元性ガスを用い、炉内の各装入物110のうちの鉱石に含まれる酸化鉄を還元して、銑鉄115を製造する。このように製造された銑鉄115は、溶融した状態の溶銑となって高炉100の炉下部に流れ、その後、高炉100の外部に送出される。
(入力推定モデル)
つぎに、本実施の形態において操業中の高炉100の炉内状態を模擬する高炉モデル5bの入力変数を推定するための入力推定モデル5aについて説明する。入力推定モデル5aは、操業中の高炉100の炉内における炉径方向位置毎のガス利用率ηの分布(ガス利用率分布)を入力変数とし、この入力変数から高炉モデル5bの入力変数の推定データを導出する。本実施の形態では、この入力推定モデル5aによる推定データ、すなわち、高炉モデル5bの入力変数として、操業中の高炉100の炉内に装入された各装入物110(具体的には鉱石およびコークス)の炉径方向位置毎の層厚分布(装入物層厚分布)が用いられる。これらの鉱石およびコークスの炉内における各状態は、炉内に形成される鉱石およびコークスの各層(例えば図1に示す鉱石層111およびコークス層112)の層厚比に応じて変化する。このように炉内において状態変化する鉱石およびコークスの炉径方向位置毎の装入物層厚分布を入力変数とし、重回帰分析を行うことにより、操業中の高炉100の炉内における炉径方向位置毎のガス利用率分布を推定することができる。
図2は、炉内に装入した鉱石およびコークスの炉径方向位置毎の装入物層厚分布から炉内ガスのガス利用率分布を推定する順方向の推定処理を説明する図である。図2に示すように、炉内に装入した鉱石およびコークスの炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiは、任意の炉径方向位置において層厚が変化した際、この層厚変化が生じた炉径方向位置を中心にして、炉内ガスの炉径方向位置毎のガス利用率分布yiに影響を及ぼす。装入物層厚分布xiからガス利用率分布yiへの順方向の推定処理を行う重回帰分析の重回帰係数aは、装入物層厚分布xiのガス利用率分布yiに対する影響を示す影響係数のような意味を持ち、以下に示すm×m(mは正の整数)の行列Aの成分として表現される。このような重回帰分析において、装入物層厚分布xiをm×1の行列Xの成分として表現し、ガス利用率分布yiをm×1の行列Yの成分として表現した場合、次式(1)に示すように、ガス利用率分布yiを表す行列Yは、重回帰係数aを表す行列Aと装入物層厚分布xiを表す行列Xとの積によって算出される。
Figure 2016065275
したがって、行列Yによって表されるガス利用率分布yiから行列Xによって表される装入物層厚分布xiを推定する逆方向の推定処理を行うためには、通常、重回帰係数aを表す行列Aの逆行列A-1を求めればよい。しかし、この重回帰分析において処理対象としている各データ(ガス利用率分布yiおよび装入物層厚分布xi)が分布系であるため、ガス利用率分布yiおよび装入物層厚分布xiの各成分の隣接関係が大きいほど各成分間の相関が強いことから、逆行列A-1を求めることができない。このため、ガス利用率分布yiおよび装入物層厚分布xiの各成分に対し、主成分分析が適用される。
ガス利用率分布yiおよび装入物層厚分布xiの各成分は、主成分分析によって、2次元等の適当な次元へ圧縮することができる。この主成分分析による次元圧縮後のガス利用率分布yiおよび装入物層厚分布xiに対して重回帰分析を行い、これにより、ガス利用率分布yiから装入物層厚分布xiの推定を可能にする逆影響係数Bを求めることができる。このような逆影響係数Bは、上述した高炉モデル5bの入力変数を推定するための入力推定モデル5aを表すデータであり、入力推定モデル5aとして記憶部5(図1参照)に保存される。
(入力推定モデルの構築方法)
つぎに、上述した入力推定モデル5aの構築方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態における入力推定モデルの構築方法の一例を示すフローチャートである。本実施の形態における入力推定モデル5aの構築方法は、オフラインにおいて、上述した高炉内状態推定装置1(図1参照)が入力推定モデル5aを構築する方法である。
具体的には、この構築方法において、高炉内状態推定装置1は、図3に示すように、まず、高炉100を模擬する高炉モデル5bの入力変数である装入物層厚分布xiを初期設定する(ステップS101)。ステップS101において、推定処理部3は、予め設定された装入物層厚(鉱石およびコークスの各層厚)の炉径方向における分布実績等のデータをもとに、炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiの初期データ、すなわち、デフォルト分布xDを設定する。このデフォルト分布xDは、炉内における装入物層厚の初期設定値を炉径方向位置毎に示す分布データである。
続いて、高炉内状態推定装置1は、ステップS101によって設定したデフォルト分布xDをもとに、装入物層厚分布セットXsを作成する(ステップS102)。図4は、装入物層厚のデフォルト分布を用いた装入物層厚分布セットの作成を説明する図である。ステップS102において、推定処理部3は、デフォルト分布xDにおける炉径方向位置毎の装入物層厚の各値を、予め設定された値分、各々増減変化させる。これにより、推定処理部3は、図4に示すように、一部の炉径方向位置における装入物層厚の値が分布データ間で異なる複数の装入物層厚分布x1〜xmを作成する。推定処理部3は、これら複数の装入物層厚分布x1〜xmを1セットの分布データとし、この1セットの分布データからなる装入物層厚分布セットXsを作成する。
ついで、高炉内状態推定装置1は、ステップS102によって作成した装入物層厚分布セットXsをもとに、上述した複数の装入物層厚分布x1〜xmに対応したガス利用率分布セットYsを作成する(ステップS103)。ステップS103において、推定処理部3は、記憶部5に予め保存されている高炉モデル5bを用い、装入物層厚分布セットXsに含まれる複数の装入物層厚分布x1〜xmの各々を高炉モデル5bの入力変数として、ガス利用率分布yiを推定する演算処理を行う。これにより、推定処理部3は、これら複数の装入物層厚分布x1〜xmに対応する複数のガス利用率分布y1〜ymを算出する。推定処理部3は、このように算出した複数のガス利用率分布y1〜ymを1セットの分布データとし、この1セットの分布データからなるガス利用率分布セットYsを作成する。
その後、高炉内状態推定装置1は、ステップS102によって作成した装入物層厚分布セットXsと、ステップS103によって作成したガス利用率分布セットYsとをもとに、入力推定モデル5aを構築し(ステップS104)、本処理を終了する。
ステップS104において、推定処理部3は、装入物層厚分布セットXsに含まれる複数の装入物層厚分布x1〜xmと、ガス利用率分布セットYsに含まれる複数のガス利用率分布y1〜ymとの各々に対し、主成分分析を行う。これにより、推定処理部3は、これら複数の装入物層厚分布x1〜xmとガス利用率分布y1〜ymとの各成分を適当な次元に圧縮する。つぎに、推定処理部3は、この次元圧縮後の装入物層厚分布x1〜xmおよびガス利用率分布y1〜ymに対し、上述したように重回帰分析を行い、これにより、ガス利用率分布y1〜ymから装入物層厚分布x1〜xmの推定を可能にする逆影響係数Bを導出する。その後、推定処理部3は、このように導出した逆影響係数Bを、入力推定モデル5aとして記憶部5に保存する。
(高炉内状態推定方法)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法の一例を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる高炉内状態推定方法は、上述した高炉内状態推定装置1(図1参照)を用い、図5に示すステップS201〜S208の各処理ステップを実行することにより、操業中の高炉100の炉内状態をオンラインで推定する方法である。
具体的には、この高炉内状態推定方法において、高炉内状態推定装置1は、図5に示すように、まず、操業中の高炉100の炉内状態を推定する推定処理のパラメータを設定する(ステップS201)。ステップS201において、推定処理部3は、この炉内状態の推定処理に用いる高炉モデル5bに必要なパラメータを設定する。この高炉モデル5bに対して設定するパラメータとして、例えば、高炉100の諸元(内径等の炉内寸法)等が挙げられる。このようなパラメータの情報は、例えば、入力部8によって制御部10に入力され、制御部10から推定処理部3に送信される。
続いて、高炉内状態推定装置1は、操業中の高炉100からデータを収集するタイミングであるか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202において、制御部10は、高炉100に対する前回のデータ収集タイミングから所定の時間が経過する都度、この時間経過のタイミングを高炉100からのデータ収集タイミングと判断する。
具体的には、制御部10は、例えば基準信号(クロック信号)等をもとに、高炉100に対する前回のデータ収集タイミングからの経過時間を計る。制御部10は、この前回のデータ収集タイミングからの経過時間が予め設定の時間に達していない場合、データ収集タイミングではないと判断し(ステップS202,No)、時間経過を待つとともに、このステップS202の処理を繰り返す。一方、高炉100に対する前回のデータ収集タイミングからの経過時間が予め設定の時間に達した場合、制御部10は、この経過時間のタイミングを、高炉100に対する今回のデータ収集タイミングとして判断し(ステップS202,Yes)、ステップS203に進む。
ステップS202によって現時点のタイミングがデータ収集タイミングであると判断された場合、高炉内状態推定装置1は、高炉100から収集するデータとして高炉100の炉内ガスのデータを測定する(ステップS203)。
ステップS203において、制御部10は、ステップS202によって判断したデータ収集タイミングに、高炉100の操業時におけるデータを測定するようにガスサンプラー2を制御する。ガスサンプラー2は、この制御部10の制御に基づき、炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉100の操業中に、この高炉100の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を炉径方向に沿って測定する。この際、ガスサンプラー2は、操業中の高炉100の炉内における炉径方向位置毎に、炉内ガス中の一酸化炭素および二酸化炭素等の各ガス成分の成分比(ガス成分濃度)およびガス温度を測定する。ガスサンプラー2は、得られた炉径方向位置毎のガス成分濃度およびガス温度の各測定データを推定処理部3に送信する。
続いて、高炉内状態推定装置1は、操業中の高炉100における炉内ガスの測定データの収集および実績データの算出を行う(ステップS204)。ステップS204において、推定処理部3は、ステップS203による炉内ガスの各測定データ、具体的には、炉内ガスに含まれる各ガス成分(一酸化炭素および二酸化炭素等)の炉径方向位置毎のガス成分濃度およびガス温度の各測定データを、ガスサンプラー2から収集する。ついで、推定処理部3は、これらの収集した各測定データをもとに、図1に示した鉱石およびコークス等の装入物110から銑鉄115を製造する際に用いられるガス成分の実績データを算出する。この際、上述のガス成分の実績データとして、推定処理部3は、炉径方向に沿った炉内ガスのガス利用率分布yiを算出する。具体的には、推定処理部3は、銑鉄115の製造に用いられる一酸化炭素および二酸化炭素のガス成分比、すなわち、比([CO2]/([CO]+[CO2]))に基づいて、炉径方向位置毎のガス利用率分布yiを算出する。
その後、高炉内状態推定装置1は、ステップS204によって算出したガス成分の実績データが異常値であるか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205において、判定処理部4は、上述したように推定処理部3が算出したガス成分の実績データ、具体的には、炉径方向位置毎のガス利用率分布yiを推定処理部3から取得する。判定処理部4は、取得したガス利用率分布yiにおける各炉径方向位置のガス利用率ηと、予め設定された閾値とを比較し、この比較処理の結果に基づいて、このガス利用率分布yiが異常値であるか否かを判定する。
判定処理部4は、上述した比較処理の結果、ガス利用率分布yiが異常値であると判定した場合(ステップS205,Yes)、この異常なガス利用率分布yiを無効にするとともに、推定処理部3に対して推定処理の実行を禁止する。この場合、高炉内状態推定装置1は、後述するステップS206〜S208を実行せずに、上述したステップS202に戻り、このステップS202以降の処理を繰り返す。
一方、判定処理部4は、上述した比較処理の結果、ガス利用率分布yiが異常値ではないと判定した場合(ステップS205,No)、このガス利用率分布yiが異常値ではない(正常値である)旨を推定処理部3に通知するとともに、推定処理部3に対して推定処理の実行を許可する。この場合、推定処理部3は、正常なガス利用率分布yiを実績データ5cとして記憶部5に保存する。高炉内状態推定装置1は、この正常なガス利用率分布yi、すなわち、ステップS204によって算出したガス成分の正常な実績データに基づき、操業中の高炉100の炉内における装入物110の装入状態をオンライン推定する(ステップS206)。
ステップS206において、推定処理部3は、上述したステップS204によって算出したガス利用率分布yiを記憶部5内の実績データ5cから読み出し、読み出したガス利用率分布yiを用いて、高炉100の炉内における装入物110の装入状態をオンライン推定する。この際、推定処理部3は、装入物110の装入状態として、装入物110である鉱石およびコークスの炉径方向に沿った層厚分布、すなわち、炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiをオンライン推定する。
図6は、操業中の高炉内における装入物の装入状態をオンライン推定する推定処理を説明する図である。以下、図6を参照しつつ、ステップS206の処理を具体的に説明する。ステップS206において、推定処理部3は、記憶部5内の実績データ5cから読み出したガス利用率分布yiに基づく複数のガス利用率分布y1〜ymを取得し、これら複数のガス利用率分布y1〜ymからなるガス利用率分布セットYsを作成する。推定処理部3は、主成分分析および重回帰分析を用い、上述したガス成分の実績データであるガス利用率分布セットYsから、装入物110の装入状態を推定する。すなわち、推定処理部3は、上述したように主成分分析および重回帰分析によって予め構築した入力推定モデル5aを記憶部5から読み出し、この入力推定モデル5aを用い、図6に示すように、ガス利用率分布セットYsから装入物層厚分布セットXsを推定する。
ここで、装入物層厚分布セットXsは、操業中の高炉100の炉内における装入物110の装入状態を示す複数の装入物層厚分布x1〜xmからなる1セットの分布データである。推定処理部3は、図6に示すように、入力推定モデル5aに対し、ガス利用率分布セットYsを入力変数として与えることにより、上述した装入物110の装入状態として装入物層厚分布セットXsを算出する。推定処理部3は、このような装入物層厚分布セットXsに含まれる複数の装入物層厚分布x1〜xmに基づいて、装入物110の装入状態の推定結果である炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiをオンラインで取得する。
上述したステップS206を実行後、高炉内状態推定装置1は、ステップS206によって推定した装入物110の装入状態に基づき、操業中の高炉100の炉内状態をオンライン推定する(ステップS207)。ステップS207において、推定処理部3は、装入物110の装入状態の推定結果である炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiに基づき、操業中の高炉100の炉内に形成される融着帯の状態(形状、温度分布等)を、この高炉100の炉内状態としてオンライン推定する。
図7は、操業中の高炉の炉内状態をオンライン推定する推定処理を説明する図である。以下、図7を参照しつつ、ステップS207の処理を具体的に説明する。ステップS207において、推定処理部3は、記憶部5から高炉モデル5bを読み出し、読み出した高炉モデル5bに対し、上述したステップS201によるパラメータを設定する。この際、推定処理部3は、ガスサンプラー2から収集した炉径方向位置毎のガス温度の測定データをパラメータとして高炉モデル5bに設定してもよい。その後、推定処理部3は、上述した炉径方向位置毎の装入物層厚分布xiに基づく複数の装入物層厚分布x1〜xm、すなわち、装入物層厚分布セットXsを入力変数として用い、図7に示すように、高炉モデル5bにより、高炉100の炉内推定データ123を算出する。
ここで、炉内推定データ123は、操業中の高炉100の炉内状態、具体的には、炉内の装入物110等による炉内混合物113(図1参照)の形状および温度分布等の状態を、色等の模様やその境界線等によって示す推定データである。この炉内推定データ123には、図7に示すように、操業中の高炉100の炉内における融着帯の状態(形状および温度分布等)の推定結果を模様や境界線等によって示す融着帯推定データ125が含まれる。推定処理部3は、図7に示すように、高炉モデル5bに対し、装入物層厚分布セットXsを入力変数として与えることにより、操業中の高炉100の炉内状態として、上述した炉内推定データ123を算出する。このようにして、推定処理部3は、炉内推定データ123によって示される高炉100の炉内状態の推定結果、特に、融着帯推定データ125によって示される融着帯の形状および温度分布等の状態の推定結果を、オンラインで取得する。
上述したステップS207を実行後、高炉内状態推定装置1は、ステップS207による炉内状態のオンライン推定結果を記憶部5に保存する(ステップS208)。このステップS208において、推定処理部3は、図7に示したように高炉モデル5bを用いて算出した炉内推定データ123を、操業中の高炉100の炉内状態のオンライン推定結果として記憶部5に保存する。その後、高炉内状態推定装置1は、上述したステップS202に戻り、このステップS202以降の処理ステップを繰り返す。
(オンライン推定結果等のデータの表示)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果等のデータを表示する方法について説明する。図8は、炉内状態のオンライン推定結果等のデータを表示する方法の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態におけるデータの表示方法において、高炉内状態推定装置1は、図8に示すように、まず、上述した炉内状態のオンライン推定結果等のデータを表示するための設定を行う(ステップS301)。
ステップS301において、入力部8は、作業者の入力操作に応じて、表示設定を指示する指示情報を制御部10に入力する。制御部10は、入力部8からの入力情報に基づいて、表示部9の表示設定を行う。この際、制御部10は、表示部9に表示するデータの表示内容、表示期間等を設定する。
例えば、制御部10は、表示内容の設定において、操業中の高炉100の炉内状態を示すオンライン推定結果として表示するデータを、図7に示した融着帯推定データ125を含む炉内推定データ123とするか否か、融着帯推定データ125のみとするか否かを決める。より具体的には、制御部10は、操業中における炉内混合物113(図1参照)全体の状態(形状、鉱石温度分布、および圧力分布等)を示すデータを表示するか否か、この炉内混合物113のうち融着帯のみの形状、鉱石温度分布、および圧力分布等の状態の少なくとも一つを表示するか否かを決める。また、制御部10は、上述のオンライン推定結果に併せて、高炉100の操業データを表示するか否かを決める。
上述したステップS301を実行後、高炉内状態推定装置1は、ステップS301による表示設定に基づいてデータを表示し(ステップS302)、本処理を終了する。ステップS302において、制御部10は、上述したように設定した表示内容に該当するオンライン推定結果等のデータを記憶部5から読み出す。ついで、制御部10は、読み出したデータを表示部9に送信するとともに、上述したように設定した表示期間を表示部9に指示して、表示部9によるデータの表示処理を制御する。
表示部9は、この制御部10による制御に基づき、指示された表示期間中、表示指示された各種データを画面に表示する。この表示期間中に表示部9によって表示される各種データとして、例えば、操業中における炉内混合物113全体の形状、鉱石温度分布、および圧力分布等を示す炉内推定データ123(図7参照)、操業中における融着帯の形状、鉱石温度分布、および圧力分布等の状態を示す融着帯推定データ125(図7参照)、操業中の高炉100の操業データ等が挙げられる。
上述したステップS301,S302の各処理は、炉内状態のオンライン推定結果等の表示対象の各種データを表示部9に表示させる際、その都度、繰り返し実行される。作業者は、このように表示部9によって表示される各種データを視認することにより、操業中の高炉100の炉内状態、特に、融着帯の形状等の状態をオンラインで正確に把握することができる。
図9は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の一例を示す図である。図10は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の別例を示す図である。図11は、本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定方法によって取得した炉内状態のオンライン推定結果の更なる別例を示す図である。
なお、図9〜11において、炉径方向位置は、高炉100の炉径(内径)と炉内の中心位置CP(図1参照)からの炉径方向の位置との比によって表現される無次元の位置(無次元化炉径方向位置)である。また、実線L1,L3,L5は、ガスサンプラー2による測定データに基づき算出された炉径方向位置毎のガス利用率分布(炉内ガスのガス成分の実績データ)から入力推定モデル5aによって算出された炉径方向位置毎の装入物層厚分布の推定データを示す。実線L2,L4,L6は、入力推定モデル5aによって推定された炉径方向位置毎の装入物層厚分布を入力変数として用い、高炉モデル5bによって算出された炉径方向位置毎のガス利用率分布の推定データを示す。破線L11,L12,L13は、上述したようにガスサンプラー2による測定データに基づいて算出された炉径方向位置毎のガス利用率分布の実績データを示す。
図9〜11に示すように、炉内状態のオンライン推定結果である融着帯推定データ125を高炉モデル5bによって算出する際の入力変数、すなわち、炉径方向位置毎のガス利用率分布の推定データ(実線L2,L4,L6参照)は、測定データに基づく炉径方向位置毎のガス利用率分布の実績データ(破線L11,L12,L14)とほぼ同様になった。このことから、図9〜11のいずれの場合においても、高炉モデル5bによって、炉径方向位置毎のガス利用率分布をその実績データとほぼ同様となるように推定できることが確認された。このような高炉モデル5bによって算出された融着帯推定データ125は、図9〜11のいずれの場合においても、操業中の高炉100の炉内における融着帯の形状等の状態をリアルタイム且つ高精度に示している。
図9〜11に示すような融着帯推定データ125を図1に示した表示部9に表示し、この表示内容を視認することにより、高炉100の操業中における融着帯の状態のオンライン推定結果を高精度に把握することができる。例えば、図9に示す融着帯推定データ125を参照することにより、高炉100の炉径方向の中心部(図9中の矢印部分)において融着帯の位置が高いことが確認できる。図10に示す融着帯推定データ125を参照することにより、高炉100の炉壁近傍の部分(図10中の矢印部分)において融着帯が下方に垂れ込む形状をなしていることが確認できる。図11に示す融着帯推定データ125を参照することにより、高炉100の炉内において融着帯の層厚の一部(図11中の矢印部分)が分厚くなっていることが確認できる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、炉内に鉱石およびコークス等の装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、この高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を炉径方向に沿って測定し、収集した測定データをもとに、炉内ガス中の銑鉄製造に用いられるガス成分の実績データを算出し、算出したガス成分の実績データに基づいて、操業中の高炉の炉内における装入物の装入状態を推定し、推定した装入物の装入状態に基づいて、操業中の高炉の炉内状態を推定している。
このため、炉内状態の推定に用いる高炉モデルによって算出されるガス成分の推定データと、操業中の高炉の測定データに基づき算出されるガス成分の実績データとがほぼ同様になるように、炉内における装入物の装入状態として、操業中の高炉の炉内における炉径方向位置毎の装入物層厚分布をリアルタイム且つ高精度に推定することができる。このような装入物層厚分布の推定データを入力変数として上述の高炉モデルに与えることにより、高炉の炉内状態の推定データをリアルタイム且つ高精度に算出することができる。この結果、操業中の高炉の炉内状態を高精度にオンライン推定することができる。
本発明の実施の形態にかかる高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法を用いることにより、操業中の高炉の炉内状態、具体的には、炉内混合物(装入物)全体の形状、鉱石温度分布、および圧力分布等の状態、特に、炉内混合物のうちの融着帯の状態(形状、鉱石温度分布、および圧力分布等)を、高炉の操業中にリアルタイム且つ高精度に把握することができる。この結果、高炉の正確な操業管理が可能になるとともに、操業中の高炉の炉内に異常が生じた際、この炉内の異常を早期に検知することができ、これにより、炉内の異常に対して可能な限り早期に対処することができる。
なお、上述した実施の形態では、データ収集すべきタイミングに、ガスサンプラー2によって高炉100の炉内ガスのデータを測定していたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、ガスサンプラー2は、高炉100の操業期間において常時、炉内ガスのデータを測定してもよい。この場合、制御部10は、ガスサンプラー2による全ての測定データのうち、データ収集すべきタイミングに測定されたデータのみを有効とし、これ以外のタイミングに測定されたデータを無効としてもよい。推定処理部3は、これらの測定データのうちの有効な測定データを用いて演算処理を行ってもよい。
また、上述した実施の形態では、操業中の高炉100の炉内状態を示すオンライン推定結果等のデータを表示部9に表示させていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、上述した炉内状態のオンライン推定結果等のデータは、画面表示に限らず、紙面等の印刷媒体に印刷することによって出力してもよいし、画面表示および印刷の双方によって出力されてもよい。この場合、高炉内状態推定装置1は、データの出力部の一例として、表示部9の代わりに印刷部を備えてもよいし、表示部9および印刷部の双方を備えてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、高炉100の炉体温度を測定する温度計6を高炉100の壁部の1箇所に設けていたが、本発明は、これに限定されるものではない。温度計6は、高炉100の側壁部に1つ以上配置されてもよいし、高炉100の炉下部に1つ以上配置されてもよい。すなわち、本発明において、高炉100に対する温度計6の配置箇所および配置数は、特に問われない。
また、上述した実施の形態により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明に含まれる。
1 高炉内状態推定装置
2 ガスサンプラー
2a ゾンデ
3 推定処理部
4 判定処理部
5 記憶部
5a 入力推定モデル
5b 高炉モデル
5c 実績データ
6 温度計
7 圧力計
8 入力部
9 表示部
10 制御部
100 高炉
101 炉頂バンカー
102 羽口
110 装入物
111 鉱石層
112 コークス層
113 炉内混合物
115 銑鉄
123 炉内推定データ
125 融着帯推定データ
CP 中心位置

Claims (10)

  1. 炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、前記高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を前記高炉の炉径方向に沿って測定するガス測定部と、
    前記ガス測定部による測定データを収集し、前記装入物から前記銑鉄を製造する際に用いられる前記ガス成分の実績データを、収集した前記測定データをもとに算出し、算出した前記ガス成分の実績データに基づいて、操業中の前記高炉の炉内における前記装入物の装入状態を推定し、推定した前記装入物の装入状態に基づいて、操業中の前記高炉の炉内状態を推定する推定処理部と、
    を備えたことを特徴とする高炉内状態推定装置。
  2. 前記推定処理部は、前記炉内状態として、操業中の前記高炉の炉内に形成される融着帯の状態を推定することを特徴とする請求項1に記載の高炉内状態推定装置。
  3. 前記推定処理部は、前記ガス成分の実績データとして、前記炉径方向に沿った前記炉内ガスのガス利用率分布を算出し、算出した前記ガス利用率分布を用いて前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の高炉内状態推定装置。
  4. 前記推定処理部は、前記装入物の装入状態として、前記装入物である鉱石およびコークスの前記炉径方向に沿った層厚分布を推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の高炉内状態推定装置。
  5. 前記推定処理部は、主成分分析および重回帰分析を用いて、前記ガス成分の実績データから前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の高炉内状態推定装置。
  6. 炉内に装入物を装入して銑鉄を製造する高炉の操業中に、前記高炉の炉内を流れる炉内ガスの少なくともガス成分を前記高炉の炉径方向に沿って測定するガス測定ステップと、
    前記ガス測定ステップによる測定データを収集し、前記装入物から前記銑鉄を製造する際に用いられる前記ガス成分の実績データを、収集した前記測定データをもとに算出するデータ収集演算ステップと、
    前記データ収集演算ステップによって算出した前記ガス成分の実績データに基づき、操業中の前記高炉の炉内における前記装入物の装入状態を推定する第1の推定ステップと、
    前記第1の推定ステップによって推定した前記装入物の装入状態に基づき、操業中の前記高炉の炉内状態を推定する第2の推定ステップと、
    を含むことを特徴とする高炉内状態推定方法。
  7. 前記第2の推定ステップは、前記炉内状態として、操業中の前記高炉の炉内に形成される融着帯の状態を推定することを特徴とする請求項6に記載の高炉内状態推定方法。
  8. 前記データ収集演算ステップは、前記ガス成分の実績データとして、前記炉径方向に沿った前記炉内ガスのガス利用率分布を算出し、
    前記第1の推定ステップは、前記データ収集演算ステップによって算出した前記ガス利用率分布を用いて、前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする請求項6または7に記載の高炉内状態推定方法。
  9. 前記第1の推定ステップは、前記装入物の装入状態として、前記装入物である鉱石およびコークスの前記炉径方向に沿った層厚分布を推定することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の高炉内状態推定方法。
  10. 前記第1の推定ステップは、主成分分析および重回帰分析を用いて、前記ガス成分の実績データから前記装入物の装入状態を推定することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の高炉内状態推定方法。
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