JPH09287008A - 高炉装入物の炉内層厚分布推定方法 - Google Patents
高炉装入物の炉内層厚分布推定方法Info
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- JPH09287008A JPH09287008A JP12078496A JP12078496A JPH09287008A JP H09287008 A JPH09287008 A JP H09287008A JP 12078496 A JP12078496 A JP 12078496A JP 12078496 A JP12078496 A JP 12078496A JP H09287008 A JPH09287008 A JP H09287008A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 簡単にしかも短時間かつ、連続的に高炉炉内
装入物の堆積状態を炉半径方向の層厚について推定する
方法を提供する。 【解決手段】 高炉に装入物を装入する直前直後の炉頂
温度変化ΔTrを測定する工程、炉頂での炉半径方向複
数位置での装入直前の温度分布(T0i)およびガス流
速分布(u0i)、並びに装入直後の温度分布(T1
i)およびガス流速分布(u1i)を測定する工程、装
入物の炉半径方向と同じ複数位置での層厚分布を仮定す
る工程、の3工程を実施した後に、前記の装入直前の分
布データに対して装入直後の分布データとを対比して、
両者に差がある時には前記の過程を修正してこれを繰り
返し、両者に差がない時には装入直前、直後に対する炉
半径方向各位置での温度変化に基づき炉頂温度の低下Δ
Tsの推定値を求め、これを前記ΔTrと対比して、±
1%以内の誤差で一致する時には、仮定した層厚分布が
正しいと判断する。
装入物の堆積状態を炉半径方向の層厚について推定する
方法を提供する。 【解決手段】 高炉に装入物を装入する直前直後の炉頂
温度変化ΔTrを測定する工程、炉頂での炉半径方向複
数位置での装入直前の温度分布(T0i)およびガス流
速分布(u0i)、並びに装入直後の温度分布(T1
i)およびガス流速分布(u1i)を測定する工程、装
入物の炉半径方向と同じ複数位置での層厚分布を仮定す
る工程、の3工程を実施した後に、前記の装入直前の分
布データに対して装入直後の分布データとを対比して、
両者に差がある時には前記の過程を修正してこれを繰り
返し、両者に差がない時には装入直前、直後に対する炉
半径方向各位置での温度変化に基づき炉頂温度の低下Δ
Tsの推定値を求め、これを前記ΔTrと対比して、±
1%以内の誤差で一致する時には、仮定した層厚分布が
正しいと判断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高炉炉内に装入され
た鉄鉱石、コークス、その他の副原料の堆積状態を推定
する方法に関する。
た鉄鉱石、コークス、その他の副原料の堆積状態を推定
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉操業の高度化に伴い、鉱石、コーク
ス等の装入物の炉内での堆積状態を正確に把握して、高
炉の操業管理を行うことが重要になり、この炉内状態を
知るために、各種のプロフィールメーター、ゾンデ類を
使用する方法が採用されている。これらはレーザーや超
音波等の手段を用いて、炉頂部での体積形状を非接触で
測定するもの、高炉のシャフト部から装入物の中にゾン
デを装入して炉半径方向のガス温度および成分分布を測
定するもの、あるいは、高炉炉頂部より垂直にゾンデを
装入して炉高さ方向のガス温度および成分分布を測定す
るもの等がある。
ス等の装入物の炉内での堆積状態を正確に把握して、高
炉の操業管理を行うことが重要になり、この炉内状態を
知るために、各種のプロフィールメーター、ゾンデ類を
使用する方法が採用されている。これらはレーザーや超
音波等の手段を用いて、炉頂部での体積形状を非接触で
測定するもの、高炉のシャフト部から装入物の中にゾン
デを装入して炉半径方向のガス温度および成分分布を測
定するもの、あるいは、高炉炉頂部より垂直にゾンデを
装入して炉高さ方向のガス温度および成分分布を測定す
るもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鉱石の装入時
に既に装入されているコークスを崩す、いわゆるコーク
ス崩れ現象が生じるため、実際のコークス、鉱石の層厚
を正確に測定できない等の問題があった。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたもので簡単にしかも短時間
かつ、連続的に高炉炉内装入物の堆積状態を炉半径方向
の層厚について推定する方法を提供することを目的とす
る。
に既に装入されているコークスを崩す、いわゆるコーク
ス崩れ現象が生じるため、実際のコークス、鉱石の層厚
を正確に測定できない等の問題があった。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたもので簡単にしかも短時間
かつ、連続的に高炉炉内装入物の堆積状態を炉半径方向
の層厚について推定する方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
高炉炉内に装入した装入物の炉内半径方向の層厚分布を
推定する方法は、(1)高炉に装入物を装入する直前直
後の炉頂温度変化ΔTrを測定する工程、(2)炉頂で
の炉半径方向複数位置での装入直前の温度分布(T0
i)およびガス流速分布(u0i)、並びに装入直後の
温度分布(T1i)およびガス流速分布(u1i)を測
定する工程、(3)装入物の炉半径方向(2)と同じ複
数位置での層厚分布を仮定する工程、の3工程を実施し
た後に、前記(2)の装入直前の分布データに対して
(3)に基づき装入による層厚分布を仮定して、装入直
後のデータを求め、それと前記(2)の装入直後の分布
データとを対比して、両者に差がある時には(3)の過
程を修正してこれを繰り返し、両者に差がない時には装
入直前、直後に対する炉半径方向各位置での温度変化に
基づき下記式により炉頂温度の低下ΔTsの推定値を求
め、これを(1)のΔTrと対比して、±1%以内の誤
差で一致する時には、仮定した層厚分布が正しいと判断
し、誤差が±1%を越えた時には、最初の層厚分布の仮
定からやり直すことを特徴とする高炉装入物の炉内層厚
分布推定方法。
高炉炉内に装入した装入物の炉内半径方向の層厚分布を
推定する方法は、(1)高炉に装入物を装入する直前直
後の炉頂温度変化ΔTrを測定する工程、(2)炉頂で
の炉半径方向複数位置での装入直前の温度分布(T0
i)およびガス流速分布(u0i)、並びに装入直後の
温度分布(T1i)およびガス流速分布(u1i)を測
定する工程、(3)装入物の炉半径方向(2)と同じ複
数位置での層厚分布を仮定する工程、の3工程を実施し
た後に、前記(2)の装入直前の分布データに対して
(3)に基づき装入による層厚分布を仮定して、装入直
後のデータを求め、それと前記(2)の装入直後の分布
データとを対比して、両者に差がある時には(3)の過
程を修正してこれを繰り返し、両者に差がない時には装
入直前、直後に対する炉半径方向各位置での温度変化に
基づき下記式により炉頂温度の低下ΔTsの推定値を求
め、これを(1)のΔTrと対比して、±1%以内の誤
差で一致する時には、仮定した層厚分布が正しいと判断
し、誤差が±1%を越えた時には、最初の層厚分布の仮
定からやり直すことを特徴とする高炉装入物の炉内層厚
分布推定方法。
【0005】ここでΔti、ΔTsは以下の式に従って
計算する。 Δti=((ガス固体の熱交換による抜熱)+(付着水
蒸発による抜熱)) qi=(T0i−T1i)×hg×Vi qi=(T1i−TB)×hs×Mi×qm×mi T1i=(TB×hs×Mi+T0i×hg×Vi−q
m×mi)/(hs×Mi+hg×Vi) Δti=T0i−T1i=((T0i−TB)×hs×
Mi+qm×mi)/(hs×Mi+hg×Vi)
計算する。 Δti=((ガス固体の熱交換による抜熱)+(付着水
蒸発による抜熱)) qi=(T0i−T1i)×hg×Vi qi=(T1i−TB)×hs×Mi×qm×mi T1i=(TB×hs×Mi+T0i×hg×Vi−q
m×mi)/(hs×Mi+hg×Vi) Δti=T0i−T1i=((T0i−TB)×hs×
Mi+qm×mi)/(hs×Mi+hg×Vi)
【0006】ただし、 T0i(℃) ;炉半径方向各点のガス初期温度分布 T1i(℃) ;炉半径方向各点の装入物装入後のガス
初期温度分布 TB (℃) ;装入物の初期温度 hg(J/kg・deg);ガスの比熱 hs(J/kg・deg);固体の比熱 Mi(kg) ;i領域の装入物の重量=(Si×L
i)×ρg Vi(kg) ;装入からt秒間に装入物をi領域を通
過するガスの重量=(ui×t)×Si×ρg ui(m/s);i領域を通過するガスの流速 Si(m2 ) ;i領域の断面積 Li(m) ;i領域の層厚 ρg(kg/m3 );i領域を通過するガスの密度 ρs(kg/m3 );i領域の装入物の密度 mi(kg) ;i領域の装入物の付着水分量 qm(J/kg) ;水蒸気の蒸発潜熱
初期温度分布 TB (℃) ;装入物の初期温度 hg(J/kg・deg);ガスの比熱 hs(J/kg・deg);固体の比熱 Mi(kg) ;i領域の装入物の重量=(Si×L
i)×ρg Vi(kg) ;装入からt秒間に装入物をi領域を通
過するガスの重量=(ui×t)×Si×ρg ui(m/s);i領域を通過するガスの流速 Si(m2 ) ;i領域の断面積 Li(m) ;i領域の層厚 ρg(kg/m3 );i領域を通過するガスの密度 ρs(kg/m3 );i領域の装入物の密度 mi(kg) ;i領域の装入物の付着水分量 qm(J/kg) ;水蒸気の蒸発潜熱
【0007】Δtiを炉半径方向に積分し炉頂温度の低
下ΔTsを推定 ΔTs=ΣΔti ここに、前記装入物装入前における炉半径方向のガス温
度分布(T0i)およびガス流速(ui)は高炉炉口内
にガス流速計および熱電対を設けたゾンデを装入して半
径方向に沿って測定し、炉頂温度(T0i)は高炉炉頂
部の複数箇所に設置された熱電対温度計等により測定さ
れる数値の平均値である。装入物装入後の炉頂温度(T
1)は装入後所定時間経過した後の数値を適用する。第
3工程における1回目の炉内堆積状態の仮定は、装入方
法、装入物の物性、および実績等に基づいて設定する
が、必ずしも的確なものでなくともよい。第3工程と第
4工程とを繰り返し行うことにより堆積状態の仮定値が
実際の堆積状態の値に漸近することになる。
下ΔTsを推定 ΔTs=ΣΔti ここに、前記装入物装入前における炉半径方向のガス温
度分布(T0i)およびガス流速(ui)は高炉炉口内
にガス流速計および熱電対を設けたゾンデを装入して半
径方向に沿って測定し、炉頂温度(T0i)は高炉炉頂
部の複数箇所に設置された熱電対温度計等により測定さ
れる数値の平均値である。装入物装入後の炉頂温度(T
1)は装入後所定時間経過した後の数値を適用する。第
3工程における1回目の炉内堆積状態の仮定は、装入方
法、装入物の物性、および実績等に基づいて設定する
が、必ずしも的確なものでなくともよい。第3工程と第
4工程とを繰り返し行うことにより堆積状態の仮定値が
実際の堆積状態の値に漸近することになる。
【0008】
【発明の実施の形態】炉口部の装入物の分布をストック
レベル、層厚、装入方法、鉱石/コークス、ムーバブル
アーマー、旋回シュートの使用などにより調整して適正
なガス分布を得ることは極めて重要である。装入物の分
布形状は、装入装置からの装入物の落下軌跡等によって
左右されるが、概ね、炉壁側が盛り上がった摺鉢状の形
状を呈する。
レベル、層厚、装入方法、鉱石/コークス、ムーバブル
アーマー、旋回シュートの使用などにより調整して適正
なガス分布を得ることは極めて重要である。装入物の分
布形状は、装入装置からの装入物の落下軌跡等によって
左右されるが、概ね、炉壁側が盛り上がった摺鉢状の形
状を呈する。
【0009】操業中の高炉では炉の下方から上昇するガ
ス流の影響を受けて、装入物の傾斜角度は変化する。傾
斜角の大きさから見れば、コークスの方が鉱石より大き
いため、炉内に装入された場合には炉中心に鉱石が多
く、炉壁部にコークスが多く堆積するはずである。しか
しながら、コークス層の上に鉱石を装入する場合には、
見掛け密度の大きい鉱石により、コークスが炉中心部に
押し流されて傾斜角が2〜3度低下すると共に中心部に
混合層が形成される。逆の場合には混合層が形成されな
いことが知られている。さらに、鉱石装入時にはコーク
ス層の流動化によって、鉱石の中心部への流入が抑制さ
れることが確かめられており、装入方法以外の要因、す
なわち、装入物の形状、高炉の操業条件等によって最終
的な装入物分布が形成される。
ス流の影響を受けて、装入物の傾斜角度は変化する。傾
斜角の大きさから見れば、コークスの方が鉱石より大き
いため、炉内に装入された場合には炉中心に鉱石が多
く、炉壁部にコークスが多く堆積するはずである。しか
しながら、コークス層の上に鉱石を装入する場合には、
見掛け密度の大きい鉱石により、コークスが炉中心部に
押し流されて傾斜角が2〜3度低下すると共に中心部に
混合層が形成される。逆の場合には混合層が形成されな
いことが知られている。さらに、鉱石装入時にはコーク
ス層の流動化によって、鉱石の中心部への流入が抑制さ
れることが確かめられており、装入方法以外の要因、す
なわち、装入物の形状、高炉の操業条件等によって最終
的な装入物分布が形成される。
【0010】しかし、実際に装入物の分布形状を把握す
ることは困難であり、本発明においてはこのような高炉
内部での装入物の分布状態をその時点での炉頂温度から
推定するようにしている。炉頂温度は装入物の装入状態
によって変化する。すなわち、炉頂温度の変化は装入物
装入時の固体とガスの熱交換によって生じる。従って、
炉頂温度の変化とガス温度分布の変化から炉半径方向の
装入物の堆積分布を知ることができる。
ることは困難であり、本発明においてはこのような高炉
内部での装入物の分布状態をその時点での炉頂温度から
推定するようにしている。炉頂温度は装入物の装入状態
によって変化する。すなわち、炉頂温度の変化は装入物
装入時の固体とガスの熱交換によって生じる。従って、
炉頂温度の変化とガス温度分布の変化から炉半径方向の
装入物の堆積分布を知ることができる。
【0011】また、高炉炉内に装入した装入物の炉内半
径方向の層厚分布を推定する方法においては、(1)高
炉に装入物を装入する直前直後の炉頂温度変化ΔTrを
測定する工程、(2)炉頂での炉半径方向複数位置での
装入直前の温度分布(T0i)およびガス流速分布(u
0i)、並びに装入直後の温度分布(T1i)およびガ
ス流速分布(u1i)を測定する工程、(3)装入物の
炉半径方向(2)と同じ複数位置での層厚分布を仮定す
る工程、の3工程を実施した後に、前記(2)の装入直
前の分布データに対して(3)に基づき装入による層厚
分布を仮定して、装入直後のデータを求め、それと前記
(2)の装入直後の分布データとを対比して、両者に差
がある時には(3)の過程を修正してこれを繰り返し、
両者に差がない時には装入直前、直後に対する炉半径方
向各位置での温度変化に基づき、炉頂温度の低下ΔTs
の推定値を求め、これを(1)のΔTrと対比して、±
1%以内の誤差で一致する時には、仮定した層厚分布が
正しいと判断し、誤差が±1%を越えた時には、最初の
層厚分布の仮定からやり直すことを特徴とする高炉装入
物の炉内層厚分布推定方法である。
径方向の層厚分布を推定する方法においては、(1)高
炉に装入物を装入する直前直後の炉頂温度変化ΔTrを
測定する工程、(2)炉頂での炉半径方向複数位置での
装入直前の温度分布(T0i)およびガス流速分布(u
0i)、並びに装入直後の温度分布(T1i)およびガ
ス流速分布(u1i)を測定する工程、(3)装入物の
炉半径方向(2)と同じ複数位置での層厚分布を仮定す
る工程、の3工程を実施した後に、前記(2)の装入直
前の分布データに対して(3)に基づき装入による層厚
分布を仮定して、装入直後のデータを求め、それと前記
(2)の装入直後の分布データとを対比して、両者に差
がある時には(3)の過程を修正してこれを繰り返し、
両者に差がない時には装入直前、直後に対する炉半径方
向各位置での温度変化に基づき、炉頂温度の低下ΔTs
の推定値を求め、これを(1)のΔTrと対比して、±
1%以内の誤差で一致する時には、仮定した層厚分布が
正しいと判断し、誤差が±1%を越えた時には、最初の
層厚分布の仮定からやり直すことを特徴とする高炉装入
物の炉内層厚分布推定方法である。
【0012】従って、高炉炉口に常設した熱電対等によ
り、装入後の炉頂温度のみ測定すれば、その時点での高
炉内の装入物の分布状態を推定でき、高炉の操業の妨げ
となることがない。また、時間の経過と共に、前記工程
を繰り返せば、高炉内の装入物の分布状況を時系列的に
把握することもできる。
り、装入後の炉頂温度のみ測定すれば、その時点での高
炉内の装入物の分布状態を推定でき、高炉の操業の妨げ
となることがない。また、時間の経過と共に、前記工程
を繰り返せば、高炉内の装入物の分布状況を時系列的に
把握することもできる。
【0013】
【実施例】添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化
した一実施例につき説明する。ここで図1は本発明の一
実施例における高炉装入物の炉内堆積状態の推定方法を
示すフロー図、図2は同炉頂温度の時間推移を示す図、
図3は同高炉内装入物の分布状態を示す模式図である。
した一実施例につき説明する。ここで図1は本発明の一
実施例における高炉装入物の炉内堆積状態の推定方法を
示すフロー図、図2は同炉頂温度の時間推移を示す図、
図3は同高炉内装入物の分布状態を示す模式図である。
【0014】炉内容積5000m3 級の超大型高炉にお
ける通常操業(コークス比:370kg/t、微粉炭
比:100kg/t、鉱石/コークス比:4.0)から
高微粉炭比操業(コークス比:300kg/t、微粉炭
比:170kg/t、鉱石/コークス比:5.0)に移
行する過程について、本発明による高炉装入物の炉内堆
積状態の推定方法を適用してその効果を実証した。図2
に示す高炉炉内装入物の炉内装入物の最高炉頂温度(T
0)と装入物の高炉内への装入後、時間と共に温度が降
下して最小値に達した時点での炉頂温度(T1)を炉頂
温度計で測定する。そして、この量測定温度T0、T1
の温度差ΔT(=T0−T1)を演算する。
ける通常操業(コークス比:370kg/t、微粉炭
比:100kg/t、鉱石/コークス比:4.0)から
高微粉炭比操業(コークス比:300kg/t、微粉炭
比:170kg/t、鉱石/コークス比:5.0)に移
行する過程について、本発明による高炉装入物の炉内堆
積状態の推定方法を適用してその効果を実証した。図2
に示す高炉炉内装入物の炉内装入物の最高炉頂温度(T
0)と装入物の高炉内への装入後、時間と共に温度が降
下して最小値に達した時点での炉頂温度(T1)を炉頂
温度計で測定する。そして、この量測定温度T0、T1
の温度差ΔT(=T0−T1)を演算する。
【0015】また、炉内装入物の装入前、および装入後
における高炉半径方向複数点のガス流速V0i,V1i
および同温度T0i,T1iを炉頂ゾンデにより測定す
る。これを前記第3工程における計算の際の前提条件と
して使用した。高炉炉口中心流が過剰になったことが本
発明の方法により推定されたために、コークスおよび鉱
石量を同時に低減して調整することにより中心流を一定
に制御することができた。
における高炉半径方向複数点のガス流速V0i,V1i
および同温度T0i,T1iを炉頂ゾンデにより測定す
る。これを前記第3工程における計算の際の前提条件と
して使用した。高炉炉口中心流が過剰になったことが本
発明の方法により推定されたために、コークスおよび鉱
石量を同時に低減して調整することにより中心流を一定
に制御することができた。
【0016】
【発明の効果】本発明の高炉装入物の炉内堆積状態推定
方法においては、半径方向の炉頂温度の測定と連続的に
測定した炉頂温度の装入直前のデータのみにより、高炉
の装入物の堆積状態を仮定して計算を繰り返して行うた
めに、高炉の操業を乱すことがなく、労力を要さずに簡
便に高炉装入物の炉内堆積状態を推定できる。
方法においては、半径方向の炉頂温度の測定と連続的に
測定した炉頂温度の装入直前のデータのみにより、高炉
の装入物の堆積状態を仮定して計算を繰り返して行うた
めに、高炉の操業を乱すことがなく、労力を要さずに簡
便に高炉装入物の炉内堆積状態を推定できる。
【図1】本発明の一実施例に掛かる高炉装入物の炉内層
厚分布の推定方法を示すフロー図
厚分布の推定方法を示すフロー図
【図2】実施例での高炉炉頂温度の時間推移を示す図
【図3】実施例での高炉内装入物の分布状態を示す模式
図
図
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉炉内に装入した装入物の炉内半径方
向の層厚分布を推定する方法において、 (1)高炉に装入物を装入する直前直後の炉頂温度変化
ΔTrを測定する工程、 (2)炉頂での炉半径方向複数位置での装入直前の温度
分布(T0i)およびガス流速分布(u0i)、並びに
装入直後の温度分布(T1i)およびガス流速分布(u
1i)を測定する工程、 (3)装入物の炉半径方向(2)と同じ複数位置での層
厚分布を仮定する工程、の3工程を実施した後に、前記
(2)の装入直前の分布データに対して(3)に基づき
装入による層厚分布を仮定して、装入直後のデータを求
め、それと前記(2)の装入直後の分布データとを対比
して、両者に差がある時には(3)の過程を修正してこ
れを繰り返し、両者に差がない時には装入直前、直後に
対する炉半径方向各位置での温度変化に基づき下記式に
より炉頂温度の低下ΔTsの推定値を求め、これを
(1)のΔTrと対比して、±1%以内の誤差で一致す
る時には、仮定した層厚分布が正しいと判断し、誤差が
±1%を越えた時には、最初の層厚分布の仮定からやり
直すことを特徴とする高炉装入物の炉内層厚分布推定方
法。 Δti=((ガス固体の熱交換による抜熱)+(付着水
蒸発による抜熱)) qi=(T0i−T1i)×hg×Vi qi=(T1i−TB)×hs×Mi×qm×mi T1i=(TB×hs×Mi+T0i×hg×Vi−q
m×mi)/(hs×Mi+hg×Vi) Δti=T0i−T1i=((T0i−TB)×hs×
Mi+qm×mi)/(hs×Mi+hg×Vi) ただし、 T0i(℃) ;炉半径方向各点のガス初期温度分布 T1i(℃) ;炉半径方向各点の装入物装入後のガス
初期温度分布 TB (℃) ;装入物の初期温度 hg(J/kg・deg);ガスの比熱 hs(J/kg・deg);固体の比熱 Mi(kg) ;i領域の装入物の重量=(Si×L
i)×ρg Vi(kg) ;装入からt秒間に装入物をi領域を通
過するガスの重量=(ui×t)×Si×ρg ui(m/s);i領域を通過するガスの流速 Si(m2 ) ;i領域の断面積 Li(m) ;i領域の層厚 ρg(kg/m3 );i領域を通過するガスの密度 ρs(kg/m3 );i領域の装入物の密度 mi(kg) ;i領域の装入物の付着水分量 qm(J/kg) ;水蒸気の蒸発潜熱 Δtiを炉半径方向に積分し炉頂温度の低下ΔTsを推
定 ΔTs=ΣΔti
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12078496A JPH09287008A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高炉装入物の炉内層厚分布推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12078496A JPH09287008A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高炉装入物の炉内層厚分布推定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287008A true JPH09287008A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14794921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12078496A Withdrawn JPH09287008A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 高炉装入物の炉内層厚分布推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09287008A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105400915A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-16 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种定量评价高炉炉顶煤气流分布的方法及系统 |
JP2016065275A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | Jfeスチール株式会社 | 高炉内状態推定装置および高炉内状態推定方法 |
JP2018035398A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | Jfeスチール株式会社 | 高炉操業方法 |
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1996
- 1996-04-19 JP JP12078496A patent/JPH09287008A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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