JP2016064701A - サブフレーム締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、旋回時の操安性に優れる簡素な構成のサブフレーム締結構造を提供する。【解決手段】本発明のサブフレーム締結構造は、前部マウント4a及び後部マウント4bのそれぞれが、車体フレーム2側に締結される内筒部6と、サブフレーム3側に取り付けられる外筒部5と、内筒部6と外筒部5とを連結する弾性体7と、を備え、前部マウント4aと後部マウント4bとは、内筒部6の車体フレーム2への締結点Pと、弾性体7の弾性中心Cとの距離D1,D2が、互いに異なっていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のサブフレーム締結構造に関する。
従来、弾性ブッシュを介して車体フレームに取り付けられたサスペンションメンバ、サブフレーム等のサブメンバに、アッパアーム、ロアアーム等のアームを介して後輪を支持するリヤサスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このリヤサスペンション装置は、旋回時に後輪に横力が作用した際に、サスペンションメンバに上下方向の変位を生起させ、ジオメトリ変化量を増大させることによってトーイン方向のコンプライアンスステアを助長させて旋回時の操安性を向上させる構成となっている。
実開平2−12906号公報
ところで、例えばサブメンバとしてのサブフレームを有する車両においては、サブフレームのマウント高さ(車体フレームに対するサブフレームの締結部の高さ)をロールセンタの高さに近付けるようにサブフレームを下げることで旋回時のロール角を低減して操安性を向上させることができると考えられる。しかしながら、このようなロール角の低減により旋回時の操安性を向上させようとすると、サブフレームの周辺部品(例えば、燃料タンク等)とのクリアランスの確保が必要なために、サブフレームの高さを充分に下げることができない課題がある。
そこで、車両の前後方向の両端部にマウントを有するサブフレームや車体フレームを上方に凸となるように屈曲させる構成が考えられる。これによれば、車体フレームに対するサブフレームの締結部の高さを下げることができるし、前記周辺部品とのクリアランスを確保することもできる。しかしながら、このサブフレームや車体フレームを屈曲させる構成では、これらの剛性確保(補強)が必要になって、車重が増すとともに車両の製造コストも増すという新たな課題が生じる。
したがって、車両の製造コスト等が増すことがないように簡素な構成で、旋回時の操安性を向上させることができるフレーム構造体が望まれている。
本発明の課題は、旋回時の操安性に優れる簡素な構成のサブフレーム締結構造を提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、車両の後輪のサスペンションアームが枢着されるサブフレームを前記車両の車体フレームに締結するサブフレーム締結構造であって、前記サブフレームは、前記車両の前後方向に延びる左右の縦メンバを備え、前記縦メンバは、当該縦メンバの前端部に配置される前部マウントと、当該縦メンバの後端部に配置される後部マウントとにより前記車体フレームに対してフローティング支持され、前記前部マウント及び前記後部マウントのそれぞれは、前記車体フレーム側に締結される内筒部と、前記サブフレーム側に取り付けられる外筒部と、前記内筒部と前記外筒部とを連結する弾性体と、を備え、前記前部マウントと前記後部マウントとは、前記内筒部の前記車体フレームへの締結点と、前記弾性体の弾性中心との距離が互いに異なっていることを特徴とする。
このサブフレーム締結構造によれば、内筒部の車体フレームに対するマウントの締結点の高さを維持したままで、前部マウントと後部マウントの弾性中心のみを互いに独立に下方に変位させることができる。つまり、本発明のサブフレーム締結構造によれば、前部マウントと後部マウントの弾性中心のみを互いに独立して下方に変位させることによって、従来の技術においてサブフレームの車体フレームに対する締結点を下げたのと同様の効果を奏することができる。これにより本発明のサブフレーム締結構造は、車体フレームに対するマウントの締結点の高さを維持したままで、つまり車体フレーム等に補強等を施さずに簡素な構成のままで操安性を向上させることができる。
このようなサブフレーム締結構造においては、前記サブフレームの前記左右の縦メンバは、当該縦メンバの前記後端部が前記前端部よりも高くなるように湾曲しており、前記内筒部の前記車体フレームへの前記締結点と、前記弾性体の前記弾性中心との距離は、前記前部マウントよりも前記後部マウントの方が大きい構成とすることもできる。
このサブフレーム締結構造によれば、後部マウントと前部マウントとにおける弾性中心の高さの差を小さくすることができる。
本発明によれば、旋回時の操安性に優れる簡素な構成のサブフレーム締結構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るサブフレーム締結構造を含む車体後部構造の斜視図である。 図1に示す車体後部構造において、車体フレームからサブフレームを取り外した様子を示す底面図である。 本発明の実施形態に係るサブフレーム締結構造の側面図である。 (a)は、図3のIVa−IVa断面図、(b)は、図3のIVb−IVb断面図である。 本発明の実施形態に係るサブフレーム締結構造を備える車両の動作説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るサブフレーム締結構造について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサブフレーム締結構造1を含む車体後部構造10の斜視図である。図2は、車体フレーム2からサブフレーム3を取り外した様子を示す底面図である。
図1に示すように、本実施形態のサブフレーム締結構造1は、後に詳しく説明する弾性体7(図4(a)及び(b)参照)を含む4つのマウント4(図2参照)を介して車体フレーム2にサブフレーム3が支持される、いわゆるフローティング支持構造を有している。なお、図2に示す符号4aは、前部マウントを表し、符号4bは、後部マウントを表すが、これらを特に区別しない場合には、単にマウント4と称する。
本実施形態のサブフレーム締結構造1は、後記するように、4つのマウント4(図2参照)において、内筒部6(図4(a)及び(b)参照)の上下高さがマウント4の弾性体7(図4(a)及び(b)参照)の上下高さよりも高くなっていることを主な特徴とする。
以下では、サブフレーム締結構造1を含む車体後部構造10の全体構成について説明した後にサブフレーム締結構造1について説明する。なお、本実施形態における前後左右上下の方向は、車両に着座したドライバから見た方向に一致させた図1の矢印に示す前後左右上下の方向を基準とする。
<車体後部構造>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車体後部構造10は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の下側に配置されるサブフレーム3と、を備えている。
車体フレーム2は、左右のリヤサイドフレーム11,11と、これらのリヤサイドフレーム11,11間に渡し架けられているとともに車体前後方向に所定間隔で互いに離隔している前後のクロスメンバ14,15と、を備えている。
左右のリヤサイドフレーム11,11のそれぞれは、後記するように、サブフレーム3の上方で車両の前後方向にストレートな形状を維持している。
前クロスメンバ14は、左右のリヤサイドフレーム11,11の前後方向の中央部よりも前方寄りで、これらのリヤサイドフレーム11,11同士に渡し架けるように配置される車幅方向(左右方向)に長い部材である。この前クロスメンバ14の両端部14a,14aは、左右のリヤサイドフレーム11,11のそれぞれに接続されている。
また、図1に示すように、前クロスメンバ14は、リヤバルクヘッド24の下部梁を構成する部材である。ちなみに、このリヤバルクヘッド24は、右ホイールハウス26の内側に接続されるとともに、作図の便宜上図示を省略した左ホイールハウスの内側に接続される。
後クロスメンバ15は、図1及び図2に示すように、前クロスメンバ14の後方で、左右のリヤサイドフレーム11,11同士に渡し架けるように配置される、下方に凸の弓形部材である。
この後クロスメンバ15の両端部15a,15a(図1中、左側の端部15aは図示省略)は、左右のリヤサイドフレーム11,11のそれぞれに接続されている。
図2中、符号34,35は、次に説明するサブフレーム3がマウント4を介して締結される締結部である。符号38は、サブフレーム3を車体フレーム2に締結するためのボルトである。
サブフレーム3は、図2に示すように、平面視で弓形に形成された左右のサブサイドメンバ51,51と、左右のサブサイドメンバ51,51同士の間に渡し架けられた前後のサブクロスメンバ52,53とを備えている。これらのサブサイドメンバ51,51は、特許請求の範囲にいう「縦メンバ」に相当する。ちなみに、左右のサブサイドメンバ51,51のそれぞれは、車幅方向(左右方向)の内側に弓形の凸部側が互いに向き合うように配置されている。
左右のサブサイドメンバ51,51は、後記するように、側面視で後端部が前端部よりも高くなるように湾曲している。
このような左右のサブサイドメンバ51,51における前後両端部には、後に詳しく説明するマウント4(前部マウント4a,4a及び後部マウント4b,4b)が配置されることとなる。
左右のリヤサスペンション18,18のそれぞれは、アッパアーム18aと、2本のロアアーム18b,18bと、コントロールアーム18cと、からなるサスペンションアームを有するマルチリンクタイプのダブルウイッシュボーン型サスペンションを構成している。これらのサスペンションアーム18a,18b,18cの一端は、左右のサブサイドメンバ51,51のそれぞれに枢着され、それらの他端は、左右のナックル54,54のそれぞれに枢着されている。
<サブフレーム締結構造>
次に、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1について説明する。
図3は、本実施形態に係るサブフレーム締結構造の側面図であり、図1の符号IIIで示めされる矢印の方向にてサブフレーム締結構造を見た様子を示す側面図である。
図3に示すように、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1においては、前記したように、車体フレーム2に対してサブフレーム3が前部マウント4a及び後部マウント4bを介して締結されている。
サブフレーム3のサブサイドメンバ51は、前記したように、側面視で後端部が前端部よりも高くなるように湾曲している。具体的には、側面視でのサブサイドメンバ51は、間延びした略S字形状となるように湾曲している。そして、サブサイドメンバ51の両端部のそれぞれは略水平方向に延在している。
サブサイドメンバ51の両端部のそれぞれには、円筒形状のマウントホルダ51aが設けられている。マウントホルダ51aは、その中心軸が上下方向に向くようにサブサイドメンバ51の両端部のそれぞれに固定されている。
前端部のマウントホルダ51aには、次に説明するように、前部マウント4aが取り付けられ、後端部のマウントホルダ51aには、後部マウント4bが取り付けられる。
ちなみに、このようなサブサイドメンバ51が締結される車体フレーム2のリヤサイドフレーム11は、サブサイドメンバ51の上方で車両の前後方向にストレートな形状を維持するようにストレート区間Sを有している。
次に参照する図4(a)は、後部マウント4bの断面を表す図3のIVa−IVa断面図、図4(b)は、前部マウント4aの断面を表す図3のIVb−IVb断面図である。
ここでは後部マウント4bについて説明した後に、前部マウント4aについて説明する。
図4(a)に示すように、後部マウント4bは、ボルト38の挿通孔6aを有する略円筒形状を呈しており、前記した円筒形状のマウントホルダ51aの内側に配置されている。
後部マウント4bは、外筒部5と、この外筒部5の内側で同心に配置される内筒部6と、外筒部5の内側に配置されてこの外筒部5と内筒部6とを連結する円筒形状の弾性体7と、を備えている。
外筒部5の下端には、その外径側に延出するようにフランジ5aが形成されている。このフランジ5aは、マウントホルダ51aの下端と当接することで、外筒部5がマウントホルダ51aの下寄りに配置されるように位置決めしている。この外筒部5の材質としては、所定の機械的強度を有するものであれば特に制限はないが、通常は金属等を好適に使用することができる。
本実施形態での弾性体7は、外筒部5の上下高さ(長さ)と略同じ高さに設定されている。この弾性体7は、例えば合成ゴム等の弾性材料で形成することができる。
内筒部6は、その上下高さ(長さ)が外筒部5及び弾性体7の高さよりも高く(長く)なるように設定されている。内筒部6は、外筒部5の内側に弾性体7を介して連結される連結部分61と、この連結部分61からさらに上方に向けて延出する延出部分62とを有している。ちなみに、本実施形態の後部マウント4bにおける内筒部6の上下高さ(長さ)は、弾性体7の上下高さ(長さ)の略2倍程度に設定されている。言い換えれば、内筒部6の連結部分61の上下高さ(長さ)と、延出部分62の上下高さ(長さ)とは略同じになるように設定されている。
内筒部6の材質としては、所定の機械的強度を有するものであれば特に制限はないが、通常は金属等を好適に使用することができる。
なお、図4(a)中、符号8は、マウントホルダ51aの上部開口に圧入されるストッパであり、符号9は、後部マウント4bの下端に当接するプレートである。ちなみに、プレート9の中央部には、ボルト38の挿通孔が形成されている。
以上のような後部マウント4bは、前記したように、リヤサイドフレーム11の締結部35にボルト38にて締結される。
具体的には、図4(a)に示すように、リヤサイドフレーム11の締結部35の下面には、ボルト38の挿通孔35aが形成されており、締結部35の中空部には、ボルト38と螺合するナット39が配置される。
後部マウント4bの下端に配置されたプレート9を介してボルト38が内筒部6の挿通孔6a及び締結部35の挿通孔35aに挿通され、ボルト38の先端はナット39に螺合する。これによりサブサイドメンバ51(サブフレーム3)は、内筒部6の上端でリヤサイドフレーム11の締結部35と当接する後部マウント4bを介して、ボルト38にてこのリヤサイドフレーム11(車体フレーム2)に締結されることとなる。
次に、主に図4(b)を参照しながら前部マウント4a(図3参照)について説明する。
前部マウント4aは、前記したように、サブサイドメンバ51(図3参照)の前端部に設けられたマウントホルダ51aに取り付けられる。
この前部マウント4aは、後部マウント4b(図4(a)参照)の内筒部6の上下高さ(長さ)よりも低い(短い)内筒部6(図4(b)参照)を有しているほかは、後部マウント4bと同様に構成されている。この前部マウント4aは、前記したように、リヤサイドフレーム11の締結部34にボルト38にて締結される。図4(b)中、符号34aは、締結部34に形成されたボルト38の挿通孔である。
本実施形態の前部マウント4aにおける内筒部6の延出部分62の上下高さ(長さ)は、連結部分61の上下高さ(長さ)の略半分程度に設定されている。
なお、図4(b)中、符号5aは、外筒部5のフランジであり、符号6aは、前部マウント4aのボルト38の挿通孔であり、符号7は、弾性体であり、符号8は、ストッパであり、符号9はプレートであり、符号39は、ナットである。
図4(a)及び(b)に示すように、このような前部マウント4a及び後部マウント4bにおける弾性体7の弾性中心Cは、弾性体7の軸心上で、上下高さ(長さ)の中央位置に定められる。また、本実施形態では、リヤサイドフレーム11(車体フレーム2)に対する内筒部6の接触面11aと、内筒部6の軸心との交点を締結点Pと規定する。そうすると前部マウント4aと後部マウント4bとは、締結点Pと弾性体7の弾性中心Cとの距離が互いに異なっている。
具体的には、後部マウント4bにおける締結点Pと弾性中心Cとの距離D1(図4(a)参照)と、前部マウント4aにおける締結点Pと弾性中心Cとの距離D2(図4(b)参照)との関係は、D1>D2となっている。
次に、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1の作用効果について説明する。
図5は、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1を備えた車両Vの動作説明図であり、左ハンドル車が右旋回する際の様子を車両Vの後方から見た模式図である。
図5に示すように、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1では、後輪T,Tがサスペンションアーム(図示省略)を介してサブフレーム3に支持され、サブフレーム3は、マウント4により車体フレーム2に対してフローティング支持されている。つまり、マウント4は、車体フレーム2とサブフレーム3との間で弾性体7(図4(a)及び(b)参照)に基づくばね性を発揮する。
本実施形態に係るサブフレーム締結構造1を備えた車両Vにおいては、ハンドルHを右に切って車両Vが右旋回する際に、後輪T,Tには、旋回中心(図示省略)に向く横力Ft,Ftが発生する。その結果、ロールセンタRには、旋回中心に向くモーメントMが生起する。このモーメントMに基づいて、左側のマウント4の弾性中心には下向きの分力Fdが生じ、右側のマウント4には上向きの分力Fuが生じる。そして、これらの分力Fu,Fdが大きくなるほど車両Vのロール角は大きくなって、旋回時における操安性は悪くなる傾向にある。
ところで、車体フレーム2に対するサブフレーム3の締結高さ、つまり車体フレーム2に対するマウント4の締結高さH1を、ロールセンタRの高さH2に近付けるようにサブフレーム3を下げることで、ロール角は低減できる。
これに対して、前記した従来の技術(「発明が解決しようとする課題」の欄参照)では、サブフレームの周辺部品(例えば、燃料タンク等)とのクリアランスの確保のため、これらの周辺部品に対して車体フレームやサブフレームが干渉しないように、これらの車体フレーム等を凸形状に屈曲させる必要があった。そのため、従来の技術では、車体フレーム等の剛性確保(補強)が必要になって、車重が増すとともに車両の製造コストも増すこととなった。
一方、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1では、外筒部5及び弾性体7から内筒部6が車体フレーム2側に向けて突出しているので(図4(a)及び(b)参照)、内筒部6の車体フレーム2に対する締結点Pの高さは維持したままで、マウント4(図4(a)の後部マウント4b、図4(b)の前部マウント4a)の弾性中心C(図4(a)及び(b)参照)のみを下方に変位させることができる。
これによりサブフレーム締結構造1は、車体フレーム2の直線性を維持したままで(図3のストレート区間S参照)、マウント4の弾性中心CのみをロールセンタRに近付けることができる。したがって、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1によれば、車体フレーム2等に剛性確保のための補強を要しないので、車重や製造コストが増加することも避けられ、簡素な構成で、旋回時の操安性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1によれば、ばね定数の小さい弾性体7を使用することでNV性能をも向上させることができる。ちなみに、一般には操安性を追求すると、リジッドやばね定数の大きい弾性体が望ましいと考えられ、NV性能と操安性とは二律背反の関係にあるとされる。しかしながら、本実施形態によれば、弾性中心Cが下方にシフトすることで操安性が向上するので、この二律背反は解消される。
また、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1によれば、マウント4の延出部分62の長さを変えることで、マウント4の弾性中心Cの位置を変えることができる。
また、本実施形態に係るサブフレーム締結構造1では、内筒部6の車体フレーム2への締結点Pと、弾性体7の弾性中心Cとの距離(D1,D2)を、互いに異なるように設定することができる。このようなサブフレーム締結構造1によれば、前部マウント4aにおける弾性中心Cの位置と、後部マウント4bにおける弾性中心Cの位置とを上下方向に個別に変位させることができる。したがって、このサブフレーム締結構造1によれば、ジオメトリによりロール角の改善を行う際の設計の自由度が増す。
また、本実施形態でのサブフレーム締結構造1では、サブフレーム3のサブサイドメンバ51(縦メンバ)は、その後端部が前端部よりも高くなっている(図3参照)。一方、後部マウント4bにおける締結点Pと弾性中心Cとの距離D1(図4(a)参照)が、前部マウント4aにおける締結点Pと弾性中心Cとの距離D2(図4(b)参照)よりも大きくなるように設定されているので(D1>D2)、後部マウント4bと前部マウント4aとにおける弾性中心Cの高さの差を小さくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、後部マウント4bにおける内筒部6の延出部分62の上下高さ(長さ)と、連結部分61の上下高さ(長さ)と、が略同じになるように設定され、前部マウント4aにおける内筒部6の延出部分62の上下高さ(長さ)とが、連結部分61の上下高さ(長さ)の略半分程度に設定されている。しかしながら、本発明でのこれら延出部分62と連結部分61の上下高さ(長さ)の比は、適宜に設定することができる。
また、前記実施形態では、前部マウント4aと後部マウント4bの両方の内筒部6に延出部分62を設けることを想定しているが、本発明は、前部マウント4aと後部マウント4bとのいずれか一方のみ延出部分62を設ける構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、前部マウント4aと後部マウント4bの両方において、同じサイズ・形状の弾性体7を使用することを想定しているが、本発明では前部マウント4aと後部マウント4bとで互いに異なるサイズ・形状の弾性体7を使用する構成とすることもできる。
1 サブフレーム締結構造
2 車体フレーム
3 サブフレーム
4 マウント
4a 前部マウント
4b 後部マウント
5 外筒部
6 内筒部
7 弾性体
10 車体後部構造
11 リヤサイドフレーム
14 前クロスメンバ
15 後クロスメンバ
18 リヤサスペンション
18a アッパアーム(サスペンションアーム)
18b ロアアーム(サスペンションアーム)
18c コントロールアーム(サスペンションアーム)
34 締結部
35 締結部
38 ボルト
39 ナット
51 サブサイドメンバ(縦メンバ)
52 サブクロスメンバ
54 ナックル
C 弾性中心
D1 距離
D2 距離
Ft 横力
P 締結点
R ロールセンタ

Claims (2)

  1. 車両の後輪のサスペンションアームが枢着されるサブフレームを前記車両の車体フレームに締結するサブフレーム締結構造であって、
    前記サブフレームは、前記車両の前後方向に延びる左右の縦メンバを備え、
    前記縦メンバは、当該縦メンバの前端部に配置される前部マウントと、当該縦メンバの後端部に配置される後部マウントとにより前記車体フレームに対してフローティング支持され、
    前記前部マウント及び前記後部マウントのそれぞれは、前記車体フレーム側に締結される内筒部と、
    前記サブフレーム側に取り付けられる外筒部と、
    前記内筒部と前記外筒部とを連結する弾性体と、を備え、
    前記前部マウントと前記後部マウントとは、
    前記内筒部の前記車体フレームへの締結点と、前記弾性体の弾性中心との距離が、互いに異なっていることを特徴とするサブフレーム締結構造。
  2. 前記サブフレームの前記左右の縦メンバは、当該縦メンバの前記後端部が前記前端部よりも高くなるように湾曲しており、
    前記内筒部の前記車体フレームへの前記締結点と、前記弾性体の前記弾性中心との距離は、前記前部マウントよりも前記後部マウントの方が大きいことを特徴とする請求項1に記載のサブフレーム締結構造。
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