JP2016063856A - パッド付き救急絆創膏 - Google Patents

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Abstract

【課題】適度な強度を有しつつ、患部から剥がす際に視認しやすい切断部(破断誘導部)が形成されており、切断線を利用して簡単適切に剥がすことが可能なパッド付き救急絆創膏を提供する。
【解決手段】パッド付き救急絆創膏1は、粘着テープ2にパッド3が取り付けられ、粘着テープのうち、パッドを挟んだ両側に、パッドから離れすぎず、かつパッドの極近傍を避けて、患部から剥がす際にパッドの端を摘み上げることにより破断可能な破断誘導領域4を形成したものであって、粘着テープが伸縮可能であり、破断誘導領域は、カット部40と非カット部41とが交互に並んで構成されるとともに、破断誘導領域の両側にある非破断領域7よりも大きい所定の伸長比率を有し、粘着テープを患部に貼りつける際には、カット部が拡張するとともに非カット部が伸長して破断誘導領域の視認性が向上し、所定の伸長比率を超えて引っ張られると非カット部が裂けて破断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、好適に利用するための適度な強度を有しつつ、患部から簡単適切に剥がすことができるパッド付き救急絆創膏に関する。
従来のパッド付き救急絆創膏は、貼り替えや使用後に皮膚から剥がす際、粘着テープの粘着力が強いため、剥がすことが困難となる場合があった。また、長時間貼り続けておくと粘着性が増してさらに剥がし難くなって、特に指に巻いた時などには粘着テープが重合して一層剥がしにくくなるという不都合があった。
このような課題を解決すべく本発明者は、特許文献1において、粘着テープのうち、パッドから離れすぎず、かつパッドの極近傍を避けて、パッドの近傍両側に、患部から剥がす時にパッドの端を摘み上げて横に引っ張ることにより切断可能な2本の切断線を設けた剥がし易い救急絆創膏を提案した。
これによれば、救急絆創膏を貼り替えたり剥がしたりするときに、粘着テープを端から剥がそうとしたり、引っ張ったりする必要がなく、傷口を傷めたり皮膚を引っ張ることもなく痛みも少なく剥がすことができるので、幼い子供の傷等の手当には最適で、何度でも貼り替えてあげられるため患部を清潔に保つことができるという有用性を発揮することができる。
特許第4038486号
ところで、前記切断線は複数のカット部が所定の間隔を空けて一列に並んで構成されるものであるが、粘着テープの材質等によっては、皮膚から剥がそうとする際に切断部を視認しにくく、切断線が形成された救急絆創膏であることに気が付きにくい場合がある。その場合、粘着テープを端から剥がしてしまい、結果として切断線が設けられていない通常の救急絆創膏と同様の使い方をすることになる。
一方、例えばカット部の長さを長くし、かつカット部間の間隔を狭くすることで、切断線を目立ちやすく(視認しやすく)して、上述のような切断線に気が付きにくい問題に対処することが考えられる。しかしながら、このように目立ちやすい切断線は、皮膚に貼り付ける際などに粘着テープを引っ張ったり、粘着テープを貼り付けた状態で患部近傍を動かしたりすることで簡単に切断され、救急絆創膏としての適切な使用が妨げられるおそれがある。
このように、上記特許文献に記載のパッド付き救急絆創膏は、切断部の視認のしやすさと、粘着テープの強度との関係で改善の余地がある。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、救急絆創膏としての適切な使用を可能にする適度な強度を有しつつ、患部から剥がす際に視認しやすい切断部(破断誘導部)が形成されており、切断線を利用して簡単適切に剥がすことが可能なパッド付き救急絆創膏を提供することを目的とする。
本発明は以上のような問題点を鑑み、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパッド付き救急絆創膏は、粘着テープにパッドが取り付けられ、粘着テープのうち、パッドを挟んだ両側に、パッドから離れすぎず、かつパッドの極近傍を避けて、患部から剥がす際にパッドの端を摘み上げることにより破断可能な破断誘導領域を形成したものであって、粘着テープが伸縮可能であり、前記破断誘導領域は、カット部と非カット部とが交互に並んで構成されるとともに、前記破断誘導領域の両側にある非破断領域よりも大きい所定の伸長比率を有し、粘着テープを患部に貼りつける際には、前記カット部が拡張するとともに非カット部が伸長して前記破断誘導領域の視認性が向上し、前記所定の伸長比率を超えて引っ張られると非カット部が裂けて破断するように構成されていることを特徴とする。
このような構成であることで、患部にパッド付き救急絆創膏を貼り付ける際、伸縮可能な粘着テープが引っ張られることにより、カット部が拡張するので、予め目立つ破断誘導領域が形成されたものよりも破断誘導領域で破断されにくく、粘着テープを皮膚に適切に貼り付けることができるとともに、粘着テープを貼り付けた状態で患部近傍を自由に動かすことができる。また、破断誘導領域が非破断領域よりも大きい所定の伸長比率を有しており、粘着テープが引っ張られると、カット部が拡張するとともに非カット部が非破断領域よりも伸長して破断誘導領域の視認性が向上するので、指などに貼り付ける際には、粘着テープの端部を破断誘導領域に掛かりにくく調整することもでき、患部から剥がす際には破断誘導領域を利用してパッドを適切に患部から取り除いて、傷口を痛めることがない。したがって、患部への適切な貼付や貼付した状態で患部近傍を自由に動かすことを可能にする程度の強度を有するとともに、患部に貼り付ける際や患部から剥がす際に破断誘導領域を視認しやすく、破断誘導領域を利用して簡単適切に剥がすことができる。
具体的な構成としては、前記非破断領域のうち、パッドが取り付けられていない部分の伸長比率が2.0以上であることが好ましい。また、前記カット部の長さが0.15〜0.25mmであるとともに、前記非カット部の長さが0.11〜0.19mmであることが好ましい。
特に、破断誘導領域を一層容易に認識できるようにするためには、前記粘着テープのパッドと反対側の面に、複数の前記カット部の少なくとも一部を囲む着色領域が前記破断誘導領域に沿って形成されている構成とすることが好適である。
とりわけ、粘着テープへの着色を適切に行うためには、前記粘着テープがポリオレフィンフィルムであることが好適である。
以上、説明した本発明によれば、粘着テープを患部に貼りつける際に破断誘導領域の視認性が向上することから、患部への適切な貼付や貼付した状態で患部近傍を自由に動かすことを可能にする程度の強度を有するとともに、患部から剥がす際に破断誘導領域を視認しやすく、破断誘導領域を利用して簡単適切に剥がすことができる。
本発明の一実施形態に係るパッド付き救急絆創膏を模式的に示す平面図。 同パッド付き救急絆創膏を引き伸ばした状態で模式的に示す平面図。 同パッド付き救急絆創膏を示す平面図及び底面図。 同パッド付き救急絆創膏を示す正面図、右側面図及び左側面図。 図3に示すパッド付き救急絆創膏の断面を示す断面図。 同パッド付き救急絆創膏の使用方法を説明するための斜視図。 同パッド付き救急絆創膏の使用方法を説明するための斜視図。 同パッド付き救急絆創膏の変形例を示す図。
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパッド付き救急絆創膏1を模式的に示す平面図である。パッド付き救急絆創膏1を構成する粘着テープ2は、四隅が面取りされた略長方形状であり、この粘着テープ2の中央部に長方形状のパッド3が位置している。
そして、粘着テープ2において、パッド3を挟んだ両側に、パッド3から離れすぎない程度に近傍であり、かつパッド3の極近傍を避けて、複数のカット部40と非カット部41とが交互に一列で並んで構成された破断誘導領域4がそれぞれ設けられている。この破断誘導領域4は、例えば患部から剥がす際にパッド3の端を摘み上げて横に引っ張る、またはねじること等によって破断可能なものである。
ここに言うパッド3から離れすぎない程度の近傍とは、パッド3から離れすぎると粘着しろ2x,2yのうち特にパッド3と破断誘導領域4との間の領域における粘着状態が高くなって剥がれにくくなり、これを回避する程度に近傍であることを意味する。このような近傍位置に破断誘導領域4を設けることで、粘着テープ2を破断誘導領域4で容易に切断してパッド3との間を分離させることができる。また、極近傍とは、パッド3にほぼ隣接した部位をいう。パッド3の極近傍では皮膚に粘着しないか或いは粘着状態が極めて低い状態となるため、このような位置に破断誘導領域4を設けると粘着テープ2の貼り方や使用者の動作、関節など使用場所によって使用中に容易に破れたり、カット部40を介してパッド3と患部との間に水が入るおそれがあり、これらを回避する程度にパッド3との距離を保つことを意味する。具体的に、未使用時におけるパッド3から破断誘導部4までの距離t7は1〜3mm程度である。
粘着テープ2は、例えばポリオレフィンフィルムで構成されたものであり、未使用時において、図1に示す破断誘導領域4に平行な短辺方向の長さt2が19mm程度に設定され、破断誘導領域4に直交する長辺方向の長さt1が70〜80mm程度に設定される。また、粘着テープ2は、伸縮可能であり、図2に示すように特に長辺方向へ大きく引き伸ばすことができるとともに、粘着テープ2の一端部2d側、他端部2c側および2つの破断誘導領域4,4の間にそれぞれ非破断領域7が形成されている。すなわち、粘着テープ2は、破断誘導領域4と非破断領域7とで構成される。これら3つの非破断領域7のうち、パッド3が取り付けられていない非破断領域7は、粘着テープ2の未使用時(未伸長時)における一端部2d(或いは他端部2c)から最寄りの破断誘導領域4までの長さt1´に対する、粘着テープ2の伸長時における一端部2d(或いは他端部2c)から最寄りの破断誘導領域4までの長さt1´´の割合である伸長比率(t1´´/t1´)が1.5以上、好ましくは1.8以上、さらに好ましくは2.0以上(具体的には2.0〜3.0程度)に構成されている。なお、3つの非破断領域7のうち、中央に位置する非破断領域7は、伸縮しないパッド3が貼り付けられているので、粘着テープ2を引っ張っても伸びない。
このような粘着テープ2は、その内面2a(図5(b)等参照)のほぼ全体に例えばアクリル系等の接着剤が付着しており、内面2a中央部にパッド3が固定され、図1に示すようにパッド3の周囲に粘着しろ2x,2yが存在している。パッド3の長辺方向に沿って存在する粘着しろ2yは、パッド3の短辺方向に沿って存在する粘着しろ2xよりも広く、粘着しろ2x,2yに付着している前記接着剤を介して粘着テープ2と同一形状かつ同一の大きさに調整された処理紙5が貼り付けられている。
処理紙5は、例えばシリコーン製であり、粘着テープ2から容易に剥離可能で、図3(b),図4,図5に示すように、粘着テープ2の長辺方向における一端部2dから長辺方向中央までを覆う第1処理紙5aと、粘着テープ2の長辺方向における他端部2cから第1処理紙5aの一部を覆う第2処理紙5bとで構成される。第1処理紙5aの第2処理紙5b側の端部には、第2処理紙5b側に折り曲げられた折曲部5a1(図5(b)参照)が形成されており、折曲部5a1を摘んで引っ張ることで第1処理紙5aを粘着テープ2から剥がしやすくしている。
図1に示す破断誘導領域4は、例えばマイクロミシンを用いて形成されるものであり、未使用時において、カット部40の長さ(カット部40の破断誘導領域4と平行な方向の長さ)t5が0.15〜0.25mm程度(より好ましくは0.2mm程度)、隣接するカット部40,40同士の間にある非カット部41の長さt6が0.11〜0.19mm程度(より好ましくは0.15mm程度)となるよう、粘着テープ2の肉厚をミシン目状に切断して形成してある。すなわち、カット部40の長さt5に対する非カット部41の長さt6の比率(t6/t5)が、0.44〜1.27に設定されている。そのため、未使用時の破断誘導領域4は、視認できない、あるいは粘着テープ2においてかすかに視認可能な単なる薄い線にしか見えないものである。
このようにマイクロミシンを用いて形成されるカット部40は、長方形に形成されており、粘着テープ2を長辺方向に引っ張ると、図2に示すようにカット部40が破断誘導領域4と直交する方向に略長方形に開口して拡張し、未使用時の開口幅w1(図1参照)よりも開口幅w2が大きくなるとともに、隣接するカット部40,40同士の間隔を狭めつつ、非カット部41が伸長する。カット部40による間隙が複数箇所に設けられている破断誘導領域4は、非破断領域7よりも大きい所定の伸長比率(未使用時の破断誘導領域4の長さ(開口幅w1)に対する伸長時の破断誘導領域4の長さ(開口幅w2)の割合)を有しており、粘着テープ2を引っ張ると、非破断領域7よりも伸びやすく、伸長時の非カット部41の長さt6´は0.1mm程度となる。これにより、粘着テープ2において、破断誘導領域4が非破断領域7よりも薄くなり、複数のカット部40が全体として一定幅の帯状になって、破断誘導領域4だけ色が抜けた半透明の領域となることから、未使用時よりも破断誘導領域4の視認性が向上する。
なお、カット部40が略長方形であり、伸長時の非カット部41の形状も略長方形になることから、非カット部41が破断しにくく、粘着テープ2を皮膚に貼り付ける際などに破断誘導領域4で破断することを防止できる。
図1,図3(a)に示すように、粘着テープ2のパッド3と反対側の面である外面2bには、複数のカット部40(図1参照)の一部を囲む着色領域6が破断誘導領域4に沿って形成されている。着色領域6は、本実施形態では犬のエサとして一般的な骨のイラストとして描かれており、着色領域6内はそれ以外の部位と異なる色に着色されている。なお、本実施形態では、複数のカット部40のうち、粘着テープ2の短辺方向両端部にあるカット部40は着色領域6に囲まれていない。
図5(b)に示すように、パッド3は、粘着テープ2に取り付けられた不織布31と、不織布31に積層されて患部に不織布31が直接接触することを防止するネット32との2層構造である。不織布31は、例えばビスコースレーヨン、ポリプロピレン及びポリエチレンを含んで構成されたものである。ネット32は、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー及びオクテンエチレンコポリマーを含んで構成されたものである。
パッド3は、図1に示す長辺方向の長さt3が23〜24mm程度に設定され、このようなパッド3を挟んだ両破断誘導領域4,4間の距離t4は27〜30mm程度に設定されている。
上記のようなパッド付き救急絆創膏1は、粘着テープ2を引き伸ばしつつ患部に貼り付けることができ、例えば図6(a)に示すように指に貼り付けた状態でカット部40が略長方形に拡張し、破断誘導領域4の視認性が向上する。その後、救急絆創膏1を剥がす際には、図6(b)に示すようにパッド3の端を非カット部41の伸長限度、すなわち破断誘導領域4の上記所定の伸長比率を超えるまで摘み上げることで、一方または両方の破断誘導領域4で非カット部41が裂けて粘着テープ2が破断され(一方の破断誘導領域4で破断された状態は図7(a)参照)、パッド3を患部から無理なく剥がすことができる。そして、図7(b)のように粘着テープ2の残りの部分も指から簡単に剥がすことができる。このように一方の破断誘導領域4で破断する形態は、例えば他方の破断誘導領域4上に粘着テープ2の端部2c,2d(図1等参照)を貼り付けた場合に特に有効なものであり、どちらの破断誘導領域4,4も塞がれていない場合には、同時もしくは個別に破断誘導領域4を破断させて粘着シート2を皮膚から剥がすようにしてもよい。
なお、従来、例えば実願昭53−140207には患部への貼り付け時に粘着テープの一部をミシン目により切り離し、貼り付ける箇所に合わせて粘着テープの長辺方向の長さを調整可能なものがあるが、これは、上述のように皮膚等から剥がすときに粘着テープ2を破断させる本発明とは全く観点が異なるものである。
以上のように、本実施形態のパッド付き救急絆創膏1は、粘着テープ2にパッド3が取り付けられ、粘着テープ2のうち、パッド3を挟んだ両側に、パッド3から離れすぎず、かつパッド3の極近傍を避けて、患部から剥がす際にパッド3の端を摘み上げることにより破断可能な破断誘導領域4を形成したものであって、粘着テープ2が伸縮可能であり、破断誘導領域4は、カット部40と非カット部41とが交互に並んで構成されるとともに、破断誘導領域4の両側にある非破断領域7よりも大きい所定の伸長比率を有し、粘着テープ2を患部に貼りつける際には、カット部40が拡張するとともに非カット部41が伸長して破断誘導領域4の視認性が向上し、破断誘導領域4の所定の伸長比率を超えて引っ張られると非カット部41が裂けて破断するように構成されている。
このような構成であることで、患部にパッド付き救急絆創膏1を貼り付ける際、伸縮可能な粘着テープ2が引っ張られることにより、カット部40が拡張するので、予め目立つ破断誘導領域が形成されたもの(例えば粘着テープ2の材質にウレタンを使用したもの)よりも破断誘導領域4で切断されにくく、粘着テープ2を皮膚に適切に貼り付けることができるとともに、粘着テープ2を貼り付けた状態で患部近傍を自由に動かすことができる。
また、破断誘導領域4が非破断領域7よりも大きい所定の伸長比率を有しており、粘着テープ2が引っ張られると、カット部40が拡張するとともに非カット部41が非破断領域7よりも伸長して破断誘導領域4の視認性が向上するので、指などに貼り付ける際には、粘着テープ2の端部を破断誘導領域4に掛かりにくく調整することもでき、患部から剥がす際には破断誘導領域4を利用してパッド3を適切に患部から取り除いて、傷口を痛めることがない。
したがって、本発明のパッド付き救急絆創膏1は、患部への適切な貼付や貼付した状態で患部近傍を自由に動かすことを可能にする程度の強度を有するとともに、患部に貼り付ける際や患部から剥がす際に破断誘導領域4を視認しやすく、破断誘導領域4を利用して簡単適切に剥がすことができる。
より具体的な構成としては、非破断領域7のうち、パッド3が取り付けられていない部分の伸長比率が2.0以上である。ここで、粘着テープ2の伸長比率が小さすぎると、皮膚へ貼り付ける際や粘着テープ2を貼り付けた状態で患部近傍を動かした際、非カット部41が十分に伸長せずに粘着テープ2が破断誘導領域4で破断しやすくなり、救急絆創膏1としての適切な使用が難しくなるおそれがある。しかしながら、非破断領域7のうちパッド3が取り付けられていない部分の伸長比率が2.0以上であることで、非破断領域7よりも伸長比率の大きい破断誘導領域4を含む粘着テープ2全体が十分な伸長比率を有するものになることから、粘着テープ2を指などの関節に貼り付けて患部近傍を動かした際にも破断誘導領域4で破断することなく、救急絆創膏1として適切に使用することができる。
また、カット部40の長さt5(図1参照)が0.15〜0.25mmであるとともに、非カット部41の長さt6が0.11〜0.19mmである。カット部40の長さt5が長く(例えば0.3mm程度)、非カット部41の長さt6が短いと、粘着テープ2を皮膚へ貼り付ける際や貼り付けた状態で患部近傍を動かした際に粘着テープ2が破断誘導領域4で破断しやすい一方、カット部40の長さt5が短く、非カット部41の長さt6が長いと、粘着テープ2を長辺方向に引っ張ってもカット部40が拡張しにくく、破断誘導領域4を視認しずらくなるおそれがある。カット部40の長さt5が0.15〜0.25mmであり、非カット部41の長さt6が0.11〜0.19mmであることで、救急絆創膏1として一層適切に使用することができる。
特に、粘着テープ2のパッド3と反対側の面である外面2bに、複数のカット部40の少なくとも一部を囲む着色領域6が破断誘導領域4に沿って形成されていることから、破断誘導領域4が形成された救急絆創膏1であることを容易かつ確実に認識することができる。
とりわけ、粘着テープ2がポリオレフィンフィルムであることから、非破断領域7のうちパッド3が取り付けられていない部分の伸長比率を2.0以上に設定することができるとともに、色(インク)が定着しやすく、着色領域6の形成を含めて粘着テープ2への着色が容易となる。例えば粘着テープ2の材質にウレタンを使用した場合、粘着テープ2の外面2bに色が定着しにくく、着色が困難となるので、着色領域6を適切に形成できないおそれがある。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では着色領域6として図1等に示す骨のイラストが記載されているが、そもそも着色領域6が設けられない構成であってもよい。また、着色領域6としては、骨のイラストに限定されず、破断誘導領域4を認識しやすくすることができればどのようなものでもよく、たとえば、図8(a)に示すように魚のイラストで形成された着色領域16であってもよく、また、ハートのイラスト26a(図8(b)参照)やドットのイラスト、スペードのイラストなどが破断誘導領域4に沿って連続的に並べられたような着色領域26であってもよい。さらに、着色領域6,16,26内は着色されず、その輪郭のみが描かれたものであってもよい。このような着色領域16,26が形成されたパッド付き救急絆創膏10,20は、底面、正面、右側面、左側面及び断面形状が、救急絆創膏1と同様の形状、具体的には図3(b)、図4,5に示すようになる。なお、背面図は、正面図と対称に表れるので省略している。
さらに、本実施形態において、破断誘導領域4(カット部40)はマイクロミシンで形成されるが、これ以外のもので形成されてもよい。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1・・・パッド付き救急絆創膏
2・・・粘着テープ
2b・・・外面(面)
3・・・パッド
4・・・破断誘導領域
6・・・着色領域
7・・・非破断領域
40・・・カット部
41・・・非カット部
t5・・・カット部の長さ
t6・・・非カット部の長さ

Claims (5)

  1. 粘着テープにパッドが取り付けられ、粘着テープのうち、パッドを挟んだ両側に、パッドから離れすぎず、かつパッドの極近傍を避けて、患部から剥がす際にパッドの端を摘み上げることにより破断可能な破断誘導領域を形成したパッド付き救急絆創膏であって、
    粘着テープが伸縮可能であり、
    前記破断誘導領域は、カット部と非カット部とが交互に並んで構成されるとともに、前記破断誘導領域の両側にある非破断領域よりも大きい所定の伸長比率を有し、粘着テープを患部に貼りつける際には、前記カット部が拡張するとともに非カット部が伸長して前記破断誘導領域の視認性が向上し、前記所定の伸長比率を超えて引っ張られると非カット部が裂けて破断するように構成されていることを特徴とするパッド付き救急絆創膏。
  2. 前記非破断領域のうち、パッドが取り付けられていない部分の伸長比率が2.0以上である請求項1記載のパッド付き救急絆創膏。
  3. 前記カット部の長さが0.15〜0.25mmであるとともに、前記非カット部の長さが0.11〜0.19mmである請求項1又は2記載のパッド付き救急絆創膏。
  4. 前記粘着テープのパッドと反対側の面に、複数の前記カット部の少なくとも一部を囲む着色領域が前記破断誘導領域に沿って形成されている請求項1〜3の何れかに記載のパッド付き救急絆創膏。
  5. 前記粘着テープがポリオレフィンフィルムである請求項1〜4の何れかに記載のパッド付き救急絆創膏。
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