JP4476925B2 - 手術用覆布及び手術野開孔周縁用粘着フィルム - Google Patents

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本発明は、手術等に際して患者を覆う為に用いられる手術用覆布に関するもの、並びに手術用覆布に用いられる手術野開孔周縁用粘着フィルムに関するものである。
外科手術に際しては、手術野を無菌状態に保つ目的から、手術野以外の患者身体表面を覆布(ドレープ)で覆うことが一般に行われている。以前は、手術野を開ける様にして複数枚の覆布をずらせて重ねるという方法が行われていたが、現在では、手術野に対応した位置を開孔した手術用覆布が用いられる様になっている。例えば白内障治療手術の様な眼の手術を行う場合には、眼の位置を開孔した眼科手術用覆布(例えば90cm×90cmや120cm×120cmの不織布)が用いられ、使用にあたっては、手術台に仰臥した患者の眼の部分に覆布の開孔を合わせ、開孔の周縁部分に取り付けられた粘着テープを瞼の回りに貼り付けて固定する。
この様に覆布の開孔を手術野に合わせて皮膚に貼り付けることになるが、例えば上記の如く眼科手術の場合には貼り付ける箇所が瞼の周りであって、特にこの部分は鼻や額,こめかみ,ほお骨と連続した複雑な凹凸を有していることから、上記の様に粘着テープで貼り付けたつもりであっても、覆布の復元力によって凹部分が持ち上がり、手術中に剥がれてしまう虞がある。そしてこの様にしてテープ面の貼り付け部に所々隙間ができると、該隙間から手術の際の洗浄液や血液等が覆布の内側(肌側)に漏れてしまうことがある。
そこで特許文献1では、眼科手術用覆布60における開孔65の周りに用いる粘着テープ62に関し、該粘着テープ62をその外周輪郭に4箇所の凹部62aを設けた形状とし、凹部の箇所に鼻骨等の隆起部が位置する様に貼り付けることで、鼻骨による粘着テープ62の押し上げを防止し、眼瞼周囲の凹凸にフィットして隙間を生じさせない様にするというものが提案されている(図6:従来の眼科手術用覆布60を反皮膚側から見た図)。
実公平3−13299号公報
上記の如く特許文献1の覆布によれば、皮膚に貼り付けた粘着テープの剥離が防止できるのであるが、貼着箇所からの洗浄液等の肌側への漏れの原因は、上述した覆布の復元力による凹部分の持ち上げだけではなく、貼着操作時の貼り付け不良による場合もある。つまり覆布がピッタリと皮膚に沿って貼り付けられておらず、シワや浮き部分を生じている場合には、そのシワ等の隙間から手術の際の洗浄液等が覆布の内側(肌側)に漏れてしまう虞がある。特に瞼の周りの様に手術野周りが複雑な凹凸を呈している場合には、貼付に際して覆布がシワになり易い。この為、貼り付けにあたってはシワや浮きを生じない様に丁寧に行う必要があり、煩雑である。
そこで本発明の目的は、手術野開孔の周囲に隙間を生じさせずに貼り付けるという操作を、容易に行うことのできる手術用覆布を提供すること、並びに隙間なく貼付する操作を容易に行い得る手術野開孔周縁用粘着フィルムを提供することにある。
本発明に係る手術用覆布は、手術野に対応した開孔を備え、該開孔の周縁部分における皮膚側面に設けられた粘着層により皮膚に貼り付けて用いる手術用覆布であって、前記開孔周縁部分に切り込みが設けられたものであることを特徴とする。
手術野に覆布の開孔を合わせて手術野周りに開孔周縁部分を貼り付けるに際し、たとえ開孔周縁部分にシワや浮き部分を生じそうになっても、上記切り込みによってそのシワや浮き部分を簡単に逃がすことができ、ピッタリと隙間なく貼り付けることができる。つまり仮に上記切り込みがない場合には、覆布にシワや浮き部分を生じさせない様にする為、開孔周縁部分を均等且つ同時に押さえて貼り付けるといった操作が必要になるが、本発明では、その様な丁寧な操作をせずとも、上述の様にシワ等を逃して簡単に隙間なく貼ることができるので、貼り付け操作が容易である。加えて患者の術野周りが凹凸の激しい箇所であっても、切り込みによって、上記術野周りの凹凸に追従させることも容易である。
また仮に切り込みが、粘着層を備えた開孔周縁部分を超えて形成されていると、その粘着層のない箇所に隙間を生じる懸念があるが、本発明においては、上記の如く切り込みは粘着層を備えた開孔周縁部分に設けられており、換言すると、前記切り込みが前記粘着層の存在領域内に収まっているから、切り込み周りに存在する粘着層によって切り込みの周りを貼り付けることができ、隙間の発生を防止できる。
また前記切り込みは、複数設けられていることが好ましい。切り込みの数は多い程、シワ等の発生を容易に防止することができる。一方であまりに切り込みの数が多すぎると、切り込み間の覆布片(以下、開孔周縁片と称することがある)が相対的に小さくなるので、これら開孔周縁片がヒラついて扱い辛くなり、またその粘着面を内側にして折れる懸念もある。この様な観点から切り込みの数としては1〜8が好ましい。
更に前記切り込みは、前記開孔の周縁が三角形の一辺を構成する三角形状であることが好ましい。切り込みが、単なる線状の切れ目の場合には、隣接する開孔周縁片同士が、その粘着面によって貼り付いてしまう虞があり、却って皮膚への貼り付け操作が難しくなる懸念があるが、上記三角形状の切り込みの様に、或る程度の幅を有する切り込みの場合には、隣接する開孔周縁片が殆ど触れ合わないので、開孔周縁片同士が貼り付くことが殆どない。
この三角形の切り込みのサイズに関し、開孔の周縁での辺の長さ(切り込みの幅)(図1(a)に示すEにあたる)としては、3〜10mmが好ましい。また切り込みの深さ(図1(a)に示すDにあたる)としては5〜30mmが好ましい。
更に本発明においては、前記周縁部分が、皮膚側面に粘着層が設けられたポリウレタンフィルムにより構成され、該ポリウレタンフィルムに前記切り込みが形成されたものであることが好ましい。尚本明細書及び特許請求の範囲において、フィルムと称した場合にはシートが含まれ、シートと称した場合にはフィルムが含まれる。
ポリウレタンフィルムは柔軟性に富み良く伸びる素材であるから、例えば瞼の周りの様な凹凸の激しい箇所に貼り付けるのに際して、該凹凸に沿って伸ばしながら貼り付けることができて追従性が良く、しかも上記の如く切り込みが形成されているから、シワや浮き部分を生じそうになってもそれを逃す様にして容易に貼り付けることができる。尚、皮膚への貼着はポリウレタンフィルムの皮膚側面に設けられた上記粘着剤層によって成される。上記の様な前記ポリウレタンフィルムとしては、そのMD方向(フィルムの製造流れ方向)及びTD方向(MD方向と直交する方向)における100%伸び時の引張応力(JIS K 7311による)が8.0MPa以下、引張破断時伸び(JIS K 7311による)が500%以上であることが好ましい。
また本発明においては、眼科手術に用いられる手術用覆布であって、前記切り込みが前記開孔周縁部分における少なくとも目頭側に設けられていることが好ましい。眼科手術における手術野周りの特に目頭側は非常に凹凸の激しい箇所であることから、従来より最も貼り付けの困難な箇所であったが、上記の如くこの目頭側部分に切り込みを設けることにより、貼り付け操作が容易となる。
本発明に係る手術野開孔周縁用粘着フィルムは、手術用覆布における手術野用開孔の周縁部分に用いられる粘着フィルムであって、該粘着フィルムが、手術野に対応した開孔を備え、該開孔の周縁部分に切り込みが設けられたものであることを特徴とする。
この粘着フィルムを用いた覆布であれば、前述と同様に、手術野周りに開孔周縁部分を貼り付けるに際し、上記切り込みによって開孔周縁部分に生じそうなシワや浮き部分を簡単に逃がすことができ、隙間なく貼り付けることが容易に行える。
本発明に係る手術用覆布によれば、術野周りに覆布の開孔周縁部分を貼り付けるにあたって、簡単に隙間を形成させずに貼り付けることができる。また同様に本発明に係る手術野開孔周縁用粘着フィルムを用いた手術用覆布によれば、術野周りに開孔周縁部分を隙間なく貼り付けることが容易に行い得る。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1に係る手術用覆布10を示す図であり、その(a)は表側(反皮膚側)から見た図(正面図)で、(b)は(a)に示すA−A線断面図である。
この手術用覆布10は眼科用であり、手術野に対応した楕円形の開孔15が形成されている。該手術用覆布10は、患者を大きく覆う不織布製覆布本体11と、上記開孔15の周縁部分を構成するポリウレタンフィルム部12からなり、覆布本体11には、手術野開孔15よりも大きく且つポリウレタンフィルム部12の外縁サイズ(図中、12bはポリウレタンフィルム部12の外縁を示す)よりも小さい開孔が設けられており(図中、11aは覆布本体11の開孔縁を示す)、この覆布本体11の開孔内のほぼ中央にポリウレタンフィルム部12の手術野開孔15が位置する様に配置されている。尚上記ポリウレタンフィルム部12は、本発明の一実施形態に係る手術野開孔周縁用粘着フィルムに相当する。
覆布本体11は撥水性のポリエステル(或いはポリプロピレン)製不織布からなり、覆布本体11の上を流れる血液や手術の際の洗浄液が、裏の皮膚側に染み込まない様になっている。ポリウレタンフィルム部12は、伸縮性,柔軟性に優れたフィルムであり、その皮膚側全面にはアクリル系樹脂製の粘着層14が設けられている。ポリウレタンフィルム部12はこの粘着層14によって皮膚に貼着できると共に、覆布本体11に貼り付けられる様になっている(覆布本体11−ポリウレタンフィルム部12の貼着部分18:覆布本体開孔縁11aからポリウレタンフィルム部外縁12bまでの部分)。
ポリウレタンフィルム部12において覆布本体11と積層されていない部分、即ち覆布本体11の開孔縁11aから開孔周縁15aまでのポリウレタンフィルム部12が、周縁部分17となる。この周縁部分17は粘着層14が露出しており、この周縁部分17において皮膚に貼り付けることとなる。尚、製品の保管時(或いは運搬時)等においては、粘着層14の露出面を覆う様にしてその皮膚側面に離型紙19が貼付されている(図1(b)に離型紙19を仮想線(二点鎖線)で示す。尚図において、離型紙19が粘着層14から離れて画かれているが、実際には覆布本体11は非常に薄いものであるから、離型紙19が粘着層14に接する様にして覆っている)。
該周縁部分17には、開孔15からの切り込み16が4つ形成されている(楕円の開孔15を長方形と見たときの角部分4つに切り込み16が設けられている)。該切り込み16の形状は、開孔15の周縁15aを底辺とする三角形状となっている。切り込み16における底辺(周縁15aの位置の辺)の幅(図1(a)に示すE)は例えば4mmである。また切り込み16の深さ(図1(a)に示すD)は例えば10mmである。この切り込み16の位置における周縁部分17の幅(図1(a)に示すC)は25mmであり、切り込み16は周縁部分17の領域に収まっている。尚周縁部分17の幅(B1、B2、C)は大凡15〜25mmであり、覆布10を手術野開孔15の周縁に貼り付けるにあたって適度な大きさである。
尚、上記三角形の切り込み16の作成にあたっては、刃物で抜き型を作り、これにより切り抜くと良い。
ポリウレタンフィルム部12の材料について詳しく述べると、例えば、厚み0.06mm、硬度85、比重1.19、MD方向の引張強さ69.37MPa(19.61N/5mm)、TD方向の引張強さ70.85MPa(19.63N/5mm)、MD方向の引張破断時伸び589%、TD方向の引張破断時伸び580%、MD方向の5%伸び時の引張応力1.25MPa(0.38N/5mm)、TD方向の5%伸び時の引張応力1.26MPa(0.38N/5mm)、MD方向の10%伸び時の引張応力2.42MPa(0.74N/5mm)、TD方向の10%伸び時の引張応力2.32MPa(0.70N/5mm)、MD方向の20%伸び時の引張応力3.75MPa(1.15N/5mm)、TD方向の20%伸び時の引張応力3.58MPa(1.09N/5mm)、MD方向の30%伸び時の引張応力4.44MPa(1.36N/5mm)、TD方向の30%伸び時の引張応力4.28MPa(1.30N/5mm)、MD方向の50%伸び時の引張応力5.17MPa(1.58N/5mm)、TD方向の50%伸び時の引張応力5.00MPa(1.51N/5mm)、MD方向の100%伸び時の引張応力6.24MPa(1.91N/5mm)、TD方向の100%伸び時の引張応力6.09MPa(1.85N/5mm)、MD方向の200%伸び時の引張応力8.29MPa(2.54N/5mm)、TD方向の200%伸び時の引張応力8.17MPa(2.48N/5mm)、MD方向の300%伸び時の引張応力10.99MPa(3.37N/5mm)、TD方向の300%伸び時の引張応力11.03MPa(3.34N/5mm)、MD方向の引裂強さ141.18kN/m、TD方向の引裂強さ148.77kN/mのポリウレタンフィルムが挙げられる(尚、測定法は厚みを除いていずれもJIS K 7311による)。
粘着層14は、粘着力1.48N/25mm、保持力0.3mmである皮膚低刺激性のアクリル系樹脂が挙げられる(尚、測定法はいずれもJIS Z 0237による)。
また覆布本体11の全体形状は四角形で、患者の顔全体(或いはそれ以上)を覆うことのできる大きさ(例えば縦1200mm×横1250mm)となっている(尚、図では模式的に表している)。
尚手術用覆布10は予めコンパクトに折り畳んだ状態で製品として提供することが好ましく、この際、全体を広げずに1,2回折り畳みを解いた状態で周縁部分17が認識できる様に折り畳まれていることが好ましい。
次にこの手術用覆布10の使用方法について説明する。
先ず離型紙19を外して周縁部分17の粘着層14を露出させ、患者の手術野周辺(瞼周辺)に周縁部分17を貼り付ける。このとき、シワや浮きを生じそうになっても、これを切り込み16に簡単に逃すことができ、従って隙間を形成することなく貼り付けることが容易に行い得る。しかも切り込み16が粘着層14の存在領域内(周縁部分17の領域内)に収まっており、即ち切り込み16の先部分16bの周りにも粘着層14が存在するから、切り込み先部分16bの周りも貼り付けることができ、隙間を生じない。また周縁部分17はポリウレタンフィルム製で、柔軟性に富み良く伸びるから、瞼の周りの凹凸に良好に追従させることができ、そして粘着層14によって皮膚に密着させて貼り付けることができる。
この様にして周縁部分17を隙間なく皮膚に貼り付けた後、折り畳まれてコンパクトになっている覆布本体11部分を広げる。斯様にして患者を覆布10で覆う操作が完了する。
その後手術を行うが、このとき上記の様に瞼周りの周縁部分17はしっかりと密着する様に隙間なく貼り付けられているから、手術の際の洗浄液等は覆布10の裏側(皮膚側)に殆ど漏れることがない。
<実施形態2>
図2は本発明の実施形態2に係る手術用覆布20を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。尚図1と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
手術用覆布20は眼科用であり、上記実施形態1と同様に手術野に対応した楕円形の開孔15が形成されている。そしてポリウレタンフィルムからなる周縁部分17には、開孔15からの切り込み26が2つ形成されている。この2つの切り込み26の位置は、覆布20を患者の瞼周りに貼り付けたときに、目頭側にあたる位置である。切り込み26の形状は上記実施形態1と同じく、開孔15の周縁15aが三角形の一辺を構成する三角形状である。また切り込み26の深さ(図1(a)に示すDに対応)は例えば10mmであって、周縁部分17の領域に収まっている。更に覆布20における目尻側の位置には、受水ポケット21が取り付けられている。
瞼の周りに覆布20の周縁部分17を貼り付けるにあたって、最も貼り付け難くシワや浮きの生じ易い箇所は、凹凸の激しい目頭側であるが、この部分に上記の如く切り込み26が形成されているので、シワや浮きを形成せずに貼り付けるという操作を、簡単に行うことができる。
<実施形態3>
図3は本発明の実施形態3に係る手術用覆布30を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。尚図1と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
手術用覆布30は、不織布製覆布本体31に手術野に対応した楕円形の開孔15が形成されたものであり、上記開孔15の周縁部分37における皮膚側面には粘着層34が形成されている。そして周縁部分37には、開孔15から直線状の切り込み36が4つ形成されている。
本実施形態3においても、切り込み36が形成されているから、手術野周りに覆布30の開孔周縁部分37を貼り付けるにあたって、容易に隙間を形成させずに貼り付けることができる。
なお本実施形態3では直線状の切り込み36であるから、隣接する開孔周縁片37a同士が、その粘着層34によって貼り付いてしまう懸念は多少あるものの、周縁部分37は比較的しっかりした材質の不織布で構成されているから、左程貼り付くことはない。尤もこの観点から、上記実施形態1,2の如く三角形の切り込み16の場合では、隣接する開孔周縁片17a同士が重なることが殆ど起こらないから、開孔周縁片17a同士が貼り付く懸念が殆どなく、貼付操作がより容易である。
<実施形態4>
図4は本発明の実施形態4に係る手術用覆布40を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。尚図1,3と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
手術用覆布40も、不織布製覆布本体31に手術野に対応した楕円形の開孔15が形成されたものであり、上記開孔15の周縁部分37における皮膚側面に粘着層34が形成されている。そして周縁部分37には、開孔15から長方形の切り込み46が4つ形成されている。
本実施形態4においても、切り込み46が形成されているから、手術野周りに覆布30の開孔周縁部分37を貼り付けるにあたって、容易に隙間を形成させずに貼り付けることができる。
尚上記実施形態1,2では切り込み16,26の先部分16bが尖ったものとなっているのに対し、実施形態4では切り込み46の先部分46bが平たくなっている。この様に先部分46bが平らであると、該根元部分46bにだぶつきを生じる懸念があるが、上記実施形態1,2の様に先部分16bが尖ったものであれば、だぶつく懸念がない。尤も実施形態4の如く長方形の切り込みであっても、根元部分46bが十分に狭ければ、だぶつく心配は殆どない。
<実施形態5>
図5は本発明の実施形態5に係る手術用覆布50を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。尚図1,3と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
手術用覆布50も、不織布製覆布本体31に手術野に対応した開孔15が形成されたものであり、上記開孔15の周縁部分37における皮膚側面に粘着層34が設けられている。そして周縁部分37には、開孔15の周縁15aを三角形の一辺とする三角形の切り込み16が4つ形成されている。そして開孔15を挟んで2本の保形部材51が設けられている。該保形部材51は塑性変形可能な樹脂製棒または金属製棒で構成されており、手術野周辺の身体の凹凸に沿って形作れる様になっている。
本実施形態5においても、上記の如く切り込み16が形成されているので、シワや浮きを生じさせずに貼り付けるという操作を、簡単に行うことができる。
以上、例を挙げて本発明を具体的に説明したが、本発明はもとより上記例によって制限を受けるものではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
例えば上記実施形態では切り込みの数として2つまたは4つ設ける例を示したが、これに限るものではなく、1つ、3つ或いは5つの切り込みであっても良い。切り込みの形状としても、上記実施形態に限るものではなく、例えば図7(本発明の他の実施形態に係る手術用覆布70を表側から見た図)に示す様に、開孔の周縁が五角形の一辺を構成する五角形状の切り込み76であっても良い。
本発明の実施形態1に係る手術用覆布を示す図である。 本発明の実施形態2に係る手術用覆布を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。 本発明の実施形態3に係る手術用覆布を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。 本発明の実施形態4に係る手術用覆布を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。 本発明の実施形態5に係る手術用覆布を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。 従来の眼科手術用覆布を反皮膚側から見た図である。 本発明の他の実施形態に係る手術用覆布を表側(反皮膚側)から見た図(正面図)である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70 手術用覆布
11,31 覆布本体
11a 開孔縁
12 ポリウレタンフィルム部
14,34 粘着層
15 開孔
15a 開孔周縁
16,26,36,46,76 切り込み
17,37 周縁部分

Claims (8)

  1. 手術野に対応した開孔を備え、該開孔の周縁部分における皮膚側面に設けられた粘着層により皮膚に貼り付けて用いる手術用覆布において、
    前記周縁部分が、皮膚側面に粘着層が設けられたポリウレタンフィルムにより構成され、
    前記開孔周縁部分のポリウレタンフィルム、前記開孔の周縁が三角形の一辺を構成する三角形状の切り込みが設けられたものであることを特徴とする手術用覆布。
  2. 前記ポリウレタンフィルムは、MD方向及びTD方向における100%伸び時の引張応力(JIS K 7311による)が8.0MPa以下であり、引張破断時伸び(JIS K 7311による)が500%以上である請求項1に記載の手術用覆布。
  3. 前記切り込みが、複数である請求項1または2に記載の手術用覆布。
  4. 前記切り込みが、前記粘着層の存在領域内に収まっている請求項1〜3のいずれかに記載の手術用覆布。
  5. 前記手術用覆布が、眼科手術用である請求項1〜4のいずれかに記載の手術用覆布。
  6. 記切り込みが前記開孔周縁部分における少なくとも目頭側に設けられている請求項に記載の手術用覆布。
  7. 前記ポリウレタンフィルムの外縁に不織布製覆布本体が設けられ、該覆布本体には保形部材が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の手術用覆布。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の手術用覆布における手術野用開孔の周縁部分に用いられる粘着フィルム。
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