JP2016062955A - 電子回路基板用フィルムおよび電子回路基板 - Google Patents

電子回路基板用フィルムおよび電子回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、LDS法などにより微細な電子回路を形成可能なものであり、且つ誘電特性に極めて優れた電子回路基板用フィルムと、当該電子回路基板用フィルムに電子回路を形成したものである電子回路基板を提供することを主たる目的とする。
【解決手段】本発明に係る電子回路基板用フィルムは、液晶ポリマーから成形される基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶が分散している構成を有し、全体に対する上記光活性金属酸化物結晶の割合が5質量%以上、20質量%以下であり、上記基材フィルムの平面方向の線膨張係数が3ppm/℃以上、30ppm/℃以下であり、且つ、平面方向の一方向での線膨張係数と当該方向に直交する方向の線膨張係数との比が0.4以上、2.5以下であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、レーザー照射部分に選択的に金属をめっきする方法により微細な電子回路を形成可能なものであり、且つ誘電特性に極めて優れた電子回路基板用フィルムと、当該電子回路基板用フィルムに電子回路を形成したものである電子回路基板に関するものである。
従来、電子回路基板を作製するには、一般的に、材料基板に銅箔などの金属箔を熱融着したり接着剤を用いて貼り付けたり、また、スパッタや蒸着、無電解めっき法などで材料基板上に金属層を形成した後に、回路パターン以外の部分を化学エッチングにより除去して電子回路を形成していた。
しかし、上記の方法では高精細回路パターンを形成することが難しく、また、コスト面での問題もあった。さらに、材料基板に電子回路を形成した後に曲げ加工や絞り加工して立体基板とする場合には、金属層が切断されてしまうことがあった。
そこで、LDS法(Laser Direct Structuring法)など、基板中にレーザー照射で活性化される金属酸化物結晶を分散させ、当該基板の回路形成部分にレーザーを照射することにより選択的にめっき性を付与した後、レーザー照射部分に金属をめっきする方法が開発されている(特許文献1〜5)。
また、特許文献6には、触媒顆粒を含み且つ犠牲層を含む複合材料誘電層を基板上に積層し、触媒顆粒を選択的に活性化して導線層を形成した後に犠牲層を除去することにより回路基板を作製する方法が開示されている。
特表2000−503817号公報 特表2000−502407号公報 特表2004−534408号公報 特開2006−348298号公報 特表2009−522786号公報 特開2010−251685号公報
上述したように、LDS法など、レーザーを用いて高精細パターンを低コストで形成できる方法が開発されている。
しかし、LDS法などに適用される従来の電子回路基板用フィルムは、電子回路を形成すべき基板に光活性金属酸化物結晶を分散させる必要があり、また、基材フィルムの配向を緩和する目的で無機物フィラーを比較的多量に配合する必要があるため、電子回路基板全体の誘電特性が低下してしまい、高周波回路に適用することができないという問題がある。
そこで本発明は、LDS法などにより微細な電子回路を形成可能なものであり、且つ誘電特性に極めて優れた電子回路基板用フィルムと、当該電子回路基板用フィルムに電子回路を形成したものである電子回路基板を提供することを主たる目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、液晶ポリマーからなる基材フィルム中にLDS法などのための光活性金属酸化物結晶を所定量分散させ、且つ平面方向において特定の線膨張係数と配向性を示す液晶ポリマー基材フィルムを用いることにより、LDS法などにより電子回路を形成できるのみならず、高性能アンテナなどへの使用に耐え得るレベルまで誘電特性に優れた電子回路基板用フィルムが得られることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
[1] 液晶ポリマーから成形される基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶が分散している構成を有し、
全体に対する上記光活性金属酸化物結晶の割合が5質量%以上、20質量%以下であり、
上記基材フィルムの平面方向の線膨張係数が3ppm/℃以上、30ppm/℃以下であり、且つ、平面方向の一方向での線膨張係数と当該方向に直交する方向の線膨張係数との比が0.4以上、2.5以下であることを特徴とする電子回路基板用フィルム。
[2] 上記基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶に加えて光非活性無機物が分散している構成を有し、全体に対する上記光活性金属酸化物結晶と上記光非活性無機物との合計の割合が25質量%以下である上記[1]に記載の電子回路基板用フィルム。光非活性無機物により、例えば、液晶ポリマーを溶融加工する際に生じる分子配向の異方性など、必須成分である液晶ポリマーや光活性金属酸化物結晶に由来する欠点を克服することができ、また、光活性金属酸化物結晶と光非活性無機物の量を所定量とすることにより、液晶ポリマー由来の優れた誘電特性も維持することが可能になる。
[3] 比誘電率が3.7以下で且つ誘電正接が0.007以下である上記[1]または[2]に記載の電子回路基板用フィルム。
[4] 厚さが10μm以上、1000μm以下である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。当該厚さが10μm以上であれば、基板としての強度を十分に確保することができ、また、多層板にした場合などにおける層間絶縁性も確保することができる。一方、厚過ぎると電子回路基板全体が重くなってしまったり、絞り加工などし難くなるおそれがあり得るので、1000μm以下が好ましい。
[5] 上記液晶ポリマーがI型液晶ポリマーまたはII型液晶ポリマーである上記[1]〜[4]のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。I型液晶ポリマーまたはII型液晶ポリマーは、耐熱性や耐加水分解性により一層優れる。
[6] 吸水率が0.2%以下である上記[1]〜[5]のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。吸水率を当該範囲に調整することで、吸湿に起因する誘電特性の変動や、配線間のショート現象(イオンマイグレーション)、はんだ実装時の基板膨れ不良などを発生し難くすることができる。
[7] 上記[1]〜[6]のいずれかに記載の電子回路基板用フィルムの片面に回路が形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。
[8] 上記[1]〜[6]のいずれかに記載の電子回路基板用フィルムの両面に回路が形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。
[9] 上記[7]または[8]に記載の電子回路基板が2以上積層されたものであることを特徴とする多層電子回路基板。
本発明に係る電子回路基板用フィルムには、LDS法などにより電子回路を形成可能であるため、電子回路形成のために銅箔などを積層する必要がない。また、平面方向において特定の線膨張係数と配向性を示す液晶ポリマー基材フィルムを用いることから、配向緩和を目的とする無機物フィラーの使用量を抑制できるため、本発明に係る電子回路基板用フィルムの誘電特性は非常に優れている。よって、本発明に係る電子回路基板用フィルムから製造される電子回路基板は、1GHz以上といった高周波でも伝送損失が抑制されており、高周波製品に用いるアンテナ基板や伝送路基板として非常に有用である。
また、本発明の電子回路基板用フィルムは、絞り加工などした後にLDS法などを適用することにより、三次元の立体電子回路基板とすることもできる。さらに、本発明の電子回路基板用フィルムは、複数枚重ね合わせて熱プレスで液晶ポリマーを熱融着させ一体化させることができるので、一括多層工法による電子回路基板の材料としても好適なものである。
本発明に係る電子回路基板用フィルムは、液晶ポリマーからなる基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶が分散している構成を有する。
液晶ポリマーには、溶融状態で液晶性を示すサーモトロピック液晶ポリマーと、溶液状態で液晶性を示すレオトロピック液晶ポリマーとがある。本発明では何れの液晶ポリマーも用い得るが、耐熱性や難燃性がより優れることから、サーモトロピック液晶ポリマーを好適に用いる。
サーモトロピック液晶ポリマーのうちサーモトロピック液晶ポリエステル(以下、単に「液晶ポリエステル」という)とは、例えば、芳香族ヒドロキシカルボン酸を必須のモノマーとし、芳香族ジカルボン酸や芳香族ジオールなどのモノマーと反応させることにより得られる芳香族ポリエステルであって、溶融時に液晶性を示すものである。その代表的なものとしては、パラヒドロキシ安息香酸(PHB)と、フタル酸と、4,4’−ビフェノールから合成されるI型[下式(1)]、PHBと2,6−ヒドロキシナフトエ酸から合成されるII型[下式(2)]、PHBと、テレフタル酸と、エチレングリコールから合成されるIII型[下式(3)]が挙げられる。
本発明においては、耐熱性や耐加水分解性により優れることから、上記のうちI型液晶ポリエステルとII型液晶ポリエステルが好ましい。
上記式(1)において、フタル酸としてはイソフタル酸が好ましい。
基材フィルムの厚さは適宜調整すればよいが、10μm以上、1000μm以下が好ましい。当該厚さが10μm以上であれば、基板としての強度を十分に確保することができ、また、多層板にした場合などにおける層間絶縁性も確保することができる。一方、厚さの上限は特に制限されないが、厚過ぎると電子回路基板全体が重くなってしまったり、絞り加工などし難くなるおそれがあり得るので、1000μm以下が好ましい。当該厚さとしては20μm以上がより好ましく、また、500μm以下がより好ましく、300μm以下がさらに好ましい。
液晶ポリマーフィルムの誘電特性は一般的に優れているといえる。しかし本発明では、電子回路基板用フィルムまたは電子回路基板の全体での誘電特性の改善を課題の一つとしているため、特に誘電特性に優れた液晶ポリマーフィルムを基材として用いることが好ましい。具体的には、液晶ポリマー基材フィルムの比誘電率としては3.4以下が好ましく、誘電正接としては0.003以下が好ましい。
本発明に係る電子回路基板用フィルムでは、LDS法などによる電子回路の形成を可能にするために、液晶ポリマー基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶が分散している構成を有する。
光活性金属酸化物結晶は、レーザー照射により二価金属原子と酸素原子との間の結合が切断されて活性化し、当該二価金属原子にめっき金属が付着できるようになるものであり、例えば、以下の化学式で表され且つスピネル型結晶構造を有するものを挙げることができる。
AB24またはBABO4
[式中、Aは、カドミウム、亜鉛、銅、コバルト、マグネシウム、スズ、チタン、鉄、アルミニウム、ニッケル、マンガンおよびクロムからなる群から選択される二価金属を示し;Bは、カドミウム、マンガン、ニッケル、亜鉛、銅、コバルト、マグネシウム、スズ、チタン、鉄、アルミニウムおよびクロムからなる群から選択される三価金属を示す]
光活性金属酸化物結晶の平均粒子径は適宜調整すればよいが、樹脂フィルム中への分散のし易さや調製のし易さなどの観点から、50nm以上、10μm以下が好ましい。
本発明に係る電子回路基板用フィルムにおいては、全体に対する光活性金属酸化物結晶の割合を5質量%以上、20質量%以下とする。上記割合を5質量%以上とすることにより、LDS法などによる電子回路の形成をより容易かつ確実に行えるようにする。一方、光活性金属酸化物結晶は誘電特性を貶めるので、上記割合を20質量%以下にすることにより、フィルム全体の誘電特性を優れたものにすることができる。
本発明に係る電子回路基板用フィルムでは、フィルム加工性の向上、絶縁性の向上、レーザー吸収性の向上などの目的で、液晶ポリマー基材フィルム中に光活性を示さない無機物を分散させてもよい。かかる無機物としては、例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタンなどからなる無機物フィラーを挙げることができる。当該無機物フィラーの形状は特に制限されず、例えば、球状、板状、棒状、針状、不定形状などを挙げることができ、また、当該無機フィラーの大きさとしては50nm以上、10μm以下が好ましい。なお、当該無機フィラーの大きさは、その拡大写真における各無機フィラーの最長部を測定してもよいし、また、粒度分布測定から求めた体積平均粒子径や個数平均粒子径としてもよい。
本発明に係る電子回路基板用フィルムにおいては、全体に対する光活性金属酸化物結晶と光非活性無機物との合計の割合が25質量%以下とする。当該割合を25質量%以下とすることにより、フィルム全体の誘電特性を優れたものにすることができる。また、本発明では液晶ポリマー基材フィルムの平面方向における線膨張係数と配向性を規定しているので、光非活性無機物の配合量を上記範囲に抑制しても、電子回路基板用途における本発明フィルムの特性は十分である。一方、上記割合の下限は特に制限されず、また、光非活性無機物が必要でなければ光活性金属酸化物結晶のみを使用してもよい。
液晶ポリマー基材フィルムへの光活性金属酸化物結晶や光非活性無機物の分散方法は特に限定されず、常法を用いることができる。例えば、熱可塑性樹脂である液晶ポリマーを融点以上に加熱して溶融させた後、光活性金属酸化物結晶や光非活性無機物を加えて十分に混練すればよい。分散のための装置としては、例えばニーダーなどを用いることができる。得られた混合物は、ペレット化してフィルムの原料として用いてもよい。
本発明に係る電子回路基板用フィルムは、上記混合物を用い、常法により製造することができる。例えば、上記混合物をフィルム状に溶融押出成形したりインフレーション成形すればよい。但し、液晶ポリマー分子は剛直な高分子であるため、成形方向に配向してしまい、平面方向で異方性を示す傾向があるので、二軸延伸によりかかる異方性を解消することが好ましい。
本発明に係る電子回路基板用フィルムの平面方向の線膨張係数としては3ppm/℃以上、30ppm/℃以下とし、また、平面方向の一方向での線膨張係数と、当該方向に直交する方向の線膨張係数との比が0.4以上、2.5以下とする。線膨張係数や上記比が上記範囲を外れる場合は、平面方向で熱応力、機械的強度、誘電率が異なっていたり、また、めっきにより電子回路を形成した場合などにおいて反りが発生し得るなど、電子回路基板の材料として使い難くなるおそれがあり得、また、これら欠点を補うためにフィルム全体の誘電特性が犠牲になるほどの量の光非活性無機物を配合する必要が生じる。なお、平面方向の線膨張係数を測定する方向は特に制限されないが、液晶ポリマーフィルムを溶融押出した後に押出方向(MD方向)と直交する方向(TD方向)に延伸して異方性を低減した場合には、通常、MD方向の線膨張係数が平面方向で最も小さくなる。しかし延伸倍率を高めた場合には、TD方向の線膨張係数が最小になり、MD方向が最大になることもあり得る。このように、液晶ポリマーフィルムの平面方向ではMD方向またはTD方向で線膨張係数が最大または最小となるので、線膨張係数はMD方向とTD方向で測定することが好ましい。また、線膨張係数や上記比は、延伸操作により調整可能である。
本発明に係る電子回路基板用フィルムは、誘電特性に優れる液晶ポリマーからなるフィルムを基材フィルムとしている上に、LDS法などでめっき性を発現させるために必要ではあるが誘電特性を貶める光活性金属酸化物結晶や、配向緩和などのための光非活性無機物の配合量を抑制していることから、全体として誘電特性に優れている。液晶ポリマーは溶融成形する際に樹脂の流れ方向に強い配向を示すため、従来は液晶ポリマー中に、例えば30〜50質量%程度といった多量の光非活性無機物を配合しておく必要があり、特にこの光非活性無機物が基材フィルム全体の誘電特性を悪化させていた。本発明では二軸延伸することで液晶ポリマーフィルムの平面内の配向を均一化しているため、光非活性無機物を充填しないか或いは少量の充填に留めることができ、基材フィルム全体の誘電特性の低下を抑えることを可能にしている。
具体的には、本発明に係る電子回路基板用フィルムの比誘電率としては3.7以下が好ましく、誘電正接としては0.007以下が好ましい。
また、本発明に係る電子回路基板用フィルムの吸水率としては0.2%以下が好ましい。吸水率を低く調整することで、吸湿に起因する誘電特性の変動や、配線間のショート現象(イオンマイグレーション)、はんだ実装時の基板膨れ不良などを発生し難くすることができる。なお、かかる吸水率の測定方法はJIS C6471に示されている。
本発明に係る電子回路基板用フィルムには光活性金属酸化物結晶が分散しているので、その片面または両面にLDS法などにより電子回路を形成することが可能である。具体的には、形成すべき電子回路の回路パターンに沿ってレーザーを照射すると、液晶ポリマーが削れて光活性金属酸化物結晶が露出すると共に、レーザーのエネルギーにより光活性金属酸化物結晶が活性化され、二価金属原子またはそのイオンが露出する。その二価金属原子または二価イオンとめっき金属との親和性により、レーザー照射部位に選択的に導電性金属をめっきすることが可能になる。
LDS法などで用いるレーザーとしては、波長が数百nmの通常のイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)レーザーを用いることができる。但し、フィルムをあまり掘削したくない場合には、波長1064nmのレーザーを用いてもよい。
レーザー照射により活性化された部分をめっきする金属めっきの材料は、電気伝導性に優れ、比較的安価な金属材料である銅が好ましい。銅めっき回路パターンは、無電解銅めっき、電解銅めっきにより形成できる。めっき浴は一般に硫酸銅水溶液を用いる。
本発明に係る電子回路基板用フィルムへの回路形成は、片面または両面に施すことができる。片面に回路形成した電子回路基板用フィルムは、一枚の基材において一方の面が電気伝導層(回路)、他方の面が液晶ポリマー基材フィルムからなる電気絶縁層となっている。よって、片面に回路形成した電子回路基板用フィルムを複数枚、同方向に重ねた多層基板を作製する際に、電気伝導層と電気絶縁層を交互に設けることができるため、多層基板用の基材として好都合である。また、両面に回路形成した電子回路基板用フィルムは、一枚の基材で2層の回路層を有していることから、一枚の基材のみで形成する両面回路形成基板や、多層基板の中央部に一層使用することで多層基材に使用する基材の枚数を減らすことができ、多層基板の薄型化に好都合である。
上記のようにして本発明に係る電子回路基板用フィルムに電子回路を形成した電子回路基板は、その2以上を積層することにより多層電子回路基板としてもよい。例えば、本発明に係る電子回路基板の縦方向(Z方向)に層間を結合するための貫通孔を開け、当該貫通孔に導電ペーストを充填した後、2以上の電子回路基板を一括積層プレスする一括多層工法により多層電子回路基板を製造することができる。
本発明に係る電子回路基板用フィルムのマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂の液晶ポリマーである。よって、特に片面に電子回路が形成された本発明フィルムは、その複数枚を液晶ポリマー基材フィルムと電子回路層が交互になるように積層し、液晶ポリマーを熱融着することで一度の熱プレスで多層化することが可能である。かかる多層化方法は、一括多層工法と呼ばれる。
銅箔などの金属箔を積層した後にエッチングなどにより電子回路パターンを形成する従来基板は、電子回路パターン形成後の基板を曲げ加工や絞り加工する際に電子回路パターンも一緒に曲げられたり伸ばされたりするために電子回路が断線し易く、立体成型が難しいという欠点がある。それに対して本発明に係る電子回路基板の電子回路パターンは、電子回路パターンを形成すべき部分にレーザー照射し、続いて上記のとおり立体成形した後、または、上記のとおり立体成形してから電子回路パターンを形成すべき部分にレーザーを照射した後に、めっきによりレーザー照射部分に選択的に電子回路パターンを形成できる。この際、電子回路パターンは曲げられたり伸ばされたりしないために断線し難く、立体基板を作製し易いという利点がある。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
液晶ポリマー樹脂(ポリプラスチックス社製「VECTRA C950」)を95質量%、CuCr24結晶粉末(Shepherd社製「20C980」)を5質量%の割合で溶融混合し、コンパウンド樹脂ペレットを作製した。当該コンパウンド樹脂ペレットを使用して、CuCr24結晶粉末が全体に分散した二軸延伸液晶ポリマーコンパウンドフィルム(フィルム厚:100μm)を作製した。熱機械分析装置(TA社製「Q400」)を使ってこのフィルムの平面内の線膨張係数を測定したところ、樹脂の押出し方向で17ppm/℃、その直交方向(延伸方向)で17ppm/℃であり、この後にこのフィルム上に形成する銅めっきパターンの線膨張係数(16ppm/℃)とほぼ同じ値であることを確認した。
上記シートに、レーザー照射装置(パナソニック社製「LP−S」)を用いてYAGレーザーを照射することにより、1mm幅で長さ50mmの線上においてCuCr24結晶粉末を活性化させてめっき性を発現させた後、当該積層体を硫酸銅溶液より成る銅めっき浴に浸漬して厚さ0.5μmの無電解銅めっき層を形成した。続いて、電解銅めっきを行なって厚さ12μmの銅パターンを形成した。
形成された回路パターンを光学顕微鏡(キーエンス社製「デジタルマイクロスコープVHX−500」)で観察したところ、パターン幅に乱れは無く、1mm幅の回路が正確に形成されていた。
また、形成された回路パターンの密着性を、引張試験機(東洋精機社製「ストログラフE5D」)を用いて評価した。具体的には、回路パターンの端部を剥離し、引張試験機のクランプに挟んで180°方向に剥離し、剥離強度を測定した。測定は5本の回路パターンにつき行い、平均値を算出した。その結果、剥離強度は0.5N/mmと十分な剥離強度を有していた。
さらに、得られたシートの誘電特性を、ネットワークアナライザー(アジレントテクノロジ社製「E5071C」)を用い、測定周波数3GHz、測定モードTE011で、空洞共振器摂動法により評価した。その結果、比誘電率は3.49、誘電正接は0.0025と、上記積層体の誘電特性は極めて優れたものであることが証明された。
実施例2
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を90質量%、CuCr24結晶粉末を10質量%の割合にした以外は同様にして、電子回路基板を作製した。その特性評価結果を表1に示す。
実施例3
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を80質量%、CuCr24結晶粉末を20質量%の割合にした以外は同様にして、電子回路基板を作製した。その特性評価結果を表1に示す。
実施例4
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を75質量%、CuCr24結晶粉末を20質量%、さらに、酸化ケイ素フィラーを5質量%の割合で溶融混合した以外は同様にして、電子回路基板を作製した。その特性評価結果を表1に示す。
実施例5
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を75質量%、CuCr24結晶粉末を5質量%、さらに、酸化ケイ素フィラーを20質量%の割合で溶融混合した以外は同様にして、電子回路基板を作製した。その特性評価結果を表1に示す。
比較例1
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を97質量%、CuCr24結晶粉末を3質量%の割合にした以外は同様にして、電子回路基板用フィルムを作製した。その特性評価結果を表1に示す。但し、上記実施例1と同様にして回路を形成しようとしたが、無電解銅めっきは析出しなかった。
比較例2
上記実施例1において、液晶ポリマー樹脂を70質量%、CuCr24結晶粉末を30質量%の割合にした以外は同様にして、電子回路基板用フィルムを作製した。その特性評価結果を表1に示す。
比較例3
配向緩和目的で光非活性無機物フィラーを多く含む射出成形用液晶ポリマー樹脂(ポリプラスチックス社製「VECTRA C130M」)を使用して射出成形フィルム(厚さ100μm)を作製した。当該フィルムの表面を強アルカリ処理することによりめっき性を付与した上で、その片面の全面に無電解銅めっきにより厚さ0.5μmの無電解銅めっき層を形成した後、電解銅めっきを行なって厚さ12μmの銅層を形成した。続いて、銅層の一部をエッチング法により除去して、上記実施例1と同様の銅パターンを形成した。得られた電子回路基板の特性評価結果を表1に示す。
参考例1
液晶ポリマー樹脂(ポリプラスチックス社製「VECTRA C950」)を上記実施例1の条件と同様にて押出し、厚さ400μmのフィルムを得た。その特性評価結果を表1に示す。
比較例1のとおり光活性金属酸化物結晶の配合量が少ない場合、また、光活性金属酸化物結晶を含まない液晶ポリマーフィルム単体でも、レーザーを用いた電子回路形成はできなかった。比較例3のとおり、光活性金属酸化物結晶を含まなくても強アルカリ処理によりめっきは可能になるが、レーザーを用いた電子回路形成は当然にできないし、また、無機物フィラーを多く含むことから誘電特性が非常に劣るものであった。
また、比較例2の結果のとおり、光活性金属酸化物結晶の配合によりレーザーを用いた電子回路形成は可能になるが、無機物の配合量が所定量を超えると誘電特性は悪化した。
さらに、参考例1の結果のとおり、液晶ポリマー単体、即ち光非活性無機物フィラーなどが含まれてないニートレジンをフィルム状に押出成形した場合は、平面方向の線膨張係数が大きくバランスを失った。また、レーザー照射に続いて無電解銅めっきを行ったが、無電解銅めっきは当然ながら析出しなかった。
一方、光金属酸化物結晶を適量含む実施例1〜5では、レーザーを用いた電子回路形成は可能になる上に、誘電特性が優れていた。かかる結果より、本発明の電子回路基板用フィルムは、高周波製品に用いるアンテナ基板や伝送路基板の基材として非常に有用であることが明らかとなった。

Claims (9)

  1. 液晶ポリマーから成形される基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶が分散している構成を有し、
    全体に対する上記光活性金属酸化物結晶の割合が5質量%以上、20質量%以下であり、
    上記基材フィルムの平面方向の線膨張係数が3ppm/℃以上、30ppm/℃以下であり、且つ、平面方向の一方向での線膨張係数と当該方向に直交する方向の線膨張係数との比が0.4以上、2.5以下であることを特徴とする電子回路基板用フィルム。
  2. 上記基材フィルム中に光活性金属酸化物結晶に加えて光非活性無機物が分散している構成を有し、全体に対する上記光活性金属酸化物結晶と上記光非活性無機物との合計の割合が25質量%以下である請求項1に記載の電子回路基板用フィルム。
  3. 比誘電率が3.7以下で且つ誘電正接が0.007以下である請求項1または2に記載の電子回路基板用フィルム。
  4. 厚さが10μm以上、1000μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。
  5. 上記液晶ポリマーがI型液晶ポリマーまたはII型液晶ポリマーである請求項1〜4のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。
  6. 吸水率が0.2%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の電子回路基板用フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の電子回路基板用フィルムの片面に回路が形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の電子回路基板用フィルムの両面に回路が形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。
  9. 請求項7または8に記載の電子回路基板が2以上積層されたものであることを特徴とする多層電子回路基板。
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