JP2016061903A - 結像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3レンズ群構成で、フォーカシングに伴う性能の変化が少ない、新規な結像レンズを実現する。
【解決手段】物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3を配して構成され、遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、第3レンズ群G3を像面Imに対して固定し、第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2とを一体的に物体側へ移動させる結像レンズであって、第3レンズ群G3が、物体側から像側へ向かって順に、負レンズL31と正レンズL32の2枚のレンズを配して構成され、第3レンズを構成する前記負レンズL31と正レンズL32の空気間隙:D、第3レンズ群の前記負レンズの物体側面から像面までの機械的距離:L3F−Iが、条件式:(1) 0.20<D/L3F−I<0.60を満足する。
【選択図】図1

Description

この発明は、結像レンズおよび撮像装置に関する。
所謂「産業用カメラ」が広く実用化され、例えば、マシンビジョン用の画像入力装置等の開発が進んでいる。
マシンビジョンの画像入力装置に用いられる結像レンズは、フォーカシングに伴うレンズ性能の変化が少なく、安定していることが重要である。
フォーカシングに伴うレンズ性能の変動を抑制した光学系として、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載された光学系(レンズ系)は、正の屈折力の第1レンズユニットと、正または負の屈折力の第2レンズユニットにより構成されている。
そして、物体側より像側へ順に、正の屈折力のレンズユニット1a、開口絞り、正の屈折力のレンズユニット1bからなる第1レンズユニットが物体側へ移動することにより、
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングが行われる。
この発明は、3レンズ群構成で、フォーカシングに伴う性能の変化が少ない、新規な結像レンズの実現を課題とする。
この発明の結像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、正または負の屈折力を有する第3レンズ群を配して構成され、遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、第3レンズ群を像面に対して固定し、第1レンズ群と開口絞りと第2レンズ群とを一体的に物体側へ移動させる結像レンズであって、第3レンズ群が、物体側から像側へ向かって順に、負レンズと正レンズの2枚のレンズを配して構成され、第3レンズ群を構成する前記負レンズと正レンズの空気間隙:D、第3レンズ群の前記負レンズの物体側面から像面までの距離:L3F−Iが、条件式:
(1) 0.20 < D/L3F−I < 0.60
を満足する。
この発明によれば、3レンズ群構成で、フォーカシングに伴う性能の変化が少ない、新規な結像レンズを実現できる。
実施例1の結像レンズを説明するための図である。 実施例2の結像レンズを説明するための図である。 実施例3の結像レンズを説明するための図である。 実施例4の結像レンズを説明するための図である。 実施例5の結像レンズを説明するための図である。 実施例1の結像レンズの無限遠に合焦した状態での収差図である。 実施例1の結像レンズのワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態での収差図である。 実施例1の結像レンズのワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態での収差図である。 実施例2の結像レンズの無限遠に合焦した状態での収差図である。 実施例2の結像レンズのワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態での収差図である。 実施例2の結像レンズのワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態での収差図である。 実施例3の結像レンズの無限遠に合焦した状態での収差図である。 実施例3の結像レンズのワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態での収差図である。 実施例3の結像レンズのワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態での収差図である。 実施例4の結像レンズの無限遠に合焦した状態での収差図である。 実施例4の結像レンズのワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態での収差図である。 実施例4の結像レンズのワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態での収差図である。 実施例5の結像レンズの無限遠に合焦した状態での収差図である。 実施例5の結像レンズのワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態での収差図である。 実施例5の結像レンズのワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態での収差図である。 撮像装置の実施の1形態を説明するための図である。
図1ないし図5に、結像レンズの実施の形態を5例示す。これら実施の形態は、この順序に、後述する具体的な実施例1ないし5に対応する。
図1ないし図5において、図の左方が物体側、図の右方が像側である。
図1ないし図5において、上段の図((a)と表示)は「無限遠に合焦している状態」におけるレンズ構成図、中段の図((b)と表示)は「中間距離に合焦している状態」におけるレンズ構成図、下段の図((c)と表示)は「近距離に合焦している状態」を示している。
繁雑を避けるため、図1ないし図5において、符号を共通化する。
これらの図において、符号G1は「第1レンズ群」、符号G2は「第2レンズ群」、符号G3は「第3レンズ群」を示し、符号Sは「開口絞り」を示す。
また、符号Imは「像面」を示す。
これら実施の形態の結像レンズは、結像させた像を撮像素子で撮像する場合を想定されており、図1ないし図5において符号CGは「撮像素子のカバーガラス」を示している。
カバーガラスCGは「平行平板状」で、撮像素子の受光面は像面Imに合致している。
カバーガラスCGは、撮像素子の受光面をシールドして保護する機能を持つが、赤外線カットフィルタ等の機能を併せ持つことができる。
第1レンズ群G1は正の屈折力を持ち、第2レンズ群G2は正の屈折力を持ち、第3レンズ群G3は「正または負の屈折力」を持つ。
從って、図1ないし図5に実施の形態を示す結像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G3、正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3を配して構成されている。
図1ないし図5に示すように「遠距離(上段の図)から近距離(下段の図)へのフォーカシング」に際し、第3レンズ群G3が像面Imに対して固定され、第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2とが一体的に物体側へ移動される。
即ち、フォーカシングに際しては、第3レンズ群G3と像面Imとの位置関係が変化せず、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔のみが変化する。
第3レンズ群G3は、物体側から像側へ向かって順に、負レンズL31と正レンズL32との2枚のレンズを配して構成されている。
この発明の結像レンズは、第3レンズを構成する前記負レンズと正レンズの空気間隙:D、第3レンズ群の前記負レンズの物体側面から像面までの機械的距離:L3F−Iが、条件式:
(1) 0.20 < D/L3F−I < 0.60
を満足する。
上記「第3レンズ群の負レンズの物体側面から像面までの距離:L3F−I」は、第3レンズ群G3の負レンズL31の物体側面から像面Imまでの距離」であるが、正レンズL32の像側面と像面Imとの間に存在するカバーガラスCGの厚さは空気換算する。
即ち、第3レンズ群の正レンズL32の像側面から像面Imまでの距離を「バックフォーカス」とするとき、上記距離:L3F−Iのなかの「バックフォーカスの部分」としては、空気換算された距離が用いられる。
この発明の結像レンズの、図1ないし図5に示す実施の形態に対応する後述の具体的な実施例1ないし5の結像レンズも、勿論、条件式(1)を満足する。
条件式(1)は、この発明の結像レンズの各収差をバランスよく補正した状態で、フォーカシングに伴う「各収差の変動」を有効に抑制する条件である。
条件式(1)のパラメータが0.20以下になると、フォーカシングに伴う「球面収差の変動」が過大となり、無限遠側や至近側に合焦させた状態での性能を十分に確保できなくなる。
条件式(1)のパラメータが0.60以上になるとレンズ系が大型化し易くなり、コマ収差の補正と「結像レンズの小型化」を両立させることが困難である。
条件式(1)のパラメータ「D/L3F−I」を、条件式(1)より若干狭い条件式:
(1A) 0.25 < D/L3F−I < 0.50
により規制することにより、フォーカシングに伴う「各収差の変動」を、より良好に抑制することができる。
この発明の結像レンズは、上記構成とともに、以下の条件式(2)〜(4)の任意の1以上を満足することが好ましい。
(2) 0.15 < D/f < 0.40
(3) 1.10 < f/f1−2 < 1.40
(4) −0.15<(r3NR−r3PF)/(r3NR+r3PF)<0.05
条件式(2)〜(4)のパラメータにおける各記号の意味は以下の通りである。
「D」は、第3レンズ群を構成する負レンズと正レンズの空気間隙、「f」は、結像レンズを無限遠物体に合焦させた状態における全系の焦点距離、「f1−2」は、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離である。
また、「r3NR」は、第3レンズ群の負レンズの像側面の曲率半径、「r3PF」は、第3レンズ群の正レンズの物体側面の曲率半径である。
条件式(2)のパラメータが0.15以下になると、フォーカシングに伴う各種収差の変動の抑制が難しくなり、0.40以上になると、コマ収差の補正と結像レンズの小型化を両立させることが困難になる。
条件式(2)を満足させることにより、結像レンズの大型化と「フォーカシングに伴う各種収差の変動」とを、より有効に抑制できる。
条件式(3)のパラメータは、第3レンズ群の倍率に関するものである。
条件式(3)のパラメータが1.10以下では、第3レンズ群の倍率が、全系の倍率に対して相対的に小さく、「第1レンズ群、開口絞り、第2レンズ群」を一体としたフォーカシングのための移動量が大きくなり易い。
以下において「フォーカシングに際して一体的に移動する第1レンズ群、開口絞り、第2レンズ群」を「可動群」とも言う。
このため、フォーカシングを行うために「可動群を変位させる機構(以下「変位機構」とも言う。)」を含めた結像レンズ系が大型化し易い。
条件式(3)のパラメータが1.4以上では、第3レンズ群の倍率が、全系の倍率に対して相対的に大きく、第1レンズ群と第2レンズ群とで形成される像の収差が、第3レンズ群で拡大され易く、各種収差の補正のバランスを良好に保つことが難しくなる。
条件式(3)を満足することにより、少ない繰り出し量でフォーカシングが可能となる。
従って、結像レンズ系の大型化を抑制し易く、各種収差の補正のバランスを良好に保つことが容易である。
条件式(3)のパラメータが、条件式(3)よりも若干狭い条件式:
(3A) 1.20 < f/f1−2 < 1.30
を満足するようにすると、「結像レンズ系の大型化を抑制し易く、各種収差の補正のバランスを良好に保ち易い」という条件式(3)の効果をより助長できる。
条件式(4)のパラメータが−0.15以下では、球面収差がアンダー側に発生し易くなったり、内向性のコマ収差が発生し易くなったりする。
条件式(4)のパラメータが0.05以上では、球面収差がオーバー側に発生し易くなったり、外向性のコマ収差が発生し易くなったりする。
条件式(4)を満足させることにより、球面収差やコマ収差の発生し易さを抑制することができる。
条件式(4)のパラメータが、条件式(4)よりも若干狭い条件式:
(4A) −0.10<(r3NR−r3PF)/(r3NR+r3PF)<0.00
を満足するようにすると、条件式(4)の「球面収差やコマ収差の抑制効果」をさらに助長できる。
この発明の結像レンズ系では、上記の如く、正または負の屈折力を持つ第3レンズ群が、物体側から像側へ向かって、負レンズと正レンズを配してなる「2枚レンズ構成」である。
正の屈折力を持つ第1レンズ群は「2枚の正レンズの像側に、像側に凹面を向けた負レンズを配した3枚のレンズ」により構成することができる。
この場合、正の屈折力を持つ第2レンズ群は「2枚の正レンズの物体側に、物体側に凹面を向けた負レンズを配した3枚のレンズ」により、もしくは「2枚の正レンズの物体側に、物体側に凹面を向けた正レンズと負レンズを物体側からこの順序に配した4枚のレンズ」により」により構成することができる。
このような構成では「第1レンズ群と、開口絞りと、第2レンズ群の配置」が、開口絞りに対して対称的な所謂「ガウスタイプ」となり、可動群を「必要最低限のレンズ枚数で、各種収差を十分に小さい状態でバランス」させる構成とすることが可能となる。
「可動群」のこのような構成を前提とした場合には、結像レンズは、前記条件式(1)に加えて、あるいは、さらに条件式(2)〜(4)の任意の1とともに、以下の条件式:
(5) 1.20 < f/f1−2 < 4.00
(6) −0.15<(r1NR+r2NF)/(r1NR−r2NF)<0.05
の任意の1以上を満足することが好ましい。
また、条件式(5)、(6)の任意の1以上とともに、以下の3条件:
(7) 1.58 < n < 1.63
(8) 62.0 < ν < 70.0
(9) 0.004<θg,F-(-0.001742×ν+0.6490)<0.030
を満足することが好ましい。
条件(5)〜(9)のパラメータにおける各記号の意味は、以下の通りである。
「f」は、第1レンズ群の焦点距離、「f1−2」は、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離である。
また、「r1NR」は、第1レンズ群の負レンズの像側面の曲率半径、「r2NF」は、第2レンズ群の負レンズの物体側面の曲率半径である。
条件式(7)ないし(9)におけるパラメータ「n」、「ν」および「θg,F」は、第1レンズ群の「最も物体側に配される正レンズ」の材質の、屈折率、アッベ数および部分分散比である。
「部分分散比:θg,F」は、レンズ材料のg線、F線、C線に対する屈折率:n、n、nにより、次式:
θg,F=(ng-nF)/(nF-nC)
で定義される。
条件式(5)は、開口絞りとともにガウスタイプをなす第1レンズ群と第2レンズ群の「屈折力の良好な関係」を与える条件である。
条件式(5)のパラメータが1.20以下であると、第1レンズ群の屈折力が、第2レンズ群の屈折力に対して相対的に過大となり、4.00以上であると相対的に過小になる。
いずれにしても、条件式(5)の範囲外では「可動群」にコマ収差や歪曲収差が発生しやすくなる。
条件式(5)を満足させることにより、可動群におけるコマ収差や歪曲収差の発生を良好に抑制できる。
条件式(5)のパラメータが、条件式(5)より若干狭い、条件:
(5A) 1.50 < f/f1−2 < 3.00
を満足するようにすると、条件式(5)の「可動群におけるコマ収差や歪曲収差の発生抑制」の効果をより助長できる。
条件式(6)のパラメータを、条件式(6)の範囲内にすることにより、コマ収差の「より良好な補正」が可能となる。
条件式(7)、(8)および(9)を満足するような分散特性を有する材料で、第1レンズ群の正レンズを構成することにより「色収差のより良好な補正」が可能となる。
結像レンズには勿論、非球面や回折面等の特殊面を1面以上採用することができるが、全てのレンズ面を球面で形成することもできる。
非球面や回折面などの特殊面を使用しないことにより、例えば成型用の金型などの「大きな製造コスト」の発生を回避でき、特に少ロットの生産時においてコスト的に有利である。
また、結像レンズを構成する各レンズ部品の材料を全て「無機固体材料」とすることが好ましい。有機材料や有機無機ハイブリッド材料等によるレンズは、温度・湿度などの環境条件による特性の変化が大きい。
結像レンズを構成する全てのレンズを「無機固体材料」で形成することにより、温度・湿度などの環境条件の変化の影響を受けにくい結像レンズを実現できる。
「実施例」
以下に、図1ないし図5に実施の形態を示した結像レンズの具体的な実施例として、実施例1ないし5を挙げる。
実施例1ないし5の結像レンズは、マシンビジョン用の画像入力装置に使用されることを想定されており、ワーキングディスタンスが確保し易く、パースペクティブの影響を受けにくい望遠気味の結像レンズである。
「ワーキングディスタンス」は、作動距離であり、画像入力のために撮像すべき対象物(「ワーク」とも言う。)の物体面からレンズ先端までの距離である。
これら実施例の結像レンズは、半画角:10度前後、Fナンバ:2.4程度のものとして構成されている。
符号を共通化した図1〜図5に示すように、結像レンズは、物体側から像側へ向かい、第1レンズ群G1、開口絞りS、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3を配してなる。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順次、正レンズL11、正レンズL12、負レンズL13の3枚を配して構成されている。
開口絞りSの像側に配された第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順次、負レンズL21、正レンズL22、正レンズL23の3枚、もしくは、正レンズL21A、負レンズL21B、正レンズL22、正レンズL23の4枚を配して構成されている。
第3レンズ群G3は、前述の如く、物体側から像側へ向かって順次、負レンズL31、正レンズL32を配してなる。
遠距離から近距離へのフォーカシングに際しては、第3レンズ群G3を像面Imに対して固定し、第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G3とを一体的に物体側へ移動させる。
実施例1〜5の全てにおいて「最大像高は8.8mm」である。
各実施例において、第3レンズ群G3の像面側に配設される平行平板状のカバーガラスCGは、その像側面が像面Imから物体側に約1.0mmの位置となるよう配設されているが、勿論、これに限られる訳ではない。
実施例1〜5の全てにおいて、結像レンズの「ワークの物体面までの至近距離は、ワーキングディスタンスとして0.2m」であり、このときの撮影倍率はおよそ0.25倍以上となっている.
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角(無限遠に合焦した状態での半画角)
R:曲率半径
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
θg,F:部分分散比
W.D:ワーキングディスタンス(物体から負レンズL11の物体側面までの距離)
なお、長さの次元を持つ量の単位は、特に断らない限り「mm」である。
最初に挙げる実施例1は、図1に示した結像レンズの具体例である。
「実施例1」
f = 50.01,F = 2.45,ω = 9.92
面番号 R D Nd νd θg,F 硝種名
01 29.180 5.00 1.61800 63.33 0.5441 OHARA S-PHM52
02 -157.009 1.51
03 22.556 4.00 1.74320 49.34 0.5531 OHARA S-LAM60
04 41.995 0.86
05 ∞ 3.00 1.56732 42.82 0.5731 OHARA S-TIL26
06 12.234 4.30
07 絞り 3.91
08 -13.328 1.80 1.63980 34.47 0.5922 OHARA S-TIM27
09 52.924 5.00 1.71300 53.87 0.5459 OHARA S-LAL8
10 -19.474 0.20
11 55.227 3.00 1.65100 56.16 0.5482 OHARA S-LAL54
12 -37.986 可変(A)
13 71.849 2.50 1.83400 37.16 0.5776 OHARA S-LAH60
14 23.849 11.95
15 28.463 4.00 1.68893 31.07 0.6004 OHARA S-TIM28
16 100.559 14.036
17 ∞ 0.75 1.51633 64.14 カバーガラス
18 ∞ 。
上記データ中の「絞り」は勿論「開口絞り」である。
「可変間隔(A)」
W.D 無限遠 0.3m 0.2m
A 2.000 7.566 10.550 。
「条件式のパラメータの値」
(1) D/L3F-I=0.352
(2) D/f=0.239
(3) f/f1-2=1.25
(4) (r3NR-r3PF)/(r3NR+r3PF)=-0.0882
(5) f1/f1-2=1.96
(6) (r1NR+r2NF)/(r1NR-r2NF)=-0.0428
(7) nd=1.61800
(8) νd=63.33
(9) θg,F-(-0.001742×νd+0.6490)= 0.0055 。
図6に実施例1の結像レンズの「無限遠に合焦した状態」における収差図を示す。
図7に実施例1の結像レンズの「ワーキングディスタンス:0.3mに合焦した状態」における収差図を示す。
図8に実施例1の結像レンズの「ワーキングディスタンス:0.2mに合焦した状態」における収差図を示す。
球面収差の図中の破線は「正弦条件」を表し、非点収差の図中の実線は「サジタル」、破線は「メリディオナル」を表す。また「d」はd線、「g」はg線を表す。これらの表記は、以下に挙げる実施例2〜実施例5においても同様である。
次に挙げる実施例2は、図2に示した結像レンズの具体例である。
「実施例2」
f = 50.00,F = 2.45,ω = 9.92
面番号 R D Nd νd θg,F 硝種名
01 32.061 5.00 1.61800 63.33 0.5441 OHARA S-PHM52
02 -139.329 0.20
03 21.428 4.00 1.74320 49.34 0.5531 OHARA S-LAM60
04 37.150 0.73
05 116.366 3.00 1.56732 42.82 0.5731 OHARA S-TIL26
06 12.500 4.30
07 絞り 3.90
08 -14.500 5.00 1.67270 32.10 0.5988 OHARA S-TIM25
09 73.560 5.00 1.65100 56.16 0.5482 OHARA S-LAL54
10 -20.097 0.20
11 53.722 3.00 1.71300 53.87 0.5459 OHARA S-LAL8
12 -51.528 可変(A)
13 85.541 2.50 1.62230 53.17 0.5542 OHARA S-BSM22
14 25.940 16.24
15 27.554 2.96 1.58144 40.75 0.5774 OHARA S-TIL25
16 68.446 12.226
17 ∞ 0.75 1.51633 64.14 カバーガラス
18 ∞ 。
「可変間隔(A)」
W.D 無限遠 0.3m 0.2m
A 1.900 7.493 10.450 。
「条件式のパラメータの値」
(1) D/L3F-I=0.458
(2) D/f=0.325
(3) f/f1-2=1.24
(4) (r3NR-r3PF)/(r3NR+r3PF)=-0.0302
(5) f1/f1-2=2.07
(6) (r1NR+r2NF)/(r1NR-r2NF)= -0.0741
(7) nd=1.61800
(8) νd=63.33
(9) θg,F-(-0.001742×νd+0.6490)=0.0055 。
図9〜図11に、実施例2の結像レンズの収差図を、図6〜図8に倣って示す。
次に挙げる実施例3は、図3に示した結像レンズの具体例である。
「実施例3」
f = 50.00,F = 2.45,ω = 9.99
面番号 R D Nd νd θg,F 硝種名
01 32.264 5.00 1.61800 63.33 0.5441 OHARA S-PHM52
02 -177.652 2.61
03 23.418 4.00 1.78590 44.20 0.5631 OHARA S-LAH51
04 45.843 0.77
05 1630.890 3.00 1.60342 38.03 0.5835 OHARA S-TIM5
06 13.278 4.30
07 絞り 3.90
08 -13.780 3.00 1.62004 36.26 0.5879 OHARA S-TIM2
09 44.673 5.00 1.65100 56.16 0.5482 OHARA S-LAL54
10 -18.393 0.20
11 47.326 3.00 1.71300 53.87 0.5459 OHARA S-LAL8
12 -58.035 可変(A)
13 69.224 2.50 1.80610 40.93 0.5701 OHARA S-LAH53
14 22.797 9.05
15 25.136 3.50 1.59551 39.24 0.5803 OHARA S-TIM8
16 87.309 17.956
17 ∞ 0.75 1.51633 64.14 カバーガラス
18 ∞ 。
「可変間隔(A)」
W.D 無限遠 0.3m 0.2m
A 1.900 7.517 10.475 。
「条件式のパラメータの値」
(1) D/L3F-I=0.262
(2) D/f=0.181
(3) f/f1-2=1.24
(4) (r3NR-r3PF)/(r3NR+r3PF)=-0.0488
(5) f1/f1-2=1.81
(6) (r1NR+r2NF)/(r1NR-r2NF)=-0.0186
(7) nd=1.61800
(8) νd=63.33
(9) θg,F-(-0.001742×νd+0.6490)= 0.0055 。
図12〜図14に、実施例3の結像レンズの収差図を、図6〜図8に倣って示す。
次に挙げる実施例4は、図4に示した結像レンズの具体例である。
「実施例4」
f = 50.00,F = 2.45,ω = 9.92
面番号 R D Nd νd θg,F 硝種名
01 30.592 5.00 1.61800 63.33 0.5441 OHARA S-PHM52
02 -386.855 1.63
03 21.275 4.00 1.78590 44.20 0.5631 OHARA S-LAH51
04 44.410 0.59
05 118.176 3.00 1.60342 38.03 0.5835 OHARA S-TIM5
06 11.488 4.30
07 絞り 4.73
08 -22.114 3.00 1.48749 70.24 0.5300 OHARA S-FSL5
09 -16.612 0.66
10 -12.075 2.00 1.60342 38.03 0.5835 OHARA S-TIM5
11 38.763 5.00 1.65100 56.16 0.5482 OHARA S-LAL54
12 -15.623 0.20
13 44.789 3.00 1.71300 53.87 0.5459 OHARA S-LAL8
14 -235.889 可変(A)
15 66.771 2.50 1.80610 40.93 0.5701 OHARA S-LAH53
16 24.406 12.38
17 26.340 3.50 1.69895 30.13 0.6030 OHARA S-TIM35
18 60.579 12.322
19 ∞ 0.75 1.51633 64.14 カバーガラス
20 ∞ 。
「可変間隔(A)」
W.D 無限遠 0.3m 0.2m
A 1.900 7.525 10.445 。
「条件式のパラメータの値」
(1) D/L3F-I=0.385
(2) D/f=0.248
(3) f/f1-2=1.23
(4) (r3NR-r3PF)/(r3NR+r3PF)=-0.0381
(5) f1/f1-2=2.49
(6) (r1NR+r2NF)/(r1NR-r2NF)=-0.0249
(7) nd=1.61800
(8) νd=63.33
(9) θg,F-(-0.001742×νd+0.6490)=0.0055 。
因みに、実施例4は、第2レンズ群を「正レンズL21A、負レンズL21B、正レンズL22、正レンズL23の4枚」で構成した例である。
条件式(6)のパラメータ中における「r2NF」は面番号10の面(負レンズL21Bの像側面、正レンズL22の物体側面と接合されている。)である。
図15〜図17に、実施例4の結像レンズの収差図を、図6〜図8に倣って示す。
最後に挙げる実施例5は、図5に示した結像レンズの具体例である。
「実施例5」
f = 50.01,F = 2.45,ω = 9.92
面番号 R D Nd νd θg,F 硝種名
01 31.857 5.00 1.60300 65.44 0.5401 OHARA S-PHM53
02 -351.193 4.03
03 18.284 3.03 1.74320 49.34 0.5531 OHARA S-LAM60
04 28.838 0.65
05 53.015 3.00 1.53172 48.84 0.5631 OHARA S-TIL6
06 10.847 4.30
07 絞り 4.14
08 -12.662 2.00 1.63980 34.47 0.5922 OHARA S-TIM27
09 28.313 5.00 1.71300 53.87 0.5459 OHARA S-LAL8
10 -19.018 0.20
11 64.971 3.00 1.65100 56.16 0.5482 OHARA S-LAL54
12 -36.236 可変(A)
13 83.447 2.50 1.85026 32.27 0.5929 OHARA S-LAH71
14 25.471 13.56
15 28.378 4.00 1.84666 23.78 0.6205 OHARA S-TIH53
16 72.625 12.260
17 ∞ 0.75 1.51633 64.14 カバーガラス
18 ∞ 。
「可変間隔(A)」
W.D 無限遠 0.3m 0.2m
A 2.000 7.568 10.494 。
「条件式のパラメータの値」
(1) D/L3F-I=0.401
(2) D/f=0.271
(3) f/f1-2=1.24
(4) (r3NR-r3PF)/(r3NR+r3PF)=-0.0540
(5) f1/f1-2=2.23
(6) (r1NR+r2NF)/(r1NR-r2NF)=-0.0772
(7) nd=1.60300
(8) νd=65.44
(9) θg,F-(-0.001742×νd+0.6490)=0.0052 。
図18〜図20に、実施例5結像レンズの収差図を、図6〜図8に倣って示す。
各実施例の収差図に示されたように、各実施例とも収差は高いレベルで補正され、フォーカシングによる像面湾曲の変化も抑制されている。
球面収差は、フォーカシングに伴って「プラスからマイナスへと変化する」が、変化量は絶対値としては十分に小さい。
軸上色収差・倍率色収差も小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で0.7%未満となっている。
即ち、実施例1ないし5の結像レンズは何れも、各種収差が十分に低減され、600万〜1200万画素の撮像素子に対応した解像力を有し、歪曲収差の絶対値が1%未満で、フォーカシングに伴う性能の変化が少ない高性能の結像レンズとなっている。
なお、上記の如く、実施例1ないし5の結像レンズは何れも、第1レンズ群G1ないし第3レンズ群G3を構成する全てのレンズが球面レンズであり、これら全てのレンズは「無機固体材料を材料」として形成されている。
図21に即して、撮像装置を用いる「マシンビジョンの画像入力装置」のシステムの1例を説明する。
この「システム」は製品検査を行うものであり、検査対象としてのワークWKをコンベヤ30により図の右方へ搬送しつつ、撮像装置10によりワークWKを撮像して、画像入力する。
撮像装置10には、請求項1〜10の何れか1項に記載の結像レンズ、具体的には、例えば実施例1〜5の何れかに示されたものを用いる。
コンピュータあるいはCPU等として構成された制御手段20は、コンベヤ30の駆動や、照明装置12の点滅の制御を行うほか、撮像装置10内の「結像レンズのフォーカシングや撮像素子による画像の取得」を制御する。
種々のサイズの製品がワークWKとして検査の対象となり、制御手段20は、ワークWKのサイズに応じた適切なワーキングディスタンスを特定し、特定されたワーキングディスタンスに応じて、結像レンズのフォーカシングを制御する。
以上のように、この発明によれば、以下の如き、新規な結像レンズと、これを用いる撮像装置を実現できる。
[1]
物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3を配して構成され、遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、第3レンズ群G3を像面Imに対して固定し、第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2とを一体的に物体側へ移動させる結像レンズであって、第3レンズ群G3が、物体側から像側へ向かって順に、負レンズL31と正レンズL32の2枚のレンズを配して構成され、第3レンズ群を構成する前記負レンズL31と正レンズL32の空気間隙:D、第3レンズ群の前記負レンズの物体側面から像面までの距離:L3F−Iが、条件式:
(1) 0.20 < D/L3F−I < 0.60
を満足する結像レンズ。
[2]
[1]記載の結像レンズにおいて、第3レンズ群3Gを構成する負レンズL31と正レンズL32の空気間隔:D、無限遠物体に合焦した状態における全系の焦点距離:fが、条件式:
(2) 0.15 < D/f < 0.40
を満足する結像レンズ。
[3]
[1]または[2]記載の結像レンズにおいて、無限遠物体に合焦した状態における全系の焦点距離:f、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離:f1−2が、条件式:
(3) 1.10 < f/f1−2 < 1.40
を満足する結像レンズ。
[4]
[1]ないし[3]の何れか1に記載の結像レンズにおいて、第3レンズ群G3の負レンズL31の像側面の曲率半径:r3NR、第3レンズ群の正レンズL32の物体側面の曲率半径:r3PFが、条件式:
(4) −0.15<(r3NR−r3PF)/(r3NR+r3PF)<0.05
を満足する結像レンズ。
[5]
[1]ないし[4]の何れか1に記載の結像レンズにおいて、第1レンズ群G1が、2枚の正レンズL11、L12の像側に、像側に凹面を向けた負レンズL13を配した3枚のレンズにより構成され、第2レンズ群2Gが、2枚の正レンズL22、L23の物体側に、物体側に凹面を向けた負レンズL21を配した3枚のレンズ、もしくは、物体側に凹面を向けた正レンズL21Aと負レンズL21Bを物体側からこの順序に配した4枚のレンズにより構成された結像レンズ。
[6]
[5]記載の結像レンズにおいて、第1レンズ群G1の焦点距離:f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成焦点距離:f1−2が、条件式:
(5) 1.20 < f/f1−2 < 4.00
を満足する結像レンズ。
[7]
[5]または[6]記載の結像レンズにおいて、第1レンズ群G1の負レンズL13の像側面の曲率半径:r1NR、第2レンズ群の負レンズの物体側面の曲率半径:r2NFが、条件式:
(6) −0.15<(r1NR+r2NF)/(r1NR−r2NF)<0.05
を満足する結像レンズ。
[8]
[5]ないし[7]の何れか1に記載の結像レンズにおいて、レンズ材料の部分分散比:θg,Fを、該レンズ材料のg線、F線、C線に対する屈折率:n、n、nにより、
θg,F=(ng-nF)/(nF-nC)
で定義するとき、第1レンズ群G1の最も物体側に配される正レンズL11の材質の、屈折率:n、アッベ数:ν、部分分散比:θg,Fが、条件式:
(7) 1.58 < n < 1.63
(8) 62.0 < ν < 70.0
(9) 0.004<θg,F-(-0.001742×ν+0.6490)<0.030
を満足する結像レンズ。
[9]
[1]ないし[8]の何れか1に記載の結像レンズにおいて、第1レンズ群ないし第3レンズ群を構成する全てのレンズが球面レンズである結像レンズ。
[10]
[1]ないし[9]の何れか1に記載の結像レンズにおいて、第1レンズ群ないし第3レンズ群を構成する全てのレンズの材質が、無機固体材料である結像レンズ。
[11]
[1]ないし[10]の何れか1に記載の結像レンズを有する撮像装置。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
この発明の結像レンズは、上記マシンビジョン用の画像入力装置への使用が可能であるのみならず、デジタルカメラやビデオカメラ、監視カメラ等に用いることもできる。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
G1 第1レンズ群
S 開口絞り
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
Im 像面
CG カバーガラス
L11 第1レンズ群の正レンズ
L12 第1レンズ群の正レンズ
L21 第2レンズ群の負レンズ
L21A 第2レンズ群の正レンズ
L21B 第2レンズ群の負レンズ
L22 第2レンズ群の正レンズ
L23 第2レンズ群の正レンズ
L31 第3レンズ群の負レンズ
L32 第3レンズ群の正レンズ
10 撮像装置
12 照明装置
20 制御手段
30 コンベヤ
WK ワーク
特開2013−218015号公報

Claims (11)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群、正または負の屈折力を有する第3レンズ群を配して構成され、遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、第3レンズ群を像面に対して固定し、第1レンズ群と開口絞りと第2レンズ群とを一体的に物体側へ移動させる結像レンズであって、
    第3レンズ群が、物体側から像側へ向かって順に、負レンズと正レンズの2枚のレンズを配して構成され、
    第3レンズ群を構成する前記負レンズと正レンズの空気間隙:D、第3レンズ群の前記負レンズの物体側面から像面までの距離:L3F−Iが、条件式:
    (1) 0.20 < D/L3F−I < 0.60
    を満足する結像レンズ。
  2. 請求項1記載の結像レンズにおいて、
    第3レンズ群を構成する負レンズと正レンズの空気間隔:D、無限遠物体に合焦した状態における全系の焦点距離:fが、条件式:
    (2) 0.15 < D/f < 0.40
    を満足する結像レンズ。
  3. 請求項1または2記載の結像レンズにおいて、
    無限遠物体に合焦した状態における全系の焦点距離:f、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離:f1−2が、条件式:
    (3) 1.10 < f/f1−2 < 1.40
    を満足する結像レンズ。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載の結像レンズにおいて、
    第3レンズ群の負レンズの像側面の曲率半径:r3NR、第3レンズ群の正レンズの物体側面の曲率半径:r3PFが、条件式:
    (4) −0.15<(r3NR−r3PF)/(r3NR+r3PF)<0.05
    を満足する結像レンズ。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群が、2枚の正レンズの像側に、像側に凹面を向けた負レンズを配した3枚のレンズにより構成され、
    第2レンズ群が、2枚の正レンズの物体側に、物体側に凹面を向けた負レンズを配した3枚のレンズ、もしくは、物体側に凹面を向けた正レンズと負レンズを物体側からこの順序に配した4枚のレンズにより構成された結像レンズ。
  6. 請求項5記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群の焦点距離:f、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離:f1−2が、条件式:
    (5) 1.20 < f/f1−2 < 4.00
    を満足する結像レンズ。
  7. 請求項5または6記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群の負レンズの像側面の曲率半径:r1NR、第2レンズ群の負レンズの物体側面の曲率半径:r2NFが、条件式:
    (6) −0.15<(r1NR+r2NF)/(r1NR−r2NF)<0.05
    を満足する結像レンズ。
  8. 請求項5ないし7の何れか1項に記載の結像レンズにおいて、
    レンズ材料の部分分散比:θg,Fを、該レンズ材料のg線、F線、C線に対する屈折率:n、n、nにより、
    θg,F=(ng-nF)/(nF-nC)
    で定義するとき、第1レンズ群の最も物体側に配される正レンズの材質の、屈折率:n
    アッベ数:ν、部分分散比:θg,Fが、条件式:
    (7) 1.58 < n < 1.63
    (8) 62.0 < ν < 70.0
    (9) 0.004<θg,F-(-0.001742×ν+0.6490)<0.030
    を満足する結像レンズ。
  9. 請求項1ないし8の何れか1項に記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群ないし第3レンズ群を構成する全てのレンズが球面レンズである結像レンズ。
  10. 請求項1ないし9の何れか1項に記載の結像レンズにおいて、
    第1レンズ群ないし第3レンズ群を構成する全てのレンズの材質が、無機固体材料である結像レンズ。
  11. 請求項1ないし10の何れか1項に記載の結像レンズを有する撮像装置。
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