JP2016060385A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】連結部への異物の侵入を抑制でき、リンク部材を円滑に動作させることができるシートを提供する。【解決手段】シートは、シートクッション1と、シートクッション1に取り付けられるシートバックと、シート全体を下方に移動するリンク部材20と、シートクッション1又はリンク部材20の少なくとも一方に固定され、リンク部材20とシートクッション1との連結部30のシート外側を覆うように形成された異物侵入抑制部5を備える。【選択図】図8A

Description

本発明は、シートに係り、特に、シートクッションに連結されたリンク部材を回動させることでフロアに形成された収納位置に収納可能なシートに関する。
車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートは既に周知であり、その中には、車両の後部座席に相当する車両用シートであって、シートの後方、下段の収納スペースに収納可能なリンク構造を有するシートが存在する(例えば、特許文献1参照)。
車両用シートを収納するための機構としては、車両用シートのシートクッションと車体フロアとの間を連結し車体フロアに対して回動するリンク部材が知られている。このリンク部材の回動動作によりシートクッションを含む着座部が収納位置に向かって移動するようになる。特許文献1には、車体フロアに対する各種リンク部材の回動、及び各種リンク部材に対するシートクッションの回動によって、収納位置にシートを収納する構成が開示されている。
特開平11−48840号公報
特許文献1に記載のシートにおいては、収納スペースが、車体フロアの下方に設けられていることから、人の手から落ちた異物、積載した荷物から脱落した異物が収納スペースに入り込むことがあった。そして、この収納スペースに入り込んだ異物がリンク部材とシートクッションの間で回動可能に連結された部分に挟まってしまうことがあった。
このように、リンク部材とシートクッションの間で回動可能に連結された部分に、異物が侵入した場合には、リンク部材の円滑な回動が阻害され、更には、高強度の異物を挟み込んだ場合には、リンク部材の回動の際に局所的に大きな負荷がリンク部材にかかり、リンク部材の破損の原因となることがあった。
また、リンク部材の動作によって、連結部周辺におけるリンク部材とシートクッションとの相互の位置関係が変わるため、一連の動作範囲において異物の侵入を排除することは困難であった。
更に、シート収納状態において、フロア面とシートクッションの間のスペースは小さく、シートクッションとフロア面上にあるリンク部材とのスペースが限られ、連結部を保護するための部材を設けることが困難であった。特に、無理にこのような部材を設けた場合には、シート使用状態からシート収納状態にシートを変形する際に、このような部材が、フロア面とシートクッションの間に挟まってしまうことがあり、その分、シートクッションが浮き上がることで、折り畳まれたシート上の荷物積載スペースが狭まることがあった。
更に、省資源の観点、またコスト面から、別途新たに部材を設けることは望まれておらず、部品点数を削減することが望まれていた。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、連結部への異物の侵入を抑制でき、リンク部材を円滑に動作させることができるシートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、リンク部材の動作によってリンク部材とシートクッションの隙間が変化する一連の状態において、連結部への異物の侵入を好適に抑制することにある。
また、本発明の他の目的は、シートの収納状態のときに異物侵入抑制部がフロア面とシートクッションの間に挟まることを回避しやすくすることにある。
また、本発明の他の目的は、収納状態にあるシート上の荷物積載スペースを確保可能とすることにある。
また、本発明の他の目的は、連結部への異物侵入を抑制しつつ、部品点数を削減して省資源化を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、リンク部材の一連の動作中においても連結部の下方及び側方から異物が連結部に侵入することを抑制することにある。
前記課題は、本発明のシートによれば、着座部であるシートクッションと、該シートクッションに取り付けられて背凭れとなるシートバックと、前記シートクッションとフロアとの間に回動可能に連結され、シート全体を下方に移動させるリンク部材と、を備えるシートであって、前記リンク部材又は前記シートクッションの少なくとも一方に固定され、前記リンク部材と前記シートクッションとの連結部のシート外側を覆うように形成された異物侵入抑制部を備えることにより解決される。
このように、シートが、前記リンク部材と前記シートクッションとの連結部のシート外側を覆うように形成された異物侵入抑制部を備えることで、連結部への異物の侵入を抑制でき、リンク部材を円滑に動作させることができるシートを提供することができる。
また、前記異物侵入抑制部は、前記連結部の近傍で、前記シートクッションと前記リンク部材とに連結されていると好適である。
このように、異物侵入抑制部は、連結部の近傍で、シートクッションとリンク部材とに連結されていることで、両者の間に隙間がなくなり、異物の侵入を抑制することができる。
また、前記異物侵入抑制部は、可撓性を有し、前記リンク部材の動作に追従して変形するようにすると好適である。
このように、異物侵入抑制部は、可撓性を有し、リンク部材の動作に追従して変形することで、リンク部材の動作によってリンク部材とシートクッションの隙間が変化する一連の状態において、連結部への異物の侵入を好適に抑制できる。
更に、前記異物侵入抑制部は、前記リンク部材が折り畳まれた状態である前記シートの収納状態と前記リンク部材が立ち上がった状態である前記シートの使用状態とで前記リンク部材に追従して傾斜し、前記異物侵入抑制部の上下方向の広がりは、前記シートの収納状態にあるときに、前記シートの使用状態にあるときよりも小さくなるようにすると好適である。
このように、異物侵入抑制部は、シートの収納状態とシートの使用状態とでリンク部材に追従して傾斜し、異物侵入抑制部の上下方向の広がりは、シートの収納状態にあるときに、シートの使用状態にあるときよりも小さくなるようにすることで、シートの収納状態のときに異物侵入抑制部がフロア面とシートクッションの間に挟まることを回避しやすくなる。また、異物侵入抑制部がこれらの間に挟まることを回避できることで、シートクッションが浮き上がらないようにでき、収納状態にあるシート上の荷物積載スペースを確保可能となる。
更に、前記異物侵入抑制部は、前記連結部を覆う位置で、前記リンク部材に部分的に取り付けられていると好ましい。
このように、異物侵入抑制部は、異物の侵入を抑制する必要がある連結部を覆う位置に部分的に設けられていることで、連結部への異物侵入を抑制しつつ、省資源化を実現することが可能となる。
また、前記異物侵入抑制部は、前記シートクッションにおける前記連結部の近傍に固定された一端を有して、前記連結部の側方を覆う第1部材と、該第1部材の他端に連結された一端、前記リンク部材における前記連結部の近傍に固定された他端を有して、前記連結部の下方を覆う第2部材と、を備えるようにしてもよい。
このように、異物侵入抑制部は、連結部の側方を覆う第1部材と、連結部の下方を覆う第2部材と、を備えることで、第2部材は、リンク部材の動作に応じて他端を中心に回動することで、リンク部材の一連の動作中においても連結部の下方及び側方から異物が連結部に侵入することを抑制することが可能となる。
また、前記第1部材と前記第2部材とは、シート使用状態において、前記第1部材の前記他端における前記リンク部材側と、前記第2部材の前記一端における前記リンク部材から離間する側とが向き合う状態で連結されていると好ましい。
このように、第1部材と第2部材とは、シート使用状態において、第1部材の他端におけるリンク部材側と、第2部材の一端におけるリンク部材から離間する側とが向き合う状態で連結されていることで、リンク部材の動作に応じてリンク部材に固定された第2部材の姿勢が変化して追従することとなる。
更に、前記リンク部材を覆うカバー部材を備え、前記異物侵入抑制部は、前記カバー部材と一体に形成されているようにしてもよい。
このように、異物侵入抑制部は、カバー部材と一体に形成されていることで部品点数を削減することができる。
また、前記第1部材及び前記第2部材は、樹脂材料から成り一体的に形成されたものであり、前記第1部材と前記第2部材との間に薄肉部を備えるようにしてもよい。
このように、異物侵入抑制部は、第1部材及び第2部材が樹脂材料から成り一体的に形成されたものであり、薄肉部を備えるようにすることで、剛性が低くなる薄肉部によって可撓性を備えることとなり、リンクの動作に応じて撓むことで、リンクの動作に効果的に追従し、リンク部材の一連の動作中においても連結部の下方及び側方から異物が連結部に侵入することを防ぐことが可能となる。
本発明の請求項1,2に記載のシートによれば、連結部への異物の侵入を抑制でき、リンク部材を円滑に動作させることができるシートを提供できる。
本発明の請求項3に記載のシートによれば、リンク部材の動作によってリンク部材とシートクッションの隙間が変化する一連の状態において、連結部への異物の侵入を好適に抑制することが可能となる。
本発明の請求項4に記載のシートによれば、シートの収納状態のときに異物侵入抑制部がフロア面とシートクッションの間に挟まることを回避しやすくなる。また、収納状態にあるシート上の荷物積載スペースを確保可能となる。
本発明の請求項5に記載のシートによれば、連結部への異物侵入を抑制しつつ、省資源化を実現することが可能となる。
本発明の請求項6に記載のシートによれば、リンク部材の一連の動作中においても連結部の下方及び側方から異物が連結部に侵入することを抑制することが可能となる。
本発明の請求項7に記載のシートによれば、リンク部材の動作に応じてリンク部材に固定された第2部材の姿勢が変化して追従することとなる。
本発明の請求項8に記載のシートによれば、カバー部材と一体に形成されていることで部品点数を削減することが可能となる。
本発明の請求項9に記載のシートによれば、リンク部材の動作によってリンク部材とシートクッションの隙間が変化する一連の状態において、異物の侵入を好適に防ぐことが可能となる。
本発明の実施形態に係るシートの外観図である。 本実施形態に係るシートのシート使用状態を示す図である。 本実施形態に係るシートを収納する様子を示す図である。 本実施形態に係るシートのシート収納状態を示す図である。 シート収納機構の側面図である。 シート収納機構及び異物侵入抑制部の背面図である。 シートクッションフレームとリンク部材との連結部を示す背面斜視図である。 シート使用状態における図2のVIIIA部の後側の異物侵入抑制部を示す図で、図6のVIIIA-VIIIA端面矢視図である。 シート収納状態における図4のVIIIB部の後側の異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート使用状態における図2のIXA部の前側の異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート収納状態における図4のIXB部の前側の異物侵入抑制部を示す端面図である。 外側リンクの周囲に樹脂カバーが取り付けられている場合における異物侵入抑制部の取り付け状態を示す模式的な端面図である。 外側リンクの周囲に樹脂カバーが取り付けられている場合における異物侵入抑制部の他の取り付け状態を示す模式的な端面図である。 シート使用状態における第1変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート収納状態における第1変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート使用状態における第2変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート収納状態における第2変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート使用状態における第3変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 シート収納状態における第3変形例に係る異物侵入抑制部を示す端面図である。 (A)は、シート使用状態における第4変形例に係る異物侵入抑制部を示す側面図、(B)は、シート収納状態における第4変形例に係る異物侵入抑制部を示す側面図である。
<<本発明の一実施形態に係る車両用シートの概略構成>>
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係るシートについて、車両用に用いられるシートを例に、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、前後方向とは、車両の前後方向(全長方向)を意味し、車両用シートの前後方向に相当する。また、幅方向とは、車両の左右方向(横幅方向)を意味し、車両用シートの幅方向に相当する。
また、以下に説明する各部材の位置や姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが使用状態、すなわち、着座状態にあるときの位置や姿勢等であることとする。
本実施形態に係るシートSは、後述する異物侵入抑制部5,50を備え、車両の後部座席の一部を構成するものである。
シートSは、図1に示すように、それぞれ着座部S1を備え、着座部S1は、乗員が着座するシートクッション1、乗員を背側から支えるシートバック2及び乗員の頭部を支えるヘッドレスト3から成り、図2に示す車体フロアT上に設けられている。シートクッション1は、ウレタン製のクッション材1f(図8A参照)と、クッション材1fを覆い、化学繊維材料、皮革又は合皮等から成る表皮材1eとによって構成されている。
ここで、車体フロアTは、図2等に示すように、シートSの前側にあるフロア面Taと、フロア面Taよりも低段にありシートSの後側にあるフロア面Tbと、から構成されている。シートSの後方には、フロア面Tbを含む凹型の収納スペースT1が設けられている。この収納スペースT1の内部が収納位置に相当し、シートSは、収納スペースT1に収納可能となるように構成されている。
シートSの収納動作について概説すると、シートSが収納前の状態、すなわち、図2に図示の着座可能状態にあるときに乗員が操作ストラップSTを引っ張ると、シートバック2が前傾して着座部S1が折り畳まれるようになる。その後、折り畳まれた着座部S1は、図3に示すように後方に沈み込む方向へ移動する。そして、最終的には、図4に示すように収納スペースT1内にシートS全体が収納される。
<<シート収納機構の構成について>>
シートSは、収納動作を実現するために着座部S1の下部にシート収納機構4を備えている。このシート収納機構4の構成について図5を参照しながら詳しく説明する。
シート収納機構4は、着座部S1を収納スペースT1内に向けて移動させるための機構であり、図2に図示するフットリンク10、及び3つのリンク部材20を主たる構成要素として備えている。
より具体的に説明すると、シート収納機構4は、3つのリンク部材20として、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23を備えている。
フットリンク10は、板状の鋼材からなり、車体フロアTとシートクッション1との間に配置され、シートクッション1を含む着座部S1を支持し、シートクッション1に回動自在な状態で連結されている。
より具体的に説明すると、シートクッション1(厳密には、シートクッションフレーム1a)の前端部にはフットリンク用回動軸10cを固定するための固定ブラケット1bが溶接にて取り付けられている。この固定ブラケット1bに固定されたフットリンク用回動軸10cにフットリンク10の上端部が支持されている。これにより、フットリンク10は、起立位置(図2に図示したフットリンク10の位置)と折り畳み位置(図4に図示したフットリンク10の位置)との間を往来することが可能である。
フットリンク10の下端部は、車体フロアTのフロア面Ta上に取り付けられたストライカT2に係合する。フットリンク10がストライカT2に係合していることにより、着座部S1が着座可能位置に位置した状態でロックされる。反対に、フットリンク10とストライカT2との係合状態が解除されると、着座部S1を含むシートS全体は、移動自在となり、収納スペースT1内に向かって移動することが可能となる。また、フットリンク10のシート使用状態における上部の前面側には、後述するクリップ5fが挿嵌する挿通孔10h(図9A参照)が前後方向に形成されている。
リンク部材20は、長尺状の部材であり、その延出方向一端部(上端部)がシートクッション1、より具体的にはシートクッション1の骨格をなす図5等に図示のシートクッションフレーム1aに連結している。また、リンク部材20の延出方向他端部(下端部)は、車体フロアTに対して回動自在に軸支されている。
内側リンク21は、シートSが使用状態にある際には着座部S1を支持し、シートSを収納する際には、着座部S1を収納スペースT1内に移動させる。外側リンク22は、シートSを収納する際には、内側リンク21と協働して着座部S1を収納スペースT1内に移動させる。
外側リンク22は、円筒の金属パイプを略L字状に折り曲げてなり、長尺部分22gが内側リンク21に沿うように設けられている。一方、L字状の外側リンク22のうち、短尺部分22fは、内側リンク21に向かって延出している。また、外側リンク22のシート使用状態における上部の後面には、後述するクリップ5fが挿嵌する挿通孔22h(図8A参照)が前後方向に形成されている。
ガイドリンク23は、シートSを収納する際に、シートクッション1が所定の軌道に沿って収納スペースT1に移動するようにシートクッション1をガイドする機能を有する。ガイドリンク23は、アングル型の鋼板からなり、内側リンク21及び外側リンク22の長尺部分22gに沿うように設けられている。
内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23は、いずれも車体フロアTに対して回動自在に支持されている。
より具体的に説明すると、車体フロアT(厳密には、収納スペースT1の前側壁面)に取り付けブラケットT3が取り付けられている。この取り付けブラケットT3上に溶接された図6に図示する軸固定具26a,26b及び回動軸21a,22a,23aを介して、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23が回動自在に支持されている。
また、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々は、シートクッション1(厳密には、シートクッションフレーム1a)に対して回動自在な状態で連結されている。より具体的に説明すると、図6及び図7に示すように、シートクッション1の後端部には連結軸21bを固定するための固定ブラケット1c,連結軸22b,23bを固定するための固定ブラケット1dが取り付けられており、シートクッション1の前端部にはフットリンク用回動軸10cを固定するための固定ブラケット1b(図5参照)が取り付けられている。
以上のように内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々は、その上端部が連結軸21b,22b,23bに支持されることにより、シートクッション1に対して相対的に回動することが可能である。換言すると、シートクッション1は、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23に対して相対的に回動可能となっている。
このように構成されたリンク部材20は、フットリンク10とストライカT2との係合状態が解除された状態において、後傾するように回動すると、着座部S1が収納スペースT1内に向かって移動するようになる。すなわち、リンク部材20は、着座可能位置と収納位置との間で着座部S1を移動させるために車体フロアTに対して回動する。
そして、リンク部材20が所定の位置(具体的には、図5に図示したリンク部材20の位置)に到達するまで後傾した時点で、折り畳まれた状態の着座部S1及びフットリンク10がリンク部材20とともに収納スペースT1内に収納されるようになる。
<<異物侵入抑制部について>>
(異物侵入抑制部5について)
図8A及び図9Aに示すように、シートクッション1の前側及び後側には、異物侵入抑制部5,50が設けられている。
ここで、フットリンク10及びリンク部材20とシートクッションフレーム1aとの連結部30とすると、異物侵入抑制部5,50は、連結部30の異物侵入を抑制する機能を有するものである。
連結部30は、具体的には、内側リンク21と固定ブラケット1cとの連結軸23bを含む内側リンク連結部31、外側リンク22と固定ブラケット1dとの連結軸22bを含む外側リンク連結部32、ガイドリンク23と固定ブラケット1dとの連結軸23bを含むガイドリンク連結部33、及びフットリンク10と固定ブラケット1bとのフットリンク用回動軸10cを含む前側リンク連結部34を総称するものである。
また、以下において、連結部30を代表して、外側リンク22と固定ブラケット1dとの連結軸22bを含む外側リンク連結部32を覆う異物侵入抑制部5を、図7,図8A及び図8Bを参照して説明する。
ここで、図7は、シートクッションフレーム1aとリンク部材20との連結部30を示す背面斜視図、図8Aは、シート使用状態における図2のVIIIA部の後側の異物侵入抑制部5を示す図で、図6のVIIIA-VIIIA端面矢視図、図8Bは、シート収納状態における図4のVIIIB部の後側の異物侵入抑制部5を示す端面図である。
異物侵入抑制部5は、図6、図8A及び図8Bに示すように、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32及びガイドリンク連結部33を覆うように、シート幅方向に延在している。異物侵入抑制部5は、具体的には、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32及びガイドリンク連結部33の略側方に位置して覆う第1部材5aと、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32及びガイドリンク連結部33の略下方に位置する第2部材5bとから構成されている。第1部材5aと第2部材5bは、表皮材1eと同一の繊維材料から成る外皮材5eによって一体的に形成されている。
第1部材5aは、シートクッション1の表皮材1eの後側における外側リンク連結部32の近傍にて、シート幅方向に縫製されて上端を固定された外皮材5eの一部と、外皮材5eに内包されて第1部材5aの形状を保持する樹脂プレート5cとから構成される。
第2部材5bは、外皮材5eによって第1部材5aと連結されており、外皮材5eの残りの部分と、外皮材5eに内包されて第2部材5bの形状を保持する樹脂プレート5dとから構成される。第2部材5bから外側リンク22側に延在する外皮材5eは、挿通孔5hを有し、外側リンク22の側面に沿うように配設された状態で、挿通孔5hに通されたクリップ5fによって固定されている。なお、クリップ5fによらず、粘着テープ、ゴム紐又は接着剤等によって第2部材5bを固定するようにしてもよい。
第1部材5aの樹脂プレート5cと第2部材5bの樹脂プレート5dは、具体的には、シート使用状態において断面V字状を成すように配設され、双方の下端部同士が離間した状態で、外皮材5eに覆われている。換言すると、シート使用状態において、第1部材5aの下端における外側リンク22側と、第2部材5bの下端における外側リンク22から離間する側とが向き合う状態で連結されている。
そして、異物侵入抑制部5は、樹脂プレート5c,5dが無く、外皮材5eのみとなる部分で、つまり、樹脂プレート5cよりも表皮材1e側にある可撓部5i、樹脂プレート5cと樹脂プレート5dの間にある可撓部5j、及び樹脂プレート5dよりも外側リンク22側にある可撓部5kで、折り曲がるように変形可能、換言すると回動可能に構成される。
このように構成された異物侵入抑制部5においては、シート使用状態からシート収納状態への外側リンク22の動作において、図3に示すように、外側リンク22が下方に折り畳まれると、折り畳まれた外側リンク22にクリップ5fによって固定された第2部材5bは、外側リンク22にシート前方側に引っ張られることとなる。
また、第2部材5bに外皮材5eによって一体的に繋げられた第1部材5aは、第2部材5bにシート前方側に引っ張られて、図8Bに示すように、シート収納状態において略水平向きに傾くこととなる。
逆に、図4及び図8Bに示されたシート収納状態から、図2及び図8Aに示すシート使用状態に移る際に、外側リンク22が上方に引き起こされると、第2部材5bにおける外側リンク22にクリップ5fによって固定された部位は、外側リンク22の上端部と共にシート後方側に移動し、略鉛直向きに傾くこととなる。このとき、異物侵入抑制部5は、外側リンク22が上方に引き起こされるとともに、可撓部5i,5j,5kで折り曲がることとなる。
このように第2部材5bが動作したとしても、異物侵入抑制部5は、樹脂プレート5c,5dの無い外皮材5eのみの可撓部5i,5j,5kで折り曲がるため、表皮材1eとの間で縫製された部位に力が付加されることが抑制され、表皮材1eから外れる蓋然性が低減する。
更に、異物侵入抑制部5は、外側リンク22の動作に追従することで、外側リンク22の動作範囲内の状態において、開き幅の変わる内側リンク連結部31、外側リンク連結部32及びガイドリンク連結部33に異物が挟まることを抑制することができる。
また、上記のように、外側リンク22の動作に応じて、第1部材5aの傾きが変わるため、図8Bに示す、異物侵入抑制部5のシート収納状態における高さ方向の広がりH2は、図8Aに示す、シート使用状態における高さ方向の広がりH1よりも小さくなる。
このように、シート収納状態時における異物侵入抑制部5の上下方向の広がりH2が、シート使用状態における広がりH1よりも小さくなることで、異物侵入抑制部5がフロア面Tbとシートクッション1の間に挟まることを回避しやすくなる。
また、異物侵入抑制部5がこれらの間に挟まることを回避できることで、異物侵入抑制部5に当接することによってシートクッション1が浮き上がらないようにでき、収納状態にあるシートS上の荷物積載スペースを確保できる。更に、低段のフロア面Tb、及びフロア面Tb上にある他の部材との干渉を抑制できる。
なお、上記説明においては、異物侵入抑制部5は、クリップ5fによって外側リンク22に固定されているものとして説明したが、内側リンク21、ガイドリンク23の少なくともいずれか一つに固定されていればよい。
また、異物侵入抑制部5は、シート幅方向に延出して、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32及びガイドリンク連結部33を覆うものとして説明したが、コスト削減、周辺部材との干渉抑制のため、これらの一部のみを覆うようにしてもよい。
(異物侵入抑制部50について)
上記のシートSの後側に配置される異物侵入抑制部5に対して、シートSの前側に配置される異物侵入抑制部50を同様の構成にすることで、略同一の機能・作用を有するようにできる。
次に、シートSの前側に配置され、フットリンク10と固定ブラケット1bとの間にある前側リンク連結部34を覆う異物侵入抑制部50について、図9A及び図9Bを参照して説明する。
ここで、図9Aは、シート使用状態における図2のIXA部の前側の異物侵入抑制部50を示す端面図、図9Bは、シート収納状態における図4のIXB部の前側の異物侵入抑制部50を示す端面図である。
異物侵入抑制部50は、図9A及び図9Bに示すように、前側リンク連結部34の略側方に位置する第1部材50aと、前側リンク連結部34の略下方に位置する第2部材50bとから構成されている。第1部材50aと第2部材50bは、表皮材1eと同一の繊維材料から成る外皮材50eによって一体的に形成されている。
第1部材50aは、シートクッション1の表皮材1eの前側における前側リンク連結部34の近傍にて、シート幅方向に縫製されて上端を固定された外皮材50eの一部と、外皮材50eに内包されて第1部材50aの形状を保持する樹脂プレート50cとから構成される。
第2部材50bは、外皮材50eによって第1部材50aと連結されており、外皮材50eの残りの部分と、外皮材50eに内包されて第2部材50bの形状を保持する樹脂プレート50dとから構成される。第2部材50bから延在する外皮材50eは、挿通孔50hを有し、外側リンク22の側面に沿うように配設された状態で、挿通孔50hに通されたクリップ5fによって固定されている。なお、クリップ5fによらず、粘着テープ、ゴム紐又は接着剤等によって固定するようにしてもよい。
第1部材50aの樹脂プレート50cと第2部材50bの樹脂プレート50dは、具体的には、シート使用状態において断面V字状を成すように配設され、双方の下端部同士が離間した状態で外皮材50eに覆われている。換言すると、シート使用状態において、第1部材50aの下端におけるフットリンク10側と、第2部材50bの下端におけるフットリンク10から離間する側とが向き合う状態で連結されている。
そして、異物侵入抑制部50は、樹脂プレート50c,50dが無く、外皮材50eのみとなる部分で、つまり、樹脂プレート50cよりも表皮材1e側にある可撓部50i、樹脂プレート50cと樹脂プレート50dの間にある可撓部50j、及び樹脂プレート50dよりも外側リンク22側にある可撓部50kで、折り曲がるように変形可能、換言すると回動可能に構成される。
このように構成された異物侵入抑制部50においては、シート使用状態からシート収納状態へのフットリンク10の動作において、図3に示すように、フットリンク10が折り畳まれると、折り畳まれたフットリンク10にクリップ5fによって固定された第2部材50bは、フットリンク10にシート後方側に引っ張られ、略水平向きに傾くこととなる。
また、第2部材50bに外皮材50eによって一体的に繋げられた第1部材50aが第2部材50bにシート後方側に引っ張られて、図9Bに示すシート収納状態において、可撓部50j,50kの撓み量が小さくなる。
逆に、図4及び図9Bに示されたシート収納状態から、図2及び図9Aに示すシート使用状態に移る際に、外側リンク22が上方に引き起こされると、外側リンク22に連動してフットリンク10が引き出される。フットリンク10が引き出されることにより、第2部材50bにおけるクリップ5fによってフットリンク10に固定された部位は、フットリンク10の上端部と共に上方側に回動し、略鉛直向きに傾くこととなる。
このように、フットリンク10に固定された部位が回動したとしても、可撓部50j,50kが撓む(折り曲がる)ことによって、第1部材5aにおける表皮材1eとの縫製部分、及び第2部材50bにおけるフットリンクとの固定部分に過大な力が付加されることが抑制され、表皮材1eから外れる蓋然性が低減する。
よって、異物侵入抑制部50は、フットリンク10の動作に追従することで、フットリンク10の動作範囲内の状態において、開き幅の変わる前側リンク連結部に異物が挟まることを抑制することができる。
(異物侵入抑制部50の取り付けについて)
上記の説明においては、外側リンク22にクリップ5fによって異物侵入抑制部5を直接固定する実施形態について説明したが、本発明はこの形態に限定されない。
例えば、図10、図11を参照して次に説明する樹脂カバー7,70によって覆われた外側リンク22に、樹脂カバー7,70を介して異物侵入抑制部5を固定するようにしてもよい。
ここで、図10は、外側リンク22の周囲に樹脂カバー7が取り付けられている場合における異物侵入抑制部5の取り付け状態を示す模式的な端面図である。また、図11は、外側リンク22の周囲に樹脂カバー70が取り付けられている場合における異物侵入抑制部5の他の取り付け状態を示す模式的な端面図である。
図10に示す樹脂カバー7は、外側リンク22の側面から僅かな隙間を形成するように上端部7aが離間しており、外側リンク22に並行して延在するように配設されている。異物侵入抑制部5は、外側リンク22と樹脂カバー7の隙間に、下端部が挿入された状態で、樹脂カバー7の挿通孔7h、挿通孔5h、及び外側リンク22の挿通孔22hを通るクリップ5fによって、樹脂カバー7及び外側リンク22に固定されている。
このように、異物侵入抑制部5は、外側リンク22と挿通孔7hを有する樹脂カバー7との間に配設して、クリップ5fによって固定することで、樹脂カバー7に覆われた外側リンク22にも取り付けられる。更に、異物侵入抑制部5の端面が樹脂カバー7に覆われることによって露出しないために美観を良好にすることができる。
また、図11に示す樹脂カバー70は、外側リンク22に並行して延在するように配設されている。異物侵入抑制部5は、シート使用状態における後方側にある樹脂カバー70の後面に沿うように配設された状態で、樹脂カバー70の後面に形成された挿通孔70h、挿通孔5h、及び外側リンク22の挿通孔22hを通るクリップ5fによって、樹脂カバー70及び外側リンク22に固定されている。
このように、異物侵入抑制部5は、挿通孔70hを有する樹脂カバー7の後側に配設して、クリップ5fによって固定することで、樹脂カバー7に覆われた外側リンク22にも取り付けられる。更に、異物侵入抑制部5を樹脂カバー7の後面に取り付けるようにすることで、取付作業が容易となる。
上記のように、樹脂カバー7,70を介しての異物侵入抑制部5の取り付けに適用するリンク部材20として外側リンク22を例示したが、本発明はこれに限定されず、内側リンク21、ガイドリンク23に適用するようにしてもよく、フットリンク10に適用するようにしてもよい。
また、上記において、異物侵入抑制部5,50は、樹脂プレート5c,5d,50c,50dを備えるものとして説明した。樹脂プレート5c,5d,50c,50dを備えることで、異物侵入抑制部5,50は、形状保持性を有し、適度な剛性を備えることとなる点で好適である。
しかし、本発明に係る異物侵入抑制部は、このような構成に限定されず、樹脂プレート5c,5d,50c,50dを備えず、外皮材5e,50eのみから成るものであってもよい。異物侵入抑制部が外皮材5e,50eのみから成るものであれば、材料コストを低減でき、形成が容易であり、且つ、リンク部材20の動作に応じて撓むことができるため同一の機能を有することとなる。
<第1変形例>
上記実施形態に係る異物侵入抑制部5,50は、化学繊維から成る外皮材5e,50eと樹脂プレート5c,5d,50c,50dから構成されるものを主として説明したが、本願発明は、この構成に限定されない。
他の構成から成る第1変形例に係る異物侵入抑制部51について、図12A及び図12Bを参照して説明する。
第1変形例に係る異物侵入抑制部51は、剛製又は合成樹脂製であり、フットリンク10、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23のそれぞれの側面に、例えば溶接、レーザー接合等によって一体的に接合されている。異物侵入抑制部51は、フットリンク用回動軸10c、連結軸21b,22b,23bのそれぞれを中心とした略円弧状の断面を有するものである。
このように、シートクッションフレーム1aには固定されておらず、フットリンク10、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の側面のみに固定された異物侵入抑制部51であっても、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32、ガイドリンク連結部33及び前側リンク連結部34を十分に覆う程度の長さで形成されていれば、これらへの異物の侵入を抑制することができる。
特に、図12Aに例示する外側リンク22について、使用状態から図12Bに示す収納状態への動作範囲において、回動軸である連結軸22bを中心とした略円弧状の断面を有していることで、外側リンク22からの突出量を一定にすることができ、他の部材との干渉を抑制することができる。他のフットリンク10、内側リンク21及びガイドリンク23を覆う異物侵入抑制部51についても、フットリンク用回動軸10c、連結軸21b,23bのそれぞれに対して同様に構成することで、同様の効果を奏し得る。
なお、上記においては、異物侵入抑制部51は、フットリンク10、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23のそれぞれの側面に接合されているものとして説明したが、それぞれの上方近傍のシートクッションフレーム1a側、例えば、固定ブラケット1b,1c,1dに接合されていてもよい。このように構成されているものであっても、シート使用状態からシート収納状態へのリンク部材20の動作範囲において、連結部30を覆うように十分にリンク部材20側に延出していれば、同一の効果を奏し得る。
<第2変形例>
第2変形例に係る異物侵入抑制部52について、外側リンク22に固定されたものを例に、図13A及び図13Bを参照して説明する。
異物侵入抑制部52は、合成樹脂から成り、厚さ方向に山と谷が連続するいわゆる蛇腹状に形成された伸縮部52aを一部に備えるものである。
異物侵入抑制部52は、シート幅方向に外側リンク22よりも幅広に延在しており、上端部がシートクッションフレーム1aの背面側(例えば、固定ブラケット1d)に固定され、下端部が外側リンク22の上部背面側にレーザー接合等によって固定されている。
このように構成されている異物侵入抑制部52は、蛇腹状の伸縮部52aを有し、上端部がシートクッションフレーム1aの背面側に固定され、下端部が外側リンク22に固定されているため、外側リンク22の動作に応じて伸縮部52aが伸縮することとなる。
つまり、異物侵入抑制部52は、伸縮部52aが伸縮することによって、外側リンク22が折り畳まれた状態から立ち上がった状態までのシートSの動作範囲内で、連結部30のシート外側を覆うこととなる。
なお、異物侵入抑制部52は、外側リンク22の動作に応じて伸縮可能に形成されていればよく、例えば、蛇腹構造を有していなくとも、少なくとも一部にゴム等の弾性体を有するようにしてもよい。
<第3変形例>
第3変形例に係る異物侵入抑制部53について、外側リンク22に固定されたものを例に、図14A及び図14Bを参照して説明する。
異物侵入抑制部53は、合成樹脂から成り、両端部よりも薄肉に形成された薄肉部53aを一部に備えるものである。異物侵入抑制部53の薄肉部53aは、断面積が他の部位よりも小さいために剛性が低く、撓みやすい。
また、異物侵入抑制部53は、シート幅方向に延在しており、上端部がシートクッションフレーム1aの背面側(例えば、固定ブラケット1d)に固定され、下端部が外側リンク22の上部背面側に固定されている。
このように構成されている異物侵入抑制部53は、薄肉部53aを有し、上端部がシートクッションフレーム1aの背面側に固定され、下端部が外側リンク22に固定されているため、外側リンク22の動作に応じて、主に薄肉部53aで撓むこととなる。
つまり、異物侵入抑制部53は、主に薄肉部53aで撓むことによって、図14Aに示すシート使用状態から図14Bに示すシート収納状態までのシートSの動作範囲内で、連結部30のシート外側を覆うこととなる。
なお、図14A及び図14Bに示された異物侵入抑制部53は、薄肉部53aが、固定部に対して薄肉の薄肉部53aが略全体にわたって形成されているが、このような形状に限定されない。合成樹脂から成る異物侵入抑制部53は、例えば、可撓部5i,5j,5kを有する異物侵入抑制部50と同様の機能を有するように、可撓部5i,5j,5kに相当する部位のみが薄肉に形成されるものであってもよい。
<第4変形例>
上記実施形態及びその変形例に係る異物侵入抑制部5,50,51,52,53においては、シート幅方向に延出しているものであるものとして説明した。このように形成されていることで、シート後方及び下方からの異物の侵入を抑制することができるが、更に、次に説明する第4変形例に係る異物侵入抑制部54によれば、シート側方からの異物の侵入を側方カバー54aで抑制でき、異物侵入の蓋然性をより低くすることができる。
第4変形例に係る異物侵入抑制部54は、図15に示すように、上記の実施形態に係る異物侵入抑制部5のシート幅方向両端側の開放部を覆う側方カバー54aを備えるものである。
側方カバー54aは、例えば、表皮材1eと同じ化学繊維材料から成り表皮材1eに縫合されるか、合成樹脂製、又は鋼製であり、シートクッションフレーム1aに固定されており、第1部材5a、第2部材5bには固定されていないものである。このように異物侵入抑制部54が構成されていることで、図15(A)に示すシート使用状態と、図15(B)に示すシート収納状態とに移行する際のリンク部材20、第1部材5a及び第2部材5bの動作に影響を受けることがない。つまり、異物侵入抑制部54は、この連続する状態移行の前後において、第1部材5a及び第2部材5bの側方を覆うことができ、シート幅方向両端側にある内側リンク連結部31及びガイドリンク連結部33の側方への異物の侵入を防ぐことができる。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明の車両用シートについて説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明には各実施形態の特徴を組み合わせたもの、その等価物が含まれることは勿論である。
例えば、樹脂カバー7,70で覆われたリンク部材20又はフットリンク10に対して、図12A及び図12Bに示す第1変形例に係る異物侵入抑制部51、図13A及び図13Bに示す第2変形例に係る蛇腹状の伸縮部52aを備える異物侵入抑制部52、図14A及び図14Bに示す第3変形例に係る異物侵入抑制部53を、射出成形によって一体成形するようにしてもよい。
また、第2変形例に係る異物侵入抑制部52について外側リンク22へ接着剤で接合する方法ではなく、レーザー溶着によって樹脂カバーに接合するようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る異物侵入抑制部5,50,51,52,53,54は、シート幅方向に延出しているものとして説明したが、異物の侵入を抑制すべき連結部のある部分、つまり、内側リンク連結部31、外側リンク連結部32、ガイドリンク連結部33又は前側リンク連結部34を覆うように、部分的に形成するようにしてもよい。
更に、上記実施形態に係る異物侵入抑制部5,51,52,53,54については、主に、外側リンク22と固定ブラケット1dとの連結部分に侵入する異物を抑制するものとして説明したが、これに限定されない。異物侵入抑制部5,51,52,53,54と同様の構成を、内側リンク21と固定ブラケット1cとの連結部分、ガイドリンク23と固定ブラケット1dとの連結部分を覆うようにしてもよい。
また、本発明に係るシートは、車両用のシートとして説明したが、乗用車に用いられるものに限定されず、例えば、産業用のフォークリフト、更には船舶又は飛行機等のシートに適用してもよい。
また、上記実施形態においては、後方に収納可能なシートを例に説明したが、前方に収納可能なシートに本願発明を適用することが可能である。この場合であっても同様に、リンク部材とシートクッションとの連結部を覆うように異物侵入抑制部を設けるようにすればよい。
H1,H2:高さ方向の広がり
S シート
S1 着座部
ST 操作ストラップ
T 車体フロア
Ta,Tb フロア面
T1 収納スペース
T2 ストライカ
T3 取り付けブラケット
1 シートクッション
1a シートクッションフレーム
1b,1c,1d 固定ブラケット
1e 表皮材
1f クッション材
2 シートバック
3 ヘッドレスト
4 シート収納機構
5,50,51,52,53,54 異物侵入抑制部
5a,50a 第1部材
5b,50b 第2部材
5c,5d,50c,50d 樹脂プレート
5e,50e 外皮材
5f クリップ
5h,50h 挿通孔
5i,5j,5k,50i,50j,50k 可撓部
7,70 樹脂カバー
7a 上端部
7h 挿通孔
10 フットリンク
10c フットリンク用回動軸
10h 挿通孔
20 リンク部材
21 内側リンク
21a (内側リンク用)回動軸
21b 連結軸
22 外側リンク
22a (外側リンク用)回動軸
22b 連結軸
22f 短尺部分
22g 長尺部分
22h 挿通孔
23 ガイドリンク
23a (ガイドリンク用)回動軸
23b 連結軸
26a,26b 軸固定具
30 連結部
31 内側リンク連結部
32 外側リンク連結部
33 ガイドリンク連結部
34 前側リンク連結部
52a 伸縮部
53a 薄肉部
54a 側方カバー

Claims (9)

  1. 着座部であるシートクッションと、
    該シートクッションに取り付けられて背凭れとなるシートバックと、
    前記シートクッションとフロアとの間に回動可能に連結され、シート全体を下方に移動させるリンク部材と、を備えるシートであって、
    前記リンク部材又は前記シートクッションの少なくとも一方に固定され、前記リンク部材と前記シートクッションとの連結部のシート外側を覆うように形成された異物侵入抑制部を備えることを特徴とするシート。
  2. 前記異物侵入抑制部は、前記連結部の近傍で、前記シートクッションと前記リンク部材とに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記異物侵入抑制部は、可撓性を有し、前記リンク部材の動作に追従して変形することを特徴とする請求項2に記載のシート。
  4. 前記異物侵入抑制部は、前記リンク部材が折り畳まれた状態である前記シートの収納状態と前記リンク部材が立ち上がった状態である前記シートの使用状態とで前記リンク部材に追従して傾斜し、
    前記異物侵入抑制部の上下方向の広がりは、前記シートの収納状態にあるときに、前記シートの使用状態にあるときよりも小さくなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート。
  5. 前記異物侵入抑制部は、前記連結部を覆う位置で、前記リンク部材に部分的に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート。
  6. 前記異物侵入抑制部は、前記シートクッションにおける前記連結部の近傍に固定された一端を有して、前記連結部の側方を覆う第1部材と、
    該第1部材の他端に連結された一端、前記リンク部材における前記連結部の近傍に固定された他端を有して、前記連結部の下方を覆う第2部材と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 前記第1部材と前記第2部材とは、シート使用状態において、前記第1部材の前記他端における前記リンク部材側と、前記第2部材の前記一端における前記リンク部材から離間する側とが向き合う状態で連結されていることを特徴とする請求項6に記載のシート。
  8. 前記リンク部材を覆うカバー部材を備え、
    前記異物侵入抑制部は、前記カバー部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート。
  9. 前記第1部材及び前記第2部材は、樹脂材料から成り一体的に形成されたものであり、
    前記第1部材と前記第2部材との間に薄肉部を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のシート。
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