JP2016060316A - カップホルダ - Google Patents
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Abstract
Description
トレイ4とリング5の連動にラック・ピニオン機構7を用いている。そのため、ピニオン7aの下に、作動ストロークおよびギアの噛み合い代分のスペースhを確保する必要がある。したがって、カップホルダの未使用時(閉時)における高さ寸法(上下方向寸法)A2が比較的大きくなってしまう。
(1) (a)リテーナと、
(b)軸芯が上下方向に延びる円筒状であり、前記リテーナに対する上下方向への動きが規制されており、前記軸芯まわりに前記リテーナに回転可能に支持されるレールと、
(c)天板部と側壁部とを備えており、前記レールの内周側に配置されるトレイと、
(d)軸芯が前記レールの軸芯と一致する円筒状であり、前記レールの外周側に配置されるリングと、
(e)前記レールの内壁面と前記トレイの側壁部の一方に設けられる第1の斜め溝と、前記レールの内壁面と前記トレイの側壁部の他方に設けられ前記第1の斜め溝に入り込む第1のピンと、を備え、前記レールの前記軸芯周りの回転動と前記トレイの前記レールに対する上下動とを連動させる第1の連動機構と、
(f)前記レールの外壁面と前記リングの内壁面の一方に設けられる第2の斜め溝と、前記レールの外壁面と前記リングの内壁面の他方に設けられ前記第2の斜め溝に入り込む第2のピンと、を備え、前記レールの前記軸芯周りの回転動と前記リングの前記レールに対する上下動とを連動させる第2の連動機構と、
を有し、
前記トレイの前記レールに対する移動方向と、前記リングの前記レールに対する移動方向とが、互いに反対方向となっている、カップホルダ。
第1、第2の連動機構を有しており、第1の連動機構が、第1の斜め溝と第1のピンとを備えレールの回転動とトレイの上下動とを連動させており、第2の連動機構が、第2の斜め溝と第2のピンとを備えレールの回転動とリングの上下動とを連動させている。また、トレイのレールに対する移動方向と、リングのレールに対する移動方向とが、互いに反対方向となっている。よって、ラック・ピニオンを用いずに、トレイの下方(上方)への動きに連動してリングを上方(下方)に移動させることができる。
この構造では、ラック・ピニオンを用いていないため、従来と異なりギアの噛み合い代を無くすことができる。
したがって、従来と同じ収納部深さを確保する場合であっても、カップホルダの未使用時における高さ寸法を従来に比べて小さくできる。
図1〜図14は、本発明実施例1のカップホルダを示しており、図15,図16は、本発明実施例2のカップホルダを示しており、図17、図18は、本発明実施例3のカップホルダを示している。
本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明全実施例にわたって共通する部分を説明する。
カップホルダ10は、図3に示すように、リテーナ20と、レール30と、トレイ40と、リング50と、第1の連動機構60と、第2の連動機構70と、を有する。カップホルダ10は、さらに、付勢部材80と、ロック装置90と、有する。
第1のピン62は、第1の斜め溝61内を、第1の斜め溝61の長手方向のみにがたつきなく移動可能(スライド可能)とされていることが望ましい。第1のピン62は、第1の斜め溝61内をスムーズに動くことができるように横断面円形とされていることが望ましい。
第2のピン72は、第2の斜め溝71内を、第2の斜め溝71の長手方向のみにがたつきなく移動可能(スライド可能)とされていることが望ましい。第2のピン72は、第2の斜め溝71内をスムーズに動くことができるように横断面円形とされていることが望ましい。
なお、付勢部材80は、本発明実施例では説明を省略するが、リテーナ20に対してレール30を回転付勢すること、リング50をリテーナ20に対して上下方向に付勢すること、等で行なわれていてもよい。
本発明実施例では、第1、第2の連動機構60,70を有しており、第1の連動機構60が、第1の斜め溝61と第1のピン62とを備えレール30の回転動とトレイ40の上下動とを連動させており、第2の連動機構70が、第2の斜め溝71と第2のピン72とを備えレール30の回転動とリング50の上下動とを連動させている。また、トレイ40のレール30に対する移動方向と、リング50のレール30に対する移動方向とが、互いに反対方向となっている。よって、ラック・ピニオンを用いずに、トレイ40の下方(上方)への動きに連動してリング50を上方(下方)に移動させることができる。
この構造では、ラック・ピニオンを用いていないため、従来と異なりギアの噛み合い代を無くすことができる。
したがって、図14に示すように、従来と同じ収納部深さHを確保する場合であっても、カップホルダ10の未使用時における高さ寸法A1を従来における高さ寸法A2に比べて小さくできる。
〔実施例1〕(図1〜図14)
本発明実施例1では、付勢部材80は、カップホルダ10を、使用状態(トレイ40が下方位置40bにありリング50が上方位置50bにあるとき)から未使用状態(トレイ40が上方位置40aにありリング50が下方位置50aにあるとき)にする方向に付勢する。
ロック装置90は、付勢部材80の付勢力に抗して、カップホルダ10を使用状態に保持する。ロック装置90は、トレイ40の裏面(下面)に設けられるロック係合部91と、リテーナ20に設けられロック係合部91が係脱可能なロック受け部92と、を備える。
(a)カップホルダ10が未使用状態(図6に示す状態)にあるときに、トレイ40を、手でまたは図示略のカップ類の底面などで押し下げる。
(b)トレイ40が押し下げられるため、第1の連動機構60によりレール30が回転動作する。このとき、トレイ40は3個のアームアッセンブリ43により回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第1の斜め溝61をガイドにしてレール30が回転する。
(c)レール30が回転するため、第2の連動機構70によりリング50が上方に移動する。このとき、リング50は、回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第2の斜め溝71をガイドにしてリング50が上方に移動する。トレイ40の動作に連動し、レール30とリング50が同時に移動する。
(d)トレイ40が最も下降したところでロック装置90のロックがかかり、カップホルダ10が使用状態(図7に示す状態)となる。
(e)カップホルダ10使用状態でもう一度トレイ40を下方に押し込むとロック装置90のロックが解除され、トレイ40は付勢部材80の付勢力により上昇する。これに連動して第1、第2の連動機構60,70により、レール30の回転、リング50の下降の動作が起こり、カップホルダ10が未使用状態になる。
本発明実施例2では、付勢部材80は、カップホルダ10を、使用状態(トレイ40が下方位置40bにありリング50が上方位置50bにあるとき)から未使用状態(トレイ40が上方位置40aにありリング50が下方位置50aにあるとき)にする方向に付勢する。
ロック装置90は、付勢部材80の付勢力に抗して、カップホルダ10を使用状態に保持する。ロック装置90は、ロック片93aを備えるロックボタン93と、リング50の外周面に設けられロック片93aが係脱可能なロック片係合受け部94と、を備える。
(a)カップホルダ10が未使用状態(図15に示す状態)にあるときに、トレイ40を、手でまたは図示略のカップ類底面などで押し下げる。
(b)トレイ40が押し下げられるため、第1の連動機構60によりレール30が回転動作する。このとき、トレイ40は3個のアームアッセンブリ43により回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第1の斜め溝61をガイドにしてレール30が回転する。
(c)レール30が回転するため、第2の連動機構70によりリング50が上方に移動する。このとき、リング50は、回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第2の斜め溝71をガイドにしてリング50が上方に移動する。トレイ40の動作に連動し、レール30とリング50が同時に移動する。
(d)トレイ40が最も下降したところでロック片93aがロック片係合受け部94に係合してロック装置90のロックがかかり、カップホルダ10が使用状態(図16に示す状態)となる。
(e)カップホルダ10使用状態でロックボタン93を操作(押圧操作)すると、ロック片93aがロック片係合受け部94から外れてロック装置90のロックが解除され、トレイ40は付勢部材80の付勢力により上昇する。これに連動して第1、第2の連動機構60,70により、レール30の回転、リング50の下降の動作が起こり、カップホルダ10が未使用状態になる。
本発明実施例3では、付勢部材80は、カップホルダ10を、未使用状態(トレイ40が上方位置40aにありリング50が下方位置50aにあるとき)から使用状態(トレイ40が下方位置40bにありリング50が上方位置50bにあるとき)にする方向に付勢する。
ロック装置90は、付勢部材80の付勢力に抗して、カップホルダ10を未使用状態に保持する。ロック装置90は、ロック片93aを備えるロックボタン93と、リング50の外周面に設けられロック片93aが係脱可能なロック片係合受け部94と、を備える。
(a)カップホルダ10が未使用状態(図17に示す状態)にあるとき、ロック片93aがロック片係合受け部94に係合しておりロック装置90のロックがかかっている。
(b)カップホルダ10が未使用状態にあるときに、ロックボタン93を操作(押圧操作)すると、ロック片93aがロック片係合受け部94から外れてロック装置90のロックが解除され、トレイ40は付勢部材80の付勢力により下降する。
(c)トレイ40が下降するため、第1の連動機構60によりレール30が回転動作する。このとき、トレイ40は3個のアームアッセンブリ43により回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第1の斜め溝61をガイドにしてレール30が回転する。
(d)レール30が回転するため、第2の連動機構70によりリング50が上方に移動する。このとき、リング50は、回転方向の動作が規制されており、上下方向しか移動できないため、第2の斜め溝71をガイドにしてリング50が上方に移動する。トレイ40の動作に連動し、レール30とリング50が同時に移動する。
(e)トレイ40が最も下降したところでトレイ40、レール30、リング50の少なくとも1つがリテーナ20に設けられる図示略のストッパに当り、トレイ40、レール30およびリング50の動きが止められ、カップホルダ10が使用状態(図18に示す状態)となる。
(f)カップホルダ10使用状態でリング50を押し下げると、第1、第2の連動機構60,70により、レール30の回転、トレイ40の上昇の動作が起こる。ロック装置90のロックがかかるまでリング50を押し下げると、リング50が下方位置50aにありトレイ40が上方位置40aにあり、カップホルダ10が未使用状態になる。
20 リテーナ
21 リテーナアッパ
22 リテーナロア
23 水平溝
24 リテーナ側取付け部
25 溝
30 レール
31 ピン
40 トレイ
40a トレイの上方位置
40b トレイの下方位置
41 天板部
42 側壁部
43 アームアッセンブリ
43a 第1のアーム
43b 第2のアーム
44 トレイ側取付け部
50 リング
50a リングの下方位置
50b リングの上方位置
51 突起
60 第1の連動機構
61 第1の斜め溝
62 第1のピン
70 第2の連動機構
71 第2の斜め溝
72 第2のピン
80 付勢部材
90 ロック装置
91 ロック係合部
92 ロック受け部
93 ロックボタン
93a ロック片
94 ロック片係合受け部
100 内装パネル
P 軸芯
Claims (1)
- (a)リテーナと、
(b)軸芯が上下方向に延びる円筒状であり、前記リテーナに対する上下方向への動きが規制されており、前記軸芯まわりに前記リテーナに回転可能に支持されるレールと、
(c)天板部と側壁部とを備えており、前記レールの内周側に配置されるトレイと、
(d)軸芯が前記レールの軸芯と一致する円筒状であり、前記レールの外周側に配置されるリングと、
(e)前記レールの内壁面と前記トレイの側壁部の一方に設けられる第1の斜め溝と、前記レールの内壁面と前記トレイの側壁部の他方に設けられ前記第1の斜め溝に入り込む第1のピンと、を備え、前記レールの前記軸芯周りの回転動と前記トレイの前記レールに対する上下動とを連動させる第1の連動機構と、
(f)前記レールの外壁面と前記リングの内壁面の一方に設けられる第2の斜め溝と、前記レールの外壁面と前記リングの内壁面の他方に設けられ前記第2の斜め溝に入り込む第2のピンと、を備え、前記レールの前記軸芯周りの回転動と前記リングの前記レールに対する上下動とを連動させる第2の連動機構と、
を有し、
前記トレイの前記レールに対する移動方向と、前記リングの前記レールに対する移動方向とが、互いに反対方向となっている、カップホルダ。
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