JP2016060076A - 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接クロストークによる着弾位置ずれを低減し、画像品質を向上することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】液体吐出ヘッドは、圧力発生手段が駆動される個別液室と、圧力発生手段が駆動されない個別液室とが隣り合うとき、隣り合う2つの個別液室間では発生するメニスカス振動が逆位相となるヘッドであり、共通駆動波形には、大滴及び中滴の形成に使用される共用吐出パルスP3、P5と、大滴及び中滴のうちの大滴の形成に使用される非共用吐出パルスP2、P4を含み、共用吐出パルスP3は、当該共用吐出パルスP3の直前に配置されている非共用吐出パルスP2とのパルス間隔Td23が、共振と逆の位相の時間領域である。【選択図】図14
Description
本発明は画像形成装置及びヘッド駆動制御方法に関する。
画像形成装置として、液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置、例えばインクジェット記録装置などが知られている。
ところで、液体吐出ヘッドでは高画質画像を形成するためにノズル密度の高密度化が進んでおり、ノズル間ピッチが狭くなり、各ノズルが通じる個別液室間の隔壁幅が薄くなるなどの傾向にある。
そのため、ノズルから液滴を吐出させるとき、当該ノズルに隣接するノズルが液滴を吐出するノズルであるか、液滴を吐出しないノズルであるかによって、滴速度が変化してしまい、着弾位置がずれる隣接クロストークが発生しやすくなっている。
そこで、従来、隣接するノズル間で駆動周期を異ならせることによって隣接クロストークの影響を低減しようとするものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、隣接するノズル間で駆動周期を異ならせるのでは駆動周波数が低下して印刷速度が低下し、また、液滴の着弾位置もずれるためにドット間ピッチが増大するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、着弾位置ずれを低減して画像品質を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
1駆動周期内で、時系列に、液滴を吐出させる複数の吐出パルスを含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記吐出パルスを選択して前記圧力発生手段に与え、少なくとも2つの異なるサイズの液滴を吐出させるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記圧力発生手段が駆動される前記個別液室と、前記圧力発生手段が駆動されない前記個別液室とが隣り合うとき、隣り合う2つの前記個別液室間では発生するメニスカス振動が逆位相となるヘッドであり、
前記ヘッド駆動制御手段で生成する共通駆動波形には、少なくとも2つのサイズの液滴の形成に使用される共用吐出パルスと、前記2つのサイズの液滴の一方のサイズの液滴の形成に使用される非共用吐出パルスを含み、
前記共用吐出パルスは、当該共用吐出パルスの直前に配置されている前記非共用吐出パルスとのパルス間隔が、共振と逆の位相の時間領域である
構成とした。
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
1駆動周期内で、時系列に、液滴を吐出させる複数の吐出パルスを含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記吐出パルスを選択して前記圧力発生手段に与え、少なくとも2つの異なるサイズの液滴を吐出させるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記圧力発生手段が駆動される前記個別液室と、前記圧力発生手段が駆動されない前記個別液室とが隣り合うとき、隣り合う2つの前記個別液室間では発生するメニスカス振動が逆位相となるヘッドであり、
前記ヘッド駆動制御手段で生成する共通駆動波形には、少なくとも2つのサイズの液滴の形成に使用される共用吐出パルスと、前記2つのサイズの液滴の一方のサイズの液滴の形成に使用される非共用吐出パルスを含み、
前記共用吐出パルスは、当該共用吐出パルスの直前に配置されている前記非共用吐出パルスとのパルス間隔が、共振と逆の位相の時間領域である
構成とした。
本発明によれば、着弾位置ずれを低減して画像品質を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。図1は同画像形成装置の概略説明図である。
この画像形成装置は、フルライン型インクジェット記録装置であり、装置本体1と乾燥時間を稼ぐ出口ユニット2とを並置している。
この画像形成装置においては、連続紙である被記録媒体10は、元巻きローラ11から巻き出され、搬送ローラ12〜18によって搬送されて、巻取りローラ21にて巻き取られる。なお、本発明を適用する画像形成装置で使用する被記録媒体はシート状被記録媒体であってもよい。
この被記録媒体10は、搬送ローラ13と搬送ローラ14との間で、搬送ガイド部材19上を画像形成部5に対向して搬送され、画像形成部5から吐出される液滴によって画像が形成される。
ここで、画像形成部5には、例えば、媒体搬送方向上流側から、4色分のフルライン型記録ヘッド51K、51C、51M、51Y(以下、色の区別しないときは「記録ヘッド51」という。)が配置されている。各記録ヘッド51は、それぞれ、搬送される被記録媒体10に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液滴を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
記録ヘッド51は、例えば、図2に示すように、1つのフルライン型記録ヘッドであっても良い。また、図3に示すように、複数の短尺ヘッド100をベース部材52上に千鳥状に並べてヘッドアレイとすることで媒体幅分のフルライン型記録ヘッドとして構成したものでも良い。また、記録ヘッド51は、液体吐出ヘッドとこの液体吐出ヘッドに液体供給するヘッドタンクを有する液体吐出ヘッドユニットで構成しているが、これに限るものではなく、液体吐出ヘッド単独の構成でもよい。
次に、記録ヘッドを構成している1つの液体吐出ヘッド(ヘッドチップ)の一例について図4及び図5を参照して説明する。図4は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図、図5は同じくノズル配列方向(液室短手方向)の異なる例の断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板101と、流路板102と、壁面部材である振動板部材103とを積層接合している。そして、振動板部材103を変位させる圧電アクチュエータ111と、共通流路部材としてフレーム部材120とを備えている。
これにより、液滴を吐出する複数のノズル104に通じる個別液室(圧力室、加圧室などとも称される。)106、個別液室106に液体を供給する流体抵抗部を兼ねた液体供給路107と、液体供給路107に通じる液導入部108とを形成している。隣り合う個別液室106はノズル配列方向で隔壁106Aによって隔てられている。
ここで、個別液室106は、1枚の板状の流路板102の貫通穴102aの両側をノズル板101と振動板部材103で閉じることで形成されている。
そして、フレーム部材120の共通流路としての共通液室110から振動板部材103に形成したフィルタ部109を通じて、液導入部108、液体供給路107を経て複数の個別液室106に液体を供給する。
圧電アクチュエータ111は、振動板部材103の個別液室106の壁面を形成する変形可能な振動領域130を挟んで、個別液室106とは反対側に配置されている。
この圧電アクチュエータ111は、ベース部材113上に接合した複数の積層型圧電部材112を有し、圧電部材112にはハーフカットダイシングによる溝加工によって、1つの圧電部材112に対して所要数の柱状圧電素子(圧電柱)112Aを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
そして、圧電柱112Aを振動板部材103の振動領域130に形成した島状の凸部103aに接合している。ここでは、図5(a)に示すように、隣り合う圧電柱112Aを順次隣り合う個別液室106の振動領域130に接合するノーマルピッチ構造としている。
なお、図5(b)に示すように、隣り合う圧電柱112A、112Aの一方を支柱112Bとして、支柱112Bを個別液室間の隔壁106Aに対応する凸部103bに接合するバイピッチ構造とすることもできる。
すなわち、個別液室間隔壁に対応して支柱を配置するバイピッチ(倍ピッチ)構造とすることで、隣接するクロストークを低減することができる。しかしながら、バイピッチ構造では、ノズルピッチに対して倍の密度で圧電柱を配置する必要があり、非常に高い加工精度での加工を必要とし、また、圧電柱の幅が狭くなってパワーが不足するなどする。
これに対し、個別液室間隔壁に対応して支柱を配置しないノーマルピッチ構造では、圧電柱の加工精度の問題が半減するものの、隣接クロストークが大幅に増大する。そこで、後述するように、本発明を適用することで、隣接クロストークによる速度低下(着弾ズレ)を大幅に低減することが可能となり、画質を低下させることなく小型化・高集積化・簡略化が可能となる。
図4及び図5に戻って、圧電部材112は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、駆動柱112Aの外部電極に駆動信号を与えるための可撓性を有するフレキシブル配線基板としてのFPC115が接続されている。
フレーム部材120は、例えばエポキシ系樹脂或いは熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイト等で射出成形により形成し、図示しないヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室110が形成されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電柱112Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電柱112Aが収縮し、振動板部材103の振動領域130が下降して個別液室106の容積が膨張することで、個別液室106内に液体が流入する。
その後、圧電柱112Aに印加する電圧を上げて圧電柱112Aを積層方向に伸長させ、振動板部材103の振動領域130をノズル104方向に変形させて個別液室106の容積を収縮させる。これにより、個別液室106内の液体が加圧され、ノズル104から液滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電柱112Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材103の振動領域130が初期位置に復元し、個別液室106が膨張して負圧が発生するので、共通液室110から液体供給路107を通じて個別液室106内に液体が充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。なお、図6は同制御部のブロック説明図である。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る本発明におけるヘッド駆動制御手段を兼ねるマイクロコンピュータ、画像メモリ、通信インタフェースなどで構成した主制御部(システムコントローラ)501を備えている。主制御部501は、外部の情報処理装置(ホスト側)などから転送される画像データ及び各種コマンド情報に基づいて用紙に画像を形成するために、印刷制御部502に印刷用データを送出する。
印刷制御部502は、主制御部501から受領した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ503に出力する。また、印刷制御部502は、ROMに格納されている共通駆動波形のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号(共通駆動波形Vcom)をヘッドドライバ503に対して出力する。
ヘッドドライバ503は、シリアルに入力される1つの記録ヘッド51に相当する画像データに基づいて印刷制御部502から与えられる共通駆動波形Vcomを構成する駆動パルスを選択して圧力発生手段としての圧電部材112に対して与え液滴を吐出させる。このとき、共通駆動波形Vcomを構成する駆動パルスの一部又は全部或いは駆動パルスを形成する波形要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
また、主制御部501は、モータドライバ504を介して、元巻きローラ11、搬送ローラ12〜18、巻取りローラ21などの各ローラ類510を駆動制御する。
また、主制御部501には各種センサからなるセンサ群506からの検出信号が入力され、また、操作部507との間で各種情報の入出力及び表示情報のやり取りを行う。
次に、印刷制御部502及びヘッドドライバ503の一例について図7のブロック説明図を参照して説明する。
印刷制御部502は、共通駆動波形Vcomを生成出力する駆動波形生成部701と、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、共通駆動波形Vcomを構成する駆動パルスを選択する選択信号0〜3を出力するデータ転送部702を備えている。
ここで、駆動波形生成部701からは、1印刷周期(1駆動周期)内に液滴を吐出させる複数の駆動パルス(これを「吐出パルス」という。)が時系列で配置された共通駆動波形Vcomが生成出力される。
なお、選択信号0〜3は、ヘッドドライバ503のスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を滴毎に指示する信号である。共通駆動波形Vcomの印刷周期に合わせて選択すべきパルス(又は波形要素)でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッドドライバ503は、シフトレジスタ711と、ラッチ回路712と、デコーダ713と、レベルシフタ714と、アナログスイッチ715とを備えている。
シフトレジスタ711は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力する。ラッチ回路712は、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチする。デコーダ713は、階調データと選択信号0〜7をデコードして結果を出力する。レベルシフタ714は、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換する。アナログスイッチ715は、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)される。
このアナログスイッチ715は、各圧電部材112の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動波形Vcomが入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と選択信号0〜3をデコーダ713でデコードした結果に応じてアナログスイッチ715がオンにする。これにより、共通駆動波形Vcomを構成する所要の駆動パルス(あるいは波形要素)が通過して(選択されて)圧電部材112の圧電柱112Aに印加される。
次に、液室構造と隣接クロストークの関係について説明する。なお、説明上、ヘッドの各部については前記図4及び図5と同じ符号を使用する。
本願においては、1つのノズル、個別液室及び圧力発生手段で構成される部分を「チャンネル」という。また、圧力発生手段を駆動してノズルから液滴を吐出させる個別液室を「駆動個別液室」といい、液滴を吐出させるノズル及びこれに対応する各部を「駆動チャンネル」という。また、圧力発生手段を駆動しないでノズルから液滴を吐出させない個別液室を「非駆動個別液室」といい、あるいは液滴を吐出させないノズル及びこれに対応する各部を「非駆動チャンネル」という。また、圧力発生手段を駆動してノズルから液滴を吐出させることを、「ノズルを駆動する」、「個別液室(又は液室)を駆動する」、或いは「チャンネルを駆動する」などともいう。
まず、図8及び図9を参照して、液室構造の一例と隣接チャンネルのメニスカス振動の関係について説明する。
図8に示す液室構造は、流路板102として、シリコン基板や金属部材をハーフエッチングして個別流路106となる凹部を形成した部材を使用している。そして、圧電柱112Aはバイピッチ構造で配置している。
このような液室構造にあっては、流路板102のノズル板101と接合側部分の剛性が高く、流路板102自体が変形しにくい。
そのため、隣り合う個別液室106には、隔壁106Aの変形や振動板部材103(圧電柱112A)の変形や引張りによるクロストーク振動が伝わることになる。
したがって、例えば図9(a)に示すように、駆動個別液室106の圧力発生手段に駆動パルス(吐出パルス)を与えると、図8に示すように、駆動個別液室106が膨張して圧力が減少(低下)するとき、隣り合う非駆動個別液室106も膨張して圧力減少が生じる。そして、駆動個別液室106が収縮して圧力が増加するとき、非駆動個別液室106にも圧力増加が生じる。
なお、吐出パルスは、基本的に、図9(a)に示すように、基準電位から立ち下がって個別液室106を膨張させる膨張波形要素(引き込み波形要素)aと、個別液室106の膨張状態の電位を保持する保持波形要素bと、保持電位から立ち上がって個別液室106を膨張状態から収縮状態に移行させる収縮波形要素(押し込み波形要素)cとで構成される。
したがって、図9(b)に示すように、駆動個別液室106(駆動チャンネル)で生じるメニスカス振動と同位相のメニスカス振動が隣り合う非駆動個別液室106(非駆動チャンネル)に発生する。なお、図9(b)ではメニスカス速度で示している。
次に、図10及び図11を参照して、液室構造の他の例と隣接チャンネルのメニスカス振動の関係について説明する。
図10に示す液室構造では、流路板102に個別液室106を形成する貫通穴を形成する構成であるため、流路板102がノズル板101を伴って変形しやすくなる。
したがって、例えば図11(a)に示すように、駆動個別液室106の圧力発生手段に駆動パルス(吐出パルス)を与えると、図10に示すように、駆動個別液室106が膨張して圧力が減少するとき、隣り合う非駆動個別液室106は流路板102及びノズル板101の変形によって容積が減少するので、圧力上昇が生じる。そして、駆動個別液室106が収縮して圧力が増加するとき、非駆動個別液室106の容積が元も戻ることで圧力減少が生じる。
したがって、図11(b)に示すように、駆動個別液室106(駆動チャンネル)で生じるメニスカス振動と逆位相のメニスカス振動が隣り合う非駆動個別液室106(非駆動チャンネル)に発生する。なお、図11(b)でもメニスカス速度で示している。
次に、隣り合うノズルから異なるサイズの液滴を吐出させるときのパルス間隔と滴速度の関係の一例について図12及び図13を参照して説明する。
図12に示すように、隣り合う2つの個別液室を液室A、液室Bとし、液室Bの圧力発生手段に吐出パルスを与えた後、液室Aの圧力発生手段に吐出パルスを与えるとする。ここで、液室Bの圧力発生手段に与える吐出パルスと液室Aの圧力発生手段に与える吐出パルスとのパルス間隔をパルス間隔Tdとする。
このとき、図13に示すように、パルス間隔Tdによって液室Aのノズルから吐出される液滴の滴速度Vjが変動する。すなわち、時系列的に前で駆動された液室Bからのクロストークにより、液室Aには液室Bと逆位相のメニスカス振動が発生し、液室Aのノズルから吐出される液滴の滴速度Vjを変化させる。
ここで、液室Aで発生するクロストークによるメニスカス振動に対して液室Aの圧力発生手段に与える吐出パルスを共振タイミング領域で駆動する。これにより、液室Aのノズルから吐出させる液滴の滴速度Vjをクロストークがない状態と同等もしくは、それより高速になる吐出状態を確保でき、着弾位置ズレ量を低減させることができる。
次に、本発明の第1実施形態について図14を参照して説明する。図14は同実施形態における共通駆動波形と大滴吐出駆動波形及び中滴吐出駆動波形の説明図である。
本実施形態における液体吐出ヘッドは、上述したように、液滴を吐出させる駆動個別液室に隣り合う非駆動個別液室で逆位相のメニスカス振動が発生するヘッドである。つまり、駆動個別液室で、膨張→収縮という動作をさせると、隣り合う非駆動個別液室で収縮→膨張というメニスカス振動が発生するヘッドである。
共通駆動波形(共通駆動信号)Vcomは、図14(a)に示すように、1駆動周期(1印刷周期)内で、時系列で、液滴を吐出させる吐出パルスP1〜P5を含む波形である。なお、吐出パルスP5には残留振動抑制波形Paを含んでいる。
吐出パルスP1〜P5は、いずれも、基本的には、個別液室106の容積を膨張させる膨張波形要素と、膨張波形要素で膨張された状態を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された状態から個別液室106の容積を収縮させる収縮波形要素とを含む波形である。
そして、大きなサイズの液滴(大滴)を吐出させる大滴吐出駆動波形は、図9(b)に示すように、選択信号によって吐出パルスP1〜P5をすべて選択して形成する。
また、大滴よりも小さなサイズ(ここでは、中滴)を吐出させる中滴吐出駆動波形は、図9(c)に示すように、選択信号によって吐出パルスP3、P5を選択して形成する。
したがって、大滴及び中滴の2つの異なるサイズの液滴の吐出において、共通駆動波形Vcomの吐出パルスP1〜P5のうち、吐出パルスP3、P5は、大滴及び中滴の2つの異なるサイズの液滴の形成(吐出)に使用される共用吐出パルスとなり、吐出パルスP1、P2、P4は、一方のサイズである大滴の形成(吐出)でのみ使用される非共用吐出パルスとなる。
このようにして、中滴の1番目の吐出パルスP3(共用吐出パルス)の直前には、大滴の2番目の吐出パルスP2(非共用吐出パルス)が配置される。また、中滴の2番目の吐出パルスP5(共用吐出パルス)の直前には、大滴の4番目の吐出パルスP4(非共用吐出パルス)が配置されることになる。
ここで、共用吐出パルスとなる吐出パルスP3は、吐出パルスP3の直前に配置された非共用吐出パルスとなる吐出パルスP2とのパルス間隔Td23が、共振と逆位相の時間領域である。
同様に、共用吐出パルスとなる吐出パルスP5は、吐出パルスP5の直前に配置された非共用吐出パルスとなる吐出パルスP4とのパルス間隔Td45が、共振と逆位相の時間領域である。
なお、パルス間隔Tdとは、吐出パルスの膨張→収縮工程における吐出を伴う収縮工程(収縮波形要素c)の中間点同士の時間である。
つまり、吐出パルスP3(共用吐出パルス)と直前の吐出パルスP2(非共用吐出パルス)とのパルス間隔Td23は、吐出パルスP2による駆動によって駆動個別液室に生じるメススカス振動と、駆動個別液室に隣り合う非駆動個別液室に生じるメニスカス振動とが、共振の位相の時間領域となる関係である。
同様に、吐出パルスP5(共用吐出パルス)と直前の吐出パルスP4(非共用吐出パルス)とのパルス間隔Td45は、吐出パルスP4による駆動によって駆動個別液室に生じるメススカス振動と、駆動個別液室に隣り合う非駆動個別液室に生じるメニスカス振動とが、共振の位相の時間領域となる関係である。
このように、共用吐出パルスは、当該共用吐出パルスの直前に配置された非共用吐出パルスとのパルス間隔が、共振と逆位相の時間領域である。
ここで、本実施形態における液体吐出ヘッドの異なる例について図15及び図16を参照して説明する。
図15の第1例は流路板102に個別流路を形成する貫通穴を形成したバイピッチ構造のヘッドである。図16の第2例は流路板102に個別流路を形成する貫通穴を形成したノーマルピッチ構造のヘッドである。
これらの液体吐出ヘッドは、図15(b)、図16(b)にも示すように、液滴を吐出させるとき、駆動個別液室の容積を膨張させると、ノズル板を含む流路部材ごと変形するため、隣り合う非駆動個別液室にはノズル板の変形により液室体積が縮小するクロストークが発生する。
すなわち、駆動している個別液室(駆動個別液室)で発生するメニスカス振動と隣接する駆動していない個別液室(非駆動個別液室)で発生するメニスカス振動とは逆の位相の関係となる。
一方、従前のように、駆動している個別液室(駆動個別液室)で発生するメニスカス振動と隣接する駆動していない個別液室(非駆動個別液室)で発生するメニスカス振動とが同じ位相になる場合には、上述したパルス間隔Tdを共振の時間領域とすることでクロストークによる吐出速度(滴速度Vj)の低下を回避できる。
しかしながら、上述したように、駆動個別液室とこれに隣り合う非駆動個別液室で逆位相のクロストークのメニスカス振動が発生するヘッドでは、パルス間隔を共振の時間領域としてもクロストークによる吐出速度の低下を回避できない。
そこで、本実施形態のように、駆動個別液室とこれに隣り合う非駆動個別液室で逆位相のクロストークのメニスカス振動が発生するヘッドでは、パルス間隔を逆位相の時間領域とすることでクロストークによる吐出速度の低下を回避できるようになる。
また、本実施形態では、吐出パルスP3(共用吐出パルス)の前に、連続して選択される2つの吐出パルスP1、P2(非共用吐出パルス)が配置されている。この2つの吐出パルスP1、P2(非共用吐出パルス)のパルス間隔は、共振の時間領域である。また、吐出パルスP3と吐出パルスP4のパルス間隔も、共振の時間領域である。
すなわち、共用吐出パルスの前に、共振周期をTcとするとき、(1Tc±1/4)の時間内で連続して選択される、2つの非共用吐出パルスが配置されている。
このように大滴の形成に使用する吐出パルスのパルス間隔を、共振の時間領域とすることにより、隣接する個別液室に発生させるクロストークによるメニスカス振動の振幅を、単パルスで発生するメニスカス振動や、2パルスでも共振の時間領域外で連続駆動された場合に発生するメニスカス振動よりも大幅に増大させることができる。大滴の形成に使用する吐出パルスを共振の時間内に配置することで、大滴を吐出させる上で各種メリットを得ることができる。
一方、複数の吐出パルスを有する駆動波形に使用し、滴サイズの大きな吐出(多数の吐出パルスを連続した与える吐出)を行う場合、すべてのパルス間隔を共振の逆位相とすると、次のような不都合が生じる。
すなわち、共振の効果を使用しないために吐出効率が悪い時間領域となるため、目的とする滴速度Vjを得るために、大きな電位差を有する(大きな膨張、収縮を生じさせる)吐出パルスとしなければならない。
また、紙面着弾前に全滴をマージさせる必要があるが、使用可能電圧範囲がある場合は、前滴群に追いつくほどの高速滴を吐出するのが困難になり、マージ不良が発生して、スジ画像が多発したりする。
また、高周波駆動時の前半滴群の周波数変動により後続滴群が追いつかなくなり、マージ不良が発生したりする。
そのため、大滴などの複数の滴を吐出させる吐出パルスのパルス間隔をすべて共振の逆位相とすることは、吐出効率の大幅な低下やマージ不良を発生することになる。
そこで、上述したように連続して選択される非共用吐出パルス(連続共振非共用吐出パルス)の時系列で最後の非吐出共用パルスと直後の共用吐出パルスとを、共振の逆位相となる時間領域(n×Tc±1/4)とすることで、隣接個別液室へのクロストークによる吐出速度低下を低減することができる。
また、連続共振非共用吐出パルスの時系列で最後の非共用吐出パルスの直後に、共振の逆位相の共用吐出パルスを与えることで、隣接個別液室へのクロストーク低減のみならず、連続共振共用非吐出パルスで駆動したときの個別液室内のメニスカス振動も制振させることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態における共通駆動波形と大滴吐出駆動波形及び小滴吐出駆動波形の説明図である。
本実施形態における液体吐出ヘッドは、上述したように、液滴を吐出させる駆動個別液室に隣り合う非駆動個別液室で逆位相のメニスカス振動が発生するヘッドである。つまり、駆動個別液室で、膨張→収縮という動作をさせると、隣り合う非駆動個別液室で収縮→膨張というメニスカス振動が発生するヘッドである。
共通駆動波形(共通駆動信号)Vcomは、図17(a)に示すように、1駆動周期(1印刷周期)内で、時系列で、液滴を吐出させる吐出パルスP1〜P5を含む波形である。なお、吐出パルスP5には残留振動抑制波形Paを含んでいる。
吐出パルスP1〜P5は、いずれも、基本的には、個別液室106の容積を膨張させる膨張波形要素と、膨張波形要素で膨張された状態を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された状態から個別液室106の容積を収縮させる収縮波形要素とを含む波形である。
そして、大きなサイズの液滴(大滴)を吐出させる大滴吐出駆動波形は、図17(b)に示すように、選択信号によって吐出パルスP1〜P5をすべて選択して形成する。
また、大滴よりも小さなサイズ(ここでは、小滴)を吐出させる小滴吐出駆動波形は、図17(c)に示すように、選択信号によって吐出パルスP5を選択して形成する。
したがって、大滴及び小滴の2つの異なるサイズの液滴の吐出において、共通駆動波形Vcomの吐出パルスP1〜P5のうち、吐出パルスP5は、大滴及び小滴の2つの異なるサイズの液滴の形成(吐出)に使用される共用吐出パルスとなり、吐出パルスP1〜P4は、一方のサイズである大滴の形成(吐出)でのみ使用される非共用吐出パルスとなる。
このようにして、小滴の吐出パルスP5(共用吐出パルス)の直前には、大滴の4番目の吐出パルスP4(非共用吐出パルス)が配置される。
ここで、共用吐出パルスとなる吐出パルスP5と、吐出パルスP5の直前に配置された非共用吐出パルスとなる吐出パルスP4とのパルス間隔Td45は、共振と逆位相の時間領域である。
これにより、大滴及び小滴の関係において、前記第1実施形態と同様に、駆動個別液室とこれに隣り合う非駆動個別液室で逆位相のクロストークのメニスカス振動が発生するヘッドでも、パルス間隔を逆位相とすることでクロストークによる吐出速度の低下を回避できるようになる。
次に、本発明の第3実施形態について図18を参照して説明する。図18は同実施形態における共通駆動波形と中滴吐出駆動波形及び小滴吐出駆動波形の説明図である。
本実施形態における液体吐出ヘッドは、上述したように、液滴を吐出させる駆動個別液室に隣り合う非駆動個別液室で逆位相のメニスカス振動が発生するヘッドである。つまり、駆動個別液室で、膨張→収縮という動作をさせると、隣り合う非駆動個別液室で収縮→膨張というメニスカス振動が発生するヘッドである。
共通駆動波形(共通駆動信号)Vcomは、図18(a)に示すように、1駆動周期(1印刷周期)内で、時系列で、液滴を吐出させる吐出パルスP1〜P5を含む波形である。なお、吐出パルスP5には残留振動抑制波形Paを含んでいる。
吐出パルスP1〜P5は、いずれも、基本的には、個別液室106の容積を膨張させる膨張波形要素と、膨張波形要素で膨張された状態を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された状態から個別液室106の容積を収縮させる収縮波形要素とを含む波形である。
そして、大きなサイズの液滴(ここでは、中滴)を吐出させる中滴吐出駆動波形は、図18(b)に示すように、選択信号によって吐出パルスP3、P5を選択して形成する。
また、中滴よりも小さなサイズ(ここでは、小滴)を吐出させる小滴吐出駆動波形は、図18(c)に示すように、選択信号によって吐出パルスP5を選択して形成する。
したがって、中滴及び小滴の2つの異なるサイズの液滴の吐出において、共通駆動波形Vcomの吐出パルスP3、P5のうち、吐出パルスP5は、中滴及び小滴の2つの異なるサイズの液滴の形成(吐出)に使用される共用吐出パルスとなり、吐出パルスP3は、一方のサイズである中滴の形成(吐出)でのみ使用される非共用吐出パルスとなる。
このようにして、小滴の吐出パルスP5(共用吐出パルス)の直前には、中滴の1番目の吐出パルスP3(非共用吐出パルス)が配置される。
ここで、共用吐出パルスとなる吐出パルスP5と、吐出パルスP5の直前に配置された非共用吐出パルスとなる吐出パルスP3とのパルス間隔Td35は、共振と逆位相の時間領域である。
これにより、中滴及び小滴の関係において、前記第1実施形態と同様に、駆動個別液室とこれに隣り合う非駆動個別液室で逆位相のクロストークのメニスカス振動が発生するヘッドでも、パルス間隔を逆位相とすることでクロストークによる吐出速度の低下を回避できるようになる。
なお、本願において、用紙、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などは同義とし、同様に、画像形成、記録、印字、印写、印刷は同義とする。
また、「画像形成装置」は媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
10 連続した被記録媒体
51 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
502 印刷制御部
503 ヘッドドライバ
701 駆動波形生成部
702 データ転送部
51 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
502 印刷制御部
503 ヘッドドライバ
701 駆動波形生成部
702 データ転送部
Claims (5)
- 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
1駆動周期内で、時系列に、液滴を吐出させる複数の吐出パルスを含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記吐出パルスを選択して前記圧力発生手段に与え、少なくとも2つの異なるサイズの液滴を吐出させるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記圧力発生手段が駆動される前記個別液室と、前記圧力発生手段が駆動されない前記個別液室とが隣り合うとき、隣り合う2つの前記個別液室間では発生するメニスカス振動が逆位相となるヘッドであり、
前記ヘッド駆動制御手段で生成する共通駆動波形には、少なくとも2つのサイズの液滴の形成に使用される共用吐出パルスと、前記2つのサイズの液滴の一方のサイズの液滴の形成に使用される非共用吐出パルスを含み、
前記共用吐出パルスは、当該共用吐出パルスの直前に配置されている前記非共用吐出パルスとのパルス間隔が、共振と逆の位相の時間領域である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記共用吐出パルス及び前記非共用吐出パルスは、前記個別液室を膨張状態から収縮状態に移行させて前記液滴を吐出させる収縮波形要素を含み、
前記パルス間隔は、前記収縮波形要素の中間点同士の時間である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記液体吐出ヘッドは、
前記ノズルを形成するノズル板と、
前記個別液室を形成する1枚の板状の流路板と、
前記個別液室の壁面を形成する壁面部材と、を有し、
前記流路部材には、前記個別液室を形成する貫通穴が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記共用吐出パルスの前に、共振周期をTcとするとき、(1Tc±1/4)の時間内で連続して選択される、2つの前記非共用吐出パルスが配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有し、
前記圧力発生手段が駆動される前記個別液室と、前記圧力発生手段が駆動されない前記個別液室とが隣り合うとき、前記隣り合う2つの前記個別液室間では発生するメニスカス振動が逆位相となる液体吐出ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御方法であって、
1駆動周期内で、時系列に、液滴を吐出させる複数の吐出パルスを含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記吐出パルスを選択して前記圧力発生手段に与え、少なくとも2つの異なるサイズの液滴を吐出させ、
前記共通駆動波形には、少なくとも2つのサイズの液滴の形成に使用される共用吐出パルスと、前記2つのサイズの液滴の一方のサイズの液滴の形成に使用される非共用吐出パルスを含み、
前記共用吐出パルスは、当該共用吐出パルスの直前に配置されている前記非共用吐出パルスとのパルス間隔が、共振と逆の位相の時間領域である
ことを特徴とするヘッド駆動制御方法。
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