JP2016060035A - 三次元ワークの手磨き研削研磨盤と研削研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発電機やジェットエンジン等のタービンブレードに、特化した手磨き研削研磨盤に係わり、タービンブレードの温度管理を行いつつ手磨きする研削研磨方法とこの研削研磨盤の新規技術に関する。
【解決手段】 研磨機1を覆うカバー体Kと、前記研磨機の研削砥石3及び研磨バフ4内から冷却流体OをタービンブレードBの研削加工面B1及び研磨磨き面B2に噴出させる流体供給機10と、前記カバー体内の粉塵を排出する集塵機11と、前記研削加工面及び研磨磨き面の温度が設定温度を超えるとアラームを発する放射温度計STと、前記設定温度を超えたタービンブレードを強制冷却する冷却台12と、前記冷却台上で設定温度以下に冷却したタービンブレードの報知器13からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複雑形状の三次元ワーク、例えば、発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードに特化した手磨き研削研磨盤に係わり、特に、タービンブレードの温度管理を行いつつ手磨きする三次元ワークの手磨き研削研磨方法とこの三次元ワークの手磨き研削研磨盤の新規技術に関する。
近年、例えば、複雑形状の三次元ワークの研削研磨には、熟練工による手磨きのノウハウをコンピュータ制御されるNC制御装置と多軸制御工作機械により三次元ワークの研削研磨を行う方向性にある。例えば、小径砥石や小径バフによるワークの凹面研削・バフ磨き時に主軸頭に干渉せず、砥石やバフの加工点を多量の高圧冷却液及びクーラント液で浸漬状態として冷却効果と切粉処理を高めた研削砥石ユニットがある。その構成は、工作機械の主軸に装着され、該主軸の軸心方向と平行するとともに主軸頭の外壁よりもワークの加工面側へ突出させた位置に砥石軸を配置し、該砥石軸に装備した研削ホイールを上記主軸回転で回転駆動し、上記研削ホイールの外周空間の周辺を包囲する包囲体を配置し、上記包囲体内に冷却流体Kを噴出させて加工点を浸漬状態とする噴射ノズルを包囲体に配置した研削砥石ユニットとするものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、ブレードの研磨及び面取り装置は、熟練を要さず、均一の粗度で正確に研磨及び面取りができ、且つ、安全性及び衛生面に優れたブレードの研磨及び面取り装置がある。その構成は、ブレード位置設定手段及び自動間欠回転手段を具備したターンテーブルと、水平移動手段、昇降手段、水平方向回動手段及び鉛直方向回動手段を具備した自動ハンドと、回転する大径研磨材を具備したブレード背面研磨機と、回転する中径研磨材を具備したブレード背面研磨機と、回転する小径研磨材を具備したものである(例えば、特許文献2参照。)。
更に、タービンブレードの研磨装置は、タービンブレードの研磨装置であって、いかなる形状、サイズのブレードに対しても多数のブレードを同時に、細部まで研磨でき、ブレード同志を接触させずに、必要最小限の研磨石で研磨できる研磨装置である。その構成は、振動タンクと、該振動タンクの上方で昇降可能なビームに、回転自在に吊持された公転フレームと、該公転フレームに支持され、公転フレームの回転により回転され、ブレード固定機構を有する自転フレームとを備え、該自転フレームにブレードを固定して、ブレードに自転フレームの公転と自転による運動を与えながら研磨する製造方法である(例えば、特許文献3参照。)。
その一方、タービンブレードの手磨き方法は、図7と図8に示すように、横軸研磨盤20の両軸端に研削砥石21とバフ22とを装備し、作業台23上の未研削タービンブレードBを作業者Mが手に取り、磨き作業を行っている。この作業時に発生する粉塵から作業者の健康を守るカバーKで横軸研磨盤20を覆っているものが知られている(非特許文献。)。
実用新案登録第3158872号公報 特開平9−183056号公報 特開2000−317808号公報
上記実用新案登録第3158872号公報の研削砥石ユニットは、自動研磨が可能であるが、小径砥石や小径バフによるワークの凹面研削・バフ磨き専用であり、ワークの形状や大きさに制限を受けるから、一品毎に異なる形状のワーク磨きに適していない。
更に、上記特開平9−183056号公報のブレードの研磨及び面取り装置は、完全自動で研磨及び面取り作業を実行させるために、ブレード位置設定手段、自動間欠回転手段を備えたターンテーブル、水平移動手段、昇降手段、水平方向回動手段と鉛直方向回動手段を備えた自動ハンドと、回転する大径研磨材等々を備えなければ成らず、設備機械の設備費やランニングコスト、メンテナンス費や専門のオペレータを要する。従って、小規模な設備機械しか投資できない中小零細企業において実施されているブレードの研磨及び面取り作業にそぐわない。
更に、上記特開2000−317808号公報のタービンブレードの研磨装置は、振動タンクと、該振動タンクの上方で昇降可能なビームに、回転自在に吊持された公転フレームと、該公転フレームに支持され、公転フレームの回転により回転され、ブレード固定機構を有する自転フレームとを備え、該自転フレームにブレードを固定して、ブレードに自転フレームの公転と自転による運動を与えながら均等に全体研磨するものである。これが為に、タービンブレードの部分修正(軽い凸片が有りこれを研磨排除したい修正等)を必要とする時も、この修正研磨は不可能である。即ち、手磨きなら修正研磨作業は、作業者の目により発見して完璧に行われるにも係わらず、タービンブレード全体を均等に研磨する研磨装置では、この修正作業はできない。
また、従来のタービンブレードの手磨き方法では、キズの修正作業は出来ても磨き精度の品質保証は作業者の熟練度に左右される。更に、カバーで覆っても作業環境が保証され難い。特に、発熱したタービンブレードは、作業中断して冷めたら磨き作業を繰り返さなければ成らず、磨き作業が非能率である。
本願発明者は、永年にわたる三次元ワークの一つであるタービンブレードの自動化された研磨装置や面取り作業における問題点、更に小規模な設備機械しか投資できない中小零細企業において実施されている手磨きによる問題点についても改善した三次元ワークの手磨き研削研磨盤と手磨き研削研磨方法を提供する。
即ち、本願発明者は、特に、三次元ワークの一つであるタービンブレードの研削磨き時に起きる問題点として、
(1)砥石又はバフとブレードの摩擦で加工点が発熱する。
(2)発熱でブレードが歪んで変形する。
(3)発熱で作業者に火傷の可能性がある。
(4)発熱で金属組織の一部が変化する。
(5)発熱で硬度が変化する。
(6)作業者が粉塵を吸い込む。
(7)作業者の経験頼りの作業。
(8)発熱したブレードは作業中断し冷めたら磨き作業を再開する非能率作業。
等々に鑑み、下記の新技術を開発した。
(a)回転中心から冷却空気、不活性ガス、冷却液が砥石又はバフ内部を浸透し加工点に 噴出させること。
(b)加工点を放射温度計で測定し設定温度を超えた時点で有色回転灯及びブザーで警報 すること。
(c)指定温度を超えたブレードはハードケース内の強制冷却台に置いて安全温度まで冷 却すること。
(d)強制冷却台のブレードは物温度計で直接計測し結果を表示して作業再開を知らせる 。
上記新規技術を盛り込み、三次元ワークの手磨き研削研磨盤と手磨き研削研磨方法 の開発に成功した。
上記目的を達成すべく、請求項1の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、三次元ワークの研削及び研磨を手操作で行う研磨機の全体を覆うカバー体と、前記研磨機の研削砥石及び研磨バフをモータで回転駆動される回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部を浸透して三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面に噴出する流体供給機と、前記カバー体内の粉塵を外部に吸引排出する集塵機と、前記三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面の温度が設定温度を超えるとアラームを発する放射温度計と、前記設定温度を超えた三次元ワークをカバー体内において設定温度以下に強制冷却する冷却台と、前記冷却台上で設定温度以下に冷却された三次元ワークを告知する報知器と、を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置において、前記カバー体の前面には、オペレーターが覗く透明窓を備えるとともに、カバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋と、を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置において、前記冷却流体は、冷却空気または不活性ガスまたは冷却液であることを特徴とする。
請求項4の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置において、前記報知器は、冷却台上に置かれた個々の三次元ワークの温度が設定温度を下回るとオペレーターに作業開始を個々に知らせる物温検知機能を具備したことを特徴とする。
請求項5の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、前記研磨機には、研削砥石または研磨バフを備えた単頭研磨機としたことを特徴とする請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
請求項6の三次元ワークの手磨き研削研磨方法は、三次元ワークの研削及び研磨を手操作で行うべく、流体供給機により研磨機の研削砥石及び研磨バフをモータで回転駆動される回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部から浸透させて三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面に噴出させ、カバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋にオペレーターの手を挿入して一つの三次元ワークを持って研削加工面及び研磨磨き面で研削・磨き作業を進め、前記研削加工面及び研磨磨き面から発生する粉塵を集塵機でカバー体外に排出させ、前記三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面の温度を検出する放射温度計が設定温度を超えるとアラームを発し、前記設定温度を超えた三次元ワークをカバー体内の手操作で冷却台上に置いて設定温度以下に強制冷却し、前記冷却台上で設定温度以下に冷却された三次元ワークを報知器で告知して手作業を続行する各工程、からなることを特徴とする。
請求項7の三次元ワークの手磨き研削研磨方法は、一台の研磨機に備えた研削砥石または研磨バフにより三次元ワークの研削または研磨は、手操作で研削加工面加工と研磨磨き面加工とを、独立して個別に行うことを特徴とする。
請求項8の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、請求項1〜5記載の何れか一項記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置において、上記三次元ワークは、発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードであることを特徴とする。
請求項9の三次元ワークの手磨き研削研磨方法は、請求項6又は7記載の三次元ワークの手磨き研削研磨方法において、上記三次元ワークは、発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードであることを特徴とする。
上記三次元ワークの手磨き研削研磨装置によると、カバー体内にコンパクトに纏められた研磨機とその周辺機器により、三次元ワークの一つであるタービンブレードの研削及び研磨を安全な環境の基に手操作が高精密且つ高能率に行える。即ち、発熱に弱いタービンブレードの研削及び研磨に際して、回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部を浸透してタービンブレードの研削加工面及び研磨磨き面に噴出して急激な温度上昇を抑制でき、ブレードの歪み・変形を防止させて金属組織の変質が防げる。即ち、砥石又はバフの回転中心に送られた冷風又は冷却液は砥石又はバフ研磨の内部を浸透し外周の加工点に噴出して潤滑及び冷却効果を発揮する。
また、ブレードの温度が許容値を超えると放射温度計によりアラームを発して即座に研磨作業を中止するとともに、冷却台で設定温度以下に強制冷却させ、且つ報知器により設定温度以下に冷却されたタービンブレードを告知して再開する研削作業と研磨作業とを効率良く続行できる。即ち、ブレードの磨き作業は、作業者の経験と勘頼りの品質から常に温度計測され金属組織の温度変化による歪み、硬度変化が管理された高いレベルの結果が保証される工程が可能となる。更に、作業台12に置かれたブレードBは冷却気体又は液体で冷やされ物温度計で計測し管理される。
更に、カバー体の前面に備える透明窓とカバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋とにより、作業者を全体的に保護するとともに、手磨き中に被る指先の損傷を防止できるという安全対策上、極めて有益な効果が得られる。
更に、冷却流体からの冷却液で、ブレードの温度上昇を抑制して磨き作業の効率を高めるとともに、報知器により温度上昇したタービンブレードを冷却台に載せる作業と、物温検知機能により設定温度以下に冷却できたブレードをオペレーターにより作業再開タイミングを効率良く伝達できる。また、研磨機は、研削砥石または研磨バフのみを備えた単頭研磨機とすることもでき、研削作業と研磨作業を個別に効率良くできる。
また、三次元ワークの手磨き研削研磨装置を使用した三次元ワークの手磨き研削研磨方法により、手磨きによる研削・研磨作業が効率良く遂行でき、高品質の三次元ワークのひとつであるタービンブレードが得られる。そして、研磨機を研削砥石または研磨バフを備えた単頭研磨機にすることで、研削作業と研磨作業を個別に効率良くできる。
本発明の第1実施の形態を示し、三次元ワークの手磨き研削研磨盤の概要の側面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、三次元ワークの手磨き研削研磨盤のシステム図である。 本発明の第1実施の形態を示し、三次元ワークの手磨き研削研磨盤の主軸断面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、三次元ワークの手磨き研削研方法のフローチャート図である。 本発明の第2実施の形態を示し、手磨き研削研磨盤のシステム図である。 本発明の第3実施の形態を示し、手磨き研削研磨盤のシステム図である。 従来の手磨き研削研磨盤の作業環境を示す概要図である。 従来の手磨き研削研磨盤の概要図である。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の三次元ワークの手磨き研削研磨盤と手磨き研削研磨方法の各実施の形態を順次に説明する。
本発明の第1実施の形態となる三次元ワークの手磨き研削研磨盤と三次元ワークの手磨き研削研磨方法を説明する。
本発明の第1実施の形態となる三次元ワークの手磨き研削研磨盤100と三次元ワークの手磨き研削研磨方法について、図1〜図6で基本思想となる手磨き研削研磨盤100とこの手磨き研削研磨方法を説明する。
先ず、本発明の三次元ワークの手磨き研削研磨盤100は、図1〜図3において、三次元ワークのひとつである発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードBを事例として説明する。このタービンブレードBの研削及び研磨を手操作で行う両頭研磨機1は、その全体がカバー体Kで覆われている。前記両頭研磨機1の研削砥石3及び研磨バフ4は、モータMで回転駆動される回転軸Sの左右両端に取り付けられている。そして、外部に設置した流体供給機10からは、図2と図3に示すように、回転軸Sの両端の回転継手Jに配管Pを介して冷却流体Oが中心孔hから砥石内部及び研磨バフ内部に浸透させている。これで、タービンブレードBの研削加工面B1及び研磨磨き面B2に冷却流体Oが噴出される。また、図1に示すように、前記カバー体K内の粉塵を外部に吸引排出する集塵機11も吸引管Hにより繋がれて外部に設置されている。
前記タービンブレードの研削加工面及び研磨磨き面の温度は、放射温度計STにより検出されており、設定温度を超えるとアラームを警告灯16に発する。尚、設定温度とは、タービンブレードBの研磨熱(概ね、300℃〜800℃の範囲内の温度を言う)でブレードが歪んだり、金属組織の一部が変化したり、硬度変化を起こす領域の温度を言う。前記設定温度を超えたタービンブレードBは、カバー体内に配置した冷却台(作業台)12上の設置位置に複数個備えた温度センサS1上の一つに載せられる。ここで、冷風等により強制冷却され、前記冷却台12上で設定温度以下に冷却されたタービンブレードBは、温度センサS1からの情報で、高温時に「赤色点灯L」する。即ち、加工点を放射温度計で測定し設定温度を超えた時点で有色回転灯及びブザーで警報する。そして、指定温度を超えたブレードはカバー体内の強制冷却台となる冷却台12に置いて安全温度まで冷ます。設定温度以下になると「緑色点灯G」させる報知器13により磨き作業の再開可能を告知する。即ち、前記報知器13は、冷却台上に置かれた個々のタービンブレードの温度が設定温度を下回るとオペレーターに作業開始を個々に知らせる物温検知機能を具備している。前記カバー体2の前面2Aには、オペレーターが覗く透明窓2Bを備えるとともに、カバー内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋14,15を備えている。前記冷却流体Oは、冷却空気または不活性ガスまたは冷却液等が使用される。
上記三次元ワークの手磨き研削研磨盤100による三次元ワークの手磨き研削研磨方法は、図4に示すフローチャートのように、第1ステップ〜第6ステップを踏んで行われる。
(1)タービンブレードの研削及び研磨を手操作で行うべく、研削砥石3及び研磨バフ 4を両頭研磨機1の回転軸Sの左右両端に取り付ける。
(2)続いて、両頭研磨機1の研削砥石3及び研磨バフ4をモータMで回転駆動すると ともに、流体供給機10により回転軸Sの中心から冷却流体Oを砥石内部及び研 磨バフ内部から浸透させてオペレータの手に手袋14,15を介して持ったター ビンブレードBの研削加工面B1及び研磨磨き面B2に噴出させる。
(3)即ち、カバー体K内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋14,15に オペレーター20の手を挿入して一つのタービンブレードBを持って先ず初めに 研削加工面B1を研削砥石3で研削作業を行い、続いて研磨磨き面B2を研磨バ フ4により磨き作業を進める。
(4)前記研削加工面B1及び研磨磨き面B2から発生する粉塵は、集塵機11でカバ ー体K外に排出される。
(5)放射温度計Sは、前記タービンブレードの研削加工面及び研磨磨き面の温度を検 出して設定温度を超えるとアラームを発し、前記設定温度を超えたタービンブレ ードBをカバー体内の手操作で冷却台上に置いて設定温度以下に強制冷却する。
(6)前記冷却台12上で設定温度以下に冷却されたタービンブレードは、報知器13 で告知されるとオペレータ20の手に持って手作業によるタービンブレードの研 削加工及び研磨磨きを続行して各工程を終了する。
上記第1の実施例で説明したように、本発明の三次元ワークの手磨き研削研磨装置とこれを使用した三次元ワークの手磨き研削研磨方法によると、下記の有益な効果が発揮される。
先ず、上記三次元ワークの手磨き研削研磨装置によると、カバー体内にコンパクトに纏められた研磨機とその周辺機器により、タービンブレードの研削及び研磨を安全な環境の基に手操作が高精密且つ高能率にできる。即ち、発熱に弱いタービンブレードの研削及び研磨に際して、回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部を浸透してタービンブレードの研削加工面及び研磨磨き面に噴出して急激な温度上昇を抑制でき、ブレードの歪み・変形を防止させて金属組織の変質が防げる。即ち、砥石又はバフの回転中心に送られた冷風又は冷却液は砥石又はバフ研磨の内部を浸透し外周の加工点に噴出して潤滑及び冷却効果を発揮する。
また、ブレードの温度が許容値を超えると放射温度計によりアラームを発して即座に研磨作業を中止するとともに、冷却台で設定温度以下に強制冷却させ、且つ報知器により設定温度以下に冷却されたタービンブレードを告知して再度の研削作業と研磨作業とを効率良く続行できる。即ち、ブレードの磨き作業は、作業者の経験と勘頼りの品質から常に温度計測され金属組織の温度変化による歪み、硬度変化が管理された高いレベルの結果が保証される工程が可能となる。更に、作業台12に置かれたブレードBは冷却気体又は液体で冷やされ物温度計で計測し管理される。
更に、カバー体の前面に備える透明窓とカバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋とにより、作業者を全体的に保護するとともに、手磨き中に被る指先の損傷を防止できるという極めて有益な効果が得られる。
更に、冷却流体からの冷却液で、ブレードの温度上昇を抑制して磨き作業の効率を高めるとともに、報知器により温度上昇したタービンブレードを冷却台に載せる作業と、物温検知機能により設定温度以下に冷却できたブレードをオペレーターにより作業再開タイミングを効率良く伝達できる。
また、三次元ワークの手磨き研削研磨装置により、手磨きによる研削・研磨作業が効率良く遂行でき、高品質のタービンブレードが得られる。
本発明の三次元ワークの手磨き研削研磨盤100は、図5に示す第2実施例の三次元ワークの手磨き研削研磨装置200と、図6に示す第3実施例の三次元ワークの手磨き研削研磨装置300のように設計変更できる。図2の両頭研磨機1において、研削砥石3または研磨バフ4のみを備えた単頭研磨機1A,1Bとしたものである。そして、タービンブレードBの研削加工面B1の研削作業と研磨面B2の磨き作業は、図5に示すように、一台の単頭研磨機1Aにおいて、研削砥石3または研磨バフ4を主軸Sに取り換えて行われるか、図6に示すように、二台構成の単頭研磨機1A,1Bにおいて、研削砥石3又は研磨バフ4を、主軸Sに各々単独に取り付けた構成を成している。
上記構成により、図5において、一台の研磨機1Aに研削砥石3または研磨バフ4とを交換するか、図6において、二台の単頭研磨機1A,1Bに各々別個に備えた研削砥石3又は研磨バフ4によりタービンブレードBの研削又は研磨とを、手操作で研削加工面加工と研磨磨き面加工とを、独立して個別に行なわれる二台構成とした。
以上の第2実施例の三次元ワークの手磨き研削研磨装置200と、図6に示す第3実施例の三次元ワークの手磨き研削研磨装置300によると、上記第1実施例の三次元ワークの手磨き研削研磨装置100とこれによる研磨方法と同様な効果が発揮されるとともに、研磨機は、研削砥石または研磨バフを備えた単頭研磨機としているから、研削作業と研磨作業を個別に効率良くできる。
本発明の三次元ワークの手磨き研削研磨装置は、その対象物を三次元ワークのタービンブレードを代表例に挙げて限定して説明したが、これ以外の各種の三次元構造体や平面的造形体、二次元的造形体にも実施の適用が広範囲に可能である。
1 両頭研磨機
1A 単頭研磨機
1B 単頭研磨機
2A 前面
2B 透明窓
3 研削砥石
4 研磨バフ
10 流体供給機
11 集塵機
12 冷却台
13 報知器
14,15 ゴム手袋
16 警告灯
B タービンブレード
B1 研削加工面
B2 研磨磨き面
G 緑色点灯
J 回転継手
K カバー体
M モータ
S 回転軸
S1 温度センサ
ST 放射温度計
P 配管
O 冷却流体
L 赤色点灯
h 中心孔
H 吸引管
100 三次元ワークの手磨き研削研磨盤
200 三次元ワークの手磨き研削研磨盤
300 三次元ワークの手磨き研削研磨盤

Claims (9)

  1. 三次元ワークの研削及び研磨を手操作で行う研磨機の全体を覆うカバー体と、前記研磨機の研削砥石及び研磨バフをモータで回転駆動される回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部を浸透して三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面に噴出する流体供給機と、前記カバー体内の粉塵を外部に吸引排出する集塵機と、前記三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面の温度が設定温度を超えるとアラームを発する放射温度計と、前記設定温度を超えた三次元ワークをカバー体内において設定温度以下に強制冷却する冷却台と、前記冷却台上で設定温度以下に冷却された三次元ワークを告知する報知器と、を具備したことを特徴とする三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  2. 前記カバー体の前面には、オペレーターが覗く透明窓を備えるとともに、カバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋と、を具備したことを特徴とする請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  3. 前記冷却流体は、冷却空気または不活性ガスまたは冷却液であることを特徴とする請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  4. 前記報知器は、冷却台上に置かれた個々の三次元ワークの温度が設定温度を下回るとオペレーターに作業開始を個々に知らせる物温検知機能を具備したことを特徴とする請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  5. 前記研磨機には、研削砥石または研磨バフを備えた単頭研磨機としたことを特徴とする請求項1記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  6. 三次元ワークの研削及び研磨を手操作で行うべく、流体供給機により研磨機の研削砥石及び研磨バフをモータで回転駆動される回転軸の中心から冷却流体を砥石内部及び研磨バフ内部から浸透させて三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面に噴出させ、カバー体内に突出するオペレーション用の一対のゴム手袋にオペレーターの手を挿入して一つの三次元ワークを持って研削加工面及び研磨磨き面で研削・磨き作業を進め、前記研削加工面及び研磨磨き面から発生する粉塵を集塵機でカバー体外に排出させ、前記三次元ワークの研削加工面及び研磨磨き面の温度を検出する放射温度計が設定温度を超えるとアラームを発し、前記設定温度を超えた三次元ワークをカバー体内の手操作で冷却台上に置いて設定温度以下に強制冷却し、前記冷却台上で設定温度以下に冷却された三次元ワークを報知器で告知して手作業を続行する各工程、からなることを特徴とする三次元ワークの手磨き研削研磨方法。
  7. 一台の研磨機に備えた研削砥石または研磨バフにより三次元ワークの研削または研磨は、手操作で研削加工面加工と研磨磨き面加工とを、独立して個別に行うことを特徴とする請求項6記載の三次元ワークの手磨き研削研磨方法。
  8. 上記三次元ワークは、発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードであることを特徴とする請求項1〜5記載の何れか一項記載の三次元ワークの手磨き研削研磨装置。
  9. 上記三次元ワークは、発電機やジェットエンジンの圧縮機,燃焼器を構成するタービンブレードであることを特徴とする請求項6又は7記載の三次元ワークの手磨き研削研磨方法。
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