JP2016057777A - 配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法 - Google Patents

配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予約対象となる車両の都合をより考慮した配車の予約を可能とする配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法を提供すること。【解決手段】本発明にかかる配車予約システム1は、車両4に搭載された車載端末2と、車載端末2から、車両4の目的地を示す車両目的地情報を取得する車両管理サーバ3と、を備える。車両管理サーバ3は、車両の利用者への配車予約を行う際に、利用者の乗車位置から利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、利用者の乗車位置から車両の目的地までの方向を第2の方向として算出する。そして、第1の方向及び第2の方向に基づき、利用者が配車予約する車両候補に車両4を設定するか否かを決定する。【選択図】図1

Description

本発明は配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法に関する。
タクシー等、人が搭乗する事業用車両を利用者が予約する際に、タクシーの事業者は、事業者に所属している複数のタクシーのうち、1台を選択して利用者に配車する。
この方法の一例として、特許文献1には、顧客乗車位置情報及び車両位置情報に基づいて、配車の対象とする車両を検索する配車管理システムが開示されている。この配車管理システムは、顧客乗車位置を中心とした探車対象範囲を設定し、その探車対象範囲から探車除外範囲を除いた円環状の探車領域を得る。そして、配車管理システムは、その探車領域にある車両のうち、車両の進行方向が顧客乗車位置に向かう方向である車両を検索する。この車両の進行方向は、GPSを用いた位置情報に基づいて取得される。
特許文献2には、タクシーの配車要求を受信した管理サーバが、配車要求に含まれる利用者端末の位置情報に基づき、利用者端末の位置とタクシー端末の位置との位置関係を判別する技術が開示されている。具体的に、管理サーバは、利用者端末の位置から所定の範囲内に位置するタクシーを抽出し、そのタクシーに対して配車要求を送信する。
特許文献3には、配車予約の際、利用者の携帯端末の現在位置情報及びタクシーの現在位置情報に基づいて、利用者の現在位置から所定の範囲内にあるタクシーの候補を割り出すタクシー等の配車システムが開示されている。
特許文献4には、配車の予約において、ユーザの指定位置情報及び車両の現在位置情報に基づいて、車両を抽出する車両予約システムが開示されている。具体的に、車両予約システム内の運行状況管理装置は、車両が現在地からユーザ指定位置情報で示される場所に移動するまでの時間を概算して、車両の待ち時間を算出する。そして、運行状況管理装置は、その待ち時間がユーザ端末から受信した待ち時間以上である場合に、その車両の運行状況情報を含まない運行状況地図情報を作成して、作成した運行状況地図情報をユーザ端末に送信する。
特許文献5には、タクシー配車に際し、顧客の位置情報、タクシー車両の位置情報及び交通情報に基づいて、顧客の位置へ最短時間で到着可能なタクシー車両を検索する配車手配システムが開示されている。
特開2008−46712号公報 特開2012−83933号公報 特開2006−146544号公報 特開2002−8194号公報 特開2008−217204号公報
タクシーは、利用者を乗せていない状態であっても、営業所やタクシー乗り場といった目的地に向かう場合が考えられる。このとき、タクシー運転手は、乗車を希望する利用者の目的地(降車位置)が自車の目的地と反対方向にあるような場合、利用者の乗車を受け付けるのは都合が悪いため、利用者の乗車を断る場合があった。
特許文献1〜5におけるタクシーの配車予約処理においては、利用者の目的地と、タクシーの目的地との関係については、何ら考慮されていない。従って、特許文献1〜5にかかる技術では、乗車を希望する利用者の目的地(降車位置)がタクシーの目的地と反対方向にあるようなタクシーについても、配車予約の対象となってしまうことが考えられる。つまり、タクシー側にとって都合の悪い配車予約がなされる可能性がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、予約対象となる車両の都合をより考慮した配車の予約を可能とする配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様における配車予約システムは、車両に搭載された車載端末と、前記車載端末から、前記車載端末が車載された前記車両の目的地を示す車両目的地情報を取得する車両管理サーバと、を備える。前記車両管理サーバは、利用者への配車予約を行う際に、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出する。そして、前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する。
本発明の第2の態様における車両管理サーバは、車両の利用者への配車予約を行うものである。この車両管理サーバは、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両の目的地を示す車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出する。そして、前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する。
本発明の第3の態様における車載端末は、車両に搭載されるものである。この車載端末は、前記車両の目的地を示した車両目的地情報を車両管理サーバに送信する。前記車両管理サーバは、利用者への配車予約を行う際に、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出する。そして、前記第1の方向と前記第2の方向との角度差に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する。
本発明の第4の態様における配車予約方法は、車両の利用者への配車予約を行うものであって、以下のステップ(a)〜(c)を備える。
(a)前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するステップ、
(b)前記乗車位置情報及び車両の目的地を示す車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出するステップ、及び
(c)前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定するステップ。
本発明により、予約対象となる車両の都合をより考慮した配車の予約を可能とする配車予約システム、車両管理サーバ、車載端末及び配車予約方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる配車予約システムの一例を示した構成図である。 実施の形態1にかかる配車予約システムの処理の一例を示したフローチャートである。 実施の形態2にかかる配車予約システムの一例を示した構成図である。 実施の形態2にかかる利用者端末の一例を示したブロック図である。 実施の形態2にかかるタクシー端末の一例を示したブロック図である。 実施の形態2にかかる管理サーバの一例を示したブロック図である。 実施の形態2にかかる配車予約システムの通常時の処理の一例を示したシーケンス図である。 実施の形態2にかかる配車予約システムの配車予約時の処理の一例を示したシーケンス図である。 実施の形態2にかかる配車予約システムの配車予約時の処理の一例を示したシーケンス図である。 実施の形態2にかかる配車予約システムの配車予約時の処理の一例を示したシーケンス図である。 実施の形態2にかかる選出処理の一例の詳細を示したフローチャートである。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシー情報の一例を示した表である。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーの現在位置情報を示した表である。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーの現在位置を示したマップである。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーの一次選出の計算結果を示した表である。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーのうち、一次選出で除外するタクシーを示した表である。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーのうち、一次選出で抽出されたタクシーを示した表である。 実施の形態2にかかるタクシーデータベースに格納されたタクシーのうち、一次選出で抽出されたタクシーの現在位置を示したマップである。 実施の形態2において、一次選出で抽出されたタクシーの希望方位を示した表である。 実施の形態2において、一次選出で抽出されたタクシーの希望方位を示したマップである。 実施の形態2において、二次選出で除外するタクシーを示した表である。 実施の形態2において、二次選出で抽出されたタクシーを示した表である。 実施の形態2において、二次選出で抽出されたタクシーを示したマップである。 実施の形態2において、二次選出で抽出されたタクシーの乗車地への方位と進行方向を示した表である。 実施の形態2において、二次選出で抽出されたタクシーの乗車地への方位と進行方向を示したマップである。 実施の形態2において、三次選出で除外するタクシーを示した表である。 実施の形態2において、三次選出で抽出されたタクシーを示した表である。 実施の形態2において、三次選出で抽出されたタクシーを示したマップである。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1には、実施の形態1にかかる配車予約システム1の構成例が示されている。この配車予約システム1は、車両の利用者への配車予約を行うシステムであって、車載端末2と車両管理サーバ3を備える。
車載端末2は、人が搭乗するタクシー、ハイヤー等の事業用車両に搭載された端末であって、車載端末2が搭載された車両4の目的地を示す車両目的地情報を車両管理サーバ3に送信する。この目的地は、配車予約を希望する利用者が決定するものではなく、車両4の運転手や車両4を管理する会社等の都合で決定されるものであり、例えば車両4の営業所やタクシー乗り場といった場所である。この目的地情報は、予め車載端末2に格納されていてもよいし、車両4の運転手が車載端末2に入力してもよい。
車両管理サーバ3は、車両の利用者への配車予約を行うサーバであって、例えば事業用車両を管理する会社等が備える。車両管理サーバ3は、車載端末2から、車両4の目的地を示す車両目的地情報を取得(受信)する。
また、車両管理サーバ3は、利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報と、利用者の目的地(例えば降車位置)を示す利用者目的地情報を取得可能である。乗車位置情報と、利用者目的地情報は、例えば、利用者が指定したものが、利用者の端末(図示せず)から車両管理サーバ3に出力されてもよいし、オペレータから手動で車両管理サーバ3に入力されてもよい。
図2は、配車予約システム1の処理の一例を示したフローチャートである。以下、図2を参照しながら、配車予約システム1の処理フロー例を説明する。
まず、車両管理サーバ3は、車載端末2から、車両4の目的地を示す車両目的地情報を取得する(ステップS1)。
車両管理サーバ3は、利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、乗車位置から利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出する(ステップS2)。なお、ステップS2の処理は、ステップS1の前に実行してもよい。
また、車両管理サーバ3は、乗車位置情報及び車両目的地情報に基づいて、乗車位置から車両4の目的地までの方向を第2の方向として算出する(ステップS3)。なお、ステップS3の処理は、ステップS2の前に実行してもよい。
そして、車両管理サーバ3は、算出した第1の方向及び第2の方向に基づき、車両候補に車両4を設定するか否かを決定する(ステップS4)。
このように、配車予約システム1は、車両目的地情報を用いて、利用者が乗車位置から車両4に搭乗した場合の、利用者の目的地への方向及び車両4の目的地への方向の両方を算出している。そのため、車両管理サーバ3は、例えば、車両4にとって利用者の目的地に向かうことが、車両4の目的地に向かうことを阻害するものである(例えば利用者の目的地が車両4の目的地の反対方向である)ことを判定し、そのような車両4を車両候補に設定しないようにすることができる。そのため、配車予約において、予約対象となる車両の都合をより考慮した配車の予約が可能となる。
なお、上述の説明において、車両管理サーバ3は、車両目的地情報を車載端末2から取得していたが、車両目的地情報の取得方法はこれに限られない。例えば、車両目的地情報は、オペレータから手動で車両管理サーバ3に入力されてもよいし、予め車両管理サーバ3に車両目的地情報が格納されていてもよい。
配車予約システム1は、車載端末2を1台だけでなく、複数備えていてもよい。一例として、車両管理サーバ3を備える会社が保有する車両において、1車両に1台の車載端末2が備えられていてもよい。この場合、車両管理サーバ3は、各車両に備えられたそれぞれの車載端末2について、ステップS1〜S4の処理を実行し、各車両について、車両候補に設定するか否かを決定する。
なお、車両管理サーバ3は、車両候補に設定された車両について、その車両を利用者に配車するように設定してもよい。車両候補に設定された車両が複数ある場合には、車両管理サーバ3がさらにその中から1台を選択して、利用者に配車してもよい。また、車両管理サーバ3は、車両候補に設定された複数の車両の車載端末2に配車要求を配信し、車載端末2は、受信した配車要求に対して承諾又は拒否の返答を車両管理サーバ3に送信してもよい。この返答に基づいて、車両管理サーバ3は、配車する車両を選択する。また、利用者が、車両候補に設定された複数の車両の中から配車される車両を選択し、車両管理サーバ3は、選択された車両を配車する車両に設定してもよい。
[実施の形態2]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、本発明の配車システムのさらに詳細な構成について説明する。
図3は、本発明の配車予約システム10の一例を示した構成図である。配車予約システム10は、利用者端末11とタクシー端末12−1〜12−nと管理サーバ13を備える。利用者端末11と管理サーバ13、タクシー端末12−1〜12−nと管理サーバ13は、ネットワークNを介して互いに通信を実行する。
なお、タクシー端末12−1〜12−nは、構成が同じタクシー端末12がn個あることを示している。そして、タクシー端末12−1〜12−nは、n台のタクシーに1個ずつ備えられている。タクシー端末12−1〜12−nがそれぞれ備えられているタクシーを、以降では、タクシー12−1〜12−nと表示する。
以下、配車予約システム10の各装置について説明する。
利用者端末11は、タクシーの利用者がタクシーの配車を予約する際に用いる情報通信端末であり、例えばタブレット端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等の端末である。タクシー端末12は、実施の形態1にかかる車載端末2に対応する。図4は、利用者端末11の一例を示したブロック図である。利用者端末11は、GPS(Global Positioning System)受信部14と表示部15と入力部16と通信部17を備える。以下、各部について説明する。
GPS受信部14は、一般のGPS受信機能を有しており、GPS衛星から情報を受信することで、利用者端末11が位置する(即ち利用者がいる)現在位置の経度及び緯度の情報を取得する。
表示部15は、利用者に各種情報を表示するものであり、ディスプレイやタッチパネルがその一例である。表示部15には、例えば、タクシーへの乗車位置及び利用者の目的地位置(タクシーからの降車位置)の入力画面、予約するタクシー(配車されるタクシー)の選択画面、予約したタクシー情報が表示される。この詳細については後述する。
入力部16は、利用者が情報を入力するものであり、タッチパネルやボタンがその一例である。例えば、利用者は、入力部16を用いて、タクシーへの乗車位置及び利用者の目的地位置や、予約するタクシー等を入力する。
通信部17は、無線で管理サーバ13と通信するための経路を確保する。通信部17は、例えばWi−Fi(Wireless Fidelity)を用いて、管理サーバ13と通信する無線LAN(Local Area Network)子機である。
次に、タクシー端末12について説明する。タクシー端末12は、タクシーの搭乗者(この例では運転者)が用いる情報通信端末であり、例えばタブレット端末、スマートフォン等の端末である。図5は、タクシー端末12の一例を示したブロック図である。タクシー端末12は、GPS受信部18と表示部19と方向判断部20と入力部21と通信部22を備える。以下、各部について説明する。
GPS受信部18は、GPS受信部14と同様の機能を有しており、タクシー端末12が位置する現在位置の経度及び緯度の情報を取得する。つまり、GPS受信部18は、タクシー端末12が搭載されたタクシー(タクシー12)の現在位置の情報を取得できる。
表示部19は、タクシー12運転手に各種情報を表示するものであり、ディスプレイやタッチパネルがその一例である。表示部19には、例えば、利用者の乗車位置及び目的地位置、配車予約の可否選択画面や配車予約の確定画面が表示される。この詳細については後述する。
方向判断部20は、ジャイロセンサ(ジャイロスコープ)を有しており、ジャイロセンサを用いることでタクシーの進行方向(方位)の情報を取得する。
入力部21は、タクシー12の運転手が情報を入力するものであり、タッチパネルやボタンがその一例である。例えば、運転手は、入力部21を用いて、タクシー12の移動目的地(進行目標位置)や、タクシー12の配車予約の可否等を入力する。
通信部22は、通信部17と同様に、無線で管理サーバ13と通信するための経路を確保する。
次に、管理サーバ13について説明する。管理サーバ13は、利用者端末11からの配車予約の申し込みを受け付けた際に、タクシー12−1〜12−nの中から、配車予約の候補となるタクシーを選出する。管理サーバ13は、実施の形態1にかかる車両管理サーバ3に対応する。図6は、管理サーバ13の一例を示したブロック図である。管理サーバ13は、通信部23と演算部24とタクシーデータベース25と予約データベース26を備える。以下、各部について説明する。
通信部23は、インターネット等を利用し、有線で利用者端末11又はタクシー端末12と通信するための経路を確保する。
演算部24は、利用者端末11又はタクシー端末12から取得した情報に基づいて演算処理を実行する。例えば、演算部24は、予約候補となるタクシーを選出する選出処理を取得した情報に基づいて実行する。なお、演算部24は、取得した情報をタクシーデータベース25に適宜格納する。また、演算部24は、予約候補となるタクシーを選出後、利用者端末11及びタクシー端末12から受信した情報に基づいて、配車するタクシーを最終決定する予約処理を実行する。以上の処理の詳細については後述する。
タクシーデータベース25は、管理サーバ13が管理する各タクシーの基本情報(例えばタクシーの会社名、運転手名、車種、初乗料金等)、空車フラグ、現在位置、前回位置情報、進行方向及び移動目的地情報を1レコードとして格納するタクシーテーブルを有するデータベースである。タクシーデータベース25は、タクシーを一意に特定するタクシーID(識別子)毎に、上述の各種情報を格納している。
予約データベース26は、配車予約を一意に示す予約ID毎に、利用者の乗車位置、利用者の目的地位置、選出されたタクシー及び予約可否フラグを1レコードとして格納する予約テーブルを有するデータベースである。
なお、様々な処理を行う機能ブロックとして図4〜6に記載された装置の各要素は、ハードウェア的には、メモリやその他のIC(Integrated Circuit)等の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
次に、配車予約システム10の全体処理について説明する。配車予約システム10は、利用者端末11から配車予約の申し込みがない場合(通常時の場合)と、利用者端末11から配車予約の申し込みがあった場合とで、実行する処理が異なる。以下、それぞれの場合に実行する処理の詳細について説明する。
図7は、配車予約システム10の通常時の処理の一例を示したシーケンス図である。以下、図7を参照して、通常時の処理を説明する。
まず、タクシー端末12−1のGPS受信部18は、自身の現在位置情報を取得する(ステップS11)。このとき、タクシー端末12−1の方向判断部20は、タクシー12−1の進行方向情報を取得する。
次に、タクシー端末12−1の通信部22は、ステップS11で取得したタクシー12−1の現在位置情報及び進行方向情報と、入力部21から入力された移動目的地情報(以下、現在位置情報等と記載)を、管理サーバ13に無線で送信する(ステップS12)。このとき、タクシー端末12−1は、タクシー12−1が空車であるか否かを示す空車フラグも同時に送信してもよい。また、通信部22は、タクシー12−1の状態(例えば停車中である状態)を示す情報も、管理サーバ13に送信してもよい。なお、タクシー端末12−1は、どのタクシーが情報を送信したかが管理サーバ13側で分かるように、タクシー位置情報と併せてタクシーIDも送信する。
管理サーバ13の通信部23は、ステップS12でタクシー端末12−1から送信された現在位置情報等を受信する(ステップS13)。そして、演算部24は、受信したタクシーIDに基づいて、タクシーデータベース25内のタクシーテーブルにおける該当タクシーIDのレコードに対し、位置情報を格納(更新)する処理を実行する(ステップS14)。具体的に、演算部24は、タクシーテーブルのタクシー12のレコードにおける「現在位置」カラムの値を「前回位置」カラムにコピーする。そして、「現在位置」カラムに、ステップS13で受信したタクシー位置情報の現在位置の値をコピーする。
また、演算部24は、該当タクシーIDの移動目的地のレコードを、ステップS13で受信した移動目的地情報に更新する処理を実行する。タクシー端末12−1が空車フラグを送信した場合には、演算部24は、タクシーテーブルにおける該当タクシーIDの空車フラグのレコードを、受信した空車フラグに更新する処理を実行する。タクシー端末12−1からタクシー12−1の状態を示す情報が送信された場合には、演算部24は、その情報を該当タクシーIDのレコードに格納してもよい。
ここで、タクシー端末12−1以外のタクシー端末12も、タクシー端末12−1と同様に現在位置情報等を送信する。図7では、タクシー端末12−nが、タクシー端末12−1と同様に、現在位置情報等を取得し、管理サーバ13に送信することが示されている(ステップS15及びS16)。タクシー端末12−nから現在位置情報等を受信した管理サーバ13も、タクシー端末12−1と同様にして、タクシーテーブルの該当タクシーIDのレコードに対し、現在位置情報等を格納する処理を実行する(ステップS17及びS18)。
タクシー端末12−1〜12−nは、現在位置情報等を取得し、管理サーバ13に送信するステップを、N秒間隔で実行する。なお、Nは状況に応じて任意に設定される値である。例えば、タクシー端末12−1は、ステップS12を実行したN秒後に、GPS受信部18を用いて、自身の現在位置情報等を取得する(ステップS19)。そして、タクシー端末12−1の通信部22は、取得したタクシー12−1の現在位置情報等を、管理サーバ13に無線で送信する(ステップS20)。他のタクシー端末12も、同様の処理を実行する。管理サーバ13は、タクシー端末12から現在位置情報等を受信する度に、タクシーテーブルの該当タクシーIDのレコードに対し、位置情報等を格納する処理を実行する。
以上のようにして、タクシー端末12は定期的にタクシー12の現在位置情報を管理サーバ13に送信し、管理サーバ13は、受信した現在位置情報を格納する。
図8A〜図8Cは、配車予約システム10の配車予約時の処理の一例を示したシーケンス図である。以下、図7を参照して、配車予約時の処理を説明する。
まず、利用者は利用者端末11に、配車予約の申し込み情報を入力する(図8AのステップS21)。具体的には、利用者は入力部16を操作して、利用者名、利用者の車両への乗車位置及び目的地の情報(以下、利用者情報)を入力する。このとき、利用者端末11は、表示部15に、利用者情報の入力画面を表示させる。利用者の現在位置と乗車位置が同じである場合には、利用者は、GPS受信部14が取得した位置情報を、目的地情報として入力してもよい。ここで、乗車位置の情報は、乗車位置の経度及び緯度を特定可能な情報であり、目的地の情報は、目的地の経度及び緯度を特定可能な情報である。
利用者端末11は、利用者の入力部16の操作に基づき、通信部17を用いて、入力された利用者情報を管理サーバ13に送信する(図8AのステップS22)。管理サーバ13の通信部23は、利用者端末11から送信された利用者情報を受信する(図8AのステップS23)。
管理サーバ13の演算部24は、利用者端末11から受信した利用者情報及びタクシーテーブルに格納された位置情報等に基づいて、配車予約の候補となるタクシー(予約候補タクシー)をタクシー端末12−1〜12−nの中から選出する(図8AのステップS24)。この選出処理の詳細については後述する。なお、この選出処理で選出されたタクシーは、タクシーテーブルにおいて、空車フラグが「ON」である(空車である)タクシーである。
演算部24は、選出した予約候補タクシーについて、予約データベース26内に予約テーブルを作成する(図8AのステップS25)。具体的に、演算部24は、配車予約の申し込み毎に、配車予約を一意に示す予約IDを設定する。そして、演算部24は、予約ID毎に、ステップS25でその予約IDにおいて選出された予約候補タクシーのレコードが記載された予約テーブルを作成する。
また、演算部24は、選出した予約候補タクシー毎に、タクシーデータベース25内のタクシーテーブルに格納されたタクシーの基本情報を取得する。そして、予約テーブルの情報にその基本情報を付加した予約候補タクシー一覧を作成する。管理サーバ13の通信部23は、作成した予約候補タクシー一覧(図8Aでは予約候補一覧と記載)を利用者端末11に送信する(図8AのステップS26)。
さらに、管理サーバ13の通信部23は、予約IDと、その予約IDにかかる利用者情報のうち利用者の乗車位置及び目的地位置の情報を、予約確認情報として、ステップS24で予約候補タクシーに選出されたタクシーのタクシー端末12に対して送信する(図8AのステップS27)。また、通信部23は、予約確認情報と併せて、送信先のタクシー12が予約候補タクシーに設定されたことを通知する。図8Aでは、タクシー端末12−1及び12−nに対して、予約確認情報が送信されていることが示されている。
利用者端末11の通信部17は、管理サーバ13から送信された予約候補タクシー一覧を受信する(図8BのステップS28)。利用者端末11は、表示部15に、予約候補タクシー一覧(予約するタクシーの選択画面)を表示させる。利用者は、この表示を見ることで、管理サーバ13が選出したタクシー及びそのタクシーの基本情報を見ることができる。
利用者は、予約候補タクシー一覧を見た後、入力部16を操作して、予約を希望したいタクシーを予約候補タクシー一覧の中から選択(入力)する(図8BのステップS29)。ここで、利用者は、第1希望、第2希望、第3希望、・・・のタクシーを、予約候補タクシー一覧の中から希望順にそれぞれ1台ずつ選択する。
利用者が予約を希望したいタクシーを入力後、利用者端末11の通信部17は、利用者が入力したその情報を、予約希望情報(希望車両情報)として管理サーバ13に送信する(図8BのステップS30)。
一方、タクシー端末12−1は、管理サーバ13がステップS24で送信した予約確認情報等を受信する(図8BのステップS31)。タクシー端末12−1は、表示部19に、タクシー12−1が予約候補タクシーに設定されたことを通知に基づいて表示させるとともに、予約確認情報を表示させる。この処理を行うため、タクシー12−1のタクシー運転手は、予約を希望した利用者の乗車位置及び目的地情報を見ることができる。なお、タクシー端末12−1は、表示部15に、配車予約の可否を入力するための選択画面を表示させる。
タクシー12−1のタクシー運転手は、利用者の乗車位置及び目的地情報を見た後、この利用者の配車予約を承諾するか否か(配車予約が可能か否か)を、入力部21を用いて入力する(図8BのステップS32)。この例では、タクシー12−1のタクシー運転手は、配車予約が可能である旨を、入力部21を用いて入力する。
そして、タクシー端末12−1の通信部22は、ステップS32で入力された情報を、管理サーバ13に予約可否情報として送信する(図8BのステップS33)。なお、タクシー端末12−1は、ステップS24で送信された予約IDの情報も、予約可否情報に含めて送信する。
タクシー端末12−nも、タクシー端末12−1と同様に、管理サーバ13がステップS24で送信した予約確認情報等を受信し、表示部19に表示させる(図8BのステップS34)。タクシー12−1のタクシー運転手は、この利用者の配車予約を承諾するか否かを、入力部21を用いて入力する(図8BのステップS35)。この例では、タクシー12−nのタクシー運転手は、配車予約が不可である旨を、入力部21を用いて入力する。そして、タクシー端末12−nの通信部22は、ステップS35で入力された情報を、管理サーバ13に予約可否情報として送信する(図8BのステップS36)。
次に、管理サーバ13側の処理について説明する。管理サーバ13の通信部23は、利用者端末11が送信した予約希望情報を受信する(図8BのステップS37)。ここで、管理サーバ13の演算部24は、予約データベース26の予約テーブルに記載された予約候補タクシーのレコードを、予約希望情報で利用者が指定した希望順位順に並び替える。
また、通信部23は、タクシー端末12−1及び12−nが送信した予約可否情報を受信する(図8BのステップS38)。演算部24は、予約候補タクシー毎に、受信した予約可否情報を、予約データベース26に格納された予約テーブルに登録する。なお、ステップS38において、通信部23は、ステップS27で予約確認情報を送信した全てのタクシー端末12から予約可否情報を受信する。通信部23が、ステップS27で予約確認情報を送信した全てのタクシー端末12から予約可否情報を受信後、管理サーバ13は次の処理(ステップS39)を実行する。
演算部24は、予約データベース26に格納された予約テーブルに記載があるタクシーのうち、予約可否情報が「可」であって、かつ順位が最も高いタクシー(利用者の希望順位が最も高いタクシー)を選出する。このようにして、演算部24は、配車するタクシーを最終的に選出する(図8CのステップS39)。この例では、演算部24は、タクシー12−1を選出する。
このとき、演算部24は、タクシー12−1について、タクシーデータベース25内のタクシーテーブルに格納された該当タクシーIDの空車フラグを「OFF」に変更する。この処理を行うため、図8A〜図8Cの処理の後、他の利用者が配車予約の申し込みをした場合であっても、タクシー12−1は選出処理(図8AのステップS24)において、予約候補として選出されない。従って、既に予約されたタクシー12−1に対し、新たに他の予約がなされるのを防ぐことができる。
管理サーバ13の通信部23は、ステップS39で選出されたタクシー12−1及びその基本情報を、利用者端末11に予約確定情報として送信する(図8CのステップS40)。
また、通信部23は、タクシー端末12−1が選出されたこと、利用者名を含む利用者情報及び予約IDを、最終選出されたタクシー端末12−1に予約通知情報として送信する(図8CのステップS41)。さらに、通信部23は、タクシー端末12−nに対し、予約を取り消させる予約取消フラグ及び予約IDを予約取消情報として送信する(図8CのステップS42)。
利用者端末11の通信部17は、管理サーバ13から予約確定情報を受信する(図8CのステップS43)。そして、利用者端末11は、表示部15に、予約確定情報(予約されたタクシー12−1及びその基本情報)を表示する(図8CのステップS44)。このため、利用者は、予約したタクシー情報を確認することができる。
一方、タクシー端末12−1は、管理サーバ13から送信された予約通知情報を受信する(図8CのステップS45)。そして、タクシー端末12−1は、表示部19に、予約通知情報を表示させる(図8CのステップS46)。このため、タクシー12−1のタクシー運転手は、自分のタクシーが利用者の予約車両に確定したことや、予約した利用者の情報を確認することができる。
タクシー端末12−nは、管理サーバ13から送信された予約取消情報を受信する(図8CのステップS47)。そして、タクシー端末12−nは、送信された予約取消情報に基づいて予約の取り消し処理を実行するともに、表示部19に、予約取消情報を表示させる(図8CのステップS48)。このため、タクシー12−1のタクシー運転手は、自分のタクシーが利用者の予約車両に該当しなくなったことを確認することができる。
以上の処理においては、タクシー端末12として、タクシー端末12−1及び12−nを例示して説明した。しかしながら、タクシー端末12−1及び12−n以外のタクシー端末12がステップS24の選出処理で選出され、そのタクシー端末12に対してステップS27で予約確認情報が送信されてもよい。その場合、そのタクシー端末12は、タクシー端末12−1又は12−nと同様の処理を実行する。
次に、ステップS24の選出処理について、より詳細に説明する。図9は、演算部24が実行する選出処理の一例の詳細を示したフローチャートである。また、図10は、タクシーデータベース25内のタクシーテーブルに格納されたタクシー情報の一例を示した表である。図10では、タクシー名「タクシーA」〜「タクシーH」について、現在東経、現在北緯、進行方向、希望東経、希望北緯、空車フラグ、備考の状態が示されている。「現在東経」及び「現在北緯」は、タクシーの現在位置の東経及び北緯を示し、「進行方向」は、タクシーの進行方向を示す。さらに、「希望東経」及び「希望北緯」は、タクシーの移動目的地の東経及び北緯を示す。なお、図10における東経及び北緯は、基準位置の東経及び北緯を0とした場合の相対的な経度及び緯度の値である。管理サーバ13のタクシーの現在位置、進行方向及び移動目的地の情報の取得方法は、上述の通りである。
「空車フラグ」は、タクシーが空車であるか否かを示す情報であり、「ON」であれば空車、「OFF」であれば非空車である(客を乗せているか、予約済等の理由で客を乗せることができない状態である)ことを示す。「備考」は、タクシーの状態等を示す。
以下、図9及び図10を参照して選出処理を説明する。まず、演算部24は、タクシーテーブルに登録されている全てのタクシーに対し、一次選出処理を実行する(ステップS49)。ここで、演算部24は、タクシー毎に、乗車位置の緯度とタクシーの現在位置の緯度の差分の絶対値と、乗車位置の経度とタクシーの現在位置の経度の差分の絶対値とをそれぞれ算出した上で、それらの絶対値の和を算出する。そして、演算部24は、算出した絶対値の和が少ない(即ち、乗車位置に近い場所にいる)タクシーを選出する。
以下、具体的な計算を示す。図11Aは、図10における「タクシーA」〜「タクシーH」の「現在東経」及び「現在北緯」と、利用者の乗車位置の「現在東経」及び「現在北緯」を示した表である。なお、乗車位置の「現在東経」は0、及び「現在北緯」は0であり、「タクシーA」〜「タクシーH」の「現在東経」及び「現在北緯」は、乗車位置からの相対的な東経及び北緯の値を示している。以降、タクシーの現在位置を(東経、北緯)の表記で表すこととする。
また、図11Bは、図11Aに示したタクシーの現在位置及び乗車位置を示したマップである。図11Bのマップでは、横軸が東経、縦軸が北緯である。横軸及び縦軸が「0」の場所にある丸印は、乗車位置を示す。以上の表記は、図11F、図12B、図12E、図13B及び図13Eでも同様である。
図11Cは、タクシー毎に、絶対値を算出した表である。具体的に、演算部24は、以下の計算を実行する。タクシーAの現在位置は(3、−5)であるため、タクシーAについては、0−3の絶対値(東経絶対値)と0+5の絶対値(北緯絶対値)とを加算した「8」を算出する。タクシーBの現在位置は(−2、4)であるため、タクシーBについては、0+2の絶対値と0−4の絶対値とを加算した「6」を算出する。タクシーCの現在位置は−4、−3であるため、タクシーCについては、0+4の絶対値と0+3の絶対値とを加算した「7」を算出する。タクシーDの現在位置は(5、0)であるため、タクシーDについては、0−5の絶対値と0+0の絶対値とを加算した「5」を算出する。
タクシーEの現在位置は(3、3)であるため、タクシーCについては、0−3の絶対値と0−3の絶対値とを加算した「6」を算出する。タクシーFの現在位置は(−2、−2)であるため、タクシーFについては、0+2の絶対値と0+2の絶対値とを加算した「4」を算出する。タクシーGの現在位置は(−4、1)であるため、タクシーGについては、0+4の絶対値と0−1の絶対値とを加算した「5」を算出する。タクシーHの現在位置は(1、−3)であるため、タクシーFについては、0−1の絶対値と0+3の絶対値とを加算した「4」を算出する。このようにして、演算部24は、乗車位置が(x、y)であり、タクシーの現在位置が(a、b)である場合に、x−aの絶対値及びy−bの絶対値の和を算出する。
演算部24は、タクシーA〜Hのうち、空車フラグがONであり、かつ、絶対値の和の値が少ない上位M件のタクシーを、予約候補として抽出する。なお、Mは任意に設定できる値である。この例では、Mは6である。タクシーA〜Hの空車フラグは全てONであるため、演算部24は、タクシーA〜Hのうち、絶対値の和の値が少ないタクシーB、タクシーD〜Hを上位6件として抽出する。そして演算部24は、抽出されなかったタクシーA及びCを一次選出で除外する。
図11Dは、除外されるタクシーA及びCを示した表である。除外されるタクシーA及びCは、図11Dにおいて太線で囲まれて表示されている。
図11Eは、一次選出で予約候補として抽出されたタクシーB、D〜Hを示した表である。また、図11Fは、タクシーB、D〜Hの現在位置及び乗車位置を示したマップである。図11E又は図11Fに示されたタクシーについて、演算部24は、二次選出処理を実行することを決定する。
図9に戻り、説明を続ける。一次選出処理の後、演算部24は、一次選出処理で抽出された全てのタクシーに対し、二次選出処理を実行する(ステップS50)。ここで、演算部24は、乗車位置と利用者の目的地の情報に基づいて、乗車位置から利用者の目的地までの方位(第1の方位)を算出する。この例では、乗車位置から利用者の目的地までの方位は、「北東」と算出される。
また、演算部24は、一次選出されたタクシーに対し、乗車位置からタクシーの目的地までの方位(第2の方位)を算出する。そして、演算部24は、一次選出されたタクシー毎に、算出した2つの方位における角度差を算出して、角度差に基づき、二次選出するタクシーを抽出する。この二次選出では、乗車位置から利用者の目的地までの方向が、乗車位置からタクシーの目的地までの方位に近いタクシーの選出を実行する。
以下、具体的な計算を示す。図12Aは、タクシーB、D〜Hの「現在東経」及び「現在北緯」と、「希望方位」(第2の方位)を示した表である。また、図12Bは、図12Aで示したタクシーの希望方位を示したマップである。各タクシーの希望方位は、乗車位置から、図10で示したタクシーの移動目的地(希望東経及び現在北緯)への方位を示している。図12Bにおいて、各タクシーの希望方位は、タクシーB、D〜H近傍の矢印で示されており、乗車位置から利用者の目的地までの方位は、基準位置近傍の矢印で示されている。以上の表記は、図12Eでも同様である。
演算部24は、乗車位置情報及び移動目的地情報に基づいて、希望方位が真東の方位又は真東の方位から22.5度未満のずれがある方位である場合、希望方位を「東」と算出する。同様に、希望方位が真西の方位又は真西の方位から22.5度未満のずれがある方位である場合、希望方位を「西」と算出する。また、希望方位が真北又は真北から22.5度未満のずれがある方位である場合、希望方位を「北」と算出する。希望方位が真南又は真南から22.5度未満のずれがある方位である場合、希望方位を「南」と算出している。
同様に、演算部24は、乗車位置情報及び移動目的地情報に基づいて、希望方位が真北東の方位又は真北東の方位から22.5度以下のずれがある方位である場合、希望方位を「北東」と算出する。同様に、希望方位が真北西の方位又は真北西の方位から22.5度以下のずれがある方位である場合、希望方位を「北西」と算出する。また、希望方位が真南西又は真南西から22.5度以下のずれがある方位である場合、希望方位を「南西」と算出する。希望方位が、真南東又は真南東から22.5度以下のずれがある方位である場合、希望方位を「南東」と算出する。
以上の基準を用いて、演算部24は、乗車位置((0、0))と各タクシーの移動目的地とに基づき、希望方位を算出する。なお、演算部24は、乗車位置から利用者の目的地までの方位についても、同様に算出する。
例えば、演算部24は、タクシーBについて、タクシーBの移動目的地が(15、3)であることに基づいて、タクシーBの希望方位を「東」と算出する。タクシーDについては、タクシーDの移動目的地が(−10、1)であることに基づいて、タクシーDの希望方位を「西」と算出する。タクシーEについては、移動目的地が(8、13)であることに基づいて、タクシーDの希望方位を「北東」と算出する。
タクシーFについては、移動目的地が(0、−9)であることに基づいて、タクシーFの希望方位を「南」と算出する。タクシーGについては、タクシーGの移動目的地がないため、二次選出処理で選出するように設定する。これは、タクシーGの移動目的地がない(停車中の)場合、タクシーGがどの方向にも支障なく移動できるためである。タクシーHについては、移動目的地が(−1、19)であることに基づいて、タクシーFの希望方位を「北」と算出する。以上のようにして、演算部24は、図12Aの「希望方位」を算出する。
演算部24は、乗車位置から利用者の目的地までの方位「北東」と、各タクシーの希望方位の角度差を算出し、両者の角度差がP度以下であるタクシーを、予約候補として選択する。角度差は、0度〜180度までの正の値で定義される。また、値「P度」は、状況に応じて変更できる値であり、今回は90度である。
具体的に、演算部24は、タクシーB、D、E、F、Hについての角度差を、それぞれ、45度、135度、0度、135度、45度と算出する。そして、角度差が90度以下であるタクシーB、E、Hを予約候補として抽出し、抽出されなかったタクシーD及びFを二次選出で除外する。
図12Cは、二次選出で除外されるタクシーD及びFを示した表である。除外されるタクシーD及びFは、図12Cにおいて太線で囲まれて表示されている。
図12Dは、二次選出で抽出されたタクシーB、E、G、Hを示した表である。また、図12Eは、タクシーB、E、G、Hの希望方位を示したマップである。図12D又は図12Eに示されたタクシーについて、演算部24は、三次選出処理を実行することを決定する。
図9に戻り、説明を続ける。二次選出処理の後、演算部24は、二次選出処理で抽出された全てのタクシーに対し、三次選出処理を実行する(ステップS51)。ここで、演算部24は、タクシーの現在位置と乗車位置の情報に基づいて、二次選出処理で抽出されたタクシー毎に、タクシーの現在位置と乗車位置までの方位(第3の方位)を算出する。そして、タクシー毎に、算出した方位とタクシーの進行方向との角度差を算出して、その角度差に基づき、三次選出するタクシーを抽出する。この三次選出では、タクシーの進行方向が、タクシーの現在位置から乗車位置までの方向に近いタクシーの選出を実行する。
以下、具体的な計算を示す。図13Aは、タクシーB、E、G、Hの「現在東経」及び「現在北緯」、「乗車地方位」(第3の方位)及び「進行方向」を示した表である。また、図13Bは、図13Aで示したタクシーの乗車地方位及び進行方向を示したマップである。図13Bでは、各タクシー近傍において、乗車地方位が白抜きの矢印、進行方向が黒塗りの矢印で記載されている。以上の表記は、図13Eでも同様である。
ここで、各タクシーの「乗車地方位」は、タクシーの現在位置から乗車位置((0、0))までの方位を示している。演算部24は、二次選出と同様の計算を実行することで、各タクシーの「乗車地方位」が、東・西・南・北・北東・南東・北西・南西の8方位のうちいずれの方位であるかを算出する。
例えば、演算部24は、タクシーBについて、タクシーBの現在位置が(−2、4)であることに基づいて、タクシーBの乗車地方位を「南東」と算出する。タクシーEについては、タクシーEの現在位置が(3、3)であることに基づいて、タクシーEの乗車地方位を「南西」と算出する。タクシーGについては、現在位置が(−4、1)であることに基づいて、タクシーGの乗車地方位を「東」と算出する。タクシーHについては、現在位置が(1、−3)であることに基づいて、タクシーHの乗車地方位を「北」と算出する。
演算部24は、各タクシーについて、乗車地方位と、進行方向の角度差を算出し、両者の角度差がQ度以下であるタクシーを、予約候補として選択する。角度差は、0度〜180度までの値で定義される。また、値「Q度」は、状況に応じて変更できる値であり、今回は90度である。
具体的に、演算部24は、タクシーBについて、乗車地方位が「南東」であり、進行方向が「東」であるため、角度差を45度と算出する。タクシーEについては、乗車地方位が「南西」であり、進行方向が「北東」であるため、角度差を180度と算出する。タクシーGについては、進行方向が「なし」であるため、三次選出処理で選出するように設定する。このように設定できる理由については、二次選出処理の説明で記載した通りである。タクシーHについては、乗車地方位が「北」であり、進行方向が「北」であるため、角度差を0度と算出する。
そして、演算部24は、角度差が90度以下であるタクシーB、Hを予約候補として抽出し、抽出されなかったタクシーEを三次選出で除外する。
図13Cは、三次選出で除外されるタクシーEを示した表である。除外されるタクシーEは、図13Cにおいて太線で囲まれて表示されている。
図13Dは、三次選出で抽出されたタクシーB、G、Hを示した表である。また、図13Eは、タクシーB、G、Hの希望方位を示したマップである。演算部24は、このタクシーB、G、Hを、最終的な「予約候補タクシー」に設定することを決定する。そして、演算部24は、選出した予約候補タクシーについて、予約データベース26内に予約テーブルを作成する(図8AのステップS25)。
以上のように、実施の形態2にかかる配車予約システム10では、管理サーバ13が、タクシーの現在位置、目的地位置及び進行方向情報と、利用者の乗車位置及び目的地情報とを用いて、予約候補タクシーを選定する。
上述の関連技術においては、タクシーの予約の際、予約可能なタクシーの中から、利用者の乗車位置とタクシーの現在位置とが近いタクシーを、予約可能なタクシーとして選定していた。しかしながら、例えばタクシーの現在位置が乗車位置に比較的近い場合であっても、タクシーが目的地に向かうため乗車位置から遠ざかっていることが考えられる。関連技術では、そのようなタクシーでも、予約可能なタクシーに選定されうる。すると、選定されたタクシーは乗車位置に戻るための動作(例えばUターン)を実行しなければならず、タクシー側に負担が生じてしまう。
そのため、例えば予約可能なタクシーが選定された後にタクシー側の都合が確認され、なんらかの理由でタクシー側が予約をキャンセルしたい場合は、予約可能なタクシーに別のタクシーを選定し直す必要が生じる。結果として、利用者へ予約可能なタクシーを返答する時間が遅くなる(配車確定までの時間が遅くなる)という課題があった。
これに対し、ステップS50の二次処理において、演算部24は、乗車位置から利用者の目的地までの方向と、乗車位置からタクシーの目的地までの方向を算出し、両方向の角度差に基づき、予約候補に各タクシーを設定するか否かを決定することができる。このため、タクシーの目的地が利用者の目的地と離れた方向にあるような場合(タクシーにとって利用者を乗せると都合が悪い場合)、そのタクシーを予約候補に選ぶことを防ぐことができる。そのため、タクシーの都合をより考慮した配車の予約が可能となる。さらに、都合が良いと推定されるタクシーが候補として選出可能であるため、ステップS33やS36における予約可否の送信において、タクシー側で配車予約が「不可」と回答される可能性が減る。換言すれば、ステップS29の処理において、利用者は、実際に配車予約が可能なタクシーを選択できる可能性が高い。そのため、配車確定までの時間をより早くできるという効果が生ずる。
さらに、ステップS51の三次処理において、演算部24は、タクシーの現在位置から乗車位置までの方向を算出するとともに、タクシーの進行方向を取得し、両方向の角度差に基づき、予約候補にタクシーを設定するか否かを決定することができる。このため、タクシーが現在動いている方向とあまりに離れている方向(例えば逆方向)に乗車位置があり、タクシーにとって利用者を乗せると都合が悪い場合、そのタクシーを予約候補に選ぶことを防ぐことができる。この効果については、上述と同様である。
なお、三次処理は、次のように変更してもよい。演算部24は、タクシーの現在位置から乗車位置までの方向(第3の方向)と、タクシーの現在位置からタクシーの目的地までの方向(第4の方向)を算出することができる。そして、演算部24は、第3の方向と第4の方向との角度差に基づき、予約候補にタクシーを設定するか否かを決定する。例えば、演算部24は、角度差がQ度以内であるタクシーを、予約候補として設定する。
以上の処理では、ステップS50の三次処理と異なり、今現在のタクシーの進行方向の代わりに、タクシーの現在位置からタクシーの目的地までの方向を用いて、選出処理を実行している。例えば、今現在のタクシーの進行方向が、現在位置から乗車位置までの方向と近くても、タクシーが本当に進みたい方向(タクシーの現在位置からタクシーの目的地までの方向)が現在位置から乗車位置までの方向と離れている場合が考えられる。その場合に、演算部24は、そのタクシーを予約候補から除外する。そのため、演算部24は、都合が悪いタクシーを的確に判断して、そのタクシーを予約候補に選ぶことを防ぐことができる。
また、演算部24は、図9のステップS49の一次処理において、利用者の乗車位置とタクシーの現在位置とが離れているタクシーについて、予約候補から外す処理を実行することができる。このため、利用者の乗車位置から離れて走行しているタクシーを予約候補タクシーに選定することがなくなる。
また、演算部24は、車両の利用者への配車予約を行う際に、利用者が配車予約する予約候補にタクシーを設定するか否かを、複数のタクシー毎に決定することができる。そして、管理サーバ13は、予約候補に設定されたタクシーのタクシー端末12から配車予約が可能か否かを示す予約可否情報を受信し、受信した予約可否情報に基づいて、ユーザが配車予約する車両を決定する。このように、管理サーバ13がタクシー端末側に予約の可否について確認を行うため、タクシーが配車予約を受けられない状態にあることが管理サーバ13側で不明である場合でも、そのようなタクシーを予約候補から除外することができる。
ここで、管理サーバ13は、予約候補に設定されたタクシーのタクシー端末12に対し、利用者の乗車位置情報及び目的地情報を送信することができる。乗車位置情報及び目的地情報を受信したタクシー端末12は、乗車位置情報及び利用者目的地情報を表示部(画面)に表示する。このため、タクシー運転手は、利用者を自車に乗せることが適切か否かを判断し、正確な予約可否情報を送信することができる。
また、管理サーバ13は、利用者端末11から配車を希望する車両を示す予約希望情報を受信し、受信した予約可否情報及び予約希望情報に基づいて、利用者が配車予約する車両を決定する。このように、管理サーバが利用者の乗車意思とタクシー側の予約可否を確認し、マッチングしているため、予約確定までの所要時間を短縮できる。
なお、管理サーバ13は、1次選出処理及び3次選出処理について、任意の1つのみを実行してもよいし、いずれの処理を実行しなくてもよい。さらに、管理サーバ13は、1次選出処理及び3次選出処理のいずれか若しくは全部の処理に代えて(又は1〜3次選出処理に追加して)、以下の処理を実行してもよい。
演算部24は、利用者の目的地とタクシーの目的地との距離を算出し、算出した距離に基づき、予約候補にそのタクシーを設定するか否かを決定することができる。例えば、演算部24は、算出した距離が一定距離以下である場合に、予約候補にそのタクシーを設定する。算出した距離が一定距離よりも大きい場合には、演算部24は、そのタクシーを予約候補から除外する。この処理を実行すると、利用者の目的地とタクシーの目的地が離れており、タクシーにとって利用者を乗せると都合が悪い場合に、演算部24は、そのタクシーを予約候補から除外することができる。この効果については、上述に示した通りである。
同様に、演算部24は、利用者の乗車位置とタクシーの目的地との距離を算出し、算出した距離に基づき、予約候補にそのタクシーを設定するか否かを決定してもよい。例えば、演算部24は、算出した距離が一定距離以下である場合に、予約候補にそのタクシーを設定する。算出した距離が一定距離よりも大きい場合には、演算部24は、そのタクシーを予約候補から除外する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態2のステップS21において、利用者が乗車位置を自身で入力する場合には、利用者端末11内のGPS受信部14は必須の構成要素ではない。
実施の形態2のステップS38では、通信部23が、ステップS27で予約確認情報を送信した全てのタクシー端末12から予約可否情報を受信した。そしてその後、演算部24は、ステップS39の処理を実行した。しかしながら、ステップS27において、通信部23が、予約確認情報を送信したタクシー端末12の一部から予約可否情報を受信した段階で、演算部24は、ステップS39の処理を実行してもよい。
例えば、予約可否情報を送信したタクシー端末12のタクシーが、ステップS37で送信された予約希望情報において利用者の希望順位が1番のタクシーである場合が考えられる。この場合、演算部24は、ステップS27で予約確認情報を送信した他のタクシー端末12からの予約可否情報の送信を待つ必要はなく、すぐにステップS39の最終選出処理を実行して、利用者の希望順位が1番のタクシーを選出してもよい。この処理では、最終選出処理までにかかる時間が短くなるため、配車予約をより早く実行できる。
さらに、ステップS27で予約確認情報を送信後、所定の閾値時間を経過しても予約可否情報の送信がないタクシー端末12がある場合には、演算部24は、所定の閾値時間以内に送信された予約可否情報のみを用いて、ステップS39の最終選出処理を実行してもよい。この処理では、予約可否情報を送信しないタクシーがあっても予約可否情報送信を待たなくてすむため、配車予約にかかる時間を短くできる。
一次選出処理において、演算部24は、乗車位置が(x、y)であり、タクシーの現在位置が(a、b)である場合に、タクシー毎にx−aの絶対値及びy−bの絶対値の和を算出した。そして、複数のタクシーのうち、絶対値の和が少ない上位M件のタクシーを抽出した。しかしながら、演算部24は、一次選出処理において、絶対値の和が所定の閾値以下であるタクシーを抽出してもよい。また、演算部24は、各タクシーについて((x−a)^2)+((y−b)^2)の値を算出し、乗車フラグがONのタクシーであって、かつその値が少ない上位のタクシーM台を抽出してもよい。つまり、演算部24は、乗車位置とタクシーの現在位置との直線距離ができるだけ短いタクシーをM台抽出してもよい。
一次選出処理において、演算部24は、乗車位置を基準位置(0、0)に設定せずに、絶対値の和の計算を実行してもよい。また、演算部24は、タクシーデータベース25に登録されている全てのタクシーのうち、空車フラグがONであるものを先に選択し、その後、選択したタクシーの中から、絶対値の和が小さい上位M件を抽出してもよい。
二次選出処理において、演算部24は、乗車位置と利用者の目的地までの方位とともに、乗車位置からタクシーの目的地までの方位を算出し、算出した2つの方位における角度差が所定の角度以内であるタクシーを抽出した。しかしながら、演算部24は、二次選出処理において、角度差が少ない上位N件のタクシーを抽出してもよい。なお、Nは、任意に決められる値である。三次選出処理においても、演算部24は同様の処理が実行できる。
二次選出処理において、演算部24は、乗車位置と利用者の目的地までの方位及び希望方位が、東・西・南・北・北東・南東・北西・南西の8方位のうちいずれの方位であるかを算出した。そして、その算出結果に基づいて、二次選出するタクシーを抽出した。しかしながら、演算部24は、他の方法を用いて、乗車位置と利用者の目的地までの方位及び希望方位を算出してもよい。例えば、演算部24は、乗車位置と利用者の目的地までの方位及び希望方位が、16方位中どの方位であるかを算出し、その算出結果に基づいて二次選出するタクシーを抽出してもよい。また、演算部24は、乗車位置と利用者の目的地までの方位及び希望方位を、それぞれ正確に算出し、算出した2つの方位の角度差に基づいて、二次選出するタクシーを抽出してもよい。
さらに、演算部24は、一次〜三次選出処理に代えて、タクシーデータベース25内のタクシーテーブルに記載されている各タクシーについて、以下の処理を実行してもよい。
1.乗車位置の緯度とタクシーの現在位置の緯度の差分の絶対値と、乗車位置の経度とタクシーの現在位置の経度の差分の絶対値とをそれぞれ算出する。そして、それらの絶対値の和が小さいほどタクシーに大きい値を付与するように、各タクシーの重み付けを行う。
2.乗車位置から利用者の目的地までの方位と、乗車位置からタクシーの目的地までの方位とを算出し、算出した2つの方位における角度差を算出する。そして、角度差が小さいほどタクシーに大きい値を付与するように、各タクシーの重み付けを行う。
3.タクシーの現在位置から乗車位置までの方位と、タクシーの進行方向との角度差を算出する。そして、角度差が小さいほどタクシーに大きい値を付与するように、各タクシーの重み付けを行う。
演算部24は、1.〜3.で重み付けされた値を加算し、合計値が大きい上位P件のタクシーを抽出する(Pは任意の値である)。このように、演算部24は、各一次〜三次選出処理でタクシーを絞り込まずに、全タクシーについて評価処理を行った上で、その結果に基づき、タクシーを抽出してもよい。
なお、上述の1.及び3.の処理は、任意の1つ又は2つの処理を実行してもよい。さらに、演算部24は、1.及び3.の処理のいずれか若しくは全部の処理に代えて(又は1.〜3.の処理に追加して)、次の処理を実行してもよい。例えば、演算部24は、利用者の目的地からタクシーの目的地への距離を算出し、算出した距離が小さいほどタクシーに大きい値を付与するように、各タクシーの重み付けを行ってもよい。あるいは、乗車位置からタクシーの目的地への距離を算出し、算出した距離が小さいほどタクシーに大きい値を付与するように、各タクシーの重み付けを行ってもよい。
また、演算部24は、一次〜三次選出処理と、上述の1.〜3.の処理とを適宜組み合わせて実行してもよい。例えば、演算部24は、一次選出処理を実行してタクシーを抽出した後、抽出したタクシー毎に上述の2.及び3.の処理を実行してもよい。演算部24は、2.及び3.で重み付けされた値を加算し、合計値が大きい上位N件のタクシーを抽出する。他の処理についても、同様に組み合わせて実行することができる。
実施の形態1及び2に示した各装置の処理は、制御方法の1つとして、コンピュータに実行させることができる。例えば、実施の形態1に示した処理のフローを、制御プログラムとしてコンピュータに実行させてもよい。その他の処理フローについても同様にしてコンピュータに実行させることができる。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1、10 配車予約システム
2 車載端末
3 車両管理サーバ
4 車両
11 利用者端末
12 タクシー端末
13 管理サーバ
14 GPS受信部
15 表示部
16 入力部
17 通信部
18 GPS受信部
19 表示部
20 方向判断部
21 入力部
22 通信部
23 通信部
24 演算部
25 タクシーデータベース
26 予約データベース

Claims (10)

  1. 車両に搭載された車載端末と、
    前記車載端末から、前記車両の目的地を示す車両目的地情報を取得する車両管理サーバと、を備え、
    前記車両管理サーバは、利用者への配車予約を行う際に、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出し、前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する、
    配車予約システム。
  2. 前記配車予約システムは、前記第1の方向と前記第2の方向との角度差に基づき、前記車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する、
    請求項1に記載の配車予約システム。
  3. 前記車両管理サーバは、前記車載端末から、前記車両の位置を示す車両位置情報をさらに取得し、
    前記乗車位置情報及び前記車両位置情報に基づいて、前記車両の位置から前記乗車位置までの方向を第3の方向として算出するとともに、前記車両位置情報及び前記車両目的地情報に基づいて、前記車両の位置から前記車両の目的地までの方向を第4の方向として算出し、前記第3の方向と前記第4の方向との角度差に基づき、前記車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する、
    請求項1又は2に記載の配車予約システム。
  4. 前記配車予約システムは、前記車載端末を、複数の車両にそれぞれ前記車載端末が搭載された状態で複数備えており、
    前記車両管理サーバは、
    車両の前記利用者への配車予約を行う際に、前記乗車位置情報、前記利用者目的地情報及び前記複数の車両の前記車両目的地情報に基づいて、前記複数の車両について、前記車両候補に設定するか否かを前記複数の車両毎に決定し、
    前記車両候補に設定された前記車両の前記車載端末から配車予約が可能か否かを示す予約可否情報を受信し、受信した前記予約可否情報に基づいて、前記利用者が配車予約する車両を決定する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配車予約システム。
  5. 前記車両管理サーバは、前記車両候補に設定された前記車両の前記車載端末に対し、前記乗車位置情報及び前記利用者目的地情報を送信し、
    前記車両候補に設定された前記車両の前記車載端末は、前記乗車位置情報及び前記利用者目的地情報を前記車載端末の表示部に表示し、前記車両の搭乗者の操作に基づいて、前記予約可否情報を前記車両管理サーバに送信する、
    請求項4に記載の配車予約システム。
  6. 前記配車予約システムは、前記乗車位置情報及び前記利用者目的地情報を前記車両管理サーバに送信する前記利用者の利用者端末をさらに備え、
    前記車両管理サーバは、前記利用者端末から配車を希望する車両を示す希望車両情報を受信し、受信した前記予約可否情報及び前記希望車両情報に基づいて、前記利用者が配車予約する車両を決定する、
    請求項4又は5に記載の配車予約システム。
  7. 前記車両はタクシーである、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の配車予約システム。
  8. 車両の利用者への配車予約を行う車両管理サーバであって、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両の目的地を示す車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出し、前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する、
    車両管理サーバ。
  9. 車両に搭載される車載端末であって、
    前記車載端末は、前記車両の目的地を示す車両目的地情報を車両管理サーバに送信し、
    前記車両管理サーバは、利用者への配車予約を行う際に、前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するとともに、前記乗車位置情報及び前記車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出し、前記第1の方向と前記第2の方向との角度差に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定する、
    車載端末。
  10. 車両の利用者への配車予約を行う配車予約方法であって、
    前記利用者の車両への乗車位置を示す乗車位置情報及び前記利用者の目的地を示す利用者目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記利用者の目的地までの方向を第1の方向として算出するステップと、
    前記乗車位置情報及び車両の目的地を示す車両目的地情報に基づいて、前記乗車位置から前記車両の目的地までの方向を第2の方向として算出するステップと、
    前記第1の方向及び前記第2の方向に基づき、前記利用者が配車予約する車両候補に前記車両を設定するか否かを決定するステップと、
    を備える配車予約方法。
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