JP2016057631A - 光ファイバおよび光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送容量の大きい光ファイバを提供する。【解決手段】中心コア部と、その外周に形成され中心コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有する外周コア部とからなるコア部と、コア部外周に形成され中心コア部最大屈折率よりも低く外周コア部屈折率よりも高い屈折率を有するクラッド部と、を備え、クラッド部に対する中心コア部の比屈折率差が0.33%〜0.46%であり、クラッド部に対する外周コア部の比屈折率差が−0.1%以上で0%より小さく、中心コア部直径が11.8μm〜17.2μmであり、中心コア部直径に対する外周コア部外径の比が2.0以上3.0以下であり、帯域幅100nm以上の使用波長帯域において使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬し、使用波長帯域での各伝搬モードの閉じ込め損失が1dB/km以下であり、直径20mmで曲げた場合の使用波長帯域での各伝搬モードの曲げ損失が100dB/m以下である光ファイバ。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバおよび光伝送システムに関するものである。
近年のインターネットトラヒックの劇的な増大に伴い、光伝送システムにおいて、従来のように光ファイバの基底モードだけを信号伝送に用いていては、将来的に伝送容量が不足すると予想されている。伝送容量の不足を解決する方法として、マルチコア光ファイバを用いた空間多重技術や、マルチモード光ファイバを用いたモード多重技術が有望視されている。
また、伝送容量の増大のためには、信号光の波長帯域を拡大する方法も有効である。たとえば、非特許文献1では、長さが1.0kmのホーリーファイバを用いた可視光帯域から通信波長帯域にわたる超広帯域伝送実験が開示されている。
なお、ホーリーファイバ(Holey Fiber:HF)は、クラッドに空孔を規則的に配列することにより、クラッドの平均屈折率を下げ、全反射の原理を用いて、光の伝送を実現する光ファイバである。非特許文献2には、複数のコア部を備えるマルチコアホーリーファイバが開示されている。
K.Ieda et al., "Visible to Infrared WDM transmission over PCF", ECOC2006-Tu3.3.4(2006) K.Imamura, K.Mukasa, Y.Mimura, T.Yagi, "Multi-core holey fibers for the long-distance (>100km) ultra large capacity transmission," OFC2009, No.OTuC3(2009)
上述したように、増大する伝送容量の要求に対応するために、伝送容量がより大きい光ファイバおよび光伝送システムが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、伝送容量の大きい光ファイバおよび光伝送システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバは、帯域幅100nm以上の使用波長帯域において、前記使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬するとともに、前記使用波長帯域での前記各伝搬モードの閉じ込め損失が1dB/km以下であり、当該光ファイバを直径20mmで曲げた場合の前記使用波長帯域での前記各伝搬モードの曲げ損失が100dB/m以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、コア部と、前記コア部の外周に位置し、前記コア部の周囲に三角格子を形成するように層状に配置された複数の空孔を有するクラッド部と、を備え、前記空孔の直径をd[μm]、前記三角格子の格子定数をΛ[μm]とすると、d/Λは0.5より大きいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、複数の前記コア部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数のコア部間の離間距離は、当該光ファイバの長さ10000kmあたりの前記コア部間での光のクロストークが、波長1550nmにおいて−30dB以下となるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数のコア部間の離間距離が前記Λの整数倍であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数のコア部の数が7であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数のコア部の数が19であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記Λは8.0μm〜13.5μmであり、前記空孔の層数は5層以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記空孔の層数は6層以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、中心コア部と、前記中心コア部の外周に形成され前記中心コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有する外周コア部とからなるコア部と、前記コア部の外周に形成され前記中心コア部の最大屈折率よりも低く前記外周コア部の屈折率よりも高い屈折率を有するクラッド部と、を備え、前記クラッド部に対する前記中心コア部の比屈折率差Δ1が0.33%〜0.46%であり、前記クラッド部に対する前記外周コア部の比屈折率差Δ2が−0.1%以上で0%より小さく、前記中心コア部の直径が11.8μm〜17.2μmであり、前記中心コア部の直径に対する前記外周コア部の外径の比が2.0以上3.0以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数の伝搬モードは第1高次モードとしてLP11モードを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数の伝搬モードは第2高次モードとしてLP21モードを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記複数の伝搬モードは第3高次モードとしてLP02モードを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記使用波長帯域の帯域幅が200nm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記使用波長帯域の帯域幅が300nm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記使用波長帯域の帯域幅が500nm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記使用波長帯域の帯域幅が1000nm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記クラッド部の外径が125μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記クラッド部の外径が180μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る光伝送システムは、上記発明の光ファイバと、前記光ファイバにおいて複数の伝搬モードで伝搬させるための信号光を出力する光送信装置と、前記光ファイバを複数の伝搬モードで伝搬した前記信号光を受信する光受信装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光伝送システムは、前記光ファイバを前記複数の伝搬モードで伝搬する前記信号光を前記各伝搬モードごとに増幅する光増幅器を備えることを特徴とする。
本発明によれば、広い使用波長帯域においてマルチモード伝送を行うことができるので、伝送容量の大きい光ファイバを実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るHFの模式的な断面図である。 図2は、Λが10.0μm、d/Λが0.50の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図3は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図4は、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図5は、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図6は、Λが10.0μm、d/Λが0.50の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図7は、Λが10.0μm、d/Λが0.50の場合のLP01伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図8は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図9は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図10は、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図11は、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図12は、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図13は、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図14は、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図15は、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図16は、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図17は、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図18は、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図19は、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図20は、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図21は、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図22は、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図23は、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図24は、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図25は、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図26は、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図27は、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図28は、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図29は、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図30は、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図31は、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図32は、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図33は、Λが13.5μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図34は、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図35は、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図36は、Λが13.5μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図37は、Λが13.5μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図38は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図39は、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図40は、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。 図41は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図42は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図43は、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合の3つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図44は、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図45は、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合の3つの伝搬モードの閉じ込め損失の波長依存性を示す図である。 図46は、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合の2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図47は、製造したHFの断面の写真を示す図である。 図48は、図47のコア部付近を拡大して示した図である。 図49は、実施の形態2に係る光ファイバの模式的な断面図である。 図50は、図49に示す光ファイバの屈折率分布を示す図である。 図51は、有効コア断面積が170μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。 図52は、有効コア断面積が170μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図53は、有効コア断面積が130μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。 図54は、有効コア断面積が130μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図55は、有効コア断面積が90μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。 図56は、有効コア断面積が90μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。 図57は、実施の形態3に係る光伝送システムの模式的な構成図である。 図58は、実施の形態4に係るHFの模式的な断面図である。 図59は、LP01モードとLP11モードの2モードを伝搬する場合のコア間距離と、伝搬モード間の光のクロストークが−30dBになる伝送距離との関係を示す図である。 図60は、曲げ半径が20mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図61は、曲げ半径が60mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図62は、曲げ半径が100mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図63は、曲げ半径が140mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図64は、曲げ半径が180mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図65は、HFの曲げ半径と、伝送距離10000kmでのLP11モード同士のクロストークが−30dBとなるコア間距離との関係を示す図である。 図66は、曲げ半径が140mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。 図67は、実施の形態5に係る光伝送システムの模式的な構成図である。 図68は、実施の形態6に係る光伝送システムの模式的な構成図である。 図69は、実施の形態7に係る光伝送システムの模式的な構成図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、本明細書では、曲げ損失とは、直径(曲げ径)20mmで曲げたときのマクロの曲げ損失を意味する。また、本明細書において特に定義しない用語については、ITU−T(国際電気通信連合)G.650.1における定義、測定方法に従うものとする。また、以下ではホーリーファイバを適宜HFと記載する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るHFの模式的な断面図である。図1に示すように、このHF10は、ほぼ中心に位置するコア部11と、コア部11の外周に位置するクラッド部12とを備える。なお、コア部11とクラッド部12とは、いずれも屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスからなる。
クラッド部12には、コア部11の周囲に層状に配置された複数の空孔13が形成されている。なお、コア部11を中心とする正六角形の各頂点および各辺上に配置した空孔13の組み合わせを1層とすると、このHF10においては、空孔13の層数は5である。また、この空孔13は、層状に配置されるとともに、三角格子L1を形成するように配置されている。空孔13の直径はいずれもdであり、三角格子L1の格子定数、すなわち空孔13の中心間距離はΛである。
ここで、HF10において、Λおよびd/Λを所定の値に設定することによって、可視光帯域から通信波長帯域まで(約0.45μm〜1.65μm)の所定の帯域幅100nm以上の帯域(使用波長帯域)において、その使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬することができるとともに、その使用波長帯域での各伝搬モードの閉じ込め損失を1dB/km以下とすることができる。その結果、100nm以上の広帯域において、低損失でのマルチモード伝送を実現でき、従来よりもさらに大きい伝送容量の光伝送を実現することができる。なお、使用波長帯域は、帯域幅が200nm以上であれば好ましく、300nm以上、500nm以上、または1000nm以上であればさらに好ましい。
以下、HF10における好ましいΛおよびd/Λの値について、FEM(Finite Element Method)によるシミュレーション計算結果を用いて説明する。なお、以下の計算においては、クラッド部12の外径が180μmの場合を想定した計算領域を設定した。また、Perfect-Matched-Layer(PML)を用いて計算を行った。なお、クラッド部12の外径(クラッド径)が通常の光ファイバのクラッド径である125μmよりも大きいほうが、マイクロベンドによる伝送損失の増加をより抑制することができる。ここで、マイクロベンドとは、光ファイバに側圧が加えられたときに、光ファイバに加えられる微小な曲げのことである。
図2は、Λが10.0μm、d/Λが0.50の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図3は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。なお、光学特性は可視光帯域から通信波長帯域までの波長0.45μm〜1.65μmについて示している。また、2つの伝搬モードは、ここでは基底モードであるLP01モード、および第1高次モードであるLP11モードである。
図2、3において、「neff」は実効屈折率を意味し、「Aeff」は有効コア断面積を意味し、「MFD」はモードフィールド径を意味する。また、閉じ込め損失等の値において、「E」は10のべき乗を表す記号であり、たとえば「7.83E−08」は「7.83×10−8」を意味する。なお、後述するように、閉じ込め損失または曲げ損失における数値が記載されていない空欄の箇所は、その条件では閉じ込め損失または曲げ損失の値が非常に大きく、光の閉じ込めが十分でないことを意味している。
図2、3に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.50および0.60の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nmの帯域幅にわたって、LP01モードとLP11モードとの2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下(1.0E−3dB/m以下)となり、2モード伝送が可能となる。
ただし、d/Λが0.50の場合は、LP11モードの曲げ損失が非常に大きい。たとえば、波長1.65μmでも243dB/mと100dB/mよりも大きくなる。
これに対して、d/Λが0.60の場合は、LP11モードの曲げ損失についても、少なくとも波長が0.65μm〜1.65μmの1000nm以上の帯域幅にわたって、100dB/m以下、より具体的には2dB/m以下となっており、実用上好ましい。なお、LP01モードの曲げ損失については、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、100dB/m以下、より具体的には2dB/m以下となっており、実用上好ましい。すなわち、d/Λが0.60の場合は、少なくとも波長が0.65μm〜1.65μmの1000nm以上の帯域幅にわたって、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。
図4は、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。4つの伝搬モードは、ここでは基底モードであるLP01モード、第1高次モードであるLP11モード、第2高次モードであるLP21モード、第3高次モードであるLP02モードである。図4に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モード、LP11モード、およびLP21モードの3モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、3モード伝送が可能となる。さらに、少なくとも波長が0.45μm〜1.45μmの1000nm以上の帯域幅にわたっては、さらにLP02モードの閉じ込め損失も1.0dB/km以下となり、4モード伝送が可能となる。
ただし、LP21モードについては、少なくとも波長0.45μmでは曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。また、LP02モードについては、少なくとも1.35μm以下の波長では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば波長0.45μmでは2モード伝送を行い、少なくとも0.55μm〜1.35μmの帯域幅800nm以上の波長帯域、および少なくとも1.55μm〜1.65μmの帯域幅100nm以上の波長帯域では3モード伝送を行うことが実用上好ましい。また、少なくとも波長が1.45μmでは、実用上好ましい4モード伝送が可能となる。
図5は、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図5に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、4モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい4モード伝送が可能となる。
以上のように、実用上好ましい複数のモード伝送を行う場合には、d/Λを0.5より大きく設定することが好ましい。
つぎに、図6、7は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.50の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失またはLP01モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。図8、9は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図10、11は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。図12、13は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図6〜図13は、それぞれ、図2〜図5に記載したデータをグラフにして示したものである。
図6〜図13に示すように、閉じ込め損失については、波長が長くなるほど大きくなる傾向がある。また、曲げ損失については、波長が長くなるほど小さくなる傾向がある。さらに、閉じ込め損失の波長に対する傾きについては、LP21モードおよびLP02モードの傾き方が、LP01モードおよびLP11モードの傾きの方が大きい傾向にある。たとえばLP01モード、LP11モード、およびLP21モードを用いた3モード伝送を行いたい場合には、LP02モードの閉じ込め損失が1dB/kmより大きくなるようにd/Λの値を設定し、また必要に応じて使用波長帯域を適宜選択することによって、より確実な3モード伝送を実現することができる。
なお、図4、5、10〜13では、4つの伝搬モードについて光学特性を示したが、さらに高次の伝搬モードについても、所定の波長帯域において、閉じ込め損失が1.0dB/km以下であれば光伝送に使用でき、曲げ損失が100dB/m以下であれば、実用上好ましく使用できる。
つぎに、Λを8.0μmに設定した場合について説明する。図14は、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図14に示すように、HF10において、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モードおよびLP11モードの2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。
図15は、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図15に示すように、HF10において、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モード、LP11モード、およびLP21モードの3モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、3モード伝送が可能となる。さらに、少なくとも波長が0.55μm〜1.15μmの600nm以上の帯域幅にわたっては、さらにLP02モードの閉じ込め損失も1.0dB/km以下となり、4モード伝送が可能となる。
ただし、LP21モードについては、少なくとも波長0.65μm以下では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。また、LP02モードについては、少なくとも0.65μm以下および1.25μm以上の波長では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば少なくとも波長0.45μm〜0.65μmの帯域幅200nm以上の波長帯域では2モード伝送を行い、少なくとも1.25μm〜1.65μmの帯域幅400nm以上の波長帯域では3モード伝送を行い、少なくとも0.75μm〜1.15μmの帯域幅400nm以上の波長帯域では4モード伝送を行うことが実用上好ましい。
図16は、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図16に示すように、HF10において、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、4モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい4モード伝送が可能となる。
つぎに、図17、18は、それぞれ、Λが8.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図19、20は、それぞれ、Λが8.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図21、22は、それぞれ、Λが8.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図17〜図22は、それぞれ、図14〜図16に記載したデータをグラフにして示したものである。
図6〜図13の場合と同様に、図17〜図22に示す場合についても、LP02モードの閉じ込め損失を考慮して、使用波長帯域を適宜選択し、またd/Λの値を小さく設定することによって、より確実な3モード伝送を実現することができる。
また、さらに高次の伝搬モードについても、所定の波長帯域において、閉じ込め損失が1.0dB/km以下であれば光伝送に使用でき、曲げ損失が100dB/m以下であれば、実用上好ましく使用できる。
つぎに、Λを12.0μmに設定した場合について説明する。図23は、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図23に示すように、HF10において、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モードおよびLP11モードの2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、2モード伝送が可能となる。
ただし、LP11モードについては、少なくとも波長0.95μm以下では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば少なくとも波長1.05μm〜1.65μmの帯域幅600nm以上の波長帯域で2モード伝送を行うことが実用上好ましい。
なお、有効コア断面積が小さい方が、一般的に光の閉じ込めが強いので、曲げ損失を小さくするためには、有効コア断面積は小さい方が好ましい。曲げ損失を100dB/m以下とするためには、たとえば有効コア断面積を150μm以下とすることが好ましく、130μm以下とすることが更に好ましい。
図24は、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図24に示すように、HF10において、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モード、LP11モード、LP21モード、LP02モードの4モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、4モード伝送が可能となる。
ただし、LP02モードについては、少なくとも0.45μm以下および1.55μm以上の波長では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば少なくとも波長0.45μm、および少なくとも1.55μm〜1.65μmの帯域幅100nm以上の波長帯域では3モード伝送を行い、少なくとも波長0.55μm〜1.45μmの帯域幅900nm以上の波長帯域では4モード伝送を行うことが実用上好ましい。
図25は、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図25に示すように、HF10において、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、4モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい4モード伝送が可能となる。なお、図25においても、すべての有効コア断面積が150μmより小さく、曲げ損失が100dB/m以下となっており、好ましい。
つぎに、図26、27は、それぞれ、Λが12.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図28、29は、それぞれ、Λが12.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図30、31は、それぞれ、Λが12.0μm、d/Λが0.80の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図26〜図31は、それぞれ、図23〜図25に記載したデータをグラフにして示したものである。
図6〜図13の場合と同様に、図26〜図31に示す場合についても、LP01モード、LP11モード、およびLP21モードを用いた3モード伝送を行いたい場合には、LP02モードの閉じ込め損失が1dB/kmより大きくなるようにd/Λの値を設定し、また必要に応じて使用波長帯域を適宜選択することによって、より確実な3モード伝送を実現することができる。
また、さらに高次の伝搬モードについても、所定の波長帯域において、閉じ込め損失が1.0dB/km以下であれば光伝送に使用でき、曲げ損失が100dB/m以下であれば、実用上好ましく使用できる。
つぎに、Λを13.5μmに設定した場合について説明する。図32は、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図32に示すように、HF10において、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モードおよびLP11モードの2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、2モード伝送が可能となる。
ただし、LP01モードについては、少なくとも波長0.85μm以下では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。また、LP11モードについては、少なくとも波長1.35μm以下では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば少なくとも波長1.45μm〜1.65μmの帯域幅200nm以上の波長帯域で2モード伝送を行うことが実用上好ましい。
図33は、Λが13.5μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。なお、図33では、LP11モードについてはTEモード、LP21モードについてはEHモードの計算結果を示している。図33に示すように、HF10において、Λが13.5μm、d/Λが0.70の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モード、LP11モード、LP21モード、LP02モードの4モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい4モード伝送が可能となる。
つぎに、図34,35は、それぞれ、Λが13.5μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの閉じ込め損失または2つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。図36、37は、それぞれ、Λが13.0μm、d/Λが0.70の場合の4つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。
図6〜図13の場合と同様に、図34〜37に示す場合についても、LP01モード、LP11モード、およびLP21モードを用いた3モード伝送を行いたい場合には、LP02モードの閉じ込め損失が1dB/kmより大きくなるようにd/Λの値を設定し、また必要に応じて使用波長帯域を適宜選択することによって、より確実な3モード伝送を実現することができる。
また、さらに高次の伝搬モードについても、所定の波長帯域において、閉じ込め損失が1.0dB/km以下であれば光伝送に使用でき、曲げ損失が100dB/m以下であれば、実用上好ましく使用できる。
ただし、Λが13.5μmより大きくなると、たとえばd/Λを0.6にした場合でも、LP11モードの曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる波長帯域が拡大する。その結果、2モード伝送を実用上好ましく行うことができる帯域幅が狭くなる。したがって、Λの範囲としては、8.0μm〜13.5μmが好ましい。
上記の計算においては、クラッド部12のクラッド径が180μmの場合を想定した計算領域を設定した。以下では、クラッド径が125μmの場合を想定した計算領域を設定して計算を行う。なお、クラッド径が125μmの場合は、180μmの場合よりも光ファイバの信頼性が高いものとなる。
図38は、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図38に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、LP01モードおよびLP11モードの2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、かつ曲げ損失が100dB/m以下となるので、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。
図39は、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図39に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、2モード伝送が可能となる。
ただし、いずれの伝搬モードにおいても、少なくとも波長0.45μmでは曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる。したがって、たとえば少なくとも波長0.55μm〜1.65μmの帯域幅1100nm以上の波長帯域で2モード伝送を行うことが実用上好ましい。
図40は、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合の3つの伝搬モードの光学特性の計算結果を示す図である。図40に示すように、HF10において、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合に、少なくとも波長が0.45μm〜1.65μmの1200nm以上の帯域幅にわたって、2モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。
ただし、LP11モードについては、少なくとも波長0.65μm以下では曲げ損失が100dB/mよりも大きくなる場合がある。したがって、たとえば少なくとも波長0.75μm〜1.65μmの帯域幅900nm以上の波長帯域で2モード伝送を行うことが実用上好ましい。
つぎに、図41、42は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.60の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図43、44は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.58の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図45、46は、それぞれ、Λが10.0μm、d/Λが0.56の場合の2つの伝搬モードの閉じ込め損失または曲げ損失の波長依存性を示す図である。図41〜図46は、それぞれ、図38〜図40に記載したデータをグラフにして示したものである。
なお、図38〜46では、2モード伝送の場合の好ましい条件を説明したが、Λを8.0μm〜13.5μmとし、d/Λを0.5より大きくすることによって、所望の広い波長帯域において、複数の伝搬モードの閉じ込め損失を1.0dB/km以下にでき、さらには曲げ損失を100dB/m以下にできる。
つぎに、本発明の実施例として、Λを10.0μm、dを5.8μm(すなわちd/Λは0.58)に設定して、図1に示す構造のHFを公知のスタック&ドロー法によって製造した。図47は、製造したHFの断面の写真を示す図である。また、図48は、図47のコア部付近を拡大して示した図である。図48に示すように、断面の写真で測定したΛの値は約10.0μm、dは約5.8μmであり、設計通りのHFを製造することができた。
なお、上記実施の形態1では、HF10の空孔13の層数は5であるが、5層以上であれば、閉じ込め損失を低減できるので好適である。また、層数を5とすることで、高次モードの閉じ込め損失を充分小さくすることができているため、形成すべき空孔の層数は5層以上で6層以下でもよい。さらに、層数の増加は製造性を非常に悪化させるという点からは、形成すべき空孔の層数は6層以下であることが好ましい。
本発明に係る光ファイバは、上述したHFに限らず、空孔構造の無い、ソリッド型と呼ばれる通常の光ファイバの構造によっても実現できる。以下、ソリッド型の光ファイバを採用した本発明の実施の形態2について説明する。
(実施の形態2)
図49は、本発明の実施の形態2に係る光ファイバの模式的な断面図である。図49に示すように、この光ファイバ20は、中心に位置するコア部21と、コア部21の外周に形成されたクラッド部22とを備える。
コア部21は、中心コア部211と、中心コア部211の外周に形成された外周コア部212とからなる。中心コア部211は、ゲルマニウム(Ge)等の屈折率を高めるドーパントを含む石英ガラスからなる。外周コア部212は、フッ素(F)等の屈折率を低めるドーパントを含む石英ガラスからなる。クラッド部22は、屈折率を調整するドーパントを含まない純石英ガラスからなる。その結果、中心コア部211はコア部21における最大屈折率を有し、かつクラッド部22よりも屈折率が高くなっている。また、外周コア部212はクラッド部22よりも屈折率が低くなっている。
図50は、図49に示す光ファイバ20の屈折率分布を示す図である。図50において、領域P1は中心コア部211の屈折率分布を示している。領域P2は外周コア部212の屈折率分布を示している。領域P3はクラッド部22の屈折率分布を示している。このように、この光ファイバ20は、外周コア部212の屈折率がクラッド部22の屈折率よりも低い、いわゆるW型の屈折率分布を有している。
ここで、図50に示すように、クラッド部22に対する中心コア部211の比屈折率差をΔ1とし、クラッド部22に対する外周コア部212の比屈折率差をΔ2とする。比屈折率差Δ1、Δ2は、以下の式(1)、(2)によって定義する。
Δ1={(n−n)/n}×100 [%] ・・・ (1)
Δ2={(n−n)/n}×100 [%] ・・・ (2)
ただし、nは中心コア部211の最大屈折率を示し、nは外周コア部212の屈折率を示し、nはクラッド部22の屈折率を示す。なお、本実施の形態2では、クラッド部22は純石英ガラスからなるので、nは石英ガラスの屈折率ns(波長1550nmで1.44439)に等しい。
また、図50に示すように、中心コア部211の直径を2a、外周コア部212の外径を2bとする。また、外周コア部外径2bと中心コア部直径2aとの比であるb/aをRaとする。なお、中心コア部直径2aは、中心コア部211と外周コア部212との境界において比屈折率差Δ1が0%となる位置での径とする。また、外周コア部外径2bは、外周コア部212とクラッド部22との境界において、比屈折率差が比屈折率差Δ2の1/2の値となる位置での径とする。
ここで、図50に示すように、光ファイバ20の伝搬モードの基底モードであるLP01モードの実効屈折率をneff(LP01)とし、第1高次モードであるLP11モードの実効屈折率をneff(LP11)とする。このとき、neff(LP11)とクラッド部22の屈折率nとの差をΔnとすると、Δnを所定値にすることによって、所望の帯域幅100nm以上の使用波長帯域において、LP11モードの閉じ込め損失を1.0dB/km以下にでき、さらに好ましくは曲げ損失を100dB/m以下にできる。この場合は、基底モードであるLP01モードについても、閉じ込め損失1.0dB/km以下、さらには好ましい曲げ損失100dB/m以下という特性が実現される。したがって、100nm以上の広帯域において、低損失での2モード伝送を実現することができる。
なお、3モード伝送、4モード伝送等のさらに高次伝搬モードを含む複数モード伝送を実現するためには、所望の帯域幅100nm以上の使用波長帯域において、最も高次の伝搬モードの閉じ込め損失が1.0dB/km以下となり、さらに好ましくは曲げ損失が100dB/m以下となるように、最も高次の伝搬モードの実効屈折率neffとクラッド部22の屈折率nとの差を設定すればよい。
以下、W型の屈折率分布を有する光ファイバ20の光学特性の例について、FEMによるシミュレーション計算結果を用いて説明する。なお、以下の計算においては、クラッド部22のクラッド径が180μmの場合を想定した計算領域を設定した。また、PMLを用いて計算を行った。
図51は、有効コア断面積が170μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。ここで、Leakage損失とは、ホーリーファイバの閉じ込め損失に相当するもので、コアに閉じ込めきれずに漏れてしまう漏れ光の大きさを表す指標である。図52は、有効コア断面積が170μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。なお、図51、52では、比屈折率差Δ1を0.33%、比屈折率差Δ2を−0.1%、中心コア部直径2aを17.2μm、外周コア部外径2bを34.4μm(すなわちRaは2.0)に設定し、有効コア断面積が170μmとなるようにした。
図51、52に示すように、有効コア断面積が170μmの場合に、波長1.5μm近傍の帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モードとLP11モードの2モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下(1.0E−3dB/m以下)、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。また、波長1.5μmより短波長側においては、帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モード、LP11モード、LP21モードの3モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい3モード伝送が可能となる。
図53は、有効コア断面積が130μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。図54は、有効コア断面積が130μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。なお、図53、54では、比屈折率差Δ1を0.37%、比屈折率差Δ2を−0.1%、中心コア部直径2aを15.2μm、外周コア部外径2bを45.6μm(すなわちRaは3.0)に設定し、有効コア断面積が130μmとなるようにした。
図53、54に示すように、有効コア断面積が130μmの場合も、波長1.5μm近傍の帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モードとLP11モードの2モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。また、たとえば波長1.4μmより短波長側においては、帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モード、LP11モード、LP21モードの3モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい3モード伝送が可能となる。
図55は、有効コア断面積が90μmの場合の3つの伝搬モードのLeakage損失の波長依存性を示す図である。図56は、有効コア断面積が90μmの場合の3つの伝搬モードの曲げ損失の波長依存性を示す図である。なお、図55、56では、比屈折率差Δ1を0.46%、比屈折率差Δ2を−0.1%、中心コア部直径2aを11.8μm、外周コア部外径2bを35.4μm(すなわちRaは3.0)に設定し、有効コア断面積が90μmとなるようにした。
図55、56に示すように、有効コア断面積が90μmの場合も、波長1.5μm近傍の帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モードとLP11モードの2モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい2モード伝送が可能となる。また、たとえば波長1.2μmより短波長側においては、帯域幅100nm以上の波長帯域において、LP01モード、LP11モード、LP21モードの3モードについて、Leakage損失が1.0dB/km以下、曲げ損失が100dB/m以下となり、実用上好ましい3モード伝送が可能となる。
さらに、比屈折率差Δ1が0.33%〜0.46%であり、比屈折率差Δ2が−0.1%以上で0%より小さく、中心コア部直径2aが11.8μm〜17.2μmであり、Raが2.0以上3.0以下である場合に、複数モード伝送が可能となる帯域幅100nm以上の波長帯域を実現することができる。
(実施の形態3)
図57は、本発明の実施の形態3に係る光伝送システムの模式的な構成図である。図57に示すように、この光伝送システム100は、光ファイバ101と、光送信装置102と、光増幅器103と、光受信装置104とを備えている。
光ファイバ101は、光送信装置102と光受信装置104とを接続する光伝送路である。光ファイバ101は、たとえば上記実施の形態1または実施の形態2に係る光ファイバであり、所定の使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬するものである。
光送信装置102は、たとえば半導体レーザ素子である信号光源を備え、光ファイバ101の複数の伝搬モード(たとえばLP01モードとLP11モード)を用いて信号伝送を行うための信号光を出力する。
光増幅器103は、光ファイバ101と光ファイバ101の間に介挿されている。光増幅器103は、光ファイバ101の複数の伝搬モードを伝搬する信号光を各伝搬モードごとに増幅することができるように構成されている。なお、各伝搬モードの光のフィールドパターンは、それぞれ異なる。したがって、光増幅器103は、信号光の各伝搬モードを個別に、あるいは同時に増幅することができる。なお、光増幅器103は、伝送距離(使用される光ファイバ101の総距離)によっては設けなくてもよい。
光受信装置104は、光ファイバ101を各伝搬モードで伝搬してきた信号光を受信し、信号光を各伝搬モードごとに電気信号に変換する複数の受光素子と、受光素子が変換した電気信号を処理する信号処理装置とを備えている。
この光伝送システム100では、複数モードを伝搬することが可能な光ファイバ101を用いて、信号光をモード多重伝送する。したがって、光送信装置102の送信部および光受信装置104の受信部には、各伝搬モードに信号光を結合させるため、あるいは信号光を各伝搬モードに分離して各伝搬モードごとに信号光を受けるためのモード合分波器が備えられている。この光伝送システム100によれば、伝送容量の大きい光伝送システムを実現することができる。
(実施の形態4)
図58は、本発明の実施の形態4に係るHFの模式的な断面図である。図58に示すように、このHF30は、いわゆるマルチコアHFであって、互いに離隔して配置された7個のコア部311〜317と、コア部311〜317の外周に位置するクラッド部32とを備える。コア部311は、クラッド部32のほぼ中心部に配置されており、コア部312〜317は、コア部311を中心として正六角形の頂点にそれぞれ配置されている。また、クラッド部32は、コア部311〜317の周囲に周期的に配置された複数の空孔33を有する。また、空孔33は、三角格子L2を形成するように配置されており、各コア部311〜317を囲むように正六角形状の層を形成している。空孔33の直径はいずれもdであり、三角格子L2の格子定数、すなわち空孔33の中心間距離はΛである。また、このHF30においては、各コア部311〜317は少なくとも5層の空孔に囲まれており、各コア311〜317の間には空孔33がそれぞれ4個ずつ存在している。なお、コア部311〜317とクラッド部32とは、いずれも屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラスからなる。
ここで、HF30において、Λおよびd/Λを所定の値に設定することによって、可視光帯域から通信波長帯域まで(約0.45μm〜1.65μm)の所定の帯域幅100nm以上の帯域(使用波長帯域)において、その使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬することができるとともに、その使用波長帯域での各伝搬モードの閉じ込め損失を1dB/km以下とすることができる。その結果、100nm以上の広帯域において、低損失でのマルチモード伝送を実現でき、従来よりもさらに大きい伝送容量の光伝送を実現することができる。なお、使用波長帯域は、帯域幅が200nm以上であれば好ましく、300nm以上、500nm以上、または1000nm以上であればさらに好ましい。また、HF30の曲げ損失が100dB/m以下であれば、実用上好ましく使用できる。
なお、HF30における好ましいΛおよびd/Λの値は、図2〜図46を用いて説明した、実施の形態1に係るHF10における好ましいΛおよびd/Λの値と同様に設定できる。
つぎに、HF30の光のクロストークについて説明する。HF30のようなマルチコアHFの場合は、各コア部311〜317で伝送される光信号同士の干渉を抑制するために、コア部間の光のクロストークが小さいことが好ましい。また、光のクロストークは、各コア部の有効コア断面積が大きい場合に、より大きくなる。そこで、以下では、HF30において、図32にしめすような、Λ=13.5μm、d/Λ=0.6という、比較的有効コア断面積が大きい条件において、光のクロストークを抑制できるコア部間距離の設定について説明する。なお、図32に示すように、Λ=13.5μm、d/Λ=0.6の場合は、たとえばLP01モードの有効コア断面積は、波長1.55μmにおいて168.72μmとなる。
なお、このHF30では、コア部311に関しては、隣接するコア部はコア部312〜317であり、その数は6である。一方、各コア部312〜317に関しては、隣接するコア部の数は3であり、残りの3つのコア部は、隣接する3つのコア部よりも大きく離隔している。ここで、コア部間のクロストークは、離間距離が大きくなるにつれて急激に減少するので、隣接するコア部とのクロストークのみを考慮すればよい。
また、ここでは、隣接する2つのコア部間のクロストークを計算するが、コア部311は隣接するコア部が6つ、コア部312〜317は隣接するコア部が3つあるので、それぞれ2つのコア部間のストロークの6倍および3倍の干渉を受けることになる。
また、このHF30では、2以上の伝搬モードで光を伝搬するので、各伝搬モード間での光のクロストークを考慮する必要があるが、異種モード間でのクロストークは、同種モード間でのクロストークに比べて小さいので、以下では同種モード間でのクロストークについてのみ説明する。
また、光のクロストークは、HF30の曲げ半径にも依存すると考えられる。そこで、以下では、HF30をさまざまの曲げ半径で曲げたときの光のクロストークの計算結果について説明する。
図59は、LP01モードとLP11モードの2モードを伝搬する場合のコア部間における、コア部間の離間距離(コア間距離)と、伝搬モード間の光のクロストークが−30dBになるHF30の長さ(伝送距離)との関係を示す図である。図60〜図64は、曲げ半径がそれぞれ20mm、60mm、100mm、140mm、180mmの場合の、コア間距離と伝送距離との関係を示す図である。なお、図59〜図64において、たとえば「LP01−LP01」とは、隣接するコア部のLP01モード同士の光のクロストークを意味する。
ここで、コア間距離は、光の結合が最も大きく、クロストークが最も大きい伝搬モード間に対して、所望のクロストークを実現するように決定しなければならない。そのようにすると、他の伝搬モード間でのクロストークは所望の値を満たすこととなる。図59〜図64に示す場合は、LP11モード同士の光の結合が大きい。そのため、たとえば曲げ半径が20mmの場合に、伝送距離10000km(1.0E+04km)でのLP11モード同士のクロストークを−30dBにするために、コア間距離を69μmにすればよく、コア間距離を69μm以上にすると、伝送距離10000kmでのクロストークが−30dB以下となる。なお、伝送距離が太平洋横断の距離である10000kmであれば、十分に遠距離まで光信号を伝送できる距離であり、好ましい。
図65は、HF30の曲げ半径と、伝送距離10000kmでのLP11モード同士のクロストークが−30dBとなるコア間距離との関係を示す図である。図65に示すように、HF30において、LP01モードとLP11モードの2モードを伝搬する場合に、伝送距離10000kmでの光のクロストークを−30dB以下にしたい場合は、図65に示した値以上のコア間距離に設定すればよい。
ただし、HF30の各コア部311〜317は、互いに共通の空孔33に囲まれているので、隣接するコア部との離隔距離は、空孔33の中心間距離であるΛの整数倍となる。したがって、図65に示した値以上であり、かつΛの整数倍であるコア間距離とすることが好ましい。
また、図65に示すように、このHF30は、曲げ半径が20mm〜180mmの範囲であれば、クロストークが−30dBとなるコア間距離が、曲げ半径にあまり依存しないので好ましい。なお、曲げ半径が180mmより大きい場合は、クロストークが−30dBとなるコア間距離の曲げ半径依存性はより少なくなることは明らかである。
つぎに、隣接するコア部が6つあり、2つのコア部間のストロークの6倍の干渉を受ける場合の、光ファイバ30の中心に位置するコア部311について、コア間距離が70μm、曲げ半径が140mmの場合を仮定して、コア間距離と伝送距離の関係を調査した。その結果を図66に示す。図66に示すように、クロストークが−30dBとなる伝送距離は5000km以上となり、大西洋横断レベルの伝送距離を低クロストークで伝送できる。
また、中心に位置するコア部311において、太平洋横断の距離である10000km以上をクロストーク−30dB以下で伝送するためには、コア間距離を75μm程度にすればよい。
なお、本実施の形態4に係るHF30は、コア部の数が7個であるが、コア部の数は特に限定されない。たとえば、HFの断面にコア部を六方細密状に配置する場合、HF30においてコア部312〜317の外側にさらに12個のコア部を配置して、19個のコア部を備えるHFを構成してもよい。
(実施の形態5)
図67は、本発明の実施の形態5に係る光伝送システムの模式的な構成図である。図67に示すように、この光伝送システム200は、光送信装置220と、光送信装置220に接続した光増幅部230と、光増幅部230に接続した、実施の形態4に係るHF30と、HF30に接続した光増幅部230と、光増幅部230に接続した光受信装置240とを備えている。
この光伝送システム200の構成及び作用を説明する。
光送信装置220は、半導体レーザなどの光源を有する複数の光送信器(TX)221、222を備えている。光送信器221はLP01モード伝送用の波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)信号光を出力するものである。光送信器222はLP11モード伝送用のWDM信号光を出力するものである。WDM信号光はたとえばITU−Tで規定される波長グリッドに割り当てられた複数の信号光によって構成される。WDM信号光を構成する信号光は、たとえば100nm以上の広波長帯域にわたって配置されている。
光増幅部230は、複数の光増幅器231、232を備えている。光増幅器231は、光送信器221から出力されたLP01モード伝送用のWDM信号光を増幅するように構成されている。光増幅器232は、光送信器222から出力されたLP11モード伝送用のWDM信号光を増幅するように構成されている。光増幅器231、232は光ファイバ増幅器や半導体光増幅器で構成される。
HF30には、光増幅器231から出力されたLP01モード伝送用のWDM信号光、および、光増幅器232から出力されたLP11モード伝送用のWDM信号光が、各コア部311〜317に入力される。LP01モード伝送用のWDM信号光は各コア部311〜317のLP01モードに結合するように入力され、LP11モード伝送用のWDM信号光はLP11モードに結合するように入力される。HF30に対するWDM信号光の入力は、たとえば光ファイバを束ねて構成した光ファイババンドルによって実現することができる。HF30は、入力された各WDM信号光をそれぞれLP01モード、LP11モードで伝送する。
HF30の出力側に接続された光増幅部230も、複数の光増幅器231、232を備えている。光増幅器231は、HF30を伝送してきたLP01モードのWDM信号光を増幅するように構成されている。光増幅器232は、HF30を伝送してきたLP11モード伝送用のWDM信号光を増幅するように構成されている。なお、HF30から出力されたWDM信号光の各光増幅器231、232への入力も、たとえば光ファイババンドルによって実現することができる。
光受信装置240は、受光した光を電気信号に変換するフォトダイオードなどの受光素子を有する複数の光受信器(RX)241、242を備えている。光受信器241はHF30をLP01モードで伝送してきたWDM信号光を受信するためのものである。光受信器242はHF30をLP11モードで伝送してきたWDM信号光を受信するためのものである。光受信器241、242によって受光されたWDM信号光は、電気信号に変換される。電気信号は光受信器241、242に接続された所定の信号処理装置によって処理される。
この光伝送システム200では、2モードを伝搬することが可能なマルチコア型のHF30を用いて、広帯域のWDM信号光を、空間多重およびモード多重伝送する。光伝送システム200によれば、広帯域での波長多重、空間多重およびモード多重伝送を実現できるので、きわめて伝送容量の大きい光伝送システムを実現することができる。
(実施の形態6)
図68は、実施の形態6に係る光伝送システムの模式的な構成図である。図68に示すように、この光伝送システム300は、図67に示す光送信装置220と光受信装置240との間に、複数のHF30と、複数のマルチコア光増幅器330とが交互に接続された構成を有している。
マルチコア光増幅器330は、HF30によって伝送された信号光を光増幅してその伝送損失を補償するものである。マルチコア光増幅器330は、たとえばエルビウム添加光ファイバ増幅器やラマン増幅器などの光ファイバ増幅器の増幅用光ファイバをマルチコア光ファイバで構成したものを用いることができる。この増幅用マルチコア光ファイバの各コア部は、モード多重されたWDM信号光を増幅できるように構成されている。または、マルチコア光増幅器330は、HF30の各コア部を伝送してきたWDM信号光を光ファイババンドル等で1本の光ファイバに合波し、それを1つのコア部を有する増幅用光ファイバを用いた光ファイバ増幅器で増幅する構成としてもよい。また、マルチコア光増幅器330は半導体光増幅器で構成してもよい。
この光伝送システム300は、光中継器としてのマルチコア光増幅器330によってHF30を多段接続しているので、より長距離の光伝送を実現するのに好適である。
(実施の形態7)
図69は、実施の形態7に係る光伝送システムの模式的な構成図である。図69に示すように、この光伝送システム400は、図67に示す光送信装置220と光受信装置240との間に、複数のHF30と、複数のマルチコア光増幅器430とが交互に接続された構成を有している。
マルチコア光増幅器430は、光コネクタ431と、光増幅部432と、光コネクタ433とを備えている。光増幅部432は、たとえば希土類添加光ファイバ増幅器やラマン増幅器などの光ファイバ増幅器の増幅用光ファイバをマルチコア光ファイバで構成した3つの光ファイバ増幅器を備えている。各光ファイバ増幅器の増幅用マルチコア光ファイバは、それぞれSバンド(1.46μm〜1.53μm)、Cバンド(1.53μm〜1.565μm)、Lバンド(1.565μm〜1.625μm)の、モード多重されたWDM信号光をそれぞれ増幅することができるように構成されている。光コネクタ431は、HF30を伝送してきた信号光をSバンド、Cバンド、Lバンドごとに、光増幅部432の各バンド用の光ファイバ増幅器に入力させるように構成されている。光コネクタ433は、光増幅部432の各光ファイバ増幅器で増幅された各バンドのWDM信号光を、WDM信号光ごとに対応するHF30のコア部に入力させるように構成されている。
この光伝送システム400では、2モードを伝搬することが可能なマルチコア型のHF30を用いて、広帯域のWDM信号光を、空間多重およびモード多重伝送する。光伝送システム400によれば、広帯域での波長多重、空間多重およびモード多重伝送を実現できるので、きわめて伝送容量の大きい光伝送システムを実現することができる。また、この光伝送システム400では、WDM信号光を3つのバンドに分割して、分割したWDM信号光を各バンドの増幅に適した光増幅器で増幅するようにしているので、より伝送品質のよい光伝送システムを実現することができる。
なお、上記実施の形態では、HFは三角格子型の空孔構造を有し、ソリッド型の光ファイバはW型の屈折率分布を有するが、本発明はこれらに限られず、他の種類の空孔構造のHFや、単峰型、階段型、セグメントコア型、W+サイドコア型、トレンチ型、リング型またはリングとディプレスト層、階段型、またはサイドコアとの組み合わせなどの他の屈折率分布のソリッド型の光ファイバにも適用できる。すなわち、帯域幅100nm以上の使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬するとともに、使用波長帯域での各伝搬モードの閉じ込め損失が1dB/km以下である光ファイバであれば、本発明の効果を奏することとなる。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
以上のように、本発明に係る光ファイバおよび光伝送システムは、光通信の用途に利用して好適なものである。
10、30 HF
11、21、311、312、313、314、315、316、317 コア部
12、22、32 クラッド部
13、33 空孔
20、101 光ファイバ
100、200、300、400 光伝送システム
102、220 光送信装置
103 光増幅器
104 光受信装置
211 中心コア部
212 外周コア部
221、222 光送信器
230 光増幅部
231、232 光増幅器
240 光受信装置
241、242 光受信器
330、430 マルチコア光増幅器
431、433 光コネクタ
432 光増幅部
L1、L2 三角格子
P1、P2、P3 領域

Claims (15)

  1. 中心コア部と、前記中心コア部の外周に形成され前記中心コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有する外周コア部とからなるコア部と、
    前記コア部の外周に形成され前記中心コア部の最大屈折率よりも低く前記外周コア部の屈折率よりも高い屈折率を有するクラッド部と、
    を備え、前記クラッド部に対する前記中心コア部の比屈折率差Δ1が0.33%〜0.46%であり、前記クラッド部に対する前記外周コア部の比屈折率差Δ2が−0.1%以上で0%より小さく、前記中心コア部の直径が11.8μm〜17.2μmであり、前記中心コア部の直径に対する前記外周コア部の外径の比が2.0以上3.0以下であり、
    帯域幅100nm以上の使用波長帯域において、前記使用波長帯域の光を複数の伝搬モードで伝搬するとともに、前記使用波長帯域での前記各伝搬モードの閉じ込め損失が1dB/km以下であり、当該光ファイバを直径20mmで曲げた場合の前記使用波長帯域での前記各伝搬モードの曲げ損失が100dB/m以下であることを特徴とする光ファイバ。
  2. 複数の前記コア部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記複数のコア部間の離間距離は、当該光ファイバの長さ10000kmでの前記コア部間での光のクロストークが、波長1550nmにおいて−30dB以下となるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ。
  4. 前記複数のコア部の数が7であることを特徴とする請求項2または3に記載の光ファイバ。
  5. 前記複数のコア部の数が19であることを特徴とする請求項2または3に記載の光ファイバ。
  6. 前記複数の伝搬モードは、基底モードとしてのLP01モードと第1高次モードとしてのLP11モードの2つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  7. 前記複数の伝搬モードは、基底モードとしてのLP01モードと第1高次モードとしてのLP11モードと第2高次モードとしてのLP21モードの3つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  8. 前記使用波長帯域の帯域幅が200nm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  9. 前記使用波長帯域の帯域幅が300nm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  10. 前記使用波長帯域の帯域幅が500nm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  11. 前記使用波長帯域の帯域幅が1000nm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  12. 前記クラッド部の外径が125μm以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  13. 前記クラッド部の外径が180μm以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  14. 請求項1〜13のいずれか一つに記載の光ファイバと、
    前記光ファイバにおいて複数の伝搬モードで伝搬させるための信号光を出力する光送信装置と、
    前記光ファイバを複数の伝搬モードで伝搬した前記信号光を受信する光受信装置と、
    を備えることを特徴とする光伝送システム。
  15. 前記光ファイバを前記複数の伝搬モードで伝搬する前記信号光を前記各伝搬モードごとに増幅する光増幅器を備えることを特徴とする請求項14に記載の光伝送システム。
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