JP2016057450A - エレクトロクロミックミラー - Google Patents
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Abstract
【課題】ECミラーにおいて、2つの鏡面領域が面方向の隙間を挟んで隣接配置される場合に、該隙間を通して該隙間の背後にあるものが視認されるのを防止する。【解決手段】ECミラー20は隙間gを挟んで隣接配置された2つの鏡面領域20A,20Bを有する。隙間gはその背後側に配置された非透明部材10で塞がれている。非透明部材10は例えば暗色ブチルゴムシート、暗色両面テープ等のシート状の不透明樹脂部材、暗色ホットメルトブチル等の不透明樹脂材料等で構成される。【選択図】図1
Description
この発明はエレクトロクロミック(以下「EC」という)ミラーに関する。
本出願人は先に特願2014−071678号において、通常の鏡面層による鏡面領域のほかに、透明導電膜に給電を行う給電路を構成するハンダ層による鏡面領域を有するECミラーの発明を提案した。このECミラーによれば、通常の使用状態で通常の鏡面層による鏡面領域とハンダ層による鏡面領域の両方の鏡面領域が視認されるので、鏡面の面積を拡げる効果が得られる。
特願2014−071678号に記載されたECミラーの実施の形態によれば、鏡面層とハンダ層が短絡しないように鏡面層とハンダ層の間に面方向の隙間が設けられている。このため、ミラーの通常の使用状態でこの隙間を通してその背後にあるもの(例えば後述する図1のホルダーミラー32)が運転者等により視認され、鏡面と該隙間の背後にあるものとの距離感が出て意匠性を低下させることがあった。
なお、特許文献1の例えば図11には反射層を2つの領域に分離したECミラーが開示されている。このECミラーは、2つの領域を分離する隙間および分離された一方の領域がミラーの通常の使用状態で非導電シールおよび導電シールの背後に位置する。したがって、2つの領域を分離する隙間は非導電シールおよび導電シールの背後に隠れるため、該隙間を通してその背後にあるものは視認されないものの、分離された一方の領域も非導電シールおよび導電シールの背後に隠れて視認されないため、この一方の領域は鏡面の面積を拡げる効果が得られない。
この発明は、ECミラーにおいて、2つの鏡面領域が面方向の隙間を挟んで隣接配置される場合に、該隙間を通して該隙間の背後にあるものが視認されるのを防止するようにしたECミラーを提供するものである。
この発明は、ECミラーにおいて、2つの鏡面領域が面方向の隙間を挟んで隣接配置される場合に、該隙間を非透明部材(不透明部材または半透明部材をいう)で塞ぐことにより、該隙間を透過して該隙間の背後にあるものが視認されないようにしたものである。
この発明に係るECミラーの1つの態様は、透明基板の裏面側で面方向に隙間を挟んで相互に隣接配置され、ミラーの通常の使用状態で該透明基板を透過して前記隙間を挟んだ状態に視認される2つの鏡面領域と、非透明部材を有し、前記非透明部材は前記隙間を塞ぐ位置に配置された部分を有するものとすることができる。これによれば、ミラーの通常の使用状態で、透明基板を透過して隙間の背後にあるものが視認されるのを非透明部材で妨げることができる。これにより、隙間を通してその背後にあるものが視認されることによる意匠性の低下が防止される。非透明部材は例えば、シート状の有色非透明部材(樹脂部材等)の貼り付け、液状またはゲル状の有色非透明樹脂材料の塗布および固化等により構成することができる。また、非透明部材は線状、環状、面状等に配置することができる。また、非透明部材は例えば、透明基板の裏面側に配置することができる。また、非透明部材を例えば、2つの鏡面領域の背後で該2つの鏡面領域にまたがって配置された部分を有するものとすることにより、該非透明部材で隙間を容易に塞ぐことができる。
この発明のECミラーは前記透明基板の背後に配置される裏側基板を有することができる。この場合、前記非透明部材は前記両基板の間で前記2つの鏡面領域にまたがって該2つの鏡面領域の背後に配置された部分を有することができる。これによれば、非透明部材で隙間を容易に塞ぐことができる。また、非透明部材を透明基板と裏側基板の間で保護することができる。
この発明のECミラーは、前記非透明部材が前記両基板の間に挟み込まれて該両基板の縁部に沿って環状に配置された部分を有し、該ECミラーが前記非透明部材の前記両基板の縁部に沿って環状に配置された部分の内周側に前記両基板に挟まれて形成された空隙を有するものとすることができる。これによれば、両基板の間に空隙を形成することができる。この場合、前記非透明部材をシート材を有して構成すれば、空隙の厚さを容易に所期の厚さに設定することができる等、高い形状再現性、高い寸法維持性が得られ、また複雑な非透明部材形状も容易に実現できる。
この発明のECミラーが固体型ECミラーである場合には、該固体型ECミラーは、前記空隙に充填され固化された接着剤を有するものとすることができる。これによれば、空隙に充填され固化された接着剤により両基板を接合することができる。また、空隙に充填された固化前の接着剤を非透明部材の前記環状に配置された部分でせき止めて、該固化前の接着剤が両基板の縁部からはみ出すのを抑制することができる。
この発明の固体型ECミラーは、前記非透明部材が前記環状に配置された部分の延在方向の一部に切欠を有することができ、前記切欠は前記空隙に充填された固化前の接着剤の余剰分を排出する流出経路を構成することができる。これによれば、接着剤の余剰分を切欠を通して排出できる。したがって、切欠以外の箇所から接着剤の余剰分が排出されるのを抑制できる。また、接着剤の余剰分を切欠を通して排出できることにより、両基板の縁部の全長のうち接着剤が外にはみ出す箇所が限定され、両基板の縁部の外にはみ出して固化した接着剤を除去するための後処理が簡単になる。また、空隙に気泡が入った場合は、切欠から気泡を排出することもできる。
この発明のECミラ−は、前記透明基板の縁部から外方に突出して配置されたターミナルを有することができ、このとき前記非透明部材の前記切欠を例えばターミナルの位置に形成することができる。これによれば、接着剤を切欠を通してターミナルの接合部分に流し込んで、該ターミナルの接合部分を封止して外界から保護することができる。
この発明のECミラーは、前記透明基板がその縁部に非鏡面領域を有することができ、このとき前記非透明部材の前記環状に配置された部分は前記非鏡面領域に配置された部分を有することができる。これによれば、鏡面領域を構成するAl(アルミニウム)等の鏡面構成部材の縁部を非透明部材の非鏡面領域に配置された部分で外気から遮断して保護することができる。また、ミラーの通常の使用状態で透明基板を透過して非鏡面領域の背後にあるものが視認されるのを非透明部材で妨げることができる。
この発明のECミラーは、前記透明基板がその裏面に少なくとも透明導電膜、固体EC層、鏡面層(電極兼鏡面層である場合を含む)を重ねて配置した構成を有し、且つ前記透明導電膜の電極取出領域に面状に拡げて積層されて該透明導電膜と電気的に接続されたハンダ層を有することができる。このとき、前記鏡面層は2つの鏡面領域のうちEC層を介して視認される一方の鏡面領域を構成し、前記ハンダ層は前記透明導電膜に対して給電を行う給電路および2つの鏡面領域のうちEC層を介さずに視認され且つ着色時に鏡面層と異なる電位を帯びる他方の鏡面領域を構成することができる。このような構成において、前記ハンダ層は前記透明基板の縁部の一部の領域に沿って配置された部分を有し、前記非透明部材は前記ハンダ層の背後に配置された部分を有するものとすることができる。これによれば、非透明部材でハンダ層を保護することができる。
後述する「発明を実施するための形態」には、上記発明のほか、固体型ECミラーに関する別の発明が含まれている。この別の発明は、固体型ECミラーにおいて、表側の透明基板と裏側の裏側基板の間の縁部に沿ってシール部材を環状に挟み込んで透明基板と裏側基板の間に空隙を形成し、該空隙に接着剤を充填して両基板を接合することにより、両基板の接合時に接着剤をシール部材でせき止めて、接着剤が両基板の縁部の任意の箇所から無秩序にはみ出すのを抑制して、接着剤のはみ出しをなくし、あるいは接着剤がはみ出しても後処理(はみ出した接着剤の除去、はみ出して固化した接着剤の除去(バリ取り)等)を容易にしたものである。この別の発明に係る固体型ECミラーの1つの態様は、裏面に透明導電膜、固体EC層、鏡面層を重ねて固定配置した構成を有する透明基板と、前記透明基板の裏面側に対向配置された裏側基板と、前記透明基板と前記裏側基板との間に挟み込まれて該両基板の縁部に沿って環状に配置された部分を有するシール部材と、前記シール部材の前記両基板の縁部に沿って環状に配置された部分の内周側に前記両基板に挟まれて形成された空隙と、前記空隙に充填され固化された接着剤とを有するものとすることができる。これによれば、空隙に充填され固化された接着剤により両基板を接合することができる。また、空隙に充填された固化前の接着剤をシール部材の前記環状に配置された部分でせき止めて、接着剤が両基板の縁部の任意の箇所から無秩序にはみ出すのを抑制して、接着剤のはみ出しをなくし、あるいは接着剤がはみ出してもはみ出す量あるいははみ出す位置を限定して、接着剤の除去等の後処理を容易にすることができる。なお、「シール部材」は、後述する「発明を実施するための形態」では「非透明部材10」がこれに該当する。また、この別の発明は、鏡面領域の数に無関係に固体型ECミラーに広く適用することができる。シール部材は例えば、シート状の有色非透明樹脂部材の貼り付け、液状またはゲル状の有色非透明樹脂材料の塗布および固化等により構成することができる。
この別の発明において、前記シール部材は前記環状に配置された部分の延在方向の一部に切欠を有し、前記切欠は前記空隙に充填された固化前の接着剤の余剰分を排出する流出経路を構成することができる。これによれば、接着剤の余剰分を切欠を通して排出できる。したがって、切欠以外の箇所から接着剤の余剰分が排出されるのを抑制できる。また、接着剤の余剰分を切欠を通して排出できることにより、両基板の縁部の全長のうち接着剤が外にはみ出す箇所が限定され、両基板の縁部の外にはみ出して固化した接着剤を除去する後処理が簡単になる。
また、この別の発明のECミラ−は前記透明基板の縁部から外方に突出して配置されたターミナルを有し、前記切欠は前記ターミナルの位置に形成されているものとすることができる。これによれば、接着剤の余剰分を切欠を通してターミナルの接合部分に流し込んで、該ターミナルの接合部分を封止して保護することができる。
《実施の形態1》
固体型EC素子で構成したこの発明のECミラーの実施の形態を図1、図2に示す。これは車両アウターミラー(ドアミラー)用のECミラー(平面ミラー)として構成したものである。また、これは特願2014−071678号に記載の固体型ECミラーの実施の形態にこの発明を適用したものである。図2はECミラー20のターミナル44,52を通る位置(図4のEC素子22のB−B線に相当する矢視位置)の断面、図1は同ターミナル44,52を通らない位置(図4のEC素子22のA−A線に相当する矢視位置)の断面である。図1のターミナル44,52が通らない位置の断面には非透明部材10が現れ、図2のターミナル44,52が通る位置の断面には非透明部材10の切欠10aが存在するため、非透明部材10は現れない。はじめに、図2に基づいてターミナル44,52を通る位置のECミラー20の構造を説明する。ECミラー20は、EC素子22の裏面に接着剤(封止樹脂)24で裏側ガラス基板26を接着してECミラーサブアッシー28を構成し、このECミラーサブアッシー28の裏面(裏側ガラス基板26の裏面)にパネルヒータ30を貼り付け、このパネルヒータ30が貼り付けられたECミラーサブアッシー28の裏面に両面接着テープ34を貼り付け、このECミラーサブアッシー28をホルダーミラー(ECミラーサブアッシー28の保持部材)32に収容して両面接着テープ34でホルダーミラー32に接着した構成を有する。接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12に充填されている。EC素子22に給電するターミナル(端子金具)44,52はEC素子22と裏側ガラス基板26の間に挟み込まれている。ターミナル44,52の自由端には給電用配線(図示せず)がそれぞれ接続される。ホルダーミラー32の開口端32aには内側に折り返してEC素子22の縁部を覆う折り返し(被り)が形成されてなく、EC素子22をミラーハウジングに組み込んだアウターミラーの通常の使用状態でEC素子22の前面は、全領域が外界に視認可能に露出する。
固体型EC素子で構成したこの発明のECミラーの実施の形態を図1、図2に示す。これは車両アウターミラー(ドアミラー)用のECミラー(平面ミラー)として構成したものである。また、これは特願2014−071678号に記載の固体型ECミラーの実施の形態にこの発明を適用したものである。図2はECミラー20のターミナル44,52を通る位置(図4のEC素子22のB−B線に相当する矢視位置)の断面、図1は同ターミナル44,52を通らない位置(図4のEC素子22のA−A線に相当する矢視位置)の断面である。図1のターミナル44,52が通らない位置の断面には非透明部材10が現れ、図2のターミナル44,52が通る位置の断面には非透明部材10の切欠10aが存在するため、非透明部材10は現れない。はじめに、図2に基づいてターミナル44,52を通る位置のECミラー20の構造を説明する。ECミラー20は、EC素子22の裏面に接着剤(封止樹脂)24で裏側ガラス基板26を接着してECミラーサブアッシー28を構成し、このECミラーサブアッシー28の裏面(裏側ガラス基板26の裏面)にパネルヒータ30を貼り付け、このパネルヒータ30が貼り付けられたECミラーサブアッシー28の裏面に両面接着テープ34を貼り付け、このECミラーサブアッシー28をホルダーミラー(ECミラーサブアッシー28の保持部材)32に収容して両面接着テープ34でホルダーミラー32に接着した構成を有する。接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12に充填されている。EC素子22に給電するターミナル(端子金具)44,52はEC素子22と裏側ガラス基板26の間に挟み込まれている。ターミナル44,52の自由端には給電用配線(図示せず)がそれぞれ接続される。ホルダーミラー32の開口端32aには内側に折り返してEC素子22の縁部を覆う折り返し(被り)が形成されてなく、EC素子22をミラーハウジングに組み込んだアウターミラーの通常の使用状態でEC素子22の前面は、全領域が外界に視認可能に露出する。
EC素子22は、EC素子22の最表面に配置された透明ガラス基板36の裏面にITO(酸化インジウムスズ)等による透明導電膜38、固体EC材料によるEC層40、Al等による電極兼鏡面層42を順次積層固定した構造を有する。EC層40は第1EC層、電解質層、第2EC層の3層で構成される。透明導電膜38はレーザカット等で形成された分割線39により2つの領域38a,38bに分割されている。このうち領域38aはEC素子22の面の中央部を含む広い範囲を占める領域で、EC層40を挟んで電極兼鏡面層42に対向する電極を構成する(以下領域38aを「透明電極38a」という場合がある)。透明電極38aはEC層40および電極兼鏡面層42が積層されていない電極取出領域38aaを有する。電極取出領域38aaはEC素子22の縁部の全周のうちの一部の領域に配置されている。領域38bはEC素子22の縁部の全周の残りの領域に配置されている。領域38bは電極兼鏡面層42の縁部42a(電極兼鏡面層42の縁部の全周のうち、ガラスハンダ層56の内周側に位置する区間を除いた区間)が接続される、電極兼鏡面層42の電極取出領域を構成する(以下領域38bを「電極取出領域38b」という場合がある)。
電極兼鏡面層42用の電極取出領域38bには、電極兼鏡面層縁部42aの上にターミナル44が、ガラスハンダ層48とその上に積層された低融点ハンダ層50によるハンダ付けで接合されている。ガラスハンダ層48を構成するガラスハンダは、酸素と結合しやすい金属を含み、その金属が酸化物母材の表面の酸化物と結合して該酸化物母材とのハンダ付けを実現する。ガラスハンダはガラス、セラミックス、ITO等の酸化物のほか、易ハンダ付け性金属、Al等の難ハンダ付け性金属のハンダ付けをすることができる。よって、難ハンダ付け性金属であるAlで構成される電極兼鏡面層縁部42aにガラスハンダをハンダ付けすることができる。ガラスハンダ層48を構成するガラスハンダとしては、例えば黒田テクノ株式会社製の特殊ハンダ「セラソルザ」(登録商標)を使用することができる。一般的なセラソルザの成分は、Pb−Sn合金にZn、Sb、Al、Ti、Si、Cuが添加されたものである。低融点ハンダ層50を構成する低融点ハンダはガラスハンダ層48よりも低融点のハンダ材料で構成されるものである。低融点ハンダを用いることで、ガラスハンダ層48を概ね融解させずにターミナル44を低融点ハンダ層50を介してガラスハンダ層48にハンダ付けすることができる。なお、ガラスハンダ層48はAlで構成される電極兼鏡面層縁部42aの上に構成されるので、ECミラー20を組み込んだアウターミラーの通常の使用状態で、ECミラー20の前面(図2の上面)からは見えない。
透明電極38aの電極取出領域38aaの上には、ターミナル52が、ガラスハンダ層56とその上に積層された低融点ハンダ層58によるハンダ付けで接合されている。ガラスハンダ層56は電極取出領域38aaの概ね全域(概ね全長および概ね全幅)に面状に拡げて塗布されている。ECミラー20を組み込んだアウターミラーの通常の使用状態で、ガラスハンダ層56はECミラー20の前面から透明電極38aの電極取出領域38aaを透過して視認され、ECミラー20の鏡面の一部を構成する。低融点ハンダ層58はターミナル52を接合する領域にのみ形成されている。ガラスハンダ層56と電極兼鏡面層42が相互に隣接する間には、両層56,42が相互に接触(短絡)しないように一定幅の僅かな隙間gが面方向に形成されている。ガラスハンダ層56は電極兼鏡面層42と反射色が近く且つ反射率が高いガラスハンダ材料で構成すれば、電極兼鏡面層42による鏡面領域20Aとガラスハンダ層56による鏡面領域20Bの視覚上の違いを目立たなくすることができる。ガラスハンダ層56は例えばセラソルザを使用することができる。セラソルザは融解した状態でITO膜に対して濡れ性が高く、容易に面状に拡げて塗布することができる。低融点ハンダ層58を構成する低融点ハンダはガラスハンダ層56よりも低融点のハンダ材料で構成されるものである。低融点ハンダを用いることで、ガラスハンダ層56を概ね融解させずに(したがってターミナル52がガラスハンダ層56を突き破って透明ガラス基板36の表面側から見える状態に至ることなく)ターミナル52を低融点ハンダ層58を介してガラスハンダ層56にハンダ付けすることができる。電極兼鏡面層42およびガラスハンダ層56が外界の湿気によって腐食するのを防止するため、電極兼鏡面層42の縁部42aおよびガラスハンダ層56の最外周位置は透明ガラス基板36の最外周位置から所定幅(0.3〜1mm程度)の非鏡面領域aを離して配置されている。この非鏡面領域aは切欠10aの位置では接着剤24で封止されている。
以上の構成によれば、ターミナル44、低融点ハンダ層50、ガラスハンダ層48、電極兼鏡面層縁部42aの一連の経路は電極兼鏡面層42への給電路を構成する。また、ターミナル52、低融点ハンダ層58、ガラスハンダ層56、電極取出領域38aaの一連の経路は透明電極38aへの給電路を構成する。また、ECミラー20の鏡面は、ECミラー20を組み込んだアウターミラーの通常の使用状態で、電極兼鏡面層42による鏡面領域20A(EC層40を透過して視認される鏡面領域)とガラスハンダ層56による鏡面領域20B(EC層40を透過しないで視認される鏡面領域)を僅かな隙間gを挟んで隣接配置したものとなり、EC素子22の概ね全域が鏡面を構成する。透明電極38aと電極兼鏡面層42との間にターミナル44,52(図2)を介して直流電圧を印加するとEC層40が着色し、電極兼鏡面層42による鏡面領域20Aの反射率が低下してECミラー20は防眩状態となる。透明電極38aと電極兼鏡面層42との間をターミナル44,52を介して短絡するとEC層40が消色し、電極兼鏡面層42による鏡面領域20Aの反射率が上昇し、両鏡面領域20A,20Bの反射率差は小さくなり、ECミラー20は非防眩状態となる。
次に、ターミナル44,52を通らない位置のECミラー20の構造について図1を参照して説明する。EC素子22と裏側ガラス基板26の間には、ターミナル44,52の位置を除く縁部全周に非透明部材10が挟み込まれている。非透明部材10は、例えば暗色(黒色等)ブチルゴムシート(テープ)等のシート状の不透明樹脂部材で構成することができる。非透明部材10をブチルゴムシートで構成すると、ブチルゴム自身が持つ粘着性により、非透明部材10をEC素子22と裏側ガラス基板26の対向面に気密に粘着させることができる。暗色ブチルゴムシートに代えて、暗色シート状部材(樹脂部材等)の両面に粘着材を塗布した暗色両面テープを非透明部材10として使用することもできる。また、シート状部材に代えて、暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の不透明樹脂材料をEC素子22または裏側ガラス基板26に塗布し固化させて非透明部材10を構成することもできる。すなわち、非透明部材10としてホットメルトブチルを用いるときは、EC素子22側または裏側ガラス基板26側の面にホットメルトガンで融解したホットメルトブチルを、ターミナル44,52が配置される位置を除く縁部全周に一定の幅および厚さに塗布する。ホットメルトブチルは塗布後固化するが、固化後にEC素子22と裏側ガラス基板26を重ね合わせると、ブチルゴム自身が持つ粘着性により、相手側(裏側ガラス基板26またはEC素子22)の面にも粘着することができる。以下の説明では非透明部材10を暗色ブチルゴムシートで構成し、該シートを予め裏側ガラス基板26側に貼り付けるものとしている。該シートを予めEC素子22側に貼り付けることもできる。非透明部材10を予め裏側ガラス基板26側に貼り付けて、裏側ガラス基板26とEC素子22を接合する際に、ターミナル44,52の近辺で非透明部材10がEC素子22の面に十分に粘着するよりも先にターミナル44,52が裏側ガラス基板26に当接すると、ターミナル44,52の近辺で非透明部材10がEC素子22の面に十分に粘着するのが阻害される恐れがある。したがって、非透明部材10の厚さは、ターミナル44,52が裏側ガラス基板26に当接するよりも先に(あるいはターミナル44,52を裏側ガラス基板26に当接させることなく)、ターミナル44,52の近辺で非透明部材10がEC素子22の面に十分に粘着できる厚さに設定するのが好ましい。例えば、図2において、ガラスハンダ層48と低融点ハンダ層50を合わせた厚さおよびガラスハンダ層56と低融点ハンダ層58を合わせた厚さがそれぞれ80μm、ターミナル44,52の厚さがそれぞれ0.1mmとすると(EC層40および電極兼鏡面層42を合わせた厚さは、ガラスハンダ層48と低融点ハンダ層50を合わせた厚さおよびガラスハンダ層56と低融点ハンダ層58を合わせた厚さよりも遥かに小さく、無視できる値である)、非透明部材10の厚さはガラスハンダ層48と低融点ハンダ層50とターミナル44を合わせた厚さおよびガラスハンダ層56と低融点ハンダ層58とターミナル52を合わせた厚さよりも大きい値(例えば1〜1.5mm)に設定する。
非透明部材10はEC素子22および裏側ガラス基板26の縁部に沿って一定幅(鏡面領域20Bの全幅を覆う幅)で環状に配置されている。非透明部材10の環状に配置された途中のターミナル44,52と交差する位置には切欠10a(図2、図3、図4)が形成され、非透明部材10の長手方向はこの2箇所の位置で不連続とされている。これにより、EC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12は切欠10aの箇所を除いて非透明部材10で周囲が密閉される。また、非透明部材10は、電極兼鏡面層42による鏡面領域20Aとガラスハンダ層56による鏡面領域20Bが径方向に隣接する周方向領域では、切欠10aを除く位置で、鏡面領域20Bの全幅を覆い且つ両鏡面領域20A,20Bにまたがって電極兼鏡面層42およびガラスハンダ層56の背後に配置され、ガラスハンダ層56と電極兼鏡面層42の間の隙間gを塞いでいる。これにより、ECミラー20の通常の使用状態で、隙間gを通して隙間gの背後にあるホルダーミラー32の内面が視認されるのが防止される。また、非透明部材10は、切欠10aを除く全周位置で、EC素子22および裏側ガラス基板26の最外周位置まで配置され、非鏡面領域aを塞いでいる。これにより電極兼鏡面層42およびガラスハンダ層56は、切欠10aを除く全周位置で、非透明部材10により外気から遮断され(切欠10aの位置では図2に示されているように接着剤24により外気から遮断される)、外界の湿気によって腐食するのが防止される。また、非鏡面領域aは、切欠10aを除く位置で、非透明部材10で塞がれるので、ECミラー20の通常の使用状態で、非鏡面領域aを通して非鏡面領域aの背後にあるホルダーミラー32の内面が視認されるのが防止される。なお、切欠10aの位置では非鏡面領域aおよび隙間gは塞がれていないが、切欠10aの周方向の長さは非鏡面領域aおよび隙間gの全長に比べて遥かに短いので(図4)、非鏡面領域aおよび隙間gが切欠10aの位置で塞がれていないことは、ECミラー20の通常の使用状態で視認上さほど目立たない。
図4は図1〜図3のECミラー20を車両左側アウターミラー用のECミラーとして構成した場合のEC素子22の実施例の背面構造を示す。これはEC素子22の裏面に接着剤(図1〜図3の符号24)で裏側ガラス基板(同符号26)を接着する前(ターミナル44,52についても折り曲げる前)の状態を示す。図4の左側は車体(左ドア)寄りの箇所、右側は車体から離れた側の箇所である。図5、図6は図4のターミナル52,44付近の拡大図をそれぞれ示す。電極兼鏡面層42は透明電極38aの上に配置される領域全体がEC層40の上に配置されており、電極兼鏡面層42と透明電極38a(電極取出領域38aaを含む)は接触していない。
図4において、透明電極38aの電極取出領域38aaはEC素子22の車体寄り(左ドア寄り)の縦方向の縁部22aに沿って細長く形成されている。ガラスハンダ層56は電極取出領域38aaの面内で電極取出領域38aaに沿って電極取出領域38aaの概ね全域(概ね全長および概ね全幅)にわたりガラスハンダを融解し細長い面状に拡げて塗布して形成されている。ガラスハンダ層56と電極兼鏡面層42との間には、両層56,42が相互に接触しないように、一定幅の僅かな隙間gが形成されている。EC素子22を具えたECミラー20を組み込んだアウターミラーの通常の使用状態で、ガラスハンダ層56はEC素子22の前面(図4に示された面の裏側の面)側から見て、透明電極38aの電極取出領域38aaを透過してECミラー20の鏡面の一部の領域20Bを構成する。これにより、EC素子22を具えたECミラー20は、アウターミラーの通常の使用状態で、前面側から見て、電極兼鏡面層42(電極兼鏡面層縁部42aを含む)による鏡面領域20Aとガラスハンダ層56による鏡面領域20Bを僅かな隙間gを挟んで隣接配置した鏡面を有するものとなり、EC素子22の前面のほぼ全領域が鏡面を構成するものとなる。したがって、ホルダーミラー32(図1)の前面開口端32aに内側に折り返した広幅の被りを形成してガラスハンダ層56の前面側を覆って隠す必要はない。したがって、鏡面を広く確保できる上に、ホルダーミラー32に広幅の被りが存在しないことにより意匠性を向上させることができる。また、ガラスハンダ層56を電極兼鏡面層42とほぼ同じ反射色で反射率が高いガラスハンダで構成することにより、EC素子22の消色時に、EC素子22のほぼ全領域に反射色および反射率が概ね均一な鏡面を構成することができる。また、非鏡面領域aおよび隙間gは、切欠10aを除く位置で、背面側(図4の紙面の表側)から非透明部材10で塞がれるので、ECミラー20の通常の使用状態で、非鏡面領域aおよび隙間gを通して非鏡面領域aおよび隙間gの背後に位置するホルダーミラー32の内面は視認されない。また、切欠10aの位置で非鏡面領域aおよび隙間gは非透明部材10により塞がれていないが、切欠10aの周方向の長さは短いので、塞がれていないことは視認上さほど目立たない。
ここで、図3を参照して図1、図2のECミラー20の製造工程を説明する。図1、図2のECミラー20は例えば次の手順で製造することができる。
(1) 透明ガラス基板36に透明導電膜38としてITO膜を成膜する。
(2) 透明導電膜38を成膜した透明ガラス基板36からミラーパターン(ミラー形状)を切り出す。
(3) 切り出した透明ガラス基板36上の透明導電膜38をレーザカットして、透明導電膜38を、ガラス端部近傍の領域38b(電極兼鏡面層42用の電極取出領域38bを構成する部分)と他の領域38a(透明電極38a(電極取出領域38aaを含む)を構成する部分)に分割する。
(4) 透明ガラス基板36の最外周部分全周を除いて透明導電膜38上にEC層40(3層)を蒸着する。分割線39の周方向に延在する部分は全長にわたりEC層40で覆われる(図5、図6参照)。
(5) EC層40を蒸着した透明ガラス基板36のうち、上記「他の領域38a」が露出した部分である電極取出領域38aaを除いたほぼ全面に電極兼鏡面層42としてAl膜を蒸着する。電極兼鏡面層42の縁部は、電極取出領域38aaに臨む領域ではEC層40よりも内周側に位置し、電極取出領域38bに臨む領域(縁部42a)ではEC層40よりも外周側に張り出す(図5、図6参照)。これにより、電極兼鏡面層42は透明電極38a(電極取出領域38aaを含む)に非接触で、電極取出領域38bに接触した状態となる。
(6) 電極兼鏡面層42を成膜した透明ガラス基板36のうち、上記「他の領域38a」が露出した部分である電極取出領域38aaの上に、加熱により融解したガラスハンダを超音波振動させながら塗布することでガラスハンダ層56(酸化極の端子を構成する部分)を作る。
(7) 透明ガラス基板36のうち、電極兼鏡面層42の縁部42aの上に、加熱により融解したガラスハンダを超音波振動させながら塗布することでガラスハンダ層48(還元極の端子を構成する部分)を作る。
(8) ガラスハンダ層56,48の領域のうち、ターミナル52,44を接合する箇所に、加熱により融解した低融点ハンダを塗布して、低融点ハンダ層58,50を積層する。
(9) 低融点ハンダ層58,50の上にスズめっきリン青銅製またはスズめっきベリリウム銅製のターミナル52,44の接合予定部分を重ねて置く。
(10) 低融点ハンダ層58,50の上に重ねたターミナル52,44の接合予定部分の上に、加熱したアイロンを押し当てる。
(11) 低融点ハンダ層58,50が融けたタイミングでアイロンを離し、ハンダを冷やしてターミナル52,44を低融点ハンダ層58,50を介してガラスハンダ層56,48に固定する。ここまででEC素子22が完成する。
(12) ミラーパターンに切り出した裏側ガラス基板(素ガラス)26のEC素子22との対向面の縁部に沿って非透明部材10を粘着させる。このときターミナル52,44と交差する予定の位置で非透明部材10に切欠10a,10aを形成して、ターミナル52,44が切欠10a,10aを通るようにして、非透明部材10がターミナル52,44と重ならないようにする。
(13) 裏側ガラス基板26の非透明部材10で包囲された内周側に接着剤24を充填する。接着剤24としては、例えばエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂等の液状の透明接着剤が使用できる。
(14)EC素子22の積層膜が形成された面を裏側ガラス基板26に対面させて、裏側ガラス基板26とEC素子22を重ねる。
(15) EC素子22と裏側ガラス基板26間を加圧して接着剤24を拡げる。これにより、接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の全体に広がり、EC素子22と裏側ガラス基板26が接着される。また、非透明部材10の他面はEC素子22の縁部に粘着する。接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。この外部に排出されるときに、接着剤24はターミナル52,44の接合部分に回り込み、該接合部分を封止する。
(16) EC素子22と裏側ガラス基板26を接着したものを80℃に設定した高温槽に入れ、1時間加熱して接着剤24を固化させる。
(17) 切欠10aから溢れ出て固化した接着剤24(バリ)を除去する。
(18) 裏側ガラス基板26の端部に沿った形状にターミナル52,44を折り曲げる。ここまででECミラーサブアッシー28が完成する。
(19) 裏側ガラス基板26の表面にパネルヒータ30を貼り付ける。
(20) パネルヒータ30の上に両面接着テープ34を貼り付ける。
(21) ホルダーミラー32にECミラーサブアッシー28を押し付けることで、ホルダーミラー32とECミラーサブアッシー28とを両面接着テープ34によって貼り合せる。以上でECミラー20が完成する。完成したECミラー20にはハーネスサブアッシー60が取り付けられる。すなわち、ハーネスサブアッシー60はコネクタ62に2本のハーネス(給電用配線)64を取り付けて構成され、2本のハーネス64の端部がECミラー20のターミナル52,44の自由端に一般ハンダ66でハンダ付けされる。ハーネスサブアッシー60が取り付けられたECミラー20はドアミラーの製造工程でミラーハウジングに組み込まれる。
(1) 透明ガラス基板36に透明導電膜38としてITO膜を成膜する。
(2) 透明導電膜38を成膜した透明ガラス基板36からミラーパターン(ミラー形状)を切り出す。
(3) 切り出した透明ガラス基板36上の透明導電膜38をレーザカットして、透明導電膜38を、ガラス端部近傍の領域38b(電極兼鏡面層42用の電極取出領域38bを構成する部分)と他の領域38a(透明電極38a(電極取出領域38aaを含む)を構成する部分)に分割する。
(4) 透明ガラス基板36の最外周部分全周を除いて透明導電膜38上にEC層40(3層)を蒸着する。分割線39の周方向に延在する部分は全長にわたりEC層40で覆われる(図5、図6参照)。
(5) EC層40を蒸着した透明ガラス基板36のうち、上記「他の領域38a」が露出した部分である電極取出領域38aaを除いたほぼ全面に電極兼鏡面層42としてAl膜を蒸着する。電極兼鏡面層42の縁部は、電極取出領域38aaに臨む領域ではEC層40よりも内周側に位置し、電極取出領域38bに臨む領域(縁部42a)ではEC層40よりも外周側に張り出す(図5、図6参照)。これにより、電極兼鏡面層42は透明電極38a(電極取出領域38aaを含む)に非接触で、電極取出領域38bに接触した状態となる。
(6) 電極兼鏡面層42を成膜した透明ガラス基板36のうち、上記「他の領域38a」が露出した部分である電極取出領域38aaの上に、加熱により融解したガラスハンダを超音波振動させながら塗布することでガラスハンダ層56(酸化極の端子を構成する部分)を作る。
(7) 透明ガラス基板36のうち、電極兼鏡面層42の縁部42aの上に、加熱により融解したガラスハンダを超音波振動させながら塗布することでガラスハンダ層48(還元極の端子を構成する部分)を作る。
(8) ガラスハンダ層56,48の領域のうち、ターミナル52,44を接合する箇所に、加熱により融解した低融点ハンダを塗布して、低融点ハンダ層58,50を積層する。
(9) 低融点ハンダ層58,50の上にスズめっきリン青銅製またはスズめっきベリリウム銅製のターミナル52,44の接合予定部分を重ねて置く。
(10) 低融点ハンダ層58,50の上に重ねたターミナル52,44の接合予定部分の上に、加熱したアイロンを押し当てる。
(11) 低融点ハンダ層58,50が融けたタイミングでアイロンを離し、ハンダを冷やしてターミナル52,44を低融点ハンダ層58,50を介してガラスハンダ層56,48に固定する。ここまででEC素子22が完成する。
(12) ミラーパターンに切り出した裏側ガラス基板(素ガラス)26のEC素子22との対向面の縁部に沿って非透明部材10を粘着させる。このときターミナル52,44と交差する予定の位置で非透明部材10に切欠10a,10aを形成して、ターミナル52,44が切欠10a,10aを通るようにして、非透明部材10がターミナル52,44と重ならないようにする。
(13) 裏側ガラス基板26の非透明部材10で包囲された内周側に接着剤24を充填する。接着剤24としては、例えばエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂等の液状の透明接着剤が使用できる。
(14)EC素子22の積層膜が形成された面を裏側ガラス基板26に対面させて、裏側ガラス基板26とEC素子22を重ねる。
(15) EC素子22と裏側ガラス基板26間を加圧して接着剤24を拡げる。これにより、接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の全体に広がり、EC素子22と裏側ガラス基板26が接着される。また、非透明部材10の他面はEC素子22の縁部に粘着する。接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。この外部に排出されるときに、接着剤24はターミナル52,44の接合部分に回り込み、該接合部分を封止する。
(16) EC素子22と裏側ガラス基板26を接着したものを80℃に設定した高温槽に入れ、1時間加熱して接着剤24を固化させる。
(17) 切欠10aから溢れ出て固化した接着剤24(バリ)を除去する。
(18) 裏側ガラス基板26の端部に沿った形状にターミナル52,44を折り曲げる。ここまででECミラーサブアッシー28が完成する。
(19) 裏側ガラス基板26の表面にパネルヒータ30を貼り付ける。
(20) パネルヒータ30の上に両面接着テープ34を貼り付ける。
(21) ホルダーミラー32にECミラーサブアッシー28を押し付けることで、ホルダーミラー32とECミラーサブアッシー28とを両面接着テープ34によって貼り合せる。以上でECミラー20が完成する。完成したECミラー20にはハーネスサブアッシー60が取り付けられる。すなわち、ハーネスサブアッシー60はコネクタ62に2本のハーネス(給電用配線)64を取り付けて構成され、2本のハーネス64の端部がECミラー20のターミナル52,44の自由端に一般ハンダ66でハンダ付けされる。ハーネスサブアッシー60が取り付けられたECミラー20はドアミラーの製造工程でミラーハウジングに組み込まれる。
ここで、EC素子が図4の実施例と類似の構造を有する(すなわち、EC素子22の面形状およびターミナル52,44の配置位置が図4の実施例と多少異なる)ECミラーについて、裏側ガラス基板26に非透明部材10を取り付けて、EC素子22と裏側ガラス基板26を接着剤24で接着する上記一連の工程(12)〜(15)の詳細を図7〜図12を参照して説明する。
(i)(図7) 暗色ブチルゴムシートで構成されるシート状の非透明部材10’を用意する。非透明部材10’には、開口部10bと、開口部10bに連続して開口部10bの外周方向に向けて切り欠かれた切欠10a’が形成されている。開口部10bの外周位置10cは、形成しようとする環状の非透明部材10(図4)の内周位置10cに相当する。切欠10a’は形成しようとする切欠10aよりも外周方向に向けて長く切り欠かれている。
(ii)(図8)非透明部材10’に裏側ガラス基板26を位置を合わせて重ね、非透明部材10’を構成するブチルゴム自身が持つ粘着性により、裏側ガラス基板26の縁部に非透明部材10’を粘着させる。このとき裏側ガラス基板26と非透明部材10’が環状に重なり合う幅は例えば10mmである。また、このとき切欠10a’は裏側ガラス基板26の外周位置よりも外周方向位置まで延在している。
(iii)(図9、図10)裏側ガラス基板26の外周位置で非透明部材10’を切り取る。これにより、裏側ガラス基板26の縁部に環状の非透明部材10が装着される。また、環状の非透明部材10の周方向の途中位置の2箇所に切欠10aが形成される。図10は図9の非透明部材付き裏側ガラス基板26を表裏反転させた状態を示す。
(iv)(図11)裏側ガラス基板26を非透明部材10を粘着させた面を上向きにして水平な台に置き、裏側ガラス基板26の上面の非透明部材10で包囲された内周側にディスペンサで接着剤24を充填する。接着剤24の充填量はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の容積よりも少し多めとする。EC素子22の積層膜が形成された面を下向きにして裏側ガラス基板26に対面させて、裏側ガラス基板26の上にEC素子22を重ねる。
(v)(図12)上からEC素子22を加圧して接着剤24を拡げる。これにより、接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の全体に広がり、EC素子22と裏側ガラス基板26が接着される。また、このとき裏側ガラス基板26の縁部に貼着されている非透明部材10の上面はEC素子22の縁部に粘着する。接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。この外部に排出されるときに、接着剤24はターミナル52,44の接合部分に回り込み、この接合部分で電極兼鏡面層42およびガラスハンダ層56の露出部分(切欠10aにより非透明部材10で保護されていない部分)は接着剤24により封止される。また、接着剤24は非透明部材10でせき止められるので、EC素子22と裏側ガラス基板26の全周の切欠10a以外の箇所からはみ出すのが防止される。
(i)(図7) 暗色ブチルゴムシートで構成されるシート状の非透明部材10’を用意する。非透明部材10’には、開口部10bと、開口部10bに連続して開口部10bの外周方向に向けて切り欠かれた切欠10a’が形成されている。開口部10bの外周位置10cは、形成しようとする環状の非透明部材10(図4)の内周位置10cに相当する。切欠10a’は形成しようとする切欠10aよりも外周方向に向けて長く切り欠かれている。
(ii)(図8)非透明部材10’に裏側ガラス基板26を位置を合わせて重ね、非透明部材10’を構成するブチルゴム自身が持つ粘着性により、裏側ガラス基板26の縁部に非透明部材10’を粘着させる。このとき裏側ガラス基板26と非透明部材10’が環状に重なり合う幅は例えば10mmである。また、このとき切欠10a’は裏側ガラス基板26の外周位置よりも外周方向位置まで延在している。
(iii)(図9、図10)裏側ガラス基板26の外周位置で非透明部材10’を切り取る。これにより、裏側ガラス基板26の縁部に環状の非透明部材10が装着される。また、環状の非透明部材10の周方向の途中位置の2箇所に切欠10aが形成される。図10は図9の非透明部材付き裏側ガラス基板26を表裏反転させた状態を示す。
(iv)(図11)裏側ガラス基板26を非透明部材10を粘着させた面を上向きにして水平な台に置き、裏側ガラス基板26の上面の非透明部材10で包囲された内周側にディスペンサで接着剤24を充填する。接着剤24の充填量はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の容積よりも少し多めとする。EC素子22の積層膜が形成された面を下向きにして裏側ガラス基板26に対面させて、裏側ガラス基板26の上にEC素子22を重ねる。
(v)(図12)上からEC素子22を加圧して接着剤24を拡げる。これにより、接着剤24はEC素子22と裏側ガラス基板26の間の空隙12の全体に広がり、EC素子22と裏側ガラス基板26が接着される。また、このとき裏側ガラス基板26の縁部に貼着されている非透明部材10の上面はEC素子22の縁部に粘着する。接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。この外部に排出されるときに、接着剤24はターミナル52,44の接合部分に回り込み、この接合部分で電極兼鏡面層42およびガラスハンダ層56の露出部分(切欠10aにより非透明部材10で保護されていない部分)は接着剤24により封止される。また、接着剤24は非透明部材10でせき止められるので、EC素子22と裏側ガラス基板26の全周の切欠10a以外の箇所からはみ出すのが防止される。
《他の実施の形態》
実施の形態1では非透明部材10の切欠10aをターミナル44,52と交差する位置に配置したが、切欠10aはターミナル44,52を外れた位置に配置することもできる。このようにすれば、ガラスハンダ層56と電極兼鏡面層42の間の隙間g(図4参照)をその全長に亘り塞ぐことができる。図13、図14はそのように構成したECミラーを示す(ホルダーミラーは図示せず)。これら図13、図14は実施の形態1について示した図11、図12の工程にそれぞれ対応する。図13、図14において実施の形態1と共通する箇所には実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いる。図13、図14のECミラーにおいて、切欠10aは、予め裏側ガラス基板26にシート状部材を貼り付けて配置されるまたは液状もしくはゲル状部材を塗布および固化して配置される非透明部材10の全周のうち、ターミナル44,52と交差する位置から外れた位置で且つ鏡面領域20B(図4参照)を外れた1箇所(または複数箇所でもよい)に配置されている。EC素子22と裏側ガラス基板26を接着するために、裏側ガラス基板26の非透明部材10で包囲された箇所に接着剤24を充填し、EC素子22と裏側ガラス基板26を重ねて加圧すると、接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。このときターミナル44,52の位置では、接着剤24は非透明部材10でせき止められてターミナル44,52の接合部分に回り込めない。そこで例えばターミナル44,52の接合部分を予め暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料で封止してからEC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。シート状部材で構成される非透明部材10を予めEC素子22側に貼り付けて且つ切欠10aをターミナル44,52を外れた位置に配置する場合にも、ターミナル44,52の接合部分を予め暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料で封止してからシート状の非透明部材10をEC素子22側に貼り付け(このとき、非透明部材10の切欠10aはターミナル44,52を外れた位置に形成される)、その後EC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。また、暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料を予めEC素子22側に塗布し固化して非透明部材10を構成し且つ切欠10aをターミナル44,52を外れた位置に配置する場合には、非透明材料をEC素子22に塗布する際に該非透明材料をターミナル44,52の接合部分にも回り込ませて該接合部分を封止し、その後EC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。この非透明材料をEC素子22に塗布する際に、ターミナル44,52を外れた位置で且つ鏡面領域20B(図4参照)を外れた1箇所または複数箇所で塗布を中断して切欠10aを形成する。
実施の形態1では非透明部材10の切欠10aをターミナル44,52と交差する位置に配置したが、切欠10aはターミナル44,52を外れた位置に配置することもできる。このようにすれば、ガラスハンダ層56と電極兼鏡面層42の間の隙間g(図4参照)をその全長に亘り塞ぐことができる。図13、図14はそのように構成したECミラーを示す(ホルダーミラーは図示せず)。これら図13、図14は実施の形態1について示した図11、図12の工程にそれぞれ対応する。図13、図14において実施の形態1と共通する箇所には実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いる。図13、図14のECミラーにおいて、切欠10aは、予め裏側ガラス基板26にシート状部材を貼り付けて配置されるまたは液状もしくはゲル状部材を塗布および固化して配置される非透明部材10の全周のうち、ターミナル44,52と交差する位置から外れた位置で且つ鏡面領域20B(図4参照)を外れた1箇所(または複数箇所でもよい)に配置されている。EC素子22と裏側ガラス基板26を接着するために、裏側ガラス基板26の非透明部材10で包囲された箇所に接着剤24を充填し、EC素子22と裏側ガラス基板26を重ねて加圧すると、接着剤24の余剰分は切欠10aを通して空隙12の外部に排出される。このときターミナル44,52の位置では、接着剤24は非透明部材10でせき止められてターミナル44,52の接合部分に回り込めない。そこで例えばターミナル44,52の接合部分を予め暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料で封止してからEC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。シート状部材で構成される非透明部材10を予めEC素子22側に貼り付けて且つ切欠10aをターミナル44,52を外れた位置に配置する場合にも、ターミナル44,52の接合部分を予め暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料で封止してからシート状の非透明部材10をEC素子22側に貼り付け(このとき、非透明部材10の切欠10aはターミナル44,52を外れた位置に形成される)、その後EC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。また、暗色ホットメルトブチル等の液状またはゲル状の非透明材料を予めEC素子22側に塗布し固化して非透明部材10を構成し且つ切欠10aをターミナル44,52を外れた位置に配置する場合には、非透明材料をEC素子22に塗布する際に該非透明材料をターミナル44,52の接合部分にも回り込ませて該接合部分を封止し、その後EC素子22と裏側ガラス基板26の接着を行う。この非透明材料をEC素子22に塗布する際に、ターミナル44,52を外れた位置で且つ鏡面領域20B(図4参照)を外れた1箇所または複数箇所で塗布を中断して切欠10aを形成する。
前記各実施の形態ではこの発明を2個の鏡面領域を有するECミラーに適用した場合について説明したが、この発明は3個以上の鏡面領域を有するECミラーにも適用することができる。また、前記各実施の形態では非透明部材の色を黒色等の暗色としたが、白色または灰色等の明色にすることもできる。また、前記各実施の形態では非透明部材を不透明部材で構成したが、半透明部材で構成することもできる。また、前記実施の形態では非透明部材10と、EC素子と裏側ガラス基板を接合する接着剤24とを別々に用意したが、接着剤24として非透明接着剤を使用して、該非透明接着剤でEC素子と裏側ガラス基板の接合、隙間gおよび非鏡面領域aの閉塞を行うことにより、該非透明接着剤で非透明部材を兼ねて、専用の非透明部材を不要にすることもできる。また、前記各実施の形態ではこの発明を固体型ECミラーに適用した場合について説明したが、この発明は液体型ECミラーにも適用することができる。また、前記各実施の形態ではこの発明を車両のアウターミラーに適用した場合について説明したが、この発明はインナーミラーに適用することもできる。また、この発明は車両用ミラーに限らず、各種用途のECミラーに適用することもできる。
10…非透明部材、10a…切欠、12…空隙、20…固体型ECミラー、20A,20B…鏡面領域、22…EC素子、24…接着剤、26…裏側ガラス基板(裏側基板)、36…透明ガラス基板(透明基板、表側基板)、38…透明導電膜、38a…透明電極、38aa…透明導電膜の電極取出領域、40…EC層(固体EC層)、42…電極兼鏡面層(鏡面層)、56…ガラスハンダ層(ハンダ層)、a…非鏡面領域、g…隙間
Claims (8)
- 透明基板の裏面側で面方向に隙間を挟んで相互に隣接配置され、ミラーの通常の使用状態で該透明基板を透過して前記隙間を挟んだ状態に視認される2つの鏡面領域と、
非透明部材を有し、
前記非透明部材は前記隙間を塞ぐ位置に配置された部分を有する
エレクトロクロミックミラー。 - 前記エレクトロクロミックミラーは前記透明基板の背後に配置される裏側基板を有し、
前記非透明部材は前記両基板の間で前記2つの鏡面領域にまたがって該2つの鏡面領域の背後に配置された部分を有する
請求項1に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記非透明部材は前記両基板の間に挟み込まれて該両基板の縁部に沿って環状に配置された部分を有し、
前記エレクトロクロミックミラーは前記非透明部材の前記両基板の縁部に沿って環状に配置された部分の内周側に前記両基板に挟まれて形成された空隙を有する
請求項2に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記エレクトロクロミックミラーは固体型エレクトロクロミックミラーであり、
該固体型エレクトロクロミックミラーは、
前記空隙に充填され固化された接着剤を有する
請求項3に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記非透明部材は前記環状に配置された部分の延在方向の一部に切欠を有し、
前記切欠は前記空隙に充填された固化前の接着剤の余剰分を排出する流出経路を構成する請求項4に記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記透明基板はその縁部に非鏡面領域を有し、
前記非透明部材の前記環状に配置された部分は前記非鏡面領域に配置された部分を有する請求項3から5のいずれか1つに記載のエレクトロクロミックミラー。 - 前記非透明部材はシート材を有する請求項1から6のいずれか1つに記載のエレクトロクロミックミラー。
- 前記透明基板はその裏面に少なくとも透明導電膜、固体EC層、鏡面層を重ねて配置した構成を有し、
前記鏡面層は前記2つの鏡面領域のうち一方の鏡面領域を構成し、
前記エレクトロクロミックミラーは前記透明導電膜の電極取出領域に面状に拡げて積層されて該透明導電膜と電気的に接続されたハンダ層を有し、
前記ハンダ層は前記透明導電膜に対して給電を行う給電路および前記2つの鏡面領域のうち他方の鏡面領域を構成する請求項1から7のいずれか1つに記載のエレクトロクロミックミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014183298A JP2016057450A (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | エレクトロクロミックミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014183298A JP2016057450A (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | エレクトロクロミックミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016057450A true JP2016057450A (ja) | 2016-04-21 |
Family
ID=55758278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014183298A Pending JP2016057450A (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | エレクトロクロミックミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016057450A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020519448A (ja) * | 2017-05-12 | 2020-07-02 | オックスフォード インストルメンツ ナノテクノロジー ツールス リミテッド | 活性はんだを使用してニオブチタン合金を接合する方法 |
-
2014
- 2014-09-09 JP JP2014183298A patent/JP2016057450A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020519448A (ja) * | 2017-05-12 | 2020-07-02 | オックスフォード インストルメンツ ナノテクノロジー ツールス リミテッド | 活性はんだを使用してニオブチタン合金を接合する方法 |
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