JP2016057351A - 画像形成装置およびそれを用いた画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の給紙カセットのうち、どの給紙カセットから用紙を給紙しているかを視認することの出来る画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、第1給紙カセット22、第2給紙カセット24、第3給紙カセット26、第4給紙カセット28を含む。第1〜第4給紙カセットには、表示部300、302、304、306がそれぞれ設けられる。画像形成装置10のプロセッサはユーザからの印刷指示に含まれる設定情報に基づいて給紙カセットを判断し、その給紙カセットに設けられた表示部を構成するLEDランプを点灯させる。【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置およびそれを用いた画像形成システムに関し、特にたとえば、複写機能やプリンタ機能を備える、画像形成装置およびそれを用いた画像形成システムに関する。
特許文献1に開示されるLEDを用いた通知方法では、パネルに設けられたLED通知部にて、画像形成装置の動作状態に応じたLEDの発光パターンにより、LEDを点滅もしくは点灯させることで、離れた場所からでも動作状況や消耗材の残量が確認できるように通知している。
特開2014−43085号公報
しかし、上記の背景技術では、たとえば、複数の給紙カセットのうち、どの給紙カセットから用紙を給紙しているかを視認することはできない。このため、ユーザが、給紙カセットに用紙を補充する場合に、動作中の給紙カセットを引き出してしまい、紙詰まりが発生してしまうことがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置およびそれを用いた画像形成システムを提供することである。
この発明の他の目的は、動作している装置を視認することができる、画像形成装置およびそれを用いた画像形成システムを提供することである。
第1の発明は、用紙に画像を記録する画像形成装置であって、開閉部、表示部および制御部を備える。開閉部は、画像形成装置の筐体に設けられる。表示部は、開閉部に設けられ、当該開閉部または当該開閉部が設けられる部分の動作状況を表示する。制御部は、動作状況に応じて表示部の表示を制御する。
第1の発明によれば、ユーザは、開閉部に設けられた表示部によって、当該開閉部または当該開閉部が設けられる部分の動作状況を視認できる。したがって、動作中に開閉部を開けることによる紙詰まりを防止することができる。
第2の発明の画像形成装置では、開閉部は、用紙を給紙する給紙部を含む。制御部は、給紙部から用紙を給紙しているときと、給紙していないときとで表示部の表示態様を変化させる。
第2の発明によれば、ユーザは、用紙を給紙している給紙部と給紙していない給紙部を視認することができる。
第3の発明の画像形成装置では、開閉部は、用紙を排紙する排紙部をさらに含む。制御部は、印刷中に、給紙部から排紙部までの搬送経路に対応する開閉部の表示部を点灯する。
第3の発明によれば、ユーザは、用紙が搬送されている搬送経路についても認識することができる。
第4の発明の画像形成装置では、表示部は、開閉部の把手に設けられる。
第4の発明によれば、表示部を開閉部の把手に設けることで、ユーザは、開閉部の把手に手をかけるときに、当該開閉部または当該開閉部が設けられる部分の動作状況を視認することができる。したがって、動作中に開閉部を誤って開けてしまうのを出来る限り防止することができる。
第5の発明の画像形成装置では、表示部は、用紙の搬送方向を視認可能に表示する。
第6の発明の画像形成装置では、制御部は、用紙の搬送方向を視認可能に表示部を表示制御する。
第5および第6の発明によれば、用紙の搬送方向を視覚的に把握することができる。
第7の発明の画像形成装置では、原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備える。この画像読取部は開閉部を含む。たとえば、ADFが開閉されたり、ADFに設けられた開閉部(カバー)が開閉されたりする。
第8の発明の画像形成装置では、大量の用紙を収容および給紙する前処理装置をさらに備える。この前処理装置は開閉部を含む。たとえば、前処理装置は大容量の給紙カセットを含み、ユーザは、用紙を補充する際、大容量の給紙カセットを引き出して開いたり、押し入れたり入れて閉めたりする。
第7および第8の発明によれば、第1の発明と同様に、ユーザは、開閉部または開閉部が設けられる部分の動作状況を視認できるため、動作中に開閉部を開けることによる紙詰まりを防止することができる。
第9の発明の画像形成装置では、表示部は、第1表示領域および第2表示領域を含む。制御部は、動作モードに応じて、第1表示領域と第2表示領域の表示態様を変化させる。たとえば、動作モードは、片面印刷または両面印刷のような印刷方法の別である。
第9の発明によれば、ユーザは、動作モードを視認することもできる。
第10の発明の画像形成装置では、給紙部に用紙の情報を表示する用紙表示部をさらに備える。制御部は、給紙部に収容された用紙の情報に応じて用紙表示部の表示をさらに制御する。
第10の発明によれば、ユーザは、給紙部に収容されている用紙の情報を視認することができる。
第11の発明の画像形成装置では、用紙の情報は用紙サイズを含む。
第11の発明によれば、給紙部に収容されている用紙サイズに応じて表示を制御するので、用紙を補充する際に、そのサイズを容易に知ることができる。したがって、補充ミスを低減することができる。また、給紙部に収容されている用紙サイズを自動的に認識して、用紙サイズを表示する場合には、用紙サイズを表記したシートを入れ替える必要がないため、ユーザの手間を省くことができる。
第12の発明の画像形成装置は、用紙の情報は新紙および裏紙の別を含む。
第12の発明によれば、新紙か裏紙かを知ることができるので、用紙を補充する際に、その種類を容易に知ることができる。したがって、補充ミスを低減することができる。
第13の発明の画像形成装置では、給紙部は、同一サイズの用紙を収容している複数の給紙カセットを含む。制御部は、給紙カセットから用紙を給紙しているときと、給紙カセットから用紙を給紙していないときとで表示部の表示態様を変化させる。
第13の発明によれば、用紙を給紙している給紙カセットと、用紙を給紙していない給紙カセットを容易に識別することができる。
第14の発明の画像形成装置では、紙詰まりを検出する検出部をさらに備える。制御部は、検出部で紙詰まりを検出したとき、動作状況に代えて紙詰まりの状況を表示部に表示する。
第14の発明によれば、紙詰まりの状況を表示部に表示するので、紙詰まりが発生している箇所を直接的に知ることができる。このため、紙詰まりを解消するための作業がし易い。
第15の発明の画像形成装置は、第14の発明に記載の画像形成装置であって、制御部は、紙詰まりの原因となった個所に対応する開閉部に設けられる表示部と、用紙が滞留している個所に対応する開閉部に設けられる表示部での表示態様を異ならせる。
第15の発明によれば、ユーザは、紙詰まりの原因となった箇所および用紙が滞留している箇所を容易に認識することができる。
第16の発明は、第1ないし第15のいずれかに記載の発明の画像形成装置を含む画像形成システムであって、用紙に後処理を行う後処理装置をさらに備える。後処理装置は、開閉部および排紙部を含む。
第16の発明によれば、第1の発明と同様に、動作中に開閉部を開けることによる紙詰まりを防止することができる。
この発明によれば、開閉部または開閉部が設けられる部分の動作状況に応じて表示部の表示を制御するので、ユーザは表示部を見ることにより、開閉部または開閉部が設けられる部分の動作状況を知ることができる。したがって、動作中に開閉部を開けることによる紙詰まりを防止することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は第1実施例の画像形成装置の全体を正面から見た概略構成図である。 図2は図1に示す画像形成装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図3は第1実施例における、画像形成装置の外観の一例を正面から見た図解図である。 図4は第1実施例における、画像形成装置の外観の他の例を正面から見た図解図である。 図5は第1実施例における、画像形成装置の外観のその他の例を正面から見た図解図である。 図6は第2実施例における、画像形成装置の外観の一例を正面から見た図解図である。 図7は第2実施例における、画像形成装置の外観の他の例を正面から見た図解図である。 図8(A)は第3実施例における、画像形成装置の外観の一例を正面から見た図解図であり、図8(B)は給紙カセットの動作状況を表示する表示部の一例を示す図解図である。 図9は第3実施例における、画像形成装置の外観の他の例を正面から見た図解図である。 図10は第4施例における、画像形成装置の外観の一例を正面から見た図解図である。 図11は第4実施例における、画像形成装置の外観の他の例を正面から見た図解図である。 図12は第4実施例における、画像形成装置の外観のその他の例を正面から見た図解図である。 図13は第4実施例における、画像形成装置を用いた画像形成システムの外観の一例を正面から見た図解図である。 図14は第5実施例における、画像形成装置の外観を正面から見た図解図である。 図15は第6実施例における、画像形成装置の外観を正面から見た図解図である。 図16は第7実施例における、画像形成装置の外観を正面から見た図解図である。 図17は図16の画像形成装置の一部を拡大した拡大図である。 図18は第8実施例の画像形成装置の一部を拡大した拡大図である。 図19は第9実施例における、画像形成装置の外観を正面から見た図解図である。
<第1実施例>
図1は、この発明の一実施例である画像形成装置10の全体を正面から見た概略構成図である。
図1を参照して、画像形成装置10は、一例として複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。なお、この発明は複合機だけでなく、複写機(コピー機)、プリンタおよびファクシミリのような他の画像形成装置にも適応可能である。
画像形成装置10は画像読取装置36を含み、この画像読取装置36は画像形成装置10の装置本体14の上方に配置される。画像形成装置10は、外部から入力される画像データのみならず、スキャナによって原稿から読み取った画像データに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成することもできる。
また、画像形成装置10の装置本体14には、その下端部に、第1給紙カセット(開閉部)22が設けられる。また、図1では省略するが、第1給紙カセット22の下方には、第2給紙カセット(開閉部)24、第3給紙カセット(開閉部)26および第4給紙カセット(開閉部)28がこの順番で設けられている。第1給紙カセット22、第2給紙カセット24、第3給紙カセット26および第4給紙カセット28には、同じサイズの用紙が収容されたり、異なるサイズの用紙が収容されたりする。ただし、同じサイズの用紙は、第1給紙カセット22から第4給紙カセット28のうちの一部の給紙カセット(22〜28のいずれか2つ以上)に収容されてよい。第1実施例の第1給紙カセット22、第2給紙カセット24、第3給紙カセット26および第4給紙カセット28は、それぞれ、装置本体14(筐体)の一部を構成し、この筐体に、引き出して開くことができ、押し入れて閉めることができる。
以下、第1給紙カセット22、第2給紙カセット24、第3給紙カセット26および第4給紙カセット28を言う場合には、これらをまとめて「給紙カセット22〜28」と表記することにする。
また、画像形成装置10において、給紙カセット22〜28を引き出す側(以下、「前面」という)であり、これらの上方には、前カバー(開閉部)44(図3参照)が設けられる。たとえば、前カバー44は、装置本体14の筐体の一部を構成し、ヒンジなどを用いて開閉可能に設けられる。また、前カバー44の上方であり、排紙ローラ88aおよび88bが設けられる排紙部には、排紙部カバー38(図3参照)が設けられる。この排紙部カバー(開閉部)38もまた、装置本体14の筐体の一部を構成し、ヒンジなどを用いて開閉可能に設けられる。さらに、装置本体14の一方側面(図1では右側面)には、手差しトレイ(開閉部)40が設けられる。この手差しトレイ40は、第1給紙カセット22よりも少し上方に配置される。手差しトレイ40もまた、装置本体14の筐体の一部を構成し、ヒンジなどを用いて開閉可能に設けられる。
さらに、装置本体14の上面には第1排紙トレイ42aが形成され、この第1排紙トレイ42aの上方に、画像読取装置36が設けられる。また、画像読取装置36と第1排紙トレイ42aの間には、第2排紙トレイ42bが設けられる。さらにまた、画像形成装置10の一方側面には、第3排紙トレイ(開閉部)42cが設けられる。この第3排紙トレイ42cは、手差しトレイ40の上方であり、第2排紙トレイ42bと略同じ高さに配置される。第3排紙トレイ42cもまた、装置本体14の筐体の一部を構成し、ヒンジなどを用いて開閉可能に設けられる。
また、図1では省略するが、第2排紙トレイ42bの上方であり、画像読取装置36よりも前面側には、ディスプレイ18および複数の操作ボタン20が設けられる。このディスプレイ18の上面には、タッチパネル16が設けられる。たとえば、タッチパネル16、ディスプレイ18および操作ボタン20によって操作パネルが形成される。
画像読取装置36は、矩形平板状の底板およびその周縁部から立ち上がる側壁を有する筐体30を備える。筐体30には、装置本体14の上方においてヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる原稿押さえカバー(開閉部)32が含まれる。この原稿押さえカバー32には、自動的に1枚ずつ給紙するADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)34が設けられる。
このように、「開閉部」には、ヒンジを有する片開きの扉のようなものや、引き出しのようなものが含まれる。
また、この第1実施例では、給紙カセット22〜28を引き出し可能に設け、手差しトレイ40や第3排紙トレイ42cをヒンジによって開閉可能に設けたが、これに限定される必要はない。給紙カセット22〜28を装置本体14に着脱可能に設けたり、手差しトレイ40に代えて給紙カセットを装置本体14に着脱可能に設けたりしてもよい。また、第3排紙トレイ42cを装置本体14に着脱可能にもうけるようにしてもよい。かかる場合には、給紙カセットや第3排紙トレイ42cを装置本体14に装着した状態を閉状態といい、給紙カセットや第3排紙トレイ42cを装置本体14に装着していない状態を開状態という。したがって、かかる場合の給紙カセットおよび第3排紙トレイ42cも開閉部に含まれる。
そして、画像読取装置36における筐体30の天面には、透明材によって形成される原稿載置台50が設けられる。ADF34から給紙された原稿は、画像読取位置52で1枚ずつ読み取られる。
また、画像読取装置36には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部54が内装される。画像読取部54は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
画像形成部56は、露光ユニット58、現像器60、プロセスユニット62、中間転写ベルトユニット64、転写ローラ66および定着ユニット68などを備える。画像形成部56は、第1給紙カセット22などから搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ42aに排出する。
また、画像形成装置10において扱われる形成画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器60、感光体ドラム、クリーナユニットおよび帯電器のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。また、感光体ドラム、クリーナユニットおよび帯電器は、ユニット化(カートリッジ化)されており、これらによってプロセスユニット62が構成される。つまり、画像形成部56には、感光体ドラム、クリーナユニットおよび帯電器等を備える4つのプロセスユニットが設けられている。プロセスユニット62のそれぞれは、前カバー36を開状態にすることで、装置本体14の前面側から個別に着脱することが可能である。
感光体ドラムは、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器は、この感光体ドラムの表面を所定の電位(たとえば、−600V)に帯電させる部材である。また、露光ユニット58は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(Laser scanning unit : LSU)として構成され、帯電された感光体ドラムの表面を露光することによって、形成画像データに応じた静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像器60は、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニットは、現像および画像転写後における感光体ドラムの表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去し、除去したトナーを廃トナーボックス(図示せず)に搬送する。
中間転写ベルトユニット64は、中間転写ベルト70、駆動ローラ72、従動ローラ74および4つの中間転写ローラ76等を備え、感光体ドラムの上方に配置される。中間転写ベルト70は、各感光体ドラムに接触するように設けられており、中間転写ローラ76を用いて、各感光体ドラムに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト70に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト70上に多色のトナー像が形成される。また、駆動ローラ72の近傍には、転写ローラ66が配置されており、中間転写ベルト70と転写ローラ66との間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルト70に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット68は、ヒートローラ78および加圧ローラ80を備え、転写ローラ66の上方に配置される。ヒートローラ78は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ78と加圧ローラ80との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
装置本体14内には、第1給紙カセット22または手差しトレイ40等に載置された用紙を、転写ローラ66および定着ユニット68を経由させて排紙トレイ42aに送るための第1用紙搬送路T1が設けられる。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット68を通過した後の用紙を、転写ローラ66の用紙搬送方向の上流側において用紙の搬送経路に戻すための第2用紙搬送路T2が設けられる。そして、この第1用紙搬送路T1および第2用紙搬送路T2には、用紙の搬送を補助するための複数の搬送ローラ82(82a、82b、82c)が適宜設けられる。
装置本体14において片面印刷を行う際には、第1給紙カセット22等に載置された用紙がピックアップローラ84によって1枚ずつ第1用紙搬送路T1に導かれ、搬送ローラ82aによってレジストローラ86まで搬送される。そして、レジストローラ86によって、用紙の先端と中間転写ベルト70上の画像情報の先端とが整合するタイミングで転写ローラ66に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット68を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、排紙ローラ88aまたは排紙ローラ88bを経て、第1排紙トレイ42a、第2排紙トレイ42bまたは第3排紙トレイ42cに用紙が排出される。ただし、第3排紙トレイ42cに用紙を排出する場合には、用紙は排紙ローラ88bによって第2排紙トレイ42b側に一旦搬送され、第2排紙トレイ42bに排出される前に排紙ローラ88bが反転され、第3排紙トレイ42cに排出される。
一方、両面印刷を行う際には、片面印刷が終了して定着ユニット68を通過した用紙の後端部が第1排紙トレイ42a近傍の排紙ローラ88aまで到達したとき、この排紙ローラ88を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路T2に導かれる。第2用紙搬送路T2に導かれた用紙は、搬送ローラ82bおよび82cによって第2用紙搬送路T2を搬送されて、レジストローラ86の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路T1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、転写ローラ66および定着ユニット68を用紙が通過することによって、用紙の裏面に印刷が行われる。
また、ジャムセンサ90aは搬送ローラ82aとレジストローラ86との間に設けられ、ジャムセンサ90bは転写ローラ66と定着ユニット68との間に設けられる。ジャムセンサ90cは排紙ローラ88aの用紙搬送方向の下流側に設けられる。ジャムセンサ90dは排紙ローラ88bの第2排紙トレイ42bへの用紙搬送方向の下流側に設けられる。そして、ジャムセンサ90eは排紙ローラ88bの第3排紙トレイ42cへの用紙搬送方向の下流側に設けられる。また、ジャムセンサ90fは、搬送ローラ82cの用紙搬送方向の下流側に設けられる。そして、ジャムセンサ90gはADF34の用紙搬送方向の上流に設けられる。ただし、ジャムセンサ(90a−90g)の配置位置および個数は一例であり、限定されるべきではない。
図2は画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置10はプロセッサ110などを含む。このプロセッサ110には、バス112を介して、操作ボタン20、画像読取装置36、画像形成部56、ジャムセンサ90、フラッシュメモリ114、RAM116、表示制御回路118、タッチパネル制御回路120、画像処理回路122およびLEDランプ制御回路124などが接続される。
なお、図2においては、ジャムセンサ90a〜90gを、ジャムセンサ90と包括的に示してある。
プロセッサ110は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。フラッシュメモリ114は、画像形成装置10を動作させるためのプログラムを記憶したり、画像データなどのデータを保存したりする。フラッシュメモリ114に保存された画像データは、プロセッサ110から与えられる指示の下、表示制御回路118のVRAMに書き込まれたり、画像形成部56に入力されたりする。
RAM116はさらに、プロセッサ110のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。したがって、RAM116には、フラッシュメモリ114に予め記憶されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開され、プロセッサ110はこのRAM116上のプログラムに従って処理を実行する。
表示制御回路118にはディスプレイ18が接続され、ディスプレイ18は表示制御回路118から出力される画像データに従って各種の画面を表示する。たとえば、表示制御回路118は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、プロセッサ110の指示の下、RAM116から読み出した画像データをVRAMに記憶(展開)する。そして、表示制御回路118は、VRAMの内容に従って、ディスプレイ18に画面を表示する。たとえば、プリンタモード、コピーモード、スキャナモードおよびファクシミリモードの各モードに応じた画面(各種の操作画面(メニュー画面を含む)やプレビュー画面)や、紙詰まり、用紙残量、用紙切れ、トナー残量、トナー切れなどを報知する画面が表示される。ただし、紙詰まりなどを報知するための情報は、操作画面の一部に表示されることもある。ディスプレイ18としては、たとえばLCDやEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
タッチパネル制御回路120には、タッチパネル16が接続される。タッチパネル制御回路120は、タッチパネル16に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル16のタッチ有効範囲内でのタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ110に出力する。したがって、プロセッサ110はこの座標データに基づいて、タッチされたGUIを判断する。
なお、タッチ操作は、タッチ、リリース、スライド、フリックなどの操作を意味する。また、タッチパネル16は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。なお、タッチ操作はユーザの指だけに限らず、スタイラスペンなどによって行われてもよい。
操作ボタン20は、ハードウェアのボタンないしキーで構成され、ユーザによるボタンないしキーの操作に応じて、操作されたボタンないしキーについての操作信号(操作データ)をプロセッサ110に入力する。
したがって、プロセッサ110は、タッチパネル16および複数の操作ボタン20への入力操作に応じて、画像形成装置10の各部位(部分)に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
画像読取装置36は、プロセッサ110から与えられる指示の下、原稿からの反射光をラインセンサで読み取って、読み取った画像データを出力する。こうして画像読取装置36から出力される画像データは、一旦フラッシュメモリ114に保存される。
画像形成部56は、この第1実施例では、汎用のレーザプリンタであり、感光体、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備え、画像処理回路122で処理された画像データ(印刷用画像データ)に対応する画像を記録紙(用紙)などに印刷する。簡単に説明すると、レーザプリンタでは、帯電された感光体ドラムに静電潜像が形成され、この静電潜像にトナーが現像される。つまり、トナー像が形成される。そして、感光体ドラムに形成されたトナー像が転写ローラによって用紙に転写され、転写されたトナー像が溶融および圧接されることにより、用紙に定着される。したがって、画像データに対応する画像が紙面に印刷される。ただし、カラーで印刷する場合には、黒、マゼンタ、シアン、イエローの各色について設けられた感光体ドラムに、各色についての静電潜像が形成され、各色のトナー像が形成され、各色のトナー像が中間転写ローラによって一次転写され、その後、用紙に転写(二次転写)される。
画像処理回路122は、表示制御回路118のVRAMを使用して、フラッシュメモリ114から読み出した画像データに対してRIP(Raster image processing)処理を施したり、外部へ送信する際にそのデータの形式を変換する変換処理を施したりする。ただし、RIP処理とは、外部のコンピュータから送信されたプリンタ言語で表現された印刷データをビットマップデータのような画像データ(印刷用画像データ)に変換する処理である。
ジャムセンサ90は、たとえば、反射型の光学センサであり、用紙の有無を検知する。この光学センサは、用紙を検出していない場合にオフとなり、用紙を検出するとオンとなる。プロセッサ110は、印刷中において第1所定時間以内にジャムセンサ90がオンにならない場合には、用紙搬送方向において当該ジャムセンサ90の上流側で紙詰まりが発生していると判断する。また、プロセッサ110は、ジャムセンサ90がオンである状態が第2所定時間を超える場合には、当該ジャムセンサ90が配置された位置で紙詰まりが発生していると判断する。
なお、ジャムセンサ90が配置される位置は予め決定されているため、ジャムセンサ90に基づいて判断される紙詰まりの各位置は予め知ることができ、紙詰まりの各位置はフラッシュメモリ114に記憶されている。このため、プロセッサ110は、ジャムセンサ90の出力に基づいて紙詰まりが発生したことを判断すると、その紙詰まりの位置を特定することができる。
また、他の実施例では、ジャムセンサ90としては、フィラー型センサやリミットスイッチなどを用いることができるし、センサを設ける位置に応じて、それらを使い分けても良いし、それらと光学センサの両方を用いて紙詰まりを検知してもよい。
さらに、第1所定時間および第2所定時間は、それぞれ、用紙サイズ(搬送方向における長さ)に応じて異なる値が設定され、予めフラッシュメモリ114に記憶されている。
また、LEDランプ制御回路124には、LEDランプ126が接続される。LEDランプ制御回路124は、プリンタモード、コピーモード、スキャナモードおよびファクシミリモードの各モードにおいて、ユーザの指示に応じて、LEDランプ126の点灯および消灯を制御する。図2では、一つのLEDランプ126を記載してあるが、実際には、複数のLEDランプ126が設けられる。また、後述する各表示部300〜308(図3参照)には、一つまたは二つ以上のLEDランプ126が配置される。
この第1実施例では、プリンタモード等の各モードに応じた発光パターンのデータがフラッシュメモリ114に記憶されており、この発光パターンのデータはRAM116にロードされる。プロセッサ110は、RAM116に記憶されている発光パターンのデータを参照して、LEDランプ126の点灯および消灯を制御する。
ただし、この第1実施例では、給紙カセット22〜28の動作状況(使用状況)をLEDランプ126の点灯制御によりユーザに報知するため、発光パターンのデータは、給紙カセット22〜28に対応するLEDランプ126の点灯および消灯についてのデータである。
従来の画像形成装置では、操作パネルの近傍に複数のLEDランプを設け、所定の点灯パターンに従って各LEDランプの点灯および消灯を制御することにより、用紙のような消耗品の残量やウォーミングアップ中や印刷中などの画像形成装置の動作状態をLEDランプの点灯パターンにより報知するようにしてある。
しかし、従来の画像形成装置では、単にウォーミングアップ中か印刷中かを点灯パターンによって報知するようにしてあるだけであり、どの給紙カセットが動作(給紙)しているのかまでは知ることができなかった。このため、ユーザが用紙を給紙カセットに補充する場合に、動作中の給紙カセットを引き出してしまい、紙詰まりが発生することがある。特に、複数人のユーザが一台の画像形成装置を共用する場合には、他のユーザの使用状況を容易に知ることができないため、このような不都合は発生し易いと考えられる。
したがって、このような不都合を回避するために、第1実施例の画像形成装置10では、動作している給紙カセットを視認できるようにしてある。
図3は第1実施例における、画像形成装置10の外観を正面から見た図解図である。図1では省略したが、図3に示す画像形成装置10には、排紙部カバー38および前カバー44が示される。
図3に示すように、第1給紙カセット22には正面側の略中央に把手150が設けられ、第2給紙カセット24には正面側の略中央に把手152が設けられ、第3給紙カセット26には正面側の略中央に把手154が設けられ、そして、第4給紙カセット28には正面側の略中央に把手156が設けられる。
また、第1給紙カセット22では、把手150の右側に表示部300が設けられ、第2給紙カセット24では、把手152の右側に表示部302が設けられ、第3給紙カセット26では、把手154の右側に表示部304が設けられ、そして、第4給紙カセット28では、把手156の右側に表示部306が設けられる。図3からも分かるように、表示部300〜306は上下方向に直線上に並んで配置される。また、手差しトレイ40の正面側には表示部308が設けられる。
表示部300〜308は、それぞれ、アクリル板およびLEDランプ126によって構成される。たとえば、給紙カセット22〜28および手差しトレイ40には表示部300〜308の大きさに相当する大きさの開口を有する凹部が設けられ、この凹部に、所定の色(たとえば、青色)で発光する一つまたは複数のLEDランプ126が収納される。そして、この凹部を覆うように、半透明のアクリル板が設けられる。
なお、この第1実施例では、表示部をアクリル板およびLEDランプ126で構成するようにしてあるが、ELディスプレイで構成するようにしてもよい。
上述したように、画像形成装置10では、プロセッサ110は、ユーザからの指示に応じて、各LEDランプ126の点灯および消灯を制御する。
たとえば、プリンタモードにおいて、ユーザの指示に従って、画像形成装置10に通信可能に接続されるコンピュータから印刷命令が有ると、プロセッサ110は、印刷命令に含まれる設定情報から給紙カセット22〜28または手差しトレイ40の指定を検出する。ただし、プリンタモードでは、ユーザは、給紙カセット22〜28または手差しトレイ40のような給紙方法の指定のみならず、原稿サイズ、出力用紙サイズ、印刷部数およびページレイアウトのようなページ設定、片面印刷または両面印刷のような印刷方法、印字品質などの各種の設定情報(以下、「プリンタ設定情報」ということがある)を指定することができる。
プロセッサ110は、手差しトレイ40が指定されている場合には、LEDランプ制御回路124を制御して表示部308に設けられるLEDランプ126を点灯させる。このとき、表示部300〜306に設けられるLEDランプ126は消灯される。
また、プロセッサ110は、給紙カセット22〜28が指定されている場合には、LEDランプ制御回路124を制御して、指定された給紙カセット22〜28に設けられる表示部300、302、304または306を構成するLEDランプ126を点灯させる。このとき、他の表示部のLEDランプ126は消灯される。
また、コピーモードにおいて、ユーザの指示に従って、コピーが開始されると、この開始の指示に先立って指定された給紙カセット22〜28および手差しトレイ40が検出され、検出結果に応じて、上記のプリンタモードの場合と同様に、LEDランプ126の点灯および消灯が制御される。ただし、コピーモードにおいても、ユーザは、給紙方法の指定のみならず、ページ設定、印刷方法、印字品質および排出先(排紙トレイ)などの各種の情報(以下、「コピー設定情報」ということがある)を指定することができる。
さらに、ファクシミリモードにおいては、プロセッサ110は、画像データを受信すると、当該画像データに対応する画像を印字するための用紙が収容された給紙カセット22〜28に設けられる表示部300、302、304または306に設けられるLEDランプ126を点灯させる。このとき、他の表示部のLEDランプ126は消灯される。ファクシミリモードにおいては、画像を印刷する用紙は予め決定されているため、点灯させるLEDランプ126も予め決定されている。ただし、ファクシミリモードにおいては、出力用紙サイズのみならず、ページ設定、印刷方法、印字品質および排出先(排紙トレイ)も予め決定されている。以下、これらの情報を「ファクシミリ設定情報」ということがある。
なお、スキャナモードでは、原稿載置台50に載置された原稿またはADF34にセットされた原稿がスキャンされる。また、スキャンされた画像データはRAM116に一旦記憶された後に、フラッシュメモリ114に保存される。
図3に示す例では、プリタモードまたはコピーモードにおいて、矢印で示すように、第4給紙カセット28から用紙が給紙され、印刷処理が実行された後に、排紙トレイ42bに用紙が排紙される。したがって、第4給紙カセット28に設けられた表示部306を構成するLEDランプ126が点灯され、この表示部306が照明されている。図3では、表示部306が照明されていること(LEDランプ126が点灯していること)を、表示部306に斜線を付して示してある。以下、同様である。ただし、LEDランプ126は、印刷の開始から終了までの間、点灯し続ける。以下、同様である。
なお、図示は省略するが、他の給紙カセット(22、24、26)が使用(動作)される場合および手差しトレイ40が使用(動作)される場合には、表示部300、302、304または308が照明される。
このように、第1実施例の画像形成装置10では、動作中の給紙カセット22、24、26、28または手差しトレイ40をユーザに視認させることができる。このため、ユーザは、画像形成装置10から離れた場所からであっても、動作中の給紙カセット22、24、26、28または手差しトレイ40を容易に知ることができる。
第1実施例によれば、動作中の給紙カセット22、24、26、28または手差しトレイ40の表示部300、302、304、306、308を照明させるので、動作中の給紙カセットや手差しトレイを知ることができる。したがって、動作中に給紙カセットを引き出すことによる紙詰まりを防止することができる。
なお、第1実施例では、LEDランプ126を点灯させるようにしたが、点滅させるようにしてもよい。
また、第1実施例では、給紙カセット22〜28および手差しトレイ40のような給紙部のうち、動作している給紙部に設けられた表示部(300〜308のいずれか一つ)のLEDランプ126を点灯させて、動作していない給紙部の表示部のLEDランプ126を消灯させるようにしたが、これに限定される必要はない。図4に示すように、動作中の給紙部と、動作していない給紙部とで、表示部300〜308を照明させる色を異なるようにしてもよい。かかる場合には、各表示部300〜308は、発光する色の異なる二種類のLEDランプ126によって構成される。たとえば、動作している給紙部の表示部(300〜308のいずれか一つ)が青色で照明され、動作していない給紙部の表示部(上記の一つ以外)は青色とは異なる色(たとえば、赤色)で照明される。
なお、図4においては、斜線の間隔(本数)を変えることにより、色の違いを表現してある。ただし、一枚の図面において、色の違いを表現しているだけであり、他の図面と同じ斜線の間隔であっても同じ色とは限らない。以下、同様である。
また、上述したように、給紙カセット22〜28は同じ用紙サイズの用紙を収容することができる。したがって、たとえば、同じ用紙サイズの用紙を複数の給紙カセットに収容しておき、用紙が無くなると、自動的に給紙カセットを切り替えるようにすることもできる。かかる場合には、同じ用紙サイズの用紙が収容されている複数の給紙カセットに設けられた表示部の各々を照明する色を異ならせることにより、動作中の給紙カセットと待機中である給紙カセットを識別可能にすることができる。このようにすれば、動作中に給紙カセットが引き出されることを防止するとともに、動作中でない給紙カセットに用紙を補充することができる。
具体的には、図5に示す画像形成装置10において、同じ用紙サイズの用紙が第1給紙カセット22および第2給紙カセット24に収容されているものとする。また、ここでは、第1給紙カセット22が動作中であり、第2給紙カセット24が待機中であるものとする。このとき、たとえば、表示部300は青色で照明され、表示部302は緑色で照明される。このような場合には、給紙カセット22〜28に設けられる表示部300〜306は、異なる二つの色を発光するLEDランプ126によって構成される。そして、動作状況に応じて、選択的に発光する色の異なるLEDランプ126が点灯される。ただし、動作していない給紙カセットの表示部を構成するLEDランプ126は消灯されたり、動作中及び待機中とは異なる色(たとえば、赤色)で発光されたりする。
<第2実施例>
第2実施例の画像形成装置10は、給紙カセット22〜28に設ける表示部300〜306の位置および大きさが異なる以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図6は、第2実施例の画像形成装置10の外観の一例を正面から見た図解図である。図7は、第2実施例の画像形成装置10の外観の他の例を正面から見た図解図である。
図6に示すように、第2実施例では、表示部300〜306は、対応する給紙カセット22〜28の把手150〜156が設けられる部分に設けられる。したがって、動作中の給紙カセット22、24、26、28の把手150、152、154、156の部分が所定の色(たとえば、青色)で照明される。
第2実施例によれば、把手150〜156部分に表示部300〜306を設けて、照明することにより、動作中の給紙カセット22、24、26または28をユーザに報知することができる。
たとえば、ユーザが給紙カセット22〜28に用紙を補充する場合において、把手150、152、154または156に手をかけるとき、表示部300、302、304または306を見ると考えられる。このため、動作中であるかどうかを効果的に報知することができると言える。
また、第2実施例では、給紙カセット22〜28の把手150〜156に表示部300〜306を設けるようにしたが、これに限定される必要はない。図7に示すように、給紙カセット22〜28の正面(前面)のうち、把手150〜156が設けられていない部分に表示部300〜306を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、表示部300〜306を比較的大きくすることができるので、動作中の給紙カセット22、24、26または28をより効果的に報知することができる。
<第3実施例>
第3実施例の画像形成装置10は、表示部300〜306の表示態様が異なる以外は第2実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図8(A)は第3実施例の画像形成装置10の外観を正面から見た図解図であり、図8(B)は給紙カセットの動作状況を表示する表示部の一例を示す。図9は第3実施例の他の画像形成装置10の外観を正面から見た図解図である。
図8(A)に示すように、把手150〜156に設けられた表示部300〜306の各々は、横方向に3つの表示領域に分割される。ただし、一例として3つの表示領域に分割してあるが、分割される数は限定される必要はない。また、図8(A)および(B)では、表示部300〜306を二本の縦線を用いて分割されていることを示してあるが、実際には縦線は見えない。第3実施例では、各表示部300〜306は、表示領域単位で照明される。
図8(B)からも分かるように、表示部306は、表示領域306a、306b、306cに分割され、給紙時(動作中)には、この順番で個別に照明される。つまり、最初に表示領域306aのLEDランプ126が点灯され、一定時間が経過すると、次に表示領域306bのLEDランプ126が点灯される。このとき、表示領域306aのLEDランプ126は消灯される。さらに、一定時間が経過すると、次に表示領域306cのLEDランプ126が点灯される。このとき、表示領306bのLEDランプ126が消灯される。さらに、一定時間が経過すると、次に表示領域306aのLEDランプ126が点灯される。このとき、表示領域306cのLEDランプ126が消灯される。このような点灯制御が印刷終了まで繰り返し行わる。
したがって、表示部306には、表示領域306a〜306cを個別に照明できるように、LEDランプ126が設けられ、点灯および消灯を制御される。
このように、表示領域306a〜306cを個別に順次照明させることにより、第4給紙カセット306が動作中であることのみならず、用紙が搬送されている方向をユーザに報知することができる。
図示は省略するが、他の表示部300〜304も同様に3つの表示領域に分割され、対応する給紙カセット22〜26が動作中である場合には、順次照明される。
第3実施例によれば、第1実施例と同様に、動作中の給紙カセットを報知することができるので、動作中に給紙カセットを引き出すことによる紙詰まりを防止することができる。
また、用紙が搬送される方向も報知されるので、動作中であることを直感的に認識させることができる。
なお、第3実施例では、3つの表示領域を個別に順次照明させるようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば、3つ表示領域を順次照明させ、すべての表示領域が照明されると、一旦すべての表示領域の照明を止めて、再び3つの表示領域を順次照明させるようにしてもよい。具体的には、表示部306を用いて説明すると、表示領域306aのLEDランプ126が点灯され、一定時間が経過すると、表示領域306bのLEDランプ126が点灯される。さらに、一定時間が経過すると、表示領域306cのLEDランプ126が点灯される。そして、一定時間が経過すると、表示領域306a〜306cのLEDランプ126が一旦消灯された後、表示領域306aのLEDランプ126が点灯される。このような点灯制御が印刷終了まで繰り返される。このようにしても、用紙を搬送している方向も報知することができる。
また、別の表示態様で、用紙を搬送している方向を報知することもできる。たとえば、表示部300〜306において、不透明のアクリル板に横向きにした複数の三角形の図柄を等間隔に半透明で形成する。このようにすれば、図9に示すように、表示部306に設けられるLEDランプ126を点灯させることにより、表示部306では、横向きにした複数の三角形の形状が所定の色(たとえば、青色)で照明される。図9に示す例では、LEDランプ126を点灯するだけであるため、複数の三角形の図柄が静的に表示される。図9からも分かるように、三角形の頂点は用紙の搬送方向を指示するため、用紙を搬送している方向を報知することができる。
なお、図9に示す場合においても、上述したように、複数の三角形を順番に照明させることにより、用紙の搬送方向を動的に報知するようにしてもよい。
また、図示は省略するが、給紙カセットの右端に縦長の表示部を設けて、下から上向きに流れるように、複数の三角形の図柄を半透明で形成して、これを静的にまたは動的に表示するようにしてもよい。
さらに、第3実施例においても、第2実施例で示したように、動作中の給紙カセットと動作していない給紙カセットを識別可能とするように表示部の表示を制御してもよい。
<第4実施例>
第4実施例の画像形成装置10は、動作中の給紙カセット22〜28のみならず、動作中の他の部分(ユニット)についても報知するようにした以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図10は、第4実施例の画像形成装置10の外観の例を正面から見た図解図である。図11は、第4実施例の他の画像形成装置10の外観の例を正面から見た図解図である。図12は、第4実施例のその他の画像形成装置10の外観の例を正面から見た図解図である。図13は、第4実施例の画像形成装置10を用いた画像形成システム500の外観の例を正面から見た図解図である。
図10に示すように、第4実施例の画像形成装置10では、ADF34の正面(前面)側、画像読取装置36の前面側、排紙部カバー38、第3排紙トレイ42cおよび前カバー44に、表示部310、312、314、316、318、320がそれぞれ設けられる。表示部310は、画像形成部56が動作していることを表示するために設けられる。表示部312は、排紙ローラ88aが動作していることを表示するために設けられる。表示部314は、排紙ローラ88bが動作していることを表示するために設けられる。表示部316は、第3排紙トレイ42cに排紙していることを表示するために設けられる。表示部318は、ADF34が動作していることを表示するために設けられる。表示部320は、画像読取装置36が動作していることを表示するために設けられる。
たとえば、図10に示す例では、原稿載置台50においた原稿がスキャンされ、スキャンされた画像データが第4給紙カセット28から給紙された用紙に印刷され、第2排紙トレイ42bに排紙される。つまり、第4給紙カセット28、画像読取装置36、画像形成部56および排紙ローラ88bが動作される。したがって、表示部306、310、314および320が照明される。
また、図11に示す例では、ADF34を用いて原稿がスキャンされ、スキャンされた画像データが手差しトレイ40から給紙された用紙に印刷され、第1排紙トレイ42aに排紙される。つまり、ADF34、手差しトレイ40、画像形成部56および排紙ローラ88aが動作される。したがって、表示部308、310、312および318が照明される。
さらに、図12に示す例では、ファクシミリモードで画像データが受信された場合に、受信された画像データが第1給紙カセット22から給紙された用紙に印刷され、第3排紙トレイ42cに排紙される。つまり、第1給紙カセット22、画像警視部56および排紙ローラ88bが動作される。排紙トレイ42cが動作されることは無いが使用中であることが報知される。したがって、表示部300、310、314および316が照明される。
上述したように、LEDランプ126の点灯パターンのデータは、予めフラッシュメモリ114に記憶されており、画像形成装置10の主電源がオンされたときに、RAM116にロード(記憶)される。プロセッサ110は、ユーザによって印刷命令やコピー命令が与えられたり、ファクシミリモードで画像データが受信されたりした場合には、プリンタ設定情報、コピー設定情報、または、ファクシミリ設定情報に従って、RAM116に記憶された点灯パターンのデータを参照してLEDランプ126を点灯制御する。ただし、コピーモードでは、原稿がセットされている原稿載置台50またはADF34に応じて、表示部318および320に設けられるLEDランプ126も点灯制御される。
なお、詳細な説明は省略するが、スキャナモードでは、原稿がセットされている原稿載置台50またはADF34に応じて、表示部318および320に設けられるLEDランプ126が点灯制御されるだけである。
また、画像形成装置10は、図10〜図12に示す構成に限定される必要は無く、適宜変可能である。たとえば、大容量の給紙カセットを装着したりすることができる。
したがって、給紙カセット22〜28や手差しトレイ40のみならず、動作中のすべての部分(ユニット)を報知することは、図13に示すような画像形成システム500にも適用可能である。
図13に示すように、画像形成システム500の一例は、画像形成装置10、前処理装置502、後処理装置504および中継ユニット506を含む。
前処理装置502は、第1大容量トレイ502a、第2大容量トレイ502b、中継ユニット502cおよび手差しトレイ502dをさらに含む。
画像形成装置10の一方側面(図13では右側面)には、中継ユニット502c、第1大容量トレイ502aおよび第2大容量トレイ502bがこの順序で配置される。中継ユニット502cは、第1大容量トレイ502aおよび第2大容量トレイ502bに収容されている用紙を画像形成装置10に中継する。
また、第1大容量トレイ502aは、第5給紙カセット204および第6給紙カセット206を含み、第5給紙カセット204は第6給紙カセット206の上段に配置される。また、第2大容量トレイ502bは、第7給紙カセット208および第8給紙カセット210を含み、第7給紙カセット208は第8給紙カセット210の上段に配置される。
第5給紙カセット204〜第8給紙カセット210は、それぞれヒンジ等で開閉可能に設けられた前カバー(開閉部)160、162、164および166を有し、前カバー160、162、164および166の左上部には、それぞれ、表示部322、324、326および328が設けられる。
また、図13に示す画像形成システム500では、第1排紙トレイ42aおよび第2排紙トレイ42bに代えて、中継ユニット506が設けられる。中継ユニット506は、排出ローラ88aまたは88bから排出された印刷済みの用紙を後処理装置504に中継する。この中継ユニット506の前カバー170は、ヒンジ等によって開閉可能に設けられる。また、中継ユニット502cおよび第7給紙カセット204の上方に、手差しトレイ502dが設けられる。手差しトレイ502dの上面には、ヒンジ等によって開閉可能に設けられた上面カバー172が設けられる。手差しトレイ502dの正面(前面)側の右端部に表示部332が設けられる。
さらに、画像形成装置10の他方側面(図13では左側面)には、後処理装置504が配置される。この後処理装置504は、インサーター504a、大容量スタッカー504b、紙折りユニット504c、パンチユニット504d、フィニッシャー504eおよび排紙トレイ504fを含み、この順序で画像形成装置10の左側に配置されている。
インサーター504aは、印刷された用紙に厚紙や色紙を挿入するものであって、その上部には給紙ユニット5040が設けられる。この給紙ユニット5040によって、インサーター504aの内部に、厚紙や色紙が挿入される。給紙ユニット5040の前面には前面カバー174が設けられ、前面カバー174には、表示部350および352が縦に並んで設けられる。
大容量スタッカー504bは、印刷された大量の用紙をストックするものである。紙折りユニット504cは、印刷された用紙に2つ折りやZ折りなどを施すものである。パンチユニット504dは、印刷された用紙に対して穿孔を施すものである。フィニッシャー504eは、印刷された用紙にステープル処理などを施すものである。
インサーター504a、大容量スタッカー504b、紙折りユニット504c、パンチユニット504dおよびフィニッシャー504eは、それぞれ、ヒンジ等によって開閉可能に設けられた前カバー180、182、184、186、188を有し、各前カバー180、182、184、186、188の右上部に、表示部354、356、358、360、362が設けられる。
なお、図13においては、表示部300〜306、310〜314および給紙カセット150〜156の参照符号は省略してある。また、図13においては、把手には、斑点模様を付してある。
このような構成の画像形成システム500においても、上述したように、動作中のユニットまたはユニットのカバーに設けられた表示部が所定の色(たとえば、青色)で照明されることにより、動作中であるかどうかをユーザに視認させることができる。
図13に示す例では、印刷命令とともに外部のコンピュータから与えられた画像データが、第5給紙カセット204から給紙された用紙に印刷され、フィニッシャー504eに排出される。このとき、画像形成部56、排紙ローラ88a、第5給紙カセット204、中継ユニット502c、インサーター504a、大容量スタッカー504b、紙折りユニット504c、およびパンチユニット504dは動作される。ただし、ここでは、インサーター504a、大容量スタッカー504b、紙折りユニット504c、およびパンチユニット504dは、用紙を後続するユニットに搬送する動作を行う。したがって、表示部310、312、322、330、354、356、358,360および362が青色で照明される。
なお、図13に示す画像形成システム500では、二段の大容量の給紙カセット(204および206、208および210)で構成された二つの大容量トレイ502a、502bを設けるようにしたが、大容量トレイは無くても良いし、一つでも良い。また、大容量トレイは一段の大容量の給紙カセットで構成されてもよい。
また、図13に示す画像形成システム500の後処理装置504は、一部または全部が省略されてもよい。
ただし、画像形成システム500においては、前処理装置502および後処理装置504としてどのようなユニットが接続されているかは予め設定されており、その場合の点灯パターンのデータも予め記憶されているため、プロセッサ110はプリンタ設定情報やコピー設定情報に応じてLEDランプ126を点灯制御して、表示部300〜306、310〜314、322〜330、350〜362を適切に照明させることができる。
ただし、この場合には、プリンタ設定情報やコピー設定情報には、前処理装置502や後処理装置504についての設定情報も含まれる。
図示は省略するが、第2実施例で示したように、表示部300〜306、322〜330、350〜362の全部または一部を把手に設けるようにしてもよいし、把手以外の前カバー160〜166、174、180〜188に設けるようにしてもよい。
第4実施例によれば、動作中の給紙カセット22〜28のみならず、動作中の他のユニットについても報知するので、給紙カセット以外の動作中の他のユニットのカバーを開けることにより紙詰まりが発生するのを防止することができる。
なお、第4実施例においても、第2実施例で示したように、表示部を把手や把手以外の面の全体に設けることも可能である。
また、把手に表示部を設ける場合には、動作中の給紙カセットや他のユニットの表示部において、第3実施例で示したように、静的にまたは動的に表示部の表示を制御して、用紙の搬送方向を報知してもよい。
<第5実施例>
第5実施例の画像形成装置10は、動作しているユニットのみならず、用紙を搬送している搬送路を有するユニットについても報知するようにした以外は、第4実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図14は、第5実施例の画像形成装置10の外観の例を正面から見た図解図である。図14に示すように、第4給紙カセット28が動作されている場合には、図中の矢印で示すように、用紙が搬送される。つまり、第1給紙カセット22〜第3給紙カセット26が設けられる部分を用紙が搬送される。このため、用紙の搬送路が設けられる部分の表示部300〜304も照明される。ただし、動作している給紙カセット28を認識する必要があるため、用紙を搬送している部分に対応するユニット(ここでは、第1給紙カセット22〜第3給紙カセット26)の表示部(ここでは、300〜304)は他の色(たとえば、緑色)で照明される。したがって、少なくとも表示部300〜304には、青色および緑色で発光する二種類のLEDランプ126が設けられる。そして、給紙カセット22〜26が動作中か用紙が搬送路を搬送中であるかに応じて二種類のLEDランプ126が点灯制御される。
さらにまた、第4実施例に示したように、表示部310〜320を設ける場合には、給紙カセット22〜28のみならず、動作している他のユニットおよび用紙を搬送している部分の他のユニットについても報知することができる。
上述の第4実施例では、表示部310は、画像形成部56が動作中であることを表示するために設けられるが、この第5実施例では、表示部310は、第1用紙搬送路T1または/および第2用紙搬送路T2を用紙が搬送されていることを表示するために設けられる。ただし、第1用紙搬送路T1または/および第2用紙搬送路T2を用紙が搬送されている場合には、印刷またはコピーが実行されているため、画像形成部56も動作中である。
図14に示す例では、動作しているユニット(28および88b)と用紙を搬送している搬送路を有するユニット(22〜26および56)に設けられる表示部300〜306、310および314が照明される。ただし、動作していることと用紙を搬送していることを区別するために、異なる色で照明される。
たとえば、動作しているユニットの表示部306および314は青色で照明され、用紙を搬送している搬送路を有するユニットの表示部300〜304、310は緑色で照明される。
したがって、第5実施例によれば、動作している給紙カセット(ここでは、306)および排紙ローラ88bを識別可能とし、動作中の給紙カセットを引き出したり、動作中のユニットまたはそのユニットの開閉部を開いたりするのを防止することができる。さらには、用紙を搬送中の搬送路が設けられるユニットの開閉部を開いたりするのを防止することができる。
なお、第5実施例においても、第2実施例〜第4実施例のそれぞれおよびそれらのうちの二つ以上を同時に適用することができる。
<第6実施例>
第6実施例の画像形成装置10は、紙詰まり(用紙ジャム)が発生した場合に、表示部300〜320の表示内容を、紙詰まりを報知するための表示内容に変化させる以外は、第4実施例や第5実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
簡単に説明すると、第6実施例では、紙詰まりが発生すると、動作中のユニットや用紙を搬送している搬送路を有するユニットを報知するのを中断し、紙詰まりの原因となった箇所と、紙詰まりが発生したことに起因して用紙が滞留している箇所を識別可能に報知する。
図15は、第6実施例の画像形成装置10の外観を正面から見た図解図である。
たとえば、紙詰まりの原因となった箇所に対応する表示部310は赤色で照明され、紙詰まりが発生したことにより用紙が滞留している箇所に対応する表示部304、306および314は黄色で照明される。図面においては、色の違いを、斜線の数の違いで表現してある。
ただし、紙詰まりの原因となった箇所は、上記のように、画像形成装置10が動作しているときに、用紙詰まりが検知された箇所を意味する。そして、紙詰まりが発生したことにより用紙が滞留している箇所は、用紙詰まりが検知されたことにより、画像形成装置10の動作が停止され、搬送の途中で用紙が滞留(停止)している箇所を意味する。
第6実施例によれば、表示部300〜318を照明させることにより、紙詰まりの原因となった箇所と、紙詰まりに伴って用紙が滞留している箇所を報知するので、紙詰まりが発生しているユニットを直接知ることができる。したがって、ディスプレイ18に表示されたジャムマップを参照する場合に比べて、直接的に用紙が詰まった箇所を知ることができるので、紙詰まりを解消する作業がし易い。
<第7実施例>
第7実施例の画像形成装置10は、用紙の情報として用紙の種類(用紙サイズではない)を表示する表示部をさらに設けるようにした以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。ただし、第7実施例では、用紙の種類は、新紙および裏紙の別を意味する。ここで、新紙とは使用(印刷)されていない用紙を意味する。したがって、この第7実施例では、給紙される用紙が使用済みであるかどうかについても報知される。
図16は、第7実施例における、画像形成装置10の外観を正面から見た図解図である。図17は、図16に示す画像形成装置10の一部を拡大した拡大図である。
図16に示すように、第7実施例の画像形成装置10は、給紙カセット22〜28の各々に、表示部412、414、416および418がさらに設けられる。たとえば、表示部412〜418の各々は、対応する給紙カセット22〜28の把手150〜156の左側に設けられる。また、図17に示すように、各表示部412〜418には「新紙」または「裏紙」の文字列が表示される。たとえば、各表示部412〜418では、アクリル板には、半透明で「新紙」および「裏紙」の文字列が縦に並んで形成され、これらの文字列以外の部分は不透明にされる。そして、各表示部412〜418では、アクリル板の上半分の領域と下半分の領域のそれぞれに対応してLEDランプ126が設けられる。したがって、給紙カセット22〜28に収容される用紙が新紙か裏紙かに応じて、上半分の領域または下半分の領域に対応するLEDランプ126が点灯される。
たとえば、給紙カセット22〜28に収容される用紙が新紙であるか裏紙であるかは、ユーザによってメニューで設定され、この設定に従って、プロセッサ110は、表示部412〜418に設けられるLEDランプ126の点灯を制御する。
第7実施例によれば、動作中の給紙カセットのみならず、当該給紙カセットから給紙される用紙の種類を知ることができる。したがって、たとえば、給紙カセットに用紙を補充する場合に、その種類を容易に知ることができる。このため、補充ミスを低減することができる。
なお、用紙の種類を表示するための表示部をさらに設けることについては、第1実施例のみならず、第2実施例〜第6実施例の各々にも適用可能である。
<第8実施例>
第8実施例の画像形成装置10は、用紙の情報として、用紙サイズをさらに報知するようにした以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図18は、第8実施例の画像形成装置10の一部拡大図である。図18から分かるように、表示部300〜306には、用紙サイズが表示される。ただし、画像形成装置10は、図3に示した画像形成装置10と同じ構成である。
図18に示すように、第8実施例の画像形成装置10では、各表示部300〜306には、「A3」、「A4」、「B4」または「B5」の文字列が表示される。たとえば、各表示部300〜306では、アクリル板には、半透明で「B5」および「B4」の文字列が左側の領域に縦に並んで形成され、同様に、半透明で「A4」および「A3」の文字列が右側の領域に縦に並んで形成され、これらの文字列以外の部分は不透明にされる。そして、各表示部300〜306では、アクリル板の左側の上下の領域のそれぞれと、右側の上下の領域のそれぞれに対応してLEDランプ126が設けられる。つまり、各表示部300〜306は4つの表示領域に分割され、各表示領域に異なる用紙サイズを表記する文字列が半透明で形成される。したがって、給紙カセット22〜28に収容される用紙サイズに応じて、いずれかの表示領域に対応するLEDランプ126が点灯される。
ただし、図18では、すべての給紙カセット22〜28の用紙サイズが表示されているように示してあるが、実際には、第1実施例で説明したように、動作中の給紙カセット22〜28に対応する表示部300〜306だけが照明される。したがって、動作中以外の給紙カセット22〜28に対応する表示部300〜306についても用紙サイズを表示させる場合には、たとえば、動作中とは異なる色のLEDランプ126を点灯させるようにする。もしくは、表示部300〜306を把手152〜158に設けて、用紙サイズを常に表示する表示部を別途設ける。
なお、各給紙カセット22〜28に収容される用紙サイズは、ユーザによってメニューで設定されてもよいし、収容されている用紙サイズを自動的に読み取ってもよい。したがって、プロセッサ110は、ユーザによる設定もしくは読み取った用紙サイズに応じて、各給紙カセット22〜28の表示部300〜306に設けられたLEDランプ126の点灯を制御する。
第8実施例によれば、動作中の給紙カセット22、24,26または28のみならず、それに収容された用紙サイズを認識することができる。また、給紙カット22〜28において、用紙サイズを常に表示する場合には、補充ミスを低減することができる。さらに、収容する用紙サイズが変更された場合であっても、用紙サイズが自動的に読み取られる場合には、サイズが記載されたシートを入れ替える必要がないため、ユーザの手間を省くことができる。
なお、用紙サイズをさらに表示することについては、第1実施例のみならず、第2実施例〜第7実施例の各々にも適用可能である。
<第9実施例>
第9実施例の画像形成装置10は、動作モードとして印刷方法をさらに表示するようにした以外は第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
図19は、第9実施例における、画像形成装置10の外観を正面から見た図解図である。
図19に示すように、第9実施例では、排紙部カバー38に表示部600が設けられる。たとえば、表示部600は左側の領域600aと右側の領域600bに分割される。片面印刷の場合には、領域600aが照明され、両面印刷の場合には、領域600bが照明される。したがって、表示部600には、領域600aおよび領域600bを個別に照明するためのLEDランプ126が設けられる。
なお、片面印刷か両面印刷かの情報は、プリンタ設定情報やコピー設定情報に含まれるため、プロセッサ110は、プリンタ設定情報やコピー設定情報を参照して、表示部600に設けられるLEDランプ126を点灯制御する。
また、第9実施例では、表示部600を左右の2つの領域に分割したが、上下の2つの領域に分割してもよい。もしくは、「片面」または「両面」の文字列が表示されるようにしてもよい。
第9実施例によれば、動作モードを視認することができるので、たとえば、ユーザは、動作モード以外の情報を設定している際にも動作モードを認識することができ、誤操作を防止することができる。
なお、第9実施例では、動作モードとして、印刷方法を識別可能に表示するようにしたが、これに限定される必要はない。他の動作モードとしては、プリンタモードまたはコピーモードの別を識別可能に表示してもよい。
また、動作モードをさらに表示することについては、第1実施例のみならず、第2実施例〜第8実施例の各々にも適用可能である。ただし、排紙部に表示部312および314が設けられる場合には、たとえば、表示部600は表示部312および314の右側に設けられる。
10 … 画像形成装置
18 … ディスプレイ
36 … 画像読取装置
90 … ジャムセンサ
110 … プロセッサ
114 … フラッシュメモリ
116 … RAM
126 … LEDランプ
300、302、304、306、308、310、312、314、316、318、320、322、324、326、328、330、332、350、352、354、356、358、360、362、400、412、414、416、418 … 表示部
500 … 画像形成システム
502 … 前処理装置
504 … 後処理装置
506 … 中継ユニット

Claims (16)

  1. 用紙に画像を記録する画像形成装置であって、
    筐体に設けられる開閉部、
    前記開閉部に設けられ、当該開閉部または当該開閉部が設けられる部分の動作状況を表示する表示部、および
    前記動作状況に応じて前記表示部の表示を制御する制御部を備える、画像形成装置。
  2. 前記開閉部は、前記用紙を給紙する給紙部を含み、
    前記制御部は、前記給紙部から前記用紙を給紙しているときと、給紙していないときとで前記表示部の表示態様を変化させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開閉部は、前記用紙を排紙する排紙部をさらに含み、
    前記制御部は、印刷中に、前記給紙部から前記排紙部までの用紙の搬送経路に対応する前記開閉部の前記表示部を点灯する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示部は、前記開閉部の把手に設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記用紙の搬送方向を視認可能に前記表示部を表示制御する、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記表示部は、前記用紙の搬送方向を視認可能に表示する、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 原稿から画像を読み取る画像読取部をさらに備え、
    前記画像読取部は前記開閉部を含む、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 大量の前記用紙を収容および給紙する前処理装置をさらに備え、
    前記前処理装置は前記開閉部を含む、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記表示部は、第1表示領域および第2表示領域を含み、
    前記制御部は、動作モードに応じて、前記第1表示領域と前記第2表示領域の表示態様を変化させる、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記給紙部に前記用紙の情報を表示する用紙表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記用紙の情報に応じて前記用紙表示部の表示をさらに制御する、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記用紙の情報は用紙サイズを含む、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記用紙の情報は新紙および裏紙の別を含む、請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 前記給紙部は、同一サイズの前記用紙を収容する複数の給紙カセットを含み、
    前記制御部は、前記給紙カセットから前記用紙を給紙しているときと、当該給紙カセットから前記用紙を給紙していないときとで前記表示部の表示態様を変化させる、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 紙詰まりを検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部で紙詰まりを検出したとき、前記動作状況に代えて当該紙詰まりの状況を前記表示部に表示する、請求項1ないし13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、紙詰まりの原因となった個所に対応する前記開閉部に設けられる前記表示部と、紙詰まりが発生したことにより前記用紙が滞留している個所に対応する前記開閉部に設けられる前記表示部の表示態様を異ならせる、請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の画像形成装置を含む、画像形成システムであって、
    前記用紙に後処理を行う後処理装置をさらに備え、
    前記後処理装置は一つまたは複数の前記開閉部および前記排紙部を含む、画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11409219B2 (en) 2018-09-25 2022-08-09 Fujifilm Business Innovation Corp. Image forming apparatus and image forming system
JP7484342B2 (ja) 2020-03-31 2024-05-16 ブラザー工業株式会社 画像記録装置

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