JP2016057258A - 吸着塔ユニットおよび放射性核種除去システム - Google Patents

吸着塔ユニットおよび放射性核種除去システム Download PDF

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Abstract

【課題】吸着塔から放射される放射線強度の分布を均一化することで遮蔽体の構造を単純化することが可能な吸着塔ユニット、および当該吸着塔ユニットを備えている放射性核種除去システムを提供する。
【解決手段】放射性物質を吸着可能な吸着剤が充填され、略平行に配置された少なくとも2本の吸着塔1と、複数の吸着塔1をまとめて覆い、放射性物質から放射される放射線を遮蔽する遮蔽体2と、吸着塔1に接続され、汚染水を吸着塔1内へ供給する第1配管3と、吸着塔1に接続され、吸着剤により汚染水から放射性物質が除去された処理水を吸着塔1から排出する第2配管4とを備え、複数の吸着塔1のうちの一部の吸着塔1の通水方向が、他の吸着塔1の通水方向とは異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸着塔ユニットおよび放射性核種除去システムに関する。さらに詳しくは、本発明は、遮蔽体の構造を単純化することができる吸着塔ユニットおよび放射性核種除去システムに関する。
原子力発電所などで発生した放射性核種を含む汚染水から上記放射性核種を除去する方法として、イオン交換樹脂や活性炭などの吸着剤を充填した吸着塔に上記汚染水を通水して放射性核種を除去する方法が知られている。
このような方法を利用したシステムとしては、例えば、放射性核種を除去する2つの吸着塔を用いて一方を上流側、他方を下流側に配置し、これらを直列に繋げて運転を行う汚染水除染システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このシステムでは、放射線強度がより高い吸着塔を上流側に配置し、この吸着塔の放射線強度が閾値を超えると当該吸着塔を取り外し、下流側の吸着塔を上流側に切り替えて新たな吸着塔を下流側に繋げて運転を再開する。従って、上記閾値を超えた上流側の吸着塔のみが交換されるので、更に吸着が可能な下流側の吸着塔を引き続き使用することができ、塔内の吸着剤を有効に使うことができる。
特開2014−016211号公報
しかしながら、上述したような従来の技術では、下流側の吸着塔を上流側にするため、順次配管経路を切り替える必要があり、上流側の吸着塔から放射される放射線強度が下流側の吸着塔に比して常に高くなる。そのため、例えば図5に示すように、これらの吸着塔(上流側の吸着塔81aおよび下流側の吸着塔81b)を覆う被ばく防止用の遮蔽体82を上流側(吸着塔81a側)で厚く、かつ下流側(吸着塔81b側)で薄くするような複雑な形状にするか、若しくは予め遮蔽体82全体(吸着塔81a側および吸着塔81b側の両方)を厚くしなければならない。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、吸着塔から放射される放射線強度の分布を均一化することで遮蔽体の構造を単純化することが可能な吸着塔ユニット、および当該吸着塔ユニットを備えている放射性核種除去システムを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、
汚染水に含まれる放射性物質を除去して処理水に変換する吸着塔ユニットであって、
前記放射性物質を吸着可能な吸着剤が充填され、略平行に配置された少なくとも2本の吸着塔と、
複数の前記吸着塔をまとめて覆い、前記放射性物質から放射される放射線を遮蔽する遮蔽体と、
前記吸着塔に接続され、前記汚染水を前記吸着塔内へ供給する第1配管と、
前記吸着塔に接続され、前記吸着剤により前記汚染水から前記放射性物質が除去された処理水を前記吸着塔から排出する第2配管とを備え、
複数の前記吸着塔のうちの一部の吸着塔の通水方向が、他の吸着塔の通水方向とは異なっていることを特徴とする吸着塔ユニットである。
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、
当該吸着塔ユニットと、
第1配管を介して前記吸着塔ユニットに接続され、前記吸着塔ユニットに汚染水を供給するポンプと、
前記第1配管の中途に設けられ、前記汚染水の流通を開閉する遮断用バルブと、
前記吸着塔ユニットから放射される放射線強度を計測する放射線強度計測手段とを備えている放射性核種除去システムである。
なお、本明細書において「汚染水」とは、放射性物質を含んだ未処理の水だけではなく、本発明の吸着塔ユニットと同様なユニット等により既に処理された水をも含む概念である。また、本明細書において「充填長さ」とは、吸着塔内の吸着剤が充填された領域における当該吸着塔の長手方向(通水方向)の長さを意味する。また、本明細書において「所定の位置」とは、遮蔽体外に放射される放射線強度分布がより均一になるように、充填長さが最大となる吸着塔以外の吸着塔が配設される位置を意味する。
本発明は、吸着塔から放射される放射線強度を均一化することができ、遮蔽体の構造を単純化することが可能な吸着塔ユニット、および当該吸着塔ユニットを備えている放射性核種除去システムを提供することができる。
本発明の吸着塔ユニットの第1の実施形態を示す概略斜視図である。 図1の吸着塔ユニットを遮蔽体断面および放射線強度分布と共に示す概略斜視図である。 本発明の吸着塔ユニットの第2の実施形態を放射線強度分布と共に示す概略斜視図である。 本発明の放射性核種除去システムの一実施形態を示す概略図である。 従来の吸着塔ユニットの一形態を遮蔽体断面および放射線強度分布と共に示す概略斜視図である。
<吸着塔ユニット>
本発明の吸着塔ユニットは、汚染水に含まれる放射性物質を除去して処理水に変換する吸着塔ユニットであって、前記放射性物質を吸着可能な吸着剤が充填され、略平行に配置された少なくとも2本の吸着塔と、複数の前記吸着塔をまとめて覆い、前記放射性物質から放射される放射線を遮蔽する遮蔽体と、前記吸着塔に接続され、前記汚染水を前記吸着塔内へ供給する第1配管と、前記吸着塔に接続され、前記吸着剤により前記汚染水から前記放射性物質が除去された処理水を前記吸着塔から排出する第2配管とを備え、複数の前記吸着塔のうちの一部の吸着塔の通水方向が、他の吸着塔の通水方向とは異なっていることを特徴とする。
このように、本発明の吸着塔ユニットは、複数の吸着塔のうちの一部の吸着塔の通水方向が、他の吸着塔の通水方向とは異なっているので、吸着塔から放射される放射線強度を均一化することができ、遮蔽体の構造を単純化することができる。
また、当該吸着塔ユニットは、一部の吸着塔および他の吸着塔のうちの少なくとも一方が2本以上の吸着塔からなり、前記2本以上の吸着塔のうちのいずれかの吸着塔の充填長さが異なっており、かつ前記充填長さが異なる吸着塔のうちの充填長さが最大となる吸着塔以外の吸着塔が所定の位置に配設されていることが好ましい。
このように、充填長さが最大となる吸着塔以外の吸着塔が所定の位置に配設されていることで、吸着塔から放射される放射線強度をより均一化することができ、遮蔽体の構造をより単純化することができる。
以下、本発明の吸着塔ユニットの実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の吸着塔ユニットの第1の実施形態を示す概略斜視図である。また、図2は、図1の吸着塔ユニットを遮蔽体断面および放射線強度分布と共に示す概略斜視図である。なお、図2の放射線強度分布は、横軸が放射線強度、縦軸が吸着塔の高さ方向に対応した位置をそれぞれ示している(以下、図3および図5において同じ)。本発明の吸着塔ユニット10は、図1に示すように、吸着塔1と、遮蔽体2と、第1配管3と、第2配管4とを備えている。
吸着塔1は、放射性物質を吸着可能な吸着剤が充填され、当該充填剤により上記放射性物質を除去する。この吸着塔1に汚染水を供給することで、吸着剤が特定または全ての放射性物質を吸着し、当該放射性物質が除去された処理水に変換される。
ここで、放射性物質は、通常、原子力発電所において使用済核燃料から廃棄物として分離される放射性核種を含んだ物質である。上記放射性核種としては、例えば、クリプトン、キセノン、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム等のうちの放射性の核種が挙げられる。これら中で、セシウムおよびストロンチウムは、特に半減期が長い。
上記吸着剤は、汚染水に含まれると予測される放射性核種を吸着できる限り特に限定されず、例えば、キレート樹脂、陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹脂、セシウム吸着剤、ストロンチウム吸着剤等が挙げられる。
上記セシウム吸着剤としては、例えば、ゼオライト、フェロシアン化鉄(プルシアンブルー)、結晶化シリコチタネート(CST)等;
上記ストロンチウム吸着剤としては、例えば、合成ゼオライト、チタン酸等が挙げられる。
上記吸着剤は、吸着塔1の本体に対して着脱自在なカートリッジ(不図示)に装填されている。カートリッジの形状は特に限定されず、例えば、メッシュ状に形成された有底円筒状のバスケット等を採用することができる。また、カートリッジの吸着塔1本体への取付方法も特に限定されず、例えば、吸着塔1の底部を開放して使用済みのカートリッジを抜き取った後、吸着塔1の上部を開放して新たなカートリッジを挿入するようにしてもよい。このように上記吸着剤がカートリッジに装填されていることで、当該吸着剤を容易かつ迅速に交換することができる。
本実施形態の吸着塔ユニット10は、外形が略円柱状の吸着塔1を4本有し、これらの吸着塔1(1a〜1d)が互いに略平行に配置されている。
遮蔽体2は、複数の吸着塔1を密閉状態でまとめて覆い、放射性物質から放射される放射線を遮蔽し、その放射線強度を低減する。この遮蔽体2は、通常、エックス線やガンマ線を遮蔽可能な鉛、鉄などを含む密度が高い(重い)材料で形成されている。
遮蔽体2は、図2に示すように、円筒形状の胴部とこの胴部の両端を閉塞する蓋部(不図示)とを有し、これら胴部および蓋部の厚さ(肉厚)が均一になるように形成されている。このように、上記胴部および蓋部の厚さが均一であるのは、後述する吸着塔1から放射される放射線強度の分布が均一化されることにより、遮蔽体2の部位ごとに当該遮蔽体2の厚さに厚薄をつける必要性が小さくなるためである。これにより、遮蔽体2の構造を単純化することができる。
第1配管3は、図1に示すように、吸着塔1に接続され、汚染水を吸着塔1内へ供給する配管である。具体的には、第1配管3の吸着塔1側の部位は分岐しており、分岐したそれぞれが吸着塔1の流入口1−in(例えば、図1に示す吸着塔1aの流入口1a−in)に接続されている。
第2配管4は、吸着塔1に接続され、吸着剤により汚染水から放射性物質が除去された処理水を吸着塔1から排出する配管である。この第2配管4の吸着塔1側の部位は当該吸着塔1の各流出口1−out(例えば、図1に示す吸着塔1aの流出口1a−out)に接続さており、これらが集約されて処理水が合流する。なお、第2配管4の上記流出口1−outと反対側の端部は、必要に応じて他の吸着塔ユニットなどに接続されていてもよい。
当該吸着塔ユニット10では、4本の吸着塔1a〜1dのうちの一部の吸着塔1c、1dの通水方向が、他の吸着塔1a、1bの通水方向とは異なっている。これらの吸着塔1a〜1dは互いに略平行に配置されているので、吸着塔1a、1bの通水方向と吸着塔1c、1dの通水方向とは向流の関係にある。
ここで、各吸着塔1ごとに放射される放射線強度は、一般的に、流出口1−out側よりも流入口1−in側で高くなる。従って、第1の実施形態においては、吸着塔1a、1bでは上部が高くかつ下部が低くなると共に、吸着塔1c、1dでは上部が低くかつ下部が高くなる。そのため、4本の吸着塔1a〜1dから放射される放射線強度の分布は、図2の放射線強度分布に示すように、吸着塔1の高さ方向の上端および下端の領域で高く、中央の領域でやや低くなっている。
このように、第1の実施形態においては、複数の吸着塔1a〜1dのうちの一部の吸着塔1c、1dの通水方向が、他の吸着塔1a、1bの通水方向とは異なっているので、例えば図5に示すような従来の技術に比して吸着塔1(1a〜1d)から放射される放射線強度を均一化することができ、遮蔽体2の構造を単純化することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の吸着塔ユニットの第2の実施形態を放射線強度分布と共に示す概略斜視図である。第2の実施形態では、吸着塔の長さ(充填長さ)が異なっている点で、第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態に係る吸着塔ユニット11は、図3に示すように、吸着塔1(1a’、1b、1c、1d’)と、遮蔽体2と、第1配管3’と、第2配管4とを備えている。なお、吸着塔1b、1c、遮蔽体2および第2配管4は第1の実施形態と同様であるため、同一部分については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、吸着塔1a’、1d’の長手方向の長さ(充填長さ)以外の構成、および第1配管3’の長さ以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の吸着塔ユニット11は、外形が略円柱状の吸着塔1を4本有し、これらの吸着塔1(1a’、1b、1c、1d’)が互いに略平行に配置されている。
吸着塔1は、第1の実施形態と充填長さが異なっており、かつ上記充填長さが異なる吸着塔1(1a’〜1d’)のうちの充填長さが最大となる吸着塔1b、1c以外の吸着塔1a’、1d’が所定の位置に配設されている。
第1配管3’は、第1の実施形態と長さが異なっており、分岐した第1配管3’の端部のそれぞれが吸着塔1の流入口1−in(例えば、図3に示す吸着塔1a’の流入口1a’−in)に接続されている。
当該吸着塔ユニット11では、4本の吸着塔1a’〜1d’のうちの一部の吸着塔1c、1d’の通水方向が、他の吸着塔1a’、1bの通水方向とは異なっており、これらは向流の関係にある。
ここで、図3に示すように、吸着塔1a’の流入口1a’−inが吸着塔1bの流入口1b−inよりも下方に位置するので、吸着塔1bの流入口1b−in近傍における4本の吸着塔1a〜1dから放射される放射線強度の合計は第1の実施形態に比して低くなる。一方、吸着塔1a’の流入口1a’−inが吸着塔1bの長手方向の略中間部の高さに位置するので、当該中間部位近傍における放射線強度の合計は第1の実施形態に比して高くなる。そのため、4本の吸着塔1a’〜1d’から放射される放射線強度の分布は、図3の放射線強度分布に示すように、第1の実施形態(図2参照)よりもより均一なる。
このように、第2の実施形態においては、充填長さが異なる吸着塔のうちの充填長さが最大となる吸着塔1b、1c以外の吸着塔1a’、1d’が所定の位置に配設されているので、吸着塔1(1a’〜1d’)から放射される放射線強度をより均一化することができ、遮蔽体2の構造をより単純化することができる。
<放射性核種除去システム>
本発明の放射性核種除去システムは、当該吸着塔ユニットと、第1配管を介して前記吸着塔ユニットに接続され、前記吸着塔ユニットに汚染水を供給するポンプと、前記第1配管の中途に設けられ、前記汚染水の流通を開閉する遮断用バルブと、前記吸着塔ユニットから放射される放射線量を計測する放射線量計測手段とを備えている。
このように、本発明の放射性核種除去システムは、当該吸着塔ユニットと、上記遮断用バルブと上記放射線量計測手段とを備えているので、遮蔽体の構造を単純化することができると共に、放射線強度が閾値に達した場合、遮断用バルブを閉めて汚染水の供給を止めることで、放射線強度のさらなる上昇を防止することができる。なお、本明細書において、「閾値」とは、当該吸着塔ユニットを連続して安全に稼働することができる放射線強度の上限値を意味している。
また、当該放射性核種除去システムは、前記第1配管の遮断用バルブよりもポンプ側に接続され、当該吸着塔ユニットを迂回する第3配管と、前記第3配管の中途に設けられ、汚染水の流通を開閉する迂回用バルブとをさらに備えていることが好ましい。
このように、当該放射性核種除去システムが上記第3配管と上記迂回用バルブとをさらに備えていることで汚染水のバイパス経路を確保することができ、例えば吸着塔を交換する場合であっても汚染水の流通を止める必要がない。
以下、本発明の放射性核種除去システムの実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
図4は、本発明の放射性核種除去システムの一実施形態を示す概略図である。本発明の放射性核種除去システム100は、図4に示すように、吸着塔ユニット10と、ポンプ40と、遮断用バルブ50と、放射線強度計測手段60と、第3配管5と、迂回用バルブ51とを備えている。本実施形態の放射性核種除去システム100は、3個の吸着塔ユニット10が直列に接続されている。なお、各吸着塔ユニット10は、上記<吸着塔ユニット>の項で説明した吸着塔ユニット10と同様であるため、同一部分については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
ポンプ40は、第1配管3を介して吸着塔ユニット10に接続され、吸着塔ユニット10に汚染水を供給する。このポンプ10は、放射性核種除去システム100における最も上流側の吸着塔ユニット10aの第1配管3aに接続されている。また、ポンプ40は、吸着塔ユニット10の性能や本数を考慮して、水圧と流量が適切な値となるような公知のものが採用される。なお、ポンプ40には、汚染水の流量や水圧などを制御するためのポンプ制御手段を設けてもよい。
遮断用バルブ50は、第1配管3の中途に設けられ、汚染水の流通を開閉する。遮断用バルブ50は、汚染水を遮断することが可能な公知のものが採用される。遮断用バルブ50は、汚染水を通水するときは開き、例えば吸着塔ユニット10を交換するときは閉じる。なお、遮断用バルブ50には、例えば緊急事態の発生時に自動的に閉じるためのバルブ制御手段を設けてもよい。また、上記バルブ制御手段は、遮断用バルブ50の開度を調整することにより汚染水の流量を調整する機能を含んでいてもよい。
放射線強度計測手段60は、吸着塔ユニット10から放射される放射線強度を計測する。放射線強度計測手段60は、放射線強度を精度良く計測できれば特に限定されない。放射線強度計測手段60としては、例えば、ガイガーカウンター等が挙げられる。本実施形態では、放射線強度計測手段60は吸着塔ユニット10に固定されておらず、移動可能で吸着塔ユニット10の任意の部位を計測できるように設けられている。なお、当該放射性核種除去システム100は、放射線強度計測手段60を複数備えていてもよく、かかる場合、吸着塔1からの放射能強度が最も高くなりやすい遮蔽体2の外周部などの部位(例えば、図1の吸着塔ユニット10における流入口1a−in近傍の遮蔽体2の外周部等)に備えていてもよい。
第3配管5は、第1配管3の遮断用バルブ50よりもポンプ40側に接続され、吸着塔ユニット10を迂回する。本実施形態では、吸着塔ユニット10aを迂回する第3配管5aが第1配管3aの遮断バルブ50aよりもポンプ40側に接続され、吸着塔ユニット10bを迂回する第3配管5bが第1配管3bの遮断バルブ50bよりもポンプ40側に接続され、吸着塔ユニット10cを迂回する第3配管5cが第1配管3cの遮断バルブ50cよりもポンプ40側に接続されている。
一方、第3配管5aの第1配管3a接続部と反対側の端部は第1配管3bに接続され、第3配管5bの第1配管3b接続部と反対側の端部は第1配管3cに接続され、第3配管5cの第1配管3c接続部と反対側の端部は、第2配管4cに接続されたバルブ500よりも下流側の配管6に接続されている。
迂回用バルブ51は、第3配管5の中途に設けられ、汚染水の流通を開閉する。本実施形態では、迂回用バルブ51は、第3配管51(51a〜51c)のそれぞれに設けられている。なお、迂回用バルブ51は通常閉じられており、迂回が必要なときにのみ開かれる。
なお、本実施形態においては、第2配管4aと第1配管3bと共用され、かつ第2配管4bと第1配管3cとが共用されている。
また、本発明の放射性核種除去システム100は、流通する汚染水の流量を計測する流量計測手段および/または配管の圧力を計測する圧力計測手段をさらに備えていてもよい。さらに、本発明の放射性核種除去システム100は、上記流量計測手段および/または圧力計測手段により計測された値に基づき、ポンプ40および/またはバルブ50を制御する制御手段をさらに備えていてもよい。
上記流量計測手段や圧力計測手段を備えることで、放射性核種除去システム100の運転状態を確認することができる。さらに、上記制御手段を備えることで、例えば、放射線強度が閾値に達した場合、ポンプ40および/またはバルブ50の制御により汚染水の流通を停止することができる。なお、上記流量計測手段等の手段は、イントラネットやインターネット等の通信ネットワークを介して互いに接続されていてもよい。これにより迅速に連携を図ることができる。
次に、放射性核種除去システム100の運用方法について説明する。なお、ここでは、吸着塔ユニット10bの放射線強度が閾値に達した場合を例として説明する。放射性核種除去システム100を運転する際、放射線強度は上述した放射線強度計測手段60により計測される。汚染水の処理の進行に伴い吸着塔ユニット10bの放射線強度が閾値に達したとき、吸着塔ユニット10bの第1配管3bの遮断用バルブ50bを閉じて当該吸着塔ユニット10bへの汚染水の供給を停止する。これにより、吸着塔ユニット10bにおける放射線強度のさらなる上昇を防止することができる。
次いで、第1配管3bおよび第2配管4bの接続を解除して吸着塔ユニット10bを取り外し、リフト等の運搬手段を用いて保管庫等に移送した後、新たな吸着塔ユニット10を上述の取り外した吸着塔ユニット10bの位置に配置し、新たな吸着塔ユニット10の第1配管3bおよび第2配管4bを接続して吸着塔ユニット10を交換する。なお、上記交換の際、迂回用バルブ51bを開き、汚染水を第3配管5bにより迂回させる。これにより、吸着塔1を交換する際に汚染水の流通を止める必要がなく、連続的に汚染水を処理することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、図1から図3の吸着塔ユニット10、11では、円筒形状の胴部と上記胴部の両端を閉塞する蓋部とを有し、かつこれら胴部および蓋部の厚さ(肉厚)が均一な構造の遮蔽体2について説明したが、構造が単純化した遮蔽体であれば特に限定されず、当該遮蔽体の構造は、上記構造の他、例えば肉厚が均一な箱形構造等としてもよい。
また、図1から図3の吸着塔ユニット10、11では、吸着塔1を4本有するものについて説明したが、当該吸着塔ユニットは、第1の実施形態では2本以上の吸着塔1、第2の実施形態では3本以上の吸着塔1を備えている限り、吸着塔1の本数は限定されない。
また、上記<吸着塔ユニット>の項の第1の実施形態では、カートリッジに装填されている吸着剤について説明したが、当該吸着塔ユニットは、上記カートリッジを用いず吸着塔1に直接充填されているものであってもよい。
また、図4の放射性核種除去システム100では、第3配管5および迂回用バルブ51を備えている実施形態について説明したが、当該放射性核種除去システムは、上記第3配管5および迂回用バルブ51を必ずしも備えている必要はない。
また、図4の放射性核種除去システム100では、直列に接続された3個の吸着塔ユニット10a〜10cを備えている実施形態について説明したが、当該放射性核種除去システムは、1個若しくは2個、または4個以上の吸着塔ユニット10を備えているものであってもよい。
また、図4の放射性核種除去システム100では、第3配管5bの第1配管3b接続部と反対側の端部が、第1配管3cにおける遮断用バルブ50cよりも後段に接続されている実施形態について説明したが、上記遮断用バルブ50cよりも後段であれば、いずれの配管に接続されていてもよく、当該放射性核種除去システムは、例えば上記端部が配管6に接続されているものであってもよい。
また、図4の放射性核種除去システム100では、その運用方法として吸着塔ユニット10全体を交換する場合について説明したが、当該放射性核種除去システムは、上述したような吸着剤が装填されているカートリッジを交換するものであってもよい。
1、1a、1a’、1b、1c、1d、1d’ 吸着塔
2 遮蔽体
3、3a、3b、3c 第1配管
4、4a、4b、4c 第2配管
5、5a、5b、5c 第3配管
10、11 吸着塔ユニット
40 ポンプ
50、50a、50b、50c 遮断用バルブ
51、51a、51b、51c 迂回用バルブ
60 放射線強度計測手段
100 放射性核種除去システム

Claims (5)

  1. 汚染水に含まれる放射性物質を除去して処理水に変換する吸着塔ユニットであって、
    前記放射性物質を吸着可能な吸着剤が充填され、略平行に配置された少なくとも2本の吸着塔と、
    複数の前記吸着塔をまとめて覆い、前記放射性物質から放射される放射線を遮蔽する遮蔽体と、
    前記吸着塔に接続され、前記汚染水を前記吸着塔内へ供給する第1配管と、
    前記吸着塔に接続され、前記吸着剤により前記汚染水から前記放射性物質が除去された処理水を前記吸着塔から排出する第2配管とを備え、
    複数の前記吸着塔のうちの一部の吸着塔の通水方向が、他の吸着塔の通水方向とは異なっていることを特徴とする吸着塔ユニット。
  2. 一部の吸着塔および他の吸着塔のうちの少なくとも一方が2本以上の吸着塔からなり、前記2本以上の吸着塔のうちのいずれかの吸着塔の充填長さが異なっており、かつ前記充填長さが異なる吸着塔のうちの充填長さが最大となる吸着塔以外の吸着塔が所定の位置に配設されている請求項1に記載の吸着塔ユニット。
  3. 吸着剤が、吸着塔本体に対して着脱自在なカートリッジに装填されている請求項1または請求項2に記載の吸着塔ユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸着塔ユニットと、
    第1配管を介して前記吸着塔ユニットに接続され、前記吸着塔ユニットに汚染水を供給するポンプと、
    前記第1配管の中途に設けられ、前記汚染水の流通を開閉する遮断用バルブと、
    前記吸着塔ユニットから放射される放射線強度を計測する放射線強度計測手段とを備えている放射性核種除去システム。
  5. 第1配管の遮断用バルブよりもポンプ側に接続され、吸着塔ユニットを迂回する第3配管と、
    前記第3配管の中途に設けられ、汚染水の流通を開閉する迂回用バルブとをさらに備えている請求項4に記載の放射性核種除去システム。
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