JP6511094B2 - 吸着塔及びその処理液排出方法 - Google Patents

吸着塔及びその処理液排出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6511094B2
JP6511094B2 JP2017120660A JP2017120660A JP6511094B2 JP 6511094 B2 JP6511094 B2 JP 6511094B2 JP 2017120660 A JP2017120660 A JP 2017120660A JP 2017120660 A JP2017120660 A JP 2017120660A JP 6511094 B2 JP6511094 B2 JP 6511094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorption tower
treatment liquid
main body
adsorbent
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017120660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019007746A (ja
Inventor
恒彰 堀
恒彰 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Plant Systems and Services Corp filed Critical Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority to JP2017120660A priority Critical patent/JP6511094B2/ja
Publication of JP2019007746A publication Critical patent/JP2019007746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511094B2 publication Critical patent/JP6511094B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

本発明の実施形態は、例えば発電所内設備等から発生した汚染液に含まれる放射性物質を吸着材により吸着する吸着塔及びその処理液排出方法に関する。
放射性物質で汚染された汚染液から放射性物質を除去する装置には、例えば次のような装置がある。この装置は、吸着材を充填するための内筒ならびに外筒からなる二重筒構造の容器が、外容器の中に収納されており、放射性物質で汚染された汚染液は、吸着材を充填した内筒から外筒を通り、外容器を経由して、内筒に循環することにより、放射性物質を除去するように構成されている。
この装置では、内筒排出口、外筒排出口及び外容器排出口が所定の高さに設けられているので、作業終了後に内筒、外筒及び外容器内に放射性物質を除去した処理液が残留することとなる。
また、化学除染作業終了後に使用済み樹脂と処理液の双方を取り除くイオン交換樹脂塔がある。このイオン交換樹脂塔は、放射線を遮へいする遮へい容器内に樹脂塔本体が収納され、この樹脂塔本体内にイオン交換樹脂が収納されており、このイオン交換樹脂により化学除染した除染液から金属イオンを吸着濾過している。
特開2013−210209号公報 特許第4421643号公報
ところで、作業終了後に処理液が残留する装置では、その処理液が例えば海水や地下水を含むため、処理液を残留したままでは、内筒、外筒及び外容器内の腐食の原因となり、耐久性が低くなるという問題がある。
また、上記イオン交換樹脂塔では、化学除染作業終了後に使用済み樹脂と処理液の双方を取り除いていることから、樹脂塔本体内の腐食の問題はなくなるものの、その取り除いた放射線量の高い使用済み樹脂と処理液を保管するため、放射線を遮へいする保管容器が新たに必要になり、装置が大型化するという問題がある。
本実施形態が解決しようとする課題は、吸着塔本体内から処理液だけを排出し、吸着塔本体内に使用済の吸着材を保管することができる吸着塔及びその処理液排出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本実施形態に係る吸着塔は、放射性物質を含む汚染液から吸着材により前記放射性物質を吸着処理し、その処理液を排出する吸着塔において、遮へい容器と、前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋と、前記遮へい容器内に収納された吸着塔本体と、前記吸着塔本体内で前記吸着材を収納する吸着材収納部と、前記吸着材により前記放射性物質が吸着処理された処理液を収容する処理液収容部とを隔離し、前記処理液を通過させる隔離部と、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、前記吸着塔本体内に前記汚染液を流入する汚染液流入ノズルと、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、下端部が前記吸着塔本体内の前記処理液収容部に延び、前記処理液を流出させる処理液流出ノズルと、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、下端部が前記吸着塔本体の前記処理液収容部の最深部まで延び、前記処理液収容部内のドレン液を流出させるドレン液流出ノズルと、を備えることを特徴とする。
本実施形態に係る吸着塔の処理液排出方法は、放射性物質を含む汚染液から吸着材により前記放射性物質を吸着処理し、その処理液を排出する吸着塔の処理液排出方法において、前記汚染液を汚染液流入ノズルから遮へい容器内に収納された吸着塔本体内に流入させる汚染液流入工程と、前記汚染液を前記吸着塔本体内の吸着材を通過させて前記放射性物質を吸着処理して処理液とする吸着工程と、前記吸着塔本体内で前記処理液を収容する処理液収容部と前記吸着材を収納する吸着材収納部とを隔離する隔離部を経て前記処理液を前記処理液収容部に流入させる処理液流入工程と、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延びる処理液流出ノズルにより、前記処理液収容部内の前記処理液を前記遮へい容器外に流出させる処理液流出工程と、前記処理液流出工程が行われた後に、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、かつ下端部が前記吸着塔本体の前記処理液収容部の最深部まで延びるドレン液流出ノズルにより、前記処理液収容部内のドレン液を前記遮へい容器外に流出させるドレン液流出工程と、を有することを特徴とする。
本実施形態によれば、吸着塔本体内から処理液だけを排出し、吸着塔本体内に使用済の吸着材を保管することが可能になる。
本発明に係る吸着塔の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1の上部スクリーン及び下部スクリーンを示す部分断面正面図である。 本発明に係る吸着塔の第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る吸着塔の第3実施形態を示す横断面図である。 図4の吸着塔本体の下部を示す拡大縦断面図である。
以下、本実施形態に係る吸着塔及びその処理液排出方法について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る吸着塔の第1実施形態を示す縦断面図である。図2は図1の上部スクリーン及び下部スクリーンを示す部分断面正面図である。
図1に示すように、吸着塔1は、例えば鋼板又は鉛板で有底円筒状に一体成形され、放射線を遮へいする遮へい容器2を有する。この遮へい容器2内には、例えばステンレス鋼等で形成された吸着塔本体3が収納されている。遮へい容器2の上部開口は、放射線を遮へいする遮へい蓋2aによって塞がれる。
吸着塔本体3は、円筒形状に形成された胴部4と、この胴部4の上端開口部を塞ぐ皿型の上部鏡板5と、胴部4の下端開口部を塞ぐ皿型の下部鏡板6と、を備えている。
下部鏡板6の直上面には、吸着塔本体3より小径であり、円筒形状を有する隔離部およびフィルタ部としての下部スクリーン7が吸着塔本体3と平面視同心円上に設置されている。同様に、上部鏡板5の直下面には、吸着塔本体3より小径であり、円筒形状を有するフィルタ部としての上部スクリーン11が設置されている。
これら下部スクリーン7及び上部スクリーン11は、同一構造である。下部スクリーン7及び上部スクリーン11は、それぞれ図2に示すように上下のエンドプレート12a,12b間にフィルタ機能を有するウェッジワイヤ13が設けられている。
エンドプレート12aは、円形のリング状に形成されている。エンドプレート12bは、円板状に形成されている。ウェッジワイヤ13とは、例えば逆三角形の断面形状の異形線を等間隔に並べてスリットを形成したものである。ウェッジワイヤ13は、吸着材14を通過させず、吸着材14に放射性物質を吸着処理させ、その処理液だけを通過させる。ウェッジワイヤ13は、逆三角形の断面形状の平面部側が吸着材14側に位置するように配置されている。
したがって、本実施形態の下部スクリーン7及び上部スクリーン11は、それぞれ外周側がウェッジワイヤ13の逆三角形の断面形状の平面部側となる。
なお、本実施形態では、図1に示すように下部スクリーン7は、エンドプレート12bが上側であって、エンドプレート12aが下側になるように配置されている。そのため、下部スクリーン7の内部、下部スクリーン7と下部鏡板6との間は、互いに連通状態にある。上部スクリーン11は、下部スクリーン7と逆に、エンドプレート12bが下側であって、エンドプレート12aが上側になるように配置されている。
吸着塔本体3内において下部スクリーン7の外部は、吸着材14が収納される吸着材収納部15を形成する。この吸着材14は、放射性物質を含む汚染液から放射性物質を吸着処理するものである。下部スクリーン7の内部、下部スクリーン7と下部鏡板6との間は、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部(水室)16を形成する。本実施形態の下部スクリーン7は、外側から内側に吸着材14を通過させず、吸着材14により吸着処理された処理液のみを外側から内側に通過させる。
したがって、本実施形態の下部スクリーン7は、吸着材14を収納する吸着材収納部15と、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部16とを隔離する隔離部としての機能を有する。
なお、吸着材14としては、例えばゼオライト、結晶性シリコチタネート、ケイチタン酸塩、活性炭、チタン酸塩、フェロシアン化合物、酸化チタン、Ag添着活性炭、キレート樹脂やイオン交換樹脂を含む樹脂系吸着材等が挙げられる。イオン交換樹脂は、化学除染する場合に用いられ、例えばカチオン樹脂やアニオン樹脂が用いられる。また、化学除染する場合の吸着材14としては、薬品、化学製品(錠剤)を含む。
上部スクリーン11の上部には、管状の汚染液流入ノズル17の下端部が接続される。この汚染液流入ノズル17の上端部は、上部鏡板5及び遮へい蓋2aを貫通して遮へい容器2外(遮へい蓋2a外)に延びており、この汚染液流入ノズル17に流入弁17aが設けられる。汚染液流入ノズル17内には、汚染液の放射性物質吸着処理作業時の汚染液が流入する。
吸着塔本体3内には、上下方向に延びる管状の処理液流出ノズル18が設置されている。この処理液流出ノズル18の上端部は、上部鏡板5及び遮へい蓋2aを貫通して遮へい容器2外(遮へい蓋2a外)に延びており、この処理液流出ノズル18に流出弁18aが設けられている。処理液流出ノズル18の下端部は、下部スクリーン7のエンドプレート12bを貫通して下部スクリーン7内の処理液収容部16まで延びている。
また、吸着塔本体3内には、上下方向に延びる管状のドレン液流出ノズル20が設置されている。このドレン液流出ノズル20の上端部は、上部鏡板5及び遮へい蓋2aを貫通して遮へい容器2外(遮へい蓋2a外)に延びており、このドレン液流出ノズル20に出口弁20aが設けられている。ドレン液流出ノズル20の下端部は、下部スクリーン7を上下方向に貫通して下部鏡板6内の最深部である中央部の直上に開口する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
汚染液の放射性物質吸着処理作業時は、まずドレン液流出ノズル20の出口弁20aを閉止しておく。また、汚染液流入ノズル17の流入弁17aと、処理液流出ノズル18の流出弁18aは、開けた状態である。
そして、汚染液の放射性物質吸着処理作業時の汚染液は、汚染液流入ノズル17から吸着塔本体3内に流入させる。ここで、汚染液は、例えば原子力発電所内の設備等における燃料配管及び機器等による汚染液である。
吸着塔本体3内に流入した汚染液は、吸着材収納部15に収納された吸着材14を経て放射性物質が吸着処理される。吸着材14を通過した処理液は、下部スクリーン7を通過して処理液収容部16に流入した後、この処理液収容部16から処理液流出ノズル18へ流入する。さらに、処理液は、処理液流出ノズル18から遮へい容器2外に流出されて図示しない処理液貯蔵タンクに貯留される。この処理液は、例えば冷却対象物への冷却水として再使用されたり、あるいは次処理を待機する間保管される。
このように汚染液は、吸着材14を通過することにより放射性物質が吸着処理された処理液となり、吸着塔本体3内に滞留することなく、処理液収容部16から処理液流出ノズル18へ流入し、速やかに遮へい容器2外に流出される。
そして、放射性物質の吸着処理作業終了時は、ドレン液流出ノズル20の出口弁20aを開けて処理液流出ノズル18の流出弁18aを閉止する。次いで、汚染液流入ノズル17から吸着塔本体3内に清浄液を注入して残留する処理液と置換させ、その後、圧縮空気を流入させ、吸着塔本体3内の処理液をドレン液流出ノズル20から排出する。あるいは、処理液をドレン液流出ノズル20から真空引きすることにより、排出する。
その後、数度の排出作業を行い、残留する処理液のないことを確認し、残留する全ての処理液が排出された段階で排出作業を停止する。
この場合、ドレン液流出ノズル20の下端部が下部鏡板6内の最深部である中央部の直上に開口しているので、残留する処理液はドレン液流出ノズル20を経て遮へい容器2外に全て排出される。
なお、吸着材14の吸着効果がなくなった場合には、放射性物質を吸着した吸着材14は、吸着塔本体3に収納され、かつこの吸着塔本体3が遮へい容器2に収納された状態のまま保管される。そして、別の新規の吸着塔1を用いて上記と同様の工程を経て汚染液を処理する。
このように本実施形態によれば、吸着材14を収納する吸着材収納部15と、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部16とを下部スクリーン7により隔離し、処理液流出ノズル18の下端部が下部スクリーン7内の処理液収容部16まで延びていることから、吸着塔本体3から処理液だけを排出させることができるので、吸着塔本体3内に使用済の吸着材14を保管することが可能になる。そのため、吸着塔本体3内は、残留する処理液に常に晒されることがなくなるので、吸着塔本体3の内面が腐食する可能性を低減することができる。その結果、吸着塔本体3の耐久性を向上させることが可能となる。さらに、長期保管中、残った液が漏出する可能性を低減させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、放射性物質を吸着した吸着材14は、吸着塔本体3に収納され、かつこの吸着塔本体3が遮へい容器2に収納された状態のまま保管されるので、放射性物質を吸着した放射線量の高い吸着材14を保管する新たな保管容器が不要となり、装置の大型化を防止することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、ドレン液流出ノズル20の下端部は、下部スクリーン7を上下方向に貫通して下部鏡板6内の最深部である中央部の直上に開口しているので、残留する処理液を大幅に低減させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、下部スクリーン7及び上部スクリーン11は、同一構造に構成されているので、部材の種類を削減し、製造が容易になる。そして、遮へい容器2が一体に成形されているので、遮へい容器2の製作工数を削減し、構造の簡素化を図ることができる。
(第2実施形態)
図3は本発明に係る吸着塔の第2実施形態を示す縦断面図である。なお、本実施形態は、前記第1実施形態の変形例である。前記第1実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して異なる構成及び作用を説明する。
図3に示すように、本実施形態の吸着塔1Aは、下部鏡板6の直上部に吸着塔本体3より小径であり、円筒形状を有するフィルタ部としての下部スクリーン7が吸着塔本体3と平面視同心円上に設置されている。この下部スクリーン7の上縁部であるエンドプレート12aからは、吸着塔本体3の内周面に向かって斜め上方に延びる隔離部としてのすり鉢形状の隔離板25が設けられている。
また、下部スクリーン7のエンドプレート12bの底面には、複数のサポート部19が固定され、これらのサポート部19が下部鏡板6に当接して下部スクリーン7が支持される。
したがって、本実施形態の下部スクリーン7は、エンドプレート12bが下側であって、エンドプレート12aが上側になるように配置されている。上部スクリーン11も同様の位置関係に配置されている。
本実施形態では、吸着塔本体3内において下部スクリーン7の内部及び隔離板25の上部は、吸着材14が収納される吸着材収納部15を形成する。下部スクリーン7の外部及び隔離板25の下部は、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部16を形成する。下部スクリーン7は、吸着材14を内側から外側に通過させず、吸着材14により吸着処理された処理液のみを内側から外側に通過させる。
したがって、下部スクリーン7及び隔離板25は、吸着材14を収納する吸着材収納部15と、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部16とを隔離する隔離部としての機能を有する。なお、本実施形態の下部スクリーン7は、上部スクリーン11と異なり、内周側がウェッジワイヤ13の逆三角形の断面形状の平面部側となる。
吸着塔本体3内には、上下方向に延びる管状の処理液流出ノズル18が設置されている。この処理液流出ノズル18の上端部は、上部鏡板5及び遮へい蓋2aを貫通して遮へい容器2外(遮へい蓋2a外)に延びており、この処理液流出ノズル18に流出弁18aが設けられる。処理液流出ノズル18の下端部は、隔離板25を貫通して処理液収容部16まで延びている。
このように本実施形態によれば、吸着塔本体3内の底部に円筒形状の下部スクリーン7を設置し、この上部にすり鉢形状の隔離板25を接続したことにより、前記第1実施形態の効果に加えて、吸着材14を通過した処理液を下部スクリーン7の処理液収容部16に速やかに収集することができる。同様に、吸着材14を排出する場合にも、容易に排出することが可能となる。
(第3実施形態)
図4は本発明に係る吸着塔の第3実施形態を示す横断面図である。図5は図4の吸着塔本体の下部を示す拡大縦断面図である。なお、本実施形態は、前記第2実施形態の変形例である。前記第2実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して異なる構成及び作用を説明する。図4では、吸着材14の図示を省略している。
図4及び図5に示すように、下部スクリーン7の上縁部であるエンドプレート12aからは、吸着塔本体3の内周面に向かって斜め上方に延びるすり鉢形状の隔離板25が設けられている。本実施形態の吸着塔1Bは、この隔離板25の外周側に10個の上部ストレーナ27が周方向に一定の間隔をあけて取り付けられている。隔離板25の内周側には、6個の下部ストレーナ28が周方向に一定の間隔をあけて取り付けられている。すなわち、これらのストレーナ27,28は、それぞれ隔離板25の外周側及び内周側に分散して配置されている。
なお、本実施形態では、上部ストレーナ27を隔離板25の外周側に10個取り付けるとともに、下部ストレーナ28を隔離板25の内周側に6個取り付けた例について説明したが、それらの数は上記の個数に限定することなく、処理能力に応じた数取り付ければよい。
これらのストレーナ27,28は、同一構造であり、下部スクリーン7及び上部スクリーン11と同様に上下のエンドプレート間にウェッジワイヤが設けられている。このウェッジワイヤは、吸着材14を通過させず、吸着材14に放射性物質を吸着処理させ、その処理液だけを通過させる。
吸着塔本体3内において下部スクリーン7の内部及び隔離板25の上部、ストレーナ27,28の外側は、吸着材14が収納される吸着材収納部15を形成する。下部スクリーン7の外部及び隔離板25の下部、ストレーナ27,28の内側は、吸着材14により吸着処理された処理液を収容する処理液収容部16を形成する。下部スクリーン7及びストレーナ27,28は、吸着材14を通過させず、吸着材14により吸着処理された処理液のみを通過させる。したがって、ストレーナ27,28は、下部スクリーン7及び隔離板25とともに隔離部を構成する。
このように本実施形態によれば、前記第2実施形態の効果に加えて、下部スクリーン7に加えて多数のストレーナ27,28を設けたことにより、吸着材14により吸着処理された処理液を吸着塔本体3内に滞留することなく、処理液収容部16に一段と速やかに流入させることが可能となる。すなわち、処理液を処理液収容部16に流入させる際の圧力損失を大幅に低減させることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上記第2、第3実施形態では、隔離部としての隔離板25をすり鉢形状に形成した例について説明したが、これに限らず水平の仕切板に形成してもよい。このように形成した場合、第3実施形態では、下部スクリーン7を取り除き、多数のストレーナ27,28を設置するだけでよい。但し、上記水平の仕切板には、吸着材14の重量と汚染液の液圧が直接かかることから、肉厚に形成することが望ましい。
1,1A,1B…吸着塔、2…遮へい容器、2a…遮へい蓋、3…吸着塔本体、4…胴部、5…上部鏡板、6…下部鏡板、7…下部スクリーン(隔離部、フィルタ部)、11…上部スクリーン(フィルタ部)、12a、12b…エンドプレート、13…ウェッジワイヤ、14…吸着材、15…吸着材収納部、16…処理液収容部、17…汚染液流入ノズル、17a…流入弁、18…処理液流出ノズル、18a…流出弁、20…ドレン液流出ノズル、20a…出口弁、25…隔離板(隔離部)、27…上部ストレーナ(隔離部)、28…下部ストレーナ(隔離部)

Claims (7)

  1. 放射性物質を含む汚染液から吸着材により前記放射性物質を吸着処理し、その処理液を排出する吸着塔において、
    遮へい容器と、
    前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋と、
    前記遮へい容器内に収納された吸着塔本体と、
    前記吸着塔本体内で前記吸着材を収納する吸着材収納部と、前記吸着材により前記放射性物質が吸着処理された処理液を収容する処理液収容部とを隔離し、前記処理液を通過させる隔離部と、
    上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、前記吸着塔本体内に前記汚染液を流入する汚染液流入ノズルと、
    上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、下端部が前記吸着塔本体内の前記処理液収容部に延び、前記処理液を流出させる処理液流出ノズルと、
    上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、下端部が前記吸着塔本体の前記処理液収容部の最深部まで延び、前記処理液収容部内のドレン液を流出させるドレン液流出ノズルと、
    を備えることを特徴とする吸着塔。
  2. 前記吸着塔本体は、前記処理液収容部の底部を形成する皿形の下部鏡板を有し、前記ドレン液流出ノズルの下端部は、前記下部鏡板の最深部の直上に開口していることを特徴とする請求項1に記載の吸着塔。
  3. 前記隔離部は、前記下部鏡板の直上に設置され、前記処理液を通過させるフィルタ部であることを特徴とする請求項2に記載の吸着塔。
  4. 前記フィルタ部の上縁部にすり鉢形状の隔離板を接続し、この隔離板は、前記フィルタ部とともに前記隔離部を構成することを特徴とする請求項3に記載の吸着塔。
  5. 前記隔離板の外周側及び内周側に周方向に一定の間隔をあけて取り付けた複数のストレーナを備え、これらのストレーナは、前記フィルタ部及び前記隔離板とともに前記隔離部を構成することを特徴とする請求項4に記載の吸着塔。
  6. 前記遮へい容器は、有底円筒状に一体成形されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸着塔。
  7. 放射性物質を含む汚染液から吸着材により前記放射性物質を吸着処理し、その処理液を排出する吸着塔の処理液排出方法において、
    前記汚染液を汚染液流入ノズルから遮へい容器内に収納された吸着塔本体内に流入させる汚染液流入工程と、
    前記汚染液を前記吸着塔本体内の吸着材を通過させて前記放射性物質を吸着処理して処理液とする吸着工程と、
    前記吸着塔本体内で前記処理液を収容する処理液収容部と前記吸着材を収納する吸着材収納部とを隔離する隔離部を経て前記処理液を前記処理液収容部に流入させる処理液流入工程と、
    上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延びる処理液流出ノズルにより、前記処理液収容部内の前記処理液を前記遮へい容器外に流出させる処理液流出工程と、
    前記処理液流出工程が行われた後に、上端部が前記吸着塔本体の上部及び前記遮へい容器の上端開口部を塞ぐ遮へい蓋を貫通して前記遮へい容器外に延び、かつ下端部が前記吸着塔本体の前記処理液収容部の最深部まで延びるドレン液流出ノズルにより、前記処理液収容部内のドレン液を前記遮へい容器外に流出させるドレン液流出工程と、
    を有することを特徴とする吸着塔の処理液排出方法。
JP2017120660A 2017-06-20 2017-06-20 吸着塔及びその処理液排出方法 Active JP6511094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120660A JP6511094B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 吸着塔及びその処理液排出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120660A JP6511094B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 吸着塔及びその処理液排出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019007746A JP2019007746A (ja) 2019-01-17
JP6511094B2 true JP6511094B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=65025897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017120660A Active JP6511094B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 吸着塔及びその処理液排出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6511094B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61278799A (ja) * 1985-06-04 1986-12-09 株式会社荏原製作所 放射性流体の処理装置
JP2006313134A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Ebara Kogyo Senjo Kk ドラム缶収納型イオン交換樹脂塔
JP4421643B2 (ja) * 2007-09-05 2010-02-24 東芝プラントシステム株式会社 イオン交換樹脂塔の樹脂排出構造および排出方法
JP4421642B2 (ja) * 2007-09-05 2010-02-24 東芝プラントシステム株式会社 イオン交換樹脂塔への樹脂移送・充填方法
JP6058404B2 (ja) * 2013-01-15 2017-01-11 株式会社東芝 放射性物質の吸着装置
WO2015025681A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射性廃液の処理方法及び放射性廃液処理装置
JP6434265B2 (ja) * 2014-09-24 2018-12-05 株式会社神戸製鋼所 汚染水処理用吸着塔及び汚染水処理方法
JP6462491B2 (ja) * 2015-05-29 2019-01-30 株式会社東芝 放射性廃液の処理装置及びその処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019007746A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4107044A (en) Method of and apparatus for purifying fluids with radioactive impurities
WO2010016410A1 (ja) 複合型ろ過脱塩装置
US9682360B2 (en) Radionuclide adsorbent, method of producing radionuclide adsorbent and production apparatus thereof
CN105923808A (zh) 一种多级高效家用净水装置
JP6511094B2 (ja) 吸着塔及びその処理液排出方法
JP6524429B2 (ja) 放射性廃棄物処理システム及び処理方法
FI69253C (fi) Filter foer avskiljning av fasta foeroreningar i en vaetska spciellt faesta foeroreningar i reaktorkylvatten i kaernkra fttationer
US20150041378A1 (en) Device for purifying a water sink
JP2993744B2 (ja) 原子炉格納容器減圧装置
JP2023539182A (ja) イオン交換に関するシステム及び方法
JP5424920B2 (ja) ろ過脱塩装置
CN205500996U (zh) 实验室废水吸附处理装置
JP6074281B2 (ja) 膜ろ過システム
JP6058404B2 (ja) 放射性物質の吸着装置
JP4421643B2 (ja) イオン交換樹脂塔の樹脂排出構造および排出方法
JP2016118407A (ja) 汚染水の処理方法及び汚染水処理装置
JP2016145752A (ja) 放射性物質除去装置
JP6060036B2 (ja) 膜ろ過システムの洗浄方法
KR20210071030A (ko) 유체용 필터 장치
KR100588259B1 (ko) 가습기용 필터장치
KR102632302B1 (ko) 간이 여과기
JP5372797B2 (ja) ろ過脱塩装置
JP6427012B2 (ja) タンクの除染方法
JPH0529044Y2 (ja)
JPH04151599A (ja) 放射性廃棄物処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250