JP2016056881A - 流路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】交差部に作用する内部応力を低減して耐久性を向上させる。【解決手段】ケーシング2に穿孔された第1の流路3および第2の流路4と、第1の流路3と第2の流路4がXY平面において交差する交差部5と、を有する継手1であって、第1の流路3の交差部5に形成され、第1の流路3の軸方向から見て第2の流路4の軸線Lに対して対称位置に形成された円弧形状の底部33aを有する一対の円弧状凹部33と、一方の底部33aの縁部と他方の底部33aの縁部が第1の流路3の軸方向から見て第2の流路4の軸線Lを挟んで対向して形成された内周凸部34と、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は流路構造に係り、特に、2つの流路が交差する交差部を有する流路構造に関する。
従来、L字継手、T字継手、十字継手等の高圧継手は、2つの流路が交差する交差部を有し、高圧ポンプから供給される高圧流体を交差部で屈曲させたり、合流させたり、分岐させたりしながら、高圧流体を目的の部位まで供給する部材であり、種々の高圧流体噴射装置等に広く使用されている。高圧継手における交差部は、流路内を流れる高圧流体による圧力(内圧)が繰り返し作用して変動するため、内圧により生じる亀裂が継手寿命に重大な影響を及ぼすことが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の高圧継手は、本体内の共通平面(XY平面)上に形成されたX軸方向の流路とY軸方向の流路が交差する部位(交差部)の真上および真下の位置に圧縮付勢力が集中するようにして、共通平面に垂直に作用するZ軸方向に分離しようとするZ軸方向の分離力(内部応力)を圧縮付勢力で相殺して、共通平面(XY平面)に沿って生じる亀裂を防止しようとするものである。
具体的には、特許文献1に記載の高圧継手は、本体を挟んだ状態で第1および第2の圧縮部材を締め具で締め付けて交差部に一定の圧縮力を付与する。
特表2008−510937号公報(請求項1、請求項2、段落00018〜0020、図7、図8、図13)
しかしながら、第1に、特許文献1に記載の高圧継手では、交差部に一定の圧縮力を付与してZ軸方向の応力を相殺しようとするものであるため、Z軸方向の応力は低減することができるが、流体の内圧の変動や乱流による負荷応力の変動の大きさ(応力振幅)を抑制することができないという問題があった。また、内圧の変動等による負荷応力の変動(応力振幅)は、疲労破壊等によって、例えば500MPa以上の圧力流体が流通するような超高圧の継手では寿命に重大な影響を及ぼすことが想定される。
第2に、特許文献1に記載の高圧継手では、締め具で締め付けて交差部に圧縮力を付与するものであるため、付与する圧縮力に一定の限界があるため、例えば500MPa以上の圧力流体が流通するような超高圧の継手では十分な圧縮力を適切に付与することが困難になることが想定される。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、2つの流路が交差する交差部に作用する内部応力を低減して耐久性を向上させることができる流路構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、ケーシングに穿孔された第1の流路および第2の流路と、前記第1の流路と第2の流路がXY平面において交差する交差部と、を有する流路構造であって、前記第1の流路の交差部に形成され、前記第1の流路の軸方向から見て前記第2の流路の軸線に対して対称位置に形成された円弧形状の底部を有する一対の円弧状凹部と、一方の前記底部の縁部と他方の前記底部の縁部が前記第1の流路の軸方向から見て前記第2の流路の軸線を挟んで対向して形成した内周凸部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、前記第1の流路の交差部に円弧形状の底部を有する一対の円弧状凹部を備えたことで、この円弧形状の底部に交差部を流通する流体の圧力(流体圧力)が作用する。そして、前記底部の縁部が前記第1の流路の軸方向から見て前記第2の流路の軸線を挟んで対向して形成した内周凸部を備え、この内周凸部は、交差部における第1の流路の内周部から突出するように形成され、Z軸方向から見ると前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点に形成される。
交差部に作用する流体圧力は、第1の流路の内周部、円弧状凹部、および内周凸部に一様に作用し、内周凸部に作用する流体圧力は、第2の流路の軸線に直角な方向(Z軸方向)の成分を含むため、この流体圧力のZ軸方向の成分は、Z軸方向の両側から内周凸部を挟むように圧縮力(押圧力)を付与する。
つまり、本発明は、第1の流路の交差部に内周凸部を備えたことで、第1の流路を流通する流体の圧力によって交差部における前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点および交点の周りにZ軸方向の圧縮力(押圧力)を付与する。
そして、この流体圧力による内周凸部に作用する圧縮力(押圧力)は、従来の付勢手段による圧縮力(付勢力)のように一定ではなく、交差部における流体圧力に比例して変動するため、流体の圧力が高くなるとそれに伴って押圧力も大きくなる。したがって、交差部に作用する流体圧力によって流路構造に生じる内部応力の応力振幅を効果的に抑制することができる。
このようにして、本発明は、前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点および交点の周りに作用する圧縮力(押圧力)によって、前記交点に対してZ軸方向に分離しようとするZ軸方向の内部応力を相殺することで、共通平面(XY平面)に沿って生じる亀裂を防止して耐久性を向上させることができる。
また、本発明は、圧力流体の圧力に応じて周壁部の交点および交点の周りに作用する圧縮力(押圧力)を増大させることができるため、例えば500MPa以上の圧力流体が流通するような超高圧の流路構造に適用すると特に好適である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の流路構造であって、前記第1の流路の軸方向から見て一方の前記底部をなす円弧線と他方の前記底部をなす円弧線が前記第2の流路の軸線上で交差して、前記内周凸部の頂部が当該第1の流路の軸方向に沿う稜線を形成していること、を特徴とする。
かかる構成によれば、前記内周凸部の頂部が当該第1の流路の軸方向に沿う稜線を形成していることで、前記内周凸部の頂部に作用する流体圧力を分散させることができるため、第1の流路を拡径しようとする方向の成分を低減して、Z軸方向の成分(圧縮力)を効率的に内周凸部に付与することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の流路構造であって、記第1の流路は、前記交差部を流通する交差部流路と、この交差部流路に連通する接続部流路と、を備え、前記交差部流路の流路径よりも前記接続部流路の流路径の方が大きく、前記円弧状凹部は、前記交差部流路に形成されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、接続部流路よりも流路径が小さい交差部流路に円弧状凹部を形成したことで、容易に円弧状凹部を交差部に製作することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の流路構造であって、前記XY平面に直交するZ軸方向の両側から前記ケーシングを挟持して圧縮力を付与する押圧手段を備え、前記押圧手段は、前記Z軸方向から見て、前記交差部の中心から前記第2の流路に沿って前記交差部から離隔するように前記第1の流路よりも外側に配設されていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、前記押圧手段は、前記Z軸方向から見て、前記交差部の中心から前記第2の流路の軸線方向に沿って前記第1の流路よりも外側に配設されていることで、応力集中部に適正に圧縮力を付与することができる。このため、前記交差部に対してZ軸方向に分離しようとする流体圧力による内部応力を適正に相殺して、共通平面(XY平面)に沿って生じる亀裂を効果的に防止し耐久性をより向上させることができる。
従来、交差部を流通する流体の圧力(流体圧力)によって、交差部にはZ軸方向に分離し亀裂を発生させる要因となる内部応力が作用する。この内部応力は、前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点(エッジ部)で極大値(応力集中)をとり、交差部から離れるにつれて小さくなる。
本発明は、一対の円弧状凹部からなる内周凸部を備えたことで、この内周凸部に作用する流体圧力によって前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点の周りに最も大きな押圧力を付与し、この押圧力を交差部から離れるにつれて小さくなるように内周凸部の形状を設定する。
そうすると内部応力の極大値の位置を前記第1の流路の周壁部と前記第2の流路の周壁部の交点(エッジ部)から前記第2の流路の軸線方向に沿って前記第1の流路よりも外側(交差部から離れる位置)に移動させることができる。
このようにして本発明は、内周凸部によって内部応力の極大値(応力集中)が生じる位置を前記第2の流路の軸線方向に沿って前記第1の流路よりも外側(交差部から離れる位置)に移動させ、この内部応力の極大値(応力集中)が生じる位置に圧縮力を付与する押圧手段を備えたことで、前記交差部に対してZ軸方向に分離しようとする流体圧力による内部応力を適正に相殺して、耐久性をより向上させることができる。
本発明に係る流路構造は、2つの流路が交差する交差部に作用する内部応力を低減して、XY平面に沿って生じる亀裂を効果的に防止し耐久性を向上させることができる。また、交差部に作用する流体圧力によって流路構造に生じる内部応力の応力振幅を効果的に抑制することができるため、例えば500MPa以上の圧力流体が流通するような超高圧の流路構造に特に好適に適用することができる。
本発明の実施形態に係る継手の構成を示す断面図であり、(a)はZ軸方向から見た正面図、(b)はX軸方向から見た(a)のI−I線から切断した側面図である。 本発明の実施形態に係る継手の構成を示す図1の斜視図である。 本発明の実施形態に係る継手の交差部の構成を模式的に示す部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る継手の交差部の構成を示す部分拡大図であり、(a)はZ軸方向から見た平面図、(b)はX軸方向から見た(a)の側面図である。 本発明の実施形態に係る継手の動作を説明するための模式図であり、(a)は円弧状凹部をX軸方向から見た正面図、(b)は交差部を切断してZ軸方向応力成分の応力分布を示す斜視図、(c)は交差部に作用するZ軸方向応力成分の応力分布を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る継手における押圧手段の作用効果を示すグラフであり、横軸はY軸方向の位置、縦軸は第2の流路のZ軸方向応力成分の応力分布を示す。 本発明の比較例を示す模式図であり、(a)はX軸方向から見た交差部の正面断面図、(b)はY軸方向から見た側面断面図、(c)はXY平面上に亀裂が発生する様子を示すZ軸方向から見た平面図である。 本発明の比較例に係る継手の動作を説明するための模式図であり、(a)は第1の流路をX軸方向から見た正面図、(b)は交差部を切断してZ軸方向応力成分の応力分布を示す斜視図、(c)は交差部に作用するZ軸方向応力成分の応力分布を示すグラフである。
本発明の実施形態に係る流路構造であるT字形の高圧継手1について、適宜図1から図8を参照しながら詳細に説明する。
高圧継手1は、図1に示すように、第1のケーシング2と、第1のケーシング2に穿孔された第1の流路3および第2の流路4と、第1の流路3と第2の流路4がXY平面において交差する交差部5と、第1のケーシング2の外側に被せるように嵌装された第2のケーシング6と、交差部5を挟んで第1のケーシング2に対してZ軸方向の両側から圧縮力を付与する押圧手段8と、を備えている。
なお、以下の説明において、図2に示すように、第1の流路3と第2の流路4が通る仮想平面をXY平面といい、第1の流路3の方向をX軸方向、第2の流路4の方向をY軸方向とし、XY平面に垂直な方向をZ軸方向とする。また、Y軸とZ軸を含む面をYZ平面、X軸とZ軸を含む面をXZ平面という。
第1のケーシング2は、図1(b)に示すように、断面が矩形の角棒状の部材で構成され、コーナ部には第2のケーシング6に挿入しやすいように円弧部が形成されている。図1(a)に示すように、第1のケーシング2には、X軸方向に第1の流路3が穿孔され、Y軸方向に第2の流路4が穿孔されている。そして、第1の流路3と第2の流路4は、交差部5で直交し、第1の流路3を流れる高圧流体(不図示)と第2の流路4を流れる高圧流体(不図示)とを合流させたり、分流させたりすることができる。
第2のケーシング6は、図1(b)に示すように、中央部に第1のケーシング2が内挿される略矩形の貫通孔が形成された板部材であり(図1(a)参照)、第2の流路4に高圧流体を供給する高圧配管(不図示)が連結される連結部61を備えている。第2のケーシング6には、第1のケーシング2に圧縮力(押圧力)を付与する押圧手段8(図2参照)が配設されている。
なお、本実施形態では、組み合わせの多様性や加工性を考慮して、ケーシングを第1のケーシング2と第2のケーシング6に分割して構成したが、これに限定されるものではなく、第1のケーシング2と第2のケーシング6を一体としてもよい。
第1の流路3は、図1(a)に示すように、XY平面における第1のケーシング2のX軸方向に沿って形成された円管状の流路であり、両端部には高圧流体が流通する高圧配管(不図示)が連結される連結部61が形成されている。
第1の流路3は、図3と図4(a)に示すように、交差部5を流通する交差部流路31と、この交差部流路31に連通する接続部流路32と、交差部流路31に形成された一対の円弧状凹部33と、一対の円弧状凹部33からなる内周凸部34と、を備えている。
交差部流路31は、第2の流路4に連通する交差部5を含む流域をいうが、特に限定されるものではなく、流路の長さや第2の流路4の流路径との関係についても高圧継手1の用途や仕様に応じて適宜設定することができる。
接続部流路32は、図4(a)に示すように、流路抵抗の低減や円弧状凹部33の製作性を考慮して交差部流路31の流路径よりも大きな流路径を備えている。
円弧状凹部33は、図4(b)に示すように、円弧形状の底部33aを有し、第1の流路3の交差部5に形成され、第1の流路3の軸方向から見て第2の流路4の軸線Lに対して対象位置に形成されている。円弧状凹部33は、図4(a)に示すように、円弧の径が交差部流路31の流路径よりも小さく形成されている。
かかる構成により、接続部流路32よりも交差部流路31の流路径を小さくし、かつ交差部流路31の流路径よりも円弧状凹部33の円弧の径を小さくするとともに、円弧状凹部33を交差部流路31に形成して接続部流路32に形成していないため、流路抵抗の軽減を図り、かつ円弧状凹部33を交差部流路31に形成する際の加工工数を低減することができる。
内周凸部34は、第1の流路3の軸方向から見て一方の底部33aをなす円弧線と他方の底部33aをなす円弧線が前記第2の流路4の軸線Lの上で交差し、内周凸部34の頂部が第1の流路3の軸方向に沿って交差部流路31に尖ったエッジ状の稜線34aを形成している(図4(a)参照)。
第2の流路4は、図3に示すように、XY平面における第1のケーシング2のY軸方向に沿って形成された円管状の流路である。
なお、第1の流路3および第2の流路4は、高圧継手1の用途等により、適宜種々の形状を採用することができ、本実施形態においては、第2の流路4を第1の流路3の交差部流路31よりも流路の直径が小さく設定したが、これに限定されるものではなく、同じ直径でもよいし、大きくてもよい。
交差部5は、XY平面における第1の流路3と第2の流路4が合流分岐する部位である。交差部5では、第1の流路3や第2の流路4から供給される高圧流体により内圧が変動して繰り返し応力(応力振幅)が負荷されるため、過酷な使用条件となる。
ここで、交差部5において、図3に示すように、第1の流路3(交差部流路31)の周壁部3aと第2の流路4の周壁部4aとのXY平面上における接合点を交点55という。
具体的には、ケーシング2に形成されたX軸方向の第1の流路3(交差部流路31)とY軸方向の第2の流路4は、XY平面上の交差部5で合流している。交差部5における交点55は、第1の流路3の周壁部3aと第2の流路4の周壁部4aとのXY平面上における接合点である(図4(a)参照)。つまり、交点55は、図4(a)に示すように、交差部5をZ軸方向から見た場合における第1の流路3の周壁部3aと第2の流路4の周壁部4aの交点である。
押圧手段8は、図1(b)に示すように、Z軸方向の両側から第1のケーシング2を挟持して交差部5に圧縮力(押圧力)を付与し、Z軸方向から見て、交差部5の中心から第2の流路4の軸線方向に沿って第1の流路3よりも外側(交差部5から離れる方向)に押圧力を付与するように配設されている。
具体的には、押圧手段8は、交差部5の中心を押圧するのではなく、交差部5における第1の流路3の周壁部3aと第2の流路4の周壁部4aの交点55より外側にずらした位置を押圧する(図4(a)参照)。
押圧手段8は、第1のケーシング2に形成された段付きの穿孔部81と、穿孔部81に収容された押圧片82と、穿孔部81と同軸に第2のケーシング6に形成されたねじ穴83と、このねじ穴83に螺入され押圧片82を介して第1のケーシング2を押圧するスクリュー84と、を備えている。
押圧手段8は、交差部5を挟んでZ軸方向の両側から第1のケーシング2を挟持するように一対が対峙して配設され、この一対の押圧手段8は同様の構成であるので、図1(b)の右側の押圧手段8について説明し左側の押圧手段8の詳細な説明は省略する。
穿孔部81は、第1のケーシング2の表面からZ軸方向に沿って交差部5の近傍まで穿孔され、平面をなした底部81aと、座ぐり部81bと、を備えている。穿孔部81には、底部81aに押圧片82の先端部が当接するように押圧片82が収容されている。スクリュー84は、スクリュー84の先端部が押圧片82の頭部に当接するようにねじ穴83に螺入されている。
スクリュー84は、外周部にねじ穴83に螺合される雄ねじ84aが形成され、押圧片82に当接する先端部は平面をなし、後端部にはスクリュー84を回転するための六角穴84bが形成されている。
かかる構成により、押圧手段8は、スクリュー84をねじ穴83にねじ込むことで、ねじ込みトルクにより圧縮力(押圧力)を調整することができる。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る高圧継手1における一対の円弧状凹部33からなる内周凸部34の作用効果について、一例として圧力が600MPaの場合について内周凸部34を有しない比較例(図7と図8)と対比しながら、主として図5と図6を参照しながら詳細に説明する。
なお、内周凸部34を有しない比較例(図7と図8)に係る高圧継手100では、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る高圧継手1に対して同様の構成については桁数を増やした同様の符号(10倍して標記)を付して説明し、詳細な説明は省略する。
<内周凸部を有しない場合>
図7に示すように、内周凸部34を有しない高圧継手100において、交差部500をZ軸方向から見た場合における第1の流路300の周壁部300aと第2の流路400の周壁部400aの交点550では、図7(a)に示すように、第1の流路300に流通する圧力流体の内圧q1による内部応力Q1がZ軸方向に作用する。また、図7(b)に示すように、第2の流路400に流通する圧力流体の内圧q2による内部応力Q2がZ軸方向に作用する。
このため、内部応力Q1と内部応力Q2により、交点550では応力集中が生じて亀裂CR1が発生しやすくなり、交点550に亀裂CR1が発生すると、図7(c)に示すように、この亀裂CR1はXY平面上に沿って進展する。
具体的に交点550に生じる応力集中について、図8を参照しながら説明する。図8(c)に示すように、交点550(Y=0mm)には最大となるσ21(約1600MPa)が作用し、交点55からY軸方向に2mm離れた位置ではσ22(約1000MPa)が作用し、交点55からY軸方向に4mm離れた位置ではσ23(約900MPa)が作用するため、Z軸方向に生じる内部応力σ(引張力)は、交点550で最大となり、Y軸方向に沿って交差部500から離れるにつれて小さくなる。
図8(b)に示すように、内部応力σ21,σ22,σ23は、第1の流路300に流通する圧力流体の内圧q1と第2の流路400に流通する圧力流体の内圧q2による内部応力であり、引張応力である。
なお、説明の便宜上、第1の流路300に流通する圧力流体の内圧q1による内部応力Q1と第2の流路400に流通する圧力流体の内圧q2による内部応力Q2とを分けて概念的に説明したが、交差部500および第1の流路300と第2の流路400には、それぞれ内圧q1と内圧q2とが相互に影響するため、第2の流路400における応力集中の様子と第1の流路300における応力集中は同様の傾向を示す。
<内周凸部を有する場合>
図5(a)に示すように、本発明の実施形態に係る高圧継手1は、一対の円弧状凹部33からなる内周凸部34を有するため、内周凸部34の周囲には円弧状凹部33に作用する流体圧力q11,q12,q13(対比しやすくするために3つを代表して示したものである。)が作用する。流体圧力q11,q12,q13は、それぞれZ軸方向の分力σ11,σ12,σ13を含んでいる。Z軸方向の分力σ11,σ12,σ13は、稜線の頂部で大きく(σ11)、頂部から離れた裾野部に行くにつれて小さくなり(σ11>σ12>σ13)、圧縮力として作用する。
このため、内周凸部34を有する場合には、内周凸部34を有しない場合におけるZ軸方向の引張応力である内部応力−σ21,−σ22,−σ23(図8(a))に対して、圧縮応力であるσ11,σ12,σ13が相殺する方向に作用する。
具体的には、図5に示すように、交差部5において、交点55(Y=0mm)には内部応力σ1(σ11−σ21)が作用し、交点55からY軸方向に2mm離れた位置ではσ2(σ12−σ22)が作用し、交点55からY軸方向に4mm離れた位置ではσ3(σ13−σ23)が作用するため、Z軸方向に生じる内部応力σ(引張力)は、交点55からY軸方向に約0.7mm離れた位置で最大のσmax(図5(c)参照)となる。
なお、図5(c)に示すように、σ1はほとんど0MPaであり、内周凸部34の頂部がエッジ状に尖った稜線を形成しているので、径方向の流体圧力が作用しにくいことが想定される。そして、σ1から急激に立ち上がってσmaxは約1200MPa、σmaxからは徐々に下がってσ2は約1000MPa、σ3は約850MPaである。
続いて、本発明の実施形態に係る高圧継手1における押圧手段8の動作について、主として図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、交差部5における交点55の周囲(Y=0〜8mm)に生じる内部応力σMPaを示すグラフであり、線図Aは、本発明の実施形態に係る一対の円弧状凹部33からなる内周凸部34を有する高圧継手1における押圧手段8を設けて押圧力を付与した場合における流体圧力による内部応力を示す。線図Bは、図5(c)と同じであり、押圧手段8を設けない場合における流体圧力による内部応力を示し、線図Cは、押圧手段8のみで流体圧力が作用しない場合の内部応力を示す。
図6に示すように、線図Cは、押圧手段8が交差部5に圧縮力を付与する様子を示し、Y軸方向で交点55(Y=0)から5mmまでは400〜600MPa程度の圧縮力を付与しているため、線図Bの引張力が線Cの圧縮力(押圧力)によって減殺され、線Aの圧縮力まで低下する。また、押圧手段8は、Y=5から8mmまでは400〜100MPa程度の圧縮力を付与している。
このため、線図Aでは、線図Bのσmax=1200−600=600(MPa)、線図Bのσ2=1000−600=400(MPa)、線図Bのσ3=800−500=300(MPa)まで低下している。
このように、押圧手段8は、交差部5の中心を押圧するのではなく、交差部5における第1の流路3の周壁部3aと第2の流路4の周壁部4aの交点55を含むように外側にずらした位置を押圧する(図4(a)参照)が、外側にずらす程度は、応力集中(σmax)の位置やσmaxの位置からのY軸方向の距離を考慮して設定することができる。
このようにして本発明の実施形態に係る高圧継手1は、内周凸部34によって内部応力の極大値(応力集中)が生じる位置を第2の流路4の軸線L方向に沿って第1の流路3よりも外側(交差部5から離れる位置)に移動させ、この内部応力の極大値(応力集中)が生じる位置に圧縮力を付与する押圧手段8を備えたことで、交差部5に対してZ軸方向に分離しようとする流体圧力による内部応力を適正に相殺して、耐久性をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、前記した実施形態においては、T字形の高圧継手1について説明したが、これに限定されるものではなく、L字継手、十字継手等の種々の形状の継手に同様に適用することができる。
また、本実施形態においては、内周凸部34の頂部が尖ったエッジ状の稜線を形成するように構成したが、これに限定されるものではなく、一方の円弧線と他方の円弧線が第2の流路4の軸線Lの上で交差せずに所定の間隔を設けて、幅を有する台形状の稜線や丸みを帯びたR形状の稜線を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、高圧継手1を例として説明したが、交差部を有する流路であれば同様に適用することができる。
1 高圧継手(流路構造)
2 第1のケーシング(ケーシング)
3 第1の流路
3a 周壁部
4 第2の流路
4a 周壁部
5 交差部
6 第2のケーシング
8 押圧手段
31 交差部流路
32 接続部流路
33 円弧状凹部
33a 底部
34 内周凸部
55 交点
L 第2の流路の軸線
q1 第1の流路の内圧
q2 第2の流路の内圧

Claims (4)

  1. ケーシングに穿孔された第1の流路および第2の流路と、
    前記第1の流路と第2の流路がXY平面において交差する交差部と、を有する流路構造であって、
    前記第1の流路の交差部に形成され、前記第1の流路の軸方向から見て前記第2の流路の軸線に対して対称位置に形成された円弧形状の底部を有する一対の円弧状凹部と、
    一方の前記底部の縁部と他方の前記底部の縁部が前記第1の流路の軸方向から見て前記第2の流路の軸線を挟んで対向して形成した内周凸部と、
    を備えたことを特徴とする流路構造。
  2. 前記第1の流路の軸方向から見て一方の前記底部をなす円弧線と他方の前記底部をなす円弧線が前記第2の流路の軸線上で交差して、前記内周凸部の頂部が当該第1の流路の軸方向に沿う稜線を形成していること、
    を特徴とする請求項1に記載の流路構造。
  3. 前記第1の流路は、前記交差部を流通する交差部流路と、この交差部流路に連通する接続部流路と、を備え、
    前記交差部流路の流路径よりも前記接続部流路の流路径の方が大きく、
    前記円弧状凹部は、前記交差部流路に形成されていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の流路構造。
  4. 前記XY平面に直交するZ軸方向の両側から前記ケーシングを挟持して圧縮力を付与する押圧手段を備え、
    前記押圧手段は、前記Z軸方向から見て、前記交差部の中心から前記第2の流路に沿って前記交差部から離隔するように前記第1の流路よりも外側に配設されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の流路構造。
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