JP2016055822A - 車両のフロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアカーペットのフロア面側に搭載される搭載物を備える車両において、フロア面の見栄えを損なうことなく、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制可能な車両のフロア構造を提供する。【解決手段】車両のフロア構造は、フロアカーペット30には、水平方向における電池ユニット20の外方に貫通孔31Bが形成され、セカンドシートは、貫通孔31Bを介してフロアパネル17に対して取り付けられる取付部16Bと、貫通孔31B及び取付部16Bを車室内側から覆うカバー部材40と、を備え、貫通孔31Bの孔縁部35Bのうち電池ユニット20側に位置する部分は、カバー部材40の下方においてフロア面11Aから立ち上がる立ち上がり部36Bを有するとともに、前側内周面、外側内周面、及び前側内周面32Bが水平方向において電池ユニット20より外方に位置するように形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のフロア構造に関する。
従来、車両のフロア構造として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の車両のフロア構造では、フロアマット(フロアカーペット)が、フロアプレート上に敷かれるフロアマット本体部に連続して、フレーム前板にもたれかかるツバ部を有する構成が開示されている。そして、ツバ部がフレーム前板にもたれかかることにより、フロアプレートと、フレーム前板との間の隙間を埋めるので、フロアマット上に落ちた水が意図しない箇所に侵入することを防ぐことができる、と記載されている。
特開2008−62881号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、フレーム前板を設置した後に、ツバ部をフレーム前板にもたれかかる状態で配置する必要があり、フロアマットを敷設した後にフロア面側に搭載される搭載物等に対してツバ部を設けることが困難である。また、フレーム前板にもたれかかる状態で設けられたツバ部は、その端末がフロアマットの上方から視認されることになり、見栄えが悪い。さらに、特許文献1の構成では、ツバ部の端末が、フロアプレートと、フレーム前板との間の隙間の上方に位置するから、仮に、ツバ部の端末から液体が下方に落ちた場合には、液体が隙間に侵入することになり、問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フロアマットのフロア面側に搭載される搭載物を備える車両において、フロアマットの下方に蓄電装置を配する場合に、フロア面の見栄えを損なうことなく、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制可能な車両のフロア構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両のフロア構造は、フロアパネルと、前記フロアパネルの上方に配される蓄電装置と、前記フロアパネル及び前記蓄電装置の上方に敷設され、車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、前記フロアカーペットの前記フロア面側に搭載される搭載物と、を備える車両のフロア構造であって、前記フロアカーペットには、水平方向における前記蓄電装置の外方に、当該フロアカーペットを上下方向に貫通する貫通孔が形成され、前記搭載物は、前記貫通孔を介して前記フロアパネルに対して取り付けられる取付部と、前記貫通孔及び前記取付部を車室内側から覆うカバー部材と、を備え、前記貫通孔の孔縁部のうち前記蓄電装置側に位置する部分は、前記カバー部材の下方において前記フロア面から立ち上がるとともに、その立ち上がり先端側に位置する前記貫通孔の内周面が水平方向において前記蓄電装置より外方に位置するように形成されている。
本発明によれば、カバー部材の下方においてフロア面から立ち上がる部分を形成するから、フロアカーペットを敷設した後にフロア面側に搭載される搭載物に対して、立ち上がる部分を形成することができるとともに、当該立ち上がる部分が車室内から視認されることがない。そして、当該立ち上がる部分により、フロア面上に落ちて貫通孔に向かう液体を塞き止めることができる。そのうえで、その立ち上がり先端側に位置する貫通孔の内周面が水平方向において蓄電装置より外方に位置するから、仮に、フロア面上に落ちた液体が貫通孔から下方に落ちたとしても、蓄電装置の側方に落ちるものとすることができる。この結果、フロア面の見栄えを損なうことなく、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制することができる。
上記構成において、前記カバー部材は、前記フロアカーペットのうち前記孔縁部に対して当接する形で配され、前記フロアカーペットのうち前記カバー部材が当接する部分の下方には、前記フロアカーペットと前記蓄電装置との間に介在する介在部材が配されていてもよい。
このような構成によれば、蓄電装置及び介在部材でフロアカーペットを下方から支持することにより、カバー部材とフロアカーペットの間のシール性を高めることができ、より一層好適に、フロア面上に落ちて貫通孔側に向けて移動する水をカバー部材で塞き止めることができる。
本発明によれば、フロアカーペットのフロア面側に搭載される搭載物を備える車両において、フロア面の見栄えを損なうことなく、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制可能な車両のフロア構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る車両のフロアを示す平面図 図1のセカンドシートの中央に位置するカバー部材を示す斜視図(セカンドシートは右席を省略して左席のみを示す) フロアカーペットの貫通孔を示す斜視図 カバー部材及び貫通孔を示す拡大断面図(図2のIV−IV線で切断した図に対応) 実施形態2に係るカバー部材及び貫通孔を示す拡大断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向をそれぞれ車両前方(車両進行方向)及び車両後方とし、矢印R及びLの方向をそれぞれ進行方向右側及び左側とし、矢印UP及びDNの方向をそれぞれ上方及び下方として説明する。
車両10は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車、燃料電池車などとされ、図1に示すように、フロアパネル17(図4参照)と、フロアパネル17の上方に配される電池ユニット20と、フロアパネル17及び電池ユニット20の上方に敷設され、車室11のフロア面11Aを構成するフロアカーペット30と、を備えている。車両10は、車室11の下側に電池ユニット20が配されることで、車室11のフロア面11Aのフラット化が可能とされている。なお、車室11とは、乗員が搭乗するスペースと、当該スペースの後方において、荷物等を載せるためのスペースとを含む空間である。
車両10には、図1に示すように、車室11内に、3列のシート(フロントシート12、セカンドシート13、サードシート14)が配置されている。3列のシートの各々は、フロアパネル17と電池ユニット20の上方にフロアカーペット30を敷設した後に、車両10に搭載される構造物である。フロントシート12は、車両進行方向に対して右側(図1の上側)が運転席12A、左側(図2の下側)が助手席12Bとされる。セカンドシート13は、車両進行方向に対して右側(図1の上側)が右席13A、左側(図2の下側)が左席13Bとされる。本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「フロアカーペットのフロア面側に搭載される搭載物」として、セカンドシート13を例示する。
セカンドシート13は、図1に示すように、後述する貫通孔31A,31Bを介してフロアパネル17に対して取り付けられる取付部16A,16Bを備えている。取付部16A,16Bは、車幅方向における中央部において、それぞれ右席13Aと左席13Bをフロアパネルに対して取り付けるための部分である。なお、セカンドシート13において、右席13Aと左席13Bの取付構成は同様であり、以下の説明においては、左席13Bについて説明し、右席13Aについては説明を省略する。
左席13Bには、図1及び図2に示すように、車幅方向の両端に設けられたフレーム15の前端部から下方に突出する形で、一対の取付部16B,16が設けられている。なお、図2においては、右席13Aを省略するとともに、取付部16Bがカバー部材40の後述する脚カバー部41で覆われた状態を示す。取付部16B,16としては、いわゆるシート脚部やシートブラケットと呼ばれるものを例示することができ、セカンドシート13をフレーム15の前端部を軸としてフロアパネル17に対して回動可能に取り付ける構成等であってもよい。左席13Bの後端部は、フロアパネル17に設けられたストライカー(不図示)に対して係止されている。
そして、左席13Bは、図4に示すように、取付部16Bがフレーム15とフロアパネル17とを連結する形でフロアパネル17に対して取り付けられている。具体的には、フロアカーペット30には、平面に視て、取付部16Bと対応する位置に貫通孔31Bが形成されており、取付部16Bは貫通孔31Bに挿通されるとともに、フロアパネル17に対して締結部材19によって固定されている。
セカンドシート13は、貫通孔31A,31B及び取付部16A,16Bを車室内側から覆うカバー部材40を備えている。このような構成により、貫通孔31から車室下側に異物等が侵入する事態の発生を抑制可能とされるとともに、一般的に、金属等の剛性の高い材質とされる取付部16や締結部材19が車室内に露出しない構成とされている。
カバー部材40は、フロアカーペット30より剛性が高い樹脂製とされている。カバー部材40は、図2に示すように、取付部16A,16Bが取り付けられる右席13Aと左席13Bの取付部16A,16Bをそれぞれ覆う形で車両上方に突出する形をなす一対の脚カバー部41A,41Bと、脚カバー部41A,41Bの基端部を連結する形で、貫通孔31A,31Bを一括して覆う孔カバー部42と、を有する。カバー部材40は、脚カバー部41A,41Bがそれぞれ右席13A及び左席13Bに対して取り付けられるとともに、孔カバー部42が脚カバー部41A,41Bに対して脱着可能に取り付けられている。このような構成により、孔カバー部42を外して貫通孔31を開放することで、締結部材19に車室内からアクセス可能とされている。なお、カバー部材40とフロアカーペット30とで構成され、フロア面11A上の液体を塞き止める構造については、後に説明する。
セカンドシート13の前方には、図4に示すように、フロアカーペット30とフロアパネル17との間に空間18が形成されており、当該空間18に電池ユニット20が搭載されている。具体的には、空間18は、フロアパネル17の一部が下方に凹む形で形成されている。
電池ユニット20は、図3及び図4に示すように、電池本体部21と、電池本体部21を冷却するための冷却装置22と、電池本体部21と冷却装置22を収容する収容部23と、を備えている。電池ユニット20は、電池本体部21が運転席12Aからセカンドシート13の前方(セカンドシート13に着座した搭乗者の足元付近)にかけて、車両前後方向に延びる形で配されるとともに、冷却装置22が電池本体部21の車両後方から進行方向左側(助手席12B側)に延びる形で配されており、これらを収容する収容部23が平面視L字状をなす形で構成されている(図1参照)。収容部23は、図4に示すように、トレイ状をなし、フロアパネル17上に侵入した水等の液体により、電池本体部21及び冷却装置22が被水することを防止する機能を有する。
電池本体部21は、例えば、複数の電池(単位セル)を多数接続してなる組電池として構成されており、金属製のカバーに覆われた状態とされている。なお、電池本体部21は、取付部(不図示)を介してフロアパネル17に取り付けられている。
電池ユニット20とセカンドシート13との間には、図1に示すように、フロアカーペット30が配置されている。フロアカーペット30は、フロアパネル17及び電池ユニット20の上面に沿って延在して、車室11のフロア面11Aを構成している。また、電池ユニット20とフロアカーペット30との間には、図4に示すように、フェルト材からなるクッション層26や防水シート27が配置されている。本実施形態では、フロアカーペット30と電池ユニット20との間に介在する介在部材として、クッション層26を例示する。
フロアカーペット30は、不織布を主体に構成され、シート状の基材を所定の形状に成形した後、その成形品を超音波カッタ等の切断手段で所定箇所をトリミングすることにより形成されている。フロアカーペット30は、圧縮変形可能とされ、搭載物を車両上下方向にラップする状態でフロア面11A側に配した場合に、当該ラップ量に応じて嵩高が低減する構成とされている。また、フロアカーペット30は、可撓性を有し、図1に示すように、スリット38が設けられ、スリット38に囲まれた部分を開けることで、電池本体部21に設けられたサービスプラグに対してアクセス可能となっている。
フロアカーペット30には、図3に示すように、水平方向における電池ユニット20の外方に、当該フロアカーペット30を上下方向に貫通する貫通孔31A,31Bが形成されている。貫通孔31A,31Bは、左右対称の形状とされ、右席13Aと左席13Bをそれぞれ取り付ける取付部16A,16Bの位置に対応して、車幅方向に隣接して並設されている。貫通孔31A,31Bは、互いに連通しない2つの孔として設けることで、貫通孔31A,31Bの間に車両前後方向沿って延びる架橋部を形成して、孔縁部35A,35Bを補強する構成とされている。
貫通孔31A,31Bは、図3に示すように、電池ユニット20のうち、電池本体部21と冷却装置22との接続部付近に配されている。具体的には、電池ユニット20は、その後端部24において、冷却装置22の後方に位置する部分が、電池本体部21の後方に位置する部分より前方に配されることで形成される段差部24Aを有しており、貫通孔31A,31Bは段差部24Aの外方に配されている。このような配置構成とすることで、貫通孔31A,31Bが、平面視にて、電池ユニット20と重ならない配置、言い換えれば、水平方向において電池ユニット20より外方に位置する構成が、好適に実現可能とされている。
貫通孔31Aは、図3に示すように、内周面のうち車両前側に位置する前側内周面32Aと、貫通孔31Bとは反対側(進行方向の右側)に位置する外側内周面33Aとが、平面視にてL字状に構成されている。貫通孔31Aの孔縁部35Aのうち前側内周面32A及び外側内周面33Aに連なる部分は、電池ユニット20(それぞれ冷却装置22及び電池本体部21)側に位置しており、当該部分が特許請求の範囲に記載の「貫通孔の孔縁部のうち前記蓄電装置側に位置する部分」に相当する。
また、貫通孔31Bは、内周面のうち車両前側に位置する前側内周面32Bと、貫通孔31Aとは反対側(進行方向の左側)に位置する外側内周面33Bとが、平面視にてL字状に構成されている。貫通孔31Bの孔縁部35Bのうち前側内周面32Bに連なる部分は、電池ユニット20(冷却装置22)側に位置しており、当該部分が特許請求の範囲に記載の「貫通孔の孔縁部のうち前記蓄電装置側に位置する部分」に相当する。なお、孔縁部35Aと孔縁部35Bとは左右対称に構成されており、以下の説明においては、同様の構成に関しては孔縁部35Bについて説明し、孔縁部35Aについての説明を省略する。また、孔縁部35Bに係る構成にはBの付いた符号をつけるとともに、孔縁部35Aに係る構成にはAの付いた符号をつけて、これらを区別する。さらに、孔縁部35Aと孔縁部35Bの両構成を、A及びBの符号を省いて総称する場合もある。
続いて、フロアカーペット30とカバー部材40とで構成され、フロア面11A上の液体を塞き止める構造について説明する。
孔縁部35Bには、図4に示すように、カバー部材40の下方においてフロア面11Aから立ち上がる立ち上がり部36Bが形成されている。また、孔縁部35Bには、立ち上がり部36Bの先端からフロア面11Aとは反対側に延びる上面部37Bが形成されている。立ち上がり部36B及び上面部37Bは、フロアカーペット30をプレス成形することで、フロアカーペット30に対して一体的に形成されている。
立ち上がり部36Bは、図3に示すように、貫通孔31Bの前側内周面32B及び外側内周面33Bに沿ってL字状に延びる構成とされている。そして、立ち上がり部36A及び立ち上がり部36Bが、全体としてU字状に延びることで、貫通孔31A及び貫通孔31Bを車両前側及び車幅方向における外側から取り囲む構成とされている。一方、立ち上がり部36は、貫通孔31A及び貫通孔31Bの後側内周面34A,34Bに対しては設けられていない。
孔縁部35Bは、図4に示すように、立ち上がり部36Bの立ち上がり先端側(上面部37Bの延出端側)に位置する貫通孔31Bの前側内周面32Bが水平方向において電池ユニット20より外方に位置するように形成されている。具体的には、前側内周面32Bが、電池ユニット20(収容部23)の後端部24より車両後方に配されている。さらに、本実施形態では、前側内周面32Bは、空間18の後端部18Aより車両後方に配されている。なお、孔縁部35Aは、前側内周面32A及び外側内周面33Aが水平方向において電池ユニット20より外方に位置するように形成されている。具体的には、前側内周面32Aが、電池ユニット20(収容部23)の後端部24より車両後方に配されるとともに、外側内周面33Aが、電池ユニット20(収容部23)の段差部24Aの進行方向に左側に配されている。
カバー部材40(孔カバー部42)は、図4に示すように、貫通孔31A,31Bに対して上方に重なる形で延在する延在部43と、延在部43の外周端部から下方に延設される周壁部44と、延在部43の下面から下方に突出するとともに、周壁部44に沿って延びる4本のリブ45と、を備えている。
延在部43は、図2に示すように、平面視矩形状をなし、フロアカーペット30のフロア面11Aに沿って延在する。このような構成により、カバー部材40は、延在部43がセカンドシート13のシートクッションより前方に配置されているものの、セカンドシート13に着座する者の足元で邪魔になり難く、また、車室内の意匠性を損ない難い構成されている。周壁部44は、貫通孔31A,31Bを車両前側及び車幅方向における外側から取り囲むように、立ち上がり部36A,36Bの外方において立ち上がり部36A,36Bと並行する形でU字状に延びている。
カバー部材40は、図4に示すように、フロアカーペット30のうち孔縁部35A,35Bに対して当接する形で配されている。具体的には、カバー部材40は、周壁部44の下面がフロア面11Aに対して当接するとともに、リブ45の下面が上面部37A,37Bに対して当接している。このような構成により、フロアカーペット30のフロア面11Aと周壁部44との間と、上面部37A,37Bとリブ45との間とで、2重のシール構造を構成して、液体が貫通孔31A,31B側に移動することを好適に規制することが可能となっている。なお、4本のリブ45が設定される領域は、上面部37A,37Bより広い範囲に亘るものとされており、カバー部材40とフロアカーペット30との組み付け誤差等に起因して、リブ45と上面部37A,37Bとが当接しないという事態の発生を抑制可能とされている。
カバー部材40は、車両上下方向において、周壁部44及びリブ45がフロアカーペット30とラップする状態で配置されている。このような構成によれば、フロアカーペット30の反力により、カバー部材40とフロアカーペット30との間のシール性を高めることができる。具体的には、周壁部44は、フロアカーペット30のフロア面11Aを圧縮して、フロア面11Aから沈み込んだ状態で配置されている。また、リブ45は、上面部37A,37Bの上面を圧縮して、その上面から沈み込む状態で配置されている。さらに、リブ45は、リブ45が上面部37A,37Bを下方に押圧することで、上面部37A,37B全体が内周面側を自由端とするとともに内周面と反対側を軸として下方にわずかに回動して、上面部37が弾性復帰しようとする力を生じた状態で当該上面部37A,37Bに当接する構成とされている。
フロアカーペット30のうち周壁部44が当接する部分の下方には、フロアカーペット30と電池ユニット20との間に介在する介在部材としてクッション層26が配されている。言い換えれば、周壁部44が当接する部分は、下方からクッション層26を介する形で電池ユニット20に支持されている。このような構成によれば、フロアカーペット30が周壁部44から下方に逃げる方向に変形することが抑制され、カバー部材40とフロアカーペット30との間のシール性を高めることができる。
続いて、本実施形態の作用について、図4を参照して、説明する。
フロアカーペット30のフロア面11A上にこぼれた液体のうち、貫通孔31A,31Bに向けて移動する液体は、まず、カバー部材40の周壁部44により塞き止められ、貫通孔31A,31B側に移動することを規制される。
周壁部44により塞き止められた液体の一部が、カバー部材40と周壁部44との間を通り抜けた場合には、更に立ち上がり部36A,36Bにより塞き止められ、貫通孔31A,31B側に移動することを規制される。
立ち上がり部36A,36Bにより塞き止められた液体が、立ち上がり部36A,36Bの上方から溢れる事態が生じる場合には、リブ45と上面部37A,37Bとの間がシールされていることにより、当該液体が貫通孔31A,31B側に移動することを規制される。
そして、仮に、貫通孔31Bの内周面に到達した液体が、下方に落ちる場合であっても、貫通孔31B(貫通孔31A)は、電池ユニット20側に配された前側内周面32B(前側内周面32A及び外側内周面33A)が水平方向において電池ユニット20の外方に位置するから、当該液体が電池ユニット20の側方に落ちることとなり、電池ユニット20に掛かる事態の発生を抑制することができる。さらに、立ち上がり部36Bは、前側内周面32B及び外側内周面33Bに沿って設けられるとともに、後側内周面34Bに対しては設けられていないから、多くの割合を占める液体が立ち上がり部36Bに沿って車両後方に移動して、電池ユニット20から遠い側に位置する後側内周面34Bから下方に落ちることとなる。この結果、前側内周面32B(前側内周面32A及び外側内周面33A)から下方に落ちる液量が低減され、より一層好適に、貫通孔31Bから下方に落ちる液体が電池ユニット20に掛かる事態の発生を抑制することができる。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本発明によれば、カバー部材40の下方においてフロア面11Aから立ち上がる立ち上がり部36を形成するから、フロアカーペット30を敷設した後にフロア面11A側に搭載されるセカンドシート13(カバー部材40)に対して、立ち上がり部36を形成することができるとともに、立ち上がり部36が車室内から視認されることがない。そして、立ち上がり部36により、フロア面11A上に落ちて貫通孔31A,31Bに向かう液体を塞き止めることができる。そのうえで、立ち上がり部36の立ち上がり先端側に位置する貫通孔の内周面(前側内周面32A、外側内周面33A、及び前側内周面32B)が水平方向において電池ユニット20より外方に位置するから、仮に、フロア面11A上に落ちた液体が貫通孔31A,31Bから下方に落ちたとしても、電池ユニット20の側方に落ちるものとすることができる。この結果、フロア面11Aの見栄えを損なうことなく、電池ユニット20に液体が掛かる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、フロア面11A上の液体を塞き止める構造を、既存のフロアカーペット30とカバー部材40に一体的に設けられた構造(立ち上がり部36、上面部37、周壁部44、リブ45等)で構成することができ、別体の部品で当該塞き止める構造を構成する場合に比べてコストを低減することができる。さらに、本実施形態では、前側内周面32A、外側内周面33A、及び前側内周面32Bの配置を水平方向において電池ユニット20より外方とすることで、貫通孔31A,31Bから落ちた液体が電池ユニット20の側方に落ちるようにするから、例えば、貫通孔31A,31Bから落ちた液体を電池ユニット20の側方にガイドする別体のガイド部材等を設ける場合に比べてコストを低減することができる。
また、本実施形態では、取付部16をカバーするための既存のカバー部材40で立ち上がり部36をカバーすることができ、例えば、セカンドシート13に着座する者の足が当たる等して、立ち上がり部36の起立形状が潰される虞がなく、立ち上がり部36が液体を塞き止める性能を好適に、維持することができる。
また、本実施形態では、フロアカーペット30のうちカバー部材40の周壁部44が当接する部分の下方には、フロアカーペット30と電池ユニット20との間に介在するクッション層26が配されている。このため、電池ユニット20及びクッション層26でフロアカーペット30を下方から支持することにより、周壁部44とフロアカーペット30の間のシール性を高めることができ、より一層好適に、フロア面11A上に落ちて貫通孔31A,31B側に向けて移動する水をカバー部材40で塞き止めることができる。
また、本実施形態では、既存のクッション層26を介在部材として機能させるから、言い換えれば、既設のクッション層26の上方にカバー部材40の周端部44が位置するように構成するから、別に介在部材を設ける場合に比べてコストを低減することができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図5を参照しつつ説明する。本実施形態のカバー部材140は、上記実施形態1の孔カバー部42と、孔カバー部142の形状が相違する。なお、上記した実施形態と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
カバー部材140(孔カバー部142)は、図5に示すように、貫通孔31A,31Bに対して上方に重なる形で延在する第1延在部143と、第1延在部143の外周端部から立ち上がり部36に沿って下方に下がる下がり部146と、下がり部146の下端からフロア面11A沿って延在する第2延在部147と、第2延在部147の外周端から下方に延設される周壁部144と、を備えている。言い換えれば、カバー部材40は、フロアカーペット30の上面部37A,37Bと、立ち上がり部36A,36Bと、フロア面11Aに沿って延びる形状とされている。また、本実施形態では、上面部37A,37Bに当接するリブ45が設けられておらず、第1延在部143の下面が上面部37A,37Bに当接する構成とされている。
本実施形態によれば、クッション層26の配置が、貫通孔31A,31Bから離れた位置とされる場合であっても、第2延在部147を延長することで、フロアカーペット30における下方にクッション層26が配されている部分に、周壁部44を当接させることができる。この場合において、単に第1延在部143をクッション層26側に延長する場合に比べて、カバー部材40が車室内側に突出する量を下がり部146の高さに応じて低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、リブ45が設けられていないから、カバー部材140が車室内側に突出する量をリブ45の高さに応じて低減することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、3列のシートを備える車両において、電池ユニット20は、電池本体部21が運転席12Aからセカンドシート13の前方(セカンドシート13に着座した搭乗者の足元付近)にかけて、車両前後方向に延びる形で配されるとともに、冷却装置22が電池本体部21の車両後方から進行方向左側(助手席12B側)に延びる形で配されるものを例示したが、これに限定されない。車室下側に電池ユニットが配される車両であれば、本発明を適宜適用可能であり、シートの数や配置及び電池ユニットの配置は、適宜設定可能である。
(2)上記実施形態では、搭載物としてセカンドシート13を例示したが、これに限定されない。搭載物としては、他の位置に配されるシートであってもよく、また、コンソールボックス等であってもよい。
(3)上記実施形態では、取付部16Bが貫通孔31Bに挿通される構成を例示したが、取付部16Bと貫通孔31Bとの関係はこれに限定されず、取付部自体は貫通孔に挿通されないものの、締結部材又は/及びフロアパネルの一部が貫通孔に挿通される構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、カバー部材40が貫通孔31A,31Bを一括して覆う構成を例示したが、これに限定されない。カバー部材は、貫通孔を個別に覆う構成であってもよい。また、カバー部材の形状は適宜設定可能である。
(5)上記実施形態では、貫通孔31A,31Bが段差部24Aの後方に配されているものを例示したが、貫通孔の位置はこれに限定されない。電池ユニット20は、段差部24Aを有していなくてもよく、また、貫通孔31A,31Bは電池ユニット20の前方や、車幅方向における外側に配されていてもよい。
(6)上記実施形態では、貫通孔31A,31Bが互いに連通しない構成を例示したが、貫通孔は、取付部16A,16Bを挿通する単一の孔として構成してもよい。
(7)上記実施形態では、貫通孔31Bは、前側内周面32Bと外側内周面33Bとが、平面視にてL字状に構成されているものを例示したが、貫通孔の形状は適宜設定可能である。
(8)上記実施形態では、貫通孔31Bの後側内周面34Bには立ち上がり部が設けられていない構成を例示したが、これに限定されない。例えば、貫通孔の周囲を全域にわたって取り囲む形で立ち上がり部を設けてもよい。
(9)上記実施形態では、介在部材としてクッション層26を例示したが、これに限定されない。例えば、フロアカーペットの周壁部が当接する部分の下方にのみ、フロアカーペットと電池ユニットの間の隙間を埋める嵩上げ部材を別に設ける構成であってもよい。
10…車両、11…車室、11A…フロア面、13…セカンドシート(搭載物)、16…取付部、17…フロアパネル、20…電池ユニット(蓄電装置)、26…クッション層(介在部材)、30…フロアカーペット、31A,31B…貫通孔、32A,32B…前側内周面(内周面)、33A…外側内周面(内周面)、35A,35B…孔縁部、36,36A,36B…立ち上がり部、40,140…カバー部材

Claims (2)

  1. フロアパネルと、
    前記フロアパネルの上方に配される蓄電装置と、
    前記フロアパネル及び前記蓄電装置の上方に敷設され、車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、
    前記フロアカーペットの前記フロア面側に搭載される搭載物と、を備える車両のフロア構造であって、
    前記フロアカーペットには、水平方向における前記蓄電装置の外方に、当該フロアカーペットを上下方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記搭載物は、前記貫通孔を介して前記フロアパネルに対して取り付けられる取付部と、前記貫通孔及び前記取付部を車室内側から覆うカバー部材と、を備え、
    前記貫通孔の孔縁部のうち前記蓄電装置側に位置する部分は、前記カバー部材の下方において前記フロア面から立ち上がるとともに、その立ち上がり先端側に位置する前記貫通孔の内周面が水平方向において前記蓄電装置より外方に位置するように形成されていることを特徴とする車両のフロア構造。
  2. 前記カバー部材は、前記フロアカーペットのうち前記孔縁部に対して当接する形で配され、
    前記フロアカーペットのうち前記カバー部材が当接する部分の下方には、前記フロアカーペットと前記蓄電装置との間に介在する介在部材が配されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のフロア構造。
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