JP2016055690A - 電子連動装置及び情報伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ATS−P車上装置からATS−P地上子が受信した列選条件を直接入力として使用せず、この列選条件に基づいて列車のブレーキ性能に応じた信号機現示制御を行うことができない。
【解決手段】連動論理処理部が上位装置から指示される列車の進路設定と他の列車による進路予約との競合がない場合に転てつ機の転換および転てつ機並びに信号機の鎖錠を実行し、列選条件処理部が連動論理処理部の実行結果に応じて列選条件を信号機の内方へ伝送または消去することを実行し、信号機現示制御部が連動論理処理部および列選条件処理の各実行結果に基づいて信号機の現示を制御し、ATS−P制御部が信号機の現示の状態を含む鉄道信号用現場機器の状態情報に基づいて列車の停止距離情報を作成しこの停止距離情報を所要のATS−P地上子へ制御電文として出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ATS−P(Automatic Train Stop−Pattern:P形自動列車停止装置)を制御する電子連動装置、及び情報伝送方法に関する。
鉄道分野において、各列車が衝突しないようにするため、自動的に列車を停止制御させる装置として、一般的にATS(Automatic Train Stop)が使用されている。ATSの中でも、特に停止位置までの列車の速度照査パターンを用いた制御は、ATS−Pと呼ばれている。また、ATS−Pの付加機能として、現示アップ機能がある。この機能により、ATS−P車上子とATS−P地上子の通信によって、列車のブレーキ性能を示す列車種別情報(列選条件)を列車が走行する進路の内方に伝送し、内方の信号機は伝送された列選条件に応じた信号機現示制御を行う。
また、従来の電子連動装置は、進路設定要求に対して、要求された進路に対して他の列車等による進路予約と競合する部分があるか否か判断する。競合していない場合には、電子連動装置は、必要に応じて転てつ機を転換し、転てつ機および鉄道用信号機を鎖錠している。
本発明の背景技術を説明する先行技術文献として、特開2009−6805号公報(特許文献1)がある。この公報には、大規模な駅に設置するATS地上子であっても、制御内容を容易に決定し、地上子の制御まで行えることを特徴とする電子連動装置が記載されている。
特開2009−6805号公報
しかしながら、特許文献1に示される電子連動装置は、従来のATS−Pが行っている列選条件の処理機能を有していないため、ATS−P車上装置からATS−P地上子が受信した列車種別情報(以降、「列選条件」という)を直接入力として使用せず、この列選条件に基づいて列車のブレーキ性能に応じた信号機現示制御を行うことができないという問題があった。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたもので、転てつ機および信号機の動作を処理する連動論理処理部と、ATS−P地上子および隣接する列車進入口区間に属するATS−P符号処理器から受信した列選条件を処理する列選条件処理部と、信号機の現示を制御する信号機現示制御部と、ATS−P地上子に設定する制御情報を作成するATS−P制御部とを備える電子連動装置は、連動論理処理部が、上位装置から指示される列車の進路設定と他の列車による進路予約との競合がない場合に転てつ機の転換および転てつ機並びに信号機の鎖錠を実行し、列選条件処理部が、連動論理処理部の実行結果に応じて列選条件を信号機の内方へ伝送または消去することを実行し、信号機現示制御部が、連動論理処理部および列選条件処理の各実行結果に基づいて信号機の現示を制御し、ATS−P制御部が、信号機の現示の状態を含む鉄道信号用現場機器の状態情報に基づいて列車の停止距離情報を作成しこの停止距離情報を所要のATS−P地上子へ制御電文として出力することを特徴とする。
本発明によれば、ATS−P地上子の制御機能を有する電子連動装置を用い、駅構内においてはATS−P地上子が受信する列選条件を直接入力として活用し、この列選条件に基づいて列車のブレーキ性能に応じた信号機現示制御を実現する効果を奏する。
図1は、電子連動装置のシステム構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係る連動図およびATS−P地上子の位置を示す図である。 図3は、実施例1に係る各信号機の現示の相関を示す現示系統表である。 図4は、電子連動装置による実施例1の制御処理動作を説明するフローチャートである。 図5は、電子連動装置による実施例1の列選条件参照処理動作を説明するフローチャートである。 図6は、実施例2に係る隣接区間のATS−P符号処理器から列車の列選条件を入力する場合を示す図である。 図7は、実施例2に係る電子連動装置によるATS−P符号処理器への伝送処理のフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参酌して説明する。
図1は、本発明の電子連動装置200のシステム構成を示すブロック図である。
進路制御系上位装置100は、LAN(Local Area Network)などにより接続される電子連動装置200に対して進路制御指示をする上位装置であって、列車の運行管理、保守作業管理およびそれらのマンマシンインターフェースを司る。
信号機300は、電子連動装置200の設定により信号機現示を点灯する。
線路上に設置されたATS−P地上子400は、トランスポンダ地上子であって、列車に設置されたATS−P車上子500に対し、列車が通過する際に停止点(停止信号機)までの距離、勾配情報などを伝送する。また、同じくATS−P車上子500から列車種別(列選条件)を受信し制御に供する。
車上に設けられたATS−P車上子500は、ATS−P地上子400を介して受信した停止点までの距離情報や勾配情報などを図示しないATS−P車上装置へ渡す。このATS−P車上装置は、地上側からの信号(停止点までの距離情報、勾配情報など)に基づいて速度照査パターンを生成し、この速度照査パターンと速度発電機からの列車速度信号に基づいてブレーキの制御等を実行する。
軌道回路600は、列車が在線しているか非在線か監視する。
ATS−P符号処理器(エンコーダ)700は、隣接する列車進入口区間または隣接する列車進出口区間に設けられ、列選条件や停止位置情報等を電子連動装置200と送受信する。
進路制御系上位装置100および電子連動装置200は、それぞれ2重系の装置構成を採用している。
電子連動装置200は、設備状態記憶部201、連動論理処理部202、列選条件処理部203、信号機現示制御部204、ATS−P制御部205および現場設備入出力部206を備える。
設備状態記憶部201は、各現場設備状態情報、各現場設備制御情報、各進路予約情報および駅別定数等を記憶する。この設備状態記憶部201としては、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置およびフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体、CR−ROM等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAMのような揮発性メモリ、あるいはこれらの組合せにより構成することができる。
連動論理処理部202は、進路制御系上位装置100からの進路制御指示に対して、指示された進路について、他の列車等による進路設定と競合する部分が有るか否かを判断する。競合がなければ、必要に応じて転てつ機を転換し、転てつ機および信号機を鎖錠し、その処理結果を設備状態記憶部201に登録する。
列選条件処理部203は、ATS−P地上子400および隣接する列車進入口区間に属するATS−P符号処理器(エンコーダ)700から受信した列選条件を設備状態記憶部201に登録する。そして、連動論理処理部202の結果に応じて、登録されている列選条件を信号機の内方(現示している信号機よりも先の区間)へ伝送、または消去を行う。また、隣接する列車進出口区間に属するATS−P符号処理器(エンコーダ)700へ自駅(設置された電子連動装置)に登録されている列選条件を送信する。
信号機現示制御部204は、連動論理処理部202および列選条件処理部203の各処理結果並びに現示系統表の内容に応じて信号機300の現示を設定する。そして、設定した信号機現示の制御内容を設備状態記憶部201に記憶させる。
ATS−P制御部205は、連動論理処理部202、列選条件処理203および信号機現示制御部204の各処理結果に応じて、ATS−P地上子400に設定する制御情報を作成すると共に設備状態記憶部201に記憶する。
現場設備入出力部206は、電子連動装置200に属する現場設備の状態を取り込み設備状態記憶部201に記憶する。また、連動論理部203、信号機現示制御部204およびATS−P制御部の処理結果に基づく制御情報を各現場設備に指示する。
また、連動論理処理部202、列選条件処理部203、信号機現示制御部204、ATS−P制御部205および現場設備入出力部206については、各部の機能を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶して、この記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ実行することによっても、これら各部の処理を行うことができる。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
実施例1として、単一の本線から主本線と副本線に分岐し、その後単一の本線に合流する駅構内において、ATS−P制御論理による処理の例を説明する。
図2は、実施例1における電子連動装置200の制御範囲に係る連動図であり、それに併せてATS−P地上子の配置および列車位置を示した図である。
実施例1の連動図では、軌道回路21Tの手前に場内信号機1RAおよび1RBが設置され、軌道回路21T内に転てつ機21が設置されている。信号機1RAは、転てつ機21が定位である場合に、軌道回路21Tの先の軌道回路1RATへの進路に対する進行もしくは停止を点灯する。信号機1RBは、転てつ機21が反位である場合に、軌道回路21Tの先の軌道回路1RBTへの進路に対する進行もしくは停止を点灯する。
出発信号機5REが、軌道回路1RATから軌道回路22Tに入る手前に設置されている。
転てつ機22が軌道回路22Tに設置されており、この転てつ機22による分岐により、軌道回路22Tは軌道回路1RBTに続く軌道回路ともなっている。要するに、転てつ機22は、軌道回路1RATから軌道回路22Tへと続く進路を定位、軌道回路1RBTから軌道回路22Tへと続く進路を反位としている。
また、出発信号機6REが、軌道回路1RBTから軌道回路22Tに入る手前に設置されている。
ATS−P地上子(1R−1、5R−1および6R−1)は、それぞれの信号機(1RAおよび1RB、5REおよび6RE)から所定の距離手前に設置される。
電子連動装置による実施例1の処理動作について、図4および図5のフローチャートを用いて説明する。ここで、図3は、現示系統表の例を示す図である。
図4は、電子連動装置による実施例1の制御処理動作を説明するフローチャートである。図2において、軌道回路下リ1Tに在線する列車イが、ATS−P地上子(1R−1)にさしかかった時、進路制御系上位装置からの進路制御指示は、信号機1RA、転てつ機21定位へ進むものとし、その他の信号機への進路制御指示はなされていない(=停止)とする。また、列車イの列選条件は、高減速列車(高減速性能車両)とする。
ステップS1では、まず現場設備入出力部206が、各軌道回路600(下リ1T、21T、・・・ )の在線状態や転てつ機21等の設備状態を取り込み、設備状態記憶部201に登録する。
ステップS2では、連動論理処理部202が、進路制御系上位装置100からの進路制御指示情報を取り込む。
ステップS3では、連動論理処理部202が、ステップS1で取り込んだ現場機器の状態を基に、列車が信号機の内方に進入できるか(競合する進路予約の有無)を判定する。図2に示す列車イの場合、その判定結果が進入可能ならば、場内信号機1RAを進行と判断する。
ステップS4では、列選条件処理部203が、ATS−P車上子(1R−1)から受信した列車イの列選条件を取り込み、当該信号機1RAの発点軌道回路下リ1Tに登録する。
ステップS5では、信号機現示制御部204が、各信号機において、ステップS3の判定結果が進行(内方に進入可能)の場合であって、先のステップS4で列選条件が登録されていれば、その内容と現示系統表(図3)の記載に基づいて信号機の現示を制御する。例えば、登録されている列選条件が通常列車の場合、内方信号機5REが停止現示(=R)のため、場内信号機1RAの現示は警戒(=YY)となる(図3によれば、上側の現示系統表において「出発5RE」の「R」から「第1場内1RA」に向けて実線を辿ることで「YY」)。ところで、列車イの列選条件は高減速列車であり、場内信号機1RAの発点軌道回路である下リ1Tに登録されていることから、場内信号機1RAの現示を注意現示(=Y)に制御する(図3によれば、上側の現示系統表において「出発5RE」の「R」から「第1場内1RA」に向けて破線を辿ることで「Y」)。
ステップS6では、ATS−P制御部205が、ステップS5で決定した信号機現示とステップS1で取りこんだ現場設備の状態を加味し、停止点までの距離情報を制御情報として作成する。ここで、各信号機現示の時の停止点までの距離情報については、設備状態記憶部201に駅別定数として事前に設定された値を参照する。
ステップS7では、現場設備入出力部206が、ステップS6で計算した各ATS−P地上子の停止距離を含む、現場機器への制御指示(制御電文)を各現場設備に向けて送信する。
以上の処理動作が、制御サイクル毎に各信号機を起点として実行され、それらに属するATS−P地上子の制御が行われる。
このように、実施例1にかかる電子連動装置は、ATS−P地上子が受信する列選条件を直接に取り込み信号機の現示制御に反映し有効に活用するものである。
次に、列車イが場内信号機1RA内方、すなわち軌道回路21Tに進入した時の制御動作について、図4のフローチャートを基にして説明する。
ステップS1では、現場設備入出力部206が、軌道回路21Tの落下(列車の軌道回路21T内の進入)を検知し、設備状態情報として取り込む。
ステップS2で取り込む進路制御指示に変更はないところ、ステップS3では、ステップS1で取り込んだ検知情報(軌道回路21Tの落下)を受けて、連動論理処理部202は、軌道回路21Tの落下が列車進行による確定落下であるのか判定を行う。また、連動論理処理部202は、信号機1RAを停止と判断する。
ステップS4では、列選条件処理部203は、下リ1Tに登録されていた列選条件を1つ内方の信号機である5REの発点軌道回路1RATに移動する。
ステップS5では、信号機現示制御部204は、信号機1RAの現示制御を停止に決定する。
ステップS6では、ATS−P制御部205は、ステップS5で信号機1RAが停止現示に変化したのを受けて、信号機1RAに属する各ATS−P地上子からの停止距離を変化させる。特に停止現示のため、各地上子を通過する後続列車が信号機1RAの内方に進入しないように、信号機1RAまでの距離を停止距離に設定する。
ステップS7では、現場設備入出力部206は、ステップS6で設定した停止距離情報を各ATS−P地上子に制御電文として送信する。
また、信号機の内方に進入できる進路がつながっている場合においては、信号機の外方に向かって列選条件を参照し最初に見つかった列選条件を採用して信号機の現示を決定する制御動作について、図4のフローチャートを基にして説明する。
例えば、図2において、進路制御系上位装置からの進路設定指示の下、場内信号機1RAと出発信号機5REについては、どちらもその内方に列車が在線しておらず、転てつ機21および22も定位状態とする。その状態で、軌道回路下リ1Tに在線する列車イが、ATS−P地上子(1R−1)にさしかかったとする。
ステップS1およびS2における各状態情報や指示の取り込みに続き、ステップS3では、連動論理処理部202は、前述の設備機器の状態にあって、信号機1RAおよび5REのどちらも内方進入可能と判定する。
ステップS4では、列選条件処理部203は、ATS−P地上子(1R−1)から受信した列車イの列選条件を取り込み、当該信号機1RAの発点軌道回路下リ1Tに登録する。
ステップS5では、信号機現示制御部204は、信号機の現示を制御するために、信号機5REを起点にその外方に向かって軌道回路に登録された列選条件を参照する列選条件参照処理を行う。
図5は、図4のステップS5において、信号機現示制御部204が行う列選条件参照処理について説明するフローチャートである。すなわち、各信号機に対する現示制御に用いる列選条件を抽出するための処理を行う。
ステップS10では、信号機現示制御部204は、当該信号機の内方に列車が進入可能か判定を行う。この判定には、図4のステップS3にて実行する連動論理の判定結果を用いる。
当該信号機が内方進入不可の場合(No)には、列選条件参照処理は終了となり、信号機の現示制御に用いる列選条件は無とする。
当該信号機が内方進入可能の場合(Yes)には、ステップS11において、信号機現示制御部204は、当該信号機の発点軌道回路に対して列選条件の登録有無の判定を行う。
登録が有る場合(Yes)には、信号機現示制御部204はその列選条件を抽出し、抽出した列選条件は信号機の現示制御に用いられる。
登録が無い場合(No)には、信号機現示制御部204は、ステップ12において列選伝送数に1を加算して外方信号機の参照を開始する。
ステップ13において、信号機現示制御部204は、ステップS12で加算した列選伝送数が外方参照範囲内かどうかの判定を行う。この外方参照範囲としては、ATS−P制御表(駅別情報の一つとして設備状態記憶部に格納)に記載されている情報を参照する。
範囲外の場合(No)には、列選条件参照処理は終了となり、信号機現示制御に用いる列選条件は無となる。
範囲内の場合(Yes)、信号機現示制御部204は、ステップS14において、1つ外方の信号機についてその内方に進入可能か判定を行う。この判定には、分岐有の進路の場合、連動論理の判定結果だけでなく、内方第1軌道回路の予約進路と着点軌道回路の予約進路が同一かの判定も含めて行う。これは、主本線および副本線がある中で、どちらに向かって進入可能なのかが、連動論理の判定結果だけでは不明のためである。
ステップS14において、外方信号機の進行が不可の場合(No)には、列選条件参照処理は終了となり、信号機の現示制御に用いる列選条件は無となる。外方信号機の内方への進行が可能の場合(Yes)には、ステップS15において、列選条件処理部203は、その外方信号機の発点軌道回路における列選条件の登録有無の判定を行う。
有の場合(Yes)には、信号機現示制御部204は登録されている列選条件を抽出し、抽出した列選条件は信号機の現示制御に用いられる。
無の場合(No)には、ステップS12に戻り、上述の処理を繰り返し、信号機現示制御部204はさらに外方の信号機の参照を行う。
図2に示す列車イの場合、出発信号機5REの信号機現示は、登録されている列選条件が無しの場合には警戒現示(=YY)となるが、列選条件参照処理の結果として列車イの列選条件(高減速列車)を抽出すると、注意現示(=Y)となる。
図6は、実施例2として、隣接する区間のATS−P符号処理器から列車の列選条件を入力する場合を説明する図である。ここでは、下リ1符号処理器を列車進入口のATS−P符号処理器とし、下リ15符号処理器を列車進出口の最初の内方ATS−P符号処理器とする。
外方の隣接する区間のATS−P符号処理器から列選条件が伝送された場合、入力された列選条件および中継カウンタ値を、最初の場内信号機1RAの発点軌道回路である下り1Tに登録する。登録された列選条件は、信号機現示制御部204が行う列選条件参照処理において用いられる。また、登録された中継カウンタ値も、この列選条件参照処理時に列選伝送数に加算して外方参照範囲内か否かの判定に用いられる。
図7は、実施例2において、列選条件処理部203によるATS−P符号処理器700への伝送処理のフローチャートを説明する図である。内方の隣接する区間への進路が進行可能の場合、列選条件処理部203は、ATS−P符号処理器700に列選条件を伝送する。
この時、ステップS20において、列選条件処理部203は、列車進出口に向かう進路の着点軌道回路から、その着点軌道回路における進路予約情報を抽出する。
ステップS21において、列選条件処理部203は、進路予約がある該当進路の列車在線を判定する。列車在線時(Yes)には、列選条件処理部203は、内方のATS−P符号処理器700に対して列車在線を伝送する。
一方で、列車在線が見つからなかった場合(No)には、以降の処理フローとして、図5で説明したステップS10以降と同様の処理が実行される。すなわち、ステップS22において進路が進入可能となった場合(Yes)には、列選条件処理部203は、当該信号機の発点軌道回路に登録されている列選条件を参照していく。以降の処理フローの説明については、図5に示すフローチャートの説明と同様であるので省略する。
列選条件が見つかった場合には、列選条件処理部203は、その列選条件およびその列選条件が登録されていた軌道回路までの列選条件伝送数を、ATS−P符号処理器700に対して伝送する。
このように、実施例2に係る電子連動装置によっても、ATS−P地上子および隣接する区間のATS−P符号処理器から列車の列選条件を直接入力し、有効なATS−P制御を実現することができる。
100 … 進路制御系上位装置
200 … 電子連動装置
201 … 設備状態記憶部
202 … 連動論理処理部
203 … 列選条件処理部
204 … 信号機現示制御部
205 … ATS−P制御部
206 … 現場設備入出力部
300 … 信号機
400 … ATS−P地上子
500 … ATS−P車上子
600 … 軌道回路
700 … ATS−P符号処理器(エンコーダ)

Claims (7)

  1. 転てつ機および信号機を含む鉄道信号用現場機器に対する制御を行う電子連動装置であって、
    前記転てつ機および前記信号機の動作を処理する連動論理処理部と、
    ATS−P地上子および隣接する列車進入口区間に属するATS−P符号処理器から受信した列選条件を処理する列選条件処理部と、
    前記信号機の現示を制御する信号機現示制御部と、
    前記ATS−P地上子に設定する制御情報を作成するATS−P制御部と、
    を備え、
    前記連動論理処理部は、上位装置から指示される列車の進路設定と他の列車による進路予約との競合がない場合に前記転てつ機の転換および前記転てつ機並びに前記信号機の鎖錠を実行し、
    前記列選条件処理部は、前記連動論理処理部の実行結果に応じて前記列選条件を信号機の内方へ伝送または消去することを実行し、
    前記信号機現示制御部は、前記連動論理処理部および前記列選条件処理の各実行結果に基づいて前記信号機の現示を制御し、
    前記ATS−P制御部は、前記信号機の現示の状態を含む前記鉄道信号用現場機器の状態情報に基づいて前記列車の停止距離情報を作成し、該停止距離情報を所要の前記ATS−P地上子へ制御電文として出力する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  2. 請求項1記載の電子連動装置であって、
    前記列選条件処理部は、駅構内区間では前記ATS−P地上子が受信する前記列選条件のみを入力とする
    ことを特徴とする電子連動装置。
  3. 請求項1または2記載の電子連動装置であって、
    前記列選条件処理部は、隣接する列車進出口区間に属する前記ATS−P符号処理器へ前記列選条件を送信する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子連動装置であって、
    前記信号機現示制御部は、前記信号機の内方へ列車進入が可能な場合に、前記列選条件の登録の有無を、当該信号機の発点軌道回路を始点に所定の外方の信号機までの範囲内で判定する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  5. 請求項4記載の電子連動装置であって、
    前記所定の外方の信号機までの範囲内にある前記信号機の内方の列車進路に分岐がある場合には、連動論理の判定結果および予約進路が同一かの判定結果から該内方へ列車進入が可能かを判断する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子連動装置であって、
    前記列選条件処理部は、複数の進路からの前記列選条件の取り込みおよび複数の進路への前記列選条件の移動を、前記上位装置からの進路設定および前記鉄道信号用現場設備の状態情報に基づいた前記連動論理処理部の実行結果に応じて実行する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  7. 転てつ機および信号機を含む鉄道信号用現場機器に対する制御を行う電子連動装置による情報伝送方法であって、
    上位装置から指示される列車の進路設定と他の列車による進路予約との競合の有無を判断し競合のない場合には、前記転てつ機の転換および前記転てつ機並びに前記信号機の鎖錠を実行する連動論理処理ステップと、
    ATS−P地上子および隣接する列車進入口区間に設置されたATS−P符号処理器から受信した列選条件を前記連動論理処理ステップの実行結果に基づいて前記信号機の内方へ伝送または消去することを実行する列選条件処理ステップと、
    前記連動論理処理ステップおよび前記列選条件処理ステップの各実行結果に基づいて前記信号機の現示を制御する信号機現示制御ステップと、
    前記信号機現示制御ステップによる前記信号機の現示の状態を含む前記鉄道信号用現場機器の状態に基づいて前記列車の停止距離情報を作成し該停止距離情報を所要の前記ATS−P地上子へ制御電文として出力するATS−P制御ステップと、
    を有すること特徴とする情報伝送方法。
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