JP2016055214A - 塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工の簡素化を図る。【解決手段】セメント組成物の表面の汚れを除去する下地処理工程と、エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液と、硬化剤を主成分とするB液とからなる2液型のエポキシ樹脂組成物であって、充填剤を含まないクリア系の組成物であり、その粘度がB型粘度計による測定で100〜2000mPa・s/20℃の範囲内であり、2液混合後の組成物の5rpmにおける粘度と50rpmにおける粘度との比率ηs/ηsoが、B型粘度計による測定で1.1〜2.0の範囲内であり、水平面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが15mm以上で、垂直面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが25mm以上であるエポキシ樹脂組成物に顔料を混入した塗布材を、下地処置工程後のセメント組成物の表面に塗布する塗布工程と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、セメント組成物の塗装方法に関する。
セメント組成物(例えばコンクリート)の下地(例えば床面)に対して、機械的特性(耐摩耗性など)や化学的特性(耐薬品性など)を付与するために合成樹脂系の塗布材が施工されることがある。例えば、特許文献1では、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と溶剤とを含有する塗り床用プライマー組成物(下塗り材)をコンクリートの下地に塗布した後、その上にエポキシ系組成物で構成される上塗り材を塗布している。
また、通常、下地に下塗り材を塗布する前には、ポリッシャーによる汚れの除去や、研削機で下地表面に凹凸をつける処理(以下、「目粗し」ともいう)が行われる。これにより、下地表面の脆弱層(レイタンス)を除去し、下地と下塗り材との接着性を確保するようにしている。
特開平2−140276号公報
上述したように、セメント組成物に塗布材を施工する際には、下塗り材と上塗り材との2回の塗装(塗布)工程が必要であった。また、目粗しを行うには研削機による入念な作業が必要であり手間がかかった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、施工の簡素化を図ることにある。
かかる目的を達成するため、本発明発のセメント組成物の塗装方法は、
セメント組成物の表面の汚れを除去する下地処理工程と、
エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液と、硬化剤を主成分とするB液とからなる2液型のエポキシ樹脂組成物であって、充填剤を含まないクリア系の組成物であり、その粘度がB型粘度計による測定で100〜2000mPa・s/20℃の範囲内であり、2液混合後の組成物の5rpmにおける粘度と50rpmにおける粘度との比率ηs/ηsoが、B型粘度計による測定で1.1〜2.0の範囲内であり、水平面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが15mm以上で、垂直面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが25mm以上であるエポキシ樹脂組成物に顔料を混入した塗布材を、前記下地処置工程後の前記セメント組成物の前記表面に塗布する塗布工程と、
を有することを特徴とする。
このようなセメント組成物の塗装方法によれば、目粗しを行わなくても下地(セメント組成物)への接着性を確保することができ、また塗布の工程が一回ですむ。よって、施工の簡素化を図ることができる。
かかる塗装方法であって、前記塗布材への前記顔料の混入率は、1.0〜10.5%であることが望ましい。
このような塗装方法によれば、セメント組成物への含浸深さの低下を抑制でき、付着強さを確保することができる。
かかる塗装方法であって、前記セメント組成物の単位面積当たりに塗布される前記顔料の質量は2g以上であることが望ましい。
このような塗装方法によれば、所望の仕上がり性を得ることができる。
かかる塗装方法であって、前記塗布材の前記セメント組成物への含浸深さは250μm以上であることが望ましい。
このような塗装方法によれば、所望の付着強さを確保することができる。
かかる塗装方法であって、前記塗布材の前記セメント組成物への付着強さは、1.5N/mm2以上であることが望ましい。
このような塗装方法によれば、塗り床に適した塗装を行うことができる。
かかる塗装方法であって、前記塗布工程における前記塗布材の塗布量は80〜300g/m2であることが望ましい。
このような塗装方法によれば、所望の色の濃さに塗装することができる。
かかる塗装方法であって、前記セメント組成物の前記表面上に形成される前記塗布材の膜厚は、10〜250μmであることが望ましい。
このような塗装方法によれば、所望の色の濃さに塗装することができる。
かかる塗装方法であって、前記下地処理工程は、ポリッシャーのみを用いて行なわれる
ことが望ましい。
このような塗装方法によれば、下地処理工程を簡易にすることができる。
通常の床面の塗装方法(比較例)の手順を示すフロー図である。 本実施形態における床面の塗装方法の手順を示すフロー図である。 付着強さと含浸深さとの関係を示す図である。 含浸深さと顔料混入率との関係を示す図である。 床面の仕上がり性に関する判定結果(グレー)を示す図である。 床面の仕上がり性に関する判定結果(赤、緑)を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、コンクリートの床面に塗装を行なう場合について説明している。
===床面の装方法について===
≪比較例≫
図1は、通常の床面の塗装方法(比較例)の手順を示すフロー図である。
まず、コンクリートなどの下地に対して下地処理を行う(S100)。比較例の下地処理は、下地表面の脆弱層を除去し、さらに、下地表面に凹凸をつけることで下地と下塗り材との接着性を確保する(アンカー効果を得る)ものである。この処理としては、例えば、ポリッシャーによる汚れの除去や、研削機による目粗しなどを行なう。
そして、下地(コンクリート)を所定期間養生させた後、下地の上に下塗り材を塗布する(S200)。この下塗り材は、コンクリート下地と上塗り材との密着性を確保するためのものである。ここでは着色されていない下塗り材(プライマー)を塗布する。
最後に、塗布した下塗り材が硬化した後、着色仕上げとするため、顔料で着色された上塗り材を塗布する(S300)。
この比較例の場合、2回の塗装工程が必要である。また、目粗しを行うには研削機による入念な作業が必要であり手間がかかる。そこで、本実施形態では施工の簡素化を図っている。
≪本実施形態≫
図2は、本実施形態における床面の塗装方法の手順を示すフロー図である。
本実施形態においても、コンクリートなどの下地に対して下地処理を行う(S10:下地処理工程)。ただし、本実施形態の下地処理(S10)は、ポリッシャーなどによる汚れの除去のみであり、研削機による目粗しは不要である。これは、後述するように、本実施形態では塗布材として含浸型接着性のエポキシ樹脂組成物を用いており、目粗しを行わなくても下地への接着性を確保できるからである。よって、比較例の下地処理(S100)よりも作業が容易である。
そして、下地処理の後、上記のエポキシ樹脂組成物に顔料を混入した塗布材を下地の表面に塗布する(S20:塗布工程)。比較例では塗付を2回(下塗り、上塗り)行っていたのに対し、本実施形態では塗布を行う工程は1回だけでよい。
このように本実施形態では、比較例よりも施工の簡素化を図ることができる。
<塗布材について>
本実施形態においては、塗布材として、エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液と、硬化剤を主成分とするB液とからなる2液型のエポキシ樹脂組成物に、さらに顔料を混入したものを塗布材として用いる。なお、この2液型のエポキシ樹脂組成物は浸透型接着性の組成物であり、次の要件を全て満足するものを用いる。
まず要件(イ)として、エポキシ樹脂組成物は、実質的に充填剤を含まないクリア系の組成物であることが必要である。充填剤を含むものは、浸透性が悪くなる。ただし、浸透性に悪影響を与えない程度の名目的な量の充填剤を含有していてもよい。
また要件(ロ)として、2液混合後の組成物の粘度が、B型粘度計による測定で、100〜2000mPa・s/20℃の範囲内にあることが必要である。
次に、要件(ハ)として、2液混合後の組成物の5rpmにおける粘度と50rpmにおける粘度との比率ηs/ηsoが、B型粘度計による測定で1.1〜2.0の範囲内であることが必要である。この比率はチクソトロピック性の指標ということができる。この比率ηs/ηsoが1.1満であるときは、浸透した組成物の保持性が低下して、充填しにくくなる。一方、この比率ηs/ηsoが 2.0を越えるときは、浸透性が不足することになる。
さらに、要件(ニ)として、40mm×40mmの断面で長さ160mmのセメントモルタルブロックの中央部付近に曲げ荷重を加え2片に破断した後、その2片の破断面を0.2mmの間隔をあけて突き合わせ対向させた状態で固定することにより試験片となし、その試験片をそれぞれ水平姿勢、垂直姿勢に維持し、温度20℃の条件下において、水平姿勢の試験片にあってはその下面側から、垂直姿勢の試験片にあってはその片面側から、2液混合後の組成物を、ロールコーターを用いて250g/m2の厚みに塗布して浸透性試験を行ったとき、上記の突き合わせ対向させた0.2mmの間隙に対する浸透深さが、水平姿勢の試験片については15mm以上(好ましくは20mm以上、殊に25mm以上)であり、垂直姿勢の試験片については25mm以上(好ましくは30mm以上、殊に35mm以上)であることが必要である。なお、この浸透深さは、上記の要件(ロ)、(ハ)によっても影響を受けるが、さらに組成物の表面張力と相関関係がある。浸透深さの上限について限定はないが、水平姿勢の試験片については35mm程度が限界であることが多い(垂直姿勢の試験片については通常は試験片の厚みである40mm全体に浸透するのが通常である)。
A液は、より具体的には、少なくとも一部がビスフェノールA型エポキシ樹脂であるビスフェノール型のエポキシ樹脂主剤と、モノまたはジグリシジルエーテル系の反応性希釈剤と、無機または有機系のチクソトロピック性付与剤と、表面張力低下剤との組成物からなることが好ましい。少なくとも一部がビスフェノールA型エポキシ樹脂であるビスフェノール型のエポキシ樹脂主剤のうち、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、主剤成分である。この場合、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂と併用することが好ましい。ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の結晶化を防止すると共に、低温下における粘度を低く保つ準主剤成分であるということができる。
ここでエポキシ樹脂主剤としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂のほか、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂(フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂)、グリシジルアミン系樹脂を用いることもできる。ただし、それらを単独で用いるよりも、先に述べたビスフェノールA型エポキシ樹脂またはこれとビスフェノールF型エポキシ樹脂と共に、併用した方が好ましい。そのほか、場合によっては、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、複素環式エポキシ樹脂、含ブロムエポキシ樹脂なども、先に述べたビスフェノールA型エポキシ樹脂またはこれとビスフェノールF型エポキシ樹脂と、併用の形で用いることができる。
反応性希釈剤は、先に述べたように、モノまたはジグリシジルエーテル系の反応性希釈剤であることが望ましい。モノまたはジグリシジルエーテルとしては、エチレングリコールモノまたはジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールモノまたはジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールモノまたはジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールモノまたはジグリシジルエーテル、炭素数が8以上、さらには10以上の長鎖のアルキルグリコールのモノまたはジグリシジルエーテルなどがあげられる。
反応性希釈剤としては、そのほか、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、オレフィンオキサイド、オクチレンオキサイド、ブチルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、フェニルグリシジルエーテル、p−ブチルフェノールグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、3−(ペンタデシル)フェニルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、シクロヘキセンビニルモノオキサイド、ジペンテンモノオキサイド、α−ピネンオキサイド、tert−カルボン酸のグリシジルエステル等のモノエポキシ化合物をはじめとする低粘度のモノまたはポリエポキシ化合物などがあげられる。そのほか、フルフリルアルコールのような反応性の基を有するアルコール系の反応性希釈剤も使用可能である。
チクソトロピック性付与剤としては、無機系、有機化した無機系、または有機系のものが用いられる。このうち無機系のチクソトロピック性付与剤の例は、ケイ酸系(微粒子無水ケイ酸ないしヒュームドシリカ)、含水ケイ素マグネシウム系(セピオライト、クリソスタイル等)、ケイ酸アルミニウム系(モンモリロナイト系ベントナイト、ゼオライト等)などである。有機化した無機系のチクソトロピック性付与剤の例は、層間に有機分子を吸着させた有機ベントナイトである。有機系のチクソトロピック性付与剤の例は、ポリヒドロキシカルボン酸またはそのアミド、ポリアクリル酸ソーダ、ジベンザルソルビット、ある種の界面活性剤などである。
表面張力低下剤としては、たとえば、ポリヒドロキシカルボン酸アミド、シリコーン変性ポリアクリレート、ポリシロキサン、アクリル添加物などがあげられる。上述のチクソトロピック性付与剤の中にも表面張力低下作用を有するものがあるので、そのチクソトロピック性付与剤を表面張力低下剤として兼用することもできる。
2液型のエポキシ樹脂組成物のうち、エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液の各成分の配合割合は、エポキシ樹脂主剤および反応性希釈剤の合計量を100重量%とするとき、たとえば、ビスフェノール型のエポキシ樹脂主剤の割合は60〜90重量%、好ましくは65〜85重量%(ビスフェノール型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂とを併用するときは、その重量比はたとえば50:50〜75:25)、反応性希釈剤の割合は40〜10重量%とすることが多い。
また、エポキシ樹脂主剤および反応性希釈剤の合計量を100重量部とするとき、表面張力低下剤の割合は0.1〜3重量%、表面張力低下剤の割合は0.1〜3重量%とすることが多い。このような配合割合においてバランスのとれた性質が得られるからである。ただし、上記の(イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)の要件を満足することが必要である。
上記要件を満足する2液型のエポキシ樹脂組成物のうち、硬化剤を主成分とするB液としては、脂肪族第一アミン(脂肪族ジアミン、脂肪族ポリアミン、芳香環含有脂肪族ポリアミン、脂環ポリアミン、環状ポリアミン等)、芳香族第一アミン、第三アミン硬化剤、含リンまたは含ハロゲンアミン硬化剤、変性ポリアミンアダクトなどのアミン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬化剤、脂肪族酸無水物、脂環式酸無水物、芳香族酸無水物、ハロゲン系酸無水物などの酸または酸無水物系硬化剤などの硬化剤が用いられる。
好ましい硬化剤は、低粘度で長いポットライフを与える変性脂肪族ポリアミン系化剤、または湿潤面に対する接着性を与える変性脂環式アミン系硬化剤であり、特に好ましい硬化剤は、これらを併用した組成物、あるいはその組成物にさらに低温硬化性を与える第3級アミン系硬化剤を少量併用した組成物からなるものである。このときの割合は、変性脂肪族ポリアミン系硬化剤、変性脂環式アミン系硬化剤、第3級アミン系硬化剤の合計量を100重量%とするとき、変性ポリアミン系硬化剤が35〜70重量%、変性脂環式アミン系硬化剤が30〜65重量%、第3級アミン系硬化剤が0〜10重量%とすることが好ましい。
硬化剤を主成分とするB液にも、先に述べた反応性希釈剤、表面張力低下剤などを配合しておくこともできる。
エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液およびその硬化剤を主成分とするB液の少なくとも一方(殊に双方)には、カップリング剤を配合しておくことが好ましい。カップリング剤としては、チタネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング剤、クロム系カップリング剤、有機リン酸系カップリング剤などがあげられる。カップリング剤を使用するときは、その配合量は、エポキシ樹脂主剤(A)または硬化剤(B)に対し、例えば、0.1〜5重量%とすることが多い。
また、A液およびB液の少なくとも一方には、本発明の趣旨を損なわない範囲において、可塑剤、有機溶剤、軟化剤をはじめとする粘度低下ないし相溶性向上のための添加剤を含有させることができる。そのほかにも、エポキシ樹脂接着剤に用いられる種々の添加剤を含有させることもできる。
A液とB液との割合は、使用するエポキシ樹脂主剤(A)および硬化剤(B)との関係で異なるが、エポキシ当量/活性水素当量の比に基づく必要量に、実験的に定めた最適量を参考にして決めればよく、一般にはエポキシ樹脂主剤(A)100重量部に対し10〜100重量部、殊に20〜80重量部とすることが多い。
そして、前述したように、本実施形態では、このA液とB液とからなる2液型のエポキシ樹脂組成物に、さらに顔料を混入したものを塗布材として用いる。こうすることで、比較例(下塗り材と上塗り材を塗布)よりも塗布の回数を減らすことができ、また目粗しを行わなくても下地への接着性を確保することができる。よって、施工の簡素化を図ることができる。
===実施例===
≪下地(コンクリート)について≫
本実施例では、下地として、塗り床に適したもの、具体的には後述する下地表面強度試験において表面強度がグレードIの普通押えコンクリートを用いた。
<下地表面強度試験方法>
日本床施工技術研究協議会が提示している「コンクリート床下地表層部の諸品質の測定方法、グレード」に従って、以下の手順で下地の表面強度を判定する。
引っかき試験器(日本建築仕上学会認定品)を用いて、硬化した下地表面を2cm/sの速さで10cm程度引っかいて引っかき傷をつけた。この引っかき試験器には、荷重が1.0kgfと0.5kgfの2つの引っかき針が設けられており、2つの引っかき傷が形成される。
次に、引っかき試験器の2つの引っかき針のうち、荷重1.0kgfの引っかき針で形成された引っかき傷の幅を測定する。
そして、引っかき傷の幅の側定値に基づき、表1を参照して表面強度のグレードを判定する。なお、表1は、引っかき傷幅と表面強度のグレードとの関係を示す表である。
この引っかき試験において、表面強度がグレードI(引っかき傷幅が0.3mm未満)のものを下地として適用した。
≪塗布材について≫
本実施例では、塗布材として、アルファテック380(アルファ工業製)をベースとしたエポキシ樹脂組成物を用いた。アルファテック380は、コンクリート構造物のひび割れに塗布して充填する無溶剤型のエポキシ樹脂組成物であり、エポキシ樹脂を主成分とするA液と、硬化剤を主成分とするB液からなる2液型のエポキシ樹脂組成物である。この塗布材には、溶剤に代えて反応性希釈剤が用いられている(揮発物が含まれていない)ので硬化収縮がほとんど無い。また、本実施例の塗布材は、前述の要件(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)を満たすものである。例えば、粘度はB型粘度計による測定で、100〜2000mPa・s/20℃の範囲内である。
このエポキシ樹脂組成物に、顔料を混入したものを塗布材(以下、塗り床材ともいう)とした。塗布材の色としては、グレー、赤、緑の3色を用いた。グレーには白色及び黒(トナー)の顔料が含まれている。なお、顔料の粒径は色によって異なっている。例えば、本実施例の白色顔料の粒径は0.070〜0.210μm、黒色(トナー)の粒径は0.024μmである。また、赤色顔料の粒径は0.5〜0.95μmである。
≪評価≫
<付着強さ試験方法>
(試験体)
JIS A 5371「プレキャスト無筋コンクリート製品」に規定する大きさ300×300×60mmのコンクリート平板1枚を用意し、この表面をJIS R 6252「研磨紙」に規定されるP150研磨紙により十分研磨したものを基材(下地)とする。この基材に前述の塗布材を塗布し、標準状態で7日間養生を行ったものを試験体とする。
(試験用ジグ)
試験用ジグは付着面が40mm×40mmの正方形の鋼製ジグとする。
(接着剤)
試験用ジグを試験体表面に接着させるための接着剤は、塗り床とジグに対して良好な接着性を有するもので、かつ塗り床を変色させないものとする。一般的にはエポキシ樹脂が用いられるが、シアノアクリレート及びパーオキサイド触媒型ポリエステル接着剤も用いることができる。
(付着力試験機)
付着力試験機は、建研式接着試験機またはそれに準ずる試験機とする。
(試験方法)
養生を行った試験体に接着剤を塗布し、試験用ジグを静かに載せる。
接着剤が硬化したのち、試験用ジグの周囲に沿って下地コンクリートに達するまでダイヤモンドカッターなどで切り込みを入れる。
次に、試験用ジグを付着力試験機に取り付ける。そして、徐々に荷重を加え破断するまで加圧を行う。破断するまでの最大荷重を最大引張荷重(付着強さ)とする。
<付着強さと含浸深さの関係について>
図3は、付着強さ試験より得た付着強さと塗り床材の含浸深さとの関係を示す図である。なお、塗り床材としては夏用のグレーを用いている。
図からわかるように、含浸深さが深くなるほど、付着強さは高くなる傾向にある。つまり、付着強さは塗り床材の含浸深さに依存する。ただし、付着強さは、塗り床材の粘度や、顔料には依存しない。例えば、顔料ありで含浸深さ250μmの場合と、顔料なしで含浸深さ250μmの場合において付着強さは変わらない。これは、顔料はコンクリートに含浸せずに表面に残ることによると考えられる。
塗り床ハンドブックにおいて、一体型セメント系塗り床材としの性能として、付着強さ1.5N/mm2が規定されていることから、本実施例においても、付着強さの判断基準を1.5N/mm2とした。
図3から、含浸深さの下限値を推定すると、含浸深さが250μm以上あれば上記の付着強さ(1.5N/mm2)を満たすことができることになる。
<含浸深さと顔料混入率について>
図4は、含浸深さと顔料混入率との関係を示す図である。●は夏用の塗り床材、△は冬用の塗り床材を示している。夏用と冬用では粘度が異なっている。具体的には、冬用は、夏用よりも粘度が高い。これは、硬化を促進させるためである。
図からわかるように、顔料混入率が高くなるほど、含浸深さは浅くなる傾向にある。
この要因としては、顔料混入率が高くなるほど、樹脂(エポキシ樹脂組成物)の割合が小さくなるので、コンクリートに含浸する量が減るため、顔料がコンクリート表面にたまり、樹脂が含浸しにくくなるため、あるいは、樹脂にはコンクリートに含浸する部分と顔料を取り囲む部分とがあり、顔料が増えることで含浸する分が減ってしまうため、などが考えられる。
前述した含浸深さと付着強さの関係から定義した含浸深さの下限値250μmと、図2の関係から顔料混入率の上限値は、10.5%となる。
<顔料混入率と塗布量が床面の仕上がりに及ぼす影響について>
表2は、床面仕上げの試験体の施工条件を示す表であり、表3は、仕上がり性の合否判定基準を示す表である。
表2に示す顔料混入率と塗布量との組み合わせで施工した床面の仕上がり状況について、表3に示す判定基準により合否を判定した。なお、顔料混入率とは、2液型のエポキシ樹脂組成物(A液+B液)に対する顔料の重量比である。
図5は、床面の仕上がり性(グレー)に関する判定結果を示す図である。図において、判定記号(×、△、○、◎)の横の数字は、単位面積当たりの顔料の質量を示しており、これは塗布材の塗布量(g/m2)と顔料混入率(%)との積で算出される。また、図において判定結果が○以上の部分を灰色で示している。
図5より、顔料混入率が1.0%以上(10.5%以下)において単位面積当たりの顔料の質量が2(g/m2)以上であれば、塗り床に求められる床面の仕上がり性を満足できると判断できる。
また、表4は、赤と緑についての床面仕上げの試験体の施工条件を示す表である。赤と
緑についても、表4に示す顔料混入率と塗布量との組み合わせで仕上がり状況について評価した。なお、合否の判断基準は表3と同じである。
図6は、床面の仕上がり性(赤、緑)に関する判定結果を示す図である。なお、図の表示については図5(グレー)と同じである。
この結果より、緑色顔料に比べて赤色顔料は、隠ぺい率に劣る結果となった。ただし、前述したグレーの試験結果と総合的に評価すると、顔料の種類にかかわらず、単位面積当たりの顔料の質量が2(g/m2)以上であれば、塗り床に求められる床面の仕上がり性を満足できると判断できると判断した。
<塗布量と膜厚の関係について>
表5、表6は塗布量、膜厚および含浸深さの測定結果を示す表である。なお、表5は夏用の塗り床材、表6は冬用の塗り床材の測定結果である。
表5、表6より、試験体毎にばらつきはあるものの、塗布量100(g/m2)程度に対して、膜厚は21(μm)以上であり、塗布量300(g/m2)に対して、膜厚は98(μm)以上であった。
この結果より、施工条件によるばらつきを考慮すると、塗布量および膜厚の下限値として、塗布量100±20(g/m2)に対して、膜厚21±10(μm)程度が適切である。
一方、上限値については、施工性を考慮すると一回の塗装工程における塗布量は300(g/m2)が限界である。膜厚は、塗布量に応じて、増加するため、実験結果の最大値234(μm)に誤差を考慮して、250(μm)とする。
また、夏用、冬用に関わらず、塗布量が100〜300g/m2の範囲において、付着強さ1.5(N/mm2)を得るために必要な含浸深さ250μm以上を満足した。
以上より、塗布量の範囲としては、80〜300(g/m2)、膜厚の範囲としては10〜250(μm)が好適であり、これにより、所望の色の濃さに仕上げることができる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<下地について>
前述の実施形態では下地が床面であったので、塗り床材を用いていたが、塗装の対象は床には限られない。
また、前述の実施形態では普通コンクリートで下地を形成していたが、高強度コンクリートで下地を形成してもよい。また、コンクリートには限られず、モルタルなどの他のセメント組成物で下地を形成してもよい。
<塗布材について>
前述の実施形態では、塗布材の色(顔料の色)はグレー(白、黒)、赤、緑であったが、これ以外の色であってもよい、例えば青でもよい。また、顔料の粒径は、前述の実施形態には限られない。

Claims (8)

  1. セメント組成物の表面の汚れを除去する下地処理工程と、
    エポキシ樹脂主剤を主成分とするA液と、硬化剤を主成分とするB液とからなる2液型のエポキシ樹脂組成物であって、充填剤を含まないクリア系の組成物であり、その粘度がB型粘度計による測定で100〜2000mPa・s/20℃の範囲内であり、2液混合後の組成物の5rpmにおける粘度と50rpmにおける粘度との比率ηs/ηsoが、B型粘度計による測定で1.1〜2.0の範囲内であり、水平面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが15mm以上で、垂直面における0.2mmのひび割れに対する浸透深さが25mm以上であるエポキシ樹脂組成物に顔料を混入した塗布材を、前記下地処置工程後の前記セメント組成物の前記表面に塗布する塗布工程と、
    を有することを特徴とする塗装方法。
  2. 請求項1に記載の塗装方法であって、
    前記塗布材への前記顔料の混入率は、1.0〜10.5%である
    ことを特徴とする塗装方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の塗装方法であって、
    前記セメント組成物の単位面積当たりに塗布される前記顔料の質量は2g以上である
    ことを特徴とする塗装方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の塗装方法であって、
    前記塗布材の前記セメント組成物への含浸深さは250μm以上である
    ことを特徴とする塗装方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の塗装方法であって、
    前記塗布材の前記セメント組成物への付着強さは、1.5N/mm2以上である
    ことを特徴とする塗装方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の塗装方法であって、
    前記塗布工程における前記塗布材の塗布量は80〜300g/m2である
    ことを特徴とする塗装方法。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の塗装方法であって、
    前記セメント組成物の前記表面上に形成される前記塗布材の膜厚は、10〜250μmである
    ことを特徴とする塗装方法。
  8. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の塗装方法であって、
    前記下地処理工程は、ポリッシャーのみを用いて行なわれる
    ことを特徴とする塗装方法。
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