JP2016054961A - 電動車椅子 - Google Patents

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Koichi Arakawa
孝一 荒川
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【課題】 利便性および操作性が良い電動車椅子を提供する。【解決手段】 電動車椅子の進行方向を操作する操作部18の高さを調整する高さ調整部17は、フレームに支持される第1アーム20と、第1アームに対して伸縮することにより操作部18が高さの異なる所定位置でロックされる第2アーム21を有し、第1アーム20および第2アーム21の一方に突起34が設けられ、他方にガイド30が設けられ、軸動および回転操作により突起34がガイド30内を摺動することにより、操作部18は一方向の所定高さでロックされる構成とした。【選択図】 図3

Description

本発明は、電動車椅子に関するものであり電動車椅子を操作する操作部の高さ調整部に係る。
従来、電動車椅子は、着座者が操作部の操作レバーを手動で操作することにより、モータを駆動して車輪の向きや速度を制御するものである。従来の電動車椅子は、走行時に操作を行う操作レバーが、着座者が手を置くアームレストよりも前方に突出する構成となっている。
この様な構成では、操作レバーがアームレストよりも前方に位置することになることから、例えば、着座者が食事やデスクワークを行う場合に、操作部がテーブルの天板の端に干渉してしまい、テーブルに所定距離内に近づくことが困難となり得る。
これを解消するため、操作部の高さを調整できるようにした電動車椅子が様々提案されている。特許文献1に記載されている構成では、操作部の支持部のステーの上方に位置決め用の台形状の突起を設け、操作部を支持するステーを軸方向に沿って直線状に形成した複数の係合孔に、ステーに対して上下移動自在で回転爪を設けたステーホルダーを係合孔に係脱させる構成になっている。
また、特許文献2に記載されているものでは、操作部を支持する上パイプとフレームに固定されて、中空の下パイプ内に上パイプが挿入されて、下パイプに対して上パイプの上方への引き出し量を調節し、下パイプの上パイプ側の端部に上パイプの高さ位置を固定するクランプ部を設け、クランプ部においてねじを横方向から締め付ける構成になっている。
特開2003−079673号公報(図13) 特開2000−084005号公報(図2)
しかしながら、特許文献1の電動車椅子では操作部の下方に設けられる位置調整用の穴位置を見つけ位置固定するためには、使用者はステーを中立位置に保持した状態で、手探りで穴位置を探る必要があり、体の不自由な着座者にとっては身を曲げての操作が必要になり、操作性が良くない。
また、特許文献2の電動車椅子ではステー上下の中間の連結部のねじを横方向から緩めたり、締めたりする操作が必要となるので、上記と同様に体の不自由な使用者にとっては、その操作が困難という課題が生じる。
そこで、本発明は、従来の課題を解決するため、利便性および操作性が良い電動車椅子を提供することを技術的課題とする。
上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、
着座面と背もたれおよびアームレストの骨格が形成されるフレームと、該フレームに対して設けられ、回動自在な車輪と、該車輪を駆動するモータと、前記フレームに支持され、前記アームレストの前方に位置して、前記モータの駆動により前記車輪を回転させるよう操作を行う操作部と、該操作部の高さ位置を調整する高さ調整部を備え、該高さ調整部は、前記フレームに支持される第1アームと、該第1アームに対して伸縮することにより、前記操作部の高さが異なる所定位置でロックされる第2アームを有し、前記第1アームと前記第2アームとの一方に突起が設けられと共に、他方にガイドが設けられ、軸動および回転操作により前記突起が前記ガイド内を摺動することにより、前記操作部は一方向の所定高さでロックされる構成とした。
上記構成において、前記ガイドは、前記操作部が設けられる前記第2アームを前記第1アームに対して軸動させる直線ガイドと、該直線ガイドから離間する方向に形成されたロックガイドとを有する構成とすると良い。
また、前記ロックガイドは、周方向に形成された溝、または、略L状に形成された溝である構成とすると良い。
また、前記ロックガイドは、前記直線ガイドの端部または途中位置に形成されている構成とすると良い。
また、前記第2アームは、筒状の外アームと、該外アーム内側に設けられる内アームとを有し、該内アームは分割され、分割された内アームを組合せ、前記ガイドが形成されている構成とすると良い。
また、分割された前記内アームの端部には、樹脂製のブッシュが設けられ、ブッシュ内を前記第1アームが摺動する構成とすると良い。
また、前記フレームに対して円弧状の角度調整孔を有する角度調整部が設けられ、前記第1アームは、前記角度調整孔を締結部材が移動することにより、前記操作部の角度調整が成される構成とすると良い。
本発明によれば、車椅子の進行方向を操作する操作部の高さ位置を調整する高さ調整部を備えている。高さ調整部は、フレームに支持される第1アームと、第1アームに対して伸縮し、操作部の高さが異なる所定位置で操作部の位置がロックされる第2アームを有する構成とした。高さ調整部は、第1アームと第2アームとの一方に突起が設けられ、他方にガイドが設けられる高さ調整部によって、操作部の高さ調整が簡単な構成で実現することが可能である。例えば、高さ調整部を備える電動車椅子に座った、身体の動きが自由に行えない着座者は、食事する場合や読書等をする場合に、テーブル(又は机等)に近づこうとすると、従来の電動車椅子ではアームレストの前方に操作部が位置するので、テーブルの天板の端に操作部が干渉して当たってしまい、テーブルに対して所定距離より近く寄ることができなかったが、本発明の電動車椅子では、着座者が無理な姿勢に身を捩ったりする必要はなく、着座者はテーブルと干渉するであろう高さにある操作部を持って、予め両アームに支持された操作部を軸動と回転操作することにより、簡単且つ楽な操作にて高さ調整を行うことができる。この場合、軸動に対して周方向に捻って回転操作することにより、突起がガイド内を摺動することにより、操作部は所定高さでロックされ、テーブルと干渉しない高さまで移動させることにより、テーブルに対して従来よりも、より近く寄ることができるので、利便性が向上すると共に操作性の面でも向上するものとなる。
上記構成において、ガイドは、操作部が設けられる前記第2アームを第1アームに対して軸動させる直線ガイドと、直線ガイドから離間する方向に形成されたロックガイドとを単に形成すれば、第1アームと第2アームの一方に突起を設け、突起に対応する位置に直線ガイドとロックガイドを設けるだけで、操作部の高さ位置を調整し、所定位置で簡単且つ安価な構成によりロックさせることができる。
また、ロックガイドは、周方向に形成された溝、または、略L状に形成された溝にすれば、操作部を周方向に回転操作させるだけでも位置を固定することが可能である。
また、ロックガイドは、直線ガイドの端部または途中位置に形成されれば、直線ガイドに対してロックガイドの位置を操作部の調整したい高さ位置に調整すれば、操作部の位置を高位置および低位置のほか、簡単な構成により高〜低位置間の高さの範囲内で、多段で操作部の位置調整が行える。
また、前記第2アームは、筒状の外アームと、外アーム内側に設けられる内アームとを有し、内アームは分割され、分割された内アームを組合わせ、ガイドが形成されている構成とすると、ガイドが設けられる分割された内アームを外アームにより覆い、外から見えなくすることができるため、見栄えが良くなり、突起が摺動するガイド(直線ガイド、ロックガイド)内に走行時に小石等の異物が混入することによる、操作部の高さ調整時の動作不良等の不具合を簡単な構成で防止することが可能である。
また、分割された内アームの端部には、樹脂製のブッシュが設けられ、ブッシュ内を第1アームが摺動する際に、樹脂製のブッシュにより操作部の高さ調整時に突起がガイド内を摺動し易くすることが可能であり、操作性がより向上する。
また、フレームに対して円弧状の角度調整孔を有する角度調整部が設けられ、第1アームは、角度調整孔を締結部材が移動することにより、操作部の角度調整が締結部材と円弧状の角度調整孔という簡単な構成により、着座者の体型によってフレームに対して操作部の角度を容易且つ簡単な構成により調整することが可能となる。
本発明における電動車椅子の側面図であり、操作部の位置が通常状態(高位置)にある状態を示している。 本発明における電動車椅子の側面図であり、操作部の位置がマナー状態(低位置)にある状態を示している。 図1に示す高さ調整部の構成を説明する斜視図であり、(a)高さ調整部の外アームを外しての内部構成の斜視図であり、(b)発明要所の分解斜視図である。 本発明における操作部を支持する高さ調整部の角度調整を行う角度調整部の分解斜視図である。 本発明における高さ調整部の動作説明図であり、(a)操作部が高位置(通常位置)のでの状態、(b)操作部を(a)状態から操作部を上方に引き上げた状態、(c)操作部を(b)状態から半時計方向に回動させて高さ調整を行うロックを解除した状態、(d)操作部を(c)状態から下方に移動させるときの状態を示す。 本発明における高さ調整部の第2実施形態の構成を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態の構成について、図1〜図5を参照して以下に説明する。
(第1実施形態)
電動車椅子(以下、単に車椅子と称す)は、体の自由な動きが利かない人が乗るものである。図1に示すように、車椅子1は、着座面4、背もたれ11およびアームレスト9の骨格が形成される金属製(例えば、軽量化金属、アルミ、アルミ合金等)のフレーム2に対して、着座者が着座面4上に着座できるように、着座面4および背もたれ11の表面に布またはナイロン製のシート3が設けられると共に、着座者が着座する着座面4の前方の左右には転舵可能な小さな車輪5が設けられている。また、車椅子1には、着座面4の後方の左右にバッテリー10からの電源により駆動するモータ8が設けられており、モータ8により駆動可能な車輪6が左右両側に設けられている。
車椅子1を使用時にはシート3の着座面4に使用者(着座者となる)が座り、足をフットレスト7に置いて、右手のアームレスト9の前方に位置し、駆動部を内部に有する操作部18に設けられているスティック状の操作レバー19を着座面4に対し前後左右に操作することにより、車椅子1の向きを変えたり、車椅子1の走行時に速度を、モータ8(左右独立のモータ)の駆動力を左右で変えたりすることによって自由に移動が可能となっている。ここでは、操作レバー19により車椅子1の進行に対する指示を与えるものであるが、操作レバー19に限定されるものではなく、操作レバー19に代わって、走行時の車椅子1の速度を変える、若しくは、進行方向を変えられるスイッチ等が用いられても良い。
着座者は電動で車椅子1を動作させたい場合には、着座面4に対して右横に設けられている、先端が球状を成す切替レバーを操作することにより、モータ8と一体で設けられている図示しないクラッチ機構を繋げて電動モードとした状態とすることができる。そして、この状態で操作部18を右手の指先(例えば、親指、人差し指、中指等)で一方向に二次元的に操作すると、操作部18の下のハウジング内に設けられている図示していないコントローラが操作部18からの入力信号を受けて、左右のモータ8の回転を独立に制御することにより、車椅子1は前後左右に走行することができる。
一方、第三者(例えば、介護者)により介護等を行うには、着座面4の横に設けられた図示しないレバーを操作することにより、上記したクラッチ機構を切り離して手動で動作させることが可能な手動モードにすることができる。この状態で、第三者は左右一対のグリップ部50をつかみ、車椅子1を第三者の手動により動作させることにより移動させることが可能である。また、着座者本人が手動により動作させたい場合には、上記と同様に着座面4の横の図示しないレバーを操作して手動モードにした状態で、車輪6の外側に設けられているリム61を回転操作することにより、車椅子1を着座者の操作力で移動させることができる。この場合、車椅子1の移動にブレーキを作用させたい場合には操作部18の下方に設けられたブレーキレバー41を操作することにより、ブレーキを作動させ(例えば、手前に引く)、車輪6に対してブレーキを作用させたり、それとは反対側にブレーキ41を操作することにより、車椅子1のブレーキを手動操作により解除することができる。
また、車椅子1の車輪6の後方には後方に突出し端部にローラーの付いた転倒防止バー45がフレーム2の下方に左右一対となって設けられている。この転倒防止バー45により、車椅子1は走行中、路面にある段差を乗り越える場合であっても、車椅子1が後方に転倒しない構成となっている。
上記した車椅子1には、着座者が使用時に足を置くフットレスト7と、フレーム2が足元で分岐し、前方の小さな車輪5につながるフレーム2の分岐部13に、操作部18が支持され、操作部18の高さ調整が行える高さ調整部17が、角度調整部16を介して、フレーム2の支持点14に対し角度調整自在な状態で設けられている。
着座者は使用時に車椅子1の操作レバー19を操作するが、操作部18がアームレスト9の前方に、図1に示すように、大きく突出した状態となっている。このため、着座者が食事や読書あるいは勉強等をする場合にテーブルや机の前に着く際には、例えばアームレスト9より高くなった調整部17や、操作部18の操作レバー19のが、テーブルの天板の端に干渉してしまう。このため、着座者はテーブルに対して近い状態までテーブルに寄れなくなってしまうので、食事や読書、勉強、デスクワーク等の場合には利便性が良くないものとなってしまう。
そこで、本発明では、高さ調整部17の伸縮により、操作部18の上方に位置する操作レバー19が、アームレスト9と同等または低い高さにまで下げることがでる。さらに操作部18の高さ固定が簡単な操作により行え、テーブルや机等に干渉しない構成を採用している。図1に示す通常状態(高位置)から、操作部18の高さ位置を通常状態(高位置)よりも低くした、図2に示すマナー状態(低位置)に変化させることにより、着座者がテーブル等により近づくことができるようにした。
(高さ調整部)
そこで、図3(a),(b)を参照して、高さ調整部17の構成について詳細に説明する。図3では高さ調整部17の内部構成を説明するため、実際には第1アーム20に沿って軸動する第2アーム21の外側の意匠面には外アーム22が装着されるが、ここでは理解を容易にするため、外アーム22を外した状態で内部構成を説明する。
高さ調整部17は、フレーム2の分岐部13と操作部18との間に設けられる。高さ調整部17は、フレーム2に固定される後述する角度調節部16、キャップ33と軸アーム36を有する第1アーム20、操作部18を支持する内アーム23,24と外アーム22とブッシュ25とを有する第2アーム21、及び、第2アーム21と調整ブラケット55を連結させる連結部材47を備える。
第1アーム20は、キャップ33と軸アーム36とから構成される。軸アーム36は、中空円筒状の金属製(アルミ)のパイプであり、図3において上端から所定距離下がった位置にパイプを貫通する取付孔37を側面に有している。また、下方には角度調整部16に対して、2段階の高さで取り付けが可能な取付孔38をパイプ側面に貫通して有する。
キャップ33は、樹脂製(例えば、ナイロン)の円筒状の栓で、軸アーム36の一方端に形成された開口に嵌り、開口を塞ぐ栓である。キャップ33は軸方向の上端から連続して形成される突起34を周方向に180度ずれた位置に2つ有する(図3では1つのみ見える状態)と共に、下方には突起34に対して90度だけ周方向にずれた位置にキャップ33の周方向への回転動作を規制し、軸アーム36に対して位置決めとなる突起35を周方向に180度ずれた位置に2つ(図3では1つのみ示す)有している。突起34は軸アーム36の外径より径方向に突出し、軸アーム36に組み付けられた状態では端部より長軸方向に延びた直方体形状を呈した長軸対称となり、後述するガイド30内で摺動する。キャップ33の下方には径方向に突き出た円形の位置決め用の突起35を有しており、軸アーム36の開口となって上端に圧入される。圧入されたキャップ33の突起35が軸アーム36に形成された取付孔37と周方向において2箇所で嵌合することで、軸アーム36とキャップ33は周方向に回転不能となり一体で固定され、軸アーム36に対してキャップ33の周方向の移動は拘束される。
第2アーム21は外アーム22と、内アーム23,24と、ブッシュ25で構成される。外アーム22は中空円筒状のパイプであり、上端から所定距離だけ下方にパイプを貫通した取付孔28を側面に有している。また、内アーム23,24は同じ形状を呈し、周方向に配置される。内アーム23,24は、例えば、円筒パイプを軸方向で2つに分割して端部加工を施し、断面が扇状を呈する。一方の端部(図3では上端から所定距離だけ下方に下がった位置)には取付孔53を側面に有し、外アーム22の取付孔28と外アーム22と内アーム23,24とを一体で連結する連結部47の取付孔48の位置を位置決めして重ね合わせて、締結部材の一例としてねじ46(六角ボルトとナット)で径方向から締結される。図3に示すように、内アーム23,24は下端より長軸方向に延びる長方形の切り欠き52を有しており、切り欠き52の短辺はキャップ33の突起34の短辺と同じまたは略同じ長さで形成されている。さらに、内アーム23,24を突起34が摺動可能な状態で挟み込むようにして組み合わせたとき、側面で形成される間隙は直線ガイド31となり、内アーム23,24の軸方向の端部により形成されるガイド31とガイド31に平行に形成された切り欠き52との間を、突起34が摺動できるように、略L字状でロックガイド32が形成されている。
ブッシュ25はナイロン樹脂の中空円筒状を呈し、図3(b)に示すように、大径となる円環部27と、円環部27から小径となり軸方向に立設したボス部39とを有する。ブッシュ25は軸アーム36が一方(図3の下方)から円環部27の中に挿通され、外アーム22の下端に対してキャップ状となった円環部27を圧入し、外アーム22に対してブッシュ25を取り付ける。
ブッシュ25のボス部の上端には周方向に伸びた長方形の切り欠き26を長軸対称に2つ(図3(b)では1つのみ図示)有し、切り欠き26の短辺とキャップ33の突起34の長辺は同じ若しくは略同じ大きさである。また、切り欠き26の短辺と内アーム23,24の切り欠き52の長辺が内アーム23,24を周方向に組み付けして連続するように接合させることで、L字型のロックガイド32と直線ガイド31は連続して形成される。ロックガイド32と直線ガイド31で構成されるガイド30をキャップ33の突起34がガタつきを抑えて摺動することで、操作部18の高さ位置の調節が行える。
一方、上方に位置する連結部材47は内アーム23,24および外アーム22を一体にするものであり、軸方向の中央には径方向に突出した円周状のフランジ44を有する。また、連結部材47の下方には取付孔48が径方向に貫通して設けられており、上方には調整ブラケット55に形成される突起56が取り付けられる大径の取付孔49が取付孔48とフランジ44を挟んで反対側に貫通して形成されている。連結部材47はフランジ44より下方では円柱形であり、上方では直方体となった二面幅形状を有する。取付孔48は周方向に配置した内アーム23,24に対して軸方向からはめ込んで、内アーム23,24の外径に外アーム22を径方向から位置決めした状態で重ね合わせ、締結部材となるねじ46(六角ボルトとナット)で一体化して締結することで、連結部材47と第2アーム21(外アーム22、内アーム23,24、ブッシュ25)は、連結部材47およびブッシュ25により一体で連結される。
連結部材47の取付孔49には、調整ブラケット55の突起56が挿入され嵌合することで、調整ブラケット55と連結部47と第2アーム21(外アーム22、内アーム23,24、ブッシュ25)は連結される。
調整ブラケット55は、長方形のプレート58と、プレート58から垂直方向に立設して二面幅から連絡して略三角形状を呈する取付部59が一体で形成されている。取付部59は径方向に突出した突起56の内部に形成されたねじ孔に図示しない締結部材(ボルト、ねじ等)を図3(b)に示す紙面奥から手前側に螺合させることにより調整ブラケット55の水平角度を調整し、連結部材47と固定されている。
この様に、プレート58と操作部18の裏側の平面部とを2本の締結部材(ボルト、ねじ等)57で締結することで、操作部18と調整ブラケット55は連結され、最終的に操作レバー19を備える操作部18と調整ブラケット55、連結部材47、第2アーム21と第2アーム20と角度調整部16は連結される。
次に、図4を参照して、角度調整部16の構成について説明する。
(角度調整機構)
角度調整部16は、フレーム2の分岐部13と第1アーム20を構成する軸アーム36との間に設けられて、高さ調整部17のフレーム2に対する角度を着座者の体型にあわせて調整するものである。
角度調整部16はフレーム2に対して所定位置で固定する締付部材62と固定ブラケット64とブラケット69を備える。
締付部材62は中央にV字溝66を有する金具で、V字溝66の両側にフランジ状の取付部が形成されている。V字溝66と後述する円盤状を呈する固定ブラケット64でフレーム2を挟み、締結部材63(ボルト、ねじ、ナット等)で締結することで、締め付け部66と固定ブラケット64はフレーム2に対して固定される。
固定ブラケット64は円盤状の面を有し、締付部材62に対応して固定される金具が円盤状の面の背面に一体で設けられている。固定ブラケット64は、V字溝と締付部材62のV字溝66でフレーム2を挟み、ねじ63で締結することによりフレーム2に固定される。また、円盤面には円盤中心にピン60を有し、図4に示すブラケット69の裏面に形成された図示しない嵌合孔と嵌合する。また取付孔65を2箇所板厚方向に有しており、取付孔65に対してブラケット69を位置決めして、ブラケット69側から2本の締結部材71(ボルト、ピン、ナット等)で締結することにより、ブラケット69はフレーム2に固定された固定ブラケット64に対して位置決めされた状態で取り付けが可能である。
ブラケット69は固定ブラケット64と固定される中央が円形状を呈し、角度調整孔70と、円形中心にブラケット64のピン60と嵌合する嵌合孔(図4の裏面に形成)と、中央から径方向に突出した筒状の突出部75を有し、突出部75の側面には取付孔72が形成されている。角度調整孔70は角度調整部16の支点14を中心として、周方向に180度ずれた位置に形成された円弧状の長孔で、中心対称で形成され、裏面に形成される図示しない嵌合孔と固定ブラケット64のピン60を嵌合させる。長孔形状の角度調整孔70の範囲内の任意位置で固定ブラケット64に対して高さ調整部17の角度を角度調整し、さらに固定ブラケット64の取付孔65に対して、2箇所を締結部材(ボルト、ピン、ナット等)71で締結することにより、フレーム2に対して高さ調整部17の傾斜角度を固定することができる。
一方、ブラケット69の突出部75は先端より所定距離だけ下方に取付孔72を側面に有し、取付孔72に対して第1アーム20の2段階調整可能な取付孔38の一方に位置合わせした状態で、径方向から締結部材となるねじ73とナット74により、所定の角度位置で締結することにより、第1アーム20と角度調整部17が固定され、着座者の好みの角度に操作部18の位置をもってくることが可能である。
(高さ調整の動作)
次に、図5を参照して、操作部18の高さ調整部17の操作により、操作部18の高さ調整を行う動作について、以下に説明する。実際には内アーム23,24の外側に筒状の外アーム22が設けられ、内アーム23,24のガイド構造は見えなるが、ここでは、理解を容易にするため、第2アーム21の外アーム22を外した状態で説明する。
図5(a)は、操作部18の高さが、図1に示す通常状態(高位置)にある状態を示している。(a)状態では、操作部18の高さ保持が行える最も高い位置にあり、第1アーム20を構成する軸アーム36の上端に圧入されたキャップ33の突起34は、2つの内アーム23,24により構成されるガイド30の軸方向の下端に形成される略L字状のロックガイド32の終端(切り欠き52の上端)に位置している。これによって、操作部18は通常使用時には高位置に保持されている。
次に、操作部18の高さを低くしたい場合、(a)の状態から(b)に示すように、着座者はアームレスト前に位置する操作部18を長軸方向(矢印方向)に一度引き上げることで、フレーム2に固定される固定側の第1アーム20に対して、第2アーム20は上方に引き上げられる。それに伴って、第2アーム側の下方に形成されたロックガイド32は上方に持ち上げられ、第1アーム側に設けられた突起34は略L字状のロックガイド32の下端へ移動する。
(b)の状態になった後、さらに、(c)に示すように、操作部18を周方向(反時計方向)に、着座者は手で回動操作させることで、操作部18と一体となった第2アーム20は同方向に回動する。それに伴い、ロックガイド32も同方向に回動し、固定側の突起34はロックガイド32に沿って摺動し、直線ガイド31の下端へ移動して、所定高さで操作部18の高さ位置を固定または維持するロックが解除される。
その後、(c)の状態から、今度は(d)に示すように、着座者は操作部18を軸方向に押し下げることで、操作部18と一体となった第2アーム20も下方に移動する。それに伴い、直線ガイド31も下方に移動し、突起34は直線ガイド31に沿ってガタツキなく摺動し、操作部18の高さが高さ調整部17によってアーム長さが収縮するので、操作部18の高さが図2に示す如く低くなるマナー状態となる。この状態では、突起34は直線状のガイド30の移動可能な最上位置まで到達し、キャップ33の第2アーム側端部と連結部材47の下方円筒形の端面が当接するようにするか、または、ブッシュ25の第1アーム側の端面67と角度調整部16のブラケット69に形成された突出部75の軸方向の端面68とが当接することにより、図1に示す通常状態の高位置に対して、図2に示す低い低位置での操作部18の保持が行える。
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、第2実施形態について説明する。以下の説明では、第1実施形態を示す図3の構成を基礎とした変形例である。以下、図3との相違点について主に説明し、第1実施形態と同じ構成については、同じ番号を付与し、その説明を省略する。
第1実施形態での内アーム23,24の構成が、第2実施形態では内アーム83、84に対応する。図6の特徴は、第1実施形態で説明した位置固定を行うロックガイド32を多段で複数個所(一例として、3箇所)設けた点で異なっている。ロックガイド32を直線ガイド31に対して下段位置、中段位置、さらには上段位置に設けることにより、操作部18の高さを着座者の操作によって、所定位置、例えば、低位置、中位置、高位置の3つの状態の一つから、それ以外の状態にしたい場合には、前述した図5に示す操作と同様な操作を着座者が行うことにより、操作レバーの高さを任意に希望する高さ位置にすることが可能となる。
第2アーム21は中空円筒状のパイプから成る外アーム22と、外アーム22の中に収納される内アーム83,84と、外アーム22が圧入されるブッシュ25で構成される。内アーム83,84は断面が扇形で長軸方向に伸びた構造であり、内アーム83、84は同じ形状をしている。内アーム83,84は下端に長軸方向に延びる切り欠き52を下段位置に有している。
また、中段位置には周方向に延び、連続して軸方向に伸びる切り欠きで形成されたロックガイド81を有する。
同様に、内アーム83,84の上端にはロックガイド81と同形のロックガイド82を上段位置に有する。
内アーム83,84を周方向に配置し、突起34を摺動可能な状態で挟み込むようにして組み合わせたとき、内アーム83,84の側面で形成される間隙は直線ガイド31となる。
ブッシュ25の切り欠き26の短辺と内アーム83,84の切り欠き52の長辺が周方向で連続するような構成を採用することで、下段位置、中段位置および上段位置に、L字型のロックガイド32,81,82を有したガイド80は形成される。ガイド80を第1アーム20の突起34が摺動し、ロックガイド32,81,82の所定の位置で操作18を軸動または回動操作することで、操作部18はロックガイド32、81、82に対応する高さ位置で、操作レバーをロックすることが可能となる。
本実施形態では、第2アーム側に外アーム22および内アーム23、24を備えた構成について説明したが、これに限定されるものではなく、第1アーム20に対して第2アーム21のアーム長が可変となり、軸方向に形成される直線ガイド31に対してロックガイドが略L字状に限らず、V字、J字状となって、離間する方向に設けられても同様な効果が得られる。
また、第2アーム21は外と内アームの2重構造のものを説明したが、これに限定されるものではなく、内アーム23,24の機能を外アーム22のみに持たせることも可能である。
更には、内アーム23,24は複数分割しなくても1本の筒状のパイプに直接ロックガイドを少なくとも1つ以上備えたガイドを切削等により形成しても良い。
本発明によれば、第1アーム20と第2アーム21との一方に突起が設けられ、他方にガイドが設けられる高さ調整部17によって、操作部18の高さ調整が簡単な構成で実現することが可能である。身体の動きが自由に行えない着座者は、食事する場合や読書等をする場合に、着座者が無理な姿勢に身を捩ったりする必要はなく、着座者はテーブルと干渉するであろう高さにある操作部を持って、予め両アームに支持された操作部を軸動と回転操作することにより、簡単且つ楽な操作にて高さ調整を行うことができ、テーブルに対して、より近く寄ることができるので、利便性が良くなり操作性も向上する。
突起34に対応する位置に直線ガイド31とロックガイド32を設けるだけで、操作部18の高さ位置を調整し、所定位置で簡単且つ安価な構成によりロックさせることができる。周方向に形成された溝、または、略L状に形成された溝でロックが可能となる
また、ロックガイドは、直線ガイド31の端部または途中位置にロックガイド32、81、82が形成されれば、操作部の位置を高位置および低位置のほか、簡単な構成により高〜低位置間の高さの範囲内で、多段で操作部18の位置調整が行える。
ガイド30が設けられる内アーム23,24を外アーム22により外から見えなくすれば見栄えが良くなり、ガイド30に小石等の異物が混入せず、操作部18の高さ調整時の動作不良等の不具合を簡単な構成で防止することができる。
樹脂製のブッシュ25により操作部18の高さ調整時に突起34がガイド内を摺動し易くすることが可能であり、操作性がより向上する。
フレーム2に対して角度調整部16が設けられ、操作部18の角度調整が締結部材(ボルト、ねじ、ナット等)71と円弧状の角度調整孔70という簡単な構成により、操作部18の角度を容易且つ簡単な構成により調整することができる。
1: 電動車椅子
2: フレーム
6: 車輪
4: 着座面
8: モータ
9: アームレスト
11: 背もたれ
16: 角度調整部
17: 高さ調整部
18: 操作部
19: 操作レバー
20: 第1アーム
21: 第2アーム
22: 外アーム(第2アーム)
23: 内アーム(第2アーム)
24: 内アーム(第2アーム)
25: ブッシュ(第2アーム)
30: ガイド
31: 直線ガイド
32,81,82: ロックガイド
33: キャップ(第1アーム)
34: 突起
36: 軸アーム(第1アーム)
70: 角度調整孔
71,73: 締結部材

Claims (7)

  1. 着座面と背もたれおよびアームレストの骨格が形成されるフレームと、
    該フレームに対して設けられ、回動自在な車輪と、
    該車輪を駆動するモータと、
    前記フレームに支持され、前記アームレストの前方に位置して、前記モータの駆動により前記車輪を回転させる操作を行う操作部と、
    該操作部の高さ位置を調整する高さ調整部を備え、
    該高さ調整部は、前記フレームに支持される第1アームと、
    該第1アームに対して伸縮することにより、前記操作部の高さが異なる所定位置でロックされる第2アームを有し、
    前記第1アームと前記第2アームとの一方に突起が設けられと共に、他方にガイドが設けられ、軸動および回転操作により前記突起が前記ガイド内を摺動することにより、前記操作部は一方向の所定高さでロックされる電動車椅子。
  2. 前記ガイドは、前記操作部が設けられる前記第2アームを前記第1アームに対して軸動させる直線ガイドと、該直線ガイドから離間する方向に形成されたロックガイドとを有する請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 前記ロックガイドは、周方向に形成された溝、または、略L状に形成された溝である請求項2に記載の電動車椅子。
  4. 前記ロックガイドは、前記直線ガイドの端部または途中位置に形成されている請求項2または請求項3に記載の電動車椅子。
  5. 前記第2アームは、筒状の外アームと、該外アーム内側に設けられる内アームとを有し、該内アームは分割され、分割された内アームを組合せ、前記ガイドが形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電動車椅子。
  6. 分割された前記内アームの端部には、樹脂製のブッシュが設けられ、ブッシュ内を前記第1アームが摺動する請求項5に記載の電動車椅子。
  7. 前記フレームに対して円弧状の角度調整孔を有する角度調整部が設けられ、前記第1アームは、前記角度調整孔を締結部材が移動することにより、前記操作部の角度調整が成される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電動車椅子。
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