JP2016053766A - 仮想通貨のチャージシステム及びプログラム - Google Patents

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Takahiro Kakizawa
高広 柿沢
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友喜緒 大場
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Akio Onda
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Abstract

【課題】仮想通貨のチャージを行う際におけるユーザのチャージへのインセンティブを高めるとともに、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者に対する収益性を高めるための適切なビジネス環境を提供すること.【解決手段】仮想通貨管理用システム1は、ユーザにおける仮想通貨をチャージする際の利便性の向上を図るために、仮想通貨をチャージした際のチャージなどのユーザに関するユーザ情報に基づいて、仮想通貨のチャージを行うユーザ毎に、推薦すべきチャージ料金のチャージ料金情報を変更して適切なチャージ金額を提供することができるようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、仮想通貨のチャージを管理する仮想通貨のチャージシステム及びプログラムなどに関する。
近年、電子マネー等の仮想通貨が普及し、各種商品及びサービスの料金を支払う際に仮想通貨を利用可能な施設(例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、レストラン等)が増加している。
また、最近では、仮想通貨を用いて、ゲームセンターなどの各種アミューズメント施設におけるゲーム料金を決済するためのシステムも提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3)。
特に、特許文献1に記載のシステムは、各ユーザ(ゲームプレーヤ)の仮想通貨の残高を管理するため、ネットワーク上のサーバ装置にて、各ユーザを識別するためのユーザIDと対応付けて、当該ユーザの仮想通貨の残高を保持する口座に関する情報を管理するようになっている。
また、当該システムは、仮想通貨をチャージ(入金)するための端末装置(以下、「チャージ用端末装置」という。)を用いてユーザが自身の所持するICカードなどの記憶媒体にチャージを行うと、当該チャージ金額を示す情報を、当該ユーザのユーザIDと対応付けて、入金金額に対応する仮想通貨を、対応するユーザの口座の残高に加算するようになっている。
そして、当該システムは、ユーザがゲーム端末装置を用いて所定のゲームをプレイする際に、当該ゲーム端末装置によって読み取ったICカードのカードIDに基づいてユーザ認証を実行し、該当するユーザの口座から、仮想通貨を減額して、ゲームのプレイを開始させる構成を有している。
また、このシステムにおいては、ユーザのプレイデータをサーバ装置にて管理し、当該ユーザがゲームをプレイする際に利用することができるようになっている。
一方、特許文献2の記載のシステムは、ゲーム端末装置を用いてゲームをプレイする際に、ゲームカードに基づいて課金を行うととともに、チャージ用入金額を設置施設別に集計して各施設それぞれの入金総額を算出し、算出した各施設それぞれの入金総額に基づいて、各施設から徴収する課金額を算出する構成が記載されている。
特開2009−111258号公報 特開2009−213735号公報 特許4951648号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載のシステムにあっては、仮想通貨を導入することによってゲームを楽しむプレーヤ(ユーザ)の利便性を高めるとともに、ゲームにお
ける課金管理が手軽になるというメリットがある反面、仮想通貨のチャージを行う際におけるユーザの利便性や当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者に対する収益性に関する配慮が必ずしも十分ではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、仮想通貨のチャージを行う際におけるユーザのチャージへのインセンティブを高めるとともに、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者に対する収益性を高めるための適切なビジネス環境を提供することが可能な仮想通貨のチャージシステム及びプログラムを提供することにある。
(1)本発明の仮想通貨のチャージシステムは、
ユーザの操作に従って、前記ユーザを識別するための第1のID及び仮想通貨の加算額を示す加算額情報を第1送信情報として送信可能な複数のチャージ用端末装置と、
前記第1のIDで特定される口座情報の口座からの課金を条件に、前記第1のIDで特定されるユーザにゲームを提供する複数のゲーム端末装置と、
がネットワークを介して接続されたゲームシステムにおいて用いる仮想通貨のチャージシステムであって、
各ユーザの情報をユーザ情報として各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記第1送信情報が送信された場合に、当該第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する仮想通貨のチャージ処理手段と、
前記ユーザによる前記第1のIDと関連付けた口座への仮想通貨のチャージの際に、ユーザ情報記憶手段から前記第1のIDと関連付けて記憶されたユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
取得したユーザ情報に基づき前記ユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を決定し、当該チャージ料金又はチャージ方法のチャージを推薦するためのチャージ情報をユーザに提供するチャージ情報提供手段と、
を含む構成を有している。
また、本発明は、上記各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
ここで「ユーザ」とは、ゲームを行うプレーヤでもよい。
また、前記第1のIDは、ユーザを識別するためのIDであればよく、例えばユーザを直接的に特定するユーザIDでもよく、また、ユーザを間接的に特定するID(例えば、ユーザが所持するカードなどの媒体のIDであって、媒体毎にユーザに関連付けて記憶されている媒体IDなど)でもよい。ユーザを直接的に特定するユーザIDは、ユーザに固有に付与されたIDであってもよく、またユーザ毎に事前に登録された指紋、虹彩、静脈、声紋などの生態認証IDであってもよい。
また、「ユーザ情報」とは、プレーヤ個人に関する情報(例えば、プレーヤの個人の過去のゲーム履歴(ゲーム成績、チャージ情報、課金情報など))でもよいし、複数のプレーヤからなるチームに関する情報でもよい。
また、「取得したユーザ情報に基づき前記ユーザに促すチャージ料金を求め」とは、ユ
ーザによる前記第1のIDと関連付けた口座への仮想通貨のチャージの際に、前記第1のIDと関連付けて記憶されたユーザ情報(例えば、プレーヤの個人の過去のゲーム履歴(ゲーム成績、チャージ情報、課金情報など))を取得し、取得したユーザ情報に基づき前記ユーザに促すチャージ料金や現金やクレジットカードなどによるチャージ方法を決定してもよい。
また、「チャージ情報」とは、取得したユーザ情報に基づき求められたチャージ料金でのチャージを、ユーザに促す情報(例えば、ユーザに適したチャージ金額の表示や強調表示、又は、現金、クレジットカード若しくは電子マネーなどのチャージ方法の選択など)でもよい。
また、「当該チャージ料金のチャージを促すチャージ情報をユーザに付与する」とは、例えば、チャージ情報をチャージ画面として表示してもよいし、音声出力してもよい。
本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、上記の構成により、ユーザによる第1のIDと関連付けた口座への仮想通貨のチャージの際に、第1のIDと関連付けて記憶されたユーザ情報(例えば、プレーヤの個人の過去のゲーム履歴(ゲーム成績、チャージ情報、課金情報など))を取得し、取得したユーザ情報に基づき、ユーザに促すチャージ料金やチャージ方法を決定し、当該チャージ料金でのチャージを促すチャージ情報をユーザに提供することができる。
したがって、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、仮想通貨のチャージに際してのユーザの利便性を高め、促されたチャージ料金やチャージ方法でのチャージを行うインセンティブを与えることができるとともに、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者の収益性を向上させ、それに伴って適切なビジネス環境を提供することができる。
(2)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記ユーザ情報記憶手段が、各ユーザのゲーム履歴情報を各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するゲーム履歴情報記憶手段を含み、
前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶されたゲーム履歴情報をユーザ情報として取得し、
前記チャージ情報提供手段が、前記取得されたゲーム履歴情報に基づき前記チャージ料金又は前記チャージ方法を決定する、構成を有している。
この構成により、ユーザのゲーム履歴情報に基づき前記ユーザに促すチャージ料金やチャージ方法を決定し、当該チャージ料金でのチャージを促すチャージ情報をユーザに付与する。これにより、ユーザのゲーム履歴情報、例えば、ゲーム成績、過去のチャージ履歴、などを反映し、ユーザの希望により近いチャージ料金やチャージ方法でのチャージをユーザに促すことができる。
(3)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、前記チャージ情報提供手段が、前記チャージ情報をチャージ画面上に表示する処理を行う、構成を有している。
ここで、「チャージ情報をチャージ画面上に表示する処理」とは、前記ユーザに促すチャージ料金やチャージ方法をチャージ画面上に表示する処理であり、例えば、チャージ画面に複数の定額チャージ金額や現金、クレジットカード又は電子マネーのチャージ方法をメニュー表示する場合には、該当するチャージ金額やチャージ方法をハイライト表示などで強調表示してもよく、またメニューが画面の最初に表示する処理を行ってもよい。
例えば、100円、500円及び1000円の中からチャージ額を選択するメニュー画面を表示する場合に、ユーザの過去10回のチャージ履歴のうち頻度の高い2つのチャージ料金、例えば500円、次に100円を強調表示することで、ユーザに対し、過去のチャージ履歴を反映したチャージ料金でのチャージを促す。
また、現金、クレジットカード又は電子マネーの中からチャージ方法を選択するメニュー画面を表示する場合に、ユーザの過去10回のチャージ履歴のうち頻度の高い1のチャージ方法、例えば、「現金」を強調表示することで、ユーザに対し、過去のチャージ履歴を反映したチャージ料金やチャージ方法でのチャージを促す。
本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、上記構成により、チャージ料金やチャージ方法のチャージを促すチャージ情報をユーザに視覚的にわかりやすく表示することができる。
(4)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記チャージ情報で促されたチャージ料金でのチャージが行われたか否かを判定し、行われたと判断した場合には、所与の特典をユーザに付与する特典付与手段を含む、構成としてもよい。
ここで、「所与の特典」とは、チャージ情報で促されたチャージ料金やチャージ情報でのチャージを行うインセンティブをユーザに与えることのできる特典であればよい。
本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、上記の構成により、所与の特典をユーザに付与することで、促されたチャージ料金やチャージ方法でのチャージを行うことに対するより強いインセンティブをユーザに与えることができ、これにより、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者の収益性をより高めることができる。
(5)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記ユーザ情報記憶手段が、各ユーザのゲーム履歴情報を各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するゲーム履歴情報記憶手段を含み、
前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶されたゲーム履歴情報をユーザ情報として取得し、
前記特典付与手段が、前記取得したゲーム履歴情報に基づいて所与の特典をユーザに付与してもよい。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、例えば、景品を獲得するゲームや対戦ゲームなどの特定の種類のゲームにおいて、一定回数(10回など)以上ゲームを実行しても景品を獲得することができず、若しくは、対戦相手に勝利することができないなど、該当するユーザの成績がよくない場合など、所定の金額の仮想通貨をチャージした場合に、当該特定のゲームのクレジットを「1回分」サービスするなどの所与の特典をユーザに付与することができる。
したがって、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、ユーザのゲームに対するモチベーションを上げることができるとともに、仮想通貨のチャージを行うことに対するより強いインセンティブをユーザに与えることができるので、これにより、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者の収益性をより高めることができる。
(6)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記ユーザ情報記憶手段には、各ユーザの第1のIDに対応付けて予め登録されている他のユーザの第1のIDが記憶されており、
前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶された他のユーザの第1のIDに基づいて、当該他のユーザのユーザ情報を取得し、
前記チャージ情報提供手段が、前記取得された他のユーザのユーザ情報に基づいて前記ユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を決定し、
前記ユーザ情報には、少なくとも該当するユーザの仮想通貨のチャージ状況を示すチャージ状況情報が含まれてもいてもよい。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、例えば、ユーザのユーザ情報に友人として登録されている他のユーザの仮想通貨のチャージ状況や課金状況に応じてユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を決定し、当該決定した推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を該当するユーザに提供することができる。
したがって、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、例えば、チームプレイによって実行するゲームを一緒に実施している他のユーザや同一の施設において観戦その他によって一緒にゲームを享受している他のユーザの仮想通貨のチャージ状態に基づいて、該当するユーザにチャージを仮想通貨の金額やそのチャージ方法を提示することができるので、施設から友人ととともに退去する際に該当するユーザの仮想通貨が余るなどの無駄なチャージを防止すること、又は、該当するユーザだけ早期に仮想通貨のチャージが無くなりさらにチャージを行うことにより頻繁なチャージの繰り返し(煩雑なチャージの繰り返し)を防止することができる。
(7)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、前記複数のチャージ用端末装置であって、前記加算額情報を、自機の固有の識別情報を示す第2のIDとともに、前記第1送信情報として、送信可能な複数のチャージ用端末装置と、
前記複数のゲーム端末装置であって、当該課金に際して課金対象のユーザである課金対象ユーザに対応する前記第1のID及び前記仮想通貨の課金額を示す課金額情報を、自機の固有の識別情報又は実行しているゲームの種類を示す第3のIDとともに、第2送信情報として、送信可能な複数のゲーム端末装置と、
のそれぞれとネットワークを介して接続された仮想通貨管理用のサーバ装置を備え、
前記サーバ装置が、
前記ユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ情報取得手段と、
前記チャージ情報提供手段と、
前記特典付与手段と、
前記第1のIDと、該当するユーザの仮想通貨の口座に関する口座情報と、を関連付けた第1関連付けデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記第2のIDを所与の第1グループに関連付けた第2関連付けデータを記憶するとともに、
前記第3のIDを所与の第2グループに関連付けた第3関連付けデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記チャージ処理手段であって、前記チャージ用端末装置から前記第1送信情報が送信された場合に、前記第1関連付けデータに基づいて、当該第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する仮想通貨のチャージ処理手段と、
前記チャージ処理の実行時に、前記第2関連付けデータに基づいて、該当する第1送信情報に含まれる第2のIDのチャージ用端末装置が属する第1グループを特定し、当該特定した第1グループを、前記チャージ処理によって特定された口座情報又は当該チャージ処理を実行したユーザの第1のIDに関連付けて第3の記憶手段に記憶する関連付け手段と、
当該特定した口座情報の口座の残高から、所与の条件に基づき当該第2送信情報に含まれる課金額情報の課金額を減算し、前記課金額に対応したゲームの提供を許可する仮想通貨消費処理を実行する仮想通貨処理手段と、
を含み、
前記特典付与手段は、
前記仮想通貨消費処理を行う場合、前記第3関連付けデータに基づいて、該当する第2送信情報に含まれる第3のIDのゲーム端末装置が属する第2グループを特定し、
当該特定した第2グループと、前記仮想通貨処理によって特定された口座情報又は第1のIDに関連付けられている第1グループと、の関連性が、所与の特典付与条件を満たすかを判定し、
前記判定処理による判定結果に基づいて所与の制御を実行する、
構成を有している。
ここで、「前記第2のIDを所与の第1グループに関連付けた」とは、複数のチャージ用端末装置をそれらの第2のIDを用いて複数の第1グループの中から所与の第1グループにグループ分け可能に関連付けることを意味し、各第1のグループに関連付けられるチャージ用端末装置は一台でも複数台でもよい。
ここにおいて、複数の第1グループへの関連付けは、例えば、複数のチャージ用端末装置をその運営主体毎に設定された複数の第1グループ、又は、各チャージ用端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて定まる複数のエリア毎に設定された第1グループへそれぞれ関連付けてもよく、例えば同一施設や同一エリアに設置されたチャージ用端末装を同一の第1グループへそれぞれ関連付けてもよいし、同一のチャージ用端末装置を複数の第1グループに関連付けてもよい。また、例えば、同一のチャージ用端末装置を、同一施設に設置されたチャージ用端末装置を特定する第1グループに関連付けるとともに、同一運営主体を特定する他の第1グループに関連付けてもよい。さらに、同一の位置情報を有する複数のチャージ用端末装置を同一の第1グループに関連付けてもよいし、位置情報が異なっている場合であっても、予め定められた同一のエリア内に属する複数のチャージ用端末装置を同一の第1グループに関連付けてもよい。
また、「前記第3のIDを所与の第2グループに関連付けた」とは、複数のゲーム端末装置をそれらのID又は実行しているゲームの種類を示す第3のIDを用いて複数の第2グループの中から所与の第2グループにグループ分け可能に関連付けることを意味し、各第2のグループに関連付けられるゲーム端末装置は一台でも複数台でもよい。
ここにおいて、複数の第2グループへの関連付けは、例えば、複数のゲーム端末装置をその運営主体毎に設定された複数の第2グループ、又は、各ゲーム端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて定まる複数のエリア毎に設定された第2グループへそれぞれ関連付けてもよく、例えば同一施設や同一エリアに設置されたゲーム端末装置は同一の第2グループへそれぞれ関連付けてもよい。また、同一のゲーム端末装置を複数の第2グループに関連付けてもよく、例えば、同一のゲーム端末装置を同一施設に設置されたゲーム端末装置を特定する第2グループに関連付けるとともに、同一運営主体を特定する他の第2グループに関連付けてもよい。さらに、同一の位置情報を有する複数のゲーム端末装置を同一の第2グループに関連付けてもよいし、位置情報が異なっている場合であっても、予め定められた同一のエリア内に属する複数のゲーム端末装置を同一の第2グループに関連付けてもよい。
また、判定処理における所与の特典付与条件は、ユーザに特典を付与するための条件であり、具体的には、
(A)チャージ用端末装置とゲーム端末装置の関係
(B)仮想通貨のチャージが実行された際にチャージ処理毎に記憶されたチャージ履歴、(C)当該仮想通貨に基づく課金を実行された際に課金処理毎に記憶された課金履歴、
(D)ユーザに対応付けて記憶された他のユーザとの複数人プレイの複数人プレイ履歴、(E)複数人プレイを行った他のユーザの加算額の履歴及び当該他のユーザの課金額の履歴の少なくともいずれか一の履歴に関する条件である。
例えば、所与の条件には、
(1)課金を行う際のゲーム端末装置と当該課金に使用する仮想通貨をチャージしたチャージ用端末装置が同一の施設又は同一の運営事業者であること、
(2)課金を行う際のゲーム端末装置と同一の施設又は同一の運営事業者のチャージ用端末装置において、直近のチャージを実行したものであること、一定期間内にチャージが実行されていること、一定額以上のチャージが実行されていること、及び、これらの組み合わせ、
(3)課金を行う際のゲーム端末装置と同一のゲーム端末装置又は同一の施設若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置において、一定期間内に課金が実行されていること、一定額以上の課金が実行されていること、及び、これらの組み合わせ、
(4)課金を行う際のゲーム端末装置と同一のゲーム端末装置又は同一の施設若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置において、一定回数以上の他のユーザとゲームプレイ(複数人プレイ)などの課金処理が実行されていること、一定数以上の他のユーザとゲームプレイなどの課金処理を実行していること、一定期間内に他のユーザとのゲームプレイなどの課金処理が実行されていること、及び、これらの組み合わせ、
(5)課金を行う際のゲーム端末装置と同一のゲーム端末装置又は同一の施設若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置でゲームプレイなどの課金を行った他のユーザが、同一のゲーム端末装置又は同一の施設又は同一の運営事業者のゲーム端末装置において、一定期間内に課金が実行されていること、一定額以上の課金が実行されていること、及び、これらの組み合わせ、又は、当該他のユーザが、同一の施設又は同一の運営事業者のチャージ用端末装置において一定期間内にチャージが実行されていること、一定額以上のチャージが実行されていること、及び、これらの組み合わせ、並びに、
(6)課金を行う際のゲーム端末装置と当該課金に使用する仮想通貨をチャージしたチャージ用端末装置が同一の位置情報を有すること、予め定められた同一のエリアに属すること、又は、予め定められたエリアと隣接するエリアに属すること、
などが含まれる。
また、判定処理による判定結果に基づいて実行する所与の制御は、例えば、ユーザに特典を付与するために、チャージ用端末装置又はゲーム端末装置を制御するための制御である。
本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、ユーザがチャージを行ったチャージ用端末装置と、ユーザへの課金を行う課金用端末装置との関連性の判定を、課金処理の実行時に、第3関連付けデータに基づいて、第2送信情報に含まれる第3のIDの課金用端末装置が属する第2グループを特定し、当該特定した第2グループと、前記課金処理によって特定された口座情報又は第1のIDに関連付けられている第1グループとの関連性が、所与の条件を満たすか否か基づき行う。例えば、所与の条件を満たすか否かの判断として、ユーザが仮想通貨をチャージした施設と課金した施設が同一の場合や同一運営主体であるか否かを判断する。
例えば、ユーザが仮想通貨をチャージした施設と課金した施設が同一、同一運営主体、同一のエリア又は隣接するエリアであるか否かを判断する。または、ユーザが仮想通貨をチャージした施設や同一運営主体が指定しゲームを実行しているゲーム端末装置か否かを判断する。
これにより、前記所定の関連性のあるチャージ用端末装置及びゲーム端末装置で、仮想通貨のチャージを行うこと及びその課金が行なわれるように、ユーザにチャージ用端末装置及び課金用端末装置の使用を促すことができる。
この結果、仮想通貨のチャージを行う施設や当該施設を管理及び運営を行う運営事業者が複数存在し、さらに当該仮想通貨に基づく課金が行われる施設や当該施設を運営する運営事業者が複数存在する場合でも、ユーザがチャージを行ったチャージ用端末装置と、所定の関連性がある施設や当該施設を運営する運営事業者の課金用端末装置(例えば同一店舗又は同一運営主体などの課金用端末装置)での課金が行われる割合を高めることができる。
(8)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、前記第1グループが、前記チャージ用端末装置の運営主体に関連付けて分類したグループであり、前記第2グループが、前記ゲーム端末装置の運営主体に関連付けて分類したグループであり、前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、チャージ用端末装置の運営主体と、前記ゲーム端末装置の運営主体との関連が所与の運営主体関連条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステムは、チャージ用端末装置とゲーム端末装置の関係性がこれらの端末装置が設置されている施設だけでなく、複数の施設を管理する運営主体や特定地域などのエリアに対応付けて、チャージ用端末装置やゲーム端末装置の関連付け、又は、それに伴う条件判定を行うことができるので、特典の付与などの所与の制御の対象が拡大し、ユーザの利便性の向上とともに、運営主体におけるビジネスの利便性を向上させることができる。
(9)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記第1グループが、前記チャージ用端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて分類したグループであり、
前記第2グループが、前記ゲーム端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて分類したグループであり、
前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、チャージ用端末装置の設置位置に基づくグループと、前記ゲーム端末装置の設置位置に基づくグループとの関連が所与の関連条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステムは、チャージ用端末装置とゲーム端末装置の関係性がこれらの端末装置が設置されている施設だけでなく、同一エリアや隣接するエリアに対応付けて、チャージ用端末装置やゲーム端末装置の関連付け、又は、それに伴う条件判定を行うことができるので、特典の付与などの所与の制御の対象が拡大し、ユーザの利便性の向上とともに、運営主体におけるビジネスの利便性を向上させること、又は、地域を活性化することができる。
(10)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記関連付け手段が、前記仮想通貨チャージ手段が仮想通貨のチャージ処理を行う場合、前記第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータを、前記特定された第1グループと関連つけて記憶し、
前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、前記仮想通貨の口座への仮想通貨チャージ処理のログデータが所与の条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、ユーザの過去のチャージ履歴に基づき、所与の制御として、例えば当該ユーザに付与する特典を決定するため、ユーザ個別のチャージ履歴を反映した魅力ある特典をユーザに付与でき、これによりチャージを行うことに対するより強いインセンティブをユーザに与えることができ、端末装置の設置された施設や当該施設を運営する事業者の収益性をより高めることができる。
(11)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、前記仮想通貨のチャージ処理のログデータは、加算額及びその時期のデータを含む、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、仮想通貨のチャージが行われる毎に、第1ログデータとして、加算額又は当該チャージが実行された時期をチャージに関する情報として生成して管理するため、これらの管理情報を、所定の制御を実行するための所定の条件を満たすか否かの判断情報として用いることができ、例えば、アイテムの付与、商品代金、又は、ゲームのプレイ料金の割引などをユーザに特典として付与する処理を実行する際のバリエーションを増やすことができる。
(12)また、本発明の仮想通貨のチャージシステムは、
前記関連付け手段が、前記仮想通貨消費手段が仮想通貨処理を行う場合に、前記第2送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた仮想通貨の口座への前記仮想通貨消費処理のログデータを、前記特定された第2グループと関連つけて記憶し、
前記特典付与手段が、前記所与の運営主体関連条件を満たすと判定された場合に、前記特典付与条件として、更に前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨消費処理のログデータが所与の条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、所与の運営主体関連条件を満たすと判定された場合に、ユーザの仮想通貨の口座への前記仮想通貨消費処理のログデータが所与の条件を満たすかを判定し、所与の制御として、例えばユーザ個別の仮想通貨消費履歴を反映した魅力ある特典をユーザに付与できる。
(13)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、前記仮想通貨消費処理のログデータは、消費額及びその時期のデータを含む、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、課金が実行される毎に、第2ログデータとして、課金額又は当該課金処理が実行された時期を課金に関する情報として生成して管理するため、これらの管理情報を、所定の制御を実行するための所定の条件を満たすか否かの判断情報として用いることができ、例えば、アイテムの付与、商品代金、又は、ゲームのプレイ料金の割引などをユーザに特典として付与する処理を実行する際のバリエーションを増やすことができる。
(14)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記特典付与手段が、前記特典付与条件を満たすと判定された場合に、前記特典付与条件として、更に前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ及び前記仮想通貨消費処理のログデータの少なくとも一方が所与の条件を満たすかを判定し、判定結果に基づき、前記所与の制御として、前記仮想通貨チャージ処理に際して表示される画面を、特典を付与する画面として表示する表示変更を行う、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、判定結果に基づき行う所与の制御を、前記仮想通貨チャージ処理に際して表示される画面を、特典を付与する画面として表示する制御を実行する。例えば、チャージ金額、消費金額の履歴に応じて、チャージ画面、ゲーム受付画面の表示変更を行ってもよく、また表示変更する画面として、お
得意さん画面、特定キャラの出現、お得意様特定イベントの入り口表示などを画面表示してもよい。
しがって、表示変更する画面を通じて、ユーザに魅力ある特典をユーザに付与することにより、チャージを行うことに対するより強いインセンティブをユーザに与えることができ、当該端末装置の設置された施設、当該施設を運営する事業者又は特定の地域(エリア)における収益性をより高めることができる。
(15)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記特典付与手段が、
前記特典付与条件として、任意の運営主体又は任意のエリアで所与の特典を付与する条件が設定可能に形成され、
前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ、前記仮想通貨消費処理のログデータ及びユーザのゲームデータの少なくとも一つが前記キャンペーンの特典を付与する条件を満たすかを判定し、
判定結果に基づき、前記所与の制御として前記キャンペーンに応じた特典を付与する制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、任意の運営主体や地域で所与の特典を付与するキャンペーンが設定可能であるため、端末装置の設置された施設や当該施設を運営する事業者エリアが独自に、又は、その地域独自に、端末装置の稼働率、春休み、夏休みなどの季節、施設が設置された地域の事情などに合わせた個別でかつユニークなキャンペーンを設定し、ユーザの集客力を高めることができる。
(16)また、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、
前記特典付与手段が、前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ及び前記仮想通貨消費処理のログデータの少なくとも一つに基づき、前記仮想通貨チャージ処理を行うユーザと、当該処理を行う端末装置の運営主体又はエリアとの関連性を判定し、判定結果に基づき、前記所与の制御として前記仮想通貨チャージ処理を行うユーザに付与する特典を付与する制御を実行する、構成を有している。
この構成により、本発明の仮想通貨のチャージシステム等は、仮想通貨チャージ処理を行うユーザと、当該処理を行う端末装置の運営主体又はエリアとの関連性を判定し、判定結果に基づき前記仮想通貨チャージ処理を行うユーザに付与する特典を決定するため、ユーザによる仮想通貨のチャージの際に、同一店舗や同一エリアでのユーザのログデータ等に基づき、例えば、同じ施設や同じエリアの端末であといくらチャージすれば、アイテムをもらえるよ、又は、現金でチャージすれば、キャッシュバックがあるよ、などの特典を付与する表示を行ったり、また、仮想通貨のチャージの際に、過去のプレイ履歴がゲームAのプレイ頻度が高いことを示しえいる場合には、「あと5回ゲームAをプレイすれば特典がもらえるよ」などの表示を行ったりすることができる。
このように、仮想通貨チャージ処理を行うユーザと、当該処理を行う端末装置の運営主体との関連性を判定し、付与する特典を決定することにより、関連あり運営主体の端末装置でチャージを行うこと、またプレイすることに対するより強いインセンティブをユーザに与えることができ、当該端末装置の設置された施設や当該施設を運営する事業者の収益性をより高めることができる。
一実施形態の仮想通貨管理システムの構成を示すシステム構成を示す図である。 一実施形態の仮想通貨管理システムにおける各フェーズの動作概要を説明するための図である。 一実施形態の仮想通貨管理システムにおけるチャージ処理時の画面を説明するための図である。 一実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置の構成を示す機能ブロックである。 一実施形態の記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。 一実施形態のユーザ情報に含まれる口座情報のチャージ履歴情報の一例を示す図である。 一実施形態のユーザ情報に含まれる口座情報の課金履歴の一例を示す図である。 一実施形態の記憶部に記憶される施設情報の一例を示す図である。 一実施形態のチャージ用端末装置の構成を示す構成ブロック図である。 一実施形態のゲーム端末装置の機能ブロックの一例である。 一実施形態のチャージ用端末装置における仮想通貨のチャージを行う際の動作を示すフローチャート(その1)である。 一実施形態のチャージ用端末装置における仮想通貨のチャージを行う際の動作を示すフローチャート(その2)である。 一実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置における仮想通貨のチャージを行う際の動作を示すフローチャートである。 一実施形態のチャージ用端末装置における仮想通貨に基づく課金に関する動作(シングルプレイ)を示すフローチャートである。 一実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置における仮想通貨に基づく課金に関する動作(シングルプレイ)を示すフローチャートである。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
なお、以下の実施形態は、ネットワークを介して構築される仮想通貨管理システムに含まれる複数のチャージ用端末装置、ゲーム端末装置及びサーバ装置を有する仮想通貨管理システムに対し、本発明の仮想通貨のチャージシステム及びプログラムを適用した場合の実施形態である。
[1]仮想通貨管理システムの概要及びその構成
まず、図1を用いて本実施形態における仮想通貨管理システム1の概要及びその構成について説明する。なお、図1は、本実施形態の仮想通貨管理システム1のシステム構成を示す図である。
本実施形態の仮想通貨管理システム1は、アミューズメント施設等の複数の施設(以下、「施設」という)F1〜Fnにおいて、残高情報などの各種の情報が記憶されるカード型の記憶媒体(以下、「ICカード」という。)70を用いて仮想通貨を利用可能にし、当該仮想通貨を用いてユーザに各種のゲームを提供するシステムである。
一般的に、ユーザは、それぞれその性格、生活形態、嗜好、収入等に応じた行動傾向又は消費傾向(以下、「行動傾向」という。)が存在しており、自身の所有する口座に仮想通貨をチャージする場合においても、毎回決まった金額のみをチャージするユーザが多く、仮想通貨をチャージする毎に、毎回チャージ金額を入力させることは、ユーザに無駄な手間をとらせることになりかねず、ユーザの利便性を損ねている。
そこで、本実施形態の仮想通貨管理用システム1は、ユーザにおける仮想通貨をチャージする際の利便性の向上を図るために、仮想通貨をチャージした際の履歴(以下、「チャ
ージ履歴」という。)などのユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という。)に基づいて、仮想通貨のチャージを行うユーザ毎に、推薦すべきチャージ料金の情報を変更して適切なチャージ金額の情報を提供することができるようになっている。
また、本実施形態の仮想通貨管理システム1は、チャージ料金の情報を提供する際に、例えば、ボーナスチャージやポイントの付与、又は、仮想通貨を使用する上で提供される特典など、仮想通貨のチャージを行う上でのインセンティブの提供、又は、当該インセンティブの提供に係る情報を提供することによって、仮想通貨のチャージ額のアップ、及び、それによって仮想通貨の流通量を増大させて当該仮想通貨のチャージが行われる施設や当該施設を運営する事業者(以下、「運営事業者」又は「運営主体」という。)の収益性を向上させ、その結果、適切なビジネス環境を提供することが可能な構成を有している。
具体的には、仮想通貨管理システム1は、ユーザや施設管理者の操作に基づいて仮想通貨のチャージを行うためのチャージ用端末装置10と、仮想通貨を用いてユーザにゲームを提供するゲーム端末装置20と、各チャージ用端末装置10等を管理する施設用管理端末装置30と、仮想通貨の管理を行うサーバ装置(以下、「仮想通貨管理用サーバ装置」という。)40と、システム全体を管理するシステム管理端末装置50と、を有している。
また、チャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20は、施設F毎に複数設置されているとともに、複数のゲーム端末装置20は、同一又はそれぞれ異なるゲームを実行すること可能に構成されている。また、施設用管理端末装置30は、施設F毎に少なくとも1つ設けられている。また、各装置は、それぞれ、対応する施設Fに設置された図示せぬルータを介して、インターネットなどのネットワーク60と接続される。
そして、本実施形態の仮想通貨管理システム1は、このような構成を有することによって
(1)仮想通貨のチャージ
(2)仮想通貨に基づく課金(例えばゲームプレイによる仮想通貨の消費)
(3)特典の提供
の各フェーズにおいて種々の処理を実行し、推薦チャージ料金の提供、及び、推薦チャージ料金情報を提供する際におけるインセンティブの提供、又は、当該インセンティブの提供に係る情報の提供を実施し、ユーザにおける仮想通貨をチャージする際の利便性の向上を図るとともに、当該仮想通貨のチャージが行われる施設や運営事業者の収益性を向上させ、その結果、適切なビジネス環境を提供することができるようになっている。
チャージ用端末装置10は、ユーザの指示に従って、当該ユーザの所有する仮想通貨管理用の口座に対する仮想通貨のチャージ(入金)を行うための処理を実行し、仮想通貨管理用サーバ装置40に対して、仮想通貨のチャージを要求するためのチャージ要求を送信し、当該チャージ要求に基づいて受信した情報をICカード70に記憶する構成を有している。
特に、チャージ用端末装置10は、所定の場所に挿入されたICカード70から予め登録されたユーザIDを読み取る機能及びユーザやオペレータに操作を入力するための機能を有している。
そして、チャージ用端末装置10は、ユーザの操作に従って、ユーザを識別するためのユーザID(以下、「第1のID」ともいう。)及び仮想通貨の加算額を示す加算額情報を第1送信情報として仮想通貨管理用サーバ装置40に対して送信可能な構成を有している。
また、チャージ用端末装置10は、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動し、ユーザが仮想通貨のチャージを行う際に、当該ユーザのユーザ情報に基づいて、当該ユーザが仮想通貨をチャージする上で適切なチャージ額を提示することが可能な構成を有している。
ゲーム端末装置20は、施設Fに設置された業務用のゲーム機(いわゆる、アーケードゲーム機)であり、ユーザへの課金に際して用いられる端末装置であって、ユーザにゲームをプレイさせる際に、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動し、ゲームプレイの対価として課金を行う。
特に、ゲーム端末装置20は、ユーザに対して仮想通貨に基づく課金を行うことによって各種のゲームをユーザにプレイさせるようになっており、ゲームプレイの開始時に、仮想通貨管理用サーバ装置40に仮想通貨の課金要求を送信し、ユーザが仮想通貨用の口座に有している仮想通貨を消費させるとともに、当該仮想通貨の消費に対してゲームを提供する構成を有している。
施設用管理端末装置30は、例えば、タブレット型情報端末装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報通信端末装置である。特に、施設用管理端末装置30は、同一施設Fに設置されたチャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20を管理する他に、施設Fの運営事業者又はその従業者による操作に応じて、後述する特典内容を仮想通貨管理用サーバ装置40への登録及び仮想通貨の精算に用いられる。
仮想通貨管理用サーバ装置40は、各ユーザの保有する口座への仮想通貨のチャージ及び消費を管理するためのサーバ装置である。
特に、仮想通貨管理用サーバ装置40は、主に、
(A1)各ユーザの情報をユーザ情報として各ユーザの第1のIDと関連付けて管理する管理処理、
(A2)チャージ用端末装置10から送信された情報に基づいて、該当する口座情報の口座の残高に対して所定の加算額を加算するチャージ処理、及び、
(A3)ユーザによって該当する口座に仮想通貨をチャージする際に、該当するユーザ情報を取得し、当該取得したユーザ情報に基づきユーザに推薦すべきチャージ料金を求め、当該チャージ料金のチャージを推薦するためのチャージ情報(例えば、後述する「想定チャージ額情報」又は「チャージオプション情報」)をユーザに提供する提供処理
を実行する構成を有している。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、上記の処理に加えて
(B1)ゲーム端末装置20から送信された情報に基づいて、該当する口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高から、所与の条件に基づき課金額を減算する課金処理、
(B2)課金処理の実行時に、ゲーム端末装置20が属するグループ(すなわち、ゲーム端末装置20が設けられた施設F又は複数の施設Fを運営する運営事業者)を特定し、当該特定した運営事業者と課金処理によって特定された口座情報又はユーザIDに関連付けられているチャージ用端末装置10が属するグループ(すなわち、チャージ用端末装置10が設けられた施設F又は複数の施設Fを運営する運営事業者)との関連性が、特典を付与するための特典付与条件(所与の条件)を満たすか否かを判定する特典付与判定処理、及び、
(B3)特典付与判定処理による判定結果に基づいて特典の付与などチャージ用端末装置10又はゲーム端末装置20に対して所与の制御を実行する制御処理、
を実行する構成を有している。
システム管理端末装置50は、例えば、タブレット型情報端末装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報通信端末装置である。特に、システム管理端末装置50は、仮想通貨の発行管理及びICカード70の残高管理を行う事業者(以下、「発行事業者」という。)や仮想通貨管理システム1の運営会社によって用いられるとともに、仮想通貨のチャージ状態及び消費状態の集計など、仮想通貨の流通に関する管理及び仮想通貨の精算を実行する際に用いられる。
なお、仮想通貨の入出金管理には、
(1)仮想通貨の発行主体たる発行事業者と、アミューズメント施設Fなどの施設Fの運営事業者が同一である自家前払い方式と、
(2)発行事業者と、施設Fの運営事業者と、が異なる第三者前払い方式と、
が存在し、本実施形態の仮想通貨管理システム1は、いずれの方式にも適用可能となっている。
[2]仮想通貨管理システムにおける各フェーズの動作概要
次に、図2及び図3を用いて本実施形態の仮想通貨管理システム1における各フェーズの動作概要システムの動作概要について説明する。なお、図2は、本実施形態の仮想通貨管理システム1における各フェーズの動作概要を説明するための図であり、図3は、本実施形態の仮想通貨管理システム1におけるチャージ処理時の画面を説明するための図である。
本実施形態の仮想通貨管理システム1は、
(1)仮想通貨を用いるためのICカード70の発行
(2)ICカード70を用いた仮想通貨のチャージ
(3)ICカード70を用いた仮想通貨に基づく課金
(4)特典の付与
(5)特典の管理と仮想通貨の管理・精算
の各フェーズにおいて各処理を実行するための構成を有している。
[2.1]ICカードの発行
まず、本実施形態における仮想通貨を用いるためのICカード70の発行ICカードの発行について説明する。
ICカード70は、ユーザが仮想通貨を利用する際に用いられるものであり、当該ユーザが仮想通貨を利用する前に、ユーザの要求に基づいて、発行事業者によって施設Fに設置されている券売機(図示しない)又は施設Fのオペレータに依頼することによって発行される(図2の[1])。
そして、ICカード70は、施設用管理端末装置30又はシステム管理端末装置50によってユーザを識別するとともに、当該ユーザの口座の残高に対する入出金の管理を行うため、発行されるICカード70のID(以下、「カードID」という。)と、ユーザによって設定されたユーザID、ユーザの口座情報と、を事前に関連付けて記憶しておく必要がある。
そこで、ICカード70の発行時には、自動的に又は手作業により、ユーザの各種の情報に基づいて、口座開設のための各登録が実行され、発行されるICカード70のカードID及びユーザIDと、ユーザの口座情報と、が関連付けられた情報(以下、「ユーザ情報」又は「第1関連付けデータ」という。)が仮想通貨管理用サーバ装置40内に生成さ
れて記憶される(図2の[2])。
なお、ICカード70は、物理的なカードであってもよいし、スマートフォンなどの携帯情報通信端末装置に電子的に組み込まれていてもよい。また、ICカード70は、ユーザに貸し出されていてもよいし、また、買い取らせてもよく、無料又は有償で配布されてもよい。そして、ICカード70には、ユーザ又は施設Fのオペレータの操作に基づいて仮想通貨のチャージするためのチャージ処理が実行されると、当該ユーザの仮想通貨管理用の口座にチャージした金額分の仮想通貨(すなわち、仮想通貨情報)が追加され、自己の仮想通貨の残高の情報が記憶される。
また、以下の説明においては、ユーザの特定に関しては、ICカード70に予め記憶されたユーザIDを用いて説明するが、当該ユーザIDに代えてカードIDを、ユーザを識別するためのIDとして用いてもよいし、チャージ用端末装置10においてユーザがユーザIDを入力し、当該入力されたユーザIDを用いてもよい。
[2.2]仮想通貨のチャージ
次に、仮想通貨のチャージを実行するフェーズにおけるチャージ用端末装置10及び仮想通貨管理用サーバ装置40について説明する。
チャージ用端末装置10は、仮想通貨のチャージを実行するフェーズにおいては、ユーザの操作に基づいてICカード70を用いて仮想通貨管理用サーバ装置40に対するチャージ要求を送信するようになっている。
具体的には、チャージ用端末装置10は、チャージ要求を行う場合には、ICカード70からユーザIDを読み出すとともに(図2の[3])、ユーザの操作に従って、ユーザID(以下、「第1のID」ともいう。)、及び、チャージする金額(すなわち、口座残高に加算する加算額)の情報(以下、「加算額情報」という。)を取得すると(図2の[4])、取得したユーザID、加算額情報、及び、自機の固有の識別情報を示すID(以下、「チャージ用端末装置ID」又は「第2のID」という。)を含む第1送信情報と、チャージの要求を行うチャージ要求と、を仮想通貨管理用サーバ装置40に送信するようになっている(図2の[5A])。
特に、チャージ用端末装置10は、チャージ要求に基づいて仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された情報であってユーザ毎に仮想通貨のチャージを制御するチャージ制御情報と、当該チャージ制御情報に基づいた制御に従って入力されたユーザの操作と、に応じて、第1送信情報を生成し、生成した第1送信情報を仮想通貨管理用サーバ装置40に送信するようになっている。
本実施形態のチャージ制御情報には、
(1)既に登録されているユーザ情報に基づいて、当該ユーザが仮想通貨をチャージする上で想定されるチャージ額(以下、「想定チャージ額」という。)の情報(以下、「想定チャージ額情報」又は「チャージ情報」という。)を含み、当該想定チャージ額をチャージ用端末装置10によってチャージさせるために必要な制御情報、及び、
(2)想定チャージ額情報を提示する際に合わせて表示される情報(以下、「チャージ用オプション情報」という。)を含み、当該チャージ用オプション情報をチャージ用端末装置10によって表示するための情報及び当該チャージオプション情報に従って特典を付与する制御を実行するための情報、
が含まれる。
また、チャージ用オプション情報には、
(2A)追加チャージを行った場合にユーザに提供されるボーナスチャージ、サービスポイント又は電子的若しくは物理的なアイテムの情報、
(2B)特定のゲーム端末装置においてゲームをして課金が実行された場合に、特別なキャラクタを用いるゲーム、ボーナスステージの追加又はレアアイテムの提供など当該ゲーム端末装置20において実施される特別な演出の情報制御、
(2C)特定のゲーム端末装置においてゲームをして課金が実行された場合に、クレジットの追加などの課金処理における課金に関する特典の情報、及び、
(2D)ユーザ情報における友人の仮想通貨又は課金に関する情報、
が含まれる。
なお、本実施形態においては、チャージ要求には、ユーザが予め設定した認証コードが含まれており、チャージ用端末装置10は、認証コードに基づいて仮想通貨管理用サーバ装置40との認証を実行し、認証後に、第1送信情報に基づいて、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動し、各種のチャージ処理を実行するようになっている。また、認証コードは、例えば、仮想通貨の不正使用を防止するために設定された少なくとも所定の桁数の英数字又は記号からなる文字列である。
一方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ要求を受信すると、該当するユーザのユーザ情報に基づいて、当該ユーザに推薦すべきチャージ料金を求め、上述のように、当該チャージ料金のチャージを推薦するための(すなわち、当該チャージ料金が想定された)想定チャージ額情報を含むチャージ制御情報を生成し、当該生成したチャージ制御情報をチャージ用端末装置10に送信するようになっている(図2の[5A])。
例えば、チャージ制御情報には、
(1)毎回の仮想通貨をチャージする際に「¥1000」などの一定額をチャージするユーザに対しては当該一定額を表示させる想定チャージ額情報と当該一定額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報、
(2)ユーザ情報のチャージ履歴において、仮想通貨をチャージするチャージ回数が最も多いチャージ額を表示させる想定チャージ額情報、又は、回数の多い順に並べた複数のチャージ額を表示させる想定チャージ額情報と、その額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報、
(3)ユーザ全員のユーザ情報のチャージ履歴において、仮想通貨をチャージするチャージ回数が最も多いチャージ額を表示させる想定チャージ額情報、又は、回数の多い順に並べた複数のチャージ額を表示させる想定チャージ額情報と、その額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報、
(4)ユーザ情報のチャージ履歴において、過去所定期間(例えば、半年間)におけるチャージ履歴から算出されたチャージ額の平均値を表示させる想定チャージ額情報とその額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報、及び、
(5)ユーザ全員のユーザ情報のチャージ履歴において、過去所定期間(例えば、半年間)におけるチャージ履歴から算出されたチャージ額の平均値を表示させる想定チャージ額情報とその額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報
(6)ユーザのユーザ情報に友人として登録されている他のユーザの仮想通貨のチャージ状況や課金状況に応じて定められた想定チャージ額情報とその額の仮想通貨のチャージを可能にするチャージ制御情報、
が含まれる。なお、想定チャージ額情報は、上記の2以上の組み合わせであってもよい。
また、ユーザからのチャージ要求の場合には、仮想通貨管理用サーバ装置40は、施設用端末装置30によって予め設定されたチャージ用オプション情報を送信するか否かを判定し、該当するチャージ制御情報とともに、該当するチャージ用オプション情報をチャージ用端末装置10に送信するようになっている。
特に、チャージ用オプション情報には、
(A)ゲームその他の宣伝、
(B)ユーザ情報に含まれるチャージ履歴情報や課金履歴情報、
(C)ユーザ情報に登録されている友人若しくは当該ユーザ情報に登録されている友人であって現在同一の施設Fに滞在している友人のチャージ履歴情報又は課金履歴情報、及び、
(D)仮想通貨のチャージする際に、若しくは、当該仮想通貨を課金する際に、ユーザに提供する特典(以下、「チャージオプション特典」という。)を表示可能な情報、又は、当該特典を提供可能にする情報、
を含む。
そして、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ用オプション情報を送信した場合には、当該チャージオプション特典を実行するためのフラグ情報(以下、「チャージオプションフラグ」という。)をユーザ情報に登録(記憶)するようになっている(図2の[5C])。
例えば、チャージオプション特典としては、
(1)仮想金額のチャージを行うチャージ端末装置10が設置されている施設(以下「設置施設」という。)Fおいて、今回の仮想通貨のチャージで、又は、キャンペーン期間中に、一定金額以上の仮想通貨をチャージすると電子的若しくは地理的なキャラクタグッズなどのアイテムのプレゼント、
(2)設置施設Fにおいて、今回の仮想通貨のチャージで、又は、キャンペーン期間中に一定金額以上の仮想通貨をチャージすると特定のゲームにおけるプレイ料金を一定額減額又はクレジットの追加、
(4)設置施設Fにおいて、今回の仮想通貨のチャージで、又は、キャンペーン期間中に一定金額以上の仮想通貨をチャージすると所定の額の仮想通貨のボーナスチャージ、サービスポイントの付与若しくは一定額のキャッシュバック、
(5)設置施設Fにおいて、今回の仮想通貨のチャージで、又は、キャンペーン期間中に一定額以上チャージすると、特定の種類のゲームにおいて特別ステージのプレーヤ特定のキャラクタの使用など特定の制御の実行、
(6)設置施設Fにおいて、一定回数(10回など)以上景品獲得ゲームや対戦ゲームなどの特定の種類のゲームを実行しても景品を獲得することができず、若しくは、対戦相手に勝利することができない場合(すなわち、該当するユーザの特定の種類のゲームにおける成績がよくない場合)であって、所定の金額の仮想通貨をチャージした場合に、当該特定の種類のゲームのクレジットを「1回分」サービスするなどの所与の特典をユーザに付与する制御、
が含まれる。
なお、チャージオプションフラグは、記憶されているか否かの判定を行うとともに、その種別、すなわち、上述のような付与するチャージオプション特典の種別を示すフラグ情報である。
また、チャージオプションフラグには、ゲーム端末装置20やPCなどによって提供する特典であることを示す実行フラグ、及び、オプションの提供が終了した終了フラグが含まれる。すなわち、チャージオプションフラグには、仮想通貨のチャージを行うチャージ端末装置10において提供される特典の場合には、実行フラグはなく、広告などの種別によっては、チャージオプションフラグが検出された際に、終了フラグが記憶される。
例えば、図3は、チャージ用端末装置10において表示される仮想通貨のチャージを実
行する際にユーザによって選択される画面であって、図3(A)は、予めチャージする金額の定型(例えば、「¥1000」、「¥500」及び「¥100」が決められている場合(通常時のチャージ用画面)を示し、図3(B)は、毎回の仮想通貨をチャージする際に一定額として「¥500」をチャージするユーザにおける想定チャージ額情報を表示した場合(想定チャージ額情報でカスタマイズされたチャージ用画面(強調表示))を示す。
なお、図3(B)の想定チャージ額情報でカスタマイズされたチャージ用画面(強調表示)を表示する場合には、異なるチャージ額の選択が要求される場合も想定し、その他のチャージ額「¥1000」及び「¥100」を順に表示し、ユーザの利便性を向上させている。
また、図3(B)の想定チャージ額情報でカスタマイズされたチャージ用画面(強調表示)を表示する場合には、今回の仮想金額のチャージにおいて、「¥1000」の仮想通貨をチャージした場合には、特定のゲームAを実行する際にクレジットが1つアップするチャージ用オプション情報が表示されていてもよい。
特に、図3(B)においては、仮想通貨をチャージさせる際にユーザに対して仮想通貨のチャージについてその増額を促し、そのインセンティブとなる特典(特手のゲームAにおけるクレジットが1つアップする得点)を与えるための情報をチャージオプション情報として表示させ、その表示に基づいてユーザが¥1000の仮想通貨をチャージしたことを検出した場合には、仮想通貨管理用サーバ装置40にゲームAのクレジットを1つアップさせるチャージオプションフラグを登録するようになっている。
他方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、第1送信情報が送信された場合に、予め記憶されているユーザ情報に基づいて、送信情報に含まれるユーザIDに関連付けられる口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行して、該当するユーザの仮想通貨における口座の残高を更新するようになっている(図2の[6])。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ処理の実行時に、チャージ用端末装置IDのチャージ用端末装置10が属する第1グループ(本実施形態においては、当該チャージ用端末装置10が設けられた施設F又は当該チャージ用端末装置10を所有する運営事業者)を特定し、当該特定したグループ(すなわち、施設F又は運営事業者)をチャージ処理によって特定された口座情報又はユーザIDに関連付けて記憶(登録)するようになっている(図2の[7])。
特に、仮想通貨管理用サーバ装置40は、第1グループ、すなわち、施設F又は運営事業者を特定する場合には、施設FのID(以下、「施設ID」という。)又は運営事業者(具体的には、運営事業者のID(以下、「運営事業者ID」という。))を用いるようになっている。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ処理が実行される毎に、特定したチャージ用端末装置ID、施設ID又は運営事業者IDを含むチャージ処理を実行した際に用いたチャージ金額及び時期などのチャージ処理に関する情報をログデータとして(以下、「チャージ履歴情報」又は「第1ログデータ」という。)として記憶(登録)するようになっている。
なお、本実施形態においては、記憶されているユーザ毎のチャージ履歴情報は、上記の特典付与判定処理における特定付与条件(特定の条件)に基づく判定の際に用いられる。
他方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ処理の終了後に、チャージ用端末装置10からチャージオプションフラグに基づくチャージオプション特典の実行の可否を取得して、その情報をチャージオプションフラグとして記憶(更新)するようになっている(図2の[8A])。
そして、チャージ用端末装置10は、当該おけるチャージ処理の終了後に、当該仮想通貨管理用サーバ装置40の制御の下、該当するICカード70において更新された口座の残高を示す残高情報を更新するようになっている(図2の[8B])。
[2.3]仮想通貨に基づく課金
次に、仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおけるゲーム端末装置20及び仮想通貨管理用サーバ装置40について説明する。
ゲーム端末装置20は、仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおいて、ユーザのゲームを開始するための課金許諾の操作に基づいて仮想通貨管理用サーバ装置40に対する課金要求を送信するようになっている。具体的には、ゲーム端末装置20は、ICカード70からユーザIDを読み出すとともに(図2の[9])、ゲームを行うユーザのユーザID及びゲームを行うための仮想通貨の課金額を示す課金額情報を、自機の固有の識別情報(以下、「ゲーム端末装置ID」という。)とともに、第2送信情報として、課金要求に添付して仮想通貨管理用サーバ装置40に送信するようになっている(図2の[10])。
なお、本実施形態においては、第2送信情報には、ユーザが予め設定した認証コードが含まれており、ゲーム端末装置20は、認証コードに基づいて仮想通貨管理用サーバ装置40との認証を実行し、認証後に、第2送信情報に基づいて、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動し、ゲームを実行するためのゲーム処理を実行するようになっている。
仮想通貨管理用サーバ装置40は、ゲーム端末装置20から第2送信情報が送信された場合に、予め記憶されているユーザ情報に基づいて、当該第2送信情報に含まれるユーザIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高から、課金可能な残高があるなどの所与の条件に基づき当該第2送信情報に含まれる課金額情報の課金額を減算する課金処理を実行して、該当するユーザの仮想通貨における口座の残高を更新するようになっている(図2の[11])。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理の実行時に、該当する第2送信情報に含まれるゲーム端末装置IDのゲーム端末装置20が属する第2グループ(本実施形態においては、当該ゲーム端末装置20が設けられた施設F又は当該ゲーム端末装置20を所有する運営事業者)を特定し、当該特定した第2グループ(すなわち、施設F(具体的には、施設ID)又は運営事業者(具体的には、運営事業者ID))と、当該課金処理によって特定された口座情報又はユーザIDに関連付けられているチャージ用端末装置10が属する第1グループ(すなわち、施設F(具体的には、施設ID又は運営事業者(具体的には、運営事業者ID)))との関連性が、所与の条件を満たすか否かを判定する判定処理を実行するようになっている(図2の[12])。
すなわち、仮想通貨管理用サーバ装置40は、該当するユーザにおいて、課金処理の実行時のゲーム端末装置20が属する施設F又は運営事業者と、チャージ処理の実行時のチャージ用端末装置10が属する施設F又は運営事業者と、の関連性が、特典付与条件を示す所与の条件を満たしている場合には、特定の特典(以下、上記のチャージオプション特典と区別するため、「ユーザ特典」という。)をユーザに付与するか否かを判定する特典
付与判定処理を実行するようになっている。
具体的には、仮想通貨管理用サーバ装置40は、該当するユーザにおいて、課金処理の実行時のゲーム端末装置20が属する施設Fと、チャージ処理の実行時のチャージ用端末装置10が属する施設Fと、が同一の場合、又は、課金処理の実行時のゲーム端末装置20が属する運営事業者と、チャージ処理の実行時のチャージ用端末装置10が属する運営事業者と、が同一の場合に、所与の条件を満たすと判定する判定処理を実行するようになっている。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、所与の条件として、仮想通貨のチャージが実行されたフェーズにおいてチャージ処理毎に記憶されたチャージ履歴情報、当該仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおいて課金処理毎に記憶された課金履歴情報、又は、その双方の情報が特定の条件を満たすか否かを判定することを含む判定処理を実行するようになっている。
具体的には、所与の条件及び特定の条件としては、
(1)課金を行う際のゲーム端末装置20と当該課金に使用する仮想通貨をチャージしたチャージ用端末装置10が同一の施設F又は同一の運営事業者であること、
(2)課金を行う際のゲーム端末装置20と同一の施設F又は同一の運営事業者のチャージ用端末装置10において、直近のチャージを実行したものであること、1月以内などの一定期間内にチャージが実行されていること、10000円以上など一定額以上のチャージが実行されていること、1月以内に10000円以上など一定期間内に一定額以上のチャージが実行されていること、
(3)課金を行う際のゲーム端末装置20と同一のゲーム端末装置20又は同一の施設F若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置20において、1月以内一定期間内に課金が実行されていること、10000円以上などの一定額以上の課金が実行されていること、1月以内に10000円以上など一定期間内に一定額以上の課金が実行されていること、(4)課金を行う際のゲーム端末装置20と同一のゲーム端末装置20又は同一の施設F若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置20において、10回以上など一定回数以上の他のユーザとゲームプレイ(複数人プレイ)などの課金処理が実行されていること、10人以上など一定数以上の他のユーザとゲームプレイなどの課金処理を実行していること、1月以内など一定期間内に他のユーザとのゲームプレイなどの課金処理が実行されていること、及びそれらの組み合わせ、並びに、
(5)課金を行う際のゲーム端末装置20と同一のゲーム端末装置20又は同一の施設F若しくは同一の運営事業者のゲーム端末装置20でゲームプレイなどの課金を行った他のユーザが、同一のゲーム端末装置20又は同一の施設F又は同一の運営事業者のゲーム端末装置20において、1月以内など一定期間内に課金が実行されていること、10000円以上など一定額以上の課金が実行されていること、及び、これらに組み合わせ、又は、当該他のユーザが、同一の施設F又は同一の運営事業者のチャージ用端末装置10において一定期間内にチャージが実行されていること、一定額以上のチャージが実行されていること、及び、一定期間内に一定額以上のチャージが実行されていること、
等が含まれる。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理の直前にチャージ処理された際のチャージ用端末装置10が設けられた施設F又は当該施設Fを運営する運営事業者と、当該課金処理が実行された際のゲーム端末装置20が設けられた施設F又は当該施設Fを運営する運営事業者と、が同一の場合には、施設F又は運営事業者が同一であると判定する。
なお、この場合には、仮想通貨管理用サーバ装置40は、さらに、当該課金処理の直前
に仮想通貨がチャージ処理された際の金額内に、当該課金処理による金額が含まれることを条件としてもよい。
そして、仮想通貨管理用サーバ装置40は、所与の条件として、
(1)該当するユーザに対応付けて記憶された複数人プレイ履歴情報が特定の条件を満たすか否か、又は、
(2)当該複数人プレイ履歴情報に含まれる友人ユーザの課金処理の履歴、当該友人ユーザの加算額の履歴及び当該他のユーザの課金額の履歴の少なくともいずれか一方が、特定の条件を満たすか否か
を判定することを含む判定処理を実行するようになっている。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理が実行される毎に、該当する第2送信情報に含まれるゲーム端末装置IDのゲーム端末装置20を特定し、又は、当該ゲーム端末装置20が属する第1グループ(すなわち、施設F若しくは運営事業者)を特定し、当該特定したゲーム端末装置20又は第1グループに関連付けて、課金額や課金時期などの当該課金処理に関する情報をログデータ(以下、「課金履歴情報」又は「第2ログデータ」という。)として登録するようになっている(図2の[13])。
さらに、仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理又は当該課金処理と連動してゲーム端末装置によって実行される所与の処理(すなわち、ゲーム処理)が当該課金処理を実行したユーザ(課金対象ユーザ)と他のユーザを含む複数のユーザによって実行される場合(すなわち、複数人プレイの場合)に、第2送信情報を送信したゲーム端末装置20又は他のゲーム端末装置20から他のユーザ(以下、「友人ユーザ」という。)のユーザID(以下、「友人ユーザID」という。)を取得し、当該取得した友人ユーザの友人ユーザIDを該当するユーザに対応付けてログデータ(以下、「複数人プレイ履歴情報」又は「第3ログデータ」という。)として登録するようになっている(図2の[13])。
一方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、上述の特典付与判定処理と平行して、チャージオプション特典の付与を判断するために、第2送信情報に含まれるユーザIDに基づいてチャージオプションフラグの記憶の有無を検出し、ゲーム端末装置20によって提供されるチャージオプションフラグが記録されていることを検出した場合には、その種別を識別するようになっている(図2の[14])。
他方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金可能な場合には、該当するゲーム端末装置20に対して課金可能であってゲーム開始を指示するようになっている(図2の[15])。
このとき、仮想通貨管理用サーバ装置40は、
(1)上記のような所与の条件を満たすことを条件にユーザ特典を付与するための制御、及び、
(2)ゲーム端末装置20において提供するチャージオプション特典を示すチャージオプションフラグを検出した場合には、識別したチャージオプションフラグの種別に基づいて、ゲーム端末装置20に対してチャージオプション特典を付与するための制御を実行するようになっている。
また、ゲーム端末装置20は、仮想通貨管理用サーバ装置40におけるゲーム終了を通知すると(図2の[16])、当該仮想通貨管理用サーバ装置40の制御の下、該当するICカード70において更新された口座の残高を示す残高情報を更新するようになっている(図2の[17])。
[2.4]特典の付与
次に、特典提供のフェーズにおける各装置、チャージ用端末装置10、ゲーム端末装置20及び仮想通貨管理用サーバ装置40について説明する。
[2.4.1]チャージオプション特典
仮想通貨管理用サーバ装置40は、ユーザ情報に記憶されているチャージオプションフラグを検出した場合であって、その種別を識別した場合には、識別したチャージオプションフラグの種別に基づいて、種々の特典を提供するため、当該各種の特典をユーザに提供するための制御を実行するようになっている。
本実施形態において、仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージオプション特典を付与するための特別な制御としては、
(1)チャージ処理の実行時にチャージ用端末装置10における特別な演出制御、
(2)ゲームの実行時にゲーム端末装置20における特別な演出制御、
(3)物理的又は電子的なアイテムの提供、
(4)チャージ処理における加算額の加算に関する特典の提供、
(5)課金処理における課金に関する特典の提供、及び、
(6)チャージ処理又は課金処理に基づいて実行される所与の処理に関する特典の提供、における各種の制御を実行するようになっている。
(チャージ用端末装置における特別な演出制御)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ処理の実行時にチャージ用端末装置10における特別な演出制御としては、該当するユーザが次に仮想通貨のチャージを行う場合に、チャージ用端末装置10に表示される画面又は音声を特別なものに変更する制御を行う。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、該当するユーザのユーザ情報に、次に仮想通貨のチャージを行う場合に、特別なキャラクタによる画像演出及び音演出を行うためのフラグ情報(以下、「ユーザ特典付与フラグ」という。)を記憶し、チャージ処理を実行する際に、チャージ用端末装置10に、これらの演出を実行するための制御を行うようになっている。
(ゲーム端末装置における特別な演出制御)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、ゲームの実行時にゲーム端末装置20における特別な演出制御としては、ゲーム端末装置20に表示される画面又は音声を特別なものに変更する制御を行う。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、特殊なキャラクタ(いわゆる隠れキャラ)を表示するための制御、特別な声優がナレーションを吹き込んだ音声を流すための制御、及び、ゲームプレイ時に特別なキャラクタの使用を許可する制御を行うようになっている。
(物理的又は電子的なアイテムの提供)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、電子的なアイテムの提供としては、武器、バイク、古文書、マップ、勇者、レアアイテム、又は、コインなどのユーザがゲーム内で獲得可能なアイテムを特典として予め提供するための制御を行うとともに、パーソナルコンピュータなどの通信端末装置又はスマートフォンなどの携帯用情報端末装置によって用いられる特別なアイコン、スタンプ、アプリケーション又は待ち受け画像などの電子的なアイテムを提供するための制御を行うようになっている。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、ユーザがゲーム内で獲得可能なアイテムとしては、ゲーム内のプレーヤが操作可能なキャラクタによって使用可能なアイテムをゲーム内で提供する制御を行うとともに、又は、チャージ用端末装置10やゲーム端末装置20における近距離無線通信を介して、又は、図示しない所定のWebページを介して、ユーザの操作に基づいて電子的なアイテムを提供するための制御を行うようになっている。
また、仮想通貨管理用サーバ装置40は、物理的なアイテムの提供としては、チャージ用端末装置10やゲーム端末装置20からアイテム交換用のクーポンを提供するための制御、パーソナルコンピュータなどの通信端末装置やスマートフォンなどの携帯用情報端末装置にwebページや電子メールを介して提供されるアイテム交換用のクーポンを提供するための制御、又は、ゲーム端末装置20の所定の場所から直接にアイテムを出力する制御を行うようになっている。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、ガチャガチャのカプセル、ぬいぐるみ又はゲームコインなどの物理的なアイテム又はそれと引き替え可能なクーポンを提供するための制御を行う。
なお、このようなクーポンを施設Fのオペレータなどの所定の場所に持参すると、物理的アイテムと交換可能になっている。
(チャージ処理における加算額の加算に関する特典の提供)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、チャージ処理における加算額の加算に関する特典としては、該当するユーザが次に仮想通貨のチャージを行う場合に、所定金額分の仮想通貨を提供する制御、又は、所定の金額分をチャージすることや簡単なゲームのクリアなどの所定の条件を満たしたことを条件に、所定金額分の仮想通貨を提供する制御を行うようになっている。
(課金処理における課金に関する特典の提供)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理における課金に関する特典としては、課金が実行された際に、又は、ゲーム処理の実行中に、されたゲームプレイ料金の減額、ゲームプレイ時間の延長、クレジットの追加、及び、コンティニューゲームの割引を行うための制御を行うようになっている。
(課金処理に基づいて実行される所与の処理に関する特典の提供)
仮想通貨管理用サーバ装置40は、課金処理に基づいて実行される所与の処理に関する特典としては、ゲーム端末装置20によって実行されるゲーム処理において、特別なステージでのゲーム又はボーナスゲームなど、通常のゲーム処理とは異なる特別なゲーム処理を行うための制御を行うようになっている。
[2.4.2]ユーザ特典
仮想通貨管理用サーバ装置40は、仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおける判定処理において、ユーザに対して特典の提供を行うか否かを判定する特典付与判定処理を実行し、仮想通貨に基づいてゲームを行うユーザにおいて、所与の条件(すなわち、特典付与条件)を満たした場合には、種々の特典を提供するため、ゲーム端末装置20などに対して所与の制御として特典をユーザに提供するための制御を実行するようになっている。
すなわち、仮想通貨管理用サーバ装置40は、判定処理において上述したような所与の条件を満たすと判定した場合には、該当するゲーム端末装置20になどに対して、ユーザ特典を付与するための予め定められた特別な処理を実行させる各種の制御を実行するよう
になっている。ただし、仮想通貨管理用サーバ装置40は、判定処理において所与の条件を満たさないと判定した場合には、該当するゲーム端末装置20又はチャージ用端末装置10に対して、一般的な処理(すなわち、通常のゲーム処理、課金処理又はチャージ処理)を実行させるための制御を行うようになっている。
本実施形態において、仮想通貨管理用サーバ装置40は、ユーザ特典を付与するための特別な制御としては、チャージオプション特典と同様に、
(1)チャージ処理の実行時にチャージ用端末装置10における特別な演出制御、
(2)ゲームの実行時にゲーム端末装置20における特別な演出制御、
(3)物理的又は電子的なアイテムの提供、
(4)チャージ処理における加算額の加算に関する特典の提供、
(5)課金処理における課金に関する特典の提供、及び、
(6)チャージ処理又は課金処理に基づいて実行される所与の処理に関する特典の提供、における各種の制御を実行するようになっている。
なお、仮想通貨管理用サーバ装置40は、ユーザ特典付与の可否を判定する判定処理による判定結果に基づいて実行された制御に関する履歴を示す制御履歴情報を記憶し、当該判定処理による判定結果と記憶された制御履歴情報とに基づいて所与の制御を実行してもよい。
すなわち、仮想通貨管理用サーバ装置40は、今までの判定処理の結果を考慮してユーザ特典付与の制御を行うようになっており、例えば、ユーザ特典に付与するための所与の制御を行う場合に、前回の特典と異なる特典、又は、過去の特典と重複しない特典を付与するための制御を行うようにしてもよい。
[2.5]特典の管理と仮想通貨の精算及び管理
次に、特典の管理と仮想通貨の精算及び管理における、施設用管理端末装置30、仮想通貨管理用サーバ装置40及びシステム管理端末装置50について説明する。
仮想通貨管理用サーバ装置40は、基本的には、上記の各特典(チャージオプション特典及びユーザ特典の双方を含む)の提供にあたり、予め定められた特典の提供を行うための制御を実行するが、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動して、施設Fや運営事業者毎に特典の選択が可能な場合、又は、施設Fや運営事業者毎の特有のキャンペーンによって他の施設Fや運営事業者と異なる特典の付与を行う場合など、所定の状況において、特典付与判定処理における特典付与条件の設定を含めて特典の内容を任意に設定することもできるようになっている
具体的には、施設用管理端末装置30は、オペレータの操作に基づいて、特典付与判定処理における特典付与条件の設定を含めて特典の内容を任意に設定することができるような構成を有している。
そして、仮想通貨管理用サーバ装置40は、施設用管理端末装置30からの指示に基づいて、特典の内容を設定しつつ、当該設定した特典の内容に基づく制御の内容を設定し、当該設定した特典内容及び制御内容に従って、ゲーム端末装置20の制御を行うようになっている。
なお、施設用管理端末装置30は、1の特典付与条件に対して1の特典内容を設定してもよく、1の特手付与条件に対して複数の特典内容を設定してもよい。このため、仮想通貨管理用サーバ装置40は、設定された特典の内容に従って、ゲーム端末装置20の制御を行うようになっている。
一方、仮想通貨管理用サーバ装置40は、予め定められたタイミングにおいて、又は、施設用管理端末装置30若しくはシステム管理端末装置50の指示に基づいて、施設用管理端末装置30に対して施設F毎又は運営事業者毎における特典の提供実績や特典の提供にあたり発行事業者に支払う経費など、施設F毎又は運営事業者における特典付与の状況管理を行うための特典の提供又はその制御に関する情報を通知するようになっている。
例えば、仮想通貨管理用サーバ装置40は、各施設F、各運営事業者、各チャージ用端末装置10又は各ゲーム端末装置20に対する特典の設定状況及び設定されている制御の内容やその提供実績、特典を提供した際に課金された課金額、仮想通貨のチャージと課金のバランス、及び、特典の提供にあたり発行事業者から請求される金額などの各種の情報を通知するようになっている。
なお、施設用管理端末装置30又はシステム管理端末装置50は、上記の通知内容を設定することができるようになっている。
他方、システム管理端末装置50は、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動し、各ユーザにおけるチャージ履歴情報及び課金履歴情報に基づいて、例えば、一ヶ月に一度程度の頻度にて、運営事業者毎、施設F毎又はその双方における仮想通貨の発行金額(すなわち、チャージ金額)及び課金金額を集計し、仮想通貨の精算行うための処理を実行する。
具体的には、システム管理端末装置50は、仮想通貨を発行した施設F又は運営事業者に、仮想通貨の発行金額の所定の割合(例えば、10%)を手数料として支払うための処理を実行し、その残りの金額を発行事業者が受けるとための処理を実行する。
また、システム管理端末装置50は、課金されたゲーム端末装置20を有する施設F又は運営事業者に、課金額の所定の割合(例えば、70%)を支払うための処理を実行し、その残りの金額を発行事業者が受け取るための処理を実行する。
なお、仮想通貨のチャージを行う場合に、各チャージ用端末装置10に入金された現金については、施設Fのオペレータが集金して発行事業者に引き渡たされるとともに、クレジットカードに基づいて仮想通貨がチャージされた場合には、発行事業者は、クレジット会社からチャージされた代金を取得するようになっている。このような形態を有することによって、発行事業者が仮想通貨の通貨としての価値を担保することができるようになっている。
また、自家前払い方式においては、発行事業者とチャージ用端末装置10または、ゲーム端末装置20の設置施設Fの運営事業者が同一の事業者になるため、発行事業者が集金を行い、ユーザに仮想通貨に相当するサービス(ゲームプレイ)を提供することにより、仮想通貨のチャージが実行される。
[3]仮想通貨管理用サーバ装置
次に、図4〜図8を参照しつつ、本実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置40について説明する。なお、図4は、本実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置40の構成の一例を示す機能ブロックであり、図5は、本実施形態の記憶部320に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。また、図6は、本実施形態のユーザ情報に含まれる口座情報のチャージ履歴情報の一例を示す図であり、図7は、本実施形態のユーザ情報に含まれる口座情報の課金履歴の一例を示す図である。さらに、図8は、本実施形態の記憶部320に記憶される施設情報の一例を示す図である。
記憶部320は、処理部300や通信部340などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などにより実現できる。また、記憶部320は、各処理においてワーク領域として機能する主記憶部321と、各ユーザの各種の情報が記憶されるユーザ情報322と、施設情報323と、を有している。なお、記憶部320に記憶される情報は、データベースで管理してもよい。また、記憶部320は、例えば、本発明のユーザ情報記憶手段を構成する。
特に、ユーザ情報322には、図5に示すように、仮想通貨管理システム1における仮想通貨用の口座を開設したユーザに関する情報を管理するため、
(1)ユーザIDと、
(2)ユーザが所持するICカード70のカードIDと、
(3)ユーザの属性を示すユーザ属性情報と、
(4)仮想通貨の口座に関する口座情報と、
(5)ユーザに提供する特典を管理する特典管理情報と、
(6)ゲームのプレイデータと、
(7)複数人プレイ履歴情報と、
(8)友人情報
が記憶されるようになっている。
なお、ユーザ情報は、図5のデータ構成に限定されず、実施態様に合わせて、種々の変更を行い、ある種の情報を追加し、又は、一部の情報を統合して、省略することが可能である。
ユーザ属性情報には、例えば、当該ユーザの氏名、住所、アカウント名、認証コードが含まれる。
口座情報には、口座の現在の残高を示す残高情報と、仮想通貨のチャージ履歴を示すチャージ履歴情報と、仮想通貨に基づく課金履歴を示す課金履歴情報と、が含まれる。
チャージ履歴情報には、例えば、図6に示すように、
(A1)履歴に対応するチャージ時のチャージ金額と、
(A2)チャージに利用したチャージ用端末装置10のチャージ用端末装置IDと、
(A3)当該チャージ用端末装置の設置された施設Fを識別するための施設IDと、
(A4)当該チャージ用端末装置の設置された施設Fを運営する事業者を識別するための運営事業者IDと、
(A5)チャージ時の残高と、
(A6)チャージ日時と、
が含まれ、ユーザが仮想通貨をチャージした場合に、チャージが実施された施設F及び運営事業者をチャージされた金額毎に管理するために用いられる。
特に、本実施形態においては、チャージ履歴情報は特典付与判定処理において、特典の付与を行うか否かを判定する際に用いられる。なお、仮想通貨の積算及びその管理を行う際にも用いられる。
課金履歴情報には、例えば、図7に示すように、
(B1)課金額と、
(B2)課金を実行したゲーム端末装置20のゲーム端末装置IDと、
(B3)ゲーム端末装置20が設置された施設Fの施設IDと、
(B4)当該施設Fを運営する事業者の運営事業者IDと、
(B5)課金日時と、
が含まれ、ユーザの仮想通貨に基づく課金が実行された場合に、課金が実施された施設F及び運営事業者を課金された金額毎に管理するために用いられる。
特に、本実施形態においては、チャージ履歴情報とともに、チャージ履歴情報は特典付与判定処理において、ユーザ特典の付与を行うか否かを判定する際に用いられる。なお、仮想通貨の積算及びその管理を行う際にも用いられる。
なお、口座情報は、上記のデータ構成に限定されず、実施態様に合わせて、種々の変更を行い、ある種の情報を追加し、又は、一部の情報を統合して、省略することが可能である。
特典管理情報には、チャージオプションフラグの各情報と、ユーザ特典フラグの各情報と、含まれる。
特に、チャージオプションフラグには、種別、実行フラグ及び終了フラと、仮想通貨の課金時に又はwebを介してチャージオプション特典付与を行う場合に、その旨を示す各フラグ情報と、付与すべきチャージオプションザ特典を付与するための制御情報などの各種の情報が含まれる。
また、ユーザ特典フラグには、提供されたユーザ特典の種別及び時期の各情報とともに、次回の仮想通貨のチャージ時に又はwebを介してユーザ特典付与を行う場合に、その旨を示す各フラグ情報と、付与すべきユーザ特典を付与するための制御情報などの各種の情報が含まれる。
ゲームプレイデータは、ユーザが前回までのゲームプレイにより、到達したレベル、ポイント、使用キャラクタ、ユーザの獲得したアイテム、総プレイ回数、最終プレイ日時、及び、合計プレイ時間などのゲームプレイに関する情報が含まれる。特に、ゲームプレイデータは、ユーザがゲームをリスタートする際に、前回までのゲーム設定を引き継ぐために用いられる。
なお、プレイデ−タ以外のユーザ属性情報は、発行事業者に対するユーザ登録時に登録するようにすればよい。
友人情報には、例えば、
(C1)当該ユーザの友人として登録済みのユーザに対応した友人ユーザID及びその登録数と、
(C2)複数人プレイを実行したことが可能である友人ユーザID及びその登録数と、
(C3)複数人プレイを実施した際の履歴情報(すなわち、複数人プレイ履歴情報)と、が含まれ、ユーザの友人管理及び複数人プレイ管理を行うために用いられる。
特に、複数人プレイ履歴情報には、複数人プレイによってゲームを実行した際の友人ユーザID、日時、回数、施設F、ゲーム端末装置IDなどの複数人プレイを実行した際の各種の履歴情報が含まれる。
なお、友人ユーザIDは、ゲーム端末装置20において複数人プレイを実行した際にゲーム端末装置20によって、又は、専用のWebページを利用して登録される。
また、複数人プレイには、複数のゲーム端末装置20をそれぞれ異なるユーザが利用しつつ、複数のユーザがパーティーを組んで一のゲームに挑戦するチームプレイ形式又は他のチームとして対戦する対戦プレイ形式によって実現されるゲームプレイである。
施設情報323は、図8に示すように、各事業者を識別するための運営事業者IDと、施設情報を含み、施設情報には、例えば、
(1)当該施設Fの施設IDと、
(2)施設名と、
(3)当該施設Fに設置されたチャージ用端末装置10のチャージ用端末装置IDと、
(4)当該施設Fに設置されたゲーム端末装置20のゲーム端末装置IDと、
が含まれ、各事業者によって運営される施設Fと当該施設Fに設置された機器を特定するために用いられる。
なお、施設情報は、図8のデータ構成に限定されず、実施態様に合わせて、種々の変更を行い、ある種の情報を追加し、又は、一部の情報を統合して、省略することが可能である。
情報記憶媒体330(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部300は、情報記憶媒体330に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体330には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
通信部340は、外部(例えば、端末、他のサーバやネットワーク60)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
処理部300(プロセッサ)は、情報記憶媒体330に記憶されるプログラム等に基づいて、処理を行う。具体的には、施設F設置されたチャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20からの要求に応じてサービスを提供する。また、処理部101は記憶部320内の主記憶部321をワーク領域として各種処理を行う。処理部300の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
特に、本実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置40の処理部300は、通信制御部310、Web処理部311、ユーザ情報制御部312、施設情報制御部313、仮想通貨加算制御部314、仮想通貨課金制御部315、友人情報制御部316を含む。なお、これらの各部はソフトウェアにより実現されるものであるため、一部の機能を統合して、統合された各部の一部を省略する構成としてもよい。
通信制御部114は、通信部340を制御し、ネットワーク60及び施設Fに設けられた図示せぬルータを介して、チャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20のそれぞれと、通信部340との間のデータの授受を制御する。すなわち、仮想通貨管理用サーバ装置40は、通信制御部114によってチャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20等から受信した情報に基づいて各種処理を行う。
具体的には、通信制御部114は、チャージ用端末装置10から、第1送信情報を含むチャージ要求を受信するとともに、チャージ要求を受信した場合に、仮想通貨加算制御部314におけるチャージ処理に基づくチャージ指示や特典付与を制御するためのチャージ制御情報及びチャージオプション情報など所定の情報を当該チャージ用端末装置10に送信する。
また、通信制御部310は、ゲーム端末装置20から、第2送信情報を含む課金要求を受信すると、当該課金要求に対する応答として、特典付与を制御するための制御指示など指示情報を当該ゲーム端末装置20に送信する。
Web処理部311は、Webサーバとして機能する。例えば、Web処理部311は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを通じて、ユーザの図示せぬ端末(PCや携帯電話機)にインストールされているWebブラウザの要求に応じてデータを送信する処理、当該端末のWebブラウザによって送信されるデータを受信する処理を行う。特に、Web処理部311は、電子的な特典をユーザに提供する際に用いてもよい。
なお、ユーザ情報及び友人情報は、このWeb処理部311を用いて、ユーザが事前に登録するようにしてもよく、施設Fに登録専用の端末装置を設置して登録するようにしてもよい。
ユーザ情報制御部312は、チャージ要求に基づくチャージ処理の実行時に、チャージ要求に含まれるユーザID及び認証コードに基づいて、当該ユーザのユーザ情報におけるユーザ属性情報を特定してユーザの認証処理を実行する。例えば、ユーザ情報制御部312は、ユーザ属性情報として記憶されているユーザID及び認証コードと、第1送信情報に含まれる情報の一致に基づいてユーザの認証処理を実行する。
また、ユーザ情報制御部312は、課金要求に基づく課金処理の実行時に、課金要求の第2送信情報に含まれるユーザID及び認証コードに基づいて、当該ユーザのユーザ属性情報を特定してユーザの認証処理を実行する。例えば、ユーザ情報制御部312は、ユーザ属性情報に記憶されているユーザID及び認証コードと、課金要求に含まれる情報の一致に基づいてユーザの認証処理を実行する。
そして、ユーザ情報制御部312は、課金要求後にゲームが実行され、当該ゲームが終了した場合に、ゲーム端末装置20によって送信されるプレイデータを取得し、当該取得した該当するユーザ情報のプレイデータを更新する。
なお、このユーザ情報制御部312は、仮想通貨加算制御部314と連動して、例えば、特許請求の範囲における「ユーザ情報取得手段」を構成する。
施設情報制御部313は、第1送信情報及び課金要求に添付された第2送信情報に含まれるチャージ用端末装置ID又はゲーム端末装置IDに基づいて、施設情報を検索し、該当する端末装置10又は20の設置された施設Fの施設ID及び当該施設Fを運営する運営事業者の運営事業者IDを特定する。
仮想通貨加算制御部314は、チャージ用端末装置10から第1送信情報が送信された場合に、当該第1送信情報に含まれるユーザIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する。
また、仮想通貨加算制御部314は、チャージ処理の実行時に、施設情報制御部313と連動し、該当する第1送信情報に含まれるチャージ用端末装置IDを有するチャージ用端末装置10又は当該チャージ用端末装置10が属する施設F又は運営事業者と、チャージ処理によって特定した口座情報と、を関連付ける。すなわち、仮想通貨加算制御部314は、施設情報制御部313によって特定された施設ID及び運営事業者IDと、チャー
ジ処理によって特定した口座情報と、を関連付けてチャージ履歴情報に記憶する。
そして、仮想通貨加算制御部314は、施設情報制御部313によって特定された施設ID及び運営事業者IDに関連付けて、チャージ用端末装置ID、チャージ金額、及び、チャージ日時(すなわち、時期)を該当するユーザのチャージ履歴情報に追記(記憶)する。
なお、仮想通貨加算制御部314は、このとき、チャージ要求の受信日時に基づき、チャージ日時を決定する。
一方、仮想通貨加算制御部314は、ユーザによって該当する口座に仮想通貨をチャージする際に、該当するユーザ情報を取得し、当該取得したユーザ情報に基づきユーザに推薦すべきチャージ料金を求め、当該チャージ料金のチャージを推薦するためのチャージ制御情報をユーザに提供する提供処理を実行する。
また、仮想通貨加算制御部314は、第1送信情報に含まれるユーザIDに基づいて、チャージオプションフラグの有無及び種別を検出し、チャージオプションフラグが記憶されている場合には、その種別に基づくオプションチャージ情報を該当するチャージ用端末装置10に提供する。
一方、仮想通貨加算制御部314は、仮想通貨のチャージ時に特典付与の制御を行うフラグ情報がユーザ情報に記憶されている場合には、当該フラグ情報に基づいて特典付与の制御を行うための指示情報を生成し、該当するチャージ用端末装置10に送信する。
なお、仮想通貨加算制御部314は、例えば、特許請求の範囲における「チャージ処理手段」、「ユーザ情報取得手段」、「チャージ情報提供手段」及び「特典付与手段」を構成する。
仮想通貨課金制御部315は、ゲーム端末装置20から第2送信情報を含む課金要求が送信された場合に、当該第2送信情報に含まれるユーザIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高から、所与の条件に基づき当該第2送信情報に含まれる課金額情報の課金額を減算する課金処理を実行する。
特に、仮想通貨課金制御部315は、特定した口座情報の口座の残高が課金額以上であるか否かを判定し、当該口座の残高が課金額以上であると判定した場合には、所与の条件を具備したものとして当該口座の残高から当該第2送信情報に含まれる課金額情報の課金額を減算する。
また、仮想通貨課金制御部315は、課金処理の実行時に、施設情報制御部313と連動し、該当する第2送信情報に含まれるゲーム端末装置IDを有するゲーム端末装置20が属する施設F又は運営事業者と、課金処理によって特定した口座情報と、を関連付ける。すなわち、仮想通貨課金制御部315は、施設情報制御部313によって特定された施設ID及び運営事業者IDと、課金処理によって特定した口座情報と、を関連付けて課金履歴情報に記憶する。
そして、仮想通貨課金制御部315は、施設情報制御部313によって特定された施設ID及び運営事業者IDに関連付けて、ゲーム端末装置ID、課金金額、及び、課金日時(すなわち、時期)を該当するユーザの課金履歴情報に追記(記憶)する。
なお、課金履歴情報における課金日時は、ゲーム処理が実行された際のプレイが終了し
た日時であってもよい。
また、仮想通貨課金制御部315は、例えば、「課金処理手段」、「制御手段」及び「特典付与手段」を構成する。
一方、仮想通貨課金制御部315は、判定処理部317が特典付与条件や各種の特定の条件を満たしていないと判定した場合には、通常の処理を実行するための指示情報を決定し、判定処理部が特典付与条件や各種の特定の条件を満たしていると判定した場合には、ゲーム端末装置20において特典を付与するための制御を実行させるための指示情報を決定する。
また、仮想通貨課金制御部315は、ユーザ情報上にチャージオプションフラグが記憶されている場合には、課金処理時にゲーム端末装置20において提供されるチャージオプション特典であるか否かを判定し、当該記憶されているチャージオプションフラグがチャージオプション特典を示す種別である場合には、当該特典を付与するための制御を実行さえるための指示情報を決定する。
そして、仮想通貨課金制御部315は、該当するユーザのゲームプレイデータ読み出しつつ、当該読み出したゲームプレイデータと、決定した指示情報と、通信制御部310を介して該当するゲーム端末装置20に送信する。
なお、仮想通貨課金制御部315は、チャージ用端末装置10において特典を付与するための制御を実行する場合には、特典付与の対象であることを示すフラグ情報をユーザ情報上に記憶し、又は、Webなどによって特典付与を行う場合には、Web処理部311に必要な処理を実行させる。
友人情報制御部316は、課金処理又は当該課金処理と連動してゲーム端末装置20によって実行される所与の処理(すなわち、ゲーム処理)が該当ユーザと友人ユーザを含む複数のユーザによって実行される場合(すなわち、複数人プレイが実行される場合)に、他のユーザのユーザID(すなわち、友人ユーザID)を取得し、当該取得した友人ユーザIDを、課金を行ったユーザIDに対応付けて複数人プレイ履歴情報として記憶する。
特に、友人情報制御部316は、第2送信情報を送信したゲーム端末装置20において複数人プレイが選択された場合に複数人プレイを実行する他のゲーム端末装置20から取得した友人ユーザIDを、第2送信情報を送信したゲーム端末装置20から取得し、取得した友人ユーザIDを該当するユーザIDに対応付けて複数人プレイ履歴情報として記憶する。
判定処理部317は、課金処理の実行時に、上述したように、
(1)該当する第2送信情報に含まれるゲーム端末装置IDによって特定されたゲーム端末装置20が属する施設F又は運営事業者と、
(2)課金処理によって特定された口座情報に関連付けられて記憶されているチャージ用端末装置10が属する施設F又は運営事業者と、
の関連性が、特典付与条件を示す所与の条件を満たすか否かを判定する判定処理(特典付与判定処理)を実行する。
また、判定処理部317は、判定処理としては、上記の判定処理に加えて、課金処理を実行したユーザの口座情報に対応付けられた記憶されている各履歴情報において、
(1)チャージ処理毎に記憶されたチャージ履歴情報が特定の条件を満たすか否かを判定すること、
(2)課金処理毎に記憶された課金履歴情報が特定の条件を満たすか否かを判定すること、及び、
(3)複数人プレイ履歴情報が特定の条件を満たすか否か、又は、当該複数人プレイ履歴情報に含まれる友人ユーザの課金処理の履歴(すなわち、友人ユーザIDに対応付けて記憶されている課金履歴情報)、当該友人ユーザの加算額の履歴(チャージ履歴情報に含まれる加算額)及び当該友人ユーザの課金額の履歴(課金履歴情報に含まれる課金額)の少なくともいずれか一方が、特定の条件を満たすか否かを判定すること
を含む判定処理を実行する。
[4]チャージ用端末装置
次に、図9を参照しつつ本実施形態のチャージ用端末装置10について説明する。なお、図9は、本実施形態のチャージ用端末装置10の構成を示す構成ブロック図である。また、本実施形態のチャージ用端末装置10は、図9の構成に限定されず、その一部の構成要素を省略すること、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
操作部150は、ユーザが、自身のチャージしようとする金額及び認証コード等を入力するために用いられる。また、操作部150は、例えば、タッチパネル又は、キーボードによって実現される。なお、これらに限らずに、テンキー、ジョイスティックと、ソフトウェアキーボード等により実現することも可能である。
チャージ端末記憶部160は、後述する処理部101及びチャージ端末用通信部180におけるワーク領域となるもので、その機能はRAM(DRAM、VRAM)などにより実現できる。
特に、本実施形態のチャージ端末記憶部160は、主に、仮想通貨チャージ用の専用プログラムが記録される主記憶部161、バッファ162、及び、チャージ端末用制御情報記憶部163を有している。
主記憶部161は、主に、チャージ要求の送信及びチャージ指示に従った処理を実行するためのチャージ用端末装置プログラムが記録される。バッファ162は、自機のゲーワーク領域用の記憶領域であり、ユーザの入力した情報等が一時的に記録される。チャージ端末用制御情報記憶部163には、自機のチャージ用端末装置IDの他、例えば、予めチャージする金額の定型(例えば、「¥100」、「¥500」及び「¥1000」等)が決められている場合には、当該金額表示及び選択させるために必要な情報が必要に応じて記憶されている。
なお、及びチャージ端末用制御情報記憶部163は、例えば、主記憶の一部に設けられてソフトウェア的に読み書きの制御が行われる構成でもよい。
カードリーダ・ライタ170は、ユーザの保持するICカード70に対する情報の読み出し及び書き込みを行う。例えば、本実施形態のカードリーダ・ライタ170は、ICカード70から、ユーザID、カードID及びカード内の残高情報を読み出すとともに、仮想通貨管理用サーバ装置40からの制御に基づいて、ICカード70内の残高情報を更新する。
なお、カードリーダ・ライタ170は、例えば、NFC用のカードリーダ・ライタにより実現できる。
表示部120は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、有機ELディスプレイ、CRT、タッチパネル型ディスプレイ、または、HM
D(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。
音声出力部130は、チャージ時に、ガイダンスの音声を出力するものであり、その機能は、スピーカなどにより実現できる。
チャージ端末用通信部180は、有線及び無線のネットワークを介して外部(仮想通貨管理用サーバ装置40)との間で通信を行うものであり、その機能は、通信用ASICまたは通信用プロセッサなどのハードウェア、及び、通信用ファームウェアにより実現できる。
入金部190は、入金口191、保管庫192及び返却口193を有し、チャージ時にユーザが入金した現金を管理するために設けられている。実際に、ユーザがチャージを行う場合には、表示部120の表示画像及び音声出力部130の出力音声に従って、ユーザが決定したチャージ金額に相当する現金を、入金口191に投入すると、投入された現金が保管庫192に保管されるとともに、必要に応じて、返却口193から、釣り銭が返却される。
なお、入金部190の構成は、従来の自動販売機、ATM等と同様であるため、詳細は、省略する。
処理部101(プロセッサ)は、操作部150からの操作入力データ、仮想通貨管理用サーバ装置40による制御及びプログラムなどに基づいて、
(1)認証コードとチャージ用端末装置IDとを含む第1送信情報及びチャージ要求を生成し、仮想通貨管理用サーバ装置40に送信する処理
(2)仮想通貨をチャージするための加算額情報を生成する生成処理、
(3)チャージ情報の提示及びチャージオプション情報の提示と、それに伴うチャージ処理、
(4)チャージ処理によって口座情報の残高に応じてICカード70に記憶された仮想通貨の残高情報を生成する生成処理、
(5)ICカード70に記憶されている仮想通貨の残高の読み出し、又は、当該仮想通貨の残高の更新などカードリーダ・ライタ170を制御する処理、及び、
などの各種の処理を行う。
特に、処理部101は、チャージ端末記憶部160をワーク領域として各種処理を行う。また、処理部101の機能は、各種プロセッサ(CPU、GPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェア及びプログラムにより実現できる。
具体的には、処理部101は、ユーザID特定部110、チャージ金額決定部111、ネットワーク設定部112、チャージ制御部113、通信制御部114、画像生成部115、音声生成部116を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
ユーザID特定部110は、ICカード70から読み出した情報に基づき、ユーザが、読み込ませたICカード70に記憶されているユーザIDを特定する。
チャージ金額決定部111は、ユーザが操作部150に対して行った入力操作に応じて、チャージすべき金額を特定し、当該金額に対応する加算額情報を生成する。
ネットワーク設定部112は、施設F内に設置された図示せぬルータとの接続設定を行う。
チャージ制御部113は、ユーザの入力した認証コードと、自機のチャージ用端末装置IDを含む第1送信情報及びチャージ要求を生成する処理を実行する。特に、チャージ制御部113は、チャージ情報の提示及びチャージオプション情報の提示と、それに伴うチャージ処理を実行する。
また、チャージ制御部113は、仮想通貨管理用サーバ装置40からICカード70に記憶されている残高を更新するための指示を受信すると、当該指示に従ってカードリーダ・ライタ170を制御し、ICカード70に対する残高情報の更新(書き込み)を行うための処理を実行する。
また、チャージ制御部113は、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された指示情報を受信した場合には、当該指示情報に基づいて特典付与の制御を行う。
通信制御部114は、生成されたチャージ要求を仮想通貨管理用サーバ装置40に送信するための処理を実行するとともに、サーバ装置によって送信されたチャージ指示を受信する処理を実行する。
画像生成部115は、処理部101で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を実行し、これにより画像を生成し、表示部120に出力する。
音声生成部116は、処理部101で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音声出力部130に出力する。
[5]ゲーム端末装置
次に、図10を用いて本実施形態におけるゲーム端末装置20の構成について説明する。なお、図10は、本実施形態のゲーム端末装置20の構成の一例を示す機能ブロック図である。また、本実施形態のゲーム端末装置20は、図10の構成に限定されず、その一部の構成要素を省略すること、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
操作部250は、プレーヤが操作入力データを入力するためのものであり、その機能は、例えば、操作ボタン、アナログスティック、各種センサ(角速度センサ、加速度センサ等)、方向指示キー、マイク、或いはタッチパネル型ディスプレイなどにより実現する
ゲーム端末用記憶部270は、後述する処理部201及びゲーム端末用通信部280におけるワーク領域となるもので、その機能はRAM(DRAM、VRAM)などにより実現できる。特に、本実施形態のゲーム端末用記憶部270は、主に、ゲームプログラムが記録される主記憶部271、画像バッファ272、第1のバッファ273、第2のバッファ274、及び、各種制御情報記憶部275を有している。
主記憶部271は、主に、ゲームプログラム及びゲームのプレイに必要な各種のゲームデ−タが記録される。ゲームプログラムは、ゲーム処理を実行するための命令コードが記述されたソフトウェアであり、仮想通貨管理用サーバ装置40からの指示情報に基づき、ユーザにゲームをプレイさせる際のモードとして、通常のゲームをプレイさせる通常モードと、チャージオプション特典又はユーザ特典を付与するために、特別な画像制御等を行いつつ、ユーザにゲームをプレイさせる特別モードと、の少なくとも2つのゲームモードを実現するための機能を有している。
また、ゲームデータには、操作入力データの他に、キャラクタデータ、ゲームステージデータ、複数人プレイに参加している他のメンバーの情報、または、キャラクタ等の位置
データの他、特別ステージ、特別キャラクタのデータ、特別な画像制御、及び音声制御を行うためのポリゴンデータ、音声データなどが含まれる。
そして、例えば、特別モードにて、ゲームをプレイさせる場合には、ゲームプログラムが、ゲームデータから、特別モード用のデータ(例えば、特別なキャラクタを描画するためのオブジェクト(ポリゴン、自由曲面又はサブディビジョンサーフェスなどのプリミティブで構成されるオブジェクト)のデータや、特別な背景オブジェクトのデータ等)を抽出し、ユーザに特別モードにてゲームをプレイさせるための処理を実行する。
また、ゲームデータには、複数人プレイを行う際に、他のゲーム端末装置20と、通信を行いつつ、複数人プレイを実現するために、他のゲーム端末装置20に関するデータが含まれる。なお、複数人プレイ時において、チームに属する各ユーザが利用するゲーム端末装置20は、同一の施設F内に設置され、各ゲーム端末装置20が、施設F内に設置された図示せぬルータを介して相互に通信を行うようにしてもよく、他の施設Fに設置されたゲーム端末装置20がネットワーク60を介して、相互に通信を行うようにしてもよい。
なお、第1のバッファ273、第2のバッファ274及び各種制御情報記憶部275は、例えば、主記憶の一部に設けられてソフトウェア的によって読み書きの制御が行われる構成でもよい。
ゲーム端末用記憶部240(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、HDD(ハードディスクドライブ)、または、メモリ(ROM等)などにより実現できる。
なお、ゲーム端末用記憶部240には、特別モードの処理行うためのゲームデータを仮想通貨管理用サーバ装置40から取得して、記録するようにしてもよい。
なお、ゲーム端末用記憶部240に格納される情報の一部または全部は、システムへの電源投入時等にゲーム端末用記憶部270に転送されることになる。
表示部220は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、有機ELディスプレイ、CRT、タッチパネル型ディスプレイ、または、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。
音出力部230は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、または、ヘッドフォンなどにより実現できる。
カードリーダ・ライタ260は、ユーザの保持するICカード70に対する情報の読み出し及び書き込みを行う。例えば本実施形態の場合には、カードリーダ・ライタ260は、ICカード70から、カードID及びカード内の残高情報を読み出すとともに、指示情報に基づき、ICカード70内の残高情報を更新する。なお、カードリーダ・ライタ260は、例えば、NFC用のカードリーダ・ライタにより実現できる。
ゲーム端末用通信部280は、有線及び無線のネットワークを介して外部(仮想通貨管理用サーバ装置40)との間で通信を行うものであり、その機能は、通信用ASICまたは通信用プロセッサなどのハードウェア、及び、通信用ファームウェアにより実現できる。
処理部201(プロセッサ)は、操作部250からの操作入力データ、複数人プレイ時に他のゲーム端末装置20から取得されたゲームデータ及びプログラムなどに基づいて、
ゲーム処理、画像生成処理、または、音声生成処理などの各処理を行う。特に、処理部201は、ゲーム端末用記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。また、処理部201の機能は、各種プロセッサ(CPU、GPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェア及びプログラムにより実現できる。
具体的には、処理部201は、ゲーム演算部210、オブジェクト空間設定部211、仮想カメラ制御部212、移動・動作処理部213、ネットワーク設定部214、通信制御部216、画像生成部217、音声生成部218、及び、課金制御部219を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
ゲーム演算部210は、所定のゲーム開始条件が満たされた場合に、ゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、通常のゲームをプレイさせる通常モードと特典を付与するために、特別な画像制御等を行いつつ、ユーザにゲームをプレイさせる特別モードの切り換えとその制御、キャラクタやマップなどのオブジェクトを配置する処理、オブジェクトを表示する処理、ゲーム結果に対応するスコアを演算する処理、及び、ゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う他、ゲーム終了後、ゲームの結果に応じてプレイデータを生成する機能を有する。また、ゲームのスタート時に仮想通貨管理用サーバ装置40からプレイデータを取得すると、当該プレイデータに基づき、前回までの設定を引き継ぎつつ、ゲームをプレイさせるための演算処理を開始する。
さらに、本実施形態のゲーム演算部210は、複数人プレイを実行する際に、チームメンバーの設定を引き継ぎつつ、チームメイトのキャラクタを設定し、複数人プレイをさせるための演算処理を開始する。
そして、ゲーム演算部210は、複数人プレイを開始してからゲームが終了するまでのゲーム期間(例えば、90秒の間)に、フレーム毎に、各プレーヤの操作入力データに基づいて、各メンバーのゲームスコアを算出しつつ、ゲームを進行させるための演算処理を行う。
オブジェクト空間設定部211は、ユーザのキャラクタ、味方のキャラクタ、敵キャラクタ、移動体、建物、球場、車、樹木、柱、壁、マップ(地形)などの表示物を表す各種オブジェクトをオブジェクト空間に配置設定する処理を行う。すなわち、ワールド座標系でのオブジェクトの位置や回転角度(向き、方向と同義)を決定し、その位置(X、Y、Z)にその回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)でオブジェクトを配置する。
仮想カメラ制御部212は、オブジェクト空間内の所与(任意)の仮想カメラ(視点)から見える画像を生成するための仮想カメラの制御処理を行う。具体的には、仮想カメラの位置(X、Y、Z)又は回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)を制御する処理(視点位置、視線方向あるいは画角を制御する処理)を行う。また、画角を制御するようにしてもよい。
例えば、仮想カメラによりオブジェクト(例えば、プレイユーザのキャラクタ、敵または味方のキャラクタ、ボール、車、ロボット)を後方から撮影する場合には、キャラクタの位置又は回転の変化に仮想カメラが追従するように、仮想カメラの位置又は回転角度(仮想カメラの向き)を制御する。この場合には、移動・動作処理部213で得られたオブジェクトの位置、回転角度または速度などの情報に基づいて、仮想カメラを制御できる。
また、仮想カメラを、予め決められた回転角度で回転させること、または、予め決められた移動経路で移動させる制御を実行してもよい。この場合には、仮想カメラの位置(移動経路)または回転角度を特定するための仮想カメラデータに基づいて仮想カメラを制御
する。
なお、仮想カメラ(視点)が複数存在する場合には、それぞれの仮想カメラについて上記の制御処理が行われる。また、仮想カメラ制御部212は、ユーザに複数人プレイを実施させる場合に、各チームメンバーの視点を個別に決定し、当該視点に仮想カメラを設定して、制御する。
移動・動作処理部213は、モデル(ユーザキャラクタ、車、電車または飛行機、ロボット等)の移動・動作演算(移動・動作シミュレーション)を行う。すなわち、操作部250によりプレーヤが入力した操作入力データ、他のゲーム端末装置20におけるゲームデータ、プログラム(移動・動作アルゴリズム)、各種データ(モーションデータ)などに基づいて、モデルをオブジェクト空間内で移動させること、オブジェクトを動作(モーション、アニメーション)させることの各処理を行う。
具体的には、移動・動作処理部213は、オブジェクトの移動情報(位置、回転角度、速度、または、加速度)及び動作情報(オブジェクトを構成する各パーツの位置、または、回転角度)を、1フレーム(1/60秒)毎に順次求めるシミュレーション処理を行う。なお、フレームは、オブジェクトの移動・動作処理(シミュレーション処理)及び画像生成処理を行う時間の単位である。
特に、本実施形態の移動・動作処理部213は、操作部250によって入力された操作入力データに基づいて、プレーヤの操作対象のユーザキャラクタを移動・動作させる処理を行う。
また、移動・動作処理部213は、他のゲーム端末装置20(他機)から送信されたゲームデータに基づいて、他のゲーム端末装置20を使用するチームメンバーのオブジェクト(チームメンバーの使用キャラクタ等)を、自機を使用するプレーヤ(ユーザ)の操作対象となるキャラクタと同一のオブジェクト空間(すなわち、ゲーム空間)において移動・動作させる処理を行うことができる。
すなわち、本実施形態の移動・動作処理部213は、他のゲーム端末装置20におけるゲームデータに基づいて、ユーザのキャラクタを動作させる演算と、チームメンバーの使用キャラクタを動作させる演算を行う。
ネットワーク設定部214は、本実施形態の施設F内に設置されたルータを介して、複数人プレイを実行する場合やその他の場合に、各ゲーム端末装置20と通信を行うために必要となるネットワーク情報を取得し、管理する処理等を行う。
特に、本実施形態のネットワーク設定部214は、複数のゲーム端末装置20において、同一のオブジェクト空間を共有してゲームを行う際に、各ゲーム端末装置20に個別に設定されるゲーム端末装置20の識別情報(複数人プレイにて利用可能なゲーム端末装置20を識別するために個別に付与されたデータ)に対応付けられたパケットの送信先を指定する宛先情報を取得し、管理する処理を行う。
通信制御部216は、仮想通貨管理用サーバ装置40に課金要求を送信するための処理、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された指示情報に基づきゲームモードを切り替える制御等を行う。
画像生成部217は、処理部201で行われる種々の処理(ゲーム処理)の結果に基づいて描画処理を実行し、これにより画像を生成し、表示部220に出力する。いわゆる3
次元ゲーム画像を生成する場合には、まずオブジェクト(モデル)の各頂点の頂点データ(頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ、法線ベクトルまたはα値等)を含むオブジェクトデータ(モデルデータ)が入力され、入力されたオブジェクトデータ(モデルデータ)に含まれる頂点データに基づいて、頂点処理(頂点シェーダによるシェーディング)が行われる。
音声生成部218は、処理部201で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部230に出力する。
課金制御部219は、画像生成部217と連動して所定の告知画像を表示部220に表示させるとともに、ICカード70に記録された残高情報を表示部220に表示してユーザに口座の残高を告知する。
また、課金制御部219は、自機にてプレイ可能なゲームにより消費される仮想通貨量を特定し、当該仮想通貨量を示す課金額情報を生成するとともに、第2送信情報を生成する。そして、課金制御部219は、生成した第2送信情報を課金要求とともに仮想通貨管理用サーバ装置40に送信する。
そして、課金制御部219は、仮想通貨管理用サーバ装置40から課金の可否も含めて残高情報その他の課金に関する情報を受信すると、ICカード70に記憶されている各情報を更新するとともに、課金可能の場合には、ゲームの開始を指示する。
[6]仮想通貨管理システムの動作
[6.1]ICカードを用い仮想通貨のチャージに関する動作
次に、図11〜図13を及び用いて本実施形態の仮想通貨管理システム1におけるICカード70を用いた仮想通貨のチャージを行う際のチャージ用端末装置10及び仮想通貨管理用サーバ装置40の各処理について説明する。
なお、図11及び図12は、本実施形態のチャージ用端末装置10における仮想通貨のチャージを行う際の動作を示すフローチャートであり、図13は、本実施形態の仮想通貨管理用サーバ装置40における仮想通貨のチャージを行う際の動作を示すフローチャートである。
本動作においては、仮想通貨管理用サーバ装置40には、図6〜図9の情報が予め記憶済みであるものとする。また、本動作に先立ち、チャージ用端末装置10においては、所定の画面(例えば、ICカ−ドの投入を促す画面)表示がされ、カードリーダ・ライタ170によるICカード70の検出を待機する状態なっている。
なお、このとき、カードリーダ・ライタ170の一部にLEDを設け、LEDを点滅させて、ICカード70の投入先をユーザに提示するようにしてもよい。また、本動作は、チャージ制御情報及びチャージオプション情報が提供される場合についての動作である。
[6.1.1]チャージ用端末装置
まず、カードリーダ・ライタ170が、ユーザによってICカード70が所定の部分にタッチ又はかざされたことを検出すると(ステップSa101)、チャージ制御部113は、画像生成部117と連動して、表示部120に認証コードをユーザに入力させるための画面を表示させ(ステップSa102)、ユーザによる操作部150への入力を待機する状態に移行する。
次いで、チャージ制御部113は、操作部150を介して入力された認証コードを検出
すると(ステップSa103)、チャージ端末用制御情報記憶部163に記憶されたチャージ用端末装置IDと、ユーザのユーザID及び認証コードを含むチャージ要求を仮想通貨管理用サーバ装置40に送信し(ステップSa104)、チャージ要求に基づくユーザの認証結果の受信を待機する状態に移行する。
次いで、チャージ制御部113は、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された認証結果を、チャージ端末用通信部180を介して受信すると(ステップSa105)、受信した認証結果に基づき、ユーザ認証に成功したか否かを判定する(ステップSa106)。このとき、チャージ制御部113は、ユーザ認証が失敗したものと判定した場合には、不正使用等を防止するため、そのまま本動作を終了させる。
一方、チャージ制御部113は、ユーザ認証が成功したものと判定すると、画像生成部117と連動して、当該認証結果に含まれるチャージ制御情報、又は、当該チャージ制御情報及びチャージオプション情報に基づいて、想定チャージ額情報を表示するとともに、チャージオプション情報がある場合に、その情報を画面に表示させ(ステップSa107)、ユーザによる操作部150へのチャージ金額の入力を待機する状態に移行する。
例えば、チャージ制御部113は、仮想通貨をチャージさせる際にユーザに対して仮想通貨のチャージについてその増額を促すためのインセンティブである特典を与えるためのチャージオプション情報として、図3Bに示す「仮想通貨額が¥1000のチャージされた場合にはゲームAのクレジットを1つアップさせる」ことを示す情報を表示部120に表示させる。ただし、チャージ制御部113は、チャージ制御情報及びチャージオプション情報が含まれていない場合には、例えば、図3(A)に示す通常の画面を表示する。
次いで、チャージ制御部113は、操作部150を介して入力されたチャージ金額を検出すると(ステップSa108)、チャージ金額決定部111に入力されたチャージ金額を示す加算額情報を生成させるとともに、当該認証結果に含まれる指示情報に基づいてチャージオプション特典又はユーザ特典の特典付与を実施するか否かを判定し(ステップSa109)、これらの特典付与の提供をしないと判定した場合には、入金部190に制御コマンドを出力し、ユーザが入金口191対して現金を投入するのを待機する状態となり、ステップSa111の処理に移行する。
なお、例えば、チャージ制御部113は、入金口191に設けられたLEDを点滅させるとともに、表示部120に対して、「現金を投入して下さい。」等の文字列を表示させてユーザの注意を喚起する。
また、チャージ制御部113は、チャージオプション特典又はユーザ特典の特典付与の提供をすると判定した場合には、チャージ用端末装置10における各種の特典付与を実行するための処理を実行するとともに(ステップSa110)、入金部190に制御コマンドを出力し、ユーザが入金口191対して現金を投入するのを待機する状態となり、ステップSa111の処理に移行する。
具体的には、チャージ制御部113は、上記の特典付与を実施するための特別な制御としては、各部と連動して特別な画像や音声による演出制御、物理的なアイテムを受け取るためのレシートの発行、加算額の追加、レアなICカード70との交換、仮想通貨管理用サーバ装置40と連動することによってゲーム端末装置20において特典を提供するためチャージオプションフラグの登録などの各種の制御を実行する。
例えば、チャージ制御部113は、図3Bに示す「仮想通貨額が¥1000のチャージされた場合にはゲームAのクレジットを1つアップさせる」ことを示す情報を表示されて
いる場合であって、その表示に基づいてユーザが¥1000の仮想通貨をチャージしたことを検出した場合には、仮想通貨管理用サーバ装置40にゲームAのクレジットを1つアップさせるチャージオプションフラグを登録するため(すなわち、登録する準備をするため)の各種の情報を生成する。
また、例えば、チャージ制御部113は、現金を投入するのを待機する状態として、上述と同様に、入金口191に設けられたLEDを点滅させるとともに、表示部120に対して、「現金を投入して下さい。」等の文字列を表示させてユーザの注意を喚起する。
次いで、チャージ制御部113は、ユーザによって入金口191に投入された現金を検出すると(ステップSa111)、投入された現金が加算額以上であるか否かを判定し(ステップSa112)、加算額以下の場合には、ステップSa111に処理に戻る。このとき、チャージ制御部113は、例えば、表示部120に「入金額が足りませんので、お金を追加して下さい。」等の文字列を表示させるようにしてもよい。
一方、チャージ制御部113は、投入された現金が加算額以上であると判定した場合には、投入された金額と、加算額の差分値から、ユーザへの返却金の有無を判定し(ステップSa113)、返却金がある場合には、入金部190に対して制御コマンドを出力して返却口193を介して返却金額に対応する現金をユーザに返却する(ステップSa114)。このとき、ユーザにより投入された現金は、保管庫192に保管される。
次いで、チャージ制御部113は、チャージ金額決定部111にチャージ金額に対応する加算額情報を生成させ(ステップSa115)、当該生成された加算額情報と、当該ユーザのユーザIDを対応付けつつ、仮想通貨管理用サーバ装置40に送信し(ステップSa116)、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信されるチャージ指示の受信を待機する受信待機状態に移行する。
なお、このとき、チャージ制御部113は、ユーザに対してチャージオプション特典、ユーザ特典又はその双方の特典の付与を実行した場合にはその旨の情報も仮想通貨管理用サーバ装置40に送信する。例えば、チャージ制御部113は、チャージオプション情報によって図3(B)の画面が表示されている場合(仮想通貨¥1000のチャージがあった場合にゲームAのクレジットを1つアップさせる情報が表示されている場合)であって、¥1000のチャージを検出した場合には、ステップSa110の処理で生成した情報(仮想通貨管理用サーバ装置40にゲームAのクレジットを1つアップさせるチャージオプションフラグを登録するため情報)を仮想通貨管理用サーバ装置40に送信する。
次いで、チャージ制御部113は、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信されたチャージ指示を、チャージ端末用通信部180を介して受信すると(ステップSa117)、カードリーダ・ライタ170を制御し、ICカード70記憶される残高情報を更新して(ステップSa118)、本動作を終了する。
[6.1.2]仮想通貨管理用サーバ装置
まず、ユーザ情報制御部312は、通信部340によってチャージ要求及び第1送信情報を受信すると(ステップSa301)、受信した第1送信情報に含まれる加算額情報と、ユーザIDと、認証コードと、チャージ用端末装置IDと、を抽出し、主記憶部321に記憶させるとともに(ステップSa302)、受信したユーザIDに基づき、ユーザ情報322を検索し、該当するユーザ属性情報を読み出す(ステップSa303)。
次いで、ユーザ情報制御部312は、読み出したユーザ属性情報に含まれるユーザID及び認証コードと抽出されたユーザID及び認証コードと一致するか否かを判定し(ステ
ップSa304)、両者が一致しない場合には、不正使用及びチャージミスを防止するため、認証が不成功である旨を該当するチャージ用端末装置10に送信し(ステップSa305)、本動作を終了する。これに対して、両者が一致する場合には、ユーザ情報制御部312は、ユーザ認証に成功したものとして、認証成功を施設情報制御部313に出力する。
次いで、施設情報制御部313は、主記憶部321に記憶されたチャージ用端末装置IDに基づき、施設情報323を検索し、当該チャージ用端末装置10が設置された施設Fの施設ID及び当該施設Fを運営する事業者の運営事業者IDを特定して主記憶部321に記憶させる(ステップSa306)。
次いで、仮想通貨加算制御部314は、ユーザ認証に成功した旨の認証結果と、チャージ制御情報、チャージオプションフラグ及びユーザ特典の対象であることを示すユーザ特典フラグがユーザ情報に記憶されている場合には、これらのフラグ情報を示す指示情報とを、該当するチャージ用端末装置10に送信する(ステップSa307)。このとき、仮想通貨加算制御部314は、チャージ用端末装置10から送信された入金額情報の受信を待機する受信待機状態に移行する。
次いで、仮想通貨加算制御部314は、通信部340を介して加算額情報を受信すると(ステップSa308)、加算額情報の受信日時を特定し、当該特定した受信日時をチャージ日時に設定しつつ、チャージ日時、加算額、施設ID及び運営事業者IDなどを含むチャージ履歴情報を生成して追加する(ステップSa309)。このとき、仮想通貨加算制御部314は、受信した情報に基づいて、チャージオプションフラグなどの登録を行う。
次いで、仮想通貨加算制御部314は、該当するチャージ用端末装置10にチャージ指示を送信して(ステップSa310)、本動作を終了する。
[6.2]仮想通貨に基づく課金に関する動作
次に、図14及び図15を参照しつつ、本実施形態の仮想通貨管理システム1において、仮想通貨を消費する際の動作について説明する。
なお、図14は、ゲーム端末装置20において実行される仮想通貨に基づく課金に関する動作(シングルプレイ)を示すフローチャートであり、図15は、仮想通貨管理用サーバ装置40において実行される仮想通貨に基づく課金に関する動作(シングルプレイ)を示すフローチャートである。
[6.2.1]ゲーム端末装置(シングルプレイ)
まず、表示部220において所定のスタート画面が表示された状態において、課金制御部219は、ユーザの操作に基づいて、シングルプレイであることを検出すると(ステップSb201)、記憶部その他の初期化を実行し、カードリーダ・ライタ260にユーザ操作に基づくICカード70の読み込みを待機させるとともに、認証コードの入力を待機する(ステップSb202)。
次いで、カードリーダ・ライタ260がICカード70を読み込むとともに、課金制御部219が、認証コードを検出すると(ステップSb203)、課金制御部219は、プレイ料金に対応する課金額情報を生成し、当該課金額情報と、読み出されたユーザIDと、認証コードと、自機のゲーム端末装置IDと、を含む第2送信情報を生成し、課金要求とともに、仮想通貨管理用サーバ装置40に送信し(ステップSb204)、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された認証結果、プレイデータ及び指示情報などの受信を待
機する状態になる。
次いで、課金制御部219は、仮想通貨管理用サーバ装置40から送信された認証結果、指示情報及びプレイデータをゲーム端末用通信部280を介して受信すると(ステップSb205)、当該受信された認証結果に基づき、ユーザ認証に成功したか否かを判定する(ステップSb206)。
このとき、課金制御部219は、ユーザ認証に失敗したものと判定した場合には、不正使用等を防止するため、その旨(認証不成功の結果)を表示部220に表示して(ステップSb221)本動作を終了する。また、課金制御部219は、ユーザ認証に成功したものと判定した場合には、カードリーダ・ライタ260にICカード70内の残高情報を書き換えさせる(ステップSb211)。
次いで、課金制御部219は、認証結果とともに受信された指示情報が、通常処理(通常モード)を指示するものであるか、特典付与を実行する特別な処理(特別モード)を指示するものであるのかを判定する(ステップSb212)。
そして、この判定において、課金制御部219が、当該指示情報が通常処理を指示するものであると判定すると、ゲーム演算部210は、受信したプレイデータに基づいて、通常のゲーム処理をスタートし、操作部250に対する、ユーザの入力操作に応じて、ゲームをプレイさせる(ステップ213)。そして、ゲーム演算部210は、ゲーム終了を待機する状態になる。
このとき、ゲーム演算部210は、受信した指示情報に付加されたプレイデータに基づき、当該ユーザの前回までのプレイ履歴(例えば、使用キャラクタ、キャラクタのレベル、次に挑戦すべきステージ、獲得アイテム等)を引き継ぎつつ、ユーザにゲームをプレイさせるための処理を実行する。
一方、この判定において、課金制御部219が、特典付与のための特別な処理を指示するものであると判定した場合に、ゲーム演算部210は、特典付与のための特別な画像制御及び音声制御等を行うために必要なゲームデータを主記憶部271から読み出しつつ、ユーザに特手別な制御を行うゲーム処理を実行し(ステップSb214)、ゲーム終了を待機する状態になる。
例えば、ゲーム演算部210は、特別なキャラクタの利用を許可する場合には、ユーザに当該キャラクタを選択できる旨を通知し、ユーザによって当該キャラクタを選択された場合には、当該キャラクタを用いてゲームをプレイさせるためのゲーム処理を実行する。
また、ゲーム演算部210は、ボーナスステージの特別なゲームステージにおけるゲームのプレイを許可する場合に、ゲーム演算部210は、当該ステージのプレイが可能であることをユーザに通知して、ユーザが当該ステージをプレイすることを選択すると、当該ステージをユーザにプレイさせるためのゲーム処理を実行する。
次いで、ゲーム演算部210は、ゲームの終了を検出すると(ステップSb215)、ゲ−ムの進行に対応したプレイデータを生成し、ユーザIDとともに仮想通貨管理用サーバ装置40に送信して(ステップSb216)本動作を終了させる。
なお、複数人プレイの場合には、ゲーム演算部210は、プレイデータとして複数人プレイを行った際の他のユーザ(友人ユーザ)のユーザIDを取得し、プレイデータに含めて取得した友人ユーザのユーザIDを送信する。
[6.2.2]仮想通貨管理用サーバ装置(シングルプレイ)
まず、ユーザ情報制御部312は、ゲーム端末装置20から送信された第2送信情報及び課金要求を通信部340を介して受信すると(ステップSb301)、第2送信情報に含まれるユーザIDと、ゲーム端末装置IDと、課金額情報と、抽出して対応付けつつ、主記憶部321に記憶させる。(ステップSb302)。
次いで、ユーザ情報制御部312は、抽出されたユーザIDに基づき、ユーザ情報322を検索して、該当するユーザ属性情報を読み出す(ステップSb303)。
次いで、読み出したユーザ属性情報に含まれるユーザID及び認証コードと抽出したユーザID及び認証コードと一致するか否かを判定し(ステップSb304)、両者が一致しない場合に、ユーザ情報制御部312は、認証が不成功である旨を該当するゲーム端末装置20に送信し(ステップSa304)、本動作を終了する。
これに対して、両者が一致する場合には、ユーザ情報制御部312は、ユーザ認証に成功したものとして、施設情報制御部313に、抽出したゲーム端末装置IDに基づき、施設情報制御部313に施設情報323を検索させ、当該ゲーム端末装置20が設置された施設Fの施設ID及び当該施設Fを運営する事業者の運営事業者IDを特定し、主記憶部321に記憶させる(ステップSb306)。
次いで、ユーザ情報制御部312は、課金要求の受信日時を特定し、当該特定した受信日時を課金日時に設定しつつ、課金日時、課金額、施設ID及び運営事業者IDなどを含む課金履歴情報を生成して追加する(ステップSa307)。
次いで、仮想通貨課金制御部315は、抽出したユーザIDに基づき、特典付与を実施するか所与の条件を具備するか否かを判定するとともに、該当するユーザのユーザ情報に記憶されているチャージオプションフラグが記憶されており、かつ、ゲーム端末装置20において提供される特典であるか否か判定をし(ステップSb308)、これらの判定結果に基づいて指示情報を決定する(ステップSb309)。
具体的には、判定処理部317は、抽出されたユーザIDに基づいて、該当するチャージ履歴情報、課金履歴情報及び友人プレイ履歴情報を検索し、ゲーム端末装置20において特典を付与するための特別な制御を実行させるか否かを判定する。
例えば、判定処理部317は、抽出されたユーザIDに基づいて、課金処理の実行時のゲーム端末装置20が属する施設F又は運営事業者と、チャージ処理の実行時のチャージ用端末装置10が属する施設F又は運営事業者と、の関連性が、特典付与条件を示す所与の条件を満たすか否かを判定する特典付与判定処理を実行する。
また、判定処理部317は、所与の条件として、仮想通貨のチャージが実行されたフェーズにおいてチャージ処理毎に記憶されたチャージ履歴情報、当該仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおいて課金処理毎に記憶された課金履歴情報、又は、その双方の情報が特定の条件を満たすか否かを判定することを含む判定処理を実行する。ようになっている。
さらに、判定処理部317は、所与の条件として、仮想通貨のチャージが実行されたフェーズにおいてチャージ処理毎に記憶されたチャージ履歴情報、当該仮想通貨に基づく課金を実行するフェーズにおいて課金処理毎に記憶された課金履歴情報、又は、その双方の情報が特定の条件を満たすか否かを判定することを含む判定処理を実行する。
また、仮想通貨課金制御部315は、判定処理部317が特典付与条件や各種の特定の条件を満たしていないと判定した場合には、通常の処理を実行するための指示情報を決定し、判定処理部が特典付与条件や各種の特定の条件を満たしていると判定した場合には、ゲーム端末装置20において特典を付与するための制御を実行させるための指示情報を決定する。
なお、仮想通貨課金制御部315は、チャージ用端末装置10において特典を付与するための制御を実行する場合には、特典付与の対象であることを示すフラグ情報を記憶し、又は、webなどによって特典付与を行う場合には、Web処理部311に必要な処理を実行させる。
次いで、仮想通貨課金制御部315は、認証が成功した旨の認証結果と該当するユーザのゲームプレイデータと、決定した指示情報と、を該当するゲーム端末装置20に送信して(ステップSb310)、ゲームプレイデータの受信を待機する状態に移行する。
最後に、ユーザ情報制御部312は、ゲーム端末装置20から送信されたゲームプレイデータを受信すると(ステップSb308)、当該受信したゲームのプレイデータをユーザ情報に更新し(ステップSb308)、本動作を終了する。
[7]変形例
[7.1]変形例1
上記実施形態においては、ユーザ毎に単一のICカード70を保有するとして説明したが、各ユーザの保有するICカード70は、一枚に限定しなくてもよい。この場合には、ユーザID毎にICカード70のカードIDを管理することによって実現することができるようになっている。
[7.2]変形例2
上記実施形態においては、ゲームセンター等のアミューズメント施設Fにおいて仮想通貨を運用する場合を例に説明を行ったが、ゲーム端末装置20をコンビニエンスストアやガソリンスタンドPOS(point of sale system)端末又は、券売機、に入れ替え、にて利用することも可能である。この場合には、特別な処理として例えば、所定のクーポンをPOS端末にて発行させ、又は、所定の割引率にて、会計を行うような実施態様が実現可能である。
[7.3]変形例3
上記実施形態においては、仮想通貨に消費期限を設けない構成を採用していたが、例えば、1〜2年程度の消費期限を設け、当該期限の到来時に対応する仮想通貨を利用できなくするようにしてもよい。
この場合には、例えば、毎日、0:00にチャージ履歴に含まれるチャージ日時と、現在日時を比較して、現在日時において消費期限が過ぎたチャージ履歴を口座情報から削除するようにすればよい。
[7.4]変形例4
上記の実施形態においては、ユーザIDは、ICカード70に記憶されているとして説明しているが、チャージを行う際に、又は、課金を行う際に、操作部を介して入力させるようにしてもよい。また、ユーザIDは、文字列コードに代えて指紋、虹彩、静脈、声紋などの生態認証IDであってもよい。
[7.5]変形例5
上記実施形態の仮想通貨管理システム1は、現金に基づいて仮想通貨のチャージに関する処理を実行し、推薦チャージ料金の提供やその際のインセンティブの提供などを提供しているが、クレジットカードや電子マネーなど現金以外のチャージ方法(以下、「推薦チャージ方法」という。)の提供、推薦チャージ方法を提供する際におけるインセンティブの提供、又は、当該インセンティブの提供に係る情報の提供を実施してもよい。
例えば、この場合には、チャージ制御情報には、本実施形態のチャージ制御情報に代えて、又は、当該チャージ制御情報とともに、
(1)現金に基づく仮想通貨のチャージ、クレジットカードに基づく仮想通貨のチャージ、及び、電子マネーに基づく仮想通貨のチャージをユーザに選択させるための選択画面を表示させるための情報、及び、
(2)クレジットカード及び電子マネーのそれぞれのチャージ方法において、現金に基づく仮想通貨をチャージする場合と同様の一定額又は所定の額のチャージ額を表示させるため想定チャージ額情報
が含まれる。
また、チャージ用オプション情報には、本実施形態のチャージ用オプション情報に代えて、又は、当該チャージオプション情報とともに、
(1)ユーザ情報に含まれるチャージ方法を含むチャージ履歴情報
(2)ユーザ情報に登録されている友人若しくは当該ユーザ情報に登録されている友人であって現在同一の施設Fに滞在している友人のチャージ方法を含むチャージ履歴情報、及び、
(3)特定のチャージ方法によって仮想通貨がチャージされる際に、チャージオプション特典を表示可能な情報、又は、当該特典を提供可能にする情報、
を含む。
そして、この場合には、チャージ用端末装置10は、上記のチャージ制御情報、チャージオプション情報に基づいて、仮想通貨をチャージする際の各種の表示を及び当該仮想通貨のチャージなどの各種の処理を実行する。
なお、この場合に、チャージオプション特典としては、現金に基づく仮想金額のチャージを行う場合に、アイテムの提供、キャッシュバックや特定のゲームにおけるクレジットの追加などの上記の各種の特典の提供が含まれる。
[7.6]変形例6
上記実施形態においては、各チャージ用端末装置10及び各ゲーム端末装置20は、施設IDや事業者IDに応じて属する施設又は運営事業者に基づくグループ(第1グループ又は第2グループ)に分類されているが、各チャージ用端末装置10及びゲーム端末装置20が設置された位置に基づいて分類されていてもよい。
具体的には、各チャージ用端末装置10及び各ゲーム端末装置20は、住所、郵便番号又はGPSの位置などの位置情報を有し、所定のエリア毎にグループに分類されてもよい。
例えば、上記実施形態においては、仮想通貨消費処理を行う場合、ユーザが課金を行ったゲーム端末装置20が属するエリア(グループ)と、仮想通貨をチャージしたチャージ用端末装置10が属するエリア(グループ)と、の関連性が、同一や隣接するエリアなどの所与の特典付与条件を満たすかを判定し、前記判定処理による判定結果に基づいて、特典の付与などの所与の制御を実行してもよい。
この場合には、各チャージ用端末装置10及び各ゲーム端末装置20は、位置情報が記憶されるチャージ端末記憶部160又はゲーム端末用記憶部270などの記憶部を有し、サーバ装置30は、仮想通貨のチャージが実行される際に、又は、課金処理が実行される際に、これらの記憶された位置情報に基づいて、エリア(すなわち、グループ)を特定し、特定したグループに基づいて特典の付与などの各種の処理を実行する。
[7.7]変形例7
上記実施形態においては、ゲーム端末装置20のグループとしてそれぞれのIDや施設ID又は運営事業者IDを用いて特定した第2グループと、仮想通貨処理によって特定された口座情報に関連付けられている第1グループと、が所与の特典付与条件を満たすかを判定しているが、ゲーム端末装置20が実行しているゲーム、又は、ゲーム端末装置20が実行可能なゲームの種類毎にID(以下、「ゲーム種別ID」という。)を付与し、当該ゲーム種別IDに基づいて特定した第2グループと、第1グループとが所与の特典付与条件を満たすかを判定してもよい。
[7.8]変形例8
上記実施形態においては、チャージ制御情報及びチャージオプション情報については、画面制御を実行する情報として説明したが、音などによって仮想通貨のチャージや付与される特典を告知するようにしてもよい。
1 … 仮想通貨管理システム
10 … チャージ端末装置
20 … ゲーム端末装置
20 … 各ゲーム端末装置
30 … 施設用管理端末装置
40 … 仮想通貨管理用サーバ装置
50 … システム管理端末装置

Claims (17)

  1. ユーザの操作に従って、前記ユーザを識別するための第1のID及び仮想通貨の加算額を示す加算額情報を第1送信情報として送信可能な複数のチャージ用端末装置と、
    前記第1のIDで特定される口座情報の口座からの課金を条件に、前記第1のIDで特定されるユーザにゲームを提供する複数のゲーム端末装置と、
    がネットワークを介して接続されたゲームシステムにおいて用いる仮想通貨のチャージシステムであって、
    各ユーザの情報をユーザ情報として各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
    前記第1送信情報が送信された場合に、当該第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する仮想通貨のチャージ処理手段と、
    前記ユーザによる前記第1のIDと関連付けた口座への仮想通貨のチャージの際に、ユーザ情報記憶手段から前記第1のIDと関連付けて記憶されたユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
    取得したユーザ情報に基づき前記ユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を決定し、当該チャージ料金又はチャージ方法のチャージを推薦するためのチャージ情報をユーザに提供するチャージ情報提供手段と、
    を含むことを特徴とする仮想通貨のチャージシステム。
  2. 請求項1に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記ユーザ情報記憶手段が、各ユーザのゲーム履歴情報を各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するゲーム履歴情報記憶手段を含み、
    前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶されたゲーム履歴情報をユーザ情報として取得し、
    前記チャージ情報提供手段が、前記取得したゲーム履歴情報に基づき前記チャージ料金又は前記チャージ方法を決定する、仮想通貨のチャージシステム。
  3. 請求項2に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記チャージ情報提供手段が、前記チャージ情報をチャージ画面上に表示する処理を行う、仮想通貨のチャージシステム。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記チャージ情報で促されたチャージ料金又はチャージ方法でのチャージが行われたか否かを判定し、当該チャージが行われたと判断した場合には、所与の特典をユーザに付与する特典付与手段を含む、仮想通貨のチャージシステム。
  5. 請求項1を引用する請求項4に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記ユーザ情報記憶手段が、各ユーザのゲーム履歴情報を各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するゲーム履歴情報記憶手段を含み、
    前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶されたゲーム履歴情報をユーザ情報として取得し、
    前記特典付与手段が、前記取得したゲーム履歴情報に基づいて所与の特典をユーザに付与する、仮想通貨のチャージシステム。
  6. 請求項1に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記ユーザ情報記憶手段には、各ユーザの第1のIDに対応付けて予め登録されている他のユーザの第1のIDが記憶されており、
    前記ユーザ情報取得手段が、前記ユーザの第1のIDと関連付けて記憶された他のユーザの第1のIDに基づいて、当該他のユーザのユーザ情報を取得し、
    前記チャージ情報提供手段が、前記取得された他のユーザのユーザ情報に基づいて前記ユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を決定し、
    前記ユーザ情報には、少なくとも該当するユーザの仮想通貨のチャージ状況を示すチャージ状況情報が含まれる、仮想通貨のチャージシステム。
  7. 請求項4に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記複数のチャージ用端末装置であって、前記加算額情報を、自機の固有の識別情報を示す第2のIDとともに、前記第1送信情報として、送信可能な複数のチャージ用端末装置と、
    前記複数のゲーム端末装置であって、当該課金に際して課金対象のユーザである課金対象ユーザに対応する前記第1のID及び前記仮想通貨の課金額を示す課金額情報を、自機の固有の識別情報又は実行しているゲームの種類を示す第3のIDとともに、第2送信情報として、送信可能な複数のゲーム端末装置と、
    のそれぞれとネットワークを介して接続された仮想通貨管理用のサーバ装置を備え、
    前記サーバ装置が、
    前記ユーザ情報記憶手段と、
    前記ユーザ情報取得手段と、
    前記チャージ情報提供手段と、
    前記特典付与手段と、
    前記第1のIDと、該当するユーザの仮想通貨の口座に関する口座情報と、を関連付けた第1関連付けデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第2のIDを所与の第1グループに関連付けた第2関連付けデータを記憶するとともに、
    前記第3のIDを所与の第2グループに関連付けた第3関連付けデータを記憶する第2の記憶手段と、
    前記チャージ処理手段であって、前記チャージ用端末装置から前記第1送信情報が送信された場合に、前記第1関連付けデータに基づいて、当該第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する仮想通貨のチャージ処理手段と、
    前記チャージ処理の実行時に、前記第2関連付けデータに基づいて、該当する第1送信情報に含まれる第2のIDのチャージ用端末装置が属する第1グループを特定し、当該特定した第1グループを、前記チャージ処理によって特定された口座情報又は当該チャージ処理を実行したユーザの第1のIDに関連付けて第3の記憶手段に記憶する関連付け手段と、
    当該特定した口座情報の口座の残高から、所与の条件に基づき当該第2送信情報に含まれる課金額情報の課金額を減算し、前記課金額に対応したゲームの提供を許可する仮想通貨消費処理を実行する仮想通貨処理手段と、
    を含み、
    前記特典付与手段は、
    前記仮想通貨消費処理を行う場合、前記第3関連付けデータに基づいて、該当する第2送信情報に含まれる第3のIDのゲーム端末装置が属する第2グループを特定し、
    当該特定した第2グループと、前記仮想通貨処理によって特定された口座情報又は第1のIDに関連付けられている第1グループと、の関連性が、所与の特典付与条件を満たすかを判定し、
    前記判定処理による判定結果に基づいて所与の制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  8. 請求項7に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記第1グループが、前記チャージ用端末装置の運営主体に関連付けて分類したグループであり、
    前記第2グループが、前記ゲーム端末装置の運営主体に関連付けて分類したグループであり、
    前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、チャージ用端末装置の運営主体と、前記ゲーム端末装置の運営主体との関連が所与の運営主体関連条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  9. 請求項7に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記第1グループが、前記チャージ用端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて分類したグループであり、
    前記第2グループが、前記ゲーム端末装置の設置位置を示す位置情報に基づいて分類したグループであり、
    前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、チャージ用端末装置の設置位置に基づくグループと、前記ゲーム端末装置の設置位置に基づくグループとの関連が所与の関連条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  10. 請求項8又は9に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記関連付け手段が、前記仮想通貨チャージ手段が仮想通貨のチャージ処理を行う場合、前記第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータを、前記特定された第1グループと関連つけて記憶し、
    前記特典付与手段が、前記特典付与条件として、前記仮想通貨の口座への仮想通貨チャージ処理のログデータが所与の条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  11. 請求項10に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記仮想通貨のチャージ処理のログデータは、加算額及びその時期のデータを含む、仮想通貨のチャージシステム。
  12. 請求項10又は11に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記関連付け手段が、前記仮想通貨消費手段が仮想通貨処理を行う場合に、前記第2送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた仮想通貨の口座への前記仮想通貨消費処理のログデータを、前記特定された第2グループと関連つけて記憶し、
    前記特典付与手段が、前記所与の運営主体関連条件を満たすと判定された場合に、前記特典付与条件として、更に前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨消費処理のログデータが所与の条件を満たすかを判定し、前記所与の制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  13. 請求項12に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記仮想通貨消費処理のログデータは、消費額及びその時期のデータを含む、仮想通貨のチャージシステム。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記特典付与手段が、前記特典付与条件を満たすと判定された場合に、前記特典付与条件として、更に前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ及び前記仮想通貨消費処理のログデータの少なくとも一方が所与の条件を満たすかを判定し、判定結果に基づき、前記所与の制御として、前記仮想通貨チャージ処理に際して表示される画面を、特典を付与する画面として表示する表示変更を行う、仮想通貨のチャージシステム。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載の仮想通貨のチャージシステムにおいて、
    前記特典付与手段が、
    前記特典付与条件として、任意の運営主体又は任意のエリアで所与の特典を付与する条件が設定可能に形成され、
    前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ、前記仮想通貨消費処理のログデータ及びユーザのゲームデータの少なくとも一つが前記キャンペーンの特典を付与する条件を満たすかを判定し、
    判定結果に基づき、前記所与の制御として前記キャンペーンに応じた特典を付与する制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  16. 請求項8〜15のいずれか1項に記載のチャージシステムにおいて、
    前記特典付与手段が、
    前記仮想通貨の口座への前記仮想通貨チャージ処理のログデータ及び前記仮想通貨消費処理のログデータの少なくとも一つに基づき、前記仮想通貨チャージ処理を行うユーザと、当該処理を行う端末装置の運営主体又はエリアとの関連性を判定し、判定結果に基づき、前記所与の制御として前記仮想通貨チャージ処理を行うユーザに付与する特典を付与する制御を実行する、仮想通貨のチャージシステム。
  17. ユーザの操作に従って、前記ユーザを識別するための第1のID及び仮想通貨の加算額を示す加算額情報を第1送信情報として送信可能な複数のチャージ用端末装置と、
    前記第1のIDで特定される口座情報の口座からの課金を条件に、前記第1のIDで特定されるユーザにゲームを提供する複数のゲーム端末装置と、
    がネットワークを介して接続されたゲームシステムのコンピュータを、
    各ユーザの情報をユーザ情報として各ユーザの第1のIDと関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段、
    前記第1送信情報が送信された場合に、当該第1送信情報に含まれる第1のIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高に対して当該第1送信情報に含まれる加算額情報の加算額を加算するチャージ処理を実行する仮想通貨のチャージ処理手段、
    前記ユーザによる前記第1のIDと関連付けた口座への仮想通貨のチャージの際に、ユーザ情報記憶手段から前記第1のIDと関連付けて記憶されたユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段、及び、
    取得したユーザ情報に基づき前記ユーザに推薦すべきチャージ料金又はチャージ方法を求め、当該チャージ料金又はチャージ方法のチャージを推薦するためのチャージ情報をユーザに提供するチャージ情報提供手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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