JP2016050740A - 蓄熱タンクを備えた熱源設備及びその運転制御方法 - Google Patents

蓄熱タンクを備えた熱源設備及びその運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄熱タンクを備え、熱源システムCOP比率が高くなる運転領域での運転を優先的に行い、この際に製造した余分な熱を前記蓄熱タンクに蓄えておき、蓄熱後に、蓄えた熱の放熱運転を繰り返すことにより高い効率で省エネルギー化を図る。【解決手段】従来の熱源設備1において、前記第1バイパス13の中間に蓄熱タンク14を設け、蓄熱タンク14の上流側に第1三方制御弁15を設けるとともに、この第1三方制御弁15と蓄熱タンク14の下流側とを繋ぐ第2バイパス16を設け、かつ前記蓄熱タンク14に流入する熱媒の温度を計測するための温度計17を設ける。熱源システムCOP比率が高くなる運転領域での運転を優先的に行い、この際に製造した余分な熱を前記蓄熱タンク14に蓄えておき、蓄熱後に、蓄えた熱の放熱運転を繰り返すようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、工場、病院又は一般テナントビルなどの空調設備や工場の生産設備における熱源設備に関するもので、詳しくは蓄熱タンクを備え併用運転することで省エネルギー性に優れた熱源設備及びその運転制御方法に関する。
従来から使用されている熱源設備の例を図19に基づいて詳述すると、熱源設備50は、熱源機器51〜51、一次ポンプ52〜52、送りヘッダ53,二次ポンプ54、二次ヘッダ55、外部負荷機器56、還りヘッダ57、三次ヘッダ58,流量計59、温度計[送り]60、温度計[還り]61、制御装置62からなる。
この熱源設備50では、還りヘッダ57からの熱媒が一次ポンプ52〜52により送られ、冷凍機又はボイラ等の熱源機器51〜51を通過し、加熱又は冷却された後、送りヘッダ53に至り、二次ポンプ54を間に備える二次ヘッダ55に送られる。そして、この二次ヘッダ55を介して、各部位(部屋)に配置された空調機等の外部負荷機器56に送給された後、三次ヘッダ58を経て還りヘッダ57に戻されるようになっている。前記送りヘッダ53と前記還りヘッダ57との間はバイパス63により連通されている。運転制御のために、制御器62には二次ヘッダ55に配設した温度計60からの信号、三次ヘッダ58に配置した温度計61からの信号が入力され、制御器装置62の出力により一次ポンプ52〜52がインバータ制御される。
かかる熱源機器50では、前記熱源機器51〜51(インバータ駆動熱源機器)は、冷却水または外気温度が低下した条件下では、負荷率が低下したときにエネルギー効率(以下、COP)が向上する特性を持つため、従来はこの特性を利用して、例えば図21に示すように、熱源機器が2台のケースでは、運転台数1台の場合のCOP比率−負荷率特性と運転台数2台の場合のCOP比率−負荷率特性を予め得ておき、熱負荷に応じて、負荷率が領域B1では熱源システムCOPが高くなる運転台数1台で、負荷率が領域B2では運転台数2台で運用していた。
例えば、下記特許文献1では、複数台を並列配置した冷温熱源機と、各冷温熱源機に備わる冷温水ポンプと、前記複数台の冷温熱源機に接続された二次側熱負荷源とからなる冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法において、前記二次側熱負荷源の熱負荷に応じて、使用する冷温熱源機の台数を選定し、複数台の冷温熱源機を使用する場合に、使用する冷温熱源機を2群に分け、2つの冷温熱源機群を合算したシステムCOPが最大となるように、前記二次側熱負荷源に供給する冷温水流量に対する両群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えるようにした冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法が開示されている。
また下記特許文献2では、外気湿球温度を測定し、この外気湿球温度から冷水負荷を想定して想定値とし、前記外気湿球温度及び前記想定値を基にして、各冷熱源機の冷却水温度に応じた、冷熱源機負荷率及び単体COP又は消費電力を示す特性と、冷水一次ポンプの流量と消費電力を示す特性と、冷水二次ポンプの流量と消費電力を示す特性と、冷却水ポンプの流量と消費電力を示す特性と、冷却塔ファンの風量と消費電力を示す特性とを用いて、冷熱源機の台数別・冷水送水温度別・冷却水温度差別に冷熱源機負荷率及び冷却水の冷熱源機出口温度と冷水ポンプや冷却水ポンプ、冷却塔等の補機も考慮したシステム全体のCOPを把握できる表を作成し、当該表からシステム全体のCOPが最も高くなる演算式に用いるパラメータを決定し、当該パラメータを用いた演算結果に基づいて上記各冷熱源機の運転台数・出力を制御するとともに、冷却水の流量・温度を制御するようにした冷熱源機の運転制御方法が開示されている。
これら特許文献1及び2に係る発明は、熱源システムを構成する熱源機器やポンプなどの補機類の特性を予め得ておき、外気条件、熱負荷(負荷流量と水往き還り温度から算出)、熱源機器運転台数の条件を振ってCOPを計算し、COPが高くなる熱源機器運転台数を得て、その熱源機器運転台数で運転するものである。
以降では、COPを使わずにCOP比率を使って説明する。なお、COP比率とは任意の負荷率時の熱源機器やポンプなどを含めた熱源システムCOPを負荷率100%時の熱源機器やポンプなどを含めた熱源システムCOPで除したものである。
特開2006−71127号公報 特開2008−134013号公報
しかしながら、前述した熱源設備は、構成する熱源機器はインバータ駆動熱源機器で、図20に示すように冷却水温度または外気温度が低下した条件下で、負荷率が低下したときにCOP比率が向上する特性を有していないと成立しない。そのため、図23や図24に示すような、最高COP比率が最大負荷率近辺にある非インバータ駆動の熱源機器を有する熱源方式には適用できず省エネルギー化が図れないという問題があった。
また、図21及び図22に示すように、構成する熱源機器の台数を2台から3台というように、台数を増やせば、図中の熱源システムCOP比率が高くなる運転領域はB1,B2からB1,B2,B3に広がるが、台数分割により機器が小型化することによる熱源機器単体COPの低下によって熱源システムCOPが低下したり、設置スペース及びイニシャルコスト、メンテナンスコストが増加したりするなどの問題がある。
さらに、図19の一次側流量Q1が二次側流量Q2より大きくなると、送りヘッダ53、還りヘッダ57を結ぶバイパス63を通して、還りヘッダ57に冷えた冷水が流れ込むため熱源機器51〜51の入口水温が低下して、熱源機器単体COPが低下するとともに、バイパス流量の増加により一次ポンプ52〜52の消費電力が増加することにより熱源システムCOPが低下する問題があった。なお、一次側流量Q1には、熱源機器51〜51の運転条件から、設計流量の50〜70%を最低流量とする制約条件があるが、二次側流量Q2には制約条件がないため、一次側流量Q1が二次側流量Q2よりも大きくなり易い傾向にある。
そこで本発明の主たる課題は、これらの問題を一挙に解決できる熱源設備であって、蓄熱タンクを備え、熱源システムCOP比率が高くなる運転領域での運転を優先的に行い、この際に製造した余分な熱を前記蓄熱タンクに蓄えておき、蓄熱後に、蓄えた熱の放熱運転を繰り返すことにより高い効率で省エネルギー化を図った熱源設備を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、熱媒を冷却又は加熱する複数の熱源機器と、各熱源機器に応じて設けられるとともに、冷却又は加熱された熱媒を圧送する一次ポンプと、前記熱源機器からの熱媒を集約する送りヘッダと、送りヘッダから熱媒を送る二次ポンプと、該二次ポンプからの熱媒を集約する二次ヘッダと、二次ヘッダから熱媒が供給される外部負荷機器と、外部負荷機器で熱交換された熱媒が戻されるとともに、各熱源機器に分配する還りヘッダと、熱媒の往き温度を計測する温度計と、熱媒の還り温度を計測する温度計と、熱媒の還り流量を計測する流量計と、前記送りヘッダと前記還りヘッダとを繋ぐ第1パイパスと、前記熱源機器の運転台数制御及び一次ポンプの運転制御を行う制御装置とを備えた熱源設備において、
前記第1バイパスの中間に蓄熱タンクを設け、蓄熱タンクの上流側に第1三方制御弁を設けるとともに、この第1三方制御弁と蓄熱タンクの下流側とを繋ぐ第2バイパスを設け、かつ前記蓄熱タンクに流入する熱媒の温度を計測するための温度計を設けたことを特徴とする蓄熱タンクを備えた熱源設備が提供される。
上記請求項1記載の発明は、従来の熱源設備に対して、前記第1バイパスの中間に蓄熱タンクを設け、蓄熱タンクの上流側に第1三方制御弁を設けるとともに、この第1三方制御弁と蓄熱タンクの下流側とを繋ぐ第2バイパスを設け、かつ前記蓄熱タンクに流入する熱媒の温度を計測するための温度計を設けるようにしたものである。第1バイパスを流れる熱媒の熱を蓄熱タンクに貯蔵しておき、蓄熱後にその蓄えた熱を放熱する運転を繰り返して行うことにより、省エネルギー化が図れるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記熱源機器の下流側に第2三方制御弁を設けるとともに、この第2三方制御弁と熱源機器の上流側とを繋ぐ第3バイパスを設けてある請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備が提供される。
上記請求項2記載の発明は、前記熱源機器の下流側に第2三方制御弁を設けるとともに、この第2三方制御弁と熱源機器の上流側とを繋ぐ第3バイパスを設けることにより、一次ポンプの運転周波数を変えることにより負荷率を一定に維持できない場合でも、前記第2三方制御弁の第3バイパス側の開閉を制御することにより負荷率を一定に維持できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記蓄熱タンクは、2槽の蓄熱タンクを備え、これら2槽のタンク間に流路方向制御弁を備えることにより前記2槽のタンクを直列接続とする場合と並列接続とする場合とに切替え可能としてある請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備が提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記蓄熱タンクの構造に関して、2槽の蓄熱タンクを備え、これら2槽のタンク間に流路方向制御弁を備えることにより前記2槽のタンクを直列接続とする場合と並列接続とする場合とに切替え可能とするものである。独立した蓄熱タンクを直列に結ぶことにより、断面積を最小に出来るが、ある一定流量以上では、温度成層が形成されるタンク内流速に抑えることが出来ず、蓄熱効率εを著しく下げてしまうことになる。本制御方法では熱源機器のCOP比率が高くなるように優先的に運転し、不足または過大な熱量を蓄熱タンクへ蓄放熱する方式であるため、幅広い流量域でも蓄熱効率εが低下しない運用が求められる。そこで、蓄熱タンクの流量を蓄熱または放熱切替時に予測し、蓄熱タンクを流量に合わせて、直列または並列接続する機構を持たせるようにしたものである。
請求項4に係る本発明として、請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
前記熱源設備を構成する熱源機器やポンプなどの補機類の特性を予め得ておき、外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qとCOP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係を外気又は冷却水温度及び熱源機器出口温度別に近似式又は表として得ておく事前準備手順と、
通常運転時に下記条件1又は条件2が成立するかどうかを一定時間毎に判定を行う蓄放熱条件判定手順と、
条件1:熱源機器から前記第1バイパスを巡る一次側流量Q1が前記外部負荷機器を巡る二次側流量Q2よりも大きい。
条件2:事前準備手順で得た近似式又は表に基づいて、外部負荷機器が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する。
前記条件1が成立している場合は下記蓄熱運転ケース1を行い、前記条件2が成立している場合は下記蓄熱運転ケース2を行う蓄熱運転手順と、
蓄熱運転ケース1:前記熱源機器を予め設定した蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁によりバイパス流量の全量が蓄熱タンクに流れ込むようにし、第1バイパスを流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンクに蓄熱する蓄熱運転。
蓄熱運転ケース2:前記熱源機器を予め設定した蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁によりバイパス流量の全量が蓄熱タンクに流れ込むようにし、かつ外部負荷機器が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNを運転ポイントとするとともに、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って求めた負荷率qN時にCOP比率が最大となる運転台数で運転し、第1バイパスを流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンクに蓄熱する蓄熱運転。
前記蓄熱運転手順により蓄熱タンクに熱媒の熱が満蓄されたならば、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って、蓄熱時の運転台数よりも少なく、外部負荷機側が要求する負荷率qよりも低い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在するかどうかを探索し、この負荷率qNがない場合は、熱源機器を全台数停止し、還りヘッダから送りヘッダへ向かうバイパス流を発生させることにより前記蓄熱タンクからの放熱を行い、前記負荷率qNがある場合は、該負荷率qNで、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って、負荷率qN時にCOP比率が最大となる運転台数とし、かつ熱源機器は予め設定した放熱時熱源機器出口設定温度で運転を行い、還りヘッダから送りヘッダへ向かうバイパス流を発生させることにより前記蓄熱タンクからの放熱を行う放熱運転手順とを有し、
以降は、前記蓄放熱条件判定手順の判定結果に従い、前記蓄熱運転手順と、前記放熱運転手順とを繰り返し行うことを特徴とする蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法が提供される。
上記請求項4記載の発明は、請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の具体的な運転方法である。本運転制御では、大きく事前準備手順と、蓄放熱条件判定手順と、蓄熱運転手順と、放熱運転手順とを有する。すなわち、蓄放熱条件判定手順では第1バイパスに過大な流量の熱媒が流れる条件かを判定し、条件を満足したならば、蓄熱タンクへの蓄熱運転を行い、満蓄後に放熱運転を行うようにする。過大に増量生産された熱媒の熱を蓄熱タンクに蓄え、放熱する運転を繰り返し行うことで省エネルギー化を実現することが可能となる。
請求項5に係る本発明として、請求項2記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
前記蓄熱運転及び放熱運転時の熱源機器をCOP比率が極大点となる負荷率qNで運転するためには、一次ポンプの運転周波数を変えることにより熱源機器に通水する流量を変化させ、それでも負荷率が維持できない場合には前記第2三方制御弁の第3バイパスを開く制御を行う請求項4記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法が提供される。
上記請求項5記載の発明では、一次ポンプの運転周波数を変えることにより負荷率を一定に維持できない場合でも、前記第2三方制御弁の第3バイパス側の開閉を制御することにより負荷率を一定に維持できるようになる。
請求項6に係る本発明として、請求項3記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
蓄熱タンクの流量が直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以下である場合には前記流路方向制御弁により2槽のタンクを直列接続とし、蓄熱タンクの流量が直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以上である場合には前記流路方向制御弁により2槽のタンクを並列接続とする請求項4記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法が提供される。
上記請求項6記載の発明では、本制御方法では熱源機器のCOP比率が高くなるように優先的に運転し、不足または過大な熱量を蓄熱タンクへ蓄放熱する方式であるため、幅広い流量域でも蓄熱効率εが低下しない運用が求められる。そこで、蓄熱タンクの流量を蓄熱または放熱切替時に予測し、蓄熱タンクを流量に合わせて、直列または並列接続する機構を持たせるようにすることで蓄熱効率を落とさずに効率的に蓄熱と放熱が行えるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、蓄熱タンクを備え、熱源システムCOP比率が高くなる運転領域での運転を優先的に行い、この際に製造した余分な熱を前記蓄熱タンクに蓄えておき、蓄熱後に蓄えた熱の放熱運転を繰り返すことにより高い効率で省エネルギー化を図ることが可能となる。
本発明に係る蓄熱タンク14を備えた熱源設備1を示すブロック図である。 本熱源設備1の運転制御方法を示す全体フロー図である。 条件2の成立判定手順のフロー図である。 条件2の成立意義を説明するためのグラフである。 蓄熱運転ケース1の例で、3台の熱源機器を運転し蓄熱タンク14に蓄熱を行う運転状態を示す熱源設備1のブロック図である。 蓄熱運転ケース2の例で、2台の熱源機器を運転し蓄熱タンク14に蓄熱を行う運転状態を示す熱源設備1のブロック図である。 放熱時のCOP比率が極大点となる負荷率qNの探索フロー図である。 放熱運転の例で、2台の熱源機器を運転し蓄熱タンク14から放熱を行う運転状態を示す熱源設備1のブロック図である。 放熱運転の例で、1台の熱源機器を運転し蓄熱タンク14から放熱を行う運転状態を示す熱源設備1のブロック図である。 蓄熱時の熱源機器出口設定温度の温度決定方法を説明するための送りヘッダ4の熱媒状態図である。 蓄熱時2台運転、放熱時1台運転で、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を7℃とした場合の蓄放熱ワンサイクルを示した図である。 蓄熱時2台運転、放熱時1台運転で、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を5℃とした場合の蓄放熱ワンサイクルを示した図である。 蓄放熱運転をワンサイクル行ったときの消費エネルギーを、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を7℃時の消費エネルギーを1として表した場合のグラフである。 負荷率一定制御のための第2三方制御弁18の制御図である。 蓄熱タンク14の構成図である。 蓄熱タンク14の2槽のタンク20A、20Bを直列接続とした場合の流路図である。 蓄熱タンク14の2槽のタンク20A、20Bを並列接続とした場合の流路図である。 省エネルギー性の検証のための試算図である。 従来の熱源設備50を示すブロック図である。 インバータ駆動熱源機器単体の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。 インバータ駆動熱源機器2台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。 インバータ駆動熱源機器3台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。 非インバータ駆動熱源機器単体の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。 非インバータ駆動熱源機器2台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る熱源設備1は、図1に示されるように、熱媒を冷却又は加熱する複数の熱源機器2〜2と、各熱源機器2〜2に応じて設けられるとともに、冷却又は加熱された熱媒を圧送する一次ポンプ3〜3と、前記熱源機器2〜2からの熱媒を集約する送りヘッダ4と、送りヘッダ4から熱媒を送る二次ポンプ5と、該二次ポンプ5からの熱媒を集約する二次ヘッダ6と、二次ヘッダ6から熱媒が供給される外部負荷機器7と、外部負荷機器7で熱交換された熱媒が戻されるとともに、各熱源機器に分配する還りヘッダ8と、熱媒の往き温度を計測する温度計9と、熱媒の還り温度を計測するために三次ヘッダ11に設けられた温度計10と、熱媒の還り流量を計測する流量計12と、前記送りヘッダ4と前記還りヘッダ8とを繋ぐ第1パイパス13と、前記熱源機器2〜2の運転台数制御及び一次ポンプ3〜3の運転制御を行う制御装置とを備えた熱源設備1において、前記第1バイパス13の中間に蓄熱タンク14を設け、蓄熱タンク14の上流側に第1三方制御弁15を設けるとともに、この第1三方制御弁15と蓄熱タンク14の下流側とを繋ぐ第2バイパス16を設け、かつ前記蓄熱タンク14に流入する熱媒の温度を計測するための温度計17を設けたものである。
また、前記熱源機器2〜2の下流側に第2三方制御弁18を設けるとともに、この第2三方制御弁18と熱源機器2〜2の上流側とを繋ぐ第3バイパス19を設けている。前記第2三方制御弁18は、後述する熱源機器のCOP比率が極大となる負荷率qNが一次ポンプ3〜3の運転周波数制御のみで維持できる場合は省略することが可能である。
更に、前記蓄熱タンク14としては、蓄熱タンクの容量に対して最大限の蓄熱容量を確保するために温度成層型蓄熱とするのが望ましい。温度成層型蓄熱とは、温度の違いによる水の密度差を利用して、同一の槽に温度が高く密度の小さい水と、温度が低く密度の大きい水を極力混合させずに蓄える方式である。温度成層型蓄熱槽の蓄熱効率εを上げるには、(1)温度成層が形成されるようにタンク内の流速を十分に抑え、高温水と低温水の間に出来る混合層を薄くし、(2)断面積を少なくして、混合層の体積を最小にすることが必要である。
前記(2)断面積を少なくして、混合層の体積を最小にするためには、独立した密閉式又は開放式の蓄熱タンクを直列に結ぶことにより断面積を最小に出来るが、ある一定流量以上では、前記(1)温度成層が形成されるようにタンク内の流速を十分に抑え、高温水と低温水の間に出来る混合層を薄くすることが出来ず、蓄熱効率εを著しく下げてしまう。本願の熱源設備1では、熱源機器のCOP比率が高くなるように優先的に運転し、不足または過大な熱量を蓄熱タンク14へ蓄放熱する方式であるため、幅広い流量域でも蓄熱効率εが低下しない運用が求められる。そこで、蓄熱タンク14の流量を蓄熱または放熱切替時に予測し、蓄熱タンクを流量に合わせて、直列または並列接続する機構を持たせるようにするのが望ましい。具体的には、図15に示されるように、2槽の蓄熱タンク20A、20Bを備え、これら2槽のタンク20A、20B間に流路方向制御弁21を備えることにより前記2槽のタンク20A、20Bを直列接続とする場合と並列接続とする場合とに切替え可能とする。例えば、図16は蓄熱時に直列接続とした場合の流路図であり、図17は蓄熱時に並列接続とした場合の流路図である。なお、放熱時は流路方向が逆になるだけであり蓄熱時と同様である。
本熱源設備1では、前記送りヘッダ4と前記還りヘッダ8とを繋ぐ第1パイパス13の中間に蓄熱タンク14を設け、熱源システムCOP比率が高くなる運転領域での運転を優先的に行い、この際に製造した余分な熱を前記蓄熱タンクに蓄えておき、蓄熱後に、蓄えた熱の放熱運転を繰り返すことにより高い効率で省エネルギー化を図った熱源設備である。具体的には、図2に示されるように、運転時に、後述の条件1又は条件2の蓄放熱条件が成立した場合には、所定の条件の下で蓄熱運転を行い、蓄熱タンク14に熱媒の熱が満蓄されたならば所定の条件の下で放熱運転を行う手順を繰り返すことによって高い効率で省エネルギー化を図るようにしたものである。
以下、具体的に本熱源設備1の運転制御方法について詳述する。
《事前準備手順》
熱源設備1を構成する熱源機器2〜2やポンプ3〜3、5などの補機類の特性を予め得ておき、外気または冷却水温度、熱源機器出口温度、熱負荷(負荷流量と水往き還り温度から算出)、熱源機器運転台数の条件を振って熱源システムCOPを計算し、負荷率qとCOP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係を外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別に近似式もしくは表として得ておく。
近似式とした場合の例を図20〜図24に示す。図20はインバータ駆動熱源機器単体の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図であり、図21はインバータ駆動熱源機器2台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図であり、図22はインバータ駆動熱源機器3台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図であり、図23は非インバータ駆動熱源機器単体の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図であり、図24は非インバータ駆動熱源機器2台の場合のCOP比率−負荷率q(%)の関係図である。図中の符号A1、A2、B1、B2、Cの各領域は、後述するように、領域A1、A2は蓄放熱運転判定条件2の成立範囲であり、領域B1は熱源機器1台でCOP比率が最大となる範囲であり、領域B2は熱源機器2台でCOP比率が最大となる範囲であり、領域Cは領域A、B以外の範囲で通常運転となる範囲である。
また、表とした場合の例としては、例えばインバータ駆動熱源機器3台構成で、熱源機器出口温度7℃、冷却水温度20℃の負荷率qとCOP比率の特性が図22とすると、負荷率qとCOP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係は下表1のように整理される。
Figure 2016050740
《蓄放熱条件判定手順》
蓄放熱運転の実施許可判定は、以下のように行われる。
(1)下記条件1が成立すれば蓄熱運転ケース1が許可される。
条件1:熱源機器2〜2から前記第1バイパス13を巡る一次側流量Q1が前記外部負荷機器7を巡る二次側流量Q2よりも大きい場合。
(2)前記条件1が成立しなくても、下記条件2が成立すれば蓄熱運転ケース2が許可される。
条件2:事前準備手順で得た近似式又は表に基づいて、外部負荷機器7が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する場合。
(3)どちらの条件も成立しない場合には通常運転となる。
なお、前記蓄放熱条件成立判定は、通常運転時に一定時間毎、具体的には1〜10分毎、好ましくは1〜3分毎に行うようにするのがよい。
前記条件1とは、外部負荷機器(空調機)側が要求する負荷率qに見合う熱源機器運転台数、熱源機器の最低流量制限で運転することで、第1バイパス13に過大な流量が生じて、一次側流量Q1が二次側流量Q2より大きくなる状態を指している。なお、前記一次側流量Q1は測定値でなく設定値である。通常は一次側流量Q1=二次側流量Q2となるが、一次側流量Q1には最低流量Q1minが存在し、二次側流量Q2<Q1minとなったときに、第1バイパス13に過大な流量が発生する。
次に、前記条件2の成否判定について詳述する。
条件2の成立判定手順のフローを図3に示すとともに、条件2の成立意義について図4に基づいて概念的に説明する。通常運転時の負荷率がq(≒25%)であり、A1領域内であるとすると、これよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する。このような場合は、優先的にCOP比率の高い負荷率qNポイントで運転を行い、増量された熱媒を第1バイパス13に流して、蓄熱タンク14に蓄熱するようにすると、熱源機器2〜2自体の負荷率は上昇するものの、高いCOP効率での運転が実施されることと、増量生産された熱媒が蓄熱タンク14に蓄熱され、後に放熱運転を行うことにより総合的に省エネルギーな運転を実現することができる。
条件2の判定に当たっては、外部負荷機器7が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在するかどうかの判定が必要となるため、実際上の解析はCOP比率−負荷率曲線の勾配を順次、負荷率が高くなる側に探っていき、上り勾配から下り勾配に変化した点が存在したならば、この点を極大負荷率qNとして設定する。
具体的な探索手順について、図3に基づき詳述する。
(A)探索回数Nの初期設定及び負荷率q時のCOP比率(COP_(0))の算出)
前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係に、流量計12、温度計9(送り温度)、温度計10(還り温度)で計測した値で算出した外部負荷機器7(空調機)側が要求する負荷率qと外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度をあてはめ、このときのCOP比率(COP_(0))を算出する。また、探索回数Nの値を初期値0に設定する。
(B)探索回数N回の負荷率q_Nを算出
探索回数Nの前回値に1を足す(N=N+1)。そして、下記(1)式により探索回数N回時の負荷率q_Nを算出する。dqは負荷率の変化幅で1〜5%程度に設定する。
Figure 2016050740
(C)探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率(COP_(N))の算出
探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率(COP_(N))と、探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率が最高となる運転台数を、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から算出する。
(D)探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))と探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))との比較
探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))と探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))との比較を行い、探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))が探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))よりα大きい場合には、次の処理を行う。それ以外の場合は、“探索回数N回の負荷率q_Nを算出”の処理に戻る。なお、前記αは下記(2)式で定義される。
Figure 2016050740
ここで、εは蓄熱タンク14の蓄熱効率である。
αを上記のように設定するのは、負荷率qと極大点負荷率qNとの差が蓄熱タンク14の蓄熱効率以下の場合は、蓄放熱運転を実施したとしても省エネルギー効率上意味を成さないからである。
(E)探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))と探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))との比較
探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))と探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))との比較を行い、探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))が探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))より小さい場合には、条件2成立とする。また、探索回数N-1回目の負荷率q_N-1を空調機側が要求する負荷率qよりも高い負荷率で、COP比率が極大となる負荷率qNと定義して処理を終了する。それ以外の場合は、次の処理を行う。
(F)探索回数N回時の負荷率q_Nと負荷率上限の比較
探索回数N回時の負荷率q_Nが負荷率上限以上の場合には、条件2成立とする。また、探索回数N回目の負荷率q_Nを空調機側が要求する負荷率qよりも高い負荷率で、COP比率が極大となる負荷率qNと定義して、処理を終了する。それ以外の場合は、“探索回数N回の負荷率q_Nを算出”の処理に戻る。負荷率上限は、90%程度が良い。この処理は、非インバータ駆動熱源機器の場合を考慮したものである。
以上の処理を行うことにより、外部負荷機器(空調機)側が要求する負荷率qよりも高い負荷率で、COP比率が極大となる負荷率qNと運転領域を探索する。
前記《事前準備手順》で説明した近似式とした場合の図20〜図24において、条件2の成立範囲を示すと、図20と図23においては領域A1を、図21、図22と図24においては領域A1とA2を、蓄放熱運転ケース2実施可能領域と判定し、蓄放熱運転ケース2の実施を許可する。
《蓄熱運転手順》
蓄熱運転は、前記条件1で許可された場合と、条件2で許可された場合とで異なるため別々に説明する。
<条件1で許可された場合の蓄熱運転>
蓄熱運転ケース1:前記熱源機器3〜3を予め設定した後述の蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁15によりバイパス流量の全量が蓄熱タンク14に流れ込むようにし、第1バイパス13を流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンク14に蓄熱する。
外部負荷機器(空調機)側が要求する負荷率qが、図22の領域Cにあって、蓄熱時運転台数が3台の場合の熱源設備の運転状態を図5に示す。
<条件2で許可された場合の蓄熱運転>
蓄熱運転ケース2:前記熱源機器3〜3を後述の蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁15によりバイパス流量の全量が蓄熱タンク14に流れ込むようにし、かつ外部負荷機器7が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNを運転ポイントとするとともに、前記《事前準備手順》で得た近似式又は表を使って求めた負荷率qN時にCOP比率が最大となる運転台数で運転し、第1バイパス13を流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンク14に蓄熱する。
蓄熱運転例を示すと、仮に空調機側が要求する負荷率qが、図22の領域A1にある場合には、条件2判定フローで、極大と判定されたCOP比率(COP_(N))となる負荷率qNは領域B1の中にある。よって、蓄熱時には領域B1にある極大と判定されたCOP比率(COP_(N))となる負荷率qN、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から求まる領域B1で最もCOP比率が高い運転台数1台、後述する温度制御で決定された蓄熱時の熱源機器出口設定温度で熱源機器3を運転する。
また、空調機側が要求する負荷率qが、図22の領域A2にある場合には、条件2判定フローで、極大と判定されたCOP比率(COP_(N))となる負荷率qNは領域B2の中にある。よって、蓄熱時には領域B2にある極大と判定されたCOP比率(COP_(N))となる負荷率qN、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から求まる領域B2で最もCOP比率が高い運転台数2台、後述する温度制御で決定された蓄熱時の熱源機器出口設定温度で、熱源機器3、3を運転する。
蓄熱時運転台数が2台の場合の熱源設備の運転状態を図6に示す。外部負荷機器7(空調機)側が要求している熱負荷率qに対して、熱源機器運転能力はqNと過大であるため、一次側流量Q1が二次側流量Q2より大きくなり、送りヘッダ4から還りヘッダ8へのバイパス流量が発生し、その間に設置した蓄熱タンク14に蓄熱される。
《放熱運転手順》
前記《蓄熱運転手順》により蓄熱タンクに熱媒の熱が満蓄されたならば、放熱運転手順に移行する。蓄熱タンク14が満蓄か否かは、蓄熱タンク14に内蔵された温度センサ23の温度が放熱時の熱源機器出口設定温度以下に達すると満蓄と判断され、放熱運転に移行する。
放熱運転は、蓄熱時の運転台数よりも少なく、外部負荷機7側が要求する負荷率qよりも低い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する場合と存在しない場合とで異なるため、先ず前記負荷率qNが存在の有無を探索する。探索は、COP比率−負荷率曲線の勾配を順次、負荷率が低くなる側に探っていき、上り勾配から下り勾配に変化した点があったならばこの点を極大負荷率qNとして設定する。探索方向は異なるが前述した条件2での極大負荷率qNの探索と基本的には同じである。
具体的には、図7に示される探索フロー図の手順に従って行われる。
(A)探索回数Nの初期設定及び負荷率q時のCOP比率(COP_(0))の算出)
前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係に、流量計12、温度計9(送り温度)、温度計10(還り温度)で計測した値で算出した外部負荷機器7(空調機)側が要求する負荷率qと外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度をあてはめ、このときのCOP比率(COP_(0))を算出する。また、探索回数Nの値を初期値0に設定する。
(B)探索回数N回の負荷率q_Nを算出
探索回数Nの前回値に1を足す(N=N+1)。そして、下記(3)式により探索回数N回時の負荷率q_Nを算出する。dqは負荷率の変化幅で1〜5%程度とする。
Figure 2016050740
(C)探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率(COP_(N))の算出
探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率(COP_(N))と探索回数N回の負荷率q_N時のCOP比率が最高となる運転台数を、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から算出する。
(D)蓄熱時の運転台数と探索回数N回の負荷率q_N時にCOP比率(COP_(N))が最高となる運転台数との比較
探索回数N回の負荷率q_N時にCOP比率(COP_(N))が最高となる運転台数>蓄熱時の運転台数となるときには次の処理を行う。それ以外の場合は”(B)探索回数N回の負荷率q_Nを算出”の処理に戻る。
(E)探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))と探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))との比較
探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))と探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))との比較を行い、探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))が探索回数0回時のCOP比率(COP_(0))よりα大きい場合には、次の処理を行う。それ以外の場合は、“(B)探索回数N回の負荷率q_Nを算出”の処理に戻る。なお、前記αは上記(2)式で定義される。
(F)探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))と探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))との比較
探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))と探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))との比較を行い、探索回数N回時のCOP比率(COP_(N))が探索回数N-1回時のCOP比率(COP_(N-1))より小さい場合には、極大点ありとして、探索回数N-1の時の負荷率q_N-1をCOP比率が極大となる負荷率qNと定義し、処理を終了する。それ以外の場合は、「COP比率が極大となる負荷率qN」無しとし、“(B)探索回数N回の負荷率q_Nを算出”の処理に戻る。
<蓄熱時の運転台数よりも少なく、外部負荷機7側が要求する負荷率qよりも低い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在しない場合>
空調機側が要求する負荷率qが、図22の領域A1にある場合には、外部負荷機器7(空調機)側が要求する負荷率qよりも低い負荷率で、COP比率が極大となる負荷率qNがない。この場合には熱源機器を全て停止する。
この場合には、一次側流量Q1が“0”となるため、二次側流量Q2の全てがバイパス流量となり、バイパス流量が還りヘッダ8から送りヘッダ4へ流れ、第1バイパス13の中間に設置した蓄熱タンク14からの放熱で、外部負荷機器7(空調機)側が要求している熱負荷の全てをまかなうことになる。
蓄熱タンク14内蔵の温度センサ22の温度が、放熱時の熱源機器出口設定温度以上に達すると全放熱と判断される。
<蓄熱時の運転台数よりも少なく、外部負荷機7側が要求する負荷率qよりも低い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する場合>
空調機側が要求する負荷率qが、図22の領域Cにある場合には、蓄熱時の運転台数よりも少ない台数で、空調機側が要求する負荷率qより低い領域B2にCOP比率が極大となる負荷率qNがある。この場合にCOP比率が極大となる負荷率qN、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から求まる領域B2で最もCOP比率が高い運転台数2台、後述する温度制御で決定された放熱時の熱源機器出口設定温度で熱源機器3、3を運転する。
この場合には、外部負荷機器7(空調機)側が要求している熱負荷率qに対して、熱源機器運転能力はqNと不足しているため、二次側流量Q2が一次側流量Q1より大きくなり、還りヘッダ8から送りヘッダ4へのバイパス流量(蓄熱とは逆方向)が発生し、送りヘッダ4と還りヘッダ8との間に設置した蓄熱タンク14からの放熱で不足分をまかなう。放熱時には蓄熱タンク14と還りヘッダ8からの冷水を三方制御弁15により、温度計17の温度が、放熱時の熱源機器出口設定温度になるように制御する。このときのシステムの運転状態を図8に示す。
また、仮に外部負荷機器7(空調機)側が要求する負荷率qが、図22の領域A2にある場合には、蓄熱時よりも少ない台数で、空調機側が要求する負荷率qよりも低い負荷率で、COP比率が極大となる負荷率qNが領域B1である。この場合にはCOP比率が極大となる負荷率qN、前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から求まる領域B1で最もCOP比率が高い運転台数1台、後述する温度制御で決定された放熱時の熱源機器出口設定温度で熱源機器3を運転する。
この場合も、外部負荷機器7(空調機)側が要求している熱負荷率qに対して、熱源機器運転能力はqNと不足しているため、二次側流量Q2が一次側流量Q1より大きくなり、還りヘッダ8から送りヘッダ4へのバイパス流量(蓄熱とは逆方向)が発生し、送りヘッダ4と還りヘッダ8との間に設置した蓄熱タンク14からの放熱で不足分をまかなう。放熱時には蓄熱タンク14と還りヘッダ8からの冷水を三方制御弁15により、温度計17の温度が、放熱時の熱源機器出口設定温度になるように制御する。このときのシステムの運転状態を図9に示す。
そして、蓄熱タンク14に内蔵された温度センサ22の温度が、放熱時の熱源機器出口設定温度以上に達すると全放熱と判断される。
《以降の手順》
以降は、前記蓄放熱条件判定手順の判定結果に従い、前記蓄熱運転手順と、前記放熱運転手順とを繰り返し行うようにする。
<放熱時の熱源機器出口設定温度の設定>
放熱時の熱源機器出口設定温度は、設計時に決定される熱源システムとしての運用上の温度(例えば7℃)とする。
<蓄熱時の熱源機器出口設定温度の決定方法>
蓄熱時は、放熱時の熱源機器出口設定温度よりも温度を下げることで、放熱時間を延長し、熱源機器2〜2の運転台数を減少させることで、放熱時の消費エネルギーを削減できるが、蓄熱時には熱源機器出口設定温度を下げることで、熱源機器2〜2の単体COP比率が悪化し消費エネルギーが増加する。つまり、蓄熱時の熱源機器出口設定温度には適切な温度があり、それを決定する必要がある。
なお、蓄熱時の熱源機器出口設定温度を放熱時の熱源機器出口設定温度より下げることが出来るのは、図10の送りヘッダ4の熱媒状態図に示すように、蓄熱タンク14に近い熱源機器1台(以下、蓄熱優先機と言う)のみである。
以下に、前記蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口設定温度の決定方法について詳述する。
放熱時の熱源機器出口温度を7℃、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度が取り得る温度が7、6、5℃と決まっている場合を以下に示す。
蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を7、6、5℃とした場合の蓄放熱をワンサイクル行った時の消費エネルギーW_7、W_6、W_5を前記《事前準備手順》で得た外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qと、COP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係から得る。
蓄放熱をワンサイクル行ったときの消費エネルギーが少ない時の蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を最適値とする。
図11は蓄熱時2台運転、放熱時1台運転で、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を7℃とした場合の蓄放熱ワンサイクルを示したものである。図12は蓄熱時2台運転、放熱時1台運転で、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を5℃とした場合の蓄放熱ワンサイクルを示したものである。図13は蓄放熱運転をワンサイクル行ったときの消費エネルギーを、蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度を7℃時の消費エネルギーを1として表した場合で有り、このケースでは蓄熱優先機の蓄熱時熱源機器出口温度は6℃が最適値となる。
蓄熱時には図10に示すように、放熱時の熱源機器出口温度設定7℃の熱源機器2と蓄熱優先機で蓄熱時熱源機器出口温度設定5℃の熱源機器2が混在して運転することになる。このとき、蓄熱タンク14への冷水が蓄熱優先機の蓄熱時の熱源機器出口温度5℃となるように、送りヘッダ4は同図10に示すように、外部負荷機器7(空調機)へ繋がる配管と蓄熱タンク14へ繋がる配管がヘッダの両端に配置され、運転している熱源機器2〜2のうち、蓄熱タンク14へ繋がる配管に一番近い熱源機器2を蓄熱優先機として運転する。
<負荷率一定制御>
蓄熱及び放熱時の熱源システムをCOP比率が極大となる負荷率qNで運転するためには、図14に示すように一次ポンプ3〜3の運転周波数を変えることにより熱源機器2〜2に通水する流量を変化させ、それでも負荷率qNが維持できない場合には第2三方制御弁18のバイパス側を開くことにより、流量の一部を熱源機器2〜2の入口側に戻し、負荷率を下げる。
なお、熱源機器2〜2の特性上、一次ポンプ3〜3の運転周波数の可変だけで負荷率qNが維持できる場合には前記第2三方制御弁18を省略することも可能である。
<蓄熱タンク14の直列・並列切替制御>
前述したように、本熱源設備1では前記蓄熱タンク14の流量を蓄熱または放熱切替時に予測し、蓄熱タンク14の流量に合わせて、直列または並列接続する機構を持たせている。
前記運転制御において、蓄熱または放熱切替時に、蓄熱タンク14の流量が、直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以下であると予測される場合、図16に示されるように、2基のタンク20A、20Bの間に設置された流路方向制御弁21を切り替えることにより2基のタンクを直列接続とする。
蓄熱または放熱切替時に、蓄熱タンク14の流量が、直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以上であると予測される場合、図17に示されるように、2基のタンク20A、20Bの間に設置された流路方向制御弁21を切り替えることにより2基のタンクを並列接続とする。
〔省エネルギー性の検証〕
図21のCOP比率−負荷率特性を持つ熱源機器2台構成、年間冷房の条件で、従来の熱源設備50で運用した場合と本特許発明の熱源設備1で運用した場合の消費電力・年間積算消費電力の試算結果を図18に示す。図18に示すように年間積算消費電力が143Mwh、23%減少する。
1…熱源設備、2〜2…熱源機器、3〜3…一次ポンプ、4…送りヘッダ、5…二次ポンプ、6…二次ヘッダ、7…外部負荷機器(空調機)、8…還りヘッダ、9…温度計(送り温度)、10…温度計(還り温度)、11…三次ヘッダ、12…流量計、13…第1バイパス、14…蓄熱タンク、15…第1三方制御弁、16…第2バイパス、17…温度計(バイパス温度)、18…第2三方制御弁、19…第3バイパス、20A・20B…タンク(蓄放熱槽)、21…流路方向制御弁、22・23…温度センサ

Claims (6)

  1. 熱媒を冷却又は加熱する複数の熱源機器と、各熱源機器に応じて設けられるとともに、冷却又は加熱された熱媒を圧送する一次ポンプと、前記熱源機器からの熱媒を集約する送りヘッダと、送りヘッダから熱媒を送る二次ポンプと、該二次ポンプからの熱媒を集約する二次ヘッダと、二次ヘッダから熱媒が供給される外部負荷機器と、外部負荷機器で熱交換された熱媒が戻されるとともに、各熱源機器に分配する還りヘッダと、熱媒の往き温度を計測する温度計と、熱媒の還り温度を計測する温度計と、熱媒の還り流量を計測する流量計と、前記送りヘッダと前記還りヘッダとを繋ぐ第1パイパスと、前記熱源機器の運転台数制御及び一次ポンプの運転制御を行う制御装置とを備えた熱源設備において、
    前記第1バイパスの中間に蓄熱タンクを設け、蓄熱タンクの上流側に第1三方制御弁を設けるとともに、この第1三方制御弁と蓄熱タンクの下流側とを繋ぐ第2バイパスを設け、かつ前記蓄熱タンクに流入する熱媒の温度を計測するための温度計を設けたことを特徴とする蓄熱タンクを備えた熱源設備。
  2. 前記熱源機器の下流側に第2三方制御弁を設けるとともに、この第2三方制御弁と熱源機器の上流側とを繋ぐ第3バイパスを設けてある請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備。
  3. 前記蓄熱タンクは、2槽の蓄熱タンクを備え、これら2槽のタンク間に流路方向制御弁を備えることにより前記2槽のタンクを直列接続とする場合と並列接続とする場合とに切替え可能としてある請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備。
  4. 請求項1記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
    前記熱源設備を構成する熱源機器やポンプなどの補機類の特性を予め得ておき、外気または冷却水温度及び熱源機器出口温度別の負荷率qとCOP比率、負荷率q時にCOP比率が最大となる運転台数との関係を外気又は冷却水温度及び熱源機器出口温度別に近似式又は表として得ておく事前準備手順と、
    通常運転時に下記条件1又は条件2が成立するかどうかを一定時間毎に判定を行う蓄放熱条件判定手順と、
    条件1:熱源機器から前記第1バイパスを巡る一次側流量Q1が前記外部負荷機器を巡る二次側流量Q2よりも大きい。
    条件2:事前準備手順で得た近似式又は表に基づいて、外部負荷機器が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在する。
    前記条件1が成立している場合は下記蓄熱運転ケース1を行い、前記条件2が成立している場合は下記蓄熱運転ケース2を行う蓄熱運転手順と、
    蓄熱運転ケース1:前記熱源機器を予め設定した蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁によりバイパス流量の全量が蓄熱タンクに流れ込むようにし、第1バイパスを流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンクに蓄熱する蓄熱運転。
    蓄熱運転ケース2:前記熱源機器を予め設定した蓄熱時出口温度設定温度で運転するとともに、前記第1三方制御弁によりバイパス流量の全量が蓄熱タンクに流れ込むようにし、かつ外部負荷機器が要求する負荷率qよりも高い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNを運転ポイントとするとともに、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って求めた負荷率qN時にCOP比率が最大となる運転台数で運転し、第1バイパスを流れる熱媒の熱を前記蓄熱タンクに蓄熱する蓄熱運転。
    前記蓄熱運転手順により蓄熱タンクに熱媒の熱が満蓄されたならば、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って、蓄熱時の運転台数よりも少なく、外部負荷機側が要求する負荷率qよりも低い負荷率でCOP比率が極大となる負荷率qNが存在するかどうかを探索し、この負荷率qNがない場合は、熱源機器を全台数停止し、還りヘッダから送りヘッダへ向かうバイパス流を発生させることにより前記蓄熱タンクからの放熱を行い、前記負荷率qNがある場合は、該負荷率qNで、前記事前準備手順で得た近似式又は表を使って、負荷率qN時にCOP比率が最大となる運転台数とし、かつ熱源機器は予め設定した放熱時熱源機器出口設定温度で運転を行い、還りヘッダから送りヘッダへ向かうバイパス流を発生させることにより前記蓄熱タンクからの放熱を行う放熱運転手順とを有し、
    以降は、前記蓄放熱条件判定手順の判定結果に従い、前記蓄熱運転手順と、前記放熱運転手順とを繰り返し行うことを特徴とする蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法。
  5. 請求項2記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
    前記蓄熱運転及び放熱運転時の熱源機器をCOP比率が極大点となる負荷率qNで運転するためには、一次ポンプの運転周波数を変えることにより熱源機器に通水する流量を変化させ、それでも負荷率が維持できない場合には前記第2三方制御弁の第3バイパスを開く制御を行う請求項4記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法。
  6. 請求項3記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法であって、
    蓄熱タンクの流量が直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以下である場合には前記流路方向制御弁により2槽のタンクを直列接続とし、蓄熱タンクの流量が直列接続時の断面積で温度成層が形成できる流速以上である場合には前記流路方向制御弁により2槽のタンクを並列接続とする請求項4記載の蓄熱タンクを備えた熱源設備の運転制御方法。
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