JP2016049666A - 通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信機器が、適切な状況で、無線インターフェイスのメモリ内の送信対象データを外部機器に送信し得る技術を提供する。
【解決手段】プリンタPRの制御部40は、書込指示供給処理を開始すべき際に、PF変更指示210をNFCインターフェイス30に供給して、NFCインターフェイス30の動作状態を、プロセッサが送信処理を実行可能な状態から、プロセッサが送信処理を実行不可能な状態に変更する。制御部40は、NFCインターフェイス30の動作状態が変更された後に、書込指示212をNFCインターフェイス30に供給する書込指示供給処理を実行する。制御部40は、書込指示供給処理が完了したことに応じて、PF復帰指示214をNFCインターフェイス30に供給して、NFCインターフェイス30の動作状態をプロセッサが送信処理を実行可能な状態に戻す。
【選択図】図5

Description

本明細書では、無線インターフェイスを備える通信機器を開示する。
特許文献1には、NFC(Near Field Communicationの略)方式の無線通信を実行するためのNFCインターフェイスと、WFD(Wi-Fi Directの略)方式の無線通信を実行するための無線LANインターフェイスと、を備える多機能機が開示されている。多機能機は、WFD方式のGroup Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)で動作して、WFD方式の無線ネットワークを形成する。多機能機は、NFCインターフェイスを介して、無線ネットワークの無線設定を携帯端末に送信する。これにより、携帯端末が無線ネットワークに参加するので、多機能機は、無線ネットワークを利用して、無線LANインターフェイスを介して、携帯端末から印刷データを受信する。
特開2013−214804号公報
無線ネットワークの無線設定がNFCインターフェイスを介して携帯端末に送信されるべきでない状況が発生し得るが、特許文献1では、そのような状況について何ら考慮されていない。本明細書では、通信機器が、適切な状況で、無線インターフェイスのメモリ内の送信対象データを外部機器に送信し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される通信機器は、第1の無線インターフェイスと、制御部と、を備える。第1の無線インターフェイスは、第1のメモリと、プロセッサと、を備える。プロセッサは、制御部から取得される書込指示に従って、外部機器に送信されるべき送信対象データを第1のメモリに書き込む書込処理と、第1のメモリに書き込まれた送信対象データを外部機器に送信する送信処理と、を実行する。第1の無線インターフェイスは、プロセッサが送信処理を実行可能な第1の状態と、プロセッサが送信処理を実行不可能な第2の状態と、を含む複数個の動作状態のうちのいずれかで動作する。制御部は、制御部が所定処理を実行しない第1の期間において、制御部が所定処理を開始すべき際に、第1の無線インターフェイスの動作状態を第1の状態から第2の状態に変更する第1の変更部と、第1の無線インターフェイスの動作状態が第2の状態に変更された後の第2の期間であって、第1の無線インターフェイスの動作状態が第2の状態である第2の期間において、所定処理を実行する処理実行部と、所定処理が完了したことに応じて、第1の無線インターフェイスの動作状態を第2の状態から第1の状態に変更する第2の変更部と、を備える。
上記の構成によると、所定処理が実行される状況、即ち、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるべきでない状況では、当該データが外部機器に送信されない。一方において、所定処理が実行されない状況では、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内の送信対象データが外部機器に送信され得る。従って、通信機器は、適切な状況で、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内の送信対象データを外部機器に送信し得る。
第2の状態では、プロセッサは、外部機器から外部機器との通信セッションを確立するための要求信号を受信しても、要求信号に対する応答信号を送信せず、外部機器との通信セッションを確立しないことによって、送信処理を実行しなくてもよい。この構成によると、所定処理が実行される状況において、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
第1の無線インターフェイスは、さらに、第2のメモリを備えていてもよい。プロセッサは、第2のメモリに第1の値が記憶されている場合に、外部機器から外部機器との通信セッションを確立するための要求信号を受信しても、要求信号に対する応答信号を送信せず、外部機器との通信セッションを確立しないことによって、送信処理を実行せず、第2のメモリに第1の値が記憶されていない場合に、送信処理を実行可能であってもよい。第1の変更部は、第1の期間において、制御部が所定処理を開始すべき際に、第2のメモリに第1の値を記憶するための第1の記憶指示をプロセッサに供給してもよい。第2の変更部は、所定処理が完了したことに応じて、第2のメモリから第1の値を削除するための第1の削除指示をプロセッサに供給してもよい。この構成によると、第1の記憶指示がプロセッサに供給されるので、第1の無線インターフェイスの動作状態を第1の状態から第2の状態に変更することができる。また、第1の削除指示がプロセッサに供給されるので、第1の無線インターフェイスの動作状態を第2の状態から第1の状態に変更することができる。
プロセッサは、第2のメモリに第1の値が記憶されておらず、かつ、第2のメモリに第1の値とは異なる第2の値が記憶されている場合に、送信処理を実行可能であってもよい。第1の記憶指示は、第2のメモリに第2の値に代えて第1の値を記憶するための指示であってもよい。第1の削除指示は、第2のメモリに第1の値に代えて第2の値を記憶するための指示であってもよい。
第1のメモリは、不揮発性メモリであり、ヘッダブロックと、送信対象データが書き込まれるべきデータブロックと、を備えていてもよい。第2のメモリは、揮発性メモリであってもよい。プロセッサは、ヘッダブロックに第3の値が記憶されている場合に、外部機器との通信セッションを確立しても、データブロックから送信対象データを読み出さないことによって、送信処理を実行せず、ヘッダブロックに第3の値が記憶されていない場合に、送信処理を実行可能であってもよい。第1の変更部は、第1の期間において、制御部が所定処理を開始すべき際に、ヘッダブロックに第3の値に記憶するための第2の記憶指示をプロセッサに供給してもよい。第2の変更部は、所定処理が完了したことに応じて、ヘッダブロックから第3の値を削除するための第2の削除指示をプロセッサに供給してもよい。この構成によると、例えば、第1のメモリ内のヘッダブロックに第3の値が記憶されており、かつ、第2のメモリに第1の値が記憶されている状態で、通信機器の電源がOFFされると、揮発性メモリである第2のメモリから第1の値が削除されるが、不揮発性メモリである第1のメモリ内のヘッダブロックから第3の値が削除されない。このために、通信機器の電源がOFFされた後に、送信対象データが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
第1の変更部は、第1の期間において、制御部が所定処理を開始すべき際に、第1の記憶指示をプロセッサに供給した後に、第2の記憶指示をプロセッサに供給してもよい。第2の変更部は、所定処理が完了したことに応じて、第2の削除指示をプロセッサに供給した後に、第1の削除指示をプロセッサに供給してもよい。この構成によると、第1及び第2の記憶指示が適切に順序でプロセッサに供給され得る。また、第1及び第2の削除指示が適切に順序でプロセッサに供給され得る。
第2の状態では、プロセッサは、外部機器との通信セッションを確立しても、第1のメモリから送信対象データを読み出さないことによって、送信処理を実行しなくてもよい。この構成によると、所定処理が実行される状況において、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
第2の状態では、プロセッサは、さらに、外部機器との通信セッションが確立される場合に、送信対象データを含まないパケットを外部機器に送信してもよい。
第1のメモリは、ヘッダブロックと、送信対象データが書き込まれるべきデータブロックと、を備えていてもよい。プロセッサは、ヘッダブロックに第3の値が記憶されている場合に、外部機器との通信セッションを確立しても、データブロックから送信対象データを読み出さないことによって、送信処理を実行せず、ヘッダブロックに第3の値が記憶されていない場合に、送信処理を実行可能であってもよい。第1の変更部は、第1の期間において、制御部が所定処理を開始すべき際に、ヘッダブロックに第3の値を記憶するための第2の記憶指示をプロセッサに供給してもよい。第2の変更部は、所定処理が完了したことに応じて、ヘッダブロックから第3の値に削除するための第2の削除指示をプロセッサに供給してもよい。この構成によると、第2の記憶指示がプロセッサに供給されるので、第1の無線インターフェイスの動作状態を第1の状態から第2の状態に変更することができる。また、第2の削除指示がプロセッサに供給されるので、第1の無線インターフェイスの動作状態を第2の状態から第1の状態に変更することができる。
プロセッサは、ヘッダブロックに第3の値が記憶されておらず、かつ、ヘッダブロックに第3の値とは異なる第4の値が記憶されている場合に、送信処理を実行可能であってもよい。第2の記憶指示は、ヘッダブロックに第4の値に代えて第3の値を記憶するための指示であってもよい。第2の削除指示は、ヘッダブロックに第3の値に代えて第4の値を記憶するための指示であってもよい。
所定処理は、第1のメモリ内の送信対象データの内容を変更するための書込指示をプロセッサに供給するための処理を含んでいてもよい。この構成によると、書込指示をプロセッサに供給するための所定処理が実行される状況において、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
通信機器は、さらに、第1の無線インターフェイスとは異なる第2の無線インターフェイスを備えていてもよい。送信対象データは、第2の無線インターフェイスを介した無線接続を外部機器と確立するためのデータを含んでいてもよい。所定処理は、第2の無線インターフェイスを介した無線接続を外部機器と確立するための処理を含んでいてもよい。この構成によると、第2の無線インターフェイスを介した無線接続を外部機器と確立するための所定処理が実行される状況において、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
通信機器は、さらに、通信機器の電源をON状態とOFF状態との間で切替えるためのボタンを含む操作部を備えていてもよい。所定処理は、通信機器の電源がON状態である間に、操作部がユーザによって操作されることに起因して、通信機器の電源をON状態からOFF状態に切替えるための処理を含んでいてもよい。この構成によると、通信機器の電源をON状態からOFF状態に切替えるための所定処理が実行される状況において、第1の無線インターフェイスの第1のメモリ内のデータが外部機器に送信されるのを抑制することができる。
上記の通信機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器と外部機器とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 CPUの電源ON時処理のフローチャートを示す。 CPUの監視処理のフローチャートを示す。 NFCインターフェイスのプロセッサの処理のフローチャートを示す。 書込指示が供給されるケースAのシーケンス図を示す。 接続処理が実行されるケースBのシーケンス図を示す。 電源OFF処理が実行されるケースCのシーケンス図を示す。 第2実施例のNFCインターフェイスのプロセッサの処理のフローチャートを示す。 第2実施例のケースDのシーケンス図を示す。 第3実施例のケースEのシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタPRと、複数個の携帯端末PT1,PT2と、を備える。各機器PR,PT1,PT2は、Wi−Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi−Fi通信」と呼ぶ)と、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信(以下では「NFC通信」と呼ぶ)と、を実行可能である。
(プリンタPRの構成)
プリンタPRは、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ち携帯端末PT1,PT2等の周辺機器)である。プリンタPRは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、無線LAN(LocalArea Networkの略)インターフェイス20と、NFCインターフェイス30と、制御部40と、を備える。各部12〜40は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェイスのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、電源ボタンPBを含む複数のボタンを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタPRに与えることができる。電源ボタンPBは、プリンタPRの電源をON状態とOFF状態との間で切替えるためのボタンである。電源ボタンPBは、いわゆるソフトボタンである。従って、プリンタPRの電源がON状態である間に電源ボタンPBが操作される場合に、制御部40は、プリンタPRの電源をON状態からOFF状態に切替えるための様々な処理を実行可能であり、その後、プリンタPRの電源をON状態からOFF状態に切替える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。
無線LANI/F20は、Wi−Fi方式に従ったWi−Fi通信を実行するための無線I/Fである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。無線LANI/F20は、特に、WFD(Wi-Fi Directの略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。
NFCI/F30は、NFC方式に従ったNFC通信(即ちいわゆる近距離無線通信の一種)を実行するための無線I/Fある。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に基づく無線通信方式である。NFC通信を実行するためのI/Fの種類として、NFCフォーラムデバイス(NFC Forum Device)と呼ばれるI/Fと、NFCフォーラムタグ(NFC Forum Tag)と呼ばれるI/Fと、が知られている。NFCI/F30は、NFCフォーラムタグであり、NFC方式のICタグとして機能する。
NFCI/F30は、プロセッサ32と、SRAM34と、NVRAM36と、を備える。プロセッサ32は、制御部40と通信可能であり、制御部40から取得される書込指示に従って、携帯端末に送信されるべき送信対象データSDをNVRAM36に書き込むための書込処理を実行する。また、プロセッサ32は、携帯端末(例えばPT1)からPolling信号を受信する場合に、以下の送信処理を実行する。即ち、送信処理では、プロセッサ32は、まず、Polling信号に対する応答信号を携帯端末に送信して、携帯端末との通信セッションを確立する。そして、プロセッサ32は、携帯端末との通信セッションが確立される前にNVRAM36に予め書き込まれている送信対象データSDをNVRAM36から読み出し、当該通信セッションを利用して送信対象データSDを携帯端末に送信する。
プロセッサ32は、プリンタPRの電源から供給される電力を利用して、制御部40から取得される書込指示に従って、上記の書込処理を実行する。従って、プロセッサ32は、プリンタPRの電源がOFF状態である状況では、上記の書込処理を実行不可能である。また、プロセッサ32は、プリンタPRの電源がON状態である状況では、プリンタPRの電源から供給される電力を利用して、上記の送信処理を実行し、プリンタPRの電源がOFF状態である状況では、NFCI/F30と携帯端末のNFCI/Fとの間に発生する誘導電流に起因する起電力を利用して、上記の送信処理を実行する。従って、プロセッサ32は、プリンタPRの電源がOFF状態である状況でも、上記の送信処理を実行可能である。
SRAM34は、揮発性メモリであり、禁止フラグPFを記憶する。禁止フラグPFは、Polling信号に対する応答信号の送信を許容するのか禁止するのかを示すフラグであり、「0」及び「1」のどちらかの値を示す。具体的には、プロセッサ32は、禁止フラグPFの値として「0」が記憶されている状態で、携帯端末からPolling信号を受信する場合には、応答信号を送信して、携帯端末との通信セッションを確立する。即ち、プロセッサ32は、禁止フラグPFの値として「0」が記憶されている場合には、送信処理を実行可能である。また、プロセッサ32は、禁止フラグPFの値として「1」が記憶されている状態で、携帯端末からPolling信号を受信しても、応答信号を送信せず、携帯端末との通信セッションを確立しない。この結果、送信対象データSDが携帯端末に送信されない。即ち、プロセッサ32は、禁止フラグPFの値として「1」が記憶されている場合には、送信処理を実行不可能である。なお、SRAM34が揮発性メモリであるので、プリンタPRの電源がON状態からOFF状態に切替えられると、SRAM34内の「1」を示す全てのデータが「0」に変更される。即ち、禁止フラグPFの値が「0」に変更される。
NVRAM36は、不揮発性メモリであり、ヘッダブロックHBと、データブロックDBと、を備える。ヘッダブロックHBは、ヘッダ情報を記憶するためのブロックであり、例えば、書込中フラグWFを記憶する。書込中フラグWFは、後述の第2及び第3実施例で利用される。データブロックDBは、携帯端末に送信されるべき送信対象データSDを記憶する。
ここで、無線LANI/F20とNFCI/F30との間の相違点を説明しておく。無線LANI/F20を介した無線通信の通信速度(例えば最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F30を介した無線通信の通信速度(例えば最大の通信速度が100〜424Kbps)よりも速い。また、無線LANI/F20を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば2.4GHz帯又は5.0GHz帯)は、NFCI/F30を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば13.56MHz帯)とは異なる。また、無線LANI/F20を介した無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約100m)は、NFCI/F30を介した無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約10cm)よりも大きい。
制御部40は、CPU42と、メモリ44と、を備える。CPU42は、メモリ44に格納されているプログラムPGに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メモリ44は、RAM、ROM等によって構成される。
(携帯端末PT1,PT2の構成)
各携帯端末PT1,PT2は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。各携帯端末PT1,PT2は、図示省略の無線LANI/Fを備えており、Wi−Fi通信を実行可能である。特に、各携帯端末PT1,PT2は、WFD方式をサポートしている。また、各携帯端末PT1,PT2は、図示省略のNFCI/Fを備えており、NFC通信を実行可能である。なお、各携帯端末PT1,PT2のNFCI/Fは、NFCフォーラムデバイスである。
(CPU42の電源ON時処理;図2)
続いて、図2を参照して、制御部40のCPU42によって実行される電源ON時処理について説明する。プリンタPRの電源がOFF状態である状況で、電源ボタンPBがユーザによって操作される場合に、CPU42は、電源ON時処理を実行する。
S10では、CPU42は、プリンタPRがエラー状態であるのか非エラー状態であるのかを判断する。エラー状態は、プリンタPRが印刷機能を実行不可能な状態であり、非エラー状態は、プリンタPRが印刷機能を実行可能な状態である。具体的には、CPU42は、図示省略の各エラーセンサの出力値を取得する。上記の各エラーセンサは、例えば、印刷に利用される消耗品(トナー、インク等)の残量を検知するためのセンサ、紙詰まりの有無を検知するためのセンサ等を含む。そして、CPU42は、いずれかのエラーセンサの出力値がエラー(例えば、消耗品の残量がゼロ、紙詰まりあり等)を示す場合に、プリンタPRがエラー状態であると判断して(S10でYES)、S20に進み、いずれのエラーセンサの出力値もエラーを示さない場合に、プリンタPRが非エラー状態であると判断して(S10でNO)、S30に進む。
S20では、CPU42は、メモリ44から、プリンタPRで現在発生しているエラーに対応するエラーURL(Uniform Resource Locatorの略)を取得する。メモリ44には、各エラーに対応する各エラーURLが予め記憶されている。各エラーURLは、プリンタPRのベンダによってインターネット上に設置されたサーバ(図示省略)内の位置を示す。当該サーバは、各エラーを解消させるための方法を示すウェブページを記憶している。従って、例えば、携帯端末は、プリンタPRからエラーURLを受信して、当該エラーURLに従ってサーバにアクセスすれば、ウェブページを表示することができる。この結果、携帯端末のユーザは、プリンタPRで現在発生しているエラーを解消させることができる。S20が終了すると、S40に進む。
S30では、CPU42は、無線プロファイルを準備する。プリンタPRは、携帯端末からPolling信号を受信する場合に、WFD方式のGroup Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)で動作して、WFD方式の無線ネットワークを形成する。S30で準備される無線プロファイルは、当該無線ネットワークで利用されるべき情報である。即ち、S30で準備される無線プロファイルは、プリンタPRによって将来形成され得る無線ネットワークで利用されるべき情報である。従って、例えば、携帯端末は、プリンタPRから無線プロファイルを受信すれば、上記の無線ネットワークに参加することができる。この結果、例えば、携帯端末は、上記の無線ネットワークを利用して、印刷データをプリンタPRに送信することができる。S30で準備される無線プロファイルは、SSID(Service Set Identifierの略)、認証方式、暗号化方式、パスワード等を含む。CPU42は、ランダムに文字列を選択することによって、SSID及びパスワードを準備する。また、CPU42は、予め決められている認証方式及び暗号化方式を準備する。CPU42は、無線プロファイルをメモリ44に記憶させる。ここで、CPU42は、メモリ44内に古い無線プロファイルが既に記憶されている場合には、メモリ44から無線プロファイルを削除して、S30で準備される新たな無線プロファイルをメモリ44に記憶させる。S30が終了すると、S40に進む。
S40では、CPU42は、NFCI/F30のSRAM34内の禁止フラグPFの値を変更する。プリンタPRの電源がOFF状態からON状態に変更された時点では、SRAM34内の禁止フラグPF内は値「0」を示す。S40では、CPU42は、NFCI/F30のSRAM34に、禁止フラグPFの値として、「0」に代えて「1」を記憶するためのPF変更指示を、NFCI/F30(即ちプロセッサ32)に供給する。これにより、プロセッサ32は、SRAM34内の禁止フラグPFの値を「0」から「1」に変更する(図4のS110でYES、S112参照)。この結果、携帯端末からPolling信号が受信されても、応答信号が送信されず、携帯端末との通信セッションが確立されない。
S42では、CPU42は、書込指示をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する。S20を経て実行されるS42では、CPU42は、S20で取得されたエラーURLを含む書込指示をNFCI/F30に供給する。また、S30を経て実行されるS42では、CPU42は、S30で準備された無線プロファイルを含む書込指示をNFCI/F30に供給する。これにより、プロセッサ32は、書込指示に含まれる情報(即ちエラーURL又は無線プロファイル)を、送信対象データSDとして、データブロックDBに書き込む(即ち記憶させる)。なお、プロセッサ32は、データブロックDBに古い送信対象データSDが既に書き込まれている場合には、データブロックDBから古い送信対象データSDを削除して、書込指示に含まれる新たな送信対象データSDをデータブロックDBに書き込む。
S44では、CPU42は、書込指示供給処理が完了したことに応じて、SRAM34内の禁止フラグPFの値を元の値に復帰させる。具体的には、CPU42は、NFCI/F30のSRAM34に、禁止フラグPFの値として、「1」に代えて「0」を記憶するためのPF復帰指示を、NFCI/F30に供給する。これにより、プロセッサ32は、SRAM34内の禁止フラグPFの値を「1」から「0」に変更する(図4のS120でYES、S122参照)。この結果、携帯端末からPolling信号が受信される場合に、応答信号が送信されて、携帯端末との通信セッションが確立される。
S50では、CPU42は、監視処理(後述の図3参照)を開始する。S50が終了すると、図2の処理が終了する。
上述したように、S40において、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、S42において、書込指示供給処理が実行される。その理由は、以下のとおりである。仮に、NFCI/F30において書込指示に従って書込処理が実行されている間に、データブロックDB内のデータがNFCI/F30から携帯端末に送信される送信処理が実行されると、以下の事象が発生し得る。即ち、書込指示に従って送信対象データSDの全てがデータブロックDBに書き込まれる前に、送信対象データSDのうちの一部のデータ(即ち書込済みの一部のデータ)のみが携帯端末に送信され得る。この場合、携帯端末は、当該一部のデータに従って処理を実行することができないので、不要なデータを取得することになる。これを避けるために、本実施例では、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、即ち、NFCI/F30が送信処理を実行不可能な状態になった後に、書込指示供給処理が実行される。このように、本実施例によると、プリンタPRは、携帯端末に不完全なデータ(即ち不要なデータ)が送信されるのを抑制することができる。
(CPU42の監視処理;図3)
続いて、図3を参照して、制御部40のCPU42によって実行される監視処理について説明する。監視処理は、図2のS50で開始され、S60、S70、S80、及び、S90の各監視ステップが順次実行される。
S60では、CPU42は、プリンタPRが非エラー状態からエラー状態に変化することを監視する。具体的には、CPU42は、いずれのエラーセンサの出力値もエラーを示さない状態から、いずれかのエラーセンサの出力値がエラーを示す状態に変化する場合に、S60でYESと判断する。この場合、S62において、CPU42は、メモリ44から、プリンタPRで現在発生しているエラーに対応するエラーURLを取得する。S62は、図2のS20と同様である。S62が終了すると、S64に進む。
S70では、CPU42は、プリンタPRがエラー状態から非エラー状態に変化することを監視する。具体的には、CPU42は、いずれかのエラーセンサの出力値がエラーを示す状態から、いずれのエラーセンサの出力値もエラーを示さない状態に変化する場合に、S70でYESと判断する。この場合、S72において、CPU42は、無線プロファイルを準備する。S72は、図2のS30と同様である。S72が終了すると、S64に進む。
S64〜S68は、図2のS40〜S44と同様である。従って、プリンタPRは、携帯端末に不完全なデータが送信されるのを抑制することができる。S68が終了すると、S60に戻る。
S80では、CPU42は、携帯端末から、無線LANI/F20を介して、特定の接続要求を受信することを監視する。特定の接続要求は、Probe Requestであり、メモリ44に現在記憶されている無線プロファイル(以下では「現行無線プロファイル」と呼ぶ)内のSSID、即ち、図2のS30又は図3のS72で準備された現行無線プロファイル内のSSIDを含む。上述したように、プリンタPRは、携帯端末からPolling信号を受信する場合に、G/O状態に移行する。特定の接続要求は、プリンタPRがG/O状態である状況で受信される要求である。CPU42は、携帯端末から特定の接続要求を受信する場合に、S80でYESと判断して、S82に進む。
S82では、CPU42は、PF変更指示をNFCI/F30に供給する。S82は、図2のS40と同様である。
S83では、CPU42は、S80の特定の接続要求の送信元の携帯端末(以下では「対象携帯端末」と呼ぶ)との無線接続を確立するための接続処理を実行する。具体的には、CPU42は、無線LANI/F20を介して、特定の接続要求に対する応答信号(即ちProbe Response)を対象携帯端末に送信する。さらに、CPU42は、無線LANI/F20を介して、Provision Discovery Request/Response、Association Request/Response、Authentication Request/Response、4-Way Handshake等の通信を実行する。この過程において、対象携帯端末からプリンタPRに現行無線プロファイルに含まれる各情報(例えば、認証方式、暗号化方式、パスワード等)が送信され、プリンタPRは、当該各情報を利用して、対象携帯端末の認証を実行する。プリンタPRは、対象携帯端末の認証が成功する場合に、無線LANI/F20を介した無線接続を対象携帯端末と確立して、現行無線プロファイルが利用されるWFD方式の無線ネットワーク(以下では「対象無線ネットワーク」と呼ぶ)を形成する。対象無線ネットワークは、プリンタPRがWFD方式のG/O状態で動作すると共に、対象携帯端末がWFD方式のクライアント状態で動作する無線ネットワークである。
S84では、CPU42は、PF復帰指示をNFCI/F30に供給する。S84は、図2のS44と同様である。
S85では、CPU42は、印刷処理を実行する。具体的には、CPU42は、まず、対象無線ネットワークを利用して、無線LANI/F20を介して、対象携帯端末から印刷対象の画像を表わす印刷データを受信する。そして、CPU42は、印刷データを印刷実行部16に供給して、画像の印刷を印刷実行部16に実行させる。
印刷データは、画像ファイル等であるので、比較的に大きいデータサイズを有する。そして、NFC通信の通信速度は、Wi−Fi通信の通信速度よりも遅い。従って、仮に、プリンタPRと対象携帯端末との間で、NFC通信に従って印刷データの無線通信が実行される構成を採用すると、プリンタPRは、印刷データを受信するために長時間を要する。これに対し、本実施例では、プリンタPRと対象携帯端末との間で、Wi−Fi通信に従って印刷データの無線通信が実行されるので、プリンタPRは、印刷データを迅速に受信することができる。
S86では、CPU42は、印刷処理が完了したことに応じて、プリンタPRの動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる。ここで、デバイス状態は、プリンタPRがG/O状態又はクライアント状態で動作しておらず、プリンタPRが無線ネットワークに所属していない状態である。プリンタPRがG/O状態からデバイス状態に移行すると、対象無線ネットワークが消滅し、プリンタPRと対象携帯端末との間の無線接続が切断される。S86が終了すると、S60に進む。
上述したように、S82において、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、S83において、接続処理が実行される。その理由は、以下のとおりである。対象無線ネットワークに参加可能な携帯端末の台数(以下では「上限数」と呼ぶ)は、予め決められており、本実施例では「1」である。例えば、プリンタPRが接続処理を携帯端末PT1と実行している間に、現行無線プロファイルである送信対象データSDがNFCI/F30から携帯端末PT2に送信されると、以下の事象が発生し得る。即ち、携帯端末PT1との接続処理が実行されている間に、携帯端末PT2から特定の接続要求が受信され得る。この場合、携帯端末PT1との無線接続が確立される前に、携帯端末PT2との接続処理が実行されて、携帯端末PT2との無線接続が確立され得る。即ち、現行無線プロファイルが、2台の携帯端末PT1,PT2のうちの携帯端末PT1に先に送信されたにも関わらず、携帯端末PT2との無線接続が確立され得る。この場合、上限数が「1」であるので、携帯端末PT1は、対象無線ネットワークに参加することができない。これを避けるために、本実施例では、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、即ち、NFCI/F30が送信処理を実行不可能な状態になった後に、接続処理が実行される。これにより、上記の例では、携帯端末PT1との接続処理が実行されている間に、現行無線プロファイルが携帯端末PT2に送信される事象が発生しないので、携帯端末PT1との無線接続が適切に確立される。このように、プリンタPRは、現行無線プロファイルを受信した携帯端末が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。
S90では、CPU42は、操作部12の電源ボタンPB(図1参照)が操作されることを監視する。CPU42は、電源ボタンPBが操作される場合に、S90でYESと判断して、S92に進む。
S92では、CPU42は、PF変更指示をNFCI/F30に供給する。S92は、図2のS40と同様である。
S94では、CPU42は、電源OFF処理を実行する。具体的には、例えば、CPU42は、印刷実行部16のメンテナンス(例えばインクジェットヘッドのヘッド面のキャップ)を実行したり、メモリ44内の不要なデータの消去を実行したりする。また、CPU42は、プリンタPRが非エラー状態である場合、即ち、現行無線プロファイルが送信対象データSDとしてNFCI/F30に記憶されている場合には、プリンタPRの電源がOFF状態であることを示すOFF情報を含む書込指示をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する。これにより、プロセッサ32は、古い送信対象データSD(即ち現行無線プロファイル)に代えて、書込指示に含まれるOFF情報を、新たな送信対象データSDとして、データブロックDBに書き込む(即ち記憶させる)。例えば、携帯端末は、プリンタPRからOFF情報を受信すれば、OFF情報を表示することができる。この結果、携帯端末のユーザは、プリンタPRの電源がOFF状態であることを知ることができる。
S94が終了すると、CPU42は、プリンタPRの電源をON状態からOFF状態に切替えて、図3の処理を終了する。図3の処理が終了する直前の段階では、NFCI/F30のSRAM34内の禁止フラグPFの値が「1」であるが(S92参照)、プリンタPRの電源がOFF状態になるので、揮発性メモリであるSRAM34内の禁止フラグPFの値が「0」に変更される。ただし、変形例では、S94が終了した後に、CPU42は、PF復帰指示をNFCI/F30に供給してもよい。
上述したように、S92において、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、S94において、電源OFF処理が実行される。その理由は、以下のとおりである。仮に、電源OFF処理が実行されている間に、データブロックDB内の現行無線プロファイルがNFCI/F30から携帯端末に送信されても、携帯端末は、現行無線プロファイルを利用して、プリンタPRとの無線接続を確立することができない(即ち対象無線ネットワークに参加することができない)。電源OFF処理が終了すると、プリンタPRの電源がOFF状態に切替えられるからである。これを避けるために、本実施例では、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、即ち、NFCI/F30が送信処理を実行不可能な状態になった後に、電源OFF処理が実行される。これにより、電源OFF処理が実行されている間に、現行無線プロファイルが携帯端末に送信される事象が発生しない。このように、本実施例によると、プリンタPRは、現行無線プロファイルを受信した携帯端末が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。また、電源OFF処理では、書込指示供給処理が実行され得る。従って、禁止フラグPFの値が「1」に変更された後に、書込指示供給処理が実行され得るので、携帯端末に不完全なデータが送信されるのを抑制することができる。
(プロセッサ32の処理;図4)
続いて、図4を参照して、NFCI/F30のプロセッサ32によって実行される処理について説明する。図4の処理では、S100、S110、S120、及び、S130の各監視ステップが順次実行される。
S100では、プロセッサ32は、制御部40(即ちCPU42)から書込指示(図2のS42、図3のS66、S94参照)を取得することを監視する。プロセッサ32は、制御部40から書込指示を取得する場合に、S100でYESと判断する。この場合、S102において、プロセッサ32は、古い送信対象データSDに代えて、S100で取得された書込指示内の新たな送信対象データSDを、NVRAM36内のデータブロックDBに書き込む書込処理を実行する。S102が終了すると、S100に戻る。
S110では、プロセッサ32は、制御部40からPF変更指示(図2のS40、図3のS64、S82、S92参照)を取得することを監視する。プロセッサ32は、制御部40からPF変更指示を取得する場合に、S110でYESと判断する。この場合、S112において、プロセッサ32は、SRAM34内の禁止フラグPFの値を「0」から「1」に変更する。S112が終了すると、S100に戻る。
S120では、プロセッサ32は、制御部40からPF復帰指示(図2のS44、図3のS68、S84参照)を取得することを監視する。プロセッサ32は、制御部40からPF復帰指示を取得する場合に、S120でYESと判断する。この場合、S122において、プロセッサ32は、SRAM34内の禁止フラグPFの値を「1」から「0」に変更する。S122が終了すると、S100に戻る。
S130では、プロセッサ32は、携帯端末から通信セッションを確立するための要求信号であるPolling信号を受信することを監視する。プリンタPRのNFCI/F30と携帯端末のNFCI/Fとの間の距離が所定の距離(例えば10cm)以下になると、プロセッサ32は、携帯端末からPolling信号を受信し、S130でYESと判断して、S132に進む。なお、図示省略しているが、プロセッサ32は、携帯端末からPolling信号を受信する場合に、所定の通知を制御部40に供給する。この場合、制御部40のCPU42は、プリンタPRの動作状態がWFD方式のデバイス状態である状況では、プリンタPRの動作状態をデバイス状態からG/O状態に移行させる。
S132では、プロセッサ32は、SRAM34内の禁止フラグPFの値が「0」であるのか否かを判断する。プロセッサ32は、禁止フラグPFの値が「0」であると判断する場合(S132でYES)に、S134に進み、禁止フラグPFの値が「1」であると判断する場合(S132でNO)に、S134〜S138を実行せずにS100に戻る。
S134では、プロセッサ32は、Polling信号に対する応答信号を携帯端末に送信する。これにより、プリンタPRのNFCI/F30と携帯端末のNFCI/Fとの間に通信セッションが確立される。S136では、プロセッサ32は、NVRAM36内のデータブロックDBから送信対象データSDを読み出す。そして、S138では、プロセッサ32は、S134で確立された通信セッションを利用して、送信対象データSDを携帯端末に送信する。S138が終了すると、S100に戻る。
なお、S100、S110、及び、S120の各指示は、プリンタPRの電源がON状態である間に、制御部40から供給されるものであり、プリンタPRの電源がOFF状態である間に、制御部40から供給されない。従って、S102、S112、及び、S122の各処理は、プリンタPRの電源がOFF状態である状況では実行されない。一方において、S130〜S138の処理は、プリンタPRの電源がON状態である状況でも実行されるが、プリンタPRの電源がOFF状態である状況でも、誘導電流に起因する起電力が利用されて実行される。即ち、プロセッサ32は、プリンタPRの電源がON状態及びOFF状態のどちらであっても、S134〜S138の送信処理を実行可能である。
(ケースA;図5)
続いて、図5〜図7を参照して、図2〜図4のフローチャートによって実現される具体的なケースA〜Cを説明する。図5のケースAの初期状態では、プリンタPRは、非エラー状態である。従って、NFCI/F30のデータブロックDBには、送信対象データSDとして無線プロファイルが記憶されている(図2のS30及びS42、又は、図3のS72及びS66)。
携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30と携帯端末PT1のNFCI/Fとの間の距離が所定の距離(例えば10cm)以下になり、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号200を受信し(図4のS130でYES)、応答信号202を携帯端末PT1に送信する(S132でYES、S134)。この結果、通信セッションが確立される。そして、NFCI/F30は、当該通信セッションを利用して、送信対象データSDである無線プロファイルを携帯端末PT1に送信する。
なお、図示省略しているが、プリンタPRは、携帯端末PT1からPolling信号200を受信する際に、プリンタPRの動作状態がデバイス状態である状況では、プリンタPRの動作状態をデバイス状態からG/O状態に移行させる。この点は、後述の各Polling信号(図5の符号220,240、図6の符号300,320等)が受信される場合も同様である。そして、プリンタPRは、G/O状態で動作している状況において、携帯端末PT1から特定の接続要求を受信する場合(図3のS80でYES)には、携帯端末PT1との無線接続を確立して、対象無線ネットワークを形成する(S83)。ただし、プリンタPRは、G/O状態に移行してから所定時間が経過しても、携帯端末PT1から特定の接続要求を受信しない場合には、プリンタPRの動作状態をG/O状態からデバイス状態に戻す。
プリンタPRは、書込指示供給処理が実行されない第1の期間において、非エラー状態からエラー状態に移行する(図3のS60でYES)。この場合、プリンタPRの制御部40は、PF変更指示210をNFCI/F30に供給する(S64)。この結果、NFCI/F30では、禁止フラグPFの値が「0」から「1」に変更される(図4のS110でYES、S112)。そして、制御部40は、禁止フラグPFの値が「1」である第2の期間において、エラーURLを含む書込指示212をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する(S66)。この結果、NFCI/F30では、送信対象データSDとして、無線プロファイルに代えてエラーURLが書き込まれる。
制御部40の書込指示供給処理が完了する前に、即ち、NFCI/F30へのエラーURLの書き込みが完了する前に、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに再び近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号220を受信する(図4のS130でYES)。ただし、禁止フラグPFの値が「1」であるので、NFCI/F30は、応答信号を携帯端末PT1に送信しない(S132でNO)。この結果、通信セッションが確立されないので、NFCI/F30内のデータが携帯端末PT1に送信されない。
プリンタPRの制御部40は、書込指示供給処理が完了したことに応じて、PF復帰指示214をNFCI/F30に供給する(図3のS68)。この結果、NFCI/F30では、禁止フラグPFの値が「1」から「0」に変更される(図4のS120でYES、S122)。
その後、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに再び近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号240を受信し(図4のS130でYES)、応答信号242を携帯端末PT1に送信する(S132でYES、S134)。この結果、通信セッションが確立される。そして、NFCI/F30は、当該通信セッションを利用して、送信対象データSDであるエラーURLを携帯端末PT1に送信する。
携帯端末PT1は、エラーURLにアクセスして、プリンタPRで現在発生しているエラーを解消させるための方法を示すウェブページを表示する。これにより、ユーザは、プリンタPRのエラーを解消させることができる。
ケースAでは、プリンタPRは、エラーURLをNFCI/F30のNVRAM36に書き込むための書込指示供給処理を実行している間に、NFCI/F30内のデータが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。このために、プリンタPRは、不完全なデータが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。
(ケースB;図6)
図6のケースBの初期状態は、図5のケースAの初期状態と同様であり、プリンタPRが非エラー状態であり、NFCI/F30のデータブロックDBには無線プロファイルが記憶されている。各信号300,302の通信が実行されて、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信される点は、図5のケースAと同様である。
プリンタPRの制御部40は、接続処理が実行されない第1の期間において、無線LANI/F20を介して、携帯端末PT1から、無線プロファイル内のSSIDを含む特定の接続要求305を受信する(図3のS80でYES)。次いで、制御部40は、PF変更指示310をNFCI/F30に供給して(S82)、禁止フラグPFの値を「1」に変更させる(図4のS110でYES、S112)。そして、制御部40は、禁止フラグPFの値が「1」である第2の期間において、携帯端末PT1との無線接続を確立するための接続処理を実行する。
制御部40の接続処理が完了する前に、即ち、携帯端末PT1との無線接続が確立される前に、携帯端末PT1とは異なる携帯端末PT2のユーザは、携帯端末PT2をプリンタPRに近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT2からPolling信号320を受信する(図4のS130でYES)。ただし、禁止フラグPFの値が「1」であるので、NFCI/F30は、応答信号を携帯端末PT2に送信しない(S132でNO)。この結果、通信セッションが確立されないので、NFCI/F30内の無線プロファイルが携帯端末PT2に送信されない。
プリンタPRの制御部40は、接続処理が完了したこと、即ち、携帯端末PT1との無線接続が確立されたことに応じて、PF復帰指示314をNFCI/F30に供給して(図3のS84)、禁止フラグPFの値を「0」に変更させる(図4のS120でYES、S122)。次いで、制御部40は、対象無線ネットワークを利用して、無線LANIF20を介して、携帯端末PT1から印刷データ340を受信し、印刷処理を実行する(図3のS85)。そして、制御部40は、プリンタPRの動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させて、対象無線ネットワークを消滅させる(S86)。これにより、プリンタPRと携帯端末PT1との間の無線接続が切断される。
ケースBでは、プリンタPRは、携帯端末PT1との無線接続を確立するための接続処理を実行している間に、NFCI/F30内の無線プロファイルが携帯端末PT2に送信されるのを抑制することができる。このために、プリンタPRは、無線プロファイルを受信した携帯端末PT1が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。
(ケースC;図7)
図7のケースCの初期状態は、図5のケースAの初期状態と同様であり、プリンタPRが非エラー状態であり、NFCI/F30のデータブロックDBには無線プロファイルが記憶されている。各信号400,402の通信が実行されて、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信される点は、図5のケースAと同様である。
電源OFF処理が実行されない第1の期間において、プリンタPRの電源ボタンPBがユーザによって操作される(図3のS90でYES)。この場合、プリンタPRの制御部40は、PF変更指示410をNFCI/F30に供給して(S92)、禁止フラグPFの値を「1」に変更させる(図4のS110でYES、S112)。そして、制御部40は、禁止フラグPFの値が「1」である第2の期間において、電源OFF処理を実行する(S94)。
制御部40の電源OFF処理が完了する前に、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに再び近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号420を受信する(図4のS130でYES)。ただし、禁止フラグPFの値が「1」であるので、NFCI/F30は、応答信号を携帯端末PT2に送信しない(S132でNO)。この結果、通信セッションが確立されないので、NFCI/F30内の無線プロファイルが携帯端末PT1に送信されない。
プリンタPRの制御部40は、電源OFF処理を実行する過程において、OFF情報を含む書込指示412をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する(S94)。この結果、NFCI/F30では、送信対象データSDとして、無線プロファイルに代えてOFF情報が書き込まれる(図4のS100でYES、S102)。制御部40は、電源OFF処理が完了したことに応じて、プリンタPRの電源をON状態からOFF状態に切替える(図3の処理の終了)。この結果、NFCI/F30では、揮発性であることに起因して、禁止フラグPFの値が「0」に変更される。
その後、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに再び近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号440を受信し(図4のS130でYES)、応答信号442を携帯端末PT1に送信する(S132でYES、S134)。この結果、通信セッションが確立される。そして、NFCI/F30は、当該通信セッションを利用して、送信対象データSDであるOFF情報を携帯端末PT1に送信する。
携帯端末PT1は、OFF情報を表示する。これにより、ユーザは、プリンタPRの電源がOFF状態であることを知ることができる。
ケースCでは、プリンタPRは、電源OFF処理を実行している間に、NFCI/F30内の無線プロファイルが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。このために、プリンタPRは、無線プロファイルを受信した携帯端末PT1が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。また、プリンタPRの電源がOFF状態に切替えられる前に、NFCI/F30では、無線プロファイルに代えてOFF情報が書き込まれる。従って、プリンタPRの電源がOFF状態である状況では、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信されずに、OFF情報が携帯端末PT1に送信される。この点においても、プリンタPRは、無線プロファイルを受信した携帯端末PT1が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。
なお、仮に、プリンタPRがエラー状態である状況、即ち、NFCI/F30にエラーURLが書き込まれている状況では、電源OFF処理(図3のS94)において、OFF情報を含む書込指示がNFCI/F30に供給されない。このために、プリンタPRの電源がOFF状態である状況では、エラーURLが携帯端末PT1に送信される。このために、携帯端末PT1は、エラーURLにアクセスして、ウェブページを表示する。従って、ユーザは、プリンタPRの電源がOFF状態である状況でも、プリンタPRがエラー状態であることを知ることができ、プリンタPRのエラーを解消させることができる。
(第1実施例の効果)
図5〜図7のケースA〜Cに示されるように、本実施例では、プリンタPRにおいて、書込指示供給処理、接続処理、又は、電源OFF処理が実行される状況、即ち、NFCI/F30内のデータが携帯端末に送信されるべきでない状況では、当該データが携帯端末に送信されない。従って、不完全なデータが携帯端末に送信されるのを抑制することができ(図5のケースA)、無線プロファイルを受信した携帯端末が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる(図6及び図7のケースB及びC)。そして、上記の各処理が実行されない状況では、送信対象データSDが携帯端末に送信される。従って、プリンタPRは、適切な状況で、NFCI/F30内の送信対象データSDを携帯端末に送信することができる。
(対応関係)
プリンタPR、携帯端末PT1,PT2が、それぞれ、「通信機器」、「外部機器」の一例である。NFCI/F30、無線LANI/F20が、それぞれ、「第1の無線インターフェイス」、「第2の無線インターフェイス」の一例である。NVRAM36、SRAM34が、それぞれ、「第1のメモリ」、「第2のメモリ」の一例である。禁止フラグPFの値が「0」である状態、禁止フラグPFの値が「1」である状態が、それぞれ、「第1の状態」、「第2の状態」の一例である。禁止フラグPFの値「1」、値「0」が、それぞれ、「第1の値」、「第2の値」の一例である。PF変更指示、PF復帰指示が、それぞれ、「第1の記憶指示」、「第1の削除指示」の一例である。
図2のS40、図3のS64、S82、及び、S92が、「第1の変更部」によって実行される処理の一例である。図2のS42の書込指示供給処理、図3のS66の書込指示供給処理、S83の接続処理、及び、S94の電源OFF処理が、「処理実行部」によって実行される「所定処理」の一例である。図2のS44、図3のS66、S84、及び、図3の処理を終了させること(即ちプリンタPRの電源OFF)が、「第2の変更部」によって実行される処理の一例である。
(第2実施例)
第1実施例とは異なる点を説明する。本実施例では、NFCI/F30では、SRAM34内の禁止フラグPFが利用されず、NVRAM36のヘッダブロックHB内の書込中フラグWF(図1参照)が利用される。
書込中フラグWFは、データブロックDBへのデータの書き込みが実行されていない非書込中状態と、データブロックDBへのデータの書き込みが実行されている書込中状態と、のどちらの状態であるのかを示すフラグであり、値「0」、値「1」が、それぞれ、非書込中状態、書込中状態を示す。プロセッサ32は、書込中フラグWFとして値「0」が記憶されている状態(即ち非書込中状態)で、携帯端末との通信セッションが確立される場合に、データブロックDBから送信対象データSDを読み出して、送信対象データSDを携帯端末に送信する。即ち、プロセッサ32は、書込中フラグWFとして値「0」が記憶されている場合には、送信処理を実行可能である。一方において、プロセッサ32は、書込中フラグWFとして値「1」が記憶されている状態(即ち書込中状態)で、携帯端末との通信セッションが確立される場合に、データブロックDBから送信対象データSDを読み出さず、データを含まない空パケットを携帯端末に送信する。即ち、プロセッサ32は、書込中フラグWFとして値「1」が記憶されている場合には、送信処理を実行不可能である。なお、詳しくは後述するが、本実施例では、書込処理が実行されない状況でも、書込中フラグWFの値として「1」が記憶され得る。即ち、本実施例では、プロセッサ32が送信処理を実行するのを禁止するために、書込中フラグWFの値として「1」が記憶され得る。
(CPU42の処理;図2及び図3)
本実施例では、図2のS40及びS44が、第1実施例とは異なる。S40では、CPU42は、NVRAM36内のヘッダブロックHBに、書込中フラグWFの値として、「0」に代えて「1」を記憶するためのWF変更指示を、NFCI/F30に供給する。これにより、プロセッサ32は、ヘッダブロックHB内の書込中フラグWFの値を「0」から「1」に変更する(図8のS110AでYES、S112A参照)。また、S44では、CPU42は、NVRAM36内のヘッダブロックHBに、書込中フラグWFの値として、「1」に代えて「0」を記憶するためのWF復帰指示を、NFCI/F30に供給する。これにより、プロセッサ32は、ヘッダブロックHB内の書込中フラグWFの値を「1」から「0」に変更する(図8のS120AでYES、S122A参照)。
また、本実施例では、図3のS64、S82、及び、S92では、CPU42は、WF変更指示をNFCI/F30に供給する。なお、S83の接続処理では書込指示供給処理が実行されないが、S82において、書込中フラグWFの値として「1」が記憶される。また、プリンタPRがエラー状態である場合には、S94の電源OFF処理で書込指示供給処理が実行されないが、S92において、書込中フラグWFの値として「1」が記憶される。
また、図3のS68及びS84では、CPU42は、WF復帰指示をNFCI/F30に供給する。CPU42は、さらに、S94の電源OFF処理が終了した後に、S96において、WF復帰指示をNFCI/F30に供給する。その理由は、以下のとおりである。即ち、書込中フラグWFは、不揮発性メモリであるNVRAM36に記憶される。従って、プリンタPRの電源がOFF状態に切替えられることに起因して、書込中フラグWFの値が「1」から「0」に変更されない。このために、本実施例では、プリンタPRの電源がOFF状態に切替えられる前に、書込中フラグWFの値を「0」に変更するために、S96の処理が実行される。
(プロセッサ32の処理;図8)
NFCI/F30のプロセッサ32は、図4の処理に代えて、図8の処理を実行する。図8のS100及びS102は、図4のS100及びS102と同様である。プロセッサ32は、制御部40からWF変更指示を取得する場合に、S110AでYESと判断して、S112Aにおいて、書込中フラグWFの値を「0」から「1」に変更する。また、プロセッサ32は、制御部40からWF復帰指示を取得する場合に、S120AでYESと判断して、S122Aにおいて、書込中フラグWFの値を「1」から「0」に変更する。
また、プロセッサ32は、携帯端末からPolling信号を受信する場合に、S130でYESと判断して、S140において、応答信号を携帯端末に送信する。即ち、本実施例では、禁止フラグPFが利用されないので、携帯端末からPolling信号が受信される場合に、応答信号が必ず送信される(即ち通信セッションが必ず確立される)。
S142では、プロセッサ32は、書込中フラグWFの値が「0」であるのか否かを判断する。プロセッサ32は、書込中フラグWFの値が「0」であると判断する場合(S142でYES)に、S146及びS148を実行する。S146及びS148は、図4のS136及びS138と同様である。一方において、プロセッサ32は、書込中フラグWFの値が「1」であると判断する場合(S142でNO)に、データブロックDBから送信対象データSDを読み出さず、S150において、データを含まない空パケットを携帯端末に送信する。なお、第1実施例と同様に、プロセッサ32は、プリンタPRの電源がON状態及びOFF状態のどちらであっても、S130〜S150の処理を実行可能である。
(ケースD;図9)
続いて、図9を参照して、本実施例によって実現される具体的なケースDを説明する。図9のケースDの初期状態では、プリンタPRが非エラー状態であり、NFCI/F30のデータブロックDBには無線プロファイルが記憶されている。各信号500,502の通信が実行されて、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信される点は、図5のケースAと同様である。
プリンタPRは、書込指示供給処理が実行されない第1の期間において、非エラー状態からエラー状態に移行する(図3のS60でYES)。この場合、プリンタPRの制御部40は、WF変更指示510をNFCI/F30に供給して(S64)、書込中フラグWFの値を「1」に変更させる(図8のS110AでYES、S112A)。そして、制御部40は、書込中フラグWFの値が「1」である第2の期間において、エラーURLを含む書込指示512をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する(S66)。この結果、NFCI/F30では、送信対象データSDとして、無線プロファイルに代えてエラーURLが書き込まれる。
制御部40の書込指示供給処理が完了する前に、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号520を受信し(図8のS130でYES)、応答信号522を携帯端末PT1に送信する(S140)。この結果、通信セッションが確立される。書込中フラグWFの値が「1」であるので、NFCI/F30は、空パケットを携帯端末PT1に送信する(S142でNO、S150)。即ち、データブロックDB内のデータが携帯端末PT1に送信されない。
プリンタPRの制御部40は、書込処理が完了したことに応じて、WF復帰指示514をNFCI/F30に供給して(S68)、書込中フラグWFの値を「0」に変更させる(図4のS120AでYES、S122A)。その後、各信号540及び542の通信が実行されて、エラーURLが携帯端末PT1に送信される点は、図5のケースAと同様である。
(第2実施例の効果)
本実施例でも、図9のケースDに示されるように、プリンタPRは、エラーURLをNFCI/F30に書き込むための書込指示供給処理を実行している間に、データブロックDB内のデータが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。このために、プリンタPRは、不完全なデータが携帯端末PT1送信されるのを抑制することができる。また、具体的なケースを図示省略しているが、プリンタPRにおいて、接続処理又は電源OFF処理が実行される状況でも、データブロックDB内のデータが携帯端末に送信されない。従って、無線プロファイルを受信した携帯端末が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。本実施例でも、プリンタPRは、適切な状況で、NFCI/F30内の送信対象データSDを携帯端末に送信することができる。
(対応関係)
書込中フラグWFの値が「0」である状態、書込中フラグWFの値が「1」である状態が、それぞれ、「第1の状態」、「第2の状態」の一例である。書込中フラグWFの値「1」、値「0」が、それぞれ、「第3の値」、「第4の値」の一例である。WF変更指示、WF復帰指示が、それぞれ、「第2の記憶指示」、「第2の削除指示」の一例である。また、図2のS44等のみならず、S96の処理も、「第2の変更部」によって実行される処理の一例である。
(第3実施例)
第1及び第2実施例とは異なる点を説明する。本実施例では、NFCI/F30では、SRAM34内の禁止フラグPFと、NVRAM36内の書込中フラグWFと、の双方が利用される。NFCI/F30のプロセッサ32の処理は、図示省略するが、図4及び図8の組み合わせに相当する。具体的には、プロセッサ32は、図4のS100〜S122、図8のS110A、S112A、S120A、及び、S122Aを実行する。また、プロセッサ32は、図4のS130〜S134を実行し、その後、図8のS142〜S150を実行する。
(CPU42の処理;図2及び図3)
図2のS40、図3のS64、S82、及び、S92では、CPU42は、PF変更指示をNFCI/F30に供給し、その後、WF変更指示をNFCI/F30に供給する。また、図2のS44、図3のS68、及び、S84では、CPU42は、WF復帰指示をNFCI/F30に供給し、その後、PF復帰指示をNFCI/F30に供給する。また、S96では、CPU42は、WF復帰指示をNFCI/F30に供給する。ただし、S96では、PF復帰指示をNFCI/F30に供給しない。プリンタPRの電源がOFF状態に切替えられると、揮発性であることに起因して、禁止フラグPFの値が「0」に変更されるからである。ただし、変形例では、S96において、CPU42は、WF復帰指示とPF復帰指示との双方をNFCI/F30に供給してもよい。
(ケースE;図10)
続いて、図10を参照して、本実施例によって実現される具体的なケースEを説明する。図9のケースEの初期状態では、プリンタPRが非エラー状態であり、NFCI/F30のデータブロックDBには無線プロファイルが記憶されている。各信号600,602の通信が実行されて、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信される点は、図5のケースAと同様である。
プリンタPRは、書込指示供給処理が実行されない第1の期間において、非エラー状態からエラー状態に移行する(図3のS60でYES)。この場合、プリンタPRの制御部40は、まず、PF変更指示610をNFCI/F30に供給して(S64)、禁止フラグPFの値を「1」に変更させる(図4のS110でYES、S112)。次いで、制御部40は、WF変更指示611をNFCI/F30に供給して(S64)、書込中フラグWFの値を「1」に変更させる(図8のS110AでYES、S112A)。そして、制御部40は、禁止フラグPFの値が「1」である第2の期間において、エラーURLを含む書込指示612をNFCI/F30に供給する書込指示供給処理を実行する(S66)。この結果、NFCI/F30では、送信対象データSDとして、無線プロファイルに代えてエラーURLが書き込まれる(図4のS100でYES、S102)。
制御部40の書込指示供給処理が完了する前に、ユーザは、プリンタPRの電源をON状態からOFF状態に強制的に切替える。例えば、ソフトボタンである電源ボタンPBの操作が実行されずに、ハードボタンである別の電源ボタンの操作が実行される場合に、プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられる。また、例えば、プリンタPRの電源コードをコンセントから抜く操作が実行される場合に、プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられる。プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられると、NFCI/F30では、揮発性であることに起因して、禁止フラグPFの値が「0」に変更される。ただし、不揮発性であることに起因して、書込中フラグWFの値が「1」に維持される。
その後、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1をプリンタPRに再び近づける。これにより、プリンタPRのNFCI/F30は、携帯端末PT1からPolling信号640を受信し(図4のS130でYES)、応答信号642を携帯端末PT1に送信する(S132でYES、S134)。この結果、通信セッションが確立される。ただし、書込中フラグWFの値が「1」であるので、NFCI/F30は、空パケットを携帯端末PT1に送信する(S142でNO、S150)。即ち、データブロックDB内のデータが携帯端末PT1に送信されない。
(第3実施例の効果)
本実施例でも、プリンタPRは、適切な状況で、NFCI/F30内の送信対象データSDを携帯端末に送信することができる。また、ケースEに示されるように、PF変更指示610がNFCI/F30に供給され、禁止フラグPFの値として「1」が記憶される。また、WF変更指示611がNFCI/F30に供給され、書込中フラグWFの値として「1」が記憶される。従って、プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられた後に、携帯端末PT1との通信セッションが確立される場合に、空パケットが携帯端末PT1に送信され、データブロックDB内のデータが携帯端末PT1に送信されない。このために、例えば、プリンタPRの電源がOFF状態である間に、データブロックDB内のデータが携帯端末PT1に送信される事象が発生するのを抑制することができる。例えば、データブロックDB内に無線プロファイルが記憶されている状態で、プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられた場合には、プリンタPRの電源がOFF状態である間に、無線プロファイルが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。この場合、無線プロファイルを受信した携帯端末PT1が対象無線ネットワークに参加することができない事象が発生するのを抑制することができる。また、例えば、データブロックDBにおいて無線プロファイルからエラーURLへの書き換えが実行されている状態で、プリンタPRの電源が強制的にOFF状態に切替えられた場合には、プリンタPRの電源がOFF状態である間に、不完全なデータが携帯端末PT1に送信されるのを抑制することができる。
また、本実施例では、PF変更指示610がWF変更指示611よりも先に供給される。仮に、WF変更指示611がPF変更指示610よりも先に供給される構成が採用されると、WF変更指示611が供給されてからPF変更指示610が供給されるまでの間に、携帯端末との通信セッションが確立されて空パケットが送信され得る。また、仮に、図2のS44等において、PF復帰指示がWF復帰指示よりも先に供給される構成が採用されると、PF復帰指示が供給されてからWF復帰指示が供給されるまでの間に、携帯端末との通信セッションが確立されて空パケットが送信され得る。これに対し、本実施例では、PF変更指示610がWF変更指示611よりも先に供給され、さらに、WF復帰指示がPF復帰指示よりも先に供給されるので、携帯端末との通信セッションが確立されて空パケットが送信される事象が発生するのを抑制することができる。この結果、プリンタPRの処理負荷を低減させることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、プリンタPRのCPU42は、図2のS42及び図3のS66の書込指示供給処理と、S83の接続処理と、S94の電源OFF処理と、を含む3つの処理のいずれかを開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を、プロセッサ32が送信処理を実行可能な状態から、プロセッサ32が送信処理を実行不可能な状態に変更する(図2のS40、図3のS64、S82、S92)。これに代えて、CPU42は、上記の3つの処理のうちの1つ又は2つの処理を開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を変更するが、上記の3つの処理のうちの他の処理を開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を変更しなくてもよい。例えば、CPU42は、電源OFF処理を開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を変更するが、書込指示供給処理又は接続処理を開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を変更しなくてもよい。即ち、「所定処理」は、上記の3つの処理の全てを含まなくてもよい。
(変形例2)「所定処理」は、変形例1に記載の上記の3つの処理とは異なる処理であってもよい。例えば、CPU42は、印刷処理を開始すべき際に、NFCI/F30の動作状態を、プロセッサ32が送信処理を実行可能な状態から、プロセッサ32が送信処理を実行不可能な状態に変更してもよい。そして、CPU42は、印刷処理が完了することに応じて、NFCI/F30の動作状態を元の状態に戻してもよい。この場合、印刷処理が実行されている間に、無線プロファイルが携帯端末に送信されない。この結果、CPU42は、印刷処理を実行している間に、携帯端末から接続要求を受信しないので、接続要求に起因する接続処理を実行せずに済み、接続処理によって印刷処理が妨げられるのを抑制することができる。本変形例では、印刷処理が「所定処理」の一例である。
(変形例3)プリンタPRのCPU42は、プリンタPRの状態をWFD方式のデバイス状態からG/O状態に移行させることによって、無線ネットワークを形成する。これに代えて、CPU42は、いわゆるSoftAP(Access Pointの略)を起動させることによって、プリンタPRがAPとして動作する無線ネットワークを形成してもよい。本変形例では、図2のS30又は図3のS72において、CPU42は、当該無線ネットワークで利用されるべき無線プロファイル(SSID、パスワード等)を準備する。また、図3のS83において、CPU42は、当該無線ネットワークに携帯端末を参加させるために、無線LANI/F20を介した無線接続を携帯端末と確立する。本変形例では、プリンタPRがAPとして動作する無線ネットワークの無線プロファイルが、「送信対象データ」の一例である。
(変形例4)「送信対象データ」は、無線プロファイル、エラーURL等に限られない。「送信対象データ」は、例えば、プリンタPRのステータスを示すデータ(例えば、印刷中、待機中等)を含んでいてもよいし、プリンタPRを識別するためのデータ(例えば、プリンタPRのデバイス名、MACアドレス等)を含んでいてもよい。即ち、「送信対象データ」は、外部機器に送信されるべきデータであればよい。
(変形例5)上記の第1実施例では、SRAM34内に禁止フラグPFとして「0」又は「1」が記憶される。これに代えて、例えば、SRAM34内に所定の文字列を示す所定のデータが記憶されている状態では、プロセッサ32が送信処理を実行不可能であり、SRAM34内に上記の所定のデータが記憶されていない状態では、プロセッサ32が送信処理を実行可能であってもよい。本変形例のように、上記の所定のデータが「第1の値」の一例であり、「第2の値」が利用されなくてもよい。また、上記の第2実施例では、NVRAM36内に書込中フラグWFとして「0」又は「1」が記憶される。これに代えて、例えば、NVRAM36内に所定の文字列を示す所定のデータが記憶されている状態では、プロセッサ32が送信処理を実行不可能であり、NVRAM36内に上記の所定のデータが記憶されていない状態では、プロセッサ32が送信処理を実行可能であってもよい。本変形例のように、上記の所定のデータが「第3の値」の一例であり、「第4の値」が利用されなくてもよい。
(変形例6)上記の第3実施例では、PF変更指示がWF変更指示よりも先にNFCI/F30に供給されるが、これに代えて、WF変更指示がPF変更指示よりも先にNFCI/F30に供給されてもよい。即ち、「第1の記憶指示」及び「第2の記憶指示」が供給される順序は、特に限定されない。また、上記の第3実施例では、WF復帰指示がPF復帰指示よりも先にNFCI/F30に供給されるが、これに代えて、PF復帰指示がWF復帰指示よりも先にNFCI/F30に供給されてもよい。即ち、「第1の削除指示」及び「第2の削除指示」が供給される順序は、特に限定されない。
(変形例7)上記の第2及び第3実施例では、書込中フラグWFの値が「0」である場合(図8のS142でNO)に、空パケットが送信される(S150)。これに代えて、書込中フラグWFの値が「0」である場合に、空パケットが送信されなくてもよい。この場合、携帯端末との通信セッションが確立されるが、いずれのパケットも携帯端末に送信されない。即ち、「プロセッサ」は、送信対象データを含まないパケットを外部機器に送信しなくてもよい。
(変形例8)NFCI/F30は、NFCフォーラムタグでなくてもよく、プロセッサ32とメモリ34,36とを備えるNFCフォーラムデバイスであってもよい。また、プリンタPRは、NFCI/F30に代えて、例えば、TransferJet方式、BlueTooth(登録商標)方式等の他の方式に従った無線通信を実行するための無線インターフェイスを備えていてもよい。一般的に言うと、「第1の無線インターフェイス」は、第1のメモリとプロセッサとを備える無線インターフェイスであればよい。
(変形例9)「通信機器」は、プリンタPRに限られず、スキャナ、コピー機、多機能機、携帯端末、PC、サーバ等であってもよい。また、「外部機器」は、携帯端末PT1,PT2に限られず、プリンタ、スキャナ、コピー機、多機能機、PC、サーバ等であってもよい。
(変形例10)上記の実施例では、プリンタPRのCPU42がメモリ44内のプログラムPG(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2及び図3の各処理が実現される。これに代えて、図2及び図3の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、PR:プリンタ、PT1,PT2:携帯端末、12:操作部、PB:電源ボタン、14:表示部、16:印刷実行部、20:無線LANインターフェイス、30:NFCインターフェイス、32:プロセッサ、34:VRAM、PF:禁止フラグ、36:NVRAM、HB:ヘッダブロック、WF:書込中フラグ、DB:データブロック、SD:送信対象データ、40:制御部、42:CPU、44:メモリ、PG:プログラム、200:Polling信号,202:応答信号、210:PF変更指示、212:書込指示、214:PF復帰指示

Claims (14)

  1. 通信機器であって、
    第1の無線インターフェイスと、
    制御部と、を備え、
    前記第1の無線インターフェイスは、
    第1のメモリと、
    前記制御部から取得される書込指示に従って、外部機器に送信されるべき送信対象データを前記第1のメモリに書き込む書込処理と、前記第1のメモリに書き込まれた前記送信対象データを前記外部機器に送信する送信処理と、を実行するプロセッサと、を備え、
    前記第1の無線インターフェイスは、前記プロセッサが前記送信処理を実行可能な第1の状態と、前記プロセッサが前記送信処理を実行不可能な第2の状態と、を含む複数個の動作状態のうちのいずれかで動作し、
    前記制御部は、
    前記制御部が所定処理を実行しない第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態に変更する第1の変更部と、
    前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態が前記第2の状態に変更された後の第2の期間であって、前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態が前記第2の状態である前記第2の期間において、前記所定処理を実行する処理実行部と、
    前記所定処理が完了したことに応じて、前記第1の無線インターフェイスの動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態に変更する第2の変更部と、
    を備える通信機器。
  2. 前記第2の状態では、前記プロセッサは、前記外部機器から前記外部機器との通信セッションを確立するための要求信号を受信しても、前記要求信号に対する応答信号を送信せず、前記外部機器との前記通信セッションを確立しないことによって、前記送信処理を実行しない、請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記第1の無線インターフェイスは、さらに、第2のメモリを備え、
    前記プロセッサは、
    前記第2のメモリに第1の値が記憶されている場合に、前記外部機器から前記外部機器との通信セッションを確立するための要求信号を受信しても、前記要求信号に対する応答信号を送信せず、前記外部機器との前記通信セッションを確立しないことによって、前記送信処理を実行せず、
    前記第2のメモリに前記第1の値が記憶されていない場合に、前記送信処理を実行可能であり、
    前記第1の変更部は、前記第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記第2のメモリに前記第1の値を記憶するための第1の記憶指示を前記プロセッサに供給し、
    前記第2の変更部は、前記所定処理が完了したことに応じて、前記第2のメモリから前記第1の値を削除するための第1の削除指示を前記プロセッサに供給する、請求項1又は2に記載の通信機器。
  4. 前記プロセッサは、前記第2のメモリに前記第1の値が記憶されておらず、かつ、前記第2のメモリに前記第1の値とは異なる第2の値が記憶されている場合に、前記送信処理を実行可能であり、
    前記第1の記憶指示は、前記第2のメモリに前記第2の値に代えて前記第1の値を記憶するための指示であり、
    前記第1の削除指示は、前記第2のメモリに前記第1の値に代えて前記第2の値を記憶するための指示である、請求項3に記載の通信機器。
  5. 前記第1のメモリは、不揮発性メモリであり、ヘッダブロックと、前記送信対象データが書き込まれるべきデータブロックと、を備え、
    前記第2のメモリは、揮発性メモリであり、
    前記プロセッサは、
    前記ヘッダブロックに第3の値が記憶されている場合に、前記外部機器との前記通信セッションを確立しても、前記データブロックから前記送信対象データを読み出さないことによって、前記送信処理を実行せず、
    前記ヘッダブロックに前記第3の値が記憶されていない場合に、前記送信処理を実行可能であり、
    前記第1の変更部は、前記第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記ヘッダブロックに前記第3の値に記憶するための第2の記憶指示を前記プロセッサに供給し、
    前記第2の変更部は、前記所定処理が完了したことに応じて、前記ヘッダブロックから前記第3の値を削除するための第2の削除指示を前記プロセッサに供給する、請求項3又は4に記載の通信機器。
  6. 前記第1の変更部は、前記第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記第1の記憶指示を前記プロセッサに供給した後に、前記第2の記憶指示を前記プロセッサに供給し、
    前記第2の変更部は、前記所定処理が完了したことに応じて、前記第2の削除指示を前記プロセッサに供給した後に、前記第1の削除指示を前記プロセッサに供給する、請求項5に記載の通信機器。
  7. 前記第2の状態では、前記プロセッサは、前記外部機器との通信セッションを確立しても、前記第1のメモリから前記送信対象データを読み出さないことによって、前記送信処理を実行しない、請求項1に記載の通信機器。
  8. 前記第2の状態では、前記プロセッサは、さらに、前記外部機器との前記通信セッションが確立される場合に、前記送信対象データを含まないパケットを前記外部機器に送信する、請求項7に記載の通信機器。
  9. 前記第1のメモリは、ヘッダブロックと、前記送信対象データが書き込まれるべきデータブロックと、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記ヘッダブロックに第3の値が記憶されている場合に、前記外部機器との前記通信セッションを確立しても、前記データブロックから前記送信対象データを読み出さないことによって、前記送信処理を実行せず、
    前記ヘッダブロックに前記第3の値が記憶されていない場合に、前記送信処理を実行可能であり、
    前記第1の変更部は、前記第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記ヘッダブロックに前記第3の値を記憶するための第2の記憶指示を前記プロセッサに供給し、
    前記第2の変更部は、前記所定処理が完了したことに応じて、前記ヘッダブロックから前記第3の値に削除するための第2の削除指示を前記プロセッサに供給する、請求項7又は8に記載の通信機器。
  10. 前記プロセッサは、前記ヘッダブロックに前記第3の値が記憶されておらず、かつ、前記ヘッダブロックに前記第3の値とは異なる第4の値が記憶されている場合に、前記送信処理を実行可能であり、
    前記第2の記憶指示は、前記ヘッダブロックに前記第4の値に代えて前記第3の値を記憶するための指示であり、
    前記第2の削除指示は、前記ヘッダブロックに前記第3の値に代えて前記第4の値を記憶するための指示である、請求項9に記載の通信機器。
  11. 前記所定処理は、前記第1のメモリ内の前記送信対象データの内容を変更するための前記書込指示を前記プロセッサに供給するための処理を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信機器。
  12. 前記通信機器は、さらに、
    前記第1の無線インターフェイスとは異なる第2の無線インターフェイスを備え、
    前記送信対象データは、前記第2の無線インターフェイスを介した無線接続を前記外部機器と確立するためのデータを含み、
    前記所定処理は、前記第2の無線インターフェイスを介した前記無線接続を前記外部機器と確立するための処理を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の通信機器。
  13. 前記通信機器は、さらに、
    前記通信機器の電源をON状態とOFF状態との間で切替えるためのボタンを含む操作部を備え、
    前記所定処理は、前記通信機器の電源が前記ON状態である間に、前記操作部がユーザによって操作されることに起因して、前記通信機器の電源を前記ON状態から前記OFF状態に切替えるための処理を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の通信機器。
  14. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信機器は、第1の無線インターフェイスと、制御部と、を備え、
    前記第1の無線インターフェイスは、
    第1のメモリと、
    前記制御部から取得される書込指示に従って、外部機器に送信されるべき送信対象データを前記第1のメモリに書き込む書込処理と、前記第1のメモリに書き込まれた前記送信対象データを前記外部機器に送信する送信処理と、を実行するプロセッサと、を備え、
    前記第1の無線インターフェイスは、前記プロセッサが前記送信処理を実行可能な第1の状態と、前記プロセッサが前記送信処理を実行不可能な第2の状態と、を含む複数個の動作状態のうちのいずれかで動作し、
    前記コンピュータプログラムは、前記制御部に、以下の各処理、即ち、
    前記制御部が所定処理を実行しない第1の期間において、前記制御部が前記所定処理を開始すべき際に、前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態を前記第1の状態から前記第2の状態に変更すること、
    前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態が前記第2の状態に変更された後の第2の期間であって、前記第1の無線インターフェイスの前記動作状態が前記第2の状態である前記第2の期間において、前記所定処理を実行すること、及び、
    前記所定処理が完了したことに応じて、前記第1の無線インターフェイスの動作状態を前記第2の状態から前記第1の状態に変更すること、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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