JP2016049614A - 検出方法、検出装置および治具 - Google Patents

検出方法、検出装置および治具 Download PDF

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Abstract

【課題】センシングピンの軸ぶれを補正しながら検出点を短時間で検出する検出方法、検出装置および治具を提供する。
【解決手段】被検出部に設けられた基準検出点を検出して基準検出点の座標値を取得する第1工程と、弾性部材にセンシングピンを押し付け、検出手段をX軸方向に移動して、センシングピンを180±10度回転する第2工程と、センシングピンが180±10度回転した状態で、検出手段により基準検出点を検出して基準検出点の座標値を取得する第3工程と、第1の工程と第3工程とで取得した座標値とから補正値を算出する第4工程と、検出手段により、被検出部における所定の点の座標値を取得する第5工程と、第5工程で取得した所定の点の座標値を、第4工程で算出した補正値で補正する第6の工程とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、検出方法、検出装置および治具に関し、さらに詳細には、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、所定のデータに基づいてワークを3次元で加工する加工装置において、各部材の位置決め処理の際に行う検出点の検出方法およびそれに用いる検出装置ならびに当該検出装置に用いる治具に関する。
従来より、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、所定のデータに基づいてワークを3次元で加工する加工装置が知られている。
こうした加工装置においては、加工工具が取り付けられた主軸と、ワークを保持するワーク保持部とが、XYZ直交座標系のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向へ移動したり、各軸周りに回動することにより、ワークの所定の位置に加工工具を所定の角度で当接させ、ワークを加工工具により切削加工して所望の形状に成形するようにしている。
そして、こうした加工装置においては、工場出荷時や部品交換時などの所定のタイミングで、主軸の中心のXY平面における位置決め、ワークを保持したときのワーク保持部の角度位置の位置決めなどの各部材の位置決めを行う処理がなされる。
この位置決めの処理においては、補正治具などを用いて、この補正治具やワーク保持部において予め決められた複数の検出点の座標値を検出し、検出した座標値と予め記憶された検出点の座標値とから補正値を算出し、この補正値を用いて各部材の位置決めを行うこととなる。
具体的には、ワーク保持部に補正治具を取り付けるとともに、センシングピンが取り付けられた主軸を移動して、ワーク保持部や補正治具に設けられた複数の検出点にセンシングピンを当接することにより、各検出点における座標値を取得する。
なお、こうしたセンシングピンが取り付けられた主軸では、例えば、金属材料により形成された補正治具の各検出点に接触すると、電気的な導通を検知する構成となっている。
また、所定の検出点の座標値を求める場合には、センシングピンが取り付けられた主軸を移動して、センシングピンを所定の方向(例えば、補正治具の検出点が位置する面と直交する方向である。)から所定の検出点に接触させ、センシングピンが所定の検出点に接触したときの座標値を取得する。
そして、こうして取得した検出点の座標値を利用して補正値を算出し、算出した補正値に基づいて、各部材の位置決めが行われることとなる。
ところが、センシングピンは、主軸に取り付けられた際に軸ぶれが生じた状態で取り付けられる場合がある。
即ち、主軸がZ軸周りに回転する場合には、通常、センシングピンはZ軸に平行な状態で主軸に取り付けられるが、軸ぶれが生じた場合には、センシングピンはZ軸に対して傾斜した状態で主軸に取り付けられることとなる(図9を参照する。)。
そして、軸ぶれが生じた状態でセンシングピンが主軸に取り付けられた場合には、センシングピンを検出点に当接するように主軸を移動しても、センシングピンは当該検出点から外れた位置に当接してしまい、検出点の座標値を精度良く取得することができないものであった。
具体的には、センシングピンが左方側に軸ぶれしていたとすると、図10(a)(b)に示すように、検出点がズレて検出されてしまい、また、センシングピンが右方側に軸ぶれしていたとすると、図10(a)(c)に示すように、検出点がズレて検出されてしまう。
このため、取得した座標値より算出した補正値を用いて所定の部材の位置決めを行っても、適正な位置決めを行うことができないものであった。
こうした問題点を解決するための手段として、センシングピンの軸ぶれを考慮して、センシングピンにより検出点を2回検出し、検出した検出点の座標値から当該検出点の座標値を算出し、その後、算出した座標値から補正値を算出する手法が知られている。
具体的には、センシングピンを取り付けた主軸を移動して、所定の検出点の座標値を取得した後に、モーターなどの駆動装置によって主軸を所定の角度回転してセンシングピンを180回転した状態とし、この状態で主軸を移動して、再度所定の検出点の座標値を取得する。そして、取得した2つの座標値から所定の検出点の座標値を算出し、算出した所定の検出点の座標値から、予め記憶されている所定の座標値などを利用して位置決めのための補正値を算出する。
しかしながら、加工装置によっては、駆動装置により回転角度の制御ができない主軸が用いられており、この場合には、センシングピンを180度だけ回転するように主軸の回転角度を制御することができないため、上記したような手法を用いることができず、位置決めのための補正値を正確に算出することができないものであった。
また、上記したような手法では、各検出点毎に、1回目の検出の後にセンシングピンを180度回転する必要があるため、検出点を検出する処理(つまり、検出点の座標値を取得する処理である。)に時間を要することとなっていた。
このため、駆動装置による回転角度の制御ができない主軸に取り付けられたセンシングピンの軸ぶれを補正しながら検出点を短時間で検出することができる検出方法および検出装置の提案が望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、駆動装置による回転角度の制御ができない主軸に取り付けられたセンシングピンの軸ぶれを補正しながら検出点を短時間で検出することができるようにした検出方法および検出装置ならびに当該検出装置に用いる治具を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明による検出方法は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンを備えた検出手段により、X軸方向に延長して弾性部材が配設された被検出部における所定の検出点を検出する検出方法であって、上記被検出部に設けられ、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する第1の工程と、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けた状態で、上記検出手段をX軸方向に移動して、上記センシングピンを180±10度回転する第2の工程と、上記センシングピンが180±10度回転した状態で、上記検出手段により上記基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する第3の工程と、第1の工程で取得した座標値と上記第3の工程で取得した座標値とから上記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する第4の工程と、検出手段により、上記被検出部に設けられた所定の点を検出して上記所定の点の座標値を取得する第5の工程と、上記第5の工程で取得した上記所定の点の座標値を、上記第4の工程で算出した補正値で補正する第6の工程とを有するようにしたものである。
また、本発明による検出方法は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンを備えた検出手段により、Y軸方向に延長して弾性部材が配設された被検出部における所定の検出点を検出する検出方法であって、上記被検出部に設けられ、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する第1の工程と、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けた状態で、上記検出手段をY軸方向に移動して、上記センシングピンを180±10度回転する第2の工程と、上記センシングピンが180±10度回転した状態で、上記検出手段により上記基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する第3の工程と、第1の工程で取得した座標値と上記第3の工程で取得した座標値とから上記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する第4の工程と、検出手段により、上記被検出部に設けられた所定の点を検出して上記所定の点の座標値を取得する第5の工程と、上記第5の工程で取得した上記所定の点の座標値を、上記第4の工程で算出した補正値で補正する第6の工程とを有するようにしたものである。
また、本発明による検出方法は、上記した検出方法において、上記第3の工程では、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付ける前に、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けるための基準点を、上記第1の工程で取得した座標値により補正するようにしたものである。
また、本発明による検出方法は、上記した検出方法において、さらに、上記第4の工程において補正値を算出した後に、該補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う第7の工程とを有するようにしたものである。
また、本発明による検出装置は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能に配設されたセンシングピンを備えた検出部と、X軸方向に延長して弾性部材が配設された治具を保持する保持部と、上記保持部に上記治具が保持されているときに、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けた状態で、上記検出部をX軸方向に移動して、上記センシングピンを180±10度回転する回転制御手段と、上記センシングピンを180度回転する前後で、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する取得手段と、上記センシングピンを180±10度回転した前後で取得した座標値から上記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する算出手段と、上記治具や上記保持部に設けられた所定の点を上記検出部により検出して該所定の点の座標値を取得するとともに、取得した座標値を上記算出手段で算出した補正値で補正する補正手段とを有するようにしたものである。
また、本発明による検出装置は、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能に配設されたセンシングピンを備えた検出部と、Y軸方向に延長して弾性部材が配設された治具を保持する保持部と、上記保持部に上記治具が保持されているときに、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けた状態で、上記検出部をY軸方向に移動して、上記センシングピンを180±10度回転する回転制御手段と、上記センシングピンを180度回転する前後で、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して上記基準検出点の座標値を取得する取得手段と、上記センシングピンを180±10度回転した前後で取得した座標値から上記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する算出手段と、上記治具や上記保持部に設けられた所定の点を上記検出部により検出して該所定の点の座標値を取得するとともに、取得した座標値を上記算出手段で算出した補正値で補正する補正手段とを有するようにしたものである。
また、本発明による検出装置は、上記した検出装置において、上記回転制御手段は、上記弾性部材を上記センシングピンに押し付ける前に、上記弾性部材に上記センシングピンを押し付けるための基準点を、上記取得手段で取得した上記センシングピンを180±10度回転する前の座標値により補正するようにしたものである。
また、本発明による検出装置は、上記した検出装置において、さらに、上記算出手段で算出した補正値が、所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う判断手段とを有するようにしたものである。
また、本発明による治具は、保持部に保持され、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンに当接可能な治具であって、上記センシングピンが当接する一部の領域に、X軸方向あるいはY軸方向に延長して弾性部材が配設されるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、駆動装置により回転角度の制御ができない主軸に取り付けられたセンシングピンの軸ぶれを補正しながら検出点を短時間で検出することができるという優れた効果を奏するものである。
図1は、本発明による検出方法を実行する加工装置の概略構成説明図である。 図2は、図1に示す加工装置におけるワーク保持部の概略構成斜視説明図である。 図3(a)は、図1に示す加工装置に用いられるワークの概略構成斜視説明図であり、また、図3(b)は、図1に示す加工装置に用いられる補正治具の概略構成斜視説明図である。 図4は、マイクロコンピューターにおける機能的構成を示すブロック構成説明図である。 図5は、位置決め処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、軸ぶれ補正値算出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図7は、ワーク保持部に補正治具を保持させた状態を示す平面図である。 図8(a)(b)(c)は、補正治具の変形例を示す概略構成斜視説明図である。 図9は、センシングピンが主軸に軸ぶれした状態で取り付けられた状態を説明する説明図である。 図10(a)は、センシングピンが軸ぶれしていない状態を示す説明図であり、また、図10(b)は、センシングピンが左方側に軸ぶれした状態を示す説明図であり、また、図10(c)は、センシングピンが右方側に軸ぶれした状態を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による検出方法を実行する加工装置の実施の形態の一例を説明するものとする。
図1には、本発明による検出方法を実行する加工装置の概略構成説明図が示されている。
この加工装置10は、筐体12内に設けられた加工空間30の上面30aに設けられ、ワーク200を切削する切削部14と、加工空間30の右側面30bに設けられワーク200または補正治具100を保持するワーク保持部16とを有して構成されている。
なお、加工空間30は、上面30a、右側面30b、左側面30c、背面30d、底面30eおよび筐体12のカバー12aにより閉空間となり、こうした加工空間30において被加工物200の切削加工が行われる。
また、こうした加工装置10の全体の動作は、マイクロコンピューター18によって制御されている。なお、こうしたマイクロコンピューター18には、例えば、別体で設けられたパーソナルコンピューター(図示せず。)が接続されており、作業者により、このパーソナルコンピューターから、作製する加工品の形状を表す加工データなどの各種のデータがマイクロコンピューター18に入力されることとなる。
より詳細には、切削部14は、加工空間30の上面30aにおいて、XYZ直交座標系のX軸方向およびZ軸方向に移動することが可能な移動部材(図示せず。)に主軸20が固定的に配設されている。
そして、この主軸20は、ワーク保持部16のマガジン部30(後述する。)に収納された加工工具26またはセンシングピン28を把持し、把持した加工工具26またはセンシングピン28をZ軸周りに回転する。
なお、主軸20は、モーターなどの駆動装置(図示せず。)により回転されて加工工具26やセンシングピン28をZ軸周りに回転するものであるが、この駆動装置を制御することで主軸20の回転角度を制御することは不可能な構成となっている。
また、センシングピン28が取り付けられた主軸20では、金属材料により形成されたワーク保持部16や補正治具100に設けられた検出点に接触すると、電気的な導通を検知する構成となっている。
そして、センシングピン28が取り付けられた主軸20を移動して、センシングピン28を検出点が位置する面と直交する方向から所定の検出点に接触させ、センシングピン28が所定の検出点に接触したとき(つまり、導通を検知したときである。)に座標値が取得され、この座標値が所定の検出点の座標値として検出されることとなる。
また、ワーク保持部16は、XYZ直交座標系のY軸方向に移動する移動部材(図示せず。)に設けられた基台部22と、基台部22の左側面22aにおいてX軸と平行な中心軸Oを中心としてX軸周りに回転する回転部材24と、基台部22の前方側において主軸20に着脱可能な加工工具26およびセンシングピン28を収納するマガジン部30とを有して構成されている(図2を参照する。)。
回転部材24は、先端面24aにおいて、ワーク200に設けられた支軸200a(図3(a)を参照する。)や補正治具100に設けられた支軸100a(図3(b)を参照する。)を挿入して固定することが可能な孔24−1が設けられている。
なお、この孔24−1はX軸方向に延設されており、孔24−1の中心軸は、回転部材24が回転する際の中心軸Oと一致する。
即ち、回転部材24の孔24−1に支軸200aを挿入して固定することにより、回転部材24にワーク200を固定することができ、回転部材24に固定されたワーク200は、回転部材24により中心軸Oを中心としてX軸周りに回転することとなる。
また、回転部材24の孔24−1に支軸100aを挿入して固定することにより、回転部材24に補正治具100を固定することができ、回転部材24に固定された補正治具100は、回転部材24により中心軸Oを中心としてX軸周りに回転することとなる。
ここで、マイクロコンピューター18の制御により、主軸20は、X軸方向およびZ軸方向に移動し、回転部材24が設けられた基台部22はY軸方向に移動する。
このため、主軸20に取り付けられた加工工具26あるいはセンシングピン28と、回転部材24に保持されたワーク200または補正治具100との相対的な位置関係は、3次元で変化することとなる。
なお、回転部材24は、回転角度を制御することが可能な構成となっており、例えば、モーターなどの駆動装置(図示せず。)を制御することにより回転角度が制御される。
マガジン部30は、5個の収納部30aが形成されており、この収納部30aのうち、4つの収納部30aに加工工具22が収納されるとともに、1つの収納部30aにセンシングピン28が収納されることとなる。なお、マガジン部30に形成される収納部30aの数としては、2、3、4あるいは6以上としてもよい。
ワーク200は、所定の材料により略直方体形状に形成され、右側面には、台座200bを介して支軸200aが配設されている(図3(a)を参照する。)。
そして、この支軸200aを回転部材24の孔24−1に挿入して固定することにより、ワーク200がワーク保持部16に固定される。
また、補正治具100は、金属材料により形成され、切削部14における主軸20やワーク保持部16の位置決めを行う際に用いる治具である。
この補正治具100は、YZ平面に平行に形成された円板部材100bの右方側の面たる裏面100bbに、回転部材24の孔24−1に挿入することが可能な支軸100aが形成されるとともに、円板部材100bの左方側の面たる表面100baに、XY平面に平行であってX軸方向に延長した板状部材100cが形成されている(図3(b)を参照する。)。
そして、支軸100aを孔24−1に挿入して固定することにより、補正治具100が回転部材24に固定される。
なお、支軸100aは、X軸方向に延長して形成されており、支軸100aの中心軸と円板部材100bの中心と板状部材100cの中心軸とは同軸線上に位置し、支軸100aの中心軸、円板部材100bの中心および板状部材100cの中心軸が位置する軸線O2は、補正治具100を回転部材24に固定した際に、回転部材24の中心軸Oと一致するようになされている。
つまり、回転部材24に固定された補正治具100は、回転部材24の中心軸Oを中心としてX軸周りに回転することとなる。
また、板状部材100cの前方側に位置する側面100caと、後方側に位置する側面100cbとにおいては、X軸方向における略中心位置に、弾性部材100da、100dbが配設されている。なお、弾性部材100da、100dbは、非導電性の弾性部材であってもよいし、導電性の弾性部材であってもよく、弾性部材100da、100dbを導電性とすることにより、センシングピン28を弾性部材100da、100dbに押し付けた際に、弾性部材100da、100dbにおいて押し付けた位置を検出することができるようになる。
この弾性部材100daは、側面100caにおいて、X軸方向に長さL1を有し、Z軸方向に長さL2を有して配設されている。なお、長さL2は、側面100caのZ軸方向の長さと概ね一致する。なお、長さL2は、側面100caのZ軸方向の長さより短くしてもよい。
また、弾性部材100dbは、弾性部材100daと寸法が一致しており、側面100cbにおいて、X軸方向に長さL1を有し、Z軸方向に長さL2を有して配設されている。なお、長さL2は、側面100cbのZ軸方向の長さと概ね一致する。なお、長さL2は、側面100cbのZ軸方向の長さより短くしてもよい。
マイクロコンピューター18は、加工装置10の全体の動作を制御するとともに、各部材の位置決め処理やセンシングピン28の軸ぶれを補正するための補正値(以下、「軸ぶれを補正するための補正値」を、「軸ぶれ補正値」と称することとする。)を算出する。
ここで、図4を参照しながら、マイクロコンピューター18の機能的構成について説明する。
マイクロコンピューター18は、加工データに基づいて主軸20やワーク保持部16を動作する制御部32と、加工データなどの各種のデータを記憶する記憶部34と、主軸20やワーク保持部16に設けられた検出点の検出を行う検出点検出部35と、主軸20やワーク保持部16の位置決め処理を行う位置決め処理部36と、センシングピン28の軸ぶれ補正値を算出する補正値取得部38とを有して構成されている。
制御部38は、作製する加工品の形状を表す加工データに基づいて、移動部材(図示せず。)を制御して主軸20のX軸方向およびZ軸方向への移動を制御するとともに、主軸20のZ軸周りの回転の制御を行う。なお、主軸20は、Z軸周りの回転角度を制御することができないので、この制御部38における回転の制御とは、回転する、回転しないの制御や回転速度の制御などとなる。
さらに、制御部38は、加工データに基づいて、移動部材(図示せず。)を制御してワーク保持部16のY軸方向への移動を制御するとともに、回転部材24のX軸周りの回転角度や回転方向の制御を行う。
また、制御部38は、加工データに基づいて主軸20に適当な加工工具26を取り付けるよう制御するとともに、位置決め処理の際には、主軸20にセンシングピン28を取り付けるよう制御する。
記憶部34は、加工データ、ワーク保持部16や補正治具100における複数の検出点の座標値および補正値取得部38において取得した補正値などの各種の情報を記憶する。
なお、複数の検出点とは、複数のX座標を検出するための検出点(X基準検出点を含む)や複数のY座標を検出するために検出点(Y基準検出点を含む)である。
検出点検出部35は、ワーク保持部16や補正治具100に設けられた位置決めのための複数の検出点の座標値を取得し、取得した検出点の座標値を、補正値取得部38において取得した軸ぶれ補正値を用いて補正する。
位置決め処理部36は、検出点検出部35で取得した検出点の座標値(つまり、補正値取得部38において取得した軸ぶれ補正値により補正した検出点の座標値である。)を用いて、主軸20やワーク保持部16などの位置決めを行う。
補正値取得部38は、ワーク保持部16や補正治具100におけるX基準検出点およびY基準検出点の座標値を取得する座標値取得部40と、センシングピン28を180±10度回転する回転制御部42と、座標値取得部40で取得した座標値から軸ぶれ補正値を算出する補正値算出部44と、補正値算出部44で算出した軸ぶれ補正値に基づいて、センシングピン28の軸ぶれが異常であるか否かの判定を行う判定部46とを備えている。
より詳細には、座標値取得部40は、移動部材(図示せず。)を制御して主軸20の移動を制御することにより、主軸20に取り付けられているセンシングピン28を、例えば、ワーク保持部16に設けられたX基準検出点に当接させて、通電したときのX座標値を取得する。
なお、このX基準検出点とは、基準となるX座標値として設定され、X座標の軸ぶれ補正値を取得するために設定された検出点であり、X基準検出点の座標値は記憶部34に記憶されている。
そして、このX基準検出点を通るX軸に平行な直線上をセンシングピン28が移動するように、主軸20を移動し、センシングピン28がワーク保持部16と接触した地点のX座標値が取得される。
こうしたX基準検出点としては、例えば、ワーク保持部16における基台部22に形成されているマガジン部30の左方側の面における所定の点(図7においてはx1で表されている。)が設定される。
具体的には、座標値取得部40は、主軸20を移動してセンシングピン28をX基準検出点に当接させて、第1のX座標値を取得するとともに、センシングピン28を180±10度回転した状態で、主軸20を移動してセンシングピン28をX基準検出点に当接させて、第2のX座標値を取得する。
また、座標値取得部40は、移動部材(図示せず。)を制御して主軸20の移動を制御することにより、主軸20に取り付けられているセンシングピン28を、例えば、ワーク保持部16に取り付けられた補正治具100に設けられたY基準検出点に当接させて、通電したときのY座標値を取得する。
なお、このY基準検出点とは、基準となるY座標値として設定され、Y座標の軸ぶれ補正値を取得するために設定された検出点であり、Y基準検出点の座標値は記憶部34に記憶されている。
そして、このY基準検出点を通るY軸に平行な直線上をセンシングピン28が移動するように、主軸20を移動し、センシングピン28がワーク保持部16と接触した地点のY座標値が取得される。
こうしたY基準検出点としては、例えば、ワーク保持部16に保持された補正治具100の前方側の面における所定の点(図7においてはy1で表されている。)が設定される。
具体的には、座標値取得部40は、主軸20を移動してセンシングピン28をY基準検出点に当接させて、第1のY座標値を取得するとともに、センシングピン28を180±10度回転した状態で、主軸20を移動してセンシングピン28をY基準検出点に当接させて、第2のY座標値を取得する。
回転制御部42は、補正治具100における弾性部材100da(または弾性部材100db)にセンシングピン28を押し付けた状態で、X軸方向に沿って所定の距離だけ主軸20を移動することで、センシングピン28を180±10度だけ回転させる。
具体的には、回転制御部42は、予め記憶された押付基準点にセンシングピン28が位置するように主軸20を移動するとともに、センシングピン28がこの押付基準点に位置する状態から、X軸方向にπrだけ主軸20を移動させることで、センシングピン28をX軸方向にπrだけ移動する。なお、πは円周率、rはセンシングピン28の半径となっている。
この押付基準点とは、弾性部材100da(または弾性部材100db)に所定の圧力でセンシングピン28の側面が当接するような座標値であり、この所定の圧力は、押付基準点のY座標値により決定される。
そして、この押付基準点におけるY座標値は、センシングピン28を押付基準点に移動する前に、回転制御部42において、座標値取得部40で取得したY基準検出点のY座標値を用いて補正される。
即ち、補正された押付基準点のY座標値は、第1のY座標値(つまり、センシングピン28を回転する前のY基準検出点のY座標値である。)から予め記憶されているY基準検出点のY座標値を減算し、減算した値に予め記憶されている押付基準点のY座標値を加算して算出される。
補正値算出部44は、座標値取得部40において取得した座標値を用いてセンシングピン28の軸ぶれ補正値を取得する。
具体的には、Y座標の軸ぶれ補正値は、座標値取得部40において取得した第1のY座標値(つまり、センシングピン28を回転する前のY基準検出点のY座標値である。)から第2のY座標値(つまり、センシングピン28を回転した後のY基準検出点のY座標値である。)を減算し、減算した値を2で除算して算出する。
また、X座標の軸ぶれ補正値は、座標値取得部40において取得した第1のX座標値(つまり、センシングピン28を回転する前のX基準検出点のX座標値である。)から第2のX座標値(つまり、センシングピン28を回転した後のX基準検出点のX座標値である。)を減算し、減算した値を2で除算して算出する。
判定部46は、補正値算出部44において算出された軸ぶれ補正値が、予め記憶された所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行い、軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であると判断されると、センシングピン28の軸ぶれが異常ではないと判定し、軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値でないと判断されると、センシングピン28の軸ぶれが異常であると判定する。
そして、判定部46は、センシングピン28の軸ぶれが異常であると判定すると、例えば、判定結果を表示装置(図示せず。)に出力して、当該表示装置に判定結果を表示することによりこの判定結果を作業者に報告する。
なお、センシングピン28の軸ぶれが異常であるか否かを判断する基準となる所定の範囲は、主軸の設計上の許容誤差に基づいて設定する。なお、X座標の軸ぶれ補正値とY座標の軸ぶれ補正値は設計上同じになることが多いが異なってもよい。
以上の構成において、加工装置10によりワーク200に対して加工処理を行う際には、作業者が、ワーク保持部16における回転部材24の孔24−1にワーク200の支軸200aを挿入して固定することにより、ワーク200をワーク保持部16に保持させるとともに、マイクロコンピューター18に加工データを入力する。
その後、加工装置10において、作業者によって図示しない操作子により加工処理の開始を指示する操作がなされると、まず、主軸20を動作して、マガジン部30に収納された4つの加工工具26のいずれか1つを主軸20に取り付ける。
そして、主軸20を回転して加工工具26をZ軸周りで回転させながら、入力された加工データに基づいて、ワーク保持部16をY軸方向で移動するとともに、主軸20をX軸方向およびZ軸方向で移動する。
これにより、ワーク保持部16に保持されたワーク200と主軸に取り付けられた加工工具26との相対的な位置関係を3次元で変化させて、ワーク200に対する加工工具26による加工が行われる。
さらに、このとき、入力された加工データに基づいて、ワーク保持部16における回転部材24をX軸周りに回転する。
これにより、回転部材24に固定されたワーク200に対して、主軸20に取り付けられた加工工具26を所定の角度で当接しながら加工が行われる。
このようにして、加工工具10においては、マイクロコンピューター18の制御により加工データに基づいて、ワーク200と加工工具26との相対的な位置関係を3次元で変化させるとともに、ワーク200に対して加工工具44が当接する角度を調整しながら、ワーク200に対して加工工具26により加工処理が行われることとなる。
次に、加工装置10において、工場出荷時や部品交換時などの所定のタイミングでなされる位置決め処理について説明する。
まず、作業者が、ワーク保持部16における回転部材24の孔24−1に補正治具100の支軸100aを挿入して固定することにより、ワーク保持部16に補正治具100を保持させる(図7を参照する。)。
その後、作業者によって、図示しない操作子により位置決め処理を実行する操作がなされると、マイクロコンピューター100により各部材の位置決めを行うための位置決め処理が開始される。
ここで、図5のフローチャートには、位置決め処理の詳細な処理内容が示されている。
この図5に示す位置決め処理では、まず、主軸20を移動して、ワーク保持部16におけるマガジン部30に収納されたセンシングピン28を主軸20に取り付ける(ステップS502)。
このとき、主軸20に加工工具26が取り付けられているときには、加工工具26をマガジン部30に収納させて、主軸20から加工工具26を取り外した後に、主軸20にセンシングピン28を取り付けることとなる。
次に、主軸20に取り付けられたセンシングピン28の軸ぶれを補正するための補正値たる軸ぶれ補正値を算出する軸ぶれ補正値算出処理が開始される(ステップS504)。
図6のフローチャートには、ステップS504の処理による軸ぶれ補正値算出処理の詳細な処理内容が示されており、この軸ぶれ補正値算出処理が開始されると、まず、X基準検出点におけるX座標値を第1のX座標値として取得する(ステップS602)。
即ち、このステップS602の処理においては、座標値取得部40において、主軸20を移動することにより、予め記憶されているX基準検出点x1を通るX軸と平行な直線l1上でセンシングピン28を移動させ(図7を参照する。)、このセンシングピン28がワーク保持部16(マガジン部30)と接触したときのX座標値を取得し、取得したX座標値を第1のX座標値として記憶部34に出力して記憶する。
なお、センシングピン28を直線l1上で移動する際には、主軸20は、センシングピン28を直線l1における最も左方側から右方側に向かって所定の速度で移動するよう制御される。
ここで、主軸20は、直線l1における最も左方側から右方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、直線l1におけるX基準検出点x1より左方側に位置する所定の位置を始点として左方側から右方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしてもよい。
次に、Y基準検出点におけるY座標値を第1のY座標値として取得する(ステップS604)。
即ち、このステップS604の処理においては、座標値取得部40において、主軸20を移動させることにより、予め記憶されているY基準検出点y1を通るY軸と平行な直線l2上でセンシングピン28を移動させ(図7を参照する。)、このセンシングピン28がワーク保持部16に保持された補正治具100と接触したときのY座標値を取得し、取得したY座標値を第1のY座標値として記憶部34に出力して記憶する。
なお、センシングピン28を直線l2上で移動する際には、主軸20は、センシングピン28を直線l2における最も前方側から後方側に向かって所定の速度で移動するように制御される。
ここで、主軸20は、直線l2における最も前方側から後方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、直線l2におけるY基準検出点y1より前方側に位置する所定の位置を始点として前方側から後方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしてもよい。
その後、弾性部材100daに所定の圧力でセンシングピン28の側面が当接する押付基準点P1(図7を参照する。)におけるY座標値の補正を行う(ステップS606)。
即ち、ステップS606の処理においては、回転制御部42により、ステップS604の処理で取得したY基準検出点のY座標値(第1のY座標値)を用いて、押付基準点P1におけるY座標値の補正を行う。
具体的は、第1のY座標値から予め記憶されているY基準検出点のY座標値を減算し、減算した値に予め記憶されている押付基準点P1のY座標値を加算して、押付基準点P1におけるY座標値を補正することとなる。
そして、主軸20を移動して、Y座標値が補正された押付基準点P1にセンシングピン28を移動し(ステップS608)、センシングピン28を所定の圧力で弾性部材100daに押し付けた状態で、X軸方向に沿ってπr(π:円周率、r:センシングピン28の半径)だけセンシングピン28を移動する(ステップS610)。
即ち、ステップS608の処理では、回転制御部42により、Y座標値が補正された押付基準点P1に、センシングピン28の側面が弾性部材100daに所定の圧力で当接するように、主軸20を移動する。
また、ステップS610の処理では、回転制御部42により、センシングピン28が弾性部材100daに押し付けられた状態で、X軸方向に沿って、例えば、右方側から左方側に向かって主軸20をπrだけ移動させることで主軸20が回転し、これにより、センシングピン28は回転しながら、右方側から左方側に向かってπrだけ移動することとなる。
ここで、πは円周率であり、rはセンシングピン28の半径であるため、センシングピン28が回転しながらπrだけ右方側から左方側に移動することで、センシングピン28は、πrだけ右方側から左方側に移動する前の状態から180±10度回転したこととなる。
即ち、ステップS610の処理では、回転制御部42により、センシングピン28を180±10度だけ回転する処理がなされることとなる。
次に、センシングピン28を180±10度回転した状態でY基準検出点y1におけるY座標値を第2のY座標値として取得する(ステップS612)。
即ち、このステップS612の処理においては、座標検出部40において、ステップS610の処理によりセンシングピン28を180±10度回転した状態で、主軸20を移動させることにより、予め記憶されているY基準検出点y1を通るY軸と平行な直線l2上でセンシングピン28を移動させ、このセンシングピン28がワーク保持部16に保持された補正治具100と接触したときのY座標値を取得し、取得したY座標値を第2のY座標値として記憶部34に出力して記憶する。
なお、センシングピン28を直線l2上で移動する際には、主軸20は、センシングピン28を直線l2における最も前方側から後方側に向かって所定の速度で移動するように制御される。
ここで、主軸20は、直線l2における最も前方側から後方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、直線l2におけるY基準検出点y1より前方側に位置する所定の位置を始点として前方側から後方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしてもよい。
その後、ステップS604の処理で取得した第1のY座標値およびステップS612の処理で取得した第2のY座標値を用いて、センシングピン28のY座標の軸ぶれ補正値を取得する(ステップS614)。
即ち、このステップS614の処理においては、補正値算出部44により、第1のY座標値から第2のY座標値を減算し、減算した値を2で除算して、Y座標の軸ぶれ補正値を算出する。
こうしてY座標の軸ぶれ補正値を算出すると、次に、センシングピン28を180±10度回転した状態で、X基準検出点x1におけるX座標値を第2のX座標値として取得する(ステップS616)。
即ち、このステップS616の処理においては、座標検出部40において、ステップS610の処理によりセンシングピン28を180±10度回転した状態で、主軸20を移動させることにより、予め記憶されているX基準検出点x1を通るX軸と平行な直線l1上でセンシングピン28を移動させ、このセンシングピン28がワーク保持部16(マガジン部30)と接触したときのX座標値を取得し、取得したX座標値を第2のX座標値として記憶部34に出力して記憶する。
なお、センシングピン28を直線l1上で移動する際には、主軸20は、センシングピン28を直線l1における最も左方側から右方側に向かって所定の速度で移動するよう制御される。
ここで、主軸20は、直線l1における最も左方側から右方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、直線l1におけるX基準検出点x1より左方側に位置する所定の位置を始点として左方側から右方側に向かってセンシングピン28を移動するようにしてもよい。
その後、ステップS602の処理で取得した第1のX座標値およびステップS616の処理で取得した第2のX座標値を用いて、センシングピン28のX座標の軸ぶれ補正値を算出する(ステップS618)。
即ち、このステップS618の処理においては、補正値算出部44により、第1のX座標値から第2のX座標値を減算し、減算した値を2で除算して、X座標の軸ぶれ補正値を算出する。
こうしてX座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値を算出すると、算出したX座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値に基づいて、センシングピン28の軸ぶれが異常であるか否かの判定を行う(ステップS620)。
即ち、このステップS620の判定処理においては、判定部46により、ステップS614の処理で算出したY座標の軸ぶれ補正値およびステップS618の処理で算出したX座標の軸ぶれ補正値がそれぞれ、予め記憶されている所定の範囲に含まれる値であるか否かを判断し、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値がそれぞれ予め記憶されている所定の範囲に含まれる値であると判断されると、センシングピン28の軸ぶれが異常ではないと判定され、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値の少なくともいずれか一方が予め記憶されている所定の範囲に含まれる値でないと判断されると、センシングピン28の軸ぶれが異常であると判定される。
ステップS620の判定処理において、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値のうちの少なくともいずれか一方が予め記憶されている所定の範囲に含まれる値でないと判断され、センシングピン28の軸ぶれが異常であると判定されると、判定部46により、この判定結果を表示手段(図示せず。)に出力して、当該表示手段において判定結果を表示し(ステップS622)、位置決め処理を終了する。
また、ステップS620の判定処理において、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値が、それぞれ予め記憶されている所定の範囲に含まれる値であると判断され、センシングピン28の軸ぶれが異常でないと判定されると、補正治具100やワーク保持部16に設けられた位置決めのための検出点の検出を行う(ステップS506)。
即ち、このステップS506の処理においては、検出点検出部35により、補正治具100やワーク保持部16に設けられた複数の検出点に、センシングピン28を接触させることにより、各検出点の座標値を取得することとなる。
つまり、このステップS506の処理では、対象となる検出点が、X座標を検出するための所定の検出点である場合には、センシングピン28をX軸方向に移動させて、当該所定の検出点と接触した点のX座標値を、X方向の検出座標として取得する。また、対象となる検出点が、Y座標を検出するための所定の検出点である場合には、センシングピン28をY軸方向に移動させて、当該所定の検出点と接触した点のY座標値を、Y方向の検出座標として取得する。
その後、取得した各検出点の座標値に対して、軸ぶれ補正値により補正を行う(ステップS508)。
即ち、ステップS508の処理においては、検出点検出部35により、ステップS506の処理で取得した検出点のX座標値(つまり、X方向の検出座標である。)に、ステップS618の処理で算出したX座標の軸ぶれ補正値を加算するとともに、ステップS506の処理で取得した検出点のY座標値(つまり、Y方向の検出座標である。)に、ステップS614の処理で算出したY座標の軸ぶれ補正値を加算する。
そして、位置決め処理部36において、補正された検出点の座標値を用いて、所定の部材を位置決めするための補正値を算出し(ステップS510)、算出した補正値に基づいて当該所定の部材の位置決めを行う(ステップS512)。
なお、ステップS510の処理における補正値の算出方法や、ステップS512の処理における補正値に基づいて所定の部材の位置決めを行う方法については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
以上において説明したように、本発明による検出方法を実行する加工装置10は、補正治具100に弾性部材100da、100dbを設けるようにし、この弾性部材100da(または弾性部材100db)に、主軸20に取り付けられたセンシングピン28を押付ながらX軸方向に沿ってπr(π:円周率、r:センシングピン28の半径)だけ移動することにより、センシングピン28を180±10度回転するようにした。
具体的には、本発明による検出方法を実行する加工装置10は、位置決め処理を行う際に、主軸20に取り付けられたセンシングピン28を移動して、X基準検出点x1において第1のX座標値を取得するとともに、Y基準検出点y1において第1のY座標値を取得するようにした。
その後、第1のY座標値を用いて押付基準点P1におけるY座標の補正を行い、補正後の押付基準点P1にセンシングピン28を移動して、センシングピン28を180±10度回転するようにした。
そして、センシングピン28を180±10度回転した状態で、センシングピン28を移動して、X基準検出点x1において第2のX座標値を取得するとともに、Y基準検出点y1において第2のY座標値を取得するようにした。
こうして取得した第1のX座標値および第2のX座標値から、センシングピン28のX座標の軸ぶれ補正値を取得し、この取得したX座標の軸ぶれ補正値が異常であるか否かの判定を行い、異常であれば位置決め処理を終了するようにした。
さらに、取得した第1のY座標値および第2のY座標値から、センシングピン28のY座標の軸ぶれ補正値を取得し、この取得したY座標の軸ぶれ補正値が異常であるか否かの判定を行い、異常であれば位置決め処理を終了するようにした。
その後、補正治具100やワーク保持部16に設けられた位置決めのための検出点の座標値を取得して、取得した座標値のX座標に、X座標の軸ぶれ補正値を加算するとともに、取得した座標値のY座標値に、Y座標の軸ぶれ補正値を加算することにより、取得した検出点の座標値の補正を行うようにした。
これにより、本発明による検出方法を実行する加工装置10においては、主軸20が駆動装置の制御により回転角度の制御ができなくても、取得した検出点の座標値に対して、センシングピン28の軸ぶれに起因する誤差を補正することができる。
このため、本発明による検出方法を実行する加工装置10によれば、主軸20が駆動装置の制御により回転角度の制御ができなくても、補正治具100やワーク保持部16に設けられた検出点の座標値を精度良く取得することができ、各部材の位置決めを適正に行うことができるようになる。
また、本発明による検出方法を実行する加工装置10においては、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値を算出し、こうした軸ぶれ補正値により、取得した検出点の座標値を補正するようにしているため、検出点の検出の際に、センシングピンを180±10度回転する処理を行う従来の技術と比較して、検出点を検出する時間を短縮することができるようになる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(12)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、第1のX座標値を取得した後に第1のY座標値を取得するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、第1のY座標値を取得した後に第1のX座標値を取得するようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、第2のY座標値を取得しY座標の軸ぶれ補正値を算出した後に、第2のX座標値を取得しX座標の軸ぶれ補正値を算出するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、第2のX座標値を取得してX座標の軸ぶれ補正値を算出した後に、第2のY座標値を取得しY座標の軸ぶれ補正値を算出するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、第2のY座標値を取得しY座標の軸ぶれ補正値を算出した後に、第2のX座標値を取得しX座標の軸ぶれ補正値を算出するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、第2のY座標値を取得し、第2のX座標値を取得した後に、Y座標の軸ぶれ補正値およびX座標の軸ぶれ補正値を算出するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、Y座標の軸ぶれ補正値を算出するとともにX軸座標の軸ぶれ補正値を算出した後に、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値がそれぞれ所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行って、センシングピン28の軸ぶれが異常であるか否かの判定を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、この場合には、Y座標の軸ぶれ補正値を算出した後に、Y座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う。
そして、Y座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値でないと判断された場合には、その時点で位置決め処理を終了する。
また、Y座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であると判断された場合には、第2のX座標値を取得してX座標の軸ぶれ補正値を算出する。
その後、X座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行い、X座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う。
そして、X座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値でないと判断された場合には、その時点で位置決め処理を終了する。
また、X座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であると判断された場合には、ステップS506の処理に進むこととなる。
(5)上記した実施の形態においては、補正治具100において、弾性部材100daおよび弾性部材100dbを設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、補正治具100に、弾性部材100daのみを設けるようにしてもよいし(図8(a)を参照する。)、弾性部材100dbのみを設けるようにしてもよい(図8(b)を参照する。)。
(6)上記した実施の形態においては、補正治具100の側面100caと側面100cbとに、それぞれX軸方向に延長した弾性部材100da、100dbを設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、補正治具100の左方側に位置する側面100ccにおいて、Y軸方向に延長した弾性部材100dcを配設するようにしてもよい(図8(c)を参照する。)。
この弾性部材100dcは、Y軸方向に所定の長さを有し、Z軸方向に長さL2を有して配設される。
この場合、弾性部材100dcに所定の圧力でセンシングピン28の側面が当接するような座標は押付基準点P2となり、この所定の圧力は、押付基準点P2のX座標値により決定されることとなる。
そして、ステップS606の処理においては、押付基準点P2におけるX座標値の補正を行うこととなる。つまり、ステップS606の処理では、回転制御部42により、ステップS602の処理で取得したX基準検出点のX座標値(第1のX座標値)から、予め記憶されているX基準検出点のX座標値を減算し、減算した値に予め記憶されている押付基準点P2のX座標値を加算して、押付基準点P2におけるX座標値を補正することとなる。
さらに、ステップS610の処理においては、センシングピン28を所定の圧力で弾性部材100dcに押し付けた状態で、Y軸方向に沿ってπr(π:円周率、r:センシングピン28の半径)だけセンシングピン28を移動することとなる。
(7)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、本発明による検出方法を実行する加工装置10としては、例えば、ワーク200としてデンタル用セラミックを用い、デンタル用セラミックを所望の形状に成形するようにした義歯加工装置として用いることができる。
(8)上記した実施の形態においては、加工装置10において主軸20は、モーターなどの駆動装置(図示せず。)を制御することで、その回転角度を制御することができないようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、本発明による検出方法を実行する加工装置としては、モーターなどの駆動装置を制御することでその回転角度を制御することができる主軸を備えるようにしてもよい。
(9)上記した実施の形態においては、加工装置10を、主軸20がX軸方向およびZ軸方向に移動するとともに、ワーク保持部16がY軸方向に移動するようにして、主軸20に取り付けられた加工工具26(センシングピン28)と、ワーク保持部16に保持されたワーク200との位置関係を3次元で変化するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、ワーク保持部16が加工空間30内に固定的に配設され、主軸20がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するようにしてもよいし、主軸20が加工空間30内に固定的に配設され、ワーク保持部16が主軸20がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するようにしてもよく、ワーク保持部16に保持されたワーク200と主軸20に取り付けられた加工工具26との位置関係が3次元で変化すれば、主軸20およびワーク保持部16はそれぞれどのように移動するようにしてもよい。
(10)上記した実施の形態においては、X座標の軸ぶれ補正値およびY座標の軸ぶれ補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かを判断し、センシングピン28の軸ぶれが異常であるか否かの判定を行うようにしたが、こうした判定を省略するようにしてもよいことは勿論である。
(11)上記した実施の形態においては、軸ぶれ補正値算出処理において、ステップS606の処理により押付基準点P1におけるY座標値の補正を行うようにしたが、センシングピン28を押付基準点P1に押し付けた際に、その座標を正確に検知することができるのであれば、ステップS606の処理を省略してもよいことは勿論である。
(12)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(11)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、ワークに対して加工処理を行う加工装置に用いて好適である。
10 加工装置、16 ワーク保持部、18 マイクロコンピューター、20 主軸、26 加工工具、28 センシングピン、30 マガジン部、32 制御部、34 記憶部、36 位置決め処理部、38 補正値取得部、40 座標値取得部、42 回転制御部、44 補正値算出部、46 判定部、100 補正治具、100da、100db、100dc 弾性部材、200 ワーク

Claims (9)

  1. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンを備えた検出手段により、X軸方向に延長して弾性部材が配設された被検出部における所定の検出点を検出する検出方法であって、
    前記被検出部に設けられ、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する第1の工程と、
    前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けた状態で、前記検出手段をX軸方向に移動して、前記センシングピンを180±10度回転する第2の工程と、
    前記センシングピンが180±10度回転した状態で、前記検出手段により前記基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する第3の工程と、
    第1の工程で取得した座標値と前記第3の工程で取得した座標値とから前記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する第4の工程と、
    検出手段により、前記被検出部に設けられた所定の点を検出して前記所定の点の座標値を取得する第5の工程と、
    前記第5の工程で取得した前記所定の点の座標値を、前記第4の工程で算出した補正値で補正する第6の工程と
    を有することを特徴とする検出方法。
  2. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンを備えた検出手段により、Y軸方向に延長して弾性部材が配設された被検出部における所定の検出点を検出する検出方法であって、
    前記被検出部に設けられ、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する第1の工程と、
    前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けた状態で、前記検出手段をY軸方向に移動して、前記センシングピンを180±10度回転する第2の工程と、
    前記センシングピンが180±10度回転した状態で、前記検出手段により前記基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する第3の工程と、
    第1の工程で取得した座標値と前記第3の工程で取得した座標値とから前記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する第4の工程と、
    検出手段により、前記被検出部に設けられた所定の点を検出して前記所定の点の座標値を取得する第5の工程と、
    前記第5の工程で取得した前記所定の点の座標値を、前記第4の工程で算出した補正値で補正する第6の工程と
    を有することを特徴とする検出方法。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の検出方法において、
    前記第3の工程では、前記弾性部材に前記センシングピンを押し付ける前に、前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けるための基準点を、前記第1の工程で取得した座標値により補正する
    ことを特徴とする検出方法。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の検出方法において、さらに、
    前記第4の工程において補正値を算出した後に、該補正値が所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う第7の工程と
    を有することを特徴とする検出方法。
  5. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能に配設されたセンシングピンを備えた検出部と、
    X軸方向に延長して弾性部材が配設された治具を保持する保持部と、
    前記保持部に前記治具が保持されているときに、前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けた状態で、前記検出部をX軸方向に移動して、前記センシングピンを180±10度回転する回転制御手段と、
    前記センシングピンを180度回転する前後で、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する取得手段と、
    前記センシングピンを180±10度回転した前後で取得した座標値から前記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する算出手段と、
    前記治具や前記保持部に設けられた所定の点を前記検出部により検出して該所定の点の座標値を取得するとともに、取得した座標値を前記算出手段で算出した補正値で補正する補正手段と
    を有することを特徴とする検出装置。
  6. XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能に配設されたセンシングピンを備えた検出部と、
    Y軸方向に延長して弾性部材が配設された治具を保持する保持部と、
    前記保持部に前記治具が保持されているときに、前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けた状態で、前記検出部をY軸方向に移動して、前記センシングピンを180±10度回転する回転制御手段と、
    前記センシングピンを180度回転する前後で、基準となる座標値として設定された基準検出点を検出して前記基準検出点の座標値を取得する取得手段と、
    前記センシングピンを180±10度回転した前後で取得した座標値から前記センシングピンの軸ぶれに対する補正値を算出する算出手段と、
    前記治具や前記保持部に設けられた所定の点を前記検出部により検出して該所定の点の座標値を取得するとともに、取得した座標値を前記算出手段で算出した補正値で補正する補正手段と
    を有することを特徴とする検出装置。
  7. 請求項5または6のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記回転制御手段は、前記弾性部材を前記センシングピンに押し付ける前に、前記弾性部材に前記センシングピンを押し付けるための基準点を、前記取得手段で取得した前記センシングピンを180±10度回転する前の座標値により補正する
    ことを特徴とする検出装置。
  8. 請求項5、6または7のいずれか1項に記載の検出装置において、さらに、
    前記算出手段で算出した補正値が、所定の範囲に含まれる値であるか否かの判断を行う判断手段と
    を有することを特徴とする検出装置。
  9. 保持部に保持され、XYZ直交座標系におけるZ軸周りに回転可能なセンシングピンに当接可能な治具であって、
    前記センシングピンが当接する一部の領域に、X軸方向あるいはY軸方向に延長して弾性部材が配設される
    ことを特徴とする治具。
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