JP2016049604A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノーズ部先端の大型化を回避しつつ、止め具の傾きを防止または低減させる。
【解決手段】釘打機1は、止め具が順次供給される射出通路50の上部を形成するノーズ部4と、ノーズ部4の端部に、該ノーズ部4に対してスライド可能に設けられ、射出通路50の下部を形成するコンタクト部5と、射出通路50に供給された止め具を打撃して固定対象物に打ち込むドライバブレード11と、ドライバブレード11が往復動可能に収容された本体と、本体の側面から止め具の打ち込み方向と交差する方向に伸び、止め具を固定対象物に打ち込む際に把持されるハンドルと、を有する。そして、ドライバブレード11の中心とコンタクト部4により形成される射出通路50の下部の中心とを結ぶ軸線Xに対し、ノーズ部4によって形成される射出通路50の上部の中心軸がハンドル側に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、釘やピンなどの止め具を固定対象物に打ち込む打込機に関する。
釘やピンなどの止め具を床材や壁材などの固定対象物に打ち込む打込機が知られている。この種の打込機は、複数の止め具が収容されるマガジンと、マガジンから止め具が順次供給される射出通路と、射出通路に供給された止め具を打撃して固定対象物に打ち込むドライバブレードと、を備えている。ドライバブレードによって打撃された止め具は、射出通路の先端(射出口)から打ち出されて固定対象物に打ち込まれる。
上記のような打込機では、止め具の打ち込み時に、ドライバブレードの移動に伴う反動により、止め具の打ち込み方向と逆向きの力が打込機本体に作用する。一方、上記のような打込機は、作業者によって把持されるハンドル等の把持部を有する。かかる把持部は、通常、止め具の打込み方向とは異なる方向に伸びている。すなわち、上記のような打込機は、T字型やピストル型と呼ばれる形状を有することが通常である。この結果、止め具が射出口から打ち出される力の反作用力に起因して、前記把持部上の把持点を支点(回動軸)とする回転モーメントが発生し、この回転モーメントに抗するように十分な力で押えない場合は、回転モーメントにより射出通路が傾斜することがあった。具体的には、打込機本体が回転することにより、射出口が前方に移動するように射出通路が傾斜する力が働く。換言すれば、射出通路が傾斜したことで、射出口が前方へ迫り出した状態となる。このため、射出通路の内壁が止め具の上部に接触し、止め具の上部が前方に押される。この結果、止め具が前傾し、この前傾した状態のままで固定対象物に打ち込まれてしまうことがあった。特に、頭径が小さい釘や軸が短い釘は、回転モーメントの影響を受け傾斜角度が大きくなりやすく、傾いた状態のままで固定対象物に打ち込まれてしまうことが多かった。
そこで、特許文献1に記載されている打込機では、射出通路を形成するノーズ部の先端に、第1案内部と、該第1案内部に対する位置が可変な第2案内部と、によって射出口が形成されている。この打込機では、第1案内部に対する第2案内部の位置が変更されると、射出口の断面積が変更される。よって、射出口の断面積を止め具の大きさに応じて調節することにより、射出口から打ち出される止め具の傾きを防止または低減させることができる。
特許第5348456号公報
特許文献1に記載されている打込機では、ノーズ部の先端に断面積が可変な射出口が設けられており、この射出口は複数の部材によって形成されており、簡易な構造とは言いがたいものであった。また、ノーズ部の先端が大きく(太く)なりやすいため、先端部が細い工具を形成することが困難となることがあった。
本発明の目的は、簡易な方法で止め具の傾きを防止または低減させることであり、また、従来の構成よりもより確実に止め具の傾きを防止又は低減させる構成を得ることである。
本発明の打込機は、止め具を固定対象物に打ち込む打込機である。この打込機は、前記止め具が順次供給される射出通路の上部を形成するノーズ部と、前記ノーズ部の端部に、該ノーズ部に対してスライド可能に設けられ、前記射出通路の下部を形成するコンタクト部と、前記射出通路に供給された前記止め具を打撃して前記固定対象物に打ち込むドライバブレードと、前記ドライバブレードが往復動可能に収容された本体と、前記本体の側面から前記止め具の打ち込み方向と交差する方向に伸び、前記止め具を前記固定対象物に打ち込む際に把持される把持部と、を有する。そして、前記ドライバブレードの中心と前記コンタクト部により形成される前記射出通路の下部の中心とを結ぶ軸線に対し、前記ノーズ部によって形成される前記射出通路の上部の中心軸が前記把持部側に位置している。
本発明の打込機の一態様では、複数の前記止め具を収容するマガジンが更に設けられ、前記軸線に対し、前記中心軸が前記マガジン側に位置している。
本発明の打込機の他の態様では、打込機は、前記コンタクト部の内面と共に前記射出通路下部の内壁を形成する案内面を備えた案内部材と、前記案内部材を回動可能に支持する支持軸と、前記案内部材を第1方向に付勢する弾性部材と、前記案内部材の前記第1方向への回動を規制し、該案内部材を初期位置に保持する規制部と、を有する。そして、前記案内部材が前記初期位置にあるとき、前記案内面は、前記コンタクト部によって形成される前記射出通路下部の内壁の一部よりも内側に迫り出し、前記案内面に対する前記止め具の接触によって、前記案内部材に所定以上の力が作用すると、該案内部材が前記弾性部材の付勢に抗して前記第1方向と逆向きの第2方向へ回動する。
本発明の打込機の他の態様では、前記軸線に対する前記中心軸のずれ量は、前記射出通路下部の直径の5%以上10%以下である。
本発明によれば、ノーズ部先端の大型化を回避しつつ、止め具の傾きを防止または低減させることができる。
本発明が適用された釘打機の断面図である。 図1に示される釘打機の部分拡大断面図である。 図1に示される釘打機の他の部分拡大断面図である。 図1に示される釘打機の他の部分拡大断面図である。 図1に示される釘打機の他の部分拡大断面図である。 図1に示される釘打機の変形例の1つを示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の打込機の実施形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る打込機は、圧縮空気を駆動源として止め具である釘を固定対象物に打ち込む釘打機である。
図1に示されるように、釘打機1は、本体2と、本体2の側面から本体2の長手方向と交差する方向に延びるハンドル3と、本体2の端部に設けられたノーズ部4と、ノーズ部4の端部に設けられたコンタクト部5と、ハンドル3とノーズ部4とに跨って設けられたマガジン装置6と、を有する。尚、コンタクト部5は、“コンタクトノーズ”と呼ばれることもある。以下の説明では、本体2の長手方向を上下方向と定義する。また、ハンドル3が設けられている側を後方、ハンドル3が設けられている側と反対側を前方と定義する。かかる定義に従えば、ノーズ部4は本体2の下端に設けられ、コンタクト部5はノーズ部4の下端に設けられている。また、ハンドル3は、本体2から後方へ向かって延びている。
本体2の内部には円筒形のシリンダ10が収容されており、シリンダ10の内部には、ドライバブレード(“ドライブビット”と呼ばれることもある。)11が昇降可能(往復動可能)に収容されている。ドライバブレード11の一端にはピストンヘッド11aが一体成形されており、ピストンヘッド11aは、ドライバブレード11の昇降に伴って、シリンダ10の内周面上を摺動する。尚、ピストンヘッド11aの外周面にはOリング等のシール部材が嵌められ、シリンダ10の内周面との間の気密性が確保されている。
所定の条件が満たされた状態で図示されているトリガ12が操作されると、圧縮空気がシリンダ10の上室(ピストンヘッド11aよりも上方の空間)に供給され、圧縮空気の圧力によってドライバブレード11が押し下げられる。ドライバブレード11が押し下げられると、該ドライバブレード11の下端面によって、マガジン装置6から順次供給される釘(不図示)の頭部が打撃され、釘が固定対象物(不図示)に打ち込まれる。本実施形態では、ノーズ部4の下端に設けられているコンタクト部5が押し上げられた状態でトリガ12が操作されると、シリンダ10に圧縮空気が供給され、この圧縮空気の圧力によってドライバブレード11が駆動される。以下、より具体的に説明する。
図1に示されるように、本体2は、筒状のハウジング20と、ハウジング20の上方に配置されたヘッドカバー(“エキゾーストカバー”と呼ばれることもある。)21と、ハウジング20の下端に配置されたアンダーカバー22と、を有する。さらに、ハウジング20の上端とヘッドカバー21との間には、シリンダ10の上部を取り囲む環状部材30が配置され、環状部材30の上方にはエアダスタ31が配置されている。本実施形態における環状部材30は、金型鋳造されたアルミニウム部材である。
環状部材30は中空構造を有し、該環状部材30の内部空間は、ハンドル3の内部空間と連通している。ハンドル3の端部には、該ハンドル3の内部空間に連通する接続プラグ3aが設けられており、この接続プラグ3aに接続された不図示のコンプレッサによってハンドル3の内部空間および該内部空間と連通する環状部材30の内部空間に圧縮空気が供給される。これら内部空間に供給された圧縮空気は、トリガ12の操作に伴ってシリンダ10の上室に供給され、ドライバブレード11を押し下げる。すなわち、環状部材30の内部空間およびハンドル3の内部空間は、シリンダ10に供給される圧縮空気が貯留される蓄圧室13を形成している。
尚、本体2の上部には、蓄圧室13とシリンダ10との連通を遮断する第1状態と、蓄圧室13とシリンダ10とを連通させる第2状態とに切り替えられるメインバルブ40が配置されている。コンタクト部5が押し上げられた状態でトリガ12が操作されると、メインバルブ40が開き(第1状態から第2状態へ切り替わり)、上記のようにシリンダ10の上室に圧縮空気が供給される。
また、シリンダ10の周囲には、上下2つのポートを介してシリンダ10の内部と連通する戻り室23が形成されている。上方に配置されている一方のポート(上部ポート)には、シリンダ10から戻り室23への空気の流入は許容し、戻り室23からシリンダ10への空気の流入は許容しない一方向弁(逆止弁)が設けられている。これに対し、下方に配置されている他方のポート(下部ポート)には何らの弁も設けられていない。
トリガ12の操作に伴ってメインバルブ40が第1状態から第2状態に切り替えられ、図1に示されるドライバブレード11が降下すると、シリンダ10の下室(ピストンヘッド11aよりも下方の空間)内の空気が上部ポートおよび下部ポートを介して戻り室23に流入する。ピストンヘッド11aが上部ポートを通過した後は、シリンダ10の上室内の空気が上部ポートから戻り室23に流入するとともに、シリンダ10の下室内の空気は、引き続き下部ポートから戻り室23に流入する。
一方、トリガ12の操作が解除され、メインバルブ40が第2状態から第1状態に切り替えられ、蓄圧室13とシリンダ10との連通が遮断され、かつ、図示しない排気経路が開口すると、下部ポートを介して、戻り室23からシリンダ10へ圧縮空気が流入(逆流)し、ドライバブレード11が押し上げられる。尚、図1に示されているドライバブレード11は上死点に位置している。図1に示されているドライバブレード11は、ピストンヘッド11aがシリンダ10の下部に配置されているピストンバンパ24に衝突する位置(下死点)まで降下する。
図2に示されるように、ハウジング20のアンダーカバー22の下には、ハウジング20と同方向に延びるノーズ部4が設けられており、ノーズ部4の下端には該ノーズ部4と同方向に延びるコンタクト部5が設けられている。コンタクト部5は、ノーズ部4に対してスライド可能であるとともに、不図示のバネによって常時下向きに付勢されている。コンタクト部5は、不図示の固定対象物に押し付けられると、上記バネの付勢に抗してノーズ部4に沿って押し上げられる。コンタクト部5が押し上げられた状態でトリガ12(図1)が操作されると、シリンダ10(図1)に圧縮空気が供給され、ドライバブレード11が降下することは既述のとおりである。
ノーズ部4は断面形状が略U字形の内側空間を備えており、コンタクト部5は断面形状が略円筒形の内側空間を備えている。ノーズ部4の内側空間およびコンタクト部5の内側空間は互いに連通して一連の射出通路50を形成している。マガジン装置6は、結束された複数の釘の束を収容するマガジン6aおよび該マガジン6aに収容されている複数の釘を順次供給する供給機構(フィーダ6b)を備えており、マガジン装置6のフィーダ6bによって釘が射出通路50に順次供給される。
上記のように、射出通路50の一部(上部)はノーズ部4によって形成されており、射出通路50の他の一部(下部)はコンタクト部5によって形成されている。換言すれば、本発明における射出通路50のうち、ノーズ部4によって形成されている部分が上部であり、コンタクト部5によって形成されている部分が下部である。以下の説明では、ノーズ部4によって形成されている射出通路50の一部を“射出通路上部51”と呼び、コンタクト部5によって形成されている射出通路50の他の一部を“射出通路下部52”と呼ぶ場合がある。不図示の釘は、フィーダ6bによって射出通路上部51に供給され、射出通路50内を降下するドライバブレード11によって打撃される。打撃された釘は、射出通路上部51,射出通路下部52を順次通過し、射出通路50の下端(射出口53)から打ち出される。
ここで、ドライバブレード11の中心とコンタクト部5の中心とを結ぶ軸線Xに対し、ノーズ部4の中心軸がハンドル側に位置している。換言すれば、軸線Xに対し、ノーズ部4の中心軸がマガジン側に位置している。さらに換言すれば、軸線Xに対し、ノーズ部4の中心軸が後方に位置している。尚、コンタクト部5の中心とは、射出通路下部52の中心を意味し、ノーズ部4の中心軸とは、射出通路上部51の中心軸を意味する。すなわち、ドライバブレード11の中心と射出通路下部52の中心とを結ぶ軸線Xに対し、射出通路上部51の中心軸がハンドル側にずれている。換言すれば、射出通路上部51は、ドライバブレード11および射出通路下部52に対して後方に偏心している。尚、本実施の形態における好適な軸線Xに対する射出通路上部51の中心軸のずれ量は、射出通路下部52の直径の5%以上10%以下が望ましい一例である。
一方、ドライバブレード11およびコンタクト部5の中心は互いに一致している。また、ドライバブレード11の直径は、コンタクト部5の内径すなわち射出通路下部52の直径と略一致している。より厳密には、ノーズ部4の下部はコンタクト部5の上部に挿入されている。換言すれば、コンタクト部5の上部はノーズ部4の下部に被さっている。よって、ノーズ部4の下部とオーバーラップしているコンタクト部5の上部の内径は、ドライバブレード11の直径およびノーズ部4の内径よりも大きい。すなわち、内径がドライバブレード11の直径と略一致しているのは、コンタクト部5の下部のみである。換言すれば、コンタクト部5のうち、ドライバブレード11の直径と略同一の内径を有する部分がコンタクト部5の下部である。尚、ドライバブレード11の直径および該直径と略同一のコンタクト部5の内径は、釘の頭部の最大径と略同一であり、本実施形態ではその一例として、約9.0mmである。
ドライバブレード11,ノーズ部4(射出通路上部51)およびコンタクト部5(射出通路下部52)の中心が上記位置関係にある釘打機1では、次のようにして釘の傾きが防止または低減される。
図3を参照する。上記のように、マガジン装置6によって射出通路50に供給された釘100は、射出通路50内を降下するドライバブレード11によって打撃され、射出通路50を通過して射出口53から打ち出される。ここで、本実施形態に係る釘打機1では、射出通路上部51の中心軸がドライバブレード11および射出通路下部52の中心軸に対して後方にずれている。このため、釘100は、射出通路上部51を通過する際、射出通路上部51の中心軸がドライバブレード11および射出通路下部52の中心軸と一致している場合に比べて、より大きく後方へ倒れる。すなわち、釘100の後方への傾斜角度が大きくなる。
その後、ドライバブレード11の降下に伴う反動により、釘100の打ち出し方向と逆向きの力が釘打機1に作用する。すると、釘100が射出口53から完全に打ち出される前に、釘打機1に回転モーメントが発生し、射出通路50が傾斜する。具体的には、図4に示されるように、釘打機1に回転モーメントが作用し、射出口53が前方へ迫り出すように射出通路50が傾斜する。この結果、射出通路下部52の壁面によって釘100の頭部が前方へ押され、後方へ傾斜していた釘100が垂直または略垂直になる。具体的には、射出通路下部52の壁面の後方部分52b(以下“下部壁面後方部分52b”と呼ぶ。)によって釘100の頭部が前方へ押される。すなわち、釘100の傾斜(後傾)が矯正され、釘100が真っ直ぐ、または略真っ直ぐ打ち出される。
以上のように、本発明では、射出通路上部51の中心軸をハンドル側(後方)にずらすことにより、釘100を意図的に後傾させる。すると、その後の射出通路50の傾斜に伴って釘100が射出通路下部52の壁面によって前方へ押され、最終的に釘100が真っ直ぐ、または略真っ直ぐになる。
また、射出通路上部51の中心軸が後方にずれているので、射出通路上部51の壁面の前方部分51a(以下“上部壁面前方部分51a”と呼ぶ。)は、射出通路下部52の壁面の前方部分52a(以下“下部壁面前方部分52a”と呼ぶ。)よりも後方に位置している。釘100が図3,図4に示すように傾斜している場合すなわち釘100が後傾している場合、ドライバブレード11には該ドライバブレード11を前方へ押し出す力が作用し、釘100には該釘100を後方へ押し出す力が作用する。しかし、ドライバブレード11は、下部壁面前方部分52aよりも後方に位置している上部壁面前方部分51aによって前方への移動が規制される。一方、上記のとおり、釘100の頭部は、下部壁面後方部分52bによって前方へ押される。この結果、ドライバブレード11と釘100の頭部との係合が外れ難くなり、釘100の詰まりや座屈が防止される。さらに、図5に示されるように、何等かの原因により、釘100が射出通路50内で前傾した場合、上部壁面前方部分51aによって前傾角度の増大が抑制される。
以上のように、本実施形態に係る釘打機1では、釘100の傾き(後傾および前傾)が防止または低減され、釘100を真っ直ぐ、または略真っ直ぐに固定対象物に打ち込むことができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図6に示されるように、射出通路50内に迫り出して、該射出通路50を通過する釘(不図示)の傾き矯正する案内部材60を設けることもできる。
案内部材60は、コンタクト部5の内面と共に射出通路下部52の内壁を形成する案内面60aと、マガジン装置6と案内部材60との間に配置された弾性部材としてのバネ61の一端が当接する押圧面60bと、を有する。案内部材60は、案内面60aと押圧面60bとの略中間位置において、支持軸62によって回動可能に支持されている。案内部材60は、バネ61の復元力によって常に第1方向(矢印a方向)へ付勢されている。もっとも、コンタクト部5には案内面60aと対向する規制部としての規制面5aが設けられており、案内面60aが規制面5aに当接すると、案内部材60のそれ以上の回動が規制される。すなわち、図6に示されている位置が案内部材60の初期位置であり、案内部材60は規制面5aによって初期位置に保持される。
図6に示されるように、案内部材60が初期位置にあるとき、案内面60aは、コンタクト部5の内面によって形成されている射出通路下部52の内壁の一部(下部壁面後方部分52b)よりも内側(前方)に迫り出している。よって、射出通路50を通過する釘が後傾している場合、釘の上部(主に頭部)が案内面60aに接触し、釘の後傾が矯正される。一方、射出通路50を通過する釘が前傾している場合、釘の下部(主に先端)が案内面60aに接触し、釘の前傾が矯正される。
もっとも、案内面60aに対する釘の接触によって案内部材60に所定以上の力が作用すると、案内部材60はバネ61の付勢に抗して第1方向と逆向きの第2方向(矢印b方向)へ回動し、案内面60aは外側(後方)に退避する。したがって、案内部材60によって釘の打ち出しが阻害されることはなく、釘の詰まりや座屈は生じない。すなわち、釘の打ち出し力に応じた適度な力によって釘の傾き(後傾および前傾)が矯正される。
1 釘打機
2 本体
3 ハンドル
3a 接続プラグ
4 ノーズ部
5 コンタクト部
5a 規制面
6 マガジン装置
6a マガジン
6b フィーダ
10 シリンダ
11 ドライバブレード
11a ピストンヘッド
12 トリガ
13 蓄圧室
20 ハウジング
21 ヘッドカバー
22 アンダーカバー
23 戻り室
24 ピストンバンパ
30 環状部材
31 エアダスタ
40 メインバルブ
50 射出通路
51 射出通路上部
51a 上部壁面前方部分
52 射出通路下部
52a 下部壁面前方部分
52b 下部壁面後方部分
53 射出口
60 案内部材
60a 案内面
60b 押圧面
61 バネ
62 支持軸
100 釘

Claims (4)

  1. 止め具を固定対象物に打ち込む打込機であって、
    前記止め具が順次供給される射出通路の上部を形成するノーズ部と、
    前記ノーズ部の端部に、該ノーズ部に対してスライド可能に設けられ、前記射出通路の下部を形成するコンタクト部と、
    前記射出通路に供給された前記止め具を打撃して前記固定対象物に打ち込むドライバブレードと、
    前記ドライバブレードが往復動可能に収容された本体と、
    前記本体の側面から前記止め具の打ち込み方向と交差する方向に伸び、前記止め具を前記固定対象物に打ち込む際に把持される把持部と、
    を有し、
    前記ドライバブレードの中心と前記コンタクト部により形成される前記射出通路の下部の中心とを結ぶ軸線に対し、前記ノーズ部によって形成される前記射出通路の上部の中心軸が前記把持部側に位置している、
    打込機。
  2. 複数の前記止め具を収容するマガジンを更に有し、
    前記軸線に対し、前記中心軸が前記マガジン側に位置している、
    請求項1に記載の打込機。
  3. 前記コンタクト部の内面と共に前記射出通路下部の内壁を形成する案内面を備えた案内部材と、
    前記案内部材を回動可能に支持する支持軸と、
    前記案内部材を第1方向に付勢する弾性部材と、
    前記案内部材の前記第1方向への回動を規制し、該案内部材を初期位置に保持する規制部と、を有し、
    前記案内部材が前記初期位置にあるとき、前記案内面は、前記コンタクト部によって形成される前記射出通路下部の内壁の一部よりも内側に迫り出し、
    前記案内面に対する前記止め具の接触によって、前記案内部材に所定以上の力が作用すると、該案内部材が前記弾性部材の付勢に抗して前記第1方向と逆向きの第2方向へ回動する、
    請求項1又は2に記載の打込機。
  4. 前記軸線に対する前記中心軸のずれ量が、前記射出通路下部の直径の5%以上10%以下である、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の打込機。
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