JP2016048310A - トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー - Google Patents
トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016048310A JP2016048310A JP2014173251A JP2014173251A JP2016048310A JP 2016048310 A JP2016048310 A JP 2016048310A JP 2014173251 A JP2014173251 A JP 2014173251A JP 2014173251 A JP2014173251 A JP 2014173251A JP 2016048310 A JP2016048310 A JP 2016048310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- color
- image
- value
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
Description
SP(1)−SP(2)<0.15
0.15≦|SP(1)−SP(3)|<1.0
0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0
を全て満たす点に特徴を有する。
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.15≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (2)
0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (3)、
好ましくは下記の式(1)、(4)〜(5):
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.4≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (4)
0.4≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (5)
を満たすことを特徴とする(電子写真現像用)トナーセットである。
2次色を形成するトナーとは、使用される色材の基本色であるシアン系着色剤(顔料)を含有したシアントナーまたは、マゼンタ系着色剤(顔料)を含有したマゼンタトナーまたは、イエロー系着色剤(顔料)を含有したイエロートナーまたはブラック系着色剤(顔料)を含有したブラックトナーから選ばれる2色のトナー像を重ねて形成する色のことである。かかる2次色を形成するトナーは、カラートナーともいわれ、上記したイエロートナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー(C)、ブラックトナー(K)(以下、単にYMCKとも略記する)を基本とする。こうしたYMCKを基本とするカラートナーは、各トナーの重ね合わせにより、様々な色調の画像を形成できる。よって、それらは、定着時の熱により、相互に良く融合することが望ましい。カラートナーの各トナーの結着樹脂は、低温定着が可能なポリエステル樹脂を含むことが望ましく、さらに、高画質化が求められるカラートナーは、乳化会合法で製造されることが好ましい。カラートナーの各色のトナーの結着樹脂のSP値(単位(cal/cm3)1/2)の差は0.15よりも小さく、定着の熱により、良く融合することが望ましい。かかるSP値の差が0.15以上であると、2次色の色再現性が悪くなる。即ち、上記した各実施形態で用いられる2次色を形成するトナー(カラートナー)では、カラートナーの各色のトナーの結着樹脂のSP値の差が、以下に説明する式(1)を満足し、尚且つカラートナーと2次色を形成しないトナーの各結着樹脂のSP値の差の絶対値が、以下の式(2)、(3)、好ましくは式(4)、(5)の関係を満足すればよい。
2次色を形成するトナーの1種であるイエロートナー(Y)は、少なくとも結着樹脂及びイエロー系着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。
2次色を形成するトナーの1種であるマゼンタトナー(M)は、少なくとも結着樹脂及びマゼンタ系着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。
2次色を形成するトナーの1種であるシアントナー(C)は、少なくとも結着樹脂及びシアン系着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。
2次色を形成するトナーの1種であるブラックトナー(K)は、少なくとも結着樹脂及びブラック系着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。
2次色を形成しないトナーとは、本質的に、基本色の着色剤(顔料)を含まないトナーである。酸化チタンなどの白色の着色剤(顔料)を含有する白色トナー(W)、アルミ粉など金属光沢を発現するメタリック着色剤(顔料)を含有するメタリックトナー(ME)、あるいは、着色剤(顔料)を含まない透明トナー(クリアトナー:(CL))などが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。かかる2次色を形成しないトナーは、特色トナーともいわれ、2次色を形成するトナー(カラートナー)であるYMCK以外の単色として画像形成に用いられるトナーであり、スポットカラーとも言われる。これら2次色を形成しないトナー(特色トナー)は、画像の付加価値を向上するために用いられており、白色、メタリック、透明トナーは、特に付加価値が高いトナー群であり、単色でカラートナーでは表現できない色を表現できたり、カラートナーの上層や下層に存在することで、カラートナーの発色や光沢を高めることができる。特に、透明フィルムをメディアとした場合は、白色トナー層上にカラートナーで画像形成することで、カラートナーの視認性が向上し、画像としての付加価値を高めることができる。特色トナーにおいても、低温定着が可能なポリエステル樹脂を含むことが好ましく、さらに、高画質化が可能な乳化会合法で製造されることが好ましい。カラートナーと層を成す場合、カラートナーと特色トナーの各結着樹脂のSP値の差が小さすぎると、カラートナーとの境界部の「色にじみ」が発生し、画像不良となる。また、上記SP値の差が大きすぎると、特色トナーとカラートナーの界面の接着性が悪くなり、画像はがれが発生する。即ち、上記した各実施形態で用いられる2次色を形成しないトナー(特色トナー)では、特色トナーとカラートナーの各結着樹脂のSP値との差の絶対値が、上記の式(2)、(3)、好ましくは式(4)、(5)の関係を満足すればよい。特に、第3実施形態では、特色トナーが、(複数の現像機によってカラートナー画像を形成する画像形成装置に使用される)トナーセットを構成するカラートナーと特色トナーとの関係において、カラートナーの結着樹脂のSP値が最大となるトナーを第1トナー、最小となるトナーを第2トナーおよび特色トナーを第3トナーとし、第1〜第3の各トナーの結着樹脂のSP値をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、上記の式(1)〜(3)、好ましくは式(1)、(4)〜(5)を満たすことを特徴とするものである。これにより、本発明の作用効果を効果的に奏することができる。
2次色を形成しないトナーの1種である白色トナー(W)は、少なくとも結着樹脂及び白色着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。本発明では、2次色を形成しないトナーである第3トナー(特色トナー)が、白色着色剤(顔料)を含むこと(=白色トナー)が好ましい。特色トナーの作用効果は、画像の付加価値であり、白色トナーは、特に付加価値が高いトナー群の1種であるためである。
2次色を形成しないトナーの1種であるメタリックトナー(ME)は、少なくとも結着樹脂及びメタリック着色剤(顔料)を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。本発明では、2次色を形成しないトナーである第3トナー(特色トナー)が、メタリック着色剤(顔料)を含むこと(=メタリックトナー)が好ましい。特色トナーの作用効果は、画像の付加価値であり、メタリックトナーは、特に付加価値が高いトナー群の1種であるためである。
2次色を形成しないトナーの1種である透明トナー(CL)は、着色剤(顔料)を含まず、少なくとも結着樹脂を含んで構成される。さらに、必要に応じて離型剤等その他添加剤、および外添剤を含んでもよい。着色剤(顔料)を含まない透明トナー(CL)は、カラー画像やメディアの光沢を調整するために用いることができる。本発明では、2次色を形成しないトナーである第3トナー(特色トナー)が、着色剤を含まないこと(=透明トナー)が好ましい。特色トナーの作用効果は、画像の付加価値であり、透明トナーは、特に付加価値が高いトナー群の1種であるためである。
本発明において、溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)とは、25℃における溶解度パラメーター値であって、物質に固有の値であり、物質の溶解性を予測するための一つの有用な尺度である。SP値は数値が大きいほど極性が高く、逆に数値が小さいほど極性が低いことを示す。そして、2種のトナーが融合する場合に、両者の主成分である結着樹脂(高分子)のSP値の差が小さいほど、融合度が大きくなる。
結着樹脂のSP値は、結着樹脂を形成する各単量体のSP値とモル比との積として算出されるものである。例えば、結着樹脂がX、Yの2種類の単量体より形成されるものと仮定した場合、各単量体の質量比をx、y(質量%)、分子量をMx、My、SP値をSPx、SPyとすると、この結着樹脂のSP値は下記式(6)で表される。
本発明は、各トナーの結着樹脂のSP値の差が重要であって、その材料(結着樹脂)には一般的なモノマーを複数種組み合わせて合成した樹脂を使用できる。2次色を形成するトナー(カラートナー)の結着樹脂のSP値(単位(cal/cm3)1/2)については、上記に規定する第1〜第3の各トナーの結着樹脂のSP値をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、上記式(1)に示すように、SP(1)とSP(2)の差(SP(1)−SP(2))が0.15よりも小さいことが好ましく、0.15以上の場合、2次色の再現性が悪くなる。即ち、カラートナーの上記SP値が最大となる第1トナーと、最小となる第2トナーの当該SP値(1)(2)の差が、0.15よりも小さいことで、各カラートナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナー等)に含まれる結着樹脂同士の相溶性が高く、高画質に必要な小径トナーを用いる場合においても、各カラートナーの重ね合わせにより、それらは定着時の熱によって相互に非常に良好に融合することができる。その結果、画像はがれの問題もなく、様々な色調の画像を再現性良く高精細かつ高画質に形成できる。一方、上記第1トナーと第2トナーの上記SP値(1)(2)の差が0.15以上の場合、特に高画質に必要な小径トナーを用いる場合において、各カラートナーを重ね合わせた界面での混じり合いが定着時の熱では十分に行えなくなる。そのため、重ね合わせたカラートナー同士が、熱溶融では相互に十分に融合(接着)できず、2次色(様々な色調の画像)の色再現性が悪くなり、高精細かつ高画質な画像の形成が困難となる。
上記式(3);0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0
本発明は、各トナーの結着樹脂のSP値の差が重要であって、その材料(結着樹脂)には一般的なモノマーを複数種組み合わせて合成した樹脂を使用できる。2次色を形成するトナー(カラートナー)の結着樹脂のSP値と2次色を形成しないトナー(特色トナー)の結着樹脂のSP値は、上記に規定する第1〜第3の各トナーの結着樹脂のSP値をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、上記式(2)〜(5)に示すように、SP(1)、(2)とSP(3)の差の絶対値(|SP(1)−SP(3)|及び|SP(2)−SP(3)|)は、0.15以上1.0よりも小さいことが好ましく、さらには本発明の作用効果(特に以下に記載の効果)がより効果的かつ顕著であることから、0.4以上1.0よりも小さいことがより好ましい。上記したSP値の差の絶対値が0.15より小さいと、2次色を形成するトナーと形成しないトナーが融合してしまい、色にじみが発生する。上記したSP値の差の絶対値が1.0以上の場合、熱定着のみでは融合できず、画像はがれが発生する。このことは、高画質に必要な小径トナーを用いる場合において、特に特色トナーがカラートナーと層を成すように特色トナーをカラートナーの上層あるいは下層に形成して、カラートナーと特色トナーをメディア上で定着させた場合においても2次色の色再現性が良く、カラートナーの色にじみのない画像を提供することにある。すなわち、上記したような場合においても、カラートナーと特色トナーの各結着樹脂のSP値の差の絶対値が上記範囲内(即ち、上記式(2)、(3)、好ましくは上記式(4)、(5)を満足するもの)であれば、カラートナーとの境界部の「色にじみ」を生じさせることなく、カラートナーの視認性を向上させることができる。また、熱定着の熱により適度に融合させることで、特色トナーとカラートナーの界面の接着性を高めることにより画像はがれが発生しない付加価値画像を提供できる。その結果、2次色の色再現性が良く、カラートナーの色にじみのない高精細かつ高画質で高品質な画像を提供することができる。一方、カラートナーと特色トナーの各結着樹脂のSP値の差の絶対値が小さすぎると、カラートナーとの境界部の「色にじみ」が発生し、画像不良となる。また、上記SP値の差の絶対値が大きすぎると、熱定着のみでは融合できず、特色トナーとカラートナーの界面の接着性が悪くなり、画像はがれが発生する。
本発明では、2次色を形成するトナー(カラートナー)及び2次色を作らないトナー(特色トナー)の各トナーは、高画質に必要な小径トナーを用いるのが好ましいことから、各トナーの平均粒子径としては、4〜10μmであることが好ましく、5〜8μmであることがより好ましい。各トナーの平均子粒径が4μm以上であれば、流動性が悪化することもないため、電子写真プロセスにおける使いこなし(作業性、取扱い性等)が容易に行える点で好ましい。また、各トナーの平均粒子径が10μm以下であれば、接触するトナー同士の表面積が小さくなることもないため、高画質に必要な小径トナーとして用いることができる。特に特色トナーがカラートナーと層を成すように特色トナーをカラートナーの上層あるいは下層に形成して、カラートナーと特色トナーをメディア上で定着させた場合において、カラートナーと特色トナーのSP値の差の絶対値を1.0よりも小さくする(上記式(2)(3)を満足する)ことで、熱定着のみで十分な接着が得られ、2次色の色再現性が良く、カラートナーの色にじみのない画像を提供することができる点で好ましい。各トナーの平均粒子径は、実施例の<測定・算出方法>の「1.トナーの平均粒子径」に記載の方法を用いて測定することができる。なお、以下の各種粒子の平均粒子径についても同様にして求めることができる。
本発明では、2次色を形成するトナー(カラートナー)及び2次色を作らないトナー(特色トナー)の各トナーは、高画質に必要な球形の小径トナーを用いるのがより好ましいことから、各トナーの形状係数としては、0.910〜0.995であることが好ましく、0.930〜0.985であることがより好ましい。各トナーの形状係数が0.910以上であれば、高い転写効率を得ることができる点で好ましい。また、各トナーの形状係数が0.995以下であれば、良好なクリーニング性を得ることができる点で好ましい。各トナーの形状係数は、実施例の<測定・算出方法>の「2.トナーの形状係数」に記載の方法を用いて測定することができる。
本発明では、2次色を形成するトナー(カラートナー)及び2次色を作らないトナー(特色トナー)の各トナーの構成については、上記(1−1)〜(1−4)でカラートナーのYMCKについて、上記(2−1)〜(2−3)で特色トナーのW、ME、CLについて、それぞれ説明したように、各トナーでは、主成分である結着樹脂と、各着色剤(CLは着色剤(顔料)を含まず)とを含み、さらに、必要に応じて離型剤等その他の添加剤、外添剤を含むものである。以下、各構成部材につき説明する。
各トナー(CLは除く)に用いられる着色剤(顔料)としては、カーボンブラック、磁性体、染料、顔料などを任意に使用することができ、カーボンブラックとしてはチャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどが使用される。磁性体としては鉄、ニッケル、コバルトなどの強磁性金属、これらの金属を含む合金、フェライト、マグネタイトなどの強磁性金属の化合物、強磁性金属を含まないが熱処理することにより強磁性を示す合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、二酸化クロムなどを用いることができる。
各トナーの主成分である結着樹脂としては、トナーに用いられている従来のものを用いることができ、例えば、ポリエステル樹脂;ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられる。
非晶性樹脂は特に限定されるものではないが、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを縮合してなる非晶性ポリエステル樹脂であることが好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂は、特に制限されるものではなく、2価以上のカルボン酸(多価カルボン酸)と、2価以上のアルコール(多価アルコール)との重縮合反応によって得られる公知のポリエステル樹脂を幅広く適用することができる。ここで、結晶性ポリエステル樹脂とは、上記したポリエステル樹脂のうち、示差走査熱量測定(DSC)において、階段状の吸熱変化ではなく、明確な吸熱ピークを有する樹脂をいう。明確な吸熱ピークとは、具体的には、実施例に記載の示差走査熱量測定(DSC)において、昇温速度10℃/分で測定した際に、吸熱ピークの半値幅が15℃以内であるピークのことを意味する。上記非晶性ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂のうち、上記結晶性ポリエステル樹脂以外のポリエステル樹脂(上記した明確な吸熱ピークを有さないもの)をいう。
各トナーを構成する離型剤としては、特に限定されるものではなく、公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどの低分子量ポリオレフィン類;合成エステルワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油などの植物系ワックス;モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどの鉱物、石油系ワックス;これらの変性物などが挙げられる。これらの離型剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
荷電制御剤としては、公知の種々の化合物を用いることができる。荷電制御剤としては、例えば、プラス帯電用としてニグロシン系の電子供与性染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩、アルキルアミド、金属錯体、顔料、弗素処理活性剤等、マイナス帯電用として電子受容性の有機錯体、塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル、銅フタロシアニンのスルホニルアミン等を挙げることができる。
トナーとしての帯電性能や流動性、あるいはクリーニング性を向上させる観点から、トナー粒子の表面に公知の無機微粒子や有機微粒子などの粒子、滑材を外添剤として添加することできる。
本発明では、第1トナー、第2トナーを含むカラートナーおよび上記第3トナー(特色トナー)の各トナーが、(外添剤として)疎水性シリカを含み、第1トナー、第2トナーを含むカラートナーおよび第3トナー(特色トナー)のX線光電子分光(XPS)法で測定した表面のケイ素元素の含有率A(atom%)と炭素元素の含有率B(atom%)との比(A/B)が、第1トナー、第2トナーを含むカラートナーよりも第3トナー(特色トナー)の方が大きいのが望ましい。すなわち、各トナー(カラートナー及び特色トナー)は、通常、外添剤として、疎水性シリカを含有している。この場合に、XPS法で測定したトナー表面のSiとCの比率(Si/C)(=A/B)は、カラートナーよりも特色トナーの方が大きい方が望ましい。これは、外添剤に含まれる「疎水性シリカ」の存在は、多少ではあるが、トナー間の樹脂の融合を阻害するものといえる。それゆえ、特色トナーとカラートナーのSP値(の差の絶対値)が、本発明の範囲である(上記式(2)〜(3)の関係を満足する)場合、カラートナーよりも特色トナーの表面に多くの「疎水性シリカ」が存在することで、より効果的に色にじみの発生を抑制することができるものといえる。かかる観点から、第1トナー、第2トナーを含むカラートナーの(A/B)の最大値(すなわち、YMCK等の各トナーの中で(A/B)が最も大きいもの)よりも、第3トナー(特色トナー)の(A/B)の方が、0.01〜0.8の範囲で大きいのが好ましく、0.1〜0.7の範囲で大きいのがより好ましい。
トナー表面のケイ素原子数と炭素原子数の比率は、X線光電子分光(XPS)分析装置により測定が可能である。X線光電子分光(XPS)分析装置は、トナー試料表面にX線を照射し、発生する光電子のエネルギーを測定することで、試料に含有される原子とその電子状態を分析するものである。そのしくみは、物質にX線を照射すると原子軌道の電子が励起され、光電子として原子軌道外に排出される。ここで、光電子は、E=hν−EB(EBは電子の結合エネルギー)にしたがったエネルギー値を有するものなので、X線のエネルギーが一定のもの、すなわち、単一波長のX線であれば、EBで表される結合エネルギーを求めることができる。電子の結合エネルギーは、各原子に固有の軌道エネルギーとなることから、この値から原子の種類を同定することができる。本発明では、公知のX線光電子分光(XPS)分析装置により、トナー表面のケイ素(Si)原子数と炭素(C)原子数の比率を算出することができる。
各トナー(カラートナー及び特色トナー)を製造する方法としては、特に限定されず、混練粉砕法、懸濁重合法、乳化会合法(乳化凝集法)、溶解懸濁法、ポリエステル伸長法、分散重合法など公知の方法が挙げられる。これらのトナーの製造方法において、本発明ではカラートナー及び特色トナーの結着樹脂のSP値が上記の式(1)〜(3)、好ましくは式(1)、(4)〜(5)を満足するように、結着樹脂(更には結着樹脂を形成する各単量体)を適宜選択すればよい。即ち、本発明のカラートナー及び特色トナーの結着樹脂(更には結着樹脂を形成する各単量体)のSP値に関しては、上記「(3−1)SP値の測定方法(Fedors法等)」により、予め各トナーの結着樹脂(更には結着樹脂を形成する各単量体)のSP値を算出し、上記の式(1)〜(3)、好ましくは式(1)、(4)〜(5)を満足することを確認した上で、以下に説明する混練粉砕法や乳化会合法(乳化凝集法)に、当該カラートナー及び特色トナーの結着樹脂(更には結着樹脂を形成する各単量体)を用いればよい。
乳化会合法(乳化凝集法)は、界面活性剤や分散安定剤によって分散された結着樹脂(本発明では、カラートナー及び特色トナーの結着樹脂のSP値が上記の式(1)〜(3)を満足するものを用いる)の微粒子(以下、「樹脂微粒子」ともいう。)の分散液を、着色剤の微粒子などのトナー粒子構成成分の分散液と混合し、凝集剤を添加することによって所望のトナーの粒径となるまで凝集(会合)させ、その後または凝集(会合)と同時に、樹脂微粒子間の融着を行い、形状制御を行うことにより、トナー粒子を形成する方法である。
工程(a)は、より詳細には下記結晶性ポリエステル樹脂微粒子分散液調製工程、非晶性樹脂微粒子分散液調製工程および着色剤分散液調製工程があり、また、必要に応じて、離型剤分散液調製工程などを含む。なお、実施例に示すように、結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂を用いることは必須ではないため、当該結晶性ポリエステル樹脂微粒子分散液調製工程も任意であり、必要に応じて行えばよい。即ち、本発明の調製工程(a)は、非晶性樹脂微粒子分散液調製工程と、着色剤分散液調製工程を含むものであればよい。
結晶性ポリエステル樹脂微粒子分散液調製工程は、トナー粒子を構成する結晶性ポリエステル樹脂を合成し、この結晶性ポリエステル樹脂を水系媒体中に微粒子状に分散させて結晶性ポリエステル樹脂微粒子の分散液を調製する工程である。また、非晶性樹脂微粒子分散液調製工程は、トナー粒子を構成する非晶性樹脂、好ましくは非晶性ポリエステル樹脂を合成し、この非晶性樹脂を水系媒体中に微粒子状に分散させて非晶性樹脂微粒子の分散液を調製する工程である。
この着色剤微粒子分散液調製工程は、トナー粒子として、カラートナー(YMCK等)、特色トナー(透明トナー以外の白色、メタリックトナー等)を所望する場合には必須の工程であって、着色剤(顔料)を水系媒体中に微粒子状に分散させて着色剤微粒子の分散液を調製する工程である。
この離型剤微粒子分散液調製工程は、トナー粒子として離型剤を含有するものを所望する場合に必要に応じて行う工程であって、離型剤を水系媒体中に微粒子状に分散させて離型剤微粒子の分散液を調製する工程である。
この凝集・融着工程は、結晶性ポリエステル樹脂微粒子分散液、非晶性樹脂微粒子分散液、および着色剤微粒子分散液、また必要に応じて、離型剤微粒子分散液、などの他の成分を添加、混合し、pH調整による微粒子表面の反発力と電解質体よりなる凝集剤の添加による凝集力とのバランスを取りながら緩慢に凝集させ、平均粒子径および粒度分布を制御しながら会合を行うと同時に、加熱撹拌することで微粒子間の融着を行って形状制御を行うことにより、トナー粒子を形成する工程である。この凝集・融着工程も必要に応じ機械的エネルギーや加熱手段を利用して行うことができる。なお、実施例に示すように、結晶性ポリエステル樹脂微粒子分散液は任意成分であり、必要に応じて添加すればよい。即ち、本発明の凝集・融着工程(b)は、少なくとも、非晶性樹脂微粒子分散液と着色剤分散液を添加、混合し、その後の凝集、融着を操作を行えばよい。
凝集工程においては、まず得られた各分散液を混合して混合液とし、非晶性樹脂のガラス転移温度以下の温度で加熱して凝集させ、凝集粒子を形成する。凝集粒子の形成は、攪拌下、混合液のpHを酸性にすることによってなされる。pHとしては、2.0〜7.0の範囲が望ましく、2.0〜5.0の範囲がより望ましい。このような範囲であると、粒度分布がシャープな凝集が可能となる点で好ましい。pHを調整するためには、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸塩、アンモニア、苛性カリ、苛性ソーダ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを用いることができる。この際、凝集剤を使用することも有効である。
凝集粒子が、例えば、コールターカウンター等で測定を行い、所望の平均粒子径になったところで、反応系内の各種の微粒子の粒径成長(凝集)を停止させる(以下、凝集停止工程とも称する)。粒径成長(凝集)の停止は、反応系内における微粒子の凝集作用を抑制するために、凝集工程における微粒子の凝集作用が促進されるpH環境から脱する方向にpH調整することができる、塩基化合物からなる凝集停止剤を添加することにより、行われる。凝集粒子の所望の平均粒子径は特に限定されるものではないが、平均粒子径が4.5〜7.0μm程度であることが好ましい。このような範囲であると、高画質な画像が得られる点で好ましい。
融着工程は、上記凝集停止工程(b2)を経た後または、凝集工程(b1)と同時に、反応系を所期の融着温度に加温することにより、凝集粒子を構成する各微粒子を融着させて凝集粒子を融合して、融合粒子を形成させる工程である。
この濾過・洗浄工程では、得られたトナー粒子の分散液を冷却して冷却後のスラリーとし、この冷却されたトナー粒子の分散液から、水等の溶媒を用いて、トナー粒子を固液分離してトナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤などの付着物を除去する洗浄処理とが施される。具体的な固液分離および洗浄の方法としては、遠心分離法、アスピレータ、ヌッチェなどを使用する減圧濾過法、フィルタープレスなどを使用する濾過法などが挙げられ、これらは特に限定されるものではない。この濾過・洗浄工程においては適宜、pH調整や粉砕などを行ってもよい。このような操作は繰り返し行ってもよい。
この乾燥工程では、洗浄処理されたトナー粒子に乾燥処理が施される。この乾燥工程で使用される乾燥機としては、オーブン、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などが挙げられ、これらは特に限定されるものではない。なお、乾燥処理されたトナー粒子中のカールフィッシャー電量滴定法にて測定される水分量は、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
この外添剤添加工程は、乾燥処理されたトナー粒子に、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、荷電制御剤や種々の無機微粒子、有機微粒子、または滑剤などの外添剤を添加する工程であって、必要に応じて行われる。外添剤を添加するために使用される装置としては、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機、サンプルミルなどの種々の公知の混合装置を挙げることができる。また、トナーの粒度分布を適当な範囲とするため、必要に応じ篩分級を行ってもよい。
以上のようなトナーは、例えば磁性体を含有させて一成分磁性トナーとして使用する場合、いわゆるキャリアと混合して二成分現像剤として使用する場合、非磁性トナーを単独で使用する場合などが考えられ、いずれも好適に使用することができる。
本発明の画像形成方法は、2次色を形成するトナーと2次色を形成しないトナーを含む(複数の現像機によって、カラートナー画像を形成する画像形成装置に使用される)トナーセットを用いた画像形成方法であって、2次色を形成するトナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)が最大となるトナーを第1トナー、最小となるトナーを第2トナーおよび2次色を作らないトナーを第3トナーとし、第1〜第3の各トナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、上記の式(1)〜(3)、好ましくは式(1)、(4)〜(5)を満たすことを特徴とするものである。
記録媒体(メディア、記録材、記録紙、記録用紙等ともいう)は、一般に用いられているものでよく、例えば、画像形成装置等による公知の画像形成方法により形成したトナー画像を保持するものであれば特に限定されるものではない。使用可能な画像支持体として用いられるものには、例えば、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙、あるいは、コート紙等の塗工された印刷用紙、市販の和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布、軟質透明フィルム、ユポ紙などの合成紙等が挙げられる。本発明の画像形成方法では、特に色紙や黒紙、アルミ蒸着紙や透明のフィルム等、特殊な記録媒体に出力する場合において、フルカラー画像の上層あるいは下層に特色トナー層を形成しても、カラートナーの視認性が向上し、カラー画像の2次色の再現性が良好で、かつ、色にじみ、画像はがれのない高画質で高品質な画像を形成することができ、画像としての付加価値を高めることが可能となる点で優れている。
本発明はさらに、上記第1実施形態で説明したトナーセットを複数の現像機によって、カラートナー画像を形成し得る画像形成装置をも提供する。
1.トナーの平均粒子径
コールターカウンターマルチサイザー3(ベックマン・コールター製)に、データ処理用ソフト「Software V3.51」を搭載したコンピューターシステム(ベックマン・コールター製)を接続した装置を用いて測定、算出する。
トナーの形状係数は、フロー式粒子像分析装置(ホソカワミクロン株式会社製、フロー式粒子像分析装置 FPIA−2000)を用いて測定した値を用いる。外添処理前のトナーを純粋に分散させ、フロー式粒子像分析装置 FPIA−2000で形状係数を測定する。具体的には、市販されている専用シース液に界面活性剤を溶液させたものに試料をなじませ、超音波分散を1分行い分散した後、フロー式粒子像分析装置 FPIA−2000を用い、測定条件HPF(高倍率撮像)モードにて、HPF検出数3000〜10000個の適正濃度で測定を行う。この範囲であれば、再現性のある同一測定値が得られる。下記式にて定義された形状係数を測定した。
非晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、ASTM D3418に準拠して、示差走査熱量計(島津製作所製:DSC−60A)を用いて得た。この装置(DSC−60A)の検出部の温度補正はインジウムと亜鉛との融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いた。サンプルは、アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/分で昇温し、200℃で5分間ホールドし、200℃から0℃まで液体窒素を用いて−10℃/分で降温し、0℃で5分間ホールドし、再度0℃から200℃まで10℃/分で昇温を行った。2度目の昇温時の吸熱曲線から解析をおこない、オンセット温度を非晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)とした。
結着樹脂等の樹脂粒子、着色剤粒子、離型剤(粒子)等の体積平均粒子径は、レーザー回析・散乱式粒度分布測定装置(マイクロトラック粒度分布測定装置「UPA−150」(日機装社製))で測定した。
テレフタル酸50.7質量部、トリメリット酸5.1質量部、ドデカン二酸33.8質量部、ドデセニルコハク酸無水物135.1質量部、ビスフェノールAプロピレンオキシド(BPA−PO)6mol付加物405.4質量部を攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応容器に入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、チタンテトラブトキサイド0.1質量部を添加し、窒素ガス気流下において180℃で撹拌しながら8時間重合反応を行った。更にチタンテトラブトキサイド0.2質量部を添加し温度を220℃に上げて撹拌しながら6時間重合反応を行った後、反応容器内を10mmHgまで減圧し、減圧下で反応を行い、結着樹脂として、淡黄色透明な非晶性ポリエステル樹脂(結着樹脂1とする)を得た。示差走査熱量測定装置(DSC)によるガラス転移温度(Tg)は49℃、ゲル浸透クロマトグラフ分析装置(GPC)による重量平均分子量(Mw)は28000であった。結着樹脂1のFedors法で算出したSP値は、9.91であった。SP値の単位は、(cal/cm3)1/2である。以下に示す表1等のSP値の単位も同様であるが、これらの単位は省略している。
以下、反応容器に入れるモノマー(単量体)及びその含有量を下記の表1に示すモノマー(単量体)及びその含有量に変え、ガラス転移温度(Tg)が50℃±1℃の範囲になるように反応時間で分子量を制御した以外は、結着樹脂1の合成と同様にして、結着樹脂として非晶性ポリエステル樹脂(結着樹脂2〜7)をそれぞれ合成した。表1のBPA−PO(2mol付加物)は、ビスフェノールAプロピレンオキシド2mol付加物である。またBPA−PO(6mol付加物)は、ビスフェノールAプロピレンオキシド6mol付加物である。更に、BPA−EO(2mol付加物)は、ビスフェノールAエチレンオキシド2mol付加物である。(ここで、上記したBPAのPOおよびEOのモル数の数え方は、両端のPO/EOを足したモル数である。以下同様。)。
結着樹脂1 200質量部を酢酸エチル200質量部に溶解した後、イオン交換水800質量部にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムを濃度が1質量%になるよう溶解させた水溶液と混合し、超音波ホモジナイザーを用い分散を行った。この溶液を減圧下、酢酸エチルを除去した後、樹脂分散液1を調製した。樹脂分散液1の固形分濃度(樹脂微粒子1の含有量)は20質量%に調整した。樹脂分散液1中の結着樹脂1(樹脂微粒子1とする)の平均粒子径は230nmであった。
用いる結着樹脂1を結着樹脂2〜7に変更すること以外は、樹脂分散液1の調製と同様にして、樹脂分散液2〜7(固形分濃度を20質量%に調整したもの)を調製した。得られた樹脂分散液1〜7中の結着樹脂1〜7(樹脂微粒子1〜7)の平均粒子径を下記表2に示す。
シアン着色剤(顔料)として、C.I.ピグメントブルー15;3 50質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水200質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行ってシアン着色剤分散液を調製した。シアン着色剤分散液中の固形分濃度(シアン着色剤の含有量)は20質量%に調整した。シアン着色剤分散液中のシアン着色剤の平均粒子径は150nmであった。
マゼンタ着色剤(顔料)として、C.I.ピグメントレッド238 50質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水200質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行ってマゼンタ着色剤分散液を調製した。マゼンタ着色剤分散液中の固形分濃度(マゼンタ着色剤の含有量)は20質量%に調整した。マゼンタ着色剤分散液中のマゼンタ着色剤の平均粒子径は150nmであった。
イエロー着色剤(顔料)として、C.I.ピグメントイエロー74 50質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水200質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行ってイエロー着色剤分散液を調製した。イエロー着色剤分散液中の固形分濃度(イエロー着色剤の含有量)は20質量%に調整した。イエロー着色剤分散液中のイエロー着色剤の平均粒子径は153nmであった。
ブラック着色剤(顔料)として、カーボンブラック(Mogul−L)50質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水200質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行ってブラック着色剤分散液を調製した。ブラック着色剤分散液中の固形分濃度(ブラック着色剤の含有量)は20質量%に調整した。ブラック着色剤分散液中のブラック着色剤の平均粒子径は152nmであった。
白色着色剤(顔料)として、ルチル型酸化チタン(石原産業株式会社製)210質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水480質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行って白色着色剤分散液を調製した。白色着色剤分散液中の固形分濃度(白色着色剤の含有量)は30質量%に調整した。白色着色剤分散液中の白色着色剤の平均粒子径は200nmであった。
メタリック着色剤(顔料)として、ペースト状のものから溶剤を除去したアルミ顔料(昭和アルミパウダー株式会社製、260EA、平均粒子径10μm)210質量部を、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1質量%をイオン交換水480質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行ってメタリック着色剤分散液を調製した。メタリック着色剤分散液中の固形分濃度(メタリック着色剤の含有量)は30質量%に調整した。メタリック着色剤分散液中のメタリック着色剤の平均粒子径は4μmであった。
離型剤として、フッシャートロプシュワックス(FNP−0090、融点89℃、日本精鑞社製)200質量部を95℃に加温し溶融させた。更にアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム3質量%となるよう添加したイオン交換水800質量部に溶解した界面活性剤水溶液に投入後、超音波ホモジナイザーを用い分散を行って離型剤分散液を調製した。離型剤分散液中の固形分濃度(離型剤の含有量)は20質量%に調整した。離型剤分散液中の離型剤の平均粒子径は190nmであった。
樹脂分散液1 875.2質量部、離型剤分散液85.0質量部、シアン着色剤分散液62質量部、及びポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム0.5質量部を攪拌機、冷却管、温度計を備えた反応容器に投入し、攪拌しながら0.1Nの塩酸を加えてpHを2.5に調整した。次いで、ポリ塩化アルミニウム水溶液(AlCl3換算で10質量%水溶液)0.4質量部を10分間かけて滴下した後、撹拌しながら0.05℃/minの速度で昇温し「マルチサイザー3」(ベックマン・コールター社製)にて適宜凝集粒子の粒径を測定した。凝集粒子の体積基準のメジアン径が5.6μmに到達したところで、昇温を停止した。その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.5にして粒径成長を停止した。さらに、内温を85℃まで昇温し「FPIA−2000」(Sysmex社製)を用いて平均円形度(形状係数)が0.960になった時点で10℃/minの速度で室温まで冷却し、この反応液を、濾過、洗浄を繰り返した後、乾燥することにより、カラートナーの1種であるシアントナーを得た。
・白色(W1)トナーの合成
樹脂分散液1 683.3質量部、離型剤分散液94.4質量部、白色(ホワイト)着色剤分散液222.2質量部、及びポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム0.5質量部を攪拌機、冷却管、温度計を備えた反応容器に投入し、撹拌しながら0.1Nの塩酸を加えてpHを2.5に調整した。次いで、ポリ塩化アルミニウム水溶液(AlCl3換算で10質量%水溶液)0.4質量部を10分間かけて滴下した後、撹拌しながら0.05℃/minの速度で昇温し「マルチサイザー3」(ベックマン・コールター社製)にて適宜凝集粒子の粒径を測定した。凝集粒子の体積基準のメジアン径が5.6μmに到達したところで、昇温を停止した。その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.5にして粒径成長を停止した。さらに、内温を85℃まで昇温し「FPIA−2000」(Sysmex社製)を用いて平均円形度(形状係数)が0.960になった時点で10℃/minの速度で室温まで冷却し、この反応液を、濾過、洗浄を繰り返した後、乾燥することにより、特色トナーの1種である白色トナーを得た。
樹脂分散液および着色剤分散液を変更した以外は、上記した特色トナーの合成法と同様にして、各特色トナー(白色(W2〜W7)トナー及び透明(CL1、7)トナー)を作製した。それらの平均粒子径と形状係数は、下記表4のとおりである。
メタリックトナーの合成については、樹脂分散液および着色剤分散液を変更し、「凝集粒子の体積基準のメジアン径が7.50μmに到達したところで、昇温を停止した」こと、更に「内温を85℃まで昇温し「FPIA−2000」(Sysmex社製)を用いて平均円形度(形状係数)が0.950になった時点で10℃/minの速度で室温まで冷却し」たこと以外は、上記した特色トナーの合成法と同様にして、特色トナー(メタリック(ME1、7)トナー)を作製した。それらの平均粒子径と形状係数は、下記表4のとおりである。
得られた各トナー100質量部に対して、疎水化処理剤で疎水化された平均粒子径100nmのゾルゲルシリカ1.5質量部、疎水化処理剤で疎水化された平均粒子径20nmのヒュームドシリカ0.5質量部、疎水化処理剤で疎水化された平均粒子径30nmのチタニア0.5質量部をミキサーに入れ、25m/sの撹拌速度で45分混合し、評価するトナー(評価トナー)を作製した(外添処方1とする)。さらに、添加する外添剤の量を下記表5のとおり変更した以外は、上記したトナーの外添処理と同様にして、評価するトナー(評価トナー)を作製した(外添処方2とする)。
得られた評価トナーを下記「現像剤の作製」に従って作製した現像剤として用い、これら現像剤を下記表6に示すように組み合わせた評価トナーセットを形成した。詳しくは下記表6に記載のカラートナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナーの4種)及び特色トナー(白色、メタリック、透明トナー)の1種の組み合わせとした。下記表6に示すように組み合わせた評価トナーセットを用いて画像形成を行い、2次色再現性、色にじみ、及び画像はがれにつき、評価した。また、評価トナーにつき、Si/C量の測定を行い、評価した。評価結果を下記表6に示す。
各トナーに対して、アクリル系樹脂を被覆した体積平均粒子径35μmのフェライトキャリアをトナー濃度が6質量%になるように混合し、現像剤を作製した。
上記にて作製したカラートナー(YMCKの4種)と特色トナー(W、ME、CL)の1種を下記表6に示すように組む合せた各現像剤(評価トナーセット)をそれぞれ投入した5機の現像機を、画像形成装置であるbizhubPro C6500の改造機(YMCKの4種のユニットをYMCK+特色トナーの5種のユニットに改造した。図1参照)に入れ、透明なOHPシートを用い5×5cm角の最下層の特色トナー層の中央に、レッド(M+Y)、ブルー(M+C)、グリーン(C+Y)の1cm角のソリッド画像を作製した。1枚目の形成画像及び10,000枚目の形成画像各々におけるソリッド画像部の色を「Macbeth Color−Eye7000」により測定し、CMC(2:1)色差式を用いて色差を算出した。CMC(2:1)色差式で求められた色差が5以下であれば、形成された画像の色味の変化が許容できる。なお、○と◎を合格とする。評価結果を下記表6に示す。
○:R、G、Bのいずれかの色差が色差2以上3.5未満
△:R、G、Bのいずれかの色差が色差3.5以上5未満
×:R、G、Bのいずれかの色差が5以上。
上記にて作製したカラートナー(YMCKの4種)と特色トナー(W、ME、CL)の1種を下記表6に示すように組む合せた各現像剤(評価トナーセット)をそれぞれ投入した5機の現像機を、画像形成装置であるbizhubPro C6500の改造機(YMCKの4種のユニットをYMCK+特色トナーの5種のユニットに改造した。図1参照)に入れ、透明なOHPシートを用い5×5cm角の最下層の特色トナー層の中央に、レッド(M+Y)、ブルー(M+C)、グリーン(C+Y)のアルファベット「A」(20pt)を描くような画像を作製した。1枚目の形成画像及び10,000枚目の形成画像各々における「A」画像の端部を目視および2000倍の光学顕微鏡(Keyence:VHX−2000)で下層にあるカラートナーの色が識別できるかを観察した。なお、○と◎を合格とする。評価結果を下記表6に示す。
○:目視では識別できないが、光学顕微鏡では、下層のトナー色が識別できる
△:目視でも少し識別できるが、光学顕微鏡ではっきり下層のトナー色が識別できる
×:目視ではっきり識別でき、光学顕微鏡でもドットの崩れが明らかである。
画像はがれは、以下に示す「定着率」として評価した。上記の「2次色再現性」で作製した10000枚目の画像についてマクベス反射濃度計「RD−918」により2次色パッチ部分の画像濃度を測定した。画像濃度は、測定器の白基準板を基準にした絶対反射濃度とし、この測定部を、平織りの晒し木綿を用いて、22g/cm2の荷重にて15回擦る。擦り後に測定部の画像濃度を測定し、擦り前後の濃度比を定着率とした。
○:定着率80%以上90%未満
△:定着率70%以上80%未満
×:定着率70%未満。
外添剤として疎水性シリカを含むトナー表面のケイ素元素の含有率A(atom%)と炭素元素の含有率B(atom%)との比(A/B)(すなわちトナー表面のSi/C量)は、XPS(X線光電子分光分析装置)により測定した。具体的には、X線光電子分光分析装置「K−Alpha」(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて、下記の分析条件によってケイ素元素と炭素元素の定量分析を行い、各々の原子ピーク面積から相対感度因子を用いて、表面元素濃度を算出し、ケイ素元素の表面元素濃度A(atom%)と炭素元素の表面元素濃度B(atom%)の比(A/B)の値を計算する。なお、測定は、粉体用測定プレートの穴(直径3mm、深さ1mm)の中に、外添処理したトナーを入れ、表面をすりきったものを測定サンプルとする。
X線 :Alモノクロ線源
加速 :12kV、6mA
ビーム系 :400μm
パスエネルギー:50eV
ステップサイズ:0.1eV。
下記表6に示す各実施例及び比較例で用いたカラートナー(YMCKの4種)と特色トナー(W、ME、CL)の1種において、上記(A/B)の値(=Si/C量)が、カラートナーよりも特色トナーの方が大きいものの評価を「有」とし、上記(A/B)の値(=Si/C量)が、カラートナーよりも特色トナーの方が小さいか、同じであるものの評価を「無」とした。なお、実施例評価(2次色再現性、色にじみ、及び画像はがれ、Si/C量の評価)では、ブラックトナー(K)を利用した評価は行っていない(但し、例えば、暗めのRedの表現にKが使われることもあり、Kを利用して本実施例と同様に評価可能である)。
32 帯電器、
33 画像書込手段としての露光光学系、
34 現像装置、
34a 現像ローラ、
36 中間転写体、
36a テンションローラ、
36B バックアップローラ、
37 一次転写ローラ、
37A 二次転写部材、
38 検知センサ、
47 定着装置、
47a 加熱ローラ、
47b 加圧ベルト、
50A、50B、50C 給紙カセット、
51 送り出しローラ、
52 搬送路、
52A 給紙ローラ、
52B、52C、52D 搬送ローラ、
53 レジストローラ、
54 排紙ローラ、
55 排紙トレイ、
70 二次転写装置、
100 イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)及び白色(W)のプロセスユニット、
190 像担持体クリーニング手段としての感光体クリーニング装置、
190A 中間転写体クリーニング装置、
GS 画像形成装置、
SC 画像読取装置、
CCD ラインイメージセンサ、
P 画像支持体。
Claims (10)
- 2次色を形成するトナーと2次色を形成しないトナーを含むトナーセットであって、
2次色を形成するトナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)が最大となるトナーを第1トナー、最小となるトナーを第2トナーおよび2次色を形成しないトナーを第3トナーとし、第1〜第3の各トナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、下記の式(1)〜(3);
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.15≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (2)
0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (3)
を満たすことを特徴とするトナーセット。 - 第1〜第3の各トナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)が、下記の式(1)、(4)、(5);
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.4≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (4)
0.4≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (5)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載のトナーセット。 - 2次色を形成するトナー及び第3トナーが、疎水性シリカを含み、2次色を形成するトナーおよび第3トナーのX線光電子分光(XPS)法で測定した表面のケイ素元素の含有率A(atom%)と炭素元素の含有率B(atom%)との比(A/B)が、2次色を形成するトナーよりも第3トナーの方が大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のトナーセット。
- 前記第1トナーおよび前記第2トナーを含む前記2次色を形成するトナーが、乳化会合法で製造されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナーセット。
- 前記第1トナーおよび前記第2トナーを含む前記2次色を形成するトナーが、少なくともポリエステル樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナーセット。
- 第3トナーが、白色着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナーセット。
- 第3トナーが、メタリック着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナーセット。
- 第3トナーが、着色剤を含まないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナーセット。
- 2次色を形成するトナーと2次色を形成しないトナーを含むトナーセットを用いた画像形成方法であって、
2次色を形成するトナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)が最大となるトナーを第1トナー、最小となるトナーを第2トナーおよび2次色を作らないトナーを第3トナーとし、第1〜第3の各トナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、下記の式(1)〜(3);
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.15≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (2)
0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (3)
を満たすことを特徴とする画像形成方法。 - トナーセットを構成する2次色を形成するトナーと2次色を形成しないトナーとの関係において、
2次色を形成するトナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)が最大となるトナーを第1トナー、最小となるトナーを第2トナーおよび2次色を作らないトナーを第3トナーとし、第1〜第3の各トナーの結着樹脂の溶解度パラメーター値(SP値:(cal/cm3)1/2)をSP(1)、SP(2)、SP(3)としたとき、下記の式(1)〜(3);
SP(1)−SP(2)<0.15 (1)
0.15≦|SP(1)−SP(3)|<1.0 (2)
0.15≦|SP(2)−SP(3)|<1.0 (3)
を満たすことを特徴とする2次色を形成しないトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014173251A JP6417792B2 (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014173251A JP6417792B2 (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016048310A true JP2016048310A (ja) | 2016-04-07 |
JP6417792B2 JP6417792B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=55649242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014173251A Active JP6417792B2 (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6417792B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017181643A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2018084606A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2020071387A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
JP2021081679A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | 株式会社リコー | トナーセット、画像形成方法、及びスクラッチ画像形成物 |
JP7409048B2 (ja) | 2019-11-29 | 2024-01-09 | 株式会社リコー | トナーセット、収容ユニット、並びに、画像形成方法及び画像形成装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004361520A (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-24 | Kao Corp | フルカラートナー |
JP2007033719A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、及び画像形成方法 |
JP2008129410A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像用透明トナー、その製造方法、静電潜像現像用現像剤、画像形成方法および画像形成装置。 |
JP2009217053A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
JP2012208217A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成方法およびプロセスカートリッジ |
JP2014002313A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Konica Minolta Inc | 画像形成方法 |
-
2014
- 2014-08-27 JP JP2014173251A patent/JP6417792B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004361520A (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-24 | Kao Corp | フルカラートナー |
JP2007033719A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、及び画像形成方法 |
JP2008129410A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電潜像現像用透明トナー、その製造方法、静電潜像現像用現像剤、画像形成方法および画像形成装置。 |
JP2009217053A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
JP2012208217A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成方法およびプロセスカートリッジ |
JP2014002313A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Konica Minolta Inc | 画像形成方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017181643A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2018084606A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2020071387A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
JP7180286B2 (ja) | 2018-10-31 | 2022-11-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
JP2021081679A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | 株式会社リコー | トナーセット、画像形成方法、及びスクラッチ画像形成物 |
JP7395985B2 (ja) | 2019-11-22 | 2023-12-12 | 株式会社リコー | トナーセット、画像形成方法、及びスクラッチ画像形成物 |
JP7409048B2 (ja) | 2019-11-29 | 2024-01-09 | 株式会社リコー | トナーセット、収容ユニット、並びに、画像形成方法及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6417792B2 (ja) | 2018-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6094546B2 (ja) | 画像形成方法、トナーセットおよび白色トナー | |
JP4697310B2 (ja) | 静電潜像現像用透明トナー、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4492687B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5545046B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP6331856B2 (ja) | 画像形成方法、トナーセットおよび白色トナー | |
JP2010169842A (ja) | 静電荷像現像用グリーントナー、静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像用現像剤セットおよび画像形成装置 | |
JP6417792B2 (ja) | トナーセット、画像形成方法および2次色を形成しないトナー | |
US8389187B2 (en) | Transparent toner for electrostatic latent image developing, electrostatic latent image developer, toner cartridge, process cartridge, image forming apparatus and image forming method | |
JP2010211189A (ja) | 静電潜像現像用透明トナー及びその製造方法、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、並びに、画像形成装置 | |
JP2006301618A (ja) | 静電荷像現像用トナー、及びその製造方法 | |
KR101531547B1 (ko) | 정전하상 현상 토너 및 그 제조 방법, 카트리지, 화상 형성 방법, 및, 화상 형성 장치 | |
JP6446929B2 (ja) | 画像形成方法、トナーセットおよび白色トナー | |
JP5691737B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、静電荷像現像用トナーの製造方法及び画像形成装置 | |
JP2011154278A (ja) | 非磁性一成分トナー、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
KR101571764B1 (ko) | 정전하상 현상 토너 및 그 제조 방법, 카트리지, 화상 형성 방법, 및, 화상 형성 장치 | |
JP4458003B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像剤及び画像形成方法 | |
JP2010139643A (ja) | 非磁性一成分現像用現像剤及びその製造方法、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、並びに画像形成装置 | |
JP2005215298A (ja) | 静電荷像現像用トナー、並びに、これを用いた静電荷像現像剤および画像形成方法 | |
JP2009063974A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP5609198B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 | |
JP2013068743A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2011065092A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用キャリアの製造方法、静電荷像現像用現像剤、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP5454046B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5418017B2 (ja) | 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2010217405A (ja) | 静電荷像現像用現像剤および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180410 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180607 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180924 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6417792 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |