JP2016048020A - 津波用の防潮堤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 海底面の軟弱な地盤において高い津波用の堤防を短期間に合理的に建設すること。
【解決手段】 あたかも高速道路を建設するように鋼管等1を堤防の形に平行に等間隔で2〜3列打ち込み、一本の鋼管1で所定の高さが出ない場合にはそれぞれ継ぎ足し、次に鋼管1を左右、前後に鉄骨6で連結し、次にフレームの内部や外周に土砂4を投入しほぼ海面近くまで埋め立て、次に堤防を形成する鋼管1の前面と背面の列に沿い鋼矢板7を透き間なく打ち込み、かつその上部は鋼矢板連結材7を横に渡して鋼管と矢板を連結し、堤防の天端の海面上部は前面と背面の列に沿いパネルやコンクリートで壁3を取り付け、次にその壁の間に天端まで土砂4を投入して埋め、堤防の前面には天端から海底まで自然のスロープ状に土砂を盛り、背面は海面から下を自然のスロープ状に土砂を盛りかつ海底面にパイプや間伐材5を多数打ち込んだ津波用の防潮堤。
【選択図】図1
【解決手段】 あたかも高速道路を建設するように鋼管等1を堤防の形に平行に等間隔で2〜3列打ち込み、一本の鋼管1で所定の高さが出ない場合にはそれぞれ継ぎ足し、次に鋼管1を左右、前後に鉄骨6で連結し、次にフレームの内部や外周に土砂4を投入しほぼ海面近くまで埋め立て、次に堤防を形成する鋼管1の前面と背面の列に沿い鋼矢板7を透き間なく打ち込み、かつその上部は鋼矢板連結材7を横に渡して鋼管と矢板を連結し、堤防の天端の海面上部は前面と背面の列に沿いパネルやコンクリートで壁3を取り付け、次にその壁の間に天端まで土砂4を投入して埋め、堤防の前面には天端から海底まで自然のスロープ状に土砂を盛り、背面は海面から下を自然のスロープ状に土砂を盛りかつ海底面にパイプや間伐材5を多数打ち込んだ津波用の防潮堤。
【選択図】図1
Description
本発明は津波用の防潮堤に関する。
東京湾奥や大阪湾奥は大都市があり、そこに高い津波が来襲すると大惨事となる。それらの場所は前面の海底が軟弱地盤でかつ堤防が数キロメートルの長さとなるので従来のケーソンやコンクリートの津波用堤防は地盤改良やマウンドの建設に多額の費用がかかりかつ大量の採石、岩石を投入することも物量的に難しいこともあり現在はどこも無策のままである。
そのような軟弱な地盤において高い津波用の堤防を比較的短期間に合理的に建設することを目的とする。
本発明は湾前面に高い津波が来襲した場合、その津波を阻止し、かつそこに船舶が衝突した場合、前面の土砂で受け止め船体が破損しないようにすることを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1にかかる発明について、海底に鋼管や鉄柱を堤防の骨格を形成するように打ち込み、一本の鋼管や鉄柱では高さが足りない時はそれぞれ継ぎ足して所定の高さとなるようにし、それぞれ前後左右の鋼管等を鉄骨で連結してフレームとして一体的に構成し、内部及び周辺の海底に土砂を投入し、次に堤防の前面と後ろの列の鋼管や鉄柱に沿い鋼矢板をそれぞれ海面の少し上まで打ち込み、海面から上は堤防の前面と後ろの列の鋼管や鉄柱に沿いビルの壁を構築するのと同じようにパネルやコンクリートで壁を設け、 その内部には上から土砂を投入し、堤防の天端まで土砂で埋め、堤防の前面は堤防の天端からスロープ状に土砂を海底まで敷きつめ、背面は海面から下をスロープ状に土砂を海底まで敷きつめて構成する。
また請求項2に係る発明について、堤防内部や周辺に土砂を投入する時に杭または間伐材などを多数海底面以下に打ち込むようにする。
また請求項3に係る発明について津波用の防潮堤を津波から守りたい場所の前方に半円形に建設する。
また請求項4に係る発明について鋼管と鉄骨よりなる堤防の天端の上は土砂を敷きつめたままとしておき年月を経過して表面が沈降すると土砂を追加する。
本発明によれば、軟弱な地盤の海面に海面上に高さが10〜20メートル、幅10〜50メートル、長さ数キロメートルの防潮堤のフレームをあたかも海上に高速道路を建設するように大都市前面の津波の被害を受ける可能性のある海域に容易に短期間に構築できる。そして津波の力には鋼管や鉄骨で形成されたフレーム内部またその周囲の土砂で阻止する。ただし土砂をただ積み上げただけではもろいので、フレーム内部の土砂はシートバイルと壁で仕切り、抵抗力を増すようにしてある。大量の土砂は日本の場合どこでも比較的容易に低価格で入手でき、かつ投入された土砂は底に杭や間伐材が多数打ち込まれているために地震でも液状化は阻止でき、かつ津波を堤防が受けた場合、押し寄せる横方向の力もそれらが摩擦力を増し崩壊を阻止できる。かつ大型タンカーなどが津波を受けて湾内を漂流し何もない状態では岸壁へ衝突するところをこれを構築することで堤防前面の土砂のスロープで受け止めることができ、船体の破損を防御することができる。また堤防の天端はコンクリートなどで覆わず、土砂のままとしておき、雨水をしみ込ませて自重を増し、また時間がたち表面が沈降した場合、土砂を追加していくことで堤防内部の土砂を締め固め津波への強度を増すようにしてある。また津波用堤防を半円形に計画する目的は津波が来襲した場合、そこに津波を閉じ込めるためである。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図3に本発明の実施の形態に係る津波用防潮堤の外観図を示す。これは実際の長さは4〜5キロメートルあり海面の上の高さは10〜20mはある。表面は土砂で覆われており、完成後は表面は植樹し表土が流出しないようにしておく。
図2に津波用防潮堤の断面を示す。津波用防潮堤のフレームは鋼管または鉄柱1と鉄骨6で高速道路のように組み立てる。その内部と周辺には土砂4が海上から投入されて盛土されている。盛土の状態が海面近くにまで達したときに、横方向の鋼管等1の間に鋼矢板2を連続して打ち込み、その上部を鋼矢板連結材7に固定し鋼管等1にも接続する。
図3に示すように堤防のフレームの海面上は鋼管等1のそれぞれの間に壁3を構築する。こうして津波用の防潮堤を構成するフレームができると、その間には土砂4を天端まで投入する。また前面は天端から海底まで土砂4により自然の勾配でスロープを形成する。背面は堤防の海面の位置から下を土砂4により自然の勾配でスロープを形成する。
また図1に示すように堤防の内部、外周に投入された土砂4には杭や間伐材5を海底面以下に多数打ち込む。
1 鋼管、鉄柱
2 鋼矢板
3 壁
4 土砂
5 杭、間伐材
6 鉄骨
7 鋼矢板連結材
2 鋼矢板
3 壁
4 土砂
5 杭、間伐材
6 鉄骨
7 鋼矢板連結材
Claims (4)
- 海底に鋼管や鉄柱を堤防の骨格を形成するように打ち込み、一本の鋼管や鉄柱では高さが足りない時はそれぞれ継ぎ足して所定の高さとなるようにし、
それぞれ前後左右の鋼管等を鉄骨で連結してフレームとして一体的に構成し、
内部及び周辺の海底に土砂を投入し、
次に堤防の前面と後ろの列の鋼管や鉄柱に沿い鋼矢板をそれぞれ海面の少し上まで打ち込み、
海面から上は堤防の前面と後ろの列の鋼管や鉄柱に沿いビルの壁を構築するのと同じようにパネルやコンクリートで壁を設け、
その内部には上から土砂を投入し、堤防の天端まで土砂で埋め
堤防の前面は堤防の天端からスロープ状に土砂を海底まで敷きつめ、
背面は海面から下をスロープ状に土砂を海底まで敷きつめて構成する、
ことを特徴とする津波用の防潮堤。 - 前記鋼管や鉄骨よりなる堤防の内部及び周辺をほぼ海面まで土砂で埋め立てた後、杭または間伐材を堤防の内部及び周辺に海底面以下まで土砂に多数打ち込む
ことを特徴とする請求項1に記載された津波用の防潮堤。 - 前記津波用の防潮堤を津波から守りたい場所の前方に半円形に建設する、
ことを特徴とする請求項1に記載された津波用の防潮堤。 - 前記鋼管や鉄骨よりなる堤防の天端の上は土砂を敷きつめたままとしておき、年月を経過して表面が沈降すると土砂を追加する、
ことを特徴とする請求項1に記載された津波用の防潮堤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014185646A JP2016048020A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 津波用の防潮堤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014185646A JP2016048020A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 津波用の防潮堤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016048020A true JP2016048020A (ja) | 2016-04-07 |
Family
ID=55649063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014185646A Pending JP2016048020A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 津波用の防潮堤 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016048020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017166313A (ja) * | 2017-03-13 | 2017-09-21 | 五洋建設株式会社 | 消波構造物 |
CN112832191A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-05-25 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种堤防加高加固结构 |
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2014
- 2014-08-27 JP JP2014185646A patent/JP2016048020A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112832191A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-05-25 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种堤防加高加固结构 |
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