JP2016046456A - 半導体装置 - Google Patents

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小川 和夫
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Abstract

【課題】ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減少させることにより、PCBH不良特性を改善する。
【解決手段】半導体装置1は、第1チャネル領域112と、第1チャネル領域112と隣接して配置される第2チャネル領域114と、第2チャネル領域114を挟んで第1チャネル領域112と対向するソースドレイン領域としての不純物拡散層142と、第1チャネル領域112を覆う第1ゲート電極130と、第1ゲート電極130と隣接して配置され、第2チャネル領域114を覆う第2ゲート電極132とを備えている。第1ゲート電極130と第2ゲート電極132は互いに異なる仕事関数を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極構造に関するものである。
溝ゲートトランジスタは良く知られた技術である。一般に、トランジスタの閾値電圧はチャネル長の縮小に伴って低下する。これをチャネル内の不純物の増加で補おうとすると接合リークが増加してデータ保持特性が悪化する。これに対し、溝ゲート構造では深さ方向にチャネルを設けるので、微細化が進展しても所定のチャネル長を維持することが可能である。
溝ゲートトランジスタの問題点の一つは溝底付近での相互コンダクタンスが低下することである。溝ゲートのチャネルはゲート左右の垂直部分と溝底部分とに分けて考えることができ、全体としてはこれら3つのトランジスタの直列接続からなる。このうち、垂直部分の相互コンフダクタンスは通常のプレーナトランジスタと変わらないが、溝底部分はゲート電圧による電界が底部の曲率に依存して分散するため相互コンダクタンスが悪化する。これは極端にゲート絶縁膜が厚いトランジスタと等価である。溝底部分はいわば「関所」であり、トランジスタ全体の能力は溝底部分に律側され、駆動能力の低下などの問題を生ずる。この問題は微細化に伴って深刻化する。溝ゲートの曲率半径が小さくなるからである。
上記問題の対策として、サドルフィントランジスタが提案されている。その構造は図10のように、半導体基板10に形成されたゲート溝11の溝底12をフィン形状にしたものであり、全体としてはプレーナトランジスタとフィントランジスタの直列接続となる。
サドルフィントランジスタには二つの特徴がある。一つは溝底部の相互コンダクタンスが高いことであり、もう一つは閾値電圧が低いことであるが、この二つは一体不可分である。プレーナトランジスタでは印加したゲート電圧がゲート絶縁膜容量とチャネル空乏層容量とに分圧される。このうち、チャネル電位の制御に寄与するのはチャネル空乏層容量に分圧された成分のみである。一方、フィントランジスタにおいてはチャネル空乏層容量が実質存在しない。チャネル領域全体が空乏化するからである。したがって、プレーナトランジスタと異なり、サドルフィントランジスタのゲート電圧は分圧されず、印加したゲート電圧すべてがチャネル電位制御に寄与する。これは完全空乏化動作と呼ばれる。またこの動作を利用する素子は完全空乏化素子と呼ばれる。このように、フィンは溝底の関所に対する迂回路として機能する。
プレーナチャネルとフィンチャネルそれぞれの電流駆動能力とゲート電圧の関係を図11に示す。フィンチャネルはプレーナチャネルに比べてより低いゲート電圧でオンする。またゲート電圧に対する電流駆動能力の傾きも大きい。電流駆動能力は常に「フィンチャネル>プレーナチャネル」なので、トランジスタ全体としての能力はプレーナチャネルによって決まる。
特開2011−181585公開公報
サドルフィントランジスタの問題点はオンからオフへの遷移期間にある。図12に示すように、いま着目ゲートが活性状態にあるとする。電流駆動能力、すなわち電界誘起キャリア数が「フィンチャネル>プレーナチャネル」であることは前述の通りである。そのため、着目ゲートのゲート電位を活性状態から待機状態へ遷移させるとまずプレーナチャネルが遮断される。このときフィン部にはまだ多数の電界誘起キャリアが残存している。本来であればこのキャリアはソース電極へ排出されるべきものである。しかしソースへと通ずるプレーナチャネルは既に存在しないので、行き場を失った余剰キャリアはゲート電界に反発し、基板へ押し出される。以降に生じる現象は「基板中への少数キャリア注入」として知られている。
押し出されたキャリアは中性領域を拡散していく。この種のトランジスタをDRAMメモリセルのアクセストランジスタの適用した場合において、拡散長の範囲内にキャパシタノード電極であるPN接合が存在する場合、少数キャリアは空乏層電界に取り込まれメモリセル情報を破壊する危険がある。この情報破壊は一方向性である。例えばキャリアが電子の場合、セル電位がH→Lの情報破壊が起こる。
また、従来のサドルフィントランジスタ特性はフィン部の形状に大きく依存するため、フィン部が低すぎる場合には従来の単純溝ゲートトランジスタと同様に駆動能力の低下の問題を生ずる。逆に、フィン部が高すぎる場合には基板中への少数キャリアの注入量の増加に起因するデータ保持特性の悪化が問題となる。
上記課題を解決するため、本発明の第1の側面による半導体装置は、第1チャネル領域と、前記第1チャネル領域と隣接して配置される第2チャネル領域と、前記第2チャネル領域を挟んで前記第1チャネル領域と対向するソースドレイン領域と、前記第1チャネル領域を覆う第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極と隣接して配置され、前記第2チャネル領域を覆う第2ゲート電極とを備え、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は互いに異なる仕事関数を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1チャネル領域の閾値電圧と第2チャネル領域の閾値電圧が大きく異なる場合であっても、適切な仕事関数を有するゲート電極材料の選択によって閾値差を縮小することができ、一方のチャネル領域がオフした時点での他方のチャネル領域の余剰キャリアを減らすことができる。この結果、ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減少させることができ、PCBH不良特性を改善することができる。
本発明の第2の側面による半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上のゲート溝と、前記ゲート溝の底部の第1チャネル領域と、前記ゲート溝に隣接して前記半導体基板上に配置されるソースドレイン領域と、前記第1チャネル領域と前記ソースドレイン領域に挟まれ、前記ゲート溝の内側面部に配置される第2チャネル領域と、前記ゲート溝の底部を埋設して前記第1チャネル領域を覆う第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極を覆い、前記ゲート溝の一部を埋設すると共に前記第2チャネル領域を覆う第2ゲート電極とを備え、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は互いに異なる仕事関数を有することを特徴とする。
本発明の第3の側面による半導体装置は、半導体基板上にソースドレイン領域及びチャネル領域が配置され、前記チャネル領域上を覆うゲート絶縁層を備える絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、前記チャネル領域上に、第1の材料からなる第1ゲート電極と、前記第1の材料とは仕事関数が異なる第2の材料からなる第2ゲート電極とを配置することを特徴とする。
本発明による半導体装置は、チャネル領域の閾値電圧がその位置や形状によって大きく異なる場合であっても、ゲート電極材料の工夫によってこの閾値差を縮小することができ、一方のチャネル領域がオフした時点での他方のチャネル領域の余剰キャリアを減らすことができる。この結果、ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減少させることができ、PCBH不良特性を改善することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の構造を示す略平面図である。 図2は、図1のA−A'線に沿った半導体装置の断面図である。 図3は、図1のB−B'線に沿った半導体装置の断面図である。 図4は、第1の実施の形態による半導体装置におけるプレーナチャネルとフィンチャネルそれぞれの電流駆動能力とゲート電圧の関係を示すグラフである。 図5は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の構造を示す図であって、図1のA−A'線に沿った断面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の構造を示す図であって、図1のB−B'線に沿った断面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態による半導体装置の構造を示す略平面図である。 図8は、図7のA−A'線に沿った半導体装置の断面図である。 図9は、図7のB−B'線に沿った半導体装置の断面図である。 図10は、従来のサドルフィントランジスタの構造を示す図である。 図11は、プレーナチャネルとフィンチャネルそれぞれの電流駆動能力とゲート電圧の関係を示すグラフである。 図12は、従来のサドルフィントランジスタの問題点を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明の詳細な説明に用いた添付図面の種々の表示された部分の寸法は、任意に拡大縮小されており、図示された表示の実際のあるいは相対的な寸法を示唆するものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置1の構造を示す略平面図である。また図2は、図1のA−A'線に沿った半導体装置1の断面図であり、図3は、図1のB−B'線に沿った半導体装置1の断面図である。
図1に示すように、半導体装置1は、半導体基板100上に形成された絶縁ゲート型電界効果トランジスタであって、半導体基板100上に設けられた素子分離絶縁層105によって相互に絶縁分離された複数の活性領域110を備えている。活性領域110はX方向に細長い略矩形状の領域であって、活性領域110の長手方向の両端部の各々と重なる位置にはコンタクトプラグ150が配置されており、コンタクトプラグ150の上端は第1配線層160に接続されている。また半導体装置1はY方向に延びるゲート配線126(ワード線)を有しており、ゲート配線126は活性領域110の長手方向の中央部を通過して活性領域110と交差するように配置されている。複数の活性領域110の各々はトランジスタの形成領域である。
図2及び図3に示すように、半導体装置1は、ゲート溝128の底部に配置される第1チャネル領域112と、ゲート溝128に隣接して半導体基板100上に配置される不純物拡散層142と、第1チャネル領域112と不純物拡散層142に挟まれ、ゲート溝128の側部に配置される第2チャネル領域114と、ゲート溝128の底部を埋設して第1チャネル領域112を覆う第1ゲート電極130と、第1ゲート電極130を覆い、ゲート溝128の一部を埋設すると共に第2チャネル領域114を覆う第2ゲート電極132とを備えている。
半導体基板100上には第1層間絶縁層148、ストッパ絶縁層152及び第2層間絶縁層154が順に形成されており、第1層間絶縁層148の上面には配線層160が形成されている。コンタクトプラグ150は第1層間絶縁層148を貫通して配線層160と不純物拡散層142とを接続している。不純物拡散層142はトランジスタのソースドレイン領域を構成している。
ゲート絶縁層125はゲート溝128の内壁面を覆っており、第1チャネル領域112と第1ゲート電極130との間の領域から第2チャネル領域114と第2ゲート電極132との間の領域にかけて連続して延在している。第1チャネル領域112、第2チャネル領域114及び不純物拡散層142は、ゲート溝128の内壁面に接する半導体基板100内に形成される。
ゲート溝128は、上部、中間部、底部の3つの領域に区画することができ、第1ゲート電極130はゲート溝128の底部を埋設して第1チャネル領域と対向している。第2ゲート電極132は第1ゲート電極130を覆っており、ゲート溝128の中間部を埋設している。さらに、キャップ絶縁層137は第2ゲート電極132を覆っており、ゲート溝128の上部を埋設している。第1ゲート電極130は、ゲート絶縁層125を介して第1チャネル領域112と対向しており、第2ゲート電極132は、第2チャネル領域114とゲート絶縁層125を介して対向している。
図3に示すように、本実施形態による半導体装置1はサドルフィントランジスタであり、ゲート溝128の底部における半導体基板100上に、当該ゲート溝128と交差するサドルフィン100aを備えている。そして、ゲート絶縁層125は第1の部分125aと第2の部分125bを有し、第1ゲート電極130は第1の部分125aと第2の部分125bの両方に接しており、第1の部分125a及び第2の部分125bはサドルフィン100aを挟んで互いに対向している。サドルフィン構造の場合、フィン部がチャネル中央部となり、プレーナ部がチャネル端部となる。
サドルフィントランジスタにおける第1チャネル領域112と第2チャネル領域114の閾値差を縮小するため、第1ゲート電極130及び第2ゲート電極132には仕事関数が互いに異なる電極材料がそれぞれ用いられている。
トランジスタがpチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がp型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも小さな仕事関数を有することが必要である。具体的には、第1ゲート電極130はn型の導電型を有するシリコンからなり、第2ゲート電極132は窒化チタン(TiN)からなることが好ましい。
また、トランジスタがnチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がn型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも大きな仕事関数を有することが必要である。具体的には、第1ゲート電極130はp型の導電型を有するシリコンからなり、第2ゲート電極132は窒化チタン(TiN)からなることが好ましい。
図4は、半導体装置1におけるプレーナチャネルとフィンチャネルそれぞれの電流駆動能力とゲート電圧の関係を示すグラフである。
図4に示すように、半導体装置1におけるフィンチャネルの閾値電圧はプレーナチャネルの閾値電圧とほぼ等しい。すなわち、フィンチャネルはプレーナチャネルとほぼ同じゲート電圧でオンするので、プレーナチャネルがオフした時点でのフィン領域の余剰キャリアを減らすことができる。この結果、ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減らすことができ、これによりPCBH不良特性を改善することができる。
図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置2の構造を示す断面図であって、特に図5は図1のA−A'線に沿った断面図、また図6は図1のB−B'線に沿った断面図である。
図5及び図6に示すように、半導体装置2は、サドルフィントランジスタではなく通常の溝ゲートトランジスタ(単純溝ゲートトランジスタ)であり、その特徴は、ゲート配線126が第1及び第2ゲート電極130,132を有し、第1ゲート電極130と第2ゲート電極132の仕事関数が互いに異なる点にある。単純溝ゲート構造は、図3におけるサドルフィン100aがない構造であって、サドルフィン100aの位置には第1ゲート電極130が存在している。また単純溝ゲート構造の場合、チャネル湾曲部がチャネル中央部となり、チャネル端部がチャネル端部となる。
トランジスタがpチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がp型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも大きな仕事関数を有することが必要である。具体的には、第1ゲート電極130は窒化チタン(TiN)からなり、第2ゲート電極132はn型の導電型を有するシリコンからなることが好ましい。
また、トランジスタがnチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がn型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも小さな仕事関数を有することが必要である。具体的には、第1ゲート電極130は窒化チタンからなり、第2ゲート電極132はp型の導電型を有するシリコン材料からなることが好ましい。
本実施形態による半導体装置2は、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、チャネル端部の閾値電圧はチャネル湾曲部の閾値電圧とほぼ等しく、チャネル端部はチャネル湾曲部とほぼ同じゲート電圧でオンするので、チャネル湾曲部がオフした時点でのチャネル端部領域の余剰キャリアを減らすことができる。この結果、ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減らすことができ、これによりPCBH不良特性を改善することができる。
図7は、本発明の第3の実施の形態による半導体装置の構造を示す略平面図である。また図8は、図7のA−A'線に沿った半導体装置の断面図であり、図9は、図7のB−B'線に沿った半導体装置の断面図である。
図7乃至図9に示すように、半導体装置3は、溝ゲートトランジスタではなくプレーナトランジスタであり、その特徴は、ゲート配線126が第1及び第2ゲート電極130,132を有し、第1ゲート電極130と第2ゲート電極132の仕事関数が互いに異なる点にある。
図7に示すように、半導体装置3は、半導体基板100上に設けられた素子分離絶縁層105によって相互に絶縁分離された複数の活性領域110を備えている。なお図7では活性領域110が1つだけ示されている。活性領域110はX方向に細長い略矩形状の領域であるが、上記半導体装置1,2の活性領域110に比べるとその幅は比較的広い。活性領域110の長手方向の両端部と重なる位置にはコンタクトプラグ150が配置されており、コンタクトプラグ150の上端は配線層160に接続されている。また半導体装置3はY方向に延びるゲート配線126を有しており、ゲート配線126は活性領域110の長手方向の中央部を通過して活性領域110と交差するように配置されている。
図8及び図9に示すように、半導体基板100の活性領域110には、ゲート配線126を構成する第1ゲート電極130及び第2ゲート電極132,132が設けられている。第2ゲート電極132は第1ゲート電極130左右の側面をそれぞれ覆っており、さらに第2ゲート電極132の外側側面はサイドウォールスペーサ135に覆われている。第1ゲート電極130の底面及び第2ゲート電極132の底面はゲート絶縁層125を介して半導体基板100の表面と接している。
半導体基板100の活性領域110内の第1チャネル領域112は第1ゲート電極130の下方に配置されており、第2チャネル領域114は第1チャネル領域112の両側に配置されている。つまり、プレーナチャネルの中央部が第1チャネル領域112であり、プレーナチャネルの端部が第2チャネル領域114である。そのため、第2チャネル領域114は第2ゲート電極132の下方に配置されており、第1チャネル領域112と高濃度不純物拡散層142に挟まれている。
活性領域110内のゲート配線126の両側には低濃度不純物拡散層140(LDD層)が設けられており、さらにその外側には高濃度不純物拡散層142がそれぞれ設けられている。さらに、高濃度不純物拡散層142の上面には金属シリサイド層145が形成されている。高濃度不純物拡散層142は、ゲート配線126に隣接して半導体基板100上に配置されたソーストレイン領域を構成している。
半導体基板100上には第1層間絶縁層148、第1ストッパ絶縁層152及び第2層間絶縁層154が順に形成されており、第1層間絶縁層148の上面には配線層160が形成されている。コンタクトプラグ150は第1層間絶縁層148を貫通して金属シリサイド層145に接続されており、これにより配線層160と高濃度不純物拡散層142とが電気的に接続されている。
プレーナトランジスタにおける第1チャネル領域112と第2チャネル領域114の閾値差を縮小するため、第1ゲート電極130及び第2ゲート電極132には仕事関数が互いに異なる電極材料がそれぞれ用いられている。
トランジスタがpチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がp型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも大きな仕事関数を有する。具体的には、第1ゲート電極130は窒化チタン(TiN)からなり、第2ゲート電極132はn型の導電型を有するシリコンからなることが好ましい。
また、トランジスタがnチャネルトランジスタであり、第1チャネル領域112がn型の導電型を有する場合、第1ゲート電極130は第2ゲート電極132よりも小さな仕事関数を有する。具体的には、第1ゲート電極130は窒化チタンからなり、第2ゲート電極132はp型の導電型を有するシリコン材料からなることが好ましい。
本実施形態による半導体装置3は、第1及び第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、チャネル端部の閾値電圧はチャネル中央部の閾値電圧とほぼ等しく、チャネル端部はチャネル中央部とほぼ同じゲート電圧でオンするので、チャネル中央部がオフした時点でのチャネル端部領域の余剰キャリアを減らすことができる。この結果、ゲートオフの際に基板へ押し出される少数キャリアの数を減らすことができ、これによりPCBH不良特性を改善することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記第1〜第3の実施形態では、第1及び第2ゲート電極130,132の材料としてn型導電型のシリコン、p型導電型のシリコン及びTiNを挙げたが、これら以外にも、例えばNi、Co、Ptを含む金属シリサイド全般、W、Alを含む金属材料全般、或いは、TaNを含む金属窒化物全般などを用いることが可能である。
1〜3 半導体装置
100 半導体基板
100a サドルフィン
105 素子分離絶縁層
110 活性領域
112 第1チャネル領域
114 第2チャネル領域
125 ゲート絶縁層
125a ゲート絶縁層の第1の部分
125b ゲート絶縁層の第2の部分
126 ゲート配線
128 ゲート溝
130 第1ゲート電極
132 第2ゲート電極
135 サイドウォールスペーサ
137 キャップ絶縁層
140 低濃度不純物拡散層(LDD層)
142 (高濃度)不純物拡散層
145 金属シリサイド層
148 第1層間絶縁層
150 コンタクトプラグ
152 ストッパ絶縁層
154 第2層間絶縁層
160 配線層

Claims (20)

  1. 第1チャネル領域と、
    前記第1チャネル領域と隣接して配置される第2チャネル領域と、
    前記第2チャネル領域を挟んで前記第1チャネル領域と対向するソースドレイン領域と、
    前記第1チャネル領域を覆う第1ゲート電極と、
    前記第1ゲート電極と隣接して配置され、前記第2チャネル領域を覆う第2ゲート電極と、
    を備え、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は互いに異なる仕事関数を有する、半導体装置。
  2. 前記第1チャネル領域と前記第1ゲート電極との間から、前記第2チャネル領域と前記第2ゲート電極の間に渡って連続して延在するゲート絶縁層をさらに備える、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板と、
    半導体基板上のゲート溝をさらに備え、
    前記第1、第2チャネル領域及びソースドレイン領域は前記ゲート溝の内壁面に配置される、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート溝は上部、底部及び前記上部と底部に挟まれた中間部に区画され、
    前記第1チャネル領域は前記ゲート溝の前記底部の凹形状部分を含む、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1ゲート電極は前記ゲート溝の底部を埋設して前記第1チャネル領域と対向する、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2ゲート電極は前記第1ゲート電極上を覆い、前記ゲート溝の前記中間部を埋設する、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1チャネル領域はp型導電型を有し、前記第1ゲート電極はn型導電型のシリコンからなり、前記第2ゲート電極は窒化チタンからなる、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1チャネル領域はn型導電型を有し、前記第1ゲート電極はp型導電型のシリコンからなり、前記第2ゲート電極は窒化チタンからなる、請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記ゲート溝の底部の前記半導体基板上に、前記ゲート溝と交差するサドルフィンをさらに備える、請求項6に記載の半導体装置。
  10. 前記ゲート絶縁層は第1の部分と第2の部分をさらに備え、前記第1の部分及び前記第2の部分は前記サドルフィンを挟んで互いに対向する、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第1チャネル領域はp型導電型を有し、前記第1ゲート電極はp型導電型のシリコンからなり、前記第2ゲート電極は窒化チタンからなる、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第1チャネル領域はn型導電型を有し、前記第1ゲート電極はn型導電型のシリコンからなり、前記第2ゲート電極は窒化チタンからなる、請求項10に記載の半導体装置。
  13. 前記ゲート絶縁層は前記ソースドレイン領域へさらに延在する、請求項2に記載の半導体装置。
  14. 前記第2ゲート電極は前記ソースドレイン領域上をさらに覆う、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 半導体基板と、
    前記半導体基板上のゲート溝と、
    前記ゲート溝の底部の第1チャネル領域と、
    前記ゲート溝に隣接して前記半導体基板上に配置されるソースドレイン領域と、
    前記第1チャネル領域と前記ソースドレイン領域に挟まれ、前記ゲート溝の内側面部に配置される第2チャネル領域と、
    前記ゲート溝の底部を埋設して前記第1チャネル領域を覆う第1ゲート電極と、
    前記第1ゲート電極を覆い、前記ゲート溝の一部を埋設すると共に前記第2チャネル領域を覆う第2ゲート電極と、
    を備え、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は互いに異なる仕事関数を有する、半導体装置。
  16. 前記ゲート溝底部の前記半導体基板上に、前記ゲート溝と交差するサドルフィンをさらに備える、請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記ゲート絶縁層は第1の部分及び第2の部分をさらに備え、前記第1の部分及び前記第2の部分は前記サドルフィンを挟んで互いに対向する、請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記第1ゲート電極は前記ゲート絶縁層の前記第1及び第2の部分と接して覆う、請求項17に記載の半導体装置。
  19. 半導体基板上にソースドレイン領域及びチャネル領域が配置され、前記チャネル領域上を覆うゲート絶縁層を備える絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、
    前記チャネル領域上に、第1の材料からなる第1ゲート電極と、前記第1の材料とは仕事関数が異なる第2の材料からなる第2ゲート電極と、を配置することを特徴とする半導体装置。
  20. 前記第1ゲート電極及び前記第2ゲート電極の双方を同期して駆動することによって前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタを動作させることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
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