JP2016045083A - 液体検知装置及び液体塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器に収容された液体の残量を検知するセンサの誤検知を軽減すること。
【解決手段】液体収容容器に収容されている液体の残量を検知する液体検知装置であって、前記液体収容容器における液体の残量に応じて前記液体検知装置において液面が移動する液体との接触の有無を検知する複数の導体が、前記液体検知装置の内壁から鉛直下方に突出して設けられ、前記複数の導体は、前記液面が移動する方向に沿って配列され、前記複数の導体が配列されている方向は、前記液面と水平方向に対して5°以上傾斜し、前記複数の導体は、隣接する導体間の間隔が20mm以上となるように設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体検知装置及び液体塗布装置に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、滲み、濃度変動、色調変動や裏写りといった印刷品質に影響する状態を回避して印刷品質を向上するため、インクの色材を凝集させるための処理液を前処理によって塗布する技術が一般的に知られている。
このような処理液は容器に入れられており、上述した前処理の際に容器から処理液が供給されて消費されるため、容器に対して随時処理液を補充する必要がある。その一態様として、導体の電極ピン間に電圧をかけて抵抗値により液体の残量を検知する方法が知られている。
このような電極を用いた検知において、インクの残量を正確に検出することを目的として、環境温度ごとのインク抵抗値を記憶させておくことと、インクにかける検出電圧を電気分解電圧以下に設定することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
上述のような電極を用いたセンサは接触式であり、容器に入れられた処理液の液面に対して垂直方向に設置された電極と処理液とが接触している場合は、処理液の残量が予め定められた量以上であると検知する。また、処理液が消費されて液面の高さが低下することにより、電極と液面とが接触しなくなった場合は、処理液の残量が予め定められた量未満であると検知する。
しかしながら、容器に入れられた処理液が消費されて液面の高さが低下していく際に、容器内部の壁面の液の切れ具合によっては壁面に液が残り、容器内部の壁面に液膜が張られる場合がある。上述のようなセンサに用いられる電極を保持している容器内部の壁面に液膜が張られている場合、液膜の状態により抵抗値が変化して、電極と処理液の液面とが接触していないにも関わらず、電極と処理液とが接触していると検知し、処理液の残量を誤検知する場合がある。
特許文献1に開示された技術では、処理液の入った容器内部に張られる液膜の影響については考慮されていない。なお、このような問題は、画像形成装置における処理液の入った容器に限らず、液体を供給して塗布する液体塗布装置における液体の入った容器であれば同様に生じ得る。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、容器に収容された液体の残量を検知するセンサの誤検知を軽減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、液体収容容器に収容されている液体の残量を検知する液体検知装置であって、前記液体収容容器における液体の残量に応じて前記液体検知装置において液面が移動する液体との接触の有無を検知する複数の導体が、前記液体検知装置の内壁から鉛直下方に突出して設けられ、前記複数の導体は、前記液面が移動する方向に沿って配列され、前記複数の導体が配列されている方向は、前記液面と水平方向に対して5°以上傾斜し、前記複数の導体は、隣接する導体間の間隔が20mm以上となるように設けられている。
本発明によれば、容器に収容された液体の残量を検知するセンサの誤検知を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る前処理液塗布装置を含む画像形成システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る前処理液塗布装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る液面検知センサと比較のための一般的な液面検知センサの構成を例示する図である。 本発明の実施形態に係る液面検知センサと比較のための一般的な液面検知センサの処理液の残量に応じた出力の変化を例示するグラフである。 本発明の実施形態に係る液面検知センサの構成を例示する図である。 本発明の実施形態に係る液面検知センサにおける天面の角度と検知タイムラグとの関係を例示するグラフ及び電極ピン間隔と検知タイムラグとの関係を例示するグラフである。 本発明の実施形態に係る図5に示した液面検知センサの処理液の残量に応じた出力の変化を例示する図である。 本発明の実施形態に係る液面検知センサの構成を例示する図である。 本発明の実施形態に係る図8に示した液面検知センサの処理液の残量に応じた出力の変化を例示する図である。 本発明の実施形態に係る液面検知センサの構成を例示する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、ロール紙を用いるインクジェットタイプの画像形成装置を含む画像形成システムにおいて、画像形成装置による画像形成出力の前に紙面上に液体を塗布する液体塗布装置を特徴として説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成システム全体の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システムは、ロール状に巻かれたロール紙Sを送り出す前処理機1、前処理機1から送り出されたロール紙Sの表面に液体を塗布する前処理液塗布装置2、前処理液塗布装置2によって液体が塗布されたロール紙に対して色材を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタ本体3及び画像が形成された用紙を巻き取る後処理機4を含む。即ち、本実施形態においては、前処理液塗布装置2が液体塗布装置として機能する。
図1に示すような構成において、本実施形態に係る要旨は、前処理液塗布装置2においてロール紙表面に塗布される液体が収容される液体収容容器における液体の残量を検知する液体検知装置の構成にある。前処理液塗布装置2においては、ロール紙Sの表面を改質するための改質剤である処理液をロール紙に塗布する。処理液がロール紙Sの表面全体に塗布されることにより、インクジェットプリンタ本体3においてロール紙S表面に吐出されたインクの水分が速やかにロール紙Sに浸透すると共に色成分が増粘する。なお、本実施形態においては、前処理液塗布装置2によって処理液が塗布される対象としてロール紙を例として説明するが、材質としては紙に限らず、フィルムやプラスチックシート等でも良い。
次に、本実施形態に係る前処理液塗布装置2の構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態に係る前処理液塗布装置2は、ロール紙205の搬送経路において、対象物であるロール紙205に処理液を塗布する塗布部200及び塗布部200に処理液を供給する供給部であるリザーブタンク224及びカートリッジ229、238を含む。
また、塗布部200は、処理液を塗布する円筒状の塗布ローラ201、処理液を薄膜化して塗布ローラ201に転写するスクイーズローラ202及び塗布ローラ201との間でロール紙205を挟み込む加圧ローラ203から構成される。また、スクイーズローラ202は、処理液を溜めておく供給パン204内で処理液に浸されており、供給パン204内の液量を検知する液面検知センサ206により液面高さを制御して塗布量が一定となるようにしている。
具体的には、液面検知センサ206は、複数の電極ピン207a〜207dから構成され、電極ピン間に電圧を加えた際に流れる電流により、供給パン204内の処理液の残量を検知する。すなわち、液面検知センサ206は、液体収容容器に収容されている液体の残量を検知する液体検知装置として機能する。
このような液面検知センサ206による処理液の残量の誤検知を軽減するための構成が、本実施形態に係る要旨である。詳細は後述する。なお、図2に示した液面検知センサにおいては、4本の電極ピン207a〜207dから構成されている場合を例として説明しているが、電極ピンの本数はこれに限らない。また、以降、電極ピン207a〜207bを区別せず、電極ピン207とする場合がある。
また、供給パン204は、塗布ローラ201を覆うように形成されており、供給パン204内にある処理液の蒸発を抑える。しかしながら、塗布ローラ201と加圧ローラ203との圧接部は開口しておく必要があり、完全な密閉系とはなっていない。
そのため、供給部に略密閉系のリザーブタンク224が設けられている。リザーブタンク224と供給パン204とを連通する退避経路225に設けられている電磁弁226が開放されると、水頭差により供給パン204の処理液が退避経路225を通ってリザーブタンク224へ移送される。このような構成により、処理液の粘度の上昇を抑えることができる。
なお、電磁弁226が開放されるタイミングは、例えば、ロール紙205の架け替え、印刷パターンの変更といった通常の印刷ジョブ間の作業時間より長い時間(例えば、1時間以上)印刷処理が停止された場合であり、供給パン204に処理液を充填する待ち時間が印刷停止ごとに発生しないようになっている。
また、電磁弁226は電力が供給されていない場合に開放されるので、前処理液塗布装置2の電源が遮断された場合は供給パン204に入れられている処理液がリザーブタンク224へ移送される。このような構成により、処理液が供給パン204内に長時間入れられたままになることを防止している。
また、リザーブタンク224においても処理液が長時間(例えば、数十日以上)使用されていない場合は、処理液の粘度が上昇してしまう。そこで、リザーブタンク224において処理液が一定時間以上使用されていない場合、廃液ポンプ222によりリザーブタンク224内の処理液が廃液タンク221に廃液されることにより、処理液の鮮度が保たれる。
また、退避経路225からフィルタ227に連通する循環経路228が分岐している。この循環経路228において、フィルタ227の上流側に電磁弁232が設けられ、下流側に三方弁233が設けられている。フィルタ227は、供給パン204内に滞留する紙粉等を除去し、処理液が糊状になることを防止する。なお、供給パン204内に滞留する紙粉等は、ロール紙205を塗布ローラ201及び加圧ローラ203により滑らせて動かすこと(摺動)により発生する。
処理液を塗布している際に、適宜電磁弁232が開放されると、供給パン204内の処理液の一部が退避経路225及び循環経路228を通ってフィルタ227に通されることにより、処理液に含まれる紙粉類が除去される。そして、三方弁233がフィルタ227と供給パン204とが連通する状態にされ供給ポンプ230が駆動すると、フィルタ227により紙粉類が除去された処理液が供給ポンプ230により供給パン204へと供給される。
供給パン204への処理液の供給は、供給部であるリザーブタンク224又はカートリッジ229、238から行われる。リザーブタンク224にはリザーブタンク224内の処理液の残量を検知するセンサ210が設けられている。
センサ210によりリザーブタンク224内に処理液の残量が予め定められた量以上であると検知された場合、電磁弁236が開放される。電磁弁236が開放されると、リザーブタンク224に入れられている処理液が、リザーブタンク224とフィルタ227とを連通する循環供給経路235からフィルタ227に通される。そして、三方弁233がフィルタ227と供給パン204とが連通する状態にされ供給ポンプ230が駆動すると、フィルタ227に通された処理液が供給ポンプ230により供給パン204へと供給される。
一方、センサ210によりリザーブタンク224に処理液の残量が予め定められた量未満であると検知された場合は、カートリッジ229、238のいずれかから供給が行われる。例えば、カートリッジ229から供給が行われる場合、電磁弁234が開放され、三方弁233がカートリッジ229と供給パン204とが連通する状態にされ供給ポンプ230が駆動する。そして、カートリッジ229に入れられている処理液が経路231を通って、供給ポンプ230により供給パン204へと供給される。
また、経路231上にはカートリッジ229、238内の処理液の有無を検知するEMPTYセンサ223が設けられている。例えば、カートリッジ229内の処理液がないと検知された場合、カートリッジ238からの供給に制御が切り替えられる。これにより、電磁弁237が開放され、カートリッジ238に入れられている処理液が経路231を通って、供給ポンプ230により供給パン204へと供給される。
その間に、処理液がないと検知されたカートリッジ229は、新しいカートリッジに交換される。このように、複数のカートリッジが装着可能な構成により、前処理液塗布装置2の稼働を停止させることなく、カートリッジを交換することが可能になる。なお、本実施形態においては、2つのカートリッジ229、238が装着されている場合を例として説明したが、これは一例であり、3つ以上のカートリッジが装着されてもよい。
次に、一般的な液面検知センサの構成を説明する。図3は、本実施形態に係る液面検知センサ206と比較のための一般的な液面検知センサの構成を例示する図である。なお、図3は、液面検知センサの一部を示す断面図であり、図3に示した液面検知センサは、ケースに保持された2本の電極ピン207a、207bから構成されるものとする。また、電極ピン207は、図3に示すように、液面検知センサの内壁から鉛直下方に突出して設けられている。
一方の電極ピン(ここでは、電極ピン207aとする)には、交流電流が印加され、もう一方の電極ピン(ここでは、電極ピン207bとする)は、GNDである。図3(a)に示すように、電極ピン207a、207bが液面検知センサ内の処理液(図3においてはドットで示されている)に浸っている場合、液中のイオンにより電荷の授受が行われるので、液面検知センサは流れた電荷に応じた出力を得ることができる。
図4は、図3に示した構成の液面検知センサ内の処理液の残量に応じた出力の変化を例示するグラフである。図4に示すように、横軸は経過時間(秒)を示し、縦軸は液面検知センサの出力値(以降、「センサ出力値」とする)(V)を示す。
液面検知センサに処理液が十分に入っている状態から時間が経過するにつれて処理液が減っていくとする。液面検知センサに処理液が十分に入っており電極ピン207a、207bが処理液に完全に浸っている状態である場合(例えば図4に示した経過時間0秒から25秒の間)、センサ出力値はほぼ0Vである。
供給パン204内の処理液が減っていくと、液面検知センサにおける液面の高さが低下していくので、図3(b)に示すように、電極ピン207a、207bと処理液の液面とはやがて離間する。この場合、電極ピン207a、207bと処理液との接触がなくなるので、電極ピン207a、207bと液面とが離間したタイミングで、センサ出力値が0Vから、供給パン204内の処理液の残量が不足していると検知する閾値(スライスレベル)よりも大きな値(例えば、2V)に変化する。
すなわち、電極ピン207a、207bは、液体収容容器である供給パン204に収容されている液体の残量に応じて液体検知装置内部において液面が移動する液体との接触の有無を検知する導体である。液面検知センサは、このような導体による液体との接触の有無の検知に基づいて供給パン204内の液体の残量を検知する。
しかしながら、液面検知センサの構成が図3に示した構成の場合、図3(b)に示すように、電極ピン207a、207bを保持する液面検知センサの天面に液が残り、天面に液膜が張る。
この液膜の影響により抵抗値が変化するので、電極ピン207a、207bと液面とが離間してもセンサ出力値の立ち上がりが鈍り、液面と離間したタイミングからセンサ出力値がスライスレベル(図6においては点線で示した1Vのライン)を超えるまでのタイミングにラグ(例えば図4に示したグラフにおいては約15秒)が生じる。そのため、電極ピン207a、207bと液面とが離間したにも関わらず、液面検知センサは供給パン204内の処理液の残量が予め定められた量以上であると誤検知してしまう。
このような誤検知を軽減させるための液面検知センサ206の構成が、本実施形態に係る要旨である。以下、本実施形態に係る液面検知センサ206の構成を説明する。
図5は、本実施形態に係る液面検知センサ206の構成を例示する図である。なお、図5は、液面検知センサ206の一部を示す断面図であり、図5に示した液面検知センサ206は、2本の電極ピン207a、207bから構成されるものとする。図5に示すように、液面検知センサ206の電極ピン207a、207bを保持する天面は、処理液の液面と水平方向に傾斜している。
このような構成により、液面検知センサ206内の処理液の液面の高さが低下する際に天面に残っている液は、図5(b)に示すように、自重により電極ピン207b側へと流れ排出される。すなわち、図5に示した液面検知センサ206の構成においては、電極ピン207a、207bと液面とが離間した際に、天面に残る液が図3に示した構成の場合よりも少なくなる。
また、図5に示すように、液面検知センサ206の隣接する導体間の間隔、すなわち電極ピン207aと電極ピン207bとの間隔(以降、「電極ピン間隔」とする)が図3に示した液面検知センサの電極ピン間隔よりも広い。電極ピン207の周辺は液の表面張力によって少量の液が残るので、電極ピン間隔が狭い場合、電極ピン間で液膜が張る。
このような液膜の影響により、上述したように、電極ピン207a、207bと液面とが離間したにも関わらず、電極ピン間隔が狭い液面検知センサは供給パン204内の処理液の残量が予め定められた量以上であると誤検知してしまう。図5に示した構成により、電極ピン間隔が広くなり、図3に示した構成の場合よりも電極ピン間で液膜が張りにくくなる。
図5に示した液面検知センサ206の構成における具体的な天面の傾斜角度及び電極ピン間隔を説明する。図6(a)は、図5に示した液面検知センサ206の構成における天面の角度と検知タイムラグとの関係を示すグラフである。また、図6(b)は、図5に示した液面検知センサ206の構成における電極ピン間隔と検知タイムラグとの関係を示すグラフである。
図6(a)及び図6(b)に示したグラフの縦軸は検知タイムラグを示す。検知タイムラグは、電極ピン207と液面とが離間した時間から処理液の残量が不足している(予め定められた量未満である)と検知するまでの時間を示す。すなわち、検知タイムラグが所定の大きさより大きい場合、液面検知センサ206は処理液の残量が不足しているにも関わらず、処理液の残量が予め定められた量以上であると誤検知している。
また、図6(a)に示したグラフの横軸は液面検知センサ206の天面の傾斜角度を示し、図6(b)に示したグラフの横軸は液面検知センサ206における電極ピン間隔(mm)を示す。
図6(a)に示すように、天面の傾斜角度が5°以上である場合、検知タイムラグが0に近い値を示している。また、図6(b)に示すように、電極ピン間隔が20mm以上である場合、検知タイムラグが0に近い値を示している。したがって、図5に示した液面検知センサ206において、天面の傾斜角度が5°以上であって、電極ピン間隔が20mm以上である場合に、検知タイムラグが0に近くなる。すなわち、天面の傾斜角度が5°以上であって、電極ピン間隔が20mm以上である場合、天面に処理液が残らず、電極ピン間で液膜が張ることもない。
図7は、天面の傾斜角度が5°、電極ピン間隔が20mmである液面検知センサ206の処理液の残量に応じた出力の変化を例示するグラフである。図7に示したグラフの縦軸及び横軸は、図4に示したグラフの縦軸及び横軸と同様である。上述したように、天面の傾斜角度が5°以上であって電極ピン間隔が20mm以上である液面検知センサ206においては、電極に処理液が残らず、電極ピン間で液膜が張ることもない。そのため、電極ピン207と液面とが離間した際に、出力値が液膜の影響を受けることはなく、電極ピン207a、207b間は完全な絶縁状態となる。
そのため、図7に示すように、電極ピン207と液面とが離間したタイミングで、センサ出力値が0Vから2Vへ直ちに立ち上がり、液面検知センサ206は、供給パン204内の処理液の残量が不足していると正しく検知する。
以上説明したように、本実施形態に係る前処理液塗布装置2の液面検知センサ206は、天面の傾斜角度が5°以上であり電極ピン間隔が20mm以上で構成される。このような構成により、供給パン204内の処理液が減り液面の高さが低下することで電極ピン207と処理液の液面とが離間した際のセンサ出力値が、センサ210を保持する天面に張られた液膜の影響を従来よりも受けにくくすることができるので、液体収容容器に収容された液体の残量を検知するセンサの誤検知を軽減することが可能になる。
また、本実施形態は、画像形成装置における処理液の入った容器である供給パン204に限らず、液体を供給して塗布する液体塗布装置における液体に入った容器に対しても同様に適用可能である。なお、本実施形態に係る液体検知装置は、供給パン204に収容されている液体の残量を検知する液面検知センサ206である場合を例として説明した。その他、本実施形態は、センサ210を有するリザーブタンク224を液体検知装置とした場合であっても同様に適用可能である。
なお、本実施形態に係る液面検知センサ206において、さらに天面の内側が撥水性を有するようにしてもよい。具体的には、例えば、天面の内側に撥水コートを施したり、天面自体をフッ素材料等の撥水性材料により形成したりしてもよい。図8は、天面の内側が撥水性を有する液面検知センサ206の構成を例示する図である。なお、図8は、液面検知センサ206の一部を示す断面であり、図8に示した液面検知センサ206は、2本の電極ピン207a、207bから構成されるものとする。
図8(b)に示すように、液面検知センサ206の天面の内側が撥水性を有するので、天面に残った液が表面張力により球形となり、天面や電極ピン207から液が離れやすく、図5に示した構成よりもさらに天面に液が残りにくくなる。
図9は、図8に示した液面検知センサ206の処理液の残量に応じた出力の変化を例示する図である。図9に示したグラフの縦軸及び横軸は、図7に示したグラフの縦軸及び横軸と同様である。上述したように、液面検知センサ206の天面の内側が撥水性を有することにより、さらに天面に液が残りにくくなる。そのため、図9に示すように、電極ピン207と液面とが離間したタイミングで、図7に示した場合よりも、センサ出力値が0Vから2Vへさらに早く立ち上がる。このような構成により、液面検知センサ206は、供給パン204内の処理液の残量が不足しているとより正しく検知することが可能になる。
図10は、本実施形態に係る液面検知センサ206の構成を例示する図である。図10(a)に示すように、液面検知センサ206は、絶縁体のケース251及びケース251に保持された複数の電極ピン207から構成される。また、複数の電極ピン207(導体)は、液面が移動する方向に沿って配列されている。また、液面検知センサ206は、チューブ252及びニップル253を介して供給パン204と接続されている。
図10(a)に示すように、液面検知センサ206は、複数の電極ピン207が配列されている方向は、処理液254の液面に対して5°以上傾斜しており、電極ピンを保持する液面検知センサ206の内壁に処理液が留まらないようになっている。ケース251は、パイプ形状であり、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等の材料で形成される。なお、上述した材料で形成されたケース251の内側に撥水コートを施すようにしてもよい。また、ケース251自体が、ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)やテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等の撥水性材料で形成されるようにしてもよい。
また、ケース251の内径が細いほど処理液の表面張力の影響を受け、ケース251内の液面はケース内径と垂直になろうとし、供給パン204の液面と合致せず、液面検知センサ206は液の残量を正しく検知できなくなる。そのため、ケース251の内径はΦ10mm以上でなるべく大きくすることが好ましい。
1本以上の電極ピン207には交流で電圧が印加され、1本以上の電極ピン207はGNDである。電極ピン207は、図示しないコネクタを介して、図示しない基板に取り付けられている。基板中に液がある状態においては、液中のイオンにより電荷の授受が行われるので、液面検知センサ206は、流れた電荷に応じたセンサ値を出力する。
上述したように、電極ピン間隔が狭い場合、電極ピン207間で液膜が張るので、図10(a)に示すように、各電極ピン207は、20mm以上間隔を開けて配置されている。また、図10(b)は、図10(a)に示す面Aで切断された液面検知センサ206の断面図である。図10(b)に示すように、電極ピン207は、処理液254の液面に対して45°付近に実装されることが好ましい。
電極ピン207が処理液254の液面に対して垂直に実装された場合、ケース251の上面に留まった液が左右対称でバランスがよくなり、処理液254が排出されにくくなる。また、電極ピン207が処理液254の液面に対して平行である場合、液面に近い電極ピン207の面積が広く液切れが悪くなる。そのため、図10(b)に示すような構成とすることで、ケース251の天面に処理液254が留まることを防止することが可能になる。
1 前処理機
2 前処理液塗布装置
3 インクジェットプリンタ本体
4 後処理機
200 塗布部
201 塗布ローラ
202 スクイーズローラ
203 加圧ローラ
204 供給パン
205 ロール紙
206 液面検知センサ
207 電極ピン
210 センサ
221 廃液タンク
222 廃液ポンプ
223 EMPTYセンサ
224 リザーブタンク
225 退避経路
226、232、234、236、237 電磁弁
227 フィルタ
228 循環経路
229、238 カートリッジ
230 供給ポンプ
231 経路
233 三方弁
235 循環供給経路
特開平06−270410号公報

Claims (6)

  1. 液体収容容器に収容されている液体の残量を検知する液体検知装置であって、
    前記液体収容容器における液体の残量に応じて前記液体検知装置において液面が移動する液体との接触の有無を検知する複数の導体が、前記液体検知装置の内壁から鉛直下方に突出して設けられ、
    前記複数の導体は、前記液面が移動する方向に沿って配列され、
    前記複数の導体が配列されている方向は、前記液面と水平方向に対して5°以上傾斜し、
    前記複数の導体は、隣接する導体間の間隔が20mm以上となるように設けられている
    ことを特徴とする液体検知装置。
  2. 前記内壁は撥水性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体検知装置。
  3. 前記内壁に撥水コートが施されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体検知装置。
  4. 前記内壁は撥水性材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体検知装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体検知装置を備えることを特徴とする液体塗布装置。
  6. 前記液体検知装置は、前記液体塗布装置が対象物に対して塗布するべき液体が収容された液体収容容器における液体の残量を検知する
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体塗布装置。
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