JP2016044761A - スラリ流体用メカニカルシール及びこれを使用するスラリ流体用ロータリジョイント - Google Patents

スラリ流体用メカニカルシール及びこれを使用するスラリ流体用ロータリジョイント Download PDF

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Abstract

【課題】Oリング装填空間へのスラリ流体の侵入を確実に防止することができ、可動密封環の追従性を担保して良好なメカニカルシールシール機能を発揮させるようにする。【解決手段】固定密封環6を回転軸3に固定し、可動密封環7の基端部分7bをケース体2の密封環保持部2bにOリング16を介して軸線方向移動可能に嵌合保持する。可動密封環7の先端部分7cにスラリ流体領域Aに配して環状シール部材19を設け、密封環保持部2bのスラリ流体領域側端面を軸線に直交する円環状平面であるシール面2dに構成する。環状シール部材19は、可動密封環7の先端部分7cに嵌合固定された本体部19aと、シール面2dに直交する方向に弾性変形可能であり、シール面2dに面接触する状態で圧接されたシール部19bと、両部19a,19bを連結する連結部19cとからなる弾性材製の回転体形状をなすものである。【選択図】図1

Description

本発明は、スラリ、粉体、固形微粒子、ビーズ等のスラリ成分を含有するスラリ流体をシールするためのスラリ流体用メカニカルシール及びこれを使用するスラリ流体用ロータリジョイントに関するものである。
従来のスラリ流体用メカニカルシールとしては、特許文献1の図1に開示されたもの(以下「第1従来シール」という)及び特許文献2の図1に一次シールとして開示されたもの(以下「第2従来シール」という)が公知である。
すなわち、第1従来シール及び第2従来シールは、回転機器のハウジングに取り付けられた筒状のケース体とこれを洞貫する当該回転機器の回転軸である回転軸体との間に装填されており、回転軸体に固定された固定密封環と、これに軸線方向に対向してケース体に形成した密封環保持部にOリングを介して軸線方向移動可能に保持された可動密封環と、可動密封環とケース体との間に装填されて当該可動密封環を固定密封環に押圧接触させるべく附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分の外周側領域である被密封流体領域たるスラリ流体領域と当該相対回転摺接部分の内周側領域である非密封流体領域(第1従来シールでは大気領域であり、第2従来シールでは封液領域である)との間をシールするように構成されている。
ところで、第1従来シール及び第2従来シールにあっては、ケース体と可動密封環との間をシール(二次シール)する前記Oリングをケース体の密封環保持部の内周部に形成したOリング溝に係合保持させているが、このOリング溝によってケース体の密封環保持部と可動密封環との対向周面部間に装填されたOリングは被密封流体であるスラリ流体に接触していることから、Oリングと可動密封環ないしケース体の密封環保持部との接触部分にスラリ成分が堆積、固着して、可動密封環のOリングを介しての軸線方向移動が円滑に行われず、可動密封環の追従性が低下、阻害される虞れがある。このような事態が発生すると、両密封環の接触圧(密封端面の接触面圧)が不適正となり、メカニカルシール機能が低下する。
そこで、第1従来シールでは、特許文献1の図1及び図2に示す如く、ケース体の密封環保持部と可動密封環との対向周面部間におけるOリングの装填空間(以下「Oリング装填空間」という)にグリース等の粘性材を充填させておくことにより、可動密封環のOリングを介しての軸線方向移動を許容しつつ、Oリング装填空間へのスラリ流体の侵入を阻止するように工夫している。また、第2従来シールでは、特許文献2の図1〜図5に示す如く、ゴム等の弾性材製のリップシールをケース体の密封環保持部に固定して、当該リップシールの先端リップ部を可動密封環の外周面に圧接させておくことにより、Oリング装填空間を被密封流体領域から遮断して、Oリング装填空間へのスラリ流体侵入を阻止するように工夫している。
特開2005−048819公報 特開2009−197945公報
しかし、第1従来シールでは、長期使用のうちにはOリング装填空間に充填した粘性材が流出したりスラリ流体との接触により侵食されて、粘性材によるOリング溝内へのスラリ流体侵入阻止効果が低下する虞れがある。特に、スラリ流体が硬質固形粒子を含有するものである場合には、粘性材の充填層が硬質固形粒子との接触により短期間のうちに破損、消失する虞れがある。
一方、第2従来シールにあっては、第1従来シールのような問題は生じないが、リップシールの先端リップ部をその弾性力によって可動密封環の外周面に圧接させておくものであるから、長期使用のうちには先端リップ部の弾性力が劣化、低下して、先端リップ部の可動密封環の外周面への圧接力つまりシール力が低下して、スラリ流体のOリング装填空間への侵入を効果的に防止できなくなる。また、回転軸の振動により可動密封環が径方向に変位すると、先端リップ部と可動密封環の外周面との接触力が周方向において均一とならず、つまり可動密封環の外周面において先端リップ部が強く接触する部分と接触が不十分な部分とが生じて、スラリ流体のOリング装填空間への侵入防止効果が十分に発揮されない。さらに、可動密封環の外周面において先端リップ部が強く接触する部先においては、先端リップ部と可動密封環との摩擦力が必要以上に大きくなることから、当該摩擦力によって可動密封環の軸線方向移動つまり追従性が妨げられる虞れがある。また、リップシールの周辺温度が変化した場合にも、上記した可動密封環が径方向に変位した場合と同様の問題が生じる。例えば、リップシールの周辺温度が高温変化した場合には、リップシールの膨張により先端リップ部が拡径して先端リップ部によるシール力が低下することにより、スラリ流体がOリング装填空間に侵入する虞れがある。逆にリップシールの周辺温度が低温変化した場合には、リップシールの収縮により先端リップ部が縮径して先端リップ部の可動密封環の外周面への接触圧(摩擦力)が必要以上に高くなって、可動密封環の追従性が妨げられる虞れがある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたもので、特に第2従来シールにおける問題を解決して、長期に亘ってOリング装填空間へのスラリ流体侵入を確実に防止することができ、可動密封環の追従性を担保して良好なメカニカルシールシール機能を発揮させることができるスラリ流体用メカニカルシールを提供すると共に、かかるメカニカルシールを使用することによってスラリ流体を良好に流動させることができるスラリ流体用ロータリジョイントを提供することを目的とするものである。
本発明は、同心をなして相対回転する回転軸体と筒状のケース体との間に装填されたメカニカルシールであって、回転軸体に固定された固定密封環と、これに軸線方向に対向してケース体にOリングを介して軸線方向移動可能に保持された可動密封環と、可動密封環とケース体との間に装填されて当該可動密封環を固定密封環に押圧接触させるべく附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分の内外周領域の一方である被密封流体領域たるスラリ流体領域とその他方である非密封流体領域との間をシールするように構成されたスラリ流体用メカニカルシールにおいて、上記の目的を達成すべく、特に、可動密封環の基端部分がケース体に形成された密封環保持部に前記Oリングを介して軸線方向移動可能に嵌合保持されており、可動密封環の先端部分にスラリ流体領域に配して環状シール部材を設けると共に密封環保持部のスラリ流体領域側端面を軸線に直交する円環状平面であるシール面に構成してあり、当該環状シール部材が、可動密封環の先端部分に嵌合固定された本体部と、前記シール面に直交する方向に弾性変形可能であり、当該シール面に面接触する状態で圧接されたシール部と、本体部とシール部とを連結する連結部とからなる弾性材製の回転体形状をなすものに構成しておくことを提案する。
本発明のスラリ流体用メカニカルシールの好ましい実施の形態にあっては、可動密封環の基端部分とケース体の密封環保持部との対向周面部の一方に前記Oリングを係合する円環状のOリング溝が形成されている。また、環状シール部材の本体部が、可動密封環の先端部分に形成された環状溝に弾性的に密に嵌合固定されている。
また、本発明のスラリ流体用メカニカルシールにあっては、環状シール部材の連結部が、シール部のシール面に直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものであることが好ましい。
また、本発明のスラリ流体用メカニカルシールは、回転機器の軸封手段として使用され、かかる軸封手段にあっては、ケース体が回転機器のハウジングに取り付けられており、回転軸体がケース体を同心状に洞貫する当該回転機器の回転軸であり、当該回転機器の機内領域が前記被密封流体領域に連通するスラリ流体領域である。
また、本発明のスラリ流体用メカニカルシールは、上記した回転機器の軸封手段として使用される他、スラリ流体用ロータリジョイントの流路シール手段としても使用される。すなわち、本発明は、ケース体と回転軸体とが相対回転自在に連結し、ケース体に密封環保持部を貫通して可動密封環の内周部に連通するケース体側通路を形成すると共に回転軸体にこれを貫通して固定密封環の内周部に連通する軸体側通路を形成し、両体に、ケース体側通路と軸体側通路とを上記したスラリ流体用メカニカルシールによってシールされた両密封環の相対回転摺接部分の内周側領域であるスラリ流体領域を介して相対回転自在に連通接続してなる一連のスラリ流体流路を形成してあるスラリ流体用ロータリジョイントを提案する。
本発明のスラリ流体用メカニカルシールによれば、第2従来シールのような問題を生じることなく、環状シール部材により可動密封環の二次シールであるOリングの装填空間へのスラリ流体の侵入を確実に阻止することができ、可動密封環の追従性が低下して作動不良となるようなことがなく、長期に亘って良好にメカニカルシール機能を発揮させることできる。
本発明のスラリ流体用ロータリジョイントによれば、スラリ流体流路におけるスラリ流体の流動を漏れを生じることなく良好に行うことができる。
図1は本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールを使用する軸封装置の一例を示す断面図である。 図2は図1の要部を拡大して示す詳細図である。 図3は当該軸封装置の変形例を示す要部の断面図である。 図4は本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールを使用するスラリ流体用ロータリジョイントの一例を示す断面図である。 図5は当該ロータリジョイントの図4と異なる断面を示す断面図である。 図6は図4の要部を拡大して示す詳細図である。 図7は当該ロータリジョイントの変形例を示す要部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2に示す実施の形態は、本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールを軸封装置の一次シールとして使用した例に関するものである。
すなわち、図1は本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールを使用する軸封装置の一例を示す断面図であり、図2は図1の要部を拡大して示す詳細図である。なお、以下の説明において、前後とは図1における左右をいうものとする。
図1に示すスラリ流体用メカニカルシールは、固形粒子等のスラリ成分を含有する液状スラリ流体(スラリ液)を扱うポンプ、ビーズミル、攪拌機等の回転機器に装備された軸封装置の一次シールとして使用されたものである。すなわち、当該軸封装置は、図1に示す如く、回転機器のハウジング1に取り付けられた円筒状のケース体2とこれを洞貫する回転軸体である当該回転機器の回転軸3との間に軸線方向に並列状に配置された一次シール4及び二次シール5により、当該回転機器の機内領域であるスラリ流体領域Aと機外領域たる大気領域Bとの間を両シール4,5間に形成された封液領域Cを介してシールするように構成されている。
ケース体2は炭素鋼,ステンレス鋼等の鋼材(この例ではSUS304)で構成された円筒構造のもので、図1に示す如く、本体部2aとその内周側前端部に突設された密封環保持部2bとその内周側後端部に連設されたスプリング保持部2cとからなり、本体部2aの先端面(前端面)をハウジング1の基端面(後端面)に衝合させると共に密封環保持部2bをハウジング1の内周面に衝合(嵌合)させた状態で、ハウジング1に取り付けられている。なお、回転軸3は、ケース体2の各部2a,2b,2cを同心状に貫通している。
一次シール4は、図1に示す如く、本発明に係るスラリ流体用のメカニカルシールであって、回転軸3に固定された第1固定密封環6と、ケース体2に軸線方向(前後方向)に移動可能に保持された第1可動密封環7と、第1可動密封環7を第1固定密封環6に押圧接触させるべく附勢するスプリング部材8とを具備し、両密封環6,7の対向端面たる第1密封端面6a,7aの相対回転摺接作用により、その相対回転摺接部分6a,7aの外周領域である被密封流体領域とその内周領域である非密封流体領域との間を遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールである。ここに、当該相対回転摺接部分6a,7aの外周領域である被密封流体領域は機内領域に連通されたスラリ流体領域Aであり、その内周領域である非密封流体は封液領域Cである。なお、封液領域Cには、後述する如く、スラリ流体領域Aより高圧の封液27が循環供給されている。
第1固定密封環6は、図1に示す如く、先端面(後端面)を軸線に直交する円環状の平滑面である密封端面6aに構成した超硬合金又はセラミックス(この例では、超硬合金)製の円環状体であり、ハウジング1内であって密封環保持部2bよりスラリ流体領域A側(前側)の位置に配して、回転軸3に嵌合固定されている。回転軸3には、鋼材(この例ではSUS304)製のスリーブ3aが、その後端部に嵌合させたストッパリング10及びこれに螺合させた適当数のセットスクリュー11,12により嵌合固定されている。第1固定密封環6は、スリーブ3aの前端部にOリング13、キー14及びスナップリング15を介して嵌合固定されている。なお、スリーブ3aと第1固定密封環6との嵌合構造は、図1に示す如く、両者3a,6の前端面が面一となるようにして、スラリ流体領域Aに露出するスリーブ3aの前端面が可及的に小面積となるように工夫してある。
第1可動密封環7は、図1に示す如く、先端面(前端面)を軸線に直交する円環状の平滑面である密封端面7aに構成した超硬合金又はセラミックス(この例ではセラミックス)製の円環状体であり、ケース体2の内周部にゴム等の弾性材(この例ではパーフロロゴム)製のOリング16を介して嵌合保持させることにより、密封環保持部2bの内周部に軸線方向に移動可能に保持されている。すなわち、第1可動密封環7は、図1に示す如く、先端部分7cの外周面及び基端部分7bの外周面を第1固定密封環6の外周面と同一径とした円環状体であり、基端部分7bとケース体2の密封環保持部2bとの間を二次シールするOリング16を介在した状態で、密封環保持部2bに軸線方向移動可能に内嵌保持されている。Oリング16は、密封環保持部2bの内周部に形成された円環状のOリング溝17に係合保持されて、第1可動密封環7の基端部分7bの外周面に相対運動可能に圧接されている。
スプリング部材8は、図1に示す如く、第1可動密封環7とその後方に位置するケース体2のスプリング保持部2cとの間に装填された適当数のコイルバネで構成されており、第1可動密封環7を第1固定密封環6へと押圧接触させるべく前方へと附勢するものである。なお、第1可動密封環7は、その基端内周部に形成した凹部7dにケース体2のスプリング保持部2cに突設したドライブピン18を係合させることにより、軸線方向への移動を所定範囲で許容しつつケース体2に対する相対回転が阻止されている。
二次シール5は、図1に示す如く、ケース体2のスプリング保持部2cより後方位に配して、スリーブ3aに嵌合固定された保持環20及びこれに相対回転不能に係合され且つスリーブ3aにOリング21を介して軸線方向移動可能に嵌合保持された第2可動密封環22と、第2可動密封環22の後方位に配して、ケース体2の後端部に嵌合固定された第2固定密封環23と、保持環20と第2可動密封環22との間に装填されて第2可動密封環22を第2固定密封環23へと押圧接触させるべく附勢するバネ部材24とを具備し、両密封環22,23の対向端面たる第2密封端面22a,23aの相対回転摺接作用により、その相対回転摺接部分22a,23aの外周領域である封液領域Cとその内周領域である機外領域(大気領域)Bとを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールである。なお、一次シール4及び二次シール5からなる軸封装置は、図1に鎖線図示する如く、適当数のセット爪25をストッパリング10に形成した環状凹部10aに係合させた状態でケース体2に取付けることにより当該軸封装置の回転機器への脱着時に一体化できるカートリッジ形のものに構成されている。当該軸封装置の運転時においては、セット爪25はストッパリング10から外して、ケース体2の適所であって運転の支障とならない位置(例えば、図1に実線で示す位置)に取付けておく。
封液領域Cには、図1に示す如く、ケース体2に形成した給排液路26a,26bにより機内領域Aの圧力より高圧の封液27が循環供給されている。封液27としては、被密封流体たるスラリ流体に混入して支障のない水,油,溶剤等が使用される。この封液27により、一次シール4の第1密封端面6a,7a及び二次シール5の第2密封端面22a,23aの潤滑が良好に行われ、機内領域Aと大気領域Bとの間のシールが良好に行われる。
而して、一次シール4にあっては、本発明に従って、図1及び図2に示す如く、
第1可動密封環7の先端部分7cに被密封流体領域であるスラリ流体領域Aに配して環状シール部材19を設けると共にケース体2の密封環保持部2bのスラリ流体領域側端面(前端面)を軸線に直交する円環状平面であるシール面2dに構成してあり、当該環状シール部材19を、第1可動密封環7の先端部分7cに密に嵌合固定された本体部19aと、前記シール面2dに直交する方向に弾性変形可能であり、当該シール面2dに面接触する状態で圧接されたシール部19bと、本体部19aとシール部19bとを連結する連結部19cとからなる弾性材製の回転体形状をなすものに構成してある。
この例では、環状シール部材19はパーフロロゴム製のものであり、図2に示す如く、内周部を第1可動密封環7の先端部分7cの外周部に形成した環状溝7eに弾性的に密に嵌合固定された断面方形をなす円筒状の本体部19aと、本体部19aの基端外周面(後端外周面)からこれに直交して外周方向に延びる円環状板状の連結部19cと、連結部19cの外周部に連なっており、連結部19cの基端面(後端面)から軸線に平行して第1可動密封環7の基端方向(後方)に突出する円筒状のシール部19bとからなる円環状体形状をなすものである。
シール部19bは、軸線方向厚み及び径方向幅を軸線方向つまりシール面2に直交する方向に弾性変形可能となるように設定した断面方形のものであって、図2に鎖線図示する自由状態(無負荷状態)の形態から軸線方向に若干圧縮させた状態で、端面をシール面2dに接触させてある。すなわち、シール部19bは、図2に実線で示す如く、シール面2dに面接触する状態で弾性的に圧接させてあり、第1可動密封環7が追従動作(軸線方向変位)した場合にもシール部19bがシール面2dに適切に圧接されてシール機能が担保されるように工夫してある。
連結部19cは、軸線方向厚み及び径方向長さをシール部19bより小さくした断面方形をなすもので、シール部19bのシール面2dに直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものであって、このような弾性変形を容易ならしめるために、図2に示す如く、シール面2dに対向する一端面(後端面)を本体部19aのシール面側端面(後端面)と面一状とすると共に他端面(前端面)と本体部19aの外周面との接合部を円弧状としてある。
以上のように構成された本発明に係るスラリ流体用メカニカルシール3にあっては、環状シール部材7の内周部である固定部19aを第1可動密封環7の先端部分7cの外周部に形成した環状溝7eに密に嵌合固定すると共に、当該環状シール部材7の外周部であるシール部19bをケース体2の密封環保持部2cのスラリ流体領域側端面であるシール面2dに面接触状態で圧接させているから、Oリング溝17に係合されたOリング16の装填空間(Oリング装填空間)17aをスラリ流体領域Aと遮断して、Oリング装填空間17aへのスラリ流体の侵入を確実に阻止することができる。
而して、シール部19bはシール面2dに直交する方向に弾性変形可能なものであり、当該方向(軸線方向)に弾性的に圧縮された状態でシール面2dに圧接されているから、シール部19bによるシール面2dへの圧接状態つまりシール状態は第1可動密封環7が追従変位(軸線方向への変位)しても担保される。しかも、シール部19bはシール面2dに面接触していることから、シール部19bによるシール機能が安定して発揮される。
また、回転軸3の振動により第1可動密封環7が径方向に変位した場合、この変位に伴ってシール部19bはシール面2d上を移動するが、シール部19bとシール面2dとの接触状態つまりシール状態はシール部19bの周方向において変化することがない。したがって、回転軸3が振動した場合にも、シール部19bによるシール機能は低下することがなく、当該シール機能が良好に発揮される。また、環状シール部材19の周辺温度が変化する条件下において、環状シール部材19が膨張又は収縮した場合にも、第1可動密封環7が径方向に変位した場合と同様に、かかる膨張、収縮によってはシール部19bのシール面2dへの圧接位置が径方向に変化するに過ぎないから、シール部19bとシール面2dとの圧接状態は変化せず、シール部19bによるシール機能は良好に発揮される。
このように、回転軸3が振動する条件下や環状シール部材19が膨張ないし収縮するような温度変化のある条件下においても、長期に亘って、Oリング装填空間17aへのスラリ流体侵入を環状シール部材19によって確実に防止することができる。しかも、回転軸3の振動による第1可動密封環7の径方向変位や温度変化による環状シール部材19の膨張ないし収縮変化によっては、シール部19bがシール面2d上を径方向に変位するにすぎないから、第2従来シールのように第1可動密封環7の軸線方向変位を妨げることがなく、第1可動密封環7の追従性を担保して良好なメカニカルシール機能を発揮させることができる。
また、環状シール部材19が劣化した場合にも、第2従来シールのようにシール機能が径方向の弾性変形によって発揮されるのではなく、シール部19bの軸線方向の弾性変形(シール面2dに直交する方向の弾性変形)によって発揮されることからシール部19bによるシール面2dへの圧接力(シール力)は十分に担保される。特に、連結部19cを、上記した如くシール部19bのシール面2dに直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものとしておくと、シール部19b自体の軸線方向弾性力が低下した場合にも、シール部19bのシール面2dへの圧接力が連結部19cの弾性力によって補完されることから、シール部19bのシール面2dへの圧接力が十分に担保される。したがって、シール部19bによるシール機能が長期に亘って良好に発揮されることになる。
以上のように、本発明に係るスラリ流体用メカニカルシール3によれば、Oリング装填空間17aへのスラリ流体の侵入を確実に防止して、第1可動密封環7の追従性を担保することができ、一次シールとしてのメカニカルシール機能を長期に亘って良好に発揮することができる。
図4〜図6に示す実施の形態は、相対回転部材間でスラリ流体を流動させるスラリ流体用ロータリジョイントに本発明を適用した例に関するものである。
すなわち、図4は本発明に係るスラリ流体用ロータリジョイントを使用するスラリ流体用ロータリジョイントの一例を示す断面図であり、図5は当該ロータリジョイントの図4と異なる断面を示す断面図であり、図6は図4の要部を拡大して示す詳細図である。
図4及び図5に示す本発明に係るスラリ流体用ロータリジョイントは、半導体ウエハ研磨装置,ガラス基板研磨装置やマイクロビーズ等を粉砕・分散させる超微粉砕・分散機等の回転機器において回転テーブル等の回転側部材とこれを支持する機器本体等の固定側部材との間でスラリ成分(例えば、砥粒等の固形微粒子)を含有する液状又はガス状のスラリ流体31を流動させるためのものであって、前記固定側部材に取付けられるケース体32と、前記回転側部材に取付けられる回転軸体33と、両体32,33に同心状に並列配置された第1及び第2メカニカルシール34,35と、第1メカニカルシール34内に形成された第1シール空間36及び両メカニカルシール34,35間に形成された第2シール空間37と、ケース体32に形成されたケース体側通路38と回転軸体33に形成された軸体側通路39とを第1シール空間36を介して連通させてなる一連のスラリ流体流路40と、ケース体32に形成されて第2シール空間37に冷却液41を給排させる給排液通路42,43とを具備する。なお、以下の説明において、上下とは図4及び図5における上下を意味するものとする。
ケース体32は、図4及び図5に示す如く、円筒状の周壁部分44とその一端部(上端部)を閉塞する円盤状の端壁部分45とに分離構成された金属(SUS316等)製のものであり、両壁部分44,45を適当数(1本のみ図示)のボルト46(図5参照)により連結することにより、軸線(中心線)が上下方向に延びる有底筒状体に組み立てられている。
端壁部分45は、図4及び図5に示す如く、円盤状の本体部45aと、その端面(下端面)から軸線と同心をなしてケース体32の内方(下方)へと突出する円筒状の第1密封環保持部45b及びこれより大径の第2密封環保持部45cとからなり、中心部には上下方向に貫通するケース体側通路38が形成されている。なお、ケース体側通路38は、第1密封環保持部45bの中心部を貫通している。
周壁部分44は、図5に示す如く、端壁部分45と外径を同一とするものであって、先端部分(上端部分)44aを基端部分(下端部分)44bより薄肉として端壁部分45の第2密封環保持部45cの外周面に嵌合させると共に、基端部分44bのみを軸線方向(上下方向)に貫通する複数のボルト46を端壁部分45の第2密封環保持部45cに螺着させることにより、端壁部分45に固着されている。なお、各ボルト46の中間部分は、図5に示す如く、先端部分44aの内周面の近傍をこれに平行して通過するものであり、ケース体32内に露出されている。
回転軸体33は、図4及び図5に示す如く、先端部をケース体32の第1密封環保持部45bに直対向させた状態でケース体32に相対回転自在に連結された金属(SUS316等)製のものである。すなわち、回転軸体33は、その先端側部分を一対のベアリング47,47を介してケース体32の周壁部分44の基端部分44bに支持させることにより、ケース体32にこれと同心をなして相対回転自在に連結されている。回転軸体33の中心部には、ケース体側通路38に直対向して当該回転軸体33を軸線方向に貫通する軸体側通路39が形成されている。
第1及び第2メカニカルシール34,35は、ケース体32と回転軸体33と間に、軸線方向に直交する方向(径方向)に同心をなして並列状に配置されており、次のように構成されている。
すなわち、第1メカニカルシール34は本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールであって、図5に示す如く、回転軸体33の先端部(上端部)にこれと同心をなして固定された第1固定密封環48と、ケース体32の第1密封環保持部45bに、第1固定密封環48にこれと同心をなして直対向する状態で、第1Oリング49を介して軸線方向(上下方向)に移動可能に外嵌保持された第1可動密封環50と、第1可動密封環50とケース体32の端壁部分45の本体部45aとの間に介装されて、第1可動密封環50を第1固定密封環48へと押圧接触させるべく附勢する第1スプリング部材51とを具備して、両密封環48,50の対向端面である第1密封端面48a,50aの相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分48a,50aの内周領域である被密封流体領域たる第1シール空間36とその外周領域である非密封流体領域たる第2シール空間37とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールである。
第1固定密封環48は、図4及び図5に示す如く、中心孔を軸体側通路39に合致させた状態で回転軸体33の先端面(上端面)に衝合された円環状板部57と回転軸体33の先端部に嵌合された円筒状部58とからなるセラミックス(この例では炭化珪素)製の一体構造物である。第1固定密封環48の回転軸体33に対する相対回転は、図5に示す如く、円筒状部58に焼嵌め等により嵌合固着した金属(SUS316等)製の固定環59を回転軸体33にキー止めすることにより行われている。ところで、脆性材料であるセラミックス部材をキー止めしておくことはキー止め部分が欠損する等の問題が生じる虞れがあるが、図5に示す如く、円筒状部58に嵌合固着した金属製の固定環59をキー60により回転軸体33に連結しておくことにより、このような問題を生じることなくセラミックス製の第1固定密封環48と回転軸体33との連結を強固に行うことができる。なお、回転軸体33と円筒状部58との間はOリング61により二次シールされている。
第1可動密封環50は、図4及び図5に示す如く、その基端部分(上端部分)50bの内周部をケース体32の第1密封環保持部45bの外周部に第1Oリング49を介して嵌合させることによって、ケース体32に軸線方向に移動可能に保持されている。第1Oリング49は、図4及び図5に示す如く、第1密封環保持部45bの外周部に形成した環状のOリング溝63に係合保持されている。第1可動密封環50は、図5に示す如く、ケース体32の端壁部分45の本体部45aに両密封環保持部45b,45c間に配して突設されたドライブピン62を第1可動密封環50の外周部に形成した凹部50cに係合させることにより、軸線方向移動を許容しつつケース体32に対する相対回転が阻止されている。第1可動密封環50はセラミックス(この例では炭化珪素)製のもので、その先端部分50dの端面つまり先端面(下端面)は軸線に直交する環状平滑面である第1密封端面50aに構成されている。
また、第1メカニカルシール34の外側に配置されてこれを同心状に囲繞する第2メカニカルシール35は、図5に示す如く、第1固定密封環48の外周部に一体形成された第2固定密封環52と、ケース体32の第2密封環保持部45cに、第2固定密封環52にこれと同心をなして直対向する状態で、第2Oリング53を介して軸線方向(上下方向)に移動可能に内嵌保持された第2可動密封環54と、第2可動密封環54とケース体32の第2密封環保持部45cとの間に介装されて、第2可動密封環54を第2固定密封環52へと押圧接触させるべく附勢するスプリング部材55とを具備して、両密封環52,54の対向端面である第2密封端面52a,54aの相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分52a,54aの内周側領域である第2シール空間37をシールするように構成された端面接触形メカニカルシールである。すなわち、第2メカニカルシール5は、第2密封端面52a,54aの内周側領域である第2シール空間37と両体32,33間に形成される空間であって第2密封端面52a,54aの外周側領域であるベアリング47の配設空間(ベアリング配設空間)56とを遮蔽シールするものである。
第2固定密封環52は、図4及び図5に示す如く、第1固定密封環48の円環状板部57の外周部分で構成されている。すなわち、第1及び第2固定密封環48,52はセラミックス製の一体構造物に構成されている。円環状板部57の先端面(上端面)には、軸線に直交する環状平滑面である小径の第1密封端面48a及びこれと同心をなす大径の第2密封端面52aが形成されている。
第2可動密封環54は、図5に示す如く、第2密封環保持部45cに第2Oリング53を介して軸線方向に移動可能に内嵌保持されており、前記ボルト46の露出部分(中間部分)46aを第2可動密封環54の外周部に形成した凹部54bに係合させることにより、軸線方向移動を許容しつつケース体32に対する相対回転が阻止されている。第2可動密封環54はカーボン製又はセラミックス製(この例ではカーボン製)のもので、その先端面(下端面)は軸線に直交する平滑環状面たる第2密封端面54aに形成されている。
第1及び第2スプリング部材51,55は、図5に示す如く、夫々、可動密封環50,54とケース体32の端壁部分45及び第2密封環保持部45cとの間に周方向に所定間隔を隔てて配置された複数のコイルスプリング(1個のみ図示)で構成されており、可動密封環50,54を固定密封環48,52へと押圧附勢して、第1密封端面48a,50a及び第2密封端面52a,54aを適当圧で接触させるものである。
スラリ流体流路40は、図4及び図5に示す如く、ケース体32に形成されたケース体側通路38と回転軸体33に形成された軸体側通路39とを、第1メカニカルシール34でシールされた第1シール空間36を介して相対回転自在に連通接続してなる一連のものであり、ケース体側通路38を当該回転機器の静止側部材(図示せず)に形成された静止側流路65に接続すると共に軸体側通路39を当該回転機器の回転側部材(図示せず)に形成された回転側流路66に接続することによって、スラリ流体31を、図4及び図5に矢印で示す如く静止側流路64から回転側流路66へと、或いは逆に回転側流路66から静止側流路65へと流動させるものである。このように、スラリ流体流路40の相対回転部分(ケース体側通路38と軸体側通路39との対向端部を接続する第1シール空間36)は端面接触形の第1メカニカルシール34によりシールされているから、スラリ流体31を漏れを生じることなく良好に流動させることができる。しかも、第1メカニカルシール34のシール部分である第1密封端面48a,50aが硬質のセラミックス材(炭化珪素)で構成されているから、第1密封端面48a,50aの接触による摩耗粉が大量に生じることがない。
給液通路42及び排液通路43は、図4に示す如く、ケース体32に形成されており、一端部を可動密封環50の背面側(上面側)において第2シール空間37に開口させる共に他端部をケース体32の外周面に開口して冷却液41の循環装置(図示)に接続させたものである。すなわち、第2シール空間37には所定圧の冷却液41が給排液通路42,43により循環供給され、この冷却液41により、第1密封端面48a,50a及び第2密封端面52a,54aが冷却,洗浄,潤滑されるようになっている。この例では、冷却液41の圧力(第2シール空間37における冷却液圧力)を第1シール空間36を流動するスラリ流体31の圧力より若干高くなるように設定すると共に、冷却液41として、スラリ流体31に混入しても支障のない性状のもの(この例では清水)を使用している。
このように、第1密封端面48a,50aの外周部分が第2シール空間37に供給される冷却液41によって潤滑されることから、第1メカニカルシール34が端面接触形のものであり且つその密封端面48a,50aが自己潤滑性に乏しい炭化珪素等のセラミックス製のものであっても、第1密封端面48a,50aの摩耗,発熱が可及的に防止,抑制され、良好なメカニカルシール機能が発揮される。かかるメカニカルシール機能は、スラリ流体31がガスである場合やスラリ流体31を真空吸引させる場合等において第1密封端面48a,50aがドライ運転されるときにも、冷却液41による第1密封端面48a,50aの潤滑作用により良好に発揮される。特に、冷却液41を第1シール空間36の圧力より高く設定しておくことにより、冷却液41が第1密封端面48a,50aを確実に潤滑すると共に当該密封端面48a,50aを良好に洗浄することができ(密封端面48a,50a間へのスラリ成分(固形成分,凝固成分)の侵入,堆積を確実に防止することができ)、スラリ流体31の性状に拘わらず常に良好なメカニカルシール機能が発揮される。したがって、上記したスラリ流体用ロータリジョイントによれば、高度のコンタミネーション防止対策を必要とする回転機器(半導体ウエハ研磨装置等)においてもスラリ流体31を相対回転部材間において良好に流動させることができる。
また、上記したスラリ流体用ロータリジョイントにあっては、スラリ流体流路40のシール部分を冷却する冷却室(冷却液41が供給される第2シール空間)37を端面接触形メカニカルシール34,35でシールしているから、高圧の冷却液41を使用することができ(例えば、スラリ流体31より高圧の冷却液41を使用することができ)、両体32,33が高速で相対回転する場合にも第1密封端面48a,50a(及び第2密封端面52a,54a)の冷却,潤滑を良好に行うことができる。したがって、従来ジョイントでは適用できないような高速回転機器においても好適に使用することができる。
さらに、上記冷却室37をシールする第2メカニカルシール35を第1メカニカルシール34の軸線方向ではなく径方向に並列配置するようにしたから、当該ロータリジョイントの軸長(軸線方向長さ)が第1メカニカルシール34のみを設けた場合と同様になり、軸線方向のスペースが小さな回転機器にも適用することができる。しかも、両メカニカルシール34,35の固定密封環48,52を共通部材で兼用構成したから、両メカニカルシール34,35の全体構造を簡略化,小型化することができ、回転機器への設置スペースを更に減少させると共に、部品点数の削減による当該ロータリジョイントの製作コストを低減することができる。また、上記した構成のスラリ流体用ロータリジョイントは、ケース体32を周壁部分44と端壁部分45とに分離構成して、その組み立て(メカニカルシール34,35の組み込み等)を容易に行うことができるものであるが、ケース体32の組み立て(周壁部分44と端壁部分45との連結)に使用するボルト46の一部46aを第2可動密封環54の相対回転阻止用ドライブピンとして兼用していることによって、更に構造の簡略化,小型化,部品点数の削減を図ることができる。なお、ドライブピンとして使用されるボルト46の中間部分(ベアリング配設空間56に露出する部分)46aは、その両側が周壁部分44の厚肉部分44bと端壁部分45の第2密封環保持部45cとで支持された両端支持構造をなすものであるから、高速回転等により第2可動密封環54に過度のトルクが作用した場合にも、当該密封環54の相対回転阻止機能を確実に発揮させることができる。
而して、上記スラリ流体用ロータリジョイントにあっては、Oリング溝63に係合された第1Oリング49の装填空間(Oリング装填空間)63aへのスラリ流体31の侵入を防止するために次のように工夫してある。
すなわち、当該スラリ流体用ロータリジョイントにあっては、本発明に従って、図4及び図5に示す如く、第1可動密封環50の先端部分50dに被密封流体領域(スラリ流体領域)である第1シール空間36に配して環状シール部材64を設けると共にケース体32の密封環保持部45bのスラリ流体領域側端面(下端面)を軸線に直交する円環状平面であるシール面45dに構成してあり、当該環状シール部材64を、第1可動密封環50の先端部分50dに密に嵌合固定された本体部64aと、前記シール面45dに直交する方向に弾性変形可能であり、当該シール面45dに面接触する状態で圧接されたシール部64bと、本体部64aとシール部64bとを連結する連結部64cとからなる弾性材製の回転体形状をなすものに構成してある。
この例では、環状シール部材64は前記環状シール部材19と同一の断面形状をなすパーフロロゴム製のものに構成してあり、図6に示す如く、外周部を第1可動密封環50の先端部分50dの内周部に形成した環状溝50eに弾性的に密に嵌合固定された断面方形をなす円筒状の本体部64aと、本体部64aの先端内周面(上端内周面)からこれに直交して内周方向に延びる円環状板状の連結部64cと、連結部64cの内周部に連なっており、連結部64cの先端面(上端面)から軸線に平行して第1可動密封環50の基端方向(上方)に突出する円筒状のシール部64bとからなる円環状体形状をなすものである。
シール部64bは、軸線方向厚み及び径方向幅を軸線方向つまりシール面2に直交する方向に弾性変形可能となるように設定した断面方形のものであって、図6に鎖線図示する自由状態(無負荷状態)の形態から軸線方向に若干圧縮させた状態で、端面をシール面45dに接触させてある。すなわち、シール部64bは、図6に実線で示す如く、シール面45dに面接触する状態で弾性的に圧接させてあり、第1可動密封環50が追従動作(軸線方向変位)した場合にもシール部64bがシール面45dに適切に圧接されてシール機能が担保されるように工夫してある。
連結部64cは、軸線方向厚み及び径方向長さをシール部64bより小さくした断面方形をなすもので、シール部64bのシール面45dに直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものであって、このような弾性変形を容易ならしめるために、図6に示す如く、シール面45dに対向する一端面(上端面)を本体部64aのシール面側端面(上端面)と面一状とすると共に他端面(下端面)と本体部64aの内周面との接合部を円弧状としてある。
以上のように構成された本発明に係るスラリ流体用メカニカルシールを使用したスラリ流体用ロータリジョイントにあっては、環状シール部材64の外周部である固定部64aを第1可動密封環50の先端部分50dの内周部に形成した環状溝50eに密に嵌合固定すると共に、当該環状シール部材64の内周部であるシール部64bをケース体32の第1密封環保持部45bのスラリ流体領域側端面であるシール面45dに面接触状態で圧接させているから、Oリング溝63に係合された第1Oリング19の装填空間(Oリング装填空間)63aをスラリ流体領域36と遮断して、Oリング装填空間63aへのスラリ流体の侵入を確実に阻止することができる。
而して、シール部64bはシール面45dに直交する方向に弾性変形可能なものであり、当該方向(軸線方向)に弾性的に圧縮された状態でシール面45dに圧接されているから、シール部64bによるシール面45dへの圧接状態つまりシール状態は第1可動密封環50が追従変位(軸線方向への変位)しても担保される。しかも、シール部64bはシール面45dに面接触していることから、シール部64bによるシール機能が安定して発揮される。
また、回転軸体33の振動により第1可動密封環50が径方向に変位した場合、この変位に伴ってシール部64bはシール面45d上を移動するが、シール部64bとシール面45dとの接触状態つまりシール状態はシール部64bの周方向において変化することがない。したがって、回転軸体33が振動した場合にも、シール部64bによるシール機能は低下することがなく、当該シール機能が良好に発揮される。また、環状シール部材64の周辺温度が変化する条件下において、環状シール部材64が膨張又は収縮した場合にも、第1可動密封環50が径方向に変位した場合と同様に、かかる膨張、収縮によってはシール部64bのシール面45dへの圧接位置が径方向に変化するに過ぎないから、シール部64bとシール面45dとの圧接状態は変化せず、シール部45bによるシール機能は良好に発揮される。
このように、回転軸体33が振動する条件下や環状シール部材64が膨張ないし収縮するような温度変化のある条件下においても、長期に亘って、Oリング装填空間63aへのスラリ流体侵入を環状シール部材64によって確実に防止することができる。しかも、回転軸体33の振動による第1可動密封環50の径方向変位や温度変化による環状シール部材64の膨張ないし収縮変化によっては、シール部64bがシール面45d上を径方向に変位するにすぎないから、第2従来シールのように第1可動密封環50の軸線方向変位を妨げることがなく、第1可動密封環50の追従性を担保してスラリ流体流路40の相対回転部分を良好にシールすることができる。
また、環状シール部材64が劣化した場合にも、第2従来シールのようにシール機能が径方向の弾性変形によって発揮されるのではなく、シール部64bの軸線方向の弾性変形(シール面45dに直交する方向の弾性変形)によって発揮されることからシール部64bによるシール面45dへの圧接力(シール力)は十分に担保される。特に、連結部64cを、上記した如くシール部64bのシール面45dに直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものとしておくと、シール部64b自体の軸線方向弾性力が低下した場合にも、シール部64bのシール面45dへの圧接力が連結部64cの弾性力によって補完されることから、シール部64bのシール面45dへの圧接力が十分に担保される。したがって、シール部64bによるシール機能が長期に亘って良好に発揮されることになる。
以上のように、本発明のスラリ流体用ロータリジョイントによれば、Oリング装填空間63aへのスラリ流体の侵入を確実に防止して、第1第1可動密封環7の追従性を担保することができ、スラリ流体流路40の相対回転部分を第1メカニカルシール34によって良好にシールすることができ、スラリ流体31をスラリ流体流路40において長期に亘って良好に流動させることができる。
なお、本発明に係るスラリ流体用メカニカルシール及びスラリ流体用ロータリジョイントの構成は上記した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良,変更することができる。例えば、環状シール部材19,64は図2又は図6に示す形状のものに限定されず、図3又は図7に示すような形状のものとしておくことができる。また、環状シール部材19,64でシールされたOリング装填空間17a,63aには、第1従来シールと同様に、グリース等の潤滑剤を充填するようにしてもよい。このようにすれば、潤滑剤によりOリング16,49と密封環保持部2b,45bないし可動密封環7,50との相対運動がより円滑に行われて、可動密封環7,50の追従性がより良好に発揮される。また、本発明のスラリ流体用メカニカルシールは、回転機器の軸封手段として使用する場合、上記したダブルメカニカルシール構造の軸封装置における一次シール3として使用される他、機内領域たるスラリ流体領域Aと機外領域たる大気領域Bとをシールするシングルシールとしても使用することができる。
1 回転機器のハウジング
2 ケース体
2a 本体部
2b 密封環保持部
2c スプリング保持部
2d シール面
3 回転軸(回転軸体)
3a スリーブ
4 一次シール(スラリ流体用メカニカルシール)
5 二次シール
6 第1固定密封環(固定密封環)
6a 第1密封端面(密封端面)
7 第1可動密封環(可動密封環)
7a 第1密封端面(密封端面)
7b 基端部分
7c 先端部分
7d 凹部
7e 環状溝
8 スプリング部材
10 ストッパリング
10a 環状凹部
11 セットスクリュー
12 セットスクリュー
13 Oリング
14 キー
15 スナップリング
16 Oリング
17 Oリング溝
17a Oリング装填空間
18 ドライブピン
19 環状シール部材
19a 環状シール部材の本体部
19b 環状シール部材のシール部
19c 環状シール部材の連結部
20 保持環
21 Oリング
22 第2可動密封環
22a 第2密封端面
23 第2固定密封環
23a 第2密封端面
24 バネ部材
25 セット爪
26a 給液路
26b 排液路
27 封液
31 スラリ流体
32 ケース体
33 回転軸体
34 第1メカニカルシール(スラリ流体用メカニカルシール)
35 第2メカニカルシール
36 第1シール空間(被密封流体領域)
37 第2シール空間(非密封流体領域)
38 ケース体側通路
39 軸体側通路
40 スラリ流体流路
41 冷却液
42 給液通路
43 排液通路
44 周壁部分
44a 先端部分
44b 基端部分
45 端壁部分
45a 本体部
45b 第1密封環保持部(密封環保持部)
45c 第2密封環保持部
45d シール面
46 ボルト
46a ボルトの露出部分
47 ベアリング
48 第1固定密封環(固定密封環)
48a 第1密封端面(密封端面)
49 第1Oリング(Oリング)
50 第1可動密封環(可動密封環)
50a 第1密封端面(密封端面)
50b 基端部分
50c 凹部
50d 先端部分
50e 環状溝
51 第1スプリング部材(スプリング部材)
52 第2固定密封環
52a 第2密封端面
53 第2Oリング
54 第2可動密封環
54a 第2密封端面
54b 凹部
55 スプリング部材
56 ベアリング配設空間
57 円環状板部
58 円筒状部
59 固定環
60 キー
62 ドライブピン
63 Oリング溝
63a Oリング装填空間
64 環状シール部材
64a 本体部
64b シール部
64c 連結部
65 静止側流路
66 回転側流路
67 ドレン受け
68 ドレン路
A 機内領域(被密封流体領域)
B 機外領域(大気領域)
C 封液領域(非密封流体領域)

Claims (6)

  1. 同心をなして相対回転する回転軸体と筒状のケース体との間に装填されたメカニカルシールであって、回転軸体に固定された固定密封環と、これに軸線方向に対向してケース体にOリングを介して軸線方向移動可能に保持された可動密封環と、可動密封環とケース体との間に装填されて当該可動密封環を固定密封環に押圧接触させるべく附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用によりその相対回転摺接部分の内外周領域の一方である被密封流体領域たるスラリ流体領域とその他方である非密封流体領域との間をシールするように構成されたスラリ流体用メカニカルシールにおいて、
    可動密封環の基端部分がケース体に形成された密封環保持部に前記Oリングを介して軸線方向移動可能に嵌合保持されており、可動密封環の先端部分にスラリ流体領域に配して環状シール部材を設けると共に密封環保持部のスラリ流体領域側端面を軸線に直交する円環状平面であるシール面に構成してあり、
    当該環状シール部材が、可動密封環の先端部分に嵌合固定された本体部と、前記シール面に直交する方向に弾性変形可能であり、当該シール面に面接触する状態で圧接されたシール部と、本体部とシール部とを連結する連結部とからなる弾性材製の回転体形状をなすものであることを特徴とするスラリ流体用メカニカルシール。
  2. 可動密封環の基端部分とケース体の密封環保持部との対向周面部の一方に前記Oリングを係合する円環状のOリング溝が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載するスラリ流体用メカニカルシール。
  3. 環状シール部材の本体部が、可動密封環の先端部分に形成された環状溝に弾性的に密に嵌合固定されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載するスラリ流体用メカニカルシール。
  4. 環状シール部材の連結部が、シール部のシール面に直交する方向への変位を可能ならしめるべく弾性変形可能なものであることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載するスラリ流体用メカニカルシール。
  5. ケース体が回転機器のハウジングに取り付けられており、回転軸体がケース体を同心状に洞貫する当該回転機器の回転軸であり、当該回転機器の機内領域が前記被密封流体領域に連通するスラリ流体領域であることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載するスラリ流体用メカニカルシール。
  6. ケース体と回転軸体とが相対回転自在に連結されており、ケース体に密封環保持部を貫通して可動密封環の内周部に連通するケース体側通路を形成すると共に回転軸体にこれを貫通して固定密封環の内周部に連通する軸体側通路を形成し、両体に、ケース体側通路と軸体側通路とを請求項1〜4の何れかに記載するスラリ流体用メカニカルシールによってシールされた両密封環の相対回転摺接部分の内周側領域であるスラリ流体領域を介して相対回転自在に連通接続してなる一連のスラリ流体流路が形成されていることを特徴とするスラリ流体用ロータリジョイント。
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