JP7219837B1 - メカニカルシールおよびこれを備える槽外撹拌機 - Google Patents

メカニカルシールおよびこれを備える槽外撹拌機 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動軸の軸方向での熱膨張への追従性および軸振れに対する径方向への移動の追従性により優れたメカニカルシールを提供する。【解決手段】メカニカルシール20A、20Bは、ケーシングを構成する12A、12B内に回転可能に支承された駆動軸14を備える機器での駆動軸14とケーシングとの軸封部に用いられ、駆動軸14とともに回転する回転環30と、回転環30に対して駆動軸14の軸方向に対向配置されて回転環30の摺接面31に摺接する摺接面41を有する固定環40と、固定環40とケーシングとの間に介装されて固定環40とケーシングとの間を封止するとともに回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える第一の弾性部材50と、固定環40とケーシングとの間に介装されて回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える第二の弾性部材56と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、流体機器のケーシングに付設されるとともにケーシング内に駆動軸を回転可能に支承する軸支ハウジングに用いられるメカニカルシールに係り、特に、流体機器としての槽外撹拌機の駆動軸用軸封装置として好適なメカニカルシールに関する。
流体機器として、例えば消化槽の槽外に付設される撹拌機として、両持ちされる駆動軸の軸方向中央にインペラが設けられ、駆動軸の正転・逆転の切替で管路のどちらからでも吸い込みと吐き出しができる槽外撹拌機が知られている。この種の槽外撹拌機において、駆動軸の両端は、軸封装置でシールされるとともに軸受によって回転自在に支持される(例えば特許文献1参照)。
特開2005-315121号公報
ここで、この種の槽外撹拌機は、消化槽に付設されて用いられるため、撹拌液が消化汚泥であり、撹拌液の温度が40℃程度の中温に管理される。一方、駆動軸は、消化汚泥に対する耐食性に鑑みて、例えばオーステナイト系ステンレス(SUS304)製とされ、鉄よりも熱線膨張係数が高い材料で製作される。
また、従来、軸封装置には、例えばマルチスプリング形のメカニカルシールが採用される。そのため、この種の槽外撹拌機においては、駆動軸の軸方向の熱膨張量が比較的に大きくなり、メカニカルシールの適正面圧を広い範囲で安定して保持することが難しくなる。
また、メカニカルシールには、回転環と固定環との間の摺接部での微小摺動すきまに撹拌液が介在する。よって、摺接部の面圧が小さすぎれば微小摺動すきまから液漏れが生じるし、摺接部の面圧が高すぎれば微小摺動すきまが無くなって焼き付くおそれがある。
特に、マルチスプリング形のメカニカルシールは、コイルバネによる押圧力によって摺接部での摺動面圧を確保しているため、駆動軸の軸方向での熱膨張に対し、軸方向の移動に広い範囲で安定して追従することは困難である。
さらに、この種の槽外撹拌機においては、駆動軸が両持ち構造であるものの、駆動軸の中央に配置されたインペラが重い上、駆動軸が比較的に長尺である。そのため、駆動軸の軸振れが生じるところ、従来のメカニカルシールであると、軸振れに対する径方向への移動に広い範囲で安定して追従することもまた困難である。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、流体機器における駆動軸の軸方向での熱膨張への追従性および軸振れに対する径方向への移動の追従性により優れたメカニカルシールおよびこれを備える槽外撹拌機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るメカニカルシールは、流体機器のケーシングに付設されるとともにケーシング内に駆動軸を回転可能に支承する軸支ハウジングに用いられるメカニカルシールであって、前記駆動軸とともに回転するように前記駆動軸の外周に固定される環状の回転環と、前記回転環に対して前記駆動軸の軸方向に対向配置されて前記回転環の摺接面に摺接する摺接面を有するとともに前記軸支ハウジング側の部材に固定される固定環と、前記固定環と前記軸支ハウジングとの間に介装されて自身の弾性力により前記固定環と前記軸支ハウジングとの間を封止するとともに自身の弾性力により前記回転環と前記固定環相互の摺接面に面圧を与えるエラストマ製の第一の弾性部材と、前記固定環若しくは第一の弾性部材と前記軸支ハウジング側の部材との間に介装されて自身の弾性力により前記回転環と前記固定環相互の摺接面に面圧を与える金属若しくはエラストマ製の第二の弾性部材と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る槽外撹拌機は、ケーシングと、該ケーシングに付設されるとともにケーシング内に軸方向中央にインペラが設けられた駆動軸を両持ちされた状態で回転可能に支承する一対の軸支ハウジングと、を備え、前記駆動軸の正転・逆転の切替に応じて撹拌液を前記ケーシングの送液方向の一方から吸い込み他方に吐き出す2つの吸込吐出口のどちら向きにも送出できる槽外撹拌機であって、前記駆動軸の両端が、前記一対の軸支ハウジングに内蔵されるメカニカルシールでシールされるとともに軸受によって回転自在に支持されており、前記内蔵されるメカニカルシールとして、本発明の一態様に係るメカニカルシールを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係るメカニカルシールによれば、第一の弾性部材および第二の弾性部材の、二つの弾性部材の協働によって、回転環と固定環相互の摺接面に面圧を与え、必要な摺接面圧を確保する。
これにより、軸方向においては、駆動軸の軸方向の熱膨張を見越して、回転環と固定環との間の摺接部での面圧を高く確保した場合であっても、二つの弾性体の柔軟性(例えば相互に異なるばね定数の設定)によって摺接部への押圧力を加減できる。そのため、上述した、「面圧が高い⇒微小すきまが無くなり⇒焼き付く」という問題を回避できる(以下、「軸方向追従性」ともいう)。
さらに、本発明の一態様に係る槽外撹拌機によれば、駆動軸に軸振れが生じるところ、本実施形態のメカニカルシールは、径方向においては、第一の弾性部材の部分で径方向にも弾性変形して径方向への移動にも広い範囲で安定して追従可能なので、軸振れに応じた径方向への追従性にも優れている(以下、「径方向追従性」ともいう)。
上述のように、本発明によれば、流体機器における駆動軸の軸方向での熱膨張への追従性および軸振れに対する径方向への移動の追従性により優れている。
本発明の一態様に係る槽外撹拌機の一実施形態を備える消化槽の説明図であり、同図(a)はその模式的縦断面図、(b)は模式的横断面図((a)でのZ-Z断面)である。 実施形態の槽外撹拌機の説明図であり、同図では駆動軸の軸線に沿った断面を示している。 図2の槽外撹拌機の軸支ハウジングに内蔵されるメカニカルシールの第一実施形態を説明する要部拡大図である。 図2の槽外撹拌機の軸支ハウジングに内蔵されるメカニカルシールの第二実施形態を説明する要部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
[消化槽]
まず、本発明の一態様に係る槽外撹拌機の一実施形態を備える消化槽について説明する。
図1に示すように、本実施形態の槽外撹拌機10は、下水処理場の消化槽100の槽外に設置される。消化槽100には汚泥が貯留され、この汚泥が槽外撹拌機10の被送液体となる。
同図の例では、消化槽100には、槽外から2本の送液パイプ110A、110Bが挿入され、送液パイプ110Aの一端が消化槽100の汚泥の液面よりもやや下方に開口し、送液パイプ110Aの他端が槽外撹拌機10の一方の吸込吐出口13Aに接続される。また、送液パイプ110Bの一端は、消化槽100の底面よりもやや上方に開口し、送液パイプ110Bの他端が槽外撹拌機10の他方の吸込吐出口13Bに接続される。
[槽外撹拌機]
次に、本発明の一態様に係る槽外撹拌機の一実施形態である槽外撹拌機10について説明する。
図2に示すように、本実施形態の槽外撹拌機10は、両持ちされた駆動軸14の中央にインペラ15が設けられた流体機器である。本実施形態の槽外撹拌機10は、駆動軸14の正転・逆転の切替で、ケーシング本体11の両端に開口する2つの吸込吐出管13A、13Bのどちらからでも吐出可能になっている。
詳しくは、本実施形態の槽外撹拌機10は、図2及び図3に示すように、中空円筒状のケーシング本体11と、ケーシング本体11内で正逆両方向に回転可能な駆動軸14と、駆動軸14の軸方向中央に固定されたインペラ15と、ケーシング本体11の両端に接続される2つの吸込吐出管12A、12Bと、を備える。
本実施形態の槽外撹拌機10では、ケーシング本体11と、ケーシング本体11の両端に接続される2つの吸込吐出管12A、12Bと、によって、略U字状の「ケーシング」が構成される。2つの吸込吐出管12A、12Bには、横断面円形の吸込吐出口13A、13Bが端面に開口している。駆動軸14の一端(図2及び図3に示す例では右側)に不図示のモータが接続され、駆動軸14を正逆両方向に回転させるようになっている。
駆動軸14は、「ケーシング」を貫通するとともに「ケーシング」の外に突出する両端の突出部分が「ケーシング」に付設された一対の軸支ハウジング16A、16Bに両持ちで支持される。
本実施形態では、「ケーシング」を構成する一方の吸込吐出管12Aの側部に一方の軸支ハウジング16Aが付設されている。また、「ケーシング」を構成する他方の吸込吐出口12Bの側部に他方の軸支ハウジング16Bが付設されている。駆動軸14の両端は、2つの吸込吐出管12A、12Bを駆動軸14の軸方向に沿って貫通し、各吸込吐出管12A、12Bの外部に突出した突出部分が2つの軸支ハウジング16A、16Bによってそれぞれ支持される。
本実施形態では、駆動軸14両端の突出部分は、各軸支ハウジング16A、16Bにそれぞれ、軸受17A、17Bで回転自在に支承される。さらに、一方の軸支ハウジング16Aの端部には軸封装置としてメカニカルシール20Aが装着され、他方の軸支ハウジング16Bの端部には軸封装置としてメカニカルシール20Bが装着されている。
なお、同図の例では、駆動軸14の両端は、同図右側の軸受17Aが、駆動軸14の軸方向の移動を拘束する固定端とされ、左側の軸受17Bが駆動軸14の軸方向の移動を許容する自由端とされている。これにより、比較的に長尺な駆動軸14が熱膨張した際、熱膨張による駆動軸14の伸び量を自由端側で吸収可能になっている。
各メカニカルシール20A、20Bは、各軸受17A、17Bよりも軸方向内側の「ケーシング」との連通部分である、駆動軸14の突出部分と吸込吐出管12A、12Bとの間をシールしている。なお、第一実施形態のメカニカルシール20A、20Bは注水型のメカニカルシールの例であるが、後述する第二実施形態に示すように、無注水型のメカニカルシールを採用することもできる。
このような構成により、本実施形態の槽外撹拌機10では、駆動軸14の両端が、軸封装置としてのメカニカルシール20A、20Bで軸封されるとともに軸受17A、17Bによって回転自在に支持される。
これにより、本実施形態の槽外撹拌機10は、インペラ15が正方向に回転すると、一方の吸込吐出口13Aから吸い込まれた被送液体を他方の吸込吐出口13Bから吐出し、インペラ15が逆方向に回転すると、他方の吸込吐出口13Bから吸い込まれた被送液体を一方の吸込吐出口13Aから吐出し、消化槽100の汚泥を撹拌できる。
[メカニカルシール]
以下、上記メカニカルシール20A、20Bについてより詳しく説明する。
なお、一方のメカニカルシール20Aと、他方のメカニカルシール20Bとは、同様の構成を有する。そのため、ここでは図3に要部を拡大図示するように、図2左側のメカニカルシール20Bについて説明し、メカニカルシール20A側の拡大図示およびその説明は省略する。また、本明細書では、駆動軸14の軸方向においてインペラ15の側を「前側」若しくは「前方」ともよびインペラ15とは反対の側を「後側」若しくは「後方」ともよぶ。
各メカニカルシール20A、20Bは、図3に示すように、駆動軸14の外周に直接若しくは他の部材を介して固定される環状の回転環30と、回転環30に対して駆動軸14の軸方向での後側に対向配置されて回転環30の摺接面31に摺接する摺接面41を有するとともにケーシング本体11側に固定される固定環40と、を備える。
ここで、第一実施形態のメカニカルシール20A、20Bは、2個の弾性部材50、56で摺動面圧を確保する「多段弾性体押圧型」のメカニカルシール構造を有する。
詳しくは、各メカニカルシール20A、20Bは、固定環40と各軸支ハウジング16A、16Bとの間に介装されて自身の弾性力により固定環40と各軸支ハウジング16A、16Bとの間を封止するとともに自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える環状をなすエラストマ製の第一の弾性部材50と、固定環40若しくは第一の弾性部材50と軸支ハウジング16B側の部材との間に介装されて自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える金属若しくはエラストマ製の第二の弾性部材56と、を有する。
本実施形態では、軸支ハウジング16Bの端面に、駆動軸14と同軸をなす凹の環状段部によって連結ブロック装着部16dが設けられるとともに、連結ブロック装着部16dよりも内周側に形成されたインロー連結部16eが設けられ、連結ブロック70が連結ブロック装着部16dに固定されている。軸支ハウジング16Bと連結ブロック70とのインロー嵌合部間には、ブロックOリング72が介装されている。
さらに、連結ブロック70の端面には、駆動軸14と同軸をなす凹の環状段部が形成され、この凹の環状段部にインロー装着部86がインロー嵌合する、固定環支持ブロック80が、ブロック固定ボルト74によって軸支ハウジング16Bの端面に固定されている。インロー装着部86の外周面の適所に形成されたOリング溝に接液側Oリング73が装着されている。
固定環支持ブロック80には、上下に貫通する注水管路81が内部に貫通形成され、注水管路81の上部に開口する注水口には注水口プラグ82が螺着されている。固定環支持ブロック80の後端側は、駆動軸14の外周面との間が注水部シール90でシールされている。注水管路81は、下端の注水端83が、回転環30と固定環40相互の摺接面31,41の部分に連通して内部の空洞部に向けて注水口から注水可能になっている。
固定環支持ブロック80の前側の内周部には、駆動軸14と同軸をなす凹の環状段部により移動規制面84が形成されており、また、インロー装着部86の内周面の中央近傍に、径方向に形成された凹の円環溝からなる弾性部材固定溝85が形成されている。
さらに、固定環支持ブロック80には、インロー装着部86の外周面の中央近傍に、径方向に貫通する支持ピン固定穴87が形成されており、支持ピン固定穴87に支持ピン45の基端側端部が固定されている。なお、相互の対向面の間には調整シム71が介装されており、調整シム71の介装枚数によって、回転環30と固定環40相互の摺接面31,41の面圧を調整可能になっている。
駆動軸14の外周面に、円筒状の回転環支持スリーブ60がスリーブ固定ねじ61で固定されている。回転環支持スリーブ60の内周面には、Oリング溝が形成され、このOリング溝にスリーブOリング62が装着されている。
回転環支持スリーブ60の後端は、回転環30の軸方向規制面64とされ、また、回転環支持スリーブ60の内周面の後端側には、駆動軸14と同軸をなす凹の環状段部によって回転環装着環状段部66が形成されることで、回転環30の径方向規制面65とされている。
さらに、回転環装着環状段部66の円筒状側面の適所に形成されたOリング溝に接液側Oリング63が装着され、回転環装着環状段部66の底面部分に、駆動軸14の軸方向に沿って支持ピン固定穴67が形成され、支持ピン固定穴67に支持ピン35の基端側端部が固定されている。
特に、本実施形態の固定環40は、外周面の端部に形成されて縦断面がL字状の段部43を有する。L字状の段部43は、軸方向とは交差する段部縦面43aおよび軸方向に沿った段部横面43bを有する。
第一の弾性部材50は、内周端51、前面端52および後端面54を有する。第一の弾性部材50の内周端は、L字状の段部43の二つの面43a、43bにそれぞれ当接している。これにより、第一の弾性部材50は、固定環40の径方向への移動および軸方向への移動のそれぞれに対して弾性力で押圧支持可能になっている。
このような構成により、回転環30は、駆動軸14若しくは駆動軸14側に固定された部材に、軸方向での所定範囲の移動を許容する支持ピン35によって支持される。また、固定環40は、「ケーシング」側に付設された軸支ハウジング16Bに固定された部材に、軸方向および径方向での所定範囲の移動を許容する支持ピン45によって支持される。
また、回転環30は、その内周面32と駆動軸14の外周面14gとの間に、第一の対向隙間T1を確保するように駆動軸14若しくは駆動軸14側に固定された部材に装着され、固定環40は、その内周面42と駆動軸14の外周面14gとの間に、第一の対向隙間T1よりも広い第二の対向隙間T2を確保するように軸支ハウジング16B側に固定された部材に装着される。
さらに、本実施形態では、回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える複数の弾性部材として、上記第一の弾性部材50に加え、第二の弾性部材56を更に介装して複数の環状弾性部材を配置している。
第二の弾性部材56は、固定環40若しくは第一の弾性部材50と軸支ハウジング16A、16B側の部材との間に介装されて自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える金属若しくはエラストマ製の弾性部材とすることができる。
本実施形態では、第二の弾性部材56は、固定環40および第一の弾性部材50と軸支ハウジング16A、16B側の部材との間に介装されて自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える金属若しくはエラストマ製の弾性部材によって構成される。但し、第二の弾性部材56は、固定環40に対して固定環自体を直接押圧可能に配置されることが好ましく、第一の弾性部材50の後部を支える機能を設けない若しくは補助的に有することができる。
すなわち、同図に示すように、本実施形態では、第一の弾性部材50の軸方向後方に、環状をなす第二の弾性部材56を有する。同図の例では、第二の弾性部材56は、第一の第一の弾性部材50の後端面54と移動規制面84との間に介装される円環状の弾性体によって構成されている。
特に、本実施形態においては、移動規制面84は、固定環40の後端面と対向する位置まで径方向内側に張り出している。そして、第二の弾性部材56は、この移動規制面84との間に介装されて、固定環40の後端面に当接して固定環40を第一の弾性部材50と共に直接押圧している。同図の例では、第二の弾性部材56の押圧方向の中央部が、丁度、固定環40の後端面中央の位置に対向するように配置されている。
これにより、本実施形態においては、第一の弾性部材50による押圧力に加え、第一の弾性部材50よりも径方向内側の位置にて、第二の弾性部材56で固定環自体の後端面を直接的に押圧可能とし、径方向の内外での二段の弾性部材50,56により摺接面31,41の面圧が規定され、摺接面31,41での所望の面圧を長期に亘って可及的に維持できるようになっている。
なお、第二の弾性部材56は、摺接面31,41に向けた押圧方向での自由高さを長期に亘って可及的に維持できる押し代で使用するのが望ましい。この種の弾性部材として、非エラストマとして金属製のばね部材を介装できる。例えば、ウェーブワッシャを第二の弾性部材56として介装することは好ましい。本実施形態では、第二の弾性部材56としてウェーブワッシャを介装している。但し、金属製のばね部材はウェーブワッシャに限定されず、皿バネ等、弾性力を維持できるスプリング機能を発揮する部材を採用できる。
また、第二の弾性部材56で摺接面31,41に向けて与える摺接面圧は、回転環30および固定環40相互の摺接面31,41に対して押圧力を付与する割合としては、第一の弾性部材50による押圧力を付与する割合との比が1:1になる事が望ましい。なお、同図の例では、第一の弾性部材50は、後端面54がフラットな面になっている。また、第一の弾性部材50の内周側の内部には、心金55が埋入されている。
[動作および作用効果]
次に、本実施形態の槽外撹拌機10の動作および作用効果について説明する。
本実施形態の槽外撹拌機10において、駆動軸14を正方向に回転させると、同軸上に固定されたインペラ15がケーシング本体11内で正方向に回転する。これにより、消化槽100の上方にある汚泥が送液パイプ110Aに吸い込まれ、一方の吸込吐出口13Aから吸込吐出管12Aを通ってケーシング本体11に流入する。
ケーシング本体11に流入した汚泥は、インペラ15によって昇圧されて高圧となって他方の吸込吐出管12Bに流入し、吸込吐出管12Bから吸込吐出口13Bを通って送液パイプ110Bに吐出され、送液パイプ110Bから消化槽100の下方に吐出される。
また、本実施形態の槽外撹拌機10において、駆動軸14を逆方向に回転させると、インペラ15がケーシング本体11内で逆方向に回転する。これにより、消化槽100の下方にある汚泥が送液パイプ110Bから他方の吸込吐出口13Bから吸込吐出管12Bを通ってケーシング本体11に流入する。
ケーシング本体11に流入した汚泥は、インペラ15によって昇圧されて高圧となって一方の吸込吐出管12Aに流入し、吸込吐出管12Aから吸込吐出口13Aを通って送液パイプ110Aに吐出され、送液パイプ110Aから消化槽100の上方に吐出される。
ここで、本実施形態の槽外撹拌機10は、駆動軸14が比較的に長尺なので、熱膨張による駆動軸14の伸び量が大きく、また、駆動軸14両端を支持する位置が離れている。そのため、軸方向中央のインペラ15部分でのたわみ量も大きくなるため、回転力によるインペラ15の振れ廻りも大きくなる。
これに対し、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、各メカニカルシール20A、20Bが、駆動軸14とともに回転するように駆動軸14の外周に固定された環状の回転環30と、回転環30に対して駆動軸14の軸方向に対向配置されて回転環30の摺接面31に摺接する摺接面41を有するとともに軸支ハウジング16A、16B側に固定される固定環40と、エラストマ製の第一の弾性部材50と、固定環と軸支ハウジング16A、16Bとの軸方向間に介装されて自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える金属若しくはエラストマ製の第二の弾性部材56と、を備える構成を採用している[発明1]。
本実施形態では、この「多段弾性体押圧型」のメカニカルシール構造の採用によって、第一の弾性部材50は、固定環40と軸支ハウジング16A、16Bとの間に介装されて自身の弾性力により固定環40と軸支ハウジング16A、16Bとの間を封止するとともに自身の弾性力により回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与えるので、熱膨張による駆動軸14の伸び量を軸方向において吸収するとともに、インペラ部分でのたわみ量についても径方向において吸収できる。そのため、槽外撹拌機用メカニカルシールとして優れた構造であるといえる。
すなわち、本実施形態のメカニカルシール20A、20Bは、スプリングパッキンという第一の弾性部材50の弾性体で摺動面圧を確保するため、駆動軸14の軸方向の熱膨張を見越して、回転環30と固定環40との間の摺接面31,41での面圧を高く確保した場合であっても、第一の弾性部材50での押圧力の加減をソフトタッチにすることができる。これにより、前述の「面圧高⇒微小すきまが無くなり焼き付く」という問題を回避できる。
さらに、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、比較的に長尺な駆動軸14に軸振れが生じるところ、各メカニカルシール20A、20Bが、第一の弾性部材50が径方向においても弾性変形して、径方向への駆動軸14の移動に対しても広い範囲で安定して追従可能なので、軸振れに応じた径方向への追従性にも優れている。
特に、本実施形態のメカニカルシールに20A、20Bよれば、回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える環状弾性部材として、環状弾性部材を軸方向若しくは径方向に多段に設けている。
ここで、回転環30および固定環40相互の摺接面31,41の面圧は液の漏洩に大きく影響する重要な管理条件であり、摺接面31,41の面圧は、摺接面31,41にかかる外圧の範囲により決定される。
一方、当該槽外撹拌機10は、駆動軸14の正転・逆転を切り替え可能であり、その正転・逆転に応じてケーシング11の内部では吸込圧と吐出圧とに切り替わる。そのため、駆動軸14の両端に設置された軸支ハウジング16A、16Bに内蔵されたメカニカルシール20A、20Bには、駆動軸14の回転方向が切り替わることにより、各メカニカルシール20A、20Bに対して、軸方向にて互いに逆向きの外圧が頻繁に入れ替わる過酷な使用環境である(最短の頻度としては例えば1時間に1回程度)。
このような機序上の特殊性がある当該槽外撹拌機10では、エラストマ製の第一の弾性部材(スプリングパッキン)50のみでは、経年的には永久歪が生じて弾性力(摺接面圧)の低下(=液の漏洩)が発生するおそれがある。そこで、本実施形態では、このような槽外撹拌機特有の機序を前提として、より高い吐出側圧力による外圧を基準に摺接面圧を決定するとともにその摺接面圧をより長期に亘って可及的に維持可能とすべく、第一の弾性部材50に加え、更に、第二の弾性部材56を介装した「多段弾性体押圧型」のメカニカルシール構造を採用している。これにより、例えば吸込側で減圧される際には第一の弾性部材50が主に機能して必要面圧を確保しつつ、吐出側で昇圧される際には第二の弾性部材56が主に機能して高いスラスト荷重が作用しても安定したシール性能を発揮させることが可能となる。
つまり、本実施形態の例では、第一の弾性部材50および第二の弾性部材56による、二つの弾性体の協働で所望の摺接面圧を確保している。そのため、軸方向においては、駆動軸の軸方向の熱膨張を見越して、回転環と固定環との間の摺接部での面圧を高く確保した場合であっても、二つの弾性体の柔軟性によって摺接部への押圧力を加減できる。
本実施形態の槽外撹拌機10によれば、「多段弾性体押圧型」のメカニカルシール構造の採用により、各段の環状弾性部材のばね定数を変えることができるため、多段の環状弾性部材の協働効果によって、「軸方向追従性」または「径方向追従性」に対してよりきめ細かい設定が可能となる。そのため、「軸方向追従性」および「径方向追従性」に優れた槽外撹拌機用軸封装置としてより好適であり、上述した、「面圧が高い⇒微小すきまが無くなり⇒焼き付く」問題をより確実に回避できる(以下、「二段の軸方向追従性」ともいう)。
特に、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、第二の弾性部材は、前記固定環に当接して前記固定環を前記第一の弾性部材と共に直接押圧するように介装されているので、「二段の軸方向追従性」を奏するメカニカルシール構造を備える槽外撹拌機用軸封装置としてより好適である[発明2]。
また、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、固定環40は、外周面の端部に形成されて縦断面がL字状の段部43を有し、第一の弾性部材50の内周端51、52が、このL字状の段部43の二つの面43a、43bにそれぞれ当接することで、固定環40の径方向への移動および軸方向への移動、つまり、「軸方向追従性」および「径方向追従性」のそれぞれに対応して確実に設けられた面による弾性力で押圧支持できる。よって、「軸方向追従性」および「径方向追従性」に優れた槽外撹拌機用軸封装置としてより好適である[発明3]。
また、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、回転環30は、駆動軸14若しくは駆動軸14側に固定された部材に、軸方向での所定範囲の移動を許容する支持ピン35によって支持され、固定環40は、軸支ハウジング16A、16B側に固定された部材に、軸方向および径方向での所定範囲の移動を許容する支持ピン45によって支持されている。そのため、回転環30と固定環40相互は、「軸方向追従性」および「径方向追従性」のそれぞれに対応して確実にスライド移動することができる。よって、「軸方向追従性」および「径方向追従性」に優れた槽外撹拌機用軸封装置としてより好適である[発明4]。
また、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、回転環30は、その内周面32と駆動軸14の外周面14gとの間に、第一の対向隙間T1を確保するように駆動軸14若しくは駆動軸14側に固定された部材に装着され、固定環40は、その内周面42と駆動軸14の外周面14gとの間に、第一の対向隙間T1よりも広い第二の対向隙間T2を確保するように軸支ハウジング16A、16B側に固定された部材に装着されているので、「径方向追従性」に対して固定環40との干渉をより確実に防止することができる。よって、「軸方向追従性」および「径方向追従性」に優れた槽外撹拌機用軸封装置としてより好適である[発明5]。
以上説明したように、本実施形態の槽外撹拌機10によれば、本実施形態のメカニカルシールに20A、20Bを備えるので、駆動軸14の軸方向での熱膨張への追従性および軸振れに対する径方向への移動の追従性により優れている[発明6]。
なお、本発明に係る槽外撹拌機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、流体機器の一例として、槽外撹拌機10を例示したが、本発明に係るメカニカルシールを装備可能な流体機器は槽外撹拌機に限定されず、流体機器のケーシングに付設されるとともにケーシング内に駆動軸を回転可能に支承する軸支ハウジングに用いられるメカニカルシールとして、種々の流体機器に採用できる。
また、例えば上記実施形態では、メカニカルシール20A、20Bは注水型のメカニカルシールの例を示したがこれに限定されず、無注水型のメカニカルシールを採用することもできる。具体例として第二実施形態を図4に示す。なお、第二実施形態では、上記第一実施形態と同じ若しくは同様の構成については同一の符号を付すとともにその説明は適宜省略する。
同図に示すように、第二実施形態では、回転環30と固定環40とは、駆動軸14の軸方向に対する内外の位置が上記第一実施形態とは逆になっている点、および、固定環支持ブロック80に注水機能が設けられていない点が相違する。
そして、第二実施形態の構成においても、メカニカルシール20A、20Bは、駆動軸14とともに回転する回転環30と、回転環30に対して駆動軸14の軸方向での前側に対向配置されて回転環30の摺接面31に摺接する摺接面41を有する固定環40と、固定環40とケーシングとの間に介装されて固定環40と各軸支ハウジング16A、16Bとの間を封止するとともに回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える第一の弾性部材50と、固定環40と各軸支ハウジング16A、16Bとの間に介装されて回転環30と固定環40相互の摺接面31,41に面圧を与える第二の弾性部材56と、を備える。
よって、上記第一実施形態同様、第二実施形態の構成においても、第一の弾性部材50および第二の弾性部材56による、二つの弾性体の協働で所望の摺接面圧を確保しているため、多段の環状弾性部材の協働効果によって、「軸方向追従性」または「径方向追従性」に対してよりきめ細かい設定が可能となる。そのため、「軸方向追従性」および「径方向追従性」に優れた槽外撹拌機用軸封装置としてより好適である。
10 槽外撹拌機(流体機器)
11 ケーシング
12A、12B 吸込吐出管
13A、13B 吸込吐出口
14 駆動軸
14g 外周面
15 インペラ
16A、16B 軸支ハウジング
16d 連結ブロック装着部
16e インロー連結部
17A、17B 軸受
20A、20B メカニカルシール
30 回転環
31 摺接面
32 内周面
35 支持ピン
40 固定環
41 摺接面
42 内周面
43 L字状の段部
43a 段部縦面
43b 段部横面
45 支持ピン
50 環状弾性部材
51 内周端
52 前面端
53 規制環状部
54 後端面
55 心金
56 第二環状弾性部材
60 回転環支持スリーブ
61 スリーブ固定ねじ
62 スリーブOリング
63 接液側Oリング
64 軸方向規制面
65 径方向規制面
66 回転環装着環状段部
67 支持ピン固定穴
70 連結ブロック
71 調整シム
72 ブロックOリング
73 接液側Oリング
74 ブロック固定ボルト
80 固定環支持ブロック
81 注水管路
82 注水口プラグ
83 注水端
84 移動規制面
85 弾性部材固定溝
86 インロー装着部
87 支持ピン固定穴
90 注水部シール
100 消化槽
110A、110B 送液パイプ
T1 第一の対向隙間
T2 第二の対向隙間

Claims (6)

  1. 流体機器のケーシングに付設されるとともにケーシング内に駆動軸を回転可能に支承する軸支ハウジングに用いられるメカニカルシールであって、
    前記駆動軸とともに回転するように前記駆動軸の外周に固定される環状の回転環と、
    前記回転環に対して前記駆動軸の軸方向に対向配置されて前記回転環の摺接面に摺接する摺接面を有するとともに前記軸支ハウジング側の部材に固定される固定環と、
    前記固定環と前記軸支ハウジングとの間に介装されて自身の弾性力により前記固定環と前記軸支ハウジングとの間を封止するとともに自身の弾性力により前記回転環と前記固定環相互の摺接面に面圧を与えるエラストマ製の第一の弾性部材と、
    前記第一の弾性部材と前記軸支ハウジング側の部材との間に介装されて自身の弾性力により前記回転環と前記固定環相互の摺接面に面圧を与えるように前記第一の弾性部材に対して軸方向に積層された金属若しくはエラストマ製の第二の弾性部材と、
    を備えることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記第二の弾性部材は、前記固定環に対しても更に軸方向で当接して前記固定環を前記第一の弾性部材と共に直接押圧するように介装されている請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記固定環は、自身の外周面端部に形成されて縦断面がL字状をなし軸方向に沿った面および軸方向とは交差する面の二つの面をもつ段部を有し、
    前記第一の弾性部材の内周端が、前記L字状の段部の二つの面にそれぞれ当接することで、前記固定環の径方向への移動および軸方向への移動のそれぞれに対して弾性力で押圧支持可能に構成されている請求項2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記回転環は、前記駆動軸若しくは駆動軸側に固定された部材に、軸方向での所定範囲の移動を許容する支持ピンによって支持されており、
    前記固定環は、前記軸支ハウジング側に固定された部材に、軸方向および径方向での所定範囲の移動を許容する支持ピンによって支持されている請求項2に記載のメカニカルシール。
  5. 前記回転環は、当該回転環の内周面と前記駆動軸の外周面との間に、第一の対向隙間を確保するように前記駆動軸若しくは駆動軸側に固定された部材に装着され、
    前記固定環は、当該固定環の内周面と前記駆動軸の外周面との間に、前記第一の対向隙間よりも広い第二の対向隙間を確保するように前記軸支ハウジング側に固定された部材に装着されている請求項1に記載のメカニカルシール。
  6. ケーシングと、該ケーシングに付設されるとともにケーシング内に軸方向中央にインペラが設けられた駆動軸を両持ちされた状態で回転可能に支承する一対の軸支ハウジングと、を備え、前記駆動軸の正転・逆転の切替に応じて撹拌液を前記ケーシングの送液方向の一方から吸い込み他方に吐き出す2つの吸込吐出口のどちら向きにも送出できる槽外撹拌機であって、
    前記駆動軸の両端が、前記一対の軸支ハウジングに内蔵されるメカニカルシールでシールされるとともに軸受によって回転自在に支持されており、
    前記内蔵されるメカニカルシールとして、請求項1~5のいずれか一項に記載のメカニカルシールを備えることを特徴とする槽外撹拌機。
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