JP2016043679A - 印刷物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる印刷物の製造方法を提供する。【解決手段】被記録媒体上に、アンダーコート層L1を形成するためのアンダーコートインクを塗布するアンダーコート層形成工程と、アンダーコート層形成工程の後に、アンダーコート層L1の上に、樹脂が溶媒に分散したインクであるラテックスインク層L2を形成するためにラテックスインクを塗布するラテックスインク塗布工程とを行うことによって印刷物を製造する。【選択図】図1

Description

本発明は印刷物の製造方法に関する。
特許文献1には、基材の表面に電離放射線硬化型ジェットインキが印刷され、硬化されたジェットインキ印刷層を有する化粧板が記載されている。
特開2001−26099号公報(2001年1月30日公開)
ところで、ラテックスインクには次の利点から注目を集めている。つまり、ラテックスインクは、環境に対する負荷が低く、ラテックスインクの多くは水性であるが、水性のラテックスインクは環境に対する負荷がより低い。また、ラテックスインクは、薄い層で濃い色を表現できること等の利点がある。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、繊維製品等の表面に凹凸のある被記録媒体を用いる場合、凹部にインクが入り込むなどするため、薄い層で濃い色を表現するというラテックスインクの特性を活かしにくい。
発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる印刷物の製造方法を提供する。
上記課題を解決するために本発明者が鋭意検討した結果、以下の本発明に達した。
本発明に係る印刷物の製造方法は、被記録媒体上に、アンダーコート層を形成するためのアンダーコートインクを塗布するアンダーコート層形成工程と、上記アンダーコート層形成工程の後に、上記アンダーコート層の上に、樹脂が溶媒に分散したインクであるラテックスインクを塗布するラテックスインク塗布工程とを行うことによって印刷物を製造することを特徴とする。
上記構成によれば、アンダーコート層を形成してからラテックスインクを塗布するので、被記録媒体の表面に凹凸があっても、凹凸の高低差を減らすことができ、表面を平な状態又は平らにより近い状態にすることができる。そのため、アンダーコート層の上にラテックスインクで印刷すると、アンダーコート層を設けない場合に比べて、より薄い層で良好に画像等を表現できる。よって、表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる。
本発明に係る印刷物の製造方法では、上記アンダーコート層形成工程において、上記被記録媒体を水平に置いたときに、上記被記録媒体の表面の凹凸における最も高い地点以上の高さになるまで、上記アンダーコートインクを塗布することがより好ましい。
被記録媒体の表面を平滑にできる。従って、ラテックスインクを平らな面の上に印刷できるため、ラテックスインクの層を薄くて平らにすることができる。これにより、ラテックスインクの特性をより活かすことができる。
本発明に係る印刷物の製造方法では、上記アンダーコート層形成工程を室温〜40℃で行うことがより好ましい。
高温下で行わないため、省エネ効果が期待できる。また、被記録媒体にシワが生じることを防止できる。
本発明に係る印刷物の製造方法では、上記ラテックスインクが水性ラテックスインクであることがより好ましい。
水性ラテックスインクは、安全性がより高く、環境に対する負荷がより少ない。従って、食品等の容器に貼るラベルやシールに印刷するためのインクとして好適に用いることができる。
本発明に係る印刷物の製造方法では、上記アンダーコートインクが、ラテックスインクであることがより好ましい。
ラテックスインクは様々な種類の被記録媒体に対して良好に接着する。よって、様々な被記録媒体に対して印刷することができる。
本発明に係る印刷物の製造方法によれば、表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができるという効果を奏する。
本発明に係る印刷物の製造方法の一実施形態の手順について模式的に示す図である。
<印刷物の製造方法>
本発明に係る印刷物の製造方法は、被記録媒体上に、アンダーコート層を形成するためのアンダーコートインクを塗布するアンダーコート層形成工程と、上記アンダーコート層形成工程の後に、上記アンダーコート層の上に、樹脂が溶媒に分散したインクであるラテックスインクを塗布するラテックスインク塗布工程と、を含む。
被記録媒体が繊維である場合、繊維の隙間の目止めをすることができる。また、被記録媒体がマット紙、段ボール紙等の表面の凹凸が大きなものであっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる。
つまり、アンダーコート層を形成してからラテックスインクを塗布するので、凹凸の高低差を減らすことができ、表面を平な状態又は平らにより近い状態にすることができる。そのため、アンダーコート層の上にラテックスインクで印刷すると、アンダーコート層を設けない場合に比べて、より薄い層で良好に画像等を表現できる。よって、表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる。また、ラテックスインクの層を平坦にすることができるので、得られる印刷物の表面の光沢を向上させることができる。
〔被記録媒体〕
本発明に係る印刷物の製造方法は、様々な種類の被記録媒体に適用し得る。例えば、各種プラスチック、紙、布帛、金属、石等が挙げられ、紙が好ましく用いられる。紙としては、例えば、コピー紙、マット紙、光沢紙、各種コート紙、フォトペーパー、書籍用紙、新聞紙、段ボール、プラスチック紙などが挙げられる。
〔アンダーコート層形成工程〕
アンダーコート層形成工程では、被記録媒体の上に、アンダーコート層を形成するためのアンダーコートインクを塗布する。
また、アンダーコート層形成工程では、上記被記録媒体を水平に置いたときに、上記被記録媒体の表面の凹凸における最も高い地点以上の高さになるまで、上記アンダーコートインクを塗布することがより好ましい。これにより、凹凸による高低差をアンダーコートインクによって全て埋めることができるため、被記録媒体の表面を平滑にできる。従って、ラテックスインクを平らな面の上に印刷できるため、ラテックスインクの層を薄くて平らにすることができる。これにより、ラテックスインクの特性をより活かすことができる。
また、アンダーコート層形成工程を室温〜40℃で行うことが好ましい。高温下で行わないため、省エネ効果が期待できる。また、被記録媒体にシワが生じることを防止することができる。
室温とは、通常、印刷装置を使用する環境における温度をいい、例えば、20℃〜30℃であることが多い。
アンダーコートインクを塗布する方法としては特に限定されないが、インクジェット法で塗布することが好ましい。インクジェット法を用いることで、所望の場所に精度良くアンダーコートインクを塗布することができる。なお、インクジェットの方式としては、例えば、ピエゾ方式が挙げられる。アンダーコートインクとして水性のラテックスインク等の水性インクを用いる場合にはサーマルジェット方式も好適に用いられる。
[アンダーコートインク]
本発明に係る印刷物の製造方法で用いるアンダーコートインクとしては、アンダーコートインク層の上に塗布することとなるラテックスインクの下地となり得るものであればよく、様々なインクを採用し得る。例えば、従来公知のプライマーインク、ラテックスインクが挙げられる。
プライマーインクとしては、例えば、ミマキエンジニアリング社製PR−100(商品名)が挙げられる。
また、アンダーコートインクとしてラテックスインクを用いることで、次の利点がある。つまり、ラテックスインクは様々な種類の被記録媒体に対して良好に接着する。よって、様々な被記録媒体に対して印刷することができる。
また、アンダーコートインクとしては、透明のもの、白色のものなど、様々な色のものを採用し得るため、目的の印刷物に応じて適宜選択すればよい。
〔ラテックスインク塗布工程〕
ラテックスインク塗布工程では、アンダーコート層の上に、ラテックスインクを塗布する。これにより、アンダーコート層を設けない場合に比べて、より薄い層で良好に画像等を表現できる。よって、表面に凹凸のある被記録媒体であっても、ラテックスインクの特性を活かすことができる。
ラテックスインクを塗布する方法は特に限定されないが、アンダーコートインクを塗布する方法と同様に、インクジェット法で塗布することが好ましい。インクジェット法を用いて、一つのキャリッジに、アンダーコートインクのヘッド及び、ラテックスインクのヘッドを搭載することで、一つの装置で印刷物を製造することができる。なお、インクジェットの方式としては、例えば、ピエゾ方式が挙げられる。水性のラテックスインクを用いる場合にはサーマルジェット方式も好適に用いられる。
また、ラテックスインクを塗布する際には、被記録媒体を加熱しながら行なうことがより好ましい。ラテックスインクを迅速に乾燥させながら、印刷を行なうことができるためである。そのため、ラテックスインクにより形成される層をより薄くでき、乾燥が早いため滲みを防止でき、表面がより平坦になる。加熱の温度としては、ラテックスインクの種類に応じて適宜設定すればよく、例えば、40℃〜70℃が挙げられる。また、加熱の方法としては、特に限定されないが、例えば、印刷が行われる間の被記録媒体が載置されるプラテンにヒータを内蔵させるなどして、プラテンによって加熱しながら印刷する方法が挙げられる。
[ラテックスインク]
本発明に係る印刷物の製造方法で用いるラテックスインクは、樹脂、溶媒、着色剤を含み、当該樹脂が当該溶媒に分散又は乳濁しているインクを指す。ラテックスインクは環境に対する負荷が少なく、様々な種類の被記録媒体に印刷できる。また、薄い層で濃い色を表現できるという利点がある。また、インクジェット法を利用可能であるため、従来の転写方式より装置が簡単で小型低価格化させることができるという利点がある。これらの利点により、デジタルオフセット印刷分野に広く適用可能となることが期待される。
ラテックスインクは、水性ラテックスインクであることが好ましい。ここで、水性ラテックスインクとは、水又は親水性有機溶媒及び樹脂を含み、当該樹脂が当該水又は親水性有機溶媒に乳濁又は懸濁しているインクを指す。水性ラテックスインクは、安全性がより高く、環境に対する負荷がより少ない。従って、食品等の容器に貼るラベルやシールに印刷するためのインクとして好適に用いることができる。
(樹脂)
ラテックスインクに含まれる樹脂は、特に限定されないが、例えば、水溶性のビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等、及びこれらの変性樹脂等が挙げられる。この中でも、より好ましくは、アクリル系樹脂、水溶性ポリウレタン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性アクリル系樹脂であり、特に好ましくはアクリル系樹脂が挙げられる。
ラテックスインクに含まれる樹脂は1種単独で用いることも2種以上を併用することもできる。樹脂の配合量は、使用する樹脂の種類等により任意に決定できるが、例えば、ラテックスインクの全量に対して、1重量%以上であり、2重量%以上がより好ましく、また、20質量%以下であり、10質量%以下であることがより好ましい。
(溶媒)
ラテックスインクに含まれる溶媒は、特に限定されないが、水及び水溶性有機溶媒の少なくとも一方であることが好ましい。
水溶性有機溶媒の具体的な例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、ペトリオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタンジオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、トリエチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール、チオジグリコール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、トリメチロールプロパン、テトラメチル尿素及び尿素等が挙げられる。
なお、ラテックスインクは、上述したような水溶性有機溶媒を単独又は2種類以上を組み合わせて含んでいてもよい。
ラテックスインクにおける溶媒の含有量は、印刷の目的等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、ラテックスインクの全量に対して50重量%以上であることが好ましく、60重量%以上であることがより好ましく、70重量%以上であることが最も好ましい。ラテックスインクは、通常の水系インクジェットインクと比べて溶媒の含有量が高いことが好ましい。これにより、環境に対する負荷のより低い印刷物を提供できる。
(着色剤)
ラテックスインクに含まれる着色剤は、印刷の目的等に応じて適宜選択することができる。着色剤として、例えば、染料、顔料等が挙げられる。
なお、着色剤は、ラテックスインク中に効率よく溶解させるために、水溶性有機溶媒に容易に溶解する物が好ましく、例えば、ケトン系溶媒に2g/L以上溶解するものであることが好ましく、20〜600g/L溶解することがより好ましい。
ラテックスインク中の着色剤の含有量は、ラテックスインク100重量部に対して、10〜200重量部であることが好ましく、25〜150重量部であることがより好ましい。
(染料)
ラテックスインクに含まれる着色剤としての染料の例を具体的に示すと、酸性染料及び食用染料としては、例えば、C.I.アシッドイエロー17,23,42,44,79,142;C.I.アシッドレッド1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,52,82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,289;C.I.アシッドブルー9,29,45,92,249;C.I.アシッドブラック1,2,7,24,26,94;C.I.フードイエロー3,4;C.I.フードレッド7,9,14;C.I.フードブラック1,2等が挙げられる。
直接性染料としては、例えば、C.I.ダイレクトイエロー1,12,24,26,33,44,50,86,120,132,142,144;C.I.ダイレクトレッド1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,81,83,89,225,227;C.I.ダイレクトオレンジ26,29,62,102;C.I.ダイレクトブルー1,2,6,15,22,25,71,76,79,86,87,90,98,163,165,199,202;C.I.ダイレクトブラック19,22,32,38,51,56,71,74,75,77,154,168,171等が挙げられる。
塩基性染料としては、例えば、C.I.ベーシックイエロー1,2,11,13,14,15,19,21,23,24,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,64,65,67,70,73,77,87,91;C.I.ベーシックレッド2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,78,82,102,104,109,112;C.I.ベーシックブルー1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,45,47,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,120,122,124,129,137,141,147,155;C.I.ベーシックブラック2,8等が挙げられる。
反応性染料としては、例えば、C.I.リアクティブブラック3,4,7,11,12,17;C.I.リアクティブイエロー1,5,11,13,14,20,21,22,25,40,47,51,55,65,67;C.I.リアクティブレッド1,14,17,25,26,32,37,44,46,55,60,66,74,79,96,97;C.I.リアクティブブルー1,2,7,14,15,23,32,35,38,41,63,80,95等が挙げられる。
(顔料)
着色剤として用いる顔料の例としては、ブラック顔料としてのカーボンブラックが挙げられる。また、カラー顔料としては、例えば、アントラキノン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジアゾ、モノアゾ、ピラントロン、ペリレン、複素環式イエロー、キナクリドン、及び、(チオ)インジゴイドが挙げられる。フタロシアニンブルーの代表的な例には、銅フタロシアニンブルー及びその誘導体(ピグメントブルー15)を含む。キナクリドンの代表的な例には、ピグメントオレンジ48、ピグメントオレンジ49、ピグメントレッド122、ピグメントレッド192、ピグメントレッド202、ピグメントレッド206、ピグメントレッド207、ピグメントレッド209、ピグメントバイオレット19、及び、ピグメントバイオレット42が挙げられる。アントラキノンの代表的な例には、ピグメントレッド43、ピグメントレッド194(ペリノンレッド)、ピグメントレッド216(臭素化ピラントロンレッド)、及び、ピグメントレッド226(ピラントロンレッド)が挙げられる。ピレリンの代表的な例には、ピグメントレッド123(ベルミリオン)、ピグメントレッド149(スカーレット)、ピグメントレッド179(マルーン)、ピグメントレッド190(レッド)、ピグメントバイオレット、ピグメントレッド189(イエローシェードレッド)、及び、ピグメントレッド224が挙げられる。チオインジゴイドの代表的な例には、ピグメントレッド86、ピグメントレッド87、ピグメントレッド88、ピグメントレッド181、ピグメントレッド198、ピグメントバイオレット36、及び、ピグメントバイオレット38が挙げられる。複素環式イエローの代表的な例には、ピグメントイエロー117及びピグメントイエロー138が挙げられる。
ラテックスインクに含まれる着色剤として、上述した顔料及び染料は、印刷の目的等に応じて適宜選択することが可能であり、また、上述した顔料及び染料を、単独又は2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
(その他の成分)
本発明に係る印刷物の製造方法で用いるラテックスインクは、上述の溶媒、樹脂、着色剤以外の成分を含み得る。例えば、添加剤として、分散剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、界面活性剤等が挙げられる。
(分散剤)
分散剤としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等のポリマー型分散剤が挙げられる。
(防黴剤)
防黴剤としては、例えば1,2−ベンズイソチアゾリン3−オンが挙げられる。ラテックスインクが防黴剤を含むことによって、保存安定性及び吐出安定性等の信頼性を確保しつつ、防黴効果に優れるインクが提供できる。
さらに、1,2−ベンズイソチアゾリン3−オンの含有量を抑制することによって、粒子の凝集やインクの増粘といった現象を防止することができる。従って、長期間に渡ってインクの性能を発揮させることが可能になる。ラテックスインクが、防黴剤として1,2−ベンズイソチアゾリン3−オンを含有する場合、その含有量は有効成分量としてインク全量の0.01〜0.04重量部であることが好ましい。含有量が0.01重量部以上であれば、十分な防黴効果が得られる。含有量が0.04重量部下であれば、インクを長期間(例えば、室温の場合で2年、50〜60℃の場合で1〜3ヶ月)保管したときの粒子の凝集を抑制できる。また、インク粘度が初期粘度から50%〜100%増になるという問題を解消し、長期保存安定性が向上する。そのため、初期のプリント性能をより長期間維持できる。
(防錆剤)
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
(pH調整剤)
pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば、任意の物質を使用することができる。
その例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等の他アミノプロパンジオール誘導体を挙げることができる。アミノプロパンジオール誘導体は水溶性の有機塩基性化合物であり、例えば、1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ
−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ、特に2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールが好ましい例として挙げられる。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、例えばポリアルキレングリコール界面活性剤が挙げられる。ポリアルキレングリコール界面活性剤は、エチレンオキサイド付加物であり、水溶性を維持できる範囲で、エチレンオキサイドの一部をプロピレンオキサイドあるいはブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドに置換したものも有効である。置換率は50%以下が好ましい。また、ポリアルキレングリコール界面活性剤のHLB(親水性親油性比)は13〜19がより好ましい。当該範囲内にHLBを調整することで分散性がより向上する。
〔本発明に係る印刷物の製造方法の実施形態〕
次に、図1を用いて本発明の一実施形態に係る印刷物の製造方法の一実施形態について説明する。図1は、本発明に係る印刷物の製造方法の一実施形態の手順について模式的に示す図である。
本実施形態では、着色剤を含むラテックスインク、着色剤を含まないアンダーコートインクを用いる場合について説明する。また、図1の(a)に示す通り、本実施形態における被記録媒体は、吸収性マット紙10であり、表面の凹凸が大きい。
まず、図1の(b)に示すように、アンダーコート層形成工程では、吸収性マット紙10の上に、アンダーコート層L1を形成するためのアンダーコートインクを塗布する。塗布するときの温度は室温〜40℃である。また、アンダーコート層L1の表面の高さが、吸収性マット紙10を水平に置いたときに、吸収性マット紙10の表面の凹凸における最も高い地点以上の高さになるまで、アンダーコートインクを塗布する。これにより、凹凸による高低差をアンダーコートインクによって全て埋めることができるため、吸収性マット紙10の表面を平滑にできる。従って、ラテックスインクを平らな面の上に印刷できるため、ラテックスインクの層を薄くて平らにすることができる。これにより、ラテックスインクの特性をより活かすことができる。
また、高温下で行わないため、省エネ効果が期待できる。また、吸収性マット紙10にシワが生じることを防止することができる。
また、本実施形態では、アンダーコートインクの塗布はインクジェットで行なっている。後述する図1の(c)に示すインクジェットヘッド1に、アンダーコートインクを吐出するヘッドも併設されている。これにより、短時間に印刷物を製造できる。
次に、図1の(c)に示すように、ラテックスインク塗布工程では、アンダーコート層L1の上に、インクジェットヘッド1からラテックスインクを塗布することでラテックスインク層L2を形成する。また、ヒータ2によって、吸収性マット紙10は40℃〜70℃に加熱されている。よって、着弾したラテックスインクは加熱され、乾燥し、またラテックスの樹脂も溶解して固着する。アンダーコート層L1によって、ラテックスインクが吐出される面は平滑になっている。よって、ラテックスインク層L2を薄く、平坦にすることができる。これにより、表面の凹凸が大きい吸収性マット紙10であっても、薄い層で濃い色を発色できるというラテックスインクの特性を活かすことができる。
本発明は、紙、各種プラスチック、布帛、金属、石等の様々な被記録媒体に対する印刷の分野で利用することができる。

Claims (5)

  1. 被記録媒体上に、アンダーコート層を形成するためのアンダーコートインクを塗布するアンダーコート層形成工程と、
    上記アンダーコート層形成工程の後に、上記アンダーコート層の上に、樹脂が溶媒に分散したインクであるラテックスインクを塗布するラテックスインク塗布工程と、を含む印刷物の製造方法。
  2. 上記アンダーコート層形成工程において、上記被記録媒体を水平に置いたときに、上記被記録媒体の表面の凹凸における最も高い地点以上の高さになるまで、上記アンダーコートインクを塗布することを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
  3. 上記アンダーコート層形成工程を室温〜40℃で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 上記ラテックスインクが水性ラテックスインクであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 上記アンダーコートインクが、ラテックスインクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷物の製造方法。
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