JP2013129688A - インクジェット用インク組成物、記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット用インク組成物、記録方法及び記録物 Download PDF

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Abstract

【課題】球状の微細な有機顔料粒子を安定に分散したインクジェット記録用インク組成物とインクジェット記録方法を提案し、高い画像光沢性と画像堅牢性を併せ持った高発色で高品位なインクジェット記録物を提供すること。
【解決手段】少なくとも有機顔料粒子、水溶性溶剤および水を含有するインクジェット用インク組成物において、該有機顔料粒子がカルボキシル基含有の高分子分散剤を用いて分散された有機顔料粒子であり、TEM像上の各該顔料粒子に同心の外接円と内接円を適用したとき、該内接円の直径が5nm以上、50nm未満であり、かつ該同心の外接円と内接円の半径の差で定義される真円度が2nm以下である粒子を該インク組成物中に過半数以上含むことを特徴とするインクジェット用インク組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、保存安定性と吐出安定性に優れたインクジェット記録用インクと記録方法に関し、彩度および光沢性が高く、耐光性に優れたインクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法および記録物に関するものである。
インクジェットプリンターは低騒音、低ランニングコストといった利点から目覚しく普及し、普通紙に印字可能なカラープリンタも市場に盛んに投入されるようになった。しかしながら、画像の色再現性、耐擦化性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(カラーブリード)、両面印刷性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しく、用途に応じて優先される特性から用いるインクが選択されている。
インクジェット記録に使用されるインクは水を主成分とし、これに着色剤及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。着色剤としては、優れた発色性や安定性から主に染料が用いられているが、染料系インクを用いて得られる画像の耐光性、耐水性等は劣るものである。耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙の改善によってある程度向上しているが、普通紙については満足できるものではない。
これらの欠点を補うため、近年では着色剤として顔料を用いたインクが使用され始めている。染料の欠点である画像の耐光性、耐水性等は大きく改善されるものの、顔料内部で光の多重反射などによる異なった波長・位相の光が干渉し合うことにより、発色を悪くしてしまうため、一般的に染料に較べて顔料の発色性は劣っている。このような顔料内部の光の干渉を小さくするためには、顔料粒子の形状は理想的には球形であることが望ましいが、従来の1次粒子の形成方法では球形の粒子を形成することはできず、特にインクジェット記録インクとして用いた場合、普通紙における彩度の低下、専用記録紙における光沢度の低下などの問題が発生していた。
このような顔料を用いた場合の発色性の低下を補う方法として、顔料粒子を樹脂で被覆することで発色性を改善する方法が用いられている。この方法によれば、樹脂により定着性や耐ガス性が更に改善され、分散安定性にも大きく寄与している。しかし、顔料粒子の形状は被覆前後で変わらないため、光沢性に関しては染料には及ばない状況であった。
特許文献1(特許第3301295号公報)には、キナクリドン、ベンズイミダゾロン、アゾ顔料からなる粒径10〜70nmで、アスペクト比が1:1〜1:2の粒子の製造方法が提案されている。アスペクト比は短軸と長軸との比を規定しているが、粒子の形が正方形であっても星型であってもアスペクト比は1:1で表されるため、立体的に球であり投影断面が円である粒子を対象としているものとは基本的に異なる。
特許文献2(特開2009−108199号公報)には、水不溶性色材で結晶構造を有し、粒径5〜40nmかつ単分散度1.5以下の粒子を含有するインクに関して記述されているが、光沢度や彩度を向上させるため、顔料粒子の形状が立体的に球形で、投影断面が円である顔料粒子を用いる技術に係るものとは異なるものである。
本発明は、このような従来の欠点を解消し、球状の微細な有機顔料粒子を安定に分散したインクジェット記録用インク組成物とインクジェット記録方法を提案し、高い画像光沢性と画像堅牢性を併せ持った高発色で高品位なインクジェット記録物を提供することを課題とするものである。
上記課題は、次の(1)項〜(8)項記載の「インクジェット用インク組成物」、「インクジェット記録方法」及び「インクジェット記録物」を含む本発明により解決される。
(1)「少なくとも有機顔料粒子、水溶性溶剤および水を含有するインクジェット用インク組成物において、該有機顔料粒子がカルボキシル基含有の高分子分散剤を用いて分散された有機顔料粒子であり、TEM像上の各該顔料粒子に同心の外接円と内接円を適用したとき、該内接円の直径が5nm以上、50nm未満であり、かつ該同心の外接円と内接円の半径の差で定義される真円度が2nm以下である粒子を該インク組成物中に過半数以上含むことを特徴とするインクジェット用インク組成物」。
(2)「前記カルボキシル基含有の高分子分散剤が、数平均分子量が4000以上20000以下のアクリル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂からなることを特徴とする前記(1)項に記載のインク組成物」。
(3)「前記有機顔料が、α結晶型無金属フタロシアニン、α結晶型銅フタロシアニン、塩素または臭素により修飾置換した銅フタロシアニン、無置換またはメチルまたは塩素により修飾置換したキナクリドン、無置換または塩素により修飾置換したジケトピロロピロールからなる群から選択されたものであることを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のインク組成物」。
(4)「前記水溶性溶剤が、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドのいずれか、または2つ以上を含むことを特徴とする前記(1)項乃至(3)項のいずれかに記載のインク組成物」。
(5)「前記インク組成物がさらに浸透剤を含み、該浸透剤が、炭素数8以上11以下のポリオール、グリコールエーテル、下記構造式(3)、(4)のいずれか、または2つ以上を含むことを特徴とする前記(1)項乃至(4)項のいずれかに記載のインク組成物;
Figure 2013129688
(ただし、構造式(3)の式中、Rfは−CFまたは−CF、Qは−C2b+1(bは11〜19の自然数を示す)、−CHCH(OH)CH−C、または−CHCH(OH)CH−Cを表し、kは20〜35の自然数である。)
Figure 2013129688
(ただし、構造式(4)の式中、RおよびRは、独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基の群から選択され、RおよびRは独立に、炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、jは1〜6の自然数である。)」。
(6)「インクに力学的エネルギーを作用させて前記(1)項乃至(5)項のいずれかに記載のインク組成物の吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録方法」。
(7)「前記(1)項乃至(5)項のいずれかに記載のインク組成物およびインクジェット記録方法によって記録が行われた記録物」。
(8)「前記(1)項乃至(5)項のいずれかに記載のインク組成物およびインクジェット記録方法によって記録が行われた記録物」。
以下の詳細かつ具体的な記載からよく理解されるように、本発明に係るインクジェット記録用インク組成物は、保存安定性及び吐出安定性に優れ、しかも顔料インクを用いても印字画像の彩度や光沢度が高く、耐光性に優れたインクジェット記録方法、および記録物を提供することができるという極めて優れた効果を呈する。
本発明のインクジェット記録装置の1例のインクカートリッジ装填部のカバーを開いた状態の斜視説明図である。 本発明のインクジェット記録装置の1例の全体構成を説明する概略構成図である。 本発明における真円度を求めるための模式図である。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明のインクジェット記録用インクは、有機顔料を内接円の直径が5nm以上、50nm未満であり、かつ真円度が2nm以下である粒子を該インク組成物中に過半数以上含むことで、従来の非球形で粒径が100nm程度のものを含むインクに較べ、高発色、高彩度であるだけでなく、高い光沢性を得ること可能となる。真円度は、JIS B 0621−1984において軸や軸受などの機械回転運動する部分に用いられる機械要素の形状や回転精度を評価する指標として一般的に用いられており、「真円度は、円形形体を2つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心円の間隔が最小となる場合の、2円の半径の差で表す。」と定義されている。内接円、外接円および真円度の関係を模式図にしたものが、[図3]であり、本発明では球状の粒子を記載する指標として、真円度を用いている。
また、顔料を粒径5〜50nmの球形に微粒子化する技術は近年開発され、回転円盤に挟まれた薄層リアクターを用いるものや、レーザー光を照射し微粒子化する液相レーザアブレーションなどが提案されている。特に、回転円盤に挟まれた薄層リアクターを用いる方法はナノサイズの球形粒子を形成するために有効である。この方法は、顔料を溶解した酸又は溶剤を顔料を析出させるアルカリ水溶液やアルコール系溶剤などに注入することで、顔料粒子を析出させるものである。この顔料粒子が析出する場が、高速で回転している円盤に挟まれた数ミクロンのギャップ中であるため、ギャップ中の強い流れから受ける剪断力や抵抗力が数ナノから数十ナノのサイズの球形粒子を形成することにつながっていると考えられている。
このように顔料を球形で5〜50nmの粒径に微粒子化することで、光沢性に関しては大きく改善は見られるが、付着量が多く、画像濃度が高い部分では光沢性が低下してしまう場合も見受けられる。この点は、本発明において顔料粒子の周りを高分子分散剤で埋めることで改善することが可能である。高分子分散剤はインクを記録媒体に吐出・着弾後、水分や溶剤分が揮発・浸透するにしたがって色材粒子と粒子の空間を埋め、粒子間が樹脂で満たされていることで、顔料から発した光が再び他の顔料に吸収される確率が低くなるため、干渉や反射、散乱等による色の劣化が少なくなり、より染料に近い発色性、光沢性を実現することができると推定される。
一方で、粒径が小さくなり染料インクの領域に近いサイズであるため、耐光性、耐ガス性が低下することが懸念されるが、5〜50nmの粒径であれば、結晶性を持たせることで、従来の100nm程度顔料インクと較べて大きな低下は示さず、充分な耐光性、耐ガス性を実現できることが確認できたため本発明の提案に至った。
[顔料]
本発明では有機顔料を用いる。有機顔料としてフタロシアニン系、キナクリドン系、ジケトピロロピロール系、アゾ系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料等が、より適切なものとして挙げられる。
より具体的には、イエロー顔料としてはC.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、2、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、16、17、20、23、24、34、35、37、53、55、73、74、75、81、83(ジスアゾイエローHR)、86、93、95、97、98、100、101、104、108、109、110、114、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、185等が挙げられる。
マゼンタ顔料としてはC.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、7、9、12、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:1(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B (Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、92、97、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(ジメチルキナクリドン)、123、146、149、166、168、170、172、175、176、178、179、180、184、185、190、192、193、202、209、215、216、217、219、220、223、226、227、228、238、240、255、272等が挙げられる。
シアン顔料としてはC.I.ピグメントブルー1、2、3、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、22、56、60、63、64、バットブルー4、バットブルー60等が挙げられる。
また中間色としてはレッド、グリーン、ブルー用としてはC.I.ピグメントレッド177、194、224、254、264、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、71、C.I.ピグメントバイオレット3、19、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメントグリーン7、36等が挙げられる。
上記の顔料のうち本発明では、α結晶型無金属フタロシアニン、α結晶型銅フタロシアニン、塩素または臭素により修飾置換した銅フタロシアニン、メチルまたは塩素により修飾置換したキナクリドン、メチルまたは塩素により修飾置換したジケトピロロピロールを好適に用いることができる。これらの有機顔料を用いることで、印刷画像の発色性を向上させたり、耐光性を向上させたりすることができるため、本発明においては大きな効果を得ることができる。
代表的な例は無金属フタロシアニン(C.I.ピグメントブルー16)、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、アルミニウムフタロシアニンが挙げられる。特に重要である銅フタロシアニンには、α型、β型、γ型、ε型の結晶型があり、結晶型により色相、発色性、安定性、分散性などの特性が大きく変わるため、用途により選択される。インクジェットインクとして主に用いられているのがβ型でありC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4などがある。α型としてはC.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1などがある。ε型としては、C.I.ピグメントブルー15:6がある。これらのフタロシアニンの4つのベンゼン環の外側にある水素を、塩素や臭素で置き換えることで、色相をグリーニッシュに変えることができ、14〜15個の塩素で置き換えたC.I.ピグメントグリーン7と、2〜8個の塩素と4〜9個の臭素で置き換えたC.I.ピグメントグリーン36が広く用いられている。
また、無置換、メチルまたは塩素により修飾置換したキナクリドンも本発明では好適に用いることができ、無置換のキナクリドンとしてはC.I.ピグメントバイオレット19、メチルにより修飾置換したキナクリドンとしてはC.I.ピグメントレッド122、塩素により修飾置換したキナクリドンとしてはC.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209などが挙げられる。
さらに、無置換または塩素により修飾置換したジケトピロロピロールも本発明では好適に用いることができ、無置換のジケトピロロピロールとしてはC.I.ピグメントレッド264、塩素により修飾置換したキナクリドンとしてはC.I.ピグメントレッド254などが挙げられる。
インク中の色材濃度は1重量%以上15重量%以下が好ましく、2重量%以上12重量%以下がさらに好ましく、4重量%以上10重量%以下がより好ましい。色材濃度が1重量%未満では着色力が不十分であるため画像濃度や画像の彩度が劣る傾向があり、色材濃度が15重量%を超えるとインクの保存安定性が低下するのみならず画像がくすむ傾向がある。
[分散剤]
本発明で用いる分散剤は、カルボキシル基含有の高分子分散剤を有効に用いることができ、カルボキシル基を含有する樹脂をアルカリ金属、アンモニアなどで中和して水に分散した樹脂を用いることができ、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等、変性ポリウレタン等を用いることができる。これらの分散剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
特に数平均分子量が4000以上20000以下の上記カルボキシル基含有のアクリル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂を分散剤として用いると、有機顔料を1次粒子のサイズまで微細に分散することができ、さらにその分散状態を長期間安定に維持することが可能となる。
上記の分散剤を水系媒体に溶解させ、次に色材顔料を加えて充分に湿潤させた後、ホモジナイザーによる高速撹拌、ビーズミルやボールミルのようなボールを用いた混練分散機、ロールミルのような剪断力を用いた混練分散機、超音波分散機、溶解した顔料を析出させて粒子を形成するマイクロリアクター、レーザー光を照射し微粒子化する液相レーザアブレーション等の方法で分散体を作成することができる。ただし、このような分散工程の後には粗大粒子が含まれていることが多く、インクジェットノズルや供給経路の目詰まりの原因となるため、フィルターや遠心分離器を用いて粒径1μm以上の粒子を除去する必要がある。
本発明の好ましい態様の1つによれば、色材顔料に対して分散剤は10%から100%の比率範囲で使用することが好ましく、より好ましくは20%から60%である。分散剤量が少ないと充分に顔料を微細化することができず、分散剤量が多すぎると顔料に吸着していない過剰成分がインク物性に影響を与え、画像滲みや、耐水性、耐擦性の劣化を招くことになる。また、インク中の分散微粒子の含有量は顔料と分散剤を合わせた固形分で2〜20重量%程度が好ましく、より好ましくは3〜15重量%である。
[浸透剤]
浸透剤をインクに添加することで、表面張力が低下し、ノズルへのインク充填性が向上し、吐出の安定性が向上することに加え、記録媒体にインク滴が着弾した後の記録媒体中への浸透が速くなるため、フェザリングやカラーブリードを軽減することができる。浸透剤としては界面活性剤や浸透性を有する溶剤などが用いられる。
界面活性剤は、親水基によりアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤に大別され、疎水基によりフッ素系界面活性剤、アセチレン系界面活性剤等に大別することができる。
アニオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオール、グリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、アセチレングリコールなどが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエーテル化合物等が挙げられ、構造式(3)で表されるフッ素系界面活性剤を特に有用に用いることができる。
アセチレングリコール系の界面活性剤としては、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えばエアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)をもちいることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。
浸透性のある溶剤としては、構造式(4)、あるいは2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどの炭素数8以上のポリオール、あるいはグリコールエーテルを用いることができる。
上記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。本発明の好ましい態様によれば、インク全体に対する浸透剤の添加量は0.01%から5%の比率範囲で使用することが好ましく、より好ましくは0.03%から2%である。界面活性剤量が少ないと印字後のドットの広がりが悪く、ドット径が小さくなることで、ベタ画像の埋まりが悪くなり、画像濃度や彩度が低下してしまう。界面活性剤量が多すぎると泡立ちやすくなることで、ノズル内の流路を泡が塞ぐことで吐出しなくなるなどの問題が発生してしまう。
[水溶性溶剤]
本発明のインクは水を液媒体として使用するものであるが、インクの乾燥を防止する湿潤剤として、また、分散安定性を向上する等の目的で、下記の水溶性溶剤が使用される。 これら水溶性有機溶媒は複数混合して使用してもよい。
水溶性有機溶媒の具体例としては、例えば以下のものが挙げられる。
グリセリン、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;
ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド等のアミド類;
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、等である。
これら有機溶媒の中でも、特に1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドが好ましい。これらは溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られる。
その他、本発明においては湿潤剤として糖を含有することができる。糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどがあげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖、酸化糖、アミノ酸、チオ酸などがあげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどがあげられる。
顔料と湿潤剤の比は、ヘッドからのインク吐出安定性に非常に影響がある。顔料固形分が高いのに湿潤剤の配合量が少ないとノズルのインクメニスカス付近の水分蒸発が進み吐出不良をもたらす。特に、本発明においては湿潤剤として、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドを用いることで、保存安定性、および吐出安定性に優れたインクを作成することが可能である。
湿潤剤の配合量はインク全体に対して、10〜70重量%が好ましく、より好ましくは20〜50重量%である。この範囲にあるインクは、乾燥性や保存試験や信頼性試験が非常に良好となる。
本発明の記録用インク組成物には必要に応じて、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、コゲーション防止剤など従来より知られている添加剤を適宜選択し、加えることができる。
[pH調整剤]
pH調整剤を加えてアルカリ性に保つことで分散状態を安定化し、吐出を安定化することができる。また、pH11以上ではインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や、漏洩、吐出不良等の問題が発生してしまう。pH調整剤を加えるのは、顔料を分散剤とともに水に混錬分散する際に加えておくほうが、混錬分散後、湿潤剤、浸透剤等の添加剤とともに加えるよりも望ましい。これは、pH調整剤によっては添加することで分散を破壊する場合もあるためである。
pH調整剤としては、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属炭酸塩を一種類以上含むものが好ましく、アルコールアミン類として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール等がある。アルカリ金属元素の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。アンモニウムの水酸化物としては、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物がある。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
[防腐防黴剤]
防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
[防錆剤]
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。
[酸化防止剤]
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系
酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤、など
が挙げられる。
[紫外線吸収剤]
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤
、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
[コゲーション防止剤]
本発明で用いることができる記録液にはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーションとは、ヒーターに電流を流して記録液を瞬間的に加熱し、記録液が発泡する力を利用して記録液を吐出するサーマル式ヘッドにおける不具合であり、記録液が熱せられる際に記録液成分に変質が起こり、ヒーターに変質物が付着する現象を言う。コゲーションが生じると、ヒーターによる加熱が正常に行われなくなり、吐出力が弱くなったり、最悪の場合記録液が吐出しないことが生じてしまう。そのため、コゲーションを防止すべく本発明で用いることができる記録液にはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーション防止剤としては、ポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩、あるいは、アミノ基を有する酸及び/又はその塩、あるいは、メチル基又はメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩、などが挙げられる。
[記録用メディア]
本発明に用いる記録用メディアは、支持体と該支持体の少なくとも一方の面に塗工層を有してなるものが好ましい。更に必要に応じてその他の層を有してなるものが好ましい。
[支持体]
前記支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材繊維主体の紙、木材繊維及び合成繊維を主体とした不織布のようなシート状物質などが挙げられる。
前記紙としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材パルプ、古紙パルプなどが用いられる。前記木材パルプとしては、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、NBSP、LBSP、GP、TMPなどが挙げられる。
前記支持体に使用される内添填料としては、例えば、白色顔料として従来公知の顔料が用いられる。
[塗工層]
前記塗工層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。
前記顔料としては、無機顔料、もしくは無機顔料と有機顔料を併用したものを用いることができる。
前記バインダーとしては、水性ポリマーを使用するのが好ましい。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤、非イオン活性剤のいずれも使用することができる。これらの中でも、非イオン活性剤が特に好ましい。前記界面活性剤を添加することにより、画像の耐水性が向上するとともに、画像濃度が高くなり、ブリーディングが改善される。
前記塗工層には、本発明の目的及び効果を損なわない範囲で、更に必要に応じて、その他の成分を添加することができる。該その他の成分としては、アルミナ粉末、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤等の添加剤が挙げられる。
前記塗工層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記支持体上に塗工層液を含浸又は塗布する方法により行うことができる。
前記記録用メディアは、更に支持体の裏面にバック層、支持体と塗工層との間、また、支持体とバック層間にその他の層を形成してもよく、塗工層上に保護層を設けることもできる。これらの各層は単層であっても複数層であってもよい。
印刷用塗工紙としては次のようなものがある。
[記録装置]
本発明のインクは、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などに好適に使用することができる。
以下、実施例でも用いたインクジェット記録装置について概要を説明する。
図1に示すインクジェット記録装置は、装置本体(101)と、装置本体(101)に装着した用紙を装填するための給紙トレイ(102)と、装置本体(101)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(103)と、インクカートリッジ装填部(104)とを有する。インクカートリッジ装填部(104)の上面には、操作キーや表示器などの操作部(105)が配置されている。インクカートリッジ装填部(104)は、インクカートリッジ(200)の脱着を行うための開閉可能な前カバー(115)を有している。(111)は上カバー、(112)は前カバーの前面である。
図2に示すように、装置本体(101)内には、左右の側板(不図示)に横架したガイド部材であるガイドロッド(131)とステー(132)とで、キャリッジ(133)を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ(不図示)によって移動走査する。
キャリッジ(133)には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド(134)の複数のインク吐出口を、主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどが使用できる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填された本発明のインクカートリッジ(200)から、本発明のインクセットに係るインクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ(103)の用紙積載部(圧板)(141)上に積載した用紙(142)を給紙するための給紙部として、用紙積載部(141)から用紙(142)を1枚づつ分離給送する半月コロ〔給紙コロ(143)〕、及び給紙コロ(143)に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド(144)を備え、この分離パッド(144)は給紙コロ(143)側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙(142)を記録ヘッド(134)の下方側で搬送するための搬送部として、用紙(142)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト(151)と、給紙部からガイド(145)を介して送られる用紙(142)を搬送ベルト(151)との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ(152)と、略鉛直上方に送られる用紙(142)を略90°方向転換させて搬送ベルト(151)上に倣わせるための搬送ガイド(153)と、押さえ部材(154)で搬送ベルト(151)側に付勢された先端加圧コロ(155)とが備えられ、また、搬送ベルト(151)表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ(156)が備えられている。
搬送ベルト(151)は無端状ベルトであり、搬送ローラ(157)とテンションローラ(158)との間に張架されて、ベルト搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト(151)は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト(151)の裏側には、記録ヘッド(134)による印写領域に対応してガイド部材(161)が配置されている。なお、記録ヘッド(134)で記録された用紙(142)を排紙するための排紙部として、搬送ベルト(151)から用紙(142)を分離するための分離爪(171)と、排紙ローラ(172)及び排紙コロ(173)とが備えられており、排紙ローラ(172)の下方に排紙トレイ(103)が配されている。
装置本体(101)の背面部には、両面給紙ユニット(181)が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット(181)は、搬送ベルト(151)の逆方向回転で戻される用紙(142)を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ(152)と搬送ベルト(151)との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット(181)の上面には手差し給紙部(182)が設けられている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙(142)が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙(142)は、ガイド(145)で案内され、搬送ベルト(151)とカウンタローラ(152)との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド(153)で案内されて先端加圧コロ(155)で搬送ベルト(151)に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ(156)によって搬送ベルト(157)が帯電されており、用紙(142)は、搬送ベルト(151)に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ(133)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(134)を駆動することにより、停止している用紙(142)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(142)を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙(142)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(142)を排紙トレイ(103)に排紙する。
そして、サブタンク(135)内のインクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量のインクがサブタンク(135)に補給される。
このインクジェット記録装置においては、本発明のインクカートリッジ(200)中のインクを使い切ったときには、インクカートリッジ(200)における筐体を分解して内部のインク袋だけを交換することができる。また、インクカートリッジ(200)は、縦置きで前面装填構成としても、安定したインクの供給を行うことができる。したがって、装置本体(101)の上方が塞がって設置されているような場合、例えば、ラック内に収納したり、あるいは装置本体(101)の上面に物が置かれているような場合でも、インクカートリッジ(200)の交換を容易に行うことができる。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これら実施例によって制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りこれらの実施例を適宜改変したものも本発明の範囲内である。記載中、別段の断りない限り、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」を表わす。
[実施例1:マゼンタインクAの製造]
<1次粒子の形成>
マイクロリアクターULREA(エム・テクニック製)を用い、5℃のイオン交換水を400ml/分の流量で回転円盤に挟まれた薄層リアクターに流し、有機顔料ECR−184(C.I.ピグメントレッド122大日精化(株)製)の30重量部を濃硫酸970重量部に溶解した25℃の溶解液を3ml/分の流量で同回転円盤に流し込むことで顔料粒子を析出させた。上記反応を5時間継続し、得られた顔料分散液を遠心分離機による濃縮とイオン交換水による希釈の操作を繰り返すことでpH=6前後に調整し、顔料濃度30重量%の顔料ペーストAを得た。
<分散体A処方>
顔料ペーストA 50.0重量部
Joncryl−683(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂、分子量8000、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
1N−NaOH水溶液 27.6重量部
Joncryl−683を1N−NaOH水溶液に溶解した後、顔料ペーストAを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Aを得た。
<インク処方>
分散体A 40.0重量部
グリセリン 15.0重量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 10.0重量部
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 5.0重量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 5.0重量部
エマルゲンLS−106 1.0重量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン株式会社製、防腐防黴剤)
イオン交換水 22.4重量部
分散体A以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Aを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用マゼンタインクを得た。
[実施例2:グリーンインクBの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を、IRGALITE Green 6G(C.I.ピグメントグリーン36、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストBを得た。
<分散体B処方>
顔料ペーストB 50.0重量部
JDX−6639(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂、分子量8000、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
5%アンモニア水溶液 27.6重量部
JDX−6639をアンモニア水溶液に溶解した後、顔料ペーストBを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Bを得た。
<インク処方>
分散体B 40.0重量部
グリセリン 20.0重量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15.0重量部
エマルゲンLS−106 1.0重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 21.9重量部
分散体B以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成した後、分散体Bと混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用グリーンインクを得た。
[実施例3;マゼンタインクCの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を、CINQUASIA Violet R RT−101−D(C.I.ピグメントバイオレット19、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストCを得た。
<分散体C処方>
顔料ペーストC 50.0重量部
JDX−C3000(カルボキシル基含有アクリル樹脂、分子量10000、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
0.5N−NaOH水溶液 27.6重量部
JDX−C3000を0.5N−NaOH水溶液に溶解した後、顔料ペーストCを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Cを得た。
<インク処方>
分散体C 40.0重量部
グリセリン 15.0重量部
1,3−ブタンジオール 5.0重量部
N−メチル−2−ピロリドン 10.0重量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 5.0重量部
N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド 5.0重量部
下記構造式(3)−1で表される浸透剤 0.05重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 18.4重量部
分散体C以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Cを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用マゼンタインクを得た。
Figure 2013129688
[実施例4;レッドインクDの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を、IRGAZIN DPP Red BTR(C.I.ピグメントレッド254、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストDを得た。
<分散体D処方>
顔料ペーストD 50.0重量部
JDX−6500(カルボキシル基含有アクリル樹脂、分子量8000、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
1N−KOH水溶液 27.6重量部
JDX−6500を1N−KOH水溶液に溶解した後、顔料ペーストDを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Dを得た。
<インク処方>
分散体D 40.0重量部
グリセリン 10.0重量部
2−ピロリドン 10.0重量部
N−メチル−2−ピロリドン 10.0重量部
ゾニールFS−300 1.5重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0重量部
下記構造式(4)−1で表される浸透剤 0.1重量部
0.1N−KOH水溶液 0.1重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 27.2重量部
分散体D以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Dを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用レッドインクを得た。
Figure 2013129688
[実施例5;シアンインクEの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184をHOSTAPERM BLUE BT−729D(C.I.ピグメントブルー15:1、クラリアント・ジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストEを得た。
<分散体E処方>
顔料ペーストE 50.0重量部
Joncryl 680(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂、分子量4900、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
1N−NaOH 水溶液 27.6重量部
Joncryl 680を1N−NaOHに溶解した後、顔料ペーストEを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Eを得た。
<インク処方>
分散体E 30.0重量部
グリセリン 15.0重量部
N−メチル−ピリドン 20.0重量部
ゾニールFS−300 1.5重量部
(ポリオキシアルキレン(C2〜3)-2-パーフルオロアルキル(C4〜16)エチルエーテル、固形分40%、デュポン社製)
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
0.1N−KOH水溶液 0.1重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 31.3重量部
分散体E以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Eを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用シアンインクを得た。
[実施例6;オレンジインクFの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を、PV Fast Orange GRL(C.I.ピグメントオレンジ43、クラリアント・ジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストFを得た。
<分散体F処方>
顔料ペーストF 50.0重量部
Joncryl HPD−96MEAJ(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂のモノエタノールアミン中和溶液、樹脂の分子量16500、固形分33.5%、BASFジャパン(株)製) 22.4重量部
イオン交換水 27.6重量部
Joncryl HPD−96MEAJをイオン交換水に溶解した後、顔料ペーストFを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Fを得た。
<インク処方>
分散体F 30.0重量部
グリセリン 20.0重量部
N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド 15.0重量部
下記構造式(3)−2で表される浸透剤 0.05重量部
前記構造式(4)−1で表される浸透剤 0.1重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 34.3重量部
分散体F以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成した後、分散体Fと混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用オレンジインクを得た。
Figure 2013129688
[実施例7;ブルーインクGの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を、CROMOPHTAL Violet GA(C.I.ピグメントバイオレット23、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストGを得た。
<分散体G処方>
顔料ペーストG 50.0重量部
Joncryl−690(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂、分子量16500、BASFジャパン(株)製)
22.4重量部
1N−LiOH水溶液 27.6重量部
Joncryl−690を1N−LiOH水溶液に溶解した後、顔料ペーストGを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Gを得た。
<インク処方>
分散体G 40.0重量部
グリセリン 15.0重量部
2−ピロリドン 10.0重量部
N−メチル−2−ピロリドン 10.0重量部
ゾニールFS−300 1.5重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 30.9重量部
分散体G以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Gを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用ブルーインクを得た。
[実施例8;シアンインクHの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184をHeliogen Blue D7490(C.I.ピグメントブルー16、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストHを得た。
<分散体H処方>
顔料ペーストH 50.0重量部
Joncryl PDX−6124(カルボキシル基含有アクリル樹脂のメチルアミノエタノール中和溶液、樹脂の分子量60000、固形分24.5%、BASFジャパン(株)製) 30.6重量部
イオン交換 19.4重量部
上記材料を混合し、超音波ホモジナイザーで1時間処理した後、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Hを得た。
<インク処方>
分散体H 30.0重量部
グリセリン 20.0重量部
1,3−ブタンジオール 15.0重量部
ゾニールFS−300 1.5重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 31.4重量部
分散体H以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Hを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用シアンインクを得た。
[実施例9;マゼンタインクIの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を有機顔料 (C.I.ピグメントレッド202、大日精化(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストIを得た。
<アクリル樹脂aの合成>
四つ口フラスコに、還流冷却器、温度計、攪拌装置を装着し、イオン交換水100重量部を仕込み、窒素雰囲気下で、過硫酸ナトリウム2重量部、イソプロピルアルコール200重量部およびアクリル酸(東亜合成(株)製)200重量部を滴下した。重合反応終了後、イソプロピルアルコールを減圧除去し、水酸化ナトリウムを加えてpH8に調整し、ナトリウム中和カルボキシル基含有のアクリル樹脂aを得た。アクリル樹脂aの分子量を測定したところ、数平均分子量は3900、溶液中の固形分は20重量%であった。
<分散体I処方>
顔料ペーストI 50.0重量部
アクリル樹脂a(分子量3900、固形分20%) 22.4重量部
イオン交換水 27.6重量部
上記材料を混合し、超音波ホモジナイザーで1時間処理した後、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Iを得た。
<インク処方>
分散体I以外は実施例3と同様材料と処方量を用いてビヒクルを作成し、分散体Iを40重量部加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用マゼンタインクを得た。
[実施例10;レッドインクJの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を有機顔料CINQUASIA Magenta RT−243−D(C.I.ピグメントレッド202、BASFジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストJを得た。
<アクリル樹脂bの合成>
実施例9と同様の材料を用い、反応条件を変えることで、数平均分子量20500、溶液中の固形分20重量%のナトリウム中和カルボキシル基含有のアクリル樹脂b水溶液を得た。
<分散体J処方>
顔料ペーストJ 50.0重量部
アクリル樹脂b(分子量20500、固形分20%) 22.4重量部
イオン交換水 27.6重量部
上記材料を混合し、超音波ホモジナイザーで1時間処理した後、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Jを得た。
<インク処方>
分散体J以外は実施例3と同様材料と処方量を用いてビヒクルを作成し、分散体Jを40重量部加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用レッドインクを得た。
[実施例11;シアンインクKの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184を有機顔料ECB−301(C.I.ピグメントブルー15:3、大日精化(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストKを得た。
<分散体K処方>
顔料ペーストK 50.0重量部
アロンA6310(ポリカルボン酸ナトリウム水溶液、固形分40%、分子量10000、東亞合成(株)製) 18.8重量部
イオン交換水 31.2重量部
上記材料を混合し、超音波ホモジナイザーで1時間処理した後、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Kを得た。
<インク処方>
分散体K 30.0重量部
グリセリン 20.0重量部
2−ピロリドン 10.0重量部
エマルゲンLS−106 2.0重量部
0.1N−KOH水溶液 0.1重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 37.8重量部
分散体K以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、分散体Kを加えて混合・攪拌した後、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用シアンインクを得た。
[実施例12;イエローインクLの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184をTONER YELLOW 3GP(C.I.ピグメントイエロー155、クラリアント・ジャパン(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストLを得た。
<分散体L処方>
顔料ペーストL 50.0重量部
Joncryl PDX−6124 30.6重量部
イオン交換水 19.4重量部
Joncryl PDX−6124をイオン交換水に溶解した後、顔料ペーストJを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Lを得た。
<インク処方>
分散体L 30.0重量部
グリセリン 20.0重量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 15.0重量部
前記構造式(3)−2で表される浸透剤 0.05重量部
下記構造式(4)−2で表される浸透剤 0.1重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 32.8重量部
分散体L以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成した後、分散体Lと混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用イエローインクを得た。
Figure 2013129688
[実施例13;イエローインクMの製造]
<1次粒子の形成>
実施例1の有機顔料ECR−184をファーストエロー031(C.I.ピグメントイエロー74、大日精化(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて、顔料濃度30重量%の顔料ペーストMを得た。
<分散体M処方>
顔料ペーストM 50.0重量部
EFKA−4520(変性ポリウレタン樹脂、分子量16000、エフカ・アディティブ・ジャパン(株)製)
11.2重量部
イオン交換水 38.8重量部
EFKA−4520をイオン交換水に溶解した後、顔料ペーストMを加えて超音波ホモジナイザーで1時間処理し、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Mを得た。
<インク処方>
分散体M 30.0重量部
グリセリン 20.0重量部
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 15.0重量部
前記構造式(3)−1で表される浸透剤 0.05重量部
前記構造式(4)−1で表される浸透剤 0.1重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0重量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 32.8重量部
分散体K以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作成した後、分散体Mと混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用イエローインクを得た。
[比較例1;シアンインク比1の製造]
実施例5の分散体処方における分散剤Joncryl 680を下記構造式(5)の分散剤に変え、1N−NaOHをイオン交換水に変えた以外は同様の材料と方法を用いて、インクジェット記録用シアンインクを得た。
Figure 2013129688
[比較例2;イエローインク比2の製造]
実施例13の分散剤EFKA−4520を、SOLSPERSE27000(カルボキシル基を含有しないノニオン高分子分散剤、固形分100%、アビシア製)に変えた以外は同様の材料と方法を用いて、インクジェット記録用イエローインクを得た。
[比較例3;イエローインク比3の製造]
下記のように実施例12と同様の材料を用いるが、1次粒子の形成を行わず、分散体Nを作成した。
<分散体N処方>
TONER YELLOW 3GP 15.0重量部
Joncryl PDX−6124 30.6重量部
イオン交換水 54.4重量部
Joncryl PDX−6124をイオン交換水に溶解した後、TONER YELLOW 3GPを加えて充分に湿潤させ、超音波ホモジナイザーにより10分間プレ分散を行った後で、0.03mmのジルコニアビーズを充填したウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)に投入し、2時間分散処理を行った。1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Nを得た。
次に、実施例12と同様のインク処方と方法を用いてインクジェット記録用イエローインクを得た。
[比較例4;マゼンタインク比4の製造]
1次粒子の形成において、マイクロリアクターULREA(エム・テクニック製)に流す5℃のイオン交換水の流量を400ml/分から200ml/分に変えた以外は、実施例3と同様の材料と方法を用いてインクジェット記録用マゼンタインクを得た。
[比較例5;マゼンタインク比5の製造]
<1次粒子の形成>
有機顔料HOSTAPERM PINK E(C.I.ピグメントレッド122、クラリアント・ジャパン(株)製)220重量部,塩化ナトリウム2200重量部,ポリエチレングリコール160重量部をステンレス製ニーダに仕込み6時間混練した。 次に、この混合物を2.5Lの温水に投入し、約80℃に加熱しながら、ハイスピードミキサーにて約1時間攪拌して顔料ペーストPを得た。濾過とイオン交換水による水洗を8回繰り返して塩化ナトリウムおよびポリエチレングリコールを除き、顔料固形分30重量%の顔料ペーストPを得た。
<分散体P処方>
顔料ペーストP 50.0重量部
Joncryl 62 18.0重量部
(カルボキシル基含有スチレン-アクリル樹脂、分子量8500、固形分34.0%、BASFジャパン(株))
イオン交換水 32.0重量部
Joncryl 62をイオン交換水に溶解した後、顔料ペーストPを加えて充分に湿潤させ、超音波ホモジナイザーにより10分間プレ分散を行った後で、0.03mmのジルコニアビーズを充填したウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)に投入し、1時間分散処理を行い、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15重量%の分散体Pを得た。次に、実施例3と同様のインク処方と方法を用いてインクジェット記録用マゼンタインクを得た。
これら各インクで使用された各原料のうち顔料、分散剤、を次の表1に纏めて、また、水溶性溶剤、浸透剤、pH調整剤、防カビ剤及びイオン交換水等のインク材料を表2に纏めて、それぞれ示す。
Figure 2013129688
Figure 2013129688
さらに、実施例、比較例で作成した分散体および記録用インクの評価項目、評価方法を以下に記載する。
[(1)真円度の測定]
実施例、比較例で作成した記録用インクをTEM(透過型電子顕微鏡JEM−2100、日本電子製)を用い、粒子の大きさにより25万〜150万倍に拡大したTEM象を撮影した。
撮影したTEM像から任意の粒子を選び、その粒子の輪郭を2つの同心の円で挟んだとき、外側の円と内側の円の間隔が最小となる場合に、外側の円を外接円、内側の円を内接円とし、外接円と内接円の半径の差を真円度として求めた。同様の操作を20個の異なる粒子に対し行い、各粒子の真円度と内接円の直径を算出した。
実施例、比較例で作成した記録用インク粒子の内接円の直径の平均値と、測定した20個の粒子に対して、内接円の直径が5nm以上、50nm未満であり、かつ真円度が2nm以下である粒子個数の割合を[表3]に記載する。
[(2)粘度の測定]
実施例、比較例で作成した記録用インクの粘度を測定した結果、および密封状態で50℃の環境に1ヶ月間保存した後の粘度の変化率を[表3]に掲載する。粘度変化率は±10%以下であれば、充分に安定であり、実用に供することができる。粘度測定は回転式粘度計(東機産業社製RE−80L) を用い、コーン1.34‘×R24、サンプル液量1.2ml、回転数50rpm、25℃で3分間行った。
[(3)吐出安定性の評価]
実施例、比較例で作成した記録用インクを前述した図1〜図2の構造のプリンターIPSiO GX e5500(リコー製)に充填してセットし、以下の方法で吐出安定性の評価を行った。
上記ノズルプレートをセットしたプリンターを用いて10分間連続印字を行ない、ヘッド面にインクが付着した状態で保湿キャップをしてプリンターを50℃60%RH環境下にて1ヶ月間放置した後、クリーニングを実施して放置前と同等に復帰させた。この後、以下の条件で間欠印写試験を行ない吐出安定性を評価した。
すなわち、以下の印刷パターンチャートを20枚連続で印字後、20分間印字を実施しない休止状態にし,これを50回繰り返し、累計で1000枚印写後、もう1枚同チャートを印写した時の5%チャートベタ部の筋,白抜け,噴射乱れの有無を目視にて以下の基準で評価した。なお、印刷パターンは、画像領域中、印字面積が、紙面全面積中、各色印字面積が5%であるチャートにおいて、各インクを100%dutyで印字した。印字条件は、記録密度は600×300dpi、ワンパス印字とした。評価基準を以下に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。評価結果を[表3]に記載する。
<評価基準>
◎:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが無い
○:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが若干認められる
△:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが認められる
×:ベタ部全域にわたってスジ,白抜け,噴射乱れが認められる
[(4)光沢度(60°)の測定]
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、256階調の中から0階調、128階調、192階調、255階調を選び、ワンパスで印字を行った。印刷試験用記録用紙として下記a、b用い、印字乾燥後、60°光沢をBYK Gardner 4501(ビッグ・ガードナー社製)で測定した。0階調(印字していない記録メディア表面)の光沢度Xに対する0階調以外の各諧調における光沢度Xの差分ΔX=|X−X|を算出し、下の評価基準にしたがって評価した。結果を[表4]、[表5]に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
<記録用紙>
a:クリスピア(エプソン製)X=64.4
b:ミラーコート・プラチナ(王子製紙製)X=73.8
<評価基準>
◎:|ΔX|≦10
○:10<|ΔX|≦20
△:20<|ΔX|≦40
×:40<|ΔX|
[(5)彩度測定]
実施例および比較例における、インクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ(255諧調)の印字を行った。印刷試験用紙は上記の記録紙a、bを使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計X−Rite938(X−Rite社製)で測定した。
得られたa*、b*の値から、彩度C=((a*)+(b*)1/2を算出し、標準色(Japan color ver.2)の彩度の値C(シアン:62.82、グリーン:77.64、イエロー:91.34、レッド:83.64、マゼンタ:74.55、ブルー:54.78)との比率k=C/Cを算出して、下の評価基準にしたがって評価した。結果を[表4]、[表5]に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
<評価基準>
◎: k≧1.1
○:1.1>k≧1.0
△:1.0>k≧0.9
×:0.9>k
[(6)耐光性]
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクを用い、上記彩度測定と同様の方法で作成したワンパスでベタ(255諧調)画像を、キセノンフィードメーターによりブラックパネル温度63度で24時間照射し、処理前後の画像濃度の変化を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定して、下記の式により退色率r(%)を求めた。
Figure 2013129688
結果を[表4]、[表5]に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
<評価基準>
◎:r≦5%
○:5%<r≦10%
△:10%<r≦20%
×:20%<r
Figure 2013129688
(1)TEM写真から、比較例3の粒子形状は針状であり、真円度から計算した球状の粒子の割合は0%であり、アスペクト比(長軸:短軸)も2:1〜3:1であった。
(2)TEM写真から、比較例5の粒子形状は直方体であり、真円度から計算した球状の粒子の割合は0%であるが、アスペクト比(長軸:短軸)は1:1〜1.5:1であった。
Figure 2013129688
Figure 2013129688
特許第3301295号公報 特開2009−108199号公報
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前カバーの前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 テンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ

Claims (8)

  1. 少なくとも有機顔料粒子、水溶性溶剤および水を含有するインクジェット用インク組成物において、該有機顔料粒子がカルボキシル基含有の高分子分散剤を用いて分散された有機顔料粒子であり、TEM像上の各該顔料粒子に同心の外接円と内接円を適用したとき、該内接円の直径が5nm以上、50nm未満であり、かつ該同心の外接円と内接円の半径の差で定義される真円度が2nm以下である粒子を該インク組成物中に過半数以上含むことを特徴とするインクジェット用インク組成物。
  2. 前記カルボキシル基含有の高分子分散剤が、数平均分子量が4000以上20000以下のアクリル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記有機顔料が、α結晶型無金属フタロシアニン、α結晶型銅フタロシアニン、塩素または臭素により修飾置換した銅フタロシアニン、無置換またはメチルまたは塩素により修飾置換したキナクリドン、無置換または塩素により修飾置換したジケトピロロピロールからなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク組成物。
  4. 前記水溶性溶剤が、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドのいずれか、または2つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインク組成物。
  5. 前記インク組成物がさらに浸透剤を含み、該浸透剤が、炭素数8以上11以下のポリオール、グリコールエーテル、下記構造式(3)、(4)のいずれか、または2つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインク組成物。
    Figure 2013129688
    (ただし、構造式(3)の式中、Rfは−CFまたは−CF、Qは−C2b+1(bは11〜19の自然数を示す)、−CHCH(OH)CH−C、または−CHCH(OH)CH−Cを表し、kは20〜35の自然数である。)

    Figure 2013129688
    (ただし、構造式(4)の式中、RおよびRは、独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基の群から選択され、RおよびRは独立に、炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、jは1〜6の自然数である。)
  6. インクに力学的エネルギーを作用させて請求項1乃至5のいずれかに記載のインク組成物の吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載のインク組成物およびインクジェット記録方法によって記録が行われた記録物。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載のインク組成物およびインクジェット記録方法によって記録が行われた記録物。
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