JP7098992B2 - インクジェット用インクセット - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット用インクセットに関する。
インクジェット記録方式を利用したインクジェット記録方法において、複数のカラーインク組成物を含むインクセットを用いてカラー画像を形成する記録方法がある。このようなインクジェット記録方法に用いるインクジェット用インクセットにおいて、耐光性、発色性、保存安定性の面で総合的に優れたインクジェット用イエローインク組成物を提供することにより、インクセットを構成する各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスを向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2015-57482号公報
しかしながら、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスの更なる向上が望まれている。
[適用例1]
本発明に係るインクジェット用インクセットの一態様は、
フタロシアニン系顔料を含むインクジェット用シアンインク組成物と、
キナクリドン系顔料を含むインクジェット用マゼンタインク組成物と、
バナジン系ビスマスイエロー顔料を含むインクジェット用イエローインク組成物と、
を備え、
前記バナジン系ビスマスイエロー顔料が、式Bi1-xVO4‐δ(ここで、Mは、La、Ca及びZnから選ばれる1種以上であり、xが0.05以上0.20以下の範囲、かつσが0.01以上0.06以下の範囲にある。)で表される複合酸化物である。
[適用例2]
適用例1において、
前記インクジェット用シアンインク組成物が、C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメントブルー15:4から選ばれる1種以上を含むことができる。
[適用例3]
適用例1または適用例2において、
前記インクジェット用マゼンタインク組成物が、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202及びC.I.ピグメントヴァイオレット19から選ばれる1種以上を含むことができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか1例において、
前記インクジェット用イエローインク組成物が、分散剤、非イオン系界面活性剤及びアルカンジオールを含むことができる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか1例において、
前記バナジン系ビスマスイエロー顔料が、Bi0.85Ca0.08Zn0.02La0.05VO3.95、Bi0.83Ca0.09Zn0.03La0.05VO3.94、Bi0.90Ca0.08Zn0.02VO3.95、及びBi0.88Ca0.09Zn0.03VO3.94から選ばれる1種以上を含むことができる。
以下に本発明の好適な実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
以下、本実施形態に係るインクジェット用インクセットについて詳細に説明する。
1.インクジェット用インクセット
本発明の一実施形態に係るインクジェット用インクセット(以下、「インクセット」ともいう。)の一態様は、フタロシアニン系顔料を含むインクジェット用シアンインク組成物と、キナクリドン系顔料を含むインクジェット用マゼンタインク組成物と、バナジン系ビスマスイエロー顔料を含むインクジェット用イエローインク組成物と、を備え、前記バナジン系ビスマスイエロー顔料が、式Bi1-xVO4‐δ(ここで、Mは、La、Ca及びZnから選ばれる1種以上であり、xが0.05以上0.20以下の範囲、かつσが0.01以上0.06以下の範囲にある。)で表される複合酸化物であることを特徴とする。
以下、本実施形態に係るインクジェット用インクセットを構成するインクジェット用イエローインク組成物(以下、「イエローインク」ともいう。)、インクジェット用シアンインク組成物(以下、「シアンインク」ともいう。)、及びインクジェット用マゼンタインク組成物(以下、「マゼンタインク」ともいう。)に含まれる成分、及び含まれ得る成分について説明する。
1.1.イエローインク
本実施形態に係るインクセットを構成するイエローインクは、バナジン系ビスマスイエロー顔料を含み、バナジン系ビスマスイエロー顔料が、式Bi1-xVO4‐δ(ここで、Mは、La、Ca及びZnから選ばれる1種以上であり、xが0.05以上0.20以下の範囲、かつσが0.01以上0.06以下の範囲にある。)で表される複合酸化物である。
1.1.1.バナジン系ビスマスイエロー顔料
本実施形態において、イエローインクはイエロー顔料としてバナジン系ビスマスイエロー顔料を含み、バナジン系ビスマスイエロー顔料が、式Bi1-xVO4‐δ(ここで、Mは、La、Ca及びZnから選ばれる1種以上であり、xが0.05以上0.20以下の範囲、かつσが0.01以上0.06以下の範囲にある。)で表される複合酸化物を含む。
上記のバナジン系ビスマスイエロー顔料は彩度Cが93.8を示す鮮やかな黄色を有する顔料であり、市販のバナジン酸ビスマス顔料と比較して発色性に優れている。また、上記のバナジン系ビスマスイエロー顔料は、黄鉛の黄色度(+96.5)には及ばないものの、黄色度を示すb値が+90を超えている(日本セラミックス協会 東海支部第50回 東海若手セラミスト懇話会2015年 夏期セミナー招待講演要旨)。したがって
、本実施形態において、イエローインクがイエロー顔料としてバナジン系ビスマスイエロー顔料を含み、さらに、バナジン酸ビスマスの中でも上記式を満たす発色性の良好な組成の材料を用いることで、発色性と耐光性の両立を実現することができる。また、本実施形態に係るインクセットを構成するイエローインクが、イエロー顔料として上記のバナジン系ビスマスイエロー顔料を含むことにより、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスが向上したインクセットとなる。
本実施形態において、バナジン系ビスマスイエロー顔料は、式Bi1-xVO4‐δで表される複合酸化物である。
本明細書において、バナジン系ビスマスイエロー顔料は、上記平均組成式を満たす組成を有する単相からなる固溶体であってもよく、全体として平均組成式を満たす組成に相当する複数の酸化物及び/又は複数の固溶体からなる混合物であってもよい。
Mは、La、Ca及びZnから選ばれる1種以上であり、Mは2種以上含むことが発色性と耐光性の観点により好ましい。また、xが0.05以上0.20以下の範囲、かつσが0.01以上0.06以下の範囲にあり、xが0.1以上0.15以下の範囲、かつσが0.04以上0.06以下であることが好ましい。
上記のバナジン系ビスマスイエロー顔料としては、例えば、Bi0.85Ca0.08Zn0.02La0.05VO3.95、Bi0.83Ca0.09Zn0.03La0.05VO3.94、Bi0.90Ca0.08Zn0.02VO3.95、及びBi0.88Ca0.09Zn0.03VO3.94が挙げられる。これらのイエロー顔料は、単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
本実施形態において、バナジン系ビスマスイエロー顔料の製造例は、以下の方法に限定されるものではないが、例えば、特許第5028012号公報に記載のようにして調製することができる。
例えば、La、Ca、Znの硝酸水溶液を所定の比率で混合し、これをシュウ酸水溶液に滴下した後、溶液のpHを3.2に調整して一晩攪拌する。次いで、得られた沈殿を吸引濾過によって回収し、大気中、80℃で一晩乾燥後、大気中1000℃で焼成することにより製造できる。
あるいは、バナジン系ビスマスイエロー顔料は、例えば、所定の金属化合物の酸または水溶液を混合し、これに水溶性の有機酸及び/又は錯形成剤を加え、溶媒を留去して得られた複合有機酸塩及び/または錯体を焼成する方法によっても製造することができる。
上述の液相反応を介した製造法において使用される、各金属化合物としては、例えば、純度99.9%以上の高純度の硝酸塩、オキシ硝酸塩、塩化物、オキシ塩化物、硫酸塩、オキシ硫酸塩、酢酸塩、クエン酸塩など、酸あるいは水に可溶な化合物があげられる。
また、沈殿剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、シュウ酸、炭酸ガス、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム及び/又はこれらの水溶液があげられる。
また、水溶性の有機酸及び/又は錯形成剤としては、例えば、ギ酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などが使用できる。
上述の液相反応を介した製造法において適用される焼成温度は、特に限定されるものではないが、焼成温度を制御することによって得られる黄色顔料の粒子経を1μm以下の微
粒子とすることができる。このような微粒子顔料は塗料や絵の具など、常温や比較的低温で使用される無機顔料として好ましい。
前記の微粒子顔料とするときの焼成温度は、特に限定されるものではないが、例えば300℃以上700℃以下の温度範囲にて数時間保持して焼成することにより制御され、温度が低いほど粒径の小さいものが得られる。また、焼成雰囲気としては、金属の還元を避けるために、空気、酸素、酸素含有アルゴン、酸素含有窒素などの酸化性雰囲気であることが望ましい。
また、上記バナジン系ビスマスイエロー顔料は、所定の金属化合物の混合物を焼成する固相反応法によっても製造することができる。所定の金属化合物の混合物は、焼成により組成が上記式により表される化合物からなる黄色顔料になりうる混合物である。
本発明の黄色顔料の製造例は、例えば、上記金属の酸化物を所定の比率で混合した後、大気中、1000℃~1300℃で焼成することにより製造することができる。
前記の固相反応法において用いられる各金属化合物としては、純度99.9%以上の高純度の水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩、酢酸塩、クエン酸塩など、高温で分解し酸化物になりうるもの、及び/又は純度99.9%以上の高純度の酸化物を使用できる。
さらに、これらの化合物の混合には、メノウ乳鉢による手動混合のほか、通常、工業的に用いられているボールミル、V型混合機、攪拌装置等を用いることができる。
混合後、例えば、1000℃~1300℃の温度範囲にて1~100時間保持して焼成することにより、上記バナジン系ビスマスイエロー顔料が得られる。金属化合物として水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩など、高温で分解し酸化物になりうるものを用いた場合、これらの化合物をあらかじめ酸化物にする、及び/又は、これらの化合物の水分をあらかじめ除去するために、焼成の前に、例えば、500~1000℃の温度範囲にて仮焼してもよい。
焼成雰囲気としては、セリウム及び/又はビスマスの還元を避けるために、空気、酸素、酸素含有アルゴン、酸素含有窒素などの酸化性雰囲気であることが望ましい。セリウム及び/又はビスマスが還元されると、黄色の着色力が大きくならない。また、反応を促進させるために、焼成雰囲気中に水蒸気を共存させてもよい。
さらに上記方法にて得られる黄色顔料を、例えば、ボールミル、ジェットミル等を用いて粉砕することができる。また、洗浄、分級することができる。得られる黄色顔料の結晶性を高めるために、再焼成を行うこともできる。
上記の方法により得られるバナジン系ビスマスイエロー顔料は、その合成条件からも自明なように、化学的に安定であり、耐熱性に優れ、常温や比較的低温で使用される無機顔料だけでなく、エンジニヤリングプラスチック樹脂などの高温成形材料や建材、及びセラミックス、陶磁器など、幅広い分野において着色顔料として用いることができる。
本発明の実施形態において、イエローインクに含まれる上記の顔料の含有量は、適宜決定されてよいが、0.5質量%以上15質量%以下であることが好ましく、1質量%以上10質量%以下であることがより好ましく、2質量%以上8質量%以下であることが更に好ましい。
また、上記イエロー顔料の体積平均粒子径は、発色を向上さたり、沈降を抑制してインクの保存安定性を向上させる観点からは、1nm以上150nm以下であることが好ましく、50nm以上100nm以下であることがより好ましい。体積平均粒子径の測定方法としては、例えば、動的光散乱理論を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。このような粒度分布測定装置としては、例えば、日機装株式会社製の「マイクロトラックUPA」等が挙げられる。
上記イエロー顔料の分散粒子径は、分散粒子径はD50が100nm以下であり、D99が400nm以下であることが好ましい。分散粒子径が前記範囲であることにより、吐出特性及び沈降特性等のインクジェット特性を満足させることができる。分散粒子径も、上記の粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
1.1.2.分散剤
本実施形態において、イエローインクは、上記のイエロー顔料の分散を安定化させるために分散剤を含有することが好ましい。分散剤としては、後述する水溶性高分子または各種界面活性剤が用いられる。
上記水溶性高分子としては、スルホン酸基、カルボン酸基、アミノ基などのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、無機酸塩、有機酸塩などのイオン性の親水基を有する水溶性高分子を用いることができ、これらを単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
詳しくは、カルボキシメチルセルロース塩、ビスコースなどのセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、アルブミン、カゼイン、アラビアゴム、トンガントゴム、リグニンスルホン酸塩などの天然高分子類、カチオンでんぷん、リン酸でんぷん、カルボキシメチルでんぷん塩などのでんぷん誘導体、ポリアクリル酸塩、ポリビニル硫酸塩、ポリ(4-ビニルピリジン)塩、ポリアミド、ポリアリルアミン塩、縮合ナフタレンスルホン酸塩、スチレン-アクリル酸塩共重合物、スチレン-メタクリル酸塩共重合物、アクリル酸エステル-アクリル酸塩共重合物、アクリル酸エステル-メタクリル酸塩共重合物、メタクリル酸エステル-アクリル酸塩共重合物、メタクリル酸エステル-メタクリル酸塩共重合物、スチレン-イタコン酸塩共重合物、イタコン酸エステル-イタコン酸塩共重合物、ビニルナフタレン-アクリル酸塩共重合物、ビニルナフタレン-メタクリル酸塩共重合物、ビニルナフタレン-イタコン酸塩共重合物などの合成高分子類などがある。中でも、スチレン-アクリル酸共重合体のアンモニウム塩を好適に用いることができる。
これら水溶性高分子は、重量平均分子量が2,000~1,000,000の範囲であることが好ましい。重量平均分子量が2,000以上であれば、画像の耐擦過性を向上することができる。1,000,000以下であれば、インク粘度をインクジェット方式において吐出可能な範囲にしやすい。
また、水溶性高分子を用いる場合、含有量はインク全質量に対して0.01質量%以上20質量%以下であることが好ましい。含有量が0.01質量%以上であれば、画像の耐擦過性を向上することができる。また、含有量が20重量%以下であれば、インク粘度をインクジェット方式において吐出可能な範囲にしやすい。
また、分散剤としては、市販のものを使用することができ、その具体例としては、ジョンソンポリマー株式会社製、ジョンクリル61J(分子量10000、酸価195)、ジョンクリル68(分子量10000、酸価195)、ジョンクリル450(分子量10000~20000、酸価100)、ジョンクリル55(分子量7500、酸価200)、ジョンクリル555(分子量5000、酸価200)、ジョンクリル586(分子量3100、酸価105)、ジョンクリル680(分子量3900、酸価215)、ジョンクリ
ル682(分子量1600、酸価235)、ジョンクリル683(分子量7300、酸価150)、B-36(分子量6800、酸価250)等が挙げられる。なお、分子量とは、重量平均分子量を示す。
前記分散剤は、前記インク中において、前記顔料に対して、固形分換算で好ましくは、0.1質量%以上10質量%以下、更に好ましくは、0.3質量%以上6質量%以下含有される。このように分散剤を含有することにより、インクの保存安定性や、吐出特性及び沈降特性等のインクジェット特性を満足させることができる。
1.1.3.界面活性剤
本実施形態において、イエローインクは、界面活性剤を含むことが好ましい。イエローインクが界面活性剤を含むことにより、インクの動的表面張力や濡れ性を調整し、吐出安定性を向上させることができる。
界面活性剤としては、特に限定されないが、インクの動的表面張力や濡れ性を調整し、吐出安定性を向上させる点で、非イオン系界面活性剤であることが好ましく、アセチレングリコール系界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、サーフィノール104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG-50、104S、420、440、465、485、SE、SE-F、504、61、DF37、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA、DF110D(以上全て商品名、エアープロダクツジャパン株式会社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010、PD-001、PD-002W、PD-003、PD-004、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF-103、AF-104、AK-02、SK-14、AE-3(以上全て商品名、日信化学工業株式会社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル株式会社製)が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、具体的には、BYK-306、BYK-307、BYK-333、BYK-341、BYK-345、BYK-346、BYK-347、BYK-348、BYK-349(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF-351A、KF-352A、KF-353、KF-354L、KF-355A、KF-615A、KF-945、KF-640、KF-642、KF-643、KF-6020、X-22-4515、KF-6011、KF-6012、KF-6015、KF-6017(以上商品名、信越化学株式会社製)、シルフェイス503A、シルフェイス014(以上商品名、日信化学工業株式会社製)等が挙げられる。
界面活性剤の含有量は、インク組成物の全質量に対し、0.1質量%以上1.5質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上1.2質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以上1.0質量%以下であることがさらに好ましい。界面活性剤の含有量が上記範囲内であることにより、吐出安定性がより向上する。
1.1.4.有機溶剤
本実施形態において、イエローインクは有機溶剤を含有することが好ましい。イエローインクが有機溶剤を含有することにより、記録の際に耐目詰まり性に優れ、かつ、記録媒体上に吐出されたイエローインクの乾燥性が良好となり、画質と耐擦性に優れた画像を得
ることができる。
イエローインクに用いる有機溶剤としては、水溶性有機溶剤であることが好ましい。水溶性有機溶剤を使用することにより、よりインク組成物の乾燥性が良好となり、画質と耐擦性に優れた画像を得ることができる。
水溶性有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、アルカンジオール類、ポリオール類、含窒素溶剤、エステル類、グリコールエーテル類、環状エステル類等が挙げられる。
アルカンジオール類としては、例えば、1,2-アルカンジオール類である、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール等が挙げられる。これらは、1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。アルカンジオール類は、記録媒体に対するインク組成物の濡れ性を高めて均一に濡らす作用や、記録媒体に対する浸透溶剤としての作用に優れている。これらの中でも、特に、1,2-アルカンジオール類は浸透溶剤としての作用に優れており、好ましい。
ポリオール類としては、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2-エチル-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-メチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、グリセリン等が挙げられる。1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。ポリオール類は、保湿剤としての作用に優れている。
含窒素溶剤としては、例えば、N-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、N-ビニル-2-ピロリドン、2-ピロリドン、N-ブチル-2-ピロリドン、5-メチル-2-ピロリドン等が挙げられる。これらは、1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。含窒素溶剤は、樹脂の良好な溶解剤として作用し、耐擦性に優れた記録物を得たり、インクジェットヘッドやノズルの目詰まりを防止することができる。
含窒素溶剤としては、アルコキシアルキルアミド類も挙げることができ、例えば、3-メトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-メトキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-メトキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド、3-エトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-エトキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-エトキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド、3-n-ブトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-n-ブトキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-n-ブトキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド、3-n-プロポキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-n-プロポキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-n-プロポキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド、3-iso-プロポキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-iso-プロポキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-iso-プロポキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド、3-tert-ブトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-tert-ブトキシ-N,N-ジエチルプロピオンアミド、3-tert-ブトキシ-N,N-メチルエチルプロピオンアミド等を例示することができる。
エステル類としては、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテート等のグリコールモノアセテート類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート等のグリコールジエステル類が挙げられる。
グリコールエーテル類としては、アルキレングリコールのモノエーテル又はジエーテルであればよく、アルキルエーテルが好ましい。具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類、及び、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等のアルキレングリコールジアルキルエーテル類が挙げられる。これらは、インク組成物の記録媒体に対する濡れ性等を制御することできる。
また、上記のアルキレングリコールは、モノエーテルよりもジエーテルの方が、インク組成物中の樹脂粒子を溶解又は膨潤させやすい傾向があり、形成される画像の耐擦性を向上させる点でより好ましい。
環状エステル類としては、β-プロピオラクトン、γ-ブチロラクトン、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトン、β-ブチロラクトン、β-バレロラクトン、γ-バレロラクトン、β-ヘキサノラクトン、γ-ヘキサノラクトン、δ-ヘキサノラクトン、β-ヘプタノラクトン、γ-ヘプタノラクトン、δ-ヘプタノラクトン、ε-ヘプタノラクトン
、γ-オクタノラクトン、δ-オクタノラクトン、ε-オクタノラクトン、δ-ノナラクトン、ε-ノナラクトン、ε-デカノラクトン等の環状エステル類(ラクトン類)、並びに、それらのカルボニル基に隣接するメチレン基の水素が炭素数1~4のアルキル基によって置換された化合物を挙げることができる。
有機溶剤の含有量は、インク組成物の全質量に対して、1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。また、有機溶剤の含有量は、インク組成物の全質量に対して、40質量%以下であることが好ましく、35質量%以下であることがより好ましく、30質量%以下であることがさらに好ましい。有機溶剤の含有量が前記範囲である場合、インク組成物の耐目詰まり性や耐擦性がより優れ、好ましい。
有機溶剤の標準沸点は、180℃以上が好ましく、200℃以上であることがより好ましく、210℃以上であることがさらに好ましい。また、有機溶剤の標準沸点は、300℃以下であることが好ましく、270℃以下であることがより好ましく、250℃以下であることがさらに好ましい。有機溶剤の標準沸点が前記範囲である場合、インク組成物の耐目詰まり性や耐擦性がより優れ、好ましい。
なお、トリエチレングリコールやグリセリン等の標準沸点が280℃以上のポリオール類は、保湿剤として機能するため、含有するとインクジェットヘッドの乾燥を抑制し、吐出が安定する。一方、標準沸点が280℃以上のポリオール類は、インク組成物の水分を吸収して、インクジェットヘッド付近のインクを増粘させたり、記録媒体に付着した際にインクの乾燥性が低下する場合がある。このため、本実施形態において、インク組成物は、標準沸点が280℃以上のポリオール類の含有量が、インク組成物の全質量に対して、10質量%以下であることが好ましい。この場合には、記録媒体上でのインク組成物の乾燥性が高くなるので、特に低吸収性記録媒体または非吸収性記録媒体への記録に適するものとなり、耐擦性に優れた画像が得られる。
1.1.5.水
本実施形態において、イエローインクは水を含有することが好ましい。水は、イエローインクの主となる媒体であり、乾燥によって蒸発飛散する成分である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を抑制できるので好適である。
水の含有量は、イエローインクの全質量に対して、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、60質量%以上であることがさらに好ましい。
1.1.6.その他の含有成分
本実施形態において、イエローインクには、その保存安定性及びインクジェットヘッドの吐出安定性を良好に維持するため、また、目詰まり改善のため、又はインクの劣化を防止するため、樹脂、消泡剤、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、ポリオレフィンワックス、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、有機溶剤ではない保湿剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤等の、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本実施形態において用いられる樹脂としては、特に限定されないが、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、エマルジョン形態で取り扱われることが多いが、粉体の性状であってもよい。また、樹脂は1種単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
pH調整剤としては、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
ポリオレフィンワックスとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のオレフィンまたはその誘導体から製造したワックス及びそのコポリマー、具体的には、ポリエチレン系ワックス、ポリプロピレン系ワックス、ポリブチレン系ワックス等が挙げられる。ポリオレフィンワックスとしては、市販されているものを利用することができ、具体的には、ノプコートPEM17(商品名、サンノプコ株式会社製)、ケミパールW4005(商品名、三井化学株式会社製)、AQUACER515、AQUACER593(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)等を用いることができる。
ポリオレフィンワックスを添加すると、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に形成された画像の物理的接触に対する滑り性を向上させることができ、画像の耐擦性を向上できる点から好ましい。ポリオレフィンワックスの含有量は、インク組成物の全質量に対して、好ましくは0.01質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以上1質量%以下である。ポリオレフィンワックスの含有量が、上記範囲にあると、上述の効果が十分に発揮される。
防腐剤・防かび剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2-ピリジンチオール-1-オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2-ジベンゾイソチアゾリン-3-オン等が挙げられる。市販品では、プロキセルXL2、プロキセルGXL(以上商品名、アビシア社製)や、デニサイドCSA、NS-500W(以上商品名、ナガセケムテックス株式会社製)等が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸及びそれらの塩類(エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム塩等)、ニトリロ三酢酸(NTA)及びその塩、メチルグリシン2酢酸(MGDA)またはその塩、L-グルタミン2酢酸(GLDA)またはその塩、L-アスパラギン酸2酢酸(ASDA)またはその塩、ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)またはその塩、グルコン酸(GA)またはその塩、クエン酸(CA)またはその塩、ニトリロ3プロピオン酸(NTP)またはその塩、ニトリロトリスホスホン酸(NTPO)またはその塩、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)またはその塩、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸(HIDA)またはその塩、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン4酢酸(DPTA-OH)またはその塩、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)またはその塩、ニトリロトリメチレンスホスホン酸(NTMP)またはその塩及びホスホノブタントリカルホン酸(PBTC)またはその塩から選ばれた1種以上を用いることが好ましい。
有機溶剤ではない保湿剤としては、トリメチロールプロパンや糖等の常温で固体の保湿剤が挙げられる。
1.1.7.インクの調製方法
本実施形態において、インクは、前述した成分を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
1.1.8.インクの物性
本実施形態において、インクは、画像品質とインクジェット記録用のインクとしての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力が18mN/m以上40mN/mであることが好ましく、20mN/m以上35mN/m以下であることがより好ましく、22mN/m以上33mN/m以下であることがさらに好ましい。なお、表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP-Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
また、同様の観点から、本実施形態において、インクの20℃における粘度は、3mPa・s以上10mPa・s以下であることが好ましく、3mPa・s以上8mPa・s以下であることがより好ましい。なお、粘度の測定は、例えば、粘弾性試験機MCR-300(商品名、Pysica社製)を用いて、20℃の環境下での粘度を測定することができる。
1.2.シアンインク
本実施形態に係るインクセットを構成するシアンインクは、フタロシアニン系顔料を含む。本実施形態に係るインクセットにおいて、シアンインクがフタロシアニン系顔料を含み、さらに上述のイエローインクと、後述のマゼンタインクと共に用いることにより、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスが向上したインクセットとなる。
本実施形態において、シアンインクに含まれるフタロシアニン系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60及びC.I.バットブルー4、60等を挙げることができ、耐光性及び発色性の点から、C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメントブルー15:4を用いることが好ましい。これらは、1種又は2種以上を併用して用いることができる。
本実施形態において、フタロシアニン系顔料のインク組成物における含有量は、濃淡インク組成物等のインク組成物の種類に応じて適宜変更することができる。例えば、シアンインク中のフタロシアニン系顔料の含有量は、0.1質量%以上5質量%以下であることが好ましく、1質量%以上3質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態において、シアンインクは顔料以外の成分は上記のイエローインクと同様であり、分散剤、有機溶剤、界面活性剤、水、pH調整剤等の顔料以外の他の成分を含んでもよい。顔料以外の他の成分についてはイエローインクと同様であるため、記載を省略する。インクの調製方法や物性についても同様である。
1.3.マゼンタインク
本実施形態に係るインクセットを構成するマゼンタインクは、キナクリドン系顔料を含む。本実施形態に係るインクセットにおいて、マゼンタインクがキナクリドン系顔料を含み、さらに上述のイエローインクとシアンインクと共に用いることにより、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスが向上したインクセットとなる。
本実施形態において、マゼンタインクに含まれるキナクリドン系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド、5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、15:1、112、122、123、168、184、202、209及びC.I.ピグメントヴァイオレット19等を挙げることができ、耐光性及び発色性の点から、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202及びC.I.ピグメントヴァイオレット19を用いることが好ましい。これらは、1種又は2種以上を併用して用いることができる。
本実施形態において、キナクリドン系顔料のインク組成物における含有量は、濃淡インク組成物等のインク組成物の種類に応じて適宜変更することができる。例えば、マゼンタインク中のキナクリドン系顔料の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、1質量%以上8質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態において、マゼンタインクは顔料以外の成分は上記のイエローインクやシアンインクと同様であり、分散剤、有機溶剤、界面活性剤、水、pH調整剤等の顔料以外の他の成分を含んでもよい。顔料以外の他の成分についてはイエローインクと同様であるため、記載を省略する。インクの調製方法や物性についても同様である。
1.4.インクジェット用インクセット
本実施形態に係るインクジェット用インクセットは、上記のシアンインク、マゼンタインク及びイエローインクで構成されることにより、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスが向上したインクセットとなる。なお、本実施形態に係るインクジェット用インクセットは、上記のシアンインク、マゼンタインク及びイエローインク以外のインクを有してもよく、例えば、カーボンブラックを顔料として含むブラックインクを含むものであってもよい。
本実施形態に係るインクジェット用インクセットは、公知のインクジェット記録装置のインクカートリッジに収容し、インクの液滴を吐出させ、紙等の記録媒体に該液滴を付着させて画像を記録することができる。インクジェット記録装置としては、電気信号に基づいて振動可能な電歪素子が搭載されるとともに、前記電歪素子の振動によってインクを吐出することができるように構成されたインクジェット記録装置が好ましい。記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、紙、厚紙、繊維製品、皮革、シートまたはフィルム、プラスチック、ガラス、セラミックス、金属等が挙げられる。
2.実施例
以下、本発明を実施例及び比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り質量基準である。
2.1.インク組成物の調製
表1に示す配合量で各成分を混合攪拌し、各インク組成物を得た。顔料および顔料分散液は、以下に記載の方法で調製した。表1中の数値は、インク中での含有量(質量%)を表し、水はインク組成物の全質量が100質量%となるように添加した。
2.1.1.顔料の調製
<Bi0.85Ca0.08Zn0.02La0.05VO3.95顔料>
・0.5mol・dm-3濃度のBi(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のCa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のZn(NO水溶液
・0.5mol・dm-3濃度のLa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のNHVO水溶液
上記各水溶液を、ビスマス、カルシウム、亜鉛、ランタン、バナジウムの合計が20mmolとなるような化学量論比で混合した。これを0.5mol・dm-3濃度のシュウ酸水溶液66cmに滴下し、3mol・dm-3濃度のアンモニア水で溶液のpHを3.2に調節して室温で一晩撹拌した。得られた沈殿物を吸引濾過で回収し、大気中80℃で一晩乾燥した後、大気中1000℃にて1時間焼成した。
<Bi0.83Ca0.09Zn0.03La0.05VO3.94顔料>
・0.5mol・dm-3濃度のBi(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のCa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のZn(NO水溶液
・0.5mol・dm-3濃度のLa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のNHVO水溶液
上記各水溶液を、ビスマス、カルシウム、亜鉛、ランタン、バナジウムの合計が20mmolとなるような化学量論比で混合した。この溶液に、1mol・dm-3濃度のクエン酸水溶液30cmを混合し、80℃で5時間攪拌した。溶媒を留去し、マントルヒーターにて100℃で1時間乾燥後、大気中300℃にて1時間仮焼し、次いで1000℃にて1時間焼成した。
<Bi0.90Ca0.08Zn0.02VO3.95顔料>
・0.5mol・dm-3濃度のBi(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のCa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のZn(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のNHVO水溶液
上記各水溶液を、ビスマス、カルシウム、亜鉛、バナジウムの合計が20mmolとなるような化学量論比で混合した。これを0.5mol・dm-3濃度のシュウ酸水溶液66cmに滴下し、3mol・dm-3濃度のアンモニア水で溶液のpHを3.2に調節して室温で一晩撹拌した。得られた沈殿物を吸引濾過で回収し、大気中80℃で一晩乾燥した後、大気中1000℃にて1時間焼成した。
<Bi0.88Ca0.09Zn0.03VO3.94顔料>
・0.5mol・dm-3濃度のBi(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のCa(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のZn(NO水溶液
・1mol・dm-3濃度のNHVO水溶液
上記各水溶液を、ビスマス、カルシウム、亜鉛、ランタン、バナジウムの合計が20mmolとなるような化学量論比で混合した。この溶液に、1mol・dm-3濃度のクエン酸水溶液30cmを混合し、80℃で5時間攪拌した。溶媒を留去し、マントルヒーターにて100℃で1時間乾燥後、大気中300℃にて1時間仮焼し、次いで1000℃にて1時間焼成した。
2.1.2.分散液の調製
<分散液の調製1(Y1、Y2、Y3、Y7、Y8)>
それぞれの顔料とスチレン-アクリル酸共重合体のNa塩(分子量10000、ポリマー成分38%:分散剤)を表1に記載の添加量で混合し、ビーズミル(アシザワファインテック株式会社製)を用いて、直径0.05mmのジルコニアビーズで粒径が50nmになるまで分散させた。
<分散液の調製2(Y4-Y6)>
それぞれの顔料と特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤 ポイズ520(花王株式会社製、有効成分40%:分散剤)を表1に記載の添加量で混合し、上記ビーズミルを用いて、直径0.05mmのジルコニアビーズで粒径が50nmになるまで分散させた。
<分散液の調製3(Y9-Y11、M1-M3、C1-C2)>
それぞれの顔料とスチレン-アクリル酸共重合体のNa塩(分子量10000、ポリマー成分38%:分散剤)を表1に記載の添加量で混合し、上記ビーズミルを用いて、直径0.3mmのジルコニアビーズで粒径が100nmになるまで分散させた。
Figure 0007098992000001
表1において、上記顔料以外は市販の顔料を用いた。略称で示した顔料の詳細は次の通りである。
<イエロー顔料>
・PY155 :C.I.ピグメントイエロー155
・PY180 :C.I.ピグメントイエロー180
・PY150 :C.I.ピグメントイエロー150
<マゼンタ顔料>
・PR122 :C.I.ピグメントレッド122
・PR202 :C.I.ピグメントレッド202
・PV19 :C.I.ピグメントヴァイオレット19
<シアン顔料>
・PB15:3 :C.I.ピグメントブルー15:3
・PB15:4 :C.I.ピグメントブルー15:4
また、表1において、界面活性剤、防腐剤、キレート化剤としては、以下のものを用いた。
・BYK348:ビックケミー・ジャパン株式会社製、シロキサン系界面活性剤
・シルフェイス503A:日信化学工業株式会社製、シロキサン系界面活性剤
・オルフィンE1010:日信化学工業株式会社製、アセチレングリコール系界面活性剤・サーフィノール104PG50:エアープロダクツジャパン株式会社製、アセチレングリコール系界面活性剤
・プロキセルXL2:ロンザ社製、防腐剤
・GLDA:L-グルタミン2酢酸、キレート化剤
2.2.イエローインクの評価
まず、イエローインクの保存安定性と安全性を評価し、表1に記載した。
2.2.1.保存安定性の評価
イエロー顔料インクY1~Y11を密閉できる貯蔵瓶に充填し、40℃で1か月環放置した。放置前後の粘度の変化率を計算し、下記の評価基準に基づき保存安定性を評価した。
(評価基準)
A:粘度の変化率が初期に対して10%未満である。
B:粘度の変化率が初期に対して10%以上30%未満である。
C:粘度の変化率が初期に対して30%以上である。
2.2.2.イエローインクの評価結果
Y1~Y6のイエローインクでは、バナジン系ビスマスイエロー顔料が、式Bi1-xVO4‐δで表される複合酸化物であるため、いずれも保存安定性に優れていた。Y7、Y8、Y11のインクでは、保存安定性の評価が低かった。なお、有機顔料を用いたY9とY10のインクは、保存安定性に優れているが、後述の評価試験にあるように、耐光性に劣っていた。
2.3.インクセットとしての評価
次に、以下の評価試験に使用する実施例及び比較例に係る表2に示す評価サンプルを次のようにして作成した。
Figure 0007098992000002
2.3.1.耐光性の評価
表2に記載の組み合わせでインクセットを構成し、各カラーインクをインクカートリッジに充填し、ブラックインクは純正カートリッジを搭載して、インクジェットラベルプリンターTM-C3500(商品名、セイコーエプソン株式会社製)を用いてファイン紙ラベル(セイコーエプソン株式会社製)に印刷した。印刷パターンはカラーインクを用い、YMCRGBのOD値が1.0となるように30mm×30mmのベタパターンを印刷した。印刷モードはEPSON写真用紙の高精細モードの、プリンターカラー調整の「色補正なし」を選択した。作製した印刷サンプルを、スガ試験機株式会社製 キセノンウェザーメーター XL75を用いて、70,000Luxの照射量で800時間曝露し、そのOD値を測定した。そして、曝露前のOD値を基準として、曝露後のOD値の減少率を求め、下記の評価基準に基づき印刷サンプルの耐光性を評価した。なお、OD値の減少についてはYMCでのOD値減少率をさし、インバランスはRGBを構成するYMC各成分のODの残存率の差で評価した。
(評価基準)
A:OD値の減少率が20%未満でかつインバランスが10ポイント以下。
B:OD値の減少率が20%以上30%未満でかつインバランスが15ポイント未満。
C:OD値の減少率が30%以上あるいはインバランスが15ポイント以上。
2.3.2.発色性(彩度)の評価
Adobe Photoshop(登録商標)のRGBカラーモードにおいて、RGB値をR=255,G=255,B=0に設定したイエローパッチと、R=255,G=0,B=0に設定したレッドパッチと、R=0,G=255,B=0に設定したグリーンパッチを、上記「2.4.1.耐光性の評価」と同様の印刷モードで印刷した。印刷サン
プルを常温で1日乾燥させた後、パッチ部のa及びbを測定し、下記の式を用いてCを求め、求めたCから、下記の各評価基準により、各色の彩度の比較を行った
=[(a+(b1/2
イエローの彩度は以下の基準で評価した。なお、ファイン紙での評価に切り替えた。
(評価基準)
A:C>70
B:60<C<70
C:60≧C
レッドとグリーンの彩度は以下の基準で評価した。
(評価基準)
A:C>60
B:50<C<60
C:50≧C
2.3.3.インクセットの評価結果
実施例では評価結果がいずれも「B以上」であり、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスに優れていた。これに対し、本発明の複合酸化物を含まない、市販のバナジン酸ビスマス顔料を用いた比較例1は、耐光性には優れるものの、発色性が劣っていた。本発明の複合酸化物を含まない、黄鉛を用いた比較例2は耐光性と発色性に優れているものの、表1に記載のように保存安定性に問題があった。比較例3、4では、発色性に優れているものの、耐光性が劣っていた。比較例5では、耐光性には優れるものの、発色性が劣っていた。
以上により、いずれの実施例においても、無機顔料であるバナジン酸ビスマス顔料の中でも発色性の良好な組成の材料を用いることで、各インク組成物間の耐光性及び発色性のバランスが優れていた。さらに、実施例で用いたイエローインクは、保存安定性にも優れていた。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。

Claims (4)

  1. フタロシアニン系顔料を含むインクジェット用シアンインク組成物と、
    キナクリドン系顔料を含むインクジェット用マゼンタインク組成物と、
    バナジン系ビスマスイエロー顔料を含むインクジェット用イエローインク組成物と、
    を備え、
    前記バナジン系ビスマスイエロー顔料が、Bi 0.85 Ca 0.08 Zn 0.02 La 0.05 VO 3.95 、Bi 0.83 Ca 0.09 Zn 0.03 La 0.05 VO 3.94 、Bi 0.90 Ca 0.08 Zn 0.02 VO 3.95 、及びBi 0.88 Ca 0.09 Zn 0.03 VO 3.94 から選ばれる1種以上を含む、インクジェット用インクセット。
  2. 前記インクジェット用シアンインク組成物が、C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメントブルー15:4から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載のインクジェット用インクセット。
  3. 前記インクジェット用マゼンタインク組成物が、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202及びC.I.ピグメントヴァイオレット19から選ばれる1種以上を含む、請求項1または請求項2に記載のインクジェット用インクセット。
  4. 前記インクジェット用イエローインク組成物が、分散剤、非イオン系界面活性剤及びアルカンジオールを含む、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット用インクセット。
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