JP2020104448A - 昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物、昇華転写インクジェット記録用インクセット及び転写物 - Google Patents

昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物、昇華転写インクジェット記録用インクセット及び転写物 Download PDF

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茂樹 河田
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Abstract

【課題】鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物、昇華転写インクジェット記録用インクセット、及び鮮やかなグリーンの色味を有する転写物を提供する。【解決手段】本発明の昇華転写インクジェット記録方法は、転写紙上にインクジェット法にて、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、前記転写画像をポリエステル布帛に転写する。【選択図】なし

Description

本発明は、昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物、昇華転写インクジェット記録用インクセット及び転写物に関する。
織物、編物及び不織布等の布帛に対して、画像を記録する捺染が知られている。近年、捺染においてもインクジェット記録方式の利用が検討されている。このインクジェット記録方式を利用したインクジェット捺染では、記録ヘッドのノズルから液滴状にしたインク組成物を吐出して布帛に付着させることにより、布帛にインク塗膜の画像を形成する。
インクジェット捺染の一態様として、昇華型染料を用いた昇華転写方式による昇華転写インクジェット記録方法がある。この方法は、捺染対象の布帛に直接インクを付着させず、転写元となる紙等の転写媒体にインク組成物を付着させた後、当該転写媒体から捺染対象である布帛へと染料を転写し、転写物として記録物を得る方法である。
このような昇華転写インクジェット記録方法に用いるために、蛍光性を有するイエローインクを含むインクセットが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2016−190937号公報
従来より提案されていたインクセットでは実現できない、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物、昇華転写インクジェット記録用インクセット、及び鮮やかなグリーンの色味を有する転写物が求められている。
〔1〕
転写紙上にインクジェット法にて、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、前記転写画像をポリエステル布帛に転写する、昇華転写インクジェット記録方法。
〔2〕
C.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクとを用いる、〔1〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔3〕
C.I.ディスパースイエロー82の含有量が、前記第1のインクの全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下である、〔2〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔4〕
C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量が、前記第2のインクの全質量に対して1.6質量%以上7.6質量%以下である、〔2〕または〔3〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔5〕
イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む第3のインクを用いる、〔1〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔6〕
C.I.ディスパースイエロー82の含有量が、前記第3のインクの全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下である、〔5〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔7〕
C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量が、前記第3のインクの全質量に対して1.5質量%以上7.6質量%以下である、〔5〕または〔6〕に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
〔8〕
イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む、昇華転写インクジェット記録用インク組成物。
〔9〕
イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、
C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクと、を備える、昇華転写インクジェット記録用インクセット。
〔10〕
イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料が付着された転写物。
以下に、本発明の幾つかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法の一態様は、転写紙上にインクジェット法にて、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、前記転写画像をポリエステル布帛に転写することを特徴とする。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物の一態様は、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60および
C.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含むことを特徴とする。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットの一態様は、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクと、を備えることを特徴とする。
本実施形態に係る転写物の一態様は、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料が付着されたことを特徴とする。
以下、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法、昇華転写インクジェット記録用インク組成物(以下、「インク組成物」、「インク」ともいう。)、昇華転写インクジェット記録用インクセット(以下、「インクセット」ともいう。)及び転写物について説明する。
1.昇華転写インクジェット記録用インク組成物及びインクセット
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物は、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む。また、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットは、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクと、を備える。
すなわち、本実施形態において、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料は、イエロー染料を含むイエローインク、すなわち第1のインクと、ブルー染料を含むブルーインク、すなわち第2のインクとのインクセットとしても良いし、イエロー染料とブルー染料とを1つのインク中に含む第3のインクとしても良い。
以下、本実施形態で用いられる昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットに含まれる成分について説明する。
1.1.分散染料
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物は、分散染料として、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む。
分散染料は、昇華型染料の一種であり、ポリエステル、ナイロン、アセテート等の疎水性合成繊維の染着に好適に用いられる染料である。分散染料は、水に不溶または難溶の化合物であり、加熱により昇華する性質を有する。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物は、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む混合インクとすることにより、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録用インク組成物が得られる。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物において、C.I.ディ
スパースイエロー82の含有量は、昇華転写インクジェット記録用インク組成物の全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下であることが好ましい。C.I.ディスパースイエロー82の含有量がこのような範囲にあることにより、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録用インク組成物が得られる。
一方、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物において、C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量は、昇華転写インクジェット記録用インク組成物の全質量に対して1.5質量%以上7.6質量%以下であることが好ましい。ブルー染料の含有量がこのような範囲にあることにより、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録用インク組成物が得られる。
本実施形態において、上記特定のイエロー染料と上記特定のブルー染料とを同時に含む混合インクではなく、これらの染料をそれぞれ含む、イエローインク及びブルーインクのセットとしても良い。
すなわち、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットは、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82を含むイエローインクと、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含むブルーインクと、を備える。本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットを用いた記録により、鮮やかなグリーンの色味の転写画像が得られる。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットのイエローインクにおいて、C.I.ディスパースイエロー82の含有量は、イエローインクの全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下であることが好ましい。C.I.ディスパースイエロー82の含有量がこのような範囲にあることにより、鮮やかなグリーンの色味に染色できるインクセットとなる。
また、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インクセットのブルーインクにおいて、C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量は、ブルーインクの全質量に対して1.6質量%以上7.6質量%以下であることが好ましい。C.I.ディスパースイエロー82の含有量がこのような範囲にあることにより、鮮やかなグリーンの色味に染色できるインクセットとなる。
なお、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットは、上記の分散染料を含むインクの他に、他の分散染料を含むインクを含むインクセットとして用いることが好ましい。
そのような分散染料としては、特に制限されないが、具体的には以下に例示するものが挙げられる。なお、以下の例示では、油溶性染料に分類される染料も含まれるが、本明細書では、水溶性を有さず、水中で分散形態をとる油溶性染料は、分散染料の一種として取り扱う。
イエロー系分散染料としては、上記のC.I.ディスパースイエロー82の他に、例えば、C.I.ディスパースイエロー1、3、4、5、7、8、9、13、16、23、24、30、31、33、34、39、41、42、44、49、50、51、54、56、58、60、61、63、64、66、68、71、74、76、77、78、79、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、153、160、162、163、164、165、179、180、182、1
83、184、186、192、198、199、201、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232、233、245、C.I.ソルベントイエロー2、6、14、16、21、25、29、30、33、51、56、77、80、82、88、89、93、116、150、163、179等が挙げられる。
オレンジ系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースオレンジ1、1:1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、25:1、29、30、31、32、33、37、38、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142、C.I.ソルベントオレンジ1、2、14、45、60等が挙げられる。
レッド系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースレッド1、4、5、6、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、55:1、56、58、59、60、65、70、72、73、74、75、76、78、81、82、83、84、86、86:1、88、90、91、92、93、96、97、99、100、101、103、104、105、106、107、108、110、111、113、116、117、118、121、122、125、126、127、128、129、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、158、159、164、167、167:1、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、190:1、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328、C.I.ソルベントレッド1、3、7、8、9、18、19、23、24、25、27、49、100、109、121、122、125、127、130、132、135、218、225、230等が挙げられる。
バイオレット系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースバイオレット1、4、8、10、17、18、23、24、26、27、28、29、30、31、33、35、36、37、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77、C.I.ソルベントバイオレット13等が挙げられる。
グリーン系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースグリーン9、C.I.ソルベントグリーン3等が挙げられる。
ブラウン系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースブラウン1、2、4、9、13、19、C.I.ソルベントブラウン3、5等が挙げられる。
ブルー系分散染料としては、上記のC.I.ディスパースブルー60、C.I.ディスパースブルー360の他に、例えば、C.I.ディスパースブルー3、5、6、7、9、14、16、19、20、24、26、26:1、27、35、43、44、52、54、55、56、58、61、62、64、64:1、71、72、72:1、73、75、77、77:1、79、81、81:1、82、83、85、87、88、90、91、93、94、95、96、99、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、131、139、141、142、143、145、146、148、149、153、154、158、165、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、
241、257、259、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、354、359、367、C.I.ソルベントブルー2、11、14、24、25、35、36、38、48、55、59、63、67、68、70、73、83、105、111、132等が挙げられる。
ブラック系分散染料としては、例えば、C.I.ディスパースブラック1、2、3、10、24、26、27、28、30、31、C.I.ソルベントブラック3、5、7、23、27、28、29、34等が挙げられる。
上記例示した分散染料は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記例示した分散染料は、昇華性を有した昇華型染料である。ここで「昇華型染料」とは、加熱により昇華する性質を有する染料である。かかる染料は、昇華転写を利用した布帛等に対する染色、すなわち捺染に好適である。このような昇華転写を利用した捺染方法としては、例えば、転写元である紙等のシート状の中間転写媒体に昇華型染料を含むインクを用いてインクジェット法による印刷を行った後、布帛等の記録媒体に中間転写媒体を重ねて、加熱により昇華転写する方法がある。その他の方法としては、フィルム製品等の剥離可能なインク受容層が設けられた記録媒体のインク受容層に昇華転写用インクを用いてインクジェット法による印刷を行い、その後、そのまま加熱して下層側の記録媒体に昇華拡散染色を行い、さらにその後、インク受容層を剥離する方法等がある。
上記例示した分散染料は、いずれも水に不溶または難溶の化合物であるが、例えば、後述する分散樹脂によって、特定の濃度範囲であれば水に対して良好に分散させることができる。なお、油溶性染料の場合には乳化ともいう。また、上記例示した分散染料は、それぞれ分散性において若干の差異がある。すなわち、分散染料の種類によっては、分散樹脂の好適な濃度範囲が異なるし、分散樹脂の種類によって分散性も異なることがある。
分散染料の合計の含有量は、昇華転写インクジェット記録用インク組成物100質量%に対して、0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上9.0質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以上7.0質量%以下であることがさらに好ましい。インク組成物における分散染料の含有量がこの範囲であれば、得られる転写物の発色性、すなわちOD値を十分に得ることができる。
1.2.分散樹脂
本実施形態の昇華転写インクジェット記録用インク組成物は、分散染料を分散させる分散樹脂を含む。分散染料は分散樹脂によって分散されており、分散樹脂は上述の分散染料を昇華転写インクジェット記録用インク組成物中で分散させるか、あるいは乳化させる機能を有する。分散樹脂としては、特に限定されないが、以下のものを例示することができる。
分散樹脂としては、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体等のアクリル系樹脂及びその塩;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸
共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等のスチレン系樹脂及びその塩;イソシアネート基とヒドロキシル基とが反応したウレタン結合を含む高分子化合物であって直鎖状の及び/又は分岐状であってもよく、架橋構造の有無を問わないウレタン系樹脂及びその塩;ポリビニルアルコール類;ポリビニルピロリドン類;ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体及びその塩;酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体及びその塩;並びに;酢酸ビニル−クロトン酸共重合体及びその塩等を挙げることができる。
スチレン系分散樹脂の市販品としては、例えば、星光PMC株式会社製、X−200、X−1、X−205、X−220、サンノプコ株式会社製、ノプコスパース6100等が挙げられる。アクリル系樹脂分散剤の市販品としては、ビックケミー・ジャパン株式会社製、BYK−190、BYK−187、BYK−191、BYK−194N、BYK−199、東亜合成株式会社製、アロンA−6114等が挙げられる。また、ウレタン系樹脂分散剤の市販品としては、ビックケミー・ジャパン株式会社製、BYK−184、BYK−182、BYK−183、BYK−185、エボニックデグサ社製、TEGO(登録商標) Dispers710等が挙げられる。
分散樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。分散樹脂の合計の含有量は、昇華転写インクジェット記録用インク組成物100質量%に対して、0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、1質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、2質量%以上10質量%以下であることがさらに好ましい。分散樹脂の含有量が前記範囲であることにより、分散染料の分散安定性を確保することができ、また、インクの粘度を適した範囲とすることができる。
また、分散樹脂としては、上記の中でも、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、及びウレタン系樹脂から選択される一種以上であることがさらに好ましい。分散樹脂としてこのような樹脂を用いることにより、分散染料の分散安定性をさらに良好にすることができる。
1.3.水溶性有機溶媒
本実施形態において、インク組成物は水溶性有機溶媒を含むことが好ましい。インク組成物が水溶性有機溶媒を含むことにより、インク組成物のインクジェット法による吐出安定性を優れたものとしつつ、長期放置時による記録ヘッドからの水分蒸発を効果的に抑制することができる。
水溶性有機溶媒としては、例えば、ポリオール化合物、グリコールエーテル等が挙げられる。
ポリオール化合物としては、例えば、分子内の炭素数が2以上6以下であり、かつ、分子内にエーテル結合を1つ有してもよいポリオール化合物、好ましくはジオール化合物等が挙げられる。具体例としては、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−3−フェノキシ−1,2−プロパンジオール、3−(3−メチルフェノキシ)−1,2−プロパンジオール、3−ヘキシルオキシ−1,2−プロパンジオール、2−ヒドロキシメチル−2−フェノキシメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−
ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール等のグリコール類が挙げられる。
グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選択されるグリコールのモノアルキルエーテルが挙げられる。モノアルキルエーテルの中でも、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。
水溶性有機溶媒は、複数種を混合して用いてもよい。また、水溶性有機溶媒の含有量は、インク組成物の粘度調整、保湿効果による目詰まり防止の観点から、インク組成物の全質量に対して、0.2質量%以上30質量%以下であることが好ましく、1質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
1.4.水
本実施形態において、インク組成物は水を含むことが好ましい。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、インク組成物を長期保存する場合に細菌類や真菌類の発生を防止することができる。
水の含有量は、インク組成物の全質量に対して、40質量%以上90質量%以下であることが好ましく、50質量%以上85質量%以下であることがより好ましい。
1.5.その他の成分
1.5.1.表面張力調整剤
本実施形態において、インク組成物は表面張力調整剤を含有してもよい。表面張力調整剤としては、水溶解時に表面張力を低下させインクの印刷用基材や吐出流路に対する濡れ性を調整するために用いられ、低表面張力性の水溶性溶剤系表面張力調整剤及び界面活性剤系表面張力調整剤から選ばれる。
水溶性溶剤系表面張力調整剤としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール類、ブチレングリコール、1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールモノエーテル類が挙げられる。
界面活性剤系表面張力調整剤としては、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤から適宜選択できる。またこれらのうち界面活性が高く気泡性の少ないアセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤がより好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、市販品としては特に限定されないが、例えば、日信化学工業株式会社製、オルフィンE1004、E1010、E1020、PD−001、PD−002W、PD−004、PD−005、EXP.4200、EXP.4123、EXP.4300、サーフィノール440、465、485、CT111、C
T121、TG、GA、ダイノール604、607、川研ファインケミカル株式会社製、アセチレノールE40、E60、E100、等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、ビックケミー・ジャパン株式会社製、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、信越化学株式会社製、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、日信化学工業株式会社製、シルフェイスSAG002、005、503A、008等が挙げられる。
表面張力調整剤の配合量は、インク組成物の全質量に対して、0.01質量%以上2質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上2.5質量%以下であることがより好ましい。
1.5.2.pH調整剤
本実施形態において、インク組成物は必要に応じてpH調整剤を含有することが好ましい。pH調整剤としては、特に限定されないが、酸、塩基、弱酸、弱塩基の適宜の組み合わせが挙げられる。そのような組み合わせに用いる酸、塩基の例としては、無機酸として、硫酸、塩酸、硝酸等、無機塩基として水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア等が挙げられ、有機塩基として、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン(THAM)等が挙げられ、有機酸として、アジピン酸、クエン酸、コハク酸、乳酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)、モルホリノエタンスルホン酸(MES)、カルバモイルメチルイミノビス酢酸(ADA)、ピペラジン−1,4−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、コラミン塩酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、アセトアミドグリシン、トリシン、グリシンアミド、ビシン等のグッドバッファー、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、トリス緩衝液等を用いてもよい。さらに、これらのうち、pH調整剤の一部又は全部として、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の第三級アミン、及び、アジピン酸、クエン酸、コハク酸、乳酸等のカルボキシル基含有有機酸、が含まれることが、pH緩衝効果をより安定に得ることができるため好ましい。
1.5.3.保湿剤
本実施形態において、インク組成物は保湿剤を含有してもよい。保湿剤としては、一般にインクジェットインク組成物に用いられるものであれば特に限定されず使用可能である。保湿剤の沸点は、180℃以上であることが好ましく、200℃以上であることがより好ましい。沸点が上記範囲内であることにより、インク組成物に良好な保水性及び湿潤性を付与することができる。
保湿剤の具体例としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリプロピレングリコール、イソブチレングリコール、グリセリン、ジグ
リセリン、メソエリスリトール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等のポリオール類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、ヒドロキシエチルピロリドン等のラクタム類、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジノン類等の尿素誘導体、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシトール(ソルビット)、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース等の単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び多糖類及びこれらの糖類の誘導体、グリシン、トリメチルグリシンのベタイン類等が挙げられる。
糖類とは単糖類、二糖類、三糖類および四糖類を含むオリゴ糖類及び多糖類をいうものとする。糖類としては、例えば、トレオース、エリトルロース、エリトロース、アラビノース、リブロース、リボース、キシロース、キシルロース、リキソース、グルコース、フルクトース、マンノース、イドース、ソルボース、グロース、タロース、タガトース、ガラクトース、アロース、プシコース、アルトロース、マルトース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、イソトレハロース、ゲンチオビオース、メリビオース、ツラノース、ソホロース、イソサッカロース、グルカン、フルクタン、マンナン、キシラン、ガラクツロナン、マンヌロナン、N−アセチルグルコサミン重合体等のホモグリカン、ジヘテログリカン、トリへテログリカン等のヘテログリカン、マルトトリオース、イソマルトトリオース、パノース、マルトテトラオース、マルトペンタオース等が挙げられる。
本実施形態において、インク組成物が保湿剤を含有する場合、その含有量は、インク組成物の全質量に対して、0.2質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
1.5.4.キレート化剤
本実施形態において、インク組成物は、必要に応じてキレート化剤を含有していてもよい。キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸及びそれらの塩類等が挙げられる。塩類としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム塩、又は、エチレンジアミンのニトリロトリ酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ピロリン酸塩、若しくはメタリン酸塩等が挙げられる。
1.5.5.防腐剤、防かび剤
本実施形態において、インク組成物には、必要に応じて防腐剤、防かび剤を使用してもよい。防腐剤、防かび剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンゾイソチアゾリン−3−オン、4−クロロ−3−メチルフェノール等が挙げられる。
1.5.6.その他
さらに上記以外の成分として、例えば、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、溶解助剤など、インクジェット用のインク組成物において通常用いることができる添加剤を必要に応じて含有していてもよい。
1.6.昇華転写用インク組成物の物性及び製造
本実施形態において、インク組成物の25℃における表面張力は、10mN/m以上40mN/mであることが好ましく、25mN/m以上40mN/m以下であることがより好ましい。表面張力は、協和界面科学株式会社製、自動表面張力計CBVP−Zを用いて、25℃の環境下で白金プレートを組成物で濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
本実施形態において、インク組成物の20℃における粘度は、1.5mPa・s以上10mPa・s以下であることが好ましく、2mPa・s以上8mPa・s以下であることがより好ましい。表面張力及び粘度を前記範囲内とするには、上述した水溶性有機溶媒や界面活性剤の種類、及びこれらと水の添加量等を適宜調整すればよい。なお、粘度は、株式会社アントンパール・ジャパン製、粘弾性試験機MCR−300を用いて、20℃の環境下で、Shear Rateを10から1000に上げていき、Shear Rate200時の粘度を読み取ることにより測定することができる。
本実施形態において、インク組成物は、pHが5.8以上10.5以下であることが好ましく、6.0以上10.0以下であることがより好ましい。インク組成物のpHがこの範囲であれば、例えば、記録ヘッドやインクジェット記録装置の部材の腐食を抑制することができる。
本実施形態において、インク組成物は、上記した各成分を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。また、分散染料はあらかじめ分散樹脂によって分散された分散体の態様で配合されても構わない。
1.7.作用効果
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットは、昇華転写を利用した布帛等に対する染色方法である、昇華転写インクジェット記録方法に好適に適用することができる。すなわち、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットを、後述する昇華転写インクジェット記録方法に用いることにより、転写紙上にインクジェット法にてイエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、該転写画像をポリエステル布帛に転写する。これにより、鮮やかなグリーンの色味の転写物が得られる。このように、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットによれば、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録用インク組成物及び昇華転写インクジェット記録用インクセットを提供することができる。
2.昇華転写インクジェット記録方法
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法は、転写紙上にインクジェット法にて、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、前記転写画像をポリエステル布帛に転写することを特徴とする。
ここで、昇華転写を利用した昇華転写インクジェット記録方法としては、例えば、転写紙等のシート状の中間転写媒体に昇華型染料である分散染料を含むインク組成物を用いてインクジェット法による印刷を行って転写画像を形成した後、布帛等の転写先媒体に中間転写媒体を重ねて、加熱により得られた転写画像を昇華転写する方法がある。
すなわち、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法は、少なくとも、上述の昇華転写インクジェット記録用インク組成物又は昇華転写インクジェット記録用インクセットを、記録ヘッドから吐出して転写紙上に付着させるインク付着工程と、昇華転写インクジェット記録用インク組成物に含まれる分散染料を転写紙から昇華転写させてポリエステル布帛に転写する転写工程とを含む。
2.1.インク付着工程
本工程では、インクジェット法を用いて、上記のインク又はインクセットを構成するインクを記録ヘッドから吐出して中間転写媒体である転写紙上の記録面に付着させて転写画像を形成する。インクジェット法による組成物の吐出は、例えば、インクジェット記録装置等の液滴吐出装置を用いて行うことができる。
本実施形態に使用可能なインクジェット記録装置としては、上述の昇華転写インクジェット記録用インク組成物を収容するカートリッジやタンク等のインク収容容器及びこれに接続される記録ヘッドを少なくとも有し、インクを記録ヘッドから吐出して中間転写媒体である転写紙に画像を形成することができれば特に限定されない。また、インクジェット記録装置としては、シリアル型およびライン型のいずれでも使用することができる。これらの型のインクジェット記録装置には記録ヘッドが搭載されており、転写紙と記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させながら、記録ヘッドのノズル孔からインク組成物の液滴を所定のタイミングで、間欠的にかつ所定の体積で吐出する。これにより、転写紙にインク組成物を付着させて、所定の転写画像を形成することができる。
一般に、シリアル型のインクジェット記録装置では、記録媒体の搬送方向と、記録ヘッドの往復動作の方向が交差しており、記録ヘッドの往復動作と記録媒体の搬送動作との組み合わせによって、記録媒体と記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる。またこの場合、一般的には、記録ヘッドには複数のノズル孔が配置され、記録媒体の搬送方向に沿ってノズル孔の列、すなわちノズル列が形成されている。また、記録ヘッドには、インク組成物の種類や数に応じて、複数のノズル列が形成される場合もある。
また、一般に、ライン型のインクジェット記録装置では、記録ヘッドは往復動作を行わず、記録媒体の搬送によって記録媒体と記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させて、記録媒体と記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる。この場合においても、一般的には、記録ヘッドには、ノズル孔が複数配置され、記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿ってノズル列が形成されている。
インクジェット記録方式は、インク組成物を微細なノズル孔より液滴として吐出して該液滴を記録媒体に付着させることができれば、特に制限されない。例えば、インクジェット記録方式としては、ピエゾ方式や、インクを加熱して発生した泡によりインクを吐出させる方式等を用いることができる。本実施形態においては、インク組成物の変質のしにくさ等の観点から、ピエゾ方式を用いることが好ましい。
本実施形態で用いられるインクジェット記録装置には、例えば、加熱ユニット、乾燥ユニット、ロールユニット、巻き取り装置等の公知の構成を制限無く採用することができる。
本実施形態において、中間転写媒体である転写紙としては、例えば、普通紙等の紙、インクジェット用専用紙、コート紙等のインク受容層が設けられた記録媒体等を用いることができるが、シリカ等の無機微粒子でインク受容層が設けられた紙が好ましい。これにより、中間転写媒体に付与されたインク組成物が乾燥する過程で、記録面に滲み等が抑制された中間記録物を得ることができる。また、このような媒体であれば、さらに記録面の表面に昇華型染料を留めやすく、後の転写工程において、分散染料の昇華をより効率的に行うことができる。
2.2.転写工程
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法は、昇華転写インクジェット記録用
インク組成物が付与された転写紙の記録面を、被捺染物であるポリエステル布帛と対向させた状態、つまり、転写紙の記録面に布帛等を配置した状態で加熱し、インク組成物に含まれる分散染料を被捺染物に昇華させて布帛に転写する転写工程を含む。これにより、布帛等を被捺染物とした捺染物、すなわち転写物が得られる。
転写工程での加熱温度は、特に規定されるものではないが、160℃以上220℃以下であることが好ましく、170℃以上200℃以下であることが好ましい。これにより、分散染料を被捺染物に転写させるために十分なエネルギーを与えることができ、捺染物の生産性を優れたものとすることができる。
転写工程での加熱時間は、加熱温度にもよるが、30秒以上90秒以下であることが好ましく、45秒以上60秒以下であることがより好ましい。これにより、分散染料を被捺染物に転写させるために十分なエネルギーを得ることができ、捺染物の生産性を特に優れたものとすることができる。
また、転写工程は、インク組成物が付与された転写紙を、被捺染物と対向させた状態で加熱することにより行えばよいが、転写紙と被捺染物とを密着させた状態で加熱することにより行うことが好ましい。これにより、例えば、より鮮明な画像を布帛等に記録した転写物が得られる。
被捺染物としては、例えば、疎水性繊維布帛であるポリエステル布帛が挙げられるが、樹脂フィルム等のシート状の物や、シート状以外の球状、直方体形状や曲面を有する物体等の立体的な形状を有する物を用いてもよい。
2.3.その他の工程
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法は、インク付着工程の後に転写紙を加熱する工程を含んでもよい。この工程は、昇華転写インクジェット記録用インク組成物を転写紙へ吐出して付着させた後に加熱する工程である。この工程を行うことにより、インク付着工程で付着された昇華転写インクジェット記録用インク組成物の乾燥が促進され、画像の滲みが抑制されるとともに、裏移りも抑制される場合がある。なお、裏移りとは、例えば、転写紙がロールで巻き取られる等、重ねられる場合に、記録面に接した裏面に対してインク組成物の成分が移動する現象を指す。
この工程における転写紙の到達温度は、60℃以上であることが好ましく、70℃以上120℃以下であることがより好ましい。このような範囲であれば、分散染料が昇華しにくく、かつ良好な乾燥速度を得ることができる。
さらに本実施形態の昇華転写インクジェット記録方法は、インク付着工程で、記録ヘッド及び転写紙の少なくとも一方を加熱する工程を含んでもよい。さらに、本実施形態の昇華転写インクジェットインク記録方法は、転写紙の記録面に布帛を配置する工程、及び、転写紙及び布帛を加熱する工程、を含んでもよい。
本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法によれば、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、この転写画像をポリエステル布帛に転写するため、これまでにない、鮮やかなグリーンの色味の転写物が得られる。すなわち、本実施形態に係る昇華転写インクジェット記録方法によれば、鮮やかなグリーンの色味に染色できる昇華転写インクジェット記録方法となる。
3.実施例
以下、本発明を実施例及び比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り質量基準である。
3.1.インク組成物の調製
表1の組成になるように各成分を容器に入れて、マグネチックスターラーで2時間混合および攪拌した後、さらに、直径0.3mmのジルコニアビーズを充填したビーズミルにて分散処理を行うことにより十分に混合した。1時間攪拌してから、5μmのPTFE製メンブランフィルターを用いて濾過することで、実施例および比較例に係るインク組成物を得た。表1中の数値は、質量%を示す。水はイオン交換水を用い、各インク組成物の質量がそれぞれ100質量%となるように添加した。
Figure 2020104448
表1に示す成分のうち、化合物名以外で記載された成分の詳細は以下の通りである。
分散染料
・DY82;C.I.ディスパースイエロー82
・DY54;C.I.ディスパースイエロー54
・DB360;C.I.ディスパースブルー360
・DB359;C.I.ディスパースブルー359
分散樹脂;花王株式会社製、「デモールNL」、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物
GL;グリセリン
MTG;トリエチレングリコールモノメチルエーテル
界面活性剤;商品名「BYK(登録商標)−349」、ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテル変性シロキサン界面活性剤
TEA;トリエタノールアミン
3.2.中間転写物の作製
各実施例、各比較例のインク組成物をセイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンター「PX−G930」にそれぞれ充填した。その後、プリンターの記録ヘッドにおいて、目詰まりしているノズルがなく、通常の記録ができることを確認した。次に、このインクジェットプリンターにより、転写紙であるCham Paper社製、「TRANSJET Classic」に、各インク組成物の打ち込み量が70%であるパターンを印刷した。なお、記録解像度を1440×720dpiとし、プリンターの動作環境は25℃とし、各パターンを2枚ずつ印刷した。
3.3.転写工程
インクを付着させた中間転写媒体のインクの付着側を、東レ株式会社製のポリエステル100%タフタに密着させ、この状態で、太陽精機株式会社製、ヒートプレス機「TP−608M」を用いて、転写圧力1N/cm、転写温度180℃、転写時間60秒の条件で加熱して昇華転写を行い、各転写物を得た。
3.4.評価試験
得られた転写物に対して、下記の評価試験を行った。
3.4.1.粒状性の評価
得られた転写物の印刷面を、印刷面から30cm離れた距離で目視にて観察し、次の評価基準によって粒状性を評価した。評価結果がB以上である場合、本発明の効果が得られているということができる。
(評価基準)
A:印刷面から30cm離れた距離での目視観察では粒状感を認識できない
B:印刷面から30cm離れた距離での目視観察において粒状感を認識できる
C:印刷面から30cmを超える距離での目視観察においても粒状感を認識できる
3.4.2.色相の評価
印刷面のCIELAB色空間で定義される色相角∠h°=tan−1(b/a)により、下記の評価基準によって色相を評価した。評価結果がB以上である場合、本発明の効果が得られているということができる。
(評価基準)
A:∠h°が90°以上180°未満
B:∠h°が180°以上225°未満
C:∠h°が225°以上270°未満
ここで、色相角∠h°とは、国際照明委員会(CIE)が1976年に推奨した知覚的にほぼ均等な歩度を持つ色空間であるL色空間の色座標a、bを用いて次式により算出される、色相を表すパラメーターである。
また、この色相角∠h°は、日本工業規格JISZ8781−4:2013「測色−第4部:CIE1976L色空間」の「3.6CIELAB1976ab色相角」において、「4.2明度,クロマ及び色相のそれぞれに関係する量」の式(11)によって計算される色相の相関量(JISZ8113の03087を合わせて参照)でもあり
、「CIE1976L」、及び、「CIELAB」は、互いに言い換えることができるとされている。
本明細書で定義する、インク組成物の「記録媒体上での」CIELAB色空間で定義される色相角∠h°は、例えば、日本工業規格JISZ8722:2009「色の測定方法−反射及び透過物体色」の「5.分光測色方法」による測定から求めることができる。そして、得られた測定結果から、色相角∠h°を算出して、インク組成物の「記録媒体上での」CIELAB色空間で定義される色相角∠h°とする。
、a、bは、X−Rite社製の測色機、「Gretag Macbeth Spectrolino」を用いて測定した。
3.4.3.OD値の評価
得られた転写物の印刷面について、各階調部のCIELAB色空間において定義されるOD値を測定し、次の評価基準によって評価した。評価結果がB以上である場合、本発明の効果が得られているということができる。なお、測定には上記の測色機を用いた。
(評価基準)
A:OD値が1.3以上
B:OD値が1.1以上1.3未満
C:OD値が1.1未満
3.4.4.蛍光増白強度の評価
得られた転写物の印刷面について、各階調部のCIELAB色空間において定義される蛍光増白強度を測定し、次の評価基準によって評価した。評価結果がB以上である場合、本発明の効果が得られているということができる。なお、測定には上記の測色機を用いた。
(評価基準)
A:蛍光増白強度が2.0以上
B:蛍光増白強度が1.0以上2.0未満
C:蛍光増白強度が1.0未満
3.5.評価結果
実施例1〜6は、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360との比が、イエロー染料:ブルー染料=2:3の例である。また、実施例1〜6のうち、実施例1、3、5がイエローインクとブルーインクとのインクセット、実施例2、4、6が1つのインク中にイエロー染料とブルー染料の両方が含まれている。すなわち、実施例1、3、5では、2種のインクを同じ場所に印刷して転写紙上で混合したのに対し、実施例2、4、6では、イエロー染料とブルー染料の混合インクを転写紙上に印刷した。
実施例1、3、5より、ブルー染料としてDB360を含む実施例3、5よりも、DB60を単独で用いた実施例1の方が色相、OD値の評価が高かった。同様に、実施例2、4、6より、ブルー染料としてDB360を含む実施例4、6よりも、DB60を単独で用いた実施例2の方が色相、OD値の評価が高かった。また、インクセットの例と混合インクの例とを比較した場合、実施例2、4、6の混合インクの方が粒状性の評価が高かった。
実施例7〜12は、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360との比が、イエロー染料:ブルー染料=2:3の例であり、実施例1〜6よりもインク中の染料の含有量が高い例である。実施例1〜6と比較して、実施例7〜12においても同様の傾向が見られた。また各項目の評価は、実施例1〜6と実施例7〜12とでは
差が見られなかった。
実施例13〜18は、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360との比が、イエロー染料:ブルー染料=2:3の例であり、実施例1〜6よりもインク中の染料の含有量が低い例である。実施例1〜6と比較して、実施例13〜18においても同様の傾向が見られた。また各項目の評価は、実施例1〜6と実施例13〜18とでは差が見られなかった。
実施例19〜24は、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360との比が、イエロー染料:ブルー染料=1:1の例である。実施例1〜6と比較して、実施例19〜24においても同様の傾向が見られた。また各項目の評価は、実施例1〜6と実施例19〜24とでは差が見られなかった。
実施例25〜30は、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360との比が、イエロー染料:ブルー染料=3:2の例である。実施例1〜6と比較して、実施例25〜30においても同様の傾向が見られた。また各項目の評価は、実施例1〜6と実施例25〜30では差が見られなかった。
上記実施例1〜30に対し、比較例1〜8では、粒状性、色相及び蛍光増白強度の評価が低かった。具体的には、ブルー染料としてDB359を使用した比較例1、2では、実施例1、2と比較して混合インクでの粒状性が低下し、色相及び蛍光増白強度の評価は、インクセット及び混合インクのいずれにおいても悪化した。イエロー染料としてDY54を使用した比較例3、4では、実施例1、2と比較して粒状性及び蛍光増白強度の低下が著しく、また、色相の評価も低下した。
また、イエロー染料としてDY54を使用した比較例5、6においても、実施例3、4と比較して粒状性及び蛍光増白強度の低下が著しく、また、色相の評価も低下した。イエロー染料としてDY54を使用し、ブルー染料としてDB359を使用した比較例7、8では、実施例1、2と比較して粒状性、色相及び蛍光増白強度が最低評価で、OD値も低かった。
以上により、イエロー染料であるDY82と、ブルー染料であるDB60とDB360とを用いたインクまたはインクセットでは粒状性、色相、OD値及び蛍光増白強度のいずれの評価も高くなった。さらに、インクセットではなく混合インクとすることで粒状性が向上し、ブルー染料としてDB60を用いた方がOD値が高かった。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。

Claims (10)

  1. 転写紙上にインクジェット法にて、イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを付着させて転写画像を形成し、前記転写画像をポリエステル布帛に転写する、昇華転写インクジェット記録方法。
  2. C.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクとを用いる、請求項1に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  3. C.I.ディスパースイエロー82の含有量が、前記第1のインクの全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下である、請求項2に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  4. C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量が、前記第2のインクの全質量に対して1.6質量%以上7.6質量%以下である、請求項2または請求項3に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  5. イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む第3のインクを用いる、請求項1に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  6. C.I.ディスパースイエロー82の含有量が、前記第3のインクの全質量に対して1.0質量%以上5.2質量%以下である、請求項5に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  7. C.I.ディスパースブルー60とC.I.ディスパースブルー360との合計の含有量が、前記第3のインクの全質量に対して1.5質量%以上7.6質量%以下である、請求項5または請求項6に記載の昇華転写インクジェット記録方法。
  8. イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料とを含む、昇華転写インクジェット記録用インク組成物。
  9. イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82を含む第1のインクと、
    C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料を含む第2のインクと、を備える、昇華転写インクジェット記録用インクセット。
  10. イエロー染料であるC.I.ディスパースイエロー82と、C.I.ディスパースブルー60およびC.I.ディスパースブルー360から選択されるブルー染料が付着された転写物。
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