JP2016043606A - 記録装置、搬送制御方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】逆搬送が困難な反転搬送構造を備えた両面記録が可能な記録装置において、テストパターンの記録および読取を確実に行うことが可能な記録装置を提供する。【解決手段】用紙の後端をエッジセンサが検出した位置から、反転搬送構造を介する必要の無い領域まで用紙を所定量逆方向に搬送する。その後、記録ヘッドが新たなテストパッチを記録する位置まで用紙を順方向に搬送する工程と、記録ヘッドが記録したテストパッチを読取デバイスが読み取る位置まで逆方向に搬送する工程とを、反転搬送構造を介することなく交互に繰り返す。【選択図】図4
Description
本発明は、用紙の表裏面に画像を記録することが可能な記録装置に関する。特に、記録位置を調整するためのテストパターンの記録および読取の制御方法に関する。
近年、小型のシリアル型インクジェット記録装置が普及している。このような記録装置の多くでは、往路走査と復路走査の記録位置ずれを計測するためのテストパターンや複数の記録ヘッド間の記録位置ずれを計測するためのテストパターンなどを記録し、これらテストパターンから記録位置ずれを取得する方法が採用されている。そして、このようなテストパターンの種類は、記録装置の高画質化や高解像度化に伴って近年益々増加する傾向にある。
特許文献1には、テストパターンのために消費する用紙の枚数を抑えるために、用紙の表裏面に種類の異なるテストパターンを記録する方法が開示されている。特許文献1によれば、個々のテストパターンを表裏面で重ならないようにして、計測結果が互いに影響し合わないようにする方法も開示されている。
ところで、記録したテストパターンを読取センサで読み取って記録位置ずれ量を自動的に計測する記録装置では、記録ヘッドを搭載するキャリッジに読取センサが配備されているのが一般である。この場合、テストパターンの記録を行うための搬送と、記録したテストパターンを読み取るための搬送とが逆向きになり、順方向の搬送と逆方向の搬送が交互に繰り返えされることがある。
一方、両面記録を行う記録装置では、記録部にて表面の記録が完了した用紙を引き戻し、表裏反転した後に再び記録部へ搬送するための反転搬送構造が備えられている。但し、このような反転搬送構造では、用紙の確実な反転および送り出しを行うために、数多くの部材が配備されており、反転搬送のための順方向への搬送しか出来ない場合がある。もし逆方向への搬送が出来たとしても、紙詰まりなどの弊害のおそれが生じてしまう。
つまり、上記状況を鑑みた場合、反転搬送構造を介して搬送動作を行いながらテストパターンの記録や読み取り処理を行うことは、実質的に困難な状況にある。
特許文献1には、記録したテストパターンをキャリッジ側面に配された光学センサで計測する構成は開示されているものの、用紙の順方向と逆方向の搬送を交互に繰り返すことや、このような搬送を行う場合の弊害についてはなんら言及されていなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、反転搬送構造を備えた両面記録が可能な記録装置において、テストパターンの記録および読取を確実に行うことが可能な記録装置を提供することである。
そのために本発明は、用紙にテストパッチを記録する記録ヘッドと前記テストパッチを読み取る読取デバイスが備えられた記録ユニットと、用紙を所定の方向に搬送することにより前記記録ユニットに用紙を供給する反転ユニットと、前記記録ユニットに供給される用紙の先端および後端を検出するエッジセンサと、前記用紙の搬送を制御するための搬送制御手段とを備える記録装置において、前記搬送制御手段は、前記用紙の後端を前記エッジセンサが検出した位置から、前記用紙を前記所定の方向と反対の方向に、前記反転ユニットを介することなく所定量搬送した後、前記記録ヘッドが新たな前記テストパッチを記録する位置まで前記用紙を前記所定の方向に搬送する工程と、前記記録ヘッドが記録した前記テストパッチを前記読取デバイスが読み取る位置まで前記用紙を前記所定の方向とは反対の方向に搬送する工程とを、前記反転ユニットを介することなく繰り返すことを特徴とする。
本発明によれば、反転搬送構造を備えた記録装置において、複数のテストパターンが同じ用紙の表裏面で重ねて記録されるのを回避しながらも、消費される用紙をなるべく抑えつつ、テストパターンの記録および読取を確実に行うことが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に使用可能なインクジェット記録装置1における記録部の構成を説明するための断面図である。記録動作が開始されると、給紙トレイ601に積層された最上位の用紙Sに接触するピックアップローラ603が矢印の方向に回転し、最上位の用紙Sを分離する。分離された用紙Sは、搬送中間ローラ604の回転に伴い、自重で搬送経路を塞いでいるフラップ部材802を押し上げて、搬送ガイド602に沿って搬送される。そして、搬送ローラ502と排出ローラ503に支持されながら、これらの間に配備された記録ユニット112によって所定の処理が施された後、装置外へと排出される。
図1は、本発明に使用可能なインクジェット記録装置1における記録部の構成を説明するための断面図である。記録動作が開始されると、給紙トレイ601に積層された最上位の用紙Sに接触するピックアップローラ603が矢印の方向に回転し、最上位の用紙Sを分離する。分離された用紙Sは、搬送中間ローラ604の回転に伴い、自重で搬送経路を塞いでいるフラップ部材802を押し上げて、搬送ガイド602に沿って搬送される。そして、搬送ローラ502と排出ローラ503に支持されながら、これらの間に配備された記録ユニット112によって所定の処理が施された後、装置外へと排出される。
搬送ローラ502の手前には用紙Sのエッジを検出するためのエッジセンサ108が備えられており、エッジセンサ108が検出した用紙Sの先端や後端の位置に基づいて、記録ユニット112の印刷処理や読取処理が制御されるようになっている。
記録ユニット112には記録ヘッド501と読取デバイス109が備えられ、記録ヘッド501にはZ方向にインクを吐出する複数のノズルがY方向に配列している。記録処理を行う場合、記録ユニット112は図のX方向に所定の速度で移動し、当該移動の最中に、入力された記録信号に従って記録ヘッド501がインクを吐出する。このような記録走査により、用紙Sに1バンド分の画像が記録される。1バンド分の記録走査が終了すると、搬送ローラ502および排出ローラ503が所定量回転し、用紙Sを1バンド幅に相当する距離だけX方向と交差する+Y方向に搬送する。このような記録ヘッド501による記録走査と、用紙Sの搬送動作とを交互に繰り返すことにより、用紙Sには、段階的に画像が記録されて行く。
片面記録の表面(第1面)の記録が完了した場合、また両面記録の裏面(第2面)への記録が完了した場合、用紙Sはそのまま+Y方向に排出される。一方、両面記録の表面(第1面)の記録が完了した場合、搬送ローラ502および排出ローラ503は逆方向に回転し、用紙Sは反転ユニット600に給送される。給送されて来た用紙Sは、反転中間ローラ610の回転に伴い、反転ガイドに沿って図の時計回りに反転搬送された後、再び搬送中間ローラ604によって、記録ユニット112に向けて送り出される。この際、最初に記録ユニット112で記録処理が行われた面は裏側に、未だ記録が行われていない面が表面となっている。その後、記録ヘッド501による裏面(第2面)への記録が完了すると、用紙SはY方向に排出される。
図では、反転中間ローラ610、搬送中間ローラ604および反転ガイド611のみを示したが、実際の反転ユニット600には、用紙Sの確実な反転および送り出しを行うために更に多くの部材が配備されている。そのため、反転ユニット600内では時計回り方向のみの搬送が行われ、搬送中間ローラ604および反転中間ローラ610の回転も順方向のみに規定されている。一方、水平方向への搬送を担う搬送ローラ502および排出ローラ503については、順方向と逆方向の回転が可能である。
ところで、本実施形態において、読取デバイス109は記録ヘッド501よりも上流側すなわち−Y方向に設置されている。これは、読取デバイス109が、テストパッチを読み取る機能の他に、記録動作前の用紙Sに対しその有無を確認したり幅を検出したりするためである。よって、記録ヘッド501によってテストパッチを記録し、そのパッチを読取デバイス109で読み取る際、用紙Sは記録ヘッド501の記録位置P1から読取デバイス109の読取位置P2まで、−Y方向に搬送される。つまり、Y方向に複数のパッチを記録しながら個々のパッチについて読取処理を行うとき、+Y方向の搬送と−Y方向の搬送が交互に繰り返されることになる。
図2は、インクジェット記録装置1における制御の構成を説明するための図である。CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従い、RAM103をワークエリアとしながら、システムバス104を介して装置全体を制御している。記録すべき画像データは、外部に接続された機器から通信I/F105を介して入力されたり、挿入されたメモリカードに保存されたりする。CPU101は、これらから画像データを読み出し所定の処理を加えた後に、記録ユニット112をはじめ様々なデバイスを制御することにより、用紙に画像を記録する。
主走査制御デバイス110は、記録ユニット112を主走査方向(±X方向)に移動させるためのデバイスであり、副走査制御デバイス111は、用紙Sを副走査方向(±Y方向)に移動させるためのデバイスである。搬送ローラ502、排出ローラ503、ピックアップローラ603、搬送中間ローラ604および反転中間ローラの駆動を含む用紙の搬送制御は、副走査制御デバイス111によってコントロールされている。
操作I/F107は、装置の情報をユーザに提供したりユーザからの指示を受け付けたりするためのユーザインターフェイスである。例えば後述するような、記録位置ずれの補正処理の実行についてユーザからの指示を受け付けることができる。
図2(b)は、印刷装置の一部の斜視図であり、印刷デバイスと読取デバイスの構成を説明するための説明図である。上述した反転ユニットについては記載を省略してある。記録ユニット112に対して、読取デバイス109は同一のユニット上に配置されており、主走査方向であるX方向に移動して印刷を行う動作と、読取動作が可能である構成である。
図2(b)は、印刷装置の一部の斜視図であり、印刷デバイスと読取デバイスの構成を説明するための説明図である。上述した反転ユニットについては記載を省略してある。記録ユニット112に対して、読取デバイス109は同一のユニット上に配置されており、主走査方向であるX方向に移動して印刷を行う動作と、読取動作が可能である構成である。
以下、テストパターンの記録および読取制御について説明する。テストパターンの種類は様々存在するが、ここでは双方向記録位置ずれ量を取得するためのテストパターンについて説明する。
図3は、双方向記録位置ずれを説明するための模式図である。双方向記録を行う場合、記録ユニット112は、X方向に往復移動しながら画像を記録する。すなわち、記録ユニット112が往路方向の記録走査を行った後、用紙SはY方向に1バンド分に相当する距離だけ搬送され、その後記録ユニット112は復路方向の記録走査を行う。この際、往路方向で吐出するインクが用紙に着弾する位置と復路方向で吐出したインクが用紙に着弾する位置との間でずれがあると、図にも示すように画像がX方向にずれてしまう。図3では文字を記録する場合を示しているが、例えばY方向に延びる罫線を記録する場合には、左右に凹凸を有する直進性に乏しい罫線が記録されてしまう。
このような場合、ずれ幅dに相当する距離を取得することが出来れば、往路走査または復路走査のいずれか一方で記録領域D(すなわち記録を開始するタイミング)をずらすことにより、これらの記録領域をY方向に揃えることが出来る。
図4は、往路走査と復路走査のずれ量dを検出するために記録するテストパターンの一例を示す図である。ここでは、往路走査で記録するドットを白丸、復路走査で記録するドットをグレー丸で示している。4ドット×4ドットからなるドットユニットを往路走査と復路走査でX方向に交互に配置したものを1つのテストパッチとしている。パッチ1〜パッチ7は、往路走査の記録位置は固定し、復路走査の記録位置をデータ上でX方向に2画素ずつずらしたものとなっている。
パッチ4はデータ上のずれを0画素としたパターンである。そして、パッチ3は復路走査のデータ上のずれを+2画素としたパターン、パッチ2は復路走査のデータ上のずれを+4画素としたパターン、パッチ1は復路走査のデータ上のずれを+6画素としたパターンである。一方、パッチ5は復路走査のデータ上のずれを−2画素としたパターン、パッチ6は復路走査のデータ上のずれを−4画素としたパターン、パッチ7は復路走査のデータ上のずれを−6画素としたパターンである。
ここでは、データ上のずれが0のパッチ4において用紙上の記録位置ずれも0となる状態を示したが、用紙上での記録位置は記録ヘッドや記録装置の個体差などによって様々に変化する。そして、記録位置ずれが生じた場合、パッチ4では白丸のドットユニットとグレー丸のドットユニットはX方向にずれ、これらドットユニットが最も重なる状態はパッチ4以外の他のパッチで確認されることになる。このとき、ドットユニットが最も重なっているパッチを複数のパッチの中から選出することが出来れば、記録位置ずれ量dを取得することが出来る。そして、記録位置ずれと反対の方向に復路走査の記録領域Wを調整すれば、双方向記録における記録位置ずれを補正することが出来る。そのために、本実施形態ではこれら複数のパッチの反射光量を読取デバイス109で読み取る。
図5(a)および(b)は、読取デバイス109の構成および読み取り時の反射光量を説明する図である。図5(a)に見るように、読取デバイス109は、発光ダイオード301とフォトトランジスタ304を備え、発光ダイオード301が発光した光の反射光量をフォトトランジスタが検出する仕組みになっている。
図5(b)を参照するに、用紙にインクが付与された画像領域とインクが付与されていない白紙領域がX方向に隣接している場合、記録ユニット112をX方向に走査しながら読取デバイス109が反射光量を検出すると、検出量は低位から高位に変位する。すなわち、記録ユニット112の検出領域に白紙領域が多く含まれているほど検出結果は高位となる。
図6は、図4で示したパッチ1〜パッチ7のそれぞれの検出結果を示す図である。白丸のドットユニットとグレー丸のドットユニットが最も重なっているパッチ4が、白紙領域の露出が最も多く、反射光量が最も高くなっている。すなわち、本実施形態では、往路走査の記録位置と復路走査の記録位置とをデータ上で互いにずらしたパッチ1〜パッチ7を記録し、それぞれのパッチを読取デバイス109で読み取り、これらを比較し、反射光量が最も高いパッチを選出する。そして、選出されたパッチのデータ上のずらし量を記録位置ずれ量dとし、メモリに記憶する。この際、連続する2つのパターンで反射光量がほぼ等しい場合は、その間のずらし量を記録位置ずれ量dとしても良い。
本実施形態では、パッチ1〜パッチ7のそれぞれについて、X方向に同じパターンを3つずつ記録し、各パターンの反射光量の平均値を各パッチに対応する反射光量としている。そして、1つのパッチについての記録動作、読み取り動作、および反射光量の取得からなる一連の処理が終了すると、次のパッチについての同様の処理に移行するようにしている。本実施形態では、パッチ1〜パッチ7を合わせたものを1つのテストパターンとしている。
図7(a)および(b)は、これら一連の処理を繰り返す場合の用紙の搬送状態を説明する図である。図7(a)は記録ユニット112近傍の断面図、同図(b)は上面図である。給紙トレイ601より給紙された白紙の用紙Sは、その先頭がエッジセンサ108で確認された後、+Y方向に搬送され、パッチ1を記録するべき位置が記録ヘッドの記録位置P1に一致するように位置決めされる。そして、記録ユニット112の往復走査によって、パッチ1が記録される。次に、用紙Sは、パッチ1が読取デバイス109の読取位置P2に一致する位置まで−Y方向に搬送される。そして、記録ユニット112の読取走査および平均値算出によって、パッチ1に対する反射光量を取得する。
更に、用紙Sは再び+Y方向に搬送され、パッチ2を記録するべき位置が記録ヘッドの記録位置P1に一致するように位置決めされる。そして、記録ユニット112の往復走査によって、パッチ2が記録される。このような、+Y方向の搬送動作、X方向の記録走査、−Y方向の搬送動作、X方向の読取走査、および反射光量の算出、からなる一連の動作を、パッチ1からパッチ7について順番に行う。これにより、全てのパッチについての反射光量が取得され、双方向記録の記録位置ずれ量dを検知することができる。
ここで、再び図1を参照する。すでに説明したように、本実施形態で使用する記録装置は両面記録が可能な記録装置であり、反転ユニット600内では順方向の搬送しか行うことが出来ない。つまり、記録ヘッド501や読取デバイス109がテストパターンを記録したり読み取り処理を行ったりする用紙Sの領域は、用紙Sが搬送中間ローラ604や反転中間ローラ610にニップされていない状態で処理可能な領域でなければならない。より具体的に説明すると、そのような領域は、用紙Sの後端を搬送中間ローラ604に合わせた場合の用紙後端から記録ユニット112までの領域、または用紙Sの後端を反転中間ローラ610に合わせた場合の用紙後端から記録ユニット112までの領域である。このように、本実施形態では、テストパターンの記録や読み取りを行う際に用紙の後端が搬送中間ローラ604や反転中間ローラ610にニップされることが無い様、用紙の後端に近い領域にテストパターンを記録しこれを読み取ることが必要となる。但し、エッジセンサ108が用紙Sの先端を検出したタイミングから、用紙Sを所定量搬送した後に、用紙の後端近傍と思われる領域にテストパターンを記録すると、問題が生じる場合がある。
図8(a)および(b)は、用紙Sの先端から記録位置を管理した場合の問題を説明するための図である。図8(a)は、エッジセンサ108が用紙Sの先端を検出したタイミングから、テストパターン領域Aに該当する距離を残した分だけ用紙Sを+Y方向に搬送させた後、テストパターンの記録を開始した場合の記録状態を示している。この場合、実際に搬送される用紙のサイズが、CPU101が認識している用紙サイズ(A4)と一致していれば、A4サイズの用紙にはテストパターン領域Aの全てのパッチが記録される。
しかしながら、実際に搬送される用紙SがCPU101が認識しているA4サイズよりも短いレターサイズであった場合、CPU101が上記と同様の処理を行うと、テストパターン領域Aは用紙Sの後端からはみ出してしまう。このような懸念を回避するため、本実施形態では、テストパターンの記録および読み取り処理を行う場合、まず用紙のサイズを確実に検出し、その上で用紙の後端を基準として搬送を制御する。
図8(b)は、エッジセンサ108が用紙Sの後端を検出したタイミングから、テストパターン領域Aに該当する距離だけ用紙Sを−Y方向に搬送させた後、テストパターンの記録を開始した場合の記録状態を示している。この場合、実際に搬送される用紙SがA4サイズかレターサイズかに係らず、テストパターン領域Aが正常に確保され、読取デバイス109による読取処理も正常に完了させることが出来る。
図9(a)および(b)は、ここではユーザからの入力に基づき記録位置ずれ補正処理が設定された場合に、CPU101が実行する処理の工程を説明するためのフローチャートである。また、図10(a)〜(g)は、補正処理における搬送の状態を段階的に説明するための図である。以下、図10(a)〜(g)を参照しながら、図9(a)および(b)に沿って各工程を説明する。また、以下に説明する記録位置ずれ補正処理は、インクジェット記録装置の読み取りデバイスがテストパターンの読み取り処理を行う、所謂自動方式の記録位置ずれ補正処理である。
まず、図9(a)を参照する。記録位置ずれ補正処理が開始されると、CPU101はステップS101において、給紙処理を実行する。すなわち、ピックアップローラ603を駆動させ、給紙トレイ601に積載されている用紙のうち最上面の一枚を分離する。続くステップS102では、搬送中間ローラ604を駆動し、用紙Sを記録ユニット112にむけて更に搬送する。そして、エッジセンサ108が用紙Sの先端を検出すると、ステップS103に進み、ページ長カウントを0に設定する。
ステップS104では、エッジセンサ108が用紙Sの後端を検出したか否かを判断する。用紙Sの後端をまだ検出していないと判断した場合は、ステップS105に進み、所定距離だけ搬送動作を行った後、ステップS106にて当該搬送量に相当するカウント量をページ長カウントに加算する。そして、ステップS104で用紙Sの後端が検出されるまで、ステップ105およびステップS106を繰り返す。
図10(a)は、この段階における用紙Sの搬送状態を示している。給紙された用紙Sは、自重で搬送経路を塞いでいるフラップ部材802を持ち上げ、搬送ガイド602に沿って記録ユニット112に向けて搬送される。一方、同図(b)は、ステップS104で用紙Sの後端が検出されたタイミングの搬送状態を示している。フラップ部材802は自重により下方姿勢を維持している。
ステップS104で用紙Sの後端が検出されると、CPU101はステップS107に進み、現在のページ長カウント値に基づいて搬送中の用紙SがA4サイズかレターサイズのいずれかであるか否かを判断する。A4サイズかレターサイズのいずれか一方であると判断された場合は、ステップS108に進み、テストパターン記録および読取処理を実行する。その後、ステップS109ではテストパターン記録および読取処理で得られた記録位置ずれ量を所定のメモリに記憶し、更にステップS110で排紙処理を行った後、本処理を終了する。ここで図13は図2(b)と同様の記録装置の斜視図である。ステップS109で所定のメモリに記憶された記録位置ずれ量は、図13の往路スキャン410と復路スキャン411のずれ量に対応するものである。このずれ量は往路スキャン動作開始位置412と復路スキャン動作終了位置413とがずれ量分ずれていることを示す。CPU101は、記録された記録位置ずれ量を読み出し、スキャン開始のタイミングを記録位置ずれ量分オフセット(414)することで、往路スキャンと復路スキャンで用紙上で同一の位置に印刷されるように補正する。
一方、ステップS107にて、用紙SがA4サイズかレターサイズのいずれでもないと判断された場合は、そのままステップS110の排紙処理にジャンプし、本処理を終了する。
図9(b)は、ステップS108で実行するテストパターン記録および読取処理の工程を説明するためのフローチャートである。図4〜7では、双方向記録位置ずれ量を例に、当該ずれ量を測定するためのテストパターンおよび読取処理について説明したが、本実施形態では別の種類の記録位置ずれ量も測定するものとする。そのため、本実施形態では、双方向記録位置ずれ量を取得するための第1のテストパターンを表面に記録し読み取り処理を行った後、用紙Sを反転し、別の種類の記録位置ずれ量を測定するための第2のテストパターンを裏面に記録し読み取り処理を行う。ここで、第2のテストパターンとしては、例えばインク色同士の記録位置ずれ量を検知するためのテストパターンとすることが出来る。また第1のテストパターンを双方向記録位置ずれの粗調整用のテストパターンとしながら、第2のテストパターンを双方向記録位置ずれの微調整用のテストパターンとすることも出来る。
本処理が開始されるとき、用紙は図10(b)の姿勢にある。すなわち、用紙Sの後端はエッジセンサ108の真下にあり、フラップ部材802は自重により下方姿勢を維持している。この状態において、CPU101はまずステップS111で、搬送ローラ502および排出ローラ503を逆方向に回転させ、用紙Sの後端が反転中間ローラ610に到達する直前まで用紙Sを−Y方向に搬送する。エッジセンサ108から反転中間ローラ610までの距離は予め分かっているので、CPU101は当該距離に応じた分だけ搬送ローラ502および排出ローラ503を駆動すれば良い。用紙Sは自重で下方姿勢を維持しているフラップ部材802の上を通過し、図10(c)に示した位置で停止する。この状態において、エッジセンサ108から反転中間ローラ610までの距離Wが、テストパターン記録可能な領域となる。
続くステップS112〜ステップS116は、テストパターンに含まれる個々のテストパッチの記録と読取処理を交互に実行するための工程である。まずステップS112において、CPU101は、最初のテストパッチを記録する位置を記録ヘッド501の記録位置P1に合わせるよう用紙Sを+Y方向に搬送する。そして、ステップS113において、記録ユニット112をX方向に移動させながら、記録ヘッド501を用いて用紙Sに所定のテストパッチを記録する。
更にステップS114において、CPU101はステップS113で記録したテストパッチを読取デバイス109の読取位置P2に合わせるように、用紙を−Y方向に搬送する。そして、ステップS115において、記録ユニット112をX方向に移動させながら、読取デバイス109を用いてP2に位置するテストパッチの読取処理を行う。
その後、CPU101はステップS116に進み、第1のテストパターンに含まれる全てのテストパッチの記録および読み取り処理が完了したか否かを判断する。まだ、記録するべきテストパッチが残っていると判断した場合はステップS112に戻る。以上、ステップS112〜ステップS115の処理は、ステップS116にて全てのテストパッチの記録および読み取り処理が完了したと判断されるまで繰り返される。
この間、ステップS112およびステップS114で実行される+Y方向および−Y方向への搬送動作は、搬送ローラ502および排出ローラ503の駆動のみによって行われ、搬送中間ローラ604や反転中間ローラ610は関与していない。そして用紙Sの後端は、再度図10(c)を参照するに、+Y方向および−Y方向への搬送を繰り返しながらも、徐々に反転中間ローラ610からエッジセンサ108の方へ近づいて行く。
ステップS116にて、全てのテストパッチの記録および読み取り処理が完了したと判断されると、CPU101はステップ117に進み、全てのテストパターンの記録および読み取り処理が完了したか否かを判断する。まだ記録および読み取り処理を行うべきテストパターンが残っていると判断した場合は、第2のテストパターンについての記録および読み取り処理を行うために、ステップS118に進む。
ステップS118において、CPU101は、反転中間ローラ610および搬送中間ローラ604を駆動し、反転ガイド611に沿った反転搬送を開始する。図10(d)は、このような反転搬送における用紙Sの搬送状態を示している。用紙Sの後端は、反転ガイド611に沿って、反転中間ローラ610および搬送中間ローラ604を通過し、今度は用紙の先端となってフラップ部材802を押し上げる。そして、エッジセンサ108が用紙Sの当該端部を検出すると搬送動作を停止する(ステップS119)。図10(e)は、この段階における用紙Sの搬送状態を示している。
続くステップS120において、CPU101は、搬送ローラ502および排出ローラ503を駆動し、用紙Sのページ長分の搬送を行う。この際、ページ長すなわち用紙SのY方向のサイズについては、既にステップS104からステップS106のカウント動作にて把握されている。よって、CPU101はこのカウント値の分だけ搬送動作を行い、用紙Sの後端はエッジセンサ108の検出位置近傍に配置される。図10(f)は、この段階における用紙Sの搬送状態を示している。
その後、CPU101は、裏面についてのテストパッチの記録および読取処理を実行するため、ステップ111に戻る。すなわち、用紙Sは裏面を上位にした状態で、図10(g)に示した位置で停止する。そして、ステップS112〜ステップS116において、表面と同様、第2のテストパターンについてのテストパッチの記録と読取処理とを交互に実行する。
第2のテストパターンについて、全てのテストパターンの記録および読み取り処理が完了したとステップS117で判断されると、本処理を終了する。すなわち、図9(a)のフローチャートに戻り、ステップS109で、読み取り結果から得られる記録位置ずれ量を保存する。
図11(a)および(b)は、上述したような一連の処理を行った結果、用紙Sに記録されるテストパターンの様子を示す図である。表面には、搬送方向に対して後端から連続する一部の領域A1に第1のテストパターンが記録されている。裏面についても、搬送方向に対して後端から連続する一部の領域A2に第2のテストパターンが記録されている。いずれも、搬送時の後端を検出し、テストパターンが十分に収まる距離だけ逆搬送してからテストパターンを記録している。よって、搬送される用紙がレターサイズであっても、図8のようにテストパッチの位置がはみ出すことは無い。
なお、第1のテストパターン領域A1と第2のテストパターン領域A2は、いずれもエッジセンサ108から反転中間ローラ610までの距離Wよりも小さければ、これらサイズは等しくなくても良い。但し、領域A1と領域A2の和は用紙のサイズよりも小さいことが望まれる。領域A1と領域A2の和が用紙のサイズよりも小さければ、図11(b)に見るように、2つのテストパターンが表裏で重なることが無い。しかし、これらの和が用紙のサイズよりも大きいと、2つのテストパターンが表裏で重なり、第2のテストパターンの読取結果に第1のテストパターンの裏写りが影響してしまうからである。
(第2の実施形態)
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、図1および図2で示したインクジェット記録装置を用い、第1のテストパターンおよび第2のテストパターンを記録する場合について説明する。但し、本実施形態では、それぞれのテストパターンのサイズが大きく、用紙Sの表裏でパターンが重なってしまうおそれがある場合について説明する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、図1および図2で示したインクジェット記録装置を用い、第1のテストパターンおよび第2のテストパターンを記録する場合について説明する。但し、本実施形態では、それぞれのテストパターンのサイズが大きく、用紙Sの表裏でパターンが重なってしまうおそれがある場合について説明する。
図12(a)および(b)は、本実施形態において、記録位置ずれ補正処理が設定された場合に、CPU101が実行する処理の工程を説明するためのフローチャートである。図12(a)は第1の実施形態の図9(a)に相当し、ステップS210〜ステップS206の工程は図9(a)のステップS101〜ステップS106と等しい。よって、ここでは説明を省略する。
ステップS207において、CPU101は、第1のテストパターン領域A1、第2のテストパターン領域Bの和が、ステップS204〜S206で得られた、用紙のページ長以下であるか否かを判断する。ページ長以下である場合、第1のテストパターンおよび第2のテストパターンを第1の実施形態のように用紙の表裏面に記録しても、これらが表裏で互いに重なりあうことは無く、裏写りの影響も懸念されない。よってこの場合、CPU101は用紙Sの表裏にテストパターンを配置できると判断し、ステップS208に進む。
ステップS208では、第1の実施形態と同様、図9(b)のフローチャートに従ってテストパターンの記録および読取処理を実行する。その後、ステップS209にて、読取処理で得られた記録位置ずれ量を所定のメモリに記憶し、更にステップS210で排紙処理を行い、本処理を終了する。
一方、ステップS207にて、第1のテストパターン領域A1と第2のテストパターン領域A2の和が、用紙のページ長以下ではないと判断された場合、2つのテストパターンを同じ用紙の表裏面に記録すると、読取時に裏写りの影響が懸念される。よって、CPU101は用紙Sの表裏にテストパターンを配置できないと判断し、ステップS211に進む。ステップS211では、テストパターンの記録および読取の片面処理を行う。
図12(b)は、ステップS211で実行する、テストパターンの記録および読取の片面処理工程を説明するためのフローチャートである。
本処理が開始されるとき、用紙は図10(b)の姿勢にある。すなわち、用紙Sの後端はエッジセンサ108の真下にあり、フラップ部材802は自重により下方姿勢を維持している。この状態において、CPU101はまずステップS217で、搬送ローラ502および排出ローラ503を逆方向に回転させ、用紙Sの後端が反転中間ローラ610に到達する直前まで用紙Sを−Y方向に搬送する。用紙Sは自重で下方姿勢を維持しているフラップ部材802の上を通過し、図10(c)に示した位置で停止する。
続くステップS218〜ステップS222は、対象となるテストパターンについて、個々のテストパッチの記録と読取処理を交互に実行するための工程である。まずステップS218において、CPU101は、最初のテストパッチを記録する位置を記録ヘッド501の記録位置P1に合わせるように、用紙Sを+Y方向に搬送する。そして、ステップS219において、記録ユニット112をX方向に移動させながら、記録ヘッド501を用いて用紙Sに所定のテストパッチを記録する。
更にステップS220において、CPU101はステップS219で記録したテストパッチを読取デバイス109の読取位置P2に合わせるように、用紙Sを−Y方向に搬送する。そして、ステップS221において、記録ユニット112をX方向に移動させながら、読取デバイス109を用いてP2に位置するテストパッチの読取処理を行う。
その後、CPU101はステップS222に進み、対象とするテストパターンについて全てのテストパッチの記録および読み取り処理が完了したか否かを判断する。まだ、記録するべきテストパッチが残っていると判断した場合はステップS218に戻る。一方、全てのパッチの記録および読み取り処理が完了したと判断した場合は本処理を終了し、図12(a)のステップ212に進む。
ステップS212では、全てのテストパターンの記録および読み取り処理が完了したか否かを判断する。全てのテストパターンの記録および読み取り処理が完了したと判断した倍は、ステップS209に進み、読取処理で得られた記録位置ずれ量を所定のメモリに記憶し、更にステップS210で排紙処理を行い、本処理を終了する。
一方、ステップS212において、まだ処理すべきテストパターンが残っていると判断し場合は、ステップ213にて現段階で保持している用紙を排出し、更にステップS214で新たな用紙を給紙する。そして、ステップS215およびステップS216にて、新たに給紙された用紙Sの後端を、図10(b)のようにエッジセンサ108の位置にあわせた状態で、ステップS211に進む。これにより、第1のテストパターンが記録された用紙はステップS213で排紙され、第2のテストパターンについての記録および読み取り処理は、新たに給紙された用紙に対して行われる。
以上説明した本実施形態によれば、用紙のページ長が第1と第2のテストパターンの領域の和よりも大きい場合には、第1と第2のテストパターンを用紙の表裏面に記録する。一方、用紙のページ長が第1と第2のテストパターンの領域の和よりも小さい場合には、第1テストパターンと第2のテストパターンとを異なる用紙にそれぞれ記録する。これにより、複数のテストパターンが同じ用紙の表裏面で重ねて記録されるのを回避しながらも、テストパターンのために消費される用紙をなるべく抑えることが可能となる。
なお、以上では、ステップS111やS217において、用紙Sの後端を反転中間ローラ610の直前まで−Y方向に搬送する内容で説明したが、本発明はそのような構成に限定されるものではない。記録するテストパターンの大きさが予め分かっていれば、当該テストパターンの先頭が記録ヘッド501の記録位置P1に配置されるまで搬送すれば、−Y方向の搬送を必要以上に多く行う必要は無い。
また、上記実施例では、用紙の裏面にテストパターンを記録する場合においても、反転搬送の後に、用紙Sの後端を一度エッジセンサ108に合わせ(図10(b))、更にその後端を反転中間ローラ610まで戻す工程を設けた。しかし、このような搬送処理は必ずしも必要ではない。裏面にテストパターンを記録する場合には、用紙のページ長は既に把握されている。よって、反転後の用紙Sが搬送中間ローラ604を抜けて+Y方向に搬送される過程において、裏面のテストパターン領域A2の先頭位置を記録ヘッド501に合わせることは、可能である。そして、このようなタイミングでテストパターンの記録動作を開始することが出来れば、図9(b)に示したフローチャートのステップS120およびS111を省略することが可能となり、処理に要する時間を短縮することが出来る。但し、既に説明したように、テストパッチの記録および読み取り処理に係る+Y方向および−Y方向への搬送に、反転中間ローラ610や搬送中間ローラ604を介在させることは出来ない。よって、ステップS120およびS111を省略する場合には、裏面のテストパターンの領域A2が、エッジセンサ108から搬送中間ローラ604までの距離よりも小さいことが条件となる。
更に、以上では、シリアル型のインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。用紙の順方向への搬送と逆方向への搬送とを交互に行うことにより記録と読み取りを行う構成であれば、インクジェット方式以外の記録方式であっても、シリアル型ではないフルライン型の記録装置であっても、本発明は有効に機能する。
また、以上において説明した自動方式の記録位置ずれ補正処理と別に、ユーザからのテストパターンに基づく入力によりずれ量を取得する所謂手動方式を実行可能としても良い。この場合、ユーザが操作I/F107を通じて自動方式、手動方式の実行をそれぞれ選択して指示できるようにしておいてもよい。ここで、手動方式では、パッチそれぞれに識別子を付与してテストパターンを記録し、テストパターンをユーザが目視で認識し、操作I/F107から識別子を入力することで、パッチに対応するデータ上のずれ量を取得する。この手動方式では、記録装置内の読取デバイス109でパッチを読み取らないため、記録位置ずれ補正処理において―Y方向への逆搬送は不要である。そのため、反転ユニット600に起因するテストパターン記録位置の制約がないため、上述した実施形態のようにテストパターンを両面に記録せずに、片面のみに記録するようにしてもよい。
更にまた、本実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
S 用紙
1 インクジェット記録装置
101 CPU
108 エッジセンサ
109 読取デバイス
112 記録ユニット
501 記録ヘッド
600 反転ユニット
1 インクジェット記録装置
101 CPU
108 エッジセンサ
109 読取デバイス
112 記録ユニット
501 記録ヘッド
600 反転ユニット
Claims (10)
- 用紙にテストパッチを記録する記録ヘッドと前記テストパッチを読み取る読取デバイスが備えられた記録ユニットと、
用紙を所定の方向に搬送することにより前記記録ユニットに用紙を供給する反転ユニットと、
前記記録ユニットに供給される用紙の先端および後端を検出するエッジセンサと、
前記用紙の搬送を制御するための搬送制御手段と
を備える記録装置において、
前記搬送制御手段は、
前記用紙の後端を前記エッジセンサが検出した位置から、
前記用紙を前記所定の方向と反対の方向に、前記反転ユニットを介することなく所定量搬送した後、
前記記録ヘッドが新たな前記テストパッチを記録する位置まで前記用紙を前記所定の方向に搬送する工程と、前記記録ヘッドが記録した前記テストパッチを前記読取デバイスが読み取る位置まで前記用紙を前記所定の方向とは反対の方向に搬送する工程とを、前記反転ユニットを介することなく繰り返すことを特徴とする記録装置。 - 前記搬送制御手段は、前記反転ユニットに配された反転中間ローラと前記記録ユニットの近傍で前記用紙を支持するための搬送ローラの駆動を制御するものであって、
前記用紙の後端を前記エッジセンサが検出した位置から、
前記反転中間ローラを駆動せず前記搬送ローラを駆動することにより、前記用紙を前記所定の方向と反対の方向に所定量搬送した後、
前記記録ヘッドが新たな前記テストパッチを記録する位置まで前記用紙を前記所定の方向に搬送する工程と、前記記録ヘッドが記録した前記テストパッチを前記読取デバイスが読み取る位置まで前記用紙を前記所定の方向とは反対の方向に搬送する工程とを、前記反転中間ローラを駆動せず前記搬送ローラを駆動することにより、繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記反転ユニットは、表面に対する前記記録ヘッドによる前記テストパッチの記録処理と前記読取デバイスによる読取処理が完了した用紙を反転し、裏面に対する前記記録処理および前記読取処理を行うために、再び前記用紙を前記記録ユニットに供給するための機能を有し、
前記搬送制御手段は、前記所定の方向に対し、前記用紙の後端から連続する一部の領域に前記テストパッチの複数が記録され、且つ前記用紙の表裏で前記複数のテストパッチが前記所定の方向において重ならないように、前記用紙の搬送を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。 - 前記搬送制御手段は、前記表面に記録する前記複数のテストパッチの前記所定の方向における領域と前記裏面に記録する前記複数のテストパッチの前記所定の方向に対する領域との和が前記用紙の前記所定の方向の大きさよりも大きい場合、
前記裏面に対する前記複数のテストパッチの記録は行わずに前記用紙を排出し、当該複数のテストパッチを記録するために新たな用紙を給紙することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 前記搬送制御手段は、前記反転ユニットから前記記録ユニットに前記用紙が前記所定の方向に搬送される過程において、前記エッジセンサによる前記用紙の先端および後端の検出に基づいて、前記用紙の前記所定の方向の大きさを取得することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドは、前記所定の方向と交差する方向に往復移動することにより前記用紙に前記テストパッチを記録し、
前記テストパッチは、前記記録ヘッドの往路走査による記録位置と復路走査による記録位置の記録位置ずれを取得するためのパターンであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッドは、インクを吐出することに前記用紙にドットを記録することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 用紙にテストパッチを記録する記録ヘッドと前記テストパッチを読み取る読取デバイスが備えられた記録ユニットと、
用紙を所定の方向に搬送することにより前記記録ユニットに用紙を供給する反転ユニットと、
前記記録ユニットに供給される用紙の先端および後端を検出するエッジセンサと、
を備える記録装置の搬送制御方法であって、
前記用紙の後端を前記エッジセンサが検出した位置から、
前記用紙を前記所定の方向と反対の方向に、前記反転ユニットを介することなく所定量搬送した後、
前記記録ヘッドが新たな前記テストパッチを記録する位置まで前記用紙を前記所定の方向に搬送する工程と、前記記録ヘッドが記録した前記テストパッチを前記読取デバイスが読み取る位置まで前記用紙を前記所定の方向とは反対の方向に搬送する工程とを、前記反転ユニットを介することなく繰り返すことを特徴とする搬送制御方法。 - 請求項8に記載の搬送制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項8に記載の搬送制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014170349A JP2016043606A (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 記録装置、搬送制御方法、プログラムおよび記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014170349A JP2016043606A (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 記録装置、搬送制御方法、プログラムおよび記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=55634643
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JP2014170349A Pending JP2016043606A (ja) | 2014-08-25 | 2014-08-25 | 記録装置、搬送制御方法、プログラムおよび記憶媒体 |
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JP (1) | JP2016043606A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017205976A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018151320A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置およびその制御方法、検査方法 |
JP2021154546A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
2014
- 2014-08-25 JP JP2014170349A patent/JP2016043606A/ja active Pending
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